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【サポート優先】降るは星でなく

#アポカリプスヘル #グリモアエフェクト #ヒューストン

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#アポカリプスヘル
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#グリモアエフェクト
#ヒューストン


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 ※ これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。

●かつての最先端技術の街
 アポカリプスヘル、ヒューストン。
 オブリビオン・ストームにより最先端医療や宇宙開発の最前線であった街も、今や他と変わらず荒廃し廃墟と化している。
 けれどまだ、ひとは居る。
 『ゾンビ化』を掻い潜った|拠点《ベース》のひとつ──巨大な『校舎』にも。

 教室のひとつで、あるいは研究室と呼ぶ場所で。
 少年少女たちはまだ、星を目指していた。嵐に奪われた自由の向こう、広がるはずの銀河群へ思いを馳せていた。
「……? 揺れてるか?」
「! 向こう! 飛行機!」
「……なんだ、あれ」
 彼らは知らない。それがどこかの航空博物館に所蔵されていた幻の超空の要塞、『富嶽』と呼ばれた、爆撃機であることを。
 ばらばらと『富嶽』からまず落とされたのは雫型の大きなクリスタル。それらは雲から降る雨のように墜ち、そして突き刺さる。校舎の屋根を、窓ガラスを、あるいは壁を、貫き、穿つ。
 強大な振動が拠点を襲うが、……少年少女らは、恐れない。
 それは、彼らにとっての『日常』だ。
「仕方ねェな……|こっち《ヽヽヽ》の『研究発表』と行きますか」
「そうね。|こっち《ヽヽヽ》の『勉強』は、あんまりしたくないんだけれど」
 重火器を掴んだ彼らは、校庭へ、屋上へ、あるいは穴の開いた教室へと駆け出した。

 遠のいた星へ、再び手を伸ばすために。

●グリモアベース
 首の根元を青い靄が覆う頭部の無い男、フィアクラ・ディアミッド(いつか聞いた足音・f34123)は胸に掌を添え、恭しく猟兵たちへと腰を折って礼をした。
 グリモアエフェクトにより、再び猟兵たちは『大いなる危機』を前段階において予知することができた。
 だからその西洋妖怪、デュラハンの男が猟兵たちへと伝えるのは変わらずひとつ。

 敵を倒せ。

 それだけだ。
 まずは空から──『富嶽』から墜とされたオブリビオンたちによる侵略を喰い止める。放つ『|誘導弾《ミサイル》』が尽きたなら『富嶽』は新たな攻撃を加えるために高度を下げるはずだ。
 その先は。……言うまでもない。
 首の無い男は再び胸に白い手袋の手を添え、腰を折って見せたのだった。


朱凪
 目に留めていただき、ありがとうございます。
 サポートさん書くの好き。朱凪です。

 ※サポート優先ですが『おまかせプレイング』も歓迎です。
 ※『通常参加』も問題ありません。マスターページをご一読ください。
 ※進行はかなりのんびりペース予定です。

 では、自由なプレイング、お待ちしてます。
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第1章 集団戦 『クリスタライズ・チャイルド』

POW   :    ジェノサイドコード・プロトコル
自身からレベルm半径内の無機物を【殺戮機械群】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
SPD   :    ハッキングコード・プロトコル
【遠隔操作プログラム】を放ち、戦場内の【電子制御駆動】が動力の物品全てを精密に操作する。武器の命中・威力はレベル%上昇する。
WIZ   :    ライオットコード・プロトコル
【電子制御コード】【鎮静化薬インジェクター】【物理拘束ワイヤー】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アウル・トールフォレスト(サポート)
(基本好きにお任せします)
「今日はどんなところに行けるのかな?」

楽観的で感情豊か、夢見る乙女な性格の少女
年相応に無邪気であり、根本が人でない故に残酷

神出鬼没に出現し、気まぐれに歩き回り、楽しげに爪を振るう
猟兵の役割は理解し依頼も一応遵守しようとするが、それはそれとして楽しそう、面白そうで物事を判断し、それを優先して行動する

バイオモンスターの特徴として、肉体は植物の性質を持つ

戦闘では怪力の発揮や身体の巨大化、鋭い爪での引き裂き、捕食等の野性味溢れる攻撃スタイル
理力の扱いも得意で、体表で自生する蔓や苔植物を操り、防御や隠密に罠等サポートも行わせる




「わぁっ」
 その怪物は、深緑の瞳を輝かせた。
 教室の窓を叩き割って降り注いだ透明な生命維持装置の中のフラスコチャイルドのなり損ない──クリスタライズ・チャイルドと呼ばれるその敵と邂逅したアウル・トールフォレスト(高き森の怪物・f16860)は、吹き荒ぶ風に黄金の豊かな髪を泳がせる。
 動けぬはずの敵は、教室内に散らばる机や椅子を見えぬ力で持ち上げてアウルをクリスタルの中から見つめた。
 唇が動いて、「──」そして言葉はなにも紡がれない。
 ジェノサイドコード・プロトコル。自身の周囲の無機物を殺戮機械群へと変貌させるユーベルコードに侵された机らはアウルへ向かって不規則な軌道で飛んで来る。
 彼女の健脚はすんでのところで跳び避け、彼女の体表に自生する蔓植物が彼女に襲い掛かる直前の殺戮機械群を絡めいなし、打ち払う。
「すごいすごいっ、あなた達はいつもこういう勉強をしてるのかな?」
 踊るように純白の衣服の裾を翻すアウルが肩越しに振り返るのは、少女。否。この校舎を拠点とする|奪還者《ブリンガー》のひとりだ。
 マシンガンを構えた少女は乱入した怪物に目を丸めながらも、拠点を護る同志だと認めたのだろう、困ったように眉を寄せつつ首を振った。
「……こんな勉強をしたいわけじゃないんだ」
「ふぅん、そうなの? じゃあやっちゃうね。エンキドゥ、お願い!」
 くてりと首を傾げたアウルは微笑みを消さぬまま、傍に控える褐色肌の人形兵器へと声を掛けた。
 |蛮戦技巧《オウガバトル》・|剣刃掃射《ソードストーム》。表情を変えぬまま人形は嵐の如く光の刃を四方へ幾多と放つ。触れると同時、机も椅子もまるで熟れ切った果物のように簡単に切断されて勢いのままに左右に割れて盛大な騒音と埃を立てた。
 その巻き上がった埃の中、アウルは迷わない。埃の中でも煌めくクリスタルの光も見落とさない。炯と輝く緑の双眸は敵を捉え続け、聖なる傷跡が刻まれた右腕が膨れ上がるように巨大化し、鋭い爪が涙型の生命維持装置を掴む。
「だめなんだって!」
 にこ、と笑って腕に力を籠める。クリスタライズ・チャイルドの表情は変わらないが、びき、びし、とクリスタルには大きく罅が走っていく。
 ばり、ィ……ん……!
「──……!」
 水晶が散る。はく、と敵の唇が動く。けれどやはり、声はなく。
 生命維持装置を粉々にされた敵はそのまま音もなく絶命する。
 儚いその命の抜け殻を、アウルはいとも簡単に窓の外へと放り出して、同時に己も窓から身を乗り出した。
「まだいっぱいいるね! いこう、エンキドゥ!」
 校庭にも降り注ぐ敵に、空を飛び続ける敵に、怪物は躊躇わない。そしてそれは今この場においてただ、奪還者たちにとっては心強く。
「……ええ。行こう」
 少女はそのまま窓から飛び降りて行きかねないアウルの服を引いて、廊下へと促した。
 

成功 🔵​🔵​🔴​

響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです


千賀・月晴(サポート)
 人間の悪魔召喚士×カンパニーマン、26歳の男です。
 普段の口調:うさんくさい(僕、~くん、だね、だよ、~かい?)
 目は基本糸目ですが、ここぞ!って時には開きます。

 基本的には悪魔を召喚したり、武器に憑依させて戦います。
 

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 アドリブ連携◎ エログロ× あとはおまかせ。
 よろしくおねがいします!




 涙型のクリスタルはいくつもいくつも、降り注いだ。あたかも、流星群のように。
「学校……この世界では、このような形なのですね」
 白い翼を揺らし、感心したように大きな瞳を瞬く響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)は傍で棒つき擲弾を両手に構えた少年は小さく笑った。諦めたような、弱い笑みだった。
「どうなんだろうね。この世界では、なのか。もしくは此処だから、なのか」
 アポカリプスヘルは、ヒューストン。
 その拠点は、かつては五万人近くが学んだキャンパスだ。幾度ものオブリビオンの攻撃に曝されて様々な場所に穴が開いているが、巨大な校舎は依然立ちはだかっている。
「そうなのですか。では……なおのこと護らなくてはなりませんわね」
「助太刀はいつでも歓迎だよ」
 大地を揺るがす音を立てて降り注いだクリスタル──生命維持装置の中でようやく“生きる”クリスタライズ・チャイルドが、ふたりを見据えた。ジジッ……と生命維持装置の表層に|文字《コード》が浮かぶ。
「──」
 なにかを告げるように敵の唇が動き、言葉はない。
「させねぇよ!」
「!」
 コードが中空に弾き出されると同時、クリスタルからがしゃんと生えたインジェクターから放つ薬液とワイヤーが宙を舞った。少年の擲弾が飛び、その上へと降りかかる薬液を、リズはヴェールで受け止め、払った。
 爆音が響き、|撓《たわ》んだワイヤーがふたりから逸れるが、「くっ、」光の電子制御コードが彼女に絡みついた。
「お姉さん!」
「問題ございませんわ。それよりも、まだ来ます!」
 リズの身体は電子制御コードによって動きが鈍る。大きく罅を入れた生命維持装置の中の敵は、まだ動く。
 クリスタライズ・チャイルドは周囲の講義机椅子の天板を剥がし組み合わせて殺戮用の無骨に過ぎる刃と化す。
 勿体つけるように中空で狙いを定めた刃。リズは少年へと手を伸ばすが、──届かない──否。
「ごめんごめん、遅くなった、ねッ!」
 鋭い三叉の槍が一閃し、纏う闘気と宿りし|悪魔《ダイモン》の力により、罅割れた敵の生命維持装置は粉々に砕け散った。
 戦場へと乱入した千賀・月晴(別に裏切ったりしないタイプの糸目・f39083)はくるくると槍を回し、ふたりへと振り向くことなく、更に空から降り注いでくる新たな敵たちへと丸眼鏡の奥から視線を据えた。
「協力してくれるかい?」
 彼のユーベルコードは、仲間の支援に伴いその威力を増していく。
 そんなことを、リズも少年も知りはしない。だが、共通の敵を倒すに際してその問いはもはや愚問だ。強い光を眸に灯したふたりの首肯は見えていないだろうに、月晴は口角を上げた。
 ぢりぢりッと三叉の槍へと雷電を纏わせ彼は駆け出す。少年は擲弾を放って敵の着地点を誘導し、大きく翼を広げたリズは胸の前で指を組み、瞼を伏せた。サクラサク花の舞──サクラノイヤシヲアナタヘ。
 爆風の中に解き放たれる、桜の花吹雪。
 花弁に巻かれたクリスタライズ・チャイルドたちは悉く眠りに落ちた。眠りの内に傷を癒すユーベルコード。しかし今、敵は元より傷ひとつない状態だ。構いはしない。
 涙型のクリスタルの中でそっと瞼を伏せたフラスコチャイルドのなり損ないたちの姿に、月晴は「いいね」口笛でも吹きたい心持のまま強く一歩、踏み締める。
──力を貸してね、フルフルくん。
 胸中で槍へ宿った悪魔を呼ばい、そして突き、絡め取り、薙ぎ払う。悪魔の力で増幅した攻撃力によって、生命維持装置たる水晶は脆く儚く、散っていった。
「お兄さん、また上から来る!」
「|任《まっか》せてよ」
 僅か煌めいた彼の銀の双眸を、見たのは敵だけだ。その敵も、瞬きのあとには既に装置を破壊されて呼吸を止め、砂のように崩れ去っている。
「一丁あがり、ってね」
 月晴がそう笑ったとき、元から瓦礫が幾多と転がるキャンパスの中庭には言葉どおり、動くものは三人以外に居なくなっていた。
 彼はリズへと軽く首を傾げて謝意を伝えると、疾うの昔に擲弾など投げ尽くし、瓦礫を投げつけて敵の攻撃をいなしていた少年の頭をくしゃりと撫でた。
「お疲れさま。次は屋上かな」
 

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

リィンティア・アシャンティ(サポート)
「お手伝いしましょうか? がんばります!」

礼儀正しくほわほわと穏やかな雰囲気の妖精騎士
妖精のルノを連れている
たまにルノの友達、猫王さまもいたりいなかったりする

世界は広いどころか幾つもあって、興味津々
色々な場所をうろうろしている感じです

戦闘では前衛だったり後衛だったり
周囲の人たちとの連携を大事しつつ、武器を持ちルノと一緒に戦う
UCや武器はその時に一番有効だと思ったものを使用

自分がやれることを精一杯に
諦めることなく戦います




 その都市は拠点たるキャンパスを除いて──否、キャンパス自体も含めて、荒廃していた。
 故に、人工の光がなく。故に。
「……わ、ぁ」
 屋上に立った彼女、リィンティア・アシャンティ(眠る光の歌声・f39564)の頭上の空は未だ『昼』の気配を残しているのに、既にいくつかの煌めく光があった。
 それが星だと。そしてその上にはもっともっとたくさんの星があるのだと、彼女はもう、知っている。
(昔は、もっともっと見えたんだ。眩しいくらいに)
 共に階段を駆ける途中に、隣の奪還者である少年から聞いた。
 場所はアポカリプスヘルがヒューストン。少年の告げる話は巨大な望遠鏡を通して見えるセカイのことだが、リィンティアは純粋無垢にそのセカイに憧れた。彼女の住まうエルフヘイムではまだ近しく感じられるとは言えど、星は長い間ずっと、憧れだったのだ。
(そうなのですね。じゃあ……いつか私も、眩しいくらいの星空を見てみたいですっ)
 そのときの嬉しそうな少年の笑顔が、リィンティアの胸の中に焼きついている。
 肩に寄り添う妖精・ルノへとふぅわりと笑みを浮かべ、けれど無粋にもその空を斬り裂き轟音を立てて落下し建造物を傷付けていく此度の敵へ、……きっ、と視線を据えた。
「オブリビオン……と、いうのはまだ、慣れませんが。星空が閉ざされる|終焉《エンディング》は、変えてみせます……っ」
 落下物たる敵──涙型水晶でできた生命維持装置の中のなり損ない、クリスタライズ・チャイルドへ向けて、愛用のソードハープを構え、つま弾いた。開いた唇から謡うのは、七勇者アウィンの歌。世界を繋ぐ歌。
「──!」
 敵はなにかを察知し、咄嗟にインジェクターを展開し、ワイヤーと紡ぐ半ばの電子制御コードを放った。
 しかしあたたかく力強く、やさしい旋律によって悪意は削がれ、害意は薄れ、敵の放った拘束の術はすべて、的外れな方向へと落ちた。
 リィンティアは森の色を帯びた銀の髪を靡かせ、謡い続ける。
 勇者の歌。“少年”の歌を。
 彼女は奪還者の少年へと目配せをひとつ。力強く肯いた彼は、覇気を放った。それは武器として使用可能な域にまで練り上げたオーラ。リィンティアの歌は戦場のすべての存在の戦闘行為の成功率を下げる。だが。
「……これは、掃除だ」
 少年は呟くと生命維持装置ごと敵の姿を触れることもなく持ち上げ、投げた。
 綺羅と空へと昇った『流星』は、瞬時に視界の中心からすら消え果てた。
「オゾン層は突き抜けたかな」
 少年が悪戯っぽく巫山戯ていうのに、
「ええ、きっと上層の床だって突き破っています」
 リィンティアは素直に両の拳を握って笑み返したのだった。
 

成功 🔵​🔵​🔴​

城田・紗希(サポート)
基本的には考えるより行動するタイプ。
でもウィザードミサイルや斬撃の軌跡ぐらいは考える。…脳筋じゃナイデスヨ?
暗器は隠しすぎたので、UC発動時にどこから何が出てくるか、術者も把握していない。

戦闘は確実性やオーバーキルより迎撃数を優先するので、全力魔法と範囲攻撃で少し広めに撃ってから時間差で仕留める。
もしくは単体攻撃にカウンターや鎧破壊攻撃を乗せつつ、連続して使って、一撃必殺を繰り返す。
「ここから先は行かせないよ、キリッ」
…ところで、なんでオブリビオン居るの?(前後の説明忘れた)

……防御?なんかこう、勘で!(第六感)
耐性……は、なんか色々!(覚えてない)


藍沢・瑠璃(サポート)
【性格】
自分に自信がなくて基本的にネガティブな思考ですが臆病というわけではなく意外と思い切りはいい性格をしています。
強い相手には相応にビビりますが弱そうな相手(集団敵)には基本的に強気です。
普段は敬語で一人称は「ボク」です。
【戦闘】
ボス的にはビビりつつもなるべく油断させて隙に怪力を生かした接近戦で圧倒しようとします。基本は接近戦しか能がありません。
集団的では一転して強気になって敵陣に突っ込んで格闘で蹂躙したり怪力で(文字通り)ちぎっては投げして戦います。
基本的に接近戦しか能がありません。




 耳を劈く音と共に幾多のキャンバスの広い廊下へと敵の『誘導弾』──涙型水晶に籠められた姿形のオブリビオンが打ち込まれ、硝子窓は粉々に散って猟兵たちの行く手を遮った。
「あんなのが直撃したら……」
「ぺちゃんこかもね!」
 藍沢・瑠璃(ヤドリガミのゴッドハンド・f37583)が小さく零し、城田・紗希(人間の探索者・f01927)が愛用の学生鞄で飛んできた硝子の欠片を叩き落とした。
 からりと笑う彼女も、あるいは声を震わせた彼女も、怯えは懐いていない。
 彼女たちの視線の先で、不安定な形の生命維持装置がひとりでに起き上がる。クリスタライズ・チャイルド。装置の中でしか生きられない成り損ないたち。それらが動かぬまま周囲のものを操り、または幾多の方法で行動制限を掛けてくるのは、これまでの戦いの中で学んだ。
 今、廊下に飛び込んできたのは三体。
「もたもたしてたらジリ貧だねー」
「はい、でも──」
 すいと、小柄な紗希よりも更に背の低い少女から流された視線。その名とは裏腹に、紅玉の如き色合いの瞳。
 目が合った、と思った瞬間には、身体が動いていた。
 身の丈ほどの杖を捧げ揚げ、喚ぶ。六百五十本の炎の矢が、瞬く間もなく敵たちへと降り注いだ。
「──」
 炎で出来た鏃自体に、あるいは灼熱の火炎による温度差に。清純な生命維持装置に大きく罅が走り、中の人型たちは慌てたように口を開くが、声は紡がれない。
 その成り損ないたちの眼前に、音もなく現れたのは瑠璃。細くさえ見えるその拳が、一線に打ち込まれた。
 どごォ、とまるで隕石でも降ったかのような音と共に罅入りの生命維持装置は千々と散り、喘ぐように藻掻いていたオブリビオンは、すぐにざらざらと砂のように崩れていった。
「……おそらく、ボクたちの敵ではなさそうです」
「間違いない」
 にっと笑って藍の髪に結んだ飾り紐を揺らし、紗希はくるりと杖を回す。
 クリスタライズ・チャイルドたちが物理拘束用のワイヤーを放ち、あるいは硝子窓の鋭利な破片を繰って瑠璃へ襲い掛かるのを、圧倒的な量の差で紗希の矢が射落としていった。
 その炎は視界を遮るのにも有用だ。くんッ、と瑠璃は身を沈め、駆けた。周囲のものを動かすことによってしか移動のできない鈍間な敵を、一撃の元に屠る。
「──」
 悔し紛れ、もしくは悪足掻きか。最後の一体が、今度は紗希に向けて己の周囲に浮かび上がらせた|文字《コード》を放った。
「なにそれ?」
 紗希は困ったように小さく笑った。睫毛の先に文字が触れる──その一瞬。炎の矢が文字ごとオブリビオンへと怒涛の勢いで突き立ち穿ち、砕いた。
 偶然居合わせたふたりの猟兵たちの戦闘方法は、非常に相性が良かった。
「……終わりですか?」
 そんなわけはないですよね、とでも言いたげなネガティブな色を乗せた瑠璃の声。んー、と紗希は杖を握り直して、すっかり窓枠だけになってしまったそこから外を見た。
 他の猟兵たちの戦闘の気配がないわけではないが、それも最早僅かだ。
「最後にあの目障りな黒いのを引きずり降ろしたいところだね」
 いつも通り、紗希はここがどう言った場所で、どういう経緯で彼女たち猟兵の出番がやってきたのかは、あまり理解していない。ただ、外の荒廃した世界を一瞥すれば判る。
 ここはオブリビオンによって荒らされた世界で。
 今の『誘導弾』を落としたのは、夕暮れの空を黒く切り抜いているあの爆撃機だと。
 

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『幻の超空の要塞『富嶽』』

POW   :    水平爆撃
【搭載した爆弾】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    急降下爆撃
単純で重い【爆弾】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
WIZ   :    浅海面雷撃
レベル×5本の【炎】属性の【魚雷型ミサイル】を放つ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は火土金水・明です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ローズ・ベルシュタイン(サポート)
『さぁ、楽しませて下さいますわよね。』
 人間のマジックナイト×電脳魔術士、女の子です。
 普段の口調は「高飛車なお嬢様(私、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」、宿敵には「薔薇の棘(私、あなた、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は高飛車なお嬢様風の偉そうな感じです
花が好きで、特に薔薇が大好き
武器は、主にルーンソードや精霊銃で戦う。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


藤堂・こずゑ(サポート)
あまり見た目妖狐っぽくないけど、妖狐なの

右目を何とか見せない、見ない様に生きてるわ
妖狐な部分は出したくないから…

依頼に拘りは無いわ
誰とでも連携し、どんなのでも遂行してみせるわよ
日常パートはアンニュイな感じでクールに過ごすわ
一応喜怒哀楽はあるつもり

戦闘パートは古流剣術で挑むけど…
流派は忘れちゃった
マイナーだから廃れちゃったみたい

振るう刀は宵桜(ヨイザクラ)ね
可愛いでしょ

大気の流れを読んで攻撃したり避けたり、後の先を得意とするわ

UCはどれでも使用し、攻撃するUCばかりだけど…
他の猟兵との連携などで避けて敵を引き付ける必要がある時は『流水の動き』を使ってね

後はマスター様にお任せするわ
宜しくね




 あかい空に溶け込む赤橙の髪を揺らし、ローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)は唸り声のような低い音を響かせて空を泳ぐ黒い姿を見上げた。
「まったく、優雅ではありませんわね」
 周囲はほとんど廃墟と化した学び舎。アポカリプスヘルはヒューストン。
 そして空の黒い影は幻の超空の要塞『富嶽』と名の付いた爆撃機だ。そんなことはローズにも、そして同じく辿り着いた藤堂・こずゑ(一閃・f23510)にも知る必要もないことではあるけれど。
 この爆撃機による『誘導弾』による被害の痕は生々しく、こずゑはすらと宵桜と呼ばわる刀を抜いた。爆撃機は低空飛行にて旋回すると、機首をふたりへ向けた。速度を上げ、推進する。
「……ええ、本当に。ただ害すためだけの武具……、正しい在り方なのかもしれないけれど」
 ならばそれを排すことも自然の理なれば。
 囁き落とした彼女の声はジェットエンジンから噴き出す轟音に消えるが、ふたりは共に一歩も退かない。急降下と共に放たれた爆弾。か、と彼女の左目が捉える。──流水の動き。伸ばした切っ先が宵桜の峰をほんの僅かに滑り、その感触を腕に知るよりも先に、流れるようにすいと払った。
 超大な爆弾は落下地点を強制的に変更され、学び舎から遠く離れたところに吹き飛び、既に崩れ切った廃墟の残骸を巻き込む大爆発を起こした。幾多の破片が飛び散るが、爆風の中でローズはこずゑへと微笑んだ。
「素晴らしいですわ。更なる活躍を期待してもよろしくて?」
「……ご所望とあれば、ね」
 ただ高飛車に聴こえるローズの科白にも特に気を害す様子もなく、こずゑは再び空を見上げた。
 『富嶽』は一撃必殺を諦め攻撃方法を改めたらしい。学び舎へ迫る機体をその壁を舐めるように急上昇し、ぐるりと縦に一回転するとがしゃがしゃと幾多の砲を機体に生やした。周囲全体を巻き込む範囲攻撃。
 敢えて小高い瓦礫の上に、とんと軽い足取りでローズは駆け上がった。その横顔には当然、一切の恐怖はない。
 彼女へ降り注ぐ漆黒の弾丸。けれどそれらは、彼女の背後から頭上を越えて躍り上がったこずゑの刀によってすべて流れを変えられ、ローズには届かない。
「お見事ですわ」
 にこ、と彼女は微笑む。手にしたのは薔薇を彫られた赤い金属の銃身。プリンセス・ローズ。彼女の愛用する薔薇の精霊の魔力を宿す銃だ。細い指が引鉄に掛かる。
「あなたの働き、私の力へ!」
 上からのもの言いはすべて──とは言わないが──、攻撃のための布石。円光炸砲谷──ありがたき幸せを与えし光の弾にかえて。ローズからの激励や応援、鼓舞を受けた仲間の反応に応じて威力と攻撃力が増すユーベルコードだ。
 放つ、長く尾を引いた光の粒子散弾は『富嶽』へと吸い込まれ、鈍い炸裂音を立てた。
 煙を噴き上げて大きくバランスを崩す爆撃機を見上げ、さらとローズは長い髪を肩から払った。
「叩き落として差し上げますわ」
「……そうね。『お手伝い』するわ」
 こずゑも悪戯っぽくそう告げ、駆け出した。
 

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

マグラ・ユメノミヤ(サポート)
「木戸銭は結構――貴方がたの苦痛と骸さえ頂ければ、十分ですから」
◆口調
・一人称は私、二人称は貴方。持って回ったような物言いで、敵にさえ敬語を用いるものの内容は悪辣
◆癖・習性
・コワモテに反してぬいぐるみや人形を好む
・苦痛を受ける度に気分が高まる性癖
◆行動傾向
・妻と部下をオブリビオンに殺された経験から生命の埒外に到達した悲しみの猟兵。胸中に渦巻くのは、復讐心と愛する者を護れなかった罪悪感……
・見えざる魔力のからくり糸で、凶器を仕込んだ球体関節人形を自在に操ってあらゆる試練に挑む。ダークセイヴァーを出自とするだけあって、そのスタイルは冷徹で老獪
・死霊術士であることから、魔導にもいちおう通暁している




 黄昏の中、マグラ・ユメノミヤ(堂巡魔眩の人形師・f35119)のぎょろりとした眸が空を泳ぐ黒い影を見据えた。
 彼の傍では、少女人形の紅のドレスが揺れた。
「……あれが此度の破壊対象ですか」
 轟音を立てて自在に空を往く爆撃機。彼の故郷たる夜と闇の世界とはまるで違う世界でありながら、荒廃しかそけき希望だけがちいさく灯るこの世界──アポカリプスヘル──の光景は、どこか闇夜の景色を彷彿とさせた。
 巨大な鋼の鳥。羽ばたかぬその姿。
 どこが目かも判らないその鳥は、突如急降下を伴い巨大な黒い塊を腹の中心から落とした。「、」マグラたちからまだ距離があった。それでも彼は歴戦の勘で咄嗟に飛び退いた。遠く、迅く。
 大地に触れた途端、塊は炸裂した。
 轟音、閃光、爆風と灼熱。
 飛び散る鋼の凶悪な破片や砂や瓦礫の欠片が、突風と共にマグラの頬やロングコートを裂いて過ぎる。彼の脳裏に、蘇ったのはどんな光景だっただろうか。それらの痛みは、時経てなお、生々しく消えない記憶。
 僅かに目を眇め、マグラは右の指先を動かした。見えぬ魔力の糸が、くん、と人形に命を吹き込んだ。
「さあ《ルーチェ》、今日も踊ろうか。鋼の鳥よ。恨みはないが、墜ちていただきましょう」
 人間の住む場所を血で濡らす不届きな禽類を駆除する、それだけのこと。
 大きく旋回した鳥は空へと舞い上がって、もう一度大地すれすれに飛ぶと機首を彼らへ定め、腹を開いた。
 マグラは避けない。
 だらりと完全に脱力した状態で瞳だけが敵を見つめ続け──彼に向けて放たれた塊はマグラに触れる薄皮一枚の距離で、完全に消失した。
「大した威力ですよ。直撃したら人間なら、……木っ端でしょう」
 |処刑操法《エクスキューション》「|おなか、の、じけん《マーダーケイス》」。馳せ違った長大な機体。翻るマグラのコートの傍に、人形の姿はない。
 敵が腹を割るならば、と。機首に立った麗しい少女人形の胎の中から空間を捻じ曲げて『塊』が吐き出された。狙うは本来であれば操縦士が乗る場所。オブリビオンでなければ致命的なそこ。
 耳を聾する破砕音。鋼の鳥は大きくバランスを崩し、もうもうと黒煙が上がる。爆風に舞い上がった人形がマグラの肩へとくるり、着地した。彼はがたがたと左右に揺れる敵へ手を広げる。処刑人形の靴から刃が生えた。
「翼のひとつも捥げませんでしたか。では、次のステップで必ずや」
 

成功 🔵​🔵​🔴​

徳川・家光(サポート)
『将軍なんだから、戦わなきゃね』
『この家光、悪は決して許せぬ!』
『一か八か……嫌いな言葉じゃありません!』
サムライエンパイアの将軍ですが、普通の猟兵として描写戴けると嬉しいです。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使いますが、全般的に「悪事を許せない」直情的な傾向と、「負傷を厭わない」捨て身の戦法を得意とします。
嫁が何百人もいるので色仕掛けには反応しません。
よく使う武器は「大天狗正宗・千子村正権現・鎚曇斬剣」です。
普段の一人称は「僕」、真剣な時は「余」です。
あとはおまかせです!




 荒廃した世界。見覚えのある世界に、徳川・家光(江戸幕府将軍・f04430)は赤茶の瞳を瞬いた。
 世界はアポカリプスヘル、都市はヒューストン。
 大小様々な瓦礫が転がり、背後にはまだ辛うじて生き延びている学び舎。拠点だろう。ならばそこに護るべき存在がある。
 家光は鎚曇斬剣を手に、空を見上げた。
 そこには嫌でも届く轟音と嫌な匂いの黒煙を吐き出し、不安定な飛行を続ける爆撃機。幻の超空の要塞『富嶽』だ。
「だいぶ弱ってはいるようだけど……もうひと押ししたいところだ」
 彼の独り言に応じるかのように漆黒の爆撃機は機首を巡らせた。速度を上げ、家光と拠点を覆うように接近する。
 サムライエンパイアにはない巨大な鋼の鳥。だが、歴戦の経験値が家光に刃を上げさせた。ごぅ、と彼を取り囲んで業火が燃え上がる。
「火産霊丸よ、焔の底より出ませい!」
 ひと際火花が高く散ったと同時、嘶き白い馬が炎の中から現れた。そのたてがみや尾は炎を纏って、輝く黄金の瞳は理性を宿し、蹄で砂を蹴った。家光は素早くその背に飛び乗り、拠点から離れるべく疾駆させた。
 景色を置き去りにする速度の馬上で、家光は『富嶽』を振り仰いだ。確かに、彼らを追って来る。それにひとつ安堵して、落とされる黒い塊から距離を稼ぐ。
 爆炎が迸り、世界が撓んで地形が大きく抉れた。
 だが、火産霊丸の脚は既に大地を蹴り、中空へと駆け上がっていた。元より火を纏う霊馬にとっては爆風さえそよ風だ。
 黒光りする鋼の刃を漆黒の鋼の鳥へ差し向ける。神剣の刃は長くはない。だが確実に鎧を砕く力を備えている。
 霊馬の背から跳び、広い敵の翼へとその神剣を突き立てた。世界を揺らがす爆音が再び轟いた。
「こんな物騒な鳥は墜とさないとね」
 大きくバランスを崩し、急激に高度を落とし始めた“鳥”から飛び離れ、家光は火産霊丸の背へ戻り、息を吐いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

リィンティア・アシャンティ(サポート)
「大切な未来が閉ざされてしまいませんように。少しでも力になれますように」

妖精ルノを連れた、礼儀正しくほわほわと穏やかな雰囲気の妖精騎士
穏やかながらエンドブレイカーとして戦っていたので
助けなければいけないもののためには勇敢に戦います

どこの世界へ向かっても困っている人がいて助けが必要ならば
お手伝いしたいです

攻撃と援護、どちらを重視するかは
周囲との連携を大事にしつつ、臨機応変に
武器を持ち、ルノと一緒に戦います
UCや武器はその時に一番有効だと思ったものを使用します

大切な戦いです。多少の怪我は恐れずに
自分ができることを精一杯にして勝利を
諦めることなく最後まで戦います

アドリブや連携は歓迎
迷惑行為はしません


禍沼・黒絵(サポート)
『クロエと遊んでくれる?』
 人間の人形遣い×ビーストマスター、13歳の女の子です。
 普段の口調は「無感情(自分の愛称、アナタ、ね、よ、なの、かしら?)」、独り言は「ちょっと病んでる(自分の愛称、アナタ、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

一人称はクロエ、人からクロエと呼ばれると喜ぶ。
ちょっと暗い感じの無表情なキャラ
武器は装備している物を自由に使って構いません。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




 既に猟兵たちの攻撃によって幻の超空の要塞『富嶽』は黒い煙をもうもうと上げて左右の翼を交互に上下したまま、不安定な飛行を続けていた。
 禍沼・黒絵(災禍の輩・f19241)の黒一色のゴスロリドレスの裾を泳がせて、その黒い影を見上げる。黒い影は耳障りな音を立てながら旋回する。軋みを立て、いくつかの機体の部品を散らし落としながら黒絵、そしてリィンティア・アシャンティへとミサイルを放った。
 ぎゅ、と黒絵は黒いクマのぬいぐるみを抱き締めた。
「……遠い」
 迫り来る幾多のミサイルなど歯牙にも掛けず、黒絵が見つめるのはその向こうだ。
 リィンティアも同じだ。きゅ、と唇を引き結び、「判りました」と黒絵へ肯く。そしてそっと瞼を伏せる。
「力を貸してくださいね」
 妖精騎士は妖精と踊る──ダンス・ウィズ・フェアリーズ。耀く鱗粉のような光が彼女を包み、華奢な背に碧の羽が広がった。開いた瞼の内、|金色《こんじき》の瞳にも銀色の髪にも、妖精の碧が染んで映った。
 眠る光の欠片、手に馴染むソードハープを握り締めてリィンティアは空へと舞い上がった。
 音速の1/2もの疾さで風を切り、ミサイルの雨の中を泳ぎ抜ける。
「きれい」
 それは思わず地上に居た黒絵が呟いてしまうほどの光景だった。
 漆黒の爆撃機の上まで突き抜けた妖精が振るう、煌めく刃。
「やぁあっ!」
 刀の見目の繊細さとは裏腹に、一閃と共に巨大な爆撃機の片翼が断ち落とされた。既に他の猟兵の攻撃によって傷ついていたとは言えど、その威力は目を見張るものがある。
 当然爆撃機『富嶽』は推進力も浮力も気密性もなにもかもを失い、急速に墜落を始めた。
 だが、相手もオブリビオンだ。錐揉みで墜ちながらも業火を纏う魚雷型のミサイルを放った。機体よりも先に大地に寄り添い舐めるように機動を変えて黒絵へ迫る。
 黒絵の表情は──変わらない。
「炎なら、負けない」
 くまから溢れた暗器の一。|呪われた紅蓮の刃《フレイム・ダンシング・ナイフ》。黒絵が高く跳ぶと同時に紅蓮を纏ったナイフが隕石のように『富嶽』へと吸い込まれた。
 寸暇開けずカッと中心に火柱が上がり、膨れ上がって──炸裂した。
 夜に差し掛かった空が、まるで夜明けの如く明らんだ。
「これで、ここはお星さまにまた少し、近付いたのでしょうか?」
 ふわ、っとリィンティアが降り立ち、黒絵はちらと空を見上げ、そしてくてりと首を傾げた。
「それはここのひと達のがんばり次第、かな」
 素っ気ない口振りではあったけれど、冷たくはない音で。
「そうですね」
 リィンティアも柔く微笑んだ。
 

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2023年05月24日


挿絵イラスト