超人プロレス! 燃やせ闘魂、ガチンコマッチ!
●グリモアベースにて
「……っし、だいたいこんなもんっスか。先輩がた、本日はお集まり頂き感謝っス!」
グリモアベースの一角。集まった猟兵達を見回したプロレスラーにしてグリモア猟兵、焔・雷火(正義の闘魂ファイター・f39383)は、元気よく大きな声でそう叫び、勢いよく頭を下げた。
「今回も先輩がたに、アスリートアースの超人プロレスのお誘いっス。『天空要塞デスリング』のダークレスラーを、迎え撃ってもらうっスよ!」
伝説の訓練施設にしてダークレスラー達の所属団体、『天空要塞デスリング』。彼らはデスリングの支配者『ダーク総統』の命を受け、超人プロレス団体への侵攻を開始した。もし彼らの侵攻に屈すれば、超人プロレスラー達はダークレスラーへと変貌してしまう。
今、超人プロレスは、未曾有の危機に晒されているのである。
「みんなにはいつも通り超人プロレス団体『PoX』に参戦して、殴り込みに来るダークレスラーをぶっ倒して欲しい!」
後輩モードからレスラーモードに切り替わり、雷火は熱く語りかけた。
今回もすでに、デスリングのレスラー達は別団体を制圧し、そのレスラー達をダークレスラーに変えて尖兵としている。
超人プロレスの公式ルールでは、相手は1人ずつリングに上がるので、それらを1人ずつ倒していかなくてはならない。ルチャドールを全員倒せば、最終的にはボスを引きずり出す事が出来る、と言う訳だ。
なお、勝負は原則として|1対1《タイマン》ではあるが、相手の同意を取り付ければタッグマッチ等も可能である。
「今回の先輩は『燃焼系アスリート』。レスラー魂が燃え上がるあまり、物理的にも熱くなっちまったって言う女子レスラー達だ」
その身体を包む炎は、レスラー魂の体現である。常人が触れれば、火傷は免れない。
だが、そこはプロレス。大事なのは『魂』だ。
「炎がレスラー魂って事は、こっちもレスラー魂を燃やせば熱は我慢できるって事だ。むしろ相手より熱いプロレスを、魅せてやろう!」
燃焼系アスリート達を全て倒せば、今回のボスであるダークレスラーが姿を現す。
「ラ・カルラ。天空の神・|迦楼羅《ガルーダ》の力を宿した、って触れ込みのダークレスラーだ。実際本当なのかは知らんがね、まあそんな事はどうでも良い」
大事なのは彼女が、その触れ込みに相応しい強力なダークレスラーであると言う事。
身軽な動きと華麗な空中技でファンを魅了する、華麗なるルチャドーラである。
「もちろんラ・カルラも、その魂は熱く燃え上がっている。燃焼系アスリートよりもさらに熱いレスラーだ。生半可な覚悟じゃ、そのレスラー魂に圧倒されるだけだろうな」
「ちなみに、試合は一応、勝てば良いっちゃ良いんだが……『プロレスらしい試合』を心がければ、ファンからの評価は高くなる」
かつて偉大なるプロレスラーは、プロレスを風車に例えた。『相手の力を最大限に引き出して、それ以上の力でそれを倒す』、それがプロレスラーの真髄だ。
一方的に封殺するのではなく、相手にも魅せ場を作ってそれを上回る。『相手が強いからこそ、それに勝てる自分はもっと強い』……そんなプロレスが叶うなら、ファンは惜しみない大歓声を送ってくれる事だろう。
「ま、そうは言っても、猟兵の先輩がたにゃプロレスの素人さんも多いしな。まずはとにかく、リングに上がって闘う事から始めるといい。『良いプロレス』はその後でいいさ」
さて、今回も、ラ・カルラに勝てば燃焼系アスリートは元に戻る。が、ラ・カルラは消滅せず、改心してくれる。勝負が終わればノーサイド、それがプロレスの精神だ。
「つーわけで試合が終われば、あちらさんの奢りで焼肉に連れてって貰える。ただし今回は、ちょーっと変わった焼肉だけどな」
『激辛焼肉・|紅庵《べにあん》』。それが、ラ・カルラ行きつけの焼肉屋だ。店名に激辛と冠する通り、唐辛子を最大限に効かせた激辛の焼肉が看板メニュー。
名物の『真紅カルビ』はその名通り真っ赤に染まったカルビで、凄まじく辛い。だが強烈な激辛の中に確かな旨味が有ると、激辛ファンに大人気である。
「もちろん、辛さは調節可能だし、辛いのが苦手なら普通の肉も有るから安心してくれ。無理してぶっ倒れてもオレは責任取らないから、そのつもりでな」
まあ、挑戦されれば後には引けないのも、プロレスラーの性と言うヤツではあるが。倒れたレスラーを介抱する役目が必要かもしれない。
「相手はレスラー魂に燃える強敵だ。だが、皆にだってそれに負けねぇ、熱い猟兵魂、レスラー魂があるって、オレは信じてるぜ」
全ての説明を終えた雷火は、そう言って笑みを浮かべ、グッと拳を突き出した。
「その魂を、ダークレスラーに見せつけてくれ。観客を、世界を沸かせてやろうぜ!」
●炎の闘魂レスラー、参戦!
「さあ、もっと熱くなりましょうよ! こんなものではないでしょう!」
「ぐっ、うぉぉぉ……と、当然だぁっ!」
満場の観衆が見守る、リングの上。PoXの男子レスラーと、ダークレスラー『燃焼系アスリート』が、熱く魂をぶつかり合わせる。
PoXのレスラーも、魂では決して負けてはいない。だが逆に言えば、あちらも魂ではこちらに匹敵する。心が互角なら、勝るのは力に優れた方だ。
「その意気はよし、しかし……ふんっ!」
「ぐ、はぁっ!」
豪快なパワーボムによって、リングに沈む男子レスラー。3カウントを奪った燃焼系アスリートは、仁王立ちして叫ぶ。
「さあ、もっと魂が燃えているレスラーはいないのですか! もっともっと、熱い試合をしましょう!」
一二三四五六
焼肉の良いネタが思いついたので、久々に。
ごきげんよう。新しいプロレスのシナリオフレームが欲しいと切に願う。一二三四五六です。
今回登場する団体・PoX(Prowrestling of eX-treme)は前にもシナリオで登場していますが、特に過去依頼を知る必要はありません。16歳以上で、プロレスに命を賭ける人間の超人レスラーであれば、年齢性別を問わず様々なレスラーがいます。ただしチャンピオンは不在のようです。猟兵が参加する場合は16歳未満でも問題ありません。
過去依頼に参加された方は、過去依頼で絡んだレスラーとまた絡んでも構いません。もちろん、絡まなくても構いません。
第1章の『燃焼系アスリート』は見た目の通り燃えてますが、この炎は、『レスラー魂の具現』として扱います。よって、心が熱く燃えていない場合はダメージを受けますが、燃えていれば大丈夫です。
真っ向から魂を燃やしてぶつかりあいましょう。まあ単純に、火炎耐性を用意して耐えても良いですが。
雷火が言うように、『プロレスラーらしく戦う』とファンから多くの歓声を得る事が出来ます。が、まあそれが難しいなら、普通に戦うだけでも構いません。プロレスラーである前に猟兵であるのか、猟兵である前にプロレスラーなのか。どちらも尊重します。
また、観客を沸かせれば勝ちなので、盛り上がりさえすれば、試合としては敗北しても構いません(最終的には他の誰かが試合に勝ってくれるでしょう)。
ただしファンがいてテレビで放映もされている試合ですので、人前で見せられないような、いかがわしい行為等は無しでお願いします。団体がつぶれてしまいますので。
第三章の焼肉には、ラ・カルラ、元燃焼系アスリートの少女レスラー達、PoXのレスラー、雷火も顔を出します。彼ら彼女らと絡みたいと言う方は、プレイングにてお声がけを。
もちろん、プレイングに特に記載がなければ、リプレイに登場する事はありません。PCが主役ですので、絡みたい方だけどうぞ。
それでは、皆様のプレイングを楽しみにお待ちしています。
第1章 集団戦
『燃焼系アスリート』
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POW : できますできます、あなたならできますッ!
【熱い視線】が命中した敵に、「【ユーベルコードを封印して競技に熱中したい】」という激しい衝動を付与する。
SPD : もっと熱くなりましょうよッ!
【見せれば見せるほど熱く激るアスリート魂】を見せた対象全員に「【もっと熱くなりましょうよッ!】」と命令する。見せている間、命令を破った対象は【耐久力】が半減する。
WIZ : どうしてそこで諦めるんですかそこでッ?!
対象への質問と共に、【拳や口、または競技に使用している道具】から【レベル×1体の火の玉マスコット】を召喚する。満足な答えを得るまで、レベル×1体の火の玉マスコットは対象を【殴打、および熱疲労の状態異常の付与】で攻撃する。
イラスト:kae
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ソフィア・シニヴァーラ
アドリブ連携歓迎
(能天気な元気系の女の子でお願いします)
ふふ、あたしの実力を見せる時がきたようね。レスラーとしてはこれがデビュー戦になるのね。正直熱いのは苦手なんでだけどね。ここは魂を燃やすことで耐えるしかないでしょ!
まずはポージングで身体をアピール!この日のために鍛え上げたんだ!
「あたしはソフィア!あたしの技に耐えられるかな?」
もちろんプロレスとして相手の技を受けるのも忘れないよ。
うぐっ、熱い……でもここは耐える!
「アンタとあたしの魂どちらが熱いか力比べだね!」
がっぷり四つで組み合うよ。さすがに相手も強いけど技を受けきって【ファイヤー・スープレックス】を喰らわせてやる。結果によらず握手するよ
「ふふ、あたしの実力を見せる時がきたようね」
豊満な肉体をビキニコスチュームで惜しげもなく晒して、堂々とリングに上がるソフィア・シニヴァーラ(ヴァルキリー・レスラー・f39774)。
対戦相手に、そして客席に、ポージングでその肉体を見せつける。
「あたしはソフィア! あたしの技に耐えられるかな?」
「良いですね! 相手にとって不足は無しです!」
そんなソフィアを称賛すると、相手は真っ向から突っ込んでくる。体格はこちらが上だが、相手もレスラー。それだけで押し切れる相手ではない。
「アンタとあたしの魂、どちらが熱いか力比べだね!」
「望む所っ! 燃える魂、見せてやりますっ!」
真っ向から組み合えば相手の炎がこちらを燃やし、その熱さに汗を滲ませる。熱いのは正直、苦手ではある。だが、ここで引くのは『熱く』ない。
炎に対抗するには、魂を燃やす事。
「おぉぉぉぉぉっ!」
「んぐぅっ!」
そのまま相手を豪快に持ち上げて、長身から振り下ろすボディスラム。相手の口から、強烈な衝撃への呻きが漏れる。
「やりますね、まだまだぁっ!」
「っ、くぅっ!?」
だが、すぐに相手も立ち上がり、再び組み合って。今度は相手のフロントスープレックスを、こちらが耐える番だ。
互いに一歩も引かない、投げを中心とした激しい攻防。もはや、相手が炎に包まれている事など、忘れる程の『熱い』試合。
相手の技を全て受けきり、そして――。
「いきますっ!! はああああっ!」
「がっ……!?」
最後は、必殺のファイヤー・スープレックス。綺麗な人間橋を描き、カウント3を奪って見せた。
「ふぅ……アタシの勝ちだねっ!」
「負けました……ですが、いい試合でしたっ!」
倒れる相手に、右手を差し出すソフィア。相手もその握手に応じると、そのままソフィアの腕を高く掲げて。客席から、惜しげもなく声援が降り注ぐ。
大成功
🔵🔵🔵
露木・鬼燈
熱いっ!
打・投・極とバランスよく修めた僕にはファンサをする余裕がある
そーゆー相手だったんだけどなー
この熱さがなければねっ!
打撃から投げ、そして極める…のが僕の基本スタイル
うん、投げまではイケる…でも極めるのは辛くない?
物理的に燃えているのを押さえつける…ヤバいねっ!
これを観客を魅了するようにやるのは至難の業
なるほどなるほど…燃えてきたっぽい!
僕には秘策があるからイケルイケル!
心頭滅却すれば火もまた涼し…これぞ<明鏡止水>
またの名をやせ我慢!根性で何とかするっぽい!
そして熱さを乗り越えたからこそわかることがある
この娘…普通に女の子の柔らかさがある!
まぁ、試合には関係のない要素なんだけどね
「熱いっ!」
「そうですとも、そうですとも。魂が燃えていますともっ!」
メラメラと燃え上がる燃焼系アスリートの炎に、思わず声を漏らす露木・鬼燈(竜喰・f01316)。
激しい試合を繰り広げつつも、炎の熱さに汗を滲ませる。
「この魂で、あなたを焼き尽くしてあげましょうっ!」
「ぐぅぅぅっ……本当に焼き尽くされかねないんだけど!?」
相手の攻撃は炎で強化され、逆にこちらの攻撃は、どうしても熱で精度が下がる。劣勢を強いられ、苦悶の声を漏らす鬼燈。
「捕まえましたよっ!」
「しまっ……ぐぅっ!? これは、ヤバいね!」
特に極め技の攻防では、圧倒的に不利だ。相手にコブラツイストを極められれば、絞り上げられる苦しさと、焼かれる熱さ。
苦悶に顔を歪め――。
「けど……なるほどなるほど。燃えてきたっぽい!」
「おぉっ!?」
だが、そんな逆境が、鬼燈の魂を燃え上がらせた。心頭滅却、研ぎ澄ませた心で炎を耐え切っていく。
そのまま技を振りほどくと、逆にこちらからのコブラツイスト。炎さえ問題としなければ、技量はこちらの方が上。
「ぐぐぐっ……まだ、ですよっ……!」
「むむっ!」
今度は相手が耐える番だ。懸命に歯を食い縛る相手を、さらに強く絞り上げる鬼燈。
……そうして密着すると、炎の奥に柔らかな感触を感じる。燃えていようとも相手は女子レスラー、当然女性的な感触が――。
「熱っ!? いや、心頭滅却なのですっ!」
「おぉぉぉっっ……!」
煩悩で極度の集中状態が崩れ、炎の熱さが戻ってくる。慌てて気合を入れ直し、さらに強く絞り上げる鬼燈。熱さを根性で耐えきって――やせ我慢、とも言うが。
「ぐっ……ギブ、アップ……」
「ふぅ、こっちの勝ちっぽーい」
技を外せぬと判断し、相手は無念のギブアップを口にした。
すぐさま技を解くと、ふーふーと身体を冷ましていく。
大成功
🔵🔵🔵
オリヴィア・ローゼンタール
悪のダークリーガー……ですが、ルールは守り、民間人には手を出さず、邪悪とは言い難い
ならばこちらも正々堂々、真っ向から勝負です!
いつもの体操服に赤いブルマでリングイン
幾度か参加しているので、知名度もそれなりにある筈
声援に手を挙げて応える(存在感・パフォーマンス)
いざ、尋常に勝負!
炎に怯まず吶喊
心に【勇気】、そして全身に漲る【覇気】があれば、燃え盛る炎など恐るるに足りず!
ショルダータックルや肘打ちで攻める
一瞬の隙を突かれ組み付かれ、絞められて窮地
――まだだ!(因果超越・永劫の勇士)
【気合い】と【根性】で【限界突破】
服が焼け焦げながらも拘束を外し、【怪力】でリングの外まで蹴り飛ばす(吹き飛ばし)
「悪のダークリーガー……ですが、ルールは守り、民間人には手を出さず、ですか」
ならばこちらも、正々堂々挑んでこそ。体操服に赤いブルマ姿で、リングに上がっていくオリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)。
PoXのリングに上がるのも、これで幾度目か。すでに多くのファンもついており、その声援に手を挙げて応えていく。
「さあ、いざ尋常に勝負っ!」
「受けて立ちましょうっ!」
そして試合においては真っ向から、炎に怯まず突撃する。技は打撃中心、力強いショルダータックルで相手を押し込み、さらに連続でのエルボー。
「燃え盛る炎など恐るるに足りず!」
「ふふっ、そうでなくてはっ!」
それに相手も応じ、激しい打撃戦が繰り広げられる。炎などお互いに一切気にせず、力強い打撃の応酬。
こちらのエルボーが相手を揺るがし、相手のミドルキックがこちらを揺るがして。
「ほら、そこですよっ!」
「しまっ……ぐ、ぅぅぅぅっ!?」
だが、プロレスの技量では相手に一日の長があるか。揺らいだ瞬間タックルを喰らい、マットに押し倒されてしまう。
そこからの逆エビ固めで絞り上げられ、腰が反り返ると苦痛に顔をゆがめる。ブルマの眩しい下半身も、しっかりと強調されるかのよう。
「さあ、ギブアップッ!?」
「……まだ……だっ……!!」
だが、その苦しい体勢から、マットに腕を立てて相手を押しのけんとするオリヴィア。汗を滲ませ、歯を食い縛りながら、限界を越えて力を振り絞る。
徐々に技が崩れ――そしてついには、拘束を跳ね除けて。
「これで……どうだぁっ!!」
「っ、きゃああっ!?」
そのまま一気に立ち上がると、逆転のトラースキック。その美脚が力強く突き出され、相手を場外へと蹴り飛ばした。
リングアウトで勝利し、鳴り響くゴング。焼け焦げた服を恥じる事なく、堂々と歓声に応えていく――。
大成功
🔵🔵🔵
ユーフィ・バウム
レスラー魂を呼び起こすなら、
やはり真の姿ですね
《蒼翼の闘魂》を発動
リングインの際に身を包むスモークが消えた時には
蒼き鷹となり試合開始です!
攻撃を受け切り、人々に勇気を与えることこそ本懐
相手の燃焼する体を真向から組み付き、
強靭なクラッチで投げを打ちます!
火炎耐性激痛耐性のある体です、
何より覚悟と勇気が心に燃える!
痛みに悲鳴が漏れようと、距離は離しませんわ
炎何するものぞと攻撃を身体で真向から受け、
マットに転がろうとさらに力強く立つ!
そろそろ私の番でしょうか!
力強い蹴りで前傾となった相手を抱えこみ
パイルドライバーでマットに落としますっ!
駄目押しにヒップドロップを
落とし3カウントを奪いますわね
失礼っ♪
「むっ……!?」
「蒼き鷹、参上ですわ!」
強く焚かれたスモークが、一方のコーナーを包み込む。煙が晴れればそこにいるのは、腕組みして堂々と立つ、一人の女子プロレスラー。
その名も、蒼き鷹――ユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)の真の姿だ。
「さあ、真っ向勝負と参りましょうっ!」
「良いですね。望む所です!」
威厳に満ちたその姿に、だが相手も負けじと魂を燃やす。試合はもちろん、真っ向勝負だ。激しい打撃がぶつかり合い、投げが、関節技が、互いの身体に叩き込まれる。
「炎など、何するものぞ、ですわっ!」
「当然です。これはあくまで、魂が燃えているだけ!」
これほど魂を燃やせば、炎は脅威ではない。が、相手の強さの真髄は、身体が燃える程に熱い魂だ。
こちらの技も根性で耐え切り、こちらをベアハッグで絞り上げて来る。鍛えていると言えども少女の細腰、渾身の締め付けに苦悶が溢れ。
「さあ、どうですかっ!」
「ぐっ……うぅぅっっ……ノォォッ……!!」
だが、相手に負けじと魂を燃やし、不屈の闘志で耐え切って見せる蒼き鷹。相手の腕力が緩んだ所を、正面から引き剥がしていく。
「今度は、私の番ですわっ!」
「くっ!?」
そして力強い蹴りで相手を前傾させると、その腰を上から抱え込み、逆さに持ち上げていく。
もがく相手をしっかりと保持して、マットを強く踏みしめ。
「これで、いかがっ!!」
「が、ぁっ……ま、まだ……です!」
叩き込む、渾身のパイルドライバー。脳天から、しっかりとリングに杭打っていく。相手は頭を抑え、リングに仰向けに倒れ込む。それでもまだ、闘志を見せるが……。
「では、失礼っ♪」
「むぎゅっ……!!」
そこにダメ押しのヒップドロップ。大きなお尻で相手を押し潰すと、座り込んだまま、お尻で3カウントを奪っていく。
大成功
🔵🔵🔵
アニカ・エドフェルト
うわぁ、熱そう、ですね…。
直接、触るには、ちょっと怖い、ですが…とりあえず、やって、みましょう。
触れる時間を、短くするために、打撃技中心で…って、そんな考え、見透かされちゃいます、ね。
打撃を読まれて、捕まって、密着されての、関節技を食らって。なかなか逃げられず、痛みと、熱さで、悲鳴を上げて、ふらふら…。
敗北寸前まで、追い込まれちゃいますが…もう、ふっきれました。恐れてる場合じゃ、ありません、ね。
焼けるのも、お構いなしで、こっちから、掴みに行って、関節技・投げ技、狙っていきます。
相手からの、反撃も、全部耐えきって、最後に、《撃地天使》で、フィニッシュ、です。
これで、わたしの、勝ちですっ
「うわぁ、熱そう、ですね……」
燃焼系アスリートの炎の身体に、少したじろぐアニカ・エドフェルト(小さな小さな拳闘士見習い・f04762)。それでも勇気を振り絞り、鋭い打撃で攻めかかる。
「触れる時間を、短くすれば……!」
「ふんっ。そんな腰の引けた攻撃が、通用するものですかっ!」
だが、レスラーの鍛えた身体には、そんな打撃は跳ね返される。そのままタックルを仕掛けられ、押し倒されてしまうアニカ。
「さあ、燃える魂を味わいなさい!」
「っ、あっ……あああああっ!?」
そしてそこから、容赦のない胴締めスリーパー。締め付けと密着する身体からの熱が、アニカの呼吸と体力を奪う。
懸命に抵抗するが、なかなか外れず、熱くなっていく身体。それでもなんとか、ロープに足を引っ掛けて。
「はぁ、はぁ……はぁ……!」
「さあ、次ですよ!」
解放されるも、相手は髪を掴んで引き起こそうとしてくる。もう1度捕まれば、今度は逃げられるかどうか――。
「はぁ、はぁ……いいえ、今度は、こっちの番、です!」
「っ、っくぅっ!?」
そんな敗北寸前の状況が、アニカに恐怖を吹っ切れさせた。炎を恐れず逆に飛びつき、フランケンシュタイナーからの首四の字を極めていく。
「ぐぅぅっ……まだぁ!」
「くっ、流石、です」
もちろんこれだけでは試合は決まらず、相手も耐えて反撃してくる。激しい締め合い、投げ合い……怯む事なく、真っ向から攻防を繰り広げ。
「さあ。フィニッシュ、ですっ!」
「……か、はぁっ!」
トドメは、パワーボム。力強い大技が衝撃を伝え、リングを揺らしていく。
そのまま覆い被さっても、相手は身体に力が入らず……そのまま、カウント3!
「これで、わたしの、勝ちですっ」
ゴングが鳴り、堂々と勝ち名乗りを上げるアニカ。小さな身体で魅せたガッツに、会場から惜しみなく歓声が浴びせられていく。
大成功
🔵🔵🔵
笹乃葉・きなこ
?!
マジで燃えてるんだべぇ?!
うわぁ…ケモ状態で来るんじゃなかったぁ
こういう奴はユーベルコードでチョチョイと…チョチョイと…
ユーベルコードが使えなくなってるべ…
仕方ねぇなぁ
バケツに水組んでもらって、バケツの水を被ってからリングへ行くんだべ
トップロープに背面から上り、飛びながら捻りを加えて落下したり
相手を肩に担ぎあげ、そのまま横方向に回転させて勢いをつけ、マットに叩きけたり
相手の首に自身の腕を水平に押しながら背中を反らせ、そこに頭の後ろから腕を巻き付け、さらに相手の右足に自身の右足をひっかけ、そのまま急激に回転させてマットに叩きつけたり
ユーベル使えないけどその分、真似した技を味あわせてやるな♥
「?! マジで燃えてるんだべぇ?! うわぁ……ケモ状態で来るんじゃなかったぁ」
「当然です。私の魂は燃えてるので!」
相手の炎の身体を前に、たじろぐ笹乃葉・きなこ(キマイラの戦巫女・f03265)。今の彼女は獣人の姿。毛皮に覆われた自身の身体を、思わず見下ろして。
「なら、こういうヤツはユーベルコードでチョチョイと……」
「む、なんですか! 魂が全然燃えてないですよ!」
ユーベルコードによる対策をしようにも、相手は不満そうに睨みつけてくる。あくまで真っ向勝負を要求する相手に不満げな表情を浮かべたきなこは、頭からバケツの水を被って、体毛に水を含む。
「仕方ねぇなぁ。これでどうだべ!」
「むぅっ……あくまでそういう手段を取りますか! ですが、炎を対策した所でっ!」
敵意を露わに、きなこに飛びかかって来る相手。だが、炎さえどうにかすれば、きなこが遅れを取る事はない。
向かって来た相手を受け止め、担ぎ上げると、横方向への回転を加えてマットに叩きつけていく。
「ユーベル使えないけどその分、真似した技を味あわせてやるな♪」
「う、ぐぅぅっ……がはっ!」
さらにダウンした相手へ背を向けると、トップロープからのひねりを加えたボディプレス。苦悶する相手を引っ張りお越し、首に腕を絡めていく。
「さあ、これで決めてやるべ」
「こ、この、私はまだっ!」
相手は懸命に、その身体を燃え上がらせて来る。毛皮に含んだ水が蒸発し、徐々に熱さを感じ始めるきなこ。
だが、しっかりと相手の頭を抱え、大外刈りの要領で脚を絡めて。
「せいっ!」
「ふぐぅっ……!!」
そのまま豪快な一撃で、相手をリングにねじ伏せた。後頭部を打ち付けた相手はひとたまりもなく失神――KO裁定が下され、ゴングが鳴り響いていく。
大成功
🔵🔵🔵
桃華・千紗
まだまだ私も新人の身ではありますし、相手もダークとは言え立派なプロレスラー…そしてここはリング、ならば遠慮せず当たって砕けろです!
お互いの力がぶつかり合って、相手が飛べば私が体で受け止め、私が張り手を繰り出せば相手も負けないようにチョップを返す。
私の体はヒートアップします!興奮と相手には見えない緊張感、勝てるかは分からない少しの恐怖感…
試合後半、フォールを2.9で返し相手が私を煽る様に観客を盛り上げ、私がふらつきながら立ち上がり相手の方に向いた瞬間に…(ここで大技)
技が決まってカウント3、そこで私の意識は潰えた。
だが、試合の勝敗に後悔は無かった。
※試合展開変更自由・どちらかと言えば敗北希望
「まだまだ私も新人の身ではありますし……遠慮せず、当たってくだけろです!」
新人レスラーながら、堂々と試合に挑む桃華・千紗(無垢なる闘姫・f39106)。相手の炎に怯むこと無く、真っ向からぶつかり合っていく。
「どう、ですかっ!」
「んぐっ……やりますね、でもっ!!」
相手の頬を力強く張り飛ばせば、相手も力強いチョップを返してくる。重い衝撃に息を詰まらせた所に、フライングボディプレスで襲いかかられて。
「これで……っ!?」
「負け、ませんっ!」
それを身体で受け止めると、抱え込んだままマットに叩きつけていく。そんな激しい技の応酬に、声援が送られる……が。
「はぁ、はぁっ……!!」
表舞台でのそんな試合は、千紗の精神をジリジリと削る。興奮と緊張、少しの恐怖。自身の思った以上に、身体が消耗し、汗を溢れさせて。
「そぉれっ!」
「きゃあっ!?」
そんな状況で強烈なバックドロップを受け、衝撃に四肢を投げ出してしまう千紗。そのまま肩を押さえつけられ、カウントが進む。1……2――。
「まだっ!!」
2.9、ギリギリでなんとかフォールを返した千紗に、会場が沸き立つ。だが相手も立ち上がり、客席へ堂々とアピール。
「さあ、決めますよ!」
「っ……く、ま、まだ……ですっ……」
そんな声を聞きながら、ふらふらと立ち上がる千紗。レスラーとしてなお闘志を示し、相手へと向き直り――。
「はあっ!」
「がっ……!!」
その瞬間繰り出されるのは、燃える豪腕でのラリアット。首を刈り取られ、マットに逆戻りさせられた。
衝撃が頭を揺らし、弛緩する身体。覆いかぶさられても、指一本動かない――。
「1……2…………3!! 私の勝ちです!」
(「負け……た……」)
勝ち誇る相手の声を聞きながら、意識を飛ばしていく千紗。だが、新人レスラーの奮闘には、会場から惜しみない歓声が浴びせられる。
大成功
🔵🔵🔵
苔縄・知朱
燃え上がれーなんて、わざわざ言われてもノッてやるわけないでしょ。
でもまあ、そんなにお望みなら応えてあげなくもないわ……ただし、物理的にね!
「爆裂電流リング」を召喚、|決闘《デスマッチ》よ!
アタシを熱くさせたかったら、力ずくでやってみなさい!
まずは打撃技で様子を見つつ、隙あらば相手をロープに振る。
踏み止まるなら、召喚された火の玉マスコットを相手に投げ飛ばして押し込むわ。
試合を盛り上げるために相手の反撃を受けるのは当然として、身に纏う炎も気合で耐える。
燃やせる魂は持ち合わせてるけど、キャラじゃないから仕方ないわ。
最後は自爆ダメージ覚悟のスピアータックルで、相手をロープに押し付けてKO狙いよ!
「燃え上がれーなんて、わざわざ言われてもノッてやるわけないでしょ」
相手の熱い態度に対し、肩を竦める苔縄・知朱(ウィドウスパイダー・f39494)。ヒールレスラー、ウィドウスパイダー・チカとして、熱血ノリについていくつもりはない。
「でもまあ、そんなにお望みなら応えてあげなくもないわ……ただし、物理的にね!」
「!?」
だが、客席の期待を全く無視するのも、有り得ない。ユーベルコードでリングロープを置換し、電気を纏わせる。
一触即発、爆裂電流デスマッチ。ヒールに相応しい、『熱い』舞台だ。
「さあ、|決闘《デスマッチ》よ! アタシを熱くさせたかったら、力ずくでやってみなさい!」
「物理的に熱い訳ですか。望む所です!」
そんな過酷な勝負でのリングを、相手も喜んで受け入れる。激しい打撃戦、そして隙あらばロープに振って。接触すれば、電流と火花が派手に輝く。
「くはぁっ……くっ、お返しですっ!」
「ふん、しぶといわね……ぁ、ぐぅっ!」
もちろん、そのリスクは知朱にも公平に。自分から挑んだ勝負、逃げ回るなどヒールではない。
「さあ、もっと熱くなりましょう!」
「ぐぐっ……ならない、わよっ!」
さらには電撃に痺れた身体を、相手のベアハッグに焼かれていく。燃やせる魂は持っているが、それをひけらかすのはキャラではない。
電撃、苦痛、熱。それらを意地で耐えきって。
「これでっ……どうっ!?」
「っ……!? あああっ!?」
繰り出すのは渾身のスピアータックル。相手の身体をこれまで以上に、強くロープへ押しつける。
ひときわ大きなスパーク。もちろん、押し込んだチカの方もただでは済まない。派手な電流が互いの身体を苛み――だが、先に音を上げたのは、相手の方だ。
「アタシの……勝ちよっ!」
身体から白煙を噴き上げながら倒れた相手を踏みつけ、堂々と右腕を突き上げていく。
大成功
🔵🔵🔵
シャーロット・キャロル
PoXの皆さんとは依頼があるたびに試合に参加させてもらってますからね今回ももちろん参戦しますよ!
いつも通りレアナさんとのタッグで参戦なのでまずは挨拶に
そうだタックネームも決めてガッツリ組みませんか?と提案(タックネームはお任せします)
そうこうしてる間に試合の時間が。今回は私が先にゴングと共に試合開始。お互い真正面から組み付いての力比べ
怪力なら負ける気がしませんがそれで圧倒してもプロレス的には盛り上がらないですからね
時にこちらが投げ、時に相手に投げられ
お互い技の応酬で場をガンガン盛り上げていきますよ!
最高潮な所でレアナさんにタッチ交代!ここは一つPoXが誇るパワーレスラーに決めてもらいましょう!
「よろしくお願いします、レアナさん!」
「おう、今回も頼むぜ!」
PoXの顔なじみの女子レスラー・レアナと、タッグを組んでリングに上がるシャーロット・キャロル(マイティガール・f16392)。
その名も『|MMP《マイティ・マッスル・パワーズ》』。PoX屈指のパワー系タッグだ。
「オレらに相応しい名前だろ?」
「良いですね。筋肉こそパワーです!」
新たに付けたその名前を背負い、まずはシャーロットが相手にぶつかっていく。その筋肉を誇示し、相手を持ち上げては豪快にリングに叩きつけて。
「やりますね、ですがこちらもっ!」
「しまっ……うっ、ぐぅっ!?」
とはいえ相手も一筋縄ではいかない。こちらの勢いを利用して豪快なスープレックスを決めてくる――まあ、圧倒ではプロレスにならないと、ある程度意識して投げさせているが。
「こん……のっ!!」
「がぁっ!!」
相手のジャーマンを2.8で返すと、立ち上がり、ラリアットでねじ伏せる。会場の盛り上がりを最高潮に持っていった所で、コーナーに戻り、タッチして。
「よろしくお願いしますっ」
「おう、任せなっ!」
レアナもまた、シャーロットに劣らぬ激しいパワーを魅せる。豪快なジャイアントスイングで相手をぶん回し、逆に相手のベアハッグに苦しんで。
「こんなもんっ……効くかよっ、おおぉぉぉっっ!」
「レアナさん、今ですっ!」
それを力で引き剥がすと、片腕で持ち上げてのネックハンギングボムを炸裂させる。
豪快な一撃でリングを揺らすと、フォールに入り――。
「邪魔はさせませんよっ!」
「がっ……!!」
カットに入った相手のパートナーは、シャーロットがショルダータックルで吹き飛ばしていく。
その間に、カウント……3!
「やりましたね、レアナさん!」
「おう、オレ達の勝ちだ!」
シャーロットがレアナの腕を掴んで掲げ、2人で勝ち名乗りを受けていく。
大成功
🔵🔵🔵
草剪・ひかり
POW判定
キャラ崩し、ピンチ、お色気描写等歓迎
PoX、またダークレスラーに狙われちゃってるんだね
まぁ売れてる団体が絡まれるのは業界のあるあるだし、仕方ないね
何度か組んでるコウくんを引き連れて入場
彼をトップに押し上げるための一環
燃焼系の子と真っ向から組み合う
UCを封印?
心配無用、元より私は猟兵である前にプロレスラー
「女帝」の名乗りは伊達じゃない
UCなしでも【グラップル】主体なら後れを取らないよ
それに、彼女がこの「力」を使う以上、彼女も私をUCでは攻められないでしょ
猛攻を凌ぎつつ、ヘッドロックやボディスラム等の基本技できっちり反撃
その上で相手の必殺技を呼び込み、ピンチに陥って魅せる
私が強いのは当然だから、どこまで引き出してあげられるかが超一流のプロレスラーのお仕事
カウント2.9で返したら、普通に「ラリアット」でダウンさせて強烈なボストンクラブで締め上げ!
ギブアップを奪ったら立ち上がり一言
「私をここまで追い込んだのは大したものだけど、私を超えるには|もう少し《ぜんぜん》足りないね!」
「また狙われちゃってるんだね。まぁ売れてる団体が絡まれるのは、業界のあるあるか」
プロレス団体の代表として、PoXが狙われている事を分析する草剪・ひかり(次元を超えた絶対女帝・f00837)。
そんなPoXの若手男子レスラーであるコウを引き連れて、リングに上がる。
「さあ、勝負だよ。『女帝』の強さを魅せてあげるっ!」
「良いですね。ですがこっちも負けてませんよっ!」
高らかに名乗りを上げるひかりに対し、相手もsらに魂を燃え上がらせる。真っ向からしっかりと組み合うが、もちろんひかりにとってはこの程度、熱さのうちには入らない。
「こっちの魂だって燃えてるんだからっ!」
「良いですねっ、そうでなくてはっ……ぐぅっ!?」
そのまま相手を引き込むと、ボディスラムでマットに打ち付ける。さらに引き起こすとヘッドロック。側頭部に胸を押し付けながら、グイグイと引き絞り。
「ほら、どうしたの。こんなものっ!?」
「ぐ、ぬぬぬっ……まだまだぁっ!」
基本技と言えど繰り出すのがひかりなら、それは十分以上に強烈な必殺技足り得る。だが相手も懸命にその魂を燃やし、ひかりの腰に腕を回して。
「これでぇっ!」
「っ……ん、ぐぅっ!!」
ひかりの身体が持ち上げられ、リングから浮き上がる。そのままバックドロップで落とされ、さらにそこからのサブミッション。
熱い身体を絡めながらの、強烈な締め付け。ひかりの口から、苦悶の声が漏れる。
「ほら、どうですかっ……!」
「ぐっ……まだ、だ、よっ!」
だが、そうしてギブアップを迫る相手の方が焦りを見せる。ひかりの熟練の受けは、技が極まっているようでも極まり切っていない。
これではギブアップを奪えないと判断した相手は、ひかりを引っ張り起こし、しっかりと腰をクラッチして来る。そのまま綺麗なジャーマンスープレックスで、マットに叩きつけられるひかり。
「ぐ、ぅっ……!!」
「このまま、フォールッ……くっ!?」
そこからのカウントは――2.9。ギリギリで肩を上げるひかり。
いや、ギリギリに見えて、その動きは余裕を感じさせる。立ち上がるひかりにややたじろいだ様子を見せる燃焼系アスリート。
「さあ、今度はこっちの番だよっ!」
「あっ……ぐぅぅっっ!?」
立ち上がったひかりが繰り出すのは、豪腕によるラリアット。ただし必殺の『アテナ・パニッシャー』ではなくあくまで、普通に腕を叩きつける一撃だ。
それで相手をねじ伏せると、倒れた相手の脚を抱え込み、ステップオーバー。ボストンクラブで、一気にその腰を絞り上げる。
「ふんっ……どうかしらっ!」
「っ、あっ、ああああ~っ!!」
苦痛に悲鳴を上げ、首を振って悶え……そしてたまらずタップする燃焼系アスリート。ひかりの技の痛みに、と言うより、レスラーの『格』に屈した形だろう。
勝てないと思い知らされ、屈辱に唇を噛み締めている。
「ここまで追い込んだのは大したものだけど、私を超えるには|もう少し《ぜんぜん》足りないね!」
「くっ、次は……鍛え直して私が勝ちますっ!」
精一杯に強がり、腰を抑えてリングを降りていく相手を見送り、堂々と勝ち名乗りを上げ歓声を浴びるひかり。
「これが『女帝』のプロレス……」
そしてリングサイドでそれを見ていたコウは、ひかりのそのプロレスに息を呑み、しっかりと目に、頭に焼き付けていく。
大成功
🔵🔵🔵
メアリー・ベスレム
残念。|リングコスチューム《イラスト発注済み》は間に合わないかしら
なんて呟いて嘆息一つ
競技の為の衣装を用意する程度には慣れたこの世界
このチームへの参加もこれで何回目になるかしら?
あら、ごめんなさい
あなた達と違って、メアリはそんな|バカみたい《・・・・・》に暑苦しいのはスタイルじゃないの
と、わざとらしく冷笑的に【挑発】【パフォーマンス】してみせる
こうやって敵の先手を煽ってから
受けて返すのがメアリのスタイル
だけれど冷ややかでいたせいかしら
命令に背いた所為で耐久力は半減
炎に焼かれて予想以上のダメージ受けてしまい
このままじゃ反撃なんてままならない……
ええ、そういう【演技】をしてあげる
燃え上がるばかりが熱さじゃないわ
火が消えているように見えたとしても
燻る熾火のような復讐心を内に秘め
【激痛耐性】【継戦能力】耐えながら
観客や敵が思っているよりもずうっとダメージを抑えたまま
反撃の機会をじっと待つ……
そうして敵が隙を見せたなら
燻っていた|復讐心《熾火》を燃え上がらせて【騙し討ち】
【雌伏の時】はもうお終い!
「残念。頼んでいたリングコスチュームは間に合わなかったわね」
最初は良くわからない世界と思っていた超人プロレスのリングにも、すっかり馴染んだメアリー・ベスレム(WONDERLAND L/REAPER・f24749)。
嘆息を漏らしてリングに上がれば、相手は熱く声をかけてくる。
「どうしました。もっと熱く燃え上がりましょう!」
「あら、ごめんなさい。あなた達と違って、メアリはそんな|バカみたい《・・・・・》に暑苦しいのはスタイルじゃないの」
そんな熱量に対して、なんともつれない様子で、肩を竦めるメアリー。露骨な煽りと挑発に対して相手は、ムッとした燃え上がって。
「良いでしょう、私が熱さを思い知らせてあげますっ!」
「教えてもらうかしら……ぐっ!?」
そうして熱く燃える相手の攻撃は、熱量に見合った激しさだ。激しい打撃で体勢を崩され、投げ飛ばされ、そしてベアハッグでその腰を絞り上げられる。
「く、ぅっ……熱、ぅぅぅぅっ!?」
「さあ、たっぷりと燃え上がってくださいね!」
強烈な熱と締付けに、苦悶の声を上げるメアリー。冷笑的なこちらの態度を咎めるように、相手の炎はさらに燃え上がる。
必死に痛みを堪えるものの、体力を奪われ、ぐったりと力が抜け始め。
「さあ、ギブアップですかっ!?」
「……はぁ、はぁっ……ノ、ォッ……」
それでも懸命に攻撃を耐え続ければ、相手はこちらを解放する。うつ伏せにぐったりと倒れ、大きなお尻を突き出して……そのお尻めがけて繰り出される痛烈なキック。
「情けないですね、喝を入れてあげますっ!」
「きゃあっ……ちょ、やめっ……あぁんっ!?」
その威力と熱が、お尻を赤く腫らし、そして熱していく。悲鳴を漏らして悶絶し、リングに突っ伏すメアリー。
ぐったりと追い詰められ、マットに突っ伏し――。
「どうですか。これでも燃えないなら……んぶぅっ!?」
――と、見せかけけて。リングを両手で押し込んで身体を跳ね上げると、こちらを掴みに来た相手の顔面に強烈なヒップアタックを決めていく。
「こ、この……!?」
「さあ、雌伏の時はもうお終い!」
相手の激しい攻撃に晒されながら、その身の内に復讐心を燻ぶらせていたメアリー。それを一気に解放し、熾火を燃え上がらせて猛攻を繰り出す。
「く、くぅぅっ……!」
「さあ、さあ。どんどんいくわよっ!」
派手にやられているように見えて、しっかりとダメージも抑えていた。プロレスの受けも、この世界に来てから大分慣れたものだ。
余力は十分、一度燃えだしたら止まらない。その勢いは、相手の炎を逆に呑み込もうとして……ついには相手が体勢を崩して片膝をつき、するとその太股を踏み台にして跳び上がっていく。
「そぉ、れっ!」
「ん、ぶっ!!」
そこからのひねりを加えた強烈なヒップアタックで、顔面を勢いよく殴打する。頭部を揺らす衝撃に、ばたりと崩れ落ちる相手。
あとはそのまま、相手の身体の上にお尻を乗せての3カウント。返せぬ相手を見下ろし腰に手を当て、勝ち誇って見せる。
「燃え上がるばかりが、熱さじゃないわ。思い知ったかしら?」
「くぅ……」
メアリーの炎に屈した燃焼系アスリートは、屈辱に唇を噛み締めて。その姿に大いに復讐心を満たしたメアリーは、無邪気で妖艶な獣の笑みを浮かべて、勝ち名乗りを上げていく。
大成功
🔵🔵🔵
イリスフィーナ・シェフィールド
体が燃え上がるほど打ち込めるなんて羨ましいですわ。
役者業以外にも習い事とか習い事とか習い事とかさせられましたが満たされませんでしたし。
ああ、でもこの前のプロレスっぽい依頼での歓声は最高でしたわ(思い出してうっとり)
……こほん、その熱い思いを利用するなど許せませんわ、お助けしなくては。
熱いのは火炎耐性と我慢で凌ぎましょう、我慢することには自信ありますの。
熱さを真正面から受ける事で選択したコード発動して能力を増強。
相手の打撃技に合わせてこちらも打撃技で迎えうちます。
倒れないのに焦れて大技を単発で打ってくるなら受け流して関節技で降参を狙いますわ。
勝つか負けるかはお任せします、他PLに迷惑ないなら。
勝ったなら安堵するし負けたなら使えない奴と思われると思って凹むでしょう。
善意でやってるように見せて実のところ称賛されたいだけの鬱屈した感情を抱えたキャラなので。
辛勝でも良し全力で戦ったけど及ばず負けるでも良しです。
どっちでも良いなら勝ち負け不明の方が待つ楽しみがあるので。
「体が燃え上がるほど打ち込めるなんて、羨ましいですわ」
有名俳優の両親と兄を持ち、英才教育を受けて来た、イリスフィーナ・シェフィールド(相互扶助のスーパーヒロイン・f39772)。
役者業に、無数の習い事。それらをどれほどこなしても『当然』としか扱われた彼女にとって、何かに燃え上がると言う経験はほとんどない。
「ああ、でもこの前のプロレスっぽい依頼での歓声は最高でしたわ」
そんな彼女にとって、観客の声援を浴びると言う経験は強烈な快楽だった。それを思い出し、ゾクリと身体を震わせる。
「……こほん、その熱い思いを利用するなど許せませんわ」
「だったらこの熱い魂を、受け止めて貰いましょうっ!」
そんなイリスに対して、相手は熱く魂を燃やしてぶつかって来た。力強いエルボーが叩き込まれると、苦悶の呻きを零す。
「っ……我慢することには、自信ありますのっ」
打ち込まれる重い衝撃と、肌を焦がす炎。だが懸命に踏み留まり、鋭く華麗なキックを繰り出していく。
息が詰まるような痛みと熱にも、引く事はない。それは彼女自身の耐久力――と言うだけではなく。
「それに、声援を裏切る訳にはいきませんわっ!」
客席からの声援に背中を押され、力を振り絞って闘うイリス。自分の勝利と言う栄誉よりも、期待に応える事、そして相手を救う事こそが、彼女の力の源だ。
「その程度じゃ、私は止まりませんよっ!」
「っ……がっ、はっ……!?」
だが、それだけではまだ足りない。相手は魂をさらに燃やし、こちらに飛びついてコブラツイストを仕掛けて来る。
絞り上げられ、軋む肉体。密着した所から感じられる炎熱。苦しさに歯を食いしばり、懸命に耐える。
「勝つのは私ですっ!」
「っ、く……負ける……わけ、にはっ……か、はっ……」
勝利を目指す相手と、敗北を避けようとするイリス。ネガティブな感情は勢いのある炎に焼かれ、相手の勢いに圧されてしまう。
ギブアップしようと、その口を開き……だが、その唇を噛み締め、出かかった言葉を呑み込んだ。
(「ここで負けたら……使えないヤツと思われて……っ」)
他者のため。そう口にする彼女だが、最も強く抱く思いは、『称賛されたい』『罵倒されたくない』と言うもの。
褒められる事が少なく、自己肯定感が極端に低い彼女にとっては、自分の身よりも他者の評価こそが優先される――。
「それは……嫌、ですわっ!」
「っ、くっ!?」
そんな鬱屈した思いであっても、強い思いに代わりはない。炎の勢いを押し返し、コブラツイストを強引に引き剥がすイリス。
そのまま逆に背後に回ると、引きずり倒しての胴締めスリーパー。当然、密着する部分から強い熱を感じるが、歯を食いしばって耐えていく。
「さあ、ギブアップ、してくださいっ……!!」
「っ、くっ……ぐっ……!!」
必死に外そうとしてくる相手だが、腕を、太股をさらに喰い込ませる。熱さに耐え、相手の抵抗に耐え、力を篭め続けるイリス。
そうしてついに、観念した相手はこちらの腕をタップする。ゴングが打ち鳴らされ、客席からは逆転勝利を挙げたイリスへの歓声が降り注いだ。
「わたくしの、勝ち……ですわ……!」
「く……負けました……」
全身でその歓声を、称賛を浴びる興奮に、恍惚の吐息を零すイリス。だが同時に、結局称賛のために闘ってしまったと言う、偽善への罪悪感が胸を過り。
「ですが、いい試合でした。ありがとうございました!」
「……ええ、こちらこそ」
それを、勝利の喜びで奥へと押し込めて。相手の握手に応じ、歓声に応えて勝ち名乗りをあげていく――。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『ラ・カルラ』
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POW : ブランチャ・ガルーダ
自身の【スタミナ】を代償に、【加速力、跳躍力】を高め、【空中から勢い】を籠めた一撃を放つ。自分にとってスタミナを失う代償が大きい程、威力は上昇する。
SPD : 迦楼羅烈風撃
自身が【疾走して】いる間、レベルm半径内の対象全てに【熱風や旋風】によるダメージか【疾風による移動補助及び癒しの風】による治癒を与え続ける。
WIZ : アラブルスコビル
戦闘中に食べた【激辛料理】の量と質に応じて【その身に情熱と炎を宿し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
イラスト:蛭野摩耶
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠リカルド・マスケラス」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「良いね良いね、そうでなくっちゃっ!」
燃焼系アスリート達の挑戦を、見事打ち破った猟兵達。
だが、ここからが本番とばかり、1人のダークレスラーが姿を現す。鍛え抜かれた褐色の肉体を持つ、美しき覆面ルチャドーラ。
天空の神・|迦楼羅《ガルーダ》の化身、ラ・カルラは、軽やかな跳躍を見せると、トップロープに触れる事すらなく、リングの上に降り立った。
「そうでなくっちゃ楽しくない。弱い相手なんて倒したって、私の勲章にはならないものね!」
満面の笑みは明るく、けれど傲慢でもある。自分こそが最強、そう信じ切った様子で、堂々と胸を張る。
そんな彼女は、翼をあしらったガウンを派手に脱ぎ捨てると、真っ赤な唐辛子を口に放り込み、噛み締めて気合を入れていく。
「よぉし、燃えてきた! さあ、さっさとかかって来なっ。全員まとめてリングに沈めてあげるよっ!」
猟兵達を見渡して、堂々とそう叫ぶラ・カルラ。さあ、彼女を見事打ち倒し、勝利を掴むのだ!
イリスフィーナ・シェフィールド
とりあえず唐辛子は単品で口に放り込むものでない気がしますわ……というのは野暮というものでしょうか
基本的対応は前回と変わりないですわね
ただカルラ選手は前の相手より強いですから何処まで付いていけるかが鍵ですわね
前回はやや受け身でしたが今回も同じだと流れに飲まれて押し切られてしまうかもしれません
こちらから攻撃をしかけて流れに飲まれないよう一進一退には持っていきたいですわね
ブランチャ・ガルーダを出してきたらシルバリオン・アーマーで受け止めて反撃が堅実……なのですけど
ここは少し熱くいってみましょうか、相手が飛んだらロープの反動に合わせてクラッシュ・ファングで落下始める前に撃墜を狙ってみますわ
「とりあえず、唐辛子は単品で口に放り込むものでない気がしますわ……」
「あら、美味しいでしょ? 辛さがクセになるのよ」
野暮と分かりつつのイリスフィーナ・シェフィールド(相互扶助のスーパーヒロイン・f39772)の突っ込みに対し、明るく返してくるラ・カルラ。
そんな軽口から始めつつも互いの出方を伺い、闘志を高めていく。
「……では、いきますわよっ!」
「っ、良いよ、来てっ!」
先に仕掛けたのはイリス。相手を格上と見てこちらから間合いを詰め、鋭いエルボーの連打で一気に攻めかかる。
(「受け身でいては、流れに飲まれてしまいますわ……!」)
「ぐっ……良いね、けどっ!」
だが、下がった相手を追撃しようとした所で、相手は身を翻し、ローリングソバットを仕掛けてくる。強襲して来るその蹴りを、正面から受け止め踏み留まって。
「っくぅっ……まだまだっ!」
「こっちもねっ!」
一進一退の打撃戦。地に足のついたイリスの攻めと、派手に動き回るラ・カルラの攻めがぶつかり合う。
そしてラ・カルラは、蹴られた勢いでロープに下がり、跳び乗って。
「さあ、これでどうっ!?」
(「っ、受け止めないと……!」)
トップロープからのムーンサルト。目を瞠るような高い跳び技を前に、腰を落として受け止めようと――。
「……いえ、ここは少し熱く、言ってみましょうかっ!」
それを思い直したイリスは、後ろに下がり、ロープに背を預ける。その反動で飛び出すと、空中の相手めがけて渾身のキック……!
「はあああっ!」
「っ、ぐぅ……!!」
相手の腹筋を撃ち抜く、強烈な一撃。ラ・カルラの口から呻きが漏れ、リングへと墜落する。
「さあ、いかがですかっ!」
「やる、ねっ……そうでなくちゃ!」
身体を起こし、口元を拭うラ・カルラ。イリスに対し、称賛の声が送られる。
大成功
🔵🔵🔵
ソフィア・シニヴァーラ
アドリブ連携歓迎
アンタがラ・カルラね!なるほど見事な筋肉だね。でもあたしも負けないよ!(ポージング)
さて、それじゃあ戦おうか!くっ、さすがに技量はあっちが上か!やがて均衡が崩れラ・カルラの攻撃が次々に決まる。華麗な空中殺法に翻弄されちゃう。
でも負けてられない。痛みに耐えてなんとか組み付く。そして【ファイヤー・スープレックス】を決めるよ!なんとか一矢報いた!
でもまだ彼女は倒れない。その後はなんとか食らいつきながらも負けてしまう。リングの上に倒れるあたし。負けちゃったかあ。でも不思議と気持ちいいな。ラ・カルラに感謝の言葉を言おう。
アンタのおかげであたしははまた強くなれたと。ラ・カルラを抱擁するよ。
「アンタがラ・カルラね! なるほど見事な筋肉だね。でもあたしも負けないよ!」
「ふふん、レスラーだもの。当然だよっ!」
ググッ、とポージングを見せ、その肉体を誇示するソフィア・シニヴァーラ(ヴァルキリー・レスラー・f39774)。ラ・カルラもそれに合わせてポージングを取り、しばし互いの肉体を見せつけ合いながら闘志を高めていく。
「良いねっ、さあ、それじゃあ戦おうか!」
「ええ、それじゃあいくよっ!」
そしてそれが最高潮に達した所で、お互い、激しくぶつかり合っていく。パワフルな技で攻め立てるソフィアだが、相手も十分なパワーを持ち、それに加えて華麗な空中殺法まで見せつけてくる。
「そぉれっ!!」
「ぐ、ぅぅぅっ! ま、まだぁっ!」
何度もマットに叩きつけられ、その度に必死に立ち上がるソフィア。まだまだ、こんな所では負けられない。ヒップアタックで飛んでくる相手を、その胸を突き出し、懸命に受け止めて。
「これで、どうだぁっ!!」
「っ、あああ!?」
そのまま腰をクラッチして炸裂するのは、必殺のファイヤー・スープレックス。綺麗な人間橋を描いて、マットに叩きつけた。
――が、反撃はそこまで。最後の意地で一糸は報いた物の、すぐにフォールは返されてしまう。さらなる空中殺法に畳み掛けられてしまい。
「そぉれっ!」
「っ……かはっ!?」
最後は、ムーンサルトプレス一閃。コーナー上からリング中央まで飛ぶ華麗な飛翔に押し潰され……カウント3。
「負けちゃったかあ……」
ゴングが鳴り響くと、ソフィアは抵抗を止め、ぐったりと身体を投げ出した。だが、悔しいが不思議と清々しさもあって。
「アンタのおかげであたしははまた強くなれたよ」
「ふふっ、それは良かった。また闘いましょ!」
ふらつきつつも立ち上がると、ラ・カルラと抱擁をかわす。ソフィアの健闘に、会場からは拍手が送られる。
大成功
🔵🔵🔵
笹乃葉・きなこ
ほぉーん
ガルーダって事は空中戦楽しめそうだべなァ
空中戦、空中浮遊を攻撃する時に使用して
防御行動の際は更にリミッター解除と怪力を使って攻撃を受け止めるべ
攻撃を受け止めたら怪力とジャンプと空中戦、空中浮遊とリミッター解除のユーベルコードでなぎ払うを使ってリングに叩きつけるように使用するべ
相手が再度攻撃してきたら、野生の勘で攻撃している間に受け止めて同じ用にジャンプしてリングに叩きつけてやるべ
空中戦が得意なら空中戦で応戦するのが礼儀だよなぁ?
どっちが空中戦で戦えるか勝負といこうじゃぁねぇべか
愉しもうだべぇ♪
リングから出ないようにリングの位置を意識しながら戦うべ
「ほぉーん。ガルーダって事は空中戦楽しめそうだべなァ」
「当然っ。空は私の舞台だよっ!」
笹乃葉・きなこ(キマイラの戦巫女・f03265)の言葉に対し、自信満々に答えるラ・カルラ。
「だったら、どっちが空中戦で戦えるか勝負といこうじゃぁねぇべか」
「へぇ……面白いねっ!」
その得意分野に敢えて乗って、真っ向から空中戦を挑むきなこ。ラ・カルラも当然それに乗り、リングを所狭しと跳び回っては、相手に空中殺法を繰り出していく。
「ほらほら、どんどん加速するよっ!」
「ぬぅ、やるべなっ!」
空中戦と言ってももちろん、飛ぶ訳ではない。だが、まるで飛んでいるかと錯覚するような動きで、軽やかに跳び上がっては華麗な技を繰り出して来るラ・カルラ。
強烈なドロップキックがきなこの身体を揺るがし、フライングニールが斧のように振り下ろされ、それをなんとか受け止めていく。
「だったらこうだべっ!!」
「ん、ぐっ!」
そんな華麗な技に対して、きなこは、獣の怪力で応じていく。打点の高いジャンピングニーに対し、力任せに跳び上がりながらの豪快な飛び蹴り。強引に相手をねじ伏せ、リングに叩きつけていく。
「さあ、愉しもうだべぇ♪」
「そうね、愉しくなって来た所っ……!」
それでもラ・カルラはすぐに跳ね起きると、ロープに走り、反動を付けて飛び出して来る。そのまま勢いよく跳び上がり、全体重を乗せたフライングボディアタック。
「これでどうだべぇ!」
「っ……がっ!」
それを跳び上がって受け止めると、そのままマットに叩きつけていくきなこ。そのまま抑え込み――カウントは2。
「っ、く、ふぅっ……無茶苦茶やってくるね。面白いけどっ」
「これがおらの空中戦だべっ!」
立ち上がり、背中を抑えながらも言うラ・カルラに、きなこは堂々たる態度で勝ち誇ってみせる。
大成功
🔵🔵🔵
露木・鬼燈
完全な飛行状態で戦う
そーゆー選択肢もある
あるのですが…ちょっとプロレス的ではないよね?
やっぱりプロレスとゆー形式を守るのは大事だと思うのですよ
なので今回はリングでの戦いにも対応できる降魔化身<魔猿之型>でお相手するですよ
空中すらも足場とする忍の体術に尻尾による姿勢制御を加えれば空中適性はS!
立体機動からの三次元戦闘は僕も得意だからね
ちょー盛り上がる空中戦からの王者の技である関節技で極めるですよ!
相手は熱風や旋風を使うです?
まぁ、迦楼羅ならそれくらいは当然だよね
風に対する対策はちゃんとあるからへーきへーき
風は逆らわらずに乗りこなせばいいのです
風に舞う花びらの如く、ね
「完全なる飛行状態で戦う……そーゆー選択肢もあるにはあるのですが」
それはプロレス的ではない。そう判断した露木・鬼燈(竜喰・f01316)が代わりに宿すのは、かつて喰らった猿の化生の力。
それを示すように尻尾が生えると、身軽にコーナーの上に跳び乗っていく。
「忍びの体術に尻尾による姿勢制御を加えれば、空中適正はSなのですよ!」
「猿が鳥に、空中で勝てるかなっ!?」
それに対してラ・カルラも、当然派手な空中殺法で応じてくる。こちらも飛んではいないが、それを思わせる派手で高い跳躍。
単純な高さと速さでは、あちらの方が上回るか。風を纏うような華麗な動きから、連続で飛び技を繰り出して来る。高い打点から繰り出される技が、鬼燈をリングに縫い留めるように。
「高いだけが空中殺法ではないのですよっ!」
「むむっ……!」
それに対して鬼燈は、機敏さで対抗していく。普段の戦闘でも用いる立体機動技術を生かし、ロープやコーナーを使ってリング狭しと駆け回って相手を攪乱する。
上から攻めるラ・カルラと、横から攻める鬼燈の構図。華麗な技の応酬で、会場を沸き立たせて。
「風は逆らわず、乗りこなすですよ。風に舞う花びらの如くっ!」
「っ……くぅっ!?」
そして、飛んでくる相手の脚を絡め取ると、そのままリングに引きずり下ろす。相手の右脚に身体を絡めるようにして仕掛ける、アキレス腱固め。
「関節技こそ王者の技。これで翼を奪うですよ!」
「ん、ぐっ……ルチャにはジャベもあるんだからっ……ぐ、ぅぅぅっ……!」
引き絞れば痛みに首を振り、呻きを零すラ・カルラ。ロープブレイクされるまでの間、しっかりとその脚を痛めつけていく。
大成功
🔵🔵🔵
オリヴィア・ローゼンタール
休息は充分、限界突破の疲労も回復
ルチャドーラのお株を奪うように、高く跳躍してリングイン(ジャンプ・パフォーマンス)
闘志の炎は未だ燃え尽きていない! いざ、勝負!
真っ向から激突
鍛え上げた膂力(怪力)と技量(功夫)で激しく打ち合う
スタミナを大きく消費する大跳躍――彼女のフィニッシュホールドの流れ!
こちらもロープを使って負けじと跳躍!(クライミング・ジャンプ)
空中からの落下が攻撃力に繋がる技ならば、空中で組み付いてマットに投げ落とす!(空中戦・グラップル)
そして逆にこちらが高度を利用したフィニッシュホールド――【天崩脚】!
「闘志の炎は未だ燃え尽きていない! いざ、勝負!」
ルチャドーラのお株を奪うかのように高く跳躍し、トップロープに触れる事なくリングインシて見せるオリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)。
派手なパフォーマンスに会場は沸き立ち、ラ・カルラはひゅう、と口笛を奏でる。
「良いね。それでこそ倒し甲斐があるってものっ!」
「倒されるつもりはないっ!」
試合は膂力と技量によって真っ向から攻めるオリヴィアと、それを翻弄せんと飛び回るラ・カルラの激突。
オリヴィアが真正面からラ・カルラを捕まえてボディスラムで投げ落とせば、ラ・カルラは派手に飛び回り、高い打点のドロップキックでこちらをねじ伏せる。
倒れれば綺麗なムーンサルトで押し潰され、呻きを溢れさせるオリヴィア。だがすぐに跳ね起きると、ショルダータックルで相手をなぎ倒す。
「っくぅ……やっぱり、なかなかやるねっ……!」
「そちらも……だが、これならどうだっ!」
立ち上がって来た相手を、エルボーの連打でコーナーに追いやって。それに対して相手は、背後のコーナーに跳び乗っていく。
「それじゃあ、これでっ……」
「っ、させるかっ!」
そのまま、コーナー最上段からの跳躍……それに対してオリヴィアも、横のロープに跳び乗り、弾力でジャンプして。
「これで、どうだっ!」
「え、ちょっとっ……んぐぅっ!?」
そのまま空中のラ・カルラを、引きずり下ろすように地面に叩きつけて。さらにダメ押しとばかりに、落下の勢いを乗せた踵を相手の腹筋に撃ち込んだ。
「フォールだっ!」
「っ、ぐぅっっ……本当、やってくれるよねっ……でも、まだっ……!」
そのまましっかりとカバーに入り胸同士を重ね合わせるような体固め。だが、カウントは2、まだまだ戦えると、肩を持ち上げていくラ・カルラ。
大成功
🔵🔵🔵
アニカ・エドフェルト
天空の、神様が、相手となれば…
どちらが、空を制するかの、戦いに、なりそう、ですね。
羽を広げて、《飛翔天使》で、相手と、同じくらいに、飛び上がってからの、攻撃を、狙っていきます。
同時に、飛び上がっての、空中でぶつかり合うのも、いいかも、ですね。
そして、何度目かの、相手の跳躍にあわせて、
相手の、攻撃を、受け止めて、《撃地天使》で、叩きつけて…
すばやく、コーナーに上がって、今日一番の高さからの、ダイビングセントーンで、おしまい、ですっ
…と、思ったのですが、かわされて、自爆して、悶絶する中、更なる高高度からの、一撃で、マットに沈んでしまうの、でした…。
(問題なければ敗北希望)
「どちらが、空を制するかの、戦いに、なりそう、ですね」
「あら、制するのはもちろん私だけど? 空も、リングも!」
小さな身体に天使の翼を広げ、ラ・カルラとの空中戦に挑むアニカ・エドフェルト(小さな小さな拳闘士見習い・f04762)。
飛ぶように跳び、リング狭しと激しくぶつかり合う。
「っ、さすが、です……」
「そっちも、その小さな身体でなかなかやるねっ!」
相手をドロップキックで叩き落とし、こちらが叩き落され。空中でのボディアタックで激突し、互いに弾かれるように着地して。
激しい空中戦を繰り広げ、観客を沸かせていく2人。そして、ラ・カルラの幾度目かの跳躍が、こちらを押し潰そうと襲いかかり。
「捕まえ、ました!」
「っ……っくぅっ!?」
それを受け止め、パワーボムで投げ落とすアニカ。落差のついた衝撃が、激しくリングを揺らす。
それに手応えを感じると、すぐにコーナーへと駆け上がり、そこからさらに、今日一番の高さへと舞い上がって――。
「これで、おしまい、で……っ!?」
「まだまだっ!」
そのダイビングセントーンを待っていたのは、跳ね上がったラ・カルラの脚。こちらの胴を挟み込むと、パワーボムのお返しと言うようにリングに叩きつけてくる。
「か、はっ……!!」
「良い飛び技だったけど、タイミングを間違ったねっ!」
目を見開き、悶絶してリングに横たわるアニカ。その間に相手も、軽やかにコーナーへと跳び乗って。
「決めるのはこっちっ……これで、フィニッシュッ!」
「っ……!!!」
そしてそこからのムーンサルト……アニカ以上の高高度から、相手の身体が降り注ぐ。迎撃する余力のないまま、悲鳴すら上げられずに押し潰された。
そのままフォールされ、カウント3……。
「う……負け、です……」
「いい勝負だったよ!」
だが、小さな身体で闘い抜いたアニカには、会場からは惜しみない歓声が送られる。
大成功
🔵🔵🔵
メアリー・ベスレム
獣の嗅覚を刺激する唐辛子に顔しかめ
あら、そういうあなたはメアリの|復讐《対戦》相手に相応しいのかしら?
それでも口先はあくまで【挑発】的に
【逃げ足】活かして立ち回り
自慢のお尻や蹴りを当てていく
ほら、鳥のくせに地上を駆けずりまわってばっかりじゃ
メアリは捕まえられないわ!
敢えて【誘惑】するように
相手の大技を誘ってみせる
一撃だけならなんとか受けて耐えてみせるけど
続けば間違いなく耐えきれない!
だから相手に合わせてこちらも【ジャンプ】
相手が落下し始めるよりも早く、その頂点……
それはきっと、相手にとっては玉座も同じ
すべてを見下ろす高さへと、追いつこうとしてみせる
だけれど跳躍力は相手の方が未だ上でしょうから
足りない分は相手を掴んで【軽業】登って組み付いて
まるで鳥を捕らえる獣のように
空中で上下を入れ替える!
あなたみたいな鳥は|地上《した》を見るばかりで
|空中《うえ》を見上げる事なんてないでしょう?
組み付いたまま落下の勢いで【屈辱の尻撃】【重量攻撃】
その|傲慢《プライド》を圧し潰して打ち砕いてあげる!
「さあ、次は誰? 私の相手に相応しいと思うなら、リングに上がって来なよっ!」
「あら、そういうあなたはこそ、メアリの|復讐《たいせん》相手に相応しいのかしら?」
強気な態度を見せるラ・カルラに対して、こちらも挑発的に応じてリングに上がるメアリー・ベスレム(WONDERLAND L/REAPER・f24749)。大きなお尻を揺らし、相手に誘いをかけていく。
「さあ、捕まえてごらんなさい!」
「ふんっ、迦楼羅から逃げられると、思ってるのかしらっ!」
もちろんラ・カルラはそれに乗り、機敏な動きでメアリーを追いかける。リングの上で突如として繰り広げられる、鬼ごっこ。
「さあ、捕まえたっ!」
「きゃっ!?」
天空神の化身を名乗るだけあり、相手のスピードは相当なモノ。メアリーの逃げ足をして追いつかれると、後頭部を捕まれ、フェースクラッシャー。
マットに思い切り叩きつけられれば、メアリーの口から苦悶の呻きが漏れて――。
「っ、くぅ……まだまだ捕まってないわっ!」
「んぐっ! こんのっ……」
だが、そこからさらに追撃しようとした、その相手の顔面めがけ、強烈なヒップアタック。十分な威力と共に屈辱を受け、顔を赤くするラ・カルラ。
「ほらほら、こっちよっ!」
「絶対逃さないわよっ!」
試合はそのまま、さらなる激しい鬼ごっこで進んでいく。ラ・カルラがメアリーを捕まえては叩きつけ、かと思えばするりと逃げたメアリーが強烈な反撃を叩き込み。
あるいは、逃げ回るメアリーが突然攻撃を喰らわせ、受けたラ・カルラがそれに耐え、反撃していく。
「ほら、鳥のくせに地上を駆けずり回ってばっかりじゃ、メアリは捕まえられないわ!」
「もう、ちょこまかと……」
試合自体は五分。だが、メアリーの挑発的な態度が、ラ・カルラを苛立たせる。露骨な誘いに乗ったラ・カルラは、手近なロープに跳び乗って。
「良いわ、飛んであげるっ……!?」
「あら、飛んだらメアリが捕まえられるなんて、言ってないわっ!」
それに合わせてこちらもまた、ロープに跳び乗り、跳躍する。もちろん、飛び技では相手が上、その高度には届かないが――。
「今度はメアリが捕まえる番よ。獣が鳥を捕らえてあげるっ!」
「っ、くぅっ!?」
そんなラ・カルラの身体を掴んで、さらに機敏に駆け上がる。まさしくそれは、獣の如く。そのまま相手の頭に脚を絡めると、空中で身体を、グッ、と反らし。
「あなたみたいな鳥は|地上《した》を見るばかりで、|空中《うえ》を見上げる事なんてないでしょう!」
「……ん、ぶぅぅっ!?」
フランケンシュタイナーの要領で、鳥を|大地《地面》に叩き落とした。当然のようにそのまま、相手の顔の上にお尻を乗せてのフォール。
「その|傲慢《プライド》を圧し潰された気分は、どうかしら?」
「っ、く……最、悪だわっ!」
そのお尻が押しのけられて、カウントは2.8。まだまだ試合は決まらない。だが、ラ・カルラの表情は屈辱に歪み。その顔に大いに満足したメアリーは、これ見よがしにお尻をふりふり揺らして見せつけながら、次の相手にタッチしてリングを降りていく。
大成功
🔵🔵🔵
苔縄・知朱
挨拶代わりに「レッドバック・スティンガー」の小瓶を取り出し、虚空に向けて毒霧のパフォーマンス。
アンタ、ちょっとキャラが被ってんのよ!
挑戦状よろしく、まだ中身が残っている瓶を相手に投げ渡す。
このリング上に激辛マニアは2人も要らないわ!
ロックアップからの締め技か関節技で相手の長所を封じたいけど、そう何度もは許してくれないでしょうね。
だったら、まさかの2本目の小瓶で相手に……と見せかけて、レフェリーに毒霧の目潰し!
レフェリー復帰まで、チェーンでの凶器攻撃を織り交ぜ空中殺法にリーチで対抗するわ。
防戦気味になっても耐えて、相手が一際高く跳躍するのを待つ。
それに合わせてこちらもジャンプし本領の空中技、ゴライアス・バードイーター!
言ったでしょ、キャラが被ってるって!
「アンタ、ちょっとキャラが被ってんのよっ!」
リングに上がるなり小瓶に口をつけ、その中身を毒霧として吹き出す苔縄・知朱(ウィドウスパイダー・f39494)。
残りの小瓶はそのまま、ラ・カルラへと投げ渡す。
「このリング上に、激辛マニアは2人も要らないわ!」
「へぇ……だったらリングを降りるのはそっちねっ!」
その中身――特製カプサイシンソースの中身を全て飲み干したラ・カルラは、それを放り捨て、強気に笑みを浮かべて。バチバチに火花を散らす2人は、試合開始後も激しくぶつかり合っていく。
「ほらほら、キャラ被りは要らないんでしょっ!」
「ぐぅっ……! ちっ、ちょこまかとっ!」
派手に飛び回るラ・カルラの空中殺法は、巧みにこちらを翻弄する。リング狭しと駆け回られると、簡単には捕まらず、ドロップキックやフライングニールでなぎ倒されて。
「ほら、大人しくしなさいよっ!」
「んぐぐぐぐっ……このくらいっ!」
一方でチカも、隙あらばラ・カルラを捕らえて締め上げる。ロックアップに持ち込み、そこからヘッドロックで頭蓋を絞り上げて。
お互いにそのプライドをぶつけ合う、技の応酬。だが、徐々に試合の趨勢は、ラ・カルラ有利に傾いて来る。
「ほぉらっ!」
「がはっ……こ、んのっ!」
セントーンでマットに押し潰されてからのフォールを、なんとかロープを掴んでブレイクするチカ。ラ・カルラすぐに反対側のロープに走り、助走を付けて突っ込んで来て。
「だったら……!」
「っ!?」
その目の前で、コーナーに隠していた2本目の小瓶を拾い上げ、口を付ける。先程の毒霧アピールを思い出したラ・カルラは、急停止して顔を庇うが――。
「っ!!?」
「えっ、ちょ、ちょっと、何を……!?」
その毒霧の対象は、ラ・カルラではなく、レフェリーだ。迂闊に近づいてきた哀れな犠牲者を、毒霧で目潰しして悶絶させる。
リングの上に突如として出現した、無法地帯。チカがチェーンを取り出しても、誰も止める者がいない。
「ほぉらっ!」
「ぐっ……!?」
そのままチェーンを用いた凶器攻撃で、ラ・カルラを翻弄する。相手が飛べば振り回して叩きつけ、動きを止めれば、巻き付けて締め上げる。
「ん、ぐぅっ……は、なせっ……」
「煩いわね。レフェリーが文句言わないんだから良いでしょ?
悪辣なヒール殺法に対し、会場から降り注ぐブーイング。チカはいかにも憎たらしい態度で、それに応じていく。自分がレフェリーを行動不能にした事など、当然棚上げだ。
「……きゃっ!?」
「こ、んのっ……!」
その隙を突かれ、背後からのバックドロップで投げ飛ばされる。ラ・カルラは息を切らしながらも、コーナーに昇って。
「お返ししてあげ……っ!?」
「言ったでしょ、キャラが被ってるって!」
だが、その跳躍に合わせて、チカも跳ね起き、それを追いかける。そのまま空中でラ・カルラを捕らえると、ひっくり返して――。
「落ちなさいっ!」
「っ……が、ぁっ!?」
空中パイルドライバー、ゴライアス・バードイーター。|黒後家蜘蛛《ウィドウスパイダー》の名に相応しい、蜘蛛の名を冠した必殺技が、その名の通りに|鳥《カルラ》を大地に叩きつけていく。
「ぐ、ぅ……んぁっ」
「あら、誰もカウント取らないの? 職務怠慢ね」
頭を抑えて悶絶する相手を踏みつけて、これ見よがしに勝ち誇るチカ。会場の惜しみない|称賛《ブーイング》を浴びながら、レフェリーが動き出すのを待たず悠々と、傲慢な態度を見せつけてリングを降りていく。
大成功
🔵🔵🔵
シャーロット・キャロル
ついに真打ちの登場ですね。相手もシングルならこちらもシングルで。まずはレアナさんが行くそうですね。ファイトです!
持ち前のパワーファイトで相手に食らいついていきますが空中殺法で自由自在に動き、飛び回る相手に押され始め最後には3カウント。これは中々の強敵ですね……
そして今度は私の試合です!
ゴングと共に試合開始。まずは小手調べと正面からお互いに打撃の打ち合い
こちらの逆水平チョップが唸りをあげれば今度は相手のローリングソバットが私の胴体に突き刺さる。
お互いにこの打撃戦で強さが分かり互いに笑みが。
今度は正面からガッツリ組み合って力比べ。私は怪力が自慢ですからね。得意分野では負けませんよ!パワーで押し込んで一気に投げ飛ばす!
しかし相手もさる物、投げ飛ばしてもそこからロープを使って空へ。得意の空中殺法でこっちを逆に追い立ててきますよ
相手の空中からの必殺技とこちらの地上からの迎撃の●マイティ・パニッシャー
大技同士のぶつかり合いの結果は……!
(アドリブ大歓迎。最後の結果はお任せします)
「っしゃあ、どうだぁっ!」
「ファイトです、レアナさんっ!」
レアナがラ・カルラに果敢に挑む姿を、エプロンサイドから懸命に応援するシャーロット・キャロル(マイティガール・f16392)。
パワー自慢のレアナは、豪快な打撃でラ・カルラを攻め立て、力強いスープレックスでリングに叩きつけていく。
「ほらほら、こっちこっちっ!」
「くっ、ちょこまかと……」
が、よく言えばパワフル、悪く言えば単細胞な彼女は、ラ・カルラのスピードに、次第に翻弄されていく。
無駄に突撃してはいなされて、スタミナを消耗させられてしまい。
「落ち着いてっ。相手の動きをよく見て……あぁっ!?」
「ぐ、がっ……」
最後は華麗なムーンサルトで、カウント3。ラ・カルラは悠々と立ち上がると、悔しげにマットを叩くレアナを見下ろし、そしてシャーロットへと視線を向ける。
「さあ、次はあなたの番よ?」
「これは中々の強敵ですね……レアナさん、仇は取りますっ!」
レアナがリングから降りると、今度はシャーロットがラ・カルラに挑む。
激しい打撃戦、シャーロットの重い逆水平チョップが唸りを上げれば、ラ・カルラの華麗なローリングソバットが突き刺さる。
怪力自慢のシャーロットと、華麗な技のラ・カルラ。対照的な者同士の闘いが、大いに会場を沸かせていく。
「良いですね。やっぱり強いです!」
「そっちもね……勝つのは私だけど!」
2人もまた、お互いの強さを肌で感じ取り、どちらからともなく笑みを浮かべて。そのまま真っ向からガッツリ組み合い、力比べでぶつかり合う。
「得意分野では負けませんよっ!」
「ぐ、ぅぅぅぅ……流石、ねっ……ああっ!」
パワーではもちろん、シャーロット有利。鍛えた肉体でラ・カルラを押し込むと、そのまま豪快に投げ飛ばす。
だが、もちろんラ・カルラとて、何の考えなしに力比べを挑んだ筈もなく。
「これでっ、どうっ!!」
「んなっ……くぅぅぅぅっ!?」
投げられた勢いでロープに背を預け、そのまま跳ね返ってくるラ・カルラ。勢いのついたフライングニールが、シャーロットの身体に叩きつけられる。
呻きを漏らし後退しながらも、ダウンせず踏み留まるシャーロット。
「っくぅ……流石です!」
「そっちもね。でもまだまだっ!」
跳ね起きたラ・カルラはもう1度ロープに走ると、今度はその上へと跳び乗っていく。トップロープの反動を付けた、華麗なるムーンサルトアタック。
まさに飛翔とも思えるような、高い高い跳躍から天空の神が降り注ぐ、対戦相手であるシャーロットでさえ、思わず見惚れる程の華麗さ。
「負けませんよーっ!!」
「っ……!」
だがそれに対して、避けるでも受けるでもなく、ましてや怖気づくでもなく。右腕をグッと振りかぶると、真っ向からの迎撃を選ぶシャーロット。右腕が筋肉で膨れ上がったと感じる程の、豪腕ラリアット。
渾身の力を篭めた一撃をラ・カルラに向けて放てば、落差と勢いのついた華麗なるムーンサルトと、真正面からぶつかり合って――。
「くっ……うぁっ!?」
「がっ!!」
そのままねじ伏せられるシャーロット、そしてリングに叩きつけられるラ・カルラ。お互いのフィニッシュの激突は、互いをダウンに追い込んだ。
「相打ち……ですかね」
「そう、ね……良い技だったわ」
お互い息を弾ませながらも、なんとか身体を起こしていく。ロープに腕を預けると、互いの技を、そしてその健闘を称え合っていく2人。
「くそ、オレも負けてられねぇな……」
そんな2人の激闘に、リングサイドのレアナも、悔しさと賞賛を半々に呟いていく。
大成功
🔵🔵🔵
草剪・ひかり
POW判定
キャラ崩し、お色気、敗北描写歓迎
貴女はルチャドーラだね
技術と速さ、華やかさでは他の追随を許さない存在
いいよ、この私が相手になるね
日本で磨かれた王道プロレスの懐の深さを魅せてあげる
今の私は地に足をつけた戦い方が主体だけど
若い頃は翔んだり跳ねたりも得意だったの
……もっとずっと痩せてたしw
昔取った杵柄の【ジャンプ】【空中戦】を活かし真っ向から大空中戦
ドロップキックやムーンサルトでも、高さはともかく空中姿勢の美しさは負けないよ
身体が大きい分、一撃の重さも優るしね
そしてルチャリブレのもう一つの側面、ジャベ、複合関節技でも【グラップル】を駆使して迎撃、楽には取らせない
ただ、相手の土俵で戦えば、不利なのは事実
徐々に空中でもジャベでも押されるシーンが増え
彼女の鍛えられた肢体に組み伏せられフォールを奪われる寸前まで追い込まれる
けど、ここからは私のスタイルで猛チャージ
体格差を活かしたパワーボムから、必殺の|アテナ・パニッシャー《戦女神の断罪の斧》発射!
豊かすぎる肢体で抑え込み、試合の決着は……!?
「貴女はルチャドーラだね。技術と速さ、華やかさでは他の追随を許さない存在……」
「あら、お褒めに預かり光栄よ」
リングに上がりながら、ラ・カルラのルチャを称える草剪・ひかり(次元を超えた絶対女帝・f00837)。だがもちろん、そのルチャに対して一歩も引く気はない。
「日本で磨かれた王道プロレスの懐の深さを魅せてあげる!」
「ふん、それじゃあ見せてもらいましょうかっ!」
ラ・カルラの華麗な飛び技に対し、こちらも真っ向からの空中戦を挑むひかり。普段は地に足を付けた闘いが主体だが、若い頃はもっと、身軽なプロレスも得意としていた。
年を経て、ウェイトが増すにつれ、現在の闘い方へと変わっていったが、若い頃のプロレスを忘れた訳ではない。
「そぉれっ!」
「ぐっ……!」
綺麗な空中姿勢から繰り出す、ドロップキック。高さを失った代わりに、一撃の威力がラ・カルラを攻め立てて。ムーンサルトも軽やかとは言わないが、リングを揺らし、重い衝撃でラ・カルラを呻かせる。
「やる、じゃないっ……だったらこれはっ!?」
「当然っ、受けて立つっ!」
そしてルチャと言えばジャベ。激しいグラウンドの攻防も、真っ向から迎え撃ち、楽には取らせない。空で、地上で、攻防を繰り広げ、ラ・カルラに立ち向かっていく、が。
「こっちの方が……上っ!」
「がっ……!?」
相手の土俵で勝たせて貰える程、ラ・カルラは甘くはない。ドロップキックの打ち合いで上を行かれ、マットに叩きつけられるひかり。
ジャベの攻防でも劣勢を強いられ、全身の関節を容赦なく絞り上げられる。
「ギブアップっ!?」
「っ、ノ、ォォオッッ……!」
ロメロスペシャルで晒される、豊満な肉体。豊かな乳房が揺れ、両脚がキツくこじ開けられる。
苦痛と恥辱に顔を赤く染めながらも、懸命に耐えるひかり。するとラ・カルラは技をリリースし、ロープへと走っていく。
「さあ、これでどうっ!?」
「っ……!」
なんとか立ち上がったひかりの頭部へ絡みつく、ラ・カルラの太股。そのままフランケンシュタイナーで、リングに叩きつけられ――。
「まだ……まだぁっ!!」
「っ……きゃ、あっ!?」
いや、そこで踏み留まって、体格差を生かしたパワーボムでねじ伏せる。マットを踏みしめた脚は軋むが、意地で耐えての強烈な反撃。
ラ・カルラがふらつきながらも立ち上がると、そこに、右腕を振りかぶって。
「いくよっ、これで――決めるっ!!」
「っ……!」
戦女神の断罪の斧、アテナ・パニッシャー。ひかりの代名詞とも言えるフェイバリットが、ラ・カルラめがけて襲いかかる。
いかにラ・カルラと言えど、これを喰らえばただでは済まない――。
「こう……っ!」
「っ!? ああっ!」
が、その腕が絡め取られての飛びつき腕ひしぎ。ジャベで何度も責めたてられた腕が、一気に引き伸ばされる。
これには堪らず、タップしてしまうひかり。ゴングが激しく打ち鳴らされていく。
「同門……いえ、弟子かしら。似た技を一度受けてなきゃ、危なかったよ」
「……なるほど。それなら仕方ない……とは言いたくないわね」
ラ・カルラの言葉に、悔しげに……そして若干拗ねたように、顔を背けるひかり。ベテランレスラーとして、団体代表としての後進の指導。重くなったのはウェイトだけではない……が、それで弱くなったとは思いたくない。
「次は、勝つから。覚悟してよね」
「ええ、楽しみにしてる」
その覚悟を篭めて、握手を求めるひかり。王道を魅せて闘った彼女には、負けても惜しみない歓声が送られていく。
大成功
🔵🔵🔵
ユーフィ・バウム
さて、メインの時間
ならばオーバーロード!引き続き
《真の姿:蒼き鷹》として挑みますわね
最初は力比べを誘い、受けてくれたら怪力を生かし
押し込みに行きますわ
受けてくれるなら良し、最初から
変化を魅せるなら派手に受けて倒れます
覚悟を以てラ・カルラの攻撃を受け
その上で反撃を決めるスタイルは貫きますわ
もちろん!攻撃成功時はアピールし観客を沸かせます
技を受ける時に悲鳴は上げましょう
けれど受け身を派手にとり、カウント内に立ち上がります
空中殺法使いは実に華麗な攻撃ですわね
避けるなんてもったいない
ええ、私は覚悟を持って鍛え上げた豊満な体で受け
お返しに打撃を叩き込み、投げでマットを揺らします
さぁ、貴女のフェイバリットで参りませ!
【蒼き鷹】はそれを受けるっ!
ぐうぅぅ、うぅ……☆
強烈な一撃に悶絶する私ですが……
私の中の勇気よ、限界突破ですっ!
フォールをはねのけ、スタミナを失った
ラ・カルラを掴んで持ち上げますっ
観客の歓声も力とし
《トランスバスター》のパイルドライバーで逆転勝ちを狙いますわ
ブルーバード・ドライバー…ッ!
「さあ、力比べはいかが?」
「ふふん、パワーなら勝てると思ってる?」
ユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)の真の姿、蒼き鷹の誘いに対し、当然とばかりに乗ってくるラ・カルラ。
そのまま真っ向から組み合うと、豊かな胸を押し付け、力でねじ伏せようとする。
「ええ、このまま勝てそうですわね!」
「ん、ぐっ……やるね……っ!」
パワーではこちらが有利。徐々に押し込んでいけば、ジリジリと相手の身体が下がっていく。
だがもちろん、相手の本領は機敏な動き。当然、警戒はしていたが――。
「でも、これならっ!」
「えっ……きゃあっ!?」
逆に引き込まれてつんのめり、そこを馬跳びのように飛び越えられる。背後を取られたかと思えば、背中に叩き込まれるドロップキック。予想以上の華麗な動きに翻弄され、リングに突っ伏してしまう。
「くっ、見事ですわ……」
「まだまだ、これからっ!」
驚きつつも立ち上がれば、ロープに走っていたラ・カルラが、跳び上がってのフライングボディアタック。
しっかりと鍛えられた身体が、こちらめがけて降り注ぎ。
「こん……のっ!」
「っ!? ぐぅっ!?」
今度はそれを、しっかりと踏ん張って受け止める。そのまま豪快に投げ落とせば、呻きを漏らすのはラ・カルラの方。
「っくぅ、そっちもやってくれるじゃないっ!」
「あなたのその華麗な攻撃、わたくしの豊満な肉体で受け切って差し上げますわ!」
パワーでは蒼き鷹。スピードではラ・カルラ。鳥の名を冠した2人のレスラーは、足を止める事なくぶつかり合っていく。
「そぉれっ!!」
「……っ、ぐぅっ!!」
スイングDDTで脳天からマットに叩きつけられ、ぐったりと倒れ込む蒼き鷹。そのままフォールに来られるが、カウントは2。
徐々に劣勢に追い込まれていくが、その目から光は失われておらず。
「この程度では、沈みません……貴女のフェイバリットで参りませ!」
「言うじゃないっ。だったら、お望み、通りっ!」
むしろリングに倒れたまま挑発すれば、ラ・カルラはそれを受け、コーナーへと駆け上がる。
天空から降り注ぐ、華麗なスカイツイスタープレス。ガルーダの化身と言うに相応しい華麗な技を、避ける事なく受け止めて。
「が、はっ……!」
「フォールっ!」
肺の空気を全部吐き出し、マットに身体を投げ出す蒼き鷹。ラ・カルラがカバーに入るも、ピクリとも動かないままカウントが進んでいく。
カウント1、2――2.9!
「まだですわっ!!」
「なっ……」
客席からの応援を力に変え、ギリギリで肩を上げて見せた。驚くラ・カルラの腰に腕を回し、そのまま一気に持ち上げていく。
「っ、この……!?」
「次は、わたくしの番、ですわ……!!」
苦しさに顔を真っ赤に染めながらも、懸命に力をこめて、もがくラ・カルラを押さえつける。豊満な肉体をこれでもかと押しつけながらの、パイルドライバーの体勢。
その怪力を、そして体格を、最大限に活かしての――。
「ブルーバード……ドライバーッ!!」
「がっ……」
全体重を乗せたパイルドライバーが、脳天から相手をリングに叩きつける。ぐったりと脱力したラ・カルラをそのまま豊かな胸で押さえつける蒼き鷹。
カウントは、1、2――3!!
「わたくしの、勝ちですわ!!」
「く、ぅ……負けたぁ……!」
高らかに鳴り響く、決着のゴング。誇らしげに腕を掲げる蒼き鷹と、悔しげに身体を投げ出すラ・カルラ。
会場からは、2人に――いや、今回の興行に参加した全てのレスラーに歓声が送られ、燃焼系アスリートのダーク化も解除されていく。
こうして今回もまたダークレスラー襲撃は退けられ、メインイベントは大盛況のうちに幕を閉じたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 日常
『レスラーの打ち上げ焼肉』
|
POW : お言葉に甘えて肉を沢山食べる
SPD : 理想の身体を作る為に選び抜いたメニューを食べる
WIZ : 甘いデザートでエネルギー補給する
イラスト:九印
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
数時間後。猟兵達とレスラー達はラ・カルラに招かれ、『激辛焼肉・|紅庵《べにあん》』を訪れていた。
皿に並べられるのは目に赤い、唐辛子色の肉。特製の激辛タレに漬け込んだ、自慢の逸品だ。
「今日は対戦してくれてありがとうございました。ここの勘定はうちのオゴリです!」
「「お……おぉぉぉぉ……!」」
ラ・カルラの言葉に、歓声を上げるレスラー達。が、その歓声は若干、引き気味だ。網の上に乗せればツーンとした匂いが広がり、目に染みる。
この肉はやばい。いや、もちろん不味くはない、むしろとても旨いが、辛い。
「ええい、怖気づくものか。いくぜっ!」
「うぉぉぉぉ!」
それでも挑まれれば退けないのが、レスラーの性と言うものだ。PoXのレスラー達、そして燃焼系アスリートから元に戻った少女レスラー達も、ガツガツと激辛焼肉を頬張っては、その辛さに悶え苦しむ。
「さあ、どんどん食べてください。遠慮しなくて良いですよ?」
そんな阿鼻叫喚の光景を気にせず、リング上の強気とは裏腹の大人しげで丁寧な態度で微笑むラ・カルラ。
こうなれば猟兵達も、激辛焼肉に挑むしかない――!
……なんて事は全くないのだが。普通の焼肉もあるので、まあ無理せずお好みで。
食事を楽しみながら、レスラー達との交流を楽しむとしよう。
イリスフィーナ・シェフィールド
POWで美味しくお肉をいただきます
こ、これはっ……とても危険な香りがいたしますわ。
ですがせっかく奢っていただいてくださるのですから覚悟を決めていただきましょう。
はむっ……か、辛い、いえ痛いですわぁっ。
(涙目になって悶絶してる所を1章で戦ったレスラーの方に飲み物を貰って介抱されます)
お礼を述べて彼女が激辛肉に再度挑むのを凄いですわぁと眺めながら普通のお肉を美味しくいただきます。
試合の感想とか熱意の凄さを褒め称えて少し仲良くなれたら嬉しいですわ)
「こ、これはっ……とても危険な香りがいたしますわ……」
真っ赤な激辛焼肉を前に、たじろいだ表情を浮かべるイリスフィーナ・シェフィールド(相互扶助のスーパーヒロイン・f39772)。
それでも、せっかく奢って貰えるのだからと、覚悟を決めて、口に頬張っていく。
「…………!!」
その瞬間、脳天まで突き上げるような辛さ。いや、痛さ。口を押さえ、じたばたと脚をばたつかせ、涙を流して悶絶する。
これを、食べ物と言って良いのか。そんな文句さえ頭を過る程だ。
「大丈夫ー? ほら、これ飲んで」
「は、はひ、ひぃぃぃ……」
辛さを紛らわす甘い牛乳を差し出されると、ほとんど一気飲みで飲み干した。まだ口の中は痛いが、それでも少しはマシになって。
「ありがとう、ございます……あら、あなたは?」
「はい、さっきは試合、ありがとうございました!」
炎が消えるとちょっと分かりにくいが、飲み物をくれたのは、さっきの興行で闘った(元)燃焼系アスリートの少女だ。
「こちらこそ……?」
互いにお礼を言い合って……そこでイリスの視線が、少女の皿の上に向かう。
赤い。さっきイリスが食べたのより、さらに赤い。
「……それ、食べますの?」
「レスラーたるもの、挑戦からは逃げない!」
少女はそれを頬張ると、顔を真っ赤に染めながら咀嚼する。飲み物にも頼る事なくしっかりと味わい、飲み干した。
「ど、どうですかぁ……今日の試合では根性で負けたけど! 焼肉では勝つ!」
「……いえ、焼肉に勝敗はないのでは……? 凄いですけれど」
涙目で胸を張る少女を称えつつ、通の肉を食べるイリス。流石にあれは真似出来ない。ともあれそんな感じで、親交を深めていく2人。
大成功
🔵🔵🔵
ユーフィ・バウム
挑まれれば応じるというのがええ、レスラーですね!
そういう訳ではないのですが、《不屈の蒼翼》で
真の姿は維持しております。
(流石にリングコスチュームではなく普通の服ですわ)
そして、勇気と覚悟をもって激辛焼肉を食しましょう!
負傷・疲労・致命傷の影響を一切受けないUCの力…
それ以外にも、なぜか真の姿になれば
辛いものにとても強くなった気がするのですわね
「おいしいっ!!」
涼しい顔で辛いもの
真っ赤なものをこそ好んで食べますわ
周りが引けば引くほど、何気ない姿で笑みを送る
真の姿を解除した時とても苦しみそうな気はしますが
焼肉を食べている時はそんなことまで考えず
また試合しましょう、勿論3カウントを奪って見せますわ♪
「挑まれれば応じるというのがええ、レスラーですね!」
真の姿を維持したまま、激辛焼肉へと挑むユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)、いや、『蒼き鷹』。
リングの外でもレスラーであるとばかり、激辛焼肉に立ち向かう。
「いざ……!」
明らかに危険な、真っ赤な焼肉。覚悟を決めて、それを頬張っていく。途端、口中に広がる強烈な辛さ。ビリビリと痛みすら感じながらも、しっかりと味わって――。
「……美味しいっ! 美味しいですわ!」
そして目を見開くと、満面の笑みを浮かべる。辛さに耐えればその中に、確かな美味を感じて。
「さあ、もっと持ってきてくださいませ!」
そのまま次々と辛い肉を、涼しい顔をして頬張っていく。辛さを全く気にしない、いやむしろ、より辛いモノをと。
周囲のレスラー達は恐れ慄き、若干引く程だ。
「ふふ、美味しいですよね、ここのお肉!」
「ええ、今日は招待してくださってありがとうございます」
ラ・カルラだけはその辛さを楽しんでいるので、嬉しそうに声をかけてくる。そんな彼女に礼を言い、勧められた超激辛肉を頬張っていく蒼き鷹。
――ところで、彼女が真の姿を発揮するために使用したユーベルコードは、負傷や致命傷の影響を先送りする、と言う物である。もしこの辛さがダメージであるなら、しっかりと先送りされている、と言う事になる。
いや、ユーベルコードがなくとも、この姿になると辛い物に強くなる。元の姿だと、そんな事は一切ないのだが。
「また試合しましょう、勿論3カウントを奪って見せますわ♪」
「今度は私が勝ちますよ!」
ラ・カルラと明るく談笑する彼女は、全くそれに気づいていない。
『ユーフィ』が後にどれほど苦しむかは――また、その時の話である。
大成功
🔵🔵🔵
露木・鬼燈
運動の後の焼肉はやはり美味いっ!
そしてガツンと来る辛み…ご飯が進む!
普通の焼肉もあるみたいだし、そっちも気になるよね
残る油と辛みをお酒で洗い流して一旦リセット
普通のお肉も食べるですよー
うむ…こっちも美味いねっ!
やっぱり健全な運動の後はこーゆーのがいいよね
今日の試合の反省です?
そんなものはないっぽーい
しっかりと結果を出してるし会場も盛り上がった
反省するとこなくない?
とゆーことで…僕は食事と交流を楽しむですよー
「運動の後の焼肉は、やはり美味いですよっ!」
普通に辛い肉を、美味しそうに食べる露木・鬼燈(竜喰・f01316)。超激辛チャレンジとか、そういう大変な事はしない。普通に辛い肉を、普通に楽しんでいく。
「ガツンと来る辛み……これはご飯が進むですよ! おかわりなのです!」
もちろん普通の辛い肉でも十分辛いのだが、白米と合わせればこれがちょうど良い。舌が辛さに染まったせいで、ご飯の甘みが引き立つようだ。
「うーん、でも普通のお肉も気になるよね。と言う事で!」
そして十分に肉を味わうと、今度はビールをぐびぐびと飲み干していく。程よい苦味と炭酸で、辛さと脂が洗い流されて。
「ぷはー……それじゃあ早速。……うむ、こっちも美味いねっ!」
今度は普通の肉を味わえば、辛い肉とはまた違った旨みがある。酒で口を洗い流しながら交互に味わう事で、比較して異なる旨さも感じられる。
「やっぱり健全な運動の後は、こーゆーのがいいよね!」
「良い食べっぷりですね。見てて気分が良いですよ!」
存分に食事を、酒を楽しむ鬼燈の健啖っぷりに、周囲のレスラー達もそんな言葉をかける。最初に戦った元燃焼系アスリートの少女とも、会話が弾んで。
「今日の試合、どうでしたか?」
「んー? 反省とかはないっぽーい!」
そんな風に尋ねられれば、こくんと首を傾げる鬼燈。しっかりと結果を出してるし、会場も盛り上がった。
だったら、何を反省する事があるだろう。いや、ない。
「いい試合をしたから、後の食事が美味しい! それで良いっぽい!」
「そうですね! 店員さん、お肉おかわりー!」
と言う事で、過去の事は振り返らない。今はただ、一緒に食事を楽しんでいく。
大成功
🔵🔵🔵
ソフィア・シニヴァーラ
アドリブ連携歓迎
POW使用。
終わったかあ。
あたしが勝てなかったのは残念だったけど楽しい戦いだったなあ。
ラ・カルラに話しかけるよ。本当に強かったなあ。また戦いたいね!
その為に鍛え直さないと。そのために食べないとね。
肉食べるぞ~。
ラ・カルラお勧めの激辛焼肉を食べるよ。……辛い!死ぬっ!コーラを飲むよ!はあはあ……でも美味しい!
なんか病みつきになるね!
野菜も交えて食べ続けるよ。なるほどこれがラ・カルラの強さの秘訣なのかも?
なんか身体が熱くなってくるね!上着を脱いでタンクトップ一枚になるよ!
あとはラ・カルラに絡んだりしようかな。
アンタの身体、本当にいいね!この腹筋とかさ(といって触ったりする)。
「いやぁ、本当に強かったなぁ。楽しい戦いだったよ、また戦いたいね!」
「ええ、こちらも楽しかったですよ! 機会があれば、是非!
負けたのは悔しいけれど、とても良い試合だったとラ・カルラに話しかけるソフィア・シニヴァーラ(ヴァルキリー・レスラー・f39774)。
相手も微笑んでそれに頷き、親交を深めていく。
「そのためにも鍛え直さないと……そしてそのためには食べないとね!」
「だったらこれはどうですか? 美味しいですよ?」
そんなソフィアに対し、真っ赤な激辛焼肉を勧めてくるラ・カルラ。特に疑問に思う事無く、勧められるがままに受け取って。
「よぉし、食べるぞ~……ん、ぐっ、んぐぐっ!?」
そして、凄まじい辛さに、顔を真っ赤に染める。慌てて近くにあったコーラに口を付けると、一息に飲み干していく。
「ぷはぁっ、はぁ、はぁ……し、死ぬかと思ったぁ!」
「だ、大丈夫ですか?」
そんなソフィアの様子に責任を感じたのか、気遣う表情を見せるラ・カルラ。だが、そんな彼女に対し、満面の笑みを投げかける。
「……でも、美味しい! なんか病みつきになるね!」
「そうでしょう、そうでしょう! 辛さの中に美味さがあるんです!」
自分の勧めた肉を美味しいと思ってくれたと、喜びを露わにするラ・カルラ。そのまますっかり仲良くなると、肉を食べながら談笑する。
「なるほど……これがラ・カルラの強さの秘訣なのかも?」
「どうでしょう? でも、たしかに魂は燃える感じですよね!」
そのうちに熱くなり、上着を脱ぎ捨ててタンクトップ1枚になるソフィア。ラ・カルラの方も元々薄着で、スキンシップを図ってみたり。。
「アンタの身体、本当にいいね! この腹筋とかさ」
「ええ、鍛えているので。でもソフィアさんの身体も……胸とか……」
そうしてちょっと妖しい雰囲気になったりもしつつ、楽しい食事の時間は過ぎていく。
大成功
🔵🔵🔵
笹乃葉・きなこ
わーい!打ち上げだべぇ
そういえばオラ、打ち上げには初めて参加するなァ
ということで、人形体で参加
モフモフだと体毛邪魔だし
とりあえず、焼肉徹するかなぁ
一応フードファイター(料理3だけど…)だしな
焼きまくってユーベルコードとかで焼けた肉を捌くべ
今度は自分は食べる方になったら
お酒も飲もぉ
ユーベルコードでグラス持ちながら、サワー飲んで片手に焼き肉とか
交流は暇があったら他の女子レスラー
え?誰だって…?
あーうん。
きなこのマネージャーでーす
反応が面白そうだから、
イタズラで『本人の代理で来ました』
にするべ
解る人には人差し指でしーっと
本人の前でガチの評価しねぇしな。
こんどリングであったらボコボコにするだけだべ
「わーい! 打ち上げだべぇ。さあ、たくさん食べるだべよぉ」
「おぉ、ありがとうございます!」
大量の焼肉を焼いては、近くの若手女子レスラー達に配っていくきなこ。気功のユーベルコードで離れた所の網も管理し、焼けた端から皿に盛っていく。
あまりそちらに力は入れていないが、一応フードファイターだ。こうやって肉を焼くのも、それなりに得意である。
「オラも食うべなぁ」
もちろん、自分自身の所にも肉を持って来ると、サワーを片手に味わっていく。辛みを炭酸で洗い流し、そしてまた肉を喰らい。
「うーん、美味い肉だべ。奢って貰えてありがたい話だべなぁ」
「PoXの方ですか? 団体の交流費から出てるので、気になさらず楽しんでくださいね」
そんな言葉を聞きつけたラ・カルラが、声をかけてくる。その言葉自体は全く問題ないのだが、何故初対面っぽい事を言われるのだろうと、首を傾げ。
そういえば、人型で来ている事を思い出した。だって毛皮は肉を食べるのに邪魔だし。
「……? あー、うん。オラはきなこのマネージャーでーす」
「ああ、そうでしたか。試合ありがとうございました」
そう名乗れば、普通に信じて頭を下げるラ・カルラ。面白いので誤解はそのままにしておく。
一応、さっき肉を取り分けたPoXレスラーの中には、ちゃんときなこの正体に気づいている者もいるようだが。
「しー、だべ」
「?」
いちいち明かすまでもないと、そんな子達には口止めして。ラ・カルラはやはり気づいていないようで、不思議そうに首を傾げて見せる。
大成功
🔵🔵🔵
オリヴィア・ローゼンタール
これは……! 視覚的にすら辛い……!!
【勇気】をもって肉を口に…………か ら い !
辛味とは正確には味覚ではなく痛覚刺激、ならば【激痛耐性】の適応範疇……しかしこれは耐性をも突破する激辛! もはや武器では?
あまりの辛さに思考が胡乱になる
み、水……いえ、牛乳が効果的と聞いたことがあります!
大きなジョッキになみなみと注いだ牛乳を一気飲みで人心地
他にもダウンしたレスラーの方がいれば、牛乳を注文して手配しましょう
辛み=痛みへの治療行為ですし、【癒天使の治療】の効果が……適用できますかね?
あとは適度に調節した辛さの焼肉を楽しみましょう! 節度を持った辛さの!
「これは……! 視覚的にすら辛い……!!」
とびきり真っ赤な激辛肉を前にして、戦慄の表情を浮かべるオリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)。
いや、確かに辛そうのは間違いないが、せっかく勧めてもらったのだ。食べないのも失礼に当たるだろうと、意を決して口に運び。
「~~~~~~~~っ!!」
そして、あまりの辛さ、と言うかもう痛さに、口を押さえて悶絶する。顔は真っ赤、涙も溢れ、声にならない悲鳴が漏れて。
これはもういっそ、食べ物ではなく武器ではないかと主張したい。いやそんな事はないが。あまりに辛すぎて、思考が若干明後日の方向に飛んでいる。
「み、水……いえ、確かこういうのには牛乳がいいと……!」
とにかく、牛乳パックから大きなジョッキになみなみと注ぎ、一気飲みしていく。それでようやく人心地つくと、ふぅ、と息を吐いた。まだ息がちょっと辛い。
「……皆さん、大丈夫ですか?」
そうした所で、ふと気づく。周囲には、同じ焼肉に挑戦して倒れたレスラー達が、死屍累々と倒れている事を。
よく考えれば、近くにちょうど牛乳パックが有ったのも、きっと散った挑戦者の遺した者だったろう。
「えーと、まあ……治療、出来ますよね。武器ですし」
とりあえず牛乳を追加注文した後、傷を癒やすユーベルコードで、彼らの口内の辛さを癒やしていくオリヴィア。
……癒せてしまう事に、問題がある気がする。とりあえず一通り治し終えると、それによる疲労と空腹感が襲ってきて。
「それじゃあ、お肉を頂きましょうか。適度な! 節度をもった辛さの奴を!」
くれぐれもさっきの奴はと、しっかり念押しするオリヴィア。幸いにしてちゃんとそういう肉もあったので、今度は落ち着いてその味を楽しんでいく。
大成功
🔵🔵🔵
苔縄・知朱
カルラさん、こちらこそありがとうございます!
おかげでいい試合ができました!
でも、アレでは決着がついたとはいえませんよね。(原因は私ですけど)
激辛焼肉大食い耐久戦で第2試合を申し込みます!
これはっ……辛い!
しかし、二流三流の激辛店にありがちなカプサイシンソース特有の苦味はなく、何より辛さの中に感じられる確かな旨味は唐辛子に拘っている証拠!
これほどの店を今まで知らなかったとは……。
つい感心して箸が止まってしまいましたけど、そんな場合じゃないですね。
追い上げる自信は勿論ある……とはいえ、ここは相手のホーム。
どちらが勝っても不思議はありません。
最後は結果にかかわらず、お互いの健闘を讃えます!
「カルラさん、ありがとうございます! おかげでいい試合ができました!」
「素晴らしいヒールぶりでしたね。私も勉強になりました」
たとえ反則全開の試合の後でも、リングを降りたらノーサイド。それがレスラーの心意気と、ラ・カルラと親交を深める苔縄・知朱(ウィドウスパイダー・f39494)。
「でも、アレで決着がついたとはいえませんよね。第2試合を申し込みます!」
「ええ、望む所ですよ!」
そうして繰り広げられる『試合』は、もちろんプロレスではなく、大食い勝負。周囲のレスラー達が若干引くくらいの、真っ赤な焼肉の皿を並べてよーいドンで食べ始め。
「これはっ……辛いっ……!」
そうして一口頬張った瞬間、目を見開く知朱。確かに、凄まじく辛い。だが、旨い。
(「二流三流の激辛店にありがちな、カプサイシンソース特有の苦味が感じられない……これはかなり唐辛子に拘っていますね! そして辛みの中にある旨み……辛さに甘えぬ肉質! 辛みが脂を、脂が辛みを引き立てる……!」)
思わず大食いである事をしっかりと味わい、食レポまでもが頭を過る。挙げ句には、それを悔いるような表情すら浮かべて。
「これほどの店を、今まで知らなかったとは……」
「ええ、美味しいでしょう。私のお気に入りの店なんです!」
それを褒めて貰えた事が嬉しいと、笑みを浮かべるラ・カルラ。知朱も笑みを返し……だがすぐに、網へと向かっていく。
「ですが勝負は勝負! ここからは本気で行きますよ!」
「この店は私のホームですからね。リングの上のようにはいきませんよ!」
そうして、周囲のレスラー達が倒れるほどの辛い肉を、美味しく、そして沢山味わっていく2人。
最終的にはホームの利を生かしたラ・カルラが勝利を収めたが、これで1勝1敗と、お互いの健闘を称え合っていく。
大成功
🔵🔵🔵
アニカ・エドフェルト
う…辛いのは、苦手、ですね…。
おとなしく、普通の焼肉を、頂くことに、します。
…一応、もしあれば、牛乳・ヨーグルト・マヨネーズ・チーズあたり、頼んで、おきましょうか。
(ゆっくりと焼肉食べながら周りを見て)
…うわぁ、これは、大惨事な、予感、です…?
っと、|辛《から》いときは、こういうのがいいらしい、ですから、|辛《つら》いなら、これ、食べ(飲ん)でみて、ください。
(さっき頼んだものを渡して)
これで、和らぐと、いいのですが…あ、水は、ダメ、ですよ?
…え? わたしも、食べてみろって…?
じゃあ、一口だけ…(ぱくり)――っ!?
む、むり、むりむり、ですーっ!?
(慌ててさっき頼んだものを口に入れる)
「う……辛いのは、苦手、ですね……」
真っ赤に染まった激辛焼肉を前に、たじろいだ様子を見せるアニカ・エドフェルト(小さな小さな拳闘士見習い・f04762)。
まあ、無理をして挑戦する必要もない。素直に普通の焼肉を注文し……それから、牛乳やヨーグルト、マヨネーズやチーズなども注文していく。
「ん……美味しい、です」
ウリは激辛焼肉とはいえ、普通の肉にも手は抜いていない。上等なお肉を落ち着いた様子で味わい、楽しんでいくアニカ。
そう、無理をして挑戦せずとも、ちゃんと焼肉は楽しめるのだ。
楽しめるのだが。
「……うわぁ、これは、大惨事な、予感、です……?」
それでも挑戦してしまうレスラー達で、周囲は死屍累々である。ちょっと困ったような表情を浮かべると、さっき注文した乳製品を差し出していく。
「|辛《から》いときは、こういうのがいいらしい、ですから。|辛《つら》いなら、どうぞ」
「あ、ありがとう……」
『辛い』の読み方が分からなくなっているレスラー達は、群がるようにそれらを食べ、あるいは飲んでいく。
ただ、思った以上に無謀な挑戦者が多いので、全員にはそれらが行き渡らず――。
「……あ、水は、ダメ、ですよ? ……遅かった、です、ね」
余計に辛みを引き立ててしまい、さらにのたうつレスラー達もいたりする。一方で、特に対策もいらない激辛好きのレスラーもいたりはして。
「そんなに辛くないと思うんだけど……あなたも食べてみない?」
「え? ……じゃあ、一口だけ……」
そう勧められ、じゃあまあそんなに言うなら……と、一口もらってみる。……それが、口の中に入った、その瞬間。
「む、むり、むりむり、ですーっ!?」
悲鳴を上げ、バンバンと机を叩くアニカ。辛さ対策の食べ物飲み物は全部レスラー達が消費してしまったので、追加注文が届くまで、机の上に突っ伏して苦しんでしまう。
大成功
🔵🔵🔵
草剪・ひかり
POW判定
即興連携、キャラ崩し、お色気含むアドリブ描写等歓迎
激辛焼肉……まぁ私も辛口は好きだけど、彼女のはちょっとレベルが違うから……w
とはいえプロレスラー、特に王道を歩む者は!
挑まれた勝負に背を向けられない!
どんどん持ってきてちょうだい!!
(十数分後……口の周りを真っ赤にして、ウイスキーのハイボールで口腔を消火中)
きっつ……プロレスラーは超人でも、味覚自体は普通なのが普通なのよ
ひとまず、リングの上に続いてこの場でもカルラのお点前は拝見したし、後はのんびりやらせてもらうわw
それにしても、シャロちゃんに伝授済(正確には見て覚えられた)の技に拘ったのが今回の敗因ね
二度目以降の相手ならいざ知らず、「私自身が」初めて仕掛けた相手に“獲られる”なんて、多分初めてよ
|戦乙女の断罪の斧《アテナ・パニッシャー》には思い入れもあるけど
私も次の段階に進むには、新たな何かを考えなきゃ
何歳になっても、どんな立場になっても、リングの上では常に進歩発展を忘れちゃいけない
そういう姿を見せるのも、先を歩く者の務め、よね
「激辛焼肉……まぁ私も辛口は好きだけど……」
真っ赤な焼肉を前にして、若干たじろいだ様子を見せる草剪・ひかり(次元を超えた絶対女帝・f00837)。
だが、周囲のレスラー達が次々と挑戦――そして撃沈――していく様を見れば、表情を引き締め、キッとその肉を睨みつける。
「プロレスラー、特に王道を歩む者は! 挑まれた勝負に背を向けられない!」
そのままそれを頬張ると、噛み締め……そして見る間に顔が真っ赤に染まる。じんわりと汗が滲み、目が潤み……だが、気合と意地で咀嚼し、飲み込んだ。
「どんどん持ってきてちょうだい!!」
そのままガツガツと平らげる様に、周囲のレスラー達から賞賛の声が上がり――。
「プロレスラーは超人でも、味覚自体は普通なのが普通なのよ……」
十数分後。やっぱり流石に無理だったと、ウイスキーのハイボールで口腔を消火するひかりの姿があった。
まあ、早々に撃墜されてのたうち回ったりしている他のレスラーに比べれば、女帝の面目は保ったと言える。はずである。
「ま、リングの上に続いてこの場でもカルラのお点前は拝見したし、後はのんびり、ね」
ガツガツと激辛焼肉を頬張るラ・カルラを遠目に見ながら、のんびりと食後の酒を楽しむひかり。グラスを傾けながら、試合内容を回顧する。
「シャロちゃんに伝授済の技に拘ったのが今回の敗因ね……」
正確には見て覚えられた形ではあるが、それをひかり自身がよしとしている以上はさして変わらないだろう。二度目以降の相手ならいざ知らず、ひかり自身が初めて仕掛けた相手に“獲られる”のは多分、これが初めてだ。
「シャロちゃんのを先に見られてた……ってのは、言い訳にはならないわよね」
彼女のフェイバリットである|戦乙女の断罪の斧《アテナ・パニッシャー》。その必殺の右ラリアットは、多くの対戦相手を、あるいはオブリビオンをも薙ぎ倒して来た。
自信も思い入れもあるし、一度破られたからもう使えない、などと言う物ではないが。
「私も次の段階に進むには、新たな何かを考えなきゃ」
それを過信して、それだけに頼るのは、ただの停滞だ。何歳になっても、どんな立場になっても、リングの上では常に進歩、発展を忘れてはいけない。
強いから、華麗だから、レスラーなのではない。常にそうあり続けようとする、それこそがレスラーの有るべき姿だ。
「そういう姿を見せるのも、先を歩く者の務め、よね」
後進を導く事と簡単に道を譲らない事とは、両立する。闘い続ける事こそ、彼女が後に続く者達に見せられる事だと思う。
さあ、今度はどうやって強くなろうか。様々な考えが頭を過り、今すぐにでも身体を動かしたい、リングに上がりたいと疼き出す。
だが、そんな気持ちも今は、お酒と共に飲み干していく。
「まあそもそも、物思いに耽るにはちょっとばかり騒がしすぎるしねぇ」
若いレスラー達に対して肉を前に静かにしろと言うのはまあ、無理な話だ。導くべき後進達の喧騒を見ながら、今はただ、一夜の宴をのんびりと楽しんでいく。
大成功
🔵🔵🔵
メアリー・ベスレム
メアリ、お肉は好きよ?
ええ、だけれど……何よこれ!
赤くて|辛《いた》いばっかりじゃない!
せっかく奢ってくれるのに
そんな文句を言ってしまう
だけれど仕方ないでしょう!?
ふ、ふん
別に食べれないわけじゃないわ
メアリ、痛みに耐えるのは得意【激痛耐性】だもの
けど、耐えた先に甘美な復讐がない痛みなんて……
……え? ここのお肉は|辛《いた》さの中に確かな旨みがある?
何よそれ!
口では文句を言いつつも
興味を惹かれて口付ける
おっかなびっくり食べてみて
刺すような|辛《いた》さに思わず涙目
鼻水だって止まらない!
こんな|辛《いた》いのに美味しいわけ……!
はふはふもぐもぐ
ごくごくがぶがぶ
|辛《いた》さのあまり水を呑み
犬のようにだらしなく舌を出す
それでもお箸(は使えないからフォーク)が止まらない!?
こんな……美味しいなんて!
復讐にも似た|辛《いた》さと旨み!
気付けばすっかり病みつきに
……ええ、だけれどメアリは知らなかったの
本当の|辛《いた》みは遅れてやってくるなんて
あんなに……あんなにお尻がヒリヒリするだなんて!!!
「メアリ、お肉は好きよ? ええ、だけれど……」
真っ赤に染まる焼肉を前に、表情を引き攣らせるメアリー・ベスレム(WONDERLAND L/REAPER・f24749)。
「何よこれ! 赤くて|辛《いた》いばっかりじゃない!」
試合中にラ・カルラが齧っていた唐辛子ですら、彼女の鋭敏な嗅覚にとってはキツいものだった。ましてやこの激辛肉を目の前にしては。
いくら奢ってくれると言ったって、これでは文句の一つも言いたくなる。
「食べられないんですか? だったら普通の肉もありますが」
「ふ、ふん。別に食べられない訳じゃないわ。メアリ、痛みに耐えるのは得意だもの」
だが、ラ・カルラにそう言われると、ムッとしてムキになってしまう。実際それは強がりではなく、|辛《いた》いのが得意なのも事実ではある。
「けど、耐えた先に甘美な復讐がない痛みなんて……」
「あら、辛い中にも確かな旨みがあるんですよ?」
ラ・カルラの言葉も、どうにも信じられないが。それでもおっかなびっくりフォークを手に取り、試しに一口頬張って見る。
「何よそれ……んむっ!?」
途端、刺すような辛さに襲われて、じったんばったんと床を蹴りつける。目は潤み、鼻水すら溢れさせ、ラ・カルラから受け取ったナプキンで顔を抑える。
「大丈夫ですか? まあ無理でしたら――」
「こんな、|辛《から》いのに、美味しいわけ……!」
相手の言葉を食い気味に文句を言いながら、次の肉を頬張るメアリー。あまりの辛さに犬のように舌を出せば、すっかり真っ赤に染まっている。
水を飲んで辛さを洗い流そうとするが、まるで引いてくれない。それでも水をがぶ飲みしながら、止まらず肉を頬張っていく。
「こんな……美味しいなんて!」
強烈な|辛《いた》みと、その先にある旨み。辛さで味覚が鋭敏になるからこそ、その先にある脂の甘みが強く感じられる。なるほどこれは、彼女の好む復讐そのものだ。
「もっとよ、おかわりを持ってきて!」
「ふふっ、気に入って貰えて良かったです」
微笑むラ・カルラを尻目に、すっかりフォークを持つ手が止まらない。すっかり激辛の美味しさに目覚めた彼女は、片っ端から肉を平らげていく。
――それだけなら何も、問題はなかったのだけど。
「うぅぅぅ~! こんなの聞いてないんだけど!?」
翌日。そこには涙目になって、ヒリヒリするお尻を抑えるメアリーの姿があった。初めての激辛体験は、どうやら美味しいだけでは済まなかったようだ。
「メアリは復讐する方であって、される方ではないのよ……!」
痛みの後に楽しさが来るから復讐なのであって、楽しさの後に痛みが来るのは復讐ではない。
むしろ、激辛焼肉の方から復讐を受けて、復讐者としての面目丸潰れである。
「はぅぅ……」
大きなお尻をふりふりと揺らして痛みを紛らわすが、焼け石に水とはまさにこの事。むしろどんどん、お尻が熱くなっていくようにすら感じられる。
どうやら今日いっぱいは、この痛みから逃れられそうにない……。
余談だが、こうしてお尻に大ダメージを負ったのは彼女だけではなく、多くのレスラー達――あるいは猟兵達――も、同じ目に合ったと言う。
まあ、これも激辛料理の楽しみの一つである……かもしれない。
良い子は真似しないように。
大成功
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