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ちょいとそこまで

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馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊である義透の話です
第三『侵す者』武の天才。
一人称:わし 豪快古風
武器:黒燭炎

A&Wでのちょっとした獣退治です。
この世界を訪れているときに、偶然見かけた冒険者への依頼です。
どうも、他にも退治依頼が出ていて、人が足りない…!になっていた模様。
そこへ、義透が来た感じです。

退治なので、助手…というより孫的存在な陰海月と霹靂もお手伝い!
陰海月『ぷきゅ!』
霹靂『クエッ!』

UCの【四天境地・『狼』】で抉ったり、【四天境地・火】で囲いこんだりします。

なお、退治対象はや報酬はお任せします。
楽しければオールokです。
よろしくお願いいたします。



 冒険の世にて四悪霊が笑って居る。

 音が響く、ちょいとそこまで、そこってどこよ、人の声響くとこ。
「どうする、あれを倒すには相当の力が…」
「でも俺たちじゃ力が足りない! もっと人を呼ばなきゃ…」
 引かれる、惹かれる。冒険とは猟兵を引き寄せるもの、齢53のこの男も例外でなし。
「どうかしたか?」
 火の如く静かに言葉がめらめら立ち昇るならば、人も自然とこの男に助けを求めるので。
「丁度良いところに! 腕の立つやつを探していたんだ」
「実は今出ているこの依頼の示す場所に、それはそれは強い怪物がいてな」
 どのような形か――そう侵す者が問うて見えるでしょう詳細が、今居る場所から歩いてそう遠くない距離のダンジョンで起こっている、青い竜による弱者の蹂躙。冒険する者全てをブルーな吐息によって薙ぐ悪しき|怪物《monster》の大暴れを止めましょうというお話。
「このままあれがダンジョンの外に出たら大変だ!」
 どうか俺たちを手伝ってくれ――そう言って頭を下げる冒険者共。断る理由なんぞは梨の礫。
 右見て――ぷきゅ!
 左見て――クエッ!
 いつの間にやら肩を並べるように現れしお供たち、一緒に退治に出向くならば仲間であるよりも孫たちと呼んで愛でるのが宜しい。
「では、わしらに任せよ」
 ああ、かくあるべきです猟兵は――口の端歪ませて笑う|豪快古風《武の天才》。

 ファンタジーな目的地へ導かれ、先達の残した割と新しい痕跡に従って、洞窟にも似た暗いダンジョンを降りること1、2時間。それほど深くない最下層にいらっしゃったぜ青いドラゴン。見るからに巨体でして――おや、また新しい冒険者が1人、歯も立たず剣を手に苦戦してますよ。
「さあゆくぞ、わしの可愛い孫たち」
 などとジョークも豪快に利かせてみて――連続せよ四天境地。
「わしに流れていた力よ」
 形になれと命じればぼうっとね、赤く煌めく魔断狼の焔が仲間たちの誰も灼かぬように燃え盛ることが始まりなのだ。びっくりした新手の仲間、侵す者の「一度下がれぃ!」との言にすぐさま竜から距離を取りて曰くありがとう――事態の理解が早い仲間たちの助け合いをさらにスムーズにさせるかの如く、それはそれは美しい金色混じり、焦げ茶の羽毛のかむとけがばたばた羽ばたきつつ啄んでみせよう竜の肉。でっかいぷよぷよなくらげさんはどうしよう、こっちも空中より伸ばしますよ綺麗な“あし”、すぐに捉えてちくりとね。毒性は如何ですか刺胞さん、気絶の色を宿していらっしゃるだろう、青のドラゴンの生命隅々をも満たせばそりゃきつかろう。
「今だ、行くがいい! わしも一撃食らわせよう」
 今度はこちらが導いてやる番だ仲間をね、より焔の|勢い《安定》が増したならば冒険者共が織りなす突撃の図。人手の都合上嵐には程遠いけれど、竜を食む一撃離脱の剣が斧が水魔法が数数えのように続いてみて。
「一つのところに力を込めると」
 こうなります。成長せし焔をぎゅるぎゅる纏う漆黒の槍、黒燭炎の名を以て叩きつけて抉ってみせろ。有り余る灼熱の怒りが由来ならば堅い鱗の護りをもぶっ壊してしまうのも無理はあるまい、おかげさまでドラゴンったら、外に出ることも叶わずに悲鳴にも似た咆哮を上げちゃって――

 おしまいです。解決の証たる印が依頼の書に刻まれて。
「あなたが居なかったらどうなることかと!」
「もとよりわしは偶然やってきただけ。また居合わせたならば、その時もきっと」
 そうは言ってみるも,助けてくれたお礼に報酬は弾むと、額面以上の報酬を貰ったというので、それも戴いておくことにして。
「何せわしは、武の天才だからな」
 深い藍の色の着物が揺れて何処へでも。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2023年03月08日


挿絵イラスト