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書を狩る兵達・終局ー闘鋼のユミルズディセンダント

#アリスラビリンス #クロムキャバリア #戦後 #鉤爪の男 #書を狩る兵達 #オーバーロード歓迎 #団体歓迎 #途中参加歓迎

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「やはり来たか……『六番目の猟兵』、既にあの『はじまりの世界』たる『獣人戦線』に到達している頃だろう」
 オウガ・フォーミュラが一人『鉤爪の男』は、しかし歓喜と随喜に身を震わせながら笑みを深くする。
 彼は既に先月敗死したオウガ・フォーミュラ『プリンセス・エメラルド』と同様に、猟書家としての活動を完遂させていた。
「骸の月は完成せず、故にオブリビオン・フォーミュラとしての行使は不可能だが……それでも我がカタストロフ『カーテンコール・ラビリンス』は執行される」
 それは非常にシンプルな『|炎の破滅《カタストロフ》』……
 ――「侵略蔵書」の「周囲の世界全てを、本の内容に取り込んでしまう」という力を使い、「不思議の国々をクロムキャバリアの戦場に書き換えること」である。
「しかし、これでも『六番目の猟兵』を相手取るには不足……いや、配下の数等の傘下組織等の影響力を考えれば『プリンセス・エメラルド』よりも私の方が不利であろう。つまり、負け戦に等しいかもしれぬという事だ……滾るではないか」
 そう、オウガ・フォーミュラ『鉤爪の男』は勝利などしていないし確信もしていない。
 あの万全の状態で『|帝国継承軍《サクセション・フォース》』を完成させた『プリンセス・エメラルド』でさえ……シルバーレインで勃発した『第二次聖杯戦争』と同時並行して進軍したにも拘らず、敗戦したという事からも『六番目の猟兵』の凄まじさ……あり得ないレベルの『埒外』を、闘争を求める男は見違えたりしない。
「よって、私はここに定義する……この戦いが、我が闘争の最期になる可能性と、その覚悟を!」
 勝てば初の『六番目の猟兵に勝利したオブリビオン』という最高の誉れと、保有しているゾルダートグラードと人民租界に通商ルートを介しての『獣人戦線』におけるオブリビオンマシンの流通。それを通しての超大国の強化と闘争の拡大化をこの手で齎せる。
 負ければ骸の海に帰る……至って、どのオブリビオン・フォーミュラも譲れない願いを抱いて通った道を通るだけだ。
「だが、本懐をどう足掻いても果たせるのは『パッセンジャー』に続いて私もそうだ……何故なら」
 ――ユミルの直系たる等身大オブリビオンマシン。
 それが『鉤爪の男』というオウガ・フォーミュラの正体。
 その目的は、ただ一つ。
「決着を付けよう――『六番目の猟兵』、人類最高の闘争を……私に与えてくれ」
 指を鳴らし、攻撃衛星『|九竜神火罩《きゅうりゅうしんかとう》』を不思議の国の空高く打ち上げる『鉤爪の男』。
「不思議がる事は無い。我が兄弟とも言える『哪吒』もアレは使っていただろう?」
 予兆が見えるかの如く、独り言ちるユミルの直系。
 彼は、戦火と混乱を不思議の国に齎すオブリビオンマシンの群れを見据えて、笑みを濃くした――

「最終決戦よ、猟兵達」
 そう言って真剣な顔でシャルロット・シフファート(異界展開式現実改変猟兵『アリス・オリジン』・f23708)はブリーフィングを始める。
「遂にアリスラビリンスのオウガ・フォーミュラ『鉤爪の男』の身柄が判明したわ。SSWの『プリンセス・エメラルド』と同様に準備は済ませていたけど、彼女程苛烈ではないわ……あくまで、比べたらの話だけど」
 まず、現場では現地の愉快な仲間達が頑張って飛来するオブリビオンマシン軍団を押し返しているとの事。
 迅速にオウガ・フォーミュラを討伐すれば人的被害は少なくなるだろう。
「無論の事体力には限界があるわ。まずはオブリビオンマシン相手に愉快な仲間達と一緒に戦ってちょうだい」
 無事にオブリビオンマシンを追い返した後、シャルロットが確保していた『鉤爪の男』への道を進む。
 そうすれば……今回の事態を引き起こしたオウガ・フォーミュラとの決戦に入る事が出来る。
「ただ、あの男も奥の手はあるわ……それが『殲神封神大戦』で出てきた『|九竜神火罩《きゅうりゅうしんかとう》』」
 かの攻撃衛星を兵装として、ユミルの直系たる『等身大型オブリビオンマシン』は衛星軌道上から無限に降り注ぐレーザー射撃で不思議の国全土を灰塵と化すつもりだ。
「これを防ぐには、高度400kmにてあの衛星と『鉤爪の男』に空中戦を挑むしかないわ」
 逆言えば、空中戦の手段を有しているか長けている猟兵ならば問題はないという事。
 アドバンテージを詰める事が出来る。
「後は……知っての通り『鉤爪の男』は生粋の『|戦争狂《ウォーモンガー》』よ。奴の『闘争衝動』を満たす事が出来れば、恍惚に至ったあのオウガ・フォーミュラは隙を晒すはずね」
 複雑な戦闘となるが、難易度的には『プリンセス・エメラルド』よりは下。
 しかし、新たな謎もある。
「ユミルの直系、ね……私はクロムキャバリアの住人じゃない。だけど、もしも思う所があれば……」
 挑んでみなさい、とシャルロットは言葉を告げるのであった。


黒代朝希
 最終決戦ですな。
 しかし納得の行く正体でしたね。

 第一章。
 オブリビオンマシンとの戦闘となります。
 各地で愉快な仲間達が押し留めてアリス等の被害を食い止めています。
 彼らに加勢してオブリビオンマシンを追い返して下さい。

 プレイングボーナス――愉快な仲間達と共闘する。

 第二章
 グリモア猟兵が手配した『鉤爪の男』への道を進む章となります。
 迅速に進んでオウガ・フォーミュラの元へ辿り着いて下さい。

 第三章
 オウガ・フォーミュラ『鉤爪の男』との戦いとなります。
 高度400kmの上空で、攻撃衛星『|九竜神火罩《きゅうりゅうしんかとう》』と共に攻撃を繰り広げていきます。
 これに対処し、不思議の国に安寧を齎して下さい。

 プレイングボーナス――空中戦の準備・ノウハウを活かして戦う/『鉤爪の男』の『闘争衝動』を満たす戦いをする。

 それでは、皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしています。
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第1章 集団戦 『3B-bb『ブロー・ブロー・ブリッレ』』

POW   :    3つ数えて
自身が戦闘不能となる事で、【自機頭部を3秒以内に壊されなければ自爆し】敵1体に大ダメージを与える。【流れるカウントダウンと共に破滅的な主張】を語ると更にダメージ増。
SPD   :    止まらぬ早鐘
自身の【機体全身】から【拭い切れない、言い知れぬ不安や恐怖】を放出し、戦場内全ての【遠距離攻撃】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。
WIZ   :    御身の運命
【ビームマシンガン】が命中した対象に対し、高威力高命中の【コックピットを狙った特大ニードルガン】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。

イラスト:ふちこ

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友

第三『侵す者』武の天才
一人称:わし 豪快古風
武器:黒燭炎

ふむ、ここもとうとう最終決戦か。なれば、わしもいこう。
この世界を塗り替えさせてたまるか。

愉快な仲間たちには…そうさな、頭部を狙っての攻撃をお願いしよう。
わしは、霹靂や陰海月と一緒に
突撃。UC使って攻撃していこう。
もちろん、頭部を狙ってな。


陰海月と霹靂(UC影響あり)、張りきって攻撃していく。
陰海月「ぷきゅ!」(触手ぽこぽこ)
霹靂「クエ!」(体当たり)



「ふむ、ここもとうとう猟書家との最終決戦か。なれば、わしもいこう」
 感慨深い様子で『複合型悪霊』たる猟兵の馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)が一人格『侵す者』は成長する炎を纏う黒き槍『黒燭炎』を振るってオブリビオンマシンと渡り合っていく。
「この世界を塗り替えさせてたまるか――『|それは火のように《シンリャクスルコトヒノゴトク》』」
 無限成長する炎は、オブリビオンマシン『3B-bb『ブロー・ブロー・ブリッレ』』の機体を焼き焦がし、そのまま切っ先を叩きつけて装甲を砕く。
 ユーベルコードの力によって『黒燭炎』による攻撃は純粋に重く、故に破壊力が増している。
「愉快な仲間たちには……そうさな、頭部を狙っての攻撃をお願いしよう」
 敵対しているオブリビオンマシンのユーベルコードは『自機頭部を3秒以内に壊されなければ自爆し、大ダメージを与える』という自爆型。
 逆に言えば迅速に頭部を破壊すればただのガラクタとなるという訳だ。
「霹靂、陰海月、共に行こう」
『ぷきゅ!』
『クエ!』
 そうして『侵す者』は愉快な仲間達との支援もあってミズクラゲの使い魔である『陰海月』とヒポグリフの使い魔である『霹靂』と共に、これまた素早く『3B-bb『ブロー・ブロー・ブリッレ』』の頭部を破壊し続けていく。
 自爆型ユーベルコードの起動条件を満たす事なく破壊されていく|鋼鉄の破壊機械《オブリビオンマシン》の残骸を生み出していく武の天才――その隣には、触手を使って戦っていく『陰海月』と飛翔して体当たりを仕掛けていく『霹靂』、そして愉快な仲間達が傍らで『侵す者』を補佐しているのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミア・ミュラー
やっと見つけることが、できたね。これ以上好き勝手にはさせない、から。

愉快な仲間たちが一緒なら、心強いね。ここは【おかしのくに】を使うのが、いいかな。みんなにはお菓子を食べて元気になってもらえるし、オブリビオンマシンはお菓子に興味なさそうだから弱くなる、はず。これでわたしたちの方が有利に、なるよね。
後はみんなでオブリビオンマシンをやっつける、だけ。ビームマシンガンも当たりづらくなってるし、避けながらみんなで近づいて細い脚を狙って、転ばせちゃおう。そうしたらスートロッドから雷を放ってとどめ、だよ。ん、みんなで頑張ってアリスラビリンスを、守ろう。



「やっと見つけることが、できたね。これ以上好き勝手にはさせない、から」
 そう言ってオブリビオンマシンの群れに立ち上がっていくアリス……いや、アリス適合者の猟兵であるミア・ミュラー(アリスの恩返し・f20357)は毅然とした表情でユーベルコードを発動。
 展開されていくのは『不思議の国』――
「ここは、おかしなおかしな、おかしのくに――」
 そう、ここは『|おかしのくに《プリンセス・イマジンワールド》』……全てがお菓子でできた『お菓子の国』である。
 法はただ一つ、お菓子を楽しまなければならないという事。
「みんなにはお菓子を食べて元気になってもらえるし、オブリビオンマシンはお菓子に興味なさそうだから弱くなる、はず」
 周囲の無機物、無生物は全てお菓子となり、愉快な仲間達とアリス達が楽し気にお菓子を食べていく。
 反対にオブリビオンマシンの群れはただ無機質に破壊を撒き散らそうとするが――即座に搭載されている兵装が不全状態となっていく。
「愉快な仲間たちが一緒なら、心強いね。それにこのユーベルコードでわたしたちの方が有利に、なるよね」
 機能不全状態で放たれたビームマシンガンを容易く回避し、そこからお菓子を食べながらみんなで近づいて細い脚を狙っていくミア達。
 その『足払いを回避する事』も『崩した姿勢を立て直す事』も行動成功率が低下したオブリビオンマシンの群れは、倒れた時の姿勢の悪さでそのまま破損。
 そこにミア達がトドメとして雷を放ったり等していく――
「ん、みんなで頑張ってアリスラビリンスを、守ろう」
 愉快な仲間達にそう告げ、ミアはオブリビオンマシンの増援へと立ち向かっていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

空桐・清導
POW
アドリブや連携も大歓迎だ

「よく抑えてくれた!愉快な仲間達!
お前達はアリス達のヒーローだ!
遅れてきたが、オレがお前達のヒーローだ!!」
サンライザーの[誘導弾]でオブリビオンマシンの頭部を吹き飛ばす
体格差なんぞ、[気合い]と威力で上回るだけだ
サイズの差が戦闘力の差じゃ無いことを見せてやる!

「手を貸してくれ、みんな!
全員でアリス達を護るんだ!!
正念場だぜ!燃えていけええ!!!」
UCを発動させて全員の戦闘力を爆発的に強化

光焔を纏ってオブリビオンマシンを砕き、
サンライザーを乱れ撃つ
愉快な仲間達へのヘイトを
こちらに向けるように[存在感]を放つ
「自爆なんぞで止められるって?
オレを、オレ達を舐めるな!」



「よく抑えてくれた!愉快な仲間達! お前達はアリス達のヒーローだ!――遅れてきたが、オレがお前達のヒーローだ!!」
 その熱き言葉と同時、オブリビオンマシン『3B-bb『ブロー・ブロー・ブリッレ』』の頭部が一斉に吹き飛ばされていく。
 それは深紅の機械鎧『ブレイザイン』に搭載された砲撃用超兵器『サンライザー』の砲撃によるもの――『ブレイザイン』の装着車である空桐・清導(ブレイザイン・f28542)が、そこにいた。
「体格差なんぞ、気合いと威力で上回るだけだ、サイズの差が戦闘力の差じゃ無いことを見せてやる!――行こうぜ、みんな」
 瞬間、空桐のユーベルコードが発動。
 同時に愉快な仲間達の能力が強化されていく。
「――『|立ち向かう者達《ヒーローズ》』……手を貸してくれ、みんな! 全員でアリス達を護るんだ!! 正念場だぜ!燃えていけええ!!!」
 それは『大切なものを守りたい者達』が空桐の元へ集まれば集まる程、全員に強化が施されるという強化系ユーベルコード。
 己だけでなく愉快な仲間達全員の戦闘力を爆発的に強化した空桐は光焔を纏ってオブリビオンマシンを砕き、サンライザーを乱れ撃つ。
「自爆なんぞで止められるって?――オレを、オレ達を舐めるな!」
 オブリビオンマシンの自爆型ユーベルコードの起動準備の際に流れる破滅的な主張に対し、喝破して愉快な仲間達のメンタルを支えていく『ブレイザイン』――
 その深紅の鎧を身に纏う姿は、正にヒーロー。
「もう一度言うからな……行こうぜ、みんな――『|立ち向かう者達《ヒーローズ》』」
 だがそれは、この場に集いオブリビオンマシンに抗う者全てに言える事であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カグラ・ルーラー
アリスラビリンスへようこそ。
盛大に歓迎してやっから丁重に帰りやがれェ!

「 3つ数えて」に対し「イメージ・ボコーリング」。

俺自身も敵を【怪力】だの【暴力】だのでボコりながら愉快な仲間が相手取っている敵に想像上の両腕で殴り付けて加勢だ。
図体デケェだけで大したことねェなァ! ……何だそのカウントダウン。
ヤベえ気がする! 離れろ!
愉快な仲間を想像上の両腕で摘まんで引き寄せる!
……自爆すんのかよ。
だが、カウントダウンさせなけりゃ自爆しようが無ェよなァ!
以降、敵の頭部は徹底的にボコる!

「俺達『アリス』は喰いモンにされてきてんだよ! 自爆で道連れなんて欠伸が出らァ! オウガに喰い方学んで出直せコラァ!」



「アリスラビリンスへようこそ。早速だが、盛大に歓迎してやっから丁重に帰りやがれェ!」
 絶叫しユーベルコード『イメージ・ボコーリング』を発動するのはカグラ・ルーラー(バーバリス・f21754)。
 その能力とは『不可視の想像上の逞しい両腕を具現化する』というユーベルコードであり、愉快な仲間達と共に埒外のアリスはラッシュをオブリビオンマシンへと叩き込んでいく。
「図体デケェだけで大したことねェなァ! ……何だそのカウントダウン」
 しかし、そこで『3B-bb『ブロー・ブロー・ブリッレ』』の自爆型ユーベルコード『3つ数えて』が発動。
 朗々と紡がれる破滅的な主張を前に、カグラは咄嗟に体を動かす。
「ヤベえ気がする! 離れろ!」
 その判断の速さが、愉快な仲間達を救った。
 不可視の想像上の逞しい両腕によって愉快な仲間達を引き寄せると同時、オブリビオンマシンは爆散。
「……自爆すんのかよ。だが、カウントダウンさせなけりゃ自爆しようが無ェよなァ!」
 失敗は糧にして学ぶ……そう思ったカグラは戦場を見渡していく。
 すると自爆せず残骸が残っているオブリビオンマシンの機体に共通して『頭部に重大な破損がある』事に気が付く。
「成程な、頭部が自爆機能を遂行する為の部位って訳か……」
 ならば以降、敵の頭部は徹底的に叩きのめすよう愉快な仲間達に指示を出し、カグラ自身も不可視の両腕を使ってオブリビオンマシンの頭部を確実に粉砕する様ラッシュを叩き込み続ける。
「俺達『アリス』は喰いモンにされてきてんだよ!……自爆で道連れなんて欠伸が出らァ! オウガに喰い方学んで出直せコラァ!」
 そうして、最後の一機にアッパーを噛まして頭部を粉砕処理したカグラ。
 この場の後処理を愉快な仲間達に任せ、彼女はこの騒動の元凶であるオウガ・フォーミュラ『鉤爪の男』の元へと向かう――

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『蹂躙された街』

POW   :    隅々まで歩き回り、虱潰しに探索する

SPD   :    それらしい物陰などに目星を付けて素早く探す

WIZ   :    襲撃の痕跡から、オウガや「アリス」の動きを推理する

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

空桐・清導
POW
アドリブや連携も大歓迎だ

「よし、オブリビオンマシンは抑えた!後は奴だけだ!」
UCを発動させて飛翔
シャルロットの用意した道を高速で移動する
邪魔してくるオブリビオンマシンが居るのであればなぎ倒し、
九竜神火罩からレーザー攻撃が振ってくるのであれば
[気合い]で回避しながら道を急ぐ

「これ以上アリスラビリンスの世界を、
アリスや愉快な仲間達に被害は出させねえ。
この戦いでケリをつけてやるよ!『鉤爪の男』!!」
見えてきた件の男とその背後に見える衛星
清導は決戦の場に更に加速して飛翔した



「よし、オブリビオンマシンは抑えた!後は奴だけだ!」
 ユーベルコード『スーパー・ジャスティス』を発動し、黄金のオーラを纏って空桐・清導(ブレイザイン・f28542)はアリスラビリンスの空を飛ぶ。
 グリモア猟兵が確保した道――オウガ・フォーミュラ『鉤爪の男』との最終決戦を挑める舞台へと、赤き機械鎧である『ブレイザイン』を身に纏うヒーローは進んでいく。
「これ以上アリスラビリンスの世界を、アリスや愉快な仲間達に被害は出させねえ……」
 僅かに残っていたオブリビオンマシンを黄金のオーラを纏わせた拳で薙ぎ払い、万一『|九竜神火罩《きゅうりゅうしんかとう》』による地上の砲撃が行われないかを確認し、熱き心を滾らせて空桐は言葉を紡ぐ。
「この戦いでケリをつけてやるよ――『鉤爪の男』!!」
 見えてきた件の男とその背後に見える衛星――それらに対して決着を付けられる舞台は、もうすぐそこだ。
 ならばこそ、ヒーローとして後は優凛に背中と雄姿でオウガ・フォーミュラにも、アリス達不思議の国の住民にも語るべきであろう。
「オレが必ず――この世界に平穏を齎す!――『超弩級の闘争』に、不思議の国を飲み込ませたりはしない!」
 迸る黄金のオーラは、更に飛翔速度を加速。
 更には精神力……空桐の感情エネルギーの上昇に応じる様、光の翼の如く機械鎧『ブレイザイン』の背中からオーラが展開。
 そのまま主である空桐を天上の舞台へと押し上げる様に……高度400km。
 ユミルの直系たる『等身大型オブリビオンマシン』と、かの存在に傅く『|九竜神火罩《きゅうりゅうしんかとう》』との戦場へと向かわせるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミア・ミュラー
この国のことも気になるけど……今は先に進まないと、だね。

空を飛ぶなら【プリンセス・ホワイト】を使って白鳥さんに連れて行って、もらおう。まずはみんなひとつに、合体して?強くなった白鳥さんに乗って一気に、進むよ。わたしは視力を生かして障害物とか見ながら最短のルートを見つけて白鳥さんに、伝えよう。
哪吒のときは打ち上げ前だったけど、今回はもう空に、あるんだよね。まだ撃たれないのはわたしたちを待ってるの、かな?よくわからないけど、心配ね。とにかく、急がないと。ん、早くやっつけてみんなを安心させてあげないと、だね。



「この国のことも気になるけど……今は先に進まないと、だね――みんな、頑張って、ね?」
 静かに呟き、ミア・ミュラー(アリスの恩返し・f20357)はユーベルコード『プリンセス・ホワイト』を発動。
 133体の白く美しい白鳥を呼び出し、そのまま白鳥は統合されて巨大な一体となる。
 生まれた巨大な白鳥の背中、そこへミアは乗り込みグリモア猟兵が手配した道に沿って飛翔していく。
「強くなった白鳥さんに乗って一気に、進むよ。わたしは視力を生かして障害物とか見ながら最短のルートを見つけて白鳥さんに、伝えるから、ね?」
 白く美しい毛並みが特徴的な翼を翻し、ミアを乗せた白鳥は飛ぶ。
 背中には、視力を活かして偵察をするミア――時に、アリスラビリンスの空を見上げる彼女が見据えるのは。
「……『哪吒』のときは打ち上げ前だったけど、今回はもう空に、あるんだよね」
 かつての封神武侠界の命運を決する『殲神封神大戦』にて『|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》』の代行者を名乗るオブリビオンマシンが打ち上げようとした攻撃衛星『|九竜神火罩《きゅうりゅうしんかとう》』――
 ユミルの直系たるオウガ・フォーミュラは既に、アリスラビリンスの成層圏にその存在を打ち上げている。
「まだ撃たれないのはわたしたちを待ってるの、かな?よくわからないけど、心配ね」
 いつ上空から攻撃衛星の砲撃が来るか分からない――しかし、進まなければ『|不思議の国《アリスラビリンス》』は『超弩級の闘争』に飲み込まれてしまう。
 それはミアにとって受け入れ難い結末だ。
「とにかく、急がないと。ん、早くやっつけてみんなを安心させてあげないと、だね」
 オブリビオン・フォーミュラ『オウガ・オリジン』もオウガ・フォーミュラ『鉤爪の男』も居なくなった世界――
 それは、アリスとその仲間達にとって喜ぶべき世界……『フォーミュラなき世界』を創り出す為、ミアは進んでいくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

馬県・義透
引き続き『侵す者』にて
騎乗で急いで向かうだと、やはり『侵す者』が向いている。

さて…陰海月と一緒に霹靂に騎乗して行こうかの!ひたすらに『鉤爪の男』の所へ向かおう。
ここは、アリスラビリンスであるからな…クロムキャバリアではないのだ。塗り替えられてたまるかよ!
どちらも厳しい世界ではあるが…うむ、やはり…ここはそのままの方がよいのだよ。


陰海月「ぷきゅ!」
影に隠れる時間も惜しいので、義透おじーちゃんの後ろに乗る!
防御用の結界は任せて!
霹靂「クエッ!」
限界突破な全速力で飛んで駆け抜ける!



「騎乗で急いで向かうだと、やはりわし――『侵す者』が向いている」
 霹靂の背中に跨り、陰海月を連れて不思議の国の最前線を進んでいくのは『複合型悪霊』の猟兵である馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)の『侵す者』。
 ユーベルコード『|四悪霊《シアクリョウガヒトリ》・|火《マタチカゲマサ》』によって肉体を強化された霹靂と陰海月は、ひたすらに『鉤爪の男』の所へ向かっていく。
 彼らの視界に入るのは、オウガ・フォーミュラ『鉤爪の男』が齎した『|炎の破滅《カタストロフ》』――『カーテンコール・ラビリンス』によってクロムキャバリア世界へと書き換えられていく『|不思議の国《アリスラビリンス》』の景色。
「ここは、アリスラビリンスであるからな……クロムキャバリアではないのだ。塗り替えられてたまるかよ!」
『ぷきゅ!』
『クエッ!』
 武の天才の怒りの叫びに、眷属二名も雄たけびを上げる。
 クロムキャバリアとアリスラビリンス。
 闘争と死戯という違いはあれど、どちらも現地住民にとって過酷な世界である事は確か。
 だが、あえて言うなら……人類文明が確立されているクロムキャバリアの方がまだ、優しい世界かもしれない。
「だが、それでも――どちらも厳しい世界ではあるが……うむ、やはり……ここはそのままの方がよいのだよ」
 ――アリス達がオウガに脅えながらも、旅路の果てに辿り着いた『|答え《扉》』を否定する事が、誰に出来ようか。
 オブリビオン・フォーミュラにも、猟兵にもそれそのものを否定する事は、決して出来はしない。
「ならば……行くぞ!」
 激励の言葉と同時、ヒポグリフの使い魔は遂にその場所へと辿り着いた。

「ようこそ――『六番目の猟兵』」
 出迎えるは、名前の通り巨大な鉤爪を有するオウガ・フォーミュラ。
 背後には、巨大な攻撃衛星が傅くかのように存在する。
「さぁ……『超弩級の闘争』を、始めよう」

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『猟書家『鉤爪の男』』

POW   :    プラズマ・クロウ
命中した【左腕】の【鉤爪】が【超電撃放出モード】に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなる。
SPD   :    インサニティ・ブレイド
自身に【体を失っても極限の闘争を求める狂気】をまとい、高速移動と【鉤爪からの真空波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    量産型侵略蔵書
【侵略蔵書で書き換えた『不思議の国』の太陽】から、【奴隷を捕縛する鎖】の術を操る悪魔「【アリス狩りオウガ】」を召喚する。ただし命令に従わせるには、強さに応じた交渉が必要。

イラスト:柿坂八鹿

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ミア・ミュラー
こんなに不思議で素敵な世界にまで闘争を持ち込むなんて、困ったひとね。
けど隙を突けるなら、付き合ってあげても、いいかな。【プリンセス・ドライブ】で接近して、戦おう。同じような力でぶつかってあげれば満足、するかな。近くにいれば九竜神火罩も簡単には撃てない、はず。向こうは慣れてるし捨て身で来るみたいだから、ついていけるようにあらかじめ、わたしの後ろに惑わせる本の風景を出して感覚を、狂わせよう。
捨て身で九竜神火罩を撃つときが、チャンス。惑わされてるのはあなたたけじゃ、ない。狙いの狂ったレーザー、わたしなら何とか避けられると思うけどあなたは、どうかな?この兵器、戦いを終わらせるために使わせて、もらうよ。



「こんなに不思議で素敵な世界にまで闘争を持ち込むなんて、困ったひとね」
 多分な呆れと共に嘆息を吐くのは、ミア・ミュラー(アリスの恩返し・f20357)。
「分からぬか、闘争こそが……私にとって至上の悦び」
「だから、アリスラビリンスを塗り替えるの?」
 ミアの問いに、鉤爪を振るうオウガ・フォーミュラは言葉の代わりに笑みで応える。
 同時に迸るは『体を失っても極限の闘争を求める狂気』――それを全身に付与して高速移動を開始していく。
「けど隙を突けるなら、付き合ってあげても、いいかな――みんなの想いを光に変えて、今度はわたしが助ける、よ」
 ならばこそ、ミアは同系統のユーベルコード『プリンセス・ドライブ』を使用。
 オウガ・フォーミュラと六番目の猟兵は、高速状態で『拳や蹴りに乗せた魔法の光刃』と『鉤爪からの真空波』を放射していく。
「アリス適合者の猟兵よ、寿命を対価とするならば――」
「ん、わたしは持久戦で不利になるね」
 オウガ・フォーミュラの方はオブリビオンマシンーー寿命という概念があるにしても、人のソレとは違うだろう。
 だからこそ、ミアは迅速に決着をつけるべく迫撃の光刃を振るう。
「成程、確かにこのインファイトならば――」
「そう、近くにいれば九竜神火罩も簡単には撃てない、はず」
 単純だがやりやすい対処法だろう。
 幾ら殲滅力が高かろうと、そこに使用者が巻き込まれれば意味が無い。
「(向こうは慣れてるし捨て身で来るみたいだから、ついていけるようにあらかじめ、わたしの後ろに惑わせる本の風景を出して感覚を、狂わせよう)」
「成程、見事な攪乱だ!」
 しかし、と……『鉤爪の男』は笑みを深くする。
「捨て身で九竜神火罩を撃つ――」
「ああ、そして――」
「そのときが、チャンス」
 瞬間、上空で攻撃衛星が閃光を迸らせる。
 差し向けられるは、インファイトで鉤爪と光刃を振るっているオウガ・フォーミュラと六番目の猟兵――

「……成程、私の感覚だけでなく」
 焦げ付いた肉体――機体というべきか。
 無傷のアリス適合者を見て闘争衝動を更に充実させていくオウガ・フォーミュラは、この結果に至る答えに辿り着いていた。
「惑わされてるのはあなたたけじゃ、ない。狙いの狂ったレーザー、わたしなら何とか避けられると思うけどあなたは、どうかな?」
 そのミアの問いに、オウガ・フォーミュラは鉤爪を構えるのであった――

大成功 🔵​🔵​🔵​

馬県・義透
引き続き『侵す者』にて

さて、最後も霹靂と共に行こう。
しかし、『戦闘狂』か。ああ、腕がなるというものだ!
(根が武人な性質)
左腕の軌道だけは読まねばなぁ…頼むぞ、霹靂。

黒燭炎を薙ぎ払い行こう。そして、黒燭炎で投げて…UC使用してその投げた黒燭炎を掴んでまた薙ぎ払おう。
四悪霊の思いは同じであるからな…。操作も冴えるであろうよ。

※張りきる二匹※
霹靂「クエ!」
第六感からの見切り!限界突破の空中機動!
陰海月「ぷきゅ!」
四天流星使っての視覚誤認!九竜神火罩にも作用させるよ!
誤認しちゃえば、撃つのも狙いが反れるよね?


バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎!

ヒャッハー!
超弩級の闘争の時間デース!
ウォーモンガーにはバトルジャンキーが良く似合いマース!
思う存分にバトルをエンジョイいたしマショー!

空中戦のために滑走靴を装備して、いざ!
「骸式兵装展開、蛮の番!」
鉤爪の男に合わせて、兀突骨の魔獣の爪で相対しマース!
回避度外視の、超耐久力任せの特攻で! 激しい白兵戦を満喫しマショー!

理性を失っている間は思考できマセンガ……プラズマ・クロウを突き刺してから我輩諸共九竜神火罩で消し飛ばすだろうと信じて!
密かに同行しているミニ・バルタンにパイルバンカーを打ち込んでもらいマース!
その反動でワタシは射線上から離脱する、チームワークであります!



「さて、最後も霹靂と共に行こう――しかし、『戦闘狂』か。ああ、腕がなるというものだ!」
「ヒャッハー!――『超弩級の闘争』の時間デース! ならばこそ、ウォーモンガーにはバトルジャンキーが良く似合いマース!」
 次に『鉤爪の男』の前に躍り出たのは馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)の一人格が一人である『侵す者』とバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)の二名。
 共に武人と軍人……『闘争』に由縁の深い猟兵である。
「ああ、ただ左腕の軌道だけは読まねばなぁ……」
「そうですな。あの超電撃を放出した状態で鉤爪を突き刺されたらただでは済まないでしょうな」
 バルタンは『侵す者』の言葉に頷きながら、ユーベルコード『|模倣様式《イミテーションスタイル》・|兀突骨《ゴツトツコツ》』を発動。
 理性を失う代わりに、魔獣兀突骨の超加速形態を模した姿へと変身して超の付く攻撃力と耐久力を得る変身系ユーベルコードだ。
「頼むぞ、霹靂――四悪霊の思いは同じであるからな……操作も冴えるであろうよ」
 魔獣を模した姿に変身していくバルタンの隣には『侵す者』――『霹靂』に跨り『黒燭炎』を手にし、槍に纏う『成長する炎』を振るって戦闘態勢を整えていく。
「素晴らしい、近代軍人と戦国時代の武人……それぞれ素晴らしい武装とユーベルコードを持っているのが分かる」
「然り……言葉は不要、いざ――」
「思う存分にバトルをエンジョイいたしマショー!」
 瞬間、オウガ・フォーミュラは鉤爪を振るいユーベルコード『プラズマ・クロウ』を発動。
 同時に魔獣の姿になったバルタンが超電撃を避けながら突撃を開始し、炎纏う槍を携える武人がユーベルコード『四悪霊・『怪』』を起動させていく。
「ポルターガイスト、ともいうな」
「成程、しかしサイキックキャバリア等で神秘等には慣れている!」
 それは『不可視の生命力を吸収する『四悪霊の呪詛』を放ち、遠距離からでも精密操作を可能とする』という念動力型ユーベルコード。
 しかし、今回は『四悪霊の呪詛』を使い動かすのはオウガ・フォーミュラではない。
「――『黒燭炎』、迸れ」
 武人が持っていた槍――『成長する炎』を纏う怒りの武装だ。
「!……頼もしくなったな」
 そこに中国の投擲武器である鏢――の形をした封印具『四天流星』が陰海月と霹靂の連携によって、上空に座す攻撃衛星『|九竜神火罩《きゅうりゅうしんかとう》』の識別機能を狂わせていく。
 なぜなら『四天流星』が宿す呪詛の属性は『錯誤』――認識を狂わせる性質のものだ。
「成程成程、古代中国の仙術と道術が『|達人《マスター》』の域まで複合して使えるだけでなく、結界術や竜脈等も『|熟達者《スキルド》』の域まで達しているのでありますか……これなら、戦闘を行う時間ならば――!」
 回避度外視の、超耐久力任せの特攻――ただそれのみを用いて、魔獣となったバルタンは激しい白兵戦を『鉤爪の男』と繰り広げる。
 それは戦闘狂のオウガ・フォーミュラにとってはこの上なく満喫できる迫撃であったに違いない。
「素晴らしい!――ならばこそ」
『ええ、読み切っていたでありますよ』
 紅茶に砂糖漬けの果実を漬ける様に、脳髄が闘争衝動で溺れていた『鉤爪の男』動揺、既にバルタンもユーベルコードの代償でまともな思考が出来ず、予め録音していた音声を『想定していた状況』に応じて再生させていた。
『鉤爪を突き刺し、我輩諸共九竜神火罩で消し飛ばすだろう……そう行動をとると信じていましたでありますよ』
「……素晴らしすぎる」
 瞬間、オウガ・フォーミュラの肉体に『成長する炎』を纏った黒き槍の切っ先と……
『バルルー!』
「愛らしい分体よな」
 ――ミニ・バルタン。15cmくらいの大きさの二頭身バルタン……その姿をした自立型サポートロボット達が、パイルバンカーをユミルの直系たるジャイアントキャバリアのオブリビオンマシン……その『|肉体《機体》』へと叩き込んでいた。
「その間に……」
「掴まると良い」
 自らの肉体を『侵す者』が支えている事を認識したバルタンは即座にユーベルコードを解除。
 そのまま武人に連れられて――攻撃衛星から降り注ぐ鉄槌の射線上から離脱していくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

空桐・清導
POW
アドリブや連携も大歓迎だ

「久しぶりだな、鉤爪の男!
今度こそケリをつけるぞ!!」
UCを発動させて超高速で飛翔して鉤爪の男と九竜神火罩に接敵
振るわれる左腕の鉤爪を[気合い]と[怪力]で
受け流しながら拳を叩き込んでいく
それは奴が望んだ超弩級の闘争だろう

「見せてやるよ、鉤爪の男!
ヒーローに、いや、オレに不可能は無いってことをな!」
そして、此処に決定打は成る
降り注ぐ九竜神火罩のレーザーをオーラで受ける
通常であれば大ダメージになる…だが!
オーラは周囲のレーザーを諸共吸収する
そのまま[エネルギーを充填]していく
「|天火統一《てんかとういつ》…!
ブレイザイン・フレアユニオン!!!」
炎のような意匠を随所に散りばめられた姿に超変身した!

進化した力で鉤爪の男に光焔を纏った拳を叩き込んでいく
先ほどの拮抗を覆し、[限界突破]していく力
そして、鉤爪の男を九竜神火罩に叩き付ける
「超必殺!アトミック・フレアインパクト!!」
超圧縮した光焔を拳に纏わせ、鉤爪の男に叩き込む
叩き込まれた瞬間、大爆発して衛星ごと粉砕する!



「久しぶりだな、鉤爪の男!――今度こそケリをつけるぞ!!」
「ああ――本当に久しぶりだな、空桐・清導(ブレイザイン・f28542)」
 深紅の機械鎧を身に纏ったヒーロー『ブレイザイン』の本名を、瀕死状態の『鉤爪の男』は口遊む。
 その声色は、楽しく童心に帰って公園で遊ぶような、楽し気なもの……そこから、オウガ・フォーミュラのオブリビオンマシンは|鉤爪《左腕》――ユーベルコード『プラズマ・クロウ』を起動。
 左腕の鉤爪が『超電撃放出モード』へと変貌し、突き刺して致死量の電流をヒーローへと流し込むべく振るわれる――
「――甘いぞ!」
「……『|超克《オーバーロード》』、そうか……フィールド・オブ・ナイン第一席はとんだ置き土産を残してくれたものだ」
 左腕の鉤爪を、ただ強靭な膂力と精神力によって振るわれる拳で感電せぬよう叩き落す。
 それこそ空桐が選んだ『プラズマ・クロウ』への対策――シンプルであるが、そこに『|超克《オーバーロード》』を用いればこそ、故に穴の無い戦術となる。
「これは、お前が望んだ『超弩級の闘争』だろう?」
「ああ――正しく! 正しく、私達は生きていると思わないか?」
「俺がどう思っているかはともかく、お前は満足そうだな?」
「これで満足できぬなら、知性体等止めてしまえばいい!」
 振るわれる鉤爪と拳――アリスラビリンスの高度400kmで繰り広げられる迫撃戦は、次第にとある要因によって次の状況へと移り行く事となる。
「――『|九竜神火罩《きゅうりゅうしんかとう》』ッ!!」
 瞬くは閃光――ユミルの直系に傅く攻撃衛星は、機械鎧を身に纏うヒーローへと砲撃を仕掛けていく。
 しかし、だからこそ――
「見せてやるよ、鉤爪の男!――ヒーローに、いや、オレに不可能は無いってことをな!」
 空桐は、迫り来る『|炎の破滅《せんこう》』を前に笑っていた。
 瞬間、彼の姿は降り注ぐ九竜神火罩のレーザーに飲み込まれる……
「だからこそ言おう――まだだ」
「何……!?」
 莫大な熱量を携える閃光に飲み込まれて、尚も空桐の声は明朗に蒼穹へと響く。
 鉤爪を振るう男は驚愕に陥るも、直ぐに持ち前の戦闘眼を以てその事象の原因を見抜く。
「――オーラ防御。成程……これほどまでとはな」
 空桐はレーザーに飲み込まれる直前、全身に『エネルギーを充填』する性質を持つオーラを展開し付与。
 そのまま……オーラ防御で抑えきれないダメージを気合と根性で耐え抜き、莫大なエネルギーを身に宿す事に成功。
「……|天火統一《てんかとういつ》……!ブレイザイン・フレアユニオンッ!!」
 熱意の迸る言葉が世界に刻まれると同時、炎のような意匠を随所に散りばめられた姿へと変身した空桐がここに顕現。
 その姿を見たアリスラビリンスのオウガ・フォーミュラ『鉤爪の男』は……どこか、まるで、幼き頃に遊んでいた公園に赴いて、その敷地内の狭さにどこか懐かしさと恥ずかしさを滲ませたような笑みを浮かべ――
「さしずめ……『|炎の救済《オーバーロード》』、と言った所か」
 敗北を確信しながらも、尚も『超弩級の闘争』を求めるオブリビオンマシンは鉤爪を振るう。
 この『闘い』の果てに、己の理想が具象化すると信じているから。
「超必殺!アトミック・フレアインパクト!!」
「――見事だ、『六番目の猟兵』!!」
 叩き込まれるは、超電流を流し込む鉤爪――を、叩き壊し主の胸に叩き込まれる光焔を纏った拳。
 進化した力でユミルの直系へと傅く攻撃衛星の機体に、ただ闘争のみを愛した男を叩き付け――超圧縮した光焔を流し込み、衛星ごと『鉤爪の男』を爆散させるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年03月30日


挿絵イラスト