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銀河帝国攻略戦㉗~黄金の絶望

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦 #オブリビオン・フォーミュラ #銀河皇帝

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 戦艦インペリウム。玉座に座った皇帝は戦局を眺め、つまらなそうに鼻で笑う。
「皇帝陛下! 親衛隊増援、罷り越してございます!」
 増援に訪れた兵士らが皇帝の前に膝をつく。しかし、やはり皇帝――リスアット・スターゲイザーは、それを一瞥するのみだ。
「御身の守護は必ずや我らが。何の問題もなく、勝利の報告のみをお待ちくだ……だ……?」
 集まった彼らは皆、眩暈のようなものを覚えていた。それが一層強くなると、突然呂律が回らなくなる。そして、皆が一斉に倒れていく。
「な、何が……一体……陛下、お気を……つけ……」
 最期の一息まで眼前の男を気にかけ続ける兵士たち。しかし、彼らの体から漏れ出す金色の光は全て、座ったままの皇帝の体に吸い込まれていくのだ。
 彼らが持つ力はその生命力ごと皇帝に吸収されていく。
「……くだらぬ」
 目の前に広がる死体の山などまるで目につかないように、彼は立ち上がると悠然と歩いて行く。
「銀河帝国は、我一人から始まった。オブリビオン・フォーミュラとなり、この世界に蘇った時も我は一人であった」
 彼の体を金の光が包んでゆく。
「銀河帝国が巨大になるにつれ、多くの配下が付き従うようになったが銀河帝国の本質は変わっていない」
 そのサイキックエナジーが部屋に満ち、壁が悲鳴を上げる。
「我一人がいれば、それが銀河帝国なのだ」

「皆、戦争もいよいよ大詰めだよ……!」
 長きに渡ったスペースシップワールドにおける戦争。しかしそれも、ついに皇帝にまで猟兵の牙が届く段階に至った。
 UDCアースの制服を着た少女白神杏華は、集まった猟兵たちを見渡す。
「細かい話はもう大丈夫、かな? とにかく、私達は皇帝のいる戦艦、インペリウムに転移できるようになったの。転移したら、いきなり彼と出くわすことになると思う」
 それでもいい人は、来て。杏華は頭を下げると、グリモアを輝かせた。


玄野久三郎
====================
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 銀河皇帝は、先制攻撃を行います。
 これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
 彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
 対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
 対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。
====================

 オープニングをご覧いただきありがとうございます。玄野久三郎と申します。
 やぱりというかなんというか、圧倒的に難易度は高いです。それ相応の覚悟を持って戦いに挑んでください。
 非常にうまく行って成功、というようなつもりで判定を行います。研ぎ澄ましたユーベルコードで対抗をお願いいたします。
 それでは、皆様の暑いプレイングをお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『『銀河皇帝』リスアット・スターゲイザー』

POW   :    マインド・クリエイション
【銀河皇帝を不老としている生命維持機能】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【白騎士と同性能の人型兵器『マインド』】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD   :    フォース・インベイジョン
【銀河最強のサイキックエナジー】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【意志とユーベルコードを奪う洗脳念波】で攻撃する。
WIZ   :    ワープドライブ・ペネトレーション
【外宇宙から、知られざる『黒き槍の船』】を召喚する。それは極めて発見され難く、自身と五感を共有し、指定した対象を追跡する。
👑14
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ビスマス・テルマール
皇帝の『マインド』は人型兵器、それを遠隔操作しているなら……わたしのUCでも食べられる筈

●POW ユーベルコード(以下、UCと略)対策

誘導弾と一斉発射の砲撃で
仲間と連携し支援しつつ
情報収集で皇帝の攻撃動作や癖
仲間との交戦データ収集

皇帝のUCのマインドによる攻撃をなるべく有利な位置どりをしつつ(情報収集の情報加味で)ディメイション・チョップスティックや他武装でオーラ防御・盾受け・武器受け・激痛耐性・怪力・見切り・第六感を併用し受け

わたしのUCで大食い・オーラ防御・早業・激痛耐性・鎧砕き・鎧無視攻撃・怪力を併用しマインドを食べ

自己強化後
支援時の技能に加え
2回攻撃・早業・鎧無視攻撃も併用で皇帝に砲撃



 グリモア猟兵による転送が完了する。そこは講堂のような場所で、天井は限りなく高く、床はどこまでも広い。
 その部屋の果てに微かに見えるのは巨大な演台だ。帝国の旗が傍らに掲げられている。おそらくここで、士気高揚のための演説などが行われていたのだろう。
 しかし今、講堂には猟兵以外に誰もいなかった。演説をする者も、聞く者もそこにはいない。
 いるのはただ、互いが互いを殺そうと目論む猟兵と、オブリビオン・フォーミュラだけだ。
 眩い金の光にビスマス・テルマール(通りすがりのなめろう猟兵・f02021)は目を塞ぎかける。しかし、その光は敵だ。目を逸らすことなどできない。彼女は数十メートル先に現れた、皇帝を光と共に直視する。
「っ……あなたが皇帝、ですか」
「……よくぞ来た。我が戦艦インペリウムに。その命、我を興じさせる為使い潰すがよい」
 皇帝はただ腕組みし、そこに立っていた。それだけだ。それだけであるはずなのに、圧倒的に隙がない。
 ビスマスは彼の動きから情報を得ようとした。戦闘の癖などを僅かな呼吸から読み取ろうと試みたのだ。だが、皇帝は動く気配すら見せずにいる。
 彼女は皇帝の目を睨む。皇帝の目には彼女が映っているのか否か、あくまで無感情なまま見つめ返してくる。その圧迫感の最中、彼の腕が僅かに振り上げられた。
 彼が背中に背負う金の輪が回転を始める。ビスマスはそれに対応しようとするも、皇帝のユーベルコードの発動はあまりに速かった。輪から放たれた雷に紛れ、白い鎧に六本の腕を持つウォーマシンが顕現していた。
「我が武装、マインド。戯れてみせよ」
 静寂は破れ、本当の戦いが始まった。マインドが構えたレーザーライフルを射撃すると、辛うじてビスマスはそれを受ける。ディメイション・チョップスティックに纏わせたオーラがレーザーの収束をある程度散らしたのだ。だがその威力は殺しきれず、逸れた熱が彼女の手や腕を焼いていく。これを彼女は必死に耐えた。
「ぐぅっ……! しかし、あれはあくまでユーベルコード……! 遠隔操作しているなら……わたしのUCでも食べられる筈!」
 ビスマスは果敢にマインドに跳びかかった。それは白騎士と同性能の兵器、未来を見通す力がある。その未来において問題ないと判断したのか、マインドは抵抗を見せずにしがみつかれる。
 そのままマインドは、腕の一本で握られたビームサーベルを用いて彼女の体を貫いた。
「ぐああぁっ――!」
 痛々しい彼女の悲鳴がこだまし――暫くすると、マインドはすべての腕を用いて猛然と彼女を剥がしにかかる。それぞれの腕に握られた凶器が彼女の体を奪い去っていく。
 しかし、それも彼女の覚悟の上だった。彼女は大きく口を開き、マインドに噛みつく。飛びかかる際に躱されることなくこの展開に持っていくためには、しばらく耐える必要があったのだ。ガリゴリと異様な音が鳴った後、ビスマスはそれを飲み込む。
「ふ。大道芸人か」
 皇帝が鼻で笑う。彼女はなおもそれを食らおうとするが、先に体力の限界が近付いた。マインドによる攻撃は生半可なものではない。いつまでも近距離に居座ることはできないのだ。
 ユーベルコードにより、彼女の体を金の光が覆っていた。食らったUCの持ち主に応じた鎧装を得る能力だ。
「くらえっ――!」
 マインドを食らったことで彼女はある程度の未来を見通せるようになっていた。数秒先も皇帝は動いていない。そこにディメイション・なめろうブレイカーを打ち込んだ!
 高エネルギーの弾頭が皇帝に迫る。しかし、同時に彼に迫るのは兵器マインドだ。マインドもまた未来予測によって皇帝の身を守るために動いていた。
 結果、弾頭はマインドに直撃した。皇帝自身の力を僅かとはいえ宿した一撃は、マインドに対し致命的なダメージを与え、その余波で皇帝にも幾ばくかの傷を与えたようだ。
「ほう……物真似芸人と思いきや、案外力を持つものよ」
「私は芸人じゃありません。あなたを骸の海に返す、猟兵です!」

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ナミル・タグイール
めっちゃ金ピカにゃー!
欲しいにゃ!剥ぎ取ってやるマスにゃー!
・行動
白騎士出してくるにゃ?未来読まれるにゃ…?辛いにゃ!
もう未来読まれても関係ないくらい大暴れして生命維持装置を消耗させてやるマスにゃ!
野生の勘で先制攻撃を警戒しながらUC【堕獣の腕輪】をひたすら狙うにゃ
殴られる覚悟の【捨て身の一撃】でUC発動まで頑張るにゃ!
発動したら理性なくなっちゃうけど、ボスはめっちゃ金ピカだから金欲でボスを優先的に殴りに行くはずにゃ!
UC発動さえできればある程度は戦えると信じたいにゃー
【呪詛】纏った爪と斧ブンブンでちょっとでもダメージ与えるにゃー!
バグれデスにゃー!良いこと起これデスにゃー!
超耐久で消耗も狙い



「めっちゃ金ピカにゃー! 欲しいにゃ! 剥ぎ取ってやるマスにゃー!」
 ナミル・タグイール(呪飾獣・f00003)は皇帝が纏う金のオーラ、及び彼の持つ装飾品、そして生命維持装置である黄金の輪に対して目を爛々と輝かせていた。
「ふん。下らぬ盗人が紛れたものよな」
「にゃにおう!」
 皇帝は軽く腕を振り上げる。すると、彼が背負う金の輪より雷が射出され、兵器マインドが新たに現れた。
「あれが白騎士と同じ性能というやつにゃ? 未来読まれるにゃ……? 辛いにゃ!」
 そんな彼女の練った索は非常にシンプル。つまり、未来予知が無駄になるほどに暴れ回るというものだ。その為には、まず呪われたアイテムである堕獣の腕輪を発動させなければならないだろう。
 マインドは先手で攻撃を仕掛けてくる。ナミルはマインドが振り下ろすビームサーベルを避けるが、それを予測していたレーザービームが重ねて彼女に襲いかかる。
「ぐ、あっつ! ……まだだにゃ! 今から……暴れるデスにゃ!」
 呪われた腕輪に奇跡の力が迸る。それが彼女の腕と脚の筋肉を激しく盛り上がらせ、瞳から正気の色を奪い去った。呪われた魔獣への変化である。
「ぐるあぁっ……!」
 その勢いを持って、ナミルはマインドに襲いかかった。マインドははじめその攻撃をいなし、躱していた。しかしその攻撃を受けたアームは歪み、逃げ道は徐々に塞がっていく。呪詛を含んだそれらの攻撃はさらに敵の動きを鈍らせていく。
 マインドもまた彼女に攻撃を繰り返すが、耐久力も強化されている彼女に対して特別有力な一撃を食らわせることはできない。
(このまま……生命維持装置を!)
 失われた理性の果てで、ナミルは己の金欲を見た。奥にいるあの存在が持っている金を奪いとれ、と己の内なる声が叫んでいる。彼女はマインドを無視し、皇帝に跳びかかった。
「があああ!」
「ふん、くだらぬ」
 皇帝がそう笑うと、彼女の視界の端に後ろからマインドが撃ったレーザービームが映る。それは彼女を狙ったものではない。高速度のそれを見て、否応なくナミルの意識はそこに向けさせられた。
「狂獣め。己の限度を知るがいい」
 更に二発、当てる気の感じられない、変哲もないただのレーザービームが撃たれた。呪われた魔獣と化した彼女はこの高速のものを追うしかない。その本能は、金欲よりも上回るものだったのだ。
 結果、ナミルは壁の近くにてレーザービームによる攻撃を追い続ける事になる。マインド一体がそれに掛かりきりで対応しなければならないため一体は無力化したようなものだが、少なくとも、彼女もまた一旦無力化されてしまったのであった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

リダン・ムグルエギ
アタシの本懐は事前準備
アート防具改造で視認し難くなる迷彩服を作成
数分で溶けるカプセル入りの激痛のする毒を服用

視認を避けコードの直撃を回避し
洗脳されても復帰するための準備よ

加えて、服に見た人が「信念を貫きたくなる」催眠模様も仕込むわ
自分への洗脳の上書きで意思を取り戻すの

アタシね、この宇宙にもアタシのデザインを流行らせたいの
だから一人しか必要ないって奴の支配はノーサンキュー
だってそこに「流行」はないもの

コード定義、銀河皇帝!
アナタは【スペースシップワールド】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【新たな銀河帝国とその先兵】に変化させ、殺傷力を増す
そういう存在じゃないかしら

その力で己を切り裂きなさい!



 皇帝の技は非常に素早く、それに対応し先制を取ることはできない。
 であれば、戦いの現場にてユーベルコードを使用される前からその対策を行っておけば良い――リダン・ムグルエギ(宇宙山羊のデザイナー・f03694)はそう考えていた。
 そこで彼女が用意してきたのが、特殊な迷彩服である。全身を包むそれの影響により、彼女は周囲から視認しづらい状態となっていた。
 しかし、迷彩の効果はそこまでだ。いかに見辛くとも、見えないわけではない。皇帝はリダンの周囲を見据えると、そちらを睨みつける。そこに不可視の波動が音よりも速く迫り、リダンは頭を殴られたような衝撃に襲われた。
 激しい耳鳴りが彼女を襲う。そして彼女は、自分がどうしてここにいるのかがわからなくなっていた。考えようにも思考はまとまらず、足を踏み出そうにもその気が起きない。
(――、――)
 が、突然リダンは喉の辺りに激痛を感じた。夢の中にいるかのような朧気な意識が急浮上する。
「がっ……!?」
 彼女は喉を抑え、その場にうずくまった。何か攻撃を受けたのか。否。これは、自分が望んで仕掛けた毒薬の効果だ……視界に入った「催眠模様」の自分の衣服を見て、彼女の記憶が蘇り始める。
「……アタシね、この宇宙にもアタシのデザインを流行らせたいの」
「……!?」
 皇帝は初めて目を見開き、彼女の方を見た。彼にとって予想外のことが起きているのだ。すなわち、念波を食らわせたはずの相手が意志を取り戻しているという点だ。
「だから一人しか必要ないって奴の支配はノーサンキュー。だってそこに「流行」はないもの」
 リダンは完全に自らの意志を取り戻し、立ち上がった。そして――
「コード定義、銀河皇帝! アナタは【スペースシップワールド】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【新たな銀河帝国とその先兵】に変化させ、殺傷力を増す。そういう存在じゃないかしら!
 その力で己を切り裂きなさい!」
 彼女は自らのユーベルコードを起動した。宣言したとおりの相手自身の特徴を捉えたコードを、自らに向けて使わせるというものである。
「……あと一手、足らなかったようだな」
 だが皇帝の周囲には、数名の兵士が現れるのみで彼女が宣言したような威力をもたらすことはなかった。明らかにユーベルコードの威力が低下しているのだ。
「よもや、我が念波を喰らいながらそこから持ち直す者がおろうとは……その点については褒めて使わす。だが我が念波は意志を奪うのみに非ず。気付かぬか……貴様のユーベルコードもまた、その力を奪われておるのだと!」
 それでもリダンがユーベルコードを発動できたのは、ひとえに彼女が施した迷彩で念波の直撃を避けたためだろう。だがそれでも、威力の大幅な低下は避けられなかった。
 生み出された半端な兵たちは、皇帝が放つエナジーに打ち据えられ尽く消え去っていった……。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

荒谷・つかさ
相手がどれだけ強大な相手だろうと、やることは変わらないわ。
そもそも私に出来る事なんて、正面からの力押しの他に無いのだから。

召喚されたマインドに真っ向から接近戦を仕掛ける
予測の意味もないほど愚直に真っ直ぐ突撃
レーザー攻撃は銃口の向きから着弾点を「見切り」、光を歪曲する程の圧縮空気を纏う「風迅刀」の「早業」で切り払って防ぐ
最接近できたなら【鬼神剛腕砲】を発動
「怪力」と「グラップル」技能を活かして掴みかかり捕縛
この時の反撃は「激痛耐性」と「気合い」で何としても我慢し
モーションに「残像」が見える程の速度でマインドを皇帝に向け投擲して攻撃
追撃として「零式・改二」もマインドの影で見えないように全力投擲する



「相手がどれだけ強大な相手だろうと、やることは変わらないわ」
 ――そもそも私に出来る事なんて、正面からの力押しの他に無いのだから。荒谷・つかさ(焼き肉担当・f02032)は自らに誓う。そして、後はこれまで培ってきた経験と、鍛えた己の力に準じるのみだ。
「ふ……では、貴様の常とやら見せてみよ」
 皇帝は軽く腕を振り上げる。雷とともにマインドが新たに現れた。それは未来を見通す力を持つ人型兵器。多腕にてビームサーベルを振り上げ、レーザー銃を構える。
「はあぁ!」
 彼女は圧縮した空気を纏う刀、風迅刀を構え我武者羅に走った。マインドは確かに未来を見通す。しかしそれはあらゆる状況に対処しきれるという確証をもたらすものではない。
 例えば、今のつかさのように。只管に全力で接近する相手から逃れるには、それだけの機動力が必要であり、未来予測能力は役に立たないのである。
 ならばと、マインドは彼女に銃口を向けレーザーを放つ。その銃口の向きから発射位置を予測したつかさは風迅刀による防御を選択した。
 圧縮された風の壁がレーザーを散らす。しかしそれは、あくまで直撃を避ける程度の防御だ。散った熱の光線は彼女の体に向かい、無視できない熱をもたらした。
「つっ――!」
 それでも彼女の足は止まることはなく。距離を取ろうとするマインドであったが、やがて追いつかれ至近距離にまで入られる。
 マインドが持つ武装はいずれも至近において役立つとは言い難い。その点を突き、つかさは肉弾戦に移行した。六本の多腕のうち、近接武装を持つ上の四本。二本を脇で抱えるようにして、もう二本を手で掴んで固定する。
「面白い。だが腕が足らぬようだな」
 皇帝が言う通り、マインドには抑えられていない二本の腕があった。それは下部の腕で、レーザー銃を持つものだ。
 巨大なそれを構え直している時間はない、とマインドはそのレーザー銃を思い切り彼女の足元めがけて投げ落とした。
「ぐっ……!」
 続けて、空いたその腕で彼女の腹部を殴りつける。殴られるのは寸分狂わず激しい痛みをもたらす位置、生命に影響を与える位置とどれも正確で機械的な殴打だ。
「がふっ……おお……おおおおお!」
 それでも彼女は止まらない。そのままマインドを抱え込み、怪力によってその体を持ち上げた。そのまま彼女は機体を頭の上にまで持っていく。
「飛んで……行けぇっ!」
 視界が開けた先に映るのは皇帝の姿。それを確認すると、つかさは彼めがけてマインドを投擲してみせた。
「ほう……!」
 皇帝は愉快そうに口端を吊り上げると、両手を構える。音の壁を破り迫るマインドの大質量を、彼は両の手で止めてみせた。その足が擦れて後退る。
「返すぞ!」
 続けて彼は身体を一回転させ、そのマインドをつかさめがけて投げ返した。此度もまた、音速を超えた巨大な弾丸が迫り来る。
「ぐうぅ!」
 これを彼女は受け止める。再び頭の上に持ち上げると、ユーベルコード鬼神剛腕砲で投げ返す。
「ぬん!」
 再び皇帝はこれを受け止めてみせた。彼は再び投げ返そうとする、が――それより前に、マインドの装甲を貫く形で現れた大剣の刃に、その胸を突き刺された。
「もうお釣りは結構。そっちで引き取ってちょうだい」
 それはつかさの持つ大剣零式・改二であった。マインドに隠れてその投擲は皇帝の視界には映らなかったのだ。
「ふん……!」
 彼はマインドを横に放り投げると、胸の傷から流れる血を軽く拭った。

成功 🔵​🔵​🔴​

ピオニー・アルムガルト
行動【WIZ】
自分のみで銀河帝国を名乗れるなら、人様の迷惑のかからない所で一人帝国してれば良いものを。もう面倒な人ね。

戦闘は【芍薬の息吹】を自身or周りの空間を対象に使い『黒き槍の船』を範囲内に入ったら可視化できるようにするわ。後は皆と連携を取りながら【野生の勘】【スライディング】などと合わせながら【ダッシュ】で接近、花吹雪の中を抜けて直接ぶん殴ってやるわ!
その時、私の可憐な乙女パンチを油断してくれてれば上出来だけど、素手からエレメンタルロッドを杖化し【芍薬の息吹】を直接叩き込んでやりましょう!

あとは出来る事をやるだけ。
貴方がくだらないと思っているだろう、人の力みせてやるわよ!



「自分のみで銀河帝国を名乗れるなら、人様の迷惑のかからない所で一人帝国してれば良いものを。もう面倒な人ね」
「帝国とは我であり、我は貴様らを侵略し支配する。その足跡が国となるだけのこと」
「ふーん、そう。支配が好きってことね。趣味悪」
 ピオニー・アルムガルト(ランブリング・f07501)は軽口を叩きながら、周囲を警戒していた。どこから攻撃が飛んでくるかはまるでわからない。
「どれ……そろそろ、あれを出すとするか」
 皇帝は指を鳴らしてみせた。すると、ピオニーはどこか空気が鳴動するのを感じる。何かが迫っている。
「く……花弁達よ、荘厳に吹き荒れなさい!」
 彼女が魔法を唱えると、彼女の周囲に無数の花弁が散った。それは徐々に拡散し密度を減らしていく。攻撃性能はそれにより減少したが、ピオニーの目的は攻撃ではなかった。
 目を凝らし、花弁を見つめ続ける。その中で、風に乗っている揺れとは異なるものを彼女は発見した。その方向に彼女が見たのは、高さ数メートルはあろうかという巨大で半透明な黒い船だ。
 その艦首は槍のように鋭く、恐らく宇宙での艦隊戦で使われるようなサイズだ。それが真っ直ぐに、ピオニーめがけて近付いてきていた。
「なっ……によ、それ!?」
 その規格外の大きさでありながら、速度は素早い。彼女は思考を纏める間もなく、行動と決断を迫られた。結果、彼女は皇帝めがけて走り出す。
 黒い槍の船に追いつかれる前に。死神のようなそれに捕まらぬ様に、彼女は全力で走り……皇帝の顔面に、拳を叩き込んだ。
「……で?」
 皇帝はピオニーの拳を受けてもその場から動かず、眉一つ様子を変えることはなかった。それはまさに……ピオニーの想定内の反応だ。
 彼女の拳の中には、小さな妖精が握りこまれていた。それは皇帝の顔の間近で形を変え、ピオニーの手の中からニュッと杖になって伸びてきたのだ。
「貴方がくだらないと思っているだろう、人の力みせてやるわよ!」
 ピオニーは至近距離でUC芍薬の息吹を発動した。無数の花弁が皇帝を吹き飛ばす――が、その直前、彼はピオニーを足で蹴り、後方に飛ばしていた。
「うぐあぁっ……!」
 その背中に迫っていたのは黒い槍の船。彼女は肩をその艦首の槍で貫かれつつ、その大質量に弾き飛ばされ宙を舞った。
「く……こ、んな馬鹿でかいものを……」
 ピオニーの肩から大量の血が滴る。一方で皇帝は、その身にいくつかの切り傷を付けていた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

シャレム・アルカード
え。
あの厄介なの(白騎士)と同性能……?
ふ、ふん。まあ?我なら余裕だし?(冷や汗かきつつ)

とにもかくにも対策だな!
事前に『ヘカトンケイル』に【武器改造】【メカニック】で『タイタン』の厚みを増やしつつ対レーザーコーティングを施し、盾にして奴のビームを防ぐぞ!
何発もなどと贅沢は言わぬ、一発防げれば良い!

防ぎながら【ダッシュ】で接近【輝ける宵の明星】の後光を、「マインド」を狙い放つぞ!
未来は読めたとしても貴様は光より早くは動けまい?

当たったな?
よし!今から貴様は我に絶対服従な!逆らおうとしても無駄よ!我が上、貴様が下だ!フハハハ!
あのにっくき高身長イケメンを未来予知ビームでズタズタにしてやるのだ!



 繰り広げられる皇帝と猟兵との戦い。繰り出される複数機のマインドを見て、シャレム・アルカード(小さな暴君・f09897)は冷や汗が頬を伝うのを感じていた。
(いやまあ? 我なら余裕だけど? 余裕だけども……)
 あれはまさしく、白騎士と同じ性能を持つ機体だ。忠義や経験のようなものがない分いくらか白騎士には劣るかもしれないが、それでも途方もない強敵に変わりはない。その上、ほとんど無尽蔵に皇帝はそれを射出してくる。
 マインドの射出にリスクを負わせなければ、いずれ猟兵はジリ貧に陥るだろう。彼はその為の対策を練ってきていた。
「さて。此度の貴様は如何にして踊る」
「ふん! 我は踊りなど興味ない」
 皇帝の手により、新たにマインドが繰り出された。それはすぐさまレーザー銃を構え、シャレムめがけて引き金を引く。
 しかし、彼の持つ武装棺ヘカトンケイル、及びそれに装着された鎖タイタンには予めレーザーコーティングが為されていた。マインドが持つ武装への対策だ。これを盾に、シャレムはマインドの近距離に迫るまで走り抜けた。
 油が水を弾くように、レーザーが特殊コーティングされた鎖に弾かれていく。しかしそれも限度が迫っていた。鎖は赤熱し、あと一撃でも喰らえば破裂するだろう。
 と、突然マインドの攻撃が止んだ。十秒先に何を見たのか、その機体は一目散にシャレムから距離を取ろうと試みる。
「今更逃げても無駄だっ! 未来は読めたとしても貴様は光より早くは動けまい? 我の溢れ出るカリスマにひれ伏すがいい!」
 シャレムはその背中から神々しい光を放つ。それは逃げるマインドを追尾するようにして打ち据えると、小規模な爆発を体表に起こした。
「踊るのは貴様の部下の方だ!」
 マインドの動きが鈍る。ギギ、と鉄と鉄の軋む音がしばらく鳴ったかと思うと、シャレムに向けていたレーザー銃を下ろした。
「当たった……な? フハハ、当たったようだな!
 よし! 今から貴様は我に絶対服従な! 逆らおうとしても無駄よ! 我が上、貴様が下だ! フハハハ!」
 マインドはシャレムとの上下関係を結ばれた。例えばこれが本物の白騎士であったならば、上下関係とは別の皇帝への忠誠でまともに動かなかったかもしれない。例えばこれが弱い機体であれば、そもそも役には立たなかっただろう。
 だがこれは人型兵器マインド。心無き、そして比類なき力を持つ機体だ。これを手に入れた意義はとても大きい。
「あのにっくき高身長イケメンを未来予知ビームでズタズタにしてやるのだ!」
「ぬ……なるほど。すでに我の操作を外れているか!」
 皇帝はマインドを操ろうとするが、すでにそれはシャレムの配下だ。マインドは銃を構え、皇帝の右肩をレーザーで貫いた。彼が顔をしかめる。
「ふん! だが所詮は人形よ」
 皇帝は目にも止まらぬ速さでマインドに迫ると、ビームサーベルで攻撃しようとしたその腕を片手で止めた。反対側からも武器が迫るが、これもまた彼は受け止めた。
「ぬうぅぅぅ……」
 マインドは二本の腕を止められ、攻めあぐねている。少なくともシャレムにはそのように見えた――その刹那。
「ぬん!」
 皇帝は掴んだマインドの腕を引っ張り、その機体を中心から真っ二つに引き裂いた。内部の電子部品が散らばり、電流を放つ。
「な、何というやつだ……」
 マインドによる攻撃は皇帝に少なからず傷を負わせている。そのはずではあるが、彼の気迫には欠片ほどの衰えも見えなかった。
 ともあれ、シャレムがいる以上そう簡単にマインドを繰り出すわけにはいかなくなった。皇帝は不愉快そうに腕を組んだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

アララギ・イチイ
目標ぉ、あの金髪の奴がどんな味なのか味見よぉ
さぁ、賽を投げるわぁ

転移後、【早業】で擲弾銃に装填済みの煙幕弾【物を隠し・目潰し】を連続発射【2回攻撃】、広範囲【範囲攻撃】に煙幕を展開して相手の視界を妨害するわぁ(電子機器などの映像も警戒、自分も煙幕の範囲に納める

相手は視認可能な対象を洗脳攻撃してくる、視界を妨害すれば効果は届かなくなる、と思われるぅ

上記の行動で時間稼ぎしている間に【禁忌薬~】を投与ぉ
【聞き耳】で相手の方角を定めて、視界妨害の霧を相手に向けて放出して継続的に視界を妨害するわぁ
【ダッシュ】で接近、【暗殺・フェイント】の技能を交えた自分の牙や爪で(魔術刻印装備)相手に一撃離脱の攻撃よぉ


ヘスティア・イクテュス
銀河皇帝…貴方が奪ったこの世界の平和
海賊として…そしてイクテュス家として奪い返させて頂くわ


姿を消して足音を立てないように全力で後退
五感を共有して追跡するなら視覚は消えて、嗅覚は離れれば…聴覚だって
他の猟兵もいるなら紛れるはず…

それに消えて攻めてくるという普通の考えを逆手にとるわ
当てずっぽで攻撃してきたらそこに当たった自身の姿をホログラムで投影【残像】
当たって倒れたかのように見せかけてこちらへの注意を無くさせる

後はこっそりある程度近づいたら
ティターニアで加速してビームセイバーで!

皇帝なら暗殺にはご注意を…
一人だからそういう対策もできないのよ



「どうやら……奴の念波を届かせるためには視認が必要みたいねぇ?」
 そう読んだアララギ・イチイ(ドラゴニアンの少女・f05751)は、速やかに煙幕弾を連続発射した。周囲に白色の煙が満ち、視界を遮る。
「ぬ……」
 皇帝はそれを発射したアララギの姿を見失っていた。彼女が元いた場所に皇帝がエナジーを飛ばすと、煙が激しく吹き飛ばされる。しかしまたすぐに煙はゆっくりとそこに満たされ、そして彼女の発見には至らない。
「ナイス! わたしも紛れさせてもらうわね」
 ヘスティア・イクテュス(SkyFish団船長(自称)・f04572)はこれに乗じてUCによる光学迷彩を展開した。彼女の姿が煙の中に消える。
「銀河皇帝……貴方が奪ったこの世界の平和。海賊として……そしてイクテュス家として奪い返させて頂くわ!」
「ふん。貴様ら凡夫の考えは実に小賢しい」
 皇帝は指を鳴らす。空気が震え、大質量の黒い槍の船が高速で講堂を横切った。アララギは煙の揺れからこれを見切り、辛うじて躱す。だが。
「うあぁぁッ!?」
 ズズズ、と煙の中から姿を表す船の艦首。その槍の先端に突き刺さっているのは……ヘスティアであった。それは腹から胸までを貫かれており、大量の血を滴らせていた。もはや助からないほどの重体である。
「憐れなものだな……鼠の最期というものは」
 皇帝は興味なさげに言い放つと、船をどこかへと消した。ヘスティアの体が落ち、煙の中へ呑まれていく。

「…………」
 アララギはその光景に憤りを覚えつつも、努めて冷静さを保った。ここで突撃してはせっかくの有利が崩れ落ちる。彼女は隠れたまま、禁忌薬・人狼薬を服用した。
 はじめに発射した煙幕による煙は船の突撃と皇帝のエナジーにより吹き流され、薄れ始めていた。だが、それでも皇帝はアララギを見つけることができない。何故ならば、彼女はまた新たに、その体に霧を纏っていたためだ。
 魔術刻印により強化された爪と牙。そして人狼薬により手に入れた肉食獣の如き力。霧の中を根城とする捕食者のように、音を聞き分け、彼女は皇帝に迫った。
「そこよぉ!」
 霧の中、皇帝を捕捉したアララギはその背後から忍び寄り、その首筋に爪を突き立てた。
「ぬ、貴様……!」
 皇帝もまたその爪を掴もうとするが、それより速くアララギは離脱していた。一撃加えて離脱。この霧の優位を捨ててより多くのダメージを、と彼の至近に留まれば、必ずやそれを咎められるだろう。
 その為に、アララギは攻撃しては離脱を繰り返した。一撃、二撃。皇帝の体に浅くない切り傷が増えていく。
 もう一度――と彼女は彼の背後から突撃する。しかし今度は、皇帝はぐるりと身を翻し彼女をしかとその目で捉えた。皇帝が彼女の首を瞬時に掴む。
「く……!」
「これは栄誉だ。この我にここまでの傷を与えたのだ。我が手で縊り殺される褒美をくれてやる」
 皇帝が指に力を込める。しかし次の瞬間には、その力は緩み、アララギは解放されていた。
 再び距離を離した彼女が見たのは、先ほど黒い槍の船に貫かれ命を落とすような重傷を追ったはずのヘスティアが、ビームセイバーで皇帝の脇腹を突き刺す光景であった。
「あなたはぁ……!」
「皇帝なら暗殺にはご注意を……一人だからそういう対策もできないのよ」
「貴様……確かに殺したはず……」
「流石に、リアルに作った自分の死体をホログラムで投影するのは気分が悪かったわね」
 皇帝はゴボリと口から血を吐いた。ヘスティアめがけて拳を振るうが、ジェットパック・ティターニアによる加速でヘスティアは攻撃を避ける。
「弱いというのは難儀だな。我に傷をつけるために、ここまでの創意工夫を凝らさねばならん」
 皇帝は口元に笑みを浮かべ、高笑いした。血を床に吐き捨てる。
「だがそれこそが、貴様ら人間。それこそが帝国を崩す破城槌なのだ。お前たちは殺さねばならん」
 皇帝は言葉の色に怒りを滲ませ、指を鳴らした。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

オブシダン・ソード
アメリア(f01896)と同行
王殺し、剣として一度はやっとかないといけないと思うんだ
付き合ってもらうよアメリア
可能なら事前に加護魔法(鼓舞)もかけるね

転移と同時にアメリアと背中合わせでウィザード・ミサイルを発射準備
全方位に配置し、先制攻撃に対する機雷代わりに
ただの攻撃準備に見えてて欲しい
敵船がミサイルと接触したら、警告しつつ飛び退いて回避
炎の矢束の中に見える機影に攻撃を仕掛け、撃墜する
手段は適時。届くなら剣も使う
複数機居るなら機雷追加

凌げれば反撃
そうでなくても、いつもの笑みで手を取ってあげよう
意外と励ますのは得意なんだよ、僕は
ほら、キメるトコだよちゃんとして?

さあ行こうか、アメリア
集中砲火!


アメリア・イアハッター
ダンダン(f00250)と

・方針
UCを機雷に見立て敵の攻撃を感知し回避及び攻撃を行う

・行動
転移したら間髪入れずUC発動
ミサイルを発射待機状態にし、衝撃で爆発する機雷として全方向に展開

機雷の層を維持しながら背後を彼に任せ皇帝へと向う

敵の攻撃が船ならサイズは大きく、船または攻撃がくればどれかの機雷に当たる筈
当たればその方向を声に出し伝えその場を飛び退き回避
その後船のいる位置に集中砲火

船は複数いる筈
全弾を使わぬよう注意し同時攻撃の場合は回避を優先1つずつ確実に
減れば補充だ

攻撃を凌げば反撃
手を繋ぎUC一斉砲火

相手は皇帝
流石に怖いけど、一人じゃないもの
この手の暖かさが私に力をくれる!
いこう、ダンダン!



 皇帝の指の音とともに、再び黒い槍の船が講堂のどこかに現れた。それは視認も認識も難く、それでいて威力も質量も圧倒的に高い。対処できなければ、待ち受けるのは死だ。
 それでも、オブシダン・ソード(黒耀石の剣・f00250)は大胆に笑みを浮かべていた。
「王殺し、剣として一度はやっとかないといけないと思うんだ。付き合ってもらうよアメリア」
 彼と背中合わせのアメリア・イアハッター(想空流・f01896)もまた、覚悟を固めていた。皇帝を討つ覚悟だ。
「オーケー、ダンダン。あなたも気合入れてね」
 彼らを加護の魔法が包む。そして、二人は一斉に炎の矢と魔法のミサイルを周囲に展開した。それは二人を中心として全方位に広がっていく。
 規則正しく回るように広がっていた炎の矢のうち一本が、何かに弾かれて落ちる。その瞬間にオブシダンは叫んだ。
「十時の方向だ、アメリア!」
「わかった……! 発射発射!」
 展開していた魔法のミサイルも、発見されたその船めがけて殺到する。無数の爆発と無数の火矢が半透明な船に次々とぶつかりゆく。
「ふん……」
 皇帝は一息で数メートル跳ぶと、攻撃を受ける最中のその槍の船に飛び乗った。彼は金のオーラを発しつつ、船を攻撃する二人を見下ろす。
「無駄だな。貴様らごときの矮小な攻撃などで、この船は落ちぬ」
 その言葉を証明するように、彼らが放った魔法による攻撃は船に対してほとんど有効なダメージを与えてはいなかった。艦隊戦を想定したであろうその装甲は、いかにユーベルコードによる攻撃といえどそれを通さない。
 その上、彼らの使用したそれは小規模な攻撃を積み重ねるもの。そもそもの威力が高いとは言い難いのだ。
「そ、そんな……」
 非常に見辛くはあるが、確かに攻撃を与えていたはずのその船の装甲は、軽微な凹みや傷は複数確認できた。だがそれを破壊し切るほどの影響は与えられていなかった。
 アメリアは膝の力が抜けるのを感じた。目の前に、壁のような船の艦首が迫る。
「大丈夫だ」
 彼女に再び力を与えたのは、隣にいるオブシダンの声だった。彼はアメリアの手をとり、いつもと変わらぬ笑みで、いつもと変わらぬ声色で彼女を励ます。
「予定とは違うけど、もう一点突破しかない。狙うのは皇帝だけだ。ほら、キメるトコだよちゃんとして?」
「本気? まぁ……本気か。そうね。流石に怖いけど、一人じゃないもの。
 この手の暖かさが私に力をくれる! いこう、ダンダン!」
「「一斉放火だ!」」
 彼らは再び炎の矢とミサイルを展開した。狙うは迫り来る槍の船、その上に立つ皇帝。無数の魔法の矢が彼に降り注ぐ。
「無駄だ! 轢き潰してくれよう!」
 皇帝が両手を掲げると、金色の薄い球体状のオーラが彼の周囲を包む。それに弾かれて矢は折れ、ミサイルはその場で弾け飛ぶ。それでも二人は只管、矢を放ち続けた。
 船が眼前に迫る。もはや皇帝がどこにいるのか視認することも難しい。彼らは繋ぐ手の力を強め、魔力を放ち続ける。
 もはや目と鼻の先。船が放つ風圧が感じられる――それ程までに近く。だが船は、彼らに接触することはなく突如止まった。
「ど……どうなった?」
「確認してみようか……」
 二人は船から離れ、改めてその上にいる皇帝の姿を確認した。
 皇帝は甲板にて膝をついていた。その体には四本の矢が突き刺さり、体の一部は爆発によってか欠損している。
 彼の背に配置された生命維持装置は電流を放ち、煙を吐いていた。それが持つ金の光が完全に失われると、皇帝はその場に倒れ伏し……黒い槍の船は、虚空へと消えた。
 マインドの射出が与えた生命維持装置へのダメージ。そして皇帝自身が負ったダメージ。それらが蓄積された結果の、本当に紙一重の勝利。
「やった、やった! 勝ったよ! 私たち!」
「どうやらそうみたいだね……いや、流石に骨が折れたな……」
 その勝利を二人は分かち合っていた。ただ一度の勝利ではあるが、たしかに彼らは銀河帝国最強の戦力を打ち倒したのだった。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月21日


挿絵イラスト