【St.バレンタイン】バレンタインのひと時を
桜塚特務部隊基地にあるキッチンを占拠しているのは、小鳥遊キヨだ。
「ホント、誰よ……バレンタインにチョコレートを渡そうって言ったのは」
義理チョコを一人で作ろうと奮闘しているのだが……それはあまりうまく行っていないようだ。
彼女の側には、初心者にピッタリ! あなたもバレンタインチョコを作ろうという、バレンタイン用のレシピ本が置かれていた。
ちなみに、このチョコの作成には、3時間かかっている。
そして、未だ完成には至っていない。
「やっぱり、桜子に手伝ってもらった方が……いや、まだよ! きっともうすぐ出来るわ!」
キヨは奮闘している。基地にいる人々に渡すための義理チョコを作る為に……!!
「皆様もバレンタインのチョコレートを作ってみませんか? もちろん、買いに行くのも構いませんよ」
そう告げるのは、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)。ここだけの話、実は彼女もキヨと同じくらい料理が……いや、これは秘密にしておこう。
「実はもうすぐバレンタインなんですよ。それで、バレンタインを楽しむために今から準備するのはいかがと思いまして」
そして、バレンタインの当日を迎えるのだ。
本命な人と過ごすのも良いだろう。また、友情の印として渡すというのもアリだろう。
「既に桜塚特務部隊のキッチンの使用許可はいただいていますので、もしよければ、そちらに向かってくださいませ。もちろん、帝都でお買い物も良いと思います。百貨店ではバレンタインのチョコレートが展開されているそうですから」
にっこり微笑むリズは最後にこう告げた。
「つかの間の息抜きを楽しむのも、たまにはいいと思いますわ。皆様も、バレンタインを楽しみませんか?」
柚葵チハヤ
どうも、柚葵チハヤです。
アナリフの新しいシナリオは、バレンタインとなります。
今回はいくつか選択肢を用意しますので、それを参考にプレイングをお願いしますね。
二つ選んでもかまいませんが、その場合は出来る限り、オーバーロードしていただけると幸いです。
(1)チョコレートを作る。
誰かに渡すか……それとも自分の為にか。手作りチョコレートを作成します。某キッチンに行くと残念なキヨと出会うことが出来ます。もしよければ、どうぞ。
(2)チョコレートを買う。
一人で買いに行くのか、それともだれか誘って買いに行くのか。買いに行くのは、帝都の百貨店となります。
猟兵の方は他のワールドでもかまいません。どんなチョコを買いに行くのか、探しに行くのかお知らせくださいね。
(3)当日に手渡す。または誰かと過ごす。
チョコを渡したり、誰かと過ごしたりするのが、こちらの選択肢となります。誰とどのようにどんな風に過ごすのか、あるいはどのようなチョコを渡すのか、しっかり書いていただけると助かります。素敵なひと時をお楽しみください。
また、プレイングに指定していただければ、アナリフのNPCとも過ごすことが可能です。お声掛けがあれば、当グリモア猟兵とでもOKです。それと他のPCさんとご一緒する際は、お相手の名前やID、グループ名の記載をお願いしますね。
それでは、帝都での素敵なバレンタインをお楽しみください。甘いプレイング、お待ちしていますね!
第1章 日常
『プレイング』
|
POW : 肉体や気合で挑戦できる行動
SPD : 速さや技量で挑戦できる行動
WIZ : 魔力や賢さで挑戦できる行動
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ベスティア・ジェヴォーダン
(1)チョコレートを作る。
いいにおいがする……困っているのかキヨ?
手伝ってやったら『ちょこれいと』を分けてくれるか?
……とは言ったが、ベスは壊滅的に料理(お菓子作り)ができない。
物をひっくり返したり、つまみ食いをしたり、むしろ邪魔になってしまう。
追い返されずに済めば、顔や体にチョコをつけ、焦げくさい臭いをさせながら、なんとか「不確定名:ちょこれいとのような物体」を完成させる。
あやしい出来だが、ベス本人は初めての偉業にドヤ顔。
グラウェルやカレン、その他見かけた人なら誰にでも食べさせようとするが、食べるのに勇気がいるビジュアルや匂いかつ、個性的すぎる味で、恐ろしい罰ゲームとして悪名を広めてしまう。
◆ヤバいチョコづくりの結末
湯戦もとい、チョコの湯煎がようやく終わった。キヨはホッとしながら、それを……。
「しまった……型がないわ」
ここに来て、なんというか、致命的なミスが発生したように思われる。
果たして、こんなドタバタでキヨのチョコは無事に完成するのだろうか……と、そこに。
「いいにおいがする……困っているのかキヨ?」
ちょっぴり小腹の空いたベスティア・ジェヴォーダン(羞恥心ゼロ・f39599)がやってきた。
「あら、ベスティアじゃない。出来たらあげるわ……出来たら、だけど」
ついさっき、ヤバい問題が出てきたが……まあ、それは横に置いといて。
「手伝ってやったら『ちょこれいと』を分けてくれるか?」
「あら、料理作れるの? だったら助かるわ」
それが、この惨劇の始まりだった……。
がっしゃーんっ!!
さっそく、調理道具を落としてしまった。幸いにも壊れるものがなかったので、それ以上の被害はなかったが。
「ベスティア、怪我はない?」
「ああ、怪我無い。済まない」
「大丈夫よ、これくらい」
ベスティアの落とした道具を拾い上げながら、キヨは声をかける。ただ……ちょっとベスティアの行動に興味が引かれているらしく、料理の手が止まっている。
ことことチョコを……煮詰めている。
「ん、美味しい」
ベスティアはへらについたチョコをひと舐めして、味見。普通ならば怒られる所だが、残念ながら、ここにはそれを咎める者はいなかった。
そのチョコを煮詰めた何かに、キッチンにあった食材やベスティアがどこからか持ってきた怪しげな食材(!)が加わる。
「それを入れるの? 斬新ね」
キヨはそれを興味深げに見守っていた。
コトコトコトコト……。
そして、煮詰め終えたものを鉄製のお弁当箱(プラスチックのタッパーだと溶けそうだった)に流し込んで、それは完成した。
……こぽこぽ……。
盛大に焦げた匂いと奇妙な怪しい香りと……何かが蠢いている、その、チョコもどきができた。
いうなれば、『不確定名:ちょこれいとのような物体』といったところだろう。
「ねえ、ベスティア。これ、小瓶にちょっともらってもいい?」
「小瓶と言わずに、沢山持って行っていいぞ」
「いや、これは小瓶で充分」
キヨは面白い……いや、今後の研究に使えそうなサンプルを手に入れたようだ。
「うまくできたっ!!」
明らかにチョコづくりの手伝いとは、ほど遠いものだったが、ベスティアはキヨと同様にチョコを顔に付けて、初めての偉業(!)にかつてないドヤ顔を見せている。
「ええ、よかったわね」
「グラウェルとカレンにも見せてくるっ!!」
「あ、それは……まあ、いいか」
きっと二人の事だから、何とか場を収めてくれるだろうとキヨはベスティアを送り出した。
後日、お腹を下して入院したグラウェルと疲れた顔をしたカレンの姿が目撃され、またベスティアの作ったものは罰ゲームに相応しいものと噂が広まったのは言うまでもない。
※アイテム「ちょこれいとのような物体」、称号「破滅的な料理人?」を獲得しました。後程、獲得リストをご確認ください。
なお、ちょこれいと~は、とても危険(?)なものなので、取り扱いには気を付けてください(笑)。
大成功
🔵🔵🔵
狐々愛・アイ
バレンタイン……素晴らしい文化ですよねぇ。
多くの人々が友情、愛情……親愛の情を交わし合う日。
ぼくからすればこんなにいい日はありません、心無しか帝都も浮き足立ってますね!
さぁ、ぼくも涼介さんにチョコを渡しに行きます。
という訳で少々お時間頂いて大丈夫ですか、涼介さん?
はいどうぞ、ぼくからのチョコレートです!
砂糖漬けにした|甘橙《オレンジ》にチョコをかけたものです、オランジェットと言うんだそうですよ。
手作りですけど、味見はちゃんとしてありますので。お嫌いでなければ是非どうぞ!
ちなみにお返しは大丈夫ですよ、ぼくが勝手にやってるだけですから。
強いて言うなら、喜んでもらえることが最大のお返しです!
◆素敵な甘いプレゼント
賑やかな帝都を歩いていくのは、狐々愛・アイ(愛は優しさ、愛は力・f36751)だ。
「バレンタイン……素晴らしい文化ですよねぇ。多くの人々が友情、愛情……親愛の情を交わし合う日。ぼくからすればこんなにいい日はありません、心無しか帝都も浮き足立ってますね!」
そんな街の様子を眺めながら、アイは桜塚特務部隊の基地へと入って行く。
アイの目的はというと。
「さぁ、ぼくも涼介さんにチョコを渡しに行きますよ」
小さく呟いて、ここにいるはずの涼介を探し始めた。と、彼はすぐに見つかった。しかも嬉しいことに一人で。
「という訳で、少々お時間頂いて大丈夫ですか、涼介さん?」
「どういう訳か知らないけど、まあ時間はあるからいいよ」
ちょっと驚きながらも、涼介もアイの言葉に応えてくれた。
アイはにこにこと嬉しそうに。
「はいどうぞ、ぼくからのチョコレートです! 砂糖漬けにした甘橙オレンジにチョコをかけたものです。オランジェットと言うんだそうですよ。手作りですけど、味見はちゃんとしてありますので。お嫌いでなければ是非どうぞ!」
涼介はそれを受け取り、さっそく中を確認。
「へえ、凄いな。じゃあ、遠慮なく……うん、美味しいよ」
そう笑顔を見せる涼介にアイも自然に顔が綻ぶ。
「ちなみにお返しは大丈夫ですよ、ぼくが勝手にやってるだけですから。強いて言うなら、喜んでもらえることが最大のお返しです!」
なので、もうお返しはもらったと言わんばかりのアイに。
「けど、美味しいお菓子貰ったから……これくらいのお返しはさせてもらうよ。……その、不義理はすんなって親父にも言われてるしさ」
こうして、アイは涼介からのホワイトデーを受け取る権利を得たのであった。
※称号「涼介に愛のプレゼントを」を獲得しました。後ほど、獲得リストをご確認ください。
また、次回のホワイトデーにも参加すると良いことがあるかもしれません。こちらもお楽しみに。
大成功
🔵🔵🔵
役所・太助
(3)山田・ふわ(f39711)さんと過ごす
太助が休みで、双子をこの時代の保育園か寺子屋的な信頼できる場所に預け、久々のデート
自分は役人だし人目があるからなかなか思いきった愛情表現が出来ぬのう、と悶々としてるところに【I0012 スキル これって幸運?】が発動
ふわさんが何かにつまづいて太助に寄りかかったとかをきっかけに、もう人目を気にするのは止めでこざる、とばかりに、ぎゅうと抱き締める
抱き締めたまま、
リフレインにより歴史が変わるかもしれない不安を吐露し
例え二人の歴史が変わっても必ず会いに行き何度でも交際を申し込みプロポヲズする、という決意を伝える
都民の冷やかす声で我に返り、ふわさんに詫びる。
山田・ふわ
(3)役所太助さんと過ごす
子供達を預け、太助さんとデート中。
前日チョコ作りに苦戦して手は切り傷や火傷だらけになっていた。
チョコは一応完成したのだが、とても人が食べれるような色と形ではなかった……。
故に、一応チョコはデートに持ってきていたが、こんなものを太助さんに渡すのもなぁ、と渡す勇気がなかなか出ない。
そんな中、太助さんに抱きしめられ、「例え二人の歴史が変わっても必ず会いに行き何度でも交際を申し込みプロポヲズする」という言葉を聞き、こんなにも素敵な感情を教えてくれた太助にやはり何か恩返しをしたいと考える。
「捨ててもいいからね! 多分、美味しくないし……」そう言って、チョコを渡すのだった。
◆二人のバレンタイン
今年のバレンタインは、なんとか休みをもぎ取ってきた役所・太助(人間の公務員・f39613)。
せっかくだからと、太美と和の双子を、快く引き受けてくれたご近所さんに任せ、二人っきりのバレンタインを過ごそうとしていた。
「太助さん、二人っきりなの、久しぶりだね」
ちょっぴり嬉しそうに声をかけてきたのは、山田・ふわ(人間のデスブリンガー・f39711)だ。滅多に持たない鞄を手にしているのは……この日のために用意したチョコを隠すため。実はふわ、この日のために手作りチョコを作ってきたのだが……普段の料理とは勝手の違う調理方法に手間取って(流石に鬼切丸でもフォローしきれなかった様子)手先を傷つけたり、火傷したりして、何やら包帯ばかりついている。
「ええ、久しぶりでござるな」
ちなみに、太助もまた、些細な問題を抱えていた。
(「自分は役人だし、人目があるから、なかなか思いきった愛情表現が出来ぬのう」)
そうここは帝都のど真ん中。しかもうっかり予定を入れずに来てしまったので、何処に行ったらいいのか……さらに悶々としている様子。
そして、ふわもまた、浮かない顔で太助と同じく悶々としていた。
一応、チョコは完成し、箱に入れてラッピングまでしてきたのだが……。
(「きっと、あれ……人が食べれるようなシロモノじゃないんだよね。一応チョコはデートに持ってきたけど……こんなものを太助さんに渡すのもなぁ」)
別の問題で、悶々としていた。というか、若干、太助の危機にも感じるが……気のせいだろうか。
そして、その二人のすれ違う気持ちは、互いの距離にも表れていた。
いつもなら並んで、仲睦まじく歩くのに、太助に遠慮するかのようにふわが後ろにいて、若干の距離が空いている。
と、そのときだった。
「おっと、ごめんよ」
「あ、だいじょ……」
そこを通りかかった人にぶつかって、よろけてしまうふわ。普段ならこんなことないのに、余程油断していたのだろうか。
「ふわ殿!?」
咄嗟に太助が抱き留め……あ、片手がうっかり胸をがしっと掴んでしまったが。
「もう、人目を気にするのは、止めでこざるッ!!」
「太助ちん?」
いつもはしない言葉がふわから漏れたのは、きっと。
そのまま強く抱きしめられたから。いつにも増して力が込められているように感じる。
「あ、えっと……太助、さん?」
「ふわ殿。リフレインのことは知ってるでござるか?」
太助に言われて、ふわはこくりと頷いた。
「過去の事件が繰り返されてるってやつでしょ? みんなから聞いてるよ。ふわもそっちに行ったことあるし……」
「過去は変えられるでござる。アルフィナーシャ殿からも過去で亡くなった人を救えたと。では、他の可能性もあると思わないでござるか?」
「え、どういう……こと?」
辛そうな表情で太助は続ける。
「ふわ殿と結婚しないという未来も……あるでござるよ。もっともそれは余程過去に介入しないと成立しないと思うでござるが……」
「そんなこと、絶対にない! だって、ふわはもう太助さんのことが……」
その答えに満足するかのように、緩めた腕をもう一度、引き寄せた。
「それがしも、でござるよ。だから……例え、二人の歴史が変わっても、必ず会いに行き、何度でも交際を申し込み、プロポヲズするでござる」
「太助さん……」
いつの間にか、ふわの頬は淡い桃色から真っ赤に火照っていた。
(「こんなにも……こんなにも持ってくれてる。こんなにも素敵な感情を教えてくれた太助さんに、ふわは、やっぱり、何か恩返しをしたい!!」)
ふわもまた勇気を出した。
鞄から取り出したのは、綺麗にラッピングされた淡い色の箱。
「ふわ殿、これって……」
「捨ててもいいからね! 多分、美味しくないし……」
太助はそれをしっかりと受け取り。
「開けてもいいでござるか?」
「え……あ……いいけど……」
ぱかりと開けた中には……残念としか言いようがない色と形と見た目をした……チョコらしき、何かだった。
一瞬だけ、太助はためらったが。
「いただくでござるよ! ふわ殿が作ってくれたチョコレイトでござるし!!」
ぱっくん。
「あ、でも……その!!」
「お、美味しいでござるよ!!」
そのまま勢いよく、バクバクバク食べて、無事完食。
「た、太助さん……その、大丈夫?」
「大丈夫でござ……」
にっこり微笑み返したところで、太助はぱたりと倒れた。
「た、太助さーーんっ!!!」
ふわの切羽詰まった叫びに、冷やかそうとした都民らは、そのタイミングを逃し、日頃世話になっている優しい役員を救うために都民達は素晴らしい団結力を見せたのだった。
こうして、太助は、一時、病院に運ばれたが、英雄の力のお陰か入院は半日で済んだ。
「太助さん、来年はもっと美味しいチョコを作るから、待っててね!」
「ふわ殿のチョコ、楽しみでござるよ」
病院食をふわにあーんして食べさせてもらって、太助はちょっぴり幸せな時間を過ごしたのであった。
※称号「都民にも知られた二人の関係?」を獲得しました。後程、獲得リストをご確認ください。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵