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銀河帝国攻略戦㉖~Hello, World!

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦 #銀河帝国攻略戦㉖ #謎解き

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 アマルテア情報艦隊で得た情報から帝国旗艦インペリウムの科学技術センターで、このスペースシップワールドにある各艦から拉致されてきた有能な科学者や技術者たちが働かされている事が判明した。
 さっそく救出に向かう事にした猟兵たちは転移のためにグリモアベースへと集まる。

●生体CPU
「集まってくれて、ありがとうございます!銀河帝国への大決戦での、ユーノのお願いです!」
 グリモア猟兵のユーノ・エスメラルダ(f10751)はグリモアベースに集まってくれた猟兵たちへ語りかけた。
「これまで拉致されてきた科学者さんや技術者さんたちの行方がわかりました!」
 ユーノは持ってきたノートに木を一本描いてそこにぶら下がる人々を描いていく。
「拉致された科学者や技術者は、科学技術センターの中央コンピューターに組み込まれています。こういう感じで木に実る果物のようにぶら下げられて頭を直接中央コンピューターに接続されてしまっています」
 生体パーツとして頭脳を利用されているようだ。悲痛な表情でユーノは説明を続ける。
「……直接繋がってるからそのまま無理に引きはがすと意識が焼ききれて死んじゃうの、だら力づくでは助けられません」
 ならば、どうしたら良いのか。
「……確実に助ける方法は予知でわかっています。コンピューターユニットから『提示される謎』の『正しい解答』を入力する事で、ロックが外れて安全に『技術者や科学者』を助けられるの。他の方法は危ないからダメ、必ずこの方法でお願い……!」
 人を人として扱わない銀河帝国のやり方に胸を痛めるあまり、ユーノの説明は途中から敬語を忘れていた。
「このコンピューターユニットの前までは皆さんを転移できます。正しい解答に自信のある人にお願いをしたいです」

●問題
「予知できた問題は、これだよ。この問題が画面に映し出されるの」
 さらにノートへ絵を描き加えて説明を続ける。そこにはこのような問いが描かれていた。

●●●●●●●●●●●●
●条件
●●●●●●●●●●●●
 for=『値が無くなるまで繰り返す』。
 if=『条件によって行うことが変わる』。
 echo=『出力』。

 数値は最小で0、最大で99とする。
 最小値を下回ると99からになる(例:2,1,0,99,98,97)。
 最大値を上回ると0からとなる(例:97,98,99,0,1,2)。
●●●●●●●●●●●●
●この処理で出力される値は?
●●●●●●●●●●●●
 a=(0,1,2,3,4,5,6,7,8,9)。
 y=0。
 for(aから1ずつ値を取り出してxとして取り出す)の開始。
  if(xは0ではない。そして2で割り切れる数である)。
   条件を満たす。
    y=y+x。
   条件を満たさない。
    y=y-x。
  ifの終了。
 forの終了。
 echo y。
●●●●●●●●●●●●

●いざ開放へ
 ユーノは説明を終えると、集まってくれた猟兵たちに改めて向き直った。
「ただの道具として扱われることは、生きることそのものへの冒涜だとユーノは思います……それは、とても、とてもかなしいことです……。どうか、彼らを救い出して下さい」
 そう言いながらユーノは問いに挑戦する猟兵を転移させ、無事の祈りを捧げた。
「ユーノはみなさんを転移させなければならないので同行はできません。みなさまに幸運がありますように……」


ウノ アキラ
 はじめましての方は初めまして。そしてこんにちわ。
 プログラミングはボトムアップ設計のアジャイル開発が好み、ウノ アキラです。
 このオープニングに興味を持っていただき、ありがとうございます。

 これは本職だと簡単に解けてしまうと考えています。そこでリプレイは門外漢の方でも楽しめるようにしたいこともあり、今回は実験的にすこし特殊なプレイング採用の方法をとらせて頂きますことをご了承ください。
 プレイング採用については後述の『依頼について』に詳細を記します。ご一読ください。


============================
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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●依頼について
 この依頼のプレイングには次の三つの内容を最低限お願いしたく思います。
 その一、問題への答え。
 そのニ、どのよう問題を考えて解き、答えにたどり着いたかという解き方の説明(キャラ口調推奨)。
 その三、専門用語を極力使わない。
 以上を満たすことでプレイングの採用率が上がります。
 よろしくお願いいたします。
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第1章 冒険 『中央コンピューターの謎かけ』

POW   :    総当たりなど、力任せの方法で謎の答えを出して、救出します。

SPD   :    素早く謎の答えを導き出した後、救出した人のケアを行います。

WIZ   :    明晰な頭脳や、知性の閃きで、謎の答えを導き出して、救出します。

👑3
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ペイン・フィン
……ん。分かった。
ケアレスミスが無ければだけど……。
答え、95かな。
(ユニットのキーを叩く)

ifのところで、条件があるよね。
ここでの条件……。簡単に言えば、偶数か奇数かということ。
偶数なら条件を満たして、足す。
奇数なら条件を満たさないから、引く。
0については、足しても引いても変わらないから、考えなくて良い。
後は、計算するだけ。
繰り返しなんて言っているけど、
これも簡単に言えば、条件に合わせて全部足すか引くかしろってこと。
0-1+2-3+4-5+6-7+8-9=-5.
でも、数字の最小は、0だから、ここでは-5は95になる。

……空いたなら、急いで手当てして、脱出しよう。


亜儀流野・珠
さあまだ救出対象はいる!さくさくと頑張ろう!

…と思ったらさくさくとは行かなそうなの来たな!
何の呪文か……と思ったがよく見ればそんなに複雑なことはしてないな?
for…繰り返し何かをやる
if…条件ごとにやることが変わる
計算
大まかにはこれだけか!

途中の計算式がややこしいな!
y=y+x…全然イコールではないよな!
つまりyにxを足したものをyとする、だな!

前提条件を気にしつつ、条件での分岐とそれぞれの処理を0から9までやると…
0、99、1、98、2、97、3、96、4、95…だから最終的にyは「95」になるな!

さあ救出だ!大変だったな科学者たちよ!
後は俺たちに任せてゆっくり休むといい!


ミニステリアリス・グレイグース
さて、全員解放までもうひと踏ん張りでしょうか

……プログラミングの繰り返し処理を元にした謎かけの様ですね
0を最小値……というよりは起点と考えた方がしっくりきそうです
aに入っている数字は0~9の10個、10回の繰り返しですね
x=0ではyは変動しない
x=1ではifの条件を満たさず、最小値を下回ってy=99
x=2で条件を満たし、最大値を上回ってy=1
後は繰り返しですね
x=3でy=98
x=4でy=2
x=5でy=97
x=6でy=3
x=7でy=96
x=8でy=4
x=9でy=95
……これで繰り返し終了、出力される答えはy=『95』です

後は「万能錬成カミヤドリ」で担架などを作成し、救出対象を慎重に搬出しましょう


雷田・龍子
今回の約束事として
・y=0、x=0から始まりxは0,1...9と増える
・xが0以外の偶数ならy=y+x、違えばy=y-xと計算する
・yの数値は0~99をループする(減算←98,99,0,1,2→加算)
・2回目以降のyは直前回の数値を持ち越し計算する
・これを10回繰り返す

これをもとに順を追って答えを出すと、

まず最初は、y=0でx=0、計算式はy=y-x=0
次は、y=0でx=1、計算式はy=y-x=-1=99
次は、y=99でx=2、計算式はy=y+x=1
次は、y=1でx=3、計算式はy=y-x=-2=98

ここまで計算して推測される答えは、

0 99 1 98 2 97 3 96 4 95

となります。



●解
「さあまだ救出対象はいる!さくさくと頑張ろう!……と思ったらさくさくとは行かなそうなの来たな!」
 亜儀流野・珠(狐の恩返し・f01686)はコンピュータユニットに映し出される問いを覗き込んだ。
「何の呪文か……と思ったがよく見ればそんなに複雑なことはしてないな?」

 珠は『●条件』はこの問い全体の説明を指すのだろうとあたりをつけ、次に『●この処理で出力される値は?』へ視線を移す。
「『for』……繰り返し何かをやる。『if』……条件ごとにやることが変わる。大まかにはこれだけか!」
 さらに問いの中の行に目を通していく。
「『y=y+x』……全然イコールではないよな!つまりyにxを足したものをyとする、だな!」
 この問いで最もややこしい所――記号『=』の意図を、値の上書き保存だと見抜いた珠はさっそく一つずつ計算を開始した。
 いわゆる代入や変数というこの概念は人によっては混乱を起こしやすい。ここさえ飲み込めればあとはそう難しくはないだろう。

 同様にペイン・フィン(“指潰し”のヤドリガミ・f04450)もまたこの問いの解にたどり着いていた。コンピュータユニットに映し出された問題をしばらく眺めて呟く。
「……ん。分かった。ケアレスミスが無ければだけど」
 行うことはおおまかに、先ほど珠が説明した通り。ペインは『●この処理で出力される値は?』の中の行を指で差し、思い違いや読み落としがないか確認していく。
 ペインは『if(xは0ではない。そして2で割り切れる数である)』と書かれた行の部分を指した。
「この処理の中の『if』のところで、条件があるね。ここでの条件……。簡単に言えば、偶数か奇数かということ」
 続けてその次の記述の『条件を満たす』、『y=y+x』、『条件を満たさない』、『y=y-x』の記述の部分を順に指す。
「偶数なら条件を満たして、足す。奇数なら条件を満たさないから、引く」
 そして『ifの終了』の部分まで指でなぞる。
「0については、足しても引いても変わらないから、考えなくて良い。後は、計算するだけ」

 続けてミニステリアリス・グレイグース(夢に囚われし灰塵の徒・f06111)も、順調に問いを解読していた。
「……プログラミングの繰り返し処理を元にした謎かけの様ですね」
 ミニステリアリスは『a=(0,1,2,3,4,5,6,7,8,9)』の部分を見る。
「aに入っている数字は0~9の10個、ということですね」
 ならば、と続けて『●条件』の『for=『値が無くなるまで繰り返す』』と、『●この処理で出力される値は?』の『for(aから1ずつ値を取り出してxとして取り出す)の開始』の二箇所を見る。
「aから一つずつ取り出す、それも値が無くなるまで繰り返しながら……ということは10回の繰り返しですね」

 ミニステリアリスは『xとして取り出す』という説明を踏まえて一つずつ順番に取り出してxに記憶させて進む処理を『forの終了』までを繰り返していくことを想像する。
「最初にxに入るのは0ですね」
 さきほどペインが解説したように、0については足しても引いても変わらない。
「次は、xに入るのは1」
 xについて『そして2で割り切れる数である』条件を満たすかどうか……これもペインが解説したとおり、簡単に言えば偶数か奇数かだ。
「xが1の時では『if』の条件を満たさず『条件を満たさない』へ行き、いちどは-1となりますが……」
 ミニステリアリスはさらに『●条件』にある『数値は最小で0、最大で99とする』、『最小値を下回ると99からになる(例:2,1,0,99,98,97)』、『最大値を上回ると0からとなる(例:97,98,99,0,1,2)』の三行の記述を見る。
「-1は最小値を下回ってこのルールを満たします。なのでyは99。次のxが2の時は、99に2が足されて101。でも最大値を上回るので、yは1」

 同様に、雷田・龍子(ドラゴニアンの剣豪・f14251)も問いを読み解き順番に計算をしていた。
「xが0以外の偶数なら『y=y+x』、違えば『y=y-x』と計算する……まず最初は、『y=0』で『x=0』、『y=y-x』の結果のyの中身は、0同士は何を足しても引いても変わらないから【0】」

 ここまで珠、ペイン、ミニステリアリスがそれぞれ解いたように問いのそれぞれの行の意味をふまえて、龍子はyの値を順に重ねていった。
「次は、『y=0』で『x=1』、計算式は『y=y-x』になって、-1になるけれど最小値より低くなるのでルールにより【99】。次は、『y=99』で『x=2』、計算式は『y=y+x』で101になるけれど最大値より高くなったのルールにより【1】。次は……」
 順に0から9まで同じルールを繰り返していく。
「順番に0、99、1、98、2、97、3、96、4……そして95ね」
 そして最後の『echo y』と『●条件』にある『echo=『出力』』を見る。これは最後にyを出力するということだろう。
「ここまで計算して最後に推測される答えは、95」

●救出
 正解にたどり着いた者たちがそれぞれ解答を入力すると、それぞれ正解となったコンピュータユニットで短い音楽が鳴り『「中央コンピューターへ」ようこそ 〜オロチ95〜』という表示が出て中央コンピュータへログインが行えるようになった。
 一つのユニットにつき一つの生体パーツを管理しているようだ。猟兵たちによるコンピュータユニットからの操作で『接続を安全に解除』が選択されると『生体パーツのロックが外れました』という表示とともに科学者や技術者たちが開放され床に倒れ込む。

「さあ救出だ!大変だったな科学者たちよ!後は俺たちに任せてゆっくり休むといい!」
 珠はミニステリアリスと共に担架を持って駆けつける。ミニステリアリスが『万能錬成カミヤドリ』で作成したその担架へ救出した人々をのせ、2人で慎重に搬出していった。
「急いで手当てして、脱出しよう」
 ペインと龍子も同様に担架を手に要救助者のもとへ向かった。救助された人たちは非常に疲弊しており外傷は特にないが顔色が悪い、一刻も早く休ませる必要があるだろう。
 最後の1人を運び出したペインは周囲を見渡した。
「これで救助できたのは全員かな」
 珠はこれに頷く。
「そうだな、俺もそう思う。戻ろう!」
 
 こうして救助できた人々を運び出し、猟兵たちは科学技術センターを後にした。決戦も終局に差し掛かり、救助も戦いもあと少しで決着がつくだろう。
 銀河帝国からの、スペースシップワールドの開放まであと少しだ。猟兵たちの戦いに幸運がありますように。――そしてこの世界の人々に未来を。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月19日


挿絵イラスト