とってもサイキョーの良い子☆
寒い朝、お家の前に積もった雪を父親と共に、一生懸命ソリで押し退ける小さな子供。
「あらあら、今日も頑張ってるのねぇ」
「うん!サンタさんが来てくれた時に転ばないようにするんだ!」
「毎日ちょっとずつ良い事をすれば、サンタさんがでっかいプレゼントをくれるんだぞ」
ご近所さんとの微笑ましいやりとり。
今月ばかりは色んな家で、子供達がわくわくしながらお手伝いをしたりと【良い子】にしている。
クリスマス──良い事をした子供達に、サンタがプレゼントをくれる夢のような日。
「でも【とっても良い子】になりすぎると、こわぁい【ホワイトサンタ】が来て、どこかに連れて行かれちゃうんだって」
突然、黒い可愛らしい服を着た少女が、親子に話し掛けた。
見掛けない子、初めて聞く噂話に首を傾げていると、少女は笑いながら走り去ってしまう。
去った方を見てみると、真っ直ぐな道には誰も居なかった。
●
そこから、デビルキングワールドで『とても良い子にしていると、ホワイトサンタに攫われる』という謎の噂が流れ、子供も大人も困惑気味。
「というのが、現状です」
カルマリナ・ユギ(古い森の里長代理・f34732)の予知には続きがある。
この噂通り、普段から【良い子】にしている子供達を【ホワイトサンタ】に扮したオブリビオンが誘拐し、二度と善行をしたくなくなる程に、子供達の生命を削ってしまうのだと。
そして、弱った子供達に悪事を教え込み、手下にしてしまう心算なのだとか。
「良い事をしているのに、酷い目に遭わされるなんて絶対に許せません。何としてでも、ホワイトサンタが子供達へ近付く前に倒しましょう!」
神森みくに
メリークリスマス、神森みくにです。
こちらまでお目通し、ありがとうございます!
良い子は居ねがー!ずっと良い事してる子にはサイキョープレゼントだ!とばかりに、オブリビオンが謎魔法をかけて寿命を削る、地味に嫌な事をしてきます。
それを逆手に取ってボコボコにするも良し、さっさと魔法を解除して自分なりにぶっ飛ばすも良し。
クリスマスの深夜、住宅地近くの公園が戦場になります。
人通りはほとんどありません、遊具や木々、街灯、通行人を活用するのもOK。
それでは皆様、ワルい奴をぶっ飛ばしましょう!
よろしくお願いします。
第1章 ボス戦
『いたずら魔女ハートブレイカー』
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POW : かわいくなあれ
【魔法をかける】事で【敵が魔法少女、もしくは少年】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
SPD : かっこよくなあれ
【魔法をかける】事で【敵がスーパーヒーロー、もしくはヒロイン】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : もっとワルくなあれ
【魔法をかける】事で【敵が悪の組織の幹部】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:のはずく
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠リトルリドル・ブラックモア」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
エヴァルト・ヴァイスフルス
アドリブ連携◎
【WIZ】
ワタシは特段に良い子ではありませんでしたから、そのホワイトサンタとやらに攫われる心配はないでしょうね。
……さて、小芝居に付き合うのはここまで。きっちりお仕置きをしておかなければ。
ふむ、悪の幹部ですか。
自分で言うのもおかしな話ですが、元々の服装とそこまで大差ありませんね……。
まあそれならば『悪のカリスマ』らしく振る舞うとしましょうか。
【指定UC】を発動。上がった反応速度を利用して即座に血液の鎖を放ちましょう。
そのまま拘束して……そうですね、ソリでも引きますか?
アナタにはサンタよりトナカイ役の方がお似合いかと思いますよ。(煽り)
「何だよみんなでとっても良い子ゴッコしやがって、アタシが本物のサイキョーを教えてやる……」
公園の隅でこそこそと、白いサンタ服を身に纏おうとしているオブリビオン『いたずら魔女ハートブレイカー』の背後。
そっとエヴァルト・ヴァイスフルス(闇の檻、夜の王・f38930)がGuten Abendと声を掛ける。
「ワタシは特段に良い子ではありませんでしたから、そのホワイトサンタとやらに攫われる心配はないでしょうね」
「なっ、ぁ…アンタ猟兵だろ、すんごい良い子代表ってヤツだ!」
白サンタ服を放り出し、ぴゃっと飛び上がった小さな魔女が、バタバタとエヴァルトに杖を突き付ける。
「良い子じゃないってケンソンする良い子ちゃんは、アタシのサイキョー魔法で本物のワルになっちゃえ!」
青い光に包まれたエヴァルト、その姿を白いスーツに豪奢な白マントの紳士風な『悪の幹部』へと変身させられた。
普段の格好とそう変わらないと思っていたが、予想外の姿に少し驚く。
「ほう、『白き悪のカリスマ』というのも悪くないですね」
エヴァルトの反応に自慢げな魔女ハートブレイカーは、さぁ攫うぞと杖を振り上げようとする。
その両腕を、血の鎖が縛り上げた。
エヴァルトの描いた血の逆十字【高貴なるは流るる血縁(エレガント・ブルート)】と、サイキョー魔法による反応速度上昇。
「ホワイトサンタは今のワタシが適任。アナタには、サンタよりもトナカイ役がお似合いかと」
こどもの忘れ物だろうか、公園に放置されていたソリにエヴァルトはゆったりと座る。
鎖を解こうとするオブリビオンを鞭の如く鎖で叩き、泣き喚きながら拘束から逃げられるまで、存分にサンタごっこ遊びを楽しんだ。
大成功
🔵🔵🔵
ルフェ・スカルリリー
良い子を攫う、か……そういえば、私は昔騎士の家の跡取りだったんですよ。いつか父のように町の人を守る騎士になろうとしていたんです。まぁ、今はこんな有様ですけどね。ホワイトサンタさん、私は良い子だと思いますか?
【SPD】
!魔法ってすごいですね、いつのまにか黒い鎧を着ています。
魔法を受けても私はどうせ死んだ身です。しかし念のために早期に決着を付けましょう。オブリビオンへと走り出して【ナイトウイン一族の剣戟】を発動します。
私はあなたの為の騎士にはなりませんよ。
「誰かみたいに、なぁんて理想持った時点で良い子ちゃんよ」
父のように町の人々を守る騎士を目指していたが、殺された後の現在、第二の人生を歩む一人の猟兵となった。
ルフェ・スカルリリー(白い旅人・f37378)の問いに、『いたずら魔女ハートブレイカー』は身に着けようとしていた白いサンタ服を地面に叩き付ける。
不満げに杖を揺らし、ちっとも本物の良い子を分かっていないと怒鳴った。
「そんなダメダメな子、アタシが思うサイキョーにカッコヨくなれ!」
青い光がルフェを包むと、黒い鎧を纏った荘厳な騎士へと変身していた。
いつか夢見た姿とは違うかもしれないが、誰もが立派な騎士だと讃える様な姿。
「わぁ…!魔法ってすごいですね」
「そうよ、アタシの魔法でサイキョーになったんだから、アタシを守るカッコイイ騎士になりなさい」
意地悪な笑顔で、小さな魔女がルフェを連れ去ろうと杖を振り上げる。
その懐には既に青い薔薇の花弁が舞い、剣を振り抜きかけたルフェが飛び込んでいた。
「私はあなたの為の騎士にはなりませんよ」
【ナイトウイン一族の剣戟(スカイハイ・ソード)】の4度、剣筋が煌く。
驚いたオブリビオンの飛び上がりで1筋躱されたものの、早すぎる謀反に泣き出した魔女ハートブレイカー。
汚れた白いサンタ服を握り締め、杖を振り回して何処かへ逃げ去った。
大成功
🔵🔵🔵
城田・紗希(サポート)
基本的には考えるより行動するタイプ。
でもウィザードミサイルや斬撃の軌跡ぐらいは考える。…脳筋じゃナイデスヨ?
暗器は隠しすぎたので、UC発動時にどこから何が出てくるか、術者も把握していない。
逆恨みで怒ってる?…気のせいデスヨ。UCの逆恨みじゃアルマイシ。
戦闘は、範囲系ユーベルコードなら集中砲火、単体攻撃なら可能な限りの連続使用。
必要に応じて、カウンターでタイミングをずらしたり、鎧破壊で次の人を有利にしておく。
……防御?なんかこう、勘で!(第六感)
耐性……は、なんか色々!(覚えてない)
少々汚れた白いサンタ服を公園の隅でバサバサと叩いていた『いたずら魔女ハートブレイカー』が、街灯を挟んだ向こう側に立つ城田・紗希(人間の探索者・f01927)に気付いた。
茂みに少し隠れたオブリビオンの手元にある白い服を、紗希はアレかな?あの子だよね、と遠巻きに確認しまくる。
「なによアンタ、猟兵っていうとびっきり良い子ちゃん?」
「私が良い子かは分かんないですけど、ホワイトサンタってのを倒しに来ました」
背中の刀を抜き、やる気充分元気一杯に構える紗希に、白いサンタ服を茂みの上に置いて杖を差し向けた。
「ド素直で元気な良い子ちゃん、アンタも本物のサイキョー良い子ってのを味わいなさい!」
何か魔法が飛んでくると感じた紗希は防御姿勢を取るが、その姿は可愛らしい巫女へと変身していた。
青い光だけ発生したと思ったが、変化した袖から全身へと視線を動かし、ようやく自分の恰好に驚く。
「なんで巫女さん!?」
「遠い世界のかわいい魔法少女って聞いた事あるの、アタシの手下に相応しいわ」
魔法少女…なのだろうか?と首を傾げるが、刀との見た目相性は良い。
紗希は大喜びで杖を振り上げようとするオブリビオンを、流れるような動きで斬撃【流水撃(ナガルルミズノゴトク)】を放つ。
突然猛スピードで放たれた斬撃に、周囲の茂みもろとも吹き飛んだオブリビオン。
「痛った……ぁあ"あ"ー!!!?」
起き上がった魔女の横、茂みの上に置いていた白いサンタ服の一部がばっさりと斬れていた。
大声で泣きながら杖を振り回し、服を抱えて姿を消した魔女ハートブレイカーに、何とも言えない表情の紗希。
いや、相手は悪い事を企んでいるオブリビオンだと思考を切り替え、青い光が散る様に魔法が解けた事に安堵した。
成功
🔵🔵🔴
アポリト・アペルピシア
☆これまでのあらすじ☆
我、アポリト!
どこにでもいる、ごく普通の|大魔王《おんなのこ》!
だけどある日突然現れた魔女の呪文で、魔法少女になっちゃったからもう大変!
いったい我、これからどうなっちゃうの〜〜!?
…魔王たる我をこのような姿に変えるとはいい度胸ではないか
(ちなみに青い肌と片目隠れがチャームポイントな人間の少女に近い姿)
では望み通りこの……正義の魔法少女アポリンがあなたをやっつけちゃうゾ☆
お得意の念動力で敵の体の自由を奪ったら、そこに「ほんの小さな火」をどーん!
悪しきハートまで燃やし尽くしてあ・げ・る!
ククク、知らなかったか?
ラスボスはヒトに近い姿をしている程凶悪だという事を…
☆あらすじ(簡易版)☆
魔女の魔法で魔法少女にされてしまった|大魔王《おんなのこ》アポリト・アペルピシア(魔王アポリト・f31726)。
そんなアポリトを下僕にしてやると、ツギハギされた白いサンタ服を羽織った『いたずら魔女ハートブレイカー』が立ちはだかる!
「…魔王たる我をこのような姿に変えるとは、いい度胸ではないか」
「魔王なんてワルぶってる良い子ちゃん、アタシの|最凶《サイキョー》魔法の前ではムリョクだったわ!」
元の姿が何なのか一切分からなくなった、青い肌に片目隠れの可愛らしい人間の少女の様な姿になったアポリト。
サイキョーのワルワル軍団を作るんだ、と魔女が青い杖を振り上げ、アポリトを攫おうとする。
「では、望み通りこの……正義の魔法少女アポリンがあなたをやっつけちゃうゾ☆」
きゅるん☆と隠れた片目にVサイン、オブリビオンを念動力で停止させたアポリン。
「悪しきハートまで燃やし尽くしてあ・げ・る!正義の魔法ボリーダ!」
色々と突然な事に混乱する魔女に向けて、【ほんの小さな火(ボリーダ)】がふわりと飛んで行く。
その小さな火はオブリビオンに当たった瞬間、大魔王に相応しい猛火で魔女を包んだ。
「ククク、知らなかったか?ラスボスはヒトに近い姿をしている程凶悪だという事を…」
「そんな……アタシは、サイキョー…なの、にぃ……ガクッ」
『いたずら魔女ハートブレイカー』は骸の海へと消えていった。
ホワイトサンタを名乗る魔女の陰謀を打ち砕かれ、クリスマスの朝、子供達はサンタのプレゼントに大喜び。
悪徳と混沌の権化(?)|大魔王《おんなのこ》アポリトの戦いは、これからも続く!
大成功
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