オブリビオンとプールとスク水~土蜘蛛の女王を添えて
●銀誓館学園のキャンパスにて
冬の気配が見えてきた鎌倉の地。
母校となった銀誓館学園のキャンパスの中を遠野・路子(悪路王の娘・f37031)が歩いていく。
今ふと気づいたが、中学生の制服着てるけど、こやつ小学生だな? まぁ物語には関係ない。
路子の目的はただひとつ。現在、銀誓館学園にショートステイしている土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』である。
この世界において、銀誓館学園はオブリビオンとして復活した土蜘蛛勢力と同盟関係にある。その関係を維持、あるいは深める中で眞由璃は既に何度かショートステイを行っていた。関係は良好と言えよう。あくまで『共闘』『目的が果たされるまでの共存』であるのはもちろんであるが。
「眞由璃」
「あら。路子さん。悪路王の娘が何の用でしょう?」
「今それは関係ない。私は猟兵としてここに来た」
「なるほど。では……何の御用でしょうか?」
「オブリビオンが関係する事件が起こる。範囲は小規模だけど、相手がオブリビオンとなると能力者では対応が難しい。その事件解決を手伝ってほしい」
「そういうことでしたらいつでも。何もそんなに改まって言わなくてもと思うのですが」
「……私、いつも通り」
「……そうですか」
もしかして表情筋が動かない? って言われたこともある路子である。『ご飯食べにいこう?』くらいの勢いで路子は話しているのだが、なんか眞由璃はプレッシャーを感じていたらしい。
さておき。
「眞由璃には囮をお願いしたい」
「ええ。良い作戦です。適材適所というものですね」
「というわけでこれを。今回のユニフォーム」
快諾してくれた眞由璃に路子が風呂敷に包んだ衣装を渡す。受け取った眞由璃が手の上で風呂敷を解く。果たしてそこにあったのは…………スクール水着(銀誓館学園所定・女子用)であった。
「……あの?」
「今回の事件は温水プールで起こる。それを着て囮になって欲しい」
「場所と役割は承知しました。ですが、あの、何故に……」
「それを 着て 囮に なって 欲しい」
「あ、はい」
すっごい圧で詰め寄ってくる路子に思わず了承を返してしまった眞由璃であった。
●グリモアベースにて
「というわけで私の仕事はこれで終わった。後は皆に任せる」
ひと仕事、というか、本当に仕事納めた感じの路子が満足げに告げる。
いや、予知の内容とかないんかい。引き継ぎ事項それだけ?
そう思っていたら路子が口を開いた。
「一般人もいっぱいいるプールで、おそらく脱いだらすごい眞由璃がスクール水着で困惑している姿を堪能してきて欲しい」
そうじゃなくって。
「早く行かないと眞由璃が恥ずかしがって帰るかもしれない。すぐに向かってほしい。これ、事件概要」
ぺらっとA41枚を手渡してくる路子。なお、全員で回し読みらしくて本気で1枚である。
「それじゃ、よろしく」
碌な説明もないまま、現地に送り込むグリモア猟兵であった。
●事件概要
この予知はグリモアエフェクトにより得られた、『大いなる危機』に至る前段階の事件である。
場所は桐生市にある『カリビアンビーチ』という温水プール。
オブリビオンはおそらくこの温水プールに集まる人々を狙っている。すでに現地に出現しているが、開館前であるため、近くに潜んでいるようだ。
だが予知によるとこのオブリビオンは『より賑やかにプールを楽しんでいるモノ』に惹き付けられる性質があるようだ。
そこで囮である。
あさイチっていうか、開館と同時に突入(?)、全力ではしゃいで楽しむことで、オブリビオンを皆の方に誘導してほしい。
そして秘密裏に撃破するのだ。
現地の戦力として土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』に協力を依頼した。
もちろんその戦闘力を見込んでのことだが、囮も引き受けてくれたので、つまりプールで遊んでくれる……と思うたぶんきっとめいびー。
猟兵としては交流を深めるもよし、こっそり見守るもよし。特に存在をスルーしても何ら問題は無い。
なお、彼女の衣装はスクール水着で、『プライベートのプールで何でスク水?』という羞恥プレイ中である。
●国見・眞由璃の困惑
「…………」
国見・眞由璃は無言のうちに困惑していた。否、羞恥に染まっていた。
何故かって周囲の視線が刺さるからである。
一般人っていうか、ごくごく普通に人が遊びに来る施設でスク水。しかもなかなか良いモノをお持ちのスタイル。これで注目を浴びるなという方が無理ってもんである。
人類の捕食を使命とする土蜘蛛の女王であるが、今の眞由璃は銀誓館学園との同盟によりその大部分を縛られている。その結果、銀誓館学園の学生(能力者)となんら変わりない存在となっている。オブリビオン化はしているが、ごくごく普通の高校生といっても遜色ないだろう。
そんな美少女が 市民プールで スク水 です。
「……悪路王の娘ではなく、鬼畜の娘なのでは?」
さておき。
まぁ引き受けてしまったのでこの事件が終わるまではスクール水着で行動しようとする眞由璃。しかし気持ちが追い付いていないためか、なかなかプールへの一歩を踏み出せない赤面少女がそこにいたのでした。
るちる
まいどです。いつもありがとうございます、るちるです。
何か水着が見たいなぁっていう願望でした。眞由璃さんは巻き込まれたのだ……。でもちょっと脱がしてみたいって思いませんでした? 私だけか……。
●全体
3章構成の通常シナリオです。
リプレイとしては、ほんわか日常の延長上でバトル。コミカル、ギャグ歓迎な感じのライト風味で参ります。プレの雰囲気を改変することはありませんのでご安心を。
1章がプールで遊ぼう的な日常。2章と3章が戦闘です。全章、眞由璃が同行します。
禁止事項:R18的な行為および公序良俗に反する行為。施設の破壊と一般人を巻き込む行為。眞由璃への攻撃とみなされる行為。
一般人をちょいと魅了して侍らせる、程度は問題ないです。
眞由璃に攻撃を仕掛けた場合、銀誓館学園から同盟を破棄することになりますので厳禁です。
●1章
『プールにいこう!』ということでプールで遊びます。
ここで全力で遊ぶことがオブリビオン被害を抑えることに繋がります。全力で遊びましょう。
場所はカリビアンビーチ。温水プールなのでこの季節でも楽しめるでしょう。
水着をお持ちください。ええ、ビキニとかワンピとか普通のもので大丈夫ですよー? 眞由璃については放置プレイでもOK。彼女と遊びたい人はその旨をプレに添えてください。
●2章
集団戦『『ファントムミラージュガール』』
プールを楽しんでいた猟兵たちに目をつけてくれたのでそのまま戦闘場所へと誘導して倒してください。場所については後ほど提示。
世界結界の認識阻害が働いているので、一般人の前でも多少のドンパチはスルーされます。人の波を縫って狙撃とかもクールでいいかもです。
●3章
ボス戦『『シーサイドプリンセス』ナナミ』
今回のボスです。どうもこの温水プールに怨みというか憎しみを抱いているようです。詳細は3章開始時に提示します。前述のようにコミカル路線なのでそんなに深刻な理由ではないです。
●
1章はオープニングが公開されたらプレ受付開始です。2章・3章は冒頭に状況説明を入れますのでその後プレ受付開始。プレ送信できる間は受付中と思ってください。
プレの締切期限は必ず告知します。
毎度ですが、1日の執筆人数が多いと採用できない人が出るかも? 4人以上の団体様は出来れば初日や前半を外してプレ締切期限に近い方が嬉しいです。
それでは皆さんの参加をお待ちしていまーす!
第1章 日常
『プールにいこう!』
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POW : 体力の続く限りあそぶ。
SPD : スピードやスキルを駆使して遊ぶ。
WIZ : 体力などを計算して遊ぶ。
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
大町・詩乃
高貴な女性がスクール水着で羞恥にもだもだしている、これは是非とも愛でに…助けてあげないといけませんね!
オシャレな水着で行くと裏切者扱いされそうなので💦、(オシャレな水着が少なかった時代の)しまい込んでいたスクール水着で行きますよ~(胸には”しいの”と名札が縫い付けられている)。
眞由璃さん、今の私達はごく普通の女子高生。
事件解決の為にもプールを思いっきり楽しみましょうね♪
と溢れるコミュ力で眞由璃さんを明るくお誘いして、波のプール大波バージョンで遊んだり、ウォータースライダー(2人乗りの浮き輪を使うタイプ)を一緒に流れたりと、思う存分遊び倒して楽しむのです♪
眞由璃さんも楽しんでくれたら良いなあ~
●
某所・カリビアンビーチ。
このようなご時世だからだろうか、とても賑わいを見せるそのレジャー施設……の入り口付近で、生まれたての小鹿のようにぷるぷる震えている麗しい女性がひとり。
ええ、スク水(しかも昔のデザインなので股辺りがちょいキワドイ)姿の国見・眞由璃である。
勘違いしてはいけない。眞由璃自身はとても勇猛で仲間思いで、そして自身の使命や任務というものに対して厳として挑む者である。それはそれとして、何でこんな辱めを受けているのかと言えば、単純にグリモア猟兵のせいと言えよう。
「くっ……こんな辱めを受けるくらいならいっそのこと……」
何か錯乱してますね??? それはフラグですよ??
そんな眞由璃を、さらに後方から見つめる姿がひとつ。
「高貴な女性がスクール水着で羞恥にもだもだしている、これは是非とも愛でに……助けてあげないといけませんね!」
おっと、本音とヨコシマな視線が漏れてますよ、大町・詩乃(|阿斯訶備媛《アシカビヒメ》・f17458)さん!! 言い直しても一度零れ出た言葉はもう戻らないのである。いいぞもっと零してー。むしろ今が愛でタイム!
「……はっ?!」
しかし、眞由璃が 気付いた!!
ヨコシマ(?)な視線に気づいたのか、あるいはそろそろ誰か仲間(任務のって意味だよ)が来るんじゃないかと思ったのか、振り向いた眞由璃と詩乃の視線がバッチリ合う。
オブリビオンと猟兵は会っただけで、お互いを認識する。
つまり、初対面だろうと会ったことがあろうと、詩乃が猟兵である以上、一発で看破されるのだ。
「やっと……仲間が……!!」
振り絞るような言葉と同時に、眞由璃が躊躇うことなく近づいてくる。ええ、本来は不倶戴天の敵である詩乃に対して、涙目で安堵したような視線をしながら!
(よかった、このチョイスで……!)
飛びついてくる眞由璃を抱き留めながら詩乃は内心そう思う。
そう、詩乃もまたスクール水着だったのだ! 『オシャレな水着で行くと裏切者扱いされそうなので◎』的な神様の直感は正しかったのである。そんなわけで昔の棚から引っ張り出してきたのは胸の部分に『しいの』って名札が縫い付けられているスクール水着。曰く、オシャレな水着が少なかった時代のものらしい。……騙されてません??
そんなわけでナイススタイルかつ美しい黒髪の高校生女子ふたりが紺のスク水である。スク水程度では抑えきれないたゆんがたゆんたゆんしている。
皆の視線が釘付けだNE☆
「とりあえず戻ったらあの娘をぶん殴ろうと思います」
個人的な仕返しは同盟の破棄に関係ないので、許されます。そんな眞由璃に対して、微苦笑しつつ詩乃が告げる。
「眞由璃さん、今の私達はごく普通の女子高生。事件解決の為にもプールを思いっきり楽しみましょうね♪」
「そ、そうでしたね。すみません、思わず……」
本来はそういう話でしたね。色んな意味で仲間が増えたので思考がそちらに全振りだったが、大切なのは楽しむことだ。オブリビオン(眞由璃は除く)を引き付けないといけないからね!
溢れる笑顔とコミュ力で眞由璃を冷静に戻した詩乃は、眞由璃の手を取ってプールへと走り出す。優しく力強い詩乃に手を引かれながらようやく眞由璃もプールへと一歩を踏み出す。
「じゃあ、まず波のプールで大波体験を♪」
「いきなり!?」
もう少し蜘蛛に優しくしてもらいたいものである。
「きゃぁっ♪」
「きゃーっ!?」
楽し気な悲鳴とガチの悲鳴のふたつ。どちらがどちらかはご想像にお任せする。声の調子はその通りだが、どちらの声も楽し気なので全然問題ない。人工的な波とはいえ、油断していると直撃する。特に顔とか。
「こ、これは……」
波のリズムを捉えきれない眞由璃さん直撃ばっかである。
「それじゃあ、あれにいきましょう」
そう言って手を引きつつ、詩乃がもう片方の手で指さすのはウォータースライダーである。
「……え゛っ」
あれだけは対象外とか思ってたっぽい眞由璃さんのマジトーンです。でも悪意のないお誘いを断れる眞由璃さんではないのですね。
「きゃーーー!!」
「ぎゃーーーっ!!」
とっても楽しんでいる詩乃さんと(外から見てると)とっても楽しそうな眞由璃さんである。悲鳴? 気のせいだよ。
「思う存分遊び倒して楽しむのです♪」
詩乃さんの勢いが留まるところを知らない!! でもちょっと休憩しましょう。体力回復のお時間です。
(眞由璃さんも楽しんでくれたら良いなあ~)
という想いが詩乃の胸中にはずっとある。
その答えは……。
「ふぅ……」
ひと息つきながらも笑顔を浮かべている眞由璃を見れば一目瞭然です。
大成功
🔵🔵🔵
黒木・摩那
眞由璃さんの水着姿を見られるならば行くしか無いですね!
オブリビオン以外にもいろいろ引き付けそうではありますけど。
あ、プールだから水着が必要ですよね。
以前に買った黒と赤のビキニがあるのでそれで行きます。
このまま、じっくりと遠くから堪能するのも良いかもですが、色々と疑われそうですから、普通に遊びます。
楽しまないとオブリビオンは出て来ないらしいですからね。
せっかくですから、眞由璃さんを誘って、波のプールでボディーボードします。
サーフィンとは違いますが、基本は同じだから慣れればすぐに乗れそうです。
あとは初心者?の眞由璃さんにボードを教えます。
ところで、眞由璃さんって泳げるんですかね?
●
賑わいを見せる室内温水プール・カリビアンビーチ。もちろん能力者御用達とかではないので、主に一般の方々である。そんな中に放り込まれたオブリビオン(味方)の国見・眞由璃の心境やいかに、って感じだったのだが。
スク水で攻めた(?)猟兵のおかげで徐々に楽しむ気持ちを取り戻した眞由璃がそこにいました。そんな眞由璃の楽しそうな姿を遠くから見つめる影――黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)である。
「眞由璃さんの水着姿を見られるならば行くしか無いですね!」
おっと、本音とヨコシマな視線が漏れてますよパート2!! アイコンをご覧いただきたい。今まさにこういう目をしている。
やっぱりそう考えますよねいいぞもっとやれ。もっと見てやれー!
「オブリビオン以外にもいろいろ引き付けそうではありますけど」
引き付けまくってますね。ええ、視線がブラックホールのように吸い込まれていますよ。たゆんっていうかむちぃっていうか弾む気分ですね!!
それはさておき。
「ところで、眞由璃さんって泳げるんですかね?」
よくぞ気付いた摩那さん。さすがである。
浮けます。でも泳げないと思います。ほら、蜘蛛だし。しかし水を怖がるとかそういうことはなさそうである。浮くし。特定の部位じゃなくて体ですよ??
そんな摩那さんももちろん水着姿でカリビアンビーチに潜入(?)している。
「あ、プールだから水着が必要ですよね」
と用意してきたのは黒と赤のツートーンビキニ。カラーリングがトップとボトムで逆転しているのがとってもキュート。胸元のハートの谷間がとってもセクシー。
裏切ったなって言われる可能性大。
「さて……」
摩那さんは考える。この後の動きを、である。
(このまま、じっくりと遠くから堪能するのも良いかもですが)
それはそれで至福の時になりそうなのだが、今回は一応事件の前触れなのである。そしてこれは作戦の前段階なのだ。めっちゃプール遊びだけど。
「色々と疑われそうですから、普通に遊びましょう。楽しまないとオブリビオンは出て来ないらしいですからね」
というわけで。
摩那もプールへと向かいます。視線の先にはひと休憩とプールサイドで休んでいる眞由璃。
(せっかくですから)
眞由璃も誘って、波のプールでボディーボードといきましょう。
「これに……乗るのですか?」
おそるおそる。眞由璃が確認のように呟く。この感じからすると初体験らしい。ちなみに言われなかったが、すっごい羨まし気な視線が注がれたことは添えておく。
「そうです。こんな感じで」
眞由璃の前で実演してみせる摩那。いつものサーフィンとは違うが、基本は同じくバランス。慣れればすぐに乗れそう、と思っていた摩那はやはりさっくり慣れた。そして今は眞由璃の先生である。
摩那先生の指導のもと、どうにか乗るところまではクリアできた眞由璃。だがバランスが怪しい。プールの波が押し寄せてきて、まずは動き出すが……波のプールは波の大きさが変化する。つまり……同じ調子ではいけないのですね。
「きゃぁっ?!」
ざぱんっ、と大きな波にさらわれてひっくり返る眞由璃。まぁ水深もたいしたことないので大変なことになったりはしない。
「うーん……」
ぷかーっと仰向けで浮きながら眉間にしわを寄せる眞由璃。
「すぐに慣れますよ」
笑いながらその横にすいーっと近づいてくる摩那。
「では、慣れるまで頑張りましょう」
むんっ、と気合を入れ直す眞由璃。
そんな感じで、摩那と眞由璃は波のプールを堪能するであった。
大成功
🔵🔵🔵
アリス・フェアリィハート
アドリブ歓迎
敵さんを
誘き出す為
頑張って遊…いえ
囮に☆
UCで
分身も呼び
お揃いの
フリルチューブトップ水着で
(水着jc参照
眞由璃さんも誘い
ご一緒に遊びます♪
分身『眞由璃お姉さん、こんにちわ~♪』
『眞由璃さん、こんにちわ♪…私達とご一緒に遊びませんか…?』
ウォータースライダーを
楽しんだり
『きゃー!凄い勢いですっ!?』
飛び込み台で
眞由璃さんの
華麗な飛び込みを拝見
『眞由璃さん…凄いですっ!』
分身『水泳選手みたい!』
が
飛込の勢いか
眞由璃さんの水着が
ずれそうに(赤面
分身ちゃんが
【迷彩】で
隠してくれましたが
眞由璃さん
スタイルが凄く良くて
少し憧れ…
流れるプールで
ゆったりしたり
フードコートで
お食事等
囮役を楽しみます
●
時間が過ぎるにつれ、カリビアンビーチは賑わいを増していく。それは人が増えると同時に、国見・眞由璃が目撃される可能性が高くなるということである。ええ、スク水ありがとうございます!!
眞由璃自身も猟兵たちとプールを楽しんでいるためか、徐々に周りの視線を気にしなくなっているようだ。依然、視線を引き寄せているのはさておき。
そんな感じのところでプールに参上したのはアリス・フェアリィハート(不思議の国の天司姫アリス・f01939)である。
「敵さんを誘き出す為、頑張って遊……いえ、囮に☆」
との意気込み。
【何者でもないメアリーアン】で分身も呼び出して、仲良くお揃いの白いフリルチューブトップ水着で双子のように登場です。
「眞由璃お姉さん、こんにちわ~♪」
「眞由璃さん、こんにちわ♪」
「あら?」
端っこでひと息をついていた眞由璃に対して、アリスたちが話しかける。二人に気付いた眞由璃も一瞬『ん?』って顔をしたがそれはそっくりさんが並んでいたからであり、アリスたちを警戒したわけではない。オブリビオンと猟兵だからね。
「……私達とご一緒に遊びませんか……?」
「ええ」
遊ぶことが仕事ですからね!
そんなわけで快諾した眞由璃と一緒にプールへと歩き出すアリスたちでした。
さてさて。
まず最初に……と思いましたが、飛び込みは禁止なんですよねカリビアンビーチ。なので、目玉のウォータースライダーに直行するアリスたち&眞由璃。
「きゃー!」
「きゃーきゃー! 凄い勢いですっ!?」
「ぎゃーーーっ!!」
何度やっても慣れないのでしょうかね? 一部悲鳴が混ざっていますがとっても楽し気な一同です。高低差が10m前後もあるウォータースライダーは勢いも流れも激しい。出口から吐き出されるように、ざぱぁぁぁんっ!! とプールに投げ込まれる(?)アリスと分身と眞由璃。
「はー、楽しかったです♪」
「楽しかった♪」
「た、たのしかった……のは同意なのですが」
アリス、分身、眞由璃の順。
よろよろっとしながらプールからあがろうとする眞由璃……を襲う危機。
「ま、眞由璃さんっ?!」
「はい?」
アリスの声に振り向く眞由璃。その前にスライドインする分身。そして赤面しているアリス。その様子に首を傾げながら、アリスの視線のままに自分の体を見下ろす眞由璃。
「……え゛っ」
がばっと自分の体を抱くように腕を回しながら屈みこむ眞由璃。
ウォータースライダーの勢いでスク水がずれそうになっていたのですね。
「こ、これは大変ご迷惑を……」
「いえ……」
いそいそと直す眞由璃に、顔に当てた手のひらの、指の間からじっと眞由璃の肢体を見るアリス。
(眞由璃さん。スタイルが凄く良くて少し憧れ……)
そんな想いも錯綜しつつ。
次は波のプールへ。
流れる波にゆったりと浮かびながら、先のウォータースライダーの疲れ(?)を癒す3人。
「お腹すきませんか?」
「ご飯食べよ?」
「いいですね」
プールはひと時お休みということで。
フードコートへと移動するアリスと分身と眞由璃なのでした。
大成功
🔵🔵🔵
エリー・マイヤー
◎
なるほど、把握しました。
念動力で眞由璃さんのスクール水着を軽く引っ張ったり、
水着の中に小物を放り込んだりして、
偶然を装ってお色気系のハプニングを引き起こせ…
と、そう仰るわけですね?
いいでしょう。
このエリー・マイヤーの念動力の真髄、今こそご覧に入れましょう。
そういうえっちな展開になぜかやたら巻き込まれる、
主人公っぽい男子学生もいれば、なおよかったのですが…
まぁ、いないならいないで仕方ありません。
今はどっかの誰かから借りたこのスマホに、
眞由璃さんのベストショットを収めることに全力を注ぎましょう。
煙草が吸えなくて少々息苦しいですが、些細なことです。
ん~、そろそろ喫煙所に…でもシャッターチャンスが…
●
室内温水プール施設カリビアンビーチ。いつでも南国気分を味わえるこの施設は一般人の利用も多い。つまり、うっかり目立つとずっと目立つ。
そんな中にぽーんと放り込まれたスク水(しかも昔のデザインなので股辺りがちょいキワドイ)姿の国見・眞由璃は、狼の群れに放り込まれた羊のような存在であっただろう。
だがそんな|羊《いけにえ》を逃がさない勢いの|牧羊犬《監視役》がいたりする。
「なるほど、把握しました」
後方彼女面のエリー・マイヤー(被造物・f29376)である。いや、彼氏でも彼女でもないのだが、まぁ雰囲気的にそんな感じってことで。
で、何を理解したのかってーとですね。
「念動力で眞由璃さんのスクール水着を軽く引っ張ったり、水着の中に小物を放り込んだりして、偶然を装ってお色気系のハプニングを引き起こせ……と、そう仰るわけですね?」
誰も言葉には出してねーよ。でも百点満点だよ。その香りを嗅ぎつけてくるエリーさんはさすがだよ。状況と空気を読めるエリー・マイヤー、マジでデキる女である。
「いいでしょう。このエリー・マイヤーの念動力の真髄、今こそご覧に入れましょう」
キリッ、と決めるエリー。禁煙場所のため口元に煙草は無いのが惜しいが。
才能の無駄遣いとか、何故ベストを尽くしたのかとか言われるタイプですよねエリーさん。
●
さて、そんなわけで。
遊び疲れてひとり休憩している眞由璃を遠くから捕捉するエリー。
「えっちな展開になぜかやたら巻き込まれる、主人公っぽい男子学生もいれば、なおよかったのですが……」
残念ながらそんな男性は(参加者に)いなかったよ。むしろそんなことに巻き込まれたら赤面して動揺しそうな人しかいないよ。
いないものは仕方ないのでそこは諦めるエリー。
いや、彼女にはもっと重要な任務がある。
「今はどっかの誰かから借りたこのスマホに、眞由璃さんのベストショットを収めることに全力を注ぎましょう」
誰から頼まれたんだよ。
しかし、そう告げるエリーの手の内にはやたら新しいスマホがある。ええ、最新機種ですね? まるで人の世に降りてきた人外の者が初めて手に取ったようなそんな雰囲気の、ええ。え? マジで?
「煙草が吸えなくて少々息苦しいですが、些細なことです」
ほんとに?
ともあれ、射程範囲だ。念動力も撮影距離も。
「では……」
いきましょう、と。エリーの念動力が猛威を振るう。
「ひゃぅぅぅっ?!」
背中に氷は基本ですよね。スク水の中に氷とか隙間が無さ過ぎて普通は入らんのですが、エリーの手(念動力?)にかかれば朝飯前である。胸の谷間にインは自重しました。うっかり『がばっ』とかされるとそこらの男子の性癖を歪ませかねないのでね。
氷が融けるまでの間、悶える眞由璃の表情をまずゲット。
「な、何が……」
こう、なんか、敵意とか命の危険は感じない。でも悪意を感じる。いや、これは……。
「いたず……ハッ?!」
気付いた時には足元にトラップだよ。
つるん、と滑った眞由璃が尻餅をつく態勢ですっころぶ。その勢いで豊かな胸元がたゆゆんってたゆゆん。
「痛たた……ほんとに何、……っ?!」
なんか知らんけど、スク水M字開脚(態勢だけね)になっている眞由璃。慌てて股を閉じる。
「な、何なんですかこれは……!」
周囲に視線を巡らせる眞由璃。これは明らかに普通の人の所業ではない。少なくとも能力者……つまり、身内からの悪戯……!
「くっ……攻撃が……できない!!」
同盟組んでるから。そんな意識が眞由璃を襲う。
いや、そこまで真面目に考えなくても。悪戯っ子の頭を叩くくらい全然いいと思うんですが。スク水の羞恥と今の状況に軽く混乱している眞由璃にはそこまで頭が回らない。
ので、えいっって水着を引っ張ります。
「はぅぁっ!?」
いや、それはあかんやろって感じで肩紐がずれる。スク水の肩紐ですよ? もう脱げるしかないじゃないですか。まろびでる……キワドイところで絶妙の引っ張り加減。
「いや、これは、だめ、だめですーーっ!!」
誰に向かってか……いや、悪戯している人へか。涙目の眞由璃が叫ぶのであった。
そんなわけでそんな一部始終を遠目からバッチリ抑えているエリー。
やりたい放題だな? いえ、内容考えているのは筆者なのですがそれはさておき。
だが彼女にも限界があった……ニコチン切れである。
「ん~、そろそろ喫煙所に……でもシャッターチャンスが……」
気もそぞろになってきた。やっぱり煙草が無いのは厳しいのか……!
しかし、そんな状態でも念動力で悪戯し続けるエリーさんなのでした。
「だからーっ! もう勘弁してください~~っ!!」
大成功
🔵🔵🔵
フール・アルアリア
圭ちゃん(f35364)と。
レギンス+ひざ丈海パン+パーカーの露出少ない水着で。髪はポニテ。
圭ちゃん、それは言っちゃいけない。しー。
僕も泳ぎはあんまり得意じゃないから、足がつくところまでしか行かないよ。
な…波のプールだぁああ!ってああ、ごめん!ついテンションあがっちゃった。
大丈夫、足つくとこまで、ね?大波タイムじゃなければそんなこないから。怖いなら手、繋ぐ?
弟が水に慣れるまでは浅めのところで泳ぐ練習と水遊び。
慣れてきたら…大波いこっか(ニヤリ)
いい?一瞬足が付かなくなるからね?手を繋いで…せーの…じゃーーんぷ!
あはは、ど?びっくりした?て、あわわ、け、圭ちゃん大丈夫!?水飲んでない!?
山崎・圭一
フー兄(f35766)と。
海なし県に海を、か
俺、静岡の出だしなァ。海無いって分かんねーや。
おっとこれ以上はヤめとこ
なあ、ところでフー兄。足つかないトコには入らないよね?
いやその…あの…
| 《べ、別に泳げないってわけじゃ…》
水遊びぐれェなら出来るし!
ってフー兄!ちょっと待って!置いてかないで!
波のプール?大丈夫?足つく?此処
あ、あの…実は…お、泳げなくて…
ね、ね、ねぇ!?大丈夫!?急に波がバーーン!って来ない?
手、繋ぐ…繋ぐぅぅ……
浅い所なら平気なんだわ。完全に水没するとマジ無理
泳ぎ方教えてもらえれば何とか…
Σって大波タイムって何!?!話が違うじゃん!
こうして着水に失敗した俺なのであった
●
某所・カリビアンビーチ。
大勢の人で賑わいを見せるこの施設は、一年中いつだって常夏の気分を楽しめるということでとても人気である。だから今日もたくさん人がいる。
そんなカリビアンビーチを見渡して山崎・圭一(宇宙帰りの蟲使い・f35364)が呟く。
「海なし県に海を、か」
「圭ちゃん、それは言っちゃいけない。しー」
圭一の言葉に被せる勢いで制止するのはフール・アルアリア(No.0・f35766)であった。そんなフールはレギンスにひざ丈海パン、アンド、パーカーな露出少なめ水着スタイルです。イイネ。そしてポニテがぴっこぴっこと揺れている。かわいい。
「おっとこれ以上はヤめとこ」
何やら周囲から視線を感じた圭一は『俺、静岡の出だしなァ。海無いって分かんねーや』という言葉は飲み込みつつ、この話題を終わらせる。ところで静岡っていいますと、西か東かどっちでしょう? あ、はいだまります。
ともあれ、圭一の様子にほっと胸を撫で下ろすフール。ナイスセーブです。
「なあ、ところでフー兄」
「ん?」
圭一の呼びかけに振り返るフール……なのだが。くぅ……ええいツッコミはどこから切り込むのが正解だ!?
そんな周りの困惑はさておき、二人の仲はとても良い雰囲気で、周囲の困惑など余裕で振り切っていく。
「足つかないトコには入らないよね? いやその……あの……」
とか言いどもる圭一。こっちが|義弟《おとうと》だゾ☆
「僕も泳ぎはあんまり得意じゃないから、足がつくところまでしか行かないよ。
圭一の言葉にさくっとさらっと回答するフール。こっちが|フール《あに》だゾ☆
「| 《べ、別に泳げないってわけじゃ…》」
もしょもしょっと呟く圭一とその隣でご機嫌で歩くフール。この様子を見るなら確かにフールがお兄ちゃん。お兄ちゃん頑張ってますね!
さてさて。
そんな感じでプールに辿り着く二人。
「な……波のプールだぁああ!」
ハイテンションなフール……の3歩後ろ(?)で視線を泳がせている圭一。
「ってああ、ごめん! ついテンションあがっちゃった」
義弟の雰囲気に気付いたフールがくるっと振り向いて、手を合わせて謝るわけだが。
「水遊びぐれェなら出来るし!」
意地を張る圭一。
「そ? それじゃあ、ごーー!!」
「ってフー兄! ちょっと待って! 置いてかないで!」
意地張るから。
圭ちゃんがいいって言ったんじゃん、ばりに変わり身の早さで波のプールに突撃するフールと慌てて追いかけようとする圭一。賑やかなのはいいことだ。
まぁ圭一の足がぴたっと止まることを除けば。
「圭ちゃん?」
なんかぷるぷる小犬みたいな圭一に対して、フールが顔を覗き込むようにして声をかける。
「大丈夫? 足つく? 此処?」
蟲使いが わんこに なってる。
「大丈夫。足つくから」
お兄ちゃんは 飼い主っぽい感じに なってる。わふわふきゅーんなでなで、的な雰囲気をご想像ください(あくまでイメージです。実際の行動とは異なります)
「あ、あの……実は……お、泳げなくて……」
「じゃあ、足つくとこまで、ね?」
圭一を導くように向かい合いながら、プールへと誘うフール。それでも波のプールは無情に波を打たせている(そういう趣向だから)
ざざーん、も無いくらいの波なんだが。
「ね、ね、ねぇ!? 大丈夫!? 急に波がバーーン! って来ない?」
「大波タイムじゃなければそんなこないから」
「ううう……」
「怖いなら手、繋ぐ?」
「手、繋ぐ……繋ぐぅぅ…………」
波のプール(なお、まだ際なので膝くらいまでしか水に入ってない)で何故か水泳インストラクターみたいなレッスン態勢になってるフールと圭一。後ろ向きに周囲を気をつけながら、両手で圭一の手を引くフールとおそるおそるプールの水深度を更新していく圭一。
思ったより波の勢いが無かったからか、あるいは手から伝わってくるフールの手の温もりからか。徐々に冷静を取り戻していく圭一。
(浅い所なら平気なんだわ……)
だが完全に水没するとマジ無理。
そんな雰囲気を醸し出しながら圭一の視線は足元へ。水深を確認しながらじゃないと進めない。ガチである。
「圭ちゃん。もう少し……っても胸くらいまで。深いところまで泳ぐ練習しよう」
フールの言葉にがばっと顔をあげる圭一。おーい、またわんこに戻りかけてますよー?
「大丈夫大丈夫。練習練習。泳ぎのね」
「……泳ぎ方教えてもらえれば何とか……」
いけるか? そんな期待を胸にフールが導くままの水深へ。
無理に顔つけなくていいから、とフールが手を引いて圭一の泳ぎをナビゲートする。
ただ、遊びに来たので泳ぎの練習ばかりでも……ってなことで。
「圭ちゃんかくごー!」
「ぷおっ?! やったなフー兄!!」
水深ちょっと戻りまして。水をかけあって水遊び。キャッキャウフフ(?)は基本ですよね! 和やか。
「はー……楽し!」
「ははっ」
満足げなフールと、その横で水に慣れてきてほっとした表情で笑顔を浮かべる圭一。
だが、このタイミングこそがフールが狙っていた瞬間だ!
「……大波いこっか」
ニヤリとしながら、ぐいっと圭一の手を引くフール。
「って大波タイムって何!?! 話が違うじゃん!」
油断大敵って言葉がよく似合う。『ちょっ』とか『まっ』とか『Σ』とか、何の言葉も抵抗も紡ぐ暇無く、フールへ所定位置に連れ込まれる圭一。
そして構える暇なく迫っている大波。
「いい? 一瞬足が付かなくなるからね?」
「いやいやいやいやいや!!」
違うそういうことじゃない。でももう待ってくれない何もかも。目を瞑る圭一。信じられるのは繋いでいるフールの手のみ。
「……せーの……じゃーーんぷ!」
「……!!」
フールの言葉に合わせてジャンプ! 圭一が飛んだ! ……瞬間に襲い来る大波。それに飲み込まれる二人。
「あはは、ど? びっくりした?」
波を乗り切って無事着地したフールが自分の手の先を見る。
「…………」
そこにいたのは着水に失敗して水没している圭一であった。
「て、あわわ、け、圭ちゃん! 圭ちゃん?!」
慌てて圭一を抱き起すフール。
「大丈夫!? 水飲んでない!?」
「だ、だいじょうぶ……」
こふっ、と水を吐いて意識を取り戻した圭一。
どうやら無事っぽい、よかったよかった。
そんな感じで。何やかやとありながら、二人で波のプールを堪能したフールと圭一なのでした。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
火土金水・明
水着は眞由璃さんに合わせてスクール水着(銀誓館学園所定・女子用)です。
眞由璃さんに対しての心情は、今回の件に関しては少し同情的です。
行動方針は眞由璃さんと遊ぶ方向です。
「そんな表情でプールサイドに立っていても囮役にはなりませんよ。」「それとも、ビキニタイプの水着の方がよかったですか?。」と眞由璃さんに声を掛けます。
「それよりも、プールの中に入った方が周囲の視線をスクール水着からそらせるかもしれませんよ。」「あ、プールに入る前に準備運動だけはしておかないと。」
この後の、オブリビオンとの戦闘を考えて体力などを計算して遊びます。遊びは眞由璃さんがよければ、軽く泳ぎによる勝負がしたいです(勝負の結果はアドリブでお任せします)。無理でしたら、一人で泳ぎを楽しみます。
「せっかくプールに来たのですから、しっかり楽しみましょう。」
他のアドリブ等はお任せします。
●
某所カリビアンビーチ。真冬でも常夏な施設の中はいい感じに賑わっている。そんな中に放り込まれた(?)のは生贄(!)である。
ぼちぼちオブリビオンが出現する時間じゃないでしょうか。
そんな思いがスク水(銀誓館学園所定・女子用)姿の国見・眞由璃の胸中によぎるが、周囲の賑わいは増すばかりである。つまり、なんだ、その。注目浴びまくりだよ。
だが救いの手は常にそばに有る。っていうか、なんでそんなに皆スク水なの。
というわけで、同志を見つけた眞由璃さんは、同じスク水姿の火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)に駆け寄ってくる。
「一緒に生贄になってください!!」
「そのお誘いはどう考えても狂っていると思います」
若干パニくっている眞由璃のセリフに冷静なツッコミを入れる明。だが明の心情としては少し同情的だ。あくまで今回の件の『ここに至るまでの展開』についてだが。
はい、深呼吸ー的な感じで眞由璃を落ち着かせた明が、彼女の手を取ってプールに誘う。
「そんな表情でプールサイドに立っていても囮役にはなりませんよ」
「いえ、私としても囮になりたくて来たわけではないのですが」
明の言葉に、学園でかわされた鬼畜の娘との会話を思い出す眞由璃。あの瞬間だけ、圧が凄かったのだがたぶん才能の無駄遣いというやつである。まぁ押し切られたのだが。
やっぱり色々納得がいかないという表情でぶつぶつ言っている眞由璃に明は嘆息ひとつ。
「それとも、ビキニタイプの水着の方がよかったですか?」
「…………いえ。どう考えてもそちらの方がまともでは??」
そりゃそうやろ。
こう見えても眞由璃さん、死ぬ前(銀の雨が降る時代)では高校に通っていた現役女子高生である。プライベートで遊びに来ているのにスク水って言うのが恥ずいんですよ!!
ともあれ、指定がスク水なので仕方ない。仕方ないので遊びましょう。
「プールの中に入った方が周囲の視線をスクール水着からそらせるかもしれませんよ」
「……はっ!? そ、そうですね。今すぐ行きましょう!」
よっぽどパニくっていたのだろうか。明の言葉でその事実に気付く眞由璃が今度は明の手を取ってプール目掛けて走り出そうとする。
「あ、プールに入る前に準備運動だけはしておかないと」
「そ、そうでした。くっ、私としたことが……準備体操を忘れているなんて!」
あの冷静な土蜘蛛の女王はどこにいったのだろう?
そんなことを思いながら眞由璃の動向をコントロールする明。ともあれ、オブリビオンが出るまでは純粋に遊びの時間でもある。
(この後の、オブリビオンとの戦闘を考えて……)
体力などは計算しておく。手を抜きすぎても相手は出てこない。ゆえにここは限定しつつ全力だ。
「眞由璃さん。ひと勝負やりませんか?」
「というと?」
「あちらで」
明が指さすのは競泳プール。直線25mの実際の競技も可能な本格的な競泳プールだ。
「軽く、ですが」
「軽くで済むとお思いですか?」
明の言葉に対して、なんかやたらやる気の眞由璃さん。これまでのうっ憤を晴らそう的なアレだろうか。
そんなわけで準備運動バッチリな二人がスタート位置につく。
「せっかくプールに来たのですから、しっかり楽しみましょう」
「それは……確かにそうですね」
そして響く『Take your marks.』……『ピッ』と鋭く響く電子音に合わせて、軽やかな水飛沫があがる。
水面に踊る、紺のスク水に包まれたしなやかな肢体。滅茶苦茶目立ったのは言うまでもない。
大成功
🔵🔵🔵
瀬河・苺子
◎
【心情】
オブリビオン事件が起きた以上、わたし達が出るのは当然ですね
国見さんが現場にいるのに不安ゼロとまでは言いませんが、不安要素無しで戦いに臨める状況なんて、「かつての戦い」の頃は無いのが当然でしたから
と、シリアスな顔が出来るのは最初だけ
【水着】
(建前)
国見さんに合わせて銀誓館学園指定スクール水着で
1人だけに恥ずかしい思いをさせるのもなんですし
(本音)
今年はいきなり中学生に戻るなんて珍事に見舞われたせいで、水着用意できなかったんですよね
学園の水着、これと言ってかわいさのないデザインなので、不満と言うか、恥ずかしいですけど
水着なので、髪はアップにしています
【行動】
「と言う訳で、国見さん。目いっぱい遊びましょう(座った目)」
「この手の状況であれば演技に全力を尽くすのが銀誓館の流儀です。同盟関係にある以上、全力で! 遊びましょう!(早口)」
流れるプール、波のプールなどが有名なのでまずはそこから泳ぎましょう、力の限り!
とどめはウォータスライダーですね
「国見さん、一緒に地獄に落ちましょう?」
●
そんなわけ(?)で。全然賑わいが衰えない某所・カリビアンビーチである。やはりいつでも南国気分を味わえるというポイントは高評価らしい。一般人も多い。
そんな中に放り込まれたイケニエ……じゃなかった、なかなか良いモノをスク水で包んだ国見・眞由璃であったが、なんかもう慣れてきた。慣れって怖いね。
というわけで。
今、眞由璃はひとりの猟兵と相対していた。そう、瀬河・苺子(人間のゾンビハンター・f36282)である。
(オブリビオン事件が起きた以上、わたし達が出るのは当然ですね)
そんな気持ちを抱きながらこの場に参上した苺子であるが、この場に眞由璃がいることに幾ばくかの不安もある。苺子はこの眞由璃率いる土蜘蛛勢力との交渉の場にいたメンバーの一人。すなわち眞由璃の危険性を肌身で感じている。その不安は当然とも言えよう。
だがその上で。
(不安要素無しで戦いに臨める状況なんて、『かつての戦い』の頃は無いのが当然でしたから)
だからこそ苺子はシリアスに眞由璃と相対する。
動揺したのはどちらかと言えば眞由璃の方だ。何故なら……。
「あの……実はご趣味ですか?」
「……違います」
苺子も銀誓館学園指定スクール水着なのである。
そしてさっき別の猟兵とひと勝負して大目立ちしたせいか、ある意味振り切った眞由璃さんが弄られる側ではなく、弄る側にいこうとしている。ダメだそっちにいっちゃ。まだこっちで出来ることがあるよ!
そんな思いで若干頬を染めながら、なんとかこちら(物理的)に引きずり込む苺子。
「国見さん1人だけに恥ずかしい思いをさせるのもなんですし」
「……! す、すみません……」
先の戦いでやり合った苺子は眞由璃にとっても数少ない『縁ある者』だ。そんな苺子からそう告げられれば。先の自分の言葉を恥じ入る眞由璃。
そう、ここにまたひとり。スク水の同志が生まれたのである。なんで???
ともあれ。スク水姿の中高生が向かい合って手を取り合っている。なんで???
「私のために……。それなのに私ったらなんてことを……」
「……あ、いえ。そこまで気にしていただかなくても」
眞由璃の言葉にそっと視線を逸らす苺子。
(今年はいきなり中学生に戻るなんて珍事に見舞われたせいで、水着用意できなかったんですよね)
という本音はもちろん言えるはずも無く。ええ、言えるはずも無く!
本当なら眞由璃を裏切ってでもかわいい水着が着たかったに違いない。全部、『運命の糸症候群』が悪いんです。あと、鬼畜の娘。
「学園の水着、これと言ってかわいさのないデザインなので、不満と言うか、恥ずかしいですよね」
「そ、そうですね……」
話題を変えようとして、かえって羞恥に染まるスク水姿の中高生二人(外見年齢)
普段こういう場では滅多に見れない学園生活の香りに、注目が集まったことは言うまでもない。あとスタイルが良いところにもね! 苺子さん、着やせするタイ……ぎゃー!?
●
というわけで。
「国見さん。目いっぱい遊びましょう」
アップにした髪がとても魅力的な苺子さんが、座った目で眞由璃にそう告げた。
「え、ええ」
まゆり は めいこ の めぢから に まけた!
「この手の状況であれば演技に全力を尽くすのが銀誓館の流儀です。同盟関係にある以上、全力で! 遊びましょう!」
「あっはい」
早口で詰めてくる苺子さんに、あっさり頷く眞由璃さん。意外と圧に弱い土蜘蛛の女王である。もちろん戦闘ではそんなことないんだろうけど。
そんなわけで。
がっ、と眞由璃の腕に腕を絡めるようにして眞由璃を流れるプールへ|誘う《連行する》苺子。場合が場合なら『仲睦まじい』とか『ラブラブね』とか揶揄われるような光景に見えなくもないが、もう全然そんな雰囲気じゃないっていうか。
「国見さん、一緒に地獄に落ちましょう?」
「それは遊びに誘う言葉ではないのですが!?」
こんな調子なので。『仲いいなぁ、フフフ』って思われる程度である。もちろん周囲の勝手な感想なので、本人たちがどう思っているかは別。
というわけでまず流れるプールに眞由璃を突き落とす苺子。決していじめではない。これは事件の解決のために必要な強制的なプール遊びの序章なだけだ。
「待ってください?!」
「待ちません!」
なんか鬼気迫る表情で迫る苺子(クロールで泳いでいる)から全力で逃げる眞由璃(こちらもクロールで逃げている)
「泳ぎましょう、力の限り!」
「どちらかというと追われているのですが!?」
漫画なら確実に『おめめぐるぐる』になってるやつである。
そして追い込まれる眞由璃。逃げた先は波のプールである。
「ふふっ。私とて学習力はあるのです。ここの波ならば苺子さんの泳ぎとて私まで届かないはず!」
「くっ……策士ですね。ですが!」
「まさかの潜水?! 蜘蛛に潜水とか無理だと思わないんで、きゃーーーーっ?!?!」
波を回避して潜水した苺子に足を引っ張られて沈む土蜘蛛の女王。そのまま水中を引っ張られてプールサイドに打ち上げられる。
「ごほっ……これが銀誓館学園の力……!」
なんか間違った認識入っているけど、苺子も銀誓館学園OGなのでまぁ間違いじゃない、たぶんおそらくめいびー。
けふけふ、せき込んでいる眞由璃の傍に迫るのはもちろん苺子である。ええ、とてもイイ笑顔で。
「|最後《とどめ》はウォータスライダーですね」
「何か不穏な言葉が聞こえた気がするのですが!?」
「国見さん、一緒に地獄に落ちましょう?」
「そのセリフは二回も聞きたくありませんでしたっ!!」
油断していたのか、がっつり羽交い絞めされてウォータースライダーへ連行される眞由璃となんか覚悟を決めた顔の苺子。
「「……っぅきゃぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!!!!?」」
カリビアンビーチを震わせるほどの絶叫が響いたのはその後だったそうな。
大成功
🔵🔵🔵
高千穂・ましろ
妹の黒葉と
水着は白のビキニ
「わー、見て見て黒葉。温水プールですよ!
早速、水着に着替えましょう♪」
『チャンスだにゃ、魔法で一般人に憑依して更衣室に入り込み、二人の着替えを盗撮するにゃ』
使い魔のノワールと別れ、黒葉と一緒に更衣室に向かい制服から水着に着替えます。
「おまたせしました、ノワール」
『二人とも、水着がよく似合ってるのにゃ』
使い魔のノワールに褒められちゃいました。えへへー。
さあ、このまま温水プールを目一杯楽しんじゃいましょう!
のんびりと流れるプールとかを楽しんだ後、黒葉が提案してきたのは……
「ええっ、あんな高いウォータースライダーを滑るんですかっ!?
ま、まあ、黒葉がやりたいなら……」
『これは、とらぶるシーンの撮影チャンスだにゃ!
ましろと黒葉の水着に憑依して脱がしてやるのにゃー』
黒葉と一緒にウォータースライダーのてっぺんから意を決して滑り始めますが……
滑っている途中に水着のトップスに猫耳が生えたかと思うと、勝手に脱げてっ!?
「きゃっ、きゃああっ!」
『二人のナイスアングル、生配信だにゃー』
高千穂・黒葉
ましろおねえちゃんと
水着は黒のビキニ(パレオ付き)
「おねえちゃん、水着に着替える前に、このエロ猫をなんとかしとこ?」(ジト目
『そんなゴミを見るような目を向けるなんて、酷いのにゃ、黒葉ー』
ノワールをロープで木に括り付けて動けなくしたところで、安心して更衣室に向かうね。
おねえちゃんは警戒心が薄いから、わたしが守らなきゃ!
『にゅふふ、黒葉の考え程度、お見通しなのにゃー♪』
着替え中、ノワールの視線を感じた気がするけど……
さすがに気のせい……だよね?
着替えたら、おねえちゃんの好みにあわせて流れるプールで遊ぶけど、この程度じゃ物足りないよね!
「おねえちゃん、あのウォータースライダー、一緒に滑ろ!」
『ちょっと黒葉、なんでボクに目隠しして木に縛り付けるのにゃー!』
これでノワールもイタズラできないし、完璧だよね。
おねえちゃんと一緒にウォータースライダーから滑り始めるけど……
「えっ、ビキニのボトムに猫耳が生えて……!?
きゃああっ!」
着水と同時にボトムが脱げてどこかにいってしまい。
パレオで必死に隠すのでした。
●
そんなわけ(?)でVer2。
全然賑わいが衰えない某所・カリビアンビーチである。やはりいつでも南国気分を味わえるというポイントは高評価らしい。一般人も多い。
ここにいる猟兵たちは、路子の依頼(?)でいるわけで、そのイケニエに土蜘蛛の女王が放り込まれたりしているわけだが、それはそれとして一般人枠みたいな感じで楽しんでいる者がいる。全然オッケーっていうか、そういうのを求めてました。
「わー、見て見て黒葉。温水プールですよ! 早速、水着に着替えましょう♪」
エントランスから入ってきた瞬間、楽し気な声をあげるのは高千穂・ましろ(黒猫ノワールと契約した高火力型魔法少女・f29622)。そしてその後ろからちょこんと付いてきたのは彼女の妹である高千穂・黒葉(黒猫ノワールと契約した近接格闘型魔法少女・f39170)である。
「おねえちゃん、水着に着替える前に、このエロ猫をなんとかしとこ?」
黒葉の視線がジトッととある一点を貫く。その視線の先にいたのは黒猫――二人の使い魔たる『ノワール』。
『そんなゴミを見るような目を向けるなんて、酷いのにゃ、黒葉ー』
にゃごにゃご。無邪気な瞳を黒葉に向けるノワール。だが安心しないで欲しい。ましろと黒葉は魔法少女である。つまり、『ボクと契約して魔法少女になってよ』パターンである。いや、どういう契約かはわからんけども。
『チャンスだにゃ、魔法で一般人に憑依して更衣室に入り込み、二人の着替えを盗撮するにゃ』
とか考えている程度のは邪悪である。
『……にゃ?』
ふと気づくと自身の身体がロープで近くの柱にぐるっぐる巻きにされている。括りつけっていうかこれ、どこかに置き去り生贄する時の奴ですね?
「これで安心して更衣室に向えるね」
「え、あの、黒葉?」
黒葉に追い立てられるように背中を押され、更衣室へ向かうましろ。
(おねえちゃんは警戒心が薄いから、わたしが守らなきゃ!)
という妹の強い決意によって、使い魔のノワールとおわかれ(?)して、水着にお着替えシーンである。
『にゅふふ、黒葉の考え程度、お見通しなのにゃー♪』
まぁ邪悪ってそんな程度では滅びないですよねー。
●
そんなわけでお着替え完了です。
「おまたせしました、ノワール」
『二人とも、水着がよく似合ってるのにゃ』
流れるプールを前にして、ノワール(まだ括られている)に披露されるのはましろと黒葉の眩しいビキニ姿。
「ノワールに褒められちゃいました。えへへー」
嬉しそうなましろ。
そんなましろは愛らしい白のビキニ。そして黒葉はちょっと快活さを感じさせる黒のビキニに、パレオもついていて跳びはねれば合わせてふわりと動く仕様。
なお、ふたりとも胸が慎ましいのは何かの因果律であるたぶんおそらくめいびー。
(着替え中、ノワールの視線を感じた気がするけど……)
くるん、とパレオを舞わせながら、もっかいジト目でノワールを見つめる黒葉。だがしかし、様子は全然変わってないし?
(さすがに気のせい……だよね?)
さぁ? でも私は直感を信じた方が良いと思います(天の声談)
ともあれ、現状『目に見えての実害』が無いことは事実である。なので、とりあえず依頼に向けて行動開始です。
●
「さあ、このまま温水プールを目一杯楽しんじゃいましょう!
水着姿を褒められてご満悦のましろが流れるプールに向かって走り出す。
「あ、まっておねえちゃん!」
慌てて追いかける黒葉とノワール(解放されたっぽい)
早速、ぷかふわぷかっと流れに身を任せてのんびりまったり流されていたわけですが。
「物足りないよね!!」
「!?」
黒葉はご不満の様子である。ネコはただ浮いている。
「おねえちゃん、あのウォータースライダー、一緒に滑ろ!」
「ええっ、あんな高いウォータースライダーを滑るんですかっ!?」
びしっと黒葉が指さしたのはたっかい位置にあるウォータースライダーである。
「ま、まあ、黒葉がやりたいなら……」
口端がひくひくしているけれども、可愛い妹のお願いを断れないらしい。
そんなわけでウォータースライダーの元まで移動してきた一行。
『これは、とらぶるシーンの撮影チャンスだにゃ! ちょっと黒葉、なんでボクに目隠しして木に縛り付けるのにゃー!』
ありのままに起こった事を述べるぜ。――欲望が口をついて出た瞬間に、終わっていた。
「これでノワールもイタズラできないし、完璧だよね」
ふぅ、と額の汗をぬぐう仕草をして、ひと仕事終えた感をかもしだす黒葉。
安心して順番待ち&ウォータースライダーのスタート地点まで移動する。
てっぺんまでくるとさすがに高い。
「…………」
ごくり、とつばを飲み込む様子のましろ。だが、黒葉が楽しみにしている。ぐっ、を意を決して滑り口に立つましろ……に続いて黒葉。
「おねえちゃん、いくよー!」
「ひゃわぁぁぁぁ?!」
勢いよく滑りだす黒葉に抱えられるようにして、滑り落ちるましろ。悲鳴は上げているものの、普通に楽しんでいる声である。
いい感じで楽しい。
そんな状態に思わず顔に笑みが浮かんだ……その瞬間でした。
「「えっ」」
姉妹の声は同時でした。
「トップスに猫耳がっ!?」
「ボトムに猫耳が生えて……!?」
その瞬間を切り取って端的に言うならこうなる。
ウォータースライダー滑っていたら途中でなんか水着にネコミミ生えた(ましろがトップス、黒葉がボトム)
「「きゃっ、きゃああっ!」」
マジもんの悲鳴と同時に着水……した瞬間、なんか勝手に脱げる水着(ましろがトップス、黒葉がボトム)。
「こ、これは……?」
「まさか! あのエロ猫ーーっ!!」
絶叫(?)するましろと黒葉の姉妹。
胸元を両手で隠しながらプールから出れないましろと、上半身は無事なものの下半身をパレオで必死に隠しているので身動きが取れない黒葉。ついでにいうと、脱げた水着の姿がどこにも見当たらない!!
少し離れたところでは、まぁなんていうか想定通り。
『二人のナイスアングル、生配信だにゃー』
黒猫のノワールがご満悦でござった。ネット配信用のカメラも回している。確信犯である。
ついでにこのためにユーベルコード【ノワール・フォーム・チェンジ】を発動させていたノワールである。何故全力を尽くしたのか……これが生きる糧だからだよ。
そんなわけで『ましろと黒葉の水着に憑依して脱がしてやるのにゃー』とウォータースライダー事件を起こしたノワールの未来はどっちだ!?
いや、猫耳生えたからバレてますかねこれ?
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『ファントムミラージュガール』
|
POW : 夢魔の檻
レベルm半径内を【濃密な桃色の霧】で覆い、[濃密な桃色の霧]に触れた敵から【生物か非生物を問わずに精気】を吸収する。
SPD : 避けられぬお約束
【よーく絡まった桃色の運命の糸】を纏わせた対象1体に「攻撃力強化」「装甲強化」「敵対者に【社会的ダメージを負う事故】を誘発する効果」を付与する。
WIZ : 揺蕩う欲望
【悟らないと耐えられない桃色のオーラ】を放ち、命中した敵を【思春期のように悶々とした情動】に包み継続ダメージを与える。自身が【体表の80%以上を露出(ソックスは除く)】していると威力アップ。
イラスト:赤霧天樹
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●無事、イケニエは捧げられました
グリモアの予知でもたされた――『大いなる危機』に至る前段階と推測される今回の事件。
お忘れかもしれない(?)が、プールを全力で楽しんでいたのは、オブリビオンを誘い出すためである。そう、囮! 囮なんですよ!
決して、土蜘蛛の女王たる国見・眞由璃を貶めようとかそういう依頼じゃないんです(鬼畜の娘除く)
「――!!」
なかなか良いモノをお持ちな上に旧スク水を纏ったが故に、周囲から様々な思いの視線に晒されていた眞由璃は……もう羞恥など感じないほどに慣れ切って、なんか冷静に自身に向けられた殺気のようなものに反応した。
「この気配……オブリビオン! あ、貴方がたがこんなところに現れるから……!!!」
いや、全然冷静じゃなかった。拳を握ってぷるぷる震えていた。スク水で。
だが言い換えればイケニエの役割を無事果たしたともいえる。
否、まだこれからだ。ここから彼奴らを引き付けるには引き続き楽しまなければ。
予知で示された通り、猟兵たちがめいっぱい楽しみ、そしてイケニエ……じゃなかった、鬼畜の娘に騙された眞由璃が色んな意味で振り切ったことで、彼奴らの興味は最大限にこちらに向けられているが、ここからが本番である。
もう少し眞由璃を弄り倒してもいい。いや違う。オブリビオンを引き付けて欲しい。
ともあれ、カリビアンビーチの至るところから感じるオブリビオンの気配。だがまだ攻撃的な動きは見せていない。
おそらくは……グリモアの予知で示された通り、『より賑やかにプールを楽しんでいるモノ』を探っているのであろう。
その姿を視認する猟兵たち。
刻はお昼前。
倒すべきオブリビオンの名は『ファントムミラージュガール』
彼女らを引き寄せて撃破する。
ようやく依頼っぽい感じになってまいりました。
●ファントムミラージュガールたち
『えっとー?』
『なんで呼ばれたの、私たち』
『さぁ?』
ほんとに『さぁ?』って感じで顔を見合わせるファントムミラージュガールたち。元来、癒し系な彼女らはこういう賑やかな場所ではなく、もっとこう誘い込む感じが得意なのである。膝枕とかして欲しいよね。
じゃなくて。
そう、夢魔っぽく精気を吸ったり、誘惑してみたり、うっかりラッキースケベに巻き込んで社会的に抹殺したりが本領だ。最後ぶっそう。
だが、今目の前にいるのはたくさんの生命たち。しかも『この場で一番プールを楽しんでいる輩から殺していけ』という不可思議な命令付きで召喚されたのである。
なお、殺すっていっても夢魔的な殺し方である。くっころ?
ほんまになんのこっちゃ。
だが召喚主の命令は絶対だ。
『もーしゃーないなー』
『どの子がいちばんなのさー?』
『あ、イケメンがいる』
『そんな……プールじゃなくて女の子を楽しんでいる……!!』
『ターゲット出来ないじゃん』
『はっ、そのための誘惑なのでは?』
女3人寄れば姦しいとはよく言ったもので。
命令によって、逆に一般人に手を出せない彼女らは世界結界の効果も利用しながらカリビアンビーチの中を練り歩く。
『このまま帰っていいんじゃない?』
「ダメにきまってるでしょーーーがっ!!!」
「『あ、はーい』」
召喚主の一喝で渋々、標的を探し始めるファントムミラージュガールなのでした。
※シナリオ補足※
随分とお待たせしてすみませんでした。まだお付き合い頂けるならよろしくお願いします。
2章は戦闘になります。
人目が少ない場所へと誘導してファントムミラージュガールの群れを撃破してください。
『より賑やかにプールを楽しんでいるモノ』を狙う習性により、彼女らのターゲティングは猟兵か眞由璃に限定されています。そのため、移動すれば容易く誘導できるでしょう。
時間はお昼時であるため、|人気《ひとけ》が1階に集中しています。そのため、競泳プール・ダンスリバーフォール、そしてウォータースライダーの裏側(施設の下というかチューブの真下あたり)はドンパチやらかしても気付かれない感じになっています。
波のプールはまばらに人がいるので、広範囲攻撃には注意。点で攻撃や狙撃していく分には問題ないかと思います。
戦闘行為は世界結界の効果により、誤魔化されます。そのため、禁止事項だけ注意してもらえればいつも通り戦って大丈夫です。
禁止事項は、一般人の巻き込み(ただし、囮(攻撃が届く前に倒す)はオーケー)、施設の破壊。
ファントムミラージュガールは背中の羽でふよふよ浮いていますが、戦闘時に空中機動出来るほどの飛翔力はありません。あと、物理攻撃力はあんまりありません。精神攻撃特化型です。
黒木・摩那
時はお昼前。となればご飯ですよ。
プールと言えば焼きそばですよ。
体も動かして、お腹も減ったところ。何を食べてもおいしく感じるから、自然と幸せオーラも増幅されて、オブリビオンも釣れて一石二鳥です。
眞由璃さんも焼きもろこしどうですか?
ヨーヨー『エクリプス』で戦います。
オブリビオン達が誘き寄せられたところを、プールの上空に潜ませたドローン『マリオネット』を通して、動きを把握。
あとはUC【蒼鷹烈風】で強化したヨーヨーをスマートグラスでサポートしつつ、来客の隙間ほ縫って【念動力】で操作しながら、ガンガン撃ち落としていきます。
優雅?に昼を楽しみながら、オブリビオン退治といきたいですね。
●
お昼前のカリビアンビーチ。賑わいがほんのり収束しかけなそんなプールに実はこっそりオブリビオン『ファントムミラージュガール』たちが召喚されている。
「オブリビオンが現れたなら一刻も早く倒していかねば……!」
現れた気配に土蜘蛛の女王はヤル気である。ええ。この地獄(?)にもようやく慣れてきたというのに、やっぱり脱出できるならしたいらしい。
だがそれに待ったをかける人物がいる。
「待ってください、眞由璃さん。まだ慌てる時間じゃないです」
「えっ……」
もちろん(?)、黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)である。
その摩那が理知的にメガネをくいっとあげる。そのクールな仕草に眞由璃が思わず動きを止め……摩那の言葉を待つ。
「時はお昼前。となればご飯ですよ。プールと言えば焼きそばですよ」
「……はい?」
摩那の発言に、すっごく気の抜けた声を返す眞由璃。完全に想定外なセリフだったらしい。
だが摩那は既に次の行動に移っている。思った時にはッ! スデに終わっているんだッ!
「眞由璃さんも焼きもろこしどうですか?」
「はい?」
本日2回目の眞由璃さんのきょとん顔いただきました。
「体も動かして、お腹も減ったところ。何を食べてもおいしく感じるから、自然と幸せオーラも増幅されて、オブリビオンも釣れて一石二鳥です」
「あ、え、そ、そうですね」
流されたよ土蜘蛛の女王。
でも摩那の言うことにも一理ある。焼きもろこし美味しい。
プールサイドのチェアに腰を落ち着けて、なみのプールを眺めながらのんびりもぐもぐ焼きもろこしを食べていると、視界の中にちらほらと映るファントムミラージュガール。
「はふ……?」
もう摩那さんの言動についていけない感じの眞由璃さんは隣で速度の足りないハムスターかなって感じでもろこしもぐもぐしています。
かわいいぞ、スク水姿でチェアの上に体育座りしている眞由璃さんが両手でもろこしもぐもぐ。
そんな姿に周囲の視線が注がれる。全力で。めいっぱい。もちろんファントムミラージュガールたちもばっちり見ている。
つまり、標的さ☆
『はっけーんっ!!』
『いちばんちゅうもくあびてるーっ!!』
『ごーごー!』
「……!?」
いきなり全力でファントムミラージュガールたちが殺到するもんだから、もろこしをのどに詰まらせそうになる眞由璃。
だがここは摩那さんに任せるがいい。
いつの間にやら右手に握られているヨーヨーは毎度御用達の超可変ヨーヨー『エクリプス』、もはや手足同然に動かせる摩那さんの必携アイテムだ。
そして。
「……起動。索敵……把握」
こっそりプールの上空っていうか天井近くに潜ませていた索敵ドローン『マリオネット』がファントムミラージュガールたちの位置と動きを把握。
こう、スマートグラス『ガリレオ』(じつは摩那さんのメガネに仕込まれているよ!)を通じて、メガネのレンズに3Dマッピング的なマーカーが表示される。
「励起。昇圧、目標を確認……加速開始」
無造作に摩那の右手が振られる。スナップを効かせて投擲したエクリプスにはユーベルコード【蒼鷹烈風】の効果が乗っかって、色々と3倍!
後は簡単だ――一般人の隙間を縫って、ファントムミラージュガールを撃ち落とすだけ。
「『――?!』」
ファントムミラージュガールたちが気付いた時にはもう遅い。摩那のガリレオ上で示されたルート通り、エクリプスが駆け抜けていく。通常の動きでは不可能な隙間とて摩那の念動力の補助があれば容易くすり抜けていく。
「……ん?」
不意な風に一般人が振り向いた時にはエクリプスは次のファントムミラージュガールを撃ち抜いている。
「『ちょっとーーっ!?』」
エクリプスの動きがあまりにも精緻すぎて、かえって雑に倒されているっぽい感じのファントムミラージュガールたち。抗議の声をあげるも、残念ながら彼女たちのユーベルコードは摩那には発動しない。何故かって今のターゲットは眞由璃だから。囮ってやつである。
「優雅(?)に昼を楽しみながら、オブリビオン退治といきたいですね」
と述べる摩那さんは実際1ミリもチェアから動いていない。両手は買ってあった焼きそばをもぐもぐするために使われているのだ。優雅にも程があろう……?
「あのーーーっ!! 私がひどいことになっているのですが!? あと撮られているのですがーーーっ!?」
なんかこう、なんですかね? 戦闘の余波なんですかね?
不意にチェアからひっくり返ったり、そこから起き上がろうとして何故かスク水の肩紐がチェアにひっかかって魅惑の桃が零れ落ちそうになったり、そのタイミングで何でかカメラを構えた人がいたり。おかしい。ハプニングがひどいこになってる。なるほど、これがファントムミラージュガールの『社会的ダメージを負う事故』を誘発させる避けられぬお約束……!
眞由璃は犠牲になったのだ……なんかのな!
「じゃなくて!!」
あっ、慌てて立ち上がろうとして転んだ、しかも恥ずかしい感じでお尻が……!
「はやく! はやく片付けてくださいーーーっ!!」
「あっ、はい」
あまりにも悲痛な眞由璃の叫びに、摩那さんクール。ファントムミラージュガールたちをガンガン撃ち落としていくのでした。
大成功
🔵🔵🔵
エリー・マイヤー
◎
ふぅ…
一服して落ち着きました。
引き続き、年齢制限がかからないギリギリのラインを探りましょう。
今なら囮という大義名分のもとやりたい放題で…
ん?敵?
ちっ、もう来ましたか。
続きは蜘蛛っ子ではなく悪魔っ子でやれってことですね。
誰かさんが喜ぶかはわかりませんが、一応撮るだけ撮っときますか。
まずは外向きの念動力で気流をシャットアウトして霧を防御。
そして【念動ハンド】で四肢を拘束…羽含めたら六肢ですかね?
ともかく、拘束して人気のないとこに連行です。
そのまま絞めて極めて撮って叩いて、しめやかに敵を処理しましょう。
冥土の土産に、なるべく芸術点の高いポーズで撮ってあげたいとこですね。
というわけで、はいチーズ。
●
この地に事件を――災厄をもたらすべく。一般人に紛れてカリビアンビーチの中を徘徊する『ファントムミラージュガール』たち。黒幕に召喚されている彼女らは標的を定めるべく、潜みながら動く……。
それを見逃さないのが猟兵たちだ。イケニエ……じゃなかった、囮……でもない、現地戦力たる土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』の力を借りて、ファントムミラージュガールを撃破していく。
だがまだ戦況は揺らいでもいない。
ゆえに眞由璃の悲劇……じゃなかった、役目もまだ終わらない。
「はぁ……はぁ……」
息を荒げてどうにか先の戦場から離脱してきた眞由璃。危うく女として社会的に死亡するところだった。いくら世界結界があるからって防ぎきれない伝聞だってあるんだから。
だが悲劇はいつも口を開けて待っている……!
「ふぅ……一服して落ち着きました」
そう、エリー・マイヤー(被造物・f29376)がいるんです。
「引き続き、年齢制限がかからないギリギリのラインを探りましょう。今なら囮という大義名分のもとやりたい放題で……」
遠慮とか慈悲とかはないんか。これでも年頃の女性ぞ?(オブリビオンだけど)
「……っ?!」
ぞくり、と眞由璃の背筋に悪寒が走る。これはアレだ。さっき悪戯(?)された時の感覚によく似て……!
慌てて周囲を見渡す眞由璃。だが、先の悪戯犯も発覚していないのにエリーを見つけられるわけも無く。見つかるのは……そう、ファントムミラージュガールばかりである。
あれ? 眞由璃さん囲まれてます??
「ん? 敵?」
距離を保ちながらエリーさんもまた戦況を確認。眞由璃を囲い込むファントムミラージュガールたちを視認する。
「ちっ、もう来ましたか。続きは蜘蛛っ子ではなく悪魔っ子でやれってことですね」
誰もそんなこと言ってねーよ。全然意識してなかったというか、期間が空きすぎてちょっとプロット忘れたけど、そんなことまで想定してないですよ!!
だが現実はそうなっている。誰の思し召しなのか。エリー様ですね。
「誰かさんが喜ぶかはわかりませんが、一応撮るだけ撮っときますか」
目の前に広がりつつある桃色の霧――夢魔の檻を見つめつつ、エリーさん戦闘態勢に移行です(なお、スマホは構えたままです)
●
ファントムミラージュガールから放たれた濃密な桃色の霧。
「‥‥んっ、くっ‥‥は、ぁっ‥‥」
四方から放たれたためにその檻の中に囚われた眞由璃からゆっくりじっくりと精気を吸い取っていくファントムミラージュガールたち。
『んー、微妙』
『これは味の好みが分かれますねえ』
『私すきかもー』
眞由璃がオブリビオンだからなのか、味が不思議らしい。
「すき、かって‥‥いって‥‥ぁ‥‥」
ファントムミラージュガールたちを迎撃すべく、蜘蛛の脚を展開しようとする眞由璃だが、その前にかくんと膝から崩れ落ちる。ふるふると震えながらそれでも抵抗しているが。
『ふっふーん♪ よくみたらきれいなかおしてるー♪』
ファントムミラージュガールが眞由璃の前に座り込んで、両手で顎をくいっとする。
「‥‥っ」
顔が近い。唇が触れそうになる距離。しかし体に力が入らない。
「‥‥ぁ‥‥だめ‥‥」
『いただきまーー…‥きゃぁぁぁぁ!?』
ファントムミラージュガールが眞由璃の唇を奪おうとした瞬間。唐突な風が桃色の霧を振り払う。
夢魔の檻が取り払われて現れたのは最高のシャッターチャンスでした、撮りました(エリー談)
「おっと、力加減を間違ったのですが、結果オーライですね」
エリー的には桃色の霧が自分の方に流れてこないように、自分から外に向く念動力で気流をシャットアウトするだけの予定だったのだが、なんかこうブラインドの向こうって気になるよね、うん。
しかし、眞由璃とファントムミラージュガールの百合百合キスシーン(未遂)を収めた程度で満足するような女では無いよ、エリーさんは!
「さて」
右手にスマホ、空いた左手をファントムミラージュガールたちにかざせば、そこから放たれるのは【|念動ハンド《サイ・ハンド》】――見えない念動力の手。有限ながら無数ともいえる見えざる手がファントムミラージュガールたちに襲い掛かり。
「四肢を拘束……羽含めたら六肢ですかね?」
ぐっ、とエリーが拳を作ると、彼女たちを拘束していく。
「『ひゃぅーーーっ?!』」
おっと、悲鳴が黄色いぞ? 敏感なところに触っちゃったかー?!
「ともかく、拘束して人気のないとこに連行です」
とりあえず理性が勝ったエリーさんはファントムミラージュガールたちを見えない位置へと連れ込みます。今の時間だとやっぱり競泳プールが人気ないんですよねー。
●
「では……」
「『なにが!?』」
なんかこう、プールの上(水面)にぷかぷか浮かべられているファントムミラージュガールたちをご想像ください。そしてエリーはプールサイドで腕組み仁王立ちです。
『なんか桃色の霧も出ないんだけど!?』
「見えない感じで絶え間なく風を流しています」
『能力の無駄遣い過ぎない?!』
そんなやりとりをしつつ、そのままきゅっと絞めてぐっと極めてぺしっと叩いて、しめやかに処理していくエリー(【念動ハンド】です)
だが普通に処理していくのも味気ない。
「つまり……こうですか?」
『なんでぇぇぇぇ?! いやぁぁぁぁ?!』
がばっと胸が開かれる。たゆんと揺れるついでに胸の谷間もばっちりアピール。ついでに見えない手が下からたゆんな果実をもみしだく。あっ、ビキニ外れそう。
そんな事が繰り広げられたら若干イケナイ雰囲気になりつつある競泳プール(なお、ちゃんと倒されていきます)
「恥ずかし固めって知ってます?」
『ちょっ、まっ、この態勢はらめぇぇぇぇ?!』
辱めを受けたまま消滅していくファントムミラージュガール……悲しい出来事でした。
『なんでこんなことするのぉぉぉぉ!!』
「冥土の土産に、なるべく芸術点の高いポーズで撮ってあげたい、と思っていまして」
『芸術家!?』
「というわけで、はいチーズ」
『いやぁぁぁぁああっ!!』
そんな感じで、世界結界のおかげで人は近寄ってきませんでしたが、競泳プールの中は阿鼻叫喚(ピンクな感じで)でした。
大成功
🔵🔵🔵
アリス・フェアリィハート
アドリブ連携歓迎
【SPD】
眞由璃さん達とプールを
楽しんで…
いえ
囮行動の甲斐あって
敵さんが現れましたね
味方や
眞由璃さんとも連携
分身と共に
クイーンオブハートキーを手に
【ハートのA】達も展開
(分身も同様の武装)
敵を
一般人の居ない
ダンスリバーフォールに
誘導し
外傷を与えない
【破魔】の【精神攻撃】での
【誘導弾】を
【一斉発射】や
【スナイパー】で狙撃気味に
攻撃
敵の攻撃は
【第六感】【心眼】【残像】
【結界術】【オーラ防御】で
防御・回避
が
敵の
UCの糸に当たり
思わず脚がもつれ
眞由璃さんの
豊かなお胸に顔を埋めてしまい
『ふあ…ふかふかでいい匂い…って!?ごごごめんなさい!』
慌てて
離れようとするも
糸が絡まり抱き合う様な形に
●
カリビアンビーチを襲う『「大いなる危機」に至る前段階の事件』――そのさらに前触れであるオブリビオンの出現は密やかに猟兵たちの活躍によって抑え込まれようとしていた。世界結界のおかげで発覚する事態にも至らず、一般人たちの意識の外で『死と隣り合わせの青春』が繰り広げられている。
「くっ……致命傷になるところでした……」
他の猟兵との共同戦線から離脱してきた土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』は息を整えながら、戦場たるカリビアンビーチを見渡す。
なお、クールに告げているが、社会的な意味で致命傷なだけで、体には一切傷がついていない。
いまだふわりふわりと『ファントムミラージュガール』たちはカリビアンビーチ内に散っている。しかし、大騒ぎしているのが猟兵……というか、目立ち切っているのが眞由璃なために、その注目度は(一般人含め)かなりあがってきている。つまり、眞由璃在るところにファントムミラージュガールたちが集まってくる。
「眞由璃さん達とプールを楽しんで……いえ、囮行動の甲斐あって敵さんが現れましたね」
そんな眞由璃の側に合流する猟兵はアリス・フェアリィハート(不思議の国の天司姫アリス・f01939)。
『私は貴女☆ ……一緒に遊びましょ……♪』
ユーベルコード【何者でもないメアリーアン】を発動したアリスの側に、彼女の分身たるシャドウ・サーヴァントが姿を現わす。アリスと同じく、ハート細工の長大な金の鍵『クイーンオブハートキー』を装備し、体の周りに変幻自在な空翔ぶジュエルのハート達『【ハートのA(アリス)】』を浮かべているところまで一緒。さながら双子のようなアリスたちが眞由璃の左右につく。
「こちらへ!」
戦闘準備が終わったアリスらを見て眞由璃が駆ける。目標地点は一般人がいないダンスリバーフォール。眞由璃を追いかけていくファントムミラージュガールたちに対して、アリスはハートのAに破魔の力を込めて眼前に展開。後ろから狙い撃つ形で一斉に放つ。虹や星々や花々がきらめくように飛翔して、ファントムミラージュガールたちを撃ち抜き、その数を減らしていくが、まだ敵の数の方が多い。
アリスの攻撃に反応してか、ファントムミラージュガールたちがよーく絡まった桃色の運命の糸を纏い始める。
「やめてください! それは私にとって致命傷になります!!」
過去(?)の経験からか、ファントムミラージュガールたちの武装を見た眞由璃が叫ぶ。と同時に転倒する。
「痛ったぁぁ……あぁぁぁっ?!」
また恥ずかしい恰好で。
「……!」
その様子を見たアリスがファントムミラージュガールを追い越して眞由璃の元へ駆け付ける。
……が、桃色の糸がですね。
思わず脚がもつれて、起き上がろうとした眞由璃に向けてすっ転ぶアリスたち。
「「きゃっ」」
「わぁっ?!」
そんなアリスたちを慌ててキャッチする眞由璃。
「『ふあ……ふかふかでいい匂い……って!? ごごごめんなさい!』」
眞由璃の豊かなお胸に顔を埋まり、思わず寝そうになったがとりあえず意識は保てた。
「ああっ、慌てて離れると! って、きゃぁぁ!!」
桃色の糸がですね?
体に纏わりついていたせいでそのまま一緒に倒れ込むアリスたちと眞由璃。
抱き合うような形で倒れ込んだところへ。
『ちゃーーんすっ』
『やっちゃえーー』
『さっきのおかえしー!』
手にした鎌(の柄)でべしべし叩いてくるファントムミラージュガールたち。
「痛い?!」
そりゃ痛いよ棒だもの。
そんなわけで慌ててファントムミラージュガールの包囲から離脱するアリスたちと眞由璃。
どうにかファントムミラージュガールたちを撃退できました。
成功
🔵🔵🔴
大町・詩乃
引き続きスクール水着(胸に”しいの”と名札)
ウォータースライダーを楽しんで(眞由璃さんに配慮してゆっくりペース)、裏側にオブリビオンを誘き寄せます。
しかし桃色のオーラが…。
悟りに程遠い詩乃は影響を受けてしまう。
『たしんきょうのかみだもの(相田みつを先生風に)』
UC自動発動。
女神な自分が「呪詛耐性で耐えて戦いましょう。」
邪神?な自分が「ここはスク水姉妹合体攻撃で倒すのです!」と社交ダンスのように男女が手を握って身体を密着するポーズを指南。
眞由璃さん『ここは女神さまの指示で』
「いえ、その方法では時間が掛かり、一般人が巻き込まれる危険が有ります!(無いだろうけど)」
と、言いくるめ・コミュ力・催眠術で説得。
眞由璃さんの右手を左手で握りしめ、右手で眞由璃さんの身体を抱いて密着。
「暖かくて柔らかい♥」
そして足の裏から衝撃波を放ちつつ、功夫の踏み込み・念動力の加速で突進!
眞由璃さんの右手の紅蓮撃と詩乃の左手に籠めた光の属性攻撃・神罰・貫通攻撃・範囲攻撃でオブリビオン達を纏めて倒します。
私達の勝利です♪
●
人知れず――否、一般人では認識できないのだ。世界結界というものがある以上、アビリティやユーベルコードといった超常現象はマスキングされてしまう。だからこそ、猟兵たちはプールを楽しむ一般人たちと同じ空間で戦闘を繰り広げることが出来る。
だがそれでも影響を防ぎきれないものがある。
それは何かって?
眞由璃さんの社会的な死亡に至る致命傷ですよ!!
「どうして私ばかり!?」
迫りくる『ファントムミラージュガール』を紅蓮撃の要領でぶん投げながら、土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』が絶叫する。
勘違いしないでいただきたい。この程度の事件、土蜘蛛の女王としては何らダメージは無い。ぶっちゃけた話、銀誓館学園との同盟さえ無ければ一般人ごと一瞬で処理できる可能性すらある。
だが今の彼女は銀誓館学園との同盟を選んでいる。その同盟が成されている間はヒトに仇なさない……というならば、今の彼女は銀誓館学園に編入しているJKと言えよう。
そう、JKとして社会的に死ぬ。
「これでも嫁入り前なのですが!!」
ほんとにね。全部、鬼畜の娘のせいだと思います。
「眞由璃さん、こちらです!」
「……!」
ダンスリバーフォールからウォータースライダーへ抜ける道の最中から、大町・詩乃(|阿斯訶備媛《アシカビヒメ》・f17458)が眞由璃に向かって手を伸ばす。
がっし、と詩乃の手を掴んで引き上げてもらう眞由璃。共に並び立った二人は急いでウォータースライダーへと向かう。なんとかファントムミラージュガールたちを振り切ったようだ。
「ふぅ……」
安堵の吐息は詩乃の口から。撫で下ろす胸には『しいの』って白い名札がぺたんと貼り付けられている。もちろん紺のスク水にである。
「助かりました、詩乃さん」
そういってほっとしたのか、胸元に手をやる眞由璃。こっちには名札はないが、なんならプレゼントしてやってもいいのでは? いや、それはさておき今は戦闘中である。
「しかしこのままでは追い付かれます」
「とりあえずウォータースライダーを滑り降りて、あの裏側へ誘い込みましょう」
2階から詩乃が指さすのはウォータースライダーのチューブがうねる、その真下辺り。さすがに立ち入り禁止されているのか、人気は全く無い。
「いえ、別に滑り降りなくても」
「いきましょう」
がっし。
「あれっ? あの、ちょっとーー!?」
そんな感じであっさりと詩乃に連行される眞由璃様。
「きゃーーー♪」
「ぎゃーーっ!?」
やっぱりプールって言ったらウォータースライダーだよね!
眞由璃に配慮して先ほどよりゆっくりペースなのだが、ちょっと土蜘蛛の女王には刺激が強かったっぽい。
ともあれ、どうにか五体満足(?)で裏側へとファントムミラージュガールたちを誘い込む詩乃と眞由璃。
「ここからが本番ですよ、眞由璃さん」
「いえ、あの、もう疲労がいっぱいなのですが……」
ちょっと涙目で訴えかける眞由璃に対して、詩乃はぐっと両手の拳を握って『ふぁいとっ』って態勢である。
「…………」
諦めたようだ。
そんな二人にファントムミラージュガールの群れが追い付いてくる。
「きました」
「ええ、ここで仕留めましょう」
即座に臨戦態勢になる詩乃と眞由璃。
『そーはさせるかーっ!』
『えーいっ』
『てやーっ』
しかし先手は打たせないとファントムミラージュガールたちも一斉に桃色のオーラを二人目掛けて放つ!
「くっ……いまさらこの程度で!!」
くぐってきた修羅場(注:このプールに来てから社会的に死にそうな場面の事)の数が違うんですよ! 『悟らないと耐えられない』とされるファントムミラージュガールの桃色オーラを弾き返す眞由璃。
「詩乃さん! 一気に……え?」
がっし。
詩乃の手が眞由璃の腰っていうか腰の部分のスク水を引っ張る。
「あの? 詩乃さん??」
ぐいっと引っ張ってみたが離してくれる気配は無い。というか、かなりがっちり掴んでいる詩乃さん。
「あの?? 詩乃さん???」
ワンスモア、眞由璃。
しかし、状況は変わらない……というか、顔をあげた詩乃は何かこう、解放感に満ち溢れていました。
『だって、たしんきょうのかみだもの』
「どこかの作家風に言ってもダメですよーーーー?!」
ええ、相○みつ○先生風に言っても誤魔化せないですよ?
どうやら悟りに程遠い詩乃さんは桃色のオーラによる『思春期のように悶々とした情動』に襲われているようだ。
積極的に密着しようとしてくる詩乃をどうにか抑え込む眞由璃。だが、詩乃の力が強い!! っていうか、桃色のオーラが直撃するにつれて、欲望が力を与えているように見える。
「ちょっと! 敵の能力にそんな効果ありませんよね!?」
「え、きのせいですよ」
「口調だけ正気……!!」
ぐぎぎぎ、と詩乃を引き剥がそうとする眞由璃。しかし忘れていないだろうか。今、ファントムミラージュガールたちに囲まれてますよ?
「詩乃さん! 敵! 敵来ていますから!!」
眞由璃の必死の訴えに、詩乃の神の部分が反応したっぽい。
【善と悪(?)の狭間にて】がカウンター発動した!
ぐぎぎ、している二人を挟み込むように出現する二人の詩乃。片方は彼女の真の姿――神たるアシカビヒメの幻影。そしてもう片方は『邪神様なりきりセット』を着用済の詩乃の幻影であった。
――女神が嘯く……「呪詛耐性で耐えて戦いましょう」と。
――邪神(?)が嘯く……「ここはスク水姉妹合体攻撃で倒すのです!」と。
常識的な行動と非常識な行動を囁くふたつの幻影が導く先は真逆。それに対して眞由璃が速攻で反応する。
「ここは女神さまの指「いえ、その方法では時間が掛かり、一般人が巻き込まれる危険が有ります!」
まさかの食い気味被せ気味での詩乃のカウンター口撃。
「え、いえ、でも」
そんなこと絶対無いでしょう、と思いながらも、すごい勢いで来る詩乃に対してそんなこと言えない眞由璃。
「ここまで、着て来てキテいますし!」
「何が!?」
どう見ても狂ってる。しかし眞由璃のツッコミは詩乃に届かない。それどころか、邪神(?)様が社交ダンスのように男女が手を握って身体を密着するポーズを指南してきましたよ。
「これがベストアンサーですって!」
「だからどうして!?」
いやまぁ、ユーベルコード的には行動成功率が8倍になるとかなんですけど、どう考えても桃色の片思いが暴走している感じで、暴走列車は走り出すしかないですし、止まる事なんて考えられないんですよ(どこかのやべーメイド談)
流れるような動きで眞由璃の右手を左手で包み込み、滑り込むような動きで眞由璃の体に密着した詩乃の右手が眞由璃の腰を抱き寄せる。
「?!」
速すぎて見えなかったよ。
「暖かくて柔らかい♥」
詩乃さーーん!? ちょっと吐息が熱いですよー?!
そんな詩乃に対して!
「こ、これいじょうは……」
声がぷるぷる震えている眞由璃さん。眞由璃は眞由璃で詩乃の熱にちょっとクラクラきているっぽいぞ。今がチャンスだ!
「眞由璃さん、このまま勝利を掴みましょう!」
「あっ、はい」
コミュ力とか催眠術とか必要無いんですよ。鬼畜の娘みたいに押し込めばいいんです。
そんなわけであっさり言いくるめ成功!
『そろそろワタシ達の無視よくなーいっ!』
『ふたりのせかいだけじゃなくてまぜろーっ!』
『というか吸わせろー!』
『ぐへへ、ふたりともいい乳してるじゃねーかー!』
はい、アウトーっ!!
と言わんばかりに、詩乃と眞由璃がステップを踏む。どこからか流れてきた音楽に合わせてストップ&ゴーのタンゴ。
「はっ!」
ターンの時の呼気に合わせて足の裏から衝撃波を放つ詩乃。その一閃がファントムミラージュガールたちを吹き飛ばす。
次の瞬間は爪先の着地と同時に功夫の踏み込み&念動力の加速!!
『にぎゃぁぁぁぁぁっ!?』
ステップという名の突進を受けたファントムミラージュガールがまたまた吹っ飛ぶ。
そのままファントムミラージュガールの群れをなぎ払いながら、再びストップの状態で態勢を立て直す詩乃&眞由璃。
「眞由璃さん、合わせてください!」
「わかりました!」
繋いだ詩乃の左手と眞由璃の右手が光に輝く。眞由璃の右手は紅蓮の炎を宿し、詩乃の左手は神罰の光を宿す。
「これが!」
「私たちの!」
「「|スク水姉妹合体攻撃《ラヴ・トラスト・スプレンディッド》ーーッッ!!」」
属性攻撃とか貫通攻撃とか範囲攻撃とかそういうものの一切合切を備えた必殺の一撃が辺りを薙ぎ払う! 纏めて吹き飛ばされるファントムミラージュガールたち。
「私達の勝利です♪」
「はい♪」
ハイタッチで勝利を飾る詩乃と眞由璃。
もうすっかり染まっちゃったんだなって感想は胸に秘めておいていただきたい。
大成功
🔵🔵🔵
フール・アルアリア
圭ちゃん(f35364)と!
折角だから遊びながら倒そっか。と耳打ち。
ねぇ圭ちゃん!次、競泳プールいこ!
山か森?確かに。
じゃあ今度一緒にキャンプ行こっか!
今はね、
人がいないときにしか出来ないことやりたいの。
どれくらい潜っていられるか計ってて!
まずは練習ーね!
最初は普通に潜水…十秒くらい?
その間に指定UCで底や壁に扉作って。
次、潜る瞬間にお嬢さんの足を掴んで引きずり込む。
僕はほら、扉の向こうで息できるし。
動きは封じたからあとは圭ちゃん任せた!
え、敵対者?一緒に潜ってただけだよ?
しっかし圭ちゃんほんと一途だよね。
そこがいいんだけど。
後で圭ちゃんをよしよししよっと。
…ところでタガメ、僕には無害だよね?
山崎・圭一
フール(f35766)と
耳打ち完了。なるほど。フールのやりたい事理解
(『命捕網』装備)
俺としてはさ、プールや海より
山や森のが似合ってると思うんだけどどう?
プールの中へ【召喚術】で放つはタガメ型ゴースト行って来い!
――おいおい。山崎圭一29歳
こちとらとうに思春期は卒業してンのよ
ケツの青いメスガキ共のお色気なんざ
15年も一人の女の面影追い続けてる俺に効くと思うな
そう、これは悟り。決してヤケクソとか開き直りじゃねえ!
さあ、安い肌晒してごらんよ
俺のUCの魔炎で大火傷だぜ?
それともプールに飛び込んでタガメの餌にでもなるか?
孤独な男の涙のしょっぱさ分からしてやる…!
聞いてンのか!そこのメスガキャァ!
●
某所・カリビアンビーチ。お昼前で少しずつ人がはけてきたこのタイミングで、事件を引き起こす要因たるオブリビオンたちが姿を現わす。それは世界結界によって、直ちに一般人には認識されない。ゆえに密やかに猟兵たちの活躍によって抑え込まれている。
一般人以外の、色んな……いや、眞由璃の犠牲だけが積み重なるが、それはさておき。
「ふむ……」
フール・アルアリア(No.0・f35766)が少し空気の変わったカリビアンビーチ内を見渡して、ひと息つく。
「どした? フー兄?」
どうにかプール(という試練の場)から這いあがってきた(?)山崎・圭一(アラサー学ラン・f35364)がフールに問いかける。生きてるって素晴らしい。
そんな圭一に対して、フールはとてとてと近づき、不意に顔を寄せる。
「!?」
「……折角だから遊びながら倒そっか」
耳打ちですよ、耳打ち。ドキッとしたかもしれませんが耳打ちですよ!
「……なるほど。フールのやりたい事理解」
そう言って呟いた圭一。冷静さを取り戻した彼が視線で先を促し、その手に『命捕みことりあみ網』を取る。霊気化している命捕網は敵には見えまい。
「ねぇ圭ちゃん! 次、競泳プールいこ!」
「おー……俺としてはさ、プールや海より山や森のが似合ってると思うんだけどどう?」
ハイテンションなフールの誘いを断るのは申し訳ないと思ったのか、一度は賛同しかけてやっぱりマイステージは選択したいって要望を出す圭一。
「山か森? 確かに」
圭一の言葉にフールが腕組みをして、納得した表情で頷き。
「じゃあ今度一緒にキャンプ行こっか!」
「今度かよ!」
聞き入れられるわけないじゃないですかー。
「今はね、人がいないときにしか出来ないことやりたいの」
そう言ってフールが指さすのは競泳プールのエリア。
「……しゃーねェなァ」
早く早く、と急かすフールに対して、半分諦めた表情で
傍目から見たら、らぶらぶですね。LoveかLikeかは評価対象外です。
そんな様子の二人を邪魔してはいけないと思ったのか、一般人たちも競泳プールから離れていき……そして楽し気な二人を標的にオブリビオンは付け狙う。
●
競泳プールに来た二人。
「どれくらい潜っていられるか計ってて! まずは練習ーね!」
プールの一番奥まで言って、両手を広げて宣言するフール。
そのままプールに飛び込んで潜水です。
「おー……」
自分がやったら潜水じゃなくて沈むだろうな、って表情の圭一がプールサイドに座り込んで水の中を覗き込んでいる。その間に『仕込み』は十全だ。
そんな態勢で過ごすこと……十秒を越えてきた。そのまま二十秒、三十秒と時間が過ぎていったその時。
『ひとりじゃさみしーでしょー!』
『おねえさんたちとあそびましょー!』
『というか、たべていい? たべていい?』
『まだ! おあずけ!』
『まずはぜんいんでなでくりまわしまーす!!』
「やかましいわ!!」
女三人寄れば姦しい、とはよく言ったもので。喧騒とともに現れた『ファントムミラージュガール』たちに対して、とりあえず自身の蟲をぶん投げて牽制する圭一。
『むぅ。ちょっとストイックすぎるぞ』
『こんなにいっぱい肌色が目の前にあるのに』
『やっぱりピンクな雰囲気がたりないんだよー』
と流れるように桃色のオーラを圭一目掛けて放つファントムミラージュガールたち。
そして直撃。
だが圭一に変化はない……!?
「――おいおい。山崎圭一29歳。こちとらとうに思春期は卒業してンのよ」
そこには悟り切った(?)圭一さんがいました。
「ケツの青いメスガキ共のお色気なんざ、15年も一人の女の面影追い続けてる俺に効くと思うな」
ぶんっ、と命捕網を実体化させて振るう圭一。その先に触れたファントムミラージュガールたちが一撃で霧散する。
「そう、これは悟り。決してヤケクソとか開き直りじゃねえ!」
『どう見てもそうみえないじゃん?!』
『ええい、ひとりでワタシ達にかてるとおもうなよー!!』
「いや、全然ひとりじゃないし」
「『へ……?』」
命捕網を振り回て敵を屠る圭一に、ファントムミラージュガールたちは包囲攻撃で仕掛ける……ためにプールの上に飛んでいったのが運の尽き。
突如、足元――すなわちプールの中から飛び出してきたフールに足首を掴まれてそのまま水中へ引きずり込まれる。
『……?!』
引きずり込まれたファントムミラージュガールたちの目の前に迫るのは白いタガメ……圭一が『召喚術を用いて密かに水中に放っていた』タガメ型ゴーストである。それがファントムミラージュガールを食い千切る。
その様子を見届けたフールはそのまま……プールの底へ。そこにあったのは13と書かれた扉だ。さながら雑居ビルが建ち並ぶ喧噪賑やかな真夜中の街にあるようなビルの扉。そこに触れたフールはそのまま異空間へと一時離脱。息抜き用とはよく言ったものだ。
(僕はほら、ここで息できるし。動きは封じるからあとは圭ちゃん任せた!)
フールしか入れず、時間も経過しない此処は今回の作戦の要。【見るなの扉のその向こう】と告げたその先で態勢を整えたフールはまた扉の外へと向かう。
扉から出るとタガメたちがじっと見てきた。さっきファントムミラージュガールたちと一緒に潜ったからだろう。
(ちがうちがう。一緒に潜ってただけだよ?)
手振りで意志疎通。圭一の蟲だからきっと大丈夫……たぶんおそらくめいびー。敵対者ではないことを示して再び水面から顔を出したフールはファントムミラージュガールを引きずり込みながら、圭一の様子を確認する。
戦いは一方的であった。
桃色のオーラでは征服できないと判断したファントムミラージュガールたちは今度は自身に桃色の運命の意図を纏わせて圭一に攻撃を仕掛けている。
だが圭一は圭一で迎撃態勢バッチリだ。
「さあ、安い肌晒してごらんよ。俺のユーベルコードで大火傷だぜ?」
そう言いながら圭一が手元に血のように赤い彼岸花を創り出し……霊気で咲くその花から白燐蟲の霊を呼び出す。その姿はさながら炎の玉――魔炎と瘴気を纏った一切を|葬送する《おくる》送り火だ。
咲き乱れる【曼呪沙華】がファントムミラージュガールたちを屠っていく。
「それともプールに飛び込んでタガメの餌にでもなるか?」
「いや、それは僕の役目」
『うそーーっ?!』
【曼呪沙華】を回避して安堵していたファントムミラージュガールをまたまたフールが引きずり込んで、タガメに送り込む。
その間にも圭一の魔炎がファントムミラージュガールに放たれる。
「孤独な男の涙のしょっぱさ分からしてやる……! 聞いてンのか! そこのメスガキャァ!」
『ガチでこわいんですけど!?』
『え、どーゆーことなん! なにがおこってんのこれ!!』
『ぎゃーーーーー?!』
阿鼻叫喚ってこういうのを言うのかな、って。
おかげさまで圭一に『社会的ダメージを負う事故』は誘発されていないようだ。まぁ見た目、露出度サイコーな女の子を追いかけ回しているようにも見えなくはないが、世界結界のおかげで助かったな?
「しっかし圭ちゃんほんと一途だよね。そこがいいんだけど」
水面でぷかーっとのんびりしながら、圭一の様子ににんまり微笑みを浮かべるフール。
「後で圭ちゃんをよしよししよっと」
そう決めたその瞬間に、フールの隣の水面が盛り上がる。
そこにひょっこり顔を出す圭一のタガメ。
「……」
何故か、じっと見つめ合うフールとタガメ。
「…ところでタガメ、僕には無害だよね?」
キチキチ、って音がしたけど気のせいだと思いたい。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
瀬河・苺子
【心情】
ようやく姿を現しましたね
ここからが本番です
……格好がこれでなければ大分決められる感じなんですが
【戦闘】
ウォータースライダーの諸々に誘い込みます
さっきのアレもそのための偵察だったのです、ええ(目そらし)
眞由璃さんと「地形の利用」で隠密し、不意打ちを狙います
プールで遊んでいる人たちを狙うオブリビオンに卑怯とは言わせません
わたし、一応ゴースト完殺がモットーのゾンビハンターですし
霧には「息止め」「毒耐性」で対抗を
密かにUCを発動し動きを止め、相手が引っ掛かったところ、「忍び足」で接近
「斬撃波」「なぎ払い」による攻撃を仕掛けます
キノコと言えば、有名なゲームキャラも使う強力な武器なんです
●
カリビアンビーチの各所で繰り広げられている猟兵vs『ファントムミラージュガール』との戦闘。それは世界結界の効果で一般人たちの意識の外に追いやられながらも、猟兵たちの細やかな配慮で悟られるような事には至っていない。
ゆえに速やかな殲滅こそが事態の解決へとつながる。
「ようやく姿を現しましたね。ここからが本番です」
瀬河・苺子(人間のゾンビハンター・f36282)もまた、現れたオブリビオンに対して気を引き締め直す……引き続きスク水姿の苺子さんです。
「……格好がこれでなければ大分決められる感じなんですが」
「諦めましょう」
隣に立つのは同じくスク水の同志(?)、土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』である。変なところで縁が繋がった気がしないではないが、諦めて頂こう。
さて。
マジで戦闘のお時間です。
●
合流した二人はファントムミラージュガールたちをウォータースライダーの諸々へと誘い込む。仲良し(さっきまで遊んでいた光景から)な二人がきゃっきゃ(?)と走っていけばファントムミラージュガールたちも釣れるって寸法ですよ。
「さっきのアレもそのための偵察だったのです」
「本当ですか?」
「ええ」
眞由璃の言葉にそっと目を逸らす苺子。『一緒に地獄に落ちよう』って言葉は伊達では無かったのだ! きっとたぶんめいびー。
ひと足先に目的地へ到達した苺子と眞由璃はウォータースライダーの支柱やそれに付随する機械の影に身を隠す。どちらかというと気配を消す行為。――狙うは不意打ち。
(プールで遊んでいる人たちを狙うオブリビオンに卑怯とは言わせません)
その間にも戦闘態勢を整える苺子。右手にはいつもの『エンドブレイク改』を装着し、ファントムミラージュガールたちの訪れを待つ。
(わたし、一応ゴースト完殺がモットーのゾンビハンターですし)
だから……容赦はしない!
踏み込んできたファントムミラージュガールに対し、死角からの弾幕。
『……!』
ファントムミラージュガールが気付いた時には弾丸の嵐が彼女たちを飲み込んでいる。
『もうっ! これでおわりとおもうなーっ!』
『ええーいっ』
どうにか苺子の不意打ちをしのいだファントムミラージュガールたちが濃密な桃色の霧を放つ。辺り一帯に霧を敷き詰めれば逃げ場は無い。それはそれで有効な作戦、だが。
「ファンガスの力、そう甘く見ないでください」
「相手から喰らうのが貴女がただけとは思わないことです」
桃色の霧を切り裂くようにして放たれるのはファンガスの菌糸で作った網と蜘蛛の巣。
『ちょっ。うごけな……!』
『鎌、おもっ?! なんで……!』
苺子の【ファンガスプリズン】がファントムミラージュガールたちの動きを止め、そこへ眞由璃の【土蜘蛛の檻】が覆いかぶさる。吸われていくのは腕力……非力なファントムミラージュガールたちの腕力がさらに下がれば箸より重たいものが持てなくなる。
「ついでに吸われた分を戻してもらいましょう」
桃色の霧に対しては息を止めて吸わないようにしつつ、皮膚呼吸分はファンガスの毒耐性でしのいでいた苺子だが、精気を吸われる効果だけはどうしようもない。その分を返してもらう、それだけの話。
ファンガスを通じて苺子が能力を解放する。直後。
『ひゃぅーーっ?!』
『はぁ、ぁぁっ!!』
、ファントムミラージュガールたちからあがる喘ぎ声。
「め、苺子さん?」
「ち、ちがいます。そういう事は良くないと思います!!」
注:喘ぎ声はファントムミラージュガールたちが勝手にしたことです。
だがこれ以上はちょっと苺子の沽券に関わってきますよ実際。
苺子と眞由璃の檻で動けなくなっている今が殲滅のチャンス。あえて接近を教える必要も無い。忍び足でファントムミラージュガールに接近した苺子が至近距離から腕を振り抜き、斬撃波によってなぎ払う。
回避のしようがないコンボにファントムミラージュガールたちは成す術も無く、霧散していく。
「キノコと言えば、有名なゲームキャラも使う強力な武器なんです」
つまり、|スーパー《強い》ってことです。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『『シーサイドプリンセス』ナナミ』
|
POW : 『ほらー後ろー逃げないとー』
【準備運動をしていないと泳げない急な大波】を放ち、命中した敵を【水着を着ていないと確実に溺れる荒波】に包み継続ダメージを与える。自身が【相手に危機感0の警告を】していると威力アップ。
SPD : 『還れー母なるー骸の海へとー』
戦場全体に【地形をレベルm/秒の速さで侵食する大津波】を発生させる。レベル分後まで、敵は【空に飛ぼうとも巻き込まれる避難困難な高波】の攻撃を、味方は【オブリビオンには快適な骸の海に似た環境】の回復を受け続ける。
WIZ : 『元ゴーストーからのー情けですー』
【使うにはちょっと恥ずかしい浮き輪】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を浮き輪なしで泳ぐのは困難な荒波で覆い】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
イラスト:赤霧天樹
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「黒玻璃・ミコ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●黒幕、あらわる!!
時間はもう少し進みまして、お昼過ぎのカリビアンビーチ。
グリモアよりもたらされた『大いなる危機』に至る前段階の事件――それには例に漏れず、オブリビオンが関与している。
その尖兵たる『ファントムミラージュガール』たちは、一般人に感知されることなく再び骸の海へと還された。いや、本当にバレてないかはちょい謎だが、世界結界がなんとかしてくれるよ、うん。
どちらかというと深刻なのはこちら……土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』である。
「う、ううう……もしかしなくてももうお嫁にいけない体なのでは……?」
こう、社会的にダメージを負う事件が多すぎた件について。ちょっと一線(?)越えそうになってたり、バッチリ撮られてたり、合体攻撃していたり。
冷静になると敗北感で動けなくなるので、眞由璃が正気に戻る前に事件を解決する必要がある。
鬼畜の娘の圧に負けさえしなければこんなことには……。そんな後悔はもう意味が無い。眞由璃に出来ることはただひとつ。
「早く、この事件の黒幕を滅ぼしましょう?」
おっと、目が据わってきたぞ? それは八つ当たりって言いませんか? 本当に巻き込まれただけなのに……悲惨とはこういうことを言う。
だがここからは本気だ。スク水に赤手装備で目の据わった眞由璃がプールサイドを徘徊している。
いや、ホラーやん。
だがそう、黒幕は倒さなければ。
お昼に入って人が激減したなみのプール……否、世界結界が働いているのか? ぽっかりとそこだけ。まるで一般人が近寄れない空間があるかのごとく、人がいない空間ができあがり……そこから朧のように姿を現わしたのは、水色のクラゲを伴った水着姿のオブリビオン。
『水着はー! 海だけの特権でしょーーーー!!』
浮き輪に座って海に浮いているかのように、空に浮いている『『シーサイドプリンセス』ナナミ』であった。
『こんなトコにこんな施設つくったらさー! ボクの作った水辺のゴーストタウンに人こなくなっちゃうじゃん!』
いや、その前にゴーストタウンに一般人は来ないと思うのですが??
そんなツッコミをしてくれる配下(ファントムミラージュガールだよ)もいなくなったし、そもそも聞いてくれる気配も無い。
『水着の女の子が恥ずかしがる姿とか最高だよね! ちょっと配下の子らじゃそういうの拝めなくてさー。もージョウチョが足りないよねジョウチョ!』
だから欲望も全開ですね!!
『水着は海で! ハイ、リピートアフターミー!! だからココ壊しますよー』
そんな理由でシーサイドなプリンセス、ナナミ様がなみのプールを津波にしようと暴れ出す。
このままではなみのプールが荒れ狂い、施設が壊れてしまう。
ナナミを止めて、カリビアンビーチを守らなければ。
とりあえず、スク水姿の眞由璃が羞恥に染まった顔をすると動きが止まるんじゃないですかね?
※シナリオ補足※
3章も戦闘です。
シーサイドプリンセス『ナナミ』を撃破してください。
戦闘場所はとっても広いなみのプール。世界結界の効果で一般人たちはなんとなくこの場から離れていったので巻き込まれる可能性はありません。
猟兵を敵として狙ってくるので、囮などを立てる必要はありませんが、水着姿の者(男女問わず)が羞恥に染まった顔をすると、動きが止まります(フェチ)
上手く利用すると一方的にボコれるでしょう。そこに眞由璃がおるじゃろ?
禁止事項は施設の破壊。範囲攻撃は解禁(前章から変わりました) その他、戦闘行為は世界結界の効果により、誤魔化されます。そのため、禁止事項だけ注意してもらえればいつも通り戦って大丈夫です。
禁止事項は、一般人の巻き込み(その場に居ないので意図的に巻き込む行為を指します)、施設の破壊。あと、えっちな行為(とらぶるハプニングぽろり程度はOK)
シナリオには全然関係ないですが、『えっちなのうみそおいしいです』的なことがプレに書いてあると、真面目に採用率激減しますんで。それはこれに限らず。
ナナミは背中の羽と浮き輪の効果でふよふよ浮いていますが、戦闘時に高速空中機動出来るほどの飛翔力はありません。ただし、シーサイドな能力がすごいので、波には気を付けてください。水着は着ておいたほうが良いと思います。
エリー・マイヤー
◎
一理ありますね。
眞由璃さんが恥ずかしげもなく堂々と裸体をさらけ出していたら、
興奮よりも恐怖や軽蔑が先に来ます。
NO恥じらい、NO色気。敵ながら天晴な心がけです。
そんなわけで、まずは眞由璃さんに抱き着きます。
そして耳をはむはむし、太ももをさすさすし、頬をぺろぺろします。
いえ、作戦です作戦。
誰に恥じることもない水着美人ですが、恥じらい薄目な私。
奥ゆかしくも慎み深く、いい感じに恥じらってくれる眞由璃さん。
敵の性癖に刺さるのはどう考えても後者です。
そんな眞由璃さんの恥じらう姿を見せつければ、
敵も攻撃の手を止めざるを得ないはず。
その隙をつけば、労せず勝利で万々歳って寸法です。
あ、ナナミちゃん撮影よろ。
念のため、防水ケースに入れといてください。
そんな感じで、満足したら攻撃開始です。
まず【念動エッジ】で羽や浮き輪や水着を斬り、行動を制限。
そのままスマホを避けつつぶった斬ってノックアウトですね。
もし敵が反撃してきたら…対応は眞由璃さんに丸投げで。
いや~、実は私泳げないんですよね。
溺れたら助けてくださ
●
カリビアンビーチに訪れた災厄……っていうか、元凶っていうか。
水着と浮き後クラゲを完備した『『シーサイドプリンセス』ナナミ』は施設を破壊せんと、感情の赴くままに自身の『波を操る力』を全力で振るおうとしている。
『いーやっふぅぅぅ!! 大波いっくよーーーっ!!』
いや、ただのハイテンションギャルやん。しかも八つ当たりやん。
でも、こんなでもオブリビオンなので、放っておくとシルバーレイン世界が滅ぶし、何なら能力者では倒せないし、もっと言えば『大いなる危機』の前触れである。もうなんなの、シルバーレイン。
「くっ……」
そんなナナミの前に立ち、その存在を色んな意味で滅しようとしているのが土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』である。……が少々相性が悪い。性癖の話では無くて、属性あるいは戦闘スタイルの問題である。
近接戦および炎で戦う眞由璃に対して、ナナミは遠距離から波を操り、その水で全てを押し流す。
1対1では圧倒的な眞由璃の不利。
だがその場にようやく姿を現わした者がいる。
「一理ありますね」
それはエリー・マイヤー(被造物・f29376)、こういう時はシリアスもできる、かなりイイ女の重イイひと言である。
「え? あ、あなたは……?」
そして実は本日、眞由璃と初対面である。ええ、これまで暗躍していましたからね! まさか助っ人のごとく現れたエリーがこれまで眞由璃に散々いたずらしていた人物だとは夢にも思うまい。
それはさておき。
エリーの言葉はナナミに向けてのものだ。すなわち、彼女の言葉を肯定しているということになる。
どういう部分か、というと。
「眞由璃さんが恥ずかしげもなく堂々と裸体をさらけ出していたら、興奮よりも恐怖や軽蔑が先に来ます」
「例えが私?!」
まさかの、突然現れた味方からフレンドリーファイア。眞由璃がものすごい勢いでエリーの方を振り返る。
「NO恥じらい、NO色気。敵ながら天晴な心がけです」
『ふ……敵であることが惜しいよ。猟兵じゃなかったら友達になれてた』
「あれ!? 私、置いていかれてます? 私がおかしいんですかこれ?!」
心の底からお互いを認め合うエリーとナナミ。そして頭を抱える眞由璃。
「ほらー後ろー逃げないとー!!」
そんな隙を逃さず、ナナミが大波を放ってくる。準備運動していないと泳げないとか水着を着てないと溺れるとかいろんな話があるが、とりあえずその辺りはセーフ。
その大波に対して、エリーが即座に動く。
「きゃー」
めっちゃ棒読みの悲鳴である。悲鳴をあげながら……眞由璃さんに抱き着くエリー。
「えっ、ちょっ」
想定外過ぎる行動に眞由璃が超絶動揺する。
(まずは抱き着き、成功です)
抱き着き態勢のまま、大波を一度しのいで。しかしエリーは内心ガッツポ。何故かって……今から眞由璃を辱めるからさ!!
「はむっ」
「~~~っ?!」
突然、エリーに耳をはむはむされて声にならない悲鳴をあげる眞由璃。エリーの奇行(?)に対して眞由璃は抵抗どころか、体を硬直させて羞恥で顔を染める。
「……」
その様子にエリーは勝利を確信する。手が眞由璃の太ももをさすさす、次いで頬をぺろぺろ。柔か頬っぺはあむあむ甘噛みしましょうねー。
「というか、何をされてますかー?!」
ようやく硬直から回復した眞由璃が叫ぶ。
「いえ、作戦です作戦」
「なんの!?」
悪びれもなく告げるエリーに対して、眞由璃はようやくツッコミできる程度の気力を取り戻したっぽい。
だがこれは本当に作戦なのだ。何をするにしてもナナミの動きを止めなければいけない。そのためにはナナミの性癖を刺激する必要がある。
「誰に恥じることもない水着美人ですが、恥じらい薄目な私。奥ゆかしくも慎み深く、いい感じに恥じらってくれる眞由璃さん。敵の性癖に刺さるのはどう考えても後者です」
「え、ま、はぁ……」
エリーの言葉があまりにも正論(ここだけマジで正論)で、眞由璃が頷くしかできない。
「つまり……そんな眞由璃さんの恥じらう姿を見せつければ、敵も攻撃の手を止めざるを得ないはず」
「いえ、そこが納得いかなひゃぅっ!?」
おっと、エリーの太ももさすさすが内股の方にいったから敏感に反応したみたいです。
『……!』
そんな眞由璃をナナミが食い入るように見ている。おっと、波が完全に止まってますね? というかここまでのエリーのセクハラ……じゃなかった作戦シーンをガン見してたっぽいぞナナミちゃん。
「その隙をつけば、労せず勝利で万々歳って寸法です」
「なるほど。作戦としては完璧ですし、わかりましたけど、私から離れてくれませんか!?」
「え、いやですけど」
「即答?!」
漫才みたいになってるけど、眞由璃は本気で全力でエリーにツッコんでいる。というかせめてツッコミでもしてないとエリーの手練手管(?)でひどいことになりそうだからである。
とりあえずナナミも攻撃態勢忘れてるし、問題ない……はず?
「あ、ナナミちゃん撮影よろ。念のため、防水ケースに入れといてください」
『おっけー♪』
「『おっけー♪』じゃありません!! 何、共同戦線張っているんですか!?」
ぽーい、とエリーが投げたスマホを横ピースしながらキャッチして、シャッター切りまくりなナナミ。そんなところだけ阿吽の呼吸で動かないで欲しい。そんな切実な眞由璃の祈りは届かない。
しばしお待ちください。
「ふぅ……大満足です」
「うっうっう……もうお嫁にいけない……」
いい笑顔でやり切った感を全身から醸し出すエリーに対して、その足元に崩れ落ちてしくしくと涙する眞由璃。
『いやー、ボクも大変満足です』
何か知らんが、向こうでナナミもいい笑顔でつやつやしている。
もはやこの二人(眞由璃除く)に言葉はいらないのだろう。だが猟兵とオブリビオンという立場だけが今の彼女たちの関係性を決めてしまう。すなわち、敵対する者と。
『というわけで、改めて大波! 飲まれてしまえーっ!』
「させません。【念動エッジ】!」
ナナミの背後からエリーと眞由璃を襲わんとする大波をエリーの【|念動エッジ《念動力の斬撃》】が斬り裂き、波を強引に砕く。
「スパッと行きましょう」
そのまま流れるように。【念動エッジ】の矛先をナナミに向けるエリー。
『きゃぁぁぁぁ!!』
攻撃と攻撃の間隙を突かれたナナミは【念動エッジ】を回避しきれず、その身を斬り裂かれていく。その拍子にスマホが手から零れて。
「……はっ!?」
目の前に落ちてきたスマホを思わずキャッチする眞由璃。
「ありがとうございます。眞由璃さんの恥ずかしい写メ、回収完了です」
「はっ?! しまったぁぁぁぁぁ!!」
そのまま水没させておけばよかったものを。
「か、かえして……」
「いえ、これ預かり物なので返さないと」
『くっ、ボクもやられっぱなしじゃいられないんだよ!!』
眞由璃から伸びてくる手を必死に回避するエリー。その二人に対してナナミが大波をけしかける。
「「あ……」」
うっかり飲み込まれる二人。
「……ぷはっ!? 水着を着ていて正解でした!」
どうにか波をしのぎ切って水面から顔を出す眞由璃。そして隣にいたはずのエリーを探して……。
「あれ? エリーさんは……?」
いない。どこにいったのか……? と思ったらものっそい流されていた。
「いや~、実は私泳げないんですよね。溺れたら助けてくださ「そういうことは早く言っていただけますか?!」」
ガチ溺れているエリーを必死になって救出する眞由璃さん。
その間にナナミさんは態勢を立て直すのでした。
大成功
🔵🔵🔵
大町・詩乃
これまで同様スク水で。
「ええ判りました。ちゃんとやりますよ♪」
と、どこかから届いた電波?を受信してやり取り。
(お嫁にいけないと嘆く眞由璃さんに)
「大丈夫ですよ眞由璃さん。
いざとなれば私が何とかしてあげますから♥」
と愛おしそうに眞由璃さんの頬を撫でます♪
(腰には手を回している)
※一見ネタっぽい言動ですが、いざとなれば《回生蒔直》で眞由璃さんの
子供である土蜘蛛さん達ともども眷属神にした上で、神職の大町一族の中
から良い人を紹介できるかな~とか企み中。
羞恥に染まった眞由璃さんを見て動きが止まったナナミさんに、
「隙あり」
雷の属性攻撃・全力魔法・高速詠唱による雷をバリバリと。
怒ったナナミさんの本気の攻撃(UC)に対しては《神性解放》発動。
「眞由璃さん、ここはもう一度合体攻撃です!」
と先程と同じ体勢になり、眞由璃さんもオーラで包みます。
オーラで大波を吹き飛ばしてナナミさんに突進。
眞由璃さんの右手の紅蓮撃と詩乃の左手に籠めたUC効果&光の属性攻撃・神罰・貫通攻撃でナナミさんを貫いて倒しますよ~。
●
俄かに騒がしくなるカリビアンビーチの『なみのプール』。人が増えてきたかと思いきやそんなことはない。一般人からすれば『あれ、故障か?』と思うレベルで大波や荒波が発生しているが、それは彼ら彼女らが認識できないだけで。
世界結界を挟んだその薄皮1枚の向こうで、猟兵vs『『シーサイドプリンセス』ナナミ』の戦いは続いている。
というか、見た目だけ言えば、ナナミが大波ひゃっはーして、それに猟兵が飲み込まれてる(なお物理ダメージはあんまりないが飲み込まれると大変)
そしてそんな傍らで眞由璃が巻き込まれている。っていうか、そろそろマジでお嫁にいけなくなるかもしれない(精神的ダメージ的に)
そんな様子を眼前に、大町・詩乃(|阿斯訶備媛《アシカビヒメ》・f17458)は虚空を見つめていた。
「ええ判りました。ちゃんとやりますよ♪」
どこからか何かを受信したらしい。
スク水(胸に『しいの』ってかいてある)のキケンがアブナイ胸元に手を添えながら、詩乃は虚空に向かって呟く。発信元もサムズアップ案件である。
「……?!」
こちらはナナミに対して紅蓮撃ぶっぱしていた眞由璃さんである。突如背筋に走る悪寒。外れる紅蓮撃。そして反撃の。
『そーれっ♪』
大波である。
急速に足元から盛り上がる荒波を回避することはできず、飲み込まれて押し戻される眞由璃。
「くっ……やはりしぶとい……って、えぇっ、ちょっ、えぇぇぇっ?!」
波の中から勢いよく立ち上がろうとした眞由璃が胸元を押さえて慌てて座り込む。度重なる激戦にスク水がピンチだ。具体的には泳ぎ過ぎた時と同じように、激しくズレ、いや零れかけている。意外と食い込んだり、外れそうになるんですってね?
むしろ紺から白い果実が半分以上見えていたような気もするが、周りに一般人はいないし、見ていたのはナナミだけだ。セーフ……とはならなかった。
「うう……本当に私、もう貞淑な乙女では……」
まぁオブリビオンなのでお嫁先も無いかもだし、そもそも次蜘蛛の女王なのでそんなことしてる暇は無さげなのだが、それはそれ。これはこれである。乙女心は難しい。
ナナミに背を向けて胸元を隠す眞由璃に対して(なお、ナナミは眞由璃の羞恥顔で攻撃が止まっている)、ふわりと前に立つのはもちろん詩乃である。
「大丈夫ですよ眞由璃さん」
「し、詩乃さん……?」
何かどこかから取り出したショールを肩にかけ、優しく眞由璃を立ち上がらせる詩乃。そして眞由璃を見上げるようにして微笑む。
「いざとなれば私が何とかしてあげますから♥」
「言葉の優しさとは裏腹に、なにか悪寒がするのですが!?」
なんでだろうね?
愛の言葉(?)を囁きながら愛おしそうに眞由璃の頬を撫でる詩乃。ちなみにその言葉を発すると同時に詩乃の左手は眞由璃の腰に回っていて、ぐいっていうかがしっていうかしっかり抱き寄せています。今からまたダンスします??
まぁ冗談のような、ネタっぽい言動ではあるが、発しているのが詩乃――色々規格外の多神教の神である。ガチの神……というか、口先だけの神じゃないところがポイント。
(いざとなれば【回生蒔直】で眞由璃さんの子供である土蜘蛛さん達ともども眷属神にした上で、神職の大町一族の中から良い人を紹介できるかな~)
とか本気で企んでいるので、ある意味注意が必要なのだが、こう、蜘蛛の巣に囚われた蝶……あれ? 眞由璃、蜘蛛の方のはずなんですが??
さておき。
『水着美少女のゆりゆりシーン……イイね!!』
百合かって言われるとそれはそれで色んな人からご指摘いただきそうだがさておき。一般的にはキマシタワー案件と言えるのではなかろうか。しかも比較して小柄な詩乃が攻めで、大柄な眞由璃が受けである。このギャップはとてもイイ。イイですね!!
そんな感じで完全に動きが止まっているナナミ(ガチ観測中)……に容赦なく攻撃するのもまた詩乃の神性(性格的な意味)なのかなーって思います。
「隙あり」
『ぎゃーーーー?!』
ノールック・ノーディレイの雷撃が炸裂する。ちなみに適当にダーツ投げた雰囲気だけど、全力の雷撃バリバリである。あまあまな雰囲気と攻撃は別タスクなので並列処理ができます。たぶんきっとめいびー。
『くっ……まさかボクを貶めるための演技……!』
「いえ本気です」
「それはそれで怖いのですが!?」
眞由璃のジェットコースターな感情を置き去りにして、ちょっとおこなナナミの言葉に真剣な表情で返す詩乃。同時に【神性解放】――ナナミに神罰執行するために全身を『危害ある全てを浄化消滅する』若草色のオーラで包み、戦闘態勢を整える。
『むぅぅぅ!! こうなったら3倍荒波だぁぁぁ!!』
よくわからないけどこれまでの3倍らしい。そんな感じの大波荒波が詩乃と眞由璃の前に立ち塞がる……!
「これは……私だけでは! 眞由璃さん
「え、あの、あれもういっかい?」
「はやく!」
「あ、はい」
詩乃の勢いに押し切られる眞由璃。たぶん半分くらいは『もう一回やりたいなー♪』的な理由であろうことは眞由璃以外は気付いている。
というわけで、改めて情熱のストップ&ゴーのタンゴダンス。ダンスの態勢を取った瞬間に、若草色のオーラが眞由璃まで包み込む。
ステップを踏みながらナナミに向けて突進する二人。包み込んだ若草色のオーラが大波を吹き飛ばしつつ、ナナミに肉薄すれば。
繋いだ詩乃の左手と眞由璃の右手が光に輝く。眞由璃の右手は紅蓮の炎を宿し、詩乃の左手は神罰の光を宿し。
「あれ、もう一回叫ぶんですか!?」
「必殺技の名前を叫ぶのはお約束です。はい、どうぞ!!」
「え、ちょ、まっ」
「「|スク水姉妹合体攻撃《ラヴ・トラスト・スプレンディッド》ーーッッ!!」」
乗せられて叫んでるやん。どんだけ味方の押しに弱いんだ。
というわけで、眞由璃の右手の紅蓮撃と詩乃の左手の光にして神罰にしてあらゆる障害を貫通する攻撃が合わさった|必殺攻撃《らぶらぶあたっく》が炸裂する!
『ぎゃーーーー?! でもとうといーーーっ!!!』
そんな事を叫びながら吹っ飛ばされるナナミちゃん。
「『人々や世界を護りたい想い』……それが私を強くしたのです」
「え?」
シリアスに決めている詩乃に対して、思わず声が漏れる眞由璃。詩乃のユーベルコード【神性解放】の効果ですよ。間違っては無い、うん。
大成功
🔵🔵🔵
黒木・摩那
ジョウチョとか、恥ずかしがる姿が最高!とか、本当に欲望全開ですね。
いっそ清々しいぐらいです。
ですが、眞由璃さんにこれ以上の辱めを許すわけにはいきませんし、施設も壊されるわけにはいきません。
ここで決着をつけさせてもらいます。
大波を生み出す敵ならば、マジカルボード『アキレウス』の出番ですね。
UC【矢印過流】の矢印をボードに配置することで、速度をUP。
大波を【サーフィン】で乗りこなしつつ、ナナミに接近します。
最後は魔法剣『アキレウス』ですれ違いざまに【衝撃波】で叩き切ります。
いい波をありがとうございます。
ここの施設に欲しいぐらいですね。
●
にわかに騒がしくなったカリビアンビーチ……っていうか、欲望(?)渦巻くなみのプールになってしまったカリビアンビーチ。世界結界が無ければ色んな意味で窮地に追い込まれる猟兵たちが一般人たちの意識の外で戦っているとは誰も思うまい。まぁ一番被害を受けているのは土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』なのだが。ついさっきも2件くらい新しく被害受けてるが。
さておき。
オブリビオン『『シーサイドプリンセス』ナナミ』が今回の事件の黒幕であることは確実である。ゆえに猟兵たちはその本能でナナミを倒そうと奮闘している……している?
「ジョウチョとか、恥ずかしがる姿が最高!とか、本当に欲望全開ですね。いっそ清々しいぐらいです」
いや、ここで黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)さん登場です。よーしこれで流れが変わるぞ、眞由璃的に。
「……!」
摩那の登場に眞由璃の表情が明るくなる。いや、さっきはハプニングがあったけど、摩那さんは眞由璃の味方(精神的ダメージの観点で)である。さっきのはファントムミラージュガールたちのユーベルコードが悪い。
その期待の眼差しを受けて摩那が頷く。
「ええ。眞由璃さんにこれ以上の辱めを許すわけにはいきませんし、施設も壊されるわけにはいきません。ここで決着をつけさせてもらいます」
「ま、摩那、さん……っ」
やっと自分を守ってくれる味方が現れた。そんな喜びに涙する眞由璃でした。どんな相方でもヒロイン属性な眞由璃さんである。
『いやいや、そういうシーンも嫌いじゃないけど海でやってよ、海で!!』
場所が施設っていうだけでイラァっとしているナナミは即座に大波をけしかける。
準備運動をしていないと泳げない急な大波……されど摩那にそれは通じない。準備運動どころか、波を乗り切る『相棒』がいるからだ!
「大波を生み出す敵ならば、マジカルボード『アキレウス』の出番ですね」
どこからともなく取り出したアキレウスに波に向かって投げ、追いかけるように跳びあがった摩那がアキレウスとともに大波を『捕まえる』。
『なっ、くっ……だから海で! それやって!!』
悔しさ(?)で荒波をさらに荒れさせるナナミ。
「おっと。どこであっても波は波。乗り切るのがコツです」
足元から来るナナミの荒れた感情すらも乗り越えるかのごとく、足元でボードを操作して態勢を整える摩那。同時にユーベルコード【矢印過流】を施す。
「励起。昇圧。空間イメージ展開。操作開始」
念動力を可視化した矢印がアキレウスのボード上に数個配置されれば。矢印が揃って指し示す進行方向目掛けて、アキレウスの速度が急速アップする。
波を乗り越えて……否、突き抜けるようにして。ナナミに急速接近する摩那。
『まさか……! そんな……!』
絶大なる自信の元に放たれていた大波をあっさりと|クリア《乗りこな》されて。摩那の力とセンスと水着姿を惜しいと思いつつ、オブリビオンの本能が摩那を迎撃する。といっても残っている攻撃手段はクラゲを投げつけることくらいしかできないが。
「……っ!」
小さく息を吐きながら、抜刀するのは魔法剣『緋月絢爛』。クラゲを斬り落とすと同時にその刀身にルーン文字が煌めき、その剣先がナナミへと向く。
「はっ!」
摩那&アキレウスの突撃、そしてすれ違いざまの緋月絢爛による斬撃。それらが強烈な衝撃波となってナナミに叩きつけられる。
『きゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!』
防ぐどころか反応も出来ず、その衝撃波に叩き切られるナナミ。
「いい波をありがとうございます。ここの施設に欲しいぐらいですね」
ナナミの波を乗り切った摩那が悠然と笑みを浮かべるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
アリス・フェアリィハート
アドリブ連携歓迎
【SPD】
※自身も
1章から水着姿
貴女が
ナナミさん…
『このプールは…破壊させません!』
眞由璃さんと連携
クイーンオブハートキー
を使い
【ハートのA】達も展開
施設を破壊しない様
注意
敵の攻撃等
【第六感】【心眼】【残像】
【結界術】【オーラ防御】で
防御行動
外傷等を与えぬ
【破魔】の【精神攻撃】での
魔力【誘導弾】の【一斉発射】等や
UCで攻撃
が
津波で
眞由璃さんの水着が
スライダーの時以上に
はだけて…
『大丈夫ですか眞由璃さん…って、水着が…!?』
UCの
癒しの
蜘蛛糸に【防具改造】をのせ
蜘蛛糸で水着補強するも
何か
際どい装いになってしまい
『水着を直すまで、これで…あれ…?(赤面』
でも
そのお陰で
敵にも隙が…?
●
人気の少なくなったカリビアンビーチ、なみのプールに激しい衝撃が走る。それは猟兵たちが『『シーサイドプリンセス』ナナミ』を迎撃している音でもあったし、ナナミの生み出す大波や荒波にカリビアンビーチの施設が軋み始めた音でもある。
このままではカリビアンビーチがピンチである。
「貴女がナナミさん……。このプールは……破壊させません!」
ハート細工の長大な金の鍵『クイーンオブハートキー』を手にして構えつつ、アリス・フェアリィハート(不思議の国の天司姫アリス・f01939)が告げる。なお、ずっと水着である。安全対策大事。
変幻自在な空翔ぶジュエルのハート達『【ハートのA(アリス)】』も展開しつつ、アリスが視線を遣る先は土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』。
「わかりました。合わせていきます」
アリスの意図を把握した眞由璃が赤手を構えてアリスの動きに合わせようとする。
『おーおー。悠長にしてると波で飲み込むぞー!』
なんかオラついているんですがナナミさん?
『還れー母なるー骸の海へとー』
と告げた瞬間、その足元から盛り上がるようにして放たれる秒速200mを超える速度の大津波がカリビアンビーチを侵食していく! っていうかこれ大丈夫なのかカリビアンビーチ?!
「……んぅっ!!」
あまりにも大きい津波の範囲に対して回避は困難。即座にアリスは結界にオーラの護りを組み合わせて防御を選択。その場で津波をしのぐ。
「眞由璃、さんは……」
「どうにか、しのぎました!」
こちらは蜘蛛糸を使って流れに逆らうことなく、どうにかしのぎ切ったらしい。
『空飛んでても巻き込んじゃうからねーっ』
どこにいても回避は困難らしい。
ならば攻撃こそ最大の防御!
「ていっ」
精神に直接作用する、かつ破魔の力を込めた魔力誘導弾を複数生成、一気に放つことで牽制するアリス。
『っとぉ!!』
それを回避するナナミ。だがその隙にアリスは次の一手を放つ。
「――全てを灼く紅蓮の星焔の蜘蛛糸……全てを癒す銀なる星の蜘蛛糸――それらの領界を……!」
ユーベルコード【アトラクナクア・ヴァーミリオンウェブ】――戦場全体に万象等あらゆる全てを灼く星焔の蜘蛛糸領界を発生させるユーベルコードである。さながらナナミの大津波を上書きするように放たれたソレによって、水と炎がぶつかり、相殺される。
「きゃぁっ!」
しかし急激な変化によって、いわば水蒸気爆発が発生し、眞由璃がその強風に巻き込まれる。
『大丈夫ですか眞由璃さん…って、水着が…!?』
「……え?」
アリスの指摘に自身の水着を確認する眞由璃。水蒸気爆発の熱で縮んだっていうか変形しているらしく、眞由璃の大きな果実がまろびでようとしてる。
「ちょっとぉぉぉぉ!?」
またもや社会的ダメージの負担によって冷静さを犠牲にする眞由璃。
「えっ、と」
その様子に頑張って、アリスが【アトラクナクア・ヴァーミリオンウェブ】の別側面。癒しの蜘蛛糸による水着補強で眞由璃を助けようとするが……これは逆効果でしょうか。何かキワドイですね??
「水着を直すまで、これで……あれ……?」
かえって赤面するアリス。
そして生まれる赤面羞恥の少女が2名。
『ごちそうさまですっ!!』
じーっとその様子を眺めるナナミ。動きが止まった。
「み、みないでくださーーーいっ!!」
隙だらけなナナミに対して、眞由璃が紅蓮撃を全力で叩き込むのでした。
成功
🔵🔵🔴
瀬河・苺子
【心情】
リリスのリアクションまで考えてUC使ったりしませんよ!
狙っているなら、もっと狙うようにやるでしょう!
※羞恥で赤面中
【戦闘】
相手に隙が出来たのに気付いたところで、「瞬間思考力」で状況把握し、UCを眞由璃さんに使用して攻撃開始
「(眞由璃に)気が合いますね。一刻も早く、事件の黒幕を滅ぼしましょう」
水上で動くのは正直難しそうなので、浮き輪は使います
恥ずかしいけど、これが一番確実なんです!(赤面中)
「ゾンビハンターには戦士としての誇りはありません。あらゆる方法を用いて」って絶対こういう意味じゃないと思うんですが!
眞由璃さんとタイミング合わせて、「リミッター解除」「捨て身の一撃」を叩き込みます
●
熾烈を極めるカリビアンビーチの戦い。これこそは『大いなる危機』に至る前段階の事件。ゆえに放置すればこの世界は滅びへと向かうであろう。
まぁその割にはプールサイドではっちゃけているんだけれども。
こう、オブリビオンと猟兵じゃなかったら不思議な大波ショーで片付いたかもしれないような見た目であるが、残念ながら『『シーサイドプリンセス』ナナミ』はバッチリ、オブリビオンだし、事件の黒幕だし、放置すればカリビアンビーチが壊される。そしてその過程できっと土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』の貞操も行方不明になる。
それは防がねばならない。えっちなのは良くないと思います。
「…………」
そんな感じで眞由璃はナナミと油断なく相対しつつ、隣にいる瀬河・苺子(人間のゾンビハンター・f36282)にじっ、と視線を送っていた。何かって言うとさっきのファントムミラージュガールたちを退治した時の事を思い出したからである。
「リリスのリアクションまで考えてユーベルコード使ったりしませんよ!」
眞由璃の視線から何かしらを感じ取った苺子もまた、油断なくナナミを見据えながら、しっかり眞由璃に抗議した。
「狙っているなら、もっと狙うようにやるでしょう!」
「つまり……そういう思いもあった、と?」
「ち、ちがいますってば!」
だいたいの場合、受けに回る眞由璃が珍しく攻めている。そんな眞由璃のツッコミに何か連想してしまったのか、赤面羞恥な苺子さん(スク水です)である。
『……じゅるり』
おっと。ナナミの琴線に触れたっぽいぞー? 大波も収まっているし、浮き輪を投げつけるのも忘れて、じーっと苺子の方を見ているナナミ!
「はっ……!?」
そんなナナミに苺子は気付いた。赤面羞恥の動揺から少々正気を取り戻した苺子はその瞬間思考力で状況の把握と次なる道筋を導き出す。
「眞由璃さん」
「はい?」
声をかけられて振り向いた眞由璃に、苺子が手を伸ばす。指先から伝わるのは【ファンガスネット】――眞由璃を心を感応させるファンガスの糸で包み込み、装甲と隠密力を強化しつつ、癒しを与える思いを込めたキノコを生やす。
少しでも心の傷が癒えるように、と。社会的ダメージを受けすぎた眞由璃には優しいファンガスである。
その力を受けて、少し目力を取り戻した眞由璃が目を見開きながら苺子を見る。
「気が合いますね。一刻も早く、事件の黒幕を滅ぼしましょう」
「……! はい!」
揃ってナナミに向かう苺子と眞由璃。
『くっ……女同士のこの場限りの共闘、とうといっ! でもそれは海でやれ!!』
どうあってもカリビアンビーチは許さないらしい。元ゴーストの情けと言わんばかりに、使うにはちょっと恥ずかしい浮き輪とクラゲを連続投擲してくるナナミ。
「クラゲは私が!」
ファンガスの力を借りた眞由璃がキノコ型の弾丸でクラゲを撃ち落としていく。
「おまかせしますっ」
そして投擲された浮き輪をかわしつつ、ナナミへの接近を試みる苺子。しかし、浮き輪を追いかけるようにして放たれていた荒波が苺子と眞由璃を飲み込む!
「きゃぁっ」
「くぅっ……!」
悲鳴をあげて波に飲み込まれてしまう苺子と眞由璃。咄嗟に伸ばした手の、指先に触れた何かを必死に掴んで引き寄せる。……さっきかわした浮き輪だった。
「「…………」」
正直なところ、この激しい荒波を乗り切るには浮き輪が必要だ。真面目に遭難というか溺れそうな勢いなのだから。背に腹は代えられないってやつである。
『やーい。そんな浮き輪使ってはずかしー♪』
ふよふよっと空中浮遊しながらくすくす笑ってくるナナミ。
「恥ずかしいけど、これが一番確実なんです!」
若干キレ気味に返す苺子。しかし赤面しながらである。ツンデレじゃなくてもツンデレって思わせるくらい、|デレ《パワー》のある羞恥顔である!
『はぅっ、美味しいっ!!』
決して食べているわけではないけれども、おいしいです!
「くっ、苺子さん! また動きが止まっています。今がチャンスです!」
「わかっています!」
眞由璃と苺子のやり取りを聞いてなお、苺子の羞恥顔に食いついているナナミは動かない。
今こそが滅殺の最大のチャンス……!
「『ゾンビハンターには戦士としての誇りはありません。あらゆる方法を用いて』って絶対こういう意味じゃないと思うんですが!」
ほんとですよ。でもゾンハンの人って愉快な人が多い気がします。なのである意味正解なのでは???
荒波に抗うのではなく、浮き輪が生み出す浮遊力を上手く利用して、波の勢いで一気に詰める苺子。それに合わせて、別方向から眞由璃もまた肉薄している! 浮き輪使っているのはヒミツだ!
「これで終わりです!」
眞由璃の紅蓮撃――赤い炎が波を上を走り、ナナミに到達する!
『きゃぁぁっ!!』
油断しまくっていたナナミに直撃。荒波に叩きつけられるようにして撃ち落とされる。
『くぅっ! でもまだ……!』
「いえ、|終幕《エンドブレイク》です」
波から顔を出したナナミに対して、苺子が銃口を突きつける。右手の『エンドブレイク改』――かつて共に戦い抜いた相棒の一部をリバイバルしたガトリングガンが全てを滅する勢いで弾丸を吐き出し、叩き付ける!
『くっ、あぁぁぁぁぁーーーっ!!!』
蜂の巣にされてボロボロに崩れ落ちるナナミ。
「眞由璃さん!」
「はい!」
最後の一撃はタイミングを合わせて。
「迸れ! 【紅蓮撃】!!」
「あなたの勇気、あなたの闘志、今一度わたしに貸して! 【ファイナルキャノン】!!」
苺子と眞由璃の最大最強攻撃が同じタイミングで叩き込まれる。
『きゃーーっ!! そんな、ボクのシーサイド計画が……こんな施設の中で潰えるなんてぇぇぇぇぇぇーーーーっ!!』
ちゅどーん、と激しい音を立てて爆発する『シーサイドプリンセス』ナナミ。
「やっと……終わりましたね」
「ええ。厳しい戦いでした……」
荒い息を整えつつ、眞由璃と苺子はお互いの健闘を称える。なんか友情とか芽生えた感すらある(種族の違いとか使命とかが関係ない場においては)
こうして、猟兵たちの活躍によって、カリビアンビーチに訪れた危機は回避されたのである。
大成功
🔵🔵🔵
●後日談
こうして、カリビアンビーチに訪れたオブリビオンによる襲撃――ひいては大いなる危機に連なる事件を解決して、悲劇を阻止した猟兵たちと眞由璃。
カリビアンビーチも施設として無事であったことは言うまでもない。
唯一無事でなかったのは……。
「眞由璃、お疲れ様」
銀誓館学園に帰ってきた眞由璃に対して、路子が声をかける。事件が解決したことは先に戻ってきていた猟兵たちから聞いているのでその辺は抜かりない。
「ええ、無事に戻ることが出来ましたが……これを預かってきました」
「……あ」
路子がこっそり猟兵に渡していたスマホである。いろんな眞由璃が収められている秘密の品……のはずが件の本人の手にあるね??
「私の社会的地位のために! これは! 紅蓮撃します!!」
「あー……」
ぐっしゃりと壊れるスマホ。崩れ落ちる路子。
「父と母への唯一の連絡手段が……」
「え゛……」
路子の言葉に思わず声が裏返る眞由璃。さすがに悪路王勢力を敵に回すのはやばいのではなかろうかとか色んな事が脳裏をよぎるが。
「うん。嘘」
「路子さぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」
そろそろ怒られるよね。わかってた。なお、渡したほうがバックアップ端末の方だし、なんならデータはクラウドで回収済である。
ちなみに眞由璃の社会的ダメージについては同行した猟兵たちの胸の内にしまっておいていただけると幸いである。
直接弄る分には問題ありませんけども!