銀河帝国攻略戦㉔~星空のデッドヒート
「やあやあ猟兵諸君。くるるちゃんの召集に集まってくれて感謝するねっ」
グリモアベースに集まった猟兵達を前に腕を広げ、鏡繰・くるる(属性過積載型バーチャル男の娘・f00144)は愛らしい笑顔と共に元気よく切り出した。
「銀河帝国攻略戦も、そろそろ佳境って感じかな。帝国の指揮官達との戦いや、帝国旗艦『インペリウム』との戦いが始まったよ。銀河皇帝まであと一歩!」
もちろん、あと一歩と言った所で倒さなければならない敵はまだまだいる。
しかし、終わりが見えて来た、と言うのは事実であり、それは解放軍にとっても、猟兵にとっても、朗報であろう。
「そんな訳で、今回は、インペリウムの対艦兵装群を攻撃してもらうよ!」
オブリビオン・フォーミュラである今回の最終標的『銀河皇帝』。その乗艦であるインペリウム……それは戦艦と言うより、もはや一つの巨大兵器と言っても良い。当然、その艦の兵装は、他のどんな艦よりも強力だ。
先だって行われた解放軍の第一次攻撃では、解放軍艦艇の最大射程距離の二倍を誇る迎撃兵装を前にして、撤退を強いられている。
「インペリウムを撃破するには、この強力な対艦兵装群を沈黙させて、解放軍が射程内に入れるようにしないといけない。そこで、この兵装を撃破してもらうのが今回の役目、ってわけだね!」
対艦兵装群は、『対艦』と言うだけあって、あくまで艦隊戦用の兵装だ。至近距離に近づいた者への攻撃は一切考慮されていないため、猟兵に対しては、その威力を発揮する事はない。
だが当然、帝国側もそれは理解し、備えている。兵装には護衛がついており、猟兵達を迎撃せんと待ち構えているのだ。
「さすがに敵の本拠地、しかもその中の重要な兵器だけあって、護衛の層はとても厚い。正直言って、全部相手をしていたら、キミ達の身が持たないと思う。かといって、遠距離からの射撃でダメージを与える事は難しい。そこで今回の作戦は『護衛を掻い潜って対艦兵装に近づき、攻撃を加える』事を推奨するよ!」
まず近くの宇宙空間に転移。そこからレーザー砲台へと接近する。そして、迎撃に出てきた相手を、倒す……のではなく、その敵の攻撃を避け、敵を引き離し、対艦兵装に取り付いて攻撃する。そういう趣旨の作戦だ。
もし敵とまともに戦ってしまえば、次々と現れる増援に取り囲まれ、砲台に近づけないだろう。
「キミ達に担当してもらうのは、全長20m程度の巨大レーザー砲だ。そしてその護衛についているのは『シェル・ウォーマシン』部隊だよ」
シェル・ウォーマシンは、名の通りシェル(砲弾)の姿をしたウォーマシンだ。高速で宇宙を飛び回り、超高速の体当たりによって襲いかかってくる、特攻型オブリビオンである。一発でもぶつかられれば、倒されないまでも大きなタイムロスとなり、作戦の遂行は難しくなるだろう。
また、その両手の指先から、熱線を放ってくる。こちらは多少の被弾なら挽回可能だが、何発も受けたいものではない。
「つまり、まとめると、『執拗に追ってくる砲弾から逃げながら、熱線を回避、レーザー砲台に接近して至近距離から攻撃をぶちこむ……って感じかな」
相手をするシェル・ウォーマシンの数は、最速で突っ切れば、一人につき1体。最速と言う程でなくとも急げば、2体と言う所だろう。
無論、それ以上時間をかければかけるほど、敵は増えていく。そうなる前にレーザー砲台を攻撃するのが理想だ。
「速度、追尾性能ともにとても高い……なかなか厄介な敵だよ。でも、そこをなんとか、頑張って掻い潜って振り切って、レーザー砲を破壊して欲しい」
「決して簡単な依頼じゃないけど、ここまで戦い抜いて来たキミ達なら、難しくもないと思ってるよ」
いつもどおりのわざとらしいほど可愛い仕草の中に、強い期待をもって、くるるは猟兵達を見渡す。
「さあ、ばっちり解決してきてね。良い知らせを待ってるよ!」
一二三四五六
宇宙空間で命懸けのレース。
ごきげんよう。そろそろ戦争の終わりが見えて来ましたね。一二三四五六です。
集団戦宿敵『シェル・ウォーマシン』は、ボゴ・ソート(ウォーマシンのシーフ × 探索者・f11583)さんの投稿になります。ありがとうございます。
補足。
今回は『華麗に護衛の攻撃を掻い潜り、兵装を攻撃する』シナリオであり、『敵を倒して兵装を攻撃する』シナリオではありません。
敵との本格的な戦闘に入ってしまうと、その時点で成功度が減少します(もしくは却下対象となります)。追ってくる砲弾を振り切り、その熱線をかわしながら、レーザー砲台に攻撃をぶち込んでやりましょう。
大事なのはスピードとか小回りとか、とにかく機動性です。防御とか迎撃とかステルスとかそういうのは今回は無しで、機動性一点突破でいきましょう。
拙作『白き城主を攻略せよ』とはややシチュエーションが似ていますが、あちらが『厚い弾幕を掻い潜る』だったのに対し、こちらは『追尾性能の極めて高い少数の砲弾を振り切る』になります。両方に参加される方は、そこらへんの差別化を意識してみると良いかもしれません。
オロチ戦は厳しい判定でしたが、今回はいつもどおり判定は甘いです。気楽に、どんな風な描写をされたいかを最も重視したプレイングを送って来てくださいませ。とはいえ、依頼の本筋を踏み外せばその限りではありませんが。
今回も返却は早めを予定しています。でもオロチの時よりは落ち着いて書くので、明朝ぐらいまでのプレイングなら(内容に問題ない限り)間に合うと思います。
焦らずどうぞ。
それでは、皆様のプレイングを、楽しみにお待ちしています。
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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第1章 集団戦
『シェル・ウォーマシン』
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POW : 肉弾
【体当たり】による素早い一撃を放つ。また、【帰還用の推進剤を使用する】等で身軽になれば、更に加速する。
SPD : フィンガー・ブラスター
【両手の指先から熱線】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ : 姿勢制御システム
空中をレベル回まで蹴ってジャンプできる。
イラスト:ケーダ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】
面白ぇ、銀河を股にかけた鬼ごっこってか!
まだまだこういうスピード馬鹿がいるとはねぇ。
アタシは嫌いじゃないよ!
それじゃちゃちゃっとタッチダウンを決めてきますかね!
シェル・ウォーマシンのテリトリー外で
【人機一体】を発動させて、バイクモードに。
とにかくスピード重視で突っ込むよ。
敵さんが追いすがってきたら、
接触を避けるようなルートを取る。
メーザーでの牽制も忘れないけど、スピードは落とさない。
旋回などで相手が若干でも離れた隙に、
短時間だけ人型モードに戻って急激な方向転換を行う。
そうやってルートを撹乱しつつも、レーザー砲台に肉薄。
メーザーと肉弾戦で、ぶち壊してやるよ!
シズホ・トヒソズマ
※他猟兵との連携、アドリブOK
【SPD】
高機動戦なら任せてください!かっ飛ばします!
『加速同調・疾走人形』
でユングフラウを宇宙バイクに変形させ、走ります
敵が来ても走り続け、攻撃は【操縦・騎乗】のテクを基本に【ダッシュ・残像・ジャンプ】を使い分け【空中戦】の要領で空間把握し、【早業】による超速レバー操作で回避していく
デブリ等も【スライディング】で回避、【フェイント】も入れ目標が近づいたら【ダッシュ・逃げ足】で一気に敵を引き離し
砲台へ接近
砲台近くで『幻影装身』発動
白城艦隊の帝国宇宙戦艦の力を纏い、主砲からのレーザー砲撃を【2回攻撃】で至近距離からぶちかまします
『対戦艦には戦艦を!これこそ因果応報』
宙域に転移するなり、強い殺気を感じる猟兵達。帝国側もおそらく予期していたのだろう、即座に捕捉されたようだ。
その殺気を振り切るべく、猟兵達はすぐに、各々の手段で宇宙を駆け出していく。
「まだまだこういうスピード馬鹿がいるとはねぇ」
乗り手なき宇宙バイクに迫る、流線型の弾丸。シェル・ウォーマシンの姿を見ると、多喜はパワードスーツの中でニヤリと笑う。
誰も乗っていないのは事実だが、誰もいない訳ではない。己の宇宙カブをアーマーとし、それを纏った自身をバイクに変形させる、それが多喜の、人機一体の業だ。
「だが、アタシは嫌いじゃないよ。さあ、銀河を股にかけた鬼ごっこだ!」
スピードを追求した敵の姿に対し、多喜も真っ向からスピード勝負を挑むべく、アクセルを限界まで稼働させる。
「高機動戦なら負けはしません……さあ、かっ飛ばします!」
それを見ながら、シズホもバイクに跨がり、全速力で宇宙を駆ける。跨るバイクはユングフラウ……普段背負っているアイアンメイデンが、如何にしてかバイクに変形した姿だ。
「当たりませんよ!」
スピードを落とさぬよう、敵の突進をギリギリまで引き付ける。そのまま、回避が間に合わず激突……と錯覚するほどの紙一重。残像が砲弾に貫かれるほどのギリギリで、操作レバーを巧みに操り、回避。
「ユングフラウは、からくり人形の究極の進化系! 風を、いえ、流星を掴んだ私に追いつけるものなどいません!」
一度すれ違った砲弾が、急旋回でこちらを追いかけて来る。だが、2人の速度は、それを追いつかせない。
だがそれならばと、砲弾は備え付けられた手を2人に向ける。
「当たるかってっ!」
「当たりませんよっ!」
それを巧みに避けつつ、なおスピードを落とさず走る2人。とはいえコースを制限され、砲弾との距離が詰まっていく。
「流石にやるねぇっ……」
限界まで加速を続けながら、同時に思考も加速する多喜。その視線が、アーマー越しに、シズホとぶつかりあった。
「! ……いきますよっ!」
それは、スピードに賭けた2人ゆえの共感か。打ち合わせもなく、2人は徐々に接近していく。
「――ここだっ!」
「ここですっ!」
そして次の瞬間、多喜は己の身を人に戻し、急停止、宙を蹴る。それに合わせてシズホが、それとすれ違うようにレバーを切った。
急激な方向転換と、互いの目標の交錯。砲弾の機械頭脳に一瞬の混乱が生じた隙に、2人は一気に砲弾を引き離した。
「悪いね、タッチダウンを決めさせてもらうよ!」
再びバイクに変形していた多喜が、レーザー砲に近づくと人型に戻る。
「さあて、ぶち壊してやるよ!」
メインの武器は、アーマーを纏った己の拳。殴って殴って殴り抜き、装甲に大穴をぶちあける。
「対艦兵装には戦艦を! これこそ因果応報!」
シズホも跨ったバイクを元に戻すと、こちらは中から幻影を呼び起こす。纏う幻は帝国戦艦、その艦砲がレーザー砲を揺らがせた。
「おっと、ここまでですね!」
「じゃ、逃げるとするかいっ!」
十分な破壊を叩き込んだ所で、砲弾が追いついて来た。残りの破壊は後続の猟兵に任せ、2人は再びバイクでこの場を離脱する。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
リア・ファル
アドリブ・連携歓迎
【心情】
対艦兵装への攻撃だね。了解だ。
対宙戦なら、ボクたちの出番だ、頼りにしてるよ、イルダーナ!
ボクの戦艦式航海術で勝負!
【行動】
周辺宙域の探査、ルート解析、敵機動の算出回避…
そういった演算処理を平行して行って、直ぐフィードバック出来るのが
ボクの強みさ
イルダーナは(いつも操縦してた戦艦より)小回りも効くし
ボクの電脳魔術の演算制御が、規格外の高機動を可能にしている
周辺でスペースデブリ同士が激突するタイミングを演算で把握、
ボクだけ抜けて、追ってきた相手は阻まれる…そのタイミングで
デブリの間隙に自ら突っ込む!
UC『五光の神速疾走』を使用
レーザー砲の動力パイプはデバイスで斬りつけよう
メンカル・プルモーサ
…スピードと小回り…それなら…リントブルムの出番……
飛行式箒【リントブルム】に乗り、【天翔る突風の馭者】を使って移動速度を上げていざ…
縦横無尽に移動して熱線を回避しつつ…追尾させる事で制御装置を分析…
進路上に来そうなシェル・ウォーマシンに【崩壊せし邪悪なる符号】をかけて制御装置を殺す……
…もう一体来たら【鳴り止まぬ万雷の拍手】で動きを封じてその直ぐそばを駆け抜ける…後から追ってくる奴が衝突事故起こしてくれればめっけもの…
レーザー砲台の近くまで近寄れたら【尽きる事なき暴食の大火】を砲台の各所や砲身内部に撃ち込んで可能な限り延焼させる…レーザーじゃ誘爆しないのだけ残念…一撃見舞ったら即離脱…
「頼りにしてるよ、イルダーナ!」
ワンオフの制宙高速戦闘機に騎乗し、宇宙を駆けるリア。迫り来る砲弾を、まるで予知するかのように回避する。
「その軌道はすでに、計算済みっ……!」
常人には、ただの広がる星空にしか見えない光景。だが、彼女の計算は、そこから無数の情報を導き出す。
「戦艦より、ずっと情報量は少なくて済む。このくらい、楽勝だよっ!」
敵の機動を計算し、最適なルートを取り、全てを計算によって予測する。
機動戦艦の中央制御ユニット、ヒューマンインターフェースとして生み出された彼女にとって、この程度の演算制御は何ら負担にはならない。
「いくよ、リントブルム……」
リアが『科学』で飛ぶならば、メンカルが繰るのは『魔法』だ。
宇宙空間には似合わぬ箒を自在に乗りこなす、煌めく白衣の魔女は、そして科学すらも飲み込んで己の魔術とする。
「流石に、硬い……けど、突破出来ないほどじゃない……」
眼鏡のセンサ越しに奥の視線が見つめるのは、追ってくる砲弾、その構造。高度なプロテクトは魔法すら阻む。
だが、砲弾の突進……即ちその機動は、ユーベルコードで制御されている、ならば彼女にとってつけ入る隙はある。
「邪なる力よ、解れ、壊れよ」
チリチリと火花が散り、制御装置を混乱させられた砲弾が、動きを乱れさせる。
だが、息付く間もなく、そこにもう一発の砲弾が迫る。今度は、制御装置を掌握している時間はない……しかしメンカルの表情に、焦りはない。
「観測せし虚像よ、沸け、轟け」
宇宙にすら響く、閃光と喝采。センサーを狂わされた砲弾が、もう1発の砲弾と激突してしまう様を尻目に、悠々と飛んでいくメンカル。
「へぇ、やるね……ボクも負けてられないっ!」
その光景を数式の端に収めると、リアは演算処理をさらに加速させて、周囲の宙域を探査する。
「……よし、あそこだ!」
目当ての地形を見つけると、一気にスピードを上げる。ちらりと後ろを見れば、追尾してくる二機の砲弾。
「追って来てるね……よしっ!」
導き出したのは、漂うスペースデブリの僅かな隙間。それをイルダーナの機体が一気に駆け抜けた。
直後、デブリの移動により隙間が狭まり、追って来た砲弾が激突する。
「よし!」
それを確認し、イルダーナを突撃形態に変形し、加速。完全に砲弾を引き離す。
「貪欲なる炎よ、灯れ、喰らえ」
レーザー砲に接近すると、メンカルが白炎を放った。それは耐熱性能の高い装甲に受け止められる。
「誘爆しないのが残念だけど……」
だが、万物を燃料とする魔の白炎を、阻めるものなどない。その装甲すら燃料として、炎は燃え盛る。
「ヌアザ、起動! ……さあ、いくよ!」
そして、リアの呼んだ銀虎猫の3Dキャラが、魔剣のデバイスへと変わる。
それをレーザー砲に突き立てて周囲を半周……装甲が溶けて露出した動力パイプを斬り裂き、追撃が来る前に駆け抜けていく。
大成功
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弥久・銀花
今回は近くの宙域に転移する所からのスタートですか、自力でレーザー砲台まで行かねばなりませんね
しかし、実は私は若干怠け者!
ここはシェルウォーマンの力を利用します。(何でこんな愉快な性格になってきたんだろう……?)
先ずは普通に真っ直ぐレーザー砲台へと接近します
シェルウォーマシンが来たら、【見切り】で攻撃を避けつつ、レーザー砲台を背にして位置取りを調整して……
体当たりをお腹で受け止めて、レーザー砲台に一直線!
直行できなくても近づければ後は刀と鞘でウォーマシンを倒して自力で行きましょう、受けた傷は移動中に不死身の人狼で回復します
後は体当たりでお腹を貫通しない事を祈るばかりです
(負傷・アドリブOKです)
亜儀流野・珠
(木槌・砕を構えつつ)インぺリウムを殴れるとはな!
続く皆の為に思い切り行っておくか!
いつも通り便利宇宙服での出撃だ!
宇宙服による前方への推進、そして奥義「風渡り」で宙を蹴っての更なる加速!これで砲台を目指すぞ!
そして何やら楽し気な砲弾だな!
相手してやってる暇は無いからな!前方への速度は落とさず、宙を蹴り上下左右へ砲弾や熱線を可能な限り【見切り】回避する!
避け切れん熱線は「砕」で受ける!
砲弾自体は絶対に食らわん!全力で避ける!
どうしても当たりそうなら奴を殴っての緊急回避を試みる!逆に推進力にしてやる!
砲台に着いたら第二の奥義「大薙ぎ」で砕を巨大化させ思い切り一振りだ!
折れ曲がってしまえ!
「何やら楽し気な砲弾だが……相手をしてやってる暇はないからな!」
風を蹴る代わりに宙を蹴り、羽衣を翻して突き進んでいく珠。自分の脚での跳躍は、方向転換が容易な分、小回りが効きやすい。
「おおっとっ!」
飛来する砲弾を回避しながら、周囲のデブリに着地。それを蹴ってさらに加速。
「そうそう当たってやれないぜ!」
飛んでくる熱線だろうと、手にした木槌で叩き飛ばす。文字通り確実な足取りで、前に進んでいく。
「いざとなれば、あいつをぶん殴って反動で加速して……」
「ごふっ!?」
槌を構えて砲弾を見据える彼女の耳に、呻き声が聞こえた。そちらを見れば、砲弾をまともに食らって吹っ飛ぶ銀花の姿。
「え……?」
モロにお腹に喰らったあれは、間違いなく致命傷の類だ。流石に青褪める珠……の心配を他所に、砲弾から受けた反動でレーザー砲の方角へ吹っ飛ぶと、お腹を撫でる。
「ふぅ、なんとか穴が開かずに済みましたね」
「いやいやいやっ! 何やってんの!?」
流石に突っ込まずにはいられない行為に、きょとんとした表情で返す銀花。
「いえ。どうせならあの砲弾を利用してレーザー砲に近付こうと思いまして。お腹に食らって吹き飛ばされれば加速するかなーと」
「何言ってんの!?」
呆然とする珠。無論、会話の途中にも飛んでくる砲弾を跳んで避けるのは忘れないが。
「安心してください、私の再生力なら、砲弾を喰らっても死にません! 死ぬほど痛いですが!」
「いや……いや、もう良いなら良いけど」
突っ込み疲れるが、とりあえず、砲弾を殴るのは止めようと心に決める。まかり間違ってこれと同じになるのは嫌だ。
「ただ、角度調整が意外と難しくて……良ければ手伝って貰えませんか、いざとなれば盾にして良いので!」
「……うん、まあ、盾にはしないけどさ」
見捨てていくのも寝覚めが悪い。銀花の襟首をひっつかんで跳躍する。小柄に見えて、巨大木槌を軽々と振るう彼女にとっては、その体重は許容範囲ではある。
「けど、熱線までは面倒見切れないからな!」
迫り来る砲弾を何度も跳んで回避。宇宙空間を己の庭として、縦横無尽に駆け回る妖狐。
「ほらっ、着いたぞっ!」
「助かりました!」
素早く宙を蹴って、刀を鞘走らせる。砲台を斬り裂いていく銀花を見ながら、槌を両手で握り直す珠。
「まあ……気を取り直してっ!」
ぐるんぐるんと槌を振り回すと、その槌が大きく、大きく、大きくなっていく。桁外れの重みをたやすく扱い、全力で振りかぶる。
「インペリウムは、殴り甲斐がありそうだ。思いっきり、いくぞっ!」
レーザー砲にも負けぬ巨大な槌を、思いっきり、横殴りに、砲塔に叩きつける。
「ひん曲がって、しまえぇっ!」
激突と同時に手首をひねって、渾身の一撃。巨大な砲塔が、半ばからひん曲がった。
大成功
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シル・ウィンディア
機動力勝負か
それなら、わたしも負けないっ!!
ここで止まってられないっ!
わたしを簡単に止められるとは思わないでねっ!
接敵を防がれるなら…
【空中戦】で飛び回って、【残像】ができるほどのスピードまでなったら
【フェイント】を駆使して、ジグザグの機動で飛び回って
敵をかく乱しつつ、戦艦へ接近していきます
敵がしつこく追ってきても、【第六感】で感じ取って
その機動から逃れるように動き
【見切り】で最小限の回避行動を行っていきます
レーザー砲が見えてきたら
【高速詠唱】で隙を少なくして【全力魔法】で魔力を限界まで高めてからの
エレメンタル・ファランクスで一気に撃ち抜きますっ!
さぁ、わたしの全力、受けてみてっ!!
フランチェスカ・ヴァレンタイン
追尾型の砲弾兵器、ですかー……さて?
まずはやや低速でレーザー砲へ接近、護衛戦力を釣り出しましょうか
先方に捕捉されましたらバンクして全力噴射、バレルロール機動で体当たり等の迎撃行動を躱しつつ残光を牽きながらの全速マニューバで振り切ります
「そう必死に追い縋られましても……あなた方のお相手はできませんわよ?」
数機は推進剤使用で食らい付いてきているはずですから、そのまま引き付けつつレーザー砲の基幹部へ
激突の目前で足も使った強引な機動で上方へループし、慣性での自爆を誘ってみましょうか
まあ、自爆してもしなくても――UCの使用で仮想砲身を砲台に向けますので諸共に、ですけれど
※台詞アレンジ・アドリブ・絡み歓迎
ヘスティア・イクテュス
敵を掻い潜って、一撃を…
機動力なら自信があるわ
えぇ、ティターニアの機動力、伊達じゃなくってよ!
ミサイル相手なら直線で敵わなくても
サイズもあって小回りなら上のはず…
流石に背後の攻撃は…見えないから
アベル…後方の攻撃の回避方向よろしく!
ブースターを全開【ダッシュ】
旋回力を生かしてミサイルを振り切り【空中戦】
ミスティルテインの一矢で!【力溜め】
●アベル
ヘス:お嬢様呼び
執事のような話し方
「ほら、こちらですわ」
敢えて砲弾を引き付け、巧みな空中機動で躱すフランチェスカ。
戦淑女にとって空戦は慣れたもの。バレルロールで体当たりを躱し、続く熱線をバンクからの全力噴射で回避。
「そんなに情熱的に追い縋られましても……あなた方のお相手はできませんわよ?」
更に追いすがられるのを、全速のマニューバで振り切っていく。いくら来ようと、涼しい顔だ。
「あら、流石に何発かは多少、なかなか骨がありますわね」
推進剤を用いて追随する砲弾にも、動じない。残光を牽きながらの機動が宙にラインを描く度、敵の熱線は虚しく宙に消えていくばかり。
「ティターニアの機動力、伊達じゃなくってよ!」
ヘスティアも、劣らず巧みな空戦機動を魅せる。背負ったジェットパックは妖精の羽の如く、光をはなって宙を翔んでいく。
「小回りならこちらの方が上ねっ!」
上下2対の推進器を四肢よりも自在に操る事。4つが巧みにそのエネルギー配分を変える度、自在な機動が砲弾を撹乱する。
『お嬢様。後方より砲弾、2秒後です』
「ええ!」
さらにその機動をAI、ティンク・アベルがサポートする。後方にも一切死角はない。
「確かに速いけど……海賊を捕らえられはしないわ!」
それを確信し、さらに加速するヘスティア。美しき妖精が、宙を駆ける。
「2人とも速い……でも、わたしも負けてないよっ!!」
白いロングマントをなびかせ、シルもそれに追随。ジグザグ機動で敵を撹乱しながら、突き進んでいく。
「わたしを簡単に止められるとは思わないでねっ!」
時にフェイントを交えての機動。目まぐるしく飛び回りながら、どこまでも加速していく。
「こっちだよっ!」
砲弾が、熱線が捕らえるのは、白い残像ばかり。最小限の回避行動で、無駄のない飛行を見せる。
白翼の戦淑女が、妖精の海賊姫が、風纏うエルフが。3人の女性達が、目にも留まらぬ機動で突き進む。
美しい三本の軌道が、時に交錯し、時に離れ、時に並走し。レーザー砲めがけて突き進む。
『レーザー砲、射程圏内まであと僅かです、お嬢様がた』
「ええ、わかったわ、アベル」
砲塔どころか、熱線にすら、僅かに掠める事も許さない。ついにレーザー砲まで近づくと、そこでフランチェスカが軽く減速する。
「さあ、こちらですわ。いらっしゃい」
今まで、影も捕らえられなかった戦淑女が隙を見せれば、殺到する砲弾達――無論、罠であるのは言うまでもない。
「ついて……これましてっ!」
レーザー砲にそのまま激突する寸前、脚で思い切りその表面を蹴って翔ぶ。砲弾の一部は、その急激な方向転換についてこれず、レーザー方に激突、自爆した。
「あら、流石に何機かはついて来ますのね……!」
残りが追随してくるのを見下ろすフランチェスカ。無理な方向転換で減速した分、今度は逃げられない……が、元より逃げるつもりはない。
「では、諸共に。ごきげんよう!」
重力子を収束し、放出。対艦砲撃級の一撃が、迫る砲弾ごとレーザー砲に激突、破壊を振り撒いた。
「よぉし、これで……!」
精霊の霊力を宿した、魔導の剣を抜き放つのはシル。六源和導と銘打たれたその剣、六つの精霊力のうち、呼び起こすのは4つ。
滾る炎、流れる水、舞い踊る風、聳える大地。四元の魔力を限界まで呼び起こす。
「さぁ、わたしの全力、受けてみてっ!!」
混ざりあい、光となった魔力砲撃。精霊達の密集方陣が、レーザー砲に殺到、煙を吹き上げる。もはや崩壊寸前のそれを見て、ヘスティアはビームライフルを真っ直ぐに向ける。
「あと一発かしら……アベル!」
『了解しました、お嬢様』
全てを語らずとも、電脳執事は主の意を汲む。
『ティターニア、エネルギー全カット。ミスティルテイン、回路解放、フルチャージ』
「この……一矢で!」
全てのエネルギーを回した、ビームライフルの一撃。それが、すでに崩壊寸前だったレーザー砲の中心を真っ直ぐに射抜き、動力部を破壊する。
吹き上がる爆炎。崩壊を始め、崩れ落ちていく。
それを見ながら残る砲弾を振り切って、猟兵達は戦域を離脱していった。
大成功
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