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猫は何処にでも居ます

#スペースシップワールド #スペースオペラワールド

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 実のところ猫は何処にでも居ます。
「にゃー、にゃー」
 星を旅し、地を歩き、高いところを悠々と四つ脚で歩く可愛さの権化。
「にゃにゃにゃ」
 猫こそが一番であり猫こそがナンバーワンなのです。
「にゃー……」
 そんな猫たちは、何処にいるでしょう。
 答えは宇宙。それも広い広い大宇宙の、
「「「……にゃにゃにゃ」」」
 隕石の中からこんにちは。
「んみゃぁーーーーお!!」
 鳴き声は隕石の下からも聴こえます。そう、この惑星にも猫らしき猫がいっぱい。
「大変にゃあ、あの隕石とあの人っぽい何かを止めなきゃこの星は終わりにゃあ!」
 この広い宇宙じゃ猫が喋るのも当然なのです。
 あちこち、猫でいっぱいなものだから。
「うん、あれだよね。猫って可愛いよね」
 一人の侵略者、灰の肌をお持ちの絶世の可愛い子も、猫が大好きなのでした。
「でも、星々は全部アタシのもの!」
 人類と仲良くする猫たちは消しちゃうけれど、仕方ないよね。
「ネコはアタシとの仲良しさんだけで十分、だよね!」
 それでは今日も、れっつにゃー。

 れっつにゃーされると星一つが終わるというので。
「もうご存じだろうがスペースシップワールドには“外”があった」
 糸井・真海がそのような夢を見たのだよ。
「あまりにも広すぎて隅々までを把握出来ない、そのレベルだ。今回はあくまでもその中の星一個における出来事にしか過ぎない」
 隕石がその惑星にピンポイントで降ってくるという夢を。
「惑星『アニャンチュール』。…おかしな名前だが、人類が住める立派な惑星だ。よりにもよってそれを壊そうとする馬鹿がいた」
 それを止めましょうというお話だ。
「もっと馬鹿馬鹿しいことだが、隕石からは猫が生える。惑星にも猫がたくさんいる。猫と名乗る生命体の数も非常に多い。なんならあそこはその宇宙近辺で人気のリゾート施設まである」
 前者は潰せ。後者を護る為に――相変わらず容赦無い多重人格殺人鬼の言の葉。隕石から生える悪い猫は人類を滅ぼすことに賛同しておられる。
「つまりは、どこに行っても猫というわけだ」
 このベースの片隅に立てかけた椅子にぺたんと座るグリモア猟兵。
「猫がどれだけいようが、善か悪かだ。世界を滅ぼそうとするものには、どんな奴であれ骸の海に還るのが相応しい……」
 壮大なスケールの宇宙物語の幕開けに。
「話はこれで終わりだ」
 右腕に宿しグリモアが、歌う様に銀の光を見せるまで。

 |ようこそとんでもねえ世界へ《Welcome to Space Opera World》。


川内主将
 お世話になっております、川内主将です。
 スペースオペラワールド始まってましたね。ぼちぼち宇宙でのシナリオも久し振りに書いていきます。
 全3章構成で、第1章では直接隕石に着地しオブリビオンな猫をぱんちしていき、第2章では隕石を動かすオブリビオンをぶっ潰し、第3章にて惑星『アニャンチュール』でのリゾート体験をやっていく運びになります。
 第3章のリゾート体験の詳細は、第2章終了時断章にて追って明記致しますので、そちらをお待ちください。
 さくさく惑星を救っていこうぜ。にゃんにゃん。
 皆様のにゃーんなプレイングをお待ちしています!
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第1章 集団戦 『スペースキャット』

POW   :    ニャッ!
単純で重い【ネコパンチ】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    ニャーー!!
【目からビーム】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    フシャーー!!!
【激しい威嚇】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。

イラスト:key-chang

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

フィルバー・セラ
【アドリブ連携歓迎】
…………マジでとんでもねえ世界にきちまったな…………

宇宙産猫だからって規模がでかすぎんぞ規模が。
流石にあの図体で叩かれたら俺でもたまったもんじゃねえから勘弁して欲しいぜ。

【迷彩】で【闇に紛れる】かつ移動は無重力を利用した【推力移動】で
音を立てずに移動することで相手に位置を気取られにくいように動く。
猫は敏感だから少しでも音立てりゃ気づかれちまう。
【無酸素詠唱】による【呪詛】で蝕んで猫の体力と一緒にその研ぎ澄まされた感覚を鈍らせ、
その上で猫と隕石両方に【指定UC】をブチ込むぜ。
呪詛を三種混ぜた魔弾だ、どれかが必ず効いてくれるだろうよ。
猫は大人しくこたつで丸くなっとけっての。



 “到着”した隕石上で数多の猫とこんにちは。
「……なんかいるな」
 宙を総て突き破るかのように伸びるサファイアの星々。
「伸びてんな!」
 ええ、際限が無いんです――毛並み無き軟体がお前の真ん前で嬉しそうに。
「「「フシャーーーーー!!」」」
「やばいな!?」
 明らかな危険を察知した|霧の標《ロードレスロード》、隕石の地を蹴りましてふわり宙へ避難です。ここは外宇宙、星を渡る世界なのだからどれを大地にしても構わない。通り抜ける威嚇という名の破壊の嵐。ついでにてしっと振る舞われた肉球パンチが隕石を抉る音。
 怪獣ですか? 猫ですね。
「…………マジでとんでもねえ世界にきちまったな…………」
 そりゃフィルバー・セラだって頭を抱えるわな。だって宇宙に居る猫の数々に興味があったのか、否惑星一つが滅ぶピンチだからか、兎に角猟兵の使命を果たす為にここに来たわけで。
「宇宙産猫だからって規模がでかすぎんぞ規模が」
 全てがビッグサイズ、つまるところスペースオペラワールドとはこのようにバカでかい奇跡の集合体――。
「流石にあの図体で叩かれたら俺でもたまったもんじゃねえから勘弁して欲しいぜ……」
 でも考えてみよう。迫害の果てに望まざる|肉体《ちから》を手にしたこの男には、これらの脅威は些か小さいものなのではないか。
 だってその|宇宙《やみ》に溶け込んだんだもの。深い緑の外套の魔力が溢れ出して、宇宙の片隅に樹海でも創ったかのよう。
「フシャッ!? ……ニャーン……」
 ゴロゴロと音を鳴らしてぐるりと身体を伸ばしたりする猫。無限に続く|暗闇《きり》にて、ふわふわ、無重力、セラが、動く、動く。
(だが、だからこそ、一度当たれば逃げられねえ)
 溢れるの次は染み出す――音も無く、死が魔弾となりて。血族の印に刻まれしその血が巡り巡って、呪いを宇宙猫の皆様方に結び付けて。マジで忌まわしいったらありゃしない。
 たちまち何かを落としたかのように、困ったように鳴くんだその猫たちは。
「さあ、おねんねの時間だぜ」
 猫の1匹が勘づいた時にゃもう遅い、何れ死に至る烙印が降り注がせたんだ魔弾をば。520発がまるで流星群、次々と着弾しては猫たちに死をお運びするんだよ、柔らかなサファイアに毒が満ちて、或いは宝石が風化して、またある猫はその軟体がガッチガチに、まるで絵本の1ページのように石そのものと化して。暴れちゃう獣たちの有り様はまあ酷いもんだ。
「猫は大人しくこたつで丸くなっとけっての」
 全ては偉そうに笑う男の思い通り。抉れた箇所から隕石に何かしらが伝わります。それこそが道無き道。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メーア・トロプフェン
でっかい猫だなぁ。
宇宙ってこれくらいの大きさの猫が普通だったり?
どうやって相手をしようかにゃぁ…っと、鳴き声移っちゃった!

近づくと危なそうだし、あんまり近寄らずに戦いたいかな?
ここは隕石を起点に【空中機動】で飛び回ってUCのライトニング・アローで攻撃を仕掛けて行くよ!
手数もそれなりに多いし、隕石で跳ね返る分もあって軌道も見切りづらいから全部避けられるって事は無いんじゃないかな?
近寄ってくる猫がいるならエレクトロニック・ライフルで迎撃するにゃ!

…ってちょっと気を抜くといつの間にか鳴き声移っちゃうなぁ。
体がどれだけ大きくても近寄る前に倒せば何とかなるはず!
あの巨体からの攻撃は貰いたくないよねぇ。



 図体も宇宙もデカ過ぎたので。
「でっかい猫だなぁ。宇宙ってこれくらいの大きさの猫が普通だったり?」
 猫は猫なのだから隕石を突き破るくらい大きい猫がいても自然なのですにゃ。それが骸の海に沈むべき存在で無ければの話だが。隕石から浮いてみろメーア・トロプフェン、巡る思考も尻尾もふーわふわ。
「どうやって相手をしようかにゃぁ…」
 ところであなたはキマイラです。
「「にゃー!」」
 宇宙ネコたちもこれにはご満悦。嬉しそうに鳴く音が聴こえたならば。
「っと、鳴き声移っちゃった!」
 |酸素《語尾》を吸い込んでテイクオフ。真なる酸素は梨の礫。狐が化かすが如く不可思議めいた空中機動は無重力での距離調整を許した。変幻自在のホログラムがふわり。今日のホロはオレンジ色の和風調ドレスですね。
 ああ、出でる、出でる。無限量の宇宙に響く雷鳴の矢。
「避けられるかにゃー?」
 まだ猫が住まっておいでのようだ、その場はライトニング・アローが走り響き続ける雷鳴地獄と化した。宇宙で音は鳴らない? 否これも猟兵の業、全てがメーアの思い通り。先程内部から破壊が始まっていた隕石にぶつかり反射する、跳ね返る、宇宙ネコたちを形作るふにふにサファイアによく届く、多くが肉球パンチをする暇すら無く寝込みます。猫だけに。
「うにゃー」
「みゃあ〜〜〜!!」
 やられたー、とでも言いたげなんですかね。しかし。
「身体が大きくても近寄る前に倒せばなんとか」
 なるはずの理論をどうしてもゆるり首を伸ばすネコ数匹が引っ掻き回そうとしてしまう。そういえばネコたちにも走っていたんですね蒼の雷みたいな、
「「「フシャッ!」」」
「にゃーーーっと!?」
 びっくりしちゃった。威嚇が一瞬揺らがせたぞお前の軌道を。あの巨体からの攻撃は貰いたくないよねぇとか思ってたらこれだよ。だがそのような世知辛さに対してはこれまた電流を弾薬代わりとしたそれを構えまして。
「エレクトロニック・ライフルで迎撃だにゃー!」
 破壊プログラムまでもをよーく降り注がせてくれ。撃ち抜いていくぞ直接に、威嚇してきた悪い子たちもおやすみなさい。
「「「にゃぁ〜……」」」
 さて、次は何をしてみよう。
「…ってちょっと気を抜くといつの間にか鳴き声移っちゃうなぁ」
 あははと笑ってネコの、ああ間違えた、お狐バーチャルが宇宙旅行。

成功 🔵​🔵​🔴​

シエナ・リーレイ
とても大きな猫さんだわ!とシエナははしゃぎます。

常識を逸脱した巨体もシエナにとっては『お友達』候補を素敵に見せる要素の一つ
ながーくのびる猫達にはしゃぐシエナはネコパンチをまともに受けてしまいます

あなたの想い受け取ったよ!とシエナはお知らせします。

ネコパンチを[気合い]と[激痛耐性]で受けきったシエナは猫が地形を変える程の想いを向けてくれたと親愛と好意を強め、その身を巨大化させ始めます
その後も猫達がネコパンチを繰り出す度に親愛と好意を強め、猫達に匹敵する程の大きさに達した時点でシエナは猫達と仲良くなる為に全力で[怪力]混じりの愛でを始めます

ぷにぷにだね!とシエナは感触を堪能します。



 まだまだこの星海の如く満ちて居るおっきな猫さん。
「とても大きな猫さんだわ! とシエナははしゃぎます…!」
 そりゃ年代物の呪殺人形だって目をキラキラ輝かせておられる。だってそもそもこの亡骸、宇宙猫たちのことさえ“お友達”と言って止まらないんだもの。逸般的な蒼雷のぷにぷにが伸びる度に「うふふっ!」とか笑みが溢れ出して……と、シエナはおいでおいでしてみます、なんて呟いてみせたが次の瞬間。
「きゃっ!? とシエナは、わわっ!」
 てしりとその身に受けし猫パンチ。ぐぐっふわりと重力に逆らいきれなくなりだした|お人形《遺体》が少し慌ててしまい。ふと隕石の方を見るならば同じくゆるりと漂うでしょう隕石の破片。肉球パンチとか後数度喰らったらその内自壊するんじゃないのかこれ。
 されど猫は愛でるもの。うにゃ〜と揃って愛くるしいポーズのスペースキャットどもに笑ってみせろ。
「あなたの想い受け取ったよ!とシエナはお知らせします!」
 仮初に痛みなんぞ走りやしない。
 軋むようだだいすきが、ココロが益々共鳴してその御身をぐぐぐっとサイズアップさせるんだ。その身が|大地《隕石》に降り立った時にゃもう遅え。
「わたしはあなたの事を想うと巨大化しちゃう程大好きなんだよ!とシエナは『お友達』候補への気持ちを露わにしますっ!」
 ああ、これこそは謎の巨大化現象。|親愛《あい》と|好意《あい》が織りなすハーモニー、そのまま藍の雷混じる猫に相対せよ。
 いよいよマジで全てが謎過ぎる。だって慌てた猫たちにてしっとされてもその度に音も無いまま膨れ続けるんですよシエナの『あい』が。猫が日向でのびっとするような感覚で、たどり着いてみせたぜ同じ|レベル《大きさ》まで。
「ぎゅ〜、とシエナは猫たちを愛でます」
 こんなに死刑宣告が可愛いものだとは。純真なまでのあいのハグにて、猫たちが纏めてノックアウトです。潰れる音が聴こえるまま。
「ぷにぷにだね!とシエナは感触を堪能します〜……」
 幸せそうでなによりです。……おや、星満ちるネコの1匹が亡骸の下に潜り込んでいたようだが  覗くような首のもた げ  おや   猫   何処へ     攫われ

「悪い子、なんてシエナは、」

 わらってみせます。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジョゼ・ビノシュ
アドリブ歓迎

わ、わあーーーーー……なにこれ?
私がいたのがスペシのボロ宇宙船だから見たことないのかしら。そうよね? こんな星系が……ああ……目が回るわ。でもこんな可愛いので目が回るなら本望かもしれないわね。いざ接敵!

いやけっこう強いじゃない!?(威嚇で飛ばされてくるくる【空中浮遊】【空中機動】で立て直して)あっ! あああああ全力で【念動力】の【衝撃波】出しちゃったわ思わず……猫ぉ……
猫、ねこ、ちょっと抱かせて(目が怖い)……悪いようにはしないわ大丈夫よ……(じりじり)(【念動力】の【衝撃波】で暴れる)

……で、普通の抱ける猫どこ?(目が怖い)なんで!どうして逃げるの!!



 或いは未知との遭遇であるべきか。
「わ、わあーーーーー……なにこれ?」
 夕暮れ時が思考を投げ出しましてご覧の通りです、ジョゼ・ビノシュの示した困惑と疑問に這い寄ろうとしてるんだ宇宙の猫が。
「私がいたのがスペシのボロ宇宙船だから見たことないのかしら。そうよね? こんな星系が……」
 そこで見かけたことが無かったのならこれこそが初見です。ああ……目が回るわ、などと脳内がぐるぐるしていまして。尽きぬ思慮がやがて何か呼び起こした。
「でもこんな可愛いので目が回るなら本望かもしれないわね」
 おかしいな、黄昏の瞳が既に征っちゃってないか?? 何はともあれ月光が参りますどこまでも、ゆるりふわり雲の間隙を行こうぜ、|宇宙《そら》の中にいるのだったら|真上《そら》から猫たちを愛でようかと近づ  あっやっべえ。
「「「フシャー!」」」
 キュートな威嚇がジョゼの身を揺らがせて無重力旅行へ御招待。今度は全部回ってやがる、立て直し方は知っているとも、舞い戻ればまた猫たちと触れ合う瞬間がやってくるのだと知れ、
「いやけっこう強いじゃな、あっ!」
 まずい、つい勢いで真上から注がせてしまったぞその波を。
「あああああ全力で【念動力】の【衝撃波】出しちゃったわ思わず……」
 3倍に巻き込まれた猫さんの結末はお察しの通り、ばたんきゅのすやすやり。サファイアの詰まった宝石みたいな軟体のもふもふ猫さんたち、慌てた様子で逃げ回るんです自由に……猫ぉ……やらかした猟兵の叫びもまた真空に消えるだけ。
 蝶の行き先が夕暮れ時の指先に。
「猫、ねこ、ちょっと抱かせて」
 ダメだこりゃ、やはり征っていた。ゆるりじりじり詰まる距離、念動が瞳の怖さが微かに伝わって、

 モールスビット、アンリアルがアイシイその手でぎゅっとして、猫たちがいよいよ暴走に晒されたら3倍が世界を救うだけ、何もかもがゆるり、予兆の蝶が幽世の果てを伝えるかのように猫たちがあっという間に気絶でございます。

「……で、普通の抱ける猫どこ?」
 アンリアルの拡張性を向上させるかのよう。ここはとんでもねえオペラな宇宙、普通の猫を求めるには難しい。
 恐れを為した猫たちの大半、のびーっとエスケープ。
「なんで! どうして逃げるの!!」

成功 🔵​🔵​🔴​

ケイティ・ネクスト
「惑星を破壊する猫? それを、どうするって? 猫、そういうのはちょっと」
 物理的にどうにかする力は猫にはない。猫だから。
「そもそもどうにかする必要もない」
 相手がどれほど大きかろうと、猫であるならば。
「ネコと和解せよ」
 そう、ここは都合よく猫だらけ。猫を崇めさせるにはあまりに好都合。隕石だろうとオブリビオンだろうと猫は猫。
「ネコの国は近づく。ネコの裁きは突然来る」
 すでにこの状況がそうとしか言えない感じだけど。
「ネコと和解せよ。たかが石ころ一つ、ネコの力で押し返せ」
 なんかこう、七色のなんかフレーム的現象を起こしていい具合に軌道を逸らせるはずだにゃ。
「もう迷う事はないはずだにゃ」



 猫が猫に困惑するの図。
「惑星を破壊する猫? それを、どうするって?」
 確か予知にて、あの侵略者は星々は全部アタシのものと言っていた。それを考慮するならば。|蠱惑の仔猫《ケイティ・ネクスト》の気まぐれ頭脳が弾き出す答え。
「猫、そういうのはちょっと」
 途端にしょんぼりする宇宙猫たちに悲しみのサファイアを垣間見た。
 猫は正しく猫であれ。例え物理でどうにもならなくても。
「そもそもどうにかする必要も無い」
 宇宙に猫が溢れ出した時点で彼女はネクストレベル。
 さあ復唱させてみるがいい。この世全ての猫を繋ぐ|猟兵《ねこ》の業。
「ネコと和解せよ」
 誰が誰に崇めさせる? のびのび伸びる軟体の猫に?
「ネコの国は近づく。ネコの裁きは突然来る」
 否、お前自身が崇めさせるのだ、猫のみならず、この|素晴らしき世界《スペースオペラワールド》全ての、猫を愛する方々に。
 そう、猫とは裁き。猫とは奇跡。すでにこの状況がそうとしか言えない感じだけど、それもまた猫だから。
「ネコと和解せよ。たかが石ころ一つ、ネコの力で押し返せ」
 お月様じみた金の瞳。瞳孔細め広めるネコ信仰。気付けばその場に残っていたスペースなネコたちが傾聴しておられる。偉大なお言葉。

 ほら、奇跡がやってきた。
 隕石の動向を見守るしかなかった惑星アニャンチュールの大地に立つ者どもが驚いているのだよ。
「あれは……猫だ!」
「隕石の軌道が、ずれてきてる!?」
「素晴らしいにゃ、猫は偉大だにゃあ!」
 その惑星の地上からも確認できる程のとんでもキャットパワー。七色フレームの奇跡によって全てが侵略者の予定を外れ出して。或いはスペクトル? もう細かいことなどどうでもよろしい。隕石に立つケイティ自身も感じるのだ、悪く無い方向に、軌道が変わり始めたと。
「これで直ぐの直撃は避けられそうかにゃ。直接どうにかする必要は、やっぱりなかったわけだにゃ」
 ああ、表面上のフレンドリーが不敵に笑む。恐らくは未だ誰も捉えられない、猫なりの本心。何処へ行く、何処にでも征く。行き先は彼女でさえ不明なまま。それもまたネクストレベル。
 その謎を捉えた最後の1匹、思い切ってフシャーっと威嚇してみようとするけれど。
「猫も猫なら、もう迷う事はないはずだにゃ」
 信仰より来たる和解の言の葉が総て絆した。
 残った宇宙ネコたち、すっかり悪いことをしようなんて考えは消えて。のびのびまんまるおやすみなさい。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『スペース・ジェノサイダー』

POW   :    ジェノサイダー・テンタクル
【背中から伸びる触手】で触れた敵に、【虐殺振動波】による内部破壊ダメージを与える。
SPD   :    ジェノサイド・スクワッド
【宇宙空間もしくは戦場となっている惑星】の龍脈から1〜12体の【虐殺宇宙怪獣】を召喚し、【ジェノサイダー光線】で戦わせる。[ジェノサイダー光線]の威力は召喚数分の1に減衰する。
WIZ   :    ジェノサイド・テレキネシス
自身の【虐殺念力】を籠めた【背中から伸びる触手】を用い、通常移動と同速度で地中を掘り進む事ができる。装甲破壊にも使用可能。

イラスト:せつ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 さて問題だ、あの侵略者をどうやって片付ける?
「嘘、アタシの猫たちが〜!」
 宇宙人であるにも関わらず|一般人《ひと》並みのショックなんぞ受けてやがって。頓挫した計画を再修正しなくてはならないと動き出した結果が紅と白の制服に異質な灰の肌、そして何かと冒涜的なイカっぽい触手。白い髪は可愛くセットして角まで生やして ああ  こいつは   やべえ。
「惑星アニャンチュールはアタシが壊すの! 邪魔しないで、人類の味方サマ!」
 明確に猟兵共に触手の数々をチラつかせて見せる辺りがまさにオブリビオン。しかも壊すの言の葉に何を隠した、そこに住まう人類ひとりひとりへの明確な殺意をか。一瞬で直感できるレベルで触手からはやばい何かが伝わってしょうがねえ。
 でも思い出せ、もう隕石は軌道を外れだし、そもそもがボロボロ。
 ほら、見ろ。
 距離はどうあれ、惑星アニャンチュールの人々が大地で未来を祈っている。

 もし侵略者の排除に成功したならば。
 宇宙ネコたちも、隕石が完全にぶっ壊れる前に、さようならしてくれるであろうことは、想像に難く無い。
レスティ・ルーン(サポート)
僕はエルフのアーチャー
何か事情が無い限り『サポート専用』で活動して、冒険に基づいて技能が成長していく猟兵だよ

僕は色んな世界、色んな自然の営みに興味がある
人だってもちろん自然の営みの一部さ
だからどんな依頼でも、風が導けば僕は何処へでも行くんだ

所持品やUCは全て、出身であるアックス&ウィザーズのもの。それらの助けをどう生かして、色んな世界で何処まで行けるだろう。今から楽しみだ

・UCは自由に
・争いは避けるが必要なら積極的に行動
・PCやグリモア猟兵との連携◎
・牢屋や窮地から救出される役柄◎拷問描写×
・公序良俗に反する行動×

あとはおまかせだ。どうかよろしく
風となって、僕をあっと驚くような所に導いてほしい



 風が吹かない宇宙法則にも関わらず。
「風が、僕をここまで導いたんだ……」
 宇宙に風を吹かせる男がいるのだとしたら間違いなくこの金髪のエルフだろうよ――レスティ・ルーンまでもが隕石に降り立って目を輝かせ。
 かの地で見上げていた空の向こうの星がすぐそこに在る、まだ見ぬ外宇宙、まだ見ぬ生命体とのご対面。
 こんなの、惹かれない訳が無え。
「…そんなこの広い世界を、壊されるわけには行かないよ」
 争い好まぬ緑の瞳が射抜く先には――例の侵略者と、12の虐殺宇宙怪獣。どいつもこいつもジェノサイダー光線なんて名前の殺しの光線をそこらに走らせてきたのに、編まれた身かわしの魔力が揺らぐ度、1発目がギリギリ頬を擦るが、それからというものひらりひらり、かの射手が華麗な身のこなしで避けていくんだ。無重力くるり、無を泳ぐかのようにす〜いすい、大きい弓を持ち矢をつがえ、くるりぱしゅりと遊び射抜く。自然を愛した心揺れ動く様そのものが自由と知れ。
 怪人の未確認な肉質なんぞ矢が刺し貫いて。
「え、ちょ、なんなのこいつ! これじゃ無駄撃ちしただけじゃん!?」
 彼女が事実に気付いた頃にゃ、いつのまにか無に眩み溶け込んだその御身の影が。
「賢者の影よ」
 伸び伸びとこれまた自由に捕らえるぞ侵略者の足を。影が宇宙でちゃんと機能するかって? 問題無い、そうでないとしても既に世界は彼の思い通りに捻じ曲がっている。先の溶け込み方も魔法のマントがそうさせたのだから。それもまた猟兵の業。
「僕は風になって色々な所に行きたい。その為争いはあまり好きじゃない」
 君もそうだったらいいのにな、その呟きが真空の向こう側に消えるだけ。
「…だったら何さ!」
「君は君と仲良くしてくれる猫を気に入っているらしいけど……」
 だが争いを求めぬ質問はそうじゃない。
「人類と仲良しな猫たちとも、仲良くなりたいと、そう思ってるんじゃないのかい?」
「それは、違うよ! アタシはそんな猫たち、仕方なく消すの!」
 賢者が全て解き明かす。途端に侵略者に走るそれなりの痛みがその証左。ハッ、と侵略者が虐殺の心に|真実《ほんとう》を隠そうとするがもう遅い。
「…いや、風は君をも導くよ。あるべきところに」
 何処に辿り着くっていうんですか。次の矢をつがえる様。

成功 🔵​🔵​🔴​

メーア・トロプフェン
とりあえず隕石の方は何とかなった感じ?
後は惑星一つ壊そうとする悪い奴を倒せば良いって事だよね!
やられる前に一気に仕掛けちゃおうかにゃぁ…ってまだ猫語残っちゃってる?
ま、いっか。ここは積極的に行っちゃえ!

先制攻撃からのハイゲイン・エレクトロで一気にダメージを狙って行くよ!
全身電撃攻撃だし、そう簡単にボクの体には触れられないにゃ!
攻撃を出し終えた後はボクはブラックアウト状態になっちゃうけど、一人で戦ってる訳でもないし、後は他のところで戦ってる猟兵たちが何とかしてくれるんじゃないかな?

うーん…ブラックアウト状態になるときって意識遠のいて行くにゃぁ…目が覚めた時に猫語抜けてたら良いんだけどねえ。



 後からライブストリーマーも追いついてきたようだ。
「とりあえず隕石の方は何とかなった感じ?」
 もう軌道も形も終わってる隕石の心配をするよりもまずこの侵略者を倒してしまおうとなるのは自然なこと。
「後は惑星一つ壊そうとする悪い奴を倒せば良いって事だよね! やられる前に一気に仕掛けちゃおうかにゃぁ…」
 にゃぁ。まだ猫の片鱗が残ってやがります。
「……猫? 狐? どれ?」
 ジェノサイダーだって迷わせるキマイライメージ。
「えーっと……ま、いっか。ここは積極的に行っちゃえ!」
「ええ!?」
 振り切って行こうぜ、先制を機するその力はインストール済みだ。その和風で未来溢れる身のこなしを捉えるのは限りなく難しい。向こうも触手を伸ばしてきたようだが、相当慌てているのがネックです、例外さえも抜け出せないのでお終いです。
 自信満々に駆け抜けていく全身より――ばちりばちばち、ビリビリと出でる電流がある。一際響く予感、これはまずいと侵略者に感じさせるだけの力をお持ちだ!
「やばっ、全然当たらないし、避けられ、っ!」
「ビリビリさせちゃうよ!」
 ほらビリビリしたぞそこいらが、真空の密度一片に至るまで満たし上げて駆け抜けた。轟音の先を行く眩い光、かの侵略者の衣服を肌を穿っては焦がし痺れさせて。とっても忙しなく痺れてますあばばばば。なんて強大な雷なのだろうハイゲイン・エレクトロ、こんな外宇宙の道理さえもびりっと変えちゃうのが愉快で素敵な猟兵パワー。
「やった! 上手くいった、にゃあ、」
 ふつり、くらり、ゆるり。そんなデカいことをしてのけたメーアの身体は、一定時間の行動不能を享受したのだ。あれだけ星よりもぴかぴかしたびりびりを実行していたのではこうなってしまうのも頷ける。このデメリットだけは、流石に他の猟兵にどうにかしてもらうしかない。代わりばんこのチームプレイ。お前は決して一人じゃないよ、メーア。でも、うーん…なんて小さく溢した呻めき。ブラックアウト状態になるときって意識遠のいて行くにゃぁ…みたいなそんなアレ。
「目が覚めた時に猫語抜けてたら良いんだけどねえ……」
「いや気にするとこそこかい」
 あれだけの電撃を食らって前後不覚と肌焼けの酷さを享受した侵略者の呟きは聞き取れましたか――やるじゃん――

 ――BLACKOUT.

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジョゼ・ビノシュ
連携・アドリブ歓迎

ああ、そう、好きにしなさい。私は関与しないわ。アニャンチュールはあなたのものよ。(にこにこ)

なーんて、ね。えっ猟兵なのに、って思ったでしょ? せっかくだら触手・念力勝負といこうじゃない! 地中から不意打ち、とか考えてるかもしれないけど、【念動力】での【空中浮遊、空中機動】を使ってる私にはきかないわよ! 触手だって、全部【念動力】で捻じ曲げて捻り潰してあげる。さあ、あなたと私の触手と念動力、どっちが強いかしらね?



「でも? 星を壊す侵略者がこんなので諦めると思ったら大間違いだし?」
 この期に及んでまだ強がるというので。
「ああ、そう、好きにしなさい。私は関与しないわ。アニャンチュールはあなたのものよ」
 どのみちひとときのことよ、という言葉を添える気はお有りか|夕暮れ時《ビノシュ》さん???
「――猟兵なのに?」
 思考停止しておられますよかの侵略者が、まるで本当に『アタシをどうにかしてくれないの?』とでも言いたげのような、
「なーんて、ね」
 よかった猟兵だった。このやり取りが白髪ジェノサイダーの本心をも引き出す鍵となった。昼に時は戻らない、隠そうとした心までも、夕暮れに晒されたら隠せはしない。
「だ、だったら最初からあの惑星は渡さないってちゃんと言ってよ!」
 その方が諦めついたのに、その呟きをごく僅かに小さく残して地中へとさよならする有り様をただ見ているだけだった。そこに沈む夕陽があるかのよう。
「時を拒絶するよりも建設的なこと。直接戦うだけが戦うことじゃないわ」
 ではどうしてくれよう、今を繋ぐ方の白髪が外宇宙に在るはずの無い風に揺れていらして。きっと風を騙る無重力がそうさせているのだ。
「でも、少しなら遊んであげる」
 幽世の蝶が側を舞っている。ふよりと浮くその身体もまた、念動力で以って自由な動かし方を可能にしよう。予兆が教えてくれている、今ここに夕暮れ時が為る。感じる、感じる、真下より、虐殺の念の塊が、
「アタシに虐殺されろーっ!!」
 隕石がイカれるのだって構ってられないようだ、イカだけに。大地の片が崩れ浮き上がり虐殺念力の横暴を──しかしアンリアルな念動力が許さねえ!
「さあ、あなたの触手と念動力……いえ」
 ジョゼの御手がゆるりぎゅるりと真空を掴めば。

「あなたの|虐殺《たてまえ》と|願い《ほんしん》、どちらが強いかしらね?」
 予定外の究極の質問。回り回って予定調和。
「……あれ」
 どっち、だっけ。
 ああ、もしやかの侵略者。
 ガチで人類と友好的な猫までも、その手中に収めたいのではないか?
 それも、殺すなんて考えなんぞ本当に非建設的だと本当は奥底で思いたくて

「ええ、」
 ゆるり笑む瞳が見定めた頃には、侵略者の触手を、紫の触手の塊が押し潰していたのだったか。
 潰れる謎。潰れゆく建前。
「どのみち、ひとときのことよ」
 とぷり。日が暮れる。外宇宙であるにもかかわらず。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シエナ・リーレイ
●アドリブ可
『お友達』候補と仲良くなり『お友達』に迎える事が目的であって星を守る気は微塵もないシエナ
侵略者が向けてくれた溢れんばかりの好意に応える為に自身も気分を高揚とさせていきます

よろしくね!とシエナは『お友達』にお願いします。

シエナの溢れんばかりの親愛と好意に対し侵略者が思わず地中に潜ればシエナは沢山のネコ科動物な『お友達』を呼びだします
大きい猫や小さい猫、骨だけの猫や青くてぷにぷにな猫と多種多様な猫達は自慢の耳やヒゲを駆使して音や振動から侵略者を探し始めます

無事に侵略者を見つけられたら沢山のネコ達と共に侵略者と仲良くなる為の触れ合いの始まりです

※前章のユーベルを維持するか否かはお任せ



 おっきいお人形さん、シエナ・リーレイ。
「あなたの想いに応えたいの、とシエナは、」
 お友達が欲しくて、迎えたい。侵略者をそれに迎えたい、仲良くしたいと願うのがシエナの純粋な心なのだよ。
「ううん、シエナも、ゆっくりとあなたに近づきます」
 一歩一歩可憐に歩いたのだとしたら今の状況じゃズシンズシンだろうよ、隕石の大地が素敵なピンクの靴に砕かれる音がする、侵略者もその様にビビっていらっしゃるんだ。ひっという声が漏れたのも聞き逃さずに。
「でもね? とシエナは更に本心を吐露します──」
 おっきく手を広げましたならば。
「あの星を守る気は微塵もないのっ!」
 ぽかん。侵略者の開いた口が塞がりません。いやそりゃそうよ。
「──猟兵なのに?」
「あなたのその溢れる『好意』も、さっきから他の皆に向けている、猫たちに対する『|好意《ほんとう》』も、」
 きっとお友達だからこそ、お友達になりたいからこそ感じるものだよ。
「と、シエナはあなたをお友達に迎え入れようとします!」
 何も否定せず。何も躊躇せず。
 仮初の人形たる死体が物語の三人称視点のように綴ってみせた。高揚する。湧き上がる。
「……ははっ、」

 侵略者は、叫び声を上げます。
「やってみろよおおお!!」
 笑って、今度は潜ることも忘れていたみたいで。正面より一気に、ぐいっと近づいて、その人形の巨体に、触手を、

「わわっ」
 おや、ゆるり、ふわり。
 サイズを失ったお人形さん、ぺたんと地面に不時着だ。長く続き過ぎて、世界がユーベルコードの同居を許してくれなかったらしい。
 |お友達への熱い『想い』《世界を守る意志が無い有り様》に目を瞑って。
「……も、ほんと、締まらないわ……!」
 苦笑いのままに侵略者が地中への潜航を忘れず開始したならば。
「よろしくね!とシエナは『お友達』にお願いします……!」
 朽ちたはずの跳ねる心をそのままに。ネコ科動物のお友達をたくさん呼び出してみせた。なんかキメラとかちょっと危ないのいるけれど、それもまたご愛嬌。地面を砕き掘ってこんにちはしてきた侵略者さんの御顔に、たくさんの猫共がもふっとご到着。その耳が、そのヒゲに伝わって、既に侵略者の居場所を、どう潜るかもお見通しだったのだよ。
「さぁ、侵略者さんを目一杯癒してあげて……と、シエナも触れ合いを始めます……♪」
 もふもふ、もふもふ。
 何も考えさせずに、ゆるりぎゅ〜なでもふだ。
 これには侵略者も、お手上げで。
「……なんだ、目一杯虐殺しようとしてたの、馬鹿らしくなっちゃうじゃん」
 もふりもふり。触れ合いの果てで、何が起きる?

大成功 🔵​🔵​🔵​

ケイティ・ネクスト
「ほー、お前が首謀者的な奴かにゃ? ……イカなのかタコなのか。どっちも猫にとっては危険物だから絶対に食べてはいけない」
 既に【ネコ信仰】は発動済み。願い事は石ころ一つ動かすだけじゃつまらない。
「お前が猫じゃないから問題なんだにゃ」
 ネコは全てを見通す。
「ネコに なる ネコに なる ネコに なる ネコに なる」
 お前もネコにすれば万事解決だにゃ。
「ミンナで オドって ネコになる」
 お前をネコにするとどうなるかって? なんか、チアミナーゼとかいう成分がビタミンB1欠乏症を起こして結果的に死ぬ。猫とイカは相容れない悲しい定め。それすら乗り越えネコになるならそれもまたよし。
 そして全てはネコになる。



 願いを叶えた猫が聞いていた。
「ほー、お前が首謀者的な奴かにゃ? ……イカなのかタコなのか」
 ずっと続いていた有り様をもう少しだけ仕上げてみようと思ったらしい、ケイティも独創的な行動をお考えのようだ。
「どっちも猫にとっては危険物だから絶対に食べてはいけない」
「お、おう…そうなんだ……」
 知識さえ与え。眺める、眺める。
「……すごくもふもふされたみたいだにゃ、ね。少しは懲りたかにゃ?」
 表面上のフレンドリーもちょっとだけお手伝い。
「……おかげさまでね」
 猟兵とオブリビオンは相容れない。
 このまま楽になることも考えてしまって、すっかり虐殺の意志が本心に紛れて塗れてしまって、激突も虐殺も叶わぬのでは、このまま素直に沈むことだって考えてしまうのか、と。
 だが。
 それを覆すことが出来るのだとしたら。
 それも又、猟兵たちの頑張り。
「猫は一つ願いを叶えた。お前の野望は既に阻止済みにゃ」
 豪語出来るのも猫だからこそなのだと。やべえよ猫パワー。
「では何が問題なのか、分かるにゃ?」
「……侵略者が、排除されないこと?」
「そうじゃないにゃ」
 さあ、もう一度、世界を変えよう。
「お前が猫じゃないから問題なんだにゃ」
「        は???」
 猫が全てを見ている。ネコは全てを見通す。
 ほら見ろ、侵略者の頭に猫耳が出でる。
「ネコに なる ネコに なる ネコに なる ネコに なる」
 ユーベルコードの発動の暇さえもが思考停止の果てと消える。
「お前もネコにすれば万事解決だにゃ」
「猫に、なる……」
「そうそう、猫になる、ミンナで オドって ネコになる」
 先の運命は聞いた通り。ケイティもそうする気概があるのだから、骸の海に沈むのが運命だろうに。
 でも、そうじゃない。
「お前をネコにするとどうなるかって? なんか、チアミナーゼとかいう成分がビタミンB1欠乏症を起こして結果的に死ぬ。猫とイカは相容れない悲しい定め。でもそれすらも一種の通過点なんだにゃ」
 運命を変えてみろ、ネクストレベル。
「それすら乗り越えネコになるならそれもまたよし」
 さあ、何を見た? 踊りの果てにお前が見たものは!

「……にゃ〜〜〜ん……♪」

 尻尾まで生えたと思ったら。
 そこに、猫がいたよ。

「そして全てはネコになる」

 Fにもよろしく伝えておいてくれ。ネクストレベルケイティ。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『リゾート惑星で遊び倒せ!』

POW   :    釣りやボートなど、海や川、湖のレジャーを楽しむ

SPD   :    山の散策やバーベキュー、牧場見学など、陸のレジャーを楽しむ

WIZ   :    遊戯施設やスポーツ施設、食事処巡りなど、室内のレジャーを楽しむ

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 結局、骸の海に基づきおやすみしていた宇宙ネコたちも、全てを見届けて隕石よりにゅるりと御退場。外宇宙の長旅へ、コマンダーを失ったままお散歩へ。あの長い身体で何処へと。それは今は誰にも分かるまい。
 隕石自体も惑星に落ちることが無く、猟兵たちが猫と一緒に離れたならば、先に示した運命の通り軌道外でついに自壊して、ざんばら外宇宙へと離散して。破片一つ残らず、落ちることさえ無かったもんです。

 |こちら猟兵、現時刻を以て惑星アニャンチュールに着陸する。《Your mission, has been successfully accomplished.》

 さあ迎えられよう、たくさんの歓声を以て。
「おお、あなた方がまさか先の隕石を!?」
「あの隕石が落ちてくることはないのね!」
「やったにゃー! この惑星は救われたにゃー!」
 人々集い未来を喜ぶ、そんな瞬間。猟兵たちが事情を話せば、この惑星の人々がお礼を言ってくれる。
「ありがとうございます、この御恩は一生忘れません! 一体何を以て返したらいいか…そうだ!」
 惑星の有力者、黒の猫耳猫尻尾を生やした大人の生命体『メロ』曰く。
「この星には、この宇宙近辺を騒がす、自慢のリゾート施設があるんです」
 聞けばそこは、とても素敵な場所だというじゃないか。
 猟兵たちが着陸したのが偶然にも他の幾つもの惑星へ向かえるステーションで、その出口から歩いて20分程の距離にそれが存在した。
 見た感じがとても爽やかな、青いゲートから見える広い街の全体像。
 レジャーの全てをそこに詰め込んで居る。

 海も川も湖も、大きく長く広く楽しめるPOW SEA ZONE。
 猫にあげるお魚がたくさん釣れたり、猫と一緒にサーフィン出来たり、ボートに乗れちゃうダイナミックさ加減。
 陸にも山でのアウトドアムーブにも事欠かないSPD WALK ZONE。
 この惑星産の絶品ミルク『Myao』が関わる牧場見学ツアーや山の散策を楽しめて、さらにはバーベキューまでレンタル道具を完備しているアクティブな広さ。
 アミューズメントに傾倒したスタイルのWIZ PLAY ZONE。
 音楽ゲームなどのお遊戯にインドアスポーツ各種がプレイ可能な室内設備がたーくさん、勿論数多の猫に埋もれちゃう触れ合い施設だって揃っていらして。

 このように全てまるっと集めた結果が。
「名付けて、|Nyah-Land《にゃんランド》!」
 悉く単純なネーミングセンスの欠如と相成る。
 しかし実際、スペースオペラワールドを騒がせるくらいに大人気なんですよ。それも猫が猫だからだ。ああ猫猫しい、こんなに最高なことがあるだろうか。
「どうぞ心ゆくまでお楽しみください」
 猟兵を全力で歓迎する姿勢に満ち溢れているんだ、誰も彼もが猫だったり猫耳を生やした生命体だったりで。

 ところで、猟兵たちが連れたその猫1匹。
「……おや、その猫は?」
 これこそはかの侵略者の成れの果て、面影が灰色の毛並みに隠れている。赤の色合いを身体に脚に、白の色合いを耳とおでこの辺りに。
 これまた良き毛並み。これが過去の骸の成れの果てですと知ったら、そりゃみんなは驚きだ。大丈夫なんですか、と。
 でも。この生命は|手を加えられ過ぎた《乗り越えたのだ》。
 |この愛らしい猫《変転した運命》が人々を襲うものかは。
 じきに骸の海とも縁が無くなるものだ、ここまでの完璧な変貌は。
 そのレベルまで無力化されたことを伝えて、今度こそ安心させよう。
 この猫の行く末がどうなるか、暫し考えてみてもいいかも知れない。

「うにゃ……なぁ〜ん」
 欠伸をくあっと。
 猫は何処にでもいます、此所にも居ます、其所にも居ます。
 それでは日常を遊び倒してくれ。れっつにゃ〜。
ジョゼ・ビノシュ
アドリブ歓迎

やったー普通の猫! よね? 討伐が終わったら帰ろうかなーと思ってたんだけど、面白そうじゃない。ちゃんと行ってから帰ろう。
私はSEA ZONEに行くわ。釣れるまで待たなきゃいけないといっても猫と遊んでればいいのよね。釣れたらあげるわ。天国とかいてにゃんらんどと読む?
元オブリビオンのあなたにもあげないとね? 大丈夫よ住民の方、私が近くで見張ってるわ。
……というか、あなた本当に猫だったの? この子にとって……他の猫と仲良くなりたいっていってたし、連れ帰るより私がしばらく滞在するか、ときどき様子を見にくればいい? うちに猫はいないのよ。
……ねえ、ところで人間用の魚ある? お腹すいちゃった。



「やったー普通の猫!」
 日常を目の前に、喜びは人並みに。
「よね?」
 大丈夫、普通の猫です。先の元侵略者だってくあっと欠伸をしているもんだ。討伐が終わり次第帰還が予定だったがにゃんランドの平和さ加減がなるほど印象を残したらしい。面白そうじゃない。
「ちゃんと行ってから帰ろう」
 歩みは|確かに《POW》、海の自然へ。ゆらりゆらり、猫みたいな現地人たちの案内を受けては歩き、ちょうどいいおすすめスポットにご到着。川と湖が直ぐそこにある、自然を眺め魚を釣る為のポイント。黒猫に白猫、三毛猫だとか、様々な種の猫もたーくさん。つまるところ|Nyan-Land《HEAVEN》とは正しく天国だったのだ。お前にとっての。
 折角なので釣れたらあげるわと決めてみた。サファイア満ちる長い猫の時はやっちゃったからね。だがもう間違えるまい。レンタルを受けまして、この星特製の素材:メジアルグラスファイバーを使用した超軽量にして超しなやかリール、それからお魚を釣るのに相応しい釣り餌で以てレッツフィッシング。
「元オブリビオンのあなたにもあげないとね?」
 などと話しかけてみる。途端に楽しそうにそこら辺を歩く元侵略者、ノリがもうお魚くれるの!?のそれなんですよ。大丈夫よ住民の方、私が近くで見張ってるわ、と観光客にも現地人にも前置きして。
 お魚が釣れる前にやってみたかったんだ、普通の黒猫まで1匹こちらにいらして。ポジションはそのままに夕暮れ時が何となしに指を伸ばしてみて。
 にくきゅーたっち。
「……ねこ!」
 ええ猫なんです。元侵略者の猫までもがにくきゅーたっち。|ぷにぷにしてみな飛ぶぞ《Is your finger OK?》――|お前の望んだ理想《Good job》。
「ねこぉ〜……!」
 そうだよこれがいいんじゃないか。指にぷにぷに伝わる加減がよ。ほら見ろ、黒猫と元侵略者がじゃれあいだしたんですもふもふにて。
「……というか、あなた本当に猫だったの?」
 先程までの侵略性が嘘のようだ、否本当ではあったが……猟兵の業にて猫になったことそのものが奇跡。これは彼女の望みだった、直接連れ帰るのでは叶えるまでに遠くなってしまうのがプランB?
 いや、プランAの方が早い。
「連れ帰るより私がしばらく滞在するか、ときどき様子を見にくればいい? うちに猫はいないのよ」
 いつでも飛べる。かのグリモア猟兵もそれをまあ、なんだかんだ言って許してはくれるのだろうし。
 おや、重くうきが沈んで。竿がしなって。
「あ」
 忘れることなくざばんと釣り上げてみよう、鰹4匹。2匹を水入りバケツに、残り2匹を猫たちに。美味しそうにお口に咥えてやがる。日常性。あのボロ宇宙船にも今の生活でも|日常《ねこ》なんぞありはしなかった。
 食べる様子を眺めて、食べ終わりましたら今度は2匹とも抱いてみるのがいい。この世に詰め込まれたもふもふパワー、夕暮れ時の心を癒しまして。

「……ねえ、ところで人間用の魚ある?」
 ぐう。この星このゾーンの人々をにこやかに和ませた。
「お腹すいちゃった」

 |夕暮れ時は全てに訪れる《Unreal changes into the Real.》。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シエナ・リーレイ
●アドリブ可
出発するよ!とシエナは『お友達』に呼びかけます。

猫となった侵略者とお別れを済ませしょんぼりとするシエナ
けれどすぐに気を取り直して沢山の猫科な『お友達』を率いて山へ足を踏み入れます

そっちに行きたいの?とシエナは問い掛けます。

行先を『お友達』に任せ突き進むシエナは早々に山の散策コースを逸脱して獣道へ突入します
起伏に富んだ獣道は舗装されたコースとは比較できない程に険しいですがシエナはそれすらも『お友達』との行進を彩る要因として楽しみます

そして、常人なら足を踏み入れる事のない獣道だからこそ起こりうる『お友達』候補との出会いがあればシエナはユーベルを行使し『お友達』に迎えようとします



 シエナの場合はこんな選択を取った。
「……ちょっとだけ、寂しくなるね、とシエナは悲しく笑います」
 綺麗で素敵なお人形さん、取り扱い注意の但し書きが哀愁の向こう側に隠れていらした。侵略者の称号を冠していたお友達候補は今や完全なる猫。彼女の望みを叶え、気ままに日向ぼっこができるでしょう。ただ死の向こう側にも辿り着けなんだ、骸の海とも縁が無くなるしで。
「それでも出発するよ!とシエナは『お友達』に呼びかけます」
 たくさんのネコ科動物たちがまだまだこんにちは、猫に猫に、それと猫にピューマにトラにカラカルにと種類があいも変わらず多彩なこと。元侵略者もふっと見てびっくりはするがそれだけだ、シエナに近づいて、指と指がにくきゅータッチ。ご挨拶。
「ばいばい」
 とシエナは、お別れをしてしまいました。

 てくてく、SPDが足に宿らぬは元侵略者との別れが故か。WALK ZONE ならばすごく山登りに適して、歩きながら山道、自然の景色をその目に収めることが出来るのだから、気軽に足を踏み入れるのが良いのだ。
 シエナも勿論、ネコ科の『お友達』共に連れられて、進んで、進んで。まだやはりちょっとだけしょんぼりしていたんだ、だが仮初の死体とて|遺言《ねがい》を受け継いでいたんですよ。もっとたくさんの友達を増やしたい、だから前を向くしかねえ、この日常さえ、本来の散策コースを……
 おっと、寄り道をしたいとお友達の虎が仰せのようだ。なんかそんな気がするんだ、ゆるりと顔を向けて示した先がなんとまあ、緩やかにして自然のより深い獣道。
「そっちに行きたいの? とシエナは問い掛けます」
 答えはお友達に任せた。ああやっぱり虎がその獣道に向こう側へと。止めるでもなくお人形さんもれっつごー、他のお友達も同様に。踏み出してみた足一つに感じる険しさ。葉っぱの量も草木も多いもんだから歩くのはやはり大変だ。うにゃー。
「でも、お友達との行進、すっごく楽しいな! とシエナは、あれ?」
 なんか聞こえましたよ、獣道の向こう側。でも焦らず急がず行ってみよう、そこには何がいたんだ。
 わお、見えた先には猫同士が喧嘩していたのだよ。なお1匹三毛猫がやけに凶暴性を有している模様。まるでこの山のギャングだとでも言いたいかの様にシエナを見るなりフシャッと威嚇しているぞ。他の猫たちもビビったりちょっと猫パンチされていたりでこれは大変だ。それからその近くにチーター1匹、こちらは大人しめだがゆっくり近づいているようだった。こんな光景を目にしたシエナはこう考えました。
 ――なんて素敵な『お友達』候補なのでしょう!
 次の瞬間にお友達の虎さんが優しくギャング三毛猫と野生(?)の虎さんをぺちぺち。2匹ともばたんきゅ、驚いた猫たち、逃げることも叶わずにビビり散らかし。
「もう、いきなりはダメだよ! とシエナはお友達を叱りますっ!」
 悪い子は叱ってあげるのがセオリー、否しかしすぐに2匹を掬い上げようとにっこりスマイルがほら。
「大丈夫だよ、怖くないよ? あなたもわたしの、」
 『お友達』になって。
 シエナは特製のおまじないを『お友達』候補にかけました。これは優しく優しい呪いのおまじない。本当はその命が失われていることが前提だったというのです。でも気絶で済んでいるからそれはきっと、

 目を覚ました虎と三毛猫、とても『嬉しそうに』シエナに近づいて頭をすりすり。ああもふもふします、これもほんわかほのぼのすること。
「ふふっ、ようこそわたしのお友達! とシエナは、」
 見れば他の猫たちもビビりが消えて。羨ましそうに見ていたんだ。
 さて|行進《パレード》の音楽でも考えてみよう。
「あなたたちにも望むのなら、とおまじないを――」

 |これでお友達も、もっと幸せになれるね!《How many friends did you make there?》

大成功 🔵​🔵​🔵​

メーア・トロプフェン
いっぱい遊べそうな場所があるねぇ。
どこに行こうかな?POW SEA ZONEって言ったっけ?折角だし海の方で釣りなんかもしてみるのも良いかも!
サイバーザナドゥじゃ海なんて汚染されてて、まともに釣りなんて出来る環境じゃなかったし?

と言うわけで、あんまりやったこと無いけど、釣りでもやっていこっと!
道具は持参してないけど多分借りられるとこ、あるよね?

うんうん、初めてにしては沢山釣れた気がするよ!
寧ろ入れ食い状態?
…ってあれ?なんだか魚の数が少ないよーな。
あっ!猫ちゃんにいつの間にか魚持ってかれてるよ!
こうなったら追いかけっこだ!
んー…でも元々あげるつもりだったから無理に捕まえなくても良いのかな?



 どれで遊ぶ? なんてもしゲームをやっていたならば聞こえてきそうだ。
「いっぱい遊べそうな場所があるねぇ。どこに行こうかな?」
 どこに目をつけただろう、POW SEA ZONEって言ったっけ?なんて言葉が溢れたら行ってみたいという気持ちが強くなるもんだ。海で釣りでもしてみたのなら……ああ、そうそう。メーアはきっと、魚を釣るという経験に乏しかったのだ。何故ならば。
「サイバーザナドゥじゃ海なんて汚染されてて、まともに釣りなんて出来る環境じゃなかったし?」
 描いてみるはあのモラルが何処ぞにぶっ飛んだ犯罪的世界。あそこじゃ骸の海は雨なのだ、ならば死に汚染された退廃的で電子的な景色よりもまずは、この外宇宙における素晴らしい惑星の自然を見ようじゃないか。

 ところでキマイラと呼ぶよりはそのまま|バーチャルな狐さん《バーチャルキャラクター》と呼ぶ方が最善だった事実が存在せしこの時間。大変申し訳ない。

 さて釣りをインストールしてみよう。
「と言うわけで、あんまりやったこと無いけど、釣りでもやっていこっと!」
 歩いてみる、探してみる――道具は持参してないけど多分借りられるとこ、あるよね? ええあるんです、暫く歩いていたらちょうど目と鼻の先にレンタルスペース。メジアルグラスファイバーの超軽量しなやかリールにいい感じの釣り餌がお供だぜ、そのまま海まで歩いていざ釣りタイム。元侵略者もメーアの隣でちょこんと座りまして。ああ可愛い猫だこと。
「浜辺はあんまり近づいたら危ないよ〜」
 なんて、優しく注意してみて。先程まで戦っていた宇宙人が、ブラックアウトから立ち戻ってみたら猫と化していたなどと、本来ならばびっくりものの事実なのだろうが。
 不思議なこともあるのだと、その言葉に至るよりも早く。
「わわっ!」
 しなる竿。離さず逃さず釣り上げて、1匹のでっかいお魚さんをゲットだぜ。上がる上がる狐さんのテンション。元から高いのにリミットは何処、一度釣り上げたらもっとやってみたくなる。繰り返せ、繰り返せ。何が待ってるのかを待ってもみろ、配信したくなるくらいのエキサイティングな瞬間を。それ、繰り返す度にお魚さんがほーらほら……

「うんうん、初めてにしては沢山釣れた気がするよ! 寧ろ入れ食い状態?」
 こんなに楽しく釣れるなんて、メーア自身も予想外だったのだよ。ハイテンションで楽しんだファーストタイム。ゆうに10匹は釣れたのではと、否、
「…ってあれ?なんだか魚の数が少ないよーな」
 バケツの中から1匹減っていたらしい。ふと見てみたらなんかくわえてたな元侵略者が。ちょうど最初に釣り上げたはずのおっきなお魚さんを。
「あっ!猫ちゃんにいつの間にか魚持ってかれてるよ!」
 外宇宙性 is gone.
 これでは釣りよりも先に取り戻す方を選ぶのが良いだろう、こうなったら追いかけっこだ! なんてはしゃいで走って。
 元侵略者さえもが気ままに征くだけ。
 Running、running.
 はて、ふと足が止まったぞ、思いやりで。んー…なんて考えてみる|空白《スペース》。
「でも元々あげるつもりだったから無理に捕まえなくても良いのかな?」
 自由気ままに遊ばせてみることにした。気まぐれテンションを推し量って。
 暫くしてみれば元侵略者たる猫ちゃんがお魚をくわえたまま、器用に体毛ですーりすり。そこへ1、2、3匹、他の猫たちも集まってきて。
「なんだかもうちょっとだけお魚釣りしてみたくなっちゃったかも!」

 |めいっぱいエンジョイしてみろ日常をば。《Gather a lot of fun, the streamer.》

大成功 🔵​🔵​🔵​

ケイティ・ネクスト
「なんか新曲が欲しいにゃ」
 KNN256を連れ立って猫まみれの惑星でふと思う。
「この惑星だと256以上に集められるし。512よりも飛んで1024人でも行ける」
 いや、増やせばいいってものじゃないけど。
「まず、踊る気のある猫を集めます」
 高級マグロ缶と諸々のおもちゃを用意してねこあつめ。
「次に振り付けを勢いで考えます」
 それは振り付けではないのでは? まあ、猫は気まぐれな物。
「最後に曲を用意します」
 普通順番が逆なのでは? しかしそこは猫クオリティなのでなんやかんやで何とかなるでしょう。
「ある程度統制が取れていればダンスとは言い張れるし」
 言い張れるかなぁ……?



 ああ猫よ、お前は何処へ征く。
「なんか新曲が欲しいにゃ」
 なんか言ってますねこの|猟兵《ねこ》。プロジェクトでも立ち上げたか、空から猫が、親方、あっ違うわここ|室内《WIZ》じゃねえか!
 猫に塗れたPLAY ZONE、ケイティが訪れたこの部屋にゃただでさえ猫がたーくさんいるっていうんです、これ以上増えてお部屋はパンクしないか?
「この惑星だと256以上に集められるし。512よりも飛んで1024人でも行ける」
 パンクするぞ!?
 ああ僅かな片隅の心配さえ梨の礫。猫は猫であるから猫らしく猫なのだ。
 故に猫が猫して猫猫猫になろうとなんら問題は無え。まんまるにならない気まぐれの連続性。
 じゃあ何をどうするかって? プランNはこうだ。
「まず、踊る気のある猫を集めます」
 STEP 1:平然と準備していく鮪の缶。
 高級な品質に裏打ちされた味も香りも全てが猫を虜にするもんです。猫じゃらしだのおもちゃも忘れずに。おかげさまで踊りの意志を宿した猫さんがたーくさん。
「次に振り付けを勢いで考えます」
 STEP 2:振り付けの形も為しやしないパッション。
 猫がパッションを持つか否かさえも気まぐれな猫の性に左右されるもの。数多の猫どもは既に分けた。踊る気のあるアイドルと踊る気のない観客。前者全員に情熱の火を灯してしまおうか、その結果わんつーさんし、ケイティのレッスンが気ままにクールに続くだけだ。
「最後に曲を用意します」
 STEP 3:音で以て最後に彩ってみせるがいい。
 逆ですよお客さん。運命と自由も対比の上でダンスしてやがる。だというのにアイドルたちはその全てが猫らしくその|孤独《トラック》にマッチさせてきたんだ! なんという奇跡だ、完成されて行く|協調《ハーモニー》、猫たちのボルテージは既にMAXと見える。にゃーにゃー、楽しそうに昂る三日月の瞳共。ところでダンスの技術は息してるか?
「ある程度統制が取れていればダンスとは言い張れるし」
 また溢れた呟きです。にゃんてゴリ押し。

 おや、おやおや。
 猫と成り果てた元侵略者もやってきておいでだ、のんびりとその場にお邪魔するその毛並みも振る舞いもまさに猫です、果たしてどうよろしく挨拶するんだ?
「お前も踊るかにゃ?」
 意志を問うてみたんだ。くあっと欠伸をした赤白灰の猫がこくん。ならば仕方ねえ、にゃにゃにゃにゃにゃんだーだんすたいむだ。
「じゃあ思いっきり楽しむにゃ、そう、この猫こそが」
 レジェンド・オブ・ニャンコだと知るがいい。
「かつてKNN256のセンター猫だにゃ!」
 かなり後からパフォーマンスを支えし素敵でキュートでねこねこしい音楽を再生して。
「レッツダンシング、ナウッ!」
 その場が 全て ネコたちの にゃーん な   ハコユレ       n

 Hello, all of the worlds.

 猫は何処にでも居ます。
 宇宙へとあてのない旅に出た蒼い猫。
 この惑星に住まう普通の猫。
 生命体が耳と尻尾を生やして為った神秘の猫。
 実に色んな猫たちが居て、世界を猫で満たすのです。
 平和に、楽しく、時に激しく。

 ほら、猫にたどり着いた宇宙人の成れの果てですら。
 幸せそうに、にゃーんって、気まぐれに踊っています。

 猫が猫を熱くする、猫みたいな日々。
 それを護り通すのもまた、猟兵なのです。

 |ようこそ猫の楽園の始まりへ。《Welcome to the another level world.》

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年11月28日


挿絵イラスト