「やはり地上人はわかっておらんな」
肘置きに頬杖をつき一人の男が呟いた。
「人が心より安らげる場所、自宅。安らぐ場所であるから人々は解放され、より自由であらねばならぬ。自由、衣服の束縛からの解放。そう、家では裸であるべきなのだ!」
そんな狂った主張を大真面目に掲げ、玉座に座った男はまっすぐ伸びたカーペットの左右に控える臣下の内一人に目をとめた。
「ラッタイキよ。もはやあの愚昧なる地上人が我らが頭上でのうのうと暮らしていることを許してはおけん。我がイ・エデハ・ラーゾック帝国が奴らの国を占拠し、正しい家での過ごし方を教育してやろうではないか」
「ははっ、陛下がおおせのままに」
声をかけられた男は片膝をついて一礼すると主人へ背を向けて歩き出し。
「帝国に栄光を」
「「ラーゾック」」
臣下たちが唱和する中、主君たる男は体のあちこちに飛空艇のパーツのようなものこそ生やしてはいたが、一人全裸だった。居城は男の家でもあるがゆえに。
「と言うことでぇ、クロムキャバリアのとある国が異形のオブリビオンマシンを駆る『謎の地下帝国軍』に襲われようとしているみたいなんですよぉ」
カレン・ソウゲツ(サイボーグのハイウェイスター・f36589)いわく、ブルーアルカディアの世界のガレオノイドに似た種族特徴をもつ者たちで構成されたその面々はイ・エデハ・ラーゾック帝国を名乗り、帝王とその幹部を中心に、地上の人々とは異なる文化様式を持っているのだとか。
「『古代魔法帝国の後継者』とも名乗って地上の小国家にオブリビオンマシンを送り込んで来ようとしてるみたいですからぁ」
加えて地下帝国のオブリビオンマシンは、共通して生身を汚染する「有毒装甲」で覆われているらしく、そういう意味でも放置するわけにもいかないようだ。
「ただぁ、この有毒装甲は皆さんにも効果があるんですよねぇ」
キャバリアに搭乗している、悪霊なので毒は効かない等の対抗手段を持たない猟兵にとっては不利なため、対抗策のない者はキャバリアを借りて搭乗することを推奨するとのこと。
「なんでも狙われた国にはパイロットへ要求する身体能力が高すぎてお蔵入りしたままのスーパーロボットがあるようなんですよぉ」
君たちが望めばそれを借り受けることが可能だそうで、要求される身体能力の方も猟兵ならばフツーにクリアできるのだとか。
「説明を続けますねぇ? 皆さんを転送したすぐ後くらいにまず地下帝国の量産マシン軍団が、地底から大量に現れてぇ攻撃を開始するみたいですぅ」
現れるのは重量級の量産型キャバリア「ドランギム」で重装甲とホバーによる高速移動が特徴の機体だそうだ。
「この襲撃は地上のひとたちは想定外みたいでぇ」
防衛戦力の助力は殆ど期待できないらしい。
「最初の襲撃部隊を壊滅させることができればぁ、地下帝国の誇る巨大オブリビオンマシンと決戦することになりますぅ」
なんでもこのマシンは先述の有毒装甲を持つ他にひとつの作戦指令を受けており、通常の攻撃方法に加え、作戦を実行するための怪兵器を装備しているという。
「この機体に積まれているのは広範囲洗脳電波放射装置ですぅ」
起動してしまうと広い範囲の人々に家では全裸で過ごすべきだという認識を植え付けてしまう恐ろしい兵器なのだとか。
「たぶん、たぶんですけどぉ……猟兵には効果がないと思いますよぉ」
もっとも、起動した時点で小国家の人々が被害にあうため、起動させる前にマシンごと破壊してしまうのが一番なのだが。ちなみに問題のオブリビオンマシンはゴリラ型で破砕力に特化し拳の殴打と同時に撃ち出す超圧縮空気の一撃は正に必殺技と呼ぶ代物だそうだ。
「そうそう、巨大マシンを送り出した『地下帝国の幹部』が乗るオブリビオンマシンが戦場の近くに潜んでいるようですのでぇ、この機会に撃破しておくといいかもですねぇ」
幹部の乗るマシン自体は君たちが兵器を積んだオブリビオンマシンを撃破すれば作戦を妨げた者たちの情報収集をすべく現れるとのことで、発見するのは難しくないらしい。
「このオブリビオンマシンも有毒装甲を持ってますのでそこは注意してくださいねぇ」
尚、マシンに乗った幹部を捕らえた場合の処遇については君たちに一任するとのこと。小国家に突き出してもいいし、解放してもいい。
「それでは襲われそうになってる国家の人たちの為にもぉ」
よろしくお願いしますねぇと素の口調でカレンは君たちに頭を下げたのだった。
聖山 葵
この世界のお話もずいぶん久しぶりだなぁ。
という訳で、今回は地下帝国の魔の手から地上の小国家を守っていただくミッションの模様。
また、借りられるスーパーロボットは蟹と西洋甲冑を足して二で割ったようなフォルムのロボットです。
武装はシールドと一体化した巨大な鋏が一対。シールドからはミサイルを発射することも可能で、腕部ごとシールドをロケットパンチよろしく飛ばすこともできます。
・今回の幹部
ラッタイキ:鍛え抜かれた身体を持つ男性軍人。最初に派遣されるあたり帝国内での地位は幹部の中では低く、他の幹部と比べて忠誠度も低め。乗せられてるマシンが搭乗者の命を削る系な辺りからもお察しである。
では、ご参加お待ちしておりますね?
第1章 集団戦
『ドランギム』
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POW : バレット・ストリーム・アタック
【ジャイアントバズーカ】と【マシンガン】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : アックス・ストリーム・チャージ
【ヒートアックスで斬りかかるホバー機動の】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【同型機】の協力があれば威力が倍増する。
WIZ : ホバー・ストリーム・アタック
【敵を惑わす複数機での連携機動による幻惑】が命中した対象に対し、高威力高命中の【複数機の連携による連続攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
イラスト:純志
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
(何かうずうずしています)
と、とりあえず自分のサイキックキャバリア【ゲファレナー・エンゲル】に乗って参戦よ。
最初の敵だけれど…3体一組とか12機まとめてとかで襲ってきそうな気がするの。
ということで突撃してくる敵を待ち構え、そして戦闘の敵を[ジャンプ]+[空中浮遊]で頭を踏み、
「…こうしないといけないお約束な気がしただけよ」
そのままユーベルコード【蒼き刃の円舞】で後続を切り裂く。
「本当は光の剣みたいのが必要な気がするけど、ないから仕方ないわ」
「そろそろかしら?」
落ち着かずじっとしていられない様子なのは、ヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)が敵襲を知らされているからか。
「と、とりあえず自分の機体はある訳だし」
ただ、そんなもどかしさとの付き合いが短いものとなったのは出撃の時が迫って来たからであろう。転送され、景色が切り替わるとそこは人気のない市街の外れ。
「最初の敵だけれど……3体一組とか12機まとめてとかで襲ってきそうな気がするの」
グリモア猟兵から知らされた敵機のことを思い出し、呟いたのはもう|黒地に青紫の呪術文様が刻まれたサイキックキャバリア《ゲファレナー・エンゲル》の操縦席におさまった後のこと。
「やっぱり来たわね」
唐突に地面が盛り上がり、大穴が開くと土砂をまき散らして次々飛び出してくる青い重量級の量産型キャバリア。ヴィオレッタの予感の通り、最初に飛び出してきたのが三機一組だったのは、予期せぬ事態に備えて|最小の小隊《スリーマンセル》を組んでいたのであろうか。
(気づいたわね)
襲撃を阻もうと待ち受けていたヴィオレッタと三機一組の|量産型キャバリア《ドランギム》が遭遇するのは必然だった。
(――来る)
ゲファレナー・エンゲルを認識した三機のうち先頭の一機がマシンガンを納めると背にマウントされたヒートアックスに持ち替えながら加速。
「ここで」
残る二機が後方に連なり、同型機の協力を得たドランギムが迫りヒートアックスの間合いにゲファレナー・エンゲルを捕らえようとした時だった。ヴィオレッタの操作でサイキックキャバリアは大きく跳躍し、先頭のドランギムを踏みつける。
「……こうしないといけないお約束な気がしただけよ」
つんのめるドランギムを踏み台にゲファレナー・エンゲルは二度目の跳躍をし。
「貴方たち皆に不幸をあげるわ」
足場にされて倒れた機体も想定外の敵機の動きに慌ててジャイアントバズーカの砲身を跳ね上げ|サイキックキャバリア《ヴィオレッタの機体》を撃とうとする二機目もさらに後ろの三機目もすべて等しく、巨大化した青金剛石のチャクラムは切り裂いて。
「本当は光の剣みたいのが必要な気がするけど、ないから仕方ないわ」
両断された三機が爆発する中、ヴィオレッタは着地した機体を振り返らせながら呟く。
「それはそれとして、まず三機だけれど――」
ヴィオレッタが屠ったのは先兵にすぎず地面に空いた穴からは次々に青い重量級の量産型キャバリアが現れる。まだ戦いは始まったばかりであった。
大成功
🔵🔵🔵
死絡・送
POW
共闘アドリブOK
スーパーロボット、ジガンソーレに乗って出撃。
「さて、敵さんの位置はと?」
前線に出て配置に付いたら機体からサーヴァントバットを飛ばしてセンサーも見ながら索敵と偵察。
仲間達とは通信でやり取りをして、情報の共有。
場所がわかれば、ルーチェ・デルソーレのビームによる貫通攻撃で遮蔽ごと貫く。
相手の攻撃は、念動力とジャストガードで機体にバリアーを張ってダメージを軽減しロケットパンチのラッゾプーニョでカウンター。
仲間の動きも見て、ヤバそうなら援護防御で庇う。
最後はユーベルコードのプロミネンスバスターで決めに行こうとする。
「さて、敵さんの位置はと?」
独言は出撃したスーパーロボットのコクピットの中に漏れた。|蝙蝠の使い魔《サーヴァントバット》を機体から飛ばし、センサーへ目をやれば、死絡・送(ノーブルバット・f00528)が得られた情報は先に仕掛けた味方との通信によって得たそれを裏付けるもの。
「通信通りだったってことだな。なら」
|頭と胴体に太陽を象ったパーツをつけたスーパーロボット《ジガンソーレ》は動きだし。
「よそ見は感心しないな」
未だ戦い続けている味方を狙っていたのだろう。送とは全く別方向にジャイアントバズーカを向けていた|量産型キャバリア《ドランギム》は|「陽射し」を意味する超高熱の太陽光線《ルーチェ・デルソーレ》に貫かれるとパーツを撒き散らかしながら火球に変わる。
「遅い」
僚機を撃破された別のドランギムがジガンソーレの方に向き直ってマシンガンから銃弾をばらまくもその時にはジガンソーレの腕が飛び出していた。カウンターの形で放たれたロケットパンチを胸部にめり込ませたドランギムは未だ銃弾をばらまくマシンガンを放り出しながら倒れ込むと爆発四散して。
「太陽の紅炎が一切の邪悪を焼き尽くす、プロミネンスバスター!」
小隊を組む二機を瞬く間に倒されて怯んだ三機目は|送の機体《ジガンソーレ》が放った太陽のオーラを躱すこと能わなかった。さらに向こうで戦闘中だった別の小隊のドランギムまでをも太陽のオーラを巻き込み、消えない魔炎に包まれた量産型キャバリアたちは炎を振り払おうとするもまず武装の弾薬が誘爆し、腕を失いながら傾いで倒れ、爆散。
「このまま数を減らしていくか」
猟兵一人に何機も被害を出していたところへ送の参戦で敵軍の被害は増大し、戦闘が始まってからものの三分も経たぬうちにドランギムは12機が失われたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
カシム・ディーン
いやなんつー国家ですか
つか家でどう過ごそうがとやかく言うんじゃねーですよ
「因みにご主人サマはパジャマで過ご」
うるせー!
というかフェリクスがゲットしたカレンからの予知と言うことはこれはソウルブラザーが呼び起こしたものと考えていいのでは…?
【情報収集・視力・戦闘知識】
敵陣の陣形と動きを冷徹に分析
特に構造を正確に把握して停止させるにはどこを狙うか補足
念の為搭乗席も確認
基本乗り手は殺しちゃいけないらしいからな?
【属性攻撃・迷彩】
光水属性を機体に付与
光学迷彩で存在を隠し水の障壁で熱源隠蔽
【二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み】
接近して切り裂き有毒装甲以外の装備強奪
UC発動
敵の足と武装を狙って破壊し無力化
「いやなんつー国家ですか」
グリモア猟兵の説明を聞いたカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)が開口一番に口にしたツッコミも不当とはいえまい。
「つか家でどう過ごそうがとやかく言うんじゃねーですよ」
「因みにご主人サマはパジャマで過ご」
「うるせー!」
|この後自身が搭乗することになるサイキックキャバリア《界導神機『メルクリウス』ことメルシー》からの暴露をカシムは言葉の途中で被せるように喚いてかき消すと、思案顔になり。
「というか、カレンからの予知と言うことはこれはカレンをゲットしたソウルブラザーが呼び起こしたものと考えていいのでは……?」
このくだりで「さらっと風評被害発生させるのはやめてくださいよぉ」と|グリモア猟兵《カレン》の泣き言が入ったりしたのだが、それはそれ。
「流石にこの考察は後ですね。ここはもう戦場ですし」
カレンから説明を聞いていた折の回想を頭の中から追い出したカシムは現在進行形で続く味方と敵との戦闘を観察しつつ光学迷彩でを施したメルクリウスを走らせる。
水の障壁によって熱源も隠蔽したまま隠れて進む神機を捉える余裕は他の猟兵の機体と戦闘中の|量産型キャバリア《ドランギム》たちには存在しない。
「とりあえずこいつらには『有毒装甲』は使われていないようですね。……はぎ取る分にはそっちの方が都合がいいですが」
狙うべき箇所を見定めていたカシムはポツリ零すと敵機との距離を詰め、メルクリウスが鎌剣を振るえば、連続した二回の斬撃が|量産型キャバリア《ドランギム》の腕を斬り落とし。
「いただき、これはついでです」
腕ともどもに落下した敵の武装を回収しながら放たれたおびただしい数の魔法の矢の一部が|量産型キャバリア《ドランギム》たちの脚部武装ごと足を貫き、炎の属性を宿した矢によって武装とホバー機構が爆発、何機ものドランギムが両脚部を消し飛ばされて倒れ込む。
「この調子でごっそりいただくか」
「了解だよ☆」
機動力を奪われたドランギムはカシムたちにとって良い獲物だった。残った腕の武装を向けようとするもドランギムは神機の振るうBX鎌剣『ハルペー』によって腕ごとマシンガンやジャイアントバズーカ、ヒートアックスを持って行かれ。武装と四肢を奪われ無力化したり擱座した機体を量産しつつ戦場を界導神機『メルクリウス』は駆ける。
「そこそこの成果ですね」
「大漁、大漁☆」
三機のキャバリアに攻撃された地下帝国の量産マシン軍団にはそろそろ全滅の二文字がちらつき始めていた。
大成功
🔵🔵🔵
杓原・潤
見て、テルビューチェ!
あれ絶対ホバーで走るから!
……ほらほら、やっぱそうでしょ?惑わされないようにしなきゃね!
とりあえずブラックキャットの骸玉に【情報収集】してもらおうっと。
ヘイ黒猫!敵の動きを見て、どれが攻撃してくるか教えて!
あ、【集団戦術】の知識も見破る助けになるかも。
攻撃してくるやつが分かればこっちのもん!
【オーラ防御】で守りながら、斧で近接攻撃してくる敵からテルビューチェの剣でやっつけてやる!
後は【継戦能力】の限り、撃ってくる相手にも接近してから【切断】して【解体】して……あ、ユーベルコードで強くなってるんだからそんなに暴力的にしたらだめだよ!
動けなくするくらいにしとこうね!
鳴上・冬季
「最近多いですねえ、有毒装甲。対処方法が限られるので寂しい限りです」
嗤う
「我が望む姿を示せ、黄巾力士」
黄巾力士を80m級まで巨大化させ、その体に溶け込むように合一
戦場にどっかりと座り込み近くのドランギムを掴んでは四肢を引き抜いて周囲にポイ捨てを繰り返す
「早く動けば殲禍炎剣に捕捉されて地上が壊滅しかねません。ならば蟷螂の斧では傷つかない程度まで大きくなって、敵の四肢を捥いで無力化するのが1番効率的です。しかもこれなら操縦者を損なわず致命的な誘爆も防げます」
嗤う
「放っておいても虫のように集ってきますから楽でいいですね。下手に立ち上がって踏み潰すと操縦者まで潰れますから」
嗤う
「見て、テルビューチェ!」
続く戦闘の中、杓原・潤(鮫海の魔法使い・f28476)は足を止め敵を探して首を巡らせる一機の|量産型キャバリア《ドランギム》を見つめながら声を発した。名を呼ぶなり魔法陣が展開され、そこから魔法のキャバリアが現れたのは転送された直後のこと。
「あれ絶対ホバーで走るから!」
どこか確信めいた言葉を肯定するかのようにドランギムが動き出したのは、この戦場に存在する他の猟兵の姿を発見したからか。
「……ほらほら、やっぱそうでしょ? 惑わされないようにしなきゃね!」
地を滑るように進み始める敵機の姿にはしゃぎつつも機体を登ってコクピットに潜り込むと、潤はシートに身体を預けつつ黒猫の骸魂が組み込まれた猫耳付きスマートフォンを取り出す。
「ヘイ黒猫! 敵の動きを見て、どれが攻撃してくるか教えて!」
主人の要望にスマートフォンはすぐに応じた。
「あ、集団戦術の知識も見破る助けになるかも」
なんて思いつきとスマートフォンのよこした情報を頼りにテルビューチェが向き直れば、潤を認識した|量産型キャバリア《ドランギム》が数機、動き始めていたところであり。
「攻撃してくるやつが分かればこっちのもん!」
自機を守るようにオーラを展開したテルビューチェが木材と魔獣の牙から作られた獲物を手に迫るのを見て|量産型キャバリア《ドランギム》たちは慌てて連携機動を取ろうとするも機先を制された後でのこの選択自体失敗だったのであろう。
「遅いよ!」
敵を惑わす筈の複数機による連携機動の檻は作り出されたとき、既に檻を構築した場所を潤は通り抜けており。間抜けにも誰もいない場所にジャイアントバズーカやマシンガンを向けた|量産型キャバリア《ドランギム》は案山子も同然だった。
「夜の魔力よ、力を――! ……あ、ユーベルコードで強くなってるんだからそんなに暴力的にしたらだめだよ!」
制止の声で幾分勢いが弱まったものの、持っていた獲物へ生やした星と闇の魔力で形成した剣の刀身は|量産型キャバリア《ドランギム》の腕や脚部を切り落とし。
「そうそう、動けなくするくらいにしとこうね!」
敵機を無力化させながらテルビューチェが戦場を駆ける。地下帝国の量産マシン軍団は更に数を減らし。
「最近多いですねえ、有毒装甲。対処方法が限られるので寂しい限りです」
どうやらまだお出ましにはなられていないようですが、としつつ嗤う鳴上・冬季(野狐上がりの妖仙・f32734)の視界に入るのは少数の|量産型キャバリア《ドランギム》たち。
「我が望む姿を示せ、黄巾力士」
命に従うように冬季の騎乗する黄巾力士が膨らみ始め。
「黄巾力士は戦闘用自律思考型人型戦車ですから。たまには戦車宝貝らしい使い方をしましょうか」
巨大化してゆくそれに埋もれるように溶け込むように、冬季は言葉を残して黄巾力士の中に消え。
「早く空を動けば|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》に捕捉されて地上が壊滅しかねません。ならば蟷螂の斧では傷つかない程度まで大きくなって、敵の四肢を捥いで無力化するのが1番効率的です」
実際、生き残りのへと黄巾力士の腕を伸ばしつつ、しかもと続ける。
「これなら操縦者を損なわず致命的な誘爆も防げます。もっとも、ここまで撃ち減らされたのであれば、わざわざここまでのことをするまでもなかったかもしれませんが」
黄巾力士と合体したことで外からは見えぬ冬季の嗤いは猟兵たちの過剰気味な戦力によって大した被害も与えられず今まさに壊滅の危機に瀕した量産マシン軍団へ向けられたものか。
「放っておいても虫のように集ってきますから楽で……失礼、集れるほどの数も残っていませんでしたか。とは言え下手に立ち上がって踏み潰すと操縦者まで潰れますから」
ご容赦をと口にする様はまさに慇懃無礼と言ったものか。
「口ほどにもありませんね」
とは言え口調に反した態度の大きさに思うところあろうとも一矢報いるにはもはや戦力も少な過ぎ。戦いの中で片腕を切り落とされそれでも戦っていたドランギムの一機が黄巾力士に残る腕を引きちぎられ、脚部を潰されて無力化されれば、最早|量産型キャバリア《ドランギム》たちは小隊を作る数も残されておらず。
「終わらせちゃお、テルビューチェ!」
冬季を相手に連携機動を用いて最後の反撃へ出ようとした残る二機の内一機が片脚を失ってバランスを崩し倒れ込む。何とか両腕を使って体を起こそうとしてもすぐそばには武器を振り上げた潤の機体があり。
「残敵の掃討となればこの程度ですか」
僚機の転倒と危機に気を取られたもう一機の|量産型キャバリア《ドランギム》はこの時黄巾力士に捕まっており、残る二機が完全に無力化されたのは言うまでもない。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『コンクワッシュ』
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POW : RXS-Aエアコング
【RXS-Aエアコング】から【圧縮空気】を放ち、【対象に衝撃波を叩き込む】。【吹き飛ばし】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD : RS-Sスクワッシュミサイルポッド
【RS-Sスクワッシュミサイルポッド】から【高速でグラビディミサイル】を放ち、【対象を爆破】。【停滞効果】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ : BS-Bドラムスピーカー
【胸のBS-Bドラムスピーカー】から【広域無差別音波】を放ち、【対象を爆音で攻撃】。【混乱状態】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:滄。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「廿鸚・久枝」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「ウホーッ!」
先ほどまで地下帝国の量産マシン軍団を吐き出し続けていた地面の穴が内から爆発する様に土砂を噴き上げる。
「ウホッホホー!」
ばら撒かれる土くれの雨の中、ドラミングをして吠えたのは赤い装甲の上に毒々しげな追加装甲を装着していた。それこそが話にあった有毒装甲とやらなのだろう。
だが、厄介な相手だからと手をこまねいてはいられない。このマシンには恐るべき兵器も搭載されている筈なのだから。
ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
「度は何かいろいろ混じった感じのが出てきたわね…」
とりあえずなるべく近づかずに、サイキックキャバリア【ゲファレナー・アンゲル】で空に位置する。
そして敵の射程外からコクピットのドアを開けて弓で攻撃。
毒ガス?が来たらドアを急いで閉めて退避よ。
ミサイルが飛んで来たら[念動力]で迎撃、突破してきたものは[結界術]で食い止める。
貫通した【停滞効果】はユーベルコード【リターリエイト・カース】の餌食にする。
「私を呪う怨霊たちが言っているわ。それは余計なお世話、ってね」
逆に動きを封じることができれば、私か、他の皆が片を付けてくれるでしょう。
死絡・送
POW
アドリブ共闘OK
再度、ジガンソーレに乗って出撃。
「ゴリラか、良いセンスだが撃破してやる!」
パワーにはパワー、ビームで攻撃しつつ相手のユーベルコードには念動力と受け流しで防護して凌いでからこちらのユーベルコードで光子魚雷をぶっ放して殴り返す。
杓原・潤
でっかい音を出すでっかいゴリラ……しかも毒があったりなんか変な電波出したりするとか、ちょっとてんこ盛りすぎない?
これはうるうもとっときを見せなきゃね!
とゆー事で降り注げ、ソーダ水の雨!多分おいしいやつ!
音波は水中の方が早いとか理科で習ったけど、地下帝国のキャバリアとその電波が深海でちゃんと動作するかってのは怪しいもんね。
こっちは【深海適応】があるし【オーラ防御】と【衝撃波】でちょっとくらいは音波を弱める事だって出来るはず。
何より水中でサメがゴリラに負ける訳ない!
やっちゃえテルビューチェ!
【水中戦】ならこっちのもん!その【怪力】でねじ伏せちゃえ!
「今度は何かいろいろ混じった感じのが出てきたわね……」
右肩の武装、胸のスピーカー、そして毒々しい色の追加装甲。
「でっかい音を出すでっかいゴリラ……しかも毒があったりなんか変な電波出したりするとか、ちょっとてんこ盛りすぎない?」
あちこちを見てコメントしたヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)の意見に首を傾げる杓原・潤(鮫海の魔法使い・f28476)の感想は装備の多様さに触れているという部分においては重なっていた。
「これはうるうもとっときを見せなきゃね!」
大きく違うところがあるとしたなら、潤は|オブリビオンマシン《コンクワッシュ》の外観が発奮材料になったというところか。
「ゴリラか、良いセンスだが撃破してやる!」
一方で死絡・送(ノーブルバット・f00528)は敵機の見てくれを褒めつつも攻撃を躊躇する材料にはせず、搭乗したままの|頭と胴体に太陽を象ったパーツをつけたスーパーロボット《ジガンソーレ》を駆って挑みかかる。
「パワーにはパワーだ!」
「ウホーッ!」
|射出はせず握り固め殴りつけたスーパーロボットの拳《ラッゾプーニョ》がゴリラ型オブリビオンマシンの前足に受け止められたことで力比べが始まり。
「先は越されちゃったけど、うるうだって負けてないよ! とゆー事で降り注げ、ソーダ水の雨! 多分おいしいやつ!」
拳と前足で押し合いをする二機の上から降り注ぐのは、潤によって齎されるソーダ水の雨。ざあざあと音を立てるそれがまき散らされた土くれを泥へ変え、ずぶぬれになったオブリビオンマシンの足元に毒々しい色の水たまりを作り出す。
「ウホッ?!」
相変わらず力比べを続けていれば、水を含んで柔らかくなった土に|オブリビオンマシン《コンクワッシュ》は自重で沈み込むも、潤の狙いはそこにあらず。
(音波は水中の方が早いとか理科で習ったけど、地下帝国のキャバリアとその電波が深海でちゃんと動作するかってのは怪しいもんね)
相手を自分の得意とする土俵に無理やり押し上げた、ただそれだけのことで。
「水中でサメがゴリラに負ける訳ない! やっちゃえテルビューチェ!」
主の声に応えた|魔法のキャバリア《テルビューチェ》の突撃はコンクワッシュにとって想定外が過ぎた。敵機と力比べ中に地面のコンディションが変化した上、意識外の方向からぶちかましを食らったのだ。
「隙だらけだぜ!」
|送の機体《ジガンソーレ》との力比べどころではなく水しぶきと泥をはね上げながら派手に横転し、ひっくり返ってもがくところへジガンソーレからのビームが直撃する。
「力比べに続いて不意打ちじゃ牽制からの必殺技も放ちようがなかったってことだな」
複数の猟兵を相手取ることになった|オブリビオンマシン《コンクワッシュ》の不運だったが、不運はこれで終わりではなく。
「やはり近づかなくて正解だったわね」
ヴィオレッタは空に浮かべた|サイキックキャバリア《ゲファレナー・アンゲル》の機体内でコクピットのドアを開けて外に出ると、コンクワッシュの周囲、毒の滲む地面を眺めて呟き。
「あの状態なら、避けようもないわ」
「ウゴーッ!」
合成弓を引き絞り、つがえた矢をただ放つ。|オブリビオンマシン《コンクワッシュ》の体高を鑑みれば小さすぎるように見える矢だが、それは確かに機体へと突き刺さり。
「全てを光に変えて消す!! 光子魚雷、射て~~~~~~~っ!!」
|オブリビオンマシン《コンクワッシュ》が怯んだところへ光子魚雷を放てば、まだ止まぬソーダ水の雨によって深海と似た環境下。魚雷はいつもに増した速度で敵機目掛けて突き進み、炸裂した。
「水中戦ならこっちのもん! その怪力でねじ伏せちゃえ!」
爆発の中からあちこち損壊して転がり出てきたコンクワッシュへ潤はテルビューチェを嗾けて。
「ウゴッ、ウ、ウ、ウホーッ!」
押さえつけられ、曲がらぬ方向へ前足をねじられながらもテルビューチェの下で暴れた|オブリビオンマシン《コンクワッシュ》は高速でグラビディミサイルを放ち。
「危ないわね」
出鱈目に飛んだミサイルの半数以上がヴィオレッタの念動力によって空中で何も捉えることなく爆発する中、撃墜を免れたいくつかのミサイルはゲファレナー・アンゲルへと迫り炸裂した。
「私を呪う怨霊たちが言っているわ。それは余計なお世話、ってね」
ただし、ヴィオレッタの機体の周りに展開された結界と禍々しい亡者の呪詛の表面で。
「ウゴーッ?!」
停滞効果をそっくりそのまま反射された|オブリビオンマシン《コンクワッシュ》は必殺技に繋げることなど当然できず、それどころかテルビューチェに捻じ曲げられた片前足が決定的な音を立てて折れたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
カシム・ディーン
「メルシー分かったよ!」
いったい何がだよ!?
「出てきたのはゴリラ…そして常に裸…きっと乗ってるのはゴリラ人だよ☆」
んなわけあるかー!
【戦闘知識・情報収集・視力】
敵の動きと兵装の性質と追加装甲についても分析
UC発動
状態異常力強化
ミサイルにはバリアってな?
三重のバリア…その反撃楽しんでみろ?
【属性攻撃・念動力・空中戦・弾幕・スナイパー】
念動障壁展開
更にバリアの属性強化
飛び回りながら念動光弾を乱射して蹂躙の限りを尽くす
【二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み】
更に鎌剣で切り刻み武装を強奪
有毒装甲も可能な限り切り刻み強奪
今は厳しいだろうがこの装甲について研究も必要だろうしな
第一…地下帝国の名産かこれ?
鳴上・冬季
「今度こそ有毒装甲ですか。では残念ながら合一を継続しなければなりませんね」
嗤う
「さて、貴方の音波は立ち上がった私に届きますか?」
100m級のまま立ち上がり敵を蹴る
「同じ土俵に立って殴り合いなど面倒なだけです。それに、このサイズ差で銃撃したら、中の操縦士もろとも爆散しかねません。一応操縦士は助けなければならないのでしょう?ならば、このくらいでちょうどいいのですよ」
嗤う
「殲禍炎剣に素早さを封じられた世界では、もっと固さや大きさに振り切れた機体が出てもおかしくないと思うのですが。どうして毒にしか行きつかないんでしょうねえ?貴方はどう思います?」
操縦者の緊急脱出期待して敵機体をポンポンお手玉しつつ嗤う
「メルシー分かったよ!」
唐突な声は、カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)の乗る|神機《メルクリウス》の発したモノ。
「いったい何がだよ!?」
言葉足らずにカシムは思わず問いをぶつけ。
「出てきたのはゴリラ……そして常に裸……きっと乗ってるのはゴリラ人だよ☆」
「んなわけあるかー!」
返ってきた答えに叫んでいた。グリモア猟兵の説明にもあったではないか、件の地下帝国の面々はガレオノイドに似た種族特徴をもつ者たちで構成されていると。
「じゃあ、ガレオゴリラ人だね☆」
「混ぜんな! というか、ゴリラに固執するなよ!」
機体とパイロットで漫才が繰り広げられるが、当の|オブリビオンマシン《コンクワッシュ》は外野の声に反応している余裕などなく、前足の片方が折れたまま何とか身を起こそうとしているところで。
「今度こそ有毒装甲ですか。では残念ながら合一を継続しなければなりませんね」
ソーダ水の雨に濡れる毒々しい色の装甲を見た鳴上・冬季(野狐上がりの妖仙・f32734)は不本意気な口ぶりで嗤うと中に沈み込んだまま、黄巾力士を立ち上がらせようとする。コンクワッシュはまだ起き上がれていないのだ。
「さて、貴方の音波は立ち上がった私に届きますか?」
掛け合いをしつつもカシムたちが油断なく敵機の動きを観察し、毒々しい色合いの追加装甲について分析を行おうとしていたとい言う理由もあって、先に仕掛けたのは、冬季の方だった。直立した黄巾力士の足が動いてようやく身を起こせそうだった|オブリビオンマシン《コンクワッシュ》を蹴り転がし。
「失礼、音波を放つより起き上がることを優先されたかったようですが――」
隙を見せている敵を前に態勢を整えるまで律儀に待つつもりは冬季にはなかったのだろう。
「同じ土俵に立って殴り合いなど面倒なだけです。それに、このサイズ差で銃撃したら、中の操縦士もろとも爆散しかねません。一応操縦士は助けなければならないのでしょう? ならば、このくらいでちょうどいいのですよ。それに」
私だけで終わらせてしまってはいささか申し訳ありませんからねと嗤うと黄巾力士がちらり場にいるもう一機のキャバリアを、|神機《メルクリウス》の方を向く。
「万物の根源よ……帝竜眼よ……竜の中の竜……世界を蹂躙せしめた竜の王の力を示せ……!」
そう、丁度三種のバリアを展開し、高度は上げぬよう気を配りながら空へ舞い上がる味方の方を。
「ご主人サマ、あまり高く飛ぶと|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》に捕捉されちゃうよ☆」
「解ってる、だが」
たとえ高度を制限されようともメルクリウスの守りを敵機が突破できるとはカシムは思わなかった。
「ウホーッ!」
ただここで追撃を食らうのは流石にまずいと思ったか、|オブリビオンマシン《コンクワッシュ》は無事だったほうの前足から圧縮空気を放ち。
「三重のバリア……その反撃楽しんでみろ?」
バリアと念動力の守りに衝撃波へと変じた圧縮空気がぶつかった。
「|ウホ《やったか》? ウホ――」
自身の牽制技の結果すら確認せずにそのまま必殺技へとコンクワッシュが続けようとしたのは、もう後がなかったからであろう、ただ。
「ウホ……」
必殺の筈の拳はメルクリウスに触れることすら能わず、ピシリと凍り付き。
「あの体勢からの無理な攻撃が通じると思っているとしたら、心外ですね」
無事だった前足すら握り拳を作ったまま凍って開くことすら出来ぬ敵機を見据えたままの|神機《メルクリウス》はBX鎌剣『ハルペー』を振りかぶる。
「ウボーッ」
本体を切り裂く一撃に続く二撃目によって接合部を断ち切られたことで有毒装甲が機体の表面を滑り落ち始めれば。
「今は厳しいだろうがこの装甲について研究も必要だろうしな」
得物の先端で|神機《メルクリウス》がこれを引っかけ。
「第一……地下帝国の名産かこれ?」
コクピットでカシムの漏らす疑問に|オブリビオンマシン《コンクワッシュ》が付き合う余裕はない。
「殲禍炎剣に素早さを封じられた世界では、もっと固さや大きさに振り切れた機体が出てもおかしくないと思うのですが」
「ウ、ウホッホ?!」
冬季の声に気づいた時には後ろ足を黄巾力士に掴まれたあとで。
「どうして毒にしか行きつかないんでしょうねえ? 貴方はどう思います?」
「ウホホォォォ」
放り投げてはキャッチされ、嗤う冬季にまるでお手玉のように弄ばれる中。
「ご主人サマ」
「ああ」
空中に浮いたところを再び肉薄した|神機《メルクリウス》がBX鎌剣『ハルペー』を一閃させるとミサイルポッドが右肩ごと斬り飛ばされ。
「答えていただけないのは残念ですが、終わりにしましょうか」
操縦者が脱出するそぶりを見せないことで一つ嘆息した冬季が|オブリビオンマシン《コンクワッシュ》を地面へ叩きつければ、地面にめり込んで擱座した敵機は完全に沈黙したのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『ブレイジング・バジリスク』
|
POW : ブレイジング・シュート
【ライフルの集中射撃】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD : バジリスク・ランページ
【右腕のライフル】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
WIZ : エンジンキラー
自身の【オブリビオンマシン】から【漆黒のオーラ】を放出し、戦場内全ての【エンジン】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。
イラスト:純志
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「馬鹿な、どういうことだ……地上人どもがわが軍の|特別作戦機《コンクワッシュ》を撃破したとでも?!」
赤い機体の中から狼狽した声が漏れた。
「特別作戦機の反応が消えた。撃破されたのは間違いないが、ならば広範囲|洗脳電波放射装置《教化装置》も破壊されたというのか?」
呻き声のあとに暫く沈黙が続き。
「確認せねばならん。作戦が失敗ならば情報だけでも持ち帰らねば。私の立場が」
毒々し気な色合いの装甲をあちこちに追加で装備したその機体は動き出す。特別作戦機のシグナルがロストした場所を目指して。
ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
さて、あとは敵の幹部だけね。
「出てきてくれそうだし…ね」
ということで十分に離れた距離を取って物陰に隠れる。
出てきたら集中してユーベルコード【千里眼撃ち】
敵の届かない遠距離から狙撃しては移動、狙撃しては移動。
単純でワンパターンだけれど、十分に役割は果たせると思うわよ。
もし幹部を捕まえたら?
そうねえ、まあ悪いことをしたのなら、罰は受けないといけないわよね?
ということで逮捕。国家の人に突き出しましょう。
もし敵に接近されそうならキャバリアに乗って空へ避難。
あまり私だけにこだわっていると他の猟兵にやられるわよ。
カシム・ディーン
…お前らにいくつか聞きたいことがあるんだが
ええとな…まず一つ目!
お前らキャバリア乗るより変身したほうがでけーじゃねーか!
「飛びすぎちゃうと撃ち落されるかもしれないけどね☆」
後もう一つ!
元に戻る時は裸なのか?寧ろ戦艦形態は裸じゃないのか?
つまり家どころか外でも裸じゃねーか!
「つまり今のメルシーも裸…いやん♥」
【戦闘知識・情報収集・視力】
とりあえず解析
攻撃の癖とか諸々
【属性攻撃・迷彩】
光水属性を機体に付与
光学迷彩で隠れ水の障壁で熱源隠蔽
UC発動
【空中戦・二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み・弾幕・念動力】
超高速で飛び回り念動光弾乱射して止めてから鎌剣で切り刻み…金目の資源容赦なく強奪!!!
「さて」
あとは敵の幹部だけねと呟くヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)はその標的を見つけねば戦いようもないことに関して何の心配もしていなかった。
「あれがある以上、出てきてくれそうだし……ね」
ちらりと視線を向けたのは、仲間たちと共闘して撃破した|オブリビオンマシン《コンクワッシュ》の残骸であり。有毒装甲を備えている以外にも敵機の視界に入らぬようにと言う理由で残骸から距離を取っていたヴィオレッタは物陰に隠れる。
「話をすれば、というものかしら?」
|こちら《コンクワッシュを破壊したものたち》の情報収集と破壊されたであろう|オブリビオンマシン《コンクワッシュ》自体の確認をせねばならないというあちら側の理由もあってか、ヴィオレッタが隠れてそれほど経たぬうちに低空を飛行しつつ|その機体《ブレイジング・バジリスク》は現れた。
「あれは、|わが軍の特別作戦機《コンクワッシュ》! どこだ、まだ遠くに――」
破壊され擱座した|機体《オブリビオンマシン》を視認した|赤いオブリビオンマシン《ブレイジング・バジリスク》は速度を緩めると警戒する様に周囲を見回し。
「ごがっ?!」
狙いすましたヴィオレッタの放つ矢を受けて空中でバランスを崩した。
「抜かった……矢? こんな原始的な」
武器でとでも続けようとしたのか、だが。
「……お前らにいくつか聞きたいことがあるんだが」
「な」
矢が飛んできたのとは別の方角から声が聞こえれば、|オブリビオンマシンのパイロット《ラッタイキ》もそうは言っていられない。
「ええとな……まず一つ目!」
驚きも隠さず、だが第二の攻撃を警戒してすぐさま向き直る|オブリビオンマシン《ブレイジング・バジリスク》へカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は|搭乗機《メルクリウス》の右手に人差し指を立たせて切り出す。
「お前らキャバリア乗るより変身したほうがでけーじゃねーか!」
「飛びすぎちゃうと撃ち落されるかもしれないけどね☆」
なんでキャバリアに乗ってるんだという言外の問いに|乗ってる機体《メルシー》の方が口を挟むがそれはそれ。
「くっ、くくく……畳みかけてくるかと思えば、千載一遇の機会をそんな下らん質問の為にふいにするとは、愚昧なる地上人らしい。いいだろう、答えよう」
愚昧なる地上人云々のくんだりで次の狙撃地点に移動したヴィオレッタはもう次の矢を弓につがえていたのだが、知らぬは仏と言うべきか。
「まず一つ、大きいからこそだ。地上に出るための通路を掘るにも労力がかかる。通路を作るのに出た土の処分も必要だ。先兵を送り出すことも鑑みれば通路の規格に合わせたサイズを取るのは必定」
「って、割とガチな答えが返ってきたんだが」
「マジレスってやつだね、ご主人サマ☆」
まっとう過ぎる答えが返ってきたことに微妙な空気が流れるもカシムは気を取り直し。
「後もう一つ! 元に戻る時は裸なのか? 寧ろ戦艦形態は裸じゃないのか?」
気力を振り絞って立てる指を二つにすると、さらに疑問を投げて。
「つまり家どころか外でも裸じゃねーか!」
「つまり今のメルシーも裸……いやん」
「何を言うかと思えば」
ツッコミまで入れて|神機《メルシー》がくねくねしたところで、返ってきたのは呆れを含んだ声。
「有毒装甲を積んだこの機体に全裸で乗る筈がなかろう。あの温泉好きの若造……オンセンアイス特務大佐のような『僕はごく普通です』などと寝言を言う異常者でもそこは変わらん」
「ご主人サマ、なんだか今ものすごく既視感を感じる言葉が飛び出さなかった?」
「あ、ああ」
多分同じ人物の姿を想像しつつ、珍しくカシムは|搭乗機《メルシー》の言葉に素直に頷いて。
「このようなことに即座に思い至らぬとは地上人もたかが知れんがっ?!」
得意げに語っていたところでヴィオレッタの放った第二の矢が直撃した。
「油断が過ぎるわね。だけど……」
すぐに狙撃点から移動を始めたヴィオレッタは毒々しい追加装甲を備えた|オブリビオンマシン《ブレイジング・バジリスク》を一瞥し認める、放つ矢こそ命中はしてもまだ撃墜まで追い込むのは厳しいであろうことを。
「もし幹部を捕まえたら? そうねえ、まあ悪いことをしたのなら、罰は受けないといけないわよね?」
問われたなら思案顔を作ってからそう答え、|敵機のパイロット《ラッタイキ》は襲われる予定だった国家へと突き出したかもしれないが、|オブリビオンマシン《ブレイジング・バジリスク》の撃墜はまだ先のことになりそうで。
「そこか!」
二度の狙撃からおおよその見当をつけはしたのだろう。|オブリビオンマシン《ブレイジング・バジリスク》が右腕のライフルを巨大化させると反動を抑え込むように抱え込みながら薙ぐ様に発砲し。
「外し、いや、まだ――」
「あまり私だけにこだわっていると他の猟兵にやられるわよ」
「ふん、敵のたわ言に騙される私ではないわ! 墜ちるがいい!」
|オブリビオンマシン《コンクワッシュ》の残骸すら巻き込んで広範囲を薙ぎ払った|赤いオブリビオンマシン《ブレイジング・バジリスク》はキャバリアに乗って空へ逃れようとしたヴィオレッタを巻き込む形で二射目を放とうとし。
「加速装置起動……メルクリウス……お前の力を見せてみろ……!」
ヴィオレッタに気を取られていたからこそ見逃した。敵との問答にカムフラージュして情報収集と解析を終えたカシムたちがいつの間にか光学迷彩で隠れ、水の障壁で熱源を隠蔽しつつ動き出していたことを。
「さっきの忠告はおとなしく聞いておくべきでしたね」
「馬鹿な! いつの間に?! うぐ、回避が間に合わ、ぐおああああっ」
「いただきますよ!」
乱射される念動光弾が毒々しい色の装甲を乱打し、空中で再びバランスを崩す|オブリビオンマシン《ブレイジング・バジリスク》へと肉薄した|神機《メルクリウス》は振りかぶっていた鎌剣を二度閃かせると敵機のあちこちを覆っていた装甲を切り刻み、剝がれかけたパーツを引っぺがす。
「目に見えた武装はあのライフルだけですが流石にそう簡単に渡してはくれませんか」
「おのれ、だが私はこれしきでは墜ちん! 墜ちてたまるものか!」
盗賊らしく獲物を見る目で神機の中からカシムが視線を向ける先で傷ついた|オブリビオンマシン《ブレイジング・バジリスク》は吠えるのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
禍沼・黒絵(サポート)
『クロエと遊んでくれる?』
人間の人形遣い×ビーストマスター、13歳の女の子です。
普段の口調は「無感情(自分の愛称、アナタ、ね、よ、なの、かしら?)」、独り言は「ちょっと病んでる(自分の愛称、アナタ、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
一人称はクロエ、人からクロエと呼ばれると喜ぶ。
ちょっと暗い感じの無表情なキャラ
武器は装備している物を自由に使って構いません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
仲佐・衣吹(サポート)
キレイなもの、カワイイもの、ぶち壊そうなんて許さないんだから
バトルだって芸術よ。美しく戦いなさい!
お相手するはアタシことネイル
美術好きな女性人格よ
口調はいわゆる女言葉かしら
身のこなしが一番軽いみたいで
接近戦より距離をとってダガーで戦うのが好きよ
よく使う手は
外套を投げつけて囮や目暗ましからの一撃
ルーンソードで戦ってる途中で手放して虚を突き、袖口から隠し武器としてダガー
光属性を付けたルーンカルテを落としといて、タイミングを見て目潰しフラッシュ
こんなところかしらね
アイテムやユーベルコードはお好きに選んでくれていいわ
使えるものは全部使って、華麗に美しく戦いましょ!
「抗うのはそちらの勝手かもしれないけれどね」
借りた蟹と西洋甲冑を足して二で割ったようなフォルムのロボットの中で独り言ちた仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)の拳が強く握りしめられる。
「――許さないんだから」
憤りに揺れる声は|赤いオブリビオンマシン《ブレイジング・バジリスク》へと、侵略者へと向けられる。衣吹の背後には猟兵たちと謎の地下帝国軍との戦いに気づきようやく騒がしくなり始めた都市がある。猟兵たちが居なければ、急襲されて少なからず被害を出していたであろう都市が。
(のんびり観光なんて状況じゃないものね。時間が許せばキレイなもの、カワイイもの、探してみたいところだったけれど)
散策で見つけられるかもしれないそれらを損なう敵に対して|美術の好きな衣吹の人格の一つ《ネイル》には容赦する理由が一切存在しなかった。
「バトルだって芸術よ。美しく戦いなさい!」
ネイルの声に兜の中のメインカメラを光らせたロボットは地面を強く蹴って駆けだすとスラスターを用いて加速。
「おのれ、このタイミングで新手だと?!」
追い込まれてネイルたちの乗る機体への発見が遅れた|オブリビオンマシン《ブレイジング・バジリスク》が向き直りつつ右腕のライフルを巨大化させるも、初動があまりにも遅すぎた。
「くらいなさいっ!」
「がはっ」
距離を取ってダガーで戦う要領で、白兵戦の間合いに入る前に飛ばしたのは、機体左右の腕についたシールドから射出したミサイル。袖口からの隠し武器と勝手の違いはあるものの、見るからに格闘武器である鋏付きの盾を間合いの外で自身に向けて減速するスーパーロボットに虚を突かれた|パイロット《ラッタイキ》は回避をしそこない、有毒装甲の表面でいくつものミサイルは炸裂し。
「はあああっ」
いつもなら外套を投げつけて目暗ましとするところをミサイルの爆炎を隠れ蓑ネイルは肉薄させたマシンの腕を振るって巨大な鋏で薙ぎ払い。
「ごふっ、何のこれしき! まだだ、ま」
「それなら、クロエと遊んでくれる?」
よろけながらも体勢を立て直そうとする|オブリビオンマシン《ブレイジング・バジリスク》を見据え、無表情のまま禍沼・黒絵(災禍の輩・f19241)が尋ねるは、鋏を振るったばかりのスーパーロボットの中。
「なん」
「クロエよ」
名前を聞こうとした訳ではなかったかもしれないが、|敵機のパイロット《ラッタイキ》が漏らした二音に黒絵は名乗り。
「クロエ……」
「そう、クロエなの。よろしくね」
「っ、そうではない! よもや複座式の機体とは見抜けなんだ! だが、パイロットが複数いれば勝てるなどとは思わんことだ!」
自身の名をつい反芻してしまったラッタイキは、敵機からの暗い感じをいくらか薄れさせるどこかうれし気な声に機体ごと頭を振って右腕のライフルを向ける。
「これで先ほどの一撃の仮をぶっ」
ただ、ライフルが発射されるより早く、|オブリビオンマシン《ブレイジング・バジリスク》の腹部に射出された鋏つきのシールドがめり込んでいた。
「が、あ……馬鹿な、この盾を撃ち出せるならなぜ踏み込んで直接振るった?!」
理解が及ばず衝撃を受けたコクピットの中でラッタイキの口から疑問符が飛び出るが、そもそも操縦者が違うのだから言ってせんなきことである。
「クロエはね、猟兵なの」
故に依頼の応援として足を運んだのであれば、依頼の成功のため怪我すら厭わず積極的に動くのは当然のこと。敵と戦うという意味合いでもだ。
「くっ、だが私とて軍人だ。やられっぱ」
「平和を乱す悪いひとには天誅なの」
「おごばっ」
何とかライフルを持ち上げて反撃に出ようとする|オブリビオンマシン《ブレイジング・バジリスク》の右肩に射出されたもう一方の盾がぶち当たる。
「ぐ、う」
遊ぶというより遊ばれた態で新たに損傷を負った機体から火花が散る。少なくないダメージを負っているのは誰の目にも明らかだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
パルピ・ペルポル(サポート)
名乗るときにはフルネーム。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用。
基本は隠密行動。
空中に雨紡ぎの風糸を張り巡らせて攻守両方に利用し、敵の行動を阻害したところに穢れを知らぬ薔薇の蕾を併用して行動を封じる、もしくはそのまま糸で切り裂くのが主な攻撃方法。
もしくは徳用折り紙で作成した折り鶴を筆頭に折り紙動物たちをけしかけてのかく乱兼攻撃を行う。
敵UCは古竜の骨のマン・ゴーシュで受け流す。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしない。
好奇心旺盛ではあるが、行動は慎重。
お宝は勿論素材になりそうな物も出来る限り確保しエプロンのポケットに格納する。
もふもふは抵抗できないよう拘束してもふる。
アドリブはご自由に。
「ぬっ、どういうことだ?」
傷ついた|オブリビオンマシン《ブレイジング・バジリスク》の中でラッタイキが困惑の声を漏らす。いつの間にやら周囲の景色が一変していれば無理のないことでもあるが。
「運がよければすぐ出られるかもだけどね」
と、戦場全体を木々の迷路へと変えたパルピ・ペルポル(見た目詐欺が否定できない・f06499)は囁いたのだが、相手は有毒装甲を備えた機体。とても近づくことは出来ず、従って|オブリビオンマシンのパイロット《ラッタイキ》が状況を把握できているかは怪しい。
「面妖だがたかだか木々で出来た迷路など――」
どうと言うものでもないと軽く見たのは何も知らぬが故か。迷路を構成するのは、通常の方法では決して出られない、恐るべき迷いの森の一部。森から出るには、どこかの木に生えている言葉を話す「正直の実」と「嘘つきの実」が出す問題に正解し、出口を教えて貰うしかなく。
「ノーヒントで挑まなきゃいけないなんて大変ねぇ」
ヒントどころか迷路を構成するものがただの森でないことも囚われたラッタイキは知らないのだ。
「ただ毒があるのは厄介だけど」
一方で戦闘に白い薔薇を用いるパルピからすると装甲の持つ毒が絡みつく薔薇を枯らせてしまうのではという懸念もあり。有毒の機体では戦利品足りえるものが手に入っても、気軽にポケットに入れるわけにはいかない。
「うおおおっ! 私はこんなところでは終わらん!」
周辺のエンジンを停止させてしまう漆黒のオーラも植物の迷宮相手には何の意味もない。がむしゃらに|有毒装甲を持つオブリビオンマシン《ブレイジング・バジリスク》は迷宮を突き進み。
「この迷路とて永遠に続くわけではあるまい。一方向に絞って進み、行く手を阻む木々は装甲の毒とライフ、がっ」
ただ、やみくもに突き進んだのは失敗だった。パルピは白い薔薇を用いることこそしなかったが、雨紡ぎの風糸は張り巡らせていたのだ。高速で風糸に引っかかった|オブリビオンマシン《ブレイジング・バジリスク》はバランスを崩して迷宮の壁に激突、勢いのままに転がって止まった時にはライフルを持たぬ方の腕がひしゃげていた。
成功
🔵🔵🔴
杓原・潤
よーし、後は親玉だけだね!
でも流石のテルビューチェもエンジン止められると困るなぁ。
ここは気付かれない様に、ユーベルコードで透明になって行こう。
雷の【属性攻撃】を閉じ込めた泡をこっそり飛ばして遠くで爆発させれば、敵もそっちに気を取られてくれるかも!
【時間稼ぎ】出来たら後は透明のまま近付いて、テルビューチェの剣で攻撃してやる!
ばれちゃったら相手にユーベルコードを使わせるスキを与えずに【怪力】で組み付いて、とにかく徹底的に叩いてやるもんね。
噛み付いても構わない!
毒に負けずに【解体】しちゃえ!
鳴上・冬季
「いつも手足を毟り続けるのも正直飽きました。たまには同じ土俵に立ちましょうか」
黄巾力士を普通のキャバリアサイズにして合一
殲禍炎剣に引っ掛からないようゆるゆる飛行したまま上空から敵目掛け金磚で自動追尾する火行の徹甲炸裂焼夷弾連射
「これは宝貝。貴方が言うところのエンジンとやらはついていないのですよ。宝貝で命を与えた木偶ですから。残念でしたね」
嗤う
近距離まで近づいたら地上へ
「ではそろそろ終幕としましょうか」
仙術+功夫で縮地し一瞬で超至近距離まで潜り込む
そのまま功夫で肘内から掌底
少し距離が空いたら前蹴りから後ろ蹴りと繋げ踵落としして頭部破壊
再度仙術+功夫で掌底に気を乗せ直接内部ダメージを与える
「よーし、後は親玉だけだね!」
その|親玉《オブリビオンマシン》も杓原・潤(鮫海の魔法使い・f28476)の視界の中で体を軋ませながら起き上がろうとするも、どう見てももう片腕は使い物になりそうにない。
「でも流石のテルビューチェもエンジン止められると困るなぁ」
とは言え機体自体の厄介な機能が健在であることも潤は理解しており。
「え・ぽー・れっと!」
「ふむ」
気づかれないよう潤が|機体《テルビューチェ》ごと透明になる一方で、鳴上・冬季(野狐上がりの妖仙・f32734)は少し考えてから一度黄巾力士との合体を解く。
「いつも手足を毟り続けるのも正直飽きました。たまには同じ土俵に立ちましょうか」
と漏らした言葉も真実なのかもしれないがまだ残る迷路の中で動くに巨体は不便でもあったのだろう。
「始めましょう」
まだ敵機が完全に起き上がれてないのも好機と見て取ったか。キャバリアサイズした黄巾力士と再び合体を果たした冬季は|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》へ引っかからない高さまで浮かび上がると速度も緩め|銃器型自作宝貝《金磚》から徹甲炸裂焼夷弾を連続で放った。
「さてどうします? 漆黒のオーラを放出してみますか?」
放ちながら問いも投げ。
「これは宝貝。貴方が言うところのエンジンとやらはついていないのですよ。宝貝で命を与えた木偶ですから。残念でしたね」
答えを待たずして嗤って見せたのは、潤の機体の方には|オブリビオンマシン《ブレイジング・バジリスク》のエンジンを止める能力が普通に効くこともあってのことか。
「そういう訳ですので――」
「おのれっ」
いずれにしても意味はないと言外に言う冬季を忌々し気に睨みつつ|オブリビオンマシン《ブレイジング・バジリスク》が回避行動に移る。自動追尾する焼夷弾に狙われている今、冬季との舌戦をしている余裕など|オブリビオンマシンのパイロット《ラッタイキ》には存在しない。撃墜しようとライフルを撃ちながら逃げることでいくつかの焼夷弾を爆発させることには成功するも。
「何?!」
唐突に何もない場所で生じる爆発。潤がひそかに飛ばした雷の属性を閉じ込めた泡が爆ぜて起きたモノだったが、冬季に気を取られていたラッタイキにとっては突然起きた謎の爆発であり。
「しまっ、ぐあああああっ」
気を取られ意識がそれた直後、未だ追い続けていた複数の焼夷弾が着弾し|オブリビオンマシン《ブレイジング・バジリスク》を炎と爆発に包んだのだ。
「うぐっ、装甲が……排熱も拙い、このままでは」
何とかまとわりつく炎を引きはがそうとオブリビオンマシンは出鱈目に地上近くを飛び回り。
「ぐほっ」
唐突に身体から剣を生やして硬直する。それは透明のまま近づいた潤の|機体《テルビューチェ》が繰り出したものであり。
「捕まえたよ!」
「なん、ぐっ」
姿を現したテルビューチェに組み付かれたことに気づいてラッタイキの乗るブレイジング・バジリスクが暴れ出すも、姿の見えぬ伏兵に気づいたのはあまりに遅すぎた。
「ではそろそろ終幕としましょうか」
「馬鹿な、このラッタイキがこのような結末を――」
声で超至近距離まで潜り込まんと距離を詰めてくる冬季に気づくも未だテルビューチェは振り払えず。
「ごっ、べっ」
肘打ちから掌底のコンボを受けた|オブリビオンマシン《ブレイジング・バジリスク》の上体は泳ぎ。
「解体しちゃえ!」
噛み付いたテルビューチェがもう使いものにならなくなっていたブレイジング・バジリスクの左腕を引きちぎり。
「ぐっぎ、私は、こんなところでぇっ!」
構わず右腕のライフルを|オブリビオンマシン《ブレイジング・バジリスク》が向けた時、反動でとった距離を再び詰めた黄巾力士の足がオブリビオンマシンをとらえた。
「がふっ」
前蹴りが命中した勢いでライフルの射撃はあらぬ方にそれ、テルビューチェが再びブレイジング・バジリスクに食らいつく中、黄巾力士は後ろ蹴りに繋げ。
「うおおっ」
テルビューチェに引き倒されたブレイジング・バジリスクの頭部へ黄巾力士の踵が落ちると頭部を破壊され片腕を失ったオブリビオンマシンにもはや勝機は存在しなかった。
「ま、待て、話せばわかる! やめ」
視界を奪われた上に二人がかりで袋叩きにされたオブリビオンマシンはスクラップと化し。処遇について他に意見も出ていなかったことで、機体を失ったラッタイキは侵攻先の小国家に突き出されることとなるのだった。
大成功
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