銀河帝国攻略戦㉖~矢印に連なる記憶〜
「みんな、アマルテア情報艦隊の残骸から引き出した通信履歴から、拉致された科学者や技術者が『帝国旗艦インペリウム』の『科学技術センター』なる区画に集められていることはもう聞いたよね?」
カーバンクル・スカルン(無邪気な暴走少女・f12355)がグリモアベースから発令された呼びかけに集まった猟兵達に呼びかける。
科学技術センターとみられる施設の中央にあるグロテスクな機械と配線で出来た大樹に、果実のように技術者や科学者が無数にぶら下げられている姿。
彼らの頭には謎の宇宙服用の物に似たヘルメットがつけられ、時折痙攣を起こしながらも何とか生きているようだったが、早期に救出しないと危険であることは明確……という予測だった。
「で、その救出方法についてなんだけど……これ、回して」
そう言ってカーバンクルはズボンのポケットから紙を取り出して近くにいた猟兵に手渡す。
その紙には雑な殴り書きでこう書かれていた。
『H→H→L→B→B→?→N→O→F→N』
手渡された文を読み終わった何人かの猟兵は珍妙な物を見る目でカーバンクルに視線を移す。その視線の意味に気づいたカーバンクルは顔を膨らませて反論した。
「この文にある『?』の答えと、その理由を入力できないと、拘束してるヘルメットの中にある非常用装置が作動してその人の脳髄を焼き切る、っていうのが見えたの。この文がコンピューターユニットに提示されるから、正しい解答を入力して、囚われてる人たちを安全に救出してあげて」
そう言ってからカーバンクルは腕を組んで唸った。
「それにしても正しい解答を入力しなければ苦しんでる人たちを見続けているしかなくて、間違い続ければ目の前で死ぬ様を見せられる。……なかなかエグい拷問兵器だよねまったく」
平岡祐樹
はじめましての方ははじめまして、平岡と申します。
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
わかる方にはすぐにわかる謎をご用意いたしました。
今回のシナリオでは皆様のプレイングに必ず「謎の答え」とその理由を記載していただきます。
この答えに加えて、『謎を推理するシーンや正解を思いつくシーン』または『救出した後の技術者や科学者を助けるシーン』などを書いてもらうと私がものすごく助かります。
一番早く正解を提出された方のプレイングのみいただき、後に届いたもしくは間違えたプレイングは全て返却させていただきますのでご了承ください。
ただし3〜5人以上不正解が続いた場合はランダムに選んだ方のプレイングをわざと採用し、「苦戦」によるヒントを出します。
それでも正解が出なかった場合、科学者の皆様には天国に旅立っていただきます。
第1章 冒険
『中央コンピューターの謎かけ』
|
POW : 総当たりなど、力任せの方法で謎の答えを出して、救出します。
SPD : 素早く謎の答えを導き出した後、救出した人のケアを行います。
WIZ : 明晰な頭脳や、知性の閃きで、謎の答えを導き出して、救出します。
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
パルミリーリル・アーティルノッド
≪アドリブ・アレンジ大歓迎≫
(正気状態 心情)
生きたままこんなひどい事を……
ぜったいに、たすけだします
(UDCによる狂気が混じったりなんやかんや)
なぞなぞでございますねぇ! わたくし頭をこねこねくちゅくちゅするのだぁいすきでございます!
ですがですが、さっぱり見当尽きません!
規則性がありそうで無いならば頭文字系でございますかねぇ!?
んん、月日でございましょうかぁ!
いえいえ、違いますねぇ……おっとあれでございますね!
水兵リーベでございます!
ぼくの船でBCNOFNe……回答は『C』でございますねぇ!
元素記号! 気付けば単純な話でございました!
ではでは御開帳!
機械様様、開けゴマでございます!
「なぞなぞでございますねぇ! わたくし頭をこねこねくちゅくちゅするのだぁいすきでございます!」
異様なまでのハイテンションでコンピューターユニットの前についたのはパルミリーリル・アーティルノッド(くるくる少女・f14000)。
パルミリーリルはイスに座ると足を使ってクルクルと愉快そうに回っているとモニターに問題が表示された。
『H→H→L→B→B→?→N→O→F→N』
「ですがですが、さっぱり見当尽きません!規則性がありそうで無いならば頭文字系でございますかねぇ!?んん、月日でございましょうかぁ!」
そう言いつつもパルミリーリルはパネルに触らない。後ろに控える4人の猟兵達が心配そうに覗き込む中、パルミリーリルはおでこに何度も指を叩いた。
「いえいえ、違いますねぇ……おっとあれでございますね!水兵リーベでございます!ぼくの船でBCNOFNe……回答は『C』でございますねぇ! 元素記号! 気付けば単純な話でございました!」
後ろに控えていた4人の猟兵達も同じことを考えていたらしく、悔しそうな表情を浮かべながらも変な答えを打ってくれなくてよかった……と安堵する。
そんな彼らの心の内を知ってから知らずかパルミリーリルはニコニコと笑みを浮かべながら「C」と文字を打つ。
するとしばらくのロードののちにモニターに「認証しました」という文字が出て、吊り下げられていた科学者の何人かが地面に降ろされ始めた。
待機していた猟兵達が、ヘルメットが外れた瞬間にその場に崩れ落ちた科学者達の治癒を行う中、パルミリーリルは先程とはうって変わった落ち着いた笑みを浮かべた。
「たすけられて、よかったです」
大成功
🔵🔵🔵