やかましいやいっ!猟兵の俺に証拠なんざいらねえんだ!
●叩っ斬る、性根を据えてかかってこい
サムライエンパイア某所、某豪邸にて。
『ふっふっふっふっふ』
いかにもな悪代官が小判の山を前にほくそ笑んでいた。その背後に控えるのはオブリビオン兵士たち。
『わしが悪の限りを尽くして溜めたカネ、そしてこの武力!これさえあればこの片田舎ぐらいは容易に手に入るだろうのお』
いかにもな感じの悪い笑い方をする悪代官。
『そしてゆくゆくは徳川家を打倒して信長様復活のその時に備えるのじゃあああああ』
所変わってここはグリモアベース。
「……と、ちょうど今きみたちが踏み込めば、こんな感じの場面に出会えるはずなのだ」
と語ったのは大豪傑・麗刃(24歳児・f01156)。故郷であるサムライエンパイアの事件とあっては見逃すわけにいかないようであった。
「本来なら事件とか黒幕とかは冒険パートでじっくり下調べしてからボス戦って流れなのだが、まー今回はそんなのすっ飛ばしてみーんなやっちゃえば解決なのだ」
冒険パートってなんだろう?そんな疑問を持った猟兵もいるかもしれないが、まあ聞き流してくれて問題はないだろう。重要なのは証拠集めする必要などないということだ。それはグリモア猟兵がバッチリ調べてくれてるだろう。あとは突撃し、出会え出会えで出てきた雑魚を掃滅した後、ボスである悪代官を斬って捨てれば解決なのだ。
「万が一、狭い地域であってもオブリビオンに占拠されたらその地域の人たちにとっては悲劇だし、そんなオブリビオンの領域に……まあさすがに信長復活はないとは思うけど、猟書家でも現れて悪だくみはじめたらむちゃくちゃ大変な事になるのだ。きっちりカタつけてほしいのだ」
麗刃の一礼を受け、猟兵たちは悪代官のもとへと向かうのであった。
らあめそまそ
らあめそまそです。サムライエンパイアのシナリオをお送りいたします。果たして『闇を斬る!大江戸犯科帳』とかわかる方はおられるのか。
純戦シナリオですので、とにかくひったすらチャンバラしていただければよろしいかと。派手にやっちゃってください。
それでは皆様のご参加をお待ちしております。
第1章 集団戦
『魔神兵鬼『シュラ』』
|
POW : 剣刃一閃・奪命
【近接斬撃武器】が命中した対象を切断する。
SPD : 剣刃一矢・報復
敵を【近接斬撃武器による突き】で攻撃する。その強さは、自分や仲間が取得した🔴の総数に比例する。
WIZ : 剣刃一弾・止水
対象のユーベルコードに対し【近接斬撃武器による弾き】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:森乃ゴリラ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●あなたは戦う前に悪代官の悪行をてきとーにでっちあげて突き付けてもいいし、いきなり戦いに入っても良い
いずれにせよ悪代官はこう叫ぶことだろう。
『おのれ猟兵!ええい出会え出あえ!曲者ぞ!』
そしたら雑兵が次々と出てきて君達を取り囲むことだろう。
敵の能力は以下の3種類だ。
【剣刃一閃・奪命】はシンプルな斬撃だが、それだけに威力は侮れない。無防備で刀を受けたら猟兵といえどただでは済まないだろう。また敵の数が問題になってくる。ひとりの攻撃を防ぎつつ他の者の攻撃にいかに対処するか。
【剣刃一矢・報復】は味方が不利になればなるほど威力や命中率などが強化される技だ。一説によればオブリビオンは赤丸を得る事がないので強化されないらしいが、まあなんやかやで強くなるらしい。戦闘の後半にこの技に対処するならなんらかの工夫は必要だろう。
【剣刃一弾・止水】はユーベルコードを相殺する技だ。そして事前に見ていれば成功率が上がるという。そして集団戦なれば、ひとりの敵を倒す事はその技を他の敵にさらけ出す事になる。なんらかの対処は必要になるかもしれない。
以上の通り、なかなか強力かつ厄介な能力がそろっているが、こんな所で立ち止まっているわけにはいかない。あくまで本番はこの後に控える悪代官なのだ。オードブルはあっさり片づけ、メインディッシュにとりかかろうではないか。
クドウ・ジャックドウ
はい、ご覧の通りの曲者です。
素人質問で申し訳ないのですが、お代官様は本気で徳川の世を終わらせるおつもりなのですか?
むむむ、なるほど。興味深い。
とかなんとかすっとぼけたことを言いながら、構えもとらず無造作に敵へ近
付いていくわけです。
間合いへ踏み込んだ私を刀の錆にすべく敵が襲いかかってきたところでユーベルコード【居合】を発動、目にも留まらぬ速度で剣を抜き放ち(クイックドロウ)、すれ違いざまに手痛い一撃(カウンター)をお見舞いします。
突きは動きが直線的な分だけ見切りやすかったりするものです。多分。
あとは切り捨てた敵を他の敵の前へ押し出して盾(敵を盾にする)にしたりとか。
●最強の質問
『ふはははははは』
悪代官がそんな感じで気持ちよく高笑いをしている所に、突然の声がした。
「素人質問で申し訳ないのですが……」
『何奴!!』
悪代官はすかさず反応すると、ふすまを開ける。そこに立っていたのはクドウ・ジャックドウ(元暗殺者・f25776)だった。騎士のような堂々たる鎧に身を纏い、顔は鎧に見合った鉄仮面ではなくフードで隠されている。その下からわずかに赤い顎鬚が見て取れた。元暗殺者を名乗る割にどちらかといえば隠密行動よりは堂々たる真正面からの戦いを好みそうな見た目であるが、どうやら暗殺を目的とした騎士団の出身だったようだ。まあ、そんな背景は悪代官にはどうでもよく、とにかくこんな所に見覚えのない者が武装して現れたのだから、ここで悪代官の言うべき言葉はひとつであった。
「はい、ご覧の通りの曲者です」
『おのれ曲も……え?』
クドウに機先を制された形でせっかくの決め台詞……というよりはお約束を潰され、拍子抜けした悪代官。たしかに悪代官にとっては曲者であるが、自分から曲者と名乗る者はそうはいない。まあ昨今ではそれほど珍しい事ではなくなったのかもしれないが。
『……ま、まあよいわ。出会え出会え!』
ひとつ潰されても、それならそれでお約束はまだまだある。すぐに精神を立て直した悪代官は、早速いつものセリフを吐く。たちまちオブリビオン兵士たちが現れてクドウを囲む……が。クドウは全く動じる事はない。内心はともかく、表情を覆い隠すフードの助けもあり、見た目は平静を保ったままクドウは再度。
「今一度、素人質問で申し訳ないのですが」
それは時と場合によって、質問を受ける側からすると地獄のような展開を予想させる問いかけであった。ただし悪代官はその意味がわかっていないようであった。
『貴様の何がどう素人だというのだ』
「お代官様は本気で徳川の世を終わらせるおつもりなのですか?」
そんな悪代官の反応をまったく気にしないように、今度こそクドウは問いかけた。この緊迫した場にまったくそぐわぬ態度に質問内容。これにはさすがの悪代官も怒りの中に戸惑いを隠しきれない。
『なぜそんな事を聞くのだ!』
やってはいけないとされる質問に対する質問返しをする悪代官……とはいえ、その出典とされる作品において質問を質問で返すなというのは悪役のセリフなので、実際は別に質問に質問で返す事はそこまで悪くないのかもしれないが。
「むむむ」
それに対しクドウは先人たちのように別に怒る事もせず、きわめて冷静に返す。
「なるほど、興味深い」
『……おかしな奴よ』
純粋な好奇心でこちらに敵意も見せず問いかけるクドウに、さすがの悪代官も毒気を抜かれた様子であった。
『ま、まあ良い、無論いずれは徳川を打倒する心づもりよ、その前にきさまを血祭に』
「……!」
悪代官の返事を待たず、いきなりクドウが動いた。突然の行動に悪代官も部下も反応できず、兵士のひとりが抜かれた暗殺剣をまともにくらい、音もなく倒れた。
『き、貴様!昼行燈を装っておったか!』
さすがに悪代官も気が付いた。無害に見えたのは全て演技だったか。熟練の暗殺者は無害を装って標的に近づき、油断したところを斃すという。眼前の男は嘘偽りもなく、まさに元暗殺者だったのだ。
『斬り捨てい!』
悪代官の合図に兵士たちは今度こそ殺気をもってクドウを取り囲むと、刀を構えて次々に突進していく。実戦における剣の必殺技は斬撃ではなく刺突とされる。集団で剣による刺突を行えば曲者はたちまち倒れる……
「ふむ」
はずであった。
「実に興味深い」
倒れたのは兵士の方だった。クドウは超高速の居合で突っ込んできた敵をカウンターの要領で斬り捨てたのだ。
「直線的な動きの敵は見切りやすい……どうやら間違ってなかったようです」
『ええい!かかれ!かかれええええ!!』
兵士を倒され激高した悪代官はさらに突撃を指示する。だが完全に動きを見切ったクドウは的確に対処し、次々と切り倒していった。兵士が倒された事で他の兵士たちが強化されていったようだが、まだそれが戦況に影響を及ぼすには、時間がかかりそうであった。
大成功
🔵🔵🔵
鹿村・トーゴ
へー悪事のー?壁に耳あり障子にメアリーてな
旅商人は耳早よ?
七分割した七葉隠を【念動力】で部屋の天井・柱に隠し固定
縄で繋いだクナイを構え
へへ
代官様の御殿じゃ曲者呼ばわりもトーゼンだな
敵UC突きは【野生の勘】で躱す/外套を目前に翻し切先を逸らすか貫通威力を殺ぎ
【カウンター】で突き出した敵の肘を下から撲つ・斬る
【スライディング】で下半身や腹狙いクナイで【串刺し】
対多数策は【ロープワーク/毒使い】活用で毒塗の縄クナイを振り斬り付け
&手裏剣を打つ…のは陽動ね
仕込んでた七葉隠を【念動力で投擲】敵背後から刺し【暗殺】
個体の数減らす
UCで足場は天地問わず常に動き接近、斬り付け、離脱、投擲を混ぜ攪乱
アドリブ可
●三角飛び
「へー悪事のー?」
『何者だ!どこにいる!』
突如響き渡る声に素早く反応する悪代官。そんな悪代官の目の前に、鹿村・トーゴ(鄙村の外忍・f14519)が降りてきた。
『きさま!天井裏に潜んでいたということは、忍びか!』
時代劇において天井裏にいるのは忍びと決まっている。そして今回に関してそれは大正解だった。いろいろあって抜け忍をやっているが、それでもトーゴはれっきとした化身忍者であった。そんな忍びに気が付いて下から槍で突くシーンは非常に緊迫感あふれるものではあるが、残念ながら今回はそれをやる前にトーゴは天井裏から降りてしまった。
「壁に耳あり障子にメアリーてな。旅商人は耳早よ?」
『なんだメアリーとは。渡来人か?』
むろんこれは『目あり』のもじりなのだが、残念ながらエンパイア住人にはちょっと早すぎたようだ。なお近世においては割と多用される言い方ではあるようだが、もうひとつ残念なことに、一番最初にこのネタを使い始めたのが誰なのかということについては調べてはみたがどうにも情報が見当たらなかった。
『いずれにせよ、どこの旅商人が天井裏に潜むものか!』
「いや、旅商人は本当なんだけど」
売り物のはちみつ飴を見せながら言うトーゴ。それは口から出まかせではなく、本当にトーゴが商っているものではあった。まあむろんそれは忍びの多くが持っている表向きの顔というやつではあるのだが。
『ええいこの際きさまが旅商人だろうが忍びだろうが曲者には違いないわ!斬り捨てい!』
「へへ、代官様の御殿じゃ曲者呼ばわりもトーゼンだな」
取り囲みにきた兵士たちに対し、トーゴは不敵にも笑みを浮かべつつ鎖を構えた。その先端にはクナイが結わえ付けられている。間に合わせの武器のようにも思えるが、鎖に何か付けた武器といえば鎖鎌や分銅鎖など存在すると思えば存外馬鹿にはならない。
早速敵兵がひとり気合とともに刀を突き出しトーゴに突っ込んできた。その勢いは先刻別の猟兵相手に苦戦した事でその時よりも勢いを増しているように見えた。だがトーゴは冷静に直感を働かせると、直線めいた相手の攻撃を回避し、突き出された相手の両腕をカウンター気味にクナイで斬りつけた。さらに数人突っ込んできた敵の刀をスライディングで回避すると、今度は腹部を下からクナイで突く。
『おのれ!もっとまとめて突っ込め!』
「おっと、これは多勢に無勢かね」
悪代官の指示が飛び、新手が次々とトーゴに突っ込むが、口ではそう言いつつもさすがにそこは忍び、トーゴはしっかりと対集団の備えはしてあった。そのための鎖クナイだ。クサリを思い切り振り回せば、突っ込んできた敵にまとめてクナイが当たる。傷は浅いと思われたが、傷を受けた兵士は突然苦しみだし倒れた。
『おのれ毒か!卑怯な!』
「悪代官に言われたくはないな!」
だがピンチになれば強化される特性を活かし、敵兵もすぐさま鎖に対応する。間合いを図り、飛んできた鎖を刀で絡めようと狙っているのがトーゴにもわかった。それをされたら後は集団に突っ込まれてヤヴァい事になる。気が付いたらトーゴは徐々に画面端へと追い詰められていた。
『ふはははは、どうやら年貢の納め時だな』
「残念、オレ年貢払う身分じゃないんだ!」
だが壁まで追い詰められたと思われたトーゴが宙を舞った。なんと壁に足をかけると、そのまま壁を駆け上り始めたのだ。忍びの術【瑞渡り】である。やがて天井まで到達するとそこから手裏剣を連射、敵兵の足並みが乱れた所で一気に画面端から逃れて中央へと舞い戻る。
『おのれ!忍者のような小癪な真似を!』
「いやだから忍者だって」
『だが数の優位が覆ったわけではない!所詮は時間稼ぎよ!』
「いや、もう終わってるから」
『何!?』
言葉とともに、兵士の数人がばたばたと倒れた。その背中には忍者刀が突き刺さっている。
『そ、そんなものをいつの間に……貴様!よもや天井に!?』
「ご名答」
トーゴは忍者等『七葉隠』をあらかじめ天井に隠しておいたのだ。天井から手裏剣を投げ、さらに自らが中央に動く軌道で敵の目をかく乱し、その隙に隠していた七葉隠を取り出し、見定められぬように投げつけたのだった。
その後もトーゴは忍びらしい変則的な動きで敵兵を乱していった。不利になると強化される敵兵だったが、それが戦況に影響を及ぼすには、いましばらく時間がかかりそうであった。(2回目)。
大成功
🔵🔵🔵
愛・哀
「アイアイサー。代官はお主アル?ヒック😳 今から阿井が天誅下すね☺️ヒック😵🍺」
最初に斬りかかって来た奴にはブレス攻撃してuc発動。黒ヌンチャクをぶん回し安眠鈴を鳴らし眠気を誘う。
「その突きは黒ヌンチャクの餌食ネ〰️ヒック😳」
黒ヌンチャクのスピードと破壊力が三倍に増し刀をへし折り、短かったリーチも三倍になり蛇眼で一瞬マヒさせ足を狙い体制を崩させる。
「ついでにお主ら全員お酒になるネ❗」
後半からは千斗雲を呼び飛び乗り、黒瓢箪を相手に向け生命力吸収と範囲攻撃開始。
「お主らが美味しいお酒になるのを楽しみにしてるネ。」安眠鈴を鳴らしながら待つ哀だった。
●李逵より張飛ぽい感じもある
僵尸といえば日本ではそれが知られる原因となった香港映画に基づき、一般的に広東語読みの『キョンシー』で知られているが、本場中国で一般に使われる普通話(≒北京語)では『ジャンシー』と読むらしい。その歴史は存外古く、前述の映画が作られた1985年よりもはるかに早い明の時代、すなわちサムライエンパイアの時代よりも少し早い頃には僵尸を扱った文学作品が登場しているらしい。かの有名な西遊記においても白骨夫人という僵尸が三蔵一行を襲って孫悟空に倒されている……まあ封神武侠界においてはまた事情が違っていて、死者でありながら生者と同様のれっきとした種族なわけだが。
「アイアイサー」
『ぬう。その風体、実にあやしいやつ!』
ともあれ、そんな僵尸の愛・哀(僵尸の泥酔蛇拳伝承者・f33044)が現れ、本名をもじった挨拶をしたものものだから、当然悪代官は警戒した。なおアイアイサーと普通に使う挨拶とはちょっと違う気もするが、そこはまあ大した問題ではない。
「代官はお主アル?」
『さてはきさま渡来人か!なら曲者だな!』
代官の言葉は決めつけではあったが、実際サムライエンパイアにおいて渡来人は織田信長が呼び寄せたか猟兵かという二択なので、あながち間違っていないし、実際正しかった。まさしく哀がここに来た目的は……
「ヒック……今から阿井が天誅下すねヒック」
『ってなめとんのか!そんな酔っ払いの分際でこのわしを討とうてか!』
僵尸らしい青みがかった肌を紅潮させ、自分の名前も間違える程に酔っている哀だが、実はこう見えて泥酔蛇拳なる拳法の使い手である。リアル世界における酔拳(と呼ばれる複数の拳法)と蛇拳(形意拳十二形蛇形)を合わせたような名前であるが、単に酔っ払いの姿を真似たリアル酔拳と違い、こちらは本当に酔えば酔うほど強くなるらしい……が、そんな事は悪代官にはわかるはずもない。酔っ払いにそんな事言われたら、そりゃ怒る。オブリビオンでなくても怒るというものだ。そも哀は拳法や状況関係なく常に酔っているらしいし。
『斬り捨てい!』
号令のもと、兵士たちが切っ先をそろえて哀へと突っ込んでいった。苦戦が続いている事でその勢いは最初のころより明らかに増している。オブリビオンは赤丸を得る事がないので強くならないという説もあるようだが、どうやらここではその説は適応されないようだ。だが哀は万全の準備を整えていた。
「まずはこうアル!」
真っ向から突っ込んできた敵に、口に含んでいた酒を吹き付けてペイントレスラーを思わせる毒霧攻撃。勢いづいていた事もあって敵兵はこれを回避できずにまともにくらう。顔を抑えた所で、哀は手にした黒ヌンチャクを勢いよく振り回した。
「その突きは黒ヌンチャクの餌食ネ~……ヒック」
酔っているとは思えぬ動きで、超高速で振り回されるヌンチャクがうずくまっていた敵兵をなぎ倒すと、続けざまに突っ込んできた敵をふたり、三人、四人と次々となぎ倒していく。不利になった敵の動きが勢いを増すとみるや、敵の動きを封じる蛇眼の睨みも併用してペースを握らせない。いつしか勢いのみならずリーチすら延長していたその勢いは、得物こそ違えど水滸伝に登場する二丁板斧の好漢を思わせるものだった。
「ハイヤー!ハイッ!ハイッ!!ハイッ!!!ハイッ!!!!」
そして哀は安眠鈴を鳴らし始めた。聞いた者の眠気を誘う鈴の音は、あるいは万全の状態なら耐えられたかもしれないが、大打撃を受けていた兵たちはこれに抵抗できず、次々に眠りにつくと、敵を吸い込み溶かして酒に変えてしまう黒瓢箪に吸い込まれていく。
「お主らが美味しいお酒になるのを楽しみにしてるネ」
『おのれ!人を酒に変えるとはなんと外道な!』
「人じゃなくてオブリビオンアルね~それにお主に外道と言われたくはないアルよ~ヒック」
怒りに燃える悪代官が新手を繰り出したのを見て、哀は筋斗雲の一種と思われる千斗雲に乗り、間合いを離すとさらに安眠鈴を鳴らした。不利な状況により強化された敵もこれでは手出しもしかねるというもの。かくして哀は敵兵を削りつつ酒を増やす事に成功したのだった。
大成功
🔵🔵🔵
シャムロック・ダンタリオン
(エントリーするなり)ふむ、さすがにテンプレートめいた小悪党ではあるな。
まあいい、さしたる理由はないが、とりあえず貴様らはオブリビオンなので容赦なく殺す(【威厳・挑発・存在感・恐怖を与える・悪のカリスマ】)。
――ところで貴様ら、何故一斉にかかろうとせぬのだ?…ああ、あれか、「時代劇あるある」だな(【世界知識・戦闘知識】)。
――まあいい、面倒なのでさっさと駆逐するか(で、火の精霊を【武器改造(+:攻撃力、-:移動力)】したガトリングガンで【蹂躙】してる(ぉぃ)(【なぎ払い・弾幕】))――何、「飛び道具は卑怯」だと?勝てばいいのだよこういうのは(ぇ)。
※アドリブ・連携歓迎
●お約束といえばそうなんだけど
ダンタリオンはソロモン72柱の魔人の1体で、その姿は無数の老若男女の顔を持ち、右手に書物を持っているという。で、呼び出した者にあらゆる学術に関する知識を教えたり、あるいは他人の心を読み取って秘密を明らかにしたりするらしい。そしてシャムロック・ダンタリオン(図書館の悪魔・f28206)はその姓が示すとおりその悪魔ダンタリオンに関係しているらしい。そんなわけで、シャムロックは日頃から知識欲の赴くままに図書館で読書に専念しているらしいのである。
そんなわけで、当然ジャパニーズヒストリカルドラマ(コメディ?)にも通じているようであった。
『新手か!』
戦場に入って来たシャムロックに目ざとく気付いた悪代官を見て、シャムロックの第一声は。
「ふむ、さすがにテンプレートめいた小悪党ではあるな」
たしかにシャムロックの目の前にいたのは、まったくもって時代劇で見るような典型的な悪代官であった。まあオブリビオンというのは過去の記憶なので、その行動様式がある程度テンプレめいたものになってしまうのはあるかもしれない。むろん悪代官本人にはそのような自覚はまったくないわけだが。
『なんだテンプレートとは!』
「……まあいい」
『何がいいのだ!』
怒りの中に釈然としない要素が混ざっていた悪代官だったが、それは別にシャムロックには関係なかった。シャムロックは別に時代劇を楽しみにここに来たわけではないのだ。悪魔としての強烈な威厳や存在感を放ちつつ、悪代官や居並ぶ兵士たちを挑発するかのように、シャムロックは堂々と告げた。
「さしたる理由はないが、とりあえず貴様らはオブリビオンなので容赦なく殺す」
『それはこちらのセリフだ!出会え出会え!』
悪代官の指示に従って兵士たちが動き出すのを見ても、見た目平静を保ってたシャムロックは、いつしか壁を背にして兵士たちから半包囲体勢をとられる状況になったが、全く動じる様子もなく、それどころか。
「――ところで貴様ら」
逆に兵士たちにこんな事を問いかけるのだった。
「何故一斉にかかろうとせぬのだ?」
刀を抜いた兵士たちは、これまでのような突きの体勢ではなく、今度は普通に斬撃を狙っている。数を頼みに押しつぶす狙いだ。だがシャムロックのあまりに堂々とした姿勢に、斬りかかる機会がどうにもつかめずにいる様子だった。一見無防備に見えるシャムロックが、本当に隙をさらしているのか、それとも罠を張って攻撃を待ち構えているのか、判断をしかねている様子だった。そんな兵士たちの様子を見てか、あるいはまったく関係なしにか、さらにシャムロックは続ける。
「……ああ、あれか、『時代劇あるある』だな」
あれだ。時代劇のクライマックスはだいたい1対多数の剣劇、いわゆるチャンバラになる。その時、確かに集団側、ほとんど全ての状況に置いて悪役側は、数を頼みに1人相手に襲い掛かる……のはいいのだが、どういうわけだか1人ずつかかっていき、そして1人斬られたら次がいく、という形をとる。なぜか数人が一度でかかることをしないのだ。
あえて理屈をつけるなら、同士討ちを避けるためというのはあるかもしれない。例えばひとりの人間にふたりが前後から斬りかかり、攻撃された者が横によけたら、勢いが止まらず繰り出された刀が目の前の味方を斬ってしまう、という事態を予防する必要がある。このため、ひとりが先に斬りかかり、その刀を対処している隙を狙って次がかかるという手順を踏んでいる可能性はある。ただ主人公は斬りかかって来た敵に対処するどころか一刀のもとに斬り捨ててしまうので、この策がうまくいかないと。同士討ちを防ぎかつ集団でかかるには刀ではなく槍を使って槍衾作る手はあるが、リアル江戸時代には武士の象徴として残った刀と異なり、槍は既にすたれていたのかも……
『って!』
なんてことを書いていたらいつの間にかシャムロックがごっついガトリングガンを構えていた。火の精霊で作った強力きわまる火器にはさすがの悪代官も驚愕した。
『きさま!こんな狭い所でそんなヤヴァいものをぶっ放すとは!』
「勝てばいいのだよこういうのは」
無慈悲に言い放つと、ガトリングの放つ弾丸の嵐が兵士たちを蹂躙していった。
大成功
🔵🔵🔵
リアラ・アリルアンナ
(ガラッ!と戸を開けるアレ)
話は全て聞かせてもらいました!
代官の地位を悪用し不正に財を蓄え、幕府への謀反企て…なにより民の幸福を軽んじるその態度!紛れもなく反逆者です!
今明らかな罪状だけでも、沙汰を待つまでもなく死罪!
悪代官の号令と共に襲い来る手下どもに幸福指導員手帳を掲げて【反逆者への通告】を行い、
反逆的行為…この場合はリアラ達に剣を向ける事を禁止します
これにより太刀筋の鈍った剣をかわすなど容易い事、返す刃のプラズマ警棒で斬り捨てていきます
…安心せい、峰打ちじゃ!
まあ峰も何もあった物ではないですが、相手は反逆者なので何も問題ありません!
●次はきっとうまくやるでしょう
「話は全て聞かせてもらいました!」
いきなりふすまが勢いよく開けられ、姿を現したのはなんともカラフルでパステルな感じの、元気という言葉を具現化したかのような少女、リアラ・アリルアンナ(リアライズユアハピネス・f36743)だった。
『新手か!にしてなんだいきなり。世界が滅亡するとでも言うのか?』
どういうわけだか、この次は『人類は滅亡する!』とくるのが定番になっているらしい。とはいえ、これは本来悪代官が言ってはいけないセリフであり、おまゆうの誹りは免れないものだった。なにせオブリビオンである悪代官が暴れる事は、そのまま世界滅亡に繋がりかねない。ただまあ、このような失言などは些細な事であったようで。
「代官の地位を悪用し不正に財を蓄え、幕府への謀反企て…なにより民の幸福を軽んじるその態度!」
リアラは見栄を切りつつ悪代官の罪を浪々と述べ始めた。やはり時代劇のクライマックスはこれに限る。悪党が雁首揃えて高笑いしている所に単騎で現れて、悪党どもの罪状を述べた後にチャンバラにもっていく。これこそ正統派な時代劇である。まあチャンバラの後に罪状を突き付ける作品も多いし、それはそれで趣深いものではあるのだが。
「幸福は民の義務なんです!それを阻害する行為は重大な反逆行為!紛れもなく反逆者です!今明らかな罪状だけでも、沙汰を待つまでもなく死罪!」
『ぬかしおるわ!何者かはわからぬが、ここで死ねばただの狼藉者よ!斬れ斬れ!斬り捨てい!』
どこまでもテンプレめいたやりとりをするリアラと悪代官……だったが。
「これが目に入りませんか!」
今しも襲い掛かろうとした兵士たちに、リアラは懐から何かを出して突き付ける。
『ま、まさかそれは葵の……え?』
印籠ではなかった。リアラの手に握られていたのは、一冊の電子手帳であった。その表には【幸福】の文字。
「幸福維持法第二条!」
あっけにとられた悪代官や兵士たちに、リアラは堂々と告げた。
「エージェント・リアラは相手を反逆者と認定した場合、自らの判断でこれを処罰することが出来る!」
かつてリアラは『幸福指導室』なる組織に所属していた。今やその組織はいろいろあって失われてしまったが、その精神はいまだにリアラの中に生き続けている。幸福指導員として、戦う前にはその根拠となる法令を告げるのは一種のルーティーンなのだろう。ちなみにこれはあくまで筆者の想像だが、第一条の文面は「エージェント・リアラはいかなる場合にも令状なしに相手を逮捕することが出来る」で、第二条補足は「場合によっては抹殺する事も許される」な気がしている。
『なんだそのムチャクチャな法律は!』
激高する悪代官だが、いやだからこれはあくまで筆者の想像ですってば。そも猟兵って存在自体、わりかし治外法権的な力あるような気がしているし。特に天下自在符なんてものを与えられるサムライエンパイアにおいては特に。またオブリビオンなんて理外の敵に対抗するにはこれくらいは必要な気もしなくもない。
「幸福維持法に基づき、幸福指導員に対する反逆的意図を持った行動を禁止します!」
『ええいなにが幸福維持法だ!このサムライエンパイアではそんな法は通用せんわ!』
悪代官の言葉に、今度こそ兵士たちは刀を構えてリアラへと迫る。そもそもエンパイアの法であっても従うつもりもない悪代官に言われたくはないが実際正論であり、エンパイアの住人が異国の法に従う必要はないのだ……本来なら。
「リアラ達に剣を向ける事、これすなわち反逆的意図を持った行動と認識します!」
瞬間。兵士たちの動きが遅くなった。
リアラの命令に違反した事で、【反逆者への通告】が発動したのだ。
『ば、馬鹿な!』
さすがに悪代官も唖然とした。法律を守る気がない者が、本来守る必要のない異国の法律に後れを取るなど、悪い冗談でしかないだろう。悪代官が見ている前で、リアラはプラズマ警棒をもってスローモーションの敵兵を容易に制圧していった。
「安心せい、峰打ちじゃ!」
プラズマ警棒といっても実質上フォトンセイバーなので峰もなにもあったものではないが、まあ悪人相手なので何も問題はないだろう。
大成功
🔵🔵🔵
アレクサンドラ・バジル
お前が悪代官か。奸佞邪智、酒池肉林、乱暴狼藉、邪知暴虐らしいな~
皆言ってたぞ。おまけに税は九公一民とか、頭松倉だな!(嘘誇大報告が含まれます)
ということで成敗するぞ。
え、証拠? この「天下自在符」が目に入らぬか~(バーン)
今、此処は治外法権。
私が法だ。つまり、お前たちは死刑ということだな。
(実は黄門様のドラマを見て「目に入らぬか」をやりたいという理由だけで来た。闇奉行? 最期、陰腹を切る気はないなあ)
『神威』を発動。電光石火の動きで縦横無尽に動きつつ『無銘の刀』を振るって魔神兵鬼たちをバッタバッタと斬り捨てましょう。
「あ、これ黄門様というより暴れん坊の方だな……」
●対オブリビオン法
「お前が悪代官か」
自らの守りのために残しておいた以外、ほとんどの兵を倒された悪代官の前に現れたのはアレクサンドラ・バジル(バジル神陰流・f36886)だった。見た目はエンパイア住人とは多少異なっているが、エンパイアにおいて剣術を習得し独自の流派を興すまでに至ったアレクサンドラは、第1章のトリをつとめるには最適な人材と呼べるかもしれなかった。
そんなアレクサンドラは、時代劇のクライマックスに相応しく、悪代官の罪状を朗々と並びたてた。
「奸佞邪智、酒池肉林、乱暴狼藉、邪知暴虐らしいな~」
奸佞邪智、すなわち心が曲がっているがゆえに悪知恵が働き、偉い人にはこびへつらう事。酒池肉林は贅沢三昧。乱暴狼藉は粗野な言動をしたり暴れたりする事。邪知暴虐は悪知恵が働き乱暴な言動で人々を苦しめる事。どれもこれも確かに悪代官を表すのにこれ以上にない言葉であり、よくもまあ集めたものである。
『きさま!何者か!このわしを誰だと心得るか!無礼であるぞ!』
追い詰められながらもいまだ偉そうな態度だけは崩していない悪代官。このあたりは一応は悪のボスとといったところだろう。
「皆そう言ってたぞ。おまけに税は九公一民とか?頭松倉だな!」
『九公……わしそこまでやったっけ?』
ここで言う松倉とは、島原藩藩主の松倉勝家の事である。その父の松倉重政を含めてもいいかもしれない。親子二代にわたって島原藩に重税を課し、苛烈極まるキリシタン弾圧を行い、結果として大規模な反乱事件(いわゆる『島原の乱』)の原因となった人物である。で勝家はその責任をとらされて斬首刑になった。大名でありながら斬首になったのは勝家が唯一である。
ちなみに島原の乱がおこったのは1637年。サムライエンパイアは今年1628年なので、もう少し先の話である。ついでに史実では1630年に死ぬ重政も(存在するなら)まだ存命である。なお重政が苛政を行ったのは、徳川家光より直々にキリシタン弾圧を苛烈にするよう命じられた事、また幕府への忠誠を見せるために江戸城普請を請け負ったり、海外侵攻を幕府に進言してその準備を行ったりと、いろいろとカネが必要だった事、等があるらしい。なものだからサムライエンパイアの家光公のもとであるならそこまで悪政しなかった可能性もなくはない。海外遠征もないだろうし。あるいは信長が生きていたならばグリードオーシャン侵攻は悪政の理由になった可能性もあったかもだが。
「ということで成敗するぞ」
『ええい!あることないことテキトー言いおって!』
悪代官は激怒した。かの猟兵を除かねばならぬと決意した。いや、そりゃあまあ悪代官なのだから、アレクサンドラが言った事はたぶん半分以上は当たっている。ただそれでもアレクサンドラとて自分の言った事が嘘、大げさ、まぎらわしいが混ざっている事ぐらいは承知はしていた。そして悪代官のこの反応についても。
『証拠はあるのか!』
「え、証拠?」
おお、ついにタイトル回収の時が来たか?と思われたが、残念ながら(?)アレクサンドラが懐に手を入れると、おもむろに取り出したのは。
「この天下自在符が目に入らぬか~」
『!!』
「今、此処は治外法権。私が法だ。つまり、お前たちは死刑ということだな」
そう。つい先刻、なにやら異世界のものすっごい法律が出たような気がしたけど、猟兵だって負けちゃいられない。葵の御門が刻まれたその符は猟兵たちが徳川家光公から直々に与えられた治外法権の証である。猟兵はいかなる場合でも令状なしに犯人を逮捕する事ができるし、猟兵は相手がオブリビオンと認めた場合自らの判断でこれを処罰することができるし、場合によっては抹殺することも許されるのだ。しかしアレクサンドラの本心は別にあったようで。
(いやー、やりたかったんだよな、これ。時代劇のドラマで見た「この紋所が目に入らぬか!」ってやつ!)
内心ご満悦であった。ちなみに闇奉行は最終回で陰腹斬って死ぬから演るきはなかったそうな。残念。いやわかるけど。
『りょ、猟兵……』
これまでさんざん猟兵相手だってわかってたとは思うが、それでも律儀に驚いてくれる悪代官。そう、天下自在符を持っているということは、目の前のアレクサンドラは間違いなく猟兵なのだ。
『ええい!猟兵の名を騙る不届き者だ!斬れ斬れ!斬り捨てい!!』
「成敗!!」
アレクサンドラと敵兵が同時に抜いた。この時、敵兵の力はこれまで積み重ねられてきた苦戦により、最大級に上がっていたのだが、残念ながら純粋な剣技において上回るアレクサンドラが、さらに神陰流真伝【神威】によって速度を最大に上げた事で、勝ち筋は全くなかったのだった。アレクサンドラが振るう無銘刀の前に、残された敵兵も全て斃れたのだった。
「あ、これ黄門様というより暴れん坊の方だな……」
アレクサンドラはそんな事を思ったとかどうとか。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『悪代官』
|
POW : ええい、出会え出会えー!
レベル×1体の、【額】に1と刻印された戦闘用【部下の侍オブリビオン】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
SPD : 斬り捨ててくれる!
【乱心状態】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
WIZ : どちらが本物かわかるまい!
【悪代官そっくりの影武者】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
イラスト:毒沼ハマル
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠犬憑・転助」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●実際の代官は天領を治めていたので上からの監視管理がかなり厳しく悪代官はすぐ罷免されたとか
「ふん、さすがは猟兵といったところか。これではわしの計画は台無しだな」
方々からかき集めたオブリビオン兵士をすべて失い、猟兵たちに追い詰められるも、悪代官はいまだにふてぶてしい態度を崩さずにいた。
「だが!わしをカネと権力だけの俗物だと思ってもらっては困る!わしひとりとてきさまら全員倒す事ぐらいはできるのだ!兵士などその後でいくらでも集めれば良いわ!」
悪代官の能力は以下の通りだ。
【ええい、出会え出会えー!】は部下を呼び出すものだ。レベル1の部下を大量に呼び出す事も、合体させて少数の強力な部下にする事もできる。フレキシブルな運用が可能である。なんらかの工夫は必要だろう。ちなみにオブリビオンのレベルだが……現在の猟兵のカンスト値の2倍とさせていただきます。
【斬り捨ててくれる!】は理性を失う代わりに攻撃力と耐久力を大幅に上げるものだ。理性を失っている状況においては動く者を無差別に攻撃するらしい。なので「動かなければ的にならない」と考える者もいるかもしれないが、初撃は確実にこちらに来るのでこれを回避するためには動かないといけない(1敗)。なんとか策を考えてほしい。
【どちらが本物かわかるまい!】は本人そっくりの影武者を呼び出す。そして影武者と同時に刀による斬撃や、扇子による打撃、もしくは投擲(結構痛い)で攻撃してくる。悪代官は運がいいので、1/2の確率に頼った攻撃は確実に影武者に行くらしい。さらに影武者は倒されてもすぐ新手が出てくる。どうにかして本人と影武者を見分ける方法はあるだろうか?
さすがは曲がりなりにも悪の親玉、なかなか厄介な能力の持ち主だが、そこはそれ。なんとかこいつをぶっ殺せば当分の間平和が訪れる事だろう。なんとか成敗してください!
愛・哀
「まずは勝利の美酒ネ〰️」
千斗雲に乗って先程兵士を吸い込んで作った酒を一気飲みし準備完了。千斗雲から降りて
「さあ☺️AIは逃げも〰️隠れも〰️しないヨ😳ヒック😳」
蛇酔モードを発動して黒ヌンチャクを構える。同時に来た相手目掛けて毒ブレスを吹き足払い
投擲の場合は見切りで回避。
「まずは〰️ヒック😳影武者からネ〰️」
影武者に黒ヌンチャクの一撃を頭にお見舞い。次の影武者を確認次第
「愛哀〰️ヒック😳本物分かったヨ〰️」
なぜなら酒気を使う愛と相対した者は少しずつだが酔いがまう。そのせいで体温があがる。
「お主ネ〰️」
影武者を衝撃波で吹き飛ばし接近
「お主には青酸カリぶち込むネ〰️ヒック😳」
●マーキング
「まずは勝利の美酒ネ~」
敵の総大将を前にしても愛・哀は相変わらず飲んでいる。つい先刻、瓢箪に吸い込まれたオブリビオン兵士たちは既に酒に変わっていたらしい。仕事が早い。哀は瓢箪に口を付けて直飲みすると、一気にこれを飲み干す。多少髪がまとまってはいないがそれでも美人の部類に入るわけで、そんな哀が飲む様子は色っぽい感じなのか、それとも豪快なものか。そのあたりは皆様のご想像にお任せするとして。
『ええい!なにが勝利だ!その言葉はこのわしを倒してから言うのだな!まあ勝てるわけはないだろうがな!』
理由があるとはいえ、敵を前に相変わらず飲んだくれている哀に激高する悪代官。どちらかといえば勝利が決まっていない状況での高笑い(そしてその場に主人公が現れて最後にはやられる)は悪代官側の専売特許な気がするので、おまゆうの極みなセリフではあるが、まあ正論ではある。さて戦う前に勝利の美酒を味わってしまった哀はどちらの運命を辿るのだろうか。
「さあ~AIは逃げも~隠れも~しないヨ~ヒック」
酔っているとは思えない動作で千斗雲から降りると回転をくわえながら華麗に着地した哀。多少よろけた気もするが、決してバランスを崩したわけではなく、自分の名前間違えるほどの酔いで足が多少もつれたせいだろう、たぶん。と書くとバランス崩した方がまだマシな気がしなくもない。
『人を馬鹿にしおって!そんな千鳥足になるほど酔っぱらって戦えるはずがなかろう!』
「藍は酔ってないアルヨ~ヒック」
よろけながらも黒ヌンチャクを構える会。飲んだ人の『酔ってない』ほど信用できない言葉はないが、まあそれはそれ。繰り返すが、相は酔えば酔うほど強くなる【泥酔蛇拳】という拳法の使い手である。それも相手より酔っている事で本当に文字通りの意味で身体能力が強化されるのだ。なので決して好きで飲んでいるわけではなく、あくまで勝利のために必要な事であり、ナメプ目的で飲んでいるわけではない……いや訂正、やっぱり好きで飲んでいるのか。
『ぬかしおるわ!そんなに飲んでいてはわしの秘策を見抜く事ができまい!』
悪代官の言葉が終わると同時に、その姿がふたつになる。どちらかが本物で、もう片方はユーベルコードによって生み出された影武者らしいのだが、どちらが本物なのかは見た目では全くわからない。
『ふはははは!どちらが本物かわかるまい!』
ふたりの悪代官は同時に高笑いをすると刀を抜いた。右手に刀、左手に扇というスタイルは異形ではあるが、その威力は実際大小の二刀を構えているに等しい。そして悪代官の片方が前に出て二刀で斬りかかり、もうひとりが扇を投げてきた。ふたりがかりで襲い掛かって来た悪代官に対し、亜依はまず毒霧を顔面に吹きつけてひるませると、すかさず扇を見切り回避。そして黒ヌンチャクが一閃した。
『馬鹿め!そちらは影武者だ!』
影武者はヌンチャクを受けたと同時に消え失せ、そして新手の影武者が登場する。これではキリがない……と思われたが。
「まずは~ヒック、影武者からネ~」
そう落ち込んだ様子もないeye。それは決して酒のせいで判断力が落ちているわけでは……たぶんなかった。
『ふん!まずはと言うが、果たしていつまで持ちこたえられるかな?わしの影武者はいくらでもいるぞ!』
いくら倒されても万全の状態で出てくる影武者。同時に1体しか出せないが、それでも無限に湧いてくるその相手を前に、いつかは會の体力も尽きる……と思いきや。
「愛哀~ヒック、本物分かったヨ~」
『ぬかしおるわ!ついに酒毒が脳に回って耄碌しおったか!』
ここぞとばかりにふたりして二刀構えて哀に向かう悪代官ふたり……だが、気づいていただろうか?この時、哀は自分の名前を間違えてなかった事に。そう、まさにこの時、哀はこれ以上なく正常だったのだ。黒ヌンチャクが思い切り振るわれた。
「アイ!!」
『ぐぼわ!!』
スコーン、といい音がした。黒ヌンチャクをまともに脳天にくらった悪代官は今度は消える事なく、もんどりうって背中から倒れた。同時に影武者の姿も消え失せる。
「本物はお主ね~」
『ば、馬鹿な、なぜ……』
「お主の体温がちょっと上がってたアルよ」
そう。常に酔っている哀と相対した者は、自然に空気中のアルコール分の影響を受ける事になる。哀と相対していた本物の悪代官もまた然り。その一方で、新たに出現した万全の影武者にはその影響がない。この違いで哀は見事に本物を見破ったのだった。やはり最初の酒は勝利の美酒だったようだ。
「お主には青酸カリぶち込むネ~ヒック」
とどめとばかりに哀は体内のアルコール分を毒物に変換し、悪代官に注入した。余談ではあるが青酸カリウムが毒性を発揮するには胃酸と反応させないといけないので経口摂取ということになるが……よもや口移しではないだろうと思いたい。うらやまけしからん。代わりたいとは思わないけど。
大成功
🔵🔵🔵
リアラ・アリルアンナ
あんな大口を叩いておきながら、結局手下頼みではないですか…
やはりカネと権力を笠に着る俗物ですね!
本物と影武者が一緒にいては無意味に思えますが、
わざわざ影武者の存在を明かすという事は、それがデコイの役目も兼ねている可能性があります。
ともかく、まずは【緊急奉仕令】による稲妻の鎖でこの場にいる敵全てを攻撃します
例え全体攻撃だとしても、影武者が全て肩代わりしてしまうのなら厄介ですが…
しかしそれは裏を返せば、明らかに被害が少ない方が本物という証!
稲妻が命中しているであろう影武者をその効果で操りつつ、リアラもプラズマ警棒を抜いて共に特定した本物の悪代官をセイバイします!
さあ、観念してハイクを詠みなさい!
●行動を予想する
『わしをカネと権力だけの俗物だと思ってもらっては困る!』
そう豪語してみせたはずの悪代官だったが、今リアラ・アリルアンナの前にいる悪代官の隣には、瓜二つの影武者……いや、もしかしたら影武者だと思っている方が本物かもしれない。先刻の戦闘で大ダメージを負ったはずの悪代官だったが、そこはさすがボス級オブリビオン。少なくとも見た目は万全の状態まで回復しており、同じく出現時には万全の状態となっている影武者と全く区別がつかない風になっていた。
「あんな大口を叩いておきながら、結局手下頼みではないですか……やはりカネと権力を笠に着る俗物ですね!」
『馬鹿め!これはあくまで我が術で作った影武者!手下などではないわ!』
「自分以外の者に頼っている事に変わりはないです!」
ボス級とはいえ、些細な言葉にいちいち反論するあたりはいまいち大物に見えない悪代官。それを前にリアラはいかに戦うかを考える。
(本物と影武者が一緒にいては無意味に思えますが……)
常識的にはその通りだ。本来影武者というのは本人に代わって表に出て、本人は裏からいろいろな事を動かす、というのがよくあるやり方である。だが、その点についてリアラの疑問はすぐに解消された。右手に刀、左手に扇子を構える悪代官が、見た目に反してその実力が確かなものである事がすぐに分かったのだ。要は二刀流の強者が2人いればその実力は1+1=2の2倍……いや、ふたりが瓜二つである事、そしてその片方は倒されてもすぐに次が出てくると思えば、1+1=200にもなりうるかもしれない。10倍だぞ10倍。
(……それだけでしょうか?)
だが、リアラにはまだひっかかるものがあった。
(単にふたりがかりで戦力倍増というのはあまりに単純すぎますし、何より強いかもしれませんが悪代官が真っ向勝負?)
そう。悪代官が刀を持って斬りかかるのは既に負け確のタイミングなのだ。部下を全部失い、ヤバレカバレでバンザイアタックをして一刀のもとに斬り捨てられる。こういうシチュエーションを予想していたからこそ、ふたりがかりである事を加味しても今の堂々たる悪代官の姿にはどこか違和感がある。
「……試してみましょう」
『行くぞ!わしの刀の錆となるがよい!』
悪代官と影武者、どちらがどちらかはわからないが、ともあれふたりがかりで突っ込んでくる。それに対し、リアラがやったことは外見や動作等から本物を見分ける事でも、確率1/2にかけて片方を攻撃することでもなかった。
「緊急奉仕令発動!市民の幸福のため強制的に奉仕を命じます!」
リアラの言葉と同時に戦場を稲妻が縦横無尽に走る。稲妻はそのひとつひとつが鎖と化して悪代官を絡めとろうとする。
『そんなものでわしの動きを拘束しようてか!』
だがそこは悪代官。市民に奉仕などまっぴらごめんとばかりにふたりして刀を振るい、扇子で弾き飛ばしてなかなか攻撃を受けようとはしない。さすがに最前線に自ら出るだけのことはある。冒頭の言葉はただの大言豪語ではなかったようだ。
(リアラの考えが正しければ……そろそろのはずです)
悪代官は稲妻の鎖をはじきながら確実に前進していた。やがてその刃がリアラに届かんとした、その時。
『……どうした?何が起こったのだ!?』
突然、悪代官の片方が動きを止めた。狼狽するもう片方の悪代官に、リアラは告げた。
「なるほど、あなたが本物だったようですね!やはり影武者はデコイの役目も兼ねていたようですね!」
影武者は単に戦力を倍にするだけではなく、攻撃を引き受ける囮の役割も果たしているのではないか、リアラはそう考えたのだ。実際それは正しく、何も考えずに攻撃してもそれは全て影武者に行ってしまう。全体攻撃だと本物に被害がいくのを防ぐことはできないが、それでもなおある程度影武者が攻撃を引き受けるに違いない。すなわち被害が少ない方が本物なのだ。
「影武者のコントロールはもらいました!これであなたをセイバイします!」
緊急奉仕令で生み出した稲妻の鎖は受けた者の行動を支配することができる。おそらく本来はこれで強制的に奉仕活動に従事させていたのだろう。ダメージの少ない悪代官を支配下に置く事はできなかったが、ダメージの大きい影武者のコントロールには成功した。リアラもまたプラズマ警棒を構え、影武者とともに悪代官に向かう。
「さあ、観念してハイクを詠みなさい!」
『ふん!辞世の句など死ぬやつが詠むもの!まだわしは負けたわけではないわ!』
影武者のコントロールを失った事で、再度影武者を呼び出す条件が整ったのか、悪代官は新たに呼び出した影武者をリアラがコントロールする影武者にぶつけつつ、自らは刀と扇子を構えてリアラを迎え撃つ。被害は少なくないとはいえ、戦いはまだまだ続くようであった。
大成功
🔵🔵🔵
シャムロック・ダンタリオン
ふん、小物のわりには、随分と手間をかけさせたものだな。
――ところで貴様、何故乱戦の最中に脱出を図ろうとしなかったのだ?…ああ、これも「時代劇あるある」か(【世界知識・戦闘知識】)。
(で、現れた影武者に対して)それとそこの影武者、身代わり要員が堂々と本物とツーショットやってどうする(ぇ)。
――まあいい、面倒だからまとめて片付けるとするか――ああ、心配ない、ちょっと「炎」の「隕石」を落とすだけだ。では…【覚悟】してハイクを詠むがいい!(ぉぃ)(【属性攻撃・全力魔法・蹂躙・恐怖を与える】)
※アドリブ・連携歓迎
●まとめてなぎ倒す
影武者を奪われ大ダメージを受けるもなんとか体勢を立て直した悪代官の前に現れたのは。
「ふん、小物のわりには、随分と手間をかけさせたものだな」
シャムロック・ダンダリオンは基本容赦ないようだ。
『小物とほざくか!わしを甘く見るのがきさまの敗因よ!』
いちいち反論するあたり、たしかに悪代官はかなり小物っぽい感はある。そして実際、これまで悪代官は手下を全て猟兵に倒され、自身も追い込まれているということで、正直いいところはないが、これは悪代官が弱いのではなく、信長を葬るまで強くなり過ぎた猟兵が悪いのだ。一応悪代官の名誉のために。
「――ところで貴様、何故乱戦の最中に脱出を図ろうとしなかったのだ?」
そんな悪代官に、シャムロックはさらに追撃をかける……というより、知識欲の塊らしく、胸に抱いた疑問をストレートにぶつけた。
『何を言うかきさま!』
「……ああ、これも『時代劇あるある』か」
怒りの反論をする前に、自らの持つ知識でシャムロックは結論づけた。
確かに時代劇において、基本悪の親玉は逃亡を図らない。手下が次々と斬られるのをただ眺めているだけで、全滅したタイミングを見計らって自ら刀をとって斬りかかり、自分も斬られるか、峰打ちで済まされてその後捕まるかする。
無理やりにでも解釈してみよう。まずこれは、数を頼みに襲い掛かれば大抵は勝てる、というのがあるのだろう。普通は12機のリックドムが3分で全滅するなどとは誰も考えないのだ。戦いは数だよ兄貴。なので最初から逃げる必要を感じていない、というのは考えられる事だ。
では半分ぐらいやられた時に逃亡を考えないのか、というのは?一番わかりやすいのは単純に逃げ場がない事。戦場が悪人の本拠地なら当然逃げても行き場がないし、悪徳商人みたいな協力者の棲家だった場合は、悪事の証拠自体は握られているので、うまい事逃げおおせて本拠地に戻れても、結局追い詰められて捕まり死罪となる。徹底抗戦して主人公を殺して全てを闇に葬るしか生き残る手段が残されていないのだ……
『ええい!いずれにせよそれは悪の親玉が部下より弱い場合の話だ!わしみたいに兵士より強い者が逃げ隠れする理由などないわ!』
「だからそこの影武者は身代わり要員のくせに堂々と本物とツーショットやってるというのか」
いつしか現れていた悪代官と瓜二つな影武者をダンダリオンは指さした。たしかに悪代官の戦闘力が高いなら、隠れているよりは自ら戦った方が良いという判断もありうるだろう。そのために影武者をデコイではなく単純に戦力として使うというのも。
「では聞くが、自分が最強というならなぜ最初から出てこなかったのだ?」
『何?』
「部下任せにせず、自分が前に出た方が展開が早かっただろうに」
これもよく言われる話だ。時代劇でもたまに見かけるが、むしろ別ジャンルの方がわかりやすいかもしれない。雑魚や中ボスを倒して最奥に最強のラスボスが待ち構えているのを見て、なぜラスボスが自ら出てこなかったのか、と思う者は少なくない。
もっとも単純なのは、いかに最強でも前線に出る以上は頓死の可能性があるということ。大体ラスボス最強な場合はラスボスが死んだ時点で率いる団体そのものも瓦解するので、リスクのある行動はなるべく避けたいということだろう。
『馬鹿者!戦いはそれ専門のやつに任せればいいのだ!わしは戦いばかりやっているわけにはいかん!』
最近はこういう論理も増えてきた気がする。ラスボスは最強だけど他にやるべき重要な事があるから自ら前に出るわけにいかないのだと。悪代官の場合は両方かぶっているのだろう。なにせ悪代官はワンオペだ。悪の組織とは自分の事だし、自分が死んだら組織は終わりなのだ。
「――まあいい、面倒だからまとめて片付けるとするか――」
事情は猟兵にとっても同じだった。悪代官を倒しさえすれば、当面平和になるのだ。
『きさま!まさか先刻の様に重火器を!?』
悪代官と影武者ふたりして刀と扇子を構える。実際ガトリング砲の銃弾ぐらいならこれで対処できるだけの力がふたりにはあった。弾丸を全て処理しながら接近して一太刀を浴びせる算段だった……が。
「ああ、心配ない、ちょっと「炎」の「隕石」を落とすだけだ」
『……え?』
ふたりの頭上から、炎の隕石。
「では……覚悟してハイクを詠むがいい!」
『い、言ったであろう!辞世の句などとは死ぬ奴が詠むものだと!』
迫りくる恐怖に耐えつつ悪代官は言い放った、が、そんな事関係なく隕石は落ちてくる。
……
ちゅどーん。
大成功
🔵🔵🔵
鹿村・トーゴ
オレ駆出しの頃お代官にお目に掛かってんだ
そん時は下着好きのヘンタイで…素っ裸+下着被っててな
つい縄で(亀甲)縛り上げちまった
あ、回想ごめん
で。
お代官様が刀抜きなさるならオレも忍刀でお相手するよ
『すでに徳川の世も三代、本気で幕府転覆なんて出来るとお思いで?』
七葉隠を【念動力】で高速で飛ばし【投擲】
代官の反応を利用し六振りを突っ込ませオレは残り一振りを構え代官を【暗殺/カウンター】で斬り付け狙って迎撃
【武器受けと野生の勘】で衝撃逸らし直撃は躱すが被弾は【激痛耐性】で耐え
オレと対峙する隙に代官背後から六振りを【念動力で串刺し】
…強いじゃん
羅刹的に鍔迫り合いや速さ競いにかまけたくなるけど我慢
アドリブ可
●ハメ技
悪代官を前に鹿村・トーゴは思い出す。
「懐かしいなあ……駆け出しのころだったっけ、あれは」
トーゴがまだ組織にいた頃か、それとも出た後か。ともあれ忍務の一環で、悪代官の屋敷に潜入したことがあった。そこでトーゴが見た問題の悪代官は……
「そん時は下着好きのヘンタイで…素っ裸なのに、頭から下着被っててな」
それはまたえぐいものを見てしまったものである。ともあれ、悪代官がソロ活動でそういう事をしていたのなら見て見ぬフリをしてもよかったのかもしれないが、他の悪事もあって合わせ技一本になったのか、あるいは被害にあった女性でもその場に居合わせていたのか。
「つい縄で縛り上げちまったんだよなあ」
その時の縛り方は、体表面の縄が六角形を描く、いわゆる亀甲縛りと呼ばれるものだったらしい。ロウソクやムチは使ったんですか。
『わしの目の前で回想シーンに入るとはいい度胸だな!』
「あ、ごめん」
トーゴは一応謝りはしたが、まあ昔の強烈な思い出はそう簡単に忘れられるものではないし、それが似たような状況で想起されてしまうことだって、まあわりとあることだろう。これはいわば一種の生理現象であり、本人の意思でどうなるものでもないのだ。
『ええい!猟兵という輩はどいつもこいつもわしのことを馬鹿にしおって!』
そして悪代官が怒るのも分かる。たしかにみんな悪代官の事わりとなめてかかってた感がある。まあ実際あまりにテンプレ的な悪役ぽい悪代官は、なめられても文句言えないようなキャラ造形であるのもまた確かなのだが。だが油断してはいけない。これまで猟兵たちがうまいこと立ち回っていたからそうは見えないが、こいつが強敵なのは間違いないのだ。
『そこに直れ!斬り捨ててくれる!』
怒りのあまり悪代官の全身からオーラが発せられ、その目から黒目が消えた。そしてやわら刀をひっつかむと、トーゴに一直線に突進していった。
「透る七の葉ななふりの問いとあやかし降りる也!」
それに対し、トーゴは相手の刀に対して自らも刀で対抗するとばかりに、七振りに分かれた巨大忍刀【七葉隠】を虚空より呼び出した。そして問いかける。
「すでに徳川の世も三代、本気で幕府転覆なんて出来るとお思いで?」
本来なら悪代官は『できるできないの問題ではないわ!徳川の打倒こそ我らの悲願!確実に成し遂げるのだ!』とでも答えた事だろう。だが今の悪代官は怒りのあまり理性すら飛ばして全てを白兵戦に割り振っている。回答どころかまともにしゃべることすらままならない。
「答えはなし、か」
にやりと笑うとトーゴは七振りのうち一振りを手にする。すると残りの六振りは自然に宙へと浮かび、切っ先を悪代官に向けると突撃を敢行した。この刀、実は先刻のトーゴの問いに適切に回答する事で停止するのだが、今の悪代官にそれができるはずがない。いわば悪代官に特効の技と言えたのだ。まあ仮に回答できていたとしても、先刻の答えがトーゴを満足させるものだったとは思えないが。
『うおおおおおおお』
理性と引き換えに攻撃力や耐久力を大幅に上昇させ、舞うように飛んでくる刀にも全くひるまず悪代官は突き進む。対するトーゴは刀を握りしめると、突っ込んできた相手にカウンターの要領で脳天から刀を叩きつけた。人間なら死んでいるはずの一撃にも、だが悪代官は止まらない。ダメージなど気にしない様子でトーゴに刀を振るう。直感を働かせてなんとか回避するも、その風圧だけでも肌が痛む。
「……強いじゃん」
羅刹としての本能でつばぜり合いを挑み真っ向勝負したくなるのを、忍務最優先としてなんとか我慢し、あくまで受け流し、回避専念で敵の苛烈極まる攻撃をいなしていった。
「……くっ!?」
刀がわずかにかすめる。それだけでも激痛。痛みは忍びとしての鍛錬で耐えられるが、まともにくらっていたら、という思いが生じる。だが、ともすれば恐怖に負けそうになる心を叱咤し、嵐の前に立ちふさがり、ひたすら隙を伺った。そしていよいよその時が来た。悪代官の位置、自分からの距離、姿勢。そして自身が敵の動きに慣れた事。狙うなら今だ。
「七葉!」
自由に動いて悪代官を攻撃していた六振りの刀をコントロールし、まとめて動かす。それらが一気に悪代官の背中に突撃すると、次々に突き刺さる。
『ぬおおおおお!?』
「おまけ!」
トーゴは自らが手にした一振りも悪代官の脳天へと突き刺す。今や戦いの趨勢は確実に猟兵へと傾いていた。決着の時は、近い。
大成功
🔵🔵🔵
アレクサンドラ・バジル
悪代官、なんかノリの良い奴だな。見事な悪役だ。
悪役って言うか悪だけど。
それじゃあ、成敗しちゃうぞ。
剣豪としての剣技(神陰流)で『無銘の刀』を振るってバッタバッタと呼び出された大量のレベル1の部下を斬りまくりましょう。
何か既視感があるぞ!(第一章参照)
合体し出したらその隙を見極めて(見切り×瞬間思考力)ズバーっと斬殺。
全滅させるかある程度悪代官への道が開いたら光速の斬撃『光断』で周囲の地形ごと破壊!!
(実のところ、光速の一撃とか対応するUCがなければ捉えられる訳ないので部下を相手にする必要があったのかと言われるとアレだがチャンバラがしたかったのだ!)
●ザ・チャンバラ
「悪代官、なんかノリの良い奴だな」
今までの展開を見たアレクサンドラ・バジルの感想は、まあ当然のものだっただろう。なにせ猟兵たちにさんざん罵倒され非難され、それらにいちいち全部反応していたのである。まあ大体はキレ散らかしていたわけだが。
「見事な悪役だ。悪役って言うか悪だけど」
確かに、筆者が書くのも何ではあるが、悪役としては非常にがんばってくれたと思う。なにせぶん殴ってもまったく気にならないどころか、むしろ嬉々として殴りたくなるようなキャラ造形だったし。そして実際悪いやつな事も確かなのだ。本当に欲望と、あとちょっとの使命感のままに動いていた。なんというか、悪い事はしたけどそれなりに理由があるとか、同情されるような背景があるとか、そんな感じのちょっとかわいそうになる要素が全くない。非常にわかりやすい悪役にして悪だったと思う。プレイング書く方も楽だったんじゃないかな。
『お前がそれを言うな!いろいろな意味で!!』
アレクサンドラと筆者の両方にキレ散らかす悪代官。なんかこのままだと変な方向に向かいそうな雰囲気を、アレクサンドラがぴしゃっと断ち切ってくれた。
「それじゃあ、成敗しちゃうぞ」
『ええい!出会え出あえ~!!』
無銘刀を抜いたアレクサンドラに対し、今まで自ら刀を抜いて戦ってきた悪代官もさすがにダメージが大きすぎたようで、ついに部下を召喚した。第1章に出てきた兵士たちとはまた違った形の侍型オブリビオンだ。おのおのの額には『1』の文字が刻印されている。その数は予告した通り、現在の成長カンストの丁度2倍。限界が131なので262体だ。
「おー、出てきた出てきた有象無象ども。なんか既視感があるぞ!」
確かに侍型の敵が大量に出てくるという光景は、つい先刻も見たような気がする。
『斬れ斬れ!斬り捨てい!!』
そしてこれまたつい先刻見たような気がする悪代官の言葉とともに、侍型オブリビオンたちが刀を抜くと次々とアレクサンドラに襲い掛かった。つい先刻と違う点があるとすれば、どっかで言ってた『時代劇あるある』な、1人ずつ襲い掛かるような事はなく、3人4人とまとめて突っ込んでくる事だった。
「おー。ガチだなあ。じゃあ私も容赦しないぞ!」
アレクサンドラは向かってきた相手に無銘の刀を一振り。その鍛え上げられた剣技と無銘だが真面目な造りの刀は、ただの一振りで3体のオブリビオンを両断した。その後も間髪入れず雲霞のごとく突進してくる敵兵を、斬る!斬る!斬る!斬る!日本刀は数人斬ったら血と油で斬れなくなるなどと誰が決めたのか。鍛えられた技とユーベルコードの前に不可能などある程度は存在しないのだ。
『くっ!数を頼みにしたのは失敗だったか!合体して力で押すのだ!』
半分ほどの兵を削られ、ようやっと自らのあやまちに気付いた悪代官。第1章から何も学んでいない。それでもどうにか学習して兵を一度退かせる。オブリビオン兵たちは合体する事によって額の数字が増え、それに伴って強化されるのだ。
「おっと!敵の前で隙の大きい行動はするものじゃないねえ」
だがアレクサンドラはその瞬間を見逃さない。合体しようとした敵を即座に見分け、必殺の一撃をくらわすと、いましがた合体するはずだった兵士はそのまま爆散する。
『きさま!合体するところを狙うなど、卑怯千万!変身中とか合体中とかそういうタイミングに攻撃しちゃいけないというお約束を知らんのか!』
「時代劇に合体なんて取り入れる方が悪い」
ものすっごくキレ散らかす悪代官の言葉を軽く流すと、アレクサンドラは改めて刀を構えた。もうチャンバラは十分楽しんだ。あとはこの一撃で全てを終わらせるだけだ。魂よ魂よ今燃えろよ。そいつが男たちの生きざま。アレクサンドラは女性だけど。
「光断!」
文字通り、光速の斬撃が悪代官に炸裂した。それでもどうにか反応して刀と扇子で防御する悪代官だったが、自身を中心としてクレーターが発生するほどの強烈極まりない一撃を耐えられるほどの力は、もはや残っていなかった。原型が残っていただけでも大したものであった。
『お、おのれえええええ江戸時代に悪が栄えぬ試しなし、わしは必ず戻ってくるぞおおおおおお』
大の字になって地に倒れた瞬間、大爆発。悪代官の最期であった。
「なんで最後だけ特撮風だったんだ?」
……と、思う猟兵たちであった(声:若山弦蔵)
大成功
🔵🔵🔵