アルカディア争奪戦⑮~流星、空切り裂くフリートバトル!
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猟兵と|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》がブルーアルカディアの空を突き進む。
6つの強大な屍人帝国が狙う『アルカディアの玉座』への到達。それを防がんとする|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》の進撃を屍人帝国側も防がんと様々な戦力を繰り出してくる。
そして今。
「とうとう、空で激突ってか」
「むしろ今まで足元に島があっただけマシってもんでしょ」
「魔獣相手なら空も普通にあるもんなー」
飛空艇の甲板で軽口を叩きながら、しかし勇士たちの視線は鋭く前方を見据えている。とはいえ視認できる距離ではない。偵察が捉えただけだ。
――『天帝騎士団』配下の屍人帝国『レア』が、この要衝空域に浮遊島ごと大挙して集結している、と。
浮遊島を取り囲むようにして展開した敵の飛空艇艦隊。さしずめ、浮遊島を旗艦とした輪形陣。問題はデカい浮遊島に応じた規模の艦隊が周りを取り囲んでいるということと、島が補給路を兼ねているということだ。
持久戦は不利。ならば一気に叩くしかない。
「猟兵たちに連絡を! 足並みを整えた後、一気に仕留める!」
|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》旗艦からの号令が飛ぶ。それによって|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》が動き出そうとしたその瞬間であった。
ズドン、と重い音が響いた後、激しい爆発が巻き起こる!
「なんだぁぁぁぁっ?!」
叫ぶ勇士の目の前で味方の飛空艇が炎に包まれている。緊急事態、一斉退艦の号令が轟き、幸いにして船の犠牲だけで済んだ。
しかし、そこへ『第二射』が空を切り裂いて接近してくる。
「報告!! 敵艦隊……レアの艦隊からの超遠距離射撃です!!」
「マジかよ!! 戦線下げろ! 無理せずに態勢を整えるんだ!」
迎撃の砲撃で叩き落しつつ、|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》の戦列を下げる勇士たち。
先手を打たれた|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》は一時的な撤退を余儀なくされたのである。
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「皆様、お集まりいただいてありがとうございます」
ステラ・タタリクス(紫苑・f33899)が|挨拶《カーテシー》をしながら猟兵たちにお礼を告げる。
「今回は少々急ぎです。というのは、|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》が今現在、敵艦隊の攻撃にさらされております」
敵勢力は『天帝騎士団』配下の屍人帝国『レア』の艦隊。浮遊島を旗艦とした飛空艇の艦隊であり、帝国ガレオノイド飛空部隊『セイレーン』が駆るガンシップ部隊との混成部隊でもある。
「セイレーンは砲撃戦においてはフリートバトルの砲撃手。飛空艇まで敵の接近を許せばガンシップで迎撃、ドッグファイトを仕掛けてくるようです」
距離による有利不利は無いということだ。
「その上でレア艦隊は超火力の超遠距離砲撃を放ち続け、こちらを近づけさせない構えです」
完全にこちらの射程外から一発当たれば飛空艇が沈むような砲撃を雨あられと放ってくる。手加減とか様子見とかいう言葉はこの空域には存在しないようだ。
「ですが、この艦隊を放置したままこの空域を制圧することは不可能です。ゆえにこの艦隊をなんとしてでも墜とさなければなりません」
ここを攻略する方法としては2つある。
「砲撃戦と接近戦です」
ひとつは|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》の勇士たちと協力して、砲撃の雨を迎撃、もしくはかいくぐって距離を詰め、砲撃でレア艦隊を仕留める方法。
そしてもうひとつは高速の飛空艇を使って、レア艦隊の超遠距離砲撃をかわしつつ接近戦に持ち込み飛空艇を沈める方法だ。
いずれにしてもレア艦隊から放たれる超火力の超遠距離砲撃に対応する必要はある。
そこでステラが作戦の概要に見解を添える。
「作戦の2つというのは、あくまでブルーアルカディアの勇士たちでも実行できる手段が2つという意味です。猟兵の皆様なら別の手段を取ることも可能でしょう」
例えば衛星軌道上から浮遊島を直接狙うとか。超遠距離まで捉えるレーダーを使って位置を捕捉するとか。別世界の技術を持ち込んでも構わない(ただし準備は自分で)ので、全力で|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》の勇士たちをサポートしてほしい。
「デビルキングワールドの方の能力などは相性がいいかもしれませんね」
ともあれ、今は急ぎ、|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》に合流してほしい。
「我らが故郷のため、どうか力をお貸しください」
そういってステラは同意を得た猟兵たちを、件の空域へと送り出すのであった。
るちる
まいどです。いつもありがとうございます、るちるです。
『アルカディア争奪戦』シナリオ2つ目いきまーす。
●全体
1章構成の戦争シナリオです。
屍人帝国『レア』の飛空艇艦隊と艦隊戦になります。
基本的には艦隊(あるいは飛空艇)同士で撃ち合いに持ち込むか、高速飛空艇(もしくはそれに類するもの、生身でも可)で接近戦に持ち込み、飛空艇を墜とすという戦い方になります。
大量破壊兵器による広域殲滅オッケーです。ただし照準はしっかりと付けた上でお願いします(他の浮遊島を巻き込み防止のため)
レア艦隊の超火力の超遠距離砲撃は大陸間弾道弾だと思ってもらえれば。当たれば吹っ飛びます。空中で爆発する分にはそのまま雲海に飲み込まれるので気にしなくていいです。
禁止事項:勇士を盾にする、他の浮遊島まで破壊する広域破壊攻撃、他の猟兵の邪魔をすること。
指定されたプレイングボーナスがこちらになります。
(=============================)
プレイングボーナス……|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》の勇士達と協力して戦う/敵の超遠距離砲撃をかわし、接近戦に持ち込む。
(=============================)
前者については砲撃戦、接近戦ともに適用可です。
生身での接近戦は機動力が高くて猟兵なら最適解ともいえる選択肢ですが、砲撃当たると一発アウトなので回避や防御もしっかり考えておいてください。
|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》の飛空艇は艦載砲の他、天使核を動力とする装備をいくつか備えています。風の盾、風の槍、携行式魔導砲など。
●1章
集団戦『『帝国ガレオノイド飛空部隊『セイレーン』』』との戦闘です。
基本は飛空艇に乗って艦隊戦(船員ですね)をしますが、接近戦を挑むとユーベルコードを使ったガンシップバトル要員になります。プレイングで行動が変わります。
艦隊戦を挑む場合は|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》の飛空艇か自前の飛空艇をご利用ください。飛空艇代わりの宇宙戦艦とかでも可。
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オープニング公開後、プレ受付開始です。
戦争シナリオのため、プレは全採用というよりは程よくチョイスしていく感じになると思います。タグでの案内はないかもですが、空いている間は受付中と思ってください(流れる可能性はあります)
それでは皆さんの参加をお待ちしていまーす!
第1章 集団戦
『帝国ガレオノイド飛空部隊『セイレーン』』
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POW : 帝国戦闘飛行隊
【ガンシップ】を操縦中、自身と[ガンシップ]は地形からの激突ダメージを受けず、攻撃時に敵のあらゆる防護を無視する。
SPD : セイレーンの魔女たち
【同じ部隊の仲間たち】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[同じ部隊の仲間たち]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
WIZ : トルネード・フォーメーション
【風属性の召喚石片】を降らせる事で、戦場全体が【乱気流】と同じ環境に変化する。[乱気流]に適応した者の行動成功率が上昇する。
イラスト:えんご
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
※シナリオ補足※
オープニングで書いていたことの表現を少し変更します。
①艦隊戦、接近戦ともに、飛空艇を使う場合は自前の船(飛空艇じゃなくてもOK)を用意するか飛空艇艦隊の船を借りてください。操舵や攻撃に関しては勇士が同行してくれます。
②あらゆる移動手段はその大きさや材質などの影響を受けます(通常、生身より飛空艇の方が強度の問題で安全です)
③レア艦隊からの超火力の超遠距離砲撃は単発ではなく、大陸間弾道弾が順番に絶え間なく迫ってくるイメージです。
④超火力の超遠距離砲撃こそ成功させていますが、レア艦隊に特殊な装備は無いので、飛んでくるのも威力を高めた普通の砲弾です。
※シナリオ補足の補足※
飛空艇にはガンシップ(一人乗り、ないしは二人乗り)を含めてもオッケーです。
ミリアリア・アーデルハイム
【桔梗】
ガンシップ乗り・・・私的「憧れの職業リスト」でペガサスナイトの次にランキングしていたのに、またしても敵としてですか!?
仕方ありません、気を取り直していきましょう。
箒で|接近戦《ドッグファイト》を挑みます。
屏氷万里鏡にオーラを纏わせ結界として展開、回転させて攻撃を弾くと同時に空の風景を映し姿を捉えにくくします。
箒は小さく小回りが利きますし、那原さんの制空もあって狙いにくいはず。
魔女のお仕事には敵対者の妨害っていうのがあるんですよね。
UCを目詰まり属性の誘導弾として機銃の発射口へ
制圧射撃は魔女も得意なので。(嘘)
那原さん、あの方たち水着なのに何故ハイソックスを履いているんですか?
秋月・那原
【桔梗】
アドリブ歓迎
俺のキャバリアは軽装甲高機動でゼロ距離から大砲ブッパするだけしかできないから、接近戦で行く!
敵の遠距離砲撃は俺のユベコと機体の機動力で回避。アイテムのEPメガスラスターが大活躍だ
ついでにミリン(ミリアリア)も俺のユベコで回避し易くしたい
……で? ミリンのその「憧れの職業リスト」ってヤツ、ツッコんでもいい? ツッコんだら負け? ああそう……(汗
近づいたらガンシップ相手に蹂躙開始!
敵より高所からの急降下!かーらーのバレルロール!そっからループ(宙返り)して敵機の背後に回り込むー みたいなことをやらかして、一機ずつ確実に墜としたい
ハイソックス? 知らん! ミリンも履け!!
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「ガンシップ乗り……私的『憧れの職業リスト』でペガサスナイトの次にランキングしていたのに、またしても敵としてですか!?」
飛空艇に嘆きが響き渡る。誰の嘆きかって、ミリアリア・アーデルハイム(永劫炉の使徒・f32606)の嘆きである。飛空艇の甲板の縁に顔を埋めるようなポーズで心の叫びを吐露している。
隣で崩れ落ちているミリアリアに生易しい視線を注ぐのは秋月・那原(Big Cannon Freak・f30132)であった。こう、身長差もあって傍目から見たら微笑ましい光景に見えなくもない。
「なぁ……ミリンのその『憧れの職業リスト』ってヤツ、ツッコんでもいい?」
こういう時は|心の欲望に逆らわない《いさぎよい》那原さんである。だが返ってきたのは視線だ。なんか『今の私に触れたら|火傷《ケガ》するぜ』的な視線である。その視線に那原は悟る。
「ああそう……」
『ツッコんだら負け』っぽい。つー、と冷や汗一筋をこっそり垂らしながら那原は視線を逸らす。いや、漫才しに来たんじゃなかった、戦いに来たんだった。
「よし、気を取り直して、だ」
わざとらしく那原が咳払いしつつ、ミリアリアに声をかける。
「俺のキャバリアは軽装甲高機動でゼロ距離から大砲ブッパするだけしかできないから、接近戦で行く!」
那原が嬉々として振り返った先にいるのは彼のクロムキャバリア『|find myself《自分探し》』。那原と共に戦場を渡り歩いてきたこのキャバリアには彼の思うままに様々な魔改造が施され、そして彼好みの戦いを支える相棒となっている。
きらっきらした目で戦術を宣言なさった那原さんの横で、ゆらりとミリアリアさんが復活した。
「じゃあ、私は箒で|接近戦《ドッグファイト》を挑みますね」
『フッフッフ』と魔女の笑い声が聞こえてきそうな、なんかちょっと闇に飲まれてませんか? アッハイダイジョウブデスネ? そうだ、闇を従えてこその魔女である。
ミリアリアが手にしているのは『職人謹製棕櫚箒』……って棕櫚なんて良いの使ってるなー。『掃除にプライドを持つ』という言葉の本気度が伺える箒にまたがるミリアリアさんは神で永劫炉の使徒で魔女です。情報量多いな!?
「ごめんここまでが限界! ここからは弾幕が厚すぎる!」
那原とミリアリアが乗っている飛空艇の勇士の声。ある程度距離を詰めておくという理由で飛空艇に乗っていたが、この辺が臨界らしい。
「いえ、ありがとうございます。那原さん」
「おう。行くとするか」
『find myself』の背面スラスターがゆっくりと噴射されて浮かび上がる。その横に随行するように在るのは箒にまたがったミリアリア。
「まずは接近。そこからは作戦通りということで」
「おう! 『find myself』|出撃する《出る》ぞ!」
那原の言葉を合図として、飛空艇の甲板から1体と1人が飛び出していった。
眼前に広がる光景は空を覆い尽くす隕石のごとく。
|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》に降り注ぐ砲弾の雨の中を、こちらは流星のごとく突き進む那原&『find myself』とミリアリア。
もちろん無策で突っ込んでいるわけではない。二人の周囲にはきらきらと無数の氷の欠片――ミリアリアの魔力を受けた『屏氷万里鏡』が舞っている。これは氷という特性を最大限に利用した盾にして鏡。
常時にあっては空の風景を映し出し、周囲との同化を行う|めくらまし《フェイク》として舞い。砲弾に触れれば氷の欠片が回転して遠心力でその攻撃を弾く盾となる。
だが正面から迫ってくる砲弾の数が増える。視界いっぱいに広がる砲弾。唯一、上が薄い。
「ミリン、上は誘われている! ……気がする」
「どっちが正解なんですか!?」
当たってるんだか当たってないんだかわからない那原のアドバイスにツッコミをいれつつ、しかしミリアリアも彼の言葉に従って行動。那原の誘導に従って、くんっ、と音を立てて急降下する『find myself』とミリアリア。着弾スレスレをどうにか回避しつつ、砲弾群の下に潜り込む。
那原の【傭兵の勘】は『なんか見たことあるな―コレ』って感じなのだが、死線を生き抜いてきた者の直感を侮ってはいけない。
急降下した二人の真上を砲弾群が突き抜け、さらにその上の空域へ左右から砲弾群が降り注ぎ、派手な爆発を巻き起こす。つまり、那原の誘導が正解。上に回避したら逃げ場のない包囲攻撃でやられていた。
「このまま下くぐっていくぞ!」
「はい!」
大爆発の煙と爆風を|姿隠し《ブラインド》にして那原とミリアリアが突っ込む。
接近を察知したのだろう。飛空艇から次々と発進してくるガンシップの群れ――帝国ガレオノイド飛空部隊『セイレーン』だ。
「本命、きました!」
「まかせた!」
「えっ」
ミリアリアの警告に対して、ぎゅんっ、って感じで急上昇する那原&『find myself』。速い、とても速い。
「ちょっとー! 那原さーーーーーんっ!?」
置いていかれたミリアリアに向けてセイレーンの魔女たちが迫る。
「くっ」
マジカルロッド『グレイシャルフレイム』を構えて迎撃態勢のミリアリア。
(箒の方が小さく小回りが利きますし!)
ミリアリアの意志に従って、箒が速度を上げる。セイレーンの魔女たちが放った風の槍と銃弾を紙一重で回避しつつ、ミリアリアは側面から回り込むようにセイレーンたちに迫る。しかし、セイレーンたちもガンシップの機動力に任せてミリアリアを追う。……が動きが僅かに鈍い。
(さすが那原さん……良い勘してます!)
事前に雑談のように話していた内容だ。ガンシップは乗り物で機械だから。『普通は両手で操作が基本』だと。風の槍にしても天使核マスケットにしても、操縦から手を放したなら『そっち側への機動が鈍くなるんじゃねぇか』っていう話。
ミリアリアが回り込んだのはもちろんそちら。セイレーンたちも動きが鈍い分、意識がミリアリアを追いかけることに集中する。
その時。
「俺の【|傭兵の勘《経験》】なめんなって!」
空から急降下……というか、メガスラスターの噴射を一時停止して重量のままにセイレーン部隊の真上に急降下してきた那原と『find myself』が至近距離から『105mm戦車砲改』をぶっぱする!
『……っ?!』
緊急回避するセイレーンたち。その行動が隊列のど真ん中に穴をあけてしまう。そこに落下してきた『find myself』が、再びメガスラスターを噴射する。その勢いに弾き出される機体。そこへ姿勢制御用のサブスラスターが強烈に逆噴射をしかければ。
「急降下! かーらーのバレルロール! ってやつだよ!」
那原の言う通りの軌道で『find myself』が、セイレーンたちの上を飛び越えて背後に回り込み。そこで強引に機体を反転させれば戦車砲の砲口がセイレーン部隊の背後を捉える。
(一機ずつ確実に墜とす!)
発射される砲弾がセイレーンのガンシップに直撃。粉々に砕くとともに爆発が周囲にいるセイレーンたちを巻き込んで。1機ずつ確実に、そして余波でまとめて空の底へ叩き落していく。
が、小回りが利かないのが『find myself』の弱点だ。
一斉に方向転換したセイレーン部隊のガンシップ。その機銃と天使核マスケットの銃口が『find myself』に集中する。
「ちょっ……!」
慌ててメガスラスターを噴射する那原&『find myself』だが、銃口がブレることはなく。
「やっべ……!」
焦る那原が叫んだその瞬間。
――万物の基(もとい)成す奇(くす)しき力よ 我が願いの前に位相を定めよ
響き渡る詠唱。セイレーン部隊の意識の外にちゃっかり逃れていたミリアリアが|古の魔術《レトロマジック》を完成させる。
直後、放たれるのは無数の光の剣。それは矢じりのように小さく、そして軽やかな弧を描いてセイレーン部隊が構えるあらゆる銃口へと突き刺さる。暴発。銃身ごと攻撃そのものを破壊するミリアリア。
「魔女のお仕事には敵対者の妨害っていうのがあるんですよね」
グレイシャルフレイムを小さく掲げて得意げなミリアリア。
「制圧射撃は魔女も得意なので」
「アッハイ」
ミリアリアの言葉に、嘘だろうなーとか思いながら速攻で頷きを返す那原。
ともあれ、目の前に残っているのは突撃しか手が残されていないセイレーン部隊だけだ。
後は突っ込んで蹂躙するのみ。
再びメガスラスターを噴射させて突撃していく那原&『find myself』とその後頭部辺りを飛翔するミリアリア。
ここで……ミリアリアが口を開く。
「那原さん、あの方たち水着なのに何故ハイソックスを履いているんですか?」
今そこなの!? もっと違う話とかなんならもっと早く話題にしてもよくない?
とツッコむ者はいないっていうか、那原は那原で戦闘の余波でちょっとハイテンションだった。
「ハイソックス? 知らん! ミリンも履け!!」
「えっ、それってどういう……?」
なんか知らんけどセンター返しが飛んできたぞ?
つまりそれはミリアリアさんの水着が見たいっていう話ぎゃぁぁぁぁぁ?!
何かが悲鳴をあげて沈んでいきました。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
上野・修介
※アドリブ連携歓迎
生憎と得物は徒手格闘。
接近しないと文字通り手も足も出ない。
なので飛空艇を借りて接近戦を仕掛ける。
調息、脱力、戦場を観据える。
「砲撃の方は俺が何とかするので最大戦速でお願いします。」
船体を覆うようにUCを展開。
船員含めて丸っと活性化して行動力底上げ。
範囲内の気流を操作して砲弾を反らすか、やむを得ない場合は船体に気流をぶつけて無理やり避ける。
敵飛空部隊との戦闘範囲に入ったら、敵ガンシップに対して気流の渦をぶつけて行動を阻害。
勇士達に応戦を依頼。
また自身も砲弾を殴る、蹴る等で射出、あるいは流星錘(フック付きワイヤー)を用いて敵船に乗り移って徒手格闘で対応。
●
屍人帝国『レア』の艦隊から降り注ぐ砲弾の雨。それは射程外からの超遠距離砲撃だ。
「……っ!」
|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》の、少々乱暴とも言える操舵に縁を咄嗟に掴んで体を固定する上野・修介(吾が拳に名は要らず・f13887)。その甲斐もあってか振り落とされることも無く、そして飛空艇も砲弾を回避しつつ突き進む。
「大丈夫か!?」
「ええ」
側にいた勇士が修介に声をかけてくる。だが、まだこちらの飛空艇が攻撃を仕掛けるには遠い。さらに言えば。
(生憎と得物は徒手格闘。接近しないと文字通り手も足も出ない)
修介の戦い方もまた『現状』では届かない。だが道筋は、ある。『飛空艇を借りて接近さえできれば』、この拳が届けば。
そのためにできることは。
「……」
瞳を閉じて静かに息を吐き出す。すべてを吐き出して……そして新たな空気を吸い込んでいく。繰り返す。酸素が、『氣』が全身の隅々に渡り切るまでその、『自然で』『いつも通りで』『しかし意識しての』呼吸を繰り返す修介。
体に馴染み満たされた『氣』がゆっくりと体の外に滲み出て、修介の体を覆う。それは修介の修練の結実が及ぶ範囲まで広がり、広がり。飛空艇を丸ごと包み込む。
「お、おい……?」
「大丈夫です。お願いがあります」
おそるおそる声をかけてきた勇士に、修介がしっかりとした返事で応える。視線にみなぎるのは自信。
「砲撃の方は俺が何とかするので最大戦速でお願いします」
「……! わかった!」
修介の言葉に勇士もまた気付いたのだろう。この飛空艇が『少し静かになった』ことに。そして修介が猟兵であるということに。
伝令のために駆け出していく勇士もまた体が軽いことに驚いているはずだ。
【周天、或いは圏境』――氣を満たし――氣を呑むことで己の周囲を掌握する、武の極み。それを猟兵が成すのだ。その効果はいかようにも広がる。
味方の勇士たちの『氣』の流れを活性化させて行動力を底上げし、船の動きも気流を作り出して速度を上げる。
「兄ちゃん! 行っていいか!?」
「はい。お願いします」
準備が整ったことを把握した飛空艇の船首が砲弾の嵐の方へ向く。直線。砲弾が『届かない』なら最短距離を行かない理由はない。
ごうっ、と風が吹いたのを帆が捉えて飛空艇の速度がぐんっとあがる。さながら空を切り裂く流星のように、飛空艇が砲弾の雨を貫いていく。
「……っ」
その間も修介は細かな『氣』の流れに注力していた。砲弾と気流の流れが合わなければ抜かれる可能性もある。ゆえに大きく広げた『氣』の網で位置を把握、それに合わせて船体を包む気流を操作してあらゆる砲弾を雲の海へ投げ落としていく。
当たらない爆弾など恐れるわけがない。飛空艇の速度がどんどんあがっていく。そして砲弾の弾幕を突き抜け、レア艦隊の眼前に到着した。
飛空艇の中にあがる歓声。
しかし本番はこれからだ。
「出てきたか」
修介の視界が敵を捉える。それは艦隊に近づいて来た敵を直接屠る役目を持つ『帝国ガレオノイド飛空部隊『セイレーン』』たち。ガンシップに乗った彼女らは1隻だけ突出した修介たちが乗る飛空艇を取り囲むように空を舞う。
軌道を捉えられないようにサーカスのように、空に弧を描きながら迫ってくるセイレーン部隊。しかしガンシップとセイレーンが持つ天使核マスケットの銃口は正確に飛空艇を狙っている。
「でも予想から外れているわけじゃない」
小さく、そう呟いて。修介が構えを取る。それに合わせて気流が動く。生み出される空気の渦。小さくとも空に浮かぶものならば影響は避けられない。
それを『直接』セイレーン部隊に叩き付ける修介。
『きゃっ?!』
悲鳴をあげてバランスを崩すセイレーン。いかなセイレーンとて雲の海に落ちるわけにはいかない。攻撃を中断して姿勢制御に注力するセイレーン部隊を視認しつつ、修介が振り返る。
「今なら攻撃が届きます。皆さん、お願いします」
「『応っ!!』」
こんなこともあろうかと、ってやつですよ。
甲板から狙撃態勢を取っていた勇士たちが一斉に攻撃を開始する。銃が、ロケットが火を噴き、魔法が飛び交う。艦載砲から砲弾が撃ち込まれ、召喚獣が空から攻撃を仕掛ける。
「……はっ!!」
自分の前に放り投げて浮かせた砲弾を拳の一撃で射出する修介。艦載砲から放たれたものと差異の無い威力でセイレーンに直撃した砲弾は爆発してセイレーン部隊の一角を切り崩す。
「突っ込んできた!」
「慌てるな。冷静に対処すれば問題ない」
勇士たちも冷静だ。状況を丁寧に共有してくれる。
修介が視線を巡らせる。すぐ近く、肉薄しているガンシップが1つ。
「させるか」
小さいながらも気合を入れた一声。同時に修介の手から『流星錘』が飛ぶ。様々な世界の技術で強化されたワイヤーは銃撃を受けても切れることなく、ガンシップを捉える。流れるような動きでワイヤーを手繰り、ガンシップに飛び移る修介。
「頂く」
懐から抉り込むように繰り出す拳がセイレーンを吹き飛ばす。
「……どうにかなりそうだな」
周囲を見渡して修介が息を吐く。
どうやらこの空域は|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》が制圧しそうだ。
『レア』艦隊の一角を切り崩した瞬間であった。
大成功
🔵🔵🔵
白雪・まゆ
【Vernichtung durch Granaten】をSFSとして使えば、わたしだって空中戦できちゃうのですよ!
敵艦隊の砲撃は、味方の飛空挺に風の盾を使ってもらいつつ、【第六感】や【野生の勘】で躱しながら、
どうしても回避できないときは【ジャンプ】して避けて、SFSに拾ってもらいますですね。
敵に接近できたら、飛空挺に飛び乗って【Centrifugal Hammer】で地形破壊で船体ごといっちゃうのです!
壊した後はSFSに飛び乗って、次の飛空挺を狙いにいっちゃいますですね。
まゆ流の空中八艘飛びで、どんどん撃沈していくのですよ!
……ときどき落っこちそうになっちゃったりするのは、お茶目なのです。
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屍人帝国『レア』の艦隊と|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》の激突が始まって数刻。猟兵たちが切り込んでいるために戦況は徐々に|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》へと傾いている。
一騎当千とはまさに今の猟兵たちのことだ。ゆえに投入する戦力もまた、一人でも戦況を決める要因となる。
「よっさこーい♪」
可愛い。違うそうじゃない。いや、違わないけどそういう流れじゃない。
飛空艇の甲板に響く気合(?)の声に振り向いた勇士たちは皆そんな気持ちだった。視線の中心にいたのは白雪・まゆ(おねーちゃんの地下室ペット・f25357)であった。
口癖なのか意図的なのかあるいは小悪魔むーぶなのか、とりあえずまゆの『よっさこーい』は皆の注目を集めた。完璧である。
そしてぶんぶんぶんぶん振り回しているのは鮮やかな桃色の大きなハンマー。今はなき親友から受け継いだという『Feldwebel des Stahles』は全長が150cmにもなる超鋼金属製のバトルハンマーだ。まゆの身長と一緒くらいの大きさの『鋼の軍曹』である。
「ふふふ、わたしだって空中戦できちゃうのですよ!」
準備運動を終えて得意げに言うまゆの隣には『Vernichtung durch Granaten』が置かれている。自動追尾機能付きの移動型の榴弾砲台であり、、サブフライトシステム(SFS)として使用できる優れものである。
簡単に言うと砲塔の上に跨って乗ります。ハンマー持って乗っかります。
「まゆ、吶喊なのです!」
そんなわけでテンション高めな突撃系可愛いが吶喊していく!
とはいえ、さすがに一直線に突っ込んでいくだけでは叩き落されるので。
「お願いしますなのです!」
側にいる|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》の飛空艇によびかければ、彼らが風の盾をまゆに分け与えてくれる。それをまゆは前面に展開。
「てーいっ!」
掛け声とともに砲弾の雨の中を突き進む。そんなまゆに対して降り注ぐ砲弾をまゆは第六感で捉え、野生の勘が導く先へ榴弾砲台を巧みに操作して移動させていく。するとまゆをかすめるように砲弾が落下していき、後ろで爆発を起こす。
「わわっ?!」
強烈な爆風に体勢を崩しつつもまゆが背中で受け止めたことでブースト。さらに速度を上げて突っ込んでいくまゆ。
しかし敵艦隊が近づくにつれ、砲弾の弾幕が厚くなる。そろそろ空中機動だけでは回避しきれず。
「とーう!」
それでも突っ込むのが突撃系ガールの真骨頂なんですよ!
風の盾を流線形に展開。速度をあげながら気流で砲弾を弾いていく。さながら空飛ぶ箒のように榴弾砲台が動き、砲弾の雨を一条の流れ星として切り裂いていくまゆ。
「出てきたのですね……!」
まゆの眼前に現れるのは『帝国ガレオノイド飛空部隊『セイレーン』』部隊だ。ガンシップ全機がまゆを墜とそうと取り囲み、殺到する。同時に四方八方からガンシップの機銃とセイレーンが持つ天使核マスケットが火を噴く。簡単に言うと集中砲火というやつだ。
「これは危険なのです?!」
野生の勘がヤバいくらい警告を告げてくる。それに従って回避……するには飛び上がるしかない。
「はうっ!」
こわい、とかちょっと思いながら榴弾砲台からジャンプするまゆ。踏み込んだ衝撃で榴弾砲台の位置が落ち、まゆは上に飛び上がる。その間を銃弾が駆け抜けていき。
「はっ!」
着地100点満点。すとん、と元の態勢にもどったまゆがそのままセイレーン部隊の下をかいくぐって反撃の態勢を整える。いや……狙いはセイレーン部隊の母艦だ。
「いただきなのです!」
激突するかの勢いで急接近したまゆは、激突の直前に跳びあがって飛空艇に着地。突っ込んできた勢いを殺さないように、くんっ、と流れるような動きで体を一回転させて。横回転から斜め上に跳ね上げたハンマーが山を描いて甲板へと叩きつけられる!
「一撃必砕! 全・力・全・開っ!」
遠心力を乗せた強烈な一撃がセイレーン部隊の母艦へと叩き込まれ、その衝撃で船体が木っ端みじんになる。【Centrifugal Hammer】が華麗に炸裂した瞬間です。
「ひゃうー!?」
もちろんまゆの足場も無くなるわけだが。そこは優秀なSFSたる榴弾砲台『Vernichtung durch Granaten』がキャッチしてくれる。
母艦の撃沈を見てセイレーン部隊が慌てて帰還してくるが、その頃にはまゆも次の行動へ移っている。
「よーし、次いっちゃうのですよ!」
具体的には既に別の飛空艇に取り付いていたりする。味方への誤射を恐れてセイレーン部隊は何もできない。
「まゆ流の空中八艘飛びで、どんどん撃沈していくのですよ!」
もぐら叩きかな? っていうお手軽さで飛空艇が次々と沈み、雲海へと飲み込まれていく。その爆発にセイレーン部隊も巻き込まれていき。
レア艦隊が崩壊していく。
「わわわっ?!」
時々キャッチ失敗する『Vernichtung durch Granaten』がいたとかいなかったとか。
「……これは、お茶目なのです」
本当でござるかぁ?
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こうして屍人帝国『レア』の艦隊を突破した猟兵&|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》は次なる戦場へと飛翔するのであった。
大成功
🔵🔵🔵