アルカディア争奪戦④〜飛空少女戦記・聖帝国の復活
●グリモアベースにて
「やあやあ猟兵諸君。くるるちゃんの召集に集まってくれて感謝するねっ」
グリモアベースに集まった猟兵達を前に腕を広げ、鏡繰・くるる(属性過積載型バーチャル男の娘・f00144)は愛らしい笑顔と共に元気よく切り出した。
「また戦争の季節がやって来たよ。今回はブルーアルカディア! 突如として現れた|拒絶の雲海《アルカディア・エフェクト》によって、浮遊大陸が飲み込まれようとしている。これを、キミ達の手で阻止して欲しいんだ!」
拒絶の雲海は、6つの強大な屍人帝国によってもたらされた災害だと言う。彼らの目的は、雲海に眠る『アルカディアの玉座』に到達し、自らの『願い』を叶える事。
そのためならば、雲海に浮遊大陸が沈もうとも、何ら問題はない。彼らはそう考えている。
「当然、こんな企みを許す訳にはいかない。キミ達には、この『アルカディア争奪戦』に参戦し、屍人帝国の代わりに、アルカディアの玉座にたどり着いて欲しい!」
なお、アルカディアの玉座を狙う6つの屍人帝国の名は、すでに判明している。『オーデュボン』、『コルディリネ』、『日蝕帝国イクリプス』、『天帝騎士団』、『ジェード王国』。
そして――。
●復活の日
「『マグナ聖帝国』が復活した。そう聞いています」
ブルーアルカディアの危機に集まった、|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》。その中の、一隻の飛空艇。聖帝国の封印を司っていた『鍵の船』こと、ガレオノイド・クラウの甲板上で、そのパートナーである少女、パメラはそう口にした。
マグナ聖帝国は、彼女達や猟兵達が、長きに渡り戦い続けて来た屍人帝国だ。
封印された聖帝国を蘇らせるべく、鍵の船を手中に収めようとした聖帝国の尖兵達。
鍵の船の力を使い、聖帝国を完全に封印しようとした少女達。
少女達に力を貸し、聖帝国と戦って来た猟兵達。
その冒険は、交易都市島シャルディナを巡る戦いにおいて、敵の指揮官、聖将アシェラリアを討ち取った事で、決着した筈だった。
だが、聖帝国は復活した。アルカディアの玉座を巡る、6つの屍人帝国の1つとして。
『推定。アシェラリアはおそらく、2つの策を用意していました。1つは、鍵である私を手中に収め、封印を解除する事。もう1つは――逆に、鍵である私の元に、封印を持ってくる事』
クラウは自身の立体映像を甲板上に投影しながら、猟兵達に告げる。
あの時アシェラリアはクラウの前で、自らの天使核を握り潰した。あれは、クラウと聖帝国の封印を繋げるための、命がけの儀式であったのだろう。
「まあ、そんな無茶が通るなら、最初っからそうすればよかった訳だし。そうせざるを得ない所まで追い込んだ時点で、あの戦いは無駄ではなかったと思うよ。少なくとも、クラウは聖女皇の影武者になる事は防げた訳だしね」
深刻な表情をする猟兵達に、くるるはそう告げてフォローする。
実際、もしあの時クラウが捕らえられていれば、強大なオブリビオンである聖女皇と同等の敵が、争奪戦に参加する事になっていたかもしれない。あるいは、聖帝国の軍勢が、もっと強化されていたかもしれない。
それを考えれば、あそこでアシェラリアを討ち取った事には、大きな意味がある筈だ。
「でも、私達はきっと、いかなきゃいけない。復活した聖女皇の元に」
『今度こそ鍵の船として、聖帝国に封印を。そのために、皆さんの力を貸してください』
●緒戦・蒸気の軍勢
「さて、聖女皇の元に辿り着くにはもちろん、その過程にいる軍勢を撃破していく必要がある。キミ達が戦うべき最初の相手は、『蒸気帝国ルブラム』。マグナ聖帝国配下の屍人帝国で、いにしえに伝わり、そして失われたという『アルダワ蒸気文明』を擁する軍事国家だよ」
そんな話が済んだ所で、くるるが今回の依頼について説明する。
ルブラムに伝わる蒸気文明が、猟兵達の知るアルダワと何か関連性があるのか……は、まあこの際置いておこう。ともかく敵は、蒸気機関の力を操る屍人帝国である。
「今回キミ達が戦う召喚獣『ヴァジュラ』もまた、全身を蒸気改造される事で強化されている。電撃の威力が超強化されているから、そのまま戦うのは危険だよ」
だが、蒸気機関の力で強化されているなら、それがそのまま弱点でもある。蒸気機関を無力化したり弱体化したりできれば、その力を弱める事が出来るだろう。
「今回のヴァジュラは、背中に蒸気機関を背負っていて、全身から蒸気の煙突が生えている。蒸気機関にダメージを与えて一時的に停止させたり、煙突からの蒸気の噴出を妨害したりするのがお勧めかな」
なお、蒸気機関を完全に破壊する事までは難しい。不可能ではないが、それが出来るならそもそもヴァジュラ本体を倒した方が良い、と言う事である。
「マグナ聖帝国に繋がる、大事な緒戦。必ず勝利してほしい!」
わざとらしい可愛らしくポーズを取ってそう告げるくるる。そしてパメラとクラウも、猟兵達に深く頭を下げる。
「今回も皆さんの力を、どうか貸してください。お願いします!」
一二三四五六
まあ、そういう事らしいですよ。
ごきげんよう。正直私だってあんま予想してなかった。一二三四五六です。
本シナリオは『飛空少女冒険譚』と銘打たれた連作シナリオの続き……ですが、もう冒険譚ではなく、戦争シナリオです。
今回の戦争の関連シナリオまとめて全部合わせて、冒険譚第8話、な感じです。
とはいえ、戦争シナリオに参加するだけなら、ここらへんの事情は気にしなくて構いません。オープニング的には、『●復活の日』節は丸々飛ばしてしまっても大丈夫です。出てくる敵を、とりあえず片っ端からぶん殴れば解決です。
なお、今回の敵は、全身に『蒸気改造』を施されており、蒸気の力でパワーアップしています。戦闘においては、これに対策しておくと良いでしょう。
パメラは人間の飛空艇パイロット、クラウはガレオノイドのウィザード。
2人の容姿は、『https://tw6.jp/gallery/?id=150531』を参照して下さい。その他イラスト。
戦場までは、クラウに乗船して向かう事になります。戦闘中もクラウの上に乗って戦っても良いですし、普通に自分で飛んで戦っても良いです。
これまでのシナリオを知りたいと言う方は、タグからどうぞ。
『田舎の島に住んでいた少女パメラと、その元に現れたガレオノイドの少女、クラウ。猟兵達との数々の冒険により、クラウは自身が屍人帝国『マグナ聖帝国』の封印に関わる『鍵の船』である事、聖帝国の皇帝・聖女皇ベアトリクスの影武者として生み出された事を知る。そんなクラウを、聖帝国復活の鍵とすべく襲ってきた聖帝国の尖兵を、なんとか退けた猟兵達。だが、その指揮官であるアシェラリアは、自らの天使核を自らの手で砕き、そして――』
――そして、こうなりました。
それでは、皆様のプレイングを楽しみにお待ちしています。
第1章 ボス戦
『召喚獣『ヴァジュラ』』
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POW : 電磁結界
【雷の尻尾】から、戦場全体に「敵味方を識別する【レベル回の雷撃と超電磁場】」を放ち、ダメージと【電磁力反発による近接攻撃不可】の状態異常を与える。
SPD : サンダー・レールガン
【超電磁場と雷の拡散】によりレベル×100km/hで飛翔し、【超電磁場の強さ】×【雷エネルギー】に比例した激突ダメージを与える。
WIZ : 雷電の支配者
【戦場を覆う超電磁場と雷の奔流】を放ち、戦場内の【金属の物品、および電気】が動力の物品全てを精密に操作する。武器の命中・威力はレベル%上昇する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠アイン・セラフィナイト」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
試作機・庚
はー…結局こうなるんデスよね…
戦争になるとは思ってなかったデスけど
ってことでいつもの挨拶は省略!戦争中デスから敵を倒すこと優先デスよ!
使うUCは【重力鎖の魔弾】
的に四発打ち込めば死ぬ!わかりやすいデスね!
といっても当てないといけないデスから蒸気対策と高速移動対策で|Sexy Dynamite《使えると思わなかったネタ道具》を使っていくデスよ
水分に反応してゲルになるデスから蒸気機関は詰まると思うデスしゲルは動きを阻害するデスから動きも遅くなるはずデスよ
動きが止まればあとは攻撃当てれれば倒せると思うデスから…頑張るデスよ!
ノエル・カンナビス
あらま。
忙しないですが、とりあえず殴りましょう。
当たり前のように環境耐性も電撃耐性もあります。
リンクシステムによって身体の一部となっている機材を、
遠隔操作できるものならやってごらんなさい。
そしてエイストラ唯一の戦域兵器、インクリーザー。
敵の物量を粉砕するための大規模破壊兵器は、荷電粒子とは言いますが、
電子ビームを芯材として荷電粒子を収束させた疑似的な中性粒子砲です。
電磁場でどうにかなる代物ではありません。
先制攻撃/指定UC。
Eバンクが一発で空になってしまいますが、
普通に戦う分には徐々に回復しますので問題ありません。
……二発目が遠いだけです。
コンバットキャリアが持ち込めない戦場は面倒ですねー。
「はー……結局こうなるんデスよね……」
長くパメラとクラウの2人に関わって来た者として、嘆くように零す試作機・庚(過去を裏切った者・f30104)。
やはりこうなったかと言う諦めと――。
「いやまさか戦争になるとは思ってなかったデスけど!」
――予想よりも|大事《おおごと》になったと言う驚きの入り混じった様子で、蒸気改造されたヴァジュラと対峙する。
「ともあれ、いつもの挨拶は省略! 戦争中デスから敵を倒すこと優先デスよ!」
『ギャオォォォォッッ!!』
咆哮と共に、こちらへ雷を放ってくるヴァジュラ達。直撃すれば一瞬で消し炭に代わりそうなそれを、不規則な短距離ワープで回避していくが、迂闊に近づけばそのまま巻き込まれてしまいそうだ。
「なるほど、これが蒸気改造……結構ヤバい奴デスね!」
『――あらま』
そんなヴァジュラ達を、クロムキャバリア・エイストラのモニターに収め、コクピット内で呟きを零すのは、ノエル・カンナビス(キャバリア傭兵・f33081)。
敵の性能も、マグナ聖帝国の復活も、その3文字に全てを込める。
『まあ、忙しないですが、とりあえず殴りましょう』
クロムキャバリアであるエイストラも当然、電撃に対する耐性はある。だが、蒸気改造された相手の電撃の威力は、その装甲を灼き尽くして余りある威力。
それに対して彼女が選んだのは、その火力に対抗するだけの大火力だ。
『Eバンク・リリース。インクリーズ』
その静かな一言と共に、プラズマライフルに全エネルギーを注ぎ込む。それを芯として荷電粒子が収束していき。
『ガォァアアァァアッッ!』
それを脅威と感じたヴァジュラ達は、雄叫びと共にこちらへ迫る。強力な電磁場をその身に纏いながらの突撃は、エイストラのナノクラスタ装甲ですら、到底耐えられないであろう物で。
「まさか使えるとは思ってなかったデスよ、これ!」
そんなヴァジュラの蒸気の筒めがけて、手榴弾を投じる庚。着弾したそれは桃色のガスを噴き出し、それが水分と反応してゲル状に凝固していく。
「いやネタで作った道具なんデスけどね。Sexy Dynamite! とか言って」
『ギャウッ!?』
そんなパーティグッズのようなゲルが、排気口に詰まり、内蔵蒸気機関の誤作動を引き起こす。目に見えて電撃の威力が低下し、混乱と苦痛にのたうつヴァジュラ達。
『インクリーザー、発射』
『ッ……!!』
そこにエイストラから放たれる、眩い光。疑似的に中性粒子砲に至ったほどの砲撃が、蒸気の力を失った多数のヴァジュラ達を、光の中へと呑み込んでいく。
『エイストラ唯一の戦域兵器です。……Eバンクが一発で空になってしまいますが』
「じゃああとは、私に任せるデスよ」
そうして大きく穴の空いた敵陣にワープで飛び込み、重力の弾丸を撃ち込んでいく庚。四度弾丸を叩き込めば、超重力によって魔獣の巨体も易々と圧潰していく。
『エネルギーは徐々に回復しますので問題ありません。……二発目が遠いだけです』
そんな庚の大立ち回りと、徐々に、本当に徐々に回復していくエネルギー残量を、コクピットの中で若干暇そうに見守るノエル。
コンバットキャリアが持ち込めない戦場は面倒だ、と嘆くようにため息を零す。
大成功
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夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
色々ときになることは有りますが、開戦ですねぇ。
厄介ですが、やってみますぅ。
『FAS』を使用し飛行、『FMS』のバリアと『FES』の結界で守りを固め[空中戦]に備えますねぇ。
そして【酷郭】を発動し『裁域』を形成、『蒸気機関』そのものの操作は抵抗されるでしょうが、『その周囲の大気』を操作、『煙突の内側』に向けて『爆破』するなり『蓋』をしてしまえば妨害可能ですぅ。
『電撃』は『FES』の結界を『対雷撃属性』にし防御、『近接攻撃不可』は遠距離攻撃中心で叩けば問題になりません。
『FRS』『FSS』の[砲撃]と『FDS』の[爆撃]、『FGS』の重力弾を併せ、着実に叩いて参りますねぇ。
露木・鬼燈
オブリビオンを殺す
目的がシンプルなのはいい
敵を殺すことだけ考えればいいからね
とゆーことでサクッと殺っていくですよ
わかり易い弱点もあるしね
蒸気機関の動きを阻害するですよー
呪法<朧火>で蒸気機関が生成するエネルギーを燃やす
んー、蒸気機関を稼働させるエネルギーを燃やす方がいいかな
ついでに攻撃に使われる電気も燃やしてしまえば護りも同時にできてお得!
電気対策に生体装甲も変形させておこう
地面に流すためのアースの生成をね
護りはいい感じなので後は攻撃だね
弱体化させた後に魔剣戦槌形態でボコればよしっ!
頭をぶん殴って脳を揺らすことで行動を阻害
その上で電撃を利用するための放電器官とかを狙えればもっといいっぽい!
「色々と気になることは有りますが、開戦ですねぇ」
こちらもまたパメラ達に関わって来た者として思う所が有りながらも、それを呑み込み神器を展開する夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)。
「厄介ですが、やってみますぅ」
「目的がシンプルなのはいい。敵を殺すことだけ考えればいいからね」
一方で、露木・鬼燈(竜喰・f01316)も長きにわたって関わって来たのは同じだが、こちらはむしろ清々しく、戦闘だけに意識を集中する。武芸者たる彼は、いつだって戦いが全てだ。
『ギャオォォォォッ!』
「なるほど、これが蒸気の力と言う訳ですかぁ」
そんな2人の元に迫り来る、蒸気改造のヴァジュラ達。るこるの張り巡らせた結界やバリアも、易々と貫かれてしまいそうな程の威力を感じさせ――。
「ですが、妨害は可能ですぅ」
『ギャウゥッ!?』
そんなヴァジュラを迎え撃つように包み込む、女神の領域。いや、正確に言えば、ヴァジュラその物ではなく、周囲の空気を支配する。
相手への直接的な干渉は抵抗されても、ただの空気が支配に抵抗する事はない。そうして操った空気を使い、煙突に蓋をしてしまえば、もはや蒸気の力は使えない。
そして、蒸気改造さなければ、るこるの神器の守りが貫かれる事はない。周囲に、電撃を阻む浮遊布を展開して、僅かな火花すらも通さない。
「まあ、わかり易い弱点を丸出しにしてるのが悪いよね」
『グガァァァッ!!』
鬼燈は炎を放ち、それを煙突から噴き出す蒸気に引火させていく。普通なら蒸気が燃える筈もないが、この炎は、エネルギーと言う概念を燃やす、実体なき呪いの炎だ。
煙突を遡り、内燃機関にまで到達し、内部のエネルギーを全て焼き尽くさんとする。身体を焼かず、力のみを焼く体内の熱に、ヴァジュラは不快さで激しくのたうって。
「後はボコれば良し!」
『ガアアッ!?』
そんなヴァジュラの隙だらけの頭部を、戦鎚に変えた魔剣で思いっきりぶん殴る。電撃が収束するその角ごと、頭部を粉々に打ち砕いていく鬼燈。
当然周囲には電撃が飛び散っているが、呪いの炎が片っ端から焼き尽くすので、さしたる問題にはならない。蒸気強化されているならともかく、そうでないなら、この程度の雷はどうとでもなる。
「着実に叩いて参りますねぇ」
るこるもまた、自身の防御と相手の弱体化で完璧にお膳立てすると、後は落ち着いた様子で、いつものように神器の砲撃、そして爆撃を叩き込んでいく。
蒸気の力を封じられたヴァジュラなど、脅威たり得ない……むしろ、改造される前よりも、隙だらけで与しやすくさえある。
片っ端から叩き潰し、砲撃し、雲海の底へと沈めていく。
大成功
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フォーゲル・ロボター
「任務了解!任務了解!敵データノ入力完了!」
「当機ハ戦闘ノ為ノ機械デス。貴女方トノ縁ハ無クトモ、力ヲ貸スノニ理由ハ必要アリマセン。並ビ立ツ事、オ許シヲ!」
自力で飛行し、内蔵したフォーゲルミサイルによる牽制と共に距離を取って戦闘。行動パターンのデータを蓄積することを重視。
その後は敵のユーベルコード発動に合わせ、こちらも『機鳥忍術・先読』を発動。
「演算中……演算中……演算終了。回避及ビ反撃ヲ実行、目標:蒸気機関!」
回避成功後は即座に反撃。
フォーゲルミサイルによる誘導攻撃とシュロットフリンテによる近接射撃で【部位破壊】を試み、蒸気機関へのダメージを狙う。
『正式武装デハアリマセンガ、威力ハ抜群デス!』
アリス・フェアリィハート
アドリブ連携歓迎
『パメラさんに、クラウさんですね…初めましてでしょうか…ご一緒に頑張りましょうね…!』
【WIZ】
味方と連携
自身の翼で飛翔
【空中機動】【空中浮遊】【滑空】等
駆使し
【空中戦】で
立体的に立回り
【ハートのA(アリス)】達
を展開
『氷雪』の【属性攻撃】を
込めて
敵の蒸気機関に
【ハートのA】からの
魔法の【誘導弾】の【一斉発射】で
エンジン部を【部位破壊】や
噴出口に【全力魔法】等
撃ち込み無力化しつつ
攻撃や
UCで
味方を強化しつつ
(パメラさんやクラウさんにも戦乙女の様な魔法の氷晶鎧や装甲で強化し防護)
猛吹雪を起こし
攻撃
敵の攻撃は
【第六感】【見切り】【残像】
【結界術】【電撃耐性】【オーラ防御】で
防御行動
「任務了解! 任務了解! 敵データノ入力完了!」
「パメラさんに、クラウさんですね……初めましてでしょうか……」
機械の翼のフォーゲル・ロボター(忍者鳥型飛行頭脳戦車・f38431)と、オラトリオの翼のアリス・フェアリィハート(不思議の国の天司姫アリス・f01939)。共に自前の翼でクラウの甲板の上を飛びながら、パメラ達に声をかけていく。
「当機ハ戦闘ノ為ノ機械デス。貴女方トノ縁ハ無クトモ、力ヲ貸スノニ理由ハ必要アリマセン。並ビ立ツ事、オ許シヲ!」
「ええ。お二人とも、ご一緒に頑張りましょうね……!」
彼らは初対面ながら、パメラ達の力になってやりたい、と言う思いは強い。そんな思いを受け止め、パメラも、立体映像のクラウも、笑顔と共に頭を下げる。
「はい、ありがとうございます。よろしくお願いします……!」
『感謝。本当にありがとうございます……!』
そんな感謝の言葉を遮るようにヴァジュラの咆哮が戦場に響き渡る。これ以上の会話は後回しと、すぐさま敵へと向かうフォーゲル達。
まずはフォーゲルがその翼を大きく広げると、内蔵されたミサイルを射出する。
『ギャオォォォォォッッ!!』
「演算中……演算中……」
相手はそのミサイルを超電磁場で軽々と弾き飛ばし、むしろ操ってこちらへと返して来る。その自分のミサイルから逃れるように飛びながら、カメラアイで相手の動きを、電気の流れを、電磁場の範囲を観察して――。
「演算終了。回避及ビ反撃ヲ実行、目標:蒸気機関!」
『ギャォォッ!?』
返されたミサイルと新たに放ったミサイルをぶつけ合わせ、爆発を生じさせる。それを目眩ましにして急接近を仕掛けるフォーゲル。
もちろん、乱雑に放射される電撃の一つにでも当たれば、鋼鉄の身体も消し炭に変わるだろう。だがそれを恐れる事なく、演算によって電撃の軌道を先読みして急接近し。
「正式武装デハアリマセンガ、威力ハ抜群デス!」
『グギャアアゴッ!?』
至近距離から放つ散弾が、相手の背負った蒸気機関を破壊し、内部にまでダメージを与えていく。その威力に悲鳴のような咆哮を迸らせ、激しくのたうつヴァジュラ。
「あの蒸気機関を攻撃すれば良いんですね……!」
アリスの方はミサイルの代わりに、ジュエルのハート達を展開する。それらを相手に向けて、一斉に解き放った。
多くのジュエルは途中で雷に撃ち落とされるが、一部が相手の煙突に付着する。一見すればただの、小さなハートにしか見えないが――。
『ギギギギッ――!?』
そこに篭めたのは氷の魔力。煙突が一瞬で凍結し、蒸気の出口を塞いでいく。苦痛に空中でのたうち、氷を振り払おうとするヴァジュラだが、その姿は隙だらけで――。
「パメラさん、クラウさん、今です……!」
『了解……援護砲撃、発射します!』
それに合わせてパメラが舵を回し、船体側面を向けるクラウ。そこから放たれる砲撃もまたアリスのユーベルコードによって、氷の属性を纏っている。
『ギギギッ……!?』
「敵ノ凍結ヲ確認。破壊シマス!」
そして氷の砲弾によって全身が凍りついたヴァジュラは、フォーゲルが散弾で粉々に打ち砕く。そのまま、雲海へと落ちていく氷片。
『ギャオォォォッ!』
「お二人はやらせませんっ……!」
他のヴァジュラ達がすぐさまクラウへの攻撃を開始するが、それはアリスが、氷晶の装甲や鎧によって阻んでいく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
フォルク・リア
「蒸気を力として電撃を操る魔物か。
どちらも強力な力だけど。対処法が無い訳じゃない。」
敵と距離を取りながら真羅天掌を発動し、
冷却属性の雨を発生させる。
降らせた雨を敵の煙突から内部に侵入させて蒸気を冷却し、
蒸気の発生を妨害しつつ煙突の内部で氷を作って煙突を塞ぐ。
そうする事で蒸気を利用する事を防ぎ敵の戦力を低下させつつ
敵の身体も雨で濡らす事で感電させ、電撃を放つ事を防ぐと同時に
冷却、凍結させる事で動きを鈍らせる。
敵の攻撃を回避しつつ冷却により敵の攻撃、行動が十分に鈍ったら
デモニックロッドに魔力を集中して闇の魔弾を発生させて
敵に向かって撃ち出して仕留める。
「お前が好きにできるのも此処までだ。」
弥久・銀花
ほほう、蒸気を動力源にするとは浮遊大陸では幾らでも動力作れそうな文明ですね、大陸の下側に太陽光を反射させて当てるだけで温度差が作れますから。
とりあえず、相手は蒸気機関を体に組み込まれているようなので、その煙突に度数の高いアルコールの入った瓶でも逆さにして突っ込んであげますか
では、オルタナティブ・エネミー!
相手よりもちょっと強い私のヴァジュラの腹にしがみ付いて、そのまま相手のヴァジュラに突っ込んで行って貰って格闘戦に入って貰います
ぶつかり合った後のどさくさで相手に乗り換えて、煙突の中にアルコールを入れてあげましょうねぇ
着火すれば大惨事、体に吸収されればアルコール中毒ですよ。
「蒸気を力として電撃を操る魔物か……」
蒸気改造され電撃を振り撒くヴァジュラを、距離を取って観察するフォルク・リア(黄泉への導・f05375)。
その掌を天に掲げると、天候を支配し、敵陣に雨を降らせていく。
「どちらも強力な力だけど。対処法が無い訳じゃない」
『ギャウゥゥッ!?』
雨はヴァジュラの身体に触れる度、即座に霜を下ろし、凍りつかせていく。万象を操る掌が生み出す、冷却属性の雨。
それそのもので、いきなりヴァジュラを凍らせられると言う程の物ではない。だが、相手の煙突は雨を阻む構造になっておらず……内部に水滴が入り込めば、急速に機関が冷却されていく。
雨を振り払おうと、水を灼く程の雷を撒き散らすヴァジュラだが、すでに入り込んだ雨は、そのまま煙突内部を氷で塞いでいって。
「お前が好きにできるのも此処までだ」
『ギャオォンッ!!?』
そうして完全に蒸気の力を失ったヴァジュラへ、黒杖を真っ直ぐに向けて。闇の魔弾によって次々と、弱った相手を仕留めていく。
『ギャゥゥゥゥゥゥッ!!』
だが、いち早く電磁場を展開させたヴァジュラ達は、雨を阻みながら突撃を仕掛けて来る。そんなヴァジュラの前に立ちはだかるのは……もう一匹のヴァジュラ。
突然立ちはだかる同族を前に、相手は一瞬驚きで動きを止め……そこへ新たなヴァジュラが襲いかかっていく。
『ギャォォォォッ!?』
「ほほう、蒸気を動力源にするとは浮遊大陸では幾らでも動力作れそうな文明ですね。大陸の下側に太陽光を反射させて当てるだけで、温度差が作れますから」
その新たなヴァジュラは、弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)のユーベルコードによって生み出された模造品だ。模造ヴァジュラの腹にぴったりと張り付きながら、相手を観察する。
……まあ、ヴァジュラが使うユーベルコードの関係上、腹の下だろうと普通に電撃は届くし、なんなら模造ヴァジュラの電撃が銀花を痺れさせてはいるが。なのでさっきの台詞も、実は微妙に舌が回っていない。あと寒い。
「まあしかし、なんとかなるでしょう!」
『ギャウッ!?』
そんな状態でも、再生力で無理やり身体を動かし、本物のヴァジュラへと飛びかかる銀花。その煙突に、おもむろにアルコールの瓶を突っ込んで、中に流し込んでいく。
『ギャオォオォッッ!』
「おお、着火しましたね。いい感じです」
蒸気機関が内部から火を放ち、苦痛に激しくのたうち狂うヴァジュラ。暴れまわって銀花を振りほどき、弱体化したとはいえその雷で蒸発させてやろうとして来るが――。
「言った筈だ、此処までだと」
『ギャウゥゥッ!?』
そちらに気を取られたヴァジュラもまた、フォルクの魔弾が打ち砕かれた。蒸気機関の助けがなければ、ヴァジュラの電磁場は、その魔弾を防ぐには至らない。
頭部を砕かれた者から、雲海へと落ちていく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
シホ・エーデルワイス
《華組》
燦の紹介に応じ
照れつつ礼儀作法で挨拶
初めまして
驚いているかもしれませんが
同性の壁を越えて結ばれているのは確かです
さり気なく『凜紅』を見せる
そう…クラウさんは宿命から抜け出せたのね…
内心
クラウさんの影武者の出自と
自身の贄の宿命と比較し羨ましく思う
燦に【霊装】で憑依
ええ、もちろんです
二人にとっても参考となれば幸いです
周囲の空気に圧力をかける事で
磁力や電流を遮断し絶縁力を高めた電撃耐性のオーラで燦を包んで防御
燦の神鳴とカウントダウンも同様にオーラで包み武器改造
これで燦の武器は操作されない
敵の動きを第六感と聞き耳で見切り情報収集し学習力で分析しながら回避
天使核の位置も探りながら適時助言して鼓舞
四王天・燦
《華組》
思わずホロなクラウに抱き着く
アシェラリアの行動から心配だったんだ
シホを抱き寄せるよ
運命の女性だとパメ×クラに紹介
綺麗でしょ尊いでしょ!
すごく力が沸くんだ
二人にもそういう力があると思うぜ
シホにも二人を紹介する
クラウに女皇の人格転写が行われていることもこっそりとね
この良い子に通ずる女皇なんだ
屍人帝国なんかに貶めたくない
シホ、力を貸して
『二人』の力を見せてやろうぜ
宿命をも越える力をね
霊装の加護で飛ぶよ
シホに回避運動をゆだねるぜ
蒸気機関の吸気孔を見切ったらカウントダウンを投擲だ
雷撃がやんだら突撃
真威解放した神鳴を突き立てて過剰な電撃属性攻撃を浴びせてやる
過ぎた雷力は身を滅ぼすのさ
天使核も狙うぜ
「クラウ……!」
甲板に降り立つなり、クラウに駆け寄り、抱きつく四王天・燦(月夜の翼ルナ・ウォーカー・f04448)。
もちろんそれは立体映像で、実際には抱きつく事など出来ない。それでもそうせざるを得ない程に、あの時――アシェラリアの行動の時から、クラウの事が心配で仕方なくて。
「大丈夫」
『……ありがとうございます。平気です』
そんな燦を安心させようとするように、笑みを浮かべるクラウ。……まだどこかぎこちない、そんな笑みを見た燦は身体を離すと、後ろに控えていた女性をそっと抱き寄せた。
「紹介するよ。アタシの運命の女性なんだ」
「シホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)です。よろしくお願いしますね、パメラさん、クラウさん」
少し照れた様子で自己紹介するシホの姿に、少し驚いた様子を見せるパメラ。シホはそんな彼女に、そっと左手薬指の指輪を見せる。
「同性の壁を越えて、結ばれているのは確かです」
「ふふっ、綺麗でしょ! 尊いでしょ!」
自分の大事な人を、胸を張って自慢する燦。そしてパメラ達に視線を向け、にこりと微笑む。
「シホといると、すごく力が沸くんだ。二人にもそういう力があると思うぜ」
「ええと、素敵だと思うし、クラウの支えになってるなら嬉しいけど……」
2人の関係を素敵と思うべきか、燦とシホほどの関係ではないと否定すべきか、ちょっと悩んでクラウと顔を見合わせるパメラ。
その間に燦は、2人の事をシホに紹介していく。
(「そう……クラウさんは宿命から抜け出せたのね……」)
聖女皇の影武者と言う軛から逃れようとしているクラウと、自身の贄の宿命を比較し、少し羨むシホ。だが、そんな彼女に、燦が呼びかけて。
「シホ、力を貸して。『二人』の力を見せてやろうぜ……宿命をも越える力をね」
「ええ、もちろんです」
そう、クラウとパメラがそうであったように、自分も燦とならきっと。そんな思いと共に聖霊体へと変わり、燦に憑依していくシホ。
その力によって生まれたオラトリオの翼で、戦巫女の装束と天女の羽衣を身に纏い、燦はクラウの甲板から飛び立っていく。
「それじゃあいってくるよ、パメ×クラ!」
『二人にとっても、参考となれば幸いです』
そうして飛び立った燦へ、ヴァジュラの雷が降り注ぐ。シホが空気を操り、絶縁の壁を作って阻んでいくが、蒸気で強化されたその威力は凄まじく、いつまでも防げるものではなさそうだ。
「っ、流石に手強いな……回避は――」
『ええ、任せて!』
それを悟れば、燦は翼の制御をシホに預け、攻撃に意識を集中する。シホが誤れば一緒に消し炭になってしまうような攻撃を前にしても、全幅の信頼を置き、その身を委ねて。
シホもその信頼に応え、全力で雷を回避しながら、燦をヴァジュラの元に届けていく。
『今よ、燦!』
「よし、こいつを喰らえっ!」
そうして燦は、蒸気機関の吸気孔へ、箱型の時限爆弾を叩きつける。爆発が生じて蒸気の力が止まり、大きく体勢を崩すヴァジュラ。
『ギャウウウウッ!!』
『燦! 左胸部から強い力を感じるわ!』
そんなシホの助言に身を委ね、一気に愛刀を突き立てる燦。その刃から、相手を上回る極限の電撃を迸らせて――。
「あんな良い子に通ずる女皇なんだ……屍人帝国なんかに貶めるもんか……!」
そんな、叶うかも分からない決意を口にして。燦はヴァジュラの持つ天使核を、その胸部からえぐり取った。
『敵、全滅を確認。ひとまず、この戦場は私達の勝利です』
そうして、猟兵達の活躍により、蒸気改造されたヴァジュラは全て打ち倒した。
他の戦場でも次々と猟兵達が勝利を挙げ、ルブラムは|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》によって制圧されていく。
「まずは一歩目……先は長いね」
だが、聖女皇への道はまだ遠い。これから幾つもの戦場を経て、2人は、そして猟兵達は、そこを目指す事になる。
それでも、これは最初の、大事な一歩。猟兵達とパメラを乗せ、船は|拒絶の雲海《アルカディア・エフェクト》を進んでいく……。
大成功
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