アルカディア争奪戦④〜蒸気文明には蒸気文明を
「『|拒絶の雲海《アルカディア・エフェクト》』だと……!?奴らめ、まさか『|世界樹嵐《イルミンスール・グリード》』を再現していたのは……!」
深刻な表情でグリモアを起動させ、各世界から猟兵を招集したのはアドナ・セファルワイド(セファルワイド初代にして最後の皇帝・f33942)。
彼女はグリモア猟兵として宣言する。
ブルーアルカディアにおける戦争……『アルカディア争奪戦』の開始を。
「奴らの目的は共通している――雲海に眠る『アルカディアの玉座』に到達する事で『願い』を叶える事。例え、その過程でブルーアルカディアが滅びようと意に介さないのだ」
幸いにも、ブルーアルカディアには飛行艇を駆る勇士達が存在する。
彼らと共に雲海の中を突き進み、屍人帝国の『アルカディア争奪戦』に乱入する。
それが今回の戦争の目的だ。
「最終目標はアルカディアの玉座を屍人帝国の皇帝共が辿り着く前に我ら猟兵が制圧する事。其れが今回の『アルカディア争奪戦』の勝利条件となる」
アドナはそう言って共通項を述べた後、猟兵達を見据える。
「あらゆるものは何時か滅びる。だが、オブリビオンによって齎されるものではない……それは、猟兵の総意であろう」
出身世界に存亡をかけた大戦争。
この戦いに敗北すれば、カタストロフが待ち受けている。
「故に、頼むぞ……我が同胞共よ」
今回赴くのは蒸気帝国ルブラムという屍人帝国『マグナ聖帝国』の衛星国である屍人帝国。
そこは失われたという……「アルダワ蒸気文明」を要する軍事国家。
配下のオブリビオンは全て「蒸気改造」を受けているとの事だ。
「つまりは、アルダワ魔法学園に由来する軍事技術を用いているとの事だ」
そうなればこちらも……「アルダワ蒸気文明」を用いた戦術で戦うのもいいかもしれない。
アルダワ魔法学園の蒸気文明を知っているなら、相手のやり方もわかるというものだ。
「目標は蒸気文明の技術で建造された巨大な「蒸気魔導砲台」の破壊。稼働されては事だからな」
迅速に蒸気で駆動する機械罠で幾重にも守られた砲台を潜入して破壊しなければならない。
「アルダワ魔法学園に縁の深い者は協力をお願いする。きっと役立つし活躍できるはずだ」
黒代朝希
ブルーアルカディアが戦争です!
今回はアルダワの蒸気文明を用いた屍人帝国を攻略してもらいます。
プレイングボーナス……砲台を守る機械罠に対処する。
に加えて、
プレイングボーナス……アルダワ蒸気文明に由来する知識・技術・異能を用いる。
が存在しています。
それでは、皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしております。
第1章 冒険
『蒸気魔導砲台を停止せよ!』
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POW : 身体を張って仲間を罠から守る
SPD : 罠の構造を理解し、解体する
WIZ : 隠された罠を察知し、避けて移動する
イラスト:del
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
四王天・焔
アドリブ・連携歓迎
●心情
ブルーアルカディアに存在するアルダワ蒸気文明かぁ
空の世界にも様々な文明が構築されていたんだね。
それはともあれ、早く蒸気魔導砲台を破壊しなくちゃ。
●行動
機械罠は、焔の【罠使い】の知識を使ってどんな罠があるのかを予測しながら進み
【データ攻撃】で機械罠自体の破壊も試みるね。
フォックス・アシストも駆使して、ぬいぐるみと分担して
罠の駆除に励むよ。
また、蒸気魔導砲台を破壊する際は
【魔導兵器『青蓮』】を使って攻撃するね。
青蓮も、アルダワ蒸気文明で作られたガジェットだから、効果的かなって思うし。
「よし、これだけ砲台にダメージを与えたら大丈夫かな?そろそろ脱出するよー!」
「ブルーアルカディアに存在するアルダワ蒸気文明かぁ……空の世界にも様々な文明が構築されていたんだね」
感慨深そうに四王天・焔(妖の薔薇・f04438)は蒸気帝国ルブラムの街並みを見渡す。
視界に入ってくるのはアルダワ魔法学園に似た造形の街並み。
国そのものがオブリビオン化している『屍人帝国』でなければ、研究や調査の対象ともなりえただろう。
「ともあれ、早く蒸気魔導砲台を破壊しなくちゃ」
紫色の狐耳と尻尾をピコピコと動かしながら、焔は蒸気魔導砲台が設置されている要塞へと足を進めていく――
「やっぱり、根幹はアルダワで運用されている警備システムに似ているの」
罠使いとしての知識を活かし、データ攻撃で警備システムそのものを破壊しながら要塞内を進んでいく焔。
「魂を込めてあげるね。狐さん、焔と一緒に頑張ろうね!」
ユーベルコード『フォックス・アシスト』で召喚した自身と同じ大きさの白狐のぬいぐるみの協力も得ながら、作業分担をこなし罠を駆除していく。
やがて見えてきたのは、蒸気帝国ルブラムが運用準備を進めている蒸気魔導砲台……そのエネルギー供給装置の一つである。
「これを破壊すれば、砲台を起動させるのに更に時間がかかるの」
一目でその事を看破した焔は青き蓮の意匠が凝らされた拳銃型の魔導兵器たる『魔導兵器『青蓮』』を取り出す。
この拳銃型の魔導兵器もアルダワ蒸気文明で作られたガジェット。
故に今回の戦場において運用する事は有利に働く事だろう。
「よし、これだけ砲台にダメージを与えたら大丈夫かな?そろそろ脱出するよー!」
やがてエネルギー供給装置を破壊した焔は、迸る蒸気魔導のエネルギーの余波から逃れるべくグリモア猟兵の転移でその場から撤退するのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ツキカ・アシュヴィン
アルダワとおんなじ蒸気文明が何でブルーアルカディアにあんねんやろな?
ま、その辺は一旦置いといて。
この世界を滅ぼされへんよう、気張っていかんとな!
蒸気文明のコトはよう分からんけど、罠の仕掛けられた施設の探索っちゅうなら奪還者としての経験が活きるハズや。
その経験からどの辺に罠があるかの当たりを付けて(【罠使い】)、重点的に警戒。
壊せる罠は銃で撃ったり手榴弾放り込んだりして壊し、壊せへん罠は『占星、未来を導く』も併用して稼働パターンを見切って潜り抜けてく。
後は、砲台を爆破して任務完了やな!
「アルダワとおんなじ蒸気文明が何でブルーアルカディアにあんねんやろな? しかも『古代』やて?」
その事に心底不思議そうな顔をしてツキカ・アシュヴィン(星追いの渡り鳥・f24375)は頭を振ってその疑問を脳内から振り落とす。
「その辺は一旦置いといて。この世界を滅ぼされへんよう、気張っていかんとな!」
ブルーアルカディアの運命が掛かっている戦争なのだ。
何事も真剣に取り組む必要がある。
それはアポカリプスヘルの荒野にて生まれたツキカにとっては当たり前の事であった。
「蒸気文明のコトはよう分からんけど、罠の仕掛けられた施設の探索っちゅうなら|奪還者《ブリンガー》としての経験が活きるハズや」
アポカリプスヘルでは警備機能が生きている廃墟等に潜り、使用できる物資を確保する|奪還者《ブリンガー》という職業に就く者が存在する。
無論の事ツキカも|奪還者《ブリンガー》であり、こういった施設の警備システムに対応するのは基本中の基本であった。
壊せる罠は銃で撃ったり手榴弾放り込んだりして壊す。壊せない罠に関しては――
「――『|占星、未来を導く《ミルザム・サイト》』、そこや」
全力の集中を以て最良の未来を見出し、対象の攻撃などの行動を予測するユーベルコードで稼働パターンを見切り、潜り抜けてくツキカ。
やがて焔と同じく蒸気魔導砲台のエネルギー供給装置を発見し、爆弾を設置していく。
「離れた所に赴いて……爆破や!」
起爆スイッチを押し、遠く離れた場所で起きた爆発の振動と爆音を感じながら手ごたえを感じたツキカ。
やがて念の為にエネルギー供給装置があった部屋に赴き、装置が完膚なきまでに破壊されているのを確認した後グリモア猟兵の転移で帰還するのであった。
大成功
🔵🔵🔵
フォルク・リア
「アルダワの技術を使っているというだけでも興味深いが。
蒸気魔導砲台か。出来ればゆっくりと観察させて貰いたいけど。
今は破壊に専念しないとならないか。」
進む際はよく注意してなるべく不要な物には触らず
足を付ける床も最小とするルート選定をするが
進む道を決めたらグラビティテンペストを発動し
重力を使って周囲に斥力の結界を張って武器等が
飛来した場合に躱せるようにしながら
時間をかけすぎるのも危険と走り抜ける。
所どころで立ち止まり周辺を観察。
機械の機関部らしき施設が有れば
罠が稼働しない様にグラビティテンペストで破壊してから進む。
砲台まで辿り着いたら【全力魔法】で
重力嵐を巻き起こして破壊して脱出。
「アルダワの技術を使っているというだけでも興味深いが……まずは蒸気魔導砲台か」
フォルク・リア(黄泉への導・f05375)は優先順位を間違えず、蒸気帝国ルブラムにある要塞の中を罠に注意を払いながらルート選定を並行し、疾走していく。
しかし普通に要塞の内装等はアルダワの様式を独自に発展させた文化であると界を渡る者たる猟兵の一人であるフォルクは見抜いていた。
「出来ればゆっくりと観察させて貰いたいけど。今は破壊に専念しないとならないか」
進む道を決めたフォルクは『グラビティテンペスト』を発動。
重力を使って周囲に斥力の結界を張り、銃弾や投げナイフ等武器が飛来してくる形式の罠へのバリアとする。
「押し潰せ、引き千切れ、黒砂の陣風を以て。其の凄絶なる狂嵐の前には何者も逃れる事能わず。ただ屍を晒すのみ。吹き荒れよ、滅びの衝撃」
戦場全体に影響する重力・斥力を操る微粒子……周囲の無機物をその微粒子へと変換し、斥力結界を自由自在に操作して罠に対応していくフォルク。
落とし穴等時間をかけすぎるのも危険な罠に対しても重力操作による高速飛翔で対処しながらエネルギー供給装置らしき物が置かれている場所か蒸気魔導砲台そのものがないか検分していく。
「……この部屋か、蒸気魔導砲台が鎮座されているのは」
そこに辿り着き、砲台に罠が稼働しない様に『グラビティテンペスト』によってとある重力に纏わる現象を発動。
――重力嵐。
重力の波動を嵐の如く複雑に組み合わせる事によって莫大な破壊の力場を、蒸気魔導砲台に巻き込んでいく――
「依頼完了だな」
蒸気魔導砲台が完膚なきまでに破壊された事を確認した直後、フォルクはグリモアの転移の術式によってグリモアベースへと帰還していくのであった。
大成功
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