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駆け抜けて、Like the wind!

#アスリートアース #トライアスロン #プリティートライ #🔵>👑到達予定日時までプレ受付中 #3章プレ受付開始:11/8の8:31~ #(11/8の0:30更新しました) #3章状況説明追加しました #🔵週末に完成予定

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#プリティートライ
#🔵>👑到達予定日時までプレ受付中
#3章プレ受付開始:11/8の8:31~
#(11/8の0:30更新しました)
#3章状況説明追加しました
#🔵週末に完成予定


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「はぁっ、はぁっ……!」
 最後の仕上げに軽く流そうとしたランニング。しかし思った以上に力が入ってしまっていたようだ。終わった後に思わずこぼれた荒い息を整えて。
 レイカ・キトラは夜空を見上げる。とても良い天気だ、明日も良いレース日和になるだろう。そう感じながら、いつもの癖で頭の上にあるトラミミを手で触ってもふもふっとする。
 このケモ耳ないしはケモ尻尾がレイカの所属するアスリートチーム『プリティートライ』のトレードマーク。なお、謎の技術でレース中は取れたり掴まれたりすることはなく、水に濡れても邪魔にならない。
「レイカ!」
「ミサキ」
 そろそろ就寝時間だ。自分を探しに来た感じのミサキ・ノウマ(ウマミミ担当)の声に振り返ってレイカは楽しそうに笑いかける。
「明日のレース、絶対私たちで獲ろうね!」
「うん! まぁ私が勝つけど」
「は? 私が勝つに決まってるじゃん!」
 言い合いながらレイカとミサキは今日の宿泊施設であるアスリート専用のホテルへと戻っていく。
 明日のトライアスロンレース、琵琶湖トライアスロンに向けて準備は万端。ライバルたちもたくさんの選手が参加するだろうけれども、トライアスロンの勝利者は常に一人。それを譲らなければいいだけの話だ。

 だが、そんな純粋な競争をぐちゃぐちゃに狂わせる存在……ダークリーガーがレースに参加し、全てを|飲み込んで《ダーク化》していく未来が予知されたのである。


「とゆーわけで! 今回はアタシが予知しました!」
 ばーん! とホワイトボード(持ち込み)を叩くピンク髪のハイテンション娘。ライブ配信時はシトリンとか名乗っているが、ミハト・アオイ(under the Rose・f36560)である。ちな、猟兵内では変装って全力バレしてるので遠慮なくミハトって言ってやって欲しい。もうひとつ言っておくと胸も偽胸である。コイツ、ぺたんなんだぜ?

 さておき。

 今回ミハトが予知したのはアスリートアースの事件である。ユーベルコードを操る『アスリート』たちが超人スポーツで競い合う世界。
「実況とか映えそうな世界だよねー。アタシも乱入したい」
 したいが、グリモアの予知をした者は事件に介入せずが鉄則である。何故かって帰還できない猟兵とか出てきたらどうするのかって話である。
「てなわけで、皆にヨロシクしにきたよ☆」
 てへぺろ横ピースとかしてくるグリモア猟兵、アリですかね?


 まぁ予知の内容は真面目だった。大丈夫そうだ。

「競技はトライアスロン。コレにダークリーガーが参加するよ」
 なので皆にはこのトライアスロンのレースに参加してもらい、ダークリーガーの優勝を阻んでほしい。具体的には猟兵の誰かが優勝する。
「ネタじゃなくて真面目な理由があるんだなコレが」
 その理由。
 ダークリーガーはレースに参加すると、走っている内に周りにいる選手を徐々にダーク化していくという性質を持つからだ。つまり、参加しているだけでアウトなのである。
 そして、ただでさえアウトなのに、レース後のライブパフォーマンスでは優勝者がメインを張る。
「そーなるとそのライブパフォーマンスで観客も皆ダーク化しちゃう! コレはヤバいって!」
 というわけで、ダークリーガーの優勝は何としてでも阻まねばならない。
 その上で猟兵が勝つことの意味……それは競技中にダーク化してしまった選手を元に戻すためだ。ダーク化してしまった選手を元に戻すには、超人スポーツで正々堂々と倒すしかない。
 凄腕アスリートの飛び入り参加はいつでも大歓迎されるのが超人スポーツの常だ。だから遠慮なく乱入して全力で競い合って倒す。
「どうせダークリーガーは倒さないといけないんだし。ついでに優勝しちゃいなYO!」


 それで事件の説明に移ろう。

 トライアスロンはチーム戦ではない。選手交代はなく、基本的に一人でスイム・バイク・ランを踏破する競技である。
 だからこそ、ソロの飛び入り参加という物好きも多い。そんなソロ参加の中にダークリーガーが混ざっている。
「これが面倒臭いことに、『伝説のトライアスリート』っていうね!」
 肩をすくめて『ふぅ……』ってリアクションをするミハト。

 アルカナ・ヒバリ。若くして非業の死を遂げた『伝説のトライアスリート』だ。これがダークリーガーとして蘇ったというのだ。
 悲劇が伝説の理由ではない。実力もまた伝説の要因だ。つまり実力もかなり高い。このままでは優勝確実。つまりダーク化路線一直線。
「はい、絶対に皆の中の誰かが優勝するように!!」

 そんなアスリートたちの戦いは激しい。何故かってユーベルコードが飛び交うから。
「もち、皆もユベコは使っていっていーよー」
 むしろアスリートも使うので、使わないと出遅れるかもしれない。なお、ユーベルコードを使っての|強化《バフ》や妨害上等なのがアスリートアースの基本でもある。ダイレクトアタックだって許されているんだぜ。とはいえ、選手生命を断つような攻撃は業界一発追放なのだが。
「とりあえず、いつもの勢いで行けばオッケーオッケー!」
 そんな感じでミハトさんはグリモア転送を行おうとするのである。

「あ、そうそう。ソロ参加も良いけど、どこかチームに所属したいってヒトは『プリティートライ』をオススメするよ」
 猟兵たちを送り出す直前にミハトが告げる。

 アスリートたちの多くは特定の競技やチームに留まらず、あらゆる競技に参戦する。しかし、『チーム』が無いわけでもない。仲のいい者や気の合う者だけで組んだとか切磋琢磨が目的だとかチームの在り方が様々だ。
「もちろん勝ちにいく。でもそれ以上に色んな競技でたくさんのアスリートたちと競い合いたいっていう向上心があれば仲間だよってカンジ」
 今回もプリティートライからは2~3人の選手が参加する。『飛び入りで参加』っていうことを伝えれば、さくっと仲間に入れてくれるだろう。
「ま、トレードマークにケモ耳ないしはケモ尻尾がいるけど」
 自前オッケーです。
 なお、これらは謎の技術でレース中は取れたり掴まれたりすることはなく、水に濡れても邪魔にならないらしい。

「準備オッケー? とりま、優勝ヨロシク!」
 というわけで、アスリートアースに転送されていく猟兵たちなのでした。


るちる
 まいどです。いつもありがとうございます、るちるです。
 実はアスリートアース1回も出してなかったというね。イメージはトライアスロンするウ〇娘でオッケーです。お気軽に参加してくださいな。

●全体
 3章構成の通常シナリオです。競技はトライアスロン。
 1章でスイム、2章でバイク、3章でランになります。トライアスロンには『選手交代がありません』。シナリオに参加した猟兵は、途中リタイアしない限り、水泳からずーっと参加していることになります(参加が無い章でもいたことにしてOKです)

 基本的に章のスタート時点で周りのアスリートはダーク化しているので、これを倒しつつ、ゴールに向けて駆け抜けるって感じのリプレイになります。

 プレイングボーナスは各章ごとに違うため、確証が始まる前の冒頭で指示します。

 また各章の敵はダーク化したアスリートです。彼ら彼女らも巻き込まれているだけなので。妨害する場合や反撃する場合のダイレクトアタックは許可されていますが、アスリート生命および生命を断つような攻撃は禁止とします。切断・消滅系統、関節や五感を砕く行為、復帰できなさそうなダメージが該当します。
 普段からユーベルコードで応酬しているので、すっごいダメージくらいなら全然平気です。UCは威力か搦め手で勝負しましょう。

 禁止事項:R18的な行為および公序良俗に反する行為。

 説明がとっても多いので、章開始前の断章で捕捉説明します。
 断章を書き込むまではプレの送信をお控えください。

●1章
 集団戦『闇のデュエリスト』と琵琶湖横断スイム(水泳)バトル。

●2章
 集団戦『闇堕チアーズ』とバイク(自転車)バトル。

●3章
 ボス戦『レジェンドアスリーテス』とランバトル。
 |伝説のアスリート《レジェンドアスリーテス》、アルカナ・ヒバリとマラソンで勝負です。
 猟兵の誰かが優勝すればシナリオは成功となり、精一杯やりぬいたアルカナはそのまま消滅します。


 各章、始まる前に冒頭説明or補足説明を追加します。参考にしてください。
 冒頭説明が入ったらプレ受付開始。タグでお知らせする予定です。
 毎度ですが、1日の執筆人数が多いと採用できない人が出るかも? プレ受付開始や状況なども含めて、タグでお知らせしたいと思っています。

 それでは皆さんの参加をお待ちしていまーす!
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第1章 集団戦 『闇のデュエリスト』

POW   :    装備カード『断罪の首刈り刀』
【断罪の意志】を籠めた【首刈り刀】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【戦意】のみを攻撃する。
SPD   :    制限カード『猛攻の狂戦士』
【召喚した狂戦士集団による包囲攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    召喚カード『ブラックヴァイパーズ』
対象の周りにレベル×1体の【巨大な毒蛇】を召喚する。[巨大な毒蛇]は対象の思念に従い忠実に戦うが、一撃で消滅する。

イラスト:nno

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●参加者たちの視点:スイム・スタート地点
 琵琶湖トライアスロンのスタート地点。
 第一の競技のスイム(水泳)のスタート地点である此処は今、異様な緊張感に包まれていた。
 何故かと言えば、もちろん|伝説のアスリート《レジェンドアスリーテス》、アルカナ・ヒバリの存在である。

 ――若くして非業の死を遂げたはずのアルカナがレースにエントリーしている。

 その光景が様々な話題をかっさらっていく。
 あれは本人なのか、あるいは亡霊なのか。
 ブランクのある中でどこまで優勝に絡んでくるのか。
 そして……あの異様な|重圧《プレッシャー》は何なのか?

「ミサキ……」
「ええ。何なのあれ……」
 『プリティートライ』のレイカ・キトラとミサキ・ノウマが不安そうに耳を動かす(動くんです、謎技術で) 実力のある者たちは感じ取っているようだ。あのアルカナはもちろん強敵、下手をすると優勝をかっさらう実力者にして……異質な存在だと。
「周りの人……取り巻き? なんかもう」
「取り込まれてるってカンジ」
 その様子を見て、二人は頷きあう。
 あれこそが競技に乱入してくる、謎の組織『ダークリーグ』の差し金だと確信する。
「レイカ、気を付けて」
「うん。でも……やることは変わらないし」
「……それもそうか」
 生粋のアスリートたちがすること……それは常に変わらない。

 ――勝利を目指すこと!!

 今一度、軽く握った拳でとんっ、と突き合って。

 そろそろ出走の時間だ。

 トライアスロン。
 水泳3.8km→自転車走180.2km→マラソン42.195kmというこの過酷なレースは、アスリートアースで最も名誉あるスポーツとされている。有名選手たちは人々にとってアイドル的な存在であり、だからこそ勝利の後にはライブパフォーマンスがあったりもするのだ。
 それを汚させるわけにはいかない!

 ――位置についてー、よーい、どん!!

 ぱぁんっ、と軽快な音が響き渡り、選手たちが一斉にスタートする。
 まずは琵琶湖へGo!!

※シナリオ補足※
 猟兵の皆さんも選手たちに混ざってレースに参加してください。というか勝ちに行きましょう!
 ソロ参加でもチームに所属してもプレイングボーナスには影響しませんが、プリティートライに一時所属すると、レイカとミサキの二人と協力体制が取ることが可能です。ただし、最後の勝者はひとりだ、妥協は無い。

 集団戦『闇のデュエリスト』と琵琶湖横断スイムバトル。
 と書きましたが、横断するほどの距離ではありませんでした。琵琶湖を泳ぎます。

 本来のスイムは時間差で出発しますが、今回のレースでは選手が一斉にスタートです。
 そのため、たくさんの選手が入り乱れ、琵琶湖の波でさらに入り乱れ、と大乱闘必至。その様はしばしば『水中格闘技』とも称されます。そのせいか、水着へのダイレクトアタックも許可されています。ええ、邪魔ならぶっ飛ばせばいいじゃない。なお、相手も同じことを考えています(一般アスリートにも浸透している考え方です)
 妨害してくる闇のデュエリスト(元は一般アスリートですが気にせずぶっ飛ばしてオッケー)をかわしつつ(回避・反撃・封殺etc)、高順位を目指してください!

 プレイングボーナス……水着着用、水泳攻略法(飛行禁止)、水中バトルを作戦に組み込む。

 優勝争いボーナス……目覚ましい活躍(大成功)をした猟兵には、以降の章でプレイングボーナスが付与されます。また『優勝争い』にも有利な修正が得られます。

●プリティートライ
 今回のトライアスロンに参加しているアスリートチーム。ミハトのおススメにして、最後までダーク化しない、有力な優勝候補になります。所属する場合はトレードマーク(チームマーカー)としてケモ耳ないしはケモ尻尾を装着してください(自前でも可)(アイテムになくてもプレで指定のみでオッケー)
 なお、他チームが勝手にケモ耳ケモ尻尾をつけることはレギュレーション違反で一発反則負けになるので、仲間の判定にも使えます。
 オープニングの2名が参加します。
 レイカはバイクまで中団に位置して最後のランで一気に抜き去るスタイル。ミサキは序盤から徐々にペースアップしていき、ランの頃には先頭集団に位置して、そのまま先頭を走り切るスタイルです。
 勝負の行方は別として、ダークリーガーおよびダーク化した選手を倒す・かわす・しのぐことに関しては共闘が可能です。
 使用UCは『限界の彼方まで』と『オリジナル・スタイル』
陽殿蘇・燐(サポート)
バーチャルキャラクターの寵姫×国民的スタア?いいえ、これでも(元)ラスボスな悪女NPCよ。
基本は高性能スマホを利用して、配信しつつの行動になるわね。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用するし、多少の怪我は厭わず積極的に行動するの。これでもバーチャルキャラクターだもの。
悪女たるもの、その行為は健全な世界あってこそなのよ。だから他の猟兵に迷惑をかける行為はないわ。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしない。配信垢BANされちゃう。
あとはおまかせ。よきに計らいなさい(思い出した悪女ムーブ)


キマフュ出身なので、トンチキでも適応していきます。




 軽快なスターターピストルの音が響くと同時にダッシュする選手たち。その様子を見送りつつ、陽殿蘇・燐(元悪女NPC・f33567)はゆっくりと琵琶湖までの歩を進める。
 トライアスロン、第一競技の水泳(スイム)3.8km。
 このコースを前にして、燐は『ふぅ……』と物憂げな表情でため息をつく。その様すら美しい。|物語《ゲーム》の最後を彩るのが彼女と言うのならば、|その役目《ラスボス》は十二分に果たせているっだろう。
 だが、現実は目の前に湖である。そして燐の周囲をご覧いただきたい。
 この、炎纏うクロアゲハこそが、彼女の象徴、力の証。……これ、水泳と相性最悪なのではなかろうか。呼んじゃってゴメンね(byグリモア猟兵) ため息も出るってもんですよ、ほんと。

 しかし、彼女とてラスボス(ジョブではない)なのだ。この程度の障害、どうということはない。ってかチートですから。
 ふわりと掲げた手から放たれるのは時を知らせるカラスアゲハ。燐の周りを舞えば、彼女は時を飛ばして高速移動する。
 さながら水の上を歩いていくかのように。スイム? 爪先が湖の中に入っているからセーフ。
 そしてアスリートアースのトライアスロンは選手へのダイレクトアタックが許されている。ということはですよ。

 スタートが出遅れようとも何ら問題ない。最後(というか水泳のゴール)でトップにいればいいのだ。つまり、全部ぶっ飛ばせばいい。

「フフフ……」
 燐の口元から笑みがこぼれる。同時に燐のしなやかな指先がアスリートを指さす。すぐには何も起こらない。何故なら――【炎術:眠降香】は時間差攻撃だから。
 そして。
 燐が指さしたアスリートの周辺にぶわっと闇が噴き出すように現れる黒い蝶。それが炎で出来た鱗粉をばらまき、重力を帯びた闇の塊を叩き付ける。
「げふっ?! ……すやぁ」
 重力で移動を制限された上に、鱗粉で眠りに落ちるアスリート。そしてぷかぁっと浮いて流れていく(コースアウト)
「ちっ!」
 燐の攻撃に気付いたアスリートが断罪の意志を籠めた首刈り刀による一撃で黒い蝶を振り払おうとするが、戦意がない存在を振り払うことは出来ない。ゆえに燐の攻撃を防ぐことが出来ない。まさしくチート級の攻撃である。
 【炎術:眠降香】は1体ずつの指定だが、当たれば一撃必殺。戯れにアスリートを指定して沈めていきながら、燐は湖上を駆け抜けていく。

 そんな様を自身の高性能スマホで配信しながら。
 燐は上位成績で水泳(スイム)を突破したのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

白雪・まゆ
トライアスロン、楽しそうなのです。
『プリティートライ』さんに混ぜてもらっていくのですよ!

琵琶湖ですし、鳥にんg……え?飛んだらダメなのです?それに耳と尻尾が必要?
そんなのなくても犬ペットなのですが……そういうことではない?
わかりました。垂れ耳と垂れ尻尾つけていきますですね。

ユーベルコードもおっけーということですし、
【Showering Blows】で、飛ばないように注意しながらロケットスタートを決めていきますですよ!

つるぺったんは、こういうときボードっぽくなるので有利なのです!
と、自分の身体をボードにみたてて、水面を滑るように加速していくのです。
このままみんな蹴散らしていきますですよー!



●スタート前
「トライアスロン、楽しそうなのです」
 楽しそうな声とともに、ぴょんぴょんと跳ねれば頭の上に小さなツインテがぴこぴこ跳ねる。白雪・まゆ(おねーちゃんの地下室ペット・f25357)である。
「『プリティートライ』さんに混ぜてもらっていくのですよ!」
 ぐっ、と胸の前で両の拳を握ってから、レイカとミサキを探すまゆ。ぴこぴこと動くトラミミとウマミミはよく目立つ。目立つだけなら興味の視線だけで済むが、これで実力も伴っているのだから。視線が刺さるように注がれる中、ぴこぴこと近づいてくるまゆに気付いたレイカとミサキが振り向く。
「あら?」
「何か用?」
 かくかくしかじか。
 まゆの言葉と反応に嬉しそうな笑顔を見せたレイカが開いた手のひらをまゆの前に出す。
「よろしくね」
「はいなのです!」
 ちょん、と手のひら同士でタッチして笑顔をかわすまゆとレイカ。
「それじゃ、耳か尻尾用意しないと……」
「それは必要なのです?」
「もちろん。ウチのトレードマークだからね」
 そういってサポートスタッフがいるバックヤードに戻ろうとするミサキ。
「そんなのなくても犬ペットなのですが……」
「……は?」
「そういうことではない?」
「あ、アハハハハ……」
 呆けた表情のミサキと何かを察したレイカの乾いた笑い。
「わかりました。垂れ耳と垂れ尻尾つけていきますですね」
 なんやかやありまして。まゆは一時的にプリティートライに参加したのでした。
「ルールのおさらいしておくね。失格になると大変だし」
 というレイカの言葉にこくりと頷きを返しつつ、まゆは頭の中で作戦を練り出す。
(琵琶湖ですし、鳥にんg)
「まず最初に絶対ダメなやつが、空飛ぶことね」
「え? 飛んだらダメなのです?」
「そりゃトライアスロンだし」
「……おおう」
 レイカとミサキの言葉に、まゆの垂れ耳と垂れ尻尾がよりへちょんと垂れた瞬間でした。

●よーい、どんっ!
 軽快なスターターピストルの音が響くと同時にダッシュする選手たち。
 レイカとミサキに続いて、まゆも遅れないように構える。
(ユーベルコードもおっけーということですし)
 その手にはレースには似つかわしくないハンマーがある。殴るためのモノと侮るなかれ、『Feldwebel des Stahles』はただのハンマーではない。
「【Showering Blows】で決めていきますですよ!」
 どんっ、と激しい爆発音。同時にまゆの体が押し出されるようにロケットスタートを決める。
「手数でだって、負けないのですよ!」
 と前方にいる選手をハンマーの乱打で吹っ飛ばしつつ蹴散らしつつ、琵琶湖まで一足飛びで着地するまゆ。先頭集団まで追い付いた。なお、空は飛んでないからセーフ。
 琵琶湖の前ですばやく水着(スク水!)姿になったまゆがそのまま琵琶湖の中へ飛び込む……と見せかけて、もう一度【Showering Blows】である。
「つるぺったんは、こういうときボードっぽくなるので有利なのです!」
 着水と同時にかましたものだから、水面辺りをすいーっと(速度はパナイけど)滑るように加速していくまゆ。
「ちっ!」
 背後から高速で迫ってくるまゆに対して、アスリートたちが猛攻の狂戦士を放つ。水面に召喚される狂戦士集団による包囲攻撃。これでまゆを止める……作戦だったが。
「邪魔なのですよーー!!」
 一直線に弾丸みたいに水面を滑りつつ、ハンマーをぶん回すまゆを止める|強度《HP》はなかった。一瞬で露と消えていく狂戦士集団。
「このままみんな蹴散らしていきますですよー!」
 再度ロケット噴射しつつ、まゆが軽快に声をあげるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

上野・修介
※諸々歓迎
鍛錬で野山を走ったり泳いだりをすることはあるがトライアスロンに参加するのは初めてだ。
オブリビオン絡みで不謹慎ではあるは、少しワクワクしている。

「気を引き締めないとな」

当然一位を狙う。
三種に対応できるトライスーツ着用。
準備運動は入念に。

調息、脱力、場を観据える。
本命はランと定めて、目立たぬよう行動。
スイム終了時点で第二集団上~中位に付けるように温存し立ち回る。

開始と同時にUC展開。
圏境による気配の希釈と周囲の選手の気配を読む。

妨害行為を仕掛けてくる気配を感じたら、相手の氣の流れを阻害し鈍化。
瞬間的に自身の氣を活性化して急速離脱。
下手打つと溺れさせる危険があるので、手は極力出さない。




 琵琶湖トライアスロンのスタート地点。異様な緊張感に包まれている第一の競技のスイム(水泳)のスタート地点で上野・修介(吾が拳に名は要らず・f13887)は入念にストレッチをしていた。
 この事件の裏にダークリーガー、すなわちオブリビオンの影があることは重々承知している。……しているが、少しワクワクしているのも事実だった。
(鍛錬で野山を走ったり泳いだりをすることはあるがトライアスロンに参加するのは初めてだ)
 その想いは純粋なままに修介の中にある。オブリビオン絡みで不謹慎かもしれない、と思う気持ちもまたあるが、どちらもごくごく自然な、生きる者の感情だ。何ら問題は無い。
「気を引き締めないとな」
 その気持ちがあれば十分だ。

 ――狙うは当然一位。

 トライアスロンの3種に対応できるトライスーツを着用し、その感覚も確認しながら入念にストレッチ。体をこの場に馴染ませていく。
 もちろん、息も『調える』。ストレッチの動きに合わせて吸って、吐いて。体の隅々まで行き届くように吸った|息《氣》を徐々に、徐々に巡らせていく。
 動きながらでも力を抜くことは可能だ。脱力とは力を入れないことではない。不要な力を抜くことなのだから。
 そして……準備を整えながら修介は周囲を『観』据える。
 異様な雰囲気……これはダークリーガーによるものだ。ならばグリモア猟兵から伝えられたように勝利すれば解決できる。
(本命はラン)
 そこまでは目立たぬよう行動する。目標としてはスイム終了時点で第二集団上~中位だろうか。温存し立ち回る。
 そこまでを決めてスタート位置も少し調整。若干後方というか、中団に埋もれるように位置した状態で。
 スターターピストルの音が響いた。

「……っ」
 スタートの足を踏み込むと同時に小さく息を吐く修介。同時に展開する【周天、或いは圏境】。不可視にして修介が掌握できる『氣』の領域が彼を中心に広がる。このユーベルコードの本質はその『氣』によってあらゆるものに干渉すること。
 ゆえに範囲内の氣の動きは必然と修介に伝わる。
 彼が行ったのは自身の気配の希釈と周囲の選手の気配を読むこと。
「……!!」
 さっそく妨害行為が飛んできた。新参(ではないんだけど)で見慣れない顔の修介を速攻で落とそうという魂胆なのだろう。後方から飛んでくる複数の『断罪の首刈り刀』。
 だが飛翔させたのが間違いだ。
「なっ、あれ?!」
「速度が……!?」
 目に見えて減速する首刈り刀。もちろん修介の氣の操作による防御である。無機物の機動の鈍化はそのまま無力化に繋がる。
 その隙に修介はその場を離脱。こちらはこちらで『瞬間的に自身の氣を活性化』している。
「「はっや!?」」
 再度追撃のカードを放とうとしたアスリートが照準を定める前に、修介の姿は琵琶湖の中へダイブしていた。ダイブの瞬間も狙われたが、それは動きを鈍化させつつ、自身が一度深く潜ることで回避。
 通常のトライアスロンならただのロスだが、水中格闘技と呼ばれるアスリートアースのトライアスロンならばそれもまた正解。
 不正を疑われると面倒なので水面まで浮上して、本来のスイムに移行する修介。
(下手を打つと溺れさせるかもしれない……)
 元はただのアスリート。そんな危険を追わせるわけにはいかない。
 『手は極力出さない』という方針の元、修介は周囲の氣を支配することで『状況的な優位』を確保。狙った順位を狙って突き進むのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ラップトップ・アイヴァー
ウ◯◯の時間ですわ!!

《若くして非業の死を遂げた人が何か言ってる……》

美希も急ですわよ!
一瞬だけプリティートライに所属しようだなんて!

《だって猫耳に猫尻尾、つけてみたかったんだもん》

……可愛いこと!
じゃあそうしましょ!

《アクアリオという水着を着用。
バトロワ用銃器の使用がどのシーンでどこまで認められるかを仲間に聞くの。
これをしないと、お姉ちゃん暴走しがち。

UCの銃弾3発を握り強化した水中機動で、向こうの超高速連続攻撃をいなす。味方と水中戦で共闘なの》

遠泳と高速泳法は添えるだけ、ですのね!

《うん。水泳で泳ぐ基礎を忘れずに。あまり遊び過ぎず、急ぎ過ぎずにね。どうせ自転車長く漕ぐことになるんだから》




 第一の競技のスイム(水泳)のスタート地点。

「ウ◯◯の時間ですわ!!」

 やめい。色んな意味で注目浴びるわ。
 いやまぁ、周囲の人の視線は基本的にアルカナ・ヒバリへと注がれているのだが。そんなわけでラップトップ・アイヴァー(動く姫君・f37972)の叫びは喧騒の中に紛れた。セーフ。
『若くして非業の死を遂げた人が何か言ってる……』
 そんな声がラップトップの中……否、魂の中か。そこに響く。
「美希も急ですわよ! 一瞬だけプリティートライに所属しようだなんて!」
『だって猫耳に猫尻尾、つけてみたかったんだもん』
 ラップトップの口から声は出ているが、周囲から見れば独り言のように見えただろう。当然だ。彼女たちは『ひとつの体』を共有しているのだから。

 シエル・ラヴァロと|三上《みかみ》・|美希《みき》。アスリートアースで生まれ育った二人は血の繋がった双子の姉妹にして、二人で一人の猟兵。
 シエルの身体にみきの心、2人合わせてラップトップ・アイヴァーなのだ。

 というわけで今回のリクエストは美希かららしい。
「……可愛いこと! じゃあそうしましょ!」
 というわけでプリティートライのレイカとミサキを探しまして。
「「おっけー!」」
 かっる。いや、そういう雰囲気のチームなんだけど。猟兵=強選手であるこの世界、歓迎される方なのでこうなるのも必至です。
 頭の上に猫耳をぴこぴこさせながら、お尻からは猫尻尾がゆらゆら。そして『アクアリオ』――深い蒼のラインが特徴的な水着に身を包んだラップトップがプリティートライの二人に問いかける。
 ――バトロワ用銃器の使用がどのシーンでどこまで認められるか』と。
「ふむ」
 レイカが周りを見渡す。だが特に意味は無かった。その証拠にミサキがため息をついてレイカの頭を張っている。
「水着を正確に狙って。外れても違反じゃないけど、体に直撃するとダメージがでかい。後で後遺症とかいう話になりかねないから」
 あくまで妨害。選手の体を害するために放つわけではない。それさえ守れるなら何を使っても問題ない。
『これをしないと、お姉ちゃん暴走しがち』
「そそそ、そんなことありませんわよ!」
「「??」」
 そんなことがありながら、3人はスタートラインへ。
 そして号砲が鳴り響く。

 流れるようにというか押し出されるようにスタートを切ったラップトップ。その流れで問題なく琵琶湖の中へと飛び込む。
「|発想《Reload》……|泳者《swimmer》」
 同時に【%Bullet Shark】を発動。イメージを銃弾に、具現化した銃弾はラップトップに力を与える。その銃弾3発を握り強化した水中機動で水面を爆走(?)するラップトップ。アスリートたちが『猛攻の狂戦士』を召喚&包囲攻撃を仕掛ける前に、突破する。シンプルだが有効な手段だ。
「ミサキ!」
「わかった。【オリジナル・スタイル】で突破する!」
 目標(ラップトップ)に追いすがろうとする狂戦士集団が混乱している最中を後方から突撃&吹っ飛ばして突破するプリティートライの二人。
「遠泳と高速泳法は添えるだけ、ですのね!」
『うん。水泳で泳ぐ基礎を忘れずに。あまり遊び過ぎず、急ぎ過ぎずにね。どうせ自転車長く漕ぐことになるんだから』
 後方から追い付いてこようとするレイカとミサキの姿を確認しながら、ラップトップもまた前へと進む。
 問題なくゴールにたどり着くまであと少し。

大成功 🔵​🔵​🔵​


●スイム結果
 飛び入り参加した猟兵たちの活躍によって、一部のアスリートたちがリタイア。倒されたことによってダーク化は解除されて元のアスリートに戻っている。

 だが今先頭を走るアルカナ・ヒバリに勝つことができなければ。

 スイムを終えた選手たちは琵琶湖からあがってバイク(自転車)が置いてある地点へと駆けだしていく。
 まだまだトライアスロンは終わらない。それはまた戦いも続くことを意味している。

●順位(おおまかに)
 トップ:アルカナ・ヒバリ
 先頭集団内:白雪・まゆ、陽殿蘇・燐
 第二集団(中団):上野・修介
 中団後方:ラップトップ・アイヴァー
 第三集団内(後方):プリティートライのレイカ&ミサキ

 ※スイム参加の猟兵には『優勝争いボーナス』が付与


第2章 集団戦 『闇堕チアーズ』

POW   :    いけいけ、ゴーゴー!
【応援などのパフォーマンス 】によって【ものすごいやる気】を発生させ、自身からレベルm半径内の味方全員の負傷を回復し、再行動させる。
SPD   :    がんばれ、がんばれ
【ダークリーガーチームへの応援 】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
WIZ   :    みんなー、いっくよー!
【応援などのパフォーマンス 】を披露した指定の全対象に【ダークリーガーのチームを勝利させたい】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。

イラスト:安子

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●参加者たちの視点:バイク・スタート地点
 スイム、すなわち水中でのバトルを乗り越えた選手たちが次々と琵琶湖からあがり、次の競技『バイク(自転車)』のスタート地点へと流れるように駆け出す。
「ミサキ!」
「わかってるって。ここからマイペースで。最後のゴール直前でまた|会おう《勝負》!」
 バイクは二人の得手不得手が強く現れる競技だった。ここで二人は一度別行動。何故かと言えばその方が効率がいいから。
 若干苦手であるレイカの場合、ここでは『引き離されない』ようにしないといけない。比較的得意であるミサキはここから徐々に順位を上げていく。

 遠慮している時間は無い。時間は待ってくれず、それでもこの勝負で負けるわけにはいかないからだ。たとえ相手が|伝説のアスリート《レジェンドアスリーテス》だとしても!

 自転車走180.2kmを走り切る。
 そんな思いを抱きつつ、選手たちは自転車へ跨って次々とレースに復帰していく。

 バイクのレースコースは琵琶湖を1周。湖畔がそのままコースになる。
 具体的には、琵琶湖マリオットホテルの付近(BIWAKOモニュメント)から近江八幡市の方へ抜けてそのまま北上。琵琶湖の湖畔に沿ってぐるっと1周してくる。ゴール地点は琵琶湖大橋を渡って再びBIWAKOモニュメントまで帰ってくる。
 道は基本的にアスファルトで舗装されているので単に『自転車で走る』だけなら障害物は何もない。しかし逆に遮るものも何もないので、対策しないとユーベルコードが素通りしてくると思っていい。
 また湖畔ということは琵琶湖がすぐそこにあるということでもある。水中からの妨害(ユーベルコードを使用した)があるかもしれないので、水害対策も必要だ。

 後は純粋に長い。長いのだ。体調をコントロールする術は必要かもしれない。

 休んでいる暇は無いし、そんな隙を見せればやられる(物理)。そのため、基本はこぎ続け、その状態で戦う。スピードが出た状態での戦闘になる。自身の安全の確保はしっかりやってほしい。
 その上で、勝利を勝ち取るのだ!

※シナリオ補足※
 引き続き。猟兵の皆さんも選手たちに混ざってレースに参加してください。というか勝ちに行きましょう!
 バイクのカスタマイズについては事前に完了しており(あるいはUCなどで一瞬で終わり)、レースの結果には影響しません。言ったもん勝ち。
 ただし自転車の形はしていること。それに乗って移動していることは必須です。

 集団戦『闇堕チアーズ』と自転車バトル。
 ちなみにここでもダイレクトアタックはOKです。服の上から殴りましょう。大丈夫、アスリートたちの衣装はユーベルコードにも耐えるのです。猟兵の攻撃とて遠慮はいりません。

 ダーク化選手たちはチームを組んで(トレインともいう)、猟兵たちをぶっちぎりに追い抜かそうと、あるいは進路妨害をしようとしています。

 プレイングボーナス……自転車の性能、サイクルジャージやヘルメット等の着用、自転車競技攻略法(飛行禁止)、高速自転車バトル。

 優勝争いボーナス……目覚ましい活躍をした猟兵には、以降の章でプレイングボーナスをあげてください。また、『優勝争い』にも有利な修正が得られます。

●プリティートライ
 こちらも引き続き。
 所属する場合はトレードマーク(チームマーカー)としてケモ耳ないしはケモ尻尾を装着してください(自前でも可)(アイテムになくてもプレで指定のみでオッケー)(前章と変わっていても可)
 プリティートライの2人は勝負の行方は別として、ダークリーガーおよびダーク化した選手を倒す・かわす・しのぐことに関しては共闘が可能です。
 使用UCは『限界の彼方まで』と『オリジナル・スタイル』
上野・修介
※諸々歓迎
命の奪い合いではない『戦い』の駆け引きや緊張感が、正直心地良い。
だがそれでも、負けられない『戦い』には変わりない。

バイクはアスリートアース製を事前に調達。
「よろしく、相棒」
車体に氣を通して耐久力底上げ。

基本方針は変わらず『本命のランまで目立たず』
先はまだ長い。周囲に流されて自分の呼吸を乱さぬように。

同じくUC展開で気配希釈と周囲の気配掌握。

前を走る選手の真後ろにピタリとついて風除けにしつつ圧をかける。
相手がペースを乱すか、攻撃を仕掛けてきたら相手に瞬間的に阻害で鈍化、自身は活性化で加速して回避&追い抜いて離脱。

バイク終了時点で先頭集団後方にいられるようにじっくり徐々に順位を上げていく




 琵琶湖からあがってきた選手たちが次々と愛車(自転車)に飛び乗って走り出していく。一般的なトライアスロンのバイクに比べて、超人スポーツであるトライアスロンのバイクは距離はハンパなく長い。っていうかびわ湖一周とかそれだけで競技として成り立つレベルのものが、途中に入っているのだ。
 それゆえに選手たちの表情も真剣である。『仕掛ける』ことは許されているが、仕掛けどころを間違えれば自滅するのは必然。ただ駆け抜ければいい、とならないのが超人スポーツの恐ろしいところである。
 だが。

「……っ」

 小さく息を吐きながら、上野・修介(吾が拳に名は要らず・f13887)が力強くペダルを踏み込む。その力に押し出されるように、バイクがぐんっ、とスピードを上げる。
 ポジショニングはまだ中団。しかしその中でもじっくり徐々に順位を上げていく。

 ――命の奪い合いではない『戦い』の駆け引きや緊張感が、正直心地良い。

 自身の速度とぶつかる風もまたそれを増進しているのかもしれない。
 猟兵の戦いに限らず、修介の戦いは『拳』で行われてきた。必ず命のやり取りになるわけでもないが、しかしそれに通じる緊張感が常にある。
 アスリートアースの戦いはユーベルコードこそ使うものの、そういう『戦い』とは別の線上にある。ゆえに修介にとっては新鮮なのかもしれない。

 だがそれでも。

(負けられない『戦い』には変わりない)
 たとえ猟兵の戦いで無かろうとも。参加した以上、修介は全力を尽くすであろう。それが見てわかるからこそ、周囲のアスリートたちもまた修介を無視できない。

 バイクは事前に調達済。アスリートアース製のしっかりがっちりしたタイプ。無骨ながら精錬されたフォルムは遠目であっても修介の目につく。
「よろしく、相棒」
 びわ湖からあがってきた修介は迷うことなく相棒の元に辿り着き、グリップを握る。それと同時に車体に『氣』を通して、耐久力を底上げする。
 何せ今から激走が待っているのだから。

 その事前メンテナンスの甲斐もあって相棒は修介の力強い踏み込みをそのまま速度に変換して突き進んでくれている。その手応えを感じつつ、修介は前を見る。
(先はまだ長い。周囲に流されて自分の呼吸を乱さぬように)
 基本方針は先と変わらず『本命のランまで目立たず』といった作戦。しかし、びわ湖から引き続き『氣』の領域――【周天、或いは圏境】は周囲に展開したまま。積極的な干渉はしないが、気配希釈と周囲の気配掌握を行うことであらゆる事態に対応する。
 だから。
「『いけいけ、ゴーゴー!』」
 力尽きそうになっていた仲間たちを声援で無理やり復帰させて、そのまま集団に取り込んだダークリーガー化アスリートたちがトレインを組んで修介の進路を全力で阻む。進路妨害、幅寄せ、そして自転車ウィリーからの突撃!
 声援の割にはえげつない攻撃に対して。
「……」
 その動きすらも『氣』の流れで把握していた修介は冷静に対処している。同時に『氣』を操って周囲を掌握。
 一瞬、自身を鈍化。
「『えっ?』」
 着地点がずれて相手の態勢が崩れる。
 次の瞬間、周囲のアスリートたち全員の行動を阻害するレベルで鈍化させつつ、自身の方を活性化させて加速。
 崩れて出来た隙を燕のようにすり抜けて集団を離脱する修介。直後、『氣』の操作も止めて流れを元に戻す。
「『なんなの?!』」
 訳もわからず、修介に置いてけぼりにされるアスリート集団。それには目もくれず、修介はペダルを踏み込んで加速する。
 前を走る選手の真後ろにピタリとついて風除けにしつつ圧をかける。
 スリップストリーム、こういう競技の基本戦術をしっかりと押さえつつ、まだまだ順位を上げていく修介。
(バイク終了時点で先頭集団後方にいられるように)
 その順位を物理的にも視野に入れつつ、修介はさらに速度を上げていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ラップトップ・アイヴァー
ハイウェイというサイクルジャージとヘルメットを着用して、自転車を漕ぎますわよ!

《猫耳しっぽも共闘も継続ね。
自転車なら騎乗と集中力と継戦能力かな。安定した運転が出来る性能の自転車に乗って、長く安定した運転をするの。

攻略法はスリップストリーム。
あまり単独で動かず、集団の先頭の後ろについて空気抵抗を更に減らし、自分にかかる負担を減らす。

あ、バレル9は常に背負ってね。弾も一切詰めずに》

はいな!
向こうが戦闘力をあげても、スタミナをUCでガッツリ削りますわ!

開いた隙には騎乗突撃!

ところでエナジーバーは!

《しんどい時にだけ食べてエネルギー充填ね。
ランでUCを継続出来る力が欲しいから、あまり急がず順位上げて》




 スイムからバイクへ。人もレースも滞りなく次へと流れていく。その流れに乗り遅れることなく、ラップトップ・アイヴァー(動く姫君・f37972)も用意しておいたバイク(自転車)まで駆け寄る。素早くユニフォームチェンジ。限界まで空気抵抗を減らしたサイクルジャージ『ハイウェイ』に着替え、ヘルメットを被ってからバイクにまたがる。
『猫耳しっぽも共闘も継続ね』
 脳裏に響くのは美希の声。シエル・ラヴァロの身体に|三上《みかみ》・|美希《みき》の心。2人合わせてラップトップ・アイヴァーはここでも二人三脚でレースに突入する。
『自転車なら騎乗と集中力と継戦能力かな』
 狙いは、安定した運転。それが出来る性能の自転車に乗って長く安定した運転を行う。
 そしてバイクレースの攻略法はずばり!
「スリップストリームですわ!」
 他の選手に聞こえないように叫んだ。大丈夫です作戦バレはしてないです。
 スリップストリーム――先に走る選手の後ろについて空気抵抗を減らし、自分にかかる負担を減らす。あまり単独では動かず、集団の先頭の後ろについて。
『あ、バレル9は常に背負ってね。弾も一切詰めずに』
「はいな!」
 美希に言われるまでもなく、シエルの背中には青基調のモデルガン『バレル9』が背負われている。何をするかというと、こう。
「――響かせ、聴かせるだけ」
 【9Sound】――バレル9からの空砲の音で、周囲全員のスタミナを問答無用に削るユーベルコード。
 周囲のダークリーガー化アスリートたちが『がんばれ、がんばれ』と戦闘力を強化してもその分のスタミナをガッツリ削り取って、効果を相殺する。
 そして出来た隙へとバイクでの騎乗突撃!

 どーん、と軽快な音を立てて吹っ飛んでいくアスリートたち。ダイレクトアタックは許可されているので全然セーフ。っていうか自転車同士の衝突なのでユーベルコードよりよっぽど優しい。

「ところでエナジーバーは!」
 颯爽とアスリート集団を蹴散らしたシエルが美希に問いかける。ハイウェイのポケットに収納されている『マテリアル・バイク』――トライアスロン専用のソーダ味のとんでもエナジーバーが出番を今か今かと待ち望んで……食べたいだけっすか?
『しんどい時にだけ食べてエネルギー充填ね』
 出番はもう少し先らしい。
『ランでユーベルコードを継続出来る力が欲しいから、あまり急がず順位上げて』
「了解ですわ!」
 再び先を走る選手の後ろについて体力を温存しつつ。
 びわ湖一周という競技として成り立つレベルのバイクレースの中で、ラップトップは思惑通りに順位を上げていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

富良裳・アール(サポート)
「えっと、ぁぅぁぅ…こ、こんにちは…」

赤くなったり青くなったりよく顔色が変わり、基本もじもじしています。
かわいいものが好きで、甘いお菓子も好き。
お化けは怖いし、大きな声にもびっくりする。
一般的な感覚を持った、人見知り気味の、普通の女の子です(本人談)。

普通の女の子なので、戦闘になると
「きゃー!」「うわー!」「こないでくださいっ」
等、よく涙目で叫んでいます。
そして叫んでいる限りは的確に、それはもう的確に
武器、ユーベルコードを使用します。
戦える、普通の女の子だからです。

なので依頼は頑張ってこなそうとしますし、
非戦闘員は守ります。
でもやっぱり、平和な依頼がいちばん好き。




 トライアスロンの第二競技。
 『バイク(自転車)』のレースに突入した猟兵を含むアスリートたちの戦いはますます熾烈になっていく。自転車を漕ぐレースそのものが激しくなってきているのもあるが、何よりアスリートアースの超人スポーツはユーベルコードの使用やダイレクトアタックが許されているのだ。
 激しくならないわけがない。
 そして超人スポーツのバイクは距離がハンパなく長い。他の世界で知られているトライアスロンに比べて約4.5倍。そんな長い距離を走り切るのも大変だが、しのぎ切るのもまた大変。
 それがこの世界の『|普通《日常》』なのだ。

「ぁぅぁぅ……」

 そんなバイクのレースの中をひとりの猟兵というか女の子というか女性というか。見た目すごく普通な子が自転車を一生懸命漕いでいた。
 富良裳・アール(普通の女の子・f36268)である。

 おかしい。
 自分はちょっと突っ込み力が高めではあるが、ごくごく普通の一般人であるはずだ。どちらかというと、道端の応援すら行くことが出来ず、家の中で声援を送るタイプのはずだ。基本もじもじしているので。

 それが何故アスリートアースの超人スポーツに参戦しているのか。

 具体的に言えばグリモア猟兵に上手い事丸め込まれたということなのだが、せめてもの救いは比較的平和な依頼であることだろうか。ガチでやりあうような世界ではないので、もしかしたらこのままひっそりとレースをこなして終わるかもしれない。
 だいたいこんな大人数は人見知り気味のアールには厳しい。せめて陽キャに任せるべきではなかろうか、と思いながらも、アールは自転車のペダルを一生懸命踏み込んでいく。
 このまま何事も無く過ごしたかったのだが、いつの間にやら周囲を他のアスリートに囲まれており、これを脱出するのは大変そうだ。

 ――仕方ない、このままこの集団の中でひっそりと進もう。

 そう思った矢先に、周囲のアスリートたちが仕掛けてきた。具体的にはトレインによる進路妨害である。妨害したついでに圧し潰す作戦である。
「きゃー!」
 そのまま流れに飲み込まれそうになるアール。アールが普通の選手であればそのままリタイアしていたことだろう。
 しかし彼女は(無自覚でも)猟兵である。
「こないでくださいっ」
 咄嗟にかざした手のひら。そこから放たれる荒ぶる炎の渦。
 目瞑ってるし、惰性で自転車こいでるし、むしろ前見ろ危ないって状態のアールだが、しかしユーベルコードの(無意識)チョイスは的確であった。それはもう的確過ぎるほどに的確に。
 『敵味方を識別する』炎の渦が、自身に攻撃を仕掛けてきたアスリートたちだけを飲み込んで、消えない炎で包み込む。
「『きゃぁぁぁぁぁ?!』」
 悲鳴が響き渡る。実はダークリーガー化していたアスリートたちである。アールの【地獄の炎】でさっくり|リタイアし《浄化(?)され》ていくアスリートたち。
「……えっと?」
 目を開いたアールの視界に横たわていたのは、誰も何も邪魔するものがない、あまりにもクリーンな進路であった。
 敵がいないなら自転車こいでゴールを目指すしかない。

 そんなわけでなんかよくわからないけど、進路を確保したアールは順調に進むのでした。

成功 🔵​🔵​🔴​

白雪・まゆ
次は自転車ですね。
なんだか前のめりになる自転車より、わたしはママチャリのほうがいいですね。
でも普通のママチャリではないのです。
リアトランクをつけて、バランスを良くした特別モデルなのですよ。

レースは自分の脚力を信じて、力任せに思いっきりこいでいきますのです。

敵の攻撃には特別仕様をいかして対抗しますのです。

このママチャリを舐めたらいけないのですよ。
バランスの良さは、ロードバイクとかにはないものなのです!
多少蹴られても、攻撃が当たっても、重心の低さである程度耐えられちゃうのですよー♪

敵の集団を視界に捉えたら【Showering Blows】で加速をつけて、ハンマー無双でふっとばしていきますのです!




 トライアスロン第二競技『バイク(自転車)』。超人スポーツ化、あるいはエンターテインメント化が進んだアスリートアースのソレは約180kmっていうびわ湖1周コースでした。バイクだけで、である。
 そしてスイムを(無事)終わらせたアスリートたちは次々と自身のバイクに飛び乗っていく。
 それは先頭集団でびわ湖を抜けた白雪・まゆ(おねーちゃんの地下室ペット・f25357)も例外ではない。いや、まぁ、彼女の場合、トビウオってたのだが。水面触れてるからセーフだよ!

「次は自転車ですね」
 と言いながら、いそいそと自分の自転車にまたがるまゆ。背中にはもちろんハンマーである。いやそれ重くて邪魔じゃん? と思うかもしれないが、このハンマーはまゆの分身みたいなものなのでそこにあるのが普通である。
 そして自転車にご注目いただきたい。

 チリンチリン。ママチャリである。

「なんだか前のめりになる自転車より、わたしはママチャリのほうがいいですね」
 なんだかよくわからないが、めちゃくちゃ似合っている気がするぞまゆちゃん!
 そしてレギュレーション違反とかではない。いや、他世界のノーマルなトライアスロンだと一発アウトのような気もするが、ここはアスリートアースである。自転車に乗ってゴールした奴が|WINNER《正義》だ!
「でも普通のママチャリではないのです」
 ぐっ、とペダルを踏み込むまゆ。踏み込む速度に合わせて発進するママチャリ。そして跳ね上がるリアトランク! ……え? トランク?
「リアトランクをつけて、バランスを良くした特別モデルなのですよ」
 バランスだけだった。いや、バランスが良くなれば疾走できる。ママチャリだって耐久力はたいしたもの……のはず?
「てやあああああああ! なのです!!」
 自分の脚力を信じて、力任せに思いっきり。こいでこいでこぎまくるまゆ。その気迫や勢いに応えるように、ママチャリが爆走していく。

 わたしは風になりますのです……! いや、そんなことは言ってないけれども。

 だがママチャリは目立つ。見た目もだが、まゆの爆走スタイルも。
「ふぁい、おー!」
「『ふぁい、おー! ふぁい、おー!』」
 流れるようなトレイン行為でまゆの進路を塞ぐダークリーガー化アスリートたち。
「『がんばれ、がんばれ』」
 そしてがんばれ大合唱で自身の攻撃力を強化する。そのまま、まゆのママチャリに体当たりのダイレクトアタック!
「うっ……でも!」
 ダイレクトアタックをまともに受けるも耐えるまゆ。しかし少しバランスが崩れた。そこへ追撃と言わんばかりに突撃してくるアスリートの自転車群。
 だがしかーし!
「このママチャリを舐めたらいけないのですよ!」
 まゆが叫ぶ。
 それは単に気合だけのものではない。なんと、あれだけの連続突撃を受けて、まゆのママチャリはいまだ健在! 多少のラフプレイが許されても選手そのものを再起不能するような攻撃は出来ない超人スポーツ。つまり、まゆ自身の手足を損傷させるようなことはできないのだ。地面が爆発したり吹っ飛ばされる攻撃? 耐えたら復帰できるからそれ。
 そんなわけで他のアスリートの攻撃も威力が高くても『単なる突進』である以上、まゆの特別仕様ママチャリで対抗できるのだ。
「バランスの良さは、ロードバイクとかにはないものなのです!」
 そう、疾走を目的とするロードバイクはスピードに乗らないとバランスが保てない。しかしママチャリは違う。簡単に乗れるのは重心が低く、バランスがとりやすいからだ。それに加えてまゆの特別仕様リアトランク。ぐっ、と押さえ込まれるような重心は多少蹴られたり、攻撃が当たったところとて一撃で沈むようなモノではない。
 沈まなければ態勢が立て直せる。いかに連続突撃と言えど、自転車そのものが入り乱れる関係上、間が空く。そうしないと自分も巻き込まれるから。
 その間はまゆと特別仕様ママチャリにとっての回復時間。それがある以上、まゆが倒れることはないのだ!
 自身の脚力による爆走のスピードと特別仕様ママチャリのバランスで、ダークリーガー化アスリートたちの包囲網(トレインともいう)を強引に突破するまゆ。
 次の集団を視界に捉える。だが既にトレインの態勢だ。
「ここは……わたしが突撃なのです!」
 ようやく背中のハンマーの出番だよ!
 ママチャリのハンドルを握りながら器用にハンマーを構えるまゆ。そしてハンマーのロケット噴射ゴー! びわ湖水面でも大活躍した【Showering Blows】でロケット加速するまゆ&ママチャリ。
「『……!?』」
 後方を意識していたダークリーガー化アスリートから見れば、まゆが瞬間移動してきたように思うだろう。目を離した隙に真後ろにいたのだから。
「ふっとばしていきますのです!」
 駆け抜けるハンマー無双。舞い上がるダークリーガー化アスリートたち。そして放射状に滑っていく自転車たち。
 その地点は竜巻か嵐でも駆け抜けたかの如く、アスリートたちが蹴散らされていきまして。
 ママチャリのまゆって二つ名が付きそうな勢いのまゆちゃんでした。

大成功 🔵​🔵​🔵​


●バイク結果
 おそらく参加していたアスリートたちの半分以上がリタイアしたであろう。吹っ飛ばされたり吹っ飛ばされたり吹っ飛ばされたりである。
 猟兵たちにトレイン行為による妨害を軽やかに回避されたアスリートたちも『抜き去られた』という事実=負けにより、ダークリーガー化が解除されている。その内の半分くらいは、身の安全のためにそのままリタイアしていっているようだ。
 残すはいまだ先頭を走るアルカナ・ヒバリ。そしてアルカナが抜かしていったことによってダークリーガー化したアスリートたち。
 ほぼ、アルカナ&ダークリーガーvs猟兵の構図となってきた。例外はプリティートライの2人だけ。
 さぁ、最後のランが待っている。

 そこが勝負の決めどころ……!

●順位(おおまかに)
 トップ:アルカナ・ヒバリ
 先頭集団上位:白雪・まゆ
 先頭集団後方:上野・修介、陽殿蘇・燐、プリティートライのミサキ
 第二集団上位:ラップトップ・アイヴァー
 第二集団内:富良裳・アール、プリティートライのレイカ

 ※3章の初期位置になります。

 ※バイク参加の猟兵には『優勝争いボーナス』が付与
 ※スイムとバイクに両方参加の猟兵には『優勝争いボーナス』×2が付与


第3章 ボス戦 『レジェンドアスリーテス』

POW   :    レジェンド降臨
【伝説のアスリート】のオーラを纏い、自身の【陸上】競技力と【水泳】競技力を2〜8倍にする(競技が限定的である程強い)。
SPD   :    疾風のごとく
自身と武装を【敵を切り裂く疾風】で覆い、視聴嗅覚での感知を不可能にする。また、[敵を切り裂く疾風]を飛ばして遠距離攻撃も可能。
WIZ   :    アンリミテッド・スピード
【全力疾走】の継続時間に比例して、自身の移動力・攻撃力・身体硬度・勝負勘が上昇する。

イラスト:hoi

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●トライアスロン・ランバトル!
 BIWAKOモニュメントをスタート地点とした第二競技のバイクはびわ湖を北に走り、そのままびわ湖を1周する勢い。180.2kmのコースをバイクで疾走したアスリートたちは再びBIWAKOモニュメントでバイクから降りる。
 ラストバトルのラン(マラソン)はここから南へ。またもやびわ湖の湖畔をぐるっと回ってくるコースだ。
 BIWAKOモニュメントから湖畔に沿って南下、近江大橋を渡って対岸側へ。そして湖畔に沿って北上し、琵琶湖大橋を渡って元の岸に戻り、最後のゴールは第2なぎさ公園にある『サイクリストの聖地碑』前。ここのテープを最初に切った者が優勝者だ。

 ここまでは温存やペース配分などを考慮する必要があった。
 もちろん超人スポーツのトライアスロン、ランもハンパなく長い。マラソンっていうくらいだからバッチリ42.195kmある。
 あるが、ここが最後のレースだ。出し惜しみをして負けるほど悲しいことはない。

 全力を尽くすなら……ここしかない!!
 そして|伝説のアスリート《レジェンドアスリーテス》に勝利するのだ!

●ミサキの視点:ラン・スタート地点
 バイクから飛び降りつつ、次のスタート地点へ。ミサキは後方のレイカを気にしつつも、視線を前にやる。視界内、先頭を捉えた。
「あれが……アルカナ・ヒバリね」
 駆け出しつつ、しかしこのままでは引き離される感覚に襲われる。まだ距離があってなお、アルカナから感じるプレッシャーは強烈だった。
「でも……私だって負けるつもりで走ってない!」
 直後、黄金の勝負服を纏った真の姿に変身するミサキ。ここから出し惜しみ無し。
「【限界の彼方まで】……付き合ってもらうわ、アルカナ・ヒバリ!」
 力強く地を蹴り出すミサキが黄金の風となって先頭に迫る。
「あ、ここからは真剣勝負だからお忘れなく」
 すれ違いざま、猟兵たちに告げるミサキ。その笑顔は|好敵手《ライバル》と認めた者に対して向ける微笑である。

●レイカの視点:ラン・スタート地点
 バイクを停止させて飛び降りるレイカ。先頭集団は既に走り出して視界から消えそうな位置。でもまだ『射程内』
(ミサキはもう勝負服だね)
 先ほど感じた黄金の風。いつもミサキが【限界の彼方まで】を発動した時に薫る風だ。
「なら私も! 【限界の彼方まで】行ってみせる!!!」
 地を蹴り出すと同時に、風がレイカを包み込む。そして次の瞬間、レイカも黄金の勝負服を身に纏う。随所にトラの模様が入った勝負服に漂うのはどことなく荒々しいオーラ。
「舐めてたら痛い目見るんだからね! アルカナ・ヒバリ!!」
 黄色い風となって疾走するレイカ。
「猟兵さんも! うかうかしてたらがんがん抜かすからね!」
 勝負はまだまだここからだ。

●レジェンドアスリーテスの視点:ランレース・先頭
 レースに参加して泳ぎ、自転車で走り、そして今自身の脚で走っている。その行為が周囲に影響を与える。
 このレースの真のダークリーガー、『レジェンドアスリーテス』アルカナ・ヒバリは後ろからのプレッシャーが増えたことを察知する。
『まだ、わたしの力に屈服していないアスリートがいたのね』
 思わず口端に浮かぶ笑み。周囲はすっかりと自分の力に飲まれて|下僕《しもべ》のようになってしまい、レースとしては全然楽しくなかったところだ。
 そして本能が捉えている不倶戴天の敵。
『猟兵。それでもこの世界ではわたしを直接滅することは出来ないでしょう?』
 超人スポーツこそがアスリートアースのルールだからだ。
 ユーベルコードを使ったとしても相手を消滅させるような使い方は出来ない。あくまで『レースで勝つ』ことが重要なのだから。
『わたしの走法、そしてユーベルコード。崩せるものなら崩してみなさい』
 そう言ってアルカナ・ヒバリは地を蹴る脚により強い力を籠める。
 まだまだ余力は十分。

 やはり勝負は……これからだ!

※シナリオ補足※
 ラスト競技のラン(マラソン)にして ボス戦 『レジェンドアスリーテス』とのバトルです。

 プレイングボーナス……勝負服の描写、マラソン攻略法(飛行禁止)、魂の激走。

 このレースの勝者が優勝者になります。そして猟兵の誰かが優勝すればシナリオは成功となり、精一杯やりぬいたダークリーガーはそのまま消滅します。
 ただし、優勝に関しては以下のルールとなります。

 猟兵の誰が優勝するかは原則として『3章のプレイングで決定』しますが、1~2章の優勝争いボーナスも参考にします。
 リプレイの執筆順序は優勝と関係ありません。また、届いたプレイング次第では1~2章にしか参加していない人が優勝する可能性も一応あります。なお、3章のサポート参加の人が優勝することはありません。

 もちろんバトル(ダイレクトアタック)もありですが、白熱のデッドヒートでダークリーガーを打ち破ってください!
 レジェンドアスリーテスはトップスピードを最後まで維持します。そのため、勝つには『これまで以上に加速して距離を詰めるor追い抜かす』・『競り合ってスタミナを劇的に消費させる』あるいは『攻撃を仕掛けて足を止める(スピードを鈍らせる)』等が必要になって来ます。
 ユーベルコードやアイテムの制限は以下の通り。
 『一撃で消滅させる』『走る意思や意識を奪う』『レースの勝利を狙う以外のことをする(勝つ為のダイレクトアタックは含まれない)』ものは採用されません。例えば、催眠術とかで意識を奪って自分の物にするとかそういう行為。
 地面ごと吹っ飛ばすとかは走行妨害の一種に見做されます、つまり有効。

 この世界のアスリートたちは、全員が華やかな『勝負服』を身に付けて、観客の大声援を受けながら42.195kmを走り抜きます。激しいバトルがラン(マラソン)の醍醐味と考えてもらえたら幸いです。

●プリティートライ
 こちらも引き続き。
 所属する場合はトレードマーク(チームマーカー)としてケモ耳ないしはケモ尻尾を装着してください(自前でも可)(アイテムになくてもプレで指定のみでオッケー)(前章と変わっていても可)
 プリティートライの2人もこの章では競り合うべき|好敵手《ライバル》となります。ダイレクトアタックをするか否かはさておき、レースとしてはがんがん仕掛けていきましょう。
 使用UCは『限界の彼方まで』と『オリジナル・スタイル』
 限界の彼方までは使用済。これにオリジナル・スタイルを合わせてくる可能性あり。マラソンに特化したスタイルを使ってきます。直接的な妨害は真横からに体当たりくらいですが、あえてぶつかってくるというよりは進路上から弾き飛ばす意図で突っ込んでくる感じです。
カツミ・イセ(サポート)
「僕の神様は言ったよ。郷に入りては郷に従えと」
「僕に出来ることだからね」

神様に作られたミレナリィドール、勝ち気で大人びた僕娘。イメージは水。
口癖が「僕の神様は言ったよ」
『偽装皮膚』の影響で、球体関節が普通の関節に見えるよ。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用。加護で治るから、大怪我しようと厭わず積極的に行動するよ。
遠距離は『水流燕刃刀』を伸ばすよ。
近接戦では『偽装皮膚』を水のような刃にして、咄嗟の一撃を放つことがあるよ。このときは球体関節が見えるんだ。

他の猟兵に迷惑をかける行為はしないよ。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしないんだ。
あとはおまかせするから、よろしくね!




 次々と自転車を降りて、トライアスロンの最後の競技・ラン(マラソン)へと移行していくアスリートたち。まだ数多くの選手がいるが、周囲のアスリートのほとんどは既に|伝説のアスリート《レジェンドアスリーテス》『アルカナ・ヒバリ』の影響でダークリーガー化している。その影響を跳ね返しているのはごくわずか。
 アスリートチーム・プリティートライのレイカ・キトラとミサキ・ノウマと……この場にいる猟兵たち全員。

(先頭集団っ、捉えたっ)
 ユーベルコードの加速で中団から先頭集団へ追い付いたレイカがさらに加速しようと踏み込んだその瞬間であった。
「……えっ?!」
 それは競技中であっても思わず声をあげるほどの展開であった。加速中のレイカをさらに後ろから一気に抜き去るアスリートがいたからだ。
 否。
「僕の神様は言ったよ。郷に入りては郷に従えと」
 猟兵のカツミ・イセ(神の子機たる人形・f31368)。彼女はグリモア猟兵からの依頼でレースに参加していたサポート要員である。ここがレースの勝負所と見て仕掛けてきたのだ。
「僕に出来ることだからね」
 カツミの姿はおよそマラソンに向いていない衣装。レジェンドアスリーテスの衣装からさらに和に寄せた、足元が見えないほどの着物なのだから。しかし走りづらそうな気配は無く、むしろ風のように疾走している。いや、どちらかというと流れる水のごとく。
 薄い水のヴェールのような羽衣が風になびき、それでもカツミの勢いが弛むことはない。

 ――僕の神様からもらったものだからね。

 その羽衣がカツミを助けるのなら、この戦いは神様の意志に沿ったものなのだろう。それを証明するように、カツミの身に白燐蟲が集い始める。
「僕の神様より分け与えられし蟲たちよ。ここに守りとして顕れよ」
 走りながら息を切らせるでもなく。カツミが告げれば白燐蟲がその力を顕現する。【創造主の力:白燐奏甲】――強化の力はそのまま走力の強化へと繋がる。
 加速、そして追走。
『すごい追い上げ。なら、無視するわけにもいかないわ』
 後方から追い上げてくる風を感じてアルカナ・ヒバリもまた加速する。アンリミテッド・スピード――全力疾走の継続時間に比例して、自身の移動力・攻撃力・身体硬度・勝負勘を強化するユーベルコードを発動する。

 だが。

「勝つことが肝要なら。僕は神様の力を振るうことに躊躇いはしないよ」
 カツミの周囲が揺らぐ。力の奔流が一瞬線上を駆け抜けて。
『……っ?!』
 アルカナ・ヒバリが空を見上げる。そこにあったのは目で追いきれないほどの大量の水球。それがレースコース目掛けて降ってくる。地面に叩きつけられた水球は弾けて、一面を水浸しにする。と同時に、その場に居た者を例外なく包み込む圧力。
『これ、は……』
 アルカナ・ヒバリの全力疾走が途切れる。同時に解除されるユーベルコード。態勢を崩して失速するアルカナ・ヒバリ。

「僕の神様って、深海でも息継ぎいらなかったんだって」

 それは先頭集団後方から放たれたカツミのユーベルコード。神様から譲り受けた力――【水の権能、六『深海』】。この場は一時的に深海と同じ環境と化した。顕現させた時間はわずか。だからこそ味方への影響は最小限に、それでもアルカナ・ヒバリのユーベルコードを中断させるには十分すぎる効果だ。
「後は、先頭を追い上げている皆に任せるよ。僕は倒れた人を介抱しよう」
 一瞬とは言え、ダーク化していたアスリートたちは【水の権能、六『深海』】の圧に耐えきれなかったようだ。倒れてしまったアスリートたちの元へ駆け寄るカツミ。
「ダーク化が解除されてる。こっちに対しても最適手だったね」
 後続のアスリートたちに轢かれない(?)ように、倒れたアスリートたちを退避させていくカツミ。

 レースの行方は、カツミの妙手によって一気に混戦へと持ち込まれたのである。

成功 🔵​🔵​🔴​

上野・修介
※諸々歓迎
ここまでで凡そ狙った順位に付けている。
その上で体力も集中力も温存出来ているが、ここからが本番だ。

引き続きUCで周囲の氣の流れを掌握。
自身の氣を活性化のみに注力し、他の選手の鈍化は行わない。
下手に妨害して自身の集中力を乱すよりもその方が効率的だろう。

(……いや、建前だな)

吹き抜けていく風の心地良さ。
足を踏み出す度に高まる熱と残り体力とのせめぎ合いによる緊張感。
その先に行けそうな高揚感。
負けるわけにはいかない『勝負』ではあるが、今はただひたすらに走りたい。

前半は最終調整。後半に向けて呼吸と氣の流れを整える。
スパートかけるのは琵琶湖大橋を渡ってから。
そこからは先はただひたすらに突っ走る。




 この世界のアスリートたちはユーベルコードを使いこなす。つまり、ユーベルコードによる強化や弱体、あるいは妨害といったモノが組み込まれているからこそ、超人スポーツの名を頂いているのだ。

 琵琶湖トライアスロンのラスト、ラン(マラソン)競技は猟兵の放ったユーベルコードにより、まさに大混戦へと変貌していた。何でもありな猟兵やオブリビオンと違って、アスリートたちは一応人間なので。
 一時的に周囲が深海と同じ環境と化したことで、多くのアスリートたちが脱落した。残ったのはトップアスリートと……ダークリーガー。とはいえ、深海=呼吸が出来ない環境だ。その状況を跳ね返せる……例えば【限界の彼方まで】や【フリーダムブレイズ】といったユーベルコードを使用していない者は瞬間的な呼吸困難や気絶によってユーベルコードの強化が中断されている。
 |伝説のアスリート《レジェンドアスリーテス》たるアルカナ・ヒバリとて例外ではない。
 目に見えて失速、しかし持ち直すアルカナ・ヒバリの様子を、先頭集団後方から視界に捉える上野・修介(吾が拳に名は要らず・f13887)。

(ここまでで凡そ狙った順位に付けている)

 バイクからランにレースが移行しても修介の『ペース』は変わらない。スピードの話ではない。作戦――『本命のランまで目立たず、徐々に順位を上げていく』という本命はここまで狙い通り。
 ゆえに体力も集中力も温存出来ているが……。
(ここからが本番だ)
 地を蹴る足に力を込める。大地との反発力で修介の体が跳ねるように押し出される。
 ユーベルコード【周天、或いは圏境】――『氣』の流れで周囲を把握する領域は依然展開中。『――氣を満たし――氣を呑む』このユーベルコードをチョイスしたことは修介にとって大きなアドバンテージになっている。
 今度はその『氣』の流れを自身の強化へと注ぎ込む。この場では自身の活性化に注力して、他のアスリートへの干渉・鈍化は行っていない。
(下手に妨害して自身の集中力を乱すよりもその方が効率的だろう)
 というのが修介の判断。ゆえに今持てる力を全て自身の体に向けて、ただただ疾走する修介。

「……いや、建前だな」

 思わず言葉が零れる。疾走する速度はそのままに、口端に『ふっ』と笑みを浮かべる。調息――呼吸、脱力によって自身の身体機能と動作精度を補助する、は彼の得意とするところだが、やはりトライアスロンの長丁場でわずかに力が入っていたのだろう。
 その力も先ほどの笑みで緩み、抜けていく。

 ――吹き抜けていく風の心地良さ。

 ――足を踏み出す度に高まる熱と残り体力とのせめぎ合いによる緊張感。

 ――その先に行けそうな高揚感。

 いずれも普段の猟兵の戦いではなかなか得られないもの。
(負けるわけにはいかない『勝負』ではあるが、今はただひたすらに走りたい)
 その想いは、負けないという『意地』はそのまま修介がこの競技で戦う『力』となる。
 駆ける足がより力強く地を蹴る。弾けるように修介の体が風を切って進む。息を吸う、息を吐く、このリズムに体の動きが乗れば、疾走する速度はさらに増していく。

『くっ……ここにきて追い付いて来た……!?』

 アルカナ・ヒバリが背後から迫る修介の|重圧《プレッシャー》に思わず振り向く。
『それでもわたしは……|伝説《レジェンド》よ!』
 アルカナ・ヒバリのレジェンド降臨。伝説のアスリートのオーラがその身から吹き出て鎧のように纏われる。同時に強化される陸上競技力。ぐんっ、とアルカナ・ヒバリの体が前へと進む。
 その加速度は驚異的だ。
 だが、一度失速してからもう一度加速し直したアルカナ・ヒバリと、この瞬間のために呼吸と氣の流れを整えてきた修介。どちらに余力があるか……といえば、軍配は修介に上がる。
 レースは終盤。琵琶湖大橋の上。

(……ここだ!)
 残しておいた体力。整えて、調えた――呼吸と氣によって溜めておいた力を一気に開放。そして【周天、或いは圏境】によって自身の氣の流れもさらに活性化させる!
 修介のスパートがアルカナ・ヒバリの背中を……捉える!
『ウソでしょ?!』
 アルカナ・ヒバリの悲鳴は自身の前に修介の背中が現れたから。

(ここから先は……ただひたすらに突っ走る)

 アルカナ・ヒバリの悲鳴に振り向くことなく、修介は先を、ゴールを目指して疾走する。

大成功 🔵​🔵​🔵​

白雪・まゆ
最後くらいはアスリート精神に則って、
正々堂々勝負させて頂きますのです!

バトルハンマーもお片付けして、
【オリジナル・スタイル】で身体能力のベースをアップさせたら、
ここからは自分の脚力で勝負なのですよ!

長距離走ではありますが、出し惜しみはなしです!
ちま突撃娘の本領を発揮して、体力が続く限りめいっぱいいきますのですよ。

相手が攻撃をしてこない限りは、わたしも攻撃や妨害行為はせず、いきますのです。
相手の横に並んで、きらきらと汗を飛ばしながら、青春しちゃったりするのですよ。

ラストスパートのダッシュは、根性パラメータ極振りモード。
体力的には限界かもしれないですけど、気力で食らいついていきますのです!




 トライアスロンの最終競技、ラン(マラソン)。バイク(自転車)レースから流れるように移行していくアスリートたちの中で、誰よりも|伝説のアスリート《レジェンドアスリーテス》『アルカナ・ヒバリ』の背中に近かったのは、白雪・まゆ(おねーちゃんの地下室ペット・f25357)であった。背中のハンマーで全てをなぎ倒してきたとかそんなことはない。いや、比較的吹っ飛ばして来たけれども! どちらかというとまゆ自身がかっとんできた。
 ゆえにアルカナ・ヒバリが一番最初に捉えたのもまゆの存在である。
『あらあら。そんな小さな体でどうするつもりかしら?』
 ランレースはまだ序盤。そしてマラソンは耐久力がモノを言う。体が小さいということはそれだけでデメリットになることもあるのだ。猟兵である以上、見た目は関係ないのだがそれを知ってなお、アルカナ・ヒバリがまゆを挑発する。
『またそのハンマーで飛んでいくつもり?』
 距離を保ちながら、アルカナ・ヒバリが煽ってくる。
 だが、まゆの表情は輝くように真剣で、そしてアルカナ・ヒバリの煽りを真っ向から叩き潰す。
「いえ。最後くらいはアスリート精神に則って、正々堂々勝負させて頂きますのです!」
『……!!』
 まゆが叫ぶとともに加速する。それはこのアスリート・アースではよく知られているユーベルコード――【オリジナル・スタイル】。独特な構えと呼吸法によってアスリートとしての実力を引き上げるもの。
 いつの間にかバトルハンマーもお片付けされており(ちゃんとスタート地点にちょこんと立ててあります。警備員あり)、ハンマーを手放したまゆはいつものまゆとは違う。重心のバランス、呼吸の取り方、それによって動きも変わる。
 今のまゆの動きはただただ『疾走するため』の動きに最適化されている。【オリジナル・スタイル】によって身体能力のベースをアップさせたまゆが叫ぶ。

「ここからは自分の脚力で勝負なのですよ!」

 長距離走ではあるが、出し惜しみはなし!
 ちま突撃娘がその本領を発揮して、レースコースを疾走する!
『いいじゃない、そのスタイル。なら、勝負よ!』
「体力が続く限りめいっぱいいきますのですよ!」
 まゆの加速に合わせて、アルカナ・ヒバリも全力疾走の態勢へ。アンリミテッド・スピード――全力疾走の時間がアルカナ・ヒバリに力を与える。
「……!」
 引き離されかけたまゆが息を飲む。だが負けるわけにはいかない。

 アルカナ・ヒバリが引き離そうと加速すれば、まゆも負けじと加速する。
 スピードによる競り合い。それは観客からすれば一番見どころのある、本来のレースの姿。ユーベルコードの派手さももちろん良いモノなのだが、これこそがレースだ、と観客も湧き上がる。

(攻撃をしてこない限りは、わたしも攻撃や妨害行為はせず、いきますのです)
 最終競技でまゆが選んだスタイルがこれである。だからこそ、【オリジナル・スタイル】は彼女の多大な力を与える。
 まだレースは序盤。だが、まゆがついにアルカナ・ヒバリの背中を捉える。
『ちっ、やるじゃない!』
「まだまだこれからなのですよ!」
 ぐんっ、と加速する両者。併走、あるいは引き離し、そして追い付く。舞い上がるはレースを見守る熱量と、先頭を走る両者の気合、そして青春の汗。
 きらきら、きらきらと、レースを彩る、大切な何か。

 ゴールにはまだ遠い。だが勝負を決めるのはそこだ。

 このままいけば、もしかしたらまゆの体力がもたないかもしれない。それでも。
(ラストスパートのダッシュは、根性パラメータ極振りモード。体力的には限界かもしれないですけど、気力で食らいついていきますのです!)
 その気力と根性と元気さで。
 まゆはアルカナ・ヒバリと併走しながらゴールへと突き進む!!

大成功 🔵​🔵​🔵​

クレア・フォースフェンサー

あの者はあの若さでこの世を去ったのか

二度目の生
幾らでも新たなことに挑戦させてやりたいが
オブリビオンとあらばそうもゆかぬ

せめて悔いは残らぬように――
いや、落胆だけはさせぬようにせねばなるまい

勝負服たる戦闘礼装を着用
温存していた完全戦闘形態に移行し、全身体能力を解放
一気に追い上げよう

とは言え、この力は一時的なもの
ゆえに此度はこれを使わせてもらおう

「|神秘の指環《コード・リング》」どん!!

その力で完全戦闘形態を維持し、競り合いを仕掛けようぞ
※エネルギー充填、リミッター解除、限界突破、肉体改造、継戦能力

本来ならば足止めに徹するべきなのじゃろうが――
伝説の走りに敬意を表し、一人の競技者として勝負しよう




 トライアスロンは珍しく、個人競技である。アスリートたちがチーム単位で参加していたとして、道中で協力があったとしても、最後の最後は参加したアスリート個人に勝敗がかかる。
 どういうことかと言えば、最終競技のラン(マラソン)までまったく注目を浴びていない選手であっても、最後に全て抜き去れば……優勝なのである。

『くっ……まだいるというの? どれだけ潜んでたわけ?』

 |伝説のアスリート《レジェンドアスリーテス》『アルカナ・ヒバリ』が思わずといった風にはきすてる。ランに入った頃より背後から感じるプレッシャーが増えたのはいいとして、その数が想定より多いから……否、ノーチェックの選手が出てきたからだ。
 金色の長い髪をなびかせながら、その女性――クレア・フォースフェンサー(光剣使い・f09175)はこのタイミングでがっちり先頭集団に食い込んできた。
 その姿は純白の戦闘礼装、マントを靡かせながら疾走する。無粋と言うなかれ、この姿こそがクレアにとっては決戦に挑む姿――勝負服なのだから。
(……あの者はあの若さでこの世を去ったのか)
 クレアの視線がアルカナ・ヒバリの背中を捉える。
(二度目の生――幾らでも新たなことに挑戦させてやりたいが……オブリビオンとあらばそうもゆかぬ)
 猟兵である彼女はアルカナ・ヒバリがオブリビオンであることを知っている。オブリビオンである以上、彼女が存在するだけで世界が歪んでいくからだ。だからこそここで倒さないといけない。
(せめて悔いは残らぬように――いや、落胆だけはさせぬようにせねばなるまい)
 その想いがクレアの地を蹴る足に力を込めさせる。
 今のところ、その憂いは杞憂のようだ。アルカナ・ヒバリもクレアの存在を捉えている。
「ならば……ここから征くか」
 向けられている視線を感じて、クレアもまた温存していた力を開放する。すなわち、完全戦闘形態への変身。全身体能力を解放。
「一気に追い上げるとしよう」
 言葉は穏やかに、しかし地を蹴った時の力は数瞬前までとは比べ物にならないくらい激しく、爆発的に。ぐんっ、とクレアの体が飛び出していって、風を押しのけるように加速する。
 だがこの力は一時的なものだ。持続する時間も有限。この力だけでアルカナ・ヒバリを追い詰めるには少し足りない。
「ゆえに此度はこれを使わせてもらおう」
 疾走しながらクレアが取り出したのは指輪ひとつ。しかしただの指輪ではない、これこそが。
「『|神秘の指環《コード・リング》』どん!!」
 どこの○ッチだ、とかツッコむ人はいるのだろうか?
 さておき、その力は彼女の機能を拡張するためのもの。備えている力や技術、そしてサイボーグとしての戦闘形態とは別に、彼女の力を補佐するものだ。発現した機能はすべて完全戦闘形態を維持するために。
 エネルギーを充填して継戦能力を確保。その上で一時的な肉体改造を施し、身体機能のリミッターを解除&戦闘能力の限界突破! それはそのままこの競技を駆け抜ける力となる。
『なめるな! わたしは|伝説《レジェンド》だ!』
 アルカナ・ヒバリが叫ぶ。その言葉は先ほどまでの悠然とした雰囲気をかなぐり捨てたアスリートとしての矜持。発せられた言葉とともに『伝説のアスリート』のオーラが彼女を包み、大地を蹴る力が跳ね上がる。
「加速しおったか。やはり一筋縄ではいかぬ」
 爆速で追い上げるクレアに対して、アルカナ・ヒバリの加速がさらに引き離しかかる。距離が縮まらない。一進一退、否、平行線の攻防。
 だが、まだゴールが遠いこの地点でアルカナ・ヒバリのユーベルコードを引き出しているということは、彼女の体力を想定以上に削っていることに他ならない。
 レースの結果は順位が全てだが、順位に至るまでの経過が全て無駄かといえばそんなことはないのだ。
(本来ならば足止めに徹するべきなのじゃろうが――)
 アルカナ・ヒバリの背中を追いかけながら、クレアは湧き上がってくる鼓動とともに、わずかに高揚する自身の気持ちを自覚する。いや、ずっと想っていたことだ。
「伝説の走りに敬意を表し、一人の競技者として勝負しよう」
 再びクレアが距離を詰める。
『ちっ……!』
 それを感じてアルカナ・ヒバリもまた気を抜けないと全力疾走するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​


●レースは佳境を迎える
 アスリートアースの超人スポーツはあくまでスポーツである。|選手《アスリート》たちがいて、競技が行われ、それを見て熱狂する観客がいるからこそのスポーツ。
 イレギュラーは|ダークリーガー《オブリビオン》という存在だ。

 このレースにおいては、|伝説のアスリート《レジェンドアスリーテス》『アルカナ・ヒバリ』がそれに該当する。

 しかし、そのアルカナ・ヒバリは今、持てる力の全てを振り絞って疾走していた。
 勝負を舐めていたわけではない。それでもなお、『勝てる』と見込んでいたからこそ、アルカナ・ヒバリは先頭を余力を持って走り続けていたのだ。
 その余裕にヒビを入れたのは『プリティートライ』の二人。
 その余裕を砕いたのは、間違いなく猟兵たちだ。

 終盤。琵琶湖大橋。

『くっ……』
 アルカナ・ヒバリの口から苦悶の声があがる。ここを勝負所をしていた猟兵たちが一気に追い上げてきたからだ。
 その証拠に。アルカナ・ヒバリの前に猟兵がふたり。真横にひとり。
 このままいけば……負ける。

『させるかぁぁっ!』

 先ほどまでの余裕をかなぐり捨ててアルカナ・ヒバリは加速する。
「まだ速度あがるの!?」
「でも負けないって言った!」
 猟兵たちに負けじと加速するミサキとレイカ。

 ゴールは……すぐそこに。
 決着の時はもうすぐだ。
ラップトップ・アイヴァー
《猫耳しっぽは継続ね。

マラソンを勝ち抜く鍵は、最大心拍数の約85%未満のペースを維持して、最後まで自分のペースで走り抜くこと。
集中力を切らさずそうするのが基本だから、第2集団戦闘からでも焦らずにそうするよ》

でも。
出し惜しみなんて、私たちしたくないの。
最初から優勝しか狙ってませんもの。

《……セオリーに従いセオリーを覆す。
みきもここからは、理屈でなく動くよ。

On our marks》

Set。
誰かの妨害が明確にあった瞬間からUCを発動。
黒のアンダーウェアに、赤と紫のドレス。蒼の電子の線走る勝負服ムーンレールと、ティアラのシャインスターで着飾った、蒼の瞳のスポーツ選手に変身ですわ!
威厳いっぱい!

《継戦能力をゴールするまでのUC維持に回し、ダッシュの加速でアルカナセンセを抜かせたら、限界突破でスピードアップ。
琵琶湖大橋を渡った瞬間、負けん気も闘争心も爆発で最後の力を振り絞り、全力超えて走り続けるの!!》

伝説を変えてあげる。

《誰にも負けない私たちの手で》

さあ!!
常にギリギリで!!

《躍れぇぇ!!》



●いまだ未来が定まらぬ刻にて
  トライアスロンの最終競技、ラン(マラソン)。バイク(自転車)レースを無事クリアしたアスリートたちが次々と地面に足を下ろし、自身の力で地を蹴る。それはラストスパートへ賭けるアスリートの本能だ。
 いかにアスリートたちがユーベルコードを使いこなすと言っても、これはスポーツ。超人の名を抱いていも、最後はアスリート同士の『競技としての競り合い』が一番燃える。
 そして。トライアスロンは、最後の最後に全て抜き去れば、優勝なのである。

 だからこそ、ラップトップ・アイヴァー(動く姫君・f37972)は前を見据える。先頭集団は既にスタートしている。それでも、『届かないわけじゃない』。

『猫耳しっぽは継続ね』

 ラップトップの脳裏に響くのは美希の声。いや、声を聞いているのはシエル・ラヴァロか。シエルと美希、2人合わせて『ラップトップ・アイヴァー』なのだから、彼女らは最後まで『ともに』駆け抜ける。
『マラソンを勝ち抜く鍵は、最大心拍数の約85%未満のペースを維持して、最後まで自分のペースで走り抜くこと』
 つらつらと脳裏に綴られるマラソン攻略法。この作戦を確実に踏襲すれば優勝まで手が届く距離に辿り着くのは間違いない。だが、優勝が手に入るかといえば……。
『集中力を切らさずそうするのが基本だから、第2集団先頭からでも焦らずにそうするよ』
「でも」
 美希の|声《理屈》に、シエルが|声《感情》をあげる。
「出し惜しみなんて、私たちしたくないの。最初から優勝しか狙ってませんもの」
『…………』
 既に駆け出し始めている足は止めていない。だがまだ作戦は決定していない。前に進む力だけが地面をけり出しているけれども、でも……いや、しかし。

『……セオリーに従いセオリーを覆す。みきもここからは、理屈でなく動くよ』

 それは『|二人《ラップトップ》』が同時に同じ場所を見据えた瞬間だ。

『On our marks』
「Set」

 美希の声にシエルの声が続く。それは【Undead +Moonlit】を告げる合図。
 直後、ラップトップが赤と紫で彩れられたドレスに身を包む。それは黒のアンダーウェアが添えられ、蒼の電子の線が走る勝負服。『蒼の姫君』と謳われる『ムーンレール』は『シャインスター』――シエルと美希の『勝ちたい』と願う想いを戴いて蒼く輝く。
 真の姿――蒼の瞳のスポーツ選手へと変身したラップトップが猛烈に加速する。

『……!!』
 その|存在《プレッシャー》に間髪を入れず、|伝説のアスリート《レジェンドアスリーテス》『アルカナ・ヒバリ』が反応する。
『負けるわけには……いかないのよ!』
 アルカナ・ヒバリもまた『伝説のアスリート』としてのオーラを纏う。持てる力の全てを疾走する力に。レジェンド降臨と言わんばかりに超加速する!

 だがそれでも。空を突き破るかのような、限界を越える魂と絆には適わない。

 アルカナ・ヒバリの背中へラップトップが迫る。
「威厳いっぱい!」
『継戦能力をゴールするまでのユーベルコード維持に!』
 美希が勝利への道を描き、シエルがそれをなぞる。徐々に近づく|先頭《アルカナ・ヒバリ》の背中。
『……今!』
「!!」
 美希の合図でシエルが地面を強く、強く踏み込む。その反発力で猛ダッシュ&加速したラップトップがアルカナ・ヒバリを遂に抜く。
『まだ! 緩めないで! 限界突破でスピードアップ!』
「わかってますわ!」
『ちぃっ……!』
 加速する速度を緩めないラップトップに、アルカナ・ヒバリがまだと追いすがる。まだ射程内。まだ届く。
 勝負は琵琶湖大橋。
『負けん気も闘争心も爆発で最後の力を振り絞り、全力超えて走り続けるの!!』
「伝説を変えてあげる」
 ここを押さえた者が勝利に近づく。皆が感じていたことはラップトップにも通じる。
『舐めるな!』
 アルカナ・ヒバリが吼える。
 だが。
『誰にも負けない私たちの手で』
 ラップトップはその咆哮に飲み込まれることなく、声をあげる!
「さあ!! 常にギリギリで!!」
『躍れぇぇ!!』
 疾走するラップトップ。

 ゴールは……すぐそこに。
 決着の時はもうすぐだ。

●勝利をその手に
 ※当シナリオのエピローグになります。   ※
 ※ここからは優勝争いに関わる猟兵たちの  ※
 ※皆さんが全員登場します。ご了解ください。※

 琵琶湖大橋を越えて。

 猟兵たちとプリティートライ、そして『アルカナ・ヒバリ』との戦いは終盤へともつれ込む。
 現在、トップを走るのはラップトップ・アイヴァー。第二集団から全員をぶち抜いてきた彼女はいまだ速度を落とさない。
 それに負けず劣らず、背中を『観』据えて駆け続ける上野・修介。『呼吸』はまだ乱れることなく続いている。すなわち、【周天、或いは圏境】はいまだ有効にして、この場にいる全ての者を捉えている。
 それに続くのが、アルカナ・ヒバリと白雪・まゆ。まゆの加速とアルカナ・ヒバリの加速が同じ程度なのだろう。一進一退の競り合い。
『ちっ、もうっ!!』
「負けないのですよ!」
 まゆの頑張りの分だけ、アルカナ・ヒバリの加速が伸びない。競り合いがアルカナ・ヒバリを削っている。

「くっ……速い!」
「ここにきてまだ伸びるなんて!!」

 背中は見えている。でも、届かない。プリティートライのレイカ・キトラとミサキ・ノウマは悔しさに唇を噛み締めながらも、それでも勝利を諦めない。

 今、この場にいる者で『誰かを邪魔しよう』なんて思っている者は誰もいない。誰もが……ただゴールを目指して疾走する。自身の持てる力の全てを振り絞って。

 勝利を掴むその差はほんのわずか。

『ウソっ?!』
「抜かれる……!」
「……!」
 ラップトップの横を修介が走り抜ける。その差はわずかだ。ユーベルコードを守りに回したか、攻めに回したかの差。真の姿を解放した分で加速したもののラップトップのユーベルコードは強化ではない。対して修介のユーベルコードは攻防一体の『氣』を操作するもの。自身の『氣』をユーベルコードで活性化させれば……!

 抜き去る。そしてゴールへ辿り着く。

『負けた……か……』
 それは最終的に4位でゴールへ滑り込んだ|伝説のアスリート《レジェンドアスリーテス》『アルカナ・ヒバリ』の声。クールダウンをする間もなく、その姿がゆっくりと霞のように薄らいでいく。
「……え?」
「なに……?」
 その姿をさらに後からゴールへ駈け込んで来たミサキとレイカが目撃する。
『貴女たちだけなら私の勝ちだったのにね』
 振り向きながらアルカナ・ヒバリが笑う。そこにいたのはダークリーガーだけれども、純粋なまでにアスリートであった。
「……次は負けない」
「うん、必ず」
 二人の言葉にアルカナ・ヒバリの笑みが嬉しそうに華やぐ。
『猟兵たちにも負けないくらい、私「たち」も頑張らないとね』
 そう言って。『レジェンドアスリーテス』はこの場から消滅した。

 その様子を見守っていた猟兵たち。
「今回は自分の勝ちでしたが……」
 修介が仲間たちを振り返る。
「次はわからないのですよ?」
「ええ……勝負はこの一戦だけではありませんし」
 まゆとラップトップが言葉を返す。
『悔しいんだけど!』
 とラップトップの脳内で美希が叫んでいたけど、その声はシエルにしか届かないので割愛。

 こうして、琵琶湖トライアスロンは無事、猟兵たちの勝利で終わった。
 ダークリーガーの脅威を阻止しつつ、現地のアスリートたちに『猟兵ここにあり』とその存在感をこれでもかと見せつけたのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年12月31日


挿絵イラスト