5
百万点のデビルキングになる為に

#デビルキングワールド #戦後 #7thKING決定戦 #西のラスボス『アイスエイジクイーン』

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#デビルキングワールド
🔒
#戦後
🔒
#7thKING決定戦
🔒
#西のラスボス『アイスエイジクイーン』


0




●百万点のデビルキングになる為に
 7thKING WAR終結! 新たなデビルキングの座を勝ち取ったのは……猟兵達全員であった!
「お~っほっほっほ! 大変意外な結果ですわ~!」
 デビルキング候補者であった西のラスボス『アイスエイジクイーン』は高らかに笑う。
 彼女は猟兵達の大攻勢に敗北。悪魔輸出を目論んでいたオブリビオンフォーミュラのガチデビルまで倒し、他世界に平和をもたらしたのだから完敗というほかない。
 しかし、このままやられたままでは高飛車が廃る。次なる8thKINGの座を射止める為には、もっともっと強くならねばならない!
 そこでアイスエイジクイーンは考えた。
「そうですわ! 皆様方にお稽古をつけていただきましょう!」
 デビルキングともなった猟兵達と再び相まみえれば、自身も、自身の軍団ももっと強くなる筈だ。
「そうと決まれば、とびっきりの地獄でお迎えいたしますわよ!」
 そんな大号令と共に、アイスエイジクイーンと部下たちは、一生懸命お出迎えの準備を整える。お手紙に果たし状をしたためて、デビルポストに投函すると。
「お~~~っほっほっほっほっほ!!」
 アイスエイジクイーンはお腹の底から大きな声で笑うのであった。

●お嬢様の武者修行
「……というわけで、アイスエイジクイーン様から依頼が届きましたわ!」
 エリル・メアリアル(孤城の女王・f03064)は、猟兵達に告げた。
「なんとアイスエイジクイーン様、7thKINGが決まったばかりだというのに、次なる8thKINGを目指して今から特訓をされているようなんですの!」
 やはり一流となれば覚悟も違う。エリルは理解を示すようにうんうんと頷いた。
「この前の戦争ではわたくし達が勝っているとはいえ、アイスエイジクイーン様の実力は相当なもの。皆様も良い訓練になるんじゃないかしら?」
 そう言うと、エリルは訓練の概要について説明を開始した。
「まずは、アイスエイジクイーン様の部下、四天王の皆様と戦って頂きますわ」
 アイスエイジクイーンの率いる四天王は皆選りすぐりのエリート達だ。1人1人かなりの強さを誇る上に――100人連れてきている。
「わたくし別に算数が出来ないわけじゃなくてよ。四天王が、100人、いますの」
 エリルが念を押すように告げる。まぁそういう世界だから今更細かいことは気にするまい。
 とはいえ、100人もの強敵が一斉にかかってこられたら、さしもの猟兵でも苦戦は免れまい。そこに、心配無用とエリルは笑う。
「皆様、四天王としての心得というものがあるのか、お一人ずつ挑んでこられるみたいですわ」
 なんだか釈然としないが一人ならばなんとかなるだろう。四天王たちを倒して見事アイスエイジクイーンに肉薄できれば、とうとうアイスエイジクイーンとのリターンマッチだ。
「アイスエイジクイーン様はご自分の鎧の中に閉じ込めていた『絶滅悪魔軍団』と共に攻撃を仕掛けてきますわ」
 絶滅悪魔はアイスエイジクイーンよりも強大な力を秘めている。まともにやりあっては勝ち目などないだろう。
「ですから、絶滅悪魔には目もくれず、アイスエイジクイーン様だけを狙ってくださいまし!」
 なお、今回主に呼び出す絶滅悪魔は車輪のついた暴走悪魔だという。トラックのような体勢で所かまわず突進してくるんだとか。
「さぁ皆様! 準備はよろしくて?」
 エリルがグリモアを掲げ、猟兵達を促す。
「アイスエイジクイーン様との特訓、頑張っていらっしゃい!」
 そして猟兵達は転送される。同じような口調のラスボスの元へ!

●猟兵の事が大大大大大好きな100人の四天王
「ふふ、来たわ来たわ、猟兵が」
「よぉし、早速やってやんぜ!」
「おっと、抜け駆けはなしですよ」
「そうだそうだ! アタシに暴れさせろ!」
「……ふっ、まったく五月蠅くてかなわん。ここは私が行こう。お前達は指をくわえてそこで見ているがいい」
 ……とまぁこんな感じのやりとりが各所で繰り広げられつつ、アイスエイジクイーンの配下たちは猟兵へと向かってゆくのであった。


G.Y.
 こんにちは。G.Y.です。
 デビルキングワールドの戦後シナリオ、アイスエイジクイーンとの対決です!

 第1章は集団戦です。
 100人いる四天王を次々蹴散らしてください。なお彼らはオブリビオンではありません。
 四天王はかなり強いですが、オープニングの通りの四天王しぐさが身についているので、単騎で襲ってきます。1人なら難なく倒せるでしょうから、うまいことやっつけましょう。

 第2章はアイスエイジクイーンとの対決です!
 アイスエイジクイーンは鎧の中に封印した『絶滅悪魔軍団』を解凍して襲い掛かってきます。
 絶滅悪魔達は強大で、勝ち目はほぼありません。相手にせず、アイスエイジクイーンを狙いましょう。
 今回解凍される絶滅悪魔は車輪のついたトラックみたいな悪魔です。突進を得意とし、悪魔らしく交通ルールの大半は破ります。

 それでは、皆さんのプレイングをお待ちしております!
114




第1章 集団戦 『幼き氷狼』

POW   :    魔狼の氷爪
【氷で出来た爪を作り出す】事で【狩りを行う魔狼】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
SPD   :    封じの氷塊
【口】から【猛吹雪】を放ち、【氷塊に閉じ込めること】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    吹き荒れる氷刃
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【氷の刃】で包囲攻撃する。

イラスト:常盤シルベ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ダーティ・ゲイズコレクター
ご依頼承りました!
私はダーティ!ダーティ・ゲイズコレクター!
凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王ダーティとは私のことです!

100人四天王勢ぞろいは相変わらず荘厳な景色ですねぇ
うー!私も早く四天王さんが欲しい!
そのためにも力と財産を蓄えないと!

(四天王たちの視線を{ゲイズ・パワー}に変換し身に纏うことで『オーラ防御』をしつつUC【至悪!罪業集塊理裂刃】で1本の刃を形成する)
む!狼に変身するとスピードとパワーが増しましたね
集団だと厄介ですが御一人なら…とう!
(『衝撃波』で空中にジャンプし飛びかかってきたところを『念動力』で捕まえてオーラの刃での反撃を狙う)


アシズ・アナトテ
流石はアイスエイジクイーン。
いつになるか分からぬ8thKINGを今から目指すとは大したものだ。
……猟兵に目覚めれば、自動的に7thKINGになれるが彼女ほどの力を持っても難しいか。分からぬものだ。

まあ、よい。それでは百人いる四天王の稽古を始めるとしよう。
『魔皇降臨』を発動。
巨大化して触手マシマシな戦闘モードに。

カキンカキンと四天王の攻撃を反射しながら、触手による攻撃。
稽古でもあるのでその動きを見切って、不味い部分は指摘して改善を促しましょう。
ある程度、稽古を積ませたら全方位触手攻撃で終了です。



 アイスエイジクイーンによる訓練依頼。指定された戦場には彼女と、彼女の率いる100人の四天王がずらりと並んでいた。
「100人四天王勢ぞろいは相変わらず荘厳な景色ですねぇ!」
 ダーティ・ゲイズコレクター(Look at me・f31927)がその光景に胸を躍らせた。
「うー! 私も早く四天王さんが欲しい!」
 念願のデビルキングになれたはいいが、部下はまだまだ募集中。ダーティはアイスエイジクイーン達の陣容に自分を重ねて、憧れを込めて見つめている。
「そのためにも力と財産を蓄えないと!」
 むふーと夢を掲げて、ダーティは未来に想いを馳せるのであった。

「流石はアイスエイジクイーン。いつになるか分からぬ8thKINGを今から目指すとは大したものだ」
  その威容を眺め、アシズ・アナトテ(魔皇・f34872)も感心したように言った。
 猟兵全員がデビルキングとなったことで、その座が空位になることは実質なくなった。こうなればもはや、デビルキング争奪戦は主催者のジャッジメントガールの気まぐれ次第。
「……猟兵に目覚めれば、自動的に7thKINGになれるが」
 逆に言えばそうなるが、そう思いながらも容易ではない。
「彼女ほどの力を持ってしても難しいか。分からぬものだ」
 猟兵への覚醒は半ば運命のようなもの。鍛錬でどうにかなるものでもないことは、猟兵であるアシズ自身がよくわかっていた。
「まぁ、よい」
 アシズは四天王達へと向き直り、告げた。
「それでは百人いる四天王の稽古を始めるとしよう」
「猟兵の皆様、よろしくお願いしますわ!」
 アイスエイジクイーンの号令と共に四天王が動き出す。
「ご依頼承りました!」
 ダーティが元気に返事をする。そして。
「私はダーティ! ダーティ・ゲイズコレクター!」
、胸をどーんと張って名乗りを上げた。
「凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王ダーティとは私のことです!」

「へぇ、あいつ面白いね」
「ふふ、楽しそう。私がちょっと遊んであげるわ」
 四天王の一人『幼き氷狼』の少女が舐めた態度で前に出る。氷の爪を生やすとともに咆哮を上げ、ざわざわと全身から毛が生えてゆく。
「む! 狼に変身しましたね!」
 ダーティが氷の爪を持つ魔狼を睨み返す。
「私のスピードとパワーに勝てるかな?」
 魔狼が大地を駆ける。それに合わせるように、ダーティも手を掲げる。
「常闇に蠢き今世を穢す背徳の力よ!邪なる王の皮を切り裂きその鋒を示せ!」
 四天王達から浴びた注目が赤紫のオーラとなって、ダーティに力を与える。そしてその矢印はオーラの刃となり、ダーティの剣となった。
「集団だと厄介ですが御一人なら……とう!」
 どん、と地面に衝撃波を放ちダーティが宙に舞う。
「はっ!?」
 魔狼がダーティを追って顔を上げようとした途端、身体が動かなくなる。ジャンプで敵の視界から外れた瞬間、念動力を放って魔狼の動きを止めたのだ。
「たぁぁっ!」
「きゃいんっ!!」
 オーラの刃が魔狼を切り裂いた。少女は狼化を解き、痛そうにその場を離れてゆく。

「ふっ、あいつは氷狼の四天王の中でも最弱」
「四天王の面汚しね。次はあたしよ」
 四天王ムーブを見せながら次の氷狼が魔狼化し、猟兵達へと向かってゆく。しかしその先にはアシズがいた。
「終焉である」
 その身体から生える触手の数が実に2倍に増え、ぐねぐねと揺れていた。
 魔狼はその一本にがぶりと噛みついた……その瞬間!
「ぎゃぃんっ!?」
 その牙が魔狼自身に深く食い込んだのだ。
「敵の状態を良く見ることだ」
 魔皇降臨。それはあらゆる攻撃を弾き返す無敵の城壁。痛がる魔狼をぺしりと触手で払って、アシズは四天王への改善を促す。ある程度のところで触手を一気に放出。全方位攻撃を繰り出せば、難なく二人目が撃破されてしまう。
「ふふ、二人ともだらしない。でも私は前の二人のようにはいかないわ」
 そう言って即座に三人目がゆく。
「うむ、だが攻撃が直接的である。そのスピードをもっと活かすべきであろう」
「くぅん……」
 お尻に大きな噛み跡を作って、三人目はあっけなく退場。続けてやってくる奴らにも、アシズは一人一人指導をしながらあしらってゆくのであった。
 こうして猟兵達に向かっていった四天王達は、たっぷりの四天王しぐさを見せつけつつ、次々と撃破されていった。
 しかし、得るものもあったはずだ。きっと彼女らは今回の経験を得て、一回りも二回りも成長したことであろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

四王天・燦
《狐姉妹》

クイーンとは幾度も凍らせ凍らされた仲だ
妙な友情を覚えている
お中元に冷凍きつねうどん101食を渡して、訓練に付き合うよ

先ずはシングル戦だ
懐に炎の符を仕込んで氷結耐性は準備している
神鳴一閃で吹雪を斬って突っ切るぜ
妖魔覚醒で髪をクラウドジェリーの海月触手に変えてあれこれ悪戯したり、刺胞毒の麻痺攻撃でギブアップを誘うよ

お次は焔と組んでタッグマッチだね
タッグ名はオキツネーズでどや?

プロレスじゃねーからノータッチで騙し討ちするぜ
稲荷符からの火属性攻撃の狐火で焔を援護したり、白狐様に相乗りして触手で迫る、ぐへへへ
yes、とっておきだー♪

最後は暴走気質な触手が焔に迫るのを慌てて抑えるのでした、まる


四王天・焔
《狐姉妹》

●心情
アイスエイジクイーンさんとの特訓かぁ、何だか面白そうだね。
その為にも、まずは100人の四天王をどんどん蹴散らして行こうね!

●行動
まずは1体1で戦うね。
「四天王も氷使いなんだね、それならこっちは炎属性で行くよ!」
白狐召還符(UC)に騎乗して
【属性攻撃】で狐火属性を強化し【ブレス攻撃】を放ち
焔自身も白狐様に騎乗して【フローレ】で【ランスチャージ】を決める。

燦姉とタッグ戦で、2対2での四天王戦に持ち込むよ。
燦姉と白狐様に【2人乗り】して、一気に突撃だよ。
「燦姉、とっておきの一撃をお願いするね」

敵の封じの氷塊には、【氷結耐性】で耐える様にしつつ
氷塊を狐火で溶かす様にするね。



 アイスエイジクイーン率いる四天王軍団との対決は、猟兵達が断然優勢であった。
 なんてったって四天王は一人一人向かってくるのだ。しかし、四天王達の間ではそれがお作法のようであるのだからきっと仕方がない。
 しかしそれでも、100人もの四天王を相手にするのは骨が折れるというものだが、四王天・燦(月夜の翼・f04448)と四王天・焔(妖の薔薇・f04438)の姉妹はどこか楽しそうにしていた。
「アイスエイジクイーンさんとの特訓かぁ、なんだか面白そうだね」
 焔の言葉に燦が頷いた。
「あぁ、クイーンとは幾度も凍らせ凍らせられた仲だ。訓練に付き合おうぜ」
 燦はアイスエイジクイーンに妙な友情を感じつつ、冷凍うどん101食のお中元とともに馳せ参じていた。
 しかしいきなりアイスエイジクイーンとの戦いとはいかないらしい。
「その為にも、まずは100人の四天王をどんどん蹴散らして行こうね!」
「おっし、行こうぜ!」
 焔と燦に応じるように、四天王として名を連ねる『幼き氷狼』が前に出る。
「ふふ、私は他の四天王と違って卑怯なことはいたしません」
 ふぅ、と息を吐けば、氷狼から猛烈な冷気が吹き荒ぶ。その冷気はたちまち戦場全体に広まり、猛吹雪となって燦と焔を分断してしまう。
「一対一といきましょう」
 にやりと笑う氷狼達。武器として氷の爪を鋭く伸ばし、燦、焔へとそれぞれ一人ずつ向かってゆく。

「焔、まずはシングル戦だ!」
「わかったよ、燦姉」
 吹雪の奥から聞こえた姉の声に返事をした後、焔は改めて周囲を見渡す。
「四天王も氷使いなんだね」
 アイスエイジクイーンの配下となれば、やはり属性も偏るのかもしれない。ともあれ。
「それならこっちは炎属性で行くよ!」
 焔は白狐召喚符を取り出し、呼ぶ。
「符よ妖の郷への扉を開け。おいでませ白の御狐様」
 その呼びかけに呼応して、焔の身長の2倍はある白狐が現れた、白狐は挨拶とばかりに蒼い狐火を吐いてみせると、風にますます燃え上がり、周囲の雪を溶かしてゆく。
「行こう、白狐様」
 焔は白狐に跨ると、蒼い炎と共に氷狼へと向かってゆく。
「炎ごと凍らせてあげる……!?」
 向かってくる焔達に向かい、氷狼はより一層吹雪の勢いを強めるが、白狐の炎の方がそれを上回る。焔の力を上乗せした炎は、吹雪の中であっても蒼く輝きを増すばかり。
「さぁ、フローレ、白狐様」
 焔がドラゴンランスを構え、氷狼へと狙いを定める。焔達は、吹雪を貫くように一気に大地を蹴った。

 一方、燦はというと。
「ふふふ、この猛吹雪の中じゃ、まともに動けないでしょう?」
 雪と氷に覆われた塊を前に、氷狼が勝ち誇り、笑っていた。
 吹き荒れる吹雪の中に燦は閉じ込められてしまったのだ。
「さぁ、氷塊になった様子を見て――……!?」
 そう言って近付く氷狼が驚愕する。渦巻く吹雪が突如、目の前で真っ二つにされたのだから。
「どうしてっ!?」
 その中心にいたのは燦。吹き荒れる吹雪を強引に斬り裂いて、燦が前へと大きく踏み込んだ。
「アタシも氷結対策くらいは準備してるっつの」
 燦は懐に仕込んだ炎の符を見せて笑い返す。虚を突かれた氷狼へと難なく肉薄すると、その髪をクラウドジェリーの触手へと変化させてゆく。
「きゃんっ!?」
 触手が氷狼に巻き付き、その先端の刺胞毒が氷狼の身体を痺れさせる。もうこうなれば、まな板の上の鯉。
「さぁ、楽しもうぜぇ?」
 いやらしい手つきで指をワキワキさせ、燦が氷狼へ近付いてゆく。
 氷狼はきゅーんきゅーんと涙目で鳴きながら迫る燦を見つめる他、出来ることはなかった。

「いっけぇーっ!」
 白狐の蒼い炎と共に突き立てられた焔のドラゴンランスが、吹雪とともに氷狼を貫いた!
「きゃおーん!!」
 吹き飛ばされてゆく氷狼。それと共に吹雪は晴れ、分断されていた姉妹も再会する。
 そこにいたのは、顔を真っ赤に染めてふにゃふにゃになった表情の氷狼と、触手で氷狼を絡め取る燦の姿であった。
「燦姉、何してたの?」
「……ちぇー、これからがいいとこだったのにぃ」
 しぶしぶ氷狼を離す燦。氷狼は腰に力が入らない様子でギブアップを宣言し、その場から離れてゆく。

「正々堂々なんて言っておいてやられるなんて格好悪ーい」
「姉さん、ここは私達姉妹がやっちゃいましょう?」
 そんな戦いを見ていた四天王のうち、どうやら双子らしい氷狼の二人が前に出る。再び凄まじい冷気が戦場中に広がり始めた。
「お次はタッグマッチだね。……タッグ名はオキツネーズでどや?」
「うん、焔達の力、見せちゃおう」
 燦の提案に笑って返す焔。こうして、姉妹対決が幕を開けた!

「あはは、凍っちゃえ!」
 吐き出された吹雪に白狐の炎で対抗しながら、焔は燦に手招きをする。
「燦姉」
「あぁっ」
 白狐の背に燦が乗ると、白狐が走り出す。
「一気に突撃だよ!」
 焔の号令に従い、白狐はぐんぐんと速度を増してゆく。
「姉さん、交代よ!」
 それに応じて氷狼側も攻守を入れ替え、妹が氷の爪で待ち構える。
 白狐様の蒼い炎をかいくぐり、息を吐く。発せられた吹雪とともに生まれた氷塊が二人を閉じ込めようとした時、白狐様の背に狐火が灯った。
 それに気付いた氷狼の姉が叫ぶ。
「ちょっと! あっち二人同時に攻撃してくるじゃない!」
「プロレスじゃねーからな!」
 燦はほくそ笑みながら狐火を放つ。同時に二人を包もうとした氷塊は白狐の炎と突進により砕け散り、不意を突かれた氷狼の姉妹は炎に包まれる。
 勝負はいつでもノーロープ。このワルワルな騙し討ちは氷狼達を感嘆させ、思わず吹雪の勢いも弱まってしまう。今こそが好機!
「燦姉、とっておきの一撃をお願いするね」
「任せとけ!」
 ますます加速してゆく白狐の背で、威勢よく答える燦。しかし焔は気付いていない。燦の口から涎がだらしなく垂れていたことを。
「ぐへへへ」
 再び燦の髪がクラウドジェリーの触手に変わってゆく。
「とっておきだー♪」
「きゃぁあっ!?」
 白狼姉妹をぐるんと絡め取り、再び刺胞の毒とやらしい手つきの攻撃が始まった。
 こうなったらもう止める手立てはない。触手は欲望のままに蠢いて氷狼達の戦意を削ぎ、もはや勝負は完全に決した。

 ――が。
「わ、ちょっ、待て!!」
 勢い余ってクラウドジェリーの触手が焔にまで伸びようとしていた。やりたい放題やってしまったせいか、触手が燦の欲望に忠実すぎたせいか、ともかく暴走気味のそれを燦は慌てて抑える。
 最後はどうにも締まらない燦なのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アルテミシア・アガメムノン
ほほほ、数の利を活かさずに一人ずつ。
お約束を理解したよい四天王さん達ですわね!
……でもこの纏まりのなさ、一番強い方が出てきなさいって言ったら内部抗争が始まりそうですけれど大丈夫でしょうか?

いえ、そんな無粋なことはしませんわよ。わたくしの相手は貴方?
それでは始めましょうか。

と『地母神の戦域』を発動して、戦場全体を輝く霧が覆います。
敵SPDUCの口から放たれる猛吹雪は空間全体から発現する神炎で相殺。
そうしている間に間合いを詰めて万物を切り裂く『クロノスの大鎌』を具現化。ズンバラリンと斬り裂きます。

さあ、次はアイスエイジクイーンさんですわね!



 アイスエイジクイーンの特訓の為に馳せ参じた、100名の四天王。彼女達はその数を減らされてもなお、余裕の表情で笑っていた。
「あはは、皆だらしないなぁ、ボクが四天王のなんたるかを見せてあげるよ」
「ほう、大きく出たわね」
「お手並み拝見といこうじゃない。泣いても助けてあげないわよ?」
 こんな感じで、大物感を出すのに皆夢中なのである。
「ほほほ、数の利を活かさずに一人ずつ……お約束を理解した良い四天王さん達ですわね!」
 アルテミシア・アガメムノン(黄金の女帝・f31382)が縦ロールを揺らしながら優雅に笑った。
 四天王といえばこうでなくては。しかしそれと同時に、ふとある疑問が頭をもたげる。
「……でもこの纏まりのなさ、一番強い方が出てきなさいって言ったら内部抗争が始まりそうですけれど大丈夫でしょうか?」
 その後の流れは想像に難くない。ひょっとして四天王達を倒すにはそれが一番の近道なのか、それもそれでワルだなとも思ったが。
「そんな無粋なことはしませんわよ」
 当然とばかりに、アルテミシアは笑うと、向かってくる『幼いき氷狼』に堂々と告げる。
「わたくしの相手は貴方?」
「うん、ごめんって言っても許してあげないから!」
 氷狼は自信たっぷりに頷いて、バチバチと火花を散らす。
「それでは始めましょうか」
 アルテミシアはそう言うと、優雅な所作で氷狼を迎え撃つ。対する氷狼は大きく息を吸い……強く吐き出した!
 びゅぅ、と冷気が吹き荒ぶ。氷の力を持つ彼女らが生み出した猛吹雪である。
「この吹雪の中で、凍らせてあげるよ!」
 吹雪の中で氷狼が笑う。雪と風がアルテミシアを襲い、視界がうっすらとぼやけ、輝いてゆく。
「へぇ、まるでダイヤモンドダストね」
「あの娘、いつの間に……」
 勝負を見守る四天王達が口々に評価する。しかし、当の氷狼は困惑の表情を浮かべていた。
「こ、こんな現象知らない……!」
「そう、この戦場は既にわたくしの支配下にあります」
 吹雪の中からアルテミシアがしずしずと歩み出ると、その周囲が突如強く発光する。
「あ、あついっ!?」
 その光は炎であった。吹雪を吹き飛ばすように神の炎が広がってゆく。
「これぞ地母神の戦域」
 驚愕する氷狼に、アルテミシアは悠々と近付いてゆく。
「……そ、そんなっ」
「御覚悟」
 その手に『クロノスの大鎌』を構え、振りかぶる。
「きゃおぉぉ~~んっ!」
 万物を切り裂く刃は氷狼を切り裂き、戦場から吹き飛ばしてゆく。
「さぁ、次はアイスエイジクイーンさんですわね!」
 アルテミシアは大鎌を向けて、アイスエイジクイーンに告げる。だが。
「おぉっと待ちなよ、あいつを倒すなんてやるじゃないか。次はアタシが相手になるよ」
 そこに新たな四天王が現れる。その姿にアルテミシアは落ち着き払って微笑みを向ける。
「えぇ、かかっていらっしゃい」
 アルテミシアと四天王達の戦いは、まだまだ続くのであった!

大成功 🔵​🔵​🔵​

テフラ・カルデラ
※絡み・アドリブ可

四天王も氷系の悪魔になりますね…
ここは氷結対決!【全てを凍てつかせる小さな妖精】を召喚!
お互い凍らせ合いましょう!(四天王一人ずつ)
…多分、次第に見切られてしまうので全てさばき切れないでしょう…
しかし凍らされても妖精さんが仕返ししますっ!



 アイスエイジクイーン率いる100人の四天王達に対する猟兵達の快進撃は続いていた。
 一人一人現れる四天王をちぎっては投げ、ちぎっては投げ。アイスエイジクイーンに肉薄するのも時間の問題であろう。
 そんな戦いの様子を眺めて、テフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)はふむと思案する。
「四天王も氷系の悪魔が多いんですね……」
 現に、四天王の多くは『幼き氷狼』の少女達である。さてそんな相手にどうするか。
「ここは氷結対決です!」
 目には目を、歯には歯を。テフラはその手から小さな妖精を呼び出した。
「さぁ妖精さん、頼みましたよ♪」
 現れた妖精は『全てを凍てつかせる』力を持つという。妖精はテフラの手から離れ、くるくると舞い上がると、その姿を景色に溶け込ませる。
「お互い凍らせ合いましょう!」
 そんな風に無邪気にテフラに、氷狼はやれやれ、といった感じで溜息をつく。
「氷で私に勝とうなんて……舐められたものね……」
 そう言うと、氷狼は氷の刃を爪に宿して宙に浮く。そして複雑な幾何学模様を描きながら、テフラへと一気に接近し、その氷の刃をテフラへと突き立てようとした。
「……あれ」
 氷狼の動きが止まる。すると次第に、カチ、コチとその身体が固まってゆくではないか。
 実は、妖精は姿を見えにくくしただけで、そこにいたのだ。
「その妖精さんは触れたものをみーんな凍らせちゃうんですよ!」
 えっへんと胸を張るテフラ。これでもはや、氷狼は戦闘継続不能だろう。
「やるやんアンタ、けど、その技見切ったで」
 そこに、新たな四天王が現れる。同じく氷の刃を纏って、テフラへと襲い掛かる!
「うぅっ……あれっ?」
 身構えたテフラが、ふと違和感に気付く。なんだか自分と四天王の動きが鈍い。
「あ、あれ?」
「そ、そんなん知らんで……っ!」
 悪戯好きな妖精さんは、こっそりテフラの背後に回り、二人を巻き込んで凍らせたのである。
 こうして、四天王の何人かを倒すことに成功したテフラであったが、最後は一緒に凍り付いてしまうのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

エドゥアルト・ルーデル
100人の幼女を恋人にしていいのか!?

やはり可愛い幼女ならば…一人ずつ相手をしなければ無作法と言うもの…それに特訓でござるからな!範囲行為でぶちのめすのも百万点の紳士のやる事ではないでござるね!
とりあえず【魔狼】形態と互角に渡り合えるように拙者も変身しとくか!【流体金属】君を拙者の身体にIN!ウッ!キッ…キマルッ!

これが拙者のハンサム形態!反応速度向上では拙者も負けないでござるよ!反射と思考の融合だァ!
氷の爪には文字通りの鉄の拳で打ち合い!不定形ボディにて不意を打ちながら圧倒でござる!
デュフフ…悔しがるさま…おかわいいこと…

さあ次の四天王はかかってきな!一人ずつ全員可愛がってやるでござるよ!



「ええっ、100人の幼女を恋人にしていいのか!?」
 突如としてエドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)がそんなことを口走った。
 しかし、そんなこと誰も言ってない。それでもルーデルはもう舞い上がっちゃって、恋人100人連れてデートしたらどうなっちゃうかなー、なんてことを考えてたりしている。
「ねえ、あいつ殺しちゃっていいよね?」
 ルーデルを指さして、幼き氷狼が言う。そんな言葉も四天王しぐさの一つなのだが、なんだかちょっと状況にマッチしている感じもする。
「やはり可愛い幼女ならばー……一人ずつ相手をしなければ無作法というもの!」
 それはそれとして、ルーデルも覚悟を決めたようだ。
「特訓でござるからな! 範囲行為でぶちのめすのも百万点の紳士のやる事ではないでござるね!」
 うんうんと大きく頷いて、ルーデルは戦闘態勢へと移るのであった。

「ぐぅぅ、ぐるるるる!」
 氷狼の身体が長い毛に覆われてゆく。氷の爪を携えた魔狼形態へと変化したのだ。
「むむ、とりあえず拙者も変身しとくか!」
 そうして取り出す流体金属君。それをぎゅっと胸のあたりに押し付ける。
「ウッ! キッ……キマルッ!」
 ちょっとヤバいものを摂取したような状況のルーデル。しばらく呻いた後に立ち上がると、メタルな黒髭を撫でてフッとニヒルに笑う。
「これが拙者のハンサム形態! 反応速度向上では拙者も負けないでござるよ!」
 ぎらりと輝くボディを誇示し、ルーデルが魔狼へと向かってゆく。
「うおおっ!!」
「ぎゃいんっ!」
 ばぎゃぁっ、と鋼の拳を打ち付けて、魔狼の氷の刃を打ち砕く。続けて体内から流体金属を放ち、不定形なボディを魔狼の背後へと忍ばせる。
「不意打ちでござる!」
 流体金属が背中から魔狼を打ちのめす! おぉ、意外にもまともな戦いだ! しかし。
「うぅ……この私が、この私がぁっ!?」
「デュフフ……悔しがるさま…おかわいいこと……」
 打ちのめされた氷狼を眺めて、流体金属君と一緒に鼻の下を伸ばしながら頷くルーデル。やっぱりテカテカなハンサム顔になっても、ルーデルはルーデルのようであった。

「さぁ、次の四天王はかかってきな! 一人ずつ全員可愛がってやるでござるよ!」
 メタルな歯をぎらんと輝かせて物理的に眩しい笑顔を向けるルーデル。
 その姿に氷狼達はぞっと背筋を凍らせながらも、一人一人ルーデルへと向かってゆくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
「ご主人サマ!お稽古らしいよ!」
知ってるわ!
とは言え自分を高めるその意気はいいな
そしてデビルキングを目指す僕としては配下となりえる奴らを鍛えるのも吝かじゃねー

今回はお前は応援してろ
「ちぇー☆」今回は応援席で応援モード機神

取り合えず…お前らは強い
だから…僕も容赦しねーですよ

【情報収集・視力・戦闘知識】
相手の動きや攻撃の癖を把握

【念動力・弾幕・スナイパー・空中戦】
高速で飛び回りながらも常に敵の観察を続ける
その故で念動光弾を乱射して動きを封じ
さて…氷が得意なようだがここは一つ熱くなりましょうか?

【属性攻撃・二回攻撃・切断・盗み攻撃】
UC発動
炎属性を付与して強化
後は全てを焼き尽くす炎を纏ったまま抱擁



 猟兵達を巻き込んだアイスエイジクイーンの特訓バトルはいよいよ佳境を迎えようとしていた。
 一人一人挑んでくる四天王は次々と倒され残る数も少なくなった。間もなくアイスエイジクイーンへと肉薄できるだろう。
「ご主人サマ! お稽古らしいよ!」
「知ってるわ!」
 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は自身のキャバリア(の少女形態)メルクリウスを冷たくあしらい、状況を見極める。
「……とは言え、自分を高めるその意気はいいな」
 アイスエイジクイーンを見やり、小さく頷くカシム。それに、既にデビルキングの称号は得たとはいえ、さらなる高みを目指すカシムにとって、この世界の住人を鍛えるというのも悪くないと思えた。
「ということで、今回お前は応援してろ」
「ちぇー☆」
 背中にぴったりくっつくメルクリウスが応援席へと向かっていくのを確認すると、四天王へと向き直る。
「へぇ、一人で戦おうなんてなかなか根性あるじゃん?」
 四天王の一人、幼き氷狼が笑う。
「気に入ったよ!」
 そう言うと、全身を毛皮で包み、氷の爪を伸ばす。氷狼は魔狼形態となって、カシムへと襲い掛かる。
 それを落ち着いて見定めて、カシムは空へと飛び上がる。
「取り合えず……お前らは強い」
 念動力を両手に溜めて、カシムは告げた。
「だから……僕も容赦しねーですよ」
 同時に念動力で生み出された光弾を放つ。魔狼は強化された反応力でそれを避け、さらに速度を増しながらカシムへと迫る。しかし、それは魔狼の動きを観察したカシムによる計算され、制御された動きであった。
「さて……氷が得意なようだが、ここは一つ熱くなりましょうか?」
 肉薄しようとする魔狼に、カシムが微笑みかける。直後、カシムの身体が熱を発し、どろりと溶け出したのだ。
「万物の根源よ……帝竜眼よ……炎の竜種を束ねし竜の力を今こそ我が身に示せ……!」
 カシムの肉体に現れたのは、超高熱溶岩流。その身体で、迫る魔狼を抱き止める!
「きゃいん、きゃいん!!」
 全てを焼き尽くす炎に、氷など意味を為さない。爪が砕け、毛が燃え、まもなく氷狼の姿へと戻る。
「ま、負けた~~……!」
 ぶすぶすと焦げた毛から黒い煙を上げながら、氷狼が落ちてゆく。
「さぁ、次はどいつですか?」
 にこりと笑うカシムに、四天王達は戦慄するのであった。

 そして、全ての四天王が倒された。
 残すはアイスエイジクイーンのみである!

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『西のラスボス『アイスエイジクイーン』解』

POW   :    氷河期召喚術『ジュデッカ』
レベル×1体の【絶滅悪魔軍】を召喚する。[絶滅悪魔軍]は【氷】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD   :    氷河期魔法『アイスエイジ』
戦場全体に【悪魔も凍てつく氷河期の寒波と吹雪】を発生させる。敵にはダメージを、味方には【量産型「絶晶」の装着】による攻撃力と防御力の強化を与える。
WIZ   :    合体氷河期魔法『ディノホロボシータ』
自身と仲間達の【放つ、氷属性の攻撃魔法】が合体する。[放つ、氷属性の攻撃魔法]の大きさは合体数×1倍となり、全員の合計レベルに応じた強化を得る。

イラスト:屮方

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 配下の四天王達はことごとく敗れ、残すはアイスエイジクイーンその一人のみとなった。
「おーっほっほっほ! 皆様、ここまで来れたこと、褒めて差し上げますわ」
 アイスエイジクイーンは高笑いと共に猟兵を迎える。それと同時に、彼女は自身の自動鎧『絶晶』を溶かし、周囲に新たな悪魔を呼び出していた。
「皆様といえど、この絶滅悪魔軍団に敵うと思いまして?」
 悪魔達は、四肢に車輪を付け、背に大きな荷物を背負っていた。
 四つん這いになれば丁度トラックのような感じだ。トラックの悪魔とでも言うのだろうか。
「さぁ、この絶滅悪魔軍団とわたくし……両方を相手にして皆様は勝つことが出来ますかしら!?」
 再び大きな高笑いと共に、アイスエイジクイーンが戦闘態勢を取った。

 絶滅悪魔軍団は極めて強力な悪魔である。おそらく猟兵であってもまともに戦っていては勝つことは出来ないだろう。
 攻撃方法もトリッキーだ。突進や轢き潰しは勿論、反対車線アタック、ガードレールぶち当たりジャンプ、レッカーワープ等様々な手法で攻撃を仕掛けてくる。
 だが、彼らを倒す必要は無い。トラックの悪魔達の攻撃をかいくぐり、アイスエイジクイーンを倒しさえすれば、この勝負は決着する。狙うはアイスエイジクイーンただ一人!

「皆様! いざ尋常に……勝負ですわ!!」
 アイスエイジクイーンの号令とともに、猟兵達の挑戦が始まった!
ダーティ・ゲイズコレクター
(敵の視線を{ゲイズ・パワー}に変換し身に纏い『オーラ防御』して身構える)
現れましたね!絶滅悪魔軍団!
確かに正々堂々と戦えば勝ち目はないでしょう!
ですが私はワルなのでズルします!
(【毒悪!潜侵魂穢刃宮】発動)
これで絶滅悪魔軍団は封じ込めました!
あとはアイスエイジクイーンさんに{ダーティテイル}を使った振り子『催眠術』を仕掛けて
私が今の場所に居るかのように認識阻害を起こさせ
その隙に私は『地形破壊』『トンネル堀り』でアイスエイジクイーンさんの足元まで掘り進み
{ダーティガントレット}で『衝撃波』を纏ったアッパーカットと
{ダーティグリーヴ}による『斬撃波』を纏った空中回し蹴りのコンボで強襲します!



「現れましたね! 絶滅悪魔軍団!」
 アイスエイジクイーンの呼び出したトラックの悪魔に向かって、びしっと指を突き付ける。
「おーっほっほっほ! 彼らをかいくぐってわたくしの元へと来れるかしら?」
 高らかに笑うアイスエイジクイーンを守るようにトラックの悪魔達がぶんぶんと走る。その動きは無軌道で、勢いよくバックしたり思い切り突進したりしている。まさに悪魔である。
「確かに正々堂々と戦えば勝ち目はないでしょう!」
 ダーティは素直に認め、うんうんと頷いた。しかし当然、その瞳から敗北の意志は伺えない。何故ならダーティは視線誘導の悪魔。彼女に集まる視線は彼女の力となり、そして。
「私はワルなのでズルします!」
 ダーティが宣言した直後、ダーティの周囲より矢印のオーラが飛び出し、戦場全体を覆い始めた。
「現世に蔓延りし見えざる穢れよ!その身に触れし魂に刃を刻め!」
 オーラがトラックの悪魔達を包んでゆく。トラックの悪魔達がそのオーラに向かって突進すれば、がんと透明な壁にぶつかり横転してしまう。これは潜侵魂穢刃宮。矢印のオーラを放つ透明な迷路である。
「これで絶滅悪魔軍団は封じ込めました!」
 残るはアイスエイジクイーン一人のみ。ダーティは尻尾を自然と、振り子のように振りながらアイスエイジクイーンへと向かってゆく。
「ほほほ、それで完全に封じたと思って?」
 アイスエイジクイーンの号令と共に、トラックの悪魔が迷路から消えた。レッカーワープで迷宮を脱したのだ!
「いきますわよ! 合体氷河期魔法『ディノホロボシータ』!」
 アイスエイジクイーンの放つ氷の魔法によって作られた氷の道路に乗って、トラックの悪魔達が滑ってゆく!その速度はどんどん上がってゆき、物凄い勢いでダーティへと襲い掛かる!
「一発撃退ですわー!!」
 トラックがダーティへ衝突した……かに思った瞬間、ダーティをすり抜けてトラックの悪魔達が遠くへと滑ってゆく。
「ま、まさか!?」
 アイスエイジクイーンが目をこする。よく目をこらして見れば、ダーティの姿がなくなっているではないか。
 だがそこでアイスエイジクイーンは気が付く。いいや、今いなくなったのではない。最初からそこにいなかった。
「あそこにいるように、認識させられていた……!?」
 アイスエイジクイーンが驚愕する。決め手はダーティが振った尻尾の動きである。あれが催眠効果を発揮し、アイスエイジクイーンの認識を狂わせたのだ。
「……では本物は……!?」
 再び目をこらせば、ダーティのいた場所に穴が開いている。まさか、そう直感した瞬間、足元が爆発した。
「アッパーカーット!!」
 地面から勢いよく、ダーティが飛び出した!
 ガントレットに衝撃波を纏わせた一撃はアイスエイジクイーンの顔を思い切り抉り、続けてダーティは身体を捻る。
「空中、回し蹴りぃっ!」
「きゃああっ!!?」
 ダーティの回し蹴りがアイスエイジクイーンの胴体に沈み込む。重いダブルのコンボがアイスエイジクイーンに叩き込まれたのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

カシム・ディーン
「ご主人サマ!トラックだよ!トラックの悪魔達だよ!」
此処は一つメルシーに機神に…ん?
「もきゅもきゅ!もきゅー!」(荒ぶるモラ・カー
「ご主人サマ!ジヘー君がやる気だよ!」
いいだろう…ジヘー君!その革命パワーを見せてみやがれ!
「もきゅ!」
ジヘー君搭乗!

【情報収集・視力・戦闘知識】
悪魔軍団の動きと陣形
クィーンへの突破口を見出す!

【結界術・弾幕・念動力・空中機動・スナイパー】
念動障壁を纏ったまま悪魔軍団とのカーチェイス
そして攻撃は結界を張って防ぎ!
メルシーが念動光弾乱射で吹き飛ばす!

【空中戦・二回攻撃・切断・属性攻撃・盗み攻撃・盗み】
クィーンにたどり着けば飛び出しUC発動
超連続斬撃から武装を強奪!



 応援席から元気に戻ってきたメルクリウスが、現れた絶滅悪魔軍団を指さしてはしゃぐ。
「ご主人サマ! トラックだよ! トラックの悪魔達だよ!」
 カシムもその言葉に、ふむと腕を組む。
「此処は一つメルシーに機神に……ん?」
 そこにもきゅーもきゅーとエンジン音(?)を響かせて、スーパーなモラ・カー、ジヘー君が現れる。
「もきゅもきゅ! もきゅー!」
 もっふもっふと身体を大きく揺らして自己主張するジヘー君。
「ご主人サマ! ジヘー君がやる気だよ!」
 メルクリウスの言葉に、カシムも大きく頷いた。
「いいだろう……ジヘー君! その革命パワーを見せてみやがれ!」
「もきゅ!!」
 自信たっぷりに返すジヘー君に乗り込んだ二人は、しっかりとシートベルトをしてから走り出すのであった!

「氷河期魔法『アイスエイジ』!」
 アイスエイジクイーンが絶晶の手に携えた王笏を掲げると、戦場に吹雪が吹き荒れる。吹雪は絶滅悪魔軍団に量産型の『絶晶』を纏わせ、さらに突進力を増してゆく。
「来たよ、ご主人サマ!」
 メルクリウスの言葉に、カシムが強くハンドルを握る。
「あぁ、頼んだぞジヘー君!」
「もきゅ!」
 返事と同時にハンドルを切ると、吹雪の勢いに逆行するようにジヘー君が滑ってゆく。
「暖かそうな毛も、凍らせてしまいますわー!!」
 アイスエイジクイーンが吹雪を強める。しかしそれを念動障壁で防御しながら、ジヘー君は進んでゆく!
「メルシー!」
「はぁい!」
 カシムの言葉に従って、メルクリウスが念動光弾を放つ。攻撃はトラックの悪魔達へのダメージとはならないが、足止めにはなったようだ。
 二人のアシストを受け、ジヘー君の気合も最高潮、滑りそうになるタイヤを激しく回転させて、アイスエイジクイーン目掛けて一気に加速してゆく。
「いくぞメルシー! 魔力と思考をリンクさせろ!」
「ラジャったよご主人サマ♪」
 二人の魔力が、ジヘー君に力を与えた。ジヘー君は超加速の末に空へと舞い上がり、超高速機動を実現したのだ。
「今だ!」
 アイスエイジクイーンの眼前へと肉薄した瞬間、カシムとメルクリウスがジヘー君から飛び出した。
「メルシーとご主人サマのスペシャルアタック見せちゃうぞ☆」
 カシムのソードブレイカーとメルクリウスのハルペー、二人の刃がアイスエイジクイーンへと放たれた。
「きゃああっ!!?」
 超高速の斬撃は、アイスエイジクイーンに深く抉り込まれた。それは彼女に傷を与えただけでなく絶晶の一部が砕け飛ぶほどであり、カシムはそれを奪い取ると、揚々とクイーンの元より離れてゆく。
「よぉし、よくやったぜジヘー君!」
「もきゅっ!」
 再びジヘー君に乗り込んだカシム達に労われ、ジヘー君は自慢げに鳴くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

テフラ・カルデラ
※絡み・アドリブ可

トラック…トラック…!?
とりあえず手間取っていると面倒なのでここは【固化塗料粘液散布】で足止めしながらさっさと突破していきましょうか!
クイーンのところまで来たら【石化の杖】と【石化ポーション】を一緒に使って攻めていきます!
どちらが美しい像になるのか勝負なのですっ…!



「トラック……トラック……!?」
 絶滅悪魔軍団に対して、テフラが二度見する。
 なにせ、トラックの悪魔なのだ。絶滅してるのに。
「ほーほほほほ! さぁ絶滅悪魔軍団の皆様、行きますわよ!」
 面食らうテフラに向かって、アイスエイジクイーンが容赦なく襲い掛かる。
 合体氷河期魔法『ディノホロボシータ』。アイスエイジクイーンの放つ氷の魔法に乗って、トラックの悪魔達がテフラへと突進してゆく!
「と、とりあえず手間取っていると面倒です。ここは……」
 そうしてテフラが取り出したのは、特製の塗料である。
「キマフュ製特殊塗料! 浴びると固まるよ! 触れても固まるよ!」
 塗料を道路にべしゃっと振りまくと、突進してくるトラックが塗料を踏んで固まってしまう。
 しかし、それは諸刃の刃。この塗料、触れば固まるというのは何も敵だけではない。
(「自分も固まっちゃうけど……」)
 固まってしまったトラックと、塗料を避けながら、テフラがアイスエイジクイーンへと向かってゆく。
「さぁ、アイスエイジクイーンさん!」
 テフラは石化の杖と石化ポーションを手に、アイスエイジクイーンに叫びながらポーションを投げつけた。ポーションは上空で割れて、中の液体をアイスエイジクイーンは浴びてしまう。
「きゃっ、これは……身体が石化してゆくっ!?」
 ポーションを受けた場所から、アイスエイジクイーンが石化してゆく。
「くっ、このような……っ!」
 絶晶を溶かして石化した場所を分離させてゆくアイスエイジクイーン。しかし、テフラの持つ石化の杖による魔法が、分離させたそばから再び石化させてゆく!
 だが、テフラもその手や身体に、自分の撒いた塗料がくっついてしまっていた。
「どちらが美しい像になるのか、勝負なのですっ……!」
「そ、そんな対決したくありませんわ~~~!!」
 にやりと笑うテフラに対して悲鳴を上げるアイスエイジクイーン。
 しかし抵抗も空しく、二人は石化してゆくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

四王天・焔
《狐姉妹》

●心情
四天王は全部倒してあげたよ、後はアイスエイジクイーンさん、貴女が相手だね!
焔達も絶対に負けないよ。

●行動
燦姉のユーベルコードの紅蓮の狐に相乗りして戦うね。
「燦姉、頼りにしているよ。一緒に戦おうね!あ、特攻服ありがとうね♪」
焔は先ずは《フローレ》を使った【ランスチャージ】又は【槍投げ】を加えて
アイスエイジクイーンに攻撃。
その後、敵に隙が出来たら《フォックスファイア・弐ノ型》を使い
紅蓮の狐の上から【属性攻撃】で炎属性を強化した灼熱の一矢で
敵を攻撃。

敵のアイスエイジに対しては、こちらも【氷結耐性】で寒波と吹雪に耐えつつ
「絶晶」を装着した者の攻撃には【オーラ防御】で守る様にするね。


四王天・燦
《狐姉妹》

漆式の紅狐様に焔を乗せて過積載で出陣するぜ
夢匣から『漆代目悪魔王国総長』と描かれた特攻服を出して羽織るよ
焔の分も用意しておきました
欲しけりゃアタシを凍らせてみなとクイーンを挑発するぜ
お~っほっほっほ♪

敵の隙間からクイーンが見えたら稲荷符から火属性攻撃の狐火を飛ばして攻撃だ

寒波を凍結耐性で耐え、吹雪はアークウィンドの風属性攻撃で斬り裂く
四足獣の小回りの良さを活かし量産絶晶の足元を敵を盾にするよう走るよ

悪魔軍の走路に油を撒いてチャンスを作ればクイーンへの射線が通る位置に移るぜ
焔の一矢に託した

最後に特攻服はクイーンにあげるぜ
もっとお洒落なのも一緒に買いに行きたいわなと友人感覚でお喋りするよ



 アイスエイジクイーンが引き連れた100人の四天王は見事猟兵達によって倒された。
 残すはアイスエイジクイーンただ一人。猟兵達は彼女に肉薄すると、全力でのぶつかり合いを繰り広げていた。
「四天王は全部倒してあげたよ、後はアイスエイジクイーンさん、貴女が相手だね!」
 アイスエイジクイーンに向かって焔が叫ぶ。
 その声にアイスエイジクイーンが振り向けば、劫火に輝く紅蓮の狐と、『漆代目悪魔王国総長』の特攻服を羽織った燦と焔の姿があった。
「あら、それは?」
 七代目デビルキング、ということだろう。燦の夢匣から取り出したそれをこれ見よがしにはためかせながら、燦はにやりと笑って告げる。
「欲しけりゃアタシを凍らせてみな」
 そして『おーっほっほっほ♪』と高笑いをしてみせ、アイスエイジクイーンを挑発する。
「うふふ、そんな安い挑発に乗ると思ったら……乗ってみせますわよ!」
 アイスエイジクイーンから猛烈な冷気と共に、吹雪が吹き荒れる。彼女の呼び出した絶滅悪魔軍団『トラックの悪魔』達は量産型『絶晶』を纏い、車線を無視しながら突っ込んでくる!
 紅蓮の狐に乗った二人は身構えると、焔が燦に笑いかけた。
「燦姉、頼りにしているよ。一緒に戦おうね! あ、特攻服ありがとうね♪」
「おぅっ♪」
 そんな言葉ににやけ面を見せた燦は、顔をパンと叩いて狐火を漂わせる。
「よぉし、いくぜ!」
 紅蓮の狐に指示を出し、二人は迫るトラックの悪魔達のその先、アイスエイジクイーンへ向かって走り出した。

「あの悪魔達にはこいつだ!」
 迫りくるトラックの悪魔達の足元に、燦がだぽだぽと油を撒く。油は吹雪の中でも簡単には凍らない。そして、つるつるの氷にも耐えるスタッドレスタイヤを備えたトラックの悪魔であろうと、油のスリップにはかなわない!
「よぉし、今だ!」
 つるんつるんと滑ってゆくトラックの悪魔達の間を、燦と焔を乗せた紅蓮の狐が駆ける。
 寒さは燦の狐火と二人の技術で我慢して、吹雪をアークウィンドの風で相殺する。コントロールを失いつつも迫るトラックの悪魔は焔のオーラで受け流し、横転したトラックの悪魔の影に隠れながら軽快に進んでゆく。
 そうしてアイスエイジクイーンへと近付いてゆけば、自ずと攻撃のチャンスは増える。
「フローレ、お願い!」
 その好機に、焔が手にしたドラゴンランスを投げつければ、槍は悪魔達の間を縫ってアイスエイジクイーンへと突き刺さる。
「そこかっ!」
 続けて燦が周囲に浮かべた狐火を、焔の穿ったドラゴンランスを目印に放ってゆく。
「まぁ、なんてこと!?」
 アイスエイジクイーンの絶晶の一部が砕け飛ぶ。そして僅かに吹雪が弱まった瞬間、紅蓮の狐が高く飛び上がった。
「今だぜ、焔に託した!」
「御狐・焔の狐火をもって破魔の一矢と成せ……!」
 焔の手に妖力が集い、焔の弓と矢が生まれる。それを焔は強く引き、アイスエイジクイーンにその矢尻を向ける。
「はっ……!」
「絶対外さない――!!」
 その意志とともに、聖なる炎の矢が放たれた。矢はまっすぐにアイスエイジクイーンを目指し、砕けた絶晶に深く突き刺さる!
「そ、そんな、わたくしの鎧が!!」
 大きなダメージを受け驚愕するアイスエイジクイーンの前に、紅蓮の狐が降り立つ。その上に跨る燦がアイスエイジクイーンを見上げ、ぶぁさっと羽織った特攻服を投げつける。
「これあげるぜ」
「漆代目悪魔王国総長……ふっ、慰めのつもりならば相当なワルですわね」
 特攻服を手にしたアイスエイジクイーンが皮肉っぽく言う。しかし燦は首を振り、笑った。
「プレゼントってやつさ。ま、でも今度はもっとお洒落なの一緒に買いに行きたいわな」
 そんな言葉にアイスエイジクイーンの顔も緩み、ふふ、と笑い始めた。
「よろしくてよ! わたくしが貴女に相応しい服を見立てて差し上げますわ!」
 そして最後はお決まりの。
「おーっほっほっほっほ!!」
 こうして四王天姉妹とアイスエイジクイーンの対決は終わりを告げたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エドゥアルト・ルーデル
ほうトラック型でござるな
おそらくは常にアクセル踏みっぱなしでおバックからの切り替えしがへたくそな悲しいモンスター…

じゃ、拙者飛びますね!拙者は別に百満点を目指すお嬢様ではないので正面からやりあう必要性を一切感じないんだよね!
拙者の答えはこれや!【航空機】召喚!今日は攻撃用のおヘリコプターでござるよ!!

暴走しようが地べた這いずり回るしか能がないトラックの対策なんて空飛んじまえば十分なんよ
城が立ってようが空までは伸ばせまいて!道中のあれやこれやを一切無視してアイスエイジクイーンを追跡、空からじっくり追いかけまわして銃撃!爆撃!ダイレクトアタックでござるよ!
これが拙者のチカライズパワー!



「ほぅ、トラック型でござるな」
 アイスエイジクイーンの呼び出した絶滅悪魔軍団に、ルーデルはどこか既視感を抱いていた。
「おそらくは常にアクセル踏みっぱなしでおバックからの切り替えしがへたくそな悲しいモンスター……」
 あの悪魔を語り尽くすには、時間が何時間あっても足りないだろう。きっと睡眠不足で目の前が真っ暗になったりもしてしまうに違いない。
 まぁ、それはともかく。
「じゃ、拙者飛びますね!!」
 ルーデルは電脳魔術で召喚したおヘリコプターへ颯爽と乗り込むと、ぶぃーんと空へと舞い上がる。
「はぁっ!?」
 ぽかーんと空を見上げるアイスエイジクイーンとトラックの悪魔達。
「拙者の答えはこれや!」
 空の上でルーデルが勝ち誇る。今回呼び出した絶滅悪魔軍団はみーんなトラック型なので、どれだけ呼んでもお空のおヘリには届かない。
「拙者は別に百満点を目指すお嬢様ではないので、正面からやりあう必要性を一切感じないんだよね!!」
 超絶正論である。実際トラック達はぶんぶん地面を這うばかりで、空高く飛んだヘリにはまったく届かない。時間が経てばお城なんかも作るだろうが、それほどまでに時間がかかる戦いでも、出来たとしても空まで届くようなお城となる保証はない。
 そして、今回のルーデルチョイスはミサイルやらなんやらが積まれている攻撃用ヘリだ。
「さぁーて、空からアイスエイジクイーンを追うでござるよぉ~」
 ルーデルは手を揉み揉み、舌をぺろっと出して足元のアイスエイジクイーンを狙う。
「な、なんて卑怯でワルなんですのっ!?」
 感心したように叫ぶアイスエイジクイーン。その周囲に、空からの容赦ない爆撃が襲い、周囲は瞬く間に地獄絵図となってしまう。
「銃撃! 爆撃!」
 わはははと笑うルーデル。しかし、ヘリにも欠点はある。
 この戦場の一番高い崖の上に、トラックの悪魔が近付いていたのだ。
「さぁ、ユーキャンフラーイですわ!!」
 ヘリ目掛け、アクセル全開で一気にトラックが駆け、跳ぶ! そして、なんとヘリにぶつかったのだ!!
「えぇっ、そんなのアリでござる!?」
 そう、ヘリの弱点は何故かよく落ちること。トラックにぶつかってバランスを崩したヘリは、真っ逆さまに落下してゆく。しかしルーデルは諦めない。
「ならば、ダイレクトアタックでござるよ!!」
「なっ!!?」
 操縦桿をぎゅっと握り、ルーデルはヘリの進路をアイスエイジクイーンへと向ける!
「これが拙者のチカライズパワー!」
 カッと大地に閃光が走り、直後、ヘリがアイスエイジクイーンを巻き込み爆発炎上。天まで届くかというほどの黒煙を上げながら、真っ赤な炎が辺り一面に広がるのであった。
「す、捨て身の攻撃とはなんてすさまじいんですの……!!」
 そんな焼け野原から、黒焦げになったアイスエイジクイーンがけほっと咳をして現れる。
 やはり猟兵達は凄いと実感するアイスエイジクイーンなのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アルテミシア・アガメムノン
今回の絶滅悪魔軍団さんはトラックですか。
なんで絶滅したのかしらね?
工事に流通、いろいろと役に立ちそうですのに。
まあ、良いですわ。では、尋常に!

『明星の栄光』を発動。
無限の魔力で戦闘力を強化してバトルモードです。

絶滅悪魔軍団全体を相手取るのは手間ですので、初手で目くらましの魔力爆撃(衝撃波×範囲攻撃×全力魔法)。
それに紛れて上空へ。天からアイスエイジクイーンさんをロックオン。
超音速で急降下しながら万物を切り裂く『クロノスの大鎌』を現出。
すれ違いざまに彼女を一閃。ズンバラリンと斬り裂きましょう!


アシズ・アナトテ
今回の稽古も終わりであるな。

『魔皇降臨』発動。
巨大化。触手マシマシ。攻撃反射or吸収の鬼畜ラスボスモードへ。

絶滅悪魔軍団を切り抜けて大将首を狙うのが常道ではあるが……
それでは絶滅悪魔軍団の訓練にはなるまい。

と絶滅悪魔軍団と真っ向勝負。触手を振り回し、薙ぎ払い、敵の攻撃は反射!などと暴れます。
そうしながらUCのクールタイムが終わったら、『魔皇降臨』を再度発動。
巨体が更に倍に!その後もどんどん倍々していって最終的には山より大きく。

そろそろ稽古も終わりである。

と最終的には山より大きい巨体からめちゃくちゃ生えてる触手がすべて一斉にアイスエイジクイーンを襲って終了です。



「今回の稽古も終わりであるな」
 アイスエイジクイーンを前にしてアシズが呟いた。
 100人の四天王との稽古は終わり、残すはアイスエイジクイーンのみ。しかし、そのアイスエイジクイーンも彼女の自動鎧『絶晶』から絶滅悪魔軍団を呼び出し迎え撃とうとしており、一筋縄ではいかないと実感させる。
 しかしその絶滅悪魔であるが……。
「トラック……なんで絶滅したのかしらね?」
 アルテミシアは首を傾げる。
 トラックといえばいくらでも有効な活用法は見つかる筈だ。
「工事に流通、いろいろと役に立ちそうですのに……」
 そうはならない、デビルキングワールドならではの問題があったのか、まぁしかしそれは今回の戦いとは別の話だ。
「まあ、良いですわ」
 そう言うと、光のオーラが生まれ、アルテミシアを包んでゆく。
「この力は全きもの、光をもたらすもの」
 神々しき力がアルテミシアの持つ無限の魔力に反応し、力を増してゆく。ゆらりと地面から足を離して浮かび上がれば、凛とした声で叫ぶ。
「では、尋常に!」

「我も最終形態となろう」
 アシズの肉体がぐにぐにと巨大化してゆく。その肉から大量の触手が生えてゆく様子は、ラスボスらしく禍々しい。まさに鬼畜ラスボスモードである。
「絶滅悪魔軍団を切り抜けて対象首を狙うのが常道ではあるが……」
 アシズは巨大になりながら、眼下に広がるトラックの悪魔達を見る。
「それでは絶滅悪魔軍団の訓練にはなるまい」
「ですが全体を相手取るのは手間ですわ」
 アシズの考えに同調しながらも、アルテミシアは考える。
「なら、まずは……!」
 アルテミシアが纏った光をさらに強く輝かせ、眩い閃光を浴びせかける。
「くっ、眩しいですわっ!」
 その光にアイスエイジクイーンと悪魔達が、強い光に一瞬目を覆う。その僅かな瞬間の後、アイスエイジクイーンは目を見開いた。
「……アルテミシア様はどこへ!?」
 目の前にいた筈のアルテミシアが姿を消したのだ。そして、その代わりかのように、さらに巨大化したアシズが触手をぐねぐねうねらせている。
「真っ向勝負だ。我が相手をしよう」
 アシズはそう言うと、迫るトラックの悪魔達へと触手を振り回し始めた。
「あ、悪魔軍団の皆様ーっ!?」
 突進は反射で返され、触手の薙ぎ払いでトラック達が吹き飛ばされる。さらに時間が経てば、アシズの身体がさらに倍々に巨大化してしまう。
 気が付けば、山のようなアシズによって玩具のように振り回されるトラックの悪魔達という、まさしく悪魔的な光景が広がっていた。

「そろそろ、稽古も終わりである」
 トラックの悪魔達を軒並み吹き飛ばし、アシズがアイスエイジクイーンに告げる。
「流石は猟兵の皆様方……しかしこれだけでわたくしが負けを認めると思わないことですわ!」
 アイスエイジクイーンは冷や汗を垂らしながらも、勝機を伺う。向けられた無数の触手を絶晶の腕で弾き返しながら、氷の魔力を解き放つ。全身全霊をかけ、最後の勝負をしかけようとしたその時。
「えぇいっ!!」
「……っ!!?」
 上空から一筋の光が、アイスエイジクイーン目掛けて急速に接近してきていることに気が付いた。
「アルテミシア様っ……!?」
 それは戦場から姿を消したアルテミシアであった。彼女は絶滅悪魔軍団とアイスエイジクイーンから姿をくらませた後、上空よりチャンスを伺っていたのだ。
 アルテミシアの手から『クロノスの大鎌』が現れる。それを振り上げ、一気にアイスエイジクイーンへと向かってゆく。

 アルテミシアが地に足を着けた。大鎌は振り抜かれ、アイスエイジクイーンに背を向ける。
 ほんのわずかな静寂。そしてアイスエイジクイーンは告げた。
「わ、わたくしの負けですわ……っ!!」
 胸に大きな傷を負いながら、アイスエイジクイーンが倒れ伏したのであった。

 やはり猟兵達は強かった。アイスエイジクイーンはそんな実感と共に、僅かな手ごたえも感じていた。
「皆様方、お礼など言いませんわよ。わたくしもワルなのですから!」
 ラスボスの彼女なりの礼で猟兵達へと礼を言うアイスエイジクイーン。仰向けになりながら、 ぐっと拳を握ったアイスエイジクイーンは、心の中で呟く。
(「次こそはデビルキングになる為、この調子で日々邁進ですわ……!!」)

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年07月04日


挿絵イラスト