ようこそアイスエイジクイーンのワル~い稽古場へ!
●グリモアベース:ゲネ
「戦後のデビルキングワールドだが、なかなか面白いことになってるみたいだな。「アイスエイジクイーン」から稽古の依頼がきてるぞ!」
くつくつと笑いを噛み殺して、ゲネ・ストレイ(フリーダムダイバー・f14843)は『7thKING WAR』でお馴染みとなったアイスエイジクイーンの姿をホロモニターに映し出した。
話は実に単純。次なる8thKINGに向けて特訓を始めたクイーンが、さらなる向上を目指して猟兵に稽古をつけてほしいと依頼してきたのだ。
なんとも力の抜ける依頼だが、悪魔達は実際なかなかの強さを誇る。猟兵にとっても良い訓練になることだろう。
「稽古では、クイーンが考えつく範囲でのあくどい悪事を仕掛けてくる。まずは100人以上存在する配下の四天王をけしかけてきたり、絶晶の内部に閉じ込められていた「絶滅悪魔軍団」を解凍してけしかけてきたり、といった感じだな。極悪だろ~?」
にっひっひ、と笑い、ゲネは早速転送術式をモニターに輝かせた。
「ちなみに相手は全員オブリビオンじゃなくて魔界の住人だ。もちろん殺しはNG! ま、彼等も相当頑丈だからよっぽどのことがない限り死なないけどな。ぶった斬ってうぎゃーとか爆発オチどっかーんとかは大歓迎なんで、そこんとこヨロシク!」
●四天王(百人)がお相手する(一人ずつ)!
アイスエイジクイーンが用意したのは、スケートリンクの如き一面氷漬けのフィールドだった。
クイーンは「敵の足をつるっと滑らせて恥をかかせてやろうなんて、わたくしなんてワルなんでしょう!」とばかりのご満悦の笑みで猟兵を出迎える。
「お〜っほっほっほっ! よくぞいらっしゃいましたわ! 早速で申し訳ありませんが、稽古を開始しますわよ! まずは彼等のお相手をお願いしますわぁ!」
クイーンに示され、ザザザッ、と四天王(百人強)達が前に出た。
全員が全員、ガラの悪そうな連中だ。多種多様な姿の悪人……いやどちらかと言えばチンピラに近い雰囲気である。
「ああん、やっちまうかオラァ」
「いてこますぞゴルァ!」
「こんなヤツクイーン様の手を煩わせるこたぁねぇ!」
「まずはオレが相手だ、てめぇら手ぇ出すんじゃねぇぞ!」
……チンピラしぐさの合間合間ににじみ出る四天王しぐさ。どうやら数の有利を活かすでもなく、一人一人かかってきてくれるらしい。
四天王達も見た目を裏切るそれなりの強さのようだ。
何かと単騎で挑まんとする四天王的習性をうまく利用して、クイーン前哨戦を勝ち抜こう!
そらばる
デビルキングワールド戦後、アイスエイジクイーンに挑戦っス!
アイスエイジクイーンに稽古をつけてあげましょう!
※注意
今回の敵は全員魔界の住人です。惨殺描写などは致しかねます。
ただ彼等は頑丈なので思いっきり斬りつけたりしても大丈夫です。
●このシナリオについて
このシナリオは「7thKING決定戦」の対象依頼です。8/22までに、対象依頼での🔵ベスト10の猟兵が「KING候補者」となります。
詳しくは「7thKING決定戦」公式ルールを確認してください。
●第一章:集団戦『悪そうなお兄さん』
チンピラ四天王(百人)。
見た目や言動に反して強いですが、やたら単騎で戦いたがります。
●第二章:ボス戦『西のラスボス『アイスエイジクイーン』解』
「氷河期魔法」で普通に支配地を拡大してきた西のラスボスです(オブリビオンではない)。
氷の自動鎧「絶晶」を溶かし、封じられていた「絶滅悪魔軍団」と共に猟兵と戦います。
今回の「絶滅悪魔軍団」はダイナソーな感じです。
プレイング締め切りはシナリオ上部のタグで告知します。
皆さんの自由なプレイングをお待ちしています!
第1章 集団戦
『悪そうなお兄さん』
|
POW : やっちまってください、アニキ!
戦場に、自分や仲間が取得した🔴と同数の【子分】を召喚し、その【野次】によって敵全員の戦闘力を減らす。
SPD : ダチを可愛がってくれたじゃねえか
全身を【強そうなオーラ】で覆い、共に戦う仲間全員が敵から受けた【負傷】の合計に比例し、自身の攻撃回数を増加する。
WIZ : おいおい、俺たちと遊んでくれるってのか?
【見事なやられっぷり】を披露した指定の全対象に【『なんか、もうどうでもいいかな』っていう】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
イラスト:くずもちルー
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
カシム・ディーン
「ご主人サマ!四天王との訓練らしいよ!」
ご丁寧に一人ずつとか見事に阿呆だな?
とは言え此奴らも強いらしいから問題ねーか
おめーらも一人で来るなら僕も一人で相手してやります
つーわけでメルシー、おめーは下がってろ
「えー…分かったよご主人サマ…負けないでよー?」
はっ…僕を誰だと思ってやがりますか
【情報収集・視力・戦闘知識】
敵の動きと攻撃の癖を冷徹に分析
何時もは光学迷彩だが今回は訓練ですしね
【念動力・弾幕・スナイパー・空中戦・武器受け】
空中を飛び回り念動光弾乱射で蹂躙
攻撃は念動障壁と水槍で防御
【二回攻撃・属性攻撃・切断】
一つこの技の修練に付き合え
UC発動
属性を強化した上で怒涛の連撃を叩き込む!!
●一対一の真っ向勝負
「ご主人サマ! 四天王との訓練らしいよ!」
「ご丁寧に一人ずつとか見事に阿呆だな? とは言え此奴らも強いらしいから問題ねーか」
相棒の機神「メルシー」を伴ってアイスエイジクイーンの稽古場に乗り込んだカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は、冷静な眼差しで四天王(百人)を見渡した。
「おうおうおう、女連れたぁいいご身分だなぁ!? それとも女に守ってもらおうってのか、ねんねちゃんがよぉ!」
チンピラ……もとい悪そうなお兄さんの一人が歩み出て、下品な挑発をしてきた。先鋒らしい。
カシムは冷めた目で相手を見やりつつ、断言してやる。
「おめーらも一人で来るなら僕も一人で相手してやります。つーわけでメルシー、おめーは下がってろ」
「えー……分かったよご主人サマ……負けないでよー?」
「はっ……僕を誰だと思ってやがりますか」
ひらりと手を振り、まばたきを一つ。カシムの顔つきが一瞬にして引き締まる。
「ナマイキなヤツだぜぇ……ぶっ飛ばしてやらぁッ!!」
鉄パイプを振り上げて襲ってくるお兄さん。大仰な動きに見えてなかなか速く、繰り出される攻撃は鋭い。
カシムは鉄パイプを賢銀水槍で捌き、念動障壁で衝撃を緩和しながら、敵の動きと攻撃の癖を冷静に見極め分析していく。いつもなら光学迷彩を纏うところだが、今回は訓練なだけに正面対決だ。
「──見きったぜ」
カシムはさらりと攻撃を回避し、敵の鉄パイプが大きく空振りした瞬間で空中に舞い上がり、中空を飛び回りながら念動光弾を乱射した。降り注ぐ大量の光弾が初弾を避けそこねたお兄さんを蹂躙していく。
「ぐぅっ、バカな……っ」
膝をつくお兄さんへ、カシムはユーベルコードの強化を纏いながら刃を構えて突撃した。
「一つ、この技の修練に付き合え」
毒、水、闇。瞬時にして視界を埋め尽くすほどの膨大な剣閃。
「ぎぇぇえええぇぇぇぇ──ッ!!」
強力な力を宿した怒涛の連撃を叩き込まれ、先鋒の「悪そうなお兄さん」は綺麗な放物線を描いて吹っ飛んでいった。
大成功
🔵🔵🔵
ラムダ・ツァオ(サポート)
ラムダよ、よろしく。
戦闘なら足と手数で勝負するけど、周りに合わせて臨機応変に動くわ。
見切ったり残像を残すように動いたりと、避けるのには多少の自信があるわよ。
集団戦なら死角を減らすために数を減らすのが先決、
あとは一緒に戦う人がいればその人次第かしら。
行動指針としては以下の3通りが主。
1.味方の死角にいる敵を優先して片付ける。
2.範囲攻撃を行なえる味方がいなければ範囲攻撃優先。
3.数を減らすため、止めをさせそうな相手を狙っていく。
台詞回しや立ち位置などは無理のない範囲でご随意に。
ユーベルコードは状況に応じて使い分けます。
アドリブ・連携歓迎
●惚れた弱み
「チィッ、ヤツが倒れたぜ!」
「ハッ、この中で一番の小物だからなぁ!」
「なあ、アイツもうヤッちまっていんだよな!?」
悪そうなお兄さん達は悪役しぐさに忙しそう。
ラムダ・ツァオ(影・f00001)はひょいと肩を持ち上げつつ、次鋒を促す意味で挨拶する。
「ラムダよ、よろしく」
「あぁん、ヤんのかゴラァッ!!」
イカレた……もといイカシたサングラスをかけたお兄さんが、釘バット片手に唐突に襲いかかってきた。
「もちろん、戦りましょう」
ラムダは待ちの姿勢で、雄叫びを上げながら突っ込んでくるお兄さんの動きを見極めた。バットを振り下ろす動作はやはり大振りに見えるが、速さ、威力共に十分な脅威だ。
ラムダは繰り出される攻撃を的確に見切り、残像を描きながら紙一重で打撃を回避していく。
薙ぎ払いののち素早く持ち手を返して鋭い追撃。ラムダは足を止めずに躱しながら、白刃を構えて反撃に転じた。一気に懐に踏み込み、脇差の刃を素早く閃かせる。
白刃の切っ先が、敵のサングラスを引っ掛けてあらぬ方向へふっ飛ばした。
「くっ、やりやがったな!」
「視界がスッキリしたようね。なら、これはどう?」
ラムダは即座に刀身を傾け、お兄さんの、実はちっとも怖くないしじみ目素顔を映し出した。たちまち溢れ出すように白い幻影が立ち昇り、お兄さんが絶句する。
「く、く、く……クイーン様……!」
お兄さんの「愛おしいと思うもの」はどうやらアイスエイジクイーンらしい。
クイーンの幻影による氷河期魔法っぽい攻撃を浴びて、あっという間にぶっ倒れるお兄さん。気絶している顔はなんだか幸せそう。
幻影が見えなかった他の四天王達が色めき立つ。
「な、なんだぁ!?」
「てめぇ何をしたぁッ!?」
「さぁ? 知りたければかかってきなさいな」
かくしてラムダが相手した四天王は、どいつもこいつもアイスエイジクイーンを幻視して、幸せそうにぶっ倒れていくのだった。
成功
🔵🔵🔴
テフラ・カルデラ
※絡み・アドリブ可
それでは一人一人処理していきましょうか~
自分から動けば滑ってしまいそうなので…【全てを凍てつかせる小さな妖精】を召喚!
あとは妖精さんの力で四天王を氷漬けにして無力化しましょう~
ついでに次の四天王に対しては氷漬けになった四天王を蹴り滑らせてぶつけちゃいましょうか~♪
動かずに戦う事だってできるのです!滑って恥かくなんてことしませんよ!
●氷を征して
「チィ……どいつもこいつも情けないぜ!」
「クイーン様の本懐もまだ果たせてねーってのに!」
「やっぱヤツらは四天王の中でも最弱だな!」
四天王しぐさで騒ぎ立てるお兄さん達。たぶん本懐とやらは、猟兵をつるっと滑らすことだろう。
「それでは一人一人処理していきましょうか~」
お兄さん達にとっては残念ながら、新たに四天王の相手をするテフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)は慎重である。自分から動けば滑ってしまいそう、というわけで、一歩も動かず早速ユーベルコードを発動する。
「あぁ!? ヤんぞコラァ!!」
「やっちまえアニキー!」
「よわっちぃ小娘は引っ込んでやがれ!」
対するはメリケンサックを装着した武闘派お兄さん。負けが込み始めて危機感でも覚えたか、子分の野次を背負っての登場だ。ちなみにテフラは小「娘」ではない。
「なんだ、動かねぇのか? ならこっちからいくぜぇ!」
猛然とした勢いでテフラへと肉薄するお兄さん。拳が空を裂き、メリケンサックの凶悪なトゲがテフラへと突き刺さる──その寸前。
「妖精さん……頼みましたよ♪」
きらびやかな光が弾けた。白い光のようなそれは実体を掴ませず、飛び出した勢いでお兄さんに接触しながらすれ違った。
「──へ?」
自分の身体に何が起きたかわからないまま、コッチーン、と凍りつくお兄さん。あっという間の決着である。
「なにィ!?」
「くっ、しかしアイツぁ俺らの中でも最弱!」
「もう俺が倒してもいいよなァ!? ──へぶっ!」
巻き気味に次なるお兄さんがテフラの前に躍り出るが、氷漬けになったお兄さんを正面からぶつけられて一発KO。
「動かずに戦う事だってできるのです! 滑って恥かくなんてことしませんよ!」
氷漬けのお兄さんを蹴り出した姿勢のまま、テフラはにっこりと微笑んだ。
大成功
🔵🔵🔵
ニコリネ・ユーリカ(サポート)
あらあら、盛り上がってるわねぇ
お忙しい所、お邪魔しまーす!
新しい販路を求めてやってきた花屋です
宜しくお願いしまーす(ぺこりんこ)
~なの、~なのねぇ、~かしら? そっかぁ
時々語尾がユルくなる柔かい口調
商魂たくましく、がめつい
参考科白
んンッ、あなたって手強いのねぇ
えっあっヤダヤダ圧し潰……ギャー!
私も気合入れて働くわよー!
悪い子にはお仕置きしないとねぇ
さぁお尻出しなさい! 思いっきり叩いてあげる!
乗り物を召喚して切り抜けるサポート派
技能は「運転、操縦、運搬」を駆使します
広域では営業車『Floral Fallal』に乗り込みドリフト系UCを使用
狭域では魔法攻撃や『シャッター棒』をブンブンして戦います
●ソファVSドリフト
「くそっ、もう何人やられた!」
「何人目かはわからんがヤツは最弱と言ったら最弱だぜ!」
「次はオレが出る! ヤッちまってもいいんだよなぁ!」
かなり数を減らして焦りもあらわなお兄さん達。
そんな騒がしい稽古場に、散歩の途中に通りがかったかのようにのんびりやってきたのはニコリネ・ユーリカ(花屋・f02123)である。
「あらあら、盛り上がってるわねぇ。お忙しい所、お邪魔しまーす! 新しい販路を求めてやってきた花屋です。宜しくお願いしまーす」
ぺこりんこと頭を下げて、にこにこ微笑むニコリネ。と同時に燦然とした光が後光のように差し込み、背後で自動車の形に収束した。
営業車『Floral Fallal』──つまるところお花屋さんの軽トラックである。
が、その運転席に乗り込んだニコリネのドライビングテクニックはとんでもなかった。凍結した地面をギュリギュリ激しい音を立てて正確にドリフトしてみせたのだ。場違いな闖入者に戸惑っていたお兄さん達に戦慄が駆け抜ける。
「──アレはオレサマの獲物だ、手ぇ出すんじゃねぇぞ!」
飛び出したのは相撲取りのような体躯のお兄さんだった。なぜかその手には一人がけ用のソファが盾代わりに掲げられている。
「力自慢さんいらっしゃい。悪い子にはお仕置きしないとねぇ」
ニコリネはちらりと舌で唇を湿すと、アクセルを全開に踏み込みながら一気にハンドルを切った。
「限界速度で進入した瞬間のフロント荷重……前輪も後輪も、全てのバランスをステアリングでコントロールしてみせるわ!」
氷上の摩擦係数下降までをも計算に入れたドリフト走行で、鼓膜をつんざく大音声と共にお兄さんへと突撃! 車体とソファが正面からぶつかり合う……!
「ウオォォォオオオォォ──!!」
一歩も引かず車輌を受け止めるお兄さん。だが、氷上に刻まれゆくタイヤ痕によって高められたドリフト力が押し勝ち始め……激突が臨界点を突破した、瞬間。
バッギャン! と、ソファが木端微塵に崩壊した。
身を守る者をなくした大きなお兄さんは、あえなくふっ飛ばされていった。
成功
🔵🔵🔴
エドゥアルト・ルーデル
ザッケンナコラー!スッゾコラー!
チンピラにナメられたらヤクザシャウトにて返す!
殺しはNGと言われたでござる…が猟兵の本懐とはナメられたら殺す!!それに尽きるでござる
どうせ魔界の住人ならボロ雑巾にしたって死にゃしないでござろう!
という訳で本気のステゴロにてお相手仕る!
【流体金属】君を拙者の身体にIN!金属生命体と化した拙者!移動はスケート状に変形させた足で、そして文字通りの鉄拳にてたこ殴りダッテメッコラー!
一応訓練でござるからな、勝てないなら【子分】を出してかかってきてもいいんでござるヨ!
…子分を出しといて野次を飛ばすだけという発想…そのものが軟弱!!
そんな事する暇があれば殴れ!教育してやる!
●ステゴロ金属生命体スケーター
「はっ、なかなか歯ごたえがあるみたいじゃねぇか」
「だがヤツラはまだまだ最弱! 今度はオレ様が相手だぜ」
「次の相手は……こ汚ぇヒゲヅラかよ。ずいぶんと弱っちそうだなおうおうおうおう!」
ゲラゲラガハハと、相当に数を減らしながらなおもナメた口を利くお兄さん達。
エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)はすぅ……っと大きく息を吸い込み、
「──ザッケンナコラー! スッゾコラー!」
渾身のヤクザシャウトを叩き返すや、流体金属君を体内にIN!
人間やめてる感バリバリの全身金属生命体と化し、足にスケート状のブレードを生やし、そして文字通りの鉄拳を固めて……
「殺しはNGと言われたでござる……が猟兵の本懐とはナメられたら殺す!! それに尽きるでござる」
そうか? とツッコミが入りそうな見解を垂れ流したのち、スケートを駆り空を切って滑り出す。
「どうせ魔界の住人ならボロ雑巾にしたって死にゃしないでござろう! という訳で本気のステゴロにてお相手仕る! たこ殴りダッテメッコラー!」
「ステゴロならオレだぁっ!」
新たな四天王が躍り出て、宣言通り素手でエドゥアルトを迎え撃つ。
猛烈に殴り合う二人。鉄拳と悪魔の拳がぶつかり合い、豪胆な踏み込みには滑らかな滑走が応え、時には回避も忘れて打って打って打ちまくる。一撃が重く小回りの利くエドゥアルトの完全なる優勢だ。
「一応訓練でござるからな、勝てないなら子分を出してかかってきてもいいんでござるヨ!」
「指図すんじゃねぇ!」
と言いつつ、ちゃっかり子分どもを召喚するお兄さん。だが。
「てめぇアニキに何すっだコラァ!」
「銀ピカになりやがってキメェんだよッ!」
「引っ込めヒゲヅラーッ!」
子分達は野次を飛ばしてエドゥアルトの戦意を削ごうとするばかり。
「……子分を出しといて野次を飛ばすだけという発想……そのものが軟弱!!」
ギュリリ!と氷上とは思えぬ異音を立ててエドゥアルトは鋭く方向転換し、一気に敵の死角から懐へと潜り込んだ。
「そんな事する暇があれば殴れ! 教育してやる!」
渾身の右ストレートが悪そうなお兄さんの顎を打ち上げ、お兄さんの身体はドッブラー効果の悲鳴を引きながら天高くかち上げられたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
四王天・燦
戦争中は散々な目に遭ったり遭わせたりしたけど、ちゃんと友達になりてーんだわな
そんなわけで稽古に付き合うぜ
ってクイーンが呼んで、強面のにーちゃんが出てくるって美人局じゃねーか!?
見切り・武器受け・カウンター・気絶攻撃の基本セットでチャンバラした後に脳天に峰打ち叩き込んであげましょ
猟兵みんなで百人抜き達成までやってやんよ!
負傷の合計値が上がる終盤の危機で切札を使うぜ
三変化で五歳児の純朴なアタシに変身して上目遣いで見つめるよ
酷いことしないで…なんてな
即座に獣人形態に変身して騙し討ちのアッパーカットで吹き飛ばしてやる
美人局への意趣返しでお財布を盗んでDをカツアゲしておきましょ、どうだイービルだろー?
●美人局VS騙し討ち
「戦争中は散々な目に遭ったり遭わせたりしたけど、ちゃんと友達になりてーんだわな。そんなわけで稽古に付き合うぜ」
四天王達がごちゃごちゃやってる傍ら、四王天・燦(月夜の翼・f04448)はアイスエイジクイーンに快活に笑いかけた。
クイーンは嬉しそうにキラキラと目を輝かせる。
「あぁらそれは良い心がけですわね。ご協力感謝致しますわ! ──さぁおまえたち、誰でもいいからさっさと稽古をつけてもらいなさいな!」
「「「へ、ヘイ! クイーン様!」」」
例の四天王しぐさを大幅省略し、歩み出たのは刀持ちのいかついお兄さんだった。
「よーよー! ウチのクイーン様に気安く話しかけてんじゃねぇよアァン!?」
「──ってクイーンが呼んで、強面のにーちゃんが出てくるって美人局じゃねーか!?」
「うるせぇー! クイーン様と友達になろうとかずりぃんだっつーのッ!!」
お兄さんは構わず斬り込んできた。チンピラとは思えない卓越した動き、素早さ。
燦はその動きを読み切り、振り下ろされた刃を神鳴で受け止める。さらに拮抗状態から大きく踏み込んで敵の刀を払うと、即座に刀を返して脳天に痛烈な峰打ちを叩き込んだ。お兄さんはばったり倒れて一発KO。
燦は待機四天王達へと、ビシリと刃の切っ先を突きつける。
「猟兵みんなで百人抜き達成までやってやんよ!」
かくして燦は、律儀に単騎で順々に襲いかかってくるお兄さん達を、次々に昏倒させていった。しかし倒せば倒すほど、四天王全体の負傷度が上がるほどに、敵はどんどん手強くなっていく。
「……そろそろ切札を使うぜ」
かなりの数を打ち倒した終盤、燦は敵から距離を取り、少し上がった息を整えてユーベルコードを発動した。どろろんっ、と溢れ出す煙の向こうに燦の姿が消え……
「酷いことしないで……」
そこにいたのは、純朴な五歳児の頃の燦が、上目遣いで哀願する姿。
「ぐ、ぐはぁ……っ」
顔を赤くして胸を抑えるお兄さん。
しかし幼児はニヤリと口の端を持ち上げ笑う。
「……なんてな」
瞬く間に幼児の姿はかき消え、火の粉を散らす狐の獣人が騙し討ちのアッパーカットを繰り出した。憐れ、吹っ飛んでいくお兄さん。
「どうだイービルだろー?」
元の姿に戻った燦の手には、ちゃっかり美人局の意趣返しとして盗んだお兄さんの財布が掴み取られていた。
成功
🔵🔵🔴
アルテミシア・アガメムノン
さっそく8thKINGに向けて特訓ですか。流石はアイスエイジクイーンさんですわねえ。
まずは悪そうなお兄さん。確かに悪そうですが単騎をお望み?
ほほほ、男の子ですわね! それでは始めましょう。
とりあえず、背中の『アルテミシアの翼』から魔力弾の弾幕をはってボコボコにしてあげましょう。
これは実は『天帝の審判』へのしこみです。
敵WIZUCで見事なやられっぷりを披露されたら、「なんか、もうどうでもいいかな」って感情を与えられるので「いろいろ特訓してあげようと思っていましたがもういいですわね。終わりです」と『天帝の審判』を発動。
神雷による極大ダメージで終了です!
●もうどうでもいい(お前が)
「さっそく8thKINGに向けて特訓ですか。流石はアイスエイジクイーンさんですわねえ」
気合の入ったクイーンの稽古場を見渡して、アルテミシア・アガメムノン(黄金の女帝・f31382)は感心の声を上げた。
そして自信に満ちた瞳を転じ、そろそろ四天王らしい人数にまで絞られ始めたお兄さん達を視界に入れる。びくぅ!と思わず背筋を伸ばしてしまうお兄さん達。
「まずは悪そうなお兄さん。確かに悪そうですが単騎をお望み?」
「お……おう! 当然だぜ!」
「今までのヤツラは四天王の中でも最弱だっただけだからな!」
「次はオレだ! いい加減決着つけちまってもいいよなぁ!?」
「ほほほ、男の子ですわね! それでは始めましょう」
アルテミシアは満足げに笑うと、黄金に輝く光の翼を背に広げた。
「へっ、いい的だぜ!」
対するお兄さんはチャカ持ち。多少照準が甘くとも当たるだろうと、面積が広がったアルテミシアに適当に弾丸をぶっ放そうとした──瞬間。
黄金の翼の羽根が一斉に毛羽立ち、羽型の魔力弾が大量射出された。横殴りに打ち付ける黄金の弾幕。容赦も隙間もない面制圧の前にチャカなど無力、お兄さんはあっという間にボッコボコにされていく。
「ぐはああぁあぁッ!! やーらーれーたぁーッ!!」
全身ボッコボコになってふっ飛ばされ、見事(?)なやられっぷりを披露するお兄さん。が、これは芝居である。
(「へへへっ、これでもう「なんか、もうどうでもいいかな」っていう気分になっただろう。あとは隙見て反撃を……」)
こすい算段を立てながら敵陣を窺うと、アルテミシアの迫力のある瞳はどこか興味が失せたように冷めていた。
「いろいろ特訓してあげようと思っていましたがもういいですわね。終わりです」
「ええっ!? おいコラ、あの、ちょっとォ!?」
お兄さんの反論は、強烈な発光と一帯を震撼させる雷鳴にかき消された。
終わりの言葉を合図に、お兄さんの体に突き立てられた魔力の羽根めがけて全てを滅ぼす神雷が降り注ぎ、今度こそ勝敗は決したのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『西のラスボス『アイスエイジクイーン』解』
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POW : 氷河期召喚術『ジュデッカ』
レベル×1体の【絶滅悪魔軍】を召喚する。[絶滅悪魔軍]は【氷】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD : 氷河期魔法『アイスエイジ』
戦場全体に【悪魔も凍てつく氷河期の寒波と吹雪】を発生させる。敵にはダメージを、味方には【量産型「絶晶」の装着】による攻撃力と防御力の強化を与える。
WIZ : 合体氷河期魔法『ディノホロボシータ』
自身と仲間達の【放つ、氷属性の攻撃魔法】が合体する。[放つ、氷属性の攻撃魔法]の大きさは合体数×1倍となり、全員の合計レベルに応じた強化を得る。
イラスト:屮方
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●恐竜大暴走
死屍累々と転がる悪そうなお兄さん達を見渡し、アイスエイジクイーンは感極まったかのように祈りの形に手を組んだ。
「ああっ、なんてこと! 四天王がやられてしまいましたわ! この役立たずどもが!」
悲劇的な口ぶりで大げさに嘆き、流れるように罵倒で結びつつ、その目はキラキラと輝いている。どうやら戦いたくてうずうずしていたらしい。ちなみに満身創痍のお兄さん達は罵倒されてちょっと嬉しそう。
クイーンが搭乗する氷の自動鎧「絶晶」が、しゅうしゅうと白い煙をたなびかせながら、にわかに溶け出した。
「仕方ありませんわね、最後はわたくしがお相手致します。この絶晶を脱ぎ去り、正々堂々──この「絶滅悪魔軍団」と共に!」
絶晶が完全に溶けきった瞬間、強烈な発光と共に周囲に大量の悪魔が飛び出した。ステゴサウルス、トリケラトプス、ティラノサウルスなどなど、恐竜型悪魔達だ。というかほぼ恐竜そのものだ。
どしん、どしん、と恐竜達が歩くたびに氷のフィールドがあちこち割れて、鋭い氷が棘状に乱立していく。死んだように転がっていたお兄さん達も慌てて立ち上がり、ほうほうのていで散り散りに逃げていった。
「ふふふっ、こぉんな巨大な生物を氷の中に封じておける我が氷河期魔法はやはりデビルキングワールド随一! さあ、この極悪な稽古をどのように切り抜けますの!? 本気でかかってきてくださいな!」
アイスエイジクイーン。強力な氷河期魔法の使い手だ。オブリビオンではないが、とても頑丈なので猟兵と本気でぶつかりあっても死ぬことはないだろう。
呼び出された絶滅悪魔軍団(恐竜)もまた極めて強大であり、まともにやりあっていては勝ち目はない。クイーンを倒せば彼等も止まるので、恐竜の攻撃や暴走は全力で躱して、クイーンだけを狙うべきだろう。
これが最終稽古。アイスエイジクイーンを打ち負かそう!
カシム・ディーン
「ご主人サマ!今度は軍団も相手だよ!って事は?」
おう、今回はちゃんとおめーの出番だ
「ひゃっはー☆」
【情報収集・視力・戦闘知識】
悪魔軍とクィーンの動きと攻撃の癖
吹雪の状況も把握
【念動力・弾幕・属性攻撃・空中戦・武器受け】
極悪な稽古っつったな?
いいだろう…本気でいかねーと稽古にならねーですよね?
メルシー!何時もの行くぞ!
「かしこまりっ☆」
UC発動
超高速で飛び回りながら超高熱熱線で悪魔軍ごと蹂躙
「今回は光学迷彩しないんだ?」
破られた時の対策もしねーといけねーだろうが
念動障壁展開
敵の反撃は槍や鎌剣で捌く
【二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み】
クィーンに襲い掛かる
連続斬撃から切り刻み武装を容赦なく強奪!!
●シーフの本分
カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)の相棒、機神「メルシー」は、大量に召喚された絶滅悪魔軍団に目をキラキラ輝かせた。
「ご主人サマ! 今度は軍団も相手だよ! って事は?」
「おう、今回はちゃんとおめーの出番だ」
「ひゃっはー☆」
メルシーに答えてやりながら、カシムの目は油断なく恐竜とクイーンの様子を分析している。
「纏いなさぁーい!」
アイスエイジクイーンが悪魔も凍てつく寒波と吹雪を巻き起こし、自身の全身を量産型「絶晶」に包んでいく。
恐竜軍団は牙や爪や角など、身体の一部に量産型絶晶を纏いながら、バラバラに走り回っている。さながらジュラ紀の光景そのもの。
「極悪な稽古っつったな? いいだろう……本気でいかねーと稽古にならねーですよね?」
草食恐竜の一団が突撃してくるのを察して、カシムはメルシーを呼ぶ。
「メルシー! 何時もの行くぞ!」
「かしこまりっ☆」
発動したユーベルコードの輝きの中で、二人は一気に上空へと飛翔した。超高速の連携飛行から、超高熱熱線を繰り出し戦場を蹂躙する。
降り注ぐ無差別攻撃に、これまで自由に暴走していた恐竜達が怒り狂ったように反応した。プテラノドンやケツァルコアトルスなどの翼竜達が一斉にカシムへと襲い来る。
「今回は光学迷彩しないんだ?」
「破られた時の対策もしねーといけねーだろうが」
ぼやくように答えつつ、突っ込んでくる翼竜達を展開した念動障壁でいなし、爪や牙を槍や鎌剣で捌いていくカシム。
恐竜達はさすがに強く、構っていてはキリがない。狙うべきは総大将だ。
「このまま一気に行く……!」
「ラジャー☆」
熱線を照射しながらの急降下。クイーンが咄嗟に形成した凍てつく氷の盾を超高熱で貫き、二人同時の高機動連続攻撃を叩き込む。
「──!」
幾閃もの斬撃がクイーンの全身を駆け抜け、パーツのつなぎ目を見事に解体された量産型絶晶は、盗賊の手中に強奪されたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
四王天・燦
神鳴を掲げて『雷晶』を呼んで搭乗するぜ
特許侵害で創った自動鎧だ、どや!
玖式で神鳴を核にして稲妻と炎の大剣を作り出すよ
吹雪を斬り裂き、恐竜どもをなぎ払いステーキにしてやる
ディナーの招待かな?なんて言ってクイーンを挑発してみましょ
量産型でもいいから絶晶に乗りな
邪魔な恐竜どもをカウントダウンの爆撃で牽制してクイーンと鍔迫り合うぜ
騙し討ちで蹴りをぶち込み体勢を崩すよ
武器落としで絶晶の槍を弾いてくれる
トドメは属性攻撃力を力溜めで高めて、ロボアニメの如く、ダッシュで突撃して絶晶を熔断だ
雷翔斬熔剣!ってね
クイーン本人を攻撃しないのは甘さです
訓練の褒美はクイーンとのディナータイムをご所望
可愛い人は大好きなのさ
●絶晶VS雷晶
「──来い! 『雷晶』!!」
戦場に躍り出るや、四王天・燦(月夜の翼・f04448)は神鳴を掲げて叫んだ。
帯電した刀身に呼応して稲妻が降り注ぎ、次の瞬間、燦はアイスエイジクイーンの『絶晶』そっくりな、紫電水晶製の自動鎧型キャバリアに搭乗していた。
「それは……!」
「特許侵害で創った自動鎧だ、どや!」
目を見張るクイーンに、自動鎧の上で得意げに胸を張る燦。雷晶はまさに絶晶そのものを模して製造したキャバリアなのだ。
「──御狐・燦の狐火をもって炎の武具を成す!」
ユーベルコードの発動と共に燦の狐火がいくつも神鳴を取り巻き、剣の形へと集束する。稲妻を内に秘める炎の大剣だ。
と、そこへ突っ込んでくる小型肉食恐竜の群れ。燦は雷晶の起動性能の限りを活かして突撃を回避しつつ、大剣を振るった。断ち切られた尻尾をステーキにされた恐竜達は哀れっぽく吠え叫び、一目散に逃げ去っていく。あれでも一応悪魔だし、尻尾ぐらいならそのうちまた生えてくることだろう。
「ディナーの招待かな?」
周囲に吹き荒ぶ吹雪をも炎の剣で断ち切って、クイーンを挑発する燦。
「量産型でもいいから絶晶に乗りな」
「お〜っほっほっほっ! 素敵なご招待、受けて立ちますわ!」
吹雪で己が身を包み込み、量産型絶晶に乗り込んだクイーンが襲い来る。
箱型時限爆弾が色とりどりの爆発で恐竜を牽制する中、二人の鍔迫り合いが始まった。氷の三叉槍と、稲妻と炎の大剣が幾度となくぶつかり合う。
「っ……やりますわね」
「そっちも──ね!」
幾度目かの打ち合いののち、燦は剣を振り下ろすと見せかけて、雷晶の脚部で素早く絶晶の槍に蹴り込んだ。槍は弾かれ、クイーンは絶晶ごと後方へと押し込まれる。
燦はさらに自ら後方へと距離を取り、雷晶の拳を固めて力を高めたのち、一気に駆け出した。水平に構えた刃で滑らかに弧を描き、すれ違いざまに絶晶を熔断する。
「雷翔斬熔剣!ってね」
一拍遅れて、量産型絶晶はバラバラに崩壊、パージされた。クイーン本人を攻撃しないのは燦の甘さだ。
「か、完敗ですわ……」
「訓練の褒美はクイーンとのディナータイムを所望しようかな?」
「あら、そんなものでよろしいの?」
「可愛い人は大好きなのさ」
まるで王子様のような甘さで、燦はクイーンにウインクしてみせた。
大成功
🔵🔵🔵
テフラ・カルデラ
※絡み・アドリブ可
こ…これは…!?氷河期から復活した恐竜さん…!?
これ以上の進撃は危ないのです…
こうなればもう一度氷漬けになってもらいましょうか!
【全てを凍てつかせる小さな妖精】を召喚!【氷結の指輪】の冷気の魔力を妖精さんの冷気と合わせて前面に全てぶつけます!
クイーンまでは届かなくても…悪魔軍団の足止めぐらいは…!
後は野となれ山となれ…氷河期魔法は【氷結の指輪】で相殺しつつ、クイーンに直接殴り掛かります!
フラグ的に凍らされてしまうのがオチでしょうが…それはそれで…(どきどき
●嗚呼素晴らしきかな状態異常
「こ……これは……!? 氷河期から復活した恐竜さん……!?」
ドドドドド……と氷を蹴立てて迫りくる恐竜の大群に、テフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)は身をすくめる。
「これ以上の進撃は危ないのです……」
弱々しく訴えかける声は届かない。完全な暴走状態だ。
「こうなれば……もう一度氷漬けになってもらいましょうか!」
テフラはユーベルコードを輝かせ、再度全てを凍てつかせる小さな妖精を呼び出した。妖精の冷気と氷結の指輪の冷気の魔力とを編み込むように混ぜ合わせ、恐竜の群体へと真正面から解き放つ。
「クイーンまでは届かなくても……悪魔軍団の足止めぐらいは……!」
吹き荒れる冷気がクイーンの吹雪を押し戻しながら、恐竜達を包み込む。クイーンの吹雪も味方につけた恐竜軍団はなかなかしぶとく一瞬で氷漬けとはいかないが、徐々にその動きが鈍くなり、最終的にはノロノロの徐行状態へと陥っていった。
「後は野となれ山となれ……」
テフラは恐竜達が完全に凍りつくのを待たずに駆け出した。乱立する巨体の間を縫って進み、ほどなくアイスエイジクイーンの姿が見えてくる。
「あら。勇猛果敢ですわね!」
接近に気づいたクイーンが楽しげに氷河期魔法を放ってくる。
さらに強まる吹雪をテフラは氷結の指輪で相殺しつつ、クイーンへと直接殴りにかかる。それでも浸透してくる敵の冷気に、ポロリと本音が零れる。
「フラグ的に凍らされてしまうのがオチでしょうが……それはそれで……」
想像に思いを馳せてドキドキと高鳴る胸。
そう、テフラは特殊系ドMであった。
そしてフラグ建築一級でもある。
機先を制して量産型「絶晶」の槍で殴りかかってくるクイーン。テフラは凍える足を踏ん張り跳躍して攻撃を躱し、石化の杖で直接打撃を叩き込んだ。
「きゃあっ! なんですの、石化!? ああもう、氷が水晶になってしまって……やってくれましたわね! ……って、あら?」
いきり立ちながら振り返ったクイーンの視線の先には、ピッキーンと見事な氷漬けになった、なんだか幸せそうなテフラの姿があったとさ。
成功
🔵🔵🔴
エドゥアルト・ルーデル
さあまとめてかかって来なさい!実は拙者は一回【攻撃魔法】をくらっただけで死ぬぞオオ!!
ぐえー!!!!!
という訳で氷魔法をライフで受けたらあっさり死んだ拙者だ
だがここでトラップカード発動!これは拙者を墓地に送った際に発動するワザでござる!
適当な地点に軽率に拙者がリスポーンするぞ!拙者は死ぬ!だが何度でも蘇る!そして拙者の死体から漂う【ギャグ時空】…!
という訳でリスポンした物のここはどこ?拙者はスーパーハンサムボゥイ…トリケラトプスの上だこれ
せっかくだし暴走させっか!わき腹蹴ってハイヨー!いけー!ロデオしながら適当に隣の恐竜に突撃だァ!
…ウッ!失礼、126秒すると死ぬんだ!まあまたリスポンするけど
●この時空にシリアスは必要ない
「さあまとめてかかって来なさい! 実は拙者は一回【攻撃魔法】をくらっただけで死ぬぞオオ!!」
何をトチ狂ったか、エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)は戦場のド真ん中で両手を広げてそんなことをのたまい始めた。
「あらそうなの? じゃ、お言葉に甘えて」
「ぐえー!!!!!」
というわけでアイスエイジクイーンの氷魔法をライフで受けたらあっさり死んだエドゥアルトである。
「だがここでトラップカード発動! これは拙者を墓地に送った際に発動するワザでござる!」
「えっ!? どういうこと!?」
明後日の方向からエドゥアルトの声が聞こえて、クイーンはキョロキョロと回りを見回す。もちろん、まだそこにあるエドゥアルトの死体は喋ってなどいない。……いや、なんだか奇妙な時空のねじれを発生させている……?
「適当な地点に軽率に拙者がリスポーンするぞ! 拙者は死ぬ! だが何度でも蘇る! そして拙者の死体から漂う【ギャグ時空】……!」
どうやらあの時空のねじれが「ギャグ時空」なるものらしい。
物珍しげに近寄ろうとしたクイーンの足元が、前触れなくつるっといった。氷を支配する女王であるはずのアイスエイジクイーンが、つるりころん、と尻もちである。
「……!」
ぶわわわわ、と真っ白な顔を真っ赤に染め上げクイーンが周囲をねめつければ、暴走恐竜達が気を遣ってスッ……と視線を逸らした。確かにシリアスさんはどこかへ行ったようだ。
一方のエドゥアルト。
「という訳でリスポンしたもののここはどこ? 拙者はスーパーハンサムボゥイ……トリケラトプスの上だこれ」
即、トリケラトプスの背に跨り、腹を蹴る。
「せっかくだし暴走させっか! ハイヨー! いけー! 隣の恐竜に突撃だァ!」
ロデオしながら適当に周囲の恐竜に突撃していく。クイーンとの稽古という目的はどこへやら。
と思ったら「……ウッ!」と胸を押さえてまた死んだ。
「失礼、126秒すると死ぬんだ! まあまたリスポンするけど」
再び適当な恐竜の上にリスポンしてまた恐竜ライドで暴れ回るエドゥアルト。
「なんだか楽しそうねぇ」
痛めたお尻をこっそりさすりながら、クイーンは諦めの境地のような顔をしてエドゥアルトの暴走を眺めていた。
大成功
🔵🔵🔵
アルテミシア・アガメムノン
ほほほ、流石はアイスエイジクイーンさん。やる気十分ですわね!
それではわたくしも本気を出しましょう。
『氷獄の魔帝』を発動。無限の魔力に比例した強さを持つ真の姿へ。
敵SPDUC、合体氷河期魔法に対して無限の魔力を以て氷河期を上回る(下回る?)絶対零度(属性攻撃:氷結×範囲攻撃)の波動を放ちましょう!
それにより恐竜たちを行動不能にして、自身はアイスエイジクイーンの元まで飛翔。万物を切り裂く『クロノスの大鎌』を出現させて、ズンバラリンと斬り裂きます。
●クイーンVS天使
「ほほほ、流石はアイスエイジクイーンさん。やる気十分ですわね! それではわたくしも本気を出しましょう」
アルテミシア・アガメムノン(黄金の女帝・f31382)は高貴な巻き毛を気高く払いながら、ユーベルコードを発動する。
「さあ、審判の時です」
燦然たる輝きがアルテミシアの姿を塗りつぶし、変貌させていく。背中から伸びるのは六対十二枚の翼。その衣装は神聖な女神の如き純白の衣。アルテミシアの真の姿──熾天使だ。
「あらとっても素敵! わたくしも負けていられませんわぁっ!」
アイスエイジクイーンは目を輝かせて、悪魔も凍てつく大寒波と猛吹雪を巻き起こした。量産型「絶晶」をその身に纏い、同じく絶晶の一部を付与した暴走恐竜達と共に、さらなる氷魔法を紡ぎ始める。
「行きますわよ、合体氷河期魔法『ディノホロボシータ』!!」
まさにその滅ぼされた恐竜達が吐き出す氷のブレスとクイーンの魔力が融合し、極寒もたらす大量の氷河がアルテミシアへと雪崩れ込む──
「素晴らしい合体魔法ですわ。ですが……」
アルテミシアは不敵に微笑み、魔力を展開する。
「この真の姿の力は、魔力の量に比例します。そして今のわたくしの魔力は、無限」
展開した無限の魔力が、氷河期の低温をも凌駕する絶対零度の波動を解き放つ。
激流となっていた氷河は波動を浴びて完全に凍りつき、一切の流動を止めていく。アルテミシアに向けて暴走していた恐竜達も霜を帯びて動きを鈍らせ、徐行状態に陥った。
「なんていう魔法ですの……はっ、彼女はどこに!?」
クイーンは目を剥き、同時にアルテミシアの姿がなくなっていることに気づいてキョロキョロと辺りを見回した。
その目線に、一枚の羽根がひらりと降り注ぐ。
「上──!?」
咄嗟に上空を振り仰いだクイーンの目に、十二枚羽の熾天使の笑みが焼き付いたのは一瞬のこと。
天使はその手に出現させた万物を切り裂く『クロノスの大鎌』をクイーンへと振り下ろす。
「ズンバラリン、ですわ」
強力な斬撃が、量産型絶晶ごとクイーンを鋭く斬り裂いた。
大成功
🔵🔵🔵
槐・白羅
機神搭乗
おおモルスよ!
あれがこの世界の王の一角か
「(正確には王の候補だったがな)」
氷河期魔法か
つまり死と滅びを齎す魔法という事だな
ならば…冥府の神として負けられんよなモルス!(機神も気合いが入る
【属性攻撃・弾幕・空中戦】
UC発動
超高速で飛び回りながら高熱熱線で氷や吹雪を蹂躙
容赦なきう己に迫るのは打ち払う
モルスもまた機神!
そして吹雪は神の齎す災害ともいえる
だがモルスもまた冥府を司る機神!易々とやられはせん!
「(ハードルが上がった気がするぞ我!?)」
【重量攻撃・貫通攻撃・捕食・殺気・受け流し】
追手か?易々とやられるわけにはいかないとも
攻撃は殺気を込めて受け流し死の運命による連続惨劇で蹂躙!
●冥府の神の矜持を以て
槐・白羅(白雷・f30750)は冥導神機『モルス』に搭乗し、感嘆にも似た声を上げる。
「おおモルスよ! あれがこの世界の王の一角か」
「(正確には王の候補だったがな)」
機神の応える声が、白羅の頭の中に響く。
「氷河期魔法か。つまり死と滅びを齎す魔法という事だな。ならば……冥府の神として負けられんよなモルス!」
白羅の言葉に、機神にも気合いが入る。
「まあ、ずいぶんと立派な挑戦者ですわね! かかっていらっしゃいな!」
アイスエイジクイーンの周囲に氷河期の寒波と吹雪が吹き荒れた。悪魔も凍らせる極寒が戦場を支配する。
「モルスよ……今こそその権能を示せ……死の眠りを与えよ!」
白羅はユーベルコードを発動しモルスを飛翔させた。超高速で飛び回って恐竜の暴走を回避しながら、高熱熱線を照射し吹雪や時折混ざる氷塊を蹂躙していく。
「吹雪は神の齎す災害ともいえる。だがモルスもまた冥府を司る機神! 易々とやられはせん!」
「(ハードルが上がった気がするぞ我!?)」
迫りくる氷塊を打ち払い、クイーンの元へと飛翔するモルス。その後方から翼竜達が迫りくる。
「追手か? 易々とやられるわけにはいかないとも」
突進してくる翼竜を躱し、熱線で牽制、追手が動きを止めたところで一気にクイーンの懐へと急降下。
「モルスの力──『死の運命』、受けてみよ!」
降下のさなか召喚されたキャバリアソードが、呪詛のオーラを帯びた斬撃を叩き込み、吹雪と量産型絶晶もろともクイーンを斬り裂いた。
●8thKINGは目前?
「──んんんんん~~~~完ッ敗ッですわぁ……!」
実に悔しそうなアイスエイジクイーンの声が響くと共に、暴走していた恐竜、もとい絶滅悪魔軍団がピタリと動きを止めた。
負けを認めたクイーンはどこか晴れ晴れと絶晶を再構築し、恐竜達を氷河期魔法の内側へと保護すると、周辺の氷を一瞬で消し去った。氷のフィールドと化していた稽古場は、瞬く間に荒野の姿を取り戻す。
「皆様さすがお強いですこと。わたくしもこの役立たずどもも、存分に胸を借りさせて頂きましたわ。ありがとうございました」
女王の貫禄を宿した会釈。しかし顔を上げた次の瞬間には、やっぱり響く高笑い。
「これで8thKINGの座はわたくしのものも同然ですわ! お〜っほっほっほっ!」
かくして猟兵による稽古はアイスエイジクイーン大満足の結果に終わり、クイーンの闘志にさらなる火をつけたようである。
大成功
🔵🔵🔵