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【戦後】いざゆけ我らの最強バス!

#デビルキングワールド #戦後 #7thKING決定戦

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#戦後
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#7thKING決定戦


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●悪魔的のんびりバカンス
「さて、ここからどうしましょうかねぇ……」
 気だるげな声が響くのは、デビルキングワールドのとある山脈。
 オブリビオン・フォーミュラたる1stKING『魔王ガチデビル』の敗北により、散り散りに逃げることとなったオブリビオンたち。
 そんな敗残兵の一人であるこのオブリビオンもまた、住民や猟兵たちの目から逃れて、険しい山脈に隠れ住んでいたのでした。
「猟兵たちはすっかり勢いに乗ってるし……まあ、暫くはのんびり考えましょうか」
 とは言っても、ちうちうとストローからジュースを吸い上げる彼女の表情に悲壮感などはなく。
 “ある特別な手段”でしかたどり着けない天然の要害に潜伏しているこのオブリビオンは、すっかり油断した様子でだらけきっておりました。

 しかし、彼女自身が此処に居るのですから、こんなに気を抜いてしまうのも考え物ですが……?
「ふふふ……先の戦いで『バスジャック平原』も荒れ放題。今も暴れまわる最強クラスの野生バスを捕まえるなんてとてもとても……我が根城に攻め込める者など、居るはずも無いのです!」
 こういう事でしたか。
 確かに、デビルキングワールドの数多くある名物の一つ、野生バスを確保するのは容易ではないでしょう。
 そういう訳で、山脈に潜むオブリビオンは、丁寧にフラグを建てながら潜伏生活を満喫するのでした。

●最強とは我らである
「と、こんな予知が出たからね。やるわよ……最強バスジャック!!」
 一方こちらは猟兵たちのグリモアベース。
 険しい山脈に潜むオブリビオンの存在を予知したグリモア猟兵、アリエル・ポラリスは、こぶしを突き上げて猟兵たちへと宣言します。
 そんな彼女に対する反応は大きく分けて二つ。
 『ああ、アレをやるのね』という落ち着いた表情の猟兵たちと、突然の犯行予告に目を見開く者たちです。
「先の戦争でバスジャック平原に行った人ばかりじゃないものね。ちょっと前提の説明から始めましょうか!」
 その様子に気づいたアリエルも、うんうんと頷きながら今回のお仕事について語り始めるのです。

 バスジャック平原……それは魔界の幼稚園児達を無理やり体内に乗車させる、気性の荒い『野生バス』の群生地を指す言葉です。
 自分で乗客を捕まえてしまうほど元気なバスですから、彼らの力を借りることができれば、猟兵ですら阻む過酷な山脈を越えることができるでしょう。
 しかし、バスを目的地まで動かすには、バスの乗客たちの同意が不可欠となるのです。
「そう、今回みんなが狙う最強バスにも先客がいるわ……最強のバスに相応しい、最強の幼稚園児たちがね!」
 幼稚園児といっても、侮ってはいけません。
 やたら頑丈な魔界の住民の中でも、最強のバスに選ばれるほど腕自慢の園児たち。
 悪魔らしいワルな彼らたちに正面から勝って認められるか、いっそバスから放り出してしまうか。
 どの手段にしても、相応の実力が求められることでしょう。

「という訳で、みんなには野生の幼稚園バスをジャックしてもらってから、のんびりごろごろしてるオブリビオンを倒しに行ってもらうのよ!」
 言葉だけだとヤバい犯行計画にしか聞こえない使命を、アリエルがニコニコとまとめて猟兵たちに示します。
「場合によっては幼稚園児たちにそのまま戦いを手伝ってもらうこともできそうだけど……そこは現場の判断に任せます!」
 ……油断してる相手にそれやったら絶対オーバーキルだし。
 最後にボソッと呟くその声が、聞こえた者もそうでない者も。
 グリモアの光に導かれ、悪魔たちの世界へと旅立っていきます。

 さあ、彼らの最高のバスジャックの始まりです!


北辰
 OPの閲覧ありがとうございます。
 平和な最強幼稚園バスを猟兵が襲う!!
 平和な最強幼稚園バスってなんだよ。北辰です。

 そういう事でバスジャックのお時間です。
 前回の戦争でも活躍した野生バスの中でもとりわけ最強な野生バス。
 そんなバスに乗り込んだ最強園児をぶっ飛ばし、流れでオブリビオンもぶっ飛ばす。そんなお話でございます。
 なお、こちらは『7thKING決定戦』の対象依頼となります。

 1章は集団戦、最強バスに乗り込んで最強園児たちと戦っていただきます。
 目的は最強バスの運転権を得るために、その場のノリで襲い掛かってくる園児を打倒することです。
 バス内の意思が『山脈越え』に統一されればいいので、園児を倒して従えるか、窓を開けてポイっと放り出してしまうかは自由です。
 オブリビオンではないので殺すのはまずいけれど、走行中のバスから投げ出すくらいは全く問題ありません。
 園児だろうと悪魔は頑丈なのです。

 2章は、手に入れた野生バスで油断しきってるオブリビオンにカチコミです。
 オブリビオンの強さは一般的なものなので、奇襲が決まれば優位に戦えるでしょう。
 1章で園児をバスから追い出していない場合、のんびりしてる相手をいきなり襲撃するワルな行動に協力してくれます。
 間違いなくオーバーキルです。心が痛む場合はお留守番をお願いしましょう。

 それでは、最強最高のバスジャックのため。
 猟兵の皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『ワルの遊園地のスーツアクター』

POW   :    これが我が真の姿!
真の姿を更に強化する。真の姿が、🔴の取得数に比例した大きさの【漆黒の旋風(演出)】で覆われる。
SPD   :    そんな攻撃は我には通用せんぞ!
対象のユーベルコードに対し【生半可な攻撃を無効化するバリア(演出)】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
WIZ   :    ええい!これでも喰らえい!
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【闇の弾丸(演出)】で包囲攻撃する。

イラスト:桜木バンビ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

エドゥアルト・ルーデル
わぁいバスジャック!拙者もやってみたかったんだ!

ジャックに来たぞ園児共!貴様らは拙者の可愛い子分になるのだ!視線を向けて【グラビティ】発射!
バリアだと?ヴァカめ!一つの攻撃が防がれるのならぶち抜くまで千の爆発を叩き込めばよいのだ!
でも最強園児はバスから追い出さないでござるよ!拙者は優しいので!

実は拙者襲撃したい場所があってな、その場所にたどり着くには野生バスが必要なんでござる
つー訳で軽率にジャックしに来たんでござるが最強幼稚園の園児諸君、一緒に襲撃に行かない?
唐突な課外授業でござる!拙者はジャックばかりか犯罪教唆できてハッピー、君らは無辜の悪魔を襲撃できてハッピー!win-winでござるね!



●下積み3年、ワル一生
 平原を走る、一台の野生バス。
 生態は奇妙でも、そこは魔界の住民。詰め込む側も攫われる側も、なんだかんだで少し楽しそうでした。
 そんなふうに、せっせと捕まえ閉じ込めた最強園児たちが詰め込まれた平和なバスにも、バスジャック犯の魔の手は迫っておりました……。
「ふはははは! さあかかってくるがいいイェーガー仮面!」
「え、そういうノリの集まり此処? 拙者もワル側、というかバスジャックしたくて来たんですけどー?」
「ワルの役はみんなやりたいんだから、新入りは正義の味方からだぞ!」
「マジでござるかー」
 楽しく悪者ごっこをしていた園児に混じる髭面の異物。
 エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)を待っていたのは、ごっこ遊び界における過酷な下積みでありました。
 時に変身、時に決めポーズ、時にイケボで決め台詞。
 小一時間にも及ぶ正義の味方なRPは、エドゥアルトの強靭な精神を確実に蝕んでいくのです。
「……よく頑張ったな、新入り!」
「幼児先輩、まさか……!」
「ああ、次のごっこ遊びは……お前が極悪人だ!」
 しかし、彼は耐えました。
 永い正義の味方時代を終え、とうとうエドゥアルトがワルになる時が来たのです!

「――ジャックに来たぞ園児共! 貴様らは拙者の可愛い子分になるのだ!」
「おのれ、イカすヒゲのふしんしゃめー。ぼくらのバスを、のっとりなんてさせないぞー」
 ドスの利いた声で銃を掲げるエドゥアルトを、急に演技のクオリティが下がった園児が迎え撃ちます。
 無論、エドゥアルトはその演技にケチをつけることはありません。子役のゲスト声優に文句を言うオタクがどれほど無粋に見えるのか、彼は実体験として知っているのです。
「ぼくらの バリアは なにもとおさないのだー」
「バリアだと? ヴァカめ! 一つの攻撃が防がれるのならぶち抜くまで千の爆発を叩き込めばよいのだ!」
 それ以上に、彼は悪役としてノリノリでした。
 放たれる力は、子供たちにも容赦なく爆撃の嵐を浴びせます。
 爆風と共に子供らが吹き飛ぶ光景は絵的に拙いのですが、ヒゲと悪魔しかいないこの空間では、そこを気にする者など居はしません。
 あわれ園児バスは、瞬く間にエドゥアルトに制圧されて行ってしまいます。

「実は拙者襲撃したい場所があってな、その場所にたどり着くには野生バスが必要なんでござる」
「し、襲撃……!」
 しかし、エドゥアルトは園児たちを追い出すことはしませんでした。大本営発表によれば、彼は心優しいヒゲなのです。
 そんな彼の優しさに心打たれたのか、あるいは襲撃というワードのワルさに魅力を感じたのか、目を煌めかせて話を聞く園児たち。
「……最強幼稚園の園児諸君、一緒に襲撃に行かない?」
「いくーー!!!」
 そうして、あれよあれよというまに襲撃計画に組み込まれる最強園児たち。
 エドゥアルトはジャックばかりか犯罪教唆できてハッピー、子供らは無辜の悪魔を襲撃できてハッピー。
 win-winな両者を乗せたバスは、その幸せを体現するかのように、軽やかな走りで山脈へと走っていくのでした……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
【オーラ防御】しつつ
はいはい、危険なのでバスの中で暴れないでくださーい
一応安全にも配慮して
【高速詠唱】で【破魔】を乗せた光魔法の【属性攻撃】
光ならバス自体に被害を出す事は無いし
悪い子に破魔はよく効くと思うので

おっとお触りも禁止だぞー

接近してくる子は一時的に★杖を伸ばす事で弾き飛ばし
同時に子守歌を歌います
【催眠術】を乗せた【歌唱】は密室の中ではよく響くでしょう
更に【二重詠唱】で風と光の【範囲攻撃】
風圧で園児達の接近を拒み、光で目晦ましと闇の弾丸?の【浄化】をしつつ
【指定UC】でまとめて眠らせ
順番に窓からぽいっとします

戦力になるのはありがたいけど、あんまり沢山巻き込みたくもないし
だから、ごめんね


パティ・チャン
■WIZ
数がいそうなので、広く浅くダメージを園児達に与えるとしましょう。
従えるのは仲間にお任せとして(体躯が体躯なだけに)。

[迷彩、オーラ防御、空中機動]での姿隠したうえで、UC発動させて体力を削らせることに専念しましょう。

まさかこれだけ小さいのが、カチコミするとは思ってもみないでしょうし。

[2回攻撃、なぎ払い、空中機動]でどれだけ行けるか?ですが、いくら園児でもやり過ぎは心が痛む。どうせならちょっとだけ目を回して頂きましょう!

折角デビルキングワールド対策で用意した、このユーベルコードにももう少し出番を用意しなくては!

※連携・アドリブ共歓迎



●ちびっこ悪魔は夢の中
「ふははは! 覚悟しろ正義のヒーロー……いないじゃん!」
「みんな悪者のコスチューム買っちゃったもんねー」
「正義のバスジャックとか来ないかなぁー」
 平原を暴れまわるバスの中。
 悪役ごっこで騒ぐ園児たちで満たされるバスの中、彼らの気づかぬ片隅で一人の女性が頬に手を当て考え込んでおりました。
「なにやら登場を望まれてるみたいだけど……さて、どうしようかしら……」
 バスの天井付近でパタパタと羽根を動かす小さなフェアリーの名は、パティ・チャン(月下の妖精騎士・f12424)。
 身を守るオーラで上手に身を隠し、園児悪魔たちにもバレずこっそりとバスに侵入したパティでしたが、さてここからどうしたものか。
 体躯の小さいパティでは、このバスに乗り込むすべての園児を放り出すというのは途方もない大仕事です。
 いえ、彼女も猟兵ですから、容赦なくユーベルコードの攻撃を浴びせていけば、気絶した子供たちを時間をかけて窓から出してしまう事はできるでしょう。
 けれども、子供にあまりに苛烈な攻撃を浴びせるというのは、いくら頑丈な悪魔相手でも躊躇われるのがパティの正直な気持ちです。
 そんなふうに、パティが頭を悩ませているときでした。
「あれ、なんか光ってるのが近づいてきてない?」
「えー、なになにー」
 園児たちが見やる窓の外。
 何かが光と共にバスへ乗り込まんと迫ってきます!
「はいはい、危険なのでバスの中で暴れないでくださーい」
「うわあああ!?」
「し、しびれるー!」
 破魔の魔法を帯びて飛び込んできた栗花落・澪(泡沫の花・f03165)のダイナミックな乗車に園児たちは大騒ぎ。
 不意打ちの形で魔法を浴びてしまった子供たちは、悪い子によく聞く聖なる魔法で動きを封じられてしまいます。
「バ、バスジャックだーー!!」
「なんだって!? やったぁ!」
「おや、この世界らしい反応……っと、先に乗ってるお客さんもいるみたいですね!」
「……!」
 飛び込んできた待望のバスジャック犯に対して大騒ぎする園児たちと相対する澪が、天井のとある一角に目をやると小さなウインクを一つ。
 仲間の猟兵が合流してきたパティも、いざ出番だと張り切って羽根を羽ばたかせるのでした。

「さあ、バスに被害を出すわけにもいかないし、ちょっとお昼寝してもらうよ……!」
 そう言って澪が歌いだすのは、子供たちのための子守歌。
 それも猟兵が歌うものですから、もはや催眠術と言ってもいい程の効果抜群な代物です。
「あれ、もうお昼寝の時間だっけ……?」
 しかも、相手はよく遊びよく眠る幼稚園児たち。
 普段は先生たちに見守られてのお昼寝タイムが習慣となっている彼らですから、このような歌を聞かされてはすぐに眠気が襲ってきてしまうのです。
 ――それに、なんだかキラキラした鱗粉が降ってきて、不思議と疲れてきてしまうのです。
「……ええい、おのれバスジャック犯め! 僕らを寝かしつけようったってそうはいかないぞ!」
 とはいえ、すべての園児が眠ってしまうわけではありません。
 野生バスに詰め込まれ、なんだか遠足気分になっている一部の園児たち。
 遠足前の夜には眠れなくなるのが子供の習性ですから、その真っ最中というのならなおさら眠るわけにはいきません!

 破魔の光を操る澪に対して、園児たちが撃ちだせる闇の弾丸は効果が薄いでしょう。
 最強な園児なのでそれを察する子供たちは、小柄な澪ならば接近戦は不得手だろうと見込んでの行動です。
 ユーベルコードを操る猟兵に対して見た目での判断を信じるのは些か不用心ではありますが、子供らしい勢い任せの行動は、この場に限っては正解でした。
「おっとお触りも禁止だぞー……起きてる子結構多いね!?」
 伸縮する杖を用いて、更には風の魔術によって子供たちを阻む澪ですが、元気いっぱいの子供達の大群には少々押され気味。
 距離を取った戦いなら子供らに勝ち目はなかったでしょうが、このまま接触を許せば澪とてバスから放り投げられるかもしれません!
「……だ、駄目だ、どうにも力が出ない~!」
 が、子供らに勢いがあったのは最初だけ。
 すぐに息切れしてしまった子供らが風圧に負けて、バスの中をゴロゴロと転がっていってしまいます。
 そうして床に転がった一人の子供が、どうしてこんなにも疲れるのかと天井を見上げて……。
「あっ」
「あっ」
 せっせとユーベルコードの鱗粉を撒く、空中のパティと目が合うのでした。

「ありがとうございます、制圧完了ですね!」
「ええ! でも、隠れてたとはいえ全然バレないとは……まあ、まさかこれだけ小さいのが、カチコミするとは思ってもみないでしょうしね」
 最後は澪のユーベルコードで全員眠らされた園児たちの寝息が響くバスの中。
 二人の猟兵が、お互いを労いあっていました。
「さて、此処からどうする?」
「……窓から出しちゃいましょう。悪魔と言えども、オブリビオンとの戦いには巻き込みたくないですし」
 澪の言葉に、パティも異論はないと優しく頷きます。
 とはいえ、片方は小柄な少年であり、もう片方はもっと小さな妖精な二人。
 子供と言えども全員をバスから出すのはちょっと大変で、どうしても時間がかかります。
 こうして、点々と眠った子供を残してバス平原を進む、奇妙なバスが誕生するのでした……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アルテミシア・アガメムノン
初めまして、皆さん。わたくしはバスジャックです!
たった今を持ちましてこのバスはわたくしの支配下に入ります!

『地母神の戦域』を展開。戦場(バス内)全体を輝く霧で満たします。

言葉だけでは納得しないでしょう。皆さん、まとめてかかってらっしゃい!

神炎で園児たちを燃やしまくります。
敵SPDUC? わたくしの神炎が生半可な攻撃の訳ない上に、この炎は2時間くらいなら連続して発生できますわよ!

こんがり燃やした後は園児たちを癒しの風で回復。

敗者たる皆さんは勝者であるわたくしに従う義務があります!(断言)
これからオブリビオンをボコりに行くので皆さん、わたくしに続きなさい!


ダーティ・ゲイズコレクター
私はダーティ!ダーティ・ゲイズコレクター!
凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王ダーティとは私のことです!

7thKingWARを勝ち抜いた私にとってバスジャックなど朝飯前です!
さぁ乗客の皆さん!私と一緒にオブリビオンさんをやっつけるという超ワルなことしましょう!
むっ!なんですか!この魔王ダーティに歯向かうとは良い度胸です!
ご褒美に私を見つめる権利をあげましょう!
え?欲しくない?では逆に見つめられる権利をあげます!
(UC【元悪!纏絡堕落醜穢終】発動)
あぁぁ!たまりませんねぇ!
どうです!?サイコーでしょ!?
あれ?何だか苦しそうですねぇ
恥ずかしがり屋さんですか?
じゃあやめる代わりに一緒に山へ行きましょう?



●結成! 魔王軍!!
 ばったんばったん、暴れるように走り回る野生バス。
 自分から乗客を捕まえてしまうような元気なバスの中では、それに相応しい元気な最強園児たちが騒いでおります。
 そんな彼らに忍び寄る、負けず劣らず元気な影が二つほど……。
「――初めまして、皆さん。わたくしはバスジャックです! たった今を持ちましてこのバスはわたくしたちの支配下に入ります!」
「さぁ乗客の皆さん! 私と一緒にオブリビオンさんをやっつけるという超ワルなことしましょう!」
 颯爽とバスに乗り込み、金糸を揺らす女魔王たちが高らかに声を上げます。
 バスに捕まるのは慣れている園児も、自分から乗り込んでくる悪魔など先の戦争くらいのものなので、格好いいワルのスーツから可愛らしい声を上げて大慌て!
「な、なにやつだー! 名を名乗れ!」
「あ、今のワルっぽい!」
 素早く立ち上がってみせた園児の一人が、お友達からの賞賛にちょっと照れているのを尻目に猟兵たちはニヤリと笑います。
 そう、問われたならば名乗るのが、ワルの流儀というもの。
「よくぞ問いました! わたくしこそが魔王国の王、アルテミシア・アガメムノン(黄金の女帝・f31382)ですわ!」
「私はダーティ! ダーティ・ゲイズコレクター(Look at me・f31927)! 凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王ダーティとは私のことです!」
 堂々と名乗った二人の魔王。
 バスジャックという素敵な悪行を子供たちに見せつけるべく、彼女達はバスに君臨するのです。

「魔王国に……魔王ダーティ!?」
「なに、知っているのか!?」
 さあ戦いだと踏み込もうとした猟兵たちの脚が、園児の驚きの声で止まります。
 キリッとした顔でリアクションをする園児は、友達の問いかけに腕を組んで静かに頷き。
 本人は経験豊富なベテランのつもりでしょうが、可愛らしい子供の背丈から、やはり甲高い声が語ります。
「魔王国とは複数の猟兵が関与するこの世界有数の魔王領域の一つ! その王はスタイルの良い綺麗なお姉さんだと従兄弟のやっくん(20)が言っていた……!」
「ふふ……やっくんとやらはそれなりの事情通のようですわね!」
 解説パートならば待ってやるのがワル・マナー。
 やっくんが誰かは検討もつきませんが、世界征服を目論む模範的魔王たるアルテミシアとしては悪い気もしないのです。
「そして魔王ダーティ……身近な危険度で言えばある意味で此方の方が上! やっくん(20)が昔見とれてたら深めの水たまりに落ちたって!」
「おやぁ……? こんなところで私の犠牲者を知る子と出会うとは!」
 そして、同じくやっくんから齎されたらしい情報が語られたダーティが、鋭い歯を見せて胸を張ります。
「どこに見とれたというんだ……?」
「角とか……?」
 もっとも、彼らは園児。
 男女の隔てなく仲良く遊び、ちょっとおませな子でも仲の良い男女を「ふーふだー!!」と囃し立てることを生業とする年齢です
 そんな彼らですから、ダーティのどこが視線を惹きつけるかは分かりませんでした。
 でも、そうなると。

「いやー、勤勉で大いに結構! ご褒美に私を見つめる権利をあげましょう!」
「うわあああ、逃げろー!! きっとすごい呪いとか使ってくるんだー!」
「見たらカエル踏んじゃう呪いとか!!!」
「それかも! やだー!!」
 人間、理解できぬ者こそもっとも恐れるもの。
 この子達は人間ではなく悪魔ですが、やはり正体不明の何かを持つダーティに対して、慌てて逃げ出そうとします。
 ですが、その逃げ足は妙に遅いのです。
「え? 欲しくない? では逆に見つめられる権利をあげます!」
 あくまでやりたい放題なこの魔王。
 ダーティによるユーベルコードを受けてしまった園児たちは、その動きをゆっくりにさせられてしまいます。
 凄く楽しそうなダーティと、割と誤解で逃げ出そうとする悪魔たち。
 ある意味で上下関係が既についてしまいましたが、猟兵たちの目的を思えば、この悪魔園児たちには“強者”として認められねばなりません。
「子供相手にこのままだと、その内ケロッと忘れて暴れそうですし……私の炎を見てもらいましょうか」
 そこをフォローするのがアルテミシア。
 デビルキングワールドの魔王として悪魔の頑丈さを知る彼女は、躊躇なく子供たちへと神炎を浴びせていきます。
 こうして、炎と悲鳴に包まれる、平原一大惨事なバスは誕生するのです。

「――さて皆、私が見つめるのをやめる代わりにー?」
「「「お山に行くー!!」」」
 小一時間後。
 ユーベルコードを止めたダーティの声に合わせて、子供の元気な声が響きます。
 流石は悪魔と言うべきですが、今回に関しては彼らの身体を癒す風もありました。
「そう、敗者たる皆さんは勝者であるわたくしたちに従う義務があります!」
 その治療をしてやったアルテミシアがこうも断言すると、子供たちもなんとなくそうなのかな? という気分になってくるというもの。
 むしろ、お山でのんびりするオブリビオンをやっつけるなんてとってもワルで、ワクワクしてきます!
「それじゃあ皆!」
「わたくしたちに続きなさい!」
 魔王たちの檄に応える、子供たちの楽し気な声。
 微笑ましく、オブリビオンにとっては恐怖の軍勢でしかないバスは、勢いよく山を登っていくのでした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『爆弾の悪魔』

POW   :    ガンガンいこうぜ
レベル×5体の、小型の戦闘用【爆弾を括りつけた一般悪魔】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
SPD   :    みんながんばれ
レベル×1体の【時限式の爆弾を括りつけた一般悪魔】を召喚する。[時限式の爆弾を括りつけた一般悪魔]は【爆発】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
WIZ   :    いのちをだいじに
【黒い瞳】から【大量の透明な魔力機雷】を放ち、【「動くと死ぬぞ」という警告】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:白漆

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠シスカ・ブラックウィドーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

エドゥアルト・ルーデル
拙者ちびっ子にはやさしいので盛り上がるように悪いセリフをどんどん吐いていきたいでござるね!

園児と一緒に正面から襲撃でござる!降伏は無駄だ!抵抗しろ!
おっと爆弾の悪魔と爆弾括り付けた大量の【一般悪魔】発見伝!やったね!つまりキルスコアが稼げるってことでござろう?

しかしいかに大量であれど程々の悪魔に程々の爆弾がちょぼちょぼ爆発してたんじゃ相手では拙者も園児たちも満足できないというものでござる!
派手な爆発が必要だ…それこそこの場にいる全員…いやさ要塞までぶっ飛ぶようなのがな…!
という訳で拙者用意しておきました、どっからか取り出した【超大型爆弾】でござる
フヒーッ、ヒ、ヒ、ヒ、ヒ。群れに向けて…そぉい!


アルテミシア・アガメムノン
ほほほ、爆弾の悪魔さん。貴方が此処に来れるのですからわたくしが来れないはずがないでしょう!
さあ、皆さん、あの爆弾の悪魔をフルボッコしますわよ!
オーバーキル大いに結構。それでこそワルというものです!

『軍神の威風』を発動。
第一章で傘下とした園児たちを『悪のカリスマ』で纏めあげたうえでの号令です。能力を強化された園児たちの群れがオブリビオンを襲う!
敵のPOWUCで呼び出された悪魔たちは園児たちと接触する前に魔力波を放ってサヨウナラです。(先制攻撃×範囲攻撃×衝撃波×全力魔法)

ほほほ、将来有望ですわね!
わたくしの国にお越しなさい。ワルの尖兵として使ってあげますわ!
(オブリビオンをボコった園児たちへ)



●オーバーキラーズ
 猟兵たちの電撃的バスジャックから数刻経って、ここは険しい険しい魔界の山脈。
「……よく考えたら、ここから別にどうともしなくていいのでは? オブリビオンである私がいる限り、世界は停止に向かうんですし」
 この地に隠れていたオブリビオン……『爆弾の悪魔』は、すっかり油断しきっておりました。
 野生バスでしかたどり着けないこの場所でずっと隠れていれば、いつかはオブリビオンとしての本懐が遂げられるのだと、やたらと気の長い野望を抱き始めていたのです。
「そうと決めたら、やらねばいけない事がありますね……!」
 何年続くか分からない隠匿生活を彩るために、ジュース用の果物でも育てようかしら、とか。
 完全にスローライフを満喫する姿勢のオブリビオンでしたが、ここでふと気づきます。
 なんだか、エンジン音が聞こえる気がすると。

「クレバーな拙者の奇策、正面突破の時間でござる! 降伏は無駄だ! 抵抗しろ!」
「ほほほ、爆弾の悪魔さん。貴方が此処に来れるのですからわたくしが来れないはずがないでしょう!」
「うわあああああ!?」
 次の瞬間、飛び込んでくるのは二台の野生バス。
 何故かその上に仁王立ちしながら登場したのは、ヒゲなワルのエドゥアルトとキングなワルのアルテミシアであります。
「なんなの、猟兵!? なんでぇ!?」
 ジュースをぶちまけ、ソファからひっくり返りながら驚愕を示すオブリビオンですが、彼女とて先の戦争の生き残りであるのです。
 慌てふためきながらも、その手は自分のユーベルコードを発動すべく構えを取り……。
「さあ、皆さん、あの爆弾の悪魔をフルボッコしますわよ!」
「「「はぁーい!!」」」
「うふふ、拙者多勢で無勢を虐めるのだぁいすき!!」
「なんでぇ!!!??」
 何故か大量に居る最強園児を見つけ、青い方の瞳から光を失うのでした。

「なんであんなに沢山いるんですっ! と、とにかく数の不利をどうにか……」
 混乱しながらも爆弾の悪魔が呼び出す、しもべの悪魔たち。
 これこそ彼女が得意とする、魔界の一般人である彼らに爆弾を取りつけ、無理やりに戦わせるという非道のユーベルコードです。
 戦闘力こそ有力な猟兵やオブリビオンに及ばずとも、罪のない人々は時に強力な剣となり盾となる事を、このオブリビオンは知っていました。
「よし野郎ども、キルスコアで勝負しようぜ!!」
「やったぁ! いっぱい居るぞ!」
「いいですわよ、それでこそワルというものです!」
 ちなみに、今はそういう時ではありません。
 魔界が地元なアルテミシアと園児たちは、人質ごとなぎ払うワルいシチュエーションに目を輝かせております。
 エドゥアルトは恐らく別の世界の住人なのですが、それはそうとノリノリでした。
「くそっ! この世界の悪魔はこれだから……!」
「しかし、勝負というなら魔王が後れを取るわけにも参りません。という事で……サヨウナラです!」
「しまったでござる! この女、無双系のシステムで戦ってやがる!」
 アルテミシアが腕を一振りすれば大規模な魔力波が撃ちだされます。
 園児たちを率いることで強化された彼女の力で、爆弾悪魔はたちまち空の彼方へ吹き飛んで。
 あっさりと配下を蹴散らされたオブリビオンと、いきなり撃破数に差を付けられたエドゥアルトの顔に焦りが浮かびます。
「王様がやったぞー!!」
「続け続けー!」
 唯一無邪気な笑みを浮かべているのは、オブリビオンを追い回す最強園児たち。
 無慈悲なまでの蹂躙にワルを感じる彼らは楽しそうに爆弾の悪魔を追いかけ、その将来有望な姿にはアルテミシアも満足げな笑顔を向けるのです。

「――いかんでござるなぁ」
 しかし、この猟兵優位の戦いに髭を撫ぜながら呟くのはエドゥアルト。
 極力ダンディに見える角度とキメ顔を維持しながら彼が見やるのは、園児を率いるアルテミシアの姿です。
「このままではアガメムノン氏だけが気持ちよくなって終わってしまう……拙者たちもこう、カタルシスを感じる何かしらを……はっ!?」
 その時、ヒゲに電流走る。
 そういえば、彼は持っておりました。
 皆が満足できるような、とびきりなヤツを。
「フヒーッ、ヒ、ヒ、ヒ、ヒ……あったあった、これよコレ!」
「ひい、ひい……って、なに持ちだしてるんだあの髭面!!!」
 園児たちに追い回される爆弾の悪魔は、その特性上真っ先に気づいてしまいます。
 エドゥアルトが取り出す、周囲一帯を吹き飛ばして余りある超大型爆弾の存在に!

 まさかそこまでやりたい放題なのか? その疑問の答えはすぐにわかるでしょう。
「すげー!! ワルだー!」
「あらまあ、また大きなものを」
「待って待って、いくらなんでもそんなの……」
 いよいよ登場したド派手なアイテムにはしゃぐ園児たち。
 しれっと防御の結界を張りながら、口に手を当てるアルテミシア。
 そして、青ざめた顔で凶行を止めんとするオブリビオン。
「ヒーヒッヒ! もう我慢の限界でござる!」
 三者三様の反応も意に介さず、男の手から爆弾が離れて……。

 ――すべてを吹き飛ばすキノコ雲が晴れた後。
 アルテミシアの目には、空に浮かぶエドゥアルトのサムズアップが見えたような気がしたのでした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
油断大敵、ってね
翼で空中から【滑空】しつつ
【高速詠唱】で杖の先端に【破魔】付き光魔法の【属性攻撃】を纏わせ突撃

ごめんあそばせ
え、奇襲ってこういうのでしょ?

自分に【オーラ防御】を張りつつ【彩音】発動
【催眠術】を乗せた【歌唱】で歌詞を物理的な文字として
メロディは五線譜のロープとして具現化しつつ
召喚悪魔達を眠らせたり爆弾魔さん自身の動きや思考を鈍らせたい
もし物理的に突っ込んで来る敵がいたら【空中戦】で回避

発した言葉は全て僕の武器
言葉を操り悪魔達を(物理的に)薙ぎ払い
爆弾魔さんは五線譜で縛り上げ

言ったでしょ
女性に手を上げるのは好まないって
だから
ごめんね☆

破魔を乗せた光魔法の【全力魔法】を撃ち込みます


パティ・チャン
■POW
爆弾と乗り物と来たら、ここは切る電線はどっち?というのはサスペンスもので読んだことがありますが、そういう問題では無さそうですね。

ならば、やることは一つ!
(もし配下の園児が言うことを聴いてくれるのなら)
爆弾魔を取り押さえていただく。
しかる後に、爆弾魔をバスの外に放り投げる!

[重量攻撃、属性攻撃、空中機動]でウォー・ハンマー「War Pick Of Warning」をサイコキネシスの見えない腕で振り回し、[2回攻撃、カウンター]つきで一暴れ致しましょう。

私自身がやられちゃってもシャクなので、[迷彩、オーラ防御、空中機動]での防御は怠らない

※アドリブ・連携共歓迎



●結局すべては蹂躙へ
「ひええ……か、勝てっこないですこんなの! こうなったら、何処でもいいから逃げて……」
「おっと、そうはいきませんよ? さあ皆さん、お願いします!」
「え、うわあああ!?」
 猟兵たちの襲撃により、瞬く間にボロボロになってしまったオブリビオンの隠れ家。
 這う這うの体で逃げ出そうとする爆弾の悪魔ですが、勿論猟兵と悪魔たちがそれを許しません。
 爆弾の悪魔が自分の野生バスに乗り込もうとした途端、勢いよく飛びついてくる園児たち。
 それだけならオブリビオンとして抜け出すことができたでしょうが、パティの声と共に発せられた不可視の力が、敵の身体をポイっと放り投げてしまいます。
「油断大敵、ってね」
 そこにダメ押しとばかりに飛び込んでくる澪の手には、光り輝く魔法の杖が。
 翼を活かした高角度から叩きつけられる破壊の魔法が、オブリビオンを更に遠くへ吹き飛ばしてしまうのです。
 それは拘束役をしてくれた園児たちから引きはがし、仮に複数の野生バスを隠していたとしても、もはや乗り込めない位置取りです。
「これで逃がす心配もなくなりましたね!」
「うん、子供たちも活躍して満足げだし……あとは僕たちで終わらせようか!」
 よろよろと立ち上がる相手を見やりながら、気力十分という様子で張り切る二人の猟兵。
 ワルというには爽やかな、しかしオブリビオンにとっては悪夢のような戦いは、まだ始まったばかりです。

「ま、まだです! 園児たちを下がらせるなら貴方たち二人を倒せばいい! うわーん!!」
 とうとう泣きが入り始めたオブリビオン。
 それでも、彼女が呼び出す爆弾を括りつけられた悪魔の軍勢はきちんと現れます。
「時限爆弾に接触爆弾、なりふり構わずって奴ですね。電線を切って解除……するには数が多いか」
「悪魔たち自体は一般人だし、爆弾ごと倒すわけにもいかないよね」
 ここで、爆弾の悪魔にとって幸運であるのが、パティと澪が先の二人と比べて良識ある猟兵だったことでしょう。
 魔界のワル相手には通じない人質作戦でありますが、この二人に対してならば、多少矛先を鈍らせる効果はあるようです。
 おや、もしや本当にいけるのでは? そう爆弾の悪魔が考えた直後の事です。
「であれば優しく吹き飛ばしましょう! いきますよー!!」
「なにそのエグイ形のハンマー!?」
 先ほどオブリビオンを放り投げたサイコキネシスを操るパティが、今度はハンマーを掲げて突っ込んでくるではありませんか!
 無骨な、それでいて容赦のない尖った形状の鉄槌を振り回す小さな妖精は、その獲物の重量を活かして一般悪魔を叩きのめしていくのです。
 爆弾を付けられた悪魔たちが気絶していく中、やっぱり逃げるべきかと考えるオブリビオンがじりじりと後ずさりを始めます。
 野生バスという手段が使えぬ中で周りの山脈に逃げ込むのは大分リスキーではあるのですが、このまま踏みとどまって倒されるよりはマシ、ということなのでしょう。

 ぼよん。
「え、あれ……!?」
 爆弾の悪魔が、“それ”が背に接するまで気づけなかったのは何故か。
 格闘技のリングに張られるロープのような感触がオブリビオンの後退を止めた時、彼女はようやく事態に気づきます。
 呼び出した一般悪魔たち、人間と比べてはるかに頑強な肉体を持つ彼らが一度気絶しただけでまったく起きない不自然、どうにも自分の思考が不明瞭になっているその原因に。
「――教えてあげる。世界に溢れる鮮やかな音!」
 それは目に見える歌でした。
 澪が語る歌詞の一つ一つが悪魔を微睡みに誘い、時には具現化すらして爆弾に降り注ぎ押しつぶしてしまいます。
 メロディが踊る五線譜はロープのようにオブリビオンを捕え、瞬く間にその動きを封じてしまい。
 澪の意思一つで自在に踊る歌詞の中、自由に動けるのは小さなパティただ一人であったのです。
 こうなっては、爆弾の悪魔が持っていた筈の数の有利も意味をなさず、二人の猟兵の前に全てのしもべが無力化されてしまいます。

「こ、降参! 降参しますからー!!」
 もはやすべての手段を封じられ、縛られて動くこともままならぬオブリビオンは、唯一自由を許される口を動かして白旗を振り始めます。
「ここまでくると、敵ながら哀れではありますねぇ」
「うーん、まあ僕も女性に手を上げるのは好まないし……」
 その様子を見て、顔を見合わせる二人。
 元々戦争の敗北から逃げてきたオブリビオンですので、自分の身が助かればと期待する表情を浮かべ始める相手を見て……。
「だから……ごめんね☆」
「一思いに終わらせますので!」
 あ、駄目だ。
 凶悪なまでに輝く魔法を杖に込め始めた澪と、ハンマーを限界まで振り上げるパティの姿を見て、己が未来を悟ったオブリビオンは。
「こ、この悪魔ども―!!!」
 せめてもの捨て台詞を吐きながら、この魔界から骸の海へと叩きだされていくのでした……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年06月12日


挿絵イラスト