7thKING WAR㉓〜未来はべらす魔王に挑め(作者
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#デビルキングワールド  #7thKING_WAR  #召喚魔王『パラダルク』 


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#召喚魔王『パラダルク』


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「7thKING WARへの参戦に感謝します。リムは戦況を報告します」
 グリモアベースに招かれた猟兵達の前で、リミティア・スカイクラッド(勿忘草の魔女・f08099)は悪魔王遊戯(デビルアトラクション)のマップを広げて語りはじめた。
「各アトラクションの攻略は完了し、残すはガチデビルを含む魔王達の撃破のみとなりました。今回の依頼は召喚魔王の1人『パラダルク』への挑戦になります」
 魔王ガチデビルはこの戦いに勝利するために、侵略蔵書「悪魔契約書」の力で異世界の強大な魔王達を魔界に呼び寄せた。その内の1人であるパラダルクは、戦争中であるにも関わらず大勢の女の子達を侍らせて、なにやら不可解な行動を取っているというが――。

「パラダルクは『万物を女の子(ドラグナーガール)に変えるユーベルコード』を持ちます。こう聞くと分かりづらいかもしれませんが、あらゆる存在を擬人化し、自分の眷属として操る能力だと考えれば良いかと思います」
 このユーベルコードの対象は自然現象や敵の攻撃、果ては時間にさえ及ぶ。この能力で「過去」と「未来」すらもドラグナーガール化して支配下に置いたパラダルクは、絶えず移ろい続ける姿と引き換えに無敵とすら豪語する力を得ている。
「彼は銀河帝国攻略戦で確認された『実験戦艦ガルベリオン』と同一艦と見られる戦艦を魔界に停泊させており、その中で何らかの儀式を行っている最中のようです」
 時の力すら手中に収めたパラダルクがこの上何を企んでいるのかは不明だが、放置して猟兵と世界の利益になることではあり得まい。彼もまた危険なオブリビオンなのだから。

「ですが説明した通り、時の力を得たパラダルクは強敵です。なので今回は撃破ではなく『儀式の阻止』が最優先目標になります」
 もちろんパラダルクを撃破すれば儀式は止まるが、彼の背後で「儀式の舞」を踊るドラグナーガール達を倒しても儀式を阻止することはできる。何れにせよパラダルクとの戦闘は避けられないが、後者のほうが難易度は格段に低いだろう。
「皆さんが戦う事になるのは未来属性のドラグナーガール『ディアブロホワイト』の力を体現した『初老のパラダルク』です」
 若い頃と比較すると性格は老成して丸みを帯びていると言えるが、目的のために猟兵に道を譲る気は微塵もないようだ。彼が繰り出すユーベルコードの先制攻撃は強烈であり、対策なくしては戦いの土俵に立つことさえ難しい。

「敵の先制攻撃に対処し、儀式の阻止、あわよくばパラダルク本体の撃破を。以上が今回の依頼内容になります」
 パラダルク個人が行っている儀式も気になるが、彼は1stKING『魔王ガチデビル』を守る異世界の魔王の1人である。儀式を阻止して彼を撤退させれば、ガチデビルを守る結界も失われ、攻略が可能となる。二重の意味で勝たなければならない戦いと言えるだろう。
 説明を終えたリミティアは手のひらにグリモアを浮かべ、魔王の元に猟兵を送り出す。
「転送準備完了です。リムは武運を祈っています」



 こんにちは、戌です。
 今回の依頼はガチデビルに召喚された異世界の魔王『パラダルク』との戦いです。

 このシナリオでは下記のプレイングボーナスに基づいた行動を取ると判定が有利になります。

 プレイングボーナス……敵の先制攻撃ユーベルコードに対処する(しない限り必ず苦戦か失敗になる)/踊るドラグナーガール達を倒す。

 未来属性の力を体現した「初老のパラダルク」は、必ず先制攻撃を行います。
 この攻撃に対処してパラダルクを倒すか、倒せずとも儀式を破壊できればこのシナリオは「成功」になります。
 戦場は停泊中の巨大戦艦の内部。パラダルクの背後では大勢のドラグナーガール達が「儀式の舞」を踊っており、彼女らを倒せば儀式は止まり、敵は撤退します。
 ここで戦場の戦力を0にしても、パラダルクの完全撃破は難しいようです。それでも敢えて倒すか、儀式の阻止を優先するかは、皆様の判断にお任せします。

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『召喚魔王『パラダルク』ディアブロホワイト』

POW ●ガールズ・ポシビリティ
自身の【下僕であるドラグナーガール】ひとつを用いた行動・攻撃の威力を3分間3倍にする。終了後[下僕であるドラグナーガール]は【可能性を使い果たしたこと】により破壊される。
SPD ●フューチャー・ルーラー
【ドラグナーガール達と連携し、精神支配魔術】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【以降の動き方や使用ユーベルコード】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
WIZ ●パラダルク・フューチャー
召喚したレベル×1体の【ドラグナーガール】に【ガルベリオン鋼の機械兵器とダンス技術】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


ダーティ・ゲイズコレクター
私はダーティ!ダーティ・ゲイズコレクター!
凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王ダーティとは私のことです!

時間を支配するなんてスゴイです!
そんな貴方の邪魔をできたら私はきっと注目を浴びるでしょう!

早速ドラグナーガールさんがもの凄い勢いで攻撃してきましたので
{ゲイズ・パワー}による『オーラ防御』の応用技
オーラの壁と{ダーティグリーヴ}の『斬撃波』で牽制しながら
『衝撃波』を使った『ダッシュ』で逃げ続けましょう!

3分間逃げたらドラグナーガールさんが自壊しました!
召喚魔王さんの仕業でしょうか!?
ちょっとこれはドン引きのワルさです!
(UC【至悪!罪業集塊理裂刃】でドラグナーガール達を攻撃する)


「私はダーティ! ダーティ・ゲイズコレクター! 凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王ダーティとは私のことです!」
 デビルキングワールドに君臨する(自称)魔王の1人として、ダーティ・ゲイズコレクター(Look at me・f31927)は堂々と名乗りを上げる。ジャッジメント白羽の矢こそ立たなかったものの、彼女もまたデビルキングになるという野望持つ悪魔である。
「時間を支配するなんてスゴイです! そんな貴方の邪魔をできたら私はきっと注目を浴びるでしょう!」
「そんな事のために僕の儀式を邪魔しに来たのかい? いい迷惑だね……」
 異世界の魔王『パラダルク』はやれやれと肩をすくめ、左右にはべらせた女の子たちと顔を見合わせる。その背後には同様の容姿をした大勢の女の子(ドラグナーガール)が、儀式の舞を踊っている真っ最中であった。

「僕は今とても忙しいんだ。早く帰ってくれないかな」
 パラダルクはそう言って【ガールズ・ポシビリティ】を発動し、ドラグナーガールから「未来の可能性」を引き出す。時の力で強化されたガールは全身から未知のオーラを放ちつつ、主人の邪魔者を排除すべく襲い掛かってきた。
「早速攻撃してきました!」
 物凄い勢いで接近してくるドラグナーガールに対し、ダーティは赤紫色の矢印に可視化された「ゲイズ・パワー」で応戦。矢印のオーラを重ねて壁を作り、敵の進路を塞いだ。

「ここは通行止めです! 矢印に従って迂回してください!」
「邪魔よ!」
 ドラグナーガールはオーラの壁を打ち壊してそのまま直進を図る。この娘もなかなかのワルとみたダーティは、両脚の「ダーティグリーヴ」から斬撃波のキックを放ち、牽制しながら後退する。
「逃げてばかりじゃなくて戦いなさいよ!」
「ここはあえて戦わないのもワルかなと!」
 追いかけるドラグナーガールのほうは何故か必死そうな顔だが、正面きって戦うのは分が悪いと分かっているダーティはダッシュで逃げ続ける。捕まりそうになった時は両拳の「ダーティガントレット」から衝撃波を放ち、反動で加速して距離を稼ぐ。

「うっ……ダメ……もう……」
 そんな具合で3分が経過した頃、何もダメージを負っていないはずのドラグナーガールが突然立ち止まり、自壊する。ユーベルコードによって引き出された可能性――自分自身が存在するための可能性すらも使い果たしてしまったのだ。
「ドラグナーガールさんが自壊しました! 召喚魔王さんの仕業でしょうか!?」
「その通りだけど?」
 自分の部下をたった3分で使い捨てにする、血も涙もないパラダルクの所業にダーティは青ざめる。向こうからすればまた新しい女の子を作ればいいと思っていそうな、平然とした顔が余計にヤバさを助長する。

「ちょっとこれはドン引きのワルさです!」
 とは言え、ドラグナーガールの攻撃が止んだ今がチャンスなのは事実。ダーティは【至悪!罪業集塊理裂刃】を発動し、身体から赤紫色の矢印の姿をしたオーラの刃を生やす。
「常闇に蠢き今世を穢す背徳の力よ! 邪なる王の皮を切り裂きその鋒を示せ!」
 ターゲットはパラダルク本人ではなく、ワルそうな儀式をしてるドラグナーガール達。
 限界まで数を増やした矢印の刃が、カッコいいセリフと一緒に矢のように飛んでいく。

「「きゃあぁぁぁっ!?」」
 儀式の舞いに没頭していたドラグナーガール達にさっきの個体のような戦闘力はなく、ダーティの矢印に撃ち抜かれてバタバタと倒れていく。これで儀式の妨害になるはずだ。
「僕の女の子が……やってくれるね」
 パラダルクは僅かに眉をひそめただけで表情は変えなかったが、声色には不快感が強く宿っている。このまま計画を妨害され続ければ、彼自身もまた動かざるを得ないだろう。
大成功 🔵🔵🔵

月夜・玲
んー、厄介な敵
けどま、今回は儀式の邪魔をしてさっさと退場願おうかな


《RE》IncarnationとBlue Birdを抜刀
先ずは武装したドラグナーガールに先制を取られる…か
なら先の仕込みも兼ねて、正面から打ち破ろう
『オーラ防御』でシールドを張り、更に剣での『武器受け』で攻撃を逸らして致命傷を回避しよう
防戦一方にならないように、『斬撃波』での攻撃や敵攻撃の相殺もして正面からやり合おう
多少のダメージは折り込み済み
むしろ、ダメージを負って血が流れる方が都合が良い!

さあ、こっちの反撃開始だよ
【断章・焔ノ血】起動
蒼炎で儀式をしているドラグナーガールを焼却!
ついでに私自身も回復
やられた分はやり返すよ!


「んー、厄介な敵」
 過去と未来の力を女の子(ドラグナーガール)として従え、使役する魔王パラダルク。
 これまで戦ってきたオブリビオンの中でも屈指であろう強敵に、月夜・玲(頂の探究者・f01605)は眉をひそめる。
「けどま、今回は儀式の邪魔をしてさっさと退場願おうかな」
 いずれ決着をつけねばならない相手だろうが、今はこの戦争を終結させるのが優先だ。
 魔王ガチデビルへの道を切り開く為、彼女は特製のガジェット「《RE》Incarnation」と「Blue Bird」を抜刀する。

「先ずは武装したドラグナーガールに先制を取られる……か」
 玲が戦闘態勢を取った時には既に、敵はこちらに攻撃を仕掛けてきていた。【パラダルク・フューチャー】によりガルベリオン鋼製の機械兵器を与えられたドラグナーガールの集団が、踊るような動きで襲い掛かってくる。
「どうしても僕の邪魔をするのなら、死んでもらうよ」
 パラダルクの声色は穏やかだが、そこに人間達への情けは欠片もない。その余裕は己が手に入れた絶大な力への自信によるものか。まずは対面のガール達を何とかしなければ、彼を倒すどころか儀式に手を出すことさえできない。

(なら先の仕込みも兼ねて、正面から打ち破ろう)
 玲はオーラによるシールドを張り、さらに剣を交差させてドラグナーガール達の攻撃を受け止めた。模造神器(Imitation sacred treasure)の名を冠する兵装と未来の機械兵器が火花を散らし、衝撃がビリビリと艦内を震わせる。
「主様のために死になさい」
「お生憎様、その気はないよ」
 なおも攻めてくる敵に防戦一方にならないよう、玲は自分からも攻撃を仕掛けていく。
 彼女が剣を振るえば斬撃波が生じて踊り子達の肌を切り裂き、攻撃を相殺する。全てを凌ぎ切ることはできないが、急所を逸らして致命傷を回避できれば十分だった。

(多少のダメージは折り込み済み。むしろ、ダメージを負って血が流れる方が都合が良い!)
 数の暴力にじりじりと身を削られながらも、玲の口元には強気な笑みが浮かんでいた。
 その手に握った模造神器の真の力を、彼女はまだ見せていない。それは本来、邪神とも称されるUDCの力を再現する事を目指して開発されたものである。
「偽書・焔神起動。断章・焔ノ血読み込み開始」
 顕現する力は焔の疑似邪神。使用者の流血をトリガーに【断章・焔ノ血】が起動する。
 柄部分の機構が音を立てて駆動し、噴き上がった蒼色と紅色の炎が刀身を包み込んだ。

「さあ、こっちの反撃開始だよ」
 玲が渾身の力を込めて剣を一振りすると、蒼炎がごうっと勢いよく戦場に燃え広がる。
 それは瞬く間に儀式場にいるドラグナーガールを巻き込み、異次元の熱量で焼却する。
「「きゃあぁぁぁぁっ、パラダルクさまぁぁぁっ!!!」」
「しまった、儀式が……!」
 はっと振り返ったパラダルクの表情には動揺があったが、それは配下の身を案じたからではなく儀式の中断を危ぶんでのことだった。前線の配下達や自分でもなく、儀式の場を直接攻撃されるのは予想外だったようだ。

「やられた分はやり返すよ!」
 儀式の進捗にダメージを与えるのと同時に、玲は蒼炎と対となる紅き炎で自分の負傷を回復させていた。一気に形勢を逆転させた彼女は敵集団に向かって、これまでのお返しとばかりに剣を振るう。
「きゃぁっ?!」「よ、よくも……っ!」
 主の動揺は配下にも伝わるのか、これまでのような勢いのないドラグナーガールは次々に討ち倒されていく。パラダルク自身は健在なれど、儀式場の破壊は順調に進んでいた。
大成功 🔵🔵🔵

黒城・魅夜
我ながら珍しいことに……結構本気で不快ですね
そのザマは何です、かつて未来を操った騎士よ
いえ、本人ではなく、その力の残滓でしかないとわかってはいますが
それでも、あなたは……すべての戦いの中でたった一人だけ
この私が勝てなかった相手なのですよ

精神攻撃を仕掛けます
その相手は……私自身
精神支配魔術を掛けようにも
その私の精神が一時的にマヒしていれば無意味ですね

同時にアイテム・黒き呪いは自動的にガールたちへと攻撃を実行
呪詛と殺気による範囲攻撃の結界でガールたちの身を蝕み
さらに恐怖を与えて動きを止め
UCを発動します

我が視界に入るものすべて虚無の底へと沈みなさい
あなたのつまらぬ儀式もここで打ち止めです


「我ながら珍しいことに……結構本気で不快ですね」
 そう呟いた黒城・魅夜(悪夢の滴・f03522)の視線は、パラダルクの傍にいる未来属性のドラグナーガール『ディアブロホワイト』に向けられていた。魔王のユーベルコードで女の子にされ、媚びるような仕草ではべる姿を見ていると、思わず虫唾が走る。
「そのザマは何です、かつて未来を操った騎士よ」
 銀河帝国攻略戦を経験した猟兵の間では、"未来"を司る"白"の"ディアブロ"に特別な感情を持つ者が少なくない。帝国最強の双璧と謳われた騎士の1人――その力は今にして振り返ってみても、間違いなく全世界屈指のものであった。

「いえ、本人ではなく、その力の残滓でしかないとわかってはいますが。それでも、あなたは……すべての戦いの中でたった一人だけ、この私が勝てなかった相手なのですよ」
 既に銀河帝国は崩壊し、リベンジの機会は失われた因縁の相手。その力を引継ぐ存在がこのような輩に媚びへつらう醜態を晒しているのが、魅夜はどうにも我慢ならなかった。
「どうやら僕のディアブロホワイトに不満があるようだけど、生憎君の相手をしている暇はないんだ」
 パラダルクにとってはそんな因縁もどうでもいいことのようで、軽くあしらうつもりで【フューチャー・ルーラー】を発動。ホワイトを含めたドラグナーガールが彼と連携し、踊るような身のこなしで魅夜に襲い掛かってきた。

「どこまでも不快にさせてくれますね」
 ドラグナーガールの動きはただの揺動で、本命はパラダルク自身による精神支配魔術。
 それを察した魅夜は自身も精神攻撃を仕掛ける。その相手は敵ではなく――自分自身。
(精神支配魔術を掛けようにも、その私の精神が一時的にマヒしていれば無意味ですね)
 この魔王に思い知らせてやる為ならば、敢えて自分の心を凍らせることさえ厭わない。
 同時に彼女の身を包む悪意と呪いのオーラ「黒き呪いは希望のために」は、ガール達の接近に反撃して自動的に攻撃を実行する。

「きゃぁっ?!」「なんなの、これ?」「身体が苦しい……」
 禍々しい呪詛と殺気による結界が、囚われたドラグナーガール達の身体を蝕んでいく。
 まるで奈落に迷い込んだような漆黒の闇に、彼女らの脚はすくみ恐怖で動きが止まる。
「墜ちゆけ、沈め、奈落の底より深き場所、虚無の果てへと溺れゆけ」
 その隙に魅夜は【闇に溺れよ影へと沈め、せめて末期は舞う如く】を発動。自身の足元から影を触手のように伸ばし、立ちすくむガール達をまとめて影の中に引きずり込んだ。

「我が視界に入るものすべて虚無の底へと沈みなさい」
「「ひっ……きゃあぁぁぁぁぁっ!?!!」」
 影の内部は全てを無に帰す領域。それは魅夜を襲ったドラグナーガール達だけでなく、後方にて儀式に専念していた者達まで巻き込んでいく。彼女が操れる影のリーチはゆうに10km以上あり、この戦場内ならば余裕で射程内だ。
「あなたのつまらぬ儀式もここで打ち止めです」
「やってくれるね……!」
 唯一パラダルクだけは虚無への誘いを免れていたが、彼1人だけが生き延びても儀式は続けられない。予想以上に厄介な猟兵の妨害を受け、初老の魔王は苛立ちを露わにした。
大成功 🔵🔵🔵

アルテミシア・アガメムノン
万物を女の子に変える……何だかいかがわしいですわねえ。
後顧の憂いと思えば撃破したいところですがそれは難しいということ。
ここは欲張らずに儀式を確実に阻止いたしましょう。

先制対策
敵POWUCで強化された攻撃を『アルテミシアの翼』からの魔力弾の乱射による弾幕による牽制と共に動きを見極め、(見切り×瞬間思考力)『黄金の神剣』で受け流したり、回避したりして初撃を凌ぎます。

その上で『明星の栄光』を発動。
無限の魔力で増大化した戦闘力。その力を黄金の神剣に圧縮後、横薙ぎの斬撃波として解放して踊るドラグナーガール達をズンバラリンと行きましょう!


「万物を女の子に変える……何だかいかがわしいですわねえ」
 字面だけ聞くと変態じみているが、その実態は時間の支配すらも可能な恐るべき能力。
 アルテミシア・アガメムノン(黄金の女帝・f31382)も絵面とのギャップに首を傾げつつも、決して油断はしていない様子だった。
「後顧の憂いと思えば撃破したいところですがそれは難しいということ。ここは欲張らずに儀式を確実に阻止いたしましょう」
 魔界の天下統一を標榜する魔王の1人として、こんなワルそうな企てを見過ごすことはできない。燦然と輝く「黄金の神剣」を構えて、女帝は異世界の魔王パラダルクに挑む。

「これ以上邪魔はさせないよ」
 未来の力を発現させた初老のパラダルクは、物腰穏やかながらも厳しい目つきで猟兵を睨みつけ。その意思を汲んだひとりのドラグナーガールが【ガールズ・ポシビリティ】により"未来の可能性"を引き出され、猛然とアルテミシアに襲いかかる。
「強敵だとはうかがっておりますが……」
 アルテミシアは黄金の翼から羽型の魔力弾を乱射し、牽制しつつ敵の動きを見極める。
 全ての能力を大幅に強化されたドラグナーガールは、魔力の弾幕をするりと潜り抜け、女帝に迫ると竜爪を振るう。存在するための可能性すら威力に費やした一撃だ、当たればただでは済まないだろう。

「パラダルク様のために死になさい」
「お生憎ですわね、わたくしにはまだ成すべき事がありますの」
 刹那の思考で敵の攻撃を読み切ったアルテミシアは、黄金の神剣で受けの構えを取る。
 魔王国に伝わりし神器は純粋な武器としても比類なき切れ味と強度を誇り、可能性を込めたドラグナーガールの一撃を見事に受け流してみせた。
「なるほど。言うだけの事はありますわね」
「そんなっ。パラダルク様に頂いた力でも……!?」
 一撃で仕留めきれなかった事実に、驚愕の表情を浮かべるドラグナーガール。可能性の力を使い果たしてしまった彼女は、このままあと数分もすれば消滅するだろうが――初撃を凌いだアルテミシアに、それまで悠長に待つつもりは無い。

「この力は全きもの、光をもたらすもの」
 【明星の栄光】を発動したアルテミシアの身体が、光り輝くオーラに包まれる。彼女を魔王たらしめる無限の魔力が、黄金の神剣に注ぎ込まれていく。その姿は堕天使でありながら神々しく、黎明を告げる明けの明星の如く煌めいている。
「なんだい、この力は……?」
 異常なエネルギーの高まりにさしものパラダルクも警戒を抱き、後退して様子を窺う。
 だが、アルテミシアの狙いは魔王本人ではなく、その背後にある儀式場にこそあった。

「それでは、ズンバラリンと行きましょう!」
 黄金の女帝が高らかに剣を振るうと、黄金の刀身に圧縮された力が横薙ぎの斬撃波として解放される。無限大の輝きは全てを呑み込む無明の闇にも似ていて――儀式の舞を踊るドラグナーガール達は、避ける間もなく真っ二つに斬り払われた。
「「きゃあぁぁぁぁぁっ?!!!」」
「よ、よくも……!」
 パラダルクの怒りは配下を殺された事ではなく、儀式を妨害された事への怒り。踊り子達の悲鳴が艦内に木霊する中、悠然と宙にたたずむアルテミシアの姿に、彼は厳しい視線を送るのだった――。
大成功 🔵🔵🔵

メンカル・プルモーサ
……テクスチャがふざけてるけどやってることは強力且つ厄介だから困るね…
…儀式の邪魔さえすれば良いと言うのが救いかな…

…さて…まずは召喚されたドラグナーガールに対する対処か…
…機械兵器が生えるなら…現影投射術式【ファンタズマゴリア】で紋様がちらつく霧の幻影を発生させるよ…
…その紋様に浸透破壊術式【ベルゼブブ】を潜ませてこれを見たドラグナーガールの機械兵器に感染させてハッキング…
…これを操って同士討ちさせて時間を稼ぐとしよう…
…稼いだ時間で【竜屠る英雄の詩】を発動…装備武器に竜殺しの概念を付与…
…霧に紛れてドラグナーガール達を黎明剣【アウローラ】から魔力の刃を飛ばして倒して行くよ…


「……テクスチャがふざけてるけどやってることは強力且つ厄介だから困るね……」
 なぜ女の子なのかは不明だが、パラダルクのユーベルコードはメンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)から見ても驚異的なものだった。時を含めた万物を、こちらの攻撃も含めて支配できると云うのは、なるほど無敵と豪語するのも分かる。
「……儀式の邪魔さえすれば良いと言うのが救いかな……」
「させるつもりはないけどね。いい加減僕の邪魔をしないでくれ」
 今は相手の目論見を崩すことに専念しようと決めた彼女を、パラダルクが鬱陶しそうに睨みつける。度重なる儀式の妨害と遅延に、相当苛立っている様子だ――【パラダルク・フューチャー】で呼び出されたドラグナーガール集団が、その意を汲んで前に進み出る。

「……さて……まずは召喚されたドラグナーガールに対する対処か……」
 未知の鋼材で製造された兵器を主に与えられた女の子達は、踊るような動きでこちらに襲い掛かってくる。メンカルは術式制御装置である濃紺の黎明剣【アウローラ】を構え、魔力を紡ぎ始める。
「……機械兵器が生えるなら……」
「っ? なに、これは」「急に霧が……」
 彼女が起動したのは幻影投射術式【ファンタズマゴリア】。艦内に突如として出現した幻の霧が、ドラグナーガール達の視界を眩ませる。その霧の中には一定のパターンで明滅する、光の紋様が浮かんでいた。

「幻覚で惑わせるつもり……?」
 視界にちらつく紋様に何かしらの意味があることは、ドラグナーガール達も警戒する。
 しかし、正体は彼女らが考えるよりも遥かに高度で危険な代物だった。その紋様の中にメンカルは浸透破壊術式【ベルゼブブ】を潜ませていたのだ。
「……感染成功……これで時間を稼ぐとしよう……」
「っ?! 今度はなによ……!」
 この術式は視覚情報を通じて対象に感染し、コンピュータウイルスに似た挙動を示す。
 これによるハッキングでドラグナーガールの機械兵器はたちまちメンカルの制御下に入り、本人達の意思に反して暴れだした。

「きゃぁぁっ?!」「ちょっと、何してるの!」「違う、私じゃない!」
 霧の中で始まったドラグナーガール達の同士討ち。操っているのはもちろんメンカル。
 機械の操作は彼女の得意分野のひとつだ。これであと暫くの間は時間が稼げるだろう。
「……厄討つ譚歌よ、応じよ、宿れ。汝は鏖殺、汝は屠龍。魔女が望むは災厄断ち切る英傑の業」
 相討つ敵の喧騒を無視して、メンカルは【竜屠る英雄の詩】を発動。装備武器に竜殺しの概念術式を搭載して、霧に紛れて儀式場に迫る。そこでは今だ大勢のドラグナーガールが舞に没頭しているが――。

「……邪魔させて貰うよ……」
「きゃぁぁっ?!」「ひぃっ!!」
 メンカルが黎明剣をひと振りすると、濃紺の刀身から魔力の刃が飛ぶ。それに付与された竜殺しの概念は、名称や形状を含め「竜」にまつわるあらゆるものを殺す。ドラグナーという名といい、竜人のような外見といい、ガール達も立派にその対象内だった。
「しまった……!」
 霧に巻かれたパラダルクの対応が遅れているうちに、メンカルによる儀式への被害は大きなものとなっていた。前線では今だ同士討ちを続けるガール達。事態の収拾に追われ、彼の眉間にはますます深い皺が刻まれていく――。
大成功 🔵🔵🔵

エドゥアルト・ルーデル
もっとこうセーラー服とか着て踊ってみて欲しいでござるな

いきなり大量召喚やら派手な武装着けたりするのはやめろ!そういった処理に過負荷を与える真似をすると…
ああっ窓に!窓に!【物理演算の神】が!お戯れのバグが来るぞォ!

世界にハチャメチャ(バグ)が押し寄せてくる!
物理法則を無視してカッ飛んで激突したり戦艦の壁をすり抜けたり…中には関節の可動域を無視した回転してるガールもちらほら…
こらもう儀式は無理でござるな

狂乱のさなか、床から突如ホラーめいて腕が伸びパラなんたらの脚を掴む!
ハァイパなんちゃら、今貴様の足元にいるの。バグってたからな、床だけど土遁したんでござるよ
貴様も深い"世界の裏側"へ連れていこう


「もっとこうセーラー服とか着て踊ってみて欲しいでござるな」
 踊り子めいた衣装で舞う女の子の集団を前にして、エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)は自分の煩悩を隠そうともしなかった。本人曰く歴戦の傭兵、しかして中身はコテコテのオタク。実力は確かだが傍目にはとても胡散臭い人物である。
「すまない、君の趣味は聞いていないんだ」
 初老のパラダルクは彼の要望をにべもなく拒否すると【パラダルク・フューチャー】を発動。配下のドラグナーガール達にガルベリオン鋼の機械兵器とダンス技術を与え、この不審者の排除を命じた。

「今は取り込み中なのでね。早々にお帰り願おう」
「いきなり大量召喚やら派手な武装着けたりするのはやめろ!」
 どこからともなく湧いてきた大量の女の子に迫られ、エドゥアルトは歓喜するのでなく青褪めた。なんか突然トラウマでも蘇ったような慌てようである。もちろん相手がそれで止まる訳もないが。
「そういった処理に過負荷を与える真似をすると……」
「なにを訳の分からないことを言ってるの?」
 ドラグナーガール達は首を傾げつつも、容赦なく先制攻撃を仕掛ける。だがその寸前、男はカッと目を見開くと、まるで神話生物に遭遇してしまった探索者のように、あらぬ方向を指さして叫びだした。

「ああっ窓に! 窓に! 【物理演算の神】が! お戯れのバグが来るぞォ!」
「ハ? だから何を……きゃぁっ!!?」
 その瞬間【神の怒り】が発動し、戦場は突如降臨なされた「物理演算の神」のお戯れに支配される。まるで現実は出来の悪いゲームの世界に置き換わったように、理不尽なバグに見舞われ始めた。
「世界にハチャメチャ(バグ)が押し寄せてくる!」
「か、体がうまく動かない……きゃっ!」「ちょっと、あんたの腕どうなってんのよ!」
 物理法則を無視してあらぬ方向にカッ飛んでいくガール、激突して絡まりあうガール、戦艦の壁をすり抜けて行ってしまうガール――中には関節の可動域を無視した動きで回転しているガールもちらほら。とんでもなくカオスな光景である。

「こらもう儀式は無理でござるな」
「これは電脳魔術の類かい……やってくれたね!」
 他人事のように肩をすくめるエドゥアルトが、この騒動を引き起こした元凶であることは明らか。パラダルクの頭に血が上るが、今はこの事態を収拾し、儀式を再開させることが何より最優先だった。
「落ち着け! バグなど所詮は一時的なものだ!」
 こんな戦艦を拠点にしているくらいだ、彼もテクノロジー関連の知識はあるのだろう。
 冷静にドラグナーガール達に指示を飛ばし、狂乱を鎮めようとするが――そのさなか、床から突如ホラーめいて誰かの腕が伸び、彼の脚を掴んだ。

「ハァイパなんちゃら、今貴様の足元にいるの」
「なっ。君、一体どこから……」
「バグってたからな、床だけど土遁したんでござるよ」
 神の怒りは召喚者にも平等に適用される。バグを逆に利用することで、エドゥアルトはパラダルクの意表を突いたのだ。髭面に浮かぶにやけた笑みは、勝利を確信した者のそれだった。
「貴様も深い"世界の裏側"へ連れていこう」
「待っ――……!!!!」
 そのまま彼はパラダルクを自分のいる側の世界に引きずり込む。抵抗する間もなく魔王の姿は床下に消えていき――そこで彼がどんな体験をしたかは、ここでは語らずにおく。
 ただ"世界の裏側"から脱出するまでに彼が貴重な時間を浪費し、その間の儀式がしっちゃかめっちゃかになった事だけは、確かな事実であった。
大成功 🔵🔵🔵

ベルト・ラムバルド
アドリブ上等

ハーレム野郎め!そのスケベ心を修正してやる!
我が愛機パロメデスで…うわー!?
パロメデスも巨大な女性になっとるー?!恥ずかし~!
ちくそ~!さっさと修正してやるー!

キャバリア操縦し空を駆け抜け女の子から逃げ回り飛び回ろう
近づいたらカリスマオーラで目潰し、取りつかれたら高速回転して
引きはがそう

くそ…女の子達を止めて儀式を妨害するには…
あ、モーラット達じゃないか!そうだあの手が!

モーラット達を召喚しもぴもきゅな仕草で女の子達の気を引こう
その愛くるしい仕草で女の子達を夢中にさせて戦闘意欲を慰め削ぎ落そう
そして儀式を妨害してやる!

まぁ…女の子はおっさんより可愛い動物のほうが好きだろうしな…


「ハーレム野郎め! そのスケベ心を修正してやる!」
 自らの力で生み出した大勢の女の子に囲まれ、ちやほやされている魔王パラダルクに、ベルト・ラムバルド(自称、光明纏う暗黒騎士・f36452)は正義の怒りを燃やす。戦争の真っ只中にこのような不埒な所業、騎士として見過ごしておけるものか。
「君、なにか勘違いしていないかな?」
 パラダルクの目的は性癖の充足ではなく、かつての仇敵を捜すことなのだが。そのへんは些細な差であろう。どっちみち邪悪な企てである以上は成敗しない理由もあるまいし。

「我が愛機パロメデスで……うわー!? パロメデスも巨大な女性になっとるー?!」
 故郷から持ち出したベルトのクロムキャバリア『パロメデス』は、パラダルクの能力の余波を受けていつの間にか女の子化していた。幸いにもまだ敵に支配されてはいないようだが、あまりのディティールの変化に彼は「恥ずかし~!」と叫ぶ。
「ちくそ~! さっさと修正してやるー!」
「やれやれ、騒がしいことだ」
 暗黒騎士から女騎士になった愛機に乗り込み、キャバリア用の巨大な西洋剣を構える。
 対するパラダルクは肩をすくめて【パラダルク・フューチャー】を発動。機械兵器を与えたドラグナーガール達に彼の相手をさせる。

「適当にあしらってやりなさい」
「「はーい、パラダルク様♪」」
 ドラグナーガール達は軽やかな身のこなしで空を舞い、未知の鋼で鍛えられた兵器を振るう。見た目こそ可愛らしいが戦闘力は非常に高い。いかに最新鋭のクロムキャバリアでも多勢に無勢だろう。
「くっ、やめないか!」
 ベルトは機体背面に取り付けられた「EPメガスラスター」で空を翔け、迫り来る女の子から逃げ回る。近付かれた場合は自身の身体から出る「ハイパーカリスマオーラ」で目潰しするなど、極力彼女らを傷つけない立ち回りを取っていた。

「ふふふ、ねえ、そこから出てきて、あたし達と……きゃっ!」
 逃げる獲物の機体に取り付いて、からかうような言葉を投げかけるドラグナーガール。
 ベルトはキャバリアを高速回転させてそれを引き剥がしつつ、このままでは埒が明かないと考え始める。
「くそ……女の子達を止めて儀式を妨害するには……あ、モーラット達じゃないか! そうだあの手が!」
 その時、彼はあることを閃いて、以前異世界で保護した野良モーラット達を召喚する。
 白くてもこもこな毛玉のような見た目をしたその幻獣達は、もぴゅもぴゅと鳴きながらコックピットの外に飛び出していき、ドラグナーガール達の気を引いた。

「きゃあ、なにこの子たち!」「かわいい!」
 モーラット達の愛くるしい姿と仕草は、たちまちドラグナーガール達を夢中にさせた。
 パラダルクのユーベルコードで創造された彼女らも、心はれっきとした女の子である。カワイイものに惹かれるのは当然の心理だった。
「まぁ……女の子はおっさんより可愛い動物のほうが好きだろうしな……」
 自身への追撃が途端に止んだのを、喜んでいいのやら悪いのやら。ともあれ作戦は上手くいったようだとベルトは周囲を見回す。攻撃に参加していた者だけでなく、儀式を維持していたドラグナーガール達も、今やモーラットの元に集まり始めていた。

「これで儀式を妨害してやる!」
 ベルトの【モラの恩返し】の愛くるしさに戦闘意欲を削ぎ落とされたドラグナーガール達は、使命も忘れてモーラットを撫でたりモフったり。きゃいきゃいと飛び交う黄色い声は、とても戦場のものとは思えない。
「お前たち、何をしている……!」
 まさか万物を「女の子」にするという自分の能力が、こんな形で足を引っ張られるとは思わなかっただろう。パラダルクは頭を抱えながら彼女らを叱責し、儀式を再開させるために奔走させられる羽目になった――。
大成功 🔵🔵🔵

カビパン・カピパン
只今から、1本勝負 【カビパンVSパラダルク】を行います!
カビ「勝てば製作総指揮様とのタイトルマッチ、新人に与えられるビックチャンスです!」
解説「(コメント)」

カビ「おっと?なにやらコンテナが運ばれてきました。え~情報が入りました、カビパン紋章が巨大戦艦の内部に入り込んだようです」
解説「(コメント)」
カビ「罠でしたか、作戦勝ちですね」
解説「(コメント)」
カビ「儀式の舞がもはやギャグの舞と化しております。誰がこんな展開を予想できたでしょうか?」
解説「(コメント)」
カビ「なんと無情、何を企んでいるのかは意味不明なのはカビパン紋章が上だった!!解説は製作総指揮様でした」
解説「(コメント)」


「只今から、1本勝負 【カビパンVSパラダルク】を行います!」
 猟兵達がパラダルクの儀式妨害に奔走する最中、カビパン・カピパン(は未亡人・f24111)は突然そんな事を言い出した。まるで格闘技の試合中継のように、マイクに見立てた聖杖を片手に喋り散らす。
「勝てば製作総指揮様とのタイトルマッチ、新人に与えられるビックチャンスです!」
「どちらも頑張ってほしいですね」
「いや待ってくれ、僕はそんなものに参加するつもりはないんだけどね?」
 パラダルクからすれば今は儀式で忙しい時だというのに、こんな訳の分からない催しに乗る理由はない。製作総指揮とかいう知らない輩と勝負できると聞かされても、やる気になる訳がないだろう。だがカビパン(と謎の解説)はお構いなしである。

「おっと? なにやらコンテナが運ばれてきました」
 というか運んできたというか。いつの間にか戦艦内には見知らぬ荷物が置かれている。
 誰がやったかなんて怪しい奴は1人しかいないだろうに、カビパンは素知らぬ顔で実況を続ける。
「え~情報が入りました、カビパン紋章が巨大戦艦の内部に入り込んだようです」
「あのカビパン紋章がですか。これはマズイですね」
 ダークセイヴァーでカビパンが祭壇の儀式を経て誕生した「カビパン紋章」。コンテナの中から姿を現した、名状しがたいピカピカ光る紋章はまさにそれだった。自分の本体とも言えるものを、彼女はこっそり敵艦の中心地に送り込んでいたのだ。

「な、なんだいこれは?」
 見るからに怪しいカビパン紋章を起点にして、【ハリセンで叩かずにはいられない女】が発動する。戦場はボケとツッコミの嵐に塗り替えられ、彼女のペースに合わせたギャグの世界が誕生する。いかにパラダルクの能力でも、これを阻止する事はできなかった。
「罠でしたか、作戦勝ちですね」
「こうなってしまってはもう止められません」
 悪霊として本体から分離したカビパンの精神は、相変わらず解説と実況を続けている。
 ギャグ化した戦場の影響をもっとも最初に受けたのは、儀式を行うドラグナーガール達だった。なんとなくボケたい気分になった彼女らは、踊りのパターンを変え始める。

「いえーい!」「あははは!」
「お前達、ふざけてないで真面目にやるんだ!」
 主であるパラダルクに叱られてもドラグナーガール達はもはやどこ吹く風。けらけらと笑いながら好き勝手なダンスを踊り回る様子は、完全に儀式としての体を為していない。
「儀式の舞がもはやギャグの舞と化しております。誰がこんな展開を予想できたでしょうか?」
「誰にも無理じゃないですかね」
 できたとすればこの状況を作った元凶、つまりは他人事のように実況しているカビパンということになるが。だが今回の作戦目標は敵の撃破ではなく儀式の阻止。場を混乱させてそれどころではなくす彼女の行動は、ある意味理に適っていると言えなくもなかった。

「なんと無情、何を企んでいるのかは意味不明なのはカビパン紋章が上だった!! 解説は製作総指揮様でした」
「ありがとうございました」
 かくして、場を引っ掻き回すだけ引っ掻き回し、勝手に勝利宣言を決めて中継を終了するカビパン。最後まで自由気ままな彼女の行動を、パラダルクは咎める暇すらなかった。
大成功 🔵🔵🔵

煙草・火花
戦場でな、なんと破廉恥な輩……!
見目は確かに良いかも……と、ともあれ、世を守護する學徒兵として見過ごすわけにはいかないのであります!

ともあれ、振る舞いはともかくとしてその実力は脅威の様子……
なれば、儀式の阻止を狙わせて頂くのであります!

一度に強化されるのはドラグナーガール一体を使ったもののみ、ならばまともに相手するのは遠慮させて頂くでありますよ!
3倍強化されたドラグナーガールの行動に対しては回避と防御に徹しつつ、儀式の舞を踊っている者たちの間へと飛び込んで彼女らも壁として利用
立ち塞がれば斬りつけ、倒すよりも踊りの邪魔をするのを優先し、爆発の加速も移動に利用しながら動き回るであります!


「戦場でな、なんと破廉恥な輩……!」
 大勢の女の子達をはべらせた魔王パラダルクの様子を見て、煙草・火花(ゴシップモダンガァル・f22624)は思わず頬を赤らめた。大正ロマンの世界出身の乙女からすると、少々刺激の強い光景だったようだ。
「見目は確かに良いかも……と、ともあれ、世を守護する學徒兵として見過ごすわけにはいかないのであります!」
「やれやれ。僕は君達と戦いたくは無かったのだけどね……」
 気を取り直して闘志を燃やす彼女に対し、パラダルクは優男の笑みを浮かべて応じる。
 だが、どれだけ外面を取り繕おうとも彼は邪悪なオブリビオン。仇敵への復讐を果たさんとするその野望、叶えさせる訳にはいかない。

「ともあれ、振る舞いはともかくとしてその実力は脅威の様子……なれば、儀式の阻止を狙わせて頂くのであります!」
「やらせないよ、これ以上は」
 パラダルクがパチンと指を鳴らすと、艦内にいたドラグナーガールの1人が飛び出す。
 彼女は【ガールズ・ポシビリティ】により可能性を引き出され、全能力が飛躍的に向上した個体である。
「パラダルク様の邪魔をする者は死になさい」
 主の為なら死をも恐れぬ下僕は、猛然と爪を立てて襲い掛かってくる。見てくれの可憐さに騙されれば生命を落とすだろう――それは火花も理解していた。故に、ここは回避と防御に徹する。

「一度に強化されるのはドラグナーガール一体を使ったもののみ、ならばまともに相手するのは遠慮させて頂くでありますよ!」
 同じレベルの敵が多数いれば危うかっただろうが、1対1ならば対処のしようはある。
 ガス人間の火花は自分の身体の一部を可燃性のガスに変え、その爆発の反作用によってドラグナーガールの攻撃から身を躱す。爆音と共に飛んでいく先は――。
「失礼するであります!」
「きゃっ!」「なによアンタ!」
 儀式の舞を踊っている者達の間。敵は当然追撃を仕掛けてくるだろうが、ここに飛び込めば下手な仕掛け方はできまい。踊り子たちを盾として利用しつつ、彼女は腰に帯びた「七◯◯式軍刀丙」を抜く。

「この一閃……防ぎ切れるでありますか!」
 【帝都桜學府流剣術 桜火ノ型 伍式 飛遊星】。それはガスの爆発により速度と威力を上げた、火花独自の剣技である。烈火の如く閃いた刃が、踊っているドラグナーガールをばっさりと斬り伏せる。
「きゃぁっ!?」「チッ、やってくれたわね……!」
 儀式の場からは悲鳴が上がり、これ以上はやらせまいと強化ドラグナーガールが迫る。
 だが、火花はすぐにまた脚部をガスに変えて着火し、爆発による加速で離脱。敵の攻撃からは徹底的に間合いを取るように務めつつ、近場にいる踊り子を斬りつけていく。

「倒すよりも踊りの邪魔をするのが優先であります!」
「くっ。何をやっている……!」「も、申し訳ありません!」
 撃破ならずとも舞を中断させられれば儀式の妨害としては十分。それを徹底した火花の立ち回りに、パラダルクとドラグナーガール達は対応しきれずにいた。主人からの叱責に下僕は慌てて謝罪するが、舞台を動き回る少女を捕らえる術はなし。
「このままでは……」
 艦内の被害は深刻なものとなっており、儀式が停止するのももはや時間の問題だった。
大成功 🔵🔵🔵

リア・ファル
【真の姿:SSWの機動戦艦、変形して機動兵器モード】

真に万物をドラグナーガールに変え、支配できるのなら、
ここにボクら猟兵は存在できないさ

ガルベリオン上空、
ガルベリオン鋼の機械兵器を踊らせて、ドラグナーガールが強襲するだろう

だがボクだって凌いでみせる!
「セブンカラーズ」で機先を制し、相手の行動パターンや範疇を絞り、
「イルダーナ」の機動力で躱し、「ヌァザ」で捌く
(情報収集、学習力、弾幕、時間稼ぎ、操縦、空中戦、推力移動、武器受け、見切り)

機動戦艦ティル・ナ・ノーグ……強襲モードにて、現実空間へマテリアライズ!
上空に現れるのは全長593mの機動戦艦、そのロボ形態

艦はボクそのもの
その武装は我が肉体、流れるエネルギーは我が血潮
ドラグナーガールに変えられようもない

目標、実験戦艦ガルベリオン!
ボクの主砲ならパラダルクもドラグナーガールも個別に狙う方が難しいってものさ

【未来を拓く光芒一閃】!
万物流転、未来は誰にも支配できたりしないさ
だって彼女は、とてつもない、じゃじゃ馬だからね!


「真に万物をドラグナーガールに変え、支配できるのなら、ここにボクら猟兵は存在できないさ」
 いかに強大な能力であっても万能ではないと、リア・ファル(三界の魔術師/トライオーシャン・ナビゲーター・f04685)は言った。過去と未来すら支配した魔王が相手でも、彼女ら猟兵は誰一人として屈していない。
「実に目障りだよ。あまり調子に乗らないでもらおうか」
 魔王パラダルクはその事実に不快感をありありと滲ませ、力付くで排除せんと試みる。
 ガルベリオン鋼の機械兵器を踊らせて、魔王の下僕――ドラグナーガールが強襲する。『未来』の属性を持つ彼女らの実力は、1体1体が並の悪魔さえも凌ぐだろう。

「だがボクだって凌いでみせる!」
 【パラダルク・フューチャー】の先制攻撃に、リアは制宙高速戦闘機『イルダーナ』に騎乗して立ち向かう。片手には愛用のリボルバー銃『セブンカラーズ』。トリガーを引けばコード化された呪文の弾丸が放たれ、敵勢の機先を制する。
「この程度か!」「パラダルク様に仇なす者め!」
 未知の機械兵器に弾幕は防がれ、有効打を与えるには至らない。しかし、それで稼げた僅かな時間で彼女は相手の行動パターンや範疇を絞り、最適な回避運動を導き出す。星の世界を翔ける『イルダーナ』の機動力こそ、こちらが敵を上回る武器のひとつだ。

「機関全開!」
 青い閃光の軌跡を描いて、敵艦上空を疾走する『イルダーナ』。ドラグナーガール達もユーベルコードで飛行能力を与えられているが、リアの自在な機動力には到底及ばない。
「くっ、ちょこまかと……!」
 強引に距離を詰めてくる個体は、魔剣型多元干渉デバイス『ヌァザ』を振るって捌く。
 魔銃と魔剣の二刀流スタイルで敵の攻勢を凌ぎきったリアは、反撃とばかりに天に向かって叫んだ。

「機動戦艦ティル・ナ・ノーグ……強襲モードにて、現実空間へマテリアライズ!」
 上空に現れるのはリアの母艦にして本体とも言える全長593mの機動戦艦、そのロボ形態。リミット解除により超越(オーバロード)に至りし威容を、パラダルクもドラグナーガール達も驚愕の表情で見上げる。
「艦はボクそのもの。その武装は我が肉体、流れるエネルギーは我が血潮。ドラグナーガールに変えられようもない」
「な、なんという……!」
 物理攻撃で攻め落とそうにも、このスケールの巨大ロボを相手にドラグナーガールでは火力不足だ。敵が別の対策を打ってくる前に、リアは一気に戦いの趨勢を決めにかかる。

「目標、実験戦艦ガルベリオン!」
 リアが『セブンカラーズ』の銃口を向けると、連動して『ティル・ナ・ノーグ』が銃型の重力波動砲を構える。照準誤差修正、ターゲットロック――この主砲ならパラダルクもドラグナーガールも個別に狙う方が難しいというものだ。
「【未来を拓く光芒一閃(グラビティ・バスター・カノン)】、発射!」
 高らかなる叫びと共にトリガーを引けば、燦然たる光芒の煌めきが戦場に解き放たれ。
 逃げる間もなく呑み込まれたドラグナーガール達は、跡形もなく歪曲重力場の彼方へと消し飛ばされていく。

「万物流転、未来は誰にも支配できたりしないさ。だって彼女は、とてつもない、じゃじゃ馬だからね!」
 笑顔でそう告げるリアの眼下には、損壊した敵戦艦と負傷したパラダルクの姿がある。
 さしもの魔王も今の攻撃は無傷では済まなかったらしい。彼ほどの強さを持たない儀式のドラグナーガールの被害は言うに及ばず。
「知ったような口を……!」
 忌々しげに少女と戦艦を見上げるパラダルクの表情は、今や完全に余裕を失っていた。
 無敵であったはずの彼の計画は、未来さえ超越する猟兵達の働きによって、頓挫に追い込まれようとしていた――。
大成功 🔵🔵🔵

御狐・稲見之守
(化術で碎輝の姿に変身)
昨日より今日、今日より明日。
俺は何処までも強くなれる!
どうやら俺を御指名のようだな、色男。

何処の誰だか覚えちゃいないが
お前がどんなモノでも女の子に変えられるとしても
勝利の女神様だけは俺に振り向いてくれるんだぜ。

[SPD]お前が未来だというのなら、俺はもっとその先へ。
そうさ、俺が未来に向かうんじゃない。
未来が俺の後ろからついて来るのさ!
(先行UCの精神支配に抵抗するために自身に催眠術を施しクッソノリノリな碎輝なりきりRP)

[UC電流放射]でパラダルクを儀式中のドラグナーガールズごと攻撃
碎輝RPの動き方やUCを覚えられた頃合で変身を解いて
ワシ自身の戦い方として影業でパラダルクを不意打ちとす。

お前ではあのやんちゃ小僧には勝てぬよ。
何故ならば、彼奴の方がカッコいいからナ!


「クッ……まだだ。僕は必ずあの男を……」
 猟兵の妨害により計画が破綻しても、パラダルクはまだ儀式の遂行を諦めてはいない。
 彼の行動原理は復讐。かつて自分を殺した仇敵と再び相まみえ、今度こそ勝利を掴む為――成長を打ち破るふたつの属性の力も、その為に手に入れたのだから。
「こんな所で手間取っている暇はないんだ。お前達、すぐに儀式を再開して……」
 彼は瞳に執念の炎をめらめらともやし、残されたドラグナーガール達に命じて、儀式の舞を踊らせる。その人数は当初よりも大分減ってしまったが、まだ続行は可能なようだ。

「昨日より今日、今日より明日。俺は何処までも強くなれる!」
「……!? この、声は……!」
 だが。そこで不意にパラダルクの耳に届いたのは、若々しく勇ましい声。過去の記憶は失われても、その言葉は忘れもしない――はっと振り返った先には、1人の青年がいた。
「どうやら俺を御指名のようだな、色男」
「碎輝……! 何故ここにいる!」
 まさしく、それはパラダルクが捜しだそうとしていた宿敵こと『碎輝』その人だった。
 龍神親分として幽世にいるはずの彼が、どうしてこの魔界にいるのか。答えは簡単で、ここにいる彼は本物ではないからだ。

「何処の誰だか覚えちゃいないが、お前がどんなモノでも女の子に変えられるとしても、勝利の女神様だけは俺に振り向いてくれるんだぜ」
 化術で碎輝の姿に変身した御狐・稲見之守(モノノ怪神・f00307)は、言動まで完璧に碎輝になりきって、自信満々にパラダルクを挑発する。精神支配魔術を使う敵への対策として、自分は碎輝だという催眠術をかけているようだ。
「お前が未来だというのなら、俺はもっとその先へ。そうさ、俺が未来に向かうんじゃない。未来が俺の後ろからついて来るのさ!」
「くっ。相変わらずのようだな……!」
 その影響かやたらノリノリで碎輝ロールプレイが捗っているが、結果としてそれが敵を欺く事にもなった。まさかの宿敵登場にパラダルクは戸惑いつつもすぐに殺意を燃やし、ここで決着を付けんと襲い掛かってくる。

(僕もこの世界に召喚されて来たんだ。奴も同じように現れても不思議はなかったか)
 そう考えながらドラグナーガール達と連携した【フューチャー・ルーラー】を仕掛けるパラダルク。だが先述の通り彼の精神支配は催眠で対策されている。碎輝(稲見之守)は自信に満ちた笑みを崩さずに、俊敏な動きで少女達の攻撃を躱す。
「どうした、こんなものかよ!」
 そしてお返しとばかりに【電流放射】。かの龍神親分を真似て戦場に放たれた電撃は、自身に襲い掛かってきた者だけでなく、儀式中のドラグナーガールも無差別に巻き込む。本家本元の本気モードには叶わずとも、彼女の出力もなかなかに強大であった。

「俺はまだまだこんなものじゃないぜ!」
「その言動、実に癇に障る……ッ!」
 催眠の影響なのか化かされている相手が可笑しいのか、超ノリノリで碎輝らしい戦い方を披露する稲見之守。ここまでは翻弄しているが、パラダルクもこれだけ見せつけられれば、いい加減相手の動き方やユーベルコードを覚えるだろう。
「貴様の手の内はもう分かっている。忌々しい『成長』ごと『支配』してくれる……!」
 時すらも下僕とする彼の能力が脅威であることは事実。対策を取られれば只のなりきりでは分が悪かろう――故に、頃合いをみて稲見之守は変身を解き、普段の姿に立ち戻る。

「ここで種明かし、化明かし……なんてナ」
「なっ、君は……ぐあッ!?」
 宿敵が突然妖狐の童女に姿を変えたことに、虚を突かれたパラダルクの動きが止まる。
 その直後、足元から伸びてきた影業の刃が刺し貫く――これが稲見之守自身の戦い方。碎輝の動きに目を慣らされた敵には、完全な不意打ちであったろう。
「っ、フザけた、真似を……!!」
 脇腹を影に刺されたパラダルクはがくりと膝を付き、憎々しげに稲見之守を見上げる。
 致命傷ではなかろうが、今はこれで十分だ。なぜならば影が貫いたのは彼のみに非ず。
 電流放射と影業の追撃に晒された儀式場のドラグナーガールは、もはや壊滅していた。

「お前ではあのやんちゃ小僧には勝てぬよ。何故ならば、彼奴の方がカッコいいからナ!」
「やってくれたな、猟兵……!」
 もはや儀式の継続は不可能。稲見之守がにんまり笑って高らかに勝ち口上を述べると、パラダルクは烈火の如き怒りに総身を震わせ――だが、この場で戦いを続けたところで益はないと悟ると、歯噛みしながら立ち上がる。
「この借りは、必ず返すよ。あの男と同じようにね……」
 そう捨て台詞を残して、戦場から撤退していくパラダルク。彼が復讐を諦めない限り、いつかまた戦うことになるだろう。だが、ひとまずこの場においては、猟兵達の勝利だ。



 かくして猟兵達は異世界の魔王をまた1人退けて、ガチデビルに挑む道を切り開いた。
 魔界の未来と新たな王を決める7thKING WARは、いよいよ終盤を迎えようとしていた。
大成功 🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2022年05月20日
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵