7thKING WAR⑳〜最終章・逆襲の女王魂(作者 バートレット
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●女王、三度挑む
「まだですわァァァァァァァァァ!! まだ終わりませんことよォォォォォォ……!」

 ──と、デビルキングワールドの空の彼方に吹っ飛んでいったアイスエイジクイーンであったが、ふっ飛ばされた着地点でアイスエイジクイーンは満身創痍であった。具体的には自ら動きすぎたことによる筋肉痛である。

「ぐっ……しかしながらもはや直接対決でも勝てないとなるともはやこれまで……」
「そこで諦めるんですの!?」

 ぱさっ、と誰かに湿布を投げつけられる。アイスエイジクイーンが見上げれば、そこにはワインレッドのドレスに身を包んだ生き別れの双子みたいな金髪縦ロールの女性──そう、泣く子も宇宙猫顔になる株式会社ユニバーサル・アーマメンツ・インダストリー代表取締役社長にしてグリモア猟兵の南六条・ヴィクトリア三世(株式会社UAI最高経営責任者(現職)・f30664)が立っていたのだ。

「ゔぃ、ヴィクトリアさん……!」
「アイスエイジさん、わたくし貴方を高く買ってるんですのよ。この戦いに勝利し! スーパーカオスドラゴンとガチデビルも粉砕し! 晴れてデビルキングワールドの玉座で至尊の冠を頂く! それこそが女王魂の究極の到達点ではございませんの!?」
「女王魂……そうですわ、わたくしとしたことが女王魂をすっかり忘れておりましたわね! そう、まだ終わらないのですわ! このわたくしに女王魂がある限り!」

 氷河期のラスボスの癖して目に炎を宿すアイスエイジクイーン。ヴィクトリアが差し出した湿布を腰や腕に貼り、ポキポキと再び指を鳴らす。戦闘準備は万全である。

「アイスエイジさん、これを」

 ヴィクトリアが差し出したのは「女王魂」と書かれた扇子。書かれた文字以外はヴィクトリアが持つものと完全に同一である。アイスエイジクイーンはそれを恭しく受け取ると、ばさっと広げて見せる。

「よろしい、このアイスエイジクイーン、ヴィクトリアさんの応援があれば百人力ですわ!! 再び猟兵の皆さんをギャフンと言わせて差し上げますわァァァ!!」

「おーっほっほっほっほ!!」
「おーっほっほっほっほ!!」
「「おーっほっほっほっほっほっほっほ!!」」

 2人の女性の馬鹿笑い……もとい、高笑いは今再びデビルキングワールドに鳴り響いたのであった。

●最後の挑戦状、三度目の正直
「おーっほっほっほっほ!!」
「おーっほっほっほっほ!!」
「「おーっほっほっほっほっほっほっほ!!」」

 そしてまたしてもグリモアベースに響く高笑い。ブリーフィングスペースに集まった猟兵たちはすでに目のハイライトが消えている。一部の猟兵は「なんで自分はここにいるのか」というある種哲学的な問いを誰にとも無く投げかけていたとかいないとか。ちなみにアイスエイジクイーンは今回も通信越しである。にも関わらず存在感は凄まじい。というか眼の前のヴィクトリア込みで高笑いがうるさい。

「よくぞ集まりましたわね我が精鋭たちよ! ついに最後の決戦の刻がやってきましたわよ!」
「3度目の正直ですわ! 不退転の決意で臨ませていただきますわよ!」

 一応、ヴィクトリアとアイスエイジクイーンの口ぶりから、どうやらこれが最後の戦いとなるらしい。それに関しては猟兵たちも安堵のため息が出るというもの。

「さぁ、今回はいよいよわたくしも在庫大放出サービスですわ! 具体的にはこの絶晶に封じていた『絶滅悪魔軍』を解放しますわよ!」

 絶滅悪魔軍。それは過去に生物の大量絶滅を引き起こした原因とされる概念が形を持ったもの……であるのだが、総じて自我のないロボット兵器である。酸素の過剰供給を象徴する「オキシジェン君」、火山活動の活性化を象徴する「ボルケーノ君」、捕食動物の増加に適応できなかった生物が大量発生した事象の具現化である「プレデター君」、変温動物などが滅ぶ原因となった地球の平均気温の低下の象徴たる「スーパーフリーズ君」、そして隕石の衝突による環境激変の具現化である「メテオシャワー君」などのロボット兵器が、全て絶晶の中に封じられていたのだ。そして、これらのロボット兵器の動力源こそ、アイスエイジクイーンが白羽の矢を受けたことで活性化した「女王魂」なる謎エネルギーだという。

「そう、即ちわたくしを倒さぬ限り絶滅悪魔軍は何度でも蘇るのですわ! この女王魂こそがわたくしの原動力!!」

 バサッと扇子を広げるアイスエイジクイーン。そこにはデカデカと「不滅の女王魂」という文字が墨書されていた。

「女王魂……大統領魂、社長魂に並ぶ魂の輝きですわよ。この女王魂こそ、我らが斜め45度チョップをアイスエイジさんに習得させたと言っても過言ではございませんわ」

 金庫を修復すべく放たれようとしていた必殺の斜め45度チョップ。アイスエイジクイーンが使い手として覚醒したのはまさにこの女王魂が為せる技だったらしい。どういう理論のもとで女王魂なるものが存在し、作用するのかについては猟兵たちも考えないことにした。恐らくそれは骸の海の深淵やグリモアの神秘よりも謎めいたよくわからん何かなのだろう。うん。社長魂や大統領魂なるものとの関連性もふわっとした感じらしい。

 考えてみれば、アイスエイジクイーンは度々常軌を逸した能力を発揮してきた。全力疾走しながら猟兵達を威圧したり、簀巻きの状態で行動したり数々の拘束を膂力で粉砕したり、挙句の果てに斜め45度チョップ(Universal Armaments Industry Co,Ltd. All rights reserved.)を会得してみせたりと、下手なフォーミュラよりもある意味猟兵たちの心にトラウマを刻み込んだのである。その正体こそ、この女王魂。逆に言えば、この女王魂を極限まで燃やすアイスエイジクイーンさえなんとかできれば、もう大概の事態には対応できると言っても過言ではないだろう。ただし頭痛と引き換えである。

「さぁ、3度目の正直ですわよ!! 今度こそ貴方達猟兵をぎゃふんと言わせて差し上げますわァ!!」
「これが天下分け目の最終決戦、泣いても笑ってもこれが最後ですわ! いざ尋常に勝負!!」

 もはやヴィクトリアはどっちの立場なんだとか、2人揃って扇子に「関ヶ原」って書いてあるのはなんなんだとか、お前らやっぱり生き別れの双子か何かじゃないのかとか色々言いたいことを飲み込んで、猟兵たちはついにアイスエイジクイーンとの決着をつけに向かうのであった。


バートレット
 どうも、バートレットです。

 金庫破りから突発的に始まってしまった本戦争最大規模の迷シナリオ群(当社比)、「アイスエイジクイーン・トリロジー」の最終回をお届けいたします。泣いても笑ってもこれが最後です。ホントにアイスエイジクイーンは書く度に体力使うよな! 楽しいから良いけど!!

 それでは今回のプレイングボーナスです。

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 プレイングボーナス……絶滅悪魔軍団の猛攻をかわす。
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 絶滅悪魔軍団はアイスエイジクイーンの意のままに動くロボット兵器です。背丈はアイスエイジクイーンよりも少し低いくらいと思ってもらえればOKです。それぞれが「大量絶滅」の原因となった現象を攻撃手段として用いますので、うまく躱してアイスエイジクイーンを撃破しましょう。また、絶滅悪魔軍団は倒してもアイスエイジクイーンの女王魂によるエネルギー注入や斜め45度チョップによってすぐに復活するため、攻撃の際にはアイスエイジクイーン本体を直接狙うほうが賢明です。

 OP承認後即座に募集を開始します。締切はシステム的に閉まるまで受け付けますので、奮ってご参加ください。可能な限り執筆いたします。その他諸注意はMSページをご確認いただければ幸いです。

 では、皆さんのアツいプレイングをお待ちしております!
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第1章 ボス戦 『西のラスボス『アイスエイジクイーン』解』

POW ●氷河期召喚術『ジュデッカ』
レベル×1体の【絶滅悪魔軍】を召喚する。[絶滅悪魔軍]は【氷】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD ●氷河期魔法『アイスエイジ』
戦場全体に【悪魔も凍てつく氷河期の寒波と吹雪】を発生させる。敵にはダメージを、味方には【量産型「絶晶」の装着】による攻撃力と防御力の強化を与える。
WIZ ●合体氷河期魔法『ディノホロボシータ』
自身と仲間達の【放つ、氷属性の攻撃魔法】が合体する。[放つ、氷属性の攻撃魔法]の大きさは合体数×1倍となり、全員の合計レベルに応じた強化を得る。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


黒鋼・ひらり
アドリブ歓迎

良く分からないけど、根性あるのだけはわかったわ(独特のノリに顔顰めこめかみ指で揉み解しつつ)
ただ…最終決戦だか何だか知らないけどそれで用意した最終兵器がロボ、ってのはお粗末ね…磁力使い(わたし)相手に!

悪魔軍団に対し磁力で対抗
ロボット兵器…なら私の磁力は相性が悪いでしょ…精密機械なら磁力で狂わせられる、金属の塊なら磁力で操作できる
氷属性? 城や街? 鎖鉄球や転送した斧槍や鉄板でぶち割ったげるわよ

悪魔軍を凌ぎつつ纏めて鎖で拘束、UC発動しぶん回しつつ『女王』にブチかまし、叩き付け諸共ぶちのめす

最後に知らないようだし言っとくわ…『関ヶ原』ってのは『西の大将』が盛大に負けた戦いの事よ…!


エメラ・アーヴェスピア
まだ終わっていなかった…ですって…!?
ごりごりと何か減ってはいけないものが減っている気がするわ…
これは仕事…これは仕事…行くわよ

……あら?ロボット兵器…?名前は兎も角、色々と面白い物があるわね
…せめてこういう物を調べて自分の兵器の糧にしないとやっていられないわ
現実逃避していないで戦わないと…
本来はこの兵器群をどうにかしつつの戦闘…どうやら今回は、私の力が有利に働きそうね
【CODE:Predator】実行、周囲の絶滅悪魔軍団の制御、根こそぎもらうわよ
相手の氷河対策にはボルケーノ君だったかしら、それを使用
他の機体を使ってクイーンに攻撃、仲間の同僚さん達への妨害も抑えられる一手よ

※アドリブ・絡み歓迎


アリス・フェアリィハート
アドリブ連携歓迎

クイーンさん
それ程の闘志が…
(ある意味尊敬気味?)

【WIZ】

味方と連携

翼で飛翔
【空中機動】【空中戦】で
立回り

【第六感】【早業】で
UC発動
『虚無の竜巻』を
自身を護る様発生
中の自身も
防御・回避行動を意識

そのまま
竜巻を纏い
猛攻を
掻い潜り
(味方を巻き込まぬ様)

突破後
クイーンさんに
肉薄

UCを盾にし
ぶつけつつ
クイーンオブハートキーで
炎熱の【属性攻撃】の
【全力魔法】や

【ハートのA(アリス)】も
展開
魔法【誘導弾】の【一斉発射】で
攻撃

『クイーンさん…私にも…「王女魂」が…あるんですっ…!』
(思わず勢いに任せ)

※敵の攻撃は
【第六感】【見切り】【残像】
【氷結耐性】【結界術】【オーラ防御】で
防御・回避


●実はグリモア猟兵も(そして筆者も)後から気づいた歴史的事実
「まだ終わっていなかった……ですって……!?」
「えぇ……」

 エメラ・アーヴェスピア(歩く魔導蒸気兵器庫・f03904)とアリス・フェアリィハート(不思議の国の天司姫アリス・f01939)はこれまでさんざんアイスエイジクイーンの暴威を全身の毛穴で受け止めさせられた猟兵である。

「あの、ちょっと、大丈夫2人共?」
「これは仕事……これは仕事……」
「それほどの闘志がアイスエイジクイーンにあったなんて……」

 同行する黒鋼・ひらり(鐵の彗星・f18062)が呆然とする2人に声をかけるも、エメラは自分に言い聞かせるようにブツブツと呟き、アリスはある意味尊敬の念を向ける始末。特にエメラはこうでもしないとすり減っちゃいけないものがゴリゴリと音を立ててすり減っていくような気がしてならなかった。

「まぁ、その……良く分からないけど、根性あるのだけはわかったわ」

 実際、ひらりもアイスエイジクイーンとグリモア猟兵が出会ってしまったことで発生したある種劇薬的なノリにはどうにも頭痛を覚える。思わずこめかみのあたりを抑えたくなるほどであった。

「……あら、相手はロボット兵器を使うのね? 名前は兎も角、色々と面白い物があるわね」
「あら、研究欲が出ちゃった? ただ、私相手にロボット兵器は自殺行為よ」

 と、ここでアイスエイジクイーンが展開するロボット兵器を見ていつもの調子を取り戻すエメラ。一方でひらりはこれを自殺行為と断ずる。

「ひらりさんは磁力を扱いますからね。機械の天敵です」
「そうね……それじゃあ、右翼に展開したロボット兵器はこっちで請け負うわ。ひらりさんは左翼側をお願いできるかしら?」
「いいわよ。多分そちらの戦術に干渉しちゃマズいでしょうし。ロボット兵器は私たち2人で受け持つから、アリスは本丸のクイーン本人へ切り込んでもらってもいい?」
「えぇ、お任せください」

 エメラが右翼、ひらりが左翼のロボット兵器をそれぞれ攻略する。アリスはその中を突っ切ってクイーン本人へチェックメイトを仕掛ける、という方向で話がまとまる。

「さぁ、勝負ですわよ!」

 クイーンの号令一下、ロボット兵器たちが前進する。右翼側に展開したロボット兵器たちはエメラへと大量絶滅を齎す力を容赦なく振りかざし始めた。

「じゃ、早速試してみましょうか……CODE:Predator、実行!」

 エメラが編み上げた電脳魔術、「CODE:Predator」。これはあらゆる機械や兵器を持てる技術の全てを使ってハッキングを仕掛け、コントロールを奪取するというもの。制御系をたちまち支配下に置けば、ハッキングの有効範囲内へと進入したロボット兵器たちはたちまちエメラの手駒と化す。

「ハッキング!? きゅ、急速後退ですわ! 量産型『絶晶』装着! 一旦引いて再攻撃を……!」
「遅いわよ!」
「あぁもうまだるっこしいですわ!」

 エメラが支配下に置いたボルケーノ君が戦場全体に吹き荒れる冷気を火山活動による地熱の上昇で中和する。

「現在気温は18度……春真っ盛りってとこかしらね」
「ええい5月も半ばだというのに!」

 コンソール上に表示された気温を見て思わず口にした言葉にアイスエイジクイーンが反論する。そもそも季節関係なく冬にするだろう、とエメラは思わずツッコみたくなったが、ひとまずスルーしてロボット兵器の制御と解析に専念した。一方アイスエイジクイーンは温度が思うように下がらず、量産型絶晶の装着もままならない状況に歯噛みする。

 一方、左翼側のひらりはと言うと。

「さぁ、統率を奪うわよ! 磁力展開!」
「ぐ……ロボット兵器の装甲を磁性体にしたのが裏目に出ましわね……!」

 ひらりが放つ強烈な磁力は、左翼側に展開したロボット兵器達の統率を大いに見出した。精密機械であるがゆえに機能を停止するものもいるが、それ以上に装甲は鉄などの磁性体で構成されているため、磁力を帯びたロボット兵器同士が引き合ってしまい思うように動けなくなっている。

「ですが氷で磁力を遮断すれば……! H2Oは反磁性体ですわ!」
「そんなの叩き割るだけよ!」

 ロボット兵器達を氷で覆うことで危機を脱しようとするも、ひらりの鎖鉄球や刀剣、鉄板での破砕がすぐさま行われてしまう。これでは左翼は壊滅的だ。

「ロボット兵器を気にしている場合じゃありませんよ……!」
「っ!?」

 ここでアイスエイジクイーンは、竜巻に身を包んだアリスが戦場のど真ん中を突っ切り急速接近していることに気がつく。

「ぐっ……攻撃を仕掛けようにも竜巻が邪魔ですわね……!」
「流石のクイーンさんと言えど竜巻の守りは突破できないようですね……!」

 クイーンオブハートキーを構え、ハートのA(アリス)を周囲に展開して炎熱属性の魔法を容赦なくぶつけていくアリス。クイーンは局地的なブリザードを発生させて竜巻を強引に突破し、炎熱を打ち消す氷の魔術でアリスの攻撃を相殺する。

「クイーンさん……私にも『王女魂』があるんですっ……!」
「女王より優れた王女などおりませんわァ! 女王魂でその王女魂、吹き飛ばして差し上げますわ!」

 売り言葉に買い言葉、アリスとクイーンの戦いはヒートアップしていく。だが、そこへ援護のためにエメラが右翼側のロボット兵器を差し向け、さらに鎖鉄球に巻き込まれた左翼側のロボット兵器がクイーン目掛けて飛んでいく。

「ぐ……突破されましたわね……!」

 右翼の寝返ったロボット兵器をブリザードで食い止めつつ、左翼のロボット兵器を紙一重でかわしながら、己の不利を悟るアイスエイジクイーン。手にしていた「関ヶ原」の扇子がブルブルと震える。

「そういえば『関ヶ原』ってのは『西の大将』が盛大に負けた戦いの事よね……今の貴女の状況、まさに関ヶ原そのものよ!」
「っ!! 右翼に小早川……ッ!」

 大軍で攻めておきながら味方が動かず、一部は裏切っている状況下で中央突破を許した状況はまさに、石田三成そのもの。アイスエイジクイーンは思わず扇子を閉じ、天に向かって叫ぶ。

「勢いに任せて験担ぎを誤りましたわ……! わたくしすっかり忘れておりましたもの、自分が『西のラスボス』だったことに!」
「「「そこ忘れるんかい!?」」」

 3人の猟兵のツッコミが快調に響き渡る中、状況は猟兵優位に進むのであった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

尾守・夜野
…いや…何だ?
ほんとなんだ?
高笑いで頭が痛ぇ

ま、壊せるのが多いなら俺様的には大歓迎だから破壊好きな俺様いくけどよ
…他の人格が断固拒否してるってのもあるが
…別の俺様、胃薬渡したりした方がいいんでね?

「はっ!女王魂だか知らんが吠え面かくんじゃねぇぞ!」
壊す的が多いのは良い事だ
UC発動
まぁ戦う意思がねぇから別に外に飛ばせるが…それじゃつまんねぇだろ?
動きを止めたロボ以外誰だろうと俺様にとって敵だな
治ろうと(他に比べ)一度壊したのには興味ねぇから場外いっときな!

…何で客席が絶対安全なのか俺様も知らんが
外からの攻撃は無理だぜ
反対側に当たる可能性あるし

狭い範囲だからな!
クイーン巻き込むように動きつつ減らす


リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【WIZ】
※アドリブ絡み連携歓迎
※愛機搭乗

予想してたけどベルゼさんがピンチだよ
てか社長、結果無関係にトロイカ体制組む気でしょ

…およ
『絶晶』の接触凍結作用が消えてる?
まさか…でもコレならイケるかも♪

◆絶滅悪魔
酸素・動物・寒冷は北方産キャバリアなら無問題
強烈でもビームより遅い噴石・溶岩・隕石等は
《瞬間思考力》と【カイルス】の予測を踏まえた
【クリュザンテーメ】の慣性制御機動で回避

◆攻撃
合体魔法準備をカイルスで察知後【ウィステリア】4基が強襲
各砲口の【イルミンスール】でクイーンを縫い止めた隙に
【P・スラスト】で【H・ビーク】側のイルミンスール強化
全力で胸に突き立て魔法強化を暴走させ絶晶諸共爆発四散狙い


アルテミシア・アガメムノン
ほほほ、二度あることは三度あるという諺を教えて差し上げましょう!

絶滅悪魔軍団
大量絶滅の概念の具現化、怖いですわね。ですが、事実としてわたくし達悪魔は滅んでないので特効って訳ではないのです。
つ・ま・り、普通に蹴散らします!と全力魔法爆発で一時的に吹き飛ばしましょう。
時間をおくと45°チョップで蘇ってくるので、一時的な混乱に乗じて速攻でアイスエイジクイーンさんと勝負です。

あっ、わたくし女帝魂ですので……

『氷獄の魔帝』で真の姿に変身です。
変身後の強さは無限の魔力に比例したモノ、つまりは無限。
その無限の力を球状に圧縮した後にアイスエイジクイーンさんにぶつけて解放です。

吹き飛びなさい!


●二度あることは三度ある
「……いや……何だ? ほんとなんだ? 高笑いで頭が痛ぇんだが」

 尾守・夜野(墓守・f05352)は聞きしに勝るトンチキぶりに思わず指でこめかみを押さえていた。

「はぁ……予想してたけど秘書の人がピンチだよ。ってか社長、結果無関係にトロイカ体制組む気でしょ……うん、間違いない」

 リーゼロッテ・ローデンヴァルト(マッド&セクシーなリリー先生・f30386)もため息をついた。多かれ少なかれ戦後には厄介の種が残る可能性はあるが、今回に関してはある意味で特大の厄ネタとなりそうだ。SSWの暴走特急とデビルキングワールドの暴走機関車が出会ってしまったのが運の尽きだったのだろうか、とリーゼロッテはこの嵐のようなトンチキ事象に頭を抱える。

「おふたりとも、まだ見ぬ未来のことはこれから考えれば良いでしょう。まずは今、三度立ちはだかるアイスエイジクイーンの対処こそが先決ではなくて?」

 そんな中、アルテミシア・アガメムノン(黄金の女帝・f31382)は鷹揚とした調子で2人に声をかける。夜野もリーゼロッテもその通りだ、と頭を振って前を見据える。これが魔王国を率いる女帝の器の大きさというものだろうか。余裕たっぷりの佇まいは、デビルキングワールドで国家元首を張る上で必須技能なのだろう。

(まぁ……金庫破りの際にアイスエイジクイーンが突如こちらに走ってきた時はやや心を乱しましたが、最早あのような精神的動揺はありませんわ)

 3人が揃ったところで、アイスエイジクイーンはニヤリと笑う。

「今度こそ貴方がたを打倒し、他のライバルも粉砕した上で7thKINGの玉座に座ってみせますわよ! これこそが三度目の正直!!」
「ほほほ、二度ある事は三度あるという諺を教えて差し上げましょう!」

 闘志を燃やすアイスエイジクイーンに、当意即妙に言葉を返すアルテミシア。その言葉を最後に、4人は動き出す。

 先手はアイスエイジクイーンだ。絶晶を解いたアイスエイジクイーンの号令一下、大量のロボット兵器が襲いかかる。それを愛機ナインス・ラインのコックピットで見たリーゼロッテは、ふと気になって分析を開始する。

「……およ。『絶晶』の接触凍結作用が消えてる? まさか……でもコレならイケるかも!」
「マジで? ……量産型絶晶の方は?」

 夜野がその言葉を受けて、リーゼロッテに確認を促す。リーゼロッテはすぐさまロボット兵器の1体を確認し解析にかけた。果たしてその結果はと言うと──。

「大丈夫、量産型は表面温度がオリジナルに比べて高い! 接触しても凍結はないよ!」

 それを聞いた夜野とアルテミシアは口元に笑みを浮かべる。

「良いこと聞いたぜ! それなら思う存分俺様が壊せるってわけだ!」
「ええ、そして相手は大量絶滅の概念の具現化、ですが、事実としてわたくし達悪魔、そして夜野さん・リリー先生の種族たる人類は滅んでないので特効というわけではない……つ・ま・り!」

 3人は声を揃えてアルテミシアの言葉を引き継いだ。

「「「普通に蹴散らせばいい!」」」

 早速夜野は自らのユーベルコード、「死亡遊戯」を発動する。どちらかが死ぬか降参を宣言するまで出られない檻を作り出した。

「さぁて、デスマッチと行こうぜ女王さんよ!」
「臨むところですわ!」

 アイスエイジクイーンがけしかけるロボット兵器を前に、夜野は骨董品の銃と怨剣を手に大立ち回りを繰り広げる。動力部を的確に狙って破壊の限りを尽くす夜野に対して、ロボット兵器も夜野を止めようと絶滅の権能を容赦なく振るいにかかる。

「援護しますわよ!」

 破壊の祭典に華を添えるのはアルテミシア。全力での爆発魔法を繰り出し、ロボット兵器を片っ端から吹き飛ばしていく。

「短期決戦で行こう! 時間をかけるとアイスエイジクイーンが例の斜め45度チョップを仕掛けてくる!」
「おうよ、だがこれだけ大量に壊せば……」
「ええ、アイスエイジクイーンも合体魔法でケリをつけざるを得なくなりますわ!」

 リーゼロッテは注意を促しつつ、ナインス・ラインの機動力を活かして翻弄する。北方産キャバリアのため、寒冷化に関する絶滅の権能は無効。さらに隕石や火山弾、溶岩はビームよりも遅いためナインス・ラインの動きには追いつけない。リーゼロッテが前面に出て攻撃を引き付ける中、2人がロボット兵器に対するオフェンスを担当し、戦況は一気に猟兵側優位となる。

「ええ、劣勢ならばもちろんこの合体魔法を放ちますわ! 合体氷河期魔法『ディノホロボシータ』、発動!」

 残存するロボット兵器たちとアイスエイジクイーンが冷気を同調させ、氷属性の極大魔法が放たれようとする。だが、これこそが好機。

「行けっウィステリア!」

 ナインス・ラインより放たれたビット兵器・ウィステリアが4基、アイスエイジクイーンへと飛ぶ。光の衝角が形成され、極大魔法をチャージ中のアイスエイジクイーンの四肢を捉えて檻の柱に縫い止めた。

「っ、これは!」
「衝角形成、パラティウム・スラスト起動……女帝サマ、合わせて!」
「えぇ! 真の姿を解放させて頂きます!」

 アルテミシアが六対十二枚の翼を持つ熾天使へと姿を変えた。無限の魔力を球状に圧縮し、放つ。

「わたくし女帝魂ですので……王の支配が及ばぬところも、帝は支配するものですわ! 女王よりも格上であることを思い知りなさい!」
「ぐ……クイーンとエンプレスではクイーン側は分が悪いということですのね……ッ!!」

 身動ぎしながら、アルテミシアの言葉に歯噛みするアイスエイジクイーン。迫りくるナインス・ラインと無限の魔力球を前に、アイスエイジクイーンは事実上、負けを認めた形になる。その瞬間、勝敗は決したと判断された夜野のユーベルコードの檻は消えた。だが、もちろんナインス・ラインとアルテミシアの攻撃は続行中。即ち。

「アァァァイシャルリタァァァァァァァン……ですわァァァァ……!」

 衝角と無限の魔力をぶつけられ、高々と上空にふっ飛ばされるアイスエイジクイーン。夜空に煌めく星となったアイスエイジクイーンを見上げながら、リーゼロッテはやれやれと頭を振った。

「この戦い、完全決着したら当座は大人しくなってくれるだろうけど……戦後かぁ……」

 ともあれ、ひとまずこの戦いに関しては決着を見たのであった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

巨海・蔵人
アドリブ絡歓迎
◼️心情
最近、気付いてしまったんだ。
そう、僕は猟兵として、キャラが薄いかもって。
猟兵には凄い(濃い)人もかなりいてね
◼️対策
うーん、僕って戦闘用じゃないんだけどね。
オバロの出力に親分の力も会わせたらなんとか対抗出来るかな?
デュエブで

◼️登場に拘る
変身させたバズリ親分マスコット風ドローンとお揃いの縦ロールに高笑いで登場してみよう。
大丈夫、そう、今の僕らは氷河期よりサムい。
この隙に指定UC使っちゃうね。
と、言うわけで愉快なバイオモンスター蔵人君にもえる新し親分魂バズり親分。
今日はデュエブの深淵、勉強にも役立つデュエブ社会科編をお届けするよ。
アイスエイジクイーンさんのデッキは丁度良いからロボを変換しておいたよ。
僕は生物史デッキ!
え、寒さ?物理法則よりデュエブが優位だからね、CMを条件に平気だってさっきルールに書き足して貰ったし、
処理が重くて熱暴走対策にね
◼️例
流星と氷河期のコンボ?
魔法カード発動!哺乳類の躍進!

未来の案件だね、秘書の胃痛を生け贄に未来に燦然と輝く株式会社UAI!?


●突然のカードゲーム
 上空へとふっ飛ばされたアイスエイジクイーンは、放物線を描き落下。だがすぐさま空中で態勢を立て直して三点着地を決める。

「まだワンチャンありますわよ!」

 底知れぬしぶとさとケレン味たっぷりな動きには巨海・蔵人(おおきなおおきなうたうたい・f25425)も思わず唸るほどであった。

「うーむ……最近、気付いてしまったんだ。そう、僕は猟兵として、キャラが薄いかもって。猟兵には凄い(濃い)人もかなりいてね」

 そろそろ自分ももっとはっちゃけるべきではなかろうか? と、目の前のアイスエイジクイーンを見ているとつい考えてしまうのである。ただ、いざアイスエイジクイーンと対峙するにあたって、自分は戦闘向きではないという自覚を持っている彼はどう立ち回るかを考える必要があった。

「オーバーロードの出力に親分の力も会わせたらなんとか対抗出来るかなぁ」

 即ち、通常戦闘に持ち込まなければ良い。自分の土俵で戦えばよいのだ。そして彼はオーバーロードを発動した状態でユーベルコードを行使する。それこそが「コラボ企画、バズってトレンドな親分を降ろした場合」であった。VRイタコドローン『まう』にカクリヨファンタズムの妖怪親分がひとり、新し親分ことバズリトレンディの人格を憑依させ、いざ出陣。

「「おーっほっほっほっほっほっほっほ!!」」
「むっ、その高笑い……さてはデキる御方が来ましたわね!」

 登場に拘りを重ねた結果現れるのは2人の金髪縦ロール。果たして、蔵人とバズリトレンディが揃って金髪縦ロールのカツラを被りポーズを決めている姿があった。

「今日はデュエブの深淵、勉強にも役立つデュエブ社会科編をお届けするよ!」
「よろしくやでー! ほな、早速やけどデュエリストブレイドの時間や!」

 蔵人が行使するユーベルコードは単に新し親分のドローンを呼び出すだけではない。TCG「デュエリストブレイド」での勝負で戦闘の決着をつけるというルールに書き換える効果を持つ。ちなみに、この効果によってアイスエイジクイーンの放つ冷気を無効化するという副次的な利点もあった。

「あら、デュエブレですの? ある程度は知識がありますわ、勝負と行きましょう!」

 なんと、アイスエイジクイーンはデュエリストブレイドの心得があった。ちなみにアイスエイジクイーンと蔵人でデュエリストブレイドの略称が異なるがどうやら派閥があるらしい。蔵人は「デュエブ」派、アイスエイジクイーンは「デュエブレ」派のようだ。両派閥は互いの呼称に関して不干渉を貫いているとかいないとか。

「おぉ、話が早い。デッキはロボが変換されているはずだ」
「そのようですわねぇ。……ふむ、ややコンボ性は高いですがある程度は事故もケアできる構築ですわね。行きますわよ!」
「ほな、ジャッジはワイちゃんが務めるで! ルールは2022年4月施行のスタンダードレギュレーション! 使用カードプールは今月発売の最新弾『空位の悪魔王国』までや! 準備はええな? ──デュエル開始ィィィィ!!」
「「デュエル!!」」

 互いにデッキをカット&シャッフルし、今まさにデュエリストブレイドの戦いが幕を開ける。

 アイスエイジクイーンの先攻で幕を開けた第1ターン。アイスエイジクイーンはスペル《絶滅の機械兵器》をキャストし、デッキから「絶滅ロボ」と名の付いたクリーチャーを2体場に呼び出す。アイスエイジクイーンの命によって戦場に馳せ参じるのは《絶滅ロボ・メテオシャワー君》と《絶滅ロボ・スーパーフリーズ君》である。このうち、《絶滅ロボ・スーパーフリーズ君》はフィールドカード《アイスエイジ》をデッキから直接発動することができる。フィールドカード《アイスエイジ》の効果で相手クリーチャーのパワーが下がり、さらに《絶滅ロボ・メテオシャワー君》の効果は「相手クリーチャーのパワーが変動した時、その分のダメージを相手に与える」。《アイスエイジ》とはシナジーを形成している。

「カードを1枚伏せてターンエンドですわ」

 初手から盤面の制圧をかけるアイスエイジクイーン。蔵人はやや苦い顔をしながらカードをドローする。

「こりゃきっついな……まぁ、無理矢理にでも突破するしか無いな」

 第2ターン、蔵人は《原初の哺乳類、アルファドン》を召喚。効果で同名カードを2体までデッキから場に呼び出すことができる。ここに3体のアルファドンが揃った。だが、この瞬間《アイスエイジ》の効果でアルファドンのパワーが下がり、《メテオシャワー君》の効果でその分のバーンダメージを受ける。1回のバーンダメージは軽度だが、このままでは削りきられてしまうだろう。と、ここでアイスエイジクイーンがさらに動く。

「リバースカード発動! 《合体氷河期魔法『ディノホロボシータ』》!」

 その効果は相手のクリーチャーすべてを破壊し、破壊したクリーチャー1体ごとにライフダメージを与えるというもの。これをまともに喰らえば蔵人の場はがら空きになり、次のターンでトドメを刺されてしまう。

「勝ちましたわ……!」

 勝利を確信するアイスエイジクイーン。だが、その瞬間蔵人は手札に手をかける。

「──それはどうかな?」
「む……! ここで対応札がありますの!?」
「あるよ! インスタントスペル、《哺乳類の躍進》!」

 なんと、蔵人は《哺乳類の躍進》をアイスエイジクイーンのカード発動に対応する形で発動。その効果は場の全ての種族が「哺乳類」のクリーチャーを破壊し、破壊したクリーチャーよりもレベルが高い哺乳類クリーチャーをデッキ、手札、墓地から場に出すというもの。さらに、この効果で出したクリーチャーはそのターン限定で相手の効果を受けないおまけ付きだ。

「処理が複雑になるんでジャッジ介入するでー!」

 ここで、現在の状況を整理すべくバズリトレンディがジャッジとして介入する。

「まず、対応札の逆順処理やな! デュエリストブレイドの基本は後から発動された効果が先に解決されてくで! よって今回は《哺乳類の躍進》の効果を先に解決や!」

 《哺乳類の躍進》の効果によって、場にいる3体の《原初の哺乳類、アルファドン》が破壊される。それと同時に、デッキから新たに呼び出されるクリーチャー。それこそが……。

「来い、《進撃するダイアウルフ》!」

 3体の大型の狼が戦場に馳せ参じる。《進撃するダイアウルフ》は単純なパワーが高い上に、相手のクリーチャーを戦闘によって破壊した時、破壊された相手のパワー分のダメージを相手に与える効果がある。

「ぐ、大型クリーチャー……!」

 アイスエイジクイーンが奥歯をぎりりと噛む。蔵人側の処理は終わり、続いて《合体氷河期魔法『ディノホロボシータ』》の効果解決に入るが……。

「さて、ディノホロボシータの効果は相手のクリーチャーを破壊する効果や。しかし現在ダイアウルフは3体ともこのターン中相手の効果を受けない状態やな。よって破壊はされず、ライフダメージも発生せえへんで」

 続いて、ダイアウルフが出た時に誘発する《アイスエイジ》の処理の解決であるが、これも効果を受けないためパワーの変動はなし。メテオシャワー君の効果は誘発しない状態で一連の処理が終わってしまった。

「ぐ……こちらのクリーチャーは全員ダイアウルフよりパワーが低いですわ……!」
「では、バトルフェイズ! 3体のダイアウルフで攻撃!」

 ダイアウルフの攻撃を受ける2体の絶滅ロボだが、押し負けてしまい戦闘ダメージと効果ダメージを受けてしまう。加えて1体のダイアウルフはアイスエイジクイーンへの直接攻撃となるため──。

「ライフは残りませんわね……わたくしの負けですわ……」

 アイスエイジクイーンはデッキの上に覆いかぶせるように手を置く。TCGではこの仕草は投了を示す合図となる。ここにデュエリストブレイドでの勝負は決着した。

「どうだったかな、僕の生物史デッキは」
「まさかディノホロボシータをあんな形で躱すとは……完敗ですわ!」

 どう考えても勝ち目はなかった、と悔しがるアイスエイジクイーン。しかし、蔵人は一つ解せないことがあった。

「それにしても、妙にデュエブが手慣れてるねアイスエイジクイーンさん」
「当たり前ですわ。グリモア猟兵に教えてもらいましたもの」
「んっふっふ……デュエリストブレイドの普及には株式会社UAIも協賛しとるからなぁ。お陰様でワイちゃんも広め甲斐があるわぁ」
「あ……そういう……」

 もしや、全てはグリモア猟兵の掌の上だったのだろうか、と蔵人は改めて底知れなさを覚える。秘書が苦労するという犠牲を払って株式会社UAIはさらなる躍進を遂げていくに違いないなぁ、などという感想を抱きながら、蔵人は後を他の猟兵に託すのであった。
大成功 🔵🔵🔵

ポーラリア・ベル
アイスエイジクイーンお姉ちゃーん!決着の時なのー!

【天候操作】して真の姿(冬の吹雪そのものな体)とUCを発動して同化。
(姿や衣装もお姉ちゃんみたいなのにアレンジ)
大量絶滅現象とかち合い、お願いして、各種絶滅現象を【略奪】していくの!

メテオシャワー君はボルケーノ君の吹き出し口に落ちて塞いでもらう様にお願いして。
プレデター君はオキシジェン君の方に行ってもらう様にお願いして。
スーパーフリーズ君にお願いして全員纏めて凍らせてもらうの!
ポーラもスーパーフリーズとUCで同化しながら、アイスエイジクイーンお姉ちゃんの所に行くー!

【氷結耐性】【寒冷適応】で冷気に馴染みながら。
【天候操作】によるスーパーフリーズや雹、氷柱入り吹雪で戦うよ!

合体氷河期魔法が来たら、UCで頑張って同化を試みるの!
合体氷河期妖精『ポーラリア・ディノホロボシータ』となって、
終焉の鐘を、鳴らしに来たよ。
(その状態で突撃し、【属性攻撃】【全力魔法】【2回攻撃】)

お姉ちゃんお疲れ様。(一緒に食べようとアイス渡し)
また一緒に遊ぼうね!


●氷河期VS氷河期
「アイスエイジクイーンお姉ちゃーん! 決着の時なのー!」
「来ましたわねポーラさん! お相手仕りますわよ!」

 ポーラリア・ベル(冬告精・f06947)、冬を告げる妖精はオーバーロードの力を解放し、アイスエイジクイーンに似せた姿を取る。

「さぁ、まずはこの絶滅悪魔軍を突破してご覧なさい!」
「ふふん、対策はバッチリなの!」

 ポーラリアは各ロボット兵器に対して最適な回答を用意していた。それこそがユーベルコード「大自然の囁き」によるロボット兵器のコントロール奪取だ。まずはメテオシャワー君にボルケーノ君の火山弾射出口を塞ぐように隕石を投下するよう命じれば、メテオシャワー君はその指示に従いボルケーノ君を機能不全に陥らせる。さらに、プレデター君を操ってオキシジェン君の近くに配置すれば、高い酸素濃度によってプレデター君は行動不能に陥る。絶滅現象同士をかち合わせることで有効打を減らしていき、最終的にはスーパーフリーズ君が全てを凍結させることで全滅。

「絶滅現象には絶滅現象をぶつければ良いのね!」
「流石はわたくしと似た格好をするだけありますわねポーラさん! さぁ、次はわたくしとの戦いですわよ!」

 スーパーフリーズ君の冷気と同化することで完全に氷河期の環境を操るに至ったポーラリアと、同じくスーパーフリーズ君と共に挑むアイスエイジクイーン。互いに猛吹雪をぶつけ合い、氷柱を生み出しては相殺し、冷気の相乗効果によって徐々に周囲の環境の寒冷化が進んでいく。

「ええい、埒が明きませんわね! ならば奥の手を……!」
「ディノホロボシータか……!」

 生態系の頂点すら滅するほどの冷気がアイスエイジクイーンから放たれる。さらに、冷気を増幅させるべく機能を停止していたメテオシャワー君に斜め45度チョップを食らわせれば、メテオシャワー君の氷結が解け、天から隕石が降り注ぐ。

「うええ!? 復活した!?」
「お忘れではありませんこと? 困った時は斜め45度ですわよ!」

 驚愕して腰を抜かすポーラリアに向けて手刀を見せつけるように構えつつ、アイスエイジクイーンはニヤリと笑う。

「でもっ、頑張って同化する!」
「それがありましたわね……!」

 しかしポーラリアもさるもの、ユーベルコードでの自然現象との同化を試みる。果たして、ポーラリアは見事急激な寒冷化に適応してみせた。

「いまのポーラは合体氷河期妖精『ポーラリア・ディノホロボシータ』なの! 終焉の鐘を鳴らしに来たよ!」
「氷河期は終焉ではありませんわ……我らにとっては開闢の鐘ですわ!!」

 氷河期の極大魔法がぶつかり合い、雪と氷で何もかもが覆い尽くされ……結果は相打ちであった。

「よくもまぁここまでわたくしに着いて来れましたわね。わたくしが将来一線を退きクイーンの座を返上した暁には後継者の候補として推挙しますわ」
「えへへー、ありがとうー!」

 戦いが終わればノーサイド。ブリザードが吹き荒れる中、アイスを仲良く食べる2人の姿があった。おそらく氷点下の外気と吹雪に晒される中、アイスを呑気に食べることができるのは、2人が雪と氷を司る者たちだからこそであろう。

 良い子は真似しちゃダメだぞ。
大成功 🔵🔵🔵

御狐・稲見之守
アイスエイジクイーンめ、かつて就職氷河期を招き就活生を大量絶滅に追いやった「バブルホウカイ君」まで繰り出して来るとはなんと酷い。
例え悪魔でも吐き気を催す邪悪である。

ああ、リクルートスーツを纏った若者達が
その眼の光を失いながらも駆けずり回ってもがき死んだ呪われた時代。
警備員の仕事から下積みしていったお前さんならば
その苦しみその痛みが決して分からないワケではなかろうに。
四天王達の中にもそのような者がいるはずじゃ。
苦労して職につき親から就職祝いを貰った者
或いは就職できず親に合わせる顔がなかった者…

例えどんなワルが許されようと、これだけは許してはいけない。
[UC精気掠奪][生命力吸収][捕食]喰魂卿、人喰い魂呑みの外道の名にかけて動力源である女王魂を喰らい絶滅悪魔軍団を止めてやる。

そしてアイスエイジクイーン、次はお前さんである。
[催眠術][呪詛]さあ耳を傾けるが良い、就職出来ずに散っていった者達の怨嗟の声をナ。


●氷河期は恐竜を滅ぼすのみに非ず
「なんということじゃ……」

 雪と氷の世界の中で御狐・稲見之守(モノノ怪神・f00307)はアイスエイジクイーンの操る絶滅悪魔軍の中の1機に対して強い憤りを覚えていた。

「アイスエイジクイーンめ、かつて就職氷河期を招き就活生を大量絶滅に追いやった『バブルホウカイ君』まで繰り出して来るとはなんと酷い……例え悪魔でも吐き気を催す邪悪である!」

 えっそんなのいたっけ? と読者諸兄は思ったことだろう。だが安心してほしい。ここまで表立って登場しなかっただけでちゃんと存在する。

「おーっほっほっほっほっほ! わたくしはそんじょそこらの悪魔とは違いましてよ! 先程思い出しましたが西のラスボスであるが故に悪のレベルも数段上ですわ!」
「お前さんとて警備員の仕事から下積みしていった経歴持ちだろう! 就職活動における苦しみと痛みが決して分からないワケではなかろうに……!」

 就職氷河期。それはリクルートスーツを纏った若者達がその眼の光を失いながらも駆けずり回ってもがき苦しみ死んでいく光景がそこかしこで見られた、まさに呪われた時代である。五穀豊穣と火防雷除を司る狐神である稲見之守にとっても、就職できずに絶望する若者たちの姿を目にしては心を痛める日々であった。

「四天王達の中にもそのような者がいるはずじゃ。苦労して職につき親から就職祝いを貰った者……或いは就職できず親に合わせる顔がなかった者……彼らの血の滲むような思いを無にする力を振るっとるのじゃぞお前さんは!」
「ふっ……清濁併せ呑んでこその魔王! わたくしとて今や人の上に立つ身、時には非情な決断をせねばならないのです! 全体幸福のために!」

 最早議論は平行線である。稲見之守はこれ以上の討論は無意味と戦闘態勢に入る。

「例えどんなワルが許されようと、これだけは許してはいけない。喰魂卿、人喰い魂呑みの外道の名にかけてお前さんの女王魂を喰ろうてくれようぞ!」
「来なさい稲見之守さん! 例え神仏を相手にしようとも、わたくしの女王魂は不滅ですわァァァァ!」

 アイスエイジクイーン、「女王魂」と墨書された扇子を広げて咆哮。呼応するかのように絶滅悪魔軍団は再起動を果たし、稲見之守へと向かって殺到する。

「一欠片も残さぬわ!」

 迎え撃つ稲見之守から呪力が放出され、生命力を奪う黒い影が広がる。稲見之守はひとつの推測を立てていた。絶滅悪魔軍団は「女王魂」なる謎のエネルギー源をもとにして動いている。即ち、それが生き物の「魂」と同質のものであるならば、自らの妖狐としての権能で喰らうことが可能だろう、と。それ故に魂喰らいの力を解放したのだ。

 果たして、その目論見は成功する。最も、その魂は生命力とは別の、何かよくわからない活力のようなものであった。稲見之守は後に当時のことを述懐した際にこう語っている。

「あれはな……わかりやすく例えるならば妙に脂っこいんじゃよ。そして辛口。そうじゃなぁ……背脂が大量に入った辛口のラーメンをそうとは知らずに一気に食べたときのような感覚じゃな……妙に喉が渇く上に胃もたれするんじゃ……」

 その独特の「食感」に目を白黒させる稲見之守だったが、しかし効果はあった。影に触れた絶滅悪魔軍団は続々と糸が切れた操り人形のようにバタバタと機能を停止して倒れていく。

「っ、この女王魂を全て喰らうとは……しかし私から再び与えれば同じこと!」

 それを聞いた稲見之守は内心、戦慄する。

(い、いや、あれをもう一度喰らうのは流石に……! 何とかして黙らせねば!)

 内心の戦慄をおくびにも出さず、稲見之守は一計を案じる。即ち、アイスエイジクイーンの無力化のための策だ。

「アイスエイジクイーン! 次はお前さんである……さぁ聞け、就職出来ずに散っていった者達の怨嗟の声をなァ!!」
「おあああああ!! なんつうことをしてくれますのォォォ!! お祈りメール……就職浪人……圧迫面接に耐えきれずSNSで愚痴を零し……意識高い系を気取ったはいいものの結果が伴わなかった人も……!!」

 幻術によって脳髄に直接就職戦線の敗者たちの声を叩き込まれるアイスエイジクイーン。その恨み節の中にちょいちょい混じるアレな方々の声も相まって、アイスエイジクイーンはついに音を上げた。

「降参……! 降参ですわ……! わたくしの完敗ですわよ……!」

 「全面降伏」、という文字が墨書された扇子を広げて、アイスエイジクイーンはついに敗北を認める。

「うむ。長きにわたる戦いはここに決着した!!」

 ついに、ついに3度に渡るアイスエイジクイーンの戦いはここに幕を閉じる。不屈の精神で立ち向かったアイスエイジクイーンは、ここに猟兵たちへの全面降伏を宣言する。

 だが、7thKING WARが終結してからも油断はできない。そう、アイスエイジクイーンはいつの日か必ず猟兵達の前に現れ、トンチキな戦いを挑んでくることだろう。そう、さらに脅威度を増して──。
大成功 🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2022年05月24日
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