7thKING WAR㉕〜デストロイの魔王を破壊せよ(作者
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#召喚魔王『デストロイキングボス』


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「7thKING WARへの参戦に感謝します。リムは戦況を報告します」
 グリモアベースに招かれた猟兵達の前で、リミティア・スカイクラッド(勿忘草の魔女・f08099)は悪魔王遊戯(デビルアトラクション)のマップを広げて語りはじめた。
「各アトラクションの攻略は完了し、残すはガチデビルを含む魔王達の撃破のみとなりました。3体目となる召喚魔王『デストロイキングボス』への挑戦も可能となっています」
 魔王ガチデビルはこの戦いに勝利するために、侵略蔵書「悪魔契約書」の力で異世界の強大な魔王達を魔界に呼び寄せた。その内の1人であるデストロイキングボスの特徴は、超常的なパワーとスピード。周辺を焦土化するほどの絶大な破壊力を誇る魔王である。

「デストロイキングボスのユーベルコードは、配下の人面蜘蛛『ビューティスパイダー』の居場所にテレポートする、というものです」
 この瞬間移動能力と本人の圧倒的なパワーとの組み合わせが、デストロイキングボスを魔王にふさわしい脅威たらしめている。一度彼に見つかった者は一瞬でデストロイされ、後には破壊された焦土しか残らない。
「見た目の類似性もあって、彼は魔界の住人に存在する『デストロイキング一族』の始祖ではないかとの推測もされています」
 その真相はさておくとしても、破壊(デストロイ)の王(キング)のボスを名乗るだけの実力は間違いなくある。これまでの召喚魔王と比較してシンプルな戦闘能力に特化している点を、与し易いとみるか厄介とみるかは各自によるだろう。

「猟兵を次のデストロイの標的に選んだデストロイキングボスは、遭遇すれば即座にテレポート能力による先制攻撃を仕掛けてきます」
 彼の戦闘スタイルは単純暴力による真っ向勝負。デストロイを極めた剛体から繰り出される攻撃は、全てが一撃必殺の威力だと思ってよい。さらにテレポート能力もある以上、間合いから逃れることも困難だ。
「ただし、彼の瞬間移動は配下のビューティスパイダーがいる場所に限定されています。こちらを先に撃破しておけば、ある程度テレポートを阻害することができるでしょう」
 魔王の眷属たるこの人面蜘蛛の群れは、常に戦場の周辺をかさかさと動き回っている。
 あくまでデストロイキングボスのテレポート先になるだけの存在なので、駆除するのはそう難しくないだろう――魔王の猛攻をかい潜り、その隙を見いだせればの話だが。

「テレポート能力と本体のパワーにどう対処するかが、この戦いの鍵になるでしょう」
 1stKING『魔王ガチデビル』を倒すためには、最低2体の召喚魔王の撃破が必須となっている。それを置いても全てを破壊することにしか興味のないデストロイキングボスを、魔界で野放しにしておくのはあまりに危険過ぎる。ここで確実に撃破しておくべき敵だ。
 説明を終えたリミティアは手のひらにグリモアを浮かべ、魔王の元に猟兵を送り出す。
「転送準備完了です。リムは武運を祈っています」



 こんにちは、戌です。
 今回の依頼はガチデビルに召喚された異世界の魔王『デストロイキングボス』との戦いです。

 このシナリオでは下記のプレイングボーナスに基づいた行動を取ると判定が有利になります。

 プレイングボーナス……敵の先制攻撃に対処する/ビューティスパイダーを排除する。

 魔王デストロイキングボスは戦闘になるとテレポート能力で瞬時に間合いを詰め、恐るべきパワーでデストロイしてきます。
 ですが周辺を動き回る人面蜘蛛「ビューティスパイダー」を倒せば、以降のテレポートを阻害することができます(配下は数が多いので根絶は難しいです)。
 各々の得意なスタイルに応じて対策を練っていただければ幸いです。

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『デストロイキングボス・一撃必殺』

POW ●デストロイフィンガー
【ビューティスパイダーへ瞬間転移し、指先】で触れた敵に、【デストロイエネルギー】による内部破壊ダメージを与える。
SPD ●デストロイタイフーン
【多くの敵を捕捉できる地点に転移して】から、戦場全体に「敵味方を識別する【破壊の大嵐】」を放ち、ダメージと【装備破壊】の状態異常を与える。
WIZ ●インビジブルスパイダー
【転移先となる透明ビューティスパイダー】を召喚する。それは極めて発見され難く、自身と五感を共有し、指定した対象を追跡する。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


フレスベルク・メリアグレース
剛腕ここに極まれり、と言うべきですかね
ただ、ここまでくるとはた迷惑です

そう言いながらノインツェーンに乗り込み転移先の透明ビューティスパイダーに対して『エンジェリックSSA・ガイオウガ』と『サイキ・アンリミテッドレールガン』で周囲をエネルギー攻撃で薙ぎ払い蜘蛛を殲滅
念の為に教皇用帰天召喚器の両方を使い『攻撃を受ける未来』と『攻撃を受けた過去』を破却していきますね

先制攻撃を凌いだらUC発動
透明な物含めて蜘蛛を『過去から浮かび上がる斬撃』で殲滅
広範囲攻撃でなく『敵の過去そのものが攻撃となる』UCで蜘蛛を殲滅した後は魔王と対峙
ノインツェーンを飛翔させながらUCで切り刻んでいきますね


「剛腕ここに極まれり、と言うべきですかね」
 立ちはだかる異世界の魔王『デストロイキングボス』を見上げて、フレスベルク・メリアグレース(メリアグレース第十六代教皇にして神子代理・f32263)はそう呟いた。一目で分かる暴力と凶悪の気配――まさに純粋な"力"を極めたものといった風情だ。
「ただ、ここまでくるとはた迷惑です」
 そう言いながら彼女は神騎・『ノインツェーン』に乗り込み、武装のチャージを開始。
 迷惑だからこそ魔王などと呼ばれているのだろうが、それでもアレは別格だ。あの怪人に魔界をデストロイさせるわけにはいかない。

「フン! ではまずお前からデストロイしてやろう!」
 フレスベルクの乗るキャバリアを最初の破壊対象に認定したデストロイキングボスは、すぐさま先制攻撃の態勢に入る。彼の配下であるビューティスパイダー達が「イエス、ビューティスパイダー」と叫び、主を瞬間移動させようとするが――。
「そこです」
 それより一瞬速く『ノインツェーン』の武装が光を放ち、周囲の人面蜘蛛をなぎ払う。
 天使核運用魔導銃「エンジェリックSSA・ガイオウガ」と、超電磁砲「サイキ・アンリミテッドレールガン」のダブル砲撃は、瞬時に蜘蛛達を蒸発させた。

「「ギャアアァァァァァァ!!」」
 一掃されたビューティスパイダーの中には、『ノインツェーン』の背後より忍び寄っていた透明な【インビジブルスパイダー】も含まれていた。デストロイキングボスの転移は移動先に配下がいなければならない。これで間合いを詰めるのは困難だろう。
「これは念の為です」
 さらにフレスベルクは教皇用帰天召喚器「タイプホワイト」「タイプブラック」の二丁を虚空に向かって撃ち、"攻撃を受ける未来"と"攻撃を受けた過去"を破却する。故郷のキャバリアと異世界の技術を融合させた神騎は、まさに神の如き性能に到達していた。

「ヌウ、小癪な!」
 直前に蜘蛛を潰されたデストロイキングボスは、ベストな位置にテレポートすることができなかった。標的よりもやや離れた所に飛ばざるを得なくなり、振るう拳は空を切る。
 無事に先制攻撃を凌いだフレスベルクは、【教皇級帰天・消えざる過去の刃】を発動し反撃に打って出た。
「現在と言う幹に未来と言う枝を伸ばす時間という名の世界樹は根たる過去があってこそ。故に消えざる過去にこそ救いと裁きは体現されるべし」
「「ウギャアァァァァァッ!!!?」」
 聖書を読み上げるように彼女が詠唱を紡ぐと、"過去から浮かび上がる斬撃"が周辺のビューティスパイダーを切り刻む。これは物理的な範囲攻撃ではなく、敵の過去そのものが攻撃となるユーベルコード。故にオブリビオンに回避は不可能であった。

「これで残すは貴方のみです」
 蜘蛛を殲滅することでテレポートを封印したフレスベルクは、いよいよ本命の魔王と対峙する。『ノインツェーン』が背中のウィングを広げて飛翔し、巨大な敵の頭上を取る。
「裁きを」
「ヌグォッ!? やるではないか!」
 蜘蛛達と同様に出現した過去からの斬撃が、デストロイキングボスの全身を切り刻む。
 裂けた青肌から血が吹き出し、驚きの声が上がる。されど魔王はまだ膝を付かず、表情にはこの戦いを楽しむ様子さえ見られた。
大成功 🔵🔵🔵

瀬河・辰巳
何でもデストロイって嫌すぎるけど……パワー型は少し羨ましい。

遭遇したら全力魔法の属性攻撃によって、自身の周囲を地面にめり込むような重力状態にし、先制攻撃の直撃を回避する。魔王が地面とこんにちはだけでなく、蜘蛛まで潰れたらラッキーかな。

先制対処後はすぐに距離を取り、動きが鈍くなる呪詛を乗せた炎魔法で戦場の蜘蛛の数を減らしつつ、UCを発動。色んな奴から自身や住処をデストロイされた子達の怨み、しっかり受け止めな。

後は重力や呪詛込み炎を使い分けて蜘蛛排除に魔王を巻き込みながら、背後から毒塗れの鎌でザックリいかせてもらうよ。

あれ、何か炎が黒い?オトモダチがノリノリで呪詛増し増しサービス中なのかな、これ。


「何でもデストロイって嫌すぎるけど……パワー型は少し羨ましい」
 単純な腕力だけで厄介事を解決できるのは楽そうだなと、瀬河・辰巳(宵闇に還る者・f05619)はちょっと考える。仲間と共に作戦やテクニックを駆使して戦うのが彼の持ち味だが、今回の魔王はそれと真逆を行くスタイルのようだ。
「行くぞ、お前もデストロイだ!」
 そう叫ぶや否や、デストロイキングボスの巨体が視界から消える。そして次の瞬間には至近距離に。全てを破壊する圧倒的パワーとテレポート能力の合わせ技こそが、この者を魔王たらしめる真骨頂だ。

「デェェェストロォォォ……イ?!」
 だが、デストロイキングボスが必殺の拳を叩きつけようとしたその時、その体はガクンと斜めに傾く。正しくは彼ではなく、彼の立っていた地面そのものに異常が起きていた。
「危ない所だったな」
 遭遇と同時に辰巳は重力魔法を行使し、自分の周囲の重力を数十倍に高めていたのだ。
 元の位置からの急激な重力変化で敵はバランスを崩し、振るった拳は地面に炸裂する。
 爆弾でも落ちたような衝撃と共に、土煙が朦々と舞い上がるが――青年は辛くも被弾を回避していた。

「なんだ、身体が重いぞ?」
「ギエェェェェッ」
 多少身体が地面にめり込む程度で済んでいるデストロイキングボスよりも、重力変動の影響を顕著に受けたのはビューティスパイダー達だった。主人ほど強靭な肉体を持たない彼らは、増加した自重に耐えきれずにグチャリと潰れていく。
「これはラッキーかな」
 蜘蛛の数が減ればその分テレポートできる範囲は狭まる。敵の先制攻撃を凌いだ辰巳はすぐに距離を取りつつ、動きが鈍くなる呪詛を乗せた炎魔法を放つ。ただでさえ高重力で思うように動けない蜘蛛達は、炎に焼かれてたちまち燃え尽きていった。

「なかなかやるではないか!」
 配下の減少によりテレポートが難しくなったデストロイキングボスは、自らの足でのしのしと距離を詰めてくる。重力の影響もあり俊敏とは言い難いが巨体ゆえ歩幅も大きく、何より一度接近された時の圧が尋常ではない。全身に破壊という意思が満ち満ちている。
「そうやって今までデストロイを繰り返してきたんだろうな」
 辰巳は冷静にそう呟くと【虚像の復讐劇】を発動。傲慢なる破壊の魔王の元に、動物の形をした黒い影の群れを出現させる。これはかつて無惨な死を遂げた獣達の無念や怒りの集合体――辰巳と共に宵闇を征く"オトモダチ"だ。

「ぬ? なんだコイツらは……ヌオオオォッ!?」
 黒い影に触れた瞬間、デストロイキングボスの脳内に叩きつけられたのは動物達が体験したトラウマの光景。同時に発生した爆発的な衝撃波が、彼の体を後方に突き飛ばした。
「色んな奴から自身や住処をデストロイされた子達の怨み、しっかり受け止めな」
 過去に動物を虐待・殺害した経験がある相手ほど、このユーベルコードは威力を増す。
 全てをデストロイする魔王がその対象に含まれるのは言うまでも無いだろう。辰巳は冷たい眼差しで敵を睨みつけながら、引き続き炎と重力で蜘蛛を排除していく。

「あれ、何か炎が黒い? オトモダチがノリノリで呪詛増し増しサービス中なのかな、これ」
 凶悪な魔王を前にして怨念も盛んなようで、黒く染まった炎はより激しく戦場を焼く。
 脆弱なビューティスパイダーだけでなく、デストロイキングボスまで巻き込むほどに。
「ヌゥ、今度は熱いぞ! ……ム?」
 黒影と黒炎に襲われじわじわと削られているうちに、気付けば魔王は辰巳の姿を見失っていた。音もなく死角に回り込んだ彼の手には、廃墟が如く苔や蔦を纏った大鎌が――。

「貰ったよ」
「グオォッ!!?」
 背後から振るわれた「ネメシスの遺物」の一撃が、デストロイキングボスに鮮血の花を咲かせる。自然と呪詛由来の毒をたっぷりと塗布した刃は、流石の魔王にも激痛らしい。
 毒々しい色に変色する傷口を押さえ、敵は辰巳の目の前でグラリと大きくよろめいた。
大成功 🔵🔵🔵

夜刀神・鏡介
ゼルデギロスが規格外だったから麻痺しそうになるが、また無闇に大きいのが出てきたな
などと考える暇もなく攻撃がくるか……!

神刀を鞘に収めたまま力を溜めて、居合の構えで待ち、先制攻撃に合わせて抜刀からの斬撃で迎え撃つ
抜刀前に込めた神気で敵のエネルギーを散らしつつ、少しだけ攻撃を受け流して凌ごう

同じ手段で何度も凌ぐ事はできないし、即座に反撃へ
先制攻撃時に伸ばしてきた指先(腕)を踏みつけて跳躍、1回では高さが足りないだろうから、更に身体を踏みつけて重ねてジャンプ

十分な高さから、参の型【天火】。落下の勢いを乗せて斬る
読まれやすいと思うが、真っ向勝負を望んでいるようだし、恐らく瞬間移動で避ける事はないだろう


「ゼルデギロスが規格外だったから麻痺しそうになるが、また無闇に大きいのが出てきたな」
 荒廃した大地にそびえ立つ青い巨体を見上げ、夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は感嘆するように呟く。ざっと目測でも50メートルはあるだろうか、デストロイの王という肩書きに貫禄を持たせるデカさだ。
「などと考える暇もなく攻撃がくるか……!」
「デストロオオォォォォォイ!!!」
 その巨体が自在に戦場をテレポートし、こちらに接近して手を伸ばしてくる。単純な脅威を体現したデストロイキングボスの先制攻撃に、彼は刀を鞘に収めたまま力を溜める。

「間に合え……!」
 居合の構えにて待機していた鏡介は、敵の攻撃に合わせて抜刀からの斬撃で迎え撃つ。
 森羅万象の悉くを斬ると謳われた神刀【無仭】の刃が、デストロイの指先とかち合い、激しい激突音が戦場に響き渡った。
「ヌウ!!」
 ただの刀であれば【デストロイフィンガー】に込められたデストロイエネルギーで粉々に砕け散っていたであろうが、抜刀前に込めた神気がエネルギーを散らして威力を削ぎ、攻撃の軌道を逸らす。受け流された指は地面に突き刺さると、新たな破壊の痕を刻んだ。もしあれが直撃していれば、などとは考えたくもない。

「同じ手段で何度も凌ぐ事はできないな」
 辛うじて初撃を防いだ鏡介は即座に反撃に転じ、敵が地面から指先を引き抜く前に踏みつけて跳ぶ。1度の跳躍では高さが足りないが、2度目で腕に、3度目で肩にと、さらに重ねてジャンプを行うことで、デストロイキングボスの身体を跳び上がっていく。
「我を踏み台にするだと!」
 あちらの視点からすればちょこまかとした小人の動きを、デストロイキングボスは握り潰そうとするが――それよりも高く彼は跳躍し、とうとう敵の頭上を取る。50メートル超えの高度に達した剣豪は、神刀にて上段の構えを取った。

「剛刃一閃――参の型【天火】」
 高度と落下の勢いを威力に上乗せした、基本ながらも強烈な剛力の技。型のシンプルさゆえに動きを読まれやすいとは思うが、敵は真っ向勝負を望んでいた。恐らく瞬間移動で避ける事はないだろうと予想する。
「面白い!」
 案の定、デストロイキングボスは防御よりも力比べを挑んだ。先制攻撃の時の再現のように、突き出された【デストロイフィンガー】が神刀と激突する。前回との違いは見上げる者と見下ろす者の逆転――位置取りと体勢の差が技の威力に与える影響は大きい。

「――俺の勝ちだ」
「グオォッ! なんとぉッ!」
 果たして鏡介の一太刀は焔の如き神気をもってデストロイエネルギーを打ち払い、敵の指を切り落とした。たかが指1本、されど破壊の権化たるデストロイキングボスの指一本である。その戦果は大きな偉業と言えよう。
「この我の指がデストロイされるとは! 見事なり!」
 デストロイキングボスも彼の健闘を憚らず讃え、そしてまた次なる破壊の構えを取る。
 手傷を負ったところで、彼のデストロイの意思にはまだ些かの衰えも見られなかった。
大成功 🔵🔵🔵

黒城・魅夜
早業で鎖から衝撃波を放ち嵐を中和
さらにオーラで防御しつつ
鎖を結界とし命綱として身を支えます

同時に殺気と共に呪詛を放ち恐怖を与え
蜘蛛どもを制御不能にしていきましょう

なるほど、わかりました
あなたはいやらしまぞくなのですね?
女性猟兵を狙い、その装備、すなわち衣服を破壊するとは
なんといやらしいのでしょう
パワーだのデストロイだのとの言葉は
しょせん全ていやらしさを糊塗する言い訳だったのですね

まあ衣服を破壊されても
私は髪を伸ばし身に纏わせているので平気でしたが

ふふ、自分がいやらしまぞくと
世界中からからかわれ、馬鹿にされ、軽蔑されている悪夢の味は?
これが我がUCの力です
夢に食われながら絶望してお逝きなさい


「まだまだ行くぞ! ウオオオオオオオ!!」
 猟兵という強者との戦いを味わい、闘志と破壊衝動を滾らせるデストロイキングボス。
 かの魔王は咆哮と共に戦場の中心地にテレポートすると、より多くの敵を巻き込めるように【デストロイタイフーン】を放ってきた。
「これが異世界の魔王の力ですか」
 対抗するのは黒城・魅夜(悪夢の滴・f03522)。主武装である108本の「呪いと絆」の鎖を早業で振るい、衝撃波を放って嵐を中和する。無論、絶大なデストロイパワーの全てを相殺できるものではないが――幾分でも弱まれば、あとは耐えてみせる。

「デエエェェェストロオォォォイ!!!」
 吹き荒れる破壊の嵐に、小枝のように揺らされる乙女の身体。鎖を結界とし命綱とすることで、魅夜はその嵐の中でどうにか我が身を支えていた。圧倒的な力の猛威に晒されても、まだ瞳から戦意は消えていない。
「なるほど、わかりました。あなたはいやらしまぞくなのですね?」
「なんだとっ?」「「ヒィッ?!」」
 それどころか彼女の眼光は先制攻撃を受ける前よりも鋭く、静かな殺気を帯びていた。
 デストロイキングボス本人はともかく、周辺にいたビューティスパイダー達のほうは、その殺気に含まれる呪詛に恐怖し、たちまち失神してしまったほどだ。

「女性猟兵を狙い、その装備、すなわち衣服を破壊するとは、なんといやらしいのでしょう」
 デストロイキングボスの【デストロイタイフーン】には、ダメージと同時に装備破壊の状態異常を与える効果もある。魅夜の場合衣服も装備品に含まれるようで、闇から織られた彼女の漆黒の衣は無惨にもボロボロになっていた。
「まあ衣服を破壊されても、私は平気でしたが」
 伸ばした髪を身に纏わせているため、あられもない姿を戦場で晒すのは避けられたが、だからとて乙女の衣服を剥いだ罪が軽くなるわけでもない。正義は我にありとばかりに、彼女は半裸のまま敵を糾弾する。

「パワーだのデストロイだのとの言葉は、しょせん全ていやらしさを糊塗する言い訳だったのですね」
「心外だ! それでは我が服しかデストロイできんようではないか!」
 デストロイキングボスが望むのは、この世の全てのデストロイ。標的が服を着ているのなら服ごと本体もデストロイするのが本懐。いやらし扱いされるのは余り堪えてなさそうだが、意図を捻じ曲げられるのは大いに遺憾のようだ。
「なんていやらしい……」「いやらしいやつだ……」
「ムウ、今言ったのは誰だ! 纏めてデストロイしてやろう!」
 さらには何処からともなく別の誰かが自分を嘲笑する声まで聞こえてきて、デストロイキングボスの怒りを逆撫でする。彼はブンブンと腕を振り回してそいつらをデストロイしようとするが、まるで手応えはないまま声の数だけが増えていく。

「ふふ、自分がいやらしまぞくと世界中からからかわれ、馬鹿にされ、軽蔑されている悪夢の味はいかがですか?」
 これが我がユーベルコードの力です、といつの間にか衣服を修復させて魅夜は告げた。
 【漆黒の夜に舞い踊れ悪夢の麗牙】。デストロイキングボスが聞いている幻聴は彼女が与えた夢であり、その悪夢はやがて対象の魂を一滴残らず喰らい尽くす。
「夢に食われながら絶望してお逝きなさい」
「ヌオオオオッ、違うと言っておろうがぁぁぁぁッ!」
 崇高(?)なるデストロイの野望を曲解され貶められ悶絶するデストロイキングボス。
 いかにもシンプルな思考回路をしてそうだが、意外とこうした精神攻撃も効くようだ。
大成功 🔵🔵🔵

マリア・ルート
ったく、テレポートから即一撃必殺とは面倒なのもいたもんね…!

コードが使えない最初はマグナムルートで自分の周りのビューティスパイダーを範囲攻撃で蹴散らしつつなるべくいない方へ後退、ボスのテレポート肉薄を野生の勘で察知したら【指定UC】を発動、相手の攻撃に合わせるように早業で盾のように武器を展開するわ。

その後は距離を取りつつビューティスパイダーとボスを纏めて範囲攻撃。
今のはヒヤッとしたわ…でも乗り越えて仕舞えばもうこっちのものよ!

スパイダーさえいなくなればあんたもテレポートできなくなる。
安全圏になってきたらボスに集中砲火!

…一応、盾に使う分の武器は手元に残しておくけどね。


「ったく、テレポートから即一撃必殺とは面倒なのもいたもんね……!」
 単純だからこそ厄介。それを極めたようなデストロイキングボスの戦法に、悪態を吐くのはマリア・ルート(紅の姫・f15057)。こんな怪物をこのまま野放しにしておけば、いずれ魔界中がデストロイされてしまいかねない。
「うおぉぉぉ、まだだ、まだデストロイが足りぬぞ!」
 そのデストロイキングボスはと言えば、飽くなき破壊衝動のままに次のデストロイ対象を彼女に定めたようだ。その指先に危険なエネルギーが漲っているのが本能的に分かる。

「コードが使えない最初が一番危険ね」
 マリアは銃剣付きフルオート銃火器「マグナムルート・β」を構え、自分の周りにいるビューティスパイダーに範囲攻撃を仕掛ける。テレポート座標となる奴らを蹴散らしておかないと、デストロイキングボスの先制攻撃を凌ぐのは困難だ。
「「ギエェェェェッ!?」」
 銃撃を浴びた連中が悲鳴を上げて斃れるのを横目に、なるべく蜘蛛がいない方へ後退。
 その直後、彼女の野生の勘はデストロイキングボスのテレポートを察知した。急速に肉薄してきた殺意の塊が、エネルギーを込めた指先を伸ばしてくる。

「デストロォォォォォイ!!」
 必殺の【デストロイフィンガー】が標的を破壊する寸前、マリアは【血見猛猟・百器野行】を発動。「創造」の魔力から生み出した無数の武器を、敵の攻撃に合わせて盾のように展開する。
「あんたは見たことある? 目の前を埋め尽くす、武器の大群を」
 たとえ相手が異世界の魔王だろうと、自分が創る武器には自信がある。『殲滅担当』に防具はいらない。持つべきはただ純粋な力と、それを正しく使う心のみ――信念に裏打ちされた武器の数々が、膨大なデストロイエネルギーを相殺した。

「なんと! この我がデストロイし損なうとは!」
 デストロイキングボスが驚く暇もなく、無数の武器は即座に防御から攻撃へと転じる。
 刀剣から銃器まで時代も形状も様々な武器が一斉に猛威を発揮し、ボスとその周囲にいるビューティスパイダーに襲い掛かった。
「今のはヒヤッとしたわ……でも乗り越えて仕舞えばもうこっちのものよ!」
 マリアは百器野行を操りながら敵との距離を取り、口元に笑みを浮かべて啖呵を切る。
 ボスにダメージを与えるのも重要だが、それより狙いはビューティスパイダーの駆除。主ほどの耐久力を持たない奴らは、武器の猛攻の前にどんどん数を減らしていく。

「スパイダーさえいなくなればあんたもテレポートできなくなる」
 自在に間合いを詰めることができなくなれば、あとは本来のリーチがものを言う勝負。
 徒手空拳で戦うデストロイキングボスより、重火器を持つマリアが優位になる展開だ。
(……一応、盾に使う分の武器は手元に残しておくけどね)
 それでも決して油断はせず、安全圏の確保と万が一の備えを用意した上で、彼女は敵に集中砲火を浴びせる。1つ1つが意のままに動く武器の群れが、異世界の魔王を包囲し、切り裂き、叩きつけ、撃ち抜き、刺し貫く。

「グオオォッ、これはなかなかのデストロイだ……!」
 デストロイの王のボスたる自分を破壊しようとするマリアの百器野行の力に、敵は賞賛を禁じ得なかった。巌の如き肉体に傷が刻まれ、筋骨隆々たる巨体が鮮血に塗れていく。
 魔界を巡る異世界の魔王と猟兵の戦いの行方は、少しずつ猟兵優勢に傾きつつあった。
大成功 🔵🔵🔵

七那原・望
何もかも破壊して何が楽しいのですかね。

第六感で敵の動きと攻撃、周囲にいるビューティースパイダーの配置を見切り、ビューティースパイダーはオラトリオと炎と風の複合属性多重詠唱全力魔法の範囲攻撃、そしてセプテットの一斉射撃で蹂躪します。

真っ向勝負を謳うならこんな姑息な事はせず正面から掛かってきてはどうです?
生憎、元から目が見えないわたしには透明であろうとなかろうと関係ないのですよ。

果実変性・ウィッシーズブレイカーを発動し、敵の動きを第六感で見切り、123個のプレストとオラトリオ、セプテット、アマービレで呼んだねこさん達との多重詠唱全力魔法であらゆる方向から一斉攻撃です。

力とはパワーと数なのですよ。


「何もかも破壊して何が楽しいのですかね」
 破壊(デストロイ)こそが至上の娯楽、とでも言わんばかりのデストロイキングボスの態度を、七那原・望(封印されし果実・f04836)は理解できませんと呟く。美しいものも大切なものも、全て壊してしまった後に残るのは、ただ虚しいだけの荒野だ。
「お前には理解できないか! ならばデストロイだ!」
「「イエス、ビューティスパイダー!」」
 元よりデストロイキングボスに共感を求めるつもりはないようで、この少女の事も破壊対象としか見ていない。かの魔王の覇道を後押しすべく、人面蜘蛛ビューティスパイダーがカサカサと戦場を這い回る。

「近寄らないでください」
 望は第六感でデストロイキングボスの動き、そして周囲にいるビューティスパイダーの配置を見切ると、まずは後者の排除に動いた。エクルベージュ色の「影園・オラトリオ」と、炎と風の多重詠唱魔法が放たれる。
「「ウギャーーッ!?」」
 影と炎と風の乱舞に蹂躙される人面蜘蛛、その中には隠密性に長けた【インビジブルスパイダー】もいた。カサコソと慌てて難を逃れようとする輩には、7つに分離した「銃奏・セプテット」の一斉射撃が浴びせられる。

「真っ向勝負を謳うならこんな姑息な事はせず正面から掛かってきてはどうです?」
 そう呼びかける望の周りにあるのは、事切れた無数の蜘蛛の死骸。逃げおおせた個体は1匹もおらず、透明な蜘蛛にもきっちり眉間に銃弾が撃ち込まれている。火力もさることながら驚嘆すべき索敵能力である。
「生憎、元から目が見えないわたしには透明であろうとなかろうと関係ないのですよ」
「なるほど、ではその通りにしてやろう!」
 テレポートによる急接近を封じられたデストロイキングボスは、挑発に応じて自らの脚でのしのしと近付いていく。視力を封じているぶん他の感覚が研ぎ澄まされている望には、彼の動きがはっきりと"視えて"いた。

「わたしは望む……ウィッシーズブレイカー!」
 【果実変性・ウィッシーズブレイカー】の発動と同時に、望は黒を基調にした活発な服装に変身。自律飛翔する巨大な機械の掌、「機掌・プレスト」を多数呼び出し、敵の迎撃にあたらせる。
「フン、この程度ッ!」
 デストロイキングボスは豪快なパンチやキックを繰り出して、機掌を次々に打ち砕く。
 だが、望はさらに白いタクト「共達・アマービレ」を振ってねこさんのお友達を呼び、自身の武装と合わせて一斉攻撃を仕掛けた。

「力とはパワーと数なのですよ」
 123個のプレスト、7丁のセプテットとオラトリオ、そしてねこさん達と共に奏でる多重詠唱魔法。これだけの数を並行して操れるのは、魔力装備の精密操作を可能にする【ウィッシーズブレイカー】の恩恵だ。
「この我が、デストロイしきれないだと……?!」
 圧倒的な手数にあらゆる方向から襲いかかられれば、さしものデストロイキングボスも対処は間に合わない。極彩色の魔力の奔流に呑み込まれて、魔王の驚愕が戦場に轟いた。
大成功 🔵🔵🔵

御狐・稲見之守
こういうわかりやすいのは化かすの楽しいんじゃよナ。
それでは狐の技を見せてやろうじゃないか。

[POW][化術][呪詛]――呪力でワシの幻を何体も作って
ワラワラと動き回りどれが本物のワシかわからんくしてやる。
くふふ、本物のワシはどーれじゃ?

彼奴が幻を相手にしてる内に本物のワシがバレないよう
こっそり[UC精気略奪]を放って蜘蛛達を排除していこう。

さてさて、ガチデビルといい一目見た時から
ちょいとやりたかったことがあってナ。
[催眠術][呪詛]――我が云いは神の云い、汝抗うこと能わず。
デストロイキングボス、その腹の口を閉じて舌を噛め。


「こういうわかりやすいのは化かすの楽しいんじゃよナ」
 図体のでかい力自慢が妖に化かされるのは、怪談噺を紐解くまでもなく定番中の定番。
 御狐・稲見之守(モノノ怪神・f00307)の顔には、愉しそうな微笑が浮かんでいた。
「それでは狐の技を見せてやろうじゃないか」
「何でも来い! 全てデストロイしてやろう!」
 デストロイの事しか頭にないデストロイキングボスは、テレポート能力で彼女に迫ると【デストロイフィンガー】を突きつける。が、その指に込められたデストロイエネルギーが標的を爆砕する前に、モノノ怪神の化術はもう発動していた。

「ムム? お前、いつの間に増えたのだ?」
 魔王の指が貫いたのは実体なき幻。呪力により作りだされた稲見之守の幻が、デストロイキングボスの周りをワラワラと動き回る。その造りは実に精巧で、どれが本物か見た目ではわからないほどだ。
「くふふ、本物のワシはどーれじゃ?」
 何体もの童女達がからかうように笑い、敵を挑発する。破壊力においては折り紙付きのデストロイキングボスだが、幻術を看破できるような能力はない。テレポート能力を除けば単純な暴力しか持ち味がないのは、彼の弱点でもあった。

「どれが本物だろうと関係ない、全てデストロイすれば良いことよ!」
 結局、デストロイキングボスの選んだ解決策は実に脳筋らしいものだった。とにかく目についた者から順番に殴り蹴り、片っ端からデストロイしていく。幻を全滅させれば本物も見つかるだろうという安直な考えだ。
(ま、それしかないじゃろうしナ)
 敵が幻を相手にしている内に、本物の稲見之守はバレないようこっそり【精気掠奪】を発動。周辺にいるビューティスパイダー達を狙って、呪力を込めた影を音もなく放った。

「一欠片も残さぬ」
「「ヒ……ッ?!」」
 呪力の影に触れたビューティスパイダーは精気を稲見之守に奪われ、すぐに息絶える。
 カラカラに干からびた蜘蛛の亡骸が荒野に転がるさまは、実に怪談じみた光景だった。
「おや? いつの間に?」
 その頃にはデストロイキングボスも幻を全滅させかかっていたが、蜘蛛の排除があらかた済めば、彼奴はもうテレポートで接近することはできない。本物の稲見之守との間には十分な距離があり、一足では殴り掛かれぬ間合いだ。

「さてさて、ガチデビルといい一目見た時から、ちょいとやりたかったことがあってナ」
 距離の優位を得た稲見之守は悠々と佇み、デストロイキングボスに向けて呪詛を紡ぐ。
 悪戯妖狐の顔から霊験をまとうカミの顔に。その雰囲気の変わりようはまさに「狐に化かされたような」という言葉が似合う。
「――我が云いは神の云い、汝抗うこと能わず」
「ぬぅ? 一体何をするつもり……」
 言の葉にて相手の行動を操る催眠の呪は、幻の時と同様あっさりと敵を術中に嵌めた。
 自分がもう催眠にかかったことにも気付いていない愚かな輩に、稲見之守は命を下す。

「デストロイキングボス、その腹の口を閉じて舌を噛め」
「は?」
 デストロイキングボスの頭の口がマヌケな声を出すと同時、腹の口がガチンと閉じる。
 自分自身のご自慢のパワーで、舌を千切らんばかりに思いっきり噛むのは、想像を超える激痛であろう。
「ぐ、ぐおおあぁぁぁッ?!!!?」
「くふふ、これよこれ、これを見たかったのよナ」
 無様にも悶絶してのたうち回るデストロイキングボスを、稲見之守は口元に袖を当ててくすくすと笑う。妖かし狐の化かし技に、見事翻弄されてしまった異界の魔王であった。
大成功 🔵🔵🔵

ソニア・シルヴァーヌ
デストロイキングというオブリビオンとの関係が気になっていましたが、成程、生前の彼らの先祖…という処でしょうか。
となれば、彼ら以上の脅威であるのは間違いないですね…!

戦場到達次第、零理眼での【偵察】も併せ周辺のビューティスパイダーの配置を確認、波動砲や触手の【範囲攻撃】で排除。特に、近くにいるスパイダーは可能な限り早期に排除。
敵が仕掛けてきましたら、E.V.Eを【防具改造】で盾の如く前面に展開、【オーラ防御】の魔力障壁と併せてダメージの抑制を試みます。倒れなければ良し、ぐらいの意志にて。

耐えられれば悪意の戯れを発動、傷を回復しつつ自己強化。
触手で回避行動制限の上で波動砲を撃ち込みます。


「デストロイキングというオブリビオンとの関係が気になっていましたが、成程、生前の彼らの先祖……という処でしょうか」
 猟兵として受けた依頼の中で、ソニア・シルヴァーヌ(玻璃の白百合ラスボス仕立て・f31357)はその名を名乗るオブリビオンと戦った経験があった。単純な破壊と暴力で魔界に君臨していた、あの遠き時代の魔王に目の前の相手はよく似ている。
「となれば、彼ら以上の脅威であるのは間違いないですね……!」
 一瞬の油断も命取り。そう判断した彼女は戦場に到着次第、すぐさま使い魔「零理眼」を併用した偵察を開始。敵の先制攻撃が来る前に、周辺のビューティスパイダーの配置を確認する。

「この蜘蛛さんのいる所に飛んでくるのですよね」
 ソニアは不定形の肉塊となった下半身から「全年齢向触手」を伸ばし、純粋魔力を集めた「波動砲」も放って、ビューティスパイダーの排除にかかる。特に、自分の近くにいるスパイダーは可能な限り早期に潰し、敵のテレポートに使われないようにする。
「「ギエェェェェッ!!」」
「むう、小賢しい真似を!」
 彼女の迅速な対応により、デストロイキングボスは最適なポジションに転移する機会を失った。やむを得ず直近の位置までテレポートした後は自らの脚で距離を詰め、これ以上配下を減らされる前にと攻撃を仕掛ける。

「どんなに抵抗しようと、全ては我にデストロイされるのだ!」
 膨大なエネルギーを籠めたデストロイキングボスの指先が、白百合のラスボスに迫る。
 ソニアはゴシックドレス型に変化させていた自身の肉体の一部を、盾のように再構成して前面に展開。さらにオーラの魔力障壁を張ってダメージの抑制を試みる。
「くっ……!」
 矛のような【デストロイフィンガー】が肉盾に突き刺さり、流し込まれたエネルギーが身体を内側から破壊する。激痛に思わず顔をしかめるが、それでも彼女は倒れなかった。事前の妨害が効いていたおかげで、敵の踏み込みが甘くなっていたようだ。

「倒れなければよし、です」
 異世界の魔王の一撃を辛うじて耐えきったソニアは、直後に【悪意の戯れ】を発動。負傷の回復と自己強化を同時に行い、神々しさと禍々しさを両立する神化形態に変身する。
「これも生き物のサガですか……」
「ほう、それがお前の本気の姿か!」
 ラスボスとしての第二形態となった彼女の大きさはそれまでの倍となり、増殖した翼で空中に浮かび、それまで見上げる側だった相手を逆に見下ろす。デストロイキングボスは面白い、とばかりにニヤリと笑い、今度こそデストロイすべく拳を繰り出すが――。

「今度は私のターンです」
「むおッ?!」
 肉塊から伸びた触手がデストロイキングボスの四肢に絡まり、攻撃と回避を制限する。
 ソニアはそのまま敵を拘束しつつ魔力を集中。先程ビューティスパイダーを薙ぎ払ったのとは別パターンの波動砲を、今の自分にできる最大出力で発射する。
「受けてみるが良いです!」
「ぐ、ぐおおおォォォォォッ!!?」
 破壊エネルギーに変換された膨大な魔力の奔流が、破壊の魔王を彼方へと吹き飛ばす。
 この世界のラスボスの力を侮ったデストロイキングボスは、想像以上のダメージを受けて絶叫するのだった。
大成功 🔵🔵🔵

ダーティ・ゲイズコレクター
私はダーティ!ダーティ・ゲイズコレクター!
凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王ダーティとは私のことです!

デストロイキングボスさん!貴方を倒して
7thKingに私はなります!
あれっ消えた…
(周囲に纏わせた{ゲイズ・パワー}の『オーラ防御』が消えたと同時に『衝撃波』を使った『ダッシュ』で緊急回避し
{ダーティアイ}で『情報収集』しビューティスパイダーの視線を感知すると
{ダーティテイル}で『斬撃波』を飛ばしビューティスパイダーを撃破する)

さすがワルの中のワル!一切の容赦がありません!
私も全力を貴方にぶつけます!

常闇に蠢き今世を穢す背徳の力よ!邪なる王の皮を切り裂きその鋒を示せ!
【至悪!罪業集塊理裂刃】


「私はダーティ! ダーティ・ゲイズコレクター! 凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王ダーティとは私のことです!」
 デビルキングワールドの悪魔らしい、丁寧な挨拶をするダーティ・ゲイズコレクター(Look at me・f31927)。彼女は相対する者がどこの誰であれ、この挨拶を欠かさない。律儀なものである。
「我はデストロイキングボス! デストロイの王のボスである!」
 その律儀さに応じたわけではなかろうが、対する異世界の魔王もまた名乗りを返した。
 恐らく彼に自分が悪という自覚はない。善だろうが悪だろうが、立ちはだかる者は全てデストロイするのみ。故にこその魔王、故にこその邪悪であった。

「デストロイキングボスさん! 貴方を倒して 7thKingに私はなります!」
 そんな破壊の魔王にびしっと指を突きつけて、自らの野望を豪語するダーティ。だが、その時にはもうデストロイキングボスはユーベルコードを発動し、テレポートで移動した後だった。
「あれっ消えた……」
「デェェェェストロォォォォィ!!」
 直後にダーティの至近距離から襲いかかる、一撃必殺の【デストロイフィンガー】。
 デストロイエネルギーを宿した指に触れた瞬間、周囲に纏っていた「ゲイズ・パワー」のオーラが消滅する。それと同時、ほぼ反射に近い動きで彼女は拳と脚から衝撃波を発生させ、反動によるダッシュでその場から飛び退いた。

「さすがワルの中のワル! 一切の容赦がありません!」
 緊急回避があと一瞬でも遅れていたら、ダーティの生命はデストロイしていただろう。
 異世界の魔王の凄さを改めて認めた上で、彼女は自慢の「ダーティテイル」を揺らす。
「えいっ!」
「「びゅ、ビューティー!?」」
 視線誘導の悪魔である彼女の「ダーティアイ」は、自身に向けられたビューティスパイダーの視線を見逃さなかった。揺れる尻尾の先から飛んでいった斬撃波が、不気味な人面蜘蛛を真っ二つに切断する。

「私も全力を貴方にぶつけます!」
 テレポートの要となる配下を潰し、改めてデストロイキングボスと対峙するダーティ。
 本気で次のデビルキングを目指すなら、どんなに強い魔王相手でも負けてはいけない。力と覚悟の全てを示さんと、赤紫色の矢印オーラを全身から漲らせる。
「面白い! ならば見せてみるがいい!」
 真っ向勝負を望むデストロイキングボスも、彼女の挑戦に受けて立つ構えを見せた。
 双方のデストロイパワーとゲイズパワーがぶつかり合い、バチバチと火花を散らす。

「常闇に蠢き今世を穢す背徳の力よ! 邪なる王の皮を切り裂きその鋒を示せ!」
 ダーティが放つは【至悪!罪業集塊理裂刃】。数を減らすことで威力を限界まで高めた矢印オーラの刃が、異世界の魔王を断ち斬らんと放たれる。同時にデストロイキングボスも渾身の力で拳を握り、眼前の標的をデストロイせんと叩きつけ――。
「――……見事ォッ!!」
 破壊と野望。破られたのは破壊の拳であった。野望の刃に切り裂かれた魔王の巨体からは血が吹き出し、彼はそれを拭いもせず賞賛を叫ぶ。それは、自身のデストロイに真っ向から挑み勝利した者に与えられる、最大限の報酬であった。
大成功 🔵🔵🔵

アルゼブ・アズモリィ
無尽蔵のパワーって悪カッコイイじゃん!
でも、使いどころが限られたら、どうかな!

スパイダーたちがオレのそばに寄って来たりしたら危険だ
《ダッシュ》で、縦横無尽に逃げ回れるかな?
《悪路走破》もバッチリのデビル・シューズを履いているオレは、そう簡単に捕まりはしないぜ!

【炎の魔王軍】!!
1体でも多くのビューティースパイダーたちを焼き尽くしてやるんだ!
召喚した魔王軍は何体もデストロイキングの攻撃の餌食になるかもしれないが、
オレが喰らいさえしなければなんとかなるはずだ!

スパイダーたちの数もほどほどに減ってきたら、レブヤ・ベザルでボスに《斬撃波》をお見舞いだ!

*アドリブ・共闘歓迎


「無尽蔵のパワーって悪カッコイイじゃん!」
 近付くだけでもビリビリと肌で感じられるほどのデストロイパワーを、アルゼブ・アズモリィ(玉座を見据えし悪魔・f31513)は悪魔らしい素直さで褒める。これだけの力がある魔王なら、元の世界ではさぞかしスゴい悪事をしでかしてきたのだろう。
「でも、使いどころが限られたら、どうかな!」
 あくまで壊すことにしか使えないパワーなら、どんなにスゴくたって勝ち目はある。
 彼もまたデビルキングになるという野望の為、ここで負けるつもりは毛頭なかった。

「フッフッフ、何が来ようと全てデストロイするのみだ!」
「「イエス、ビューティスパイダー!」」
 己のデストロイ性に絶対の自信を持つデストロイキングボスは、こちらも堂々たる態度で猟兵の前に立ちはだかる。人面蜘蛛ビューティスパイダーの群れも、主人の戦いを援護するためにカサカサと戦場を元気に這い回っている。
(スパイダーたちがオレのそばに寄って来たりしたら危険だ。逃げ回れるかな?)
 テレポート能力による先制攻撃を危惧したアルゼブは、ダッシュで蜘蛛から遠ざかる。
 彼が履いている「デビル・シューズ」は高いグリップ力で悪路走破もバッチリ。魔王の暴力でデストロイされた荒野も、縦横無尽に駆け回れる。

「そう簡単に捕まりはしないぜ!」
「「ビュ、ビューティー……」」「ほう、すばしっこい奴め!」
 全力疾走するアルゼブにビューティスパイダーの群れは追いつけず、テレポート先が確定しないせいでデストロイキングボスも先制攻撃を仕掛けられない。敵が攻めあぐねているのを見た少年悪魔は、振り返りざまに大きな声で叫んだ。
「炎の魔王軍! 1体でも多くのビューティースパイダーたちを焼き尽くしてやるんだ!」
 その瞬間、召喚された配下モンスターの軍団が、メラメラと炎を放ちながら敵に襲い掛かった。各自が考える悪カッコいい炎技の数々によって、人面蜘蛛の群れは次々に焼却されていく。

「フン、何人来ようと全てデストロイだ!」
 炎の魔王軍はデストロイキングボスにも迫るが、流石にこちらは蜘蛛達とは格が違う。
 ブオンと腕を軽く振っただけで、何体もの配下モンスターがデストロイの餌食となる。だが彼らが盾になったお陰もあってアルゼブの身はまだ無事だった。
「オレが喰らいさえしなければなんとかなるはずだ!」
 ビューティスパイダーの数もほどほどに減ってきた。そろそろ本格的に反撃する頃合いだと考えた彼は、相棒の喋る武器「レブヤ・ベザル」を構える。距離を保ったまま大きく上段に振りかぶると、刀身にまとわりついた紫色のオーラが輝き始め――。

「こいつをお見舞いだ!」
 ブオンッと勢いよく剣を振り下ろせば、魔剣のオーラは斬撃波となって戦場を翔ける。
 アルゼブ渾身の一撃は過たずデストロイキングボスを捉え、その巨体から血飛沫を上げさせた。
「グオオォッ……やるではないか!」
 ぐらりとよろめきながら、自身に一太刀浴びせてみせたこの世界の悪魔を称えるボス。
 その剛健なる肉体とデストロイ力にも徐々に陰りが見え始め、呼吸が荒くなっている。破壊を司る魔王自身もまた、不壊不滅はあり得ないことを示すように。
大成功 🔵🔵🔵

国栖ヶ谷・鈴鹿
【誕生日だぞ】


カビパン誕生日パーティって言ったよね???会場セットされてるけど!

『先制対策』
きこやんの結界術と白鈴晶燈の防御陣で初撃はやり過ごそう。

『お祝い』
まぁ、みんなその気なら、それ相応にやるしかないか!

それはそれとして、お誕生日を盛り上げる料理は詩乃と……早紗もそっかな?プレゼントはバッチリ!

それじゃあ、ぼくは盛り上げ担当でいこっか!

よーし!50mってことは、超大きい花火でオッケーだね!

行くよー!超力陽子加速砲・天火明、1〜24号お祝い仕様で発射!
たーまーやー!

(という感じにスパイダーとボスを巻き込んで綺麗に24歳分の花火をぶっ放します)

こういうのは楽しければ全てよしだよセフィ。


カビパン・カピパン
【誕生日だぞ】

今日は誰が何を言っても5月11日
ここはカビパンのお誕生日パーティー会場

先制攻撃への対処として、魔王とビューティスパイダーを参加者から排除しガン無視していた。

「皆さん、今日は何の日かご存じですか(ソワソワ)」
「そう、私の誕生日なんです(チラチラ)」
(↑自分で言っちゃったよコイツ)

「さーて、みんな何くれるのかしらーカビちゃんどっきどき」

(色々プレゼントしてくれる方々へボケたり喜んだりツッコミしながら反応するカビパン)
えぇと一番くだらないプレゼントはベル(妹)の誠意か…フッ。
ベルちゃんからはカニパン。ネフラさんはうどんケーキでしょ、あやめさんは紅白饅頭。
ロリ子は挑戦的な北海道産エクレア…フッ。んまぁリムさんからは北海道産桜餅だわ。マッハさんからはたまご蒸しパンで、バンリさんはプチシュー軍団…お菊さんはスルメイカ。見事に食べ物ばかりね。

「ちなみに私は好きな食べ物は後に残しておくタイプなのよ。うふふ」
「あらビューティスパイダーったらこんなステキなものを!」
「最後は魔王からだぁ!」


セフィリカ・ランブレイ
【誕生日だぞ】

【街角の誰彼】でビューティスパイダーを索敵し、可能な限り排除して先制攻撃の精度を下げて迎撃
最悪浮かれまくってるカビィちゃんを存分に盾に

誕生日パーティって素敵な催しだよね
素敵なお料理や贈り物で身体も心も温かくなるけどさ!
わざわざここでやる事!?

いやカビィちゃんの奇行に一々突っ込んでたらキリがない
常識人の皆が突っ込んでくれる筈!

早紗ちゃん!
美味しそうな牛鍋…って人数分ないけど!?
お一人様宴会の場じゃないんだよ!?

詩乃ちゃんなら!
あれー何か敵ももてなしてない?
真面目枠を期待したのに意外と順応力が高い!
この場合いいのか悪いのか分からないけど!

鈴鹿ちゃん!
疑問を持ってるのはここにもいるよ!
でもそうね、ここまで来たら両立させるしかないかも!
敵にダメージを与えるチャンスには積極的に乗っかる!
突込み属性に期待していてはシリアスが死に続けるだけだもの

『セリカが常識を語る事になるなんて世の中分からないものね』
シェル姉は傍観者みたいなこと言ってさーもー!

せめて戦いでは役に立ってよね!


華都・早紗
【誕生日だぞ】

あ~、なんかすんませんなぁ。
別に悪気あるわけちゃうんやで?
アホがここでやりたい言うからやねぇ。

はいっお誕生日おめでとはん。
ねればねるほど美味しくなる系の駄菓子を渡して。
よーねってくだされ。
私は祝いに牛鍋食べます。

ん~~セフィはんナイスノリツッコミ。
おもろ(けたけたけた)

デストロイキングボスに殴られそうになったら。
早口&大声で「はい!!あんたもおもろい事いってー!!!」って言うで。
痛快爽快爆笑漫奇譚。ほな、笑いの神様達、後は任せた。

私ははよ退散しましょ。


大町・詩乃
【誕生日だぞ】

デストロイキングボスさんの先制攻撃は第六感で予測して見切りで回避。
余波はオーラ防御で防ぎます!

そのまま戦闘をと思ったら、いつの間にか【指定UC】が発動してて、「デビルキングワールドですし~」とチャイナドレスに着替えてカビパンさんのお誕生日パーティー参加♪

神社近海で獲れた極上エビのエビチリ🦐です♪
カビパンさん、そして皆さんもどうぞ~♪
とお仲間さん達プラス、UC効果&催眠術・言いくるめでデストロイキングボスさんやビューティスパイダーさん達も招きます。

神社近辺で作られた清酒【王殺し】や地ウイスキー【天界へのいざない】をボスさん達に振る舞い、和気藹々な雰囲気へと盛り上げていきますよ~。


ポーラリア・ベル
【誕生日だぞ】
大幅遅れん坊なので流しても構いません。

カビパンお姉ちゃん、お誕生日おめでとー!
祝福の雪を降らせに来たよ!

プレゼントは何がいいかしらかしら!
妖精さんの砂糖菓子が山盛りのアイスパフェとー!
このアイストルコ式だからうにょーんって伸びるんだよ!食べていい?

あとあと、喋るシバべロスさんぬいぐるみもプレゼント!
やたら渋い声で「俺の後ろに立つな……」って言ってくるよ!

きらきら光る氷の破片で花火とかもっと豪華にするよ!

先制攻撃は見切りしてさりげなく全力魔法の氷で地面に張り付いて躱し。
【天候操作】で雪をまぜまぜ。
祝福のベルを鳴らし、敵味方の識別をUCの不思議パワーで破壊して皆大嵐に巻き込もうねっ。


「今日は誰が何を言っても5月11日よ」
 デストロイキングボスとの激闘が繰り広げられる最中、カビパン・カピパン(は未亡人・f24111)はおもむろに宣言した。その日付が意味するものとは、すなわち彼女の24歳の誕生日である。
「皆さん、今日は何の日かご存じですか(ソワソワ)そう、私の誕生日なんです(チラチラ)」
 明らかにお祝いされるのを期待してる態度で、しかも結局自分から言っちゃっている。
 どうやら彼女、本気でここを自分のお誕生日パーティー会場にするつもりのようだ。

「カビパン誕生日パーティって言ったよね??? 会場セットされてるけど!」
「誕生日パーティって素敵な催しだよね。素敵なお料理や贈り物で身体も心も温かくなるけどさ! わざわざここでやる事!?」
 いつの間にか設営されていたパーティ会場に、思わずツッコミを入れたのは国栖ヶ谷・鈴鹿(未来派芸術家&天才パテシエイル・f23254)とセフィリカ・ランブレイ(鉄エルフの蒼鋼姫・f00633)。カビパンの奇行はいつものことだが、それも今回はとびきりだ。戦争のド真ん中で自分の誕生日会を強行しようと言うのだから。
「いやカビィちゃんの奇行に一々突っ込んでたらキリがない。常識人の皆が突っ込んでくれる筈!」
 これまで散々巻き込まれることで学習したセフィリカは、負担軽減の為にも仲間たちに期待を託す。今回の誕生日パーティに呼ばれたのは彼女や鈴鹿だけでなく、実に5名もの猟兵が集まっていた。

「さーて、みんな何くれるのかしらーカビちゃんどっきどき……あら早紗さん」
「はいっお誕生日おめでとはん」
 ウッキウキのカビパンに最初のプレゼントを贈ったのは華都・早紗(幻朧桜を見送る者・f22938)。渡したものはねればねるほど美味しくなる系の、帝都やUDCアースの子供たちに人気の駄菓子である。価格的にはちょー安上がりなのは内緒。
「よーねってくだされ。私は祝いに牛鍋食べます」
 一応お祝いとしての体裁を済ませた後は、いつの間にやら用意していた土鍋をセットして、ぐつぐつ牛肉を煮込みだす。彼女の出身のサクラミラージュでは定番のご馳走である――問題は鍋の大きさも用意されてる食材も、明らかに1人前しかなさそうなことだが。

「わぁ美味しそうな牛鍋……って人数分ないけど!? お一人様宴会の場じゃないんだよ!?」
「ん~~セフィはんナイスノリツッコミ。おもろ」
 セフィリカのキレのいいツッコミにけたけたけたと笑いつつ、1人牛鍋をつつく早紗。
 面白がって態々こんなお祭りに参加するあたり、彼女もなかなかの変わり者であった。
「カビパンお姉ちゃん、お誕生日おめでとー! 祝福の雪を降らせに来たよ!」
「あらあらベルちゃん、よく来てくれました」
 次にやって来たのはポーラリア・ベル(冬告精・f06947)。冬を告げる妖精の来訪に、駄菓子をねるねるしていたカビパンは笑顔で応じる。言うまでもなくその瞳は、プレゼントへの期待でキラキラと輝いていた。

「プレゼントは何がいいかしらかしら! 妖精さんの砂糖菓子が山盛りのアイスパフェとー!」
 ポーラリアからの贈り物は予想通りと言うべきか冷たいものが多かった。まだ寒い日もあるこの季節、アイスはまだ少し気が早そうだが、冬の妖精はそんなこと気にしない。
「このアイストルコ式だからうにょーんって伸びるんだよ! 食べていい?」
「自分で食べちゃうの?! プレゼントじゃないの?!」
 悪気はないのだろうがどこかズレている言動に、またツッコミを入れるセフィリカ。
 人手が増えたぶん楽になるかと思ったが、これは逆に全員に突っ込まなければいけないパターンかもしれない。

「あとあと、喋るシバべロスさんぬいぐるみもプレゼント! やたら渋い声で『俺の後ろに立つな……』って言ってくるよ!」
「まあ本当に暗殺者みたいな声! ありがとうございます!」
 アイスパフェと三つ首の柴犬のぬいぐるみを、ポーラリアから受け取ったカビパンはご満悦。すっかりお誕生日会ムードで話が進んでしまっているが、ここは一応戦場である。
「あの皆さん、さっきから大きな青い人がこちらを見ていますけど……」
 ぽつりと警告を発したのは大町・詩乃(阿斯訶備媛・f17458)。まだ常識人側の彼女は他の猟兵と戦っていたデストロイキングボスの注意が、こちらに向き始めているのにも気付いていた。そりゃ、これだけ騒いでいたら気付かれないほうが無理である。

「お前達、何をやっている? どうやらデストロイされたいようだな!」
 もちろんデストロイキングボスは今日が誰の誕生日だろうと興味はない。人が集まっているなら纏めてデストロイするチャンスだと、全員を捕捉できる地点に転移して【デストロイタイフーン】を発動。破壊の大嵐を巻き起こさんとする。
「きこやん、結界を!」
 これにいち早く反応したのは鈴鹿。自らに宿る稲荷狐の「きこやん」の妖術に合わせて「白鈴晶燈」のランプを掲げ、聖なる灯火の防御陣を張る。傍目には茶番でもここに居るのは大事な仲間達、傷つけられるのを黙って見ている訳にはいかない。
「うん、まあ向こうは普通に殴ってくるよね。対策しておいて良かった」
 加えてセフィリカも敵の先制攻撃を予想しており、小型ドローン【街角の誰彼】によるビューティスパイダーの索敵と排除を行っていた。これにより本来はパーティ会場の中心に転移するはずだったデストロイキングボスは、会場のすぐ傍に接近するに留まる。

「ありがとうございます、鈴鹿さん、セフィリカさん!」
 鈴鹿の結界がデストロイキングボスの攻撃の威力を和らげている内に、詩乃は大嵐の範囲からさっと逃れ、余波も身にまとったオーラで防ぐ。パーティ会場にいた他の猟兵も、めいめい回避したようで大きな被害は出ていない。
「ここでポーラサンタさんの登場です!」
 むしろ全然余裕ある様子で、ポーラリアはぺたんと氷で地面に張り付いて嵐を躱すと、【今宵、願いを叶え給え】を発動。自身の力で発生させた大量の雪を敵の起こした大嵐に混ぜ込ませることで、デストロイタイフーンの敵味方識別効果を破壊してしまった。

「皆大嵐に巻き込もうねっ」
「ぬおおぉぉぉぉぉッ?!」「「ビューティー!?!!」」
 シャンシャンと鳴り響く祝福のベルと共に、吹雪と化した嵐に呑まれたデストロイキングボスとビューティスパイダーが絶叫する。ボスはまだしも蜘蛛にこの寒波はキツそうで、カチカチに凍りついてしまって、もはやテレポートの座標としては使えそうにない。
「ポーラリアさん、お見事です。このまま追撃を……あら?」
 それを見た詩乃はチャンスとばかりに攻めようとしたが、いつの間にか【善と悪(?)の狭間にて】が発動していたらしく、真の姿をした自分の幻と、邪神様なりきりセットを着た自分の幻が姿を現す。ふたつの幻影は彼女の耳元でこう囁いた。

『真面目に戦い、異世界の魔王を討つのです』
『ここは自分もお誕生日パーティに参加しちゃってもいいんじゃないですか~?』

 常識的な行動へ導く女神と非常識な行動を唆す邪神。それを聞いた詩乃の選択は――。
「デビルキングワールドですし~♪」
 そんなに悩むこともなく、巫女服からチャイナドレスに女神パワーで早着替えすると、鼻歌交じりにパーティの輪に参加する。その手にはキレイに盛り付けられた料理の皿が。
「神社近海で獲れた極上エビのエビチリです♪ カビパンさん、そして皆さんもどうぞ~♪」
「まあ美味しそう! 遠慮なくいただきますね詩乃さん」
 予めそんなものを用意していた辺り、実は最初から参加する気マンマンだったようだ。
 順調に食べ物のレパートリーが増えていく会場で、カビパンはニッコニコ。パーティのメンツも揃い、いよいよ戦場とは思えない賑やかさになってきた。

「さーて、みんな何くれるのかしらーカビちゃんどっきどき」
 カビパンの元にはここに集まった猟兵の他にも、大勢からプレゼントが送られていた。
 彼女はそれをこの場でひとつひとつ開封し、その内容にボケたり喜んだりツッコミしながら反応する。
「えぇと一番くだらないプレゼントはベルの誠意か……フッ」
 ここで言う「ベル」とはポーラリアの事ではなくカビパンの妹、ベルリーナのことだ。
 常日頃から姉の奇行を受ける最大の被害者として有名。そしてとにかく扱いがヒドい。
「ベルちゃんからはカニパン。ネフラさんはうどんケーキでしょ、あやめさんは紅白饅頭。ロリ子は挑戦的な北海道産エクレア……フッ。んまぁリムさんからは北海道産桜餅だわ。マッハさんからはたまご蒸しパンで、バンリさんはプチシュー軍団……お菊さんはスルメイカ。見事に食べ物ばかりね」
 みんなカビパンが喜びそうなものは何か考えた時、無難なのは食べ物だろうと思ったのだろうか。北海道産のものが妙に多いものおそらくは同じ理由。少なくとも嫌いなものは含まれていないようなので、全部テーブルの上に並べていく。

「あなたも良ければばどうですか~?」
「ムゥ? なんだこれは……美味いな」
 一方、詩乃は仲間の猟兵達だけではなく敵であるデストロイキングボス達にもエビチリを振る舞い、パーティに招こうとしていた。チャイナドレス女神の話術と催眠術に思わず言いくるめられてしまったボスは、差し出された料理をむしゃむしゃと頬張る。
「あれー何か敵ももてなしてない? 真面目枠を期待したのに意外と順応力が高い! この場合いいのか悪いのか分からないけど!」
 詩乃ちゃんならこの状況を改善してくれる、と少し期待してたセフィリカにとっては、その行動はちょっぴりショックだったようだ。破壊の事しか頭にない魔王を一時的にでも大人しくさせているのはスゴいのだが、求めていたスゴさとはちょっと違う。

「まぁ、みんなその気なら、それ相応にやるしかないか!」
 完全にお祝いムード一色に染まってしまった場を見て、最初のうちは疑問を持っていた鈴鹿も、この流れに乗っかることにする。無理に1人で戦おうとしても、逆に【ハリセンで叩かずにはいられない女】の反作用でヒドい目にあいそうな気がするし。
「お誕生日を盛り上げる料理は詩乃と……早紗もそっかな? プレゼントはバッチリ! それじゃあ、ぼくは盛り上げ担当でいこっか!」
 そう言って鈴鹿はドン、と巨大な大砲を会場の真ん中に設置。パーティ用のクラッカーなんてチャチな物じゃない、どう見てもガッツリ実弾仕様の兵器である。この手の超機械や超兵器の類を製作するのは彼女の特技のひとつなのだ。

「なんかもう疑問に思ってる人もいなさそうだし、吹っ切れないとね」
「鈴鹿ちゃん! 疑問を持ってるのはここにもいるよ!」
 そう言いながら大砲の発射準備を進める鈴鹿に、セフィリカがはいはいと挙手をする。
 結局ツッコミ担当として孤軍奮闘する羽目になっていたが、そろそろ彼女も自分だけで軌道修正するのは無理だと悟るころだ。
「でもそうね、ここまで来たら両立させるしかないかも!」
 このお祝いムードに合わせつつ、敵にダメージを与えるチャンスは積極的に乗っかる。
 それが彼女の考えた妥協案だった。現にデストロイキングボスもパーティに巻き込まれてているし、機会をうかがっていれば必ずやれるはず。

「突込み属性に期待していてはシリアスが死に続けるだけだもの」
『セリカが常識を語る事になるなんて世の中分からないものね』
「シェル姉は傍観者みたいなこと言ってさーもー!」
 我関せずといった様子で呟くのは、セフィリカの腰に吊られた魔剣シェルファ。相棒兼姉のような存在であるが、ギャグに巻き込まれるのは好まないのか、こういう時はあまり手を貸してくれない。
「セフィ、ちょっと手伝ってくれない?」
「あ、うん! こっちの砲の照準調整?」
 他愛無い言い合いをしていると鈴鹿から声がかかり、セフィリカはそちらの手伝いに。
 専門分野は若干異なるが、この二人はどちらも機械弄りの趣味がある。誕生日パーティには似つかわしくない大砲の列が、着々と発射準備を整えられていく。

「……ム? なぜ我はこんな事をやっているのだ?」
 と、そこで詩乃に乗せられてパーティに参加していたデストロイキングボスが、はたと我に返った。今は猟兵をデストロイする真っ最中だというのに、呑気に飯など食っている場合ではない。
「真剣なデストロイ中によくもフザけた真似を!」
「あ~、なんかすんませんなぁ」
 途端に怒りだしたボスを宥めるのは早紗。桜の精らしいはんなりとした笑みを浮かべて頭を下げる。牛肉入りの取り皿と箸をきっちり持ったままでは、謝罪の説得力は薄いが。

「別に悪気あるわけちゃうんやで? アホがここでやりたい言うからやねぇ」
「それは悪気があるよりタチが悪いではないか!」
 フォローにもなっていない言い訳に、デストロイキングボスは怒鳴り返し。その剣幕がツボに入ったのか、早紗は「違いないわぁ」とけたけた笑う。図体でいえば大人と赤ん坊以上の差のある巨漢を、完全にからかっている。
「フザケおって。デストロオォォォォイ!!!」
 もはや問答無用とばかりに敵は一撃必殺の拳を振り下ろそうとするが、その間際に早紗は【痛快爽快爆笑漫奇譚】を発動。帝都を席巻する笑道を追求した十笑神の中から、この日最も輝いていた笑いの神様をこの地に呼び寄せる。

「はい!! あんたもおもろい事いってー!!!」
「ハ? なんだと?」
 早紗が早口かつ大声でそう言うと同時に、笑いの神が金ダライで敵の拳を受け止める。
 カーンと間の抜けた金属音がパーティ会場に響き渡り、デストロイキングボスはポカンと口を開けた。
「我がデストロイがこんな物に防がれただと……?!」
 カビパンが作り出したギャグ空間と、早紗の召喚した笑いの神はいかにも相性がいい。
 その相乗効果が、信じられないことに破壊の魔王のデストロイすらも封じ込めたのだ。
 信じられぬという顔をする魔王をよそに、早紗は「ほな、笑いの神様達、後は任せた」と踵を返す。

「私ははよ退散しましょ」
「ま、待て待て待て……ッ!」
 勝手に一抜けしようとする早紗をデストロイキングボスは追おうとするが、笑いの神様が間に割り込んで通してくれない。対象が満足のいく笑えるネタを披露するまで、この神は決して帰らないのだ。
「面白いことだと? デストロイ以上に愉快痛快なものがあるか!」
「まあまあ、そうカッカなさらずに」
 いよいよ激昂するデストロイキングボスを、今度は詩乃が宥める。催眠は解けてしまったものの、気を引けそうなネタはまだある。こういう時は酒でも呑ませて有耶無耶にするのが一番だ。

「こちらは神社近辺で作られた清酒【王殺し】に、地ウイスキー【天界へのいざない】です♪」
「む、酒だと? クッ、悔しいが美味い……!」
 いかな魔王も献上品にはつい手が伸びてしまうものなのか、度数の強いお酒を飲まされたデストロイキングボスは再び怒りを鎮める。なんだかんだ言ってちょろいヤツである。
「「イエス、ビューティースパイダー♪」」
「みんな楽しそうだね!」
 配下の蜘蛛達も同じ酒を振る舞われ、すっかり和気藹々な雰囲気で盛り上がっている。
 ポーラリアがそこでもう一度天候を操作すれば、会場は見事な雪見酒の舞台となった。

「ちなみに私は好きな食べ物は後に残しておくタイプなのよ。うふふ」
 そしてもちろん本日の主役ことカビパンも、飲めや食えやの大騒ぎ。ちゃっかり敵にもプレゼントを遠回しにねだってみたりと、その図々しさは留まることを知らなかった。
「あらビューティスパイダーったらこんなステキなものを!」
 人面蜘蛛からは手編みのマフラー(いつ編んだのだろう)を受け取り、さっそく着用。
 これで彼女がまだプレゼントを貰っていないのは、この場において1人だけとなった。

「最後は魔王からだぁ!」
「ヌゥ? 我からくれてやれるプレゼントなど当然……」
 要求を聞いたデストロイキングボスは赤ら顔でぐおんと拳を振り上げる。まあ、こいつに創造的な何かを求めるほうが間違いで、下されるものは破壊(デストロイ)だけなのは誰にも分かるだろうが――。
「よーし! 50mってことは、超大きい花火でオッケーだね!」
 そんな感じで宴会組がいい具合に魔王を足止めしていてくれたお陰で、鈴鹿はバッチリ準備を整えることができた。会場にずらりと並べられた大砲は、どれも空に向かって垂直ではなく、若干の角度をつけてデストロイキングボスの真上に狙い定めていた。

「行くよー! 超力陽子加速砲・天火明、1~24号お祝い仕様で発射!」

 シンプルに威力を追求した鈴鹿謹製の超決戦機械より、ぶっ放される驚天動地の一撃。
 友の24歳の誕生日を祝う超弩級の花火玉24発が、魔界の空に大輪の花を咲かせた。
「たーまーやー!」
「かーぎーやー!」
 ちゃっかりポーラリアもその発射に乗っかり、キラキラと光る氷の破片で花火をもっと豪華に演出する。遠くから眺めるそれは思わず見惚れてしまうほど壮大で美しい――が、もし至近距離にいれば、ダイヤモンドダストを含んだ戦略級の破壊砲撃である。

「「ぐおわああぁぁぁァァァァァァッ!!!?!!!」」
 お誕生日会のムードに流されていたデストロイキングボスとビューティスパイダーは、逃げる間もなく陽子加速された花火群の爆発に巻き込まれ、爆炎と衝撃の中で絶叫する。
 その他の者達はギャグと笑いの神のご加護によるものか、幸運にも全員範囲外である。特にいち早く離脱していた早紗などは、のんびり花火を眺める余裕まであった。
「はあ、こない見事な花火、ようよう見られるもんやないなぁ」
 桜の木の下には屍体が埋まっているというが、あの花火の下には焦げた魔王がいるのだろう。愉快愉快と口元をほころばせながら、桜の精は白い髪をふわふわと爆風に揺らす。

「せめて戦いでは役に立ってよね!」
『はいはい。分かってるわよ』
 そうして花火の爆発が収まれば、すかさずシェルファを構えたセフィリカが敵に吶喊。
 待ちに待った好機到来を逃すまいと、デストロイキングボスに渾身の一太刀を見舞う。
「えーっと、これは余興の剣舞ってことで!」
「ぐはぁッ!!?!」
 天性の才と鍛錬に裏打ちされた太刀筋は流麗で、実際に舞台で披露するに足りるもの。
 されど魔剣の鋭さは芸事にあらず。頑健なる魔王の巨体に深々と斬撃の傷が刻まれる。

「本当にこれで良かったのかなぁ」
「こういうのは楽しければ全てよしだよセフィ」
 華麗な一撃離脱を決めたセフィリカは、まだ若干釈然としていない顔で。そんな彼女をねぎらうように鈴鹿がぽんと肩を叩く。誕生日パーティは盛り上がり、本来の依頼の義理も果たした。これで最終的に魔界の平和が守られれば万々歳だ。
「お二人とも、まだお料理は残ってますよ~♪」
「いやぁ、これは最高の誕生日になりましたね!」
 そんな二人をエビチリ片手に詩乃が招き、カビパンは相変わらずのご満悦。力をだいぶ使ったポーラリアは、その横で食べかけのアイスパフェを持ったままくうくう寝ている。
 きっとこれからの1年も、来年の誕生日も、こんなドタバタでカオスな日々が繰り広げられるのだろう。とある(元)カレー屋店主をとりまく世界は、本日も平常運転だった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

佐伯・晶
単純に強い脳筋って割と手に負えないよね
とはいえ放置もできないから
皆と協力して打倒を目指そうか

予知で相手の攻撃が分かっているのが
本当に助かるよ

蜘蛛の位置から相手の瞬間転移を予測し
相手が触れようとしてきたら
そちらに向かって上着を投げつつ
ワイヤーガンを使って高速で離れよう
デストロイの余波は神気で防御するよ

初撃を凌いだらUCを使用
ビューティスパイダーと
デストロイキングボスをまとめて攻撃しよう

近付いてくる蜘蛛を逐次倒す事で
瞬間転移による不意打ちを防ぐよ

後は正面からの戦いになるけど
これはこれで強いんだよね

ワイヤーガンで相手の体勢を崩したり
使い魔のマヒ攻撃で動きを鈍らせたりしつつ
ガトリングガンで削っていこう


「単純に強い脳筋って割と手に負えないよね」
 近づいて殴るというシンプルな行動を極限まで極めたような敵の強さに、佐伯・晶(邪神(仮)・f19507)はそんな呟きを漏らした。下手に小細工を弄するよりも、こういう輩のほうが逆に付け入る隙がなかったりするのだ。
「とはいえ放置もできないから、打倒を目指そうか」
「フハハハハ、できるかな、お前達に!」
 戦っている他の皆に遅れを取らないよう、ワイヤーガンを取り出して身構える彼女に、デストロイキングボスは豪快に笑う。相当のダメージを負っているはずだが、態度に見せないのは魔王の貫禄か。即座にテレポート能力による先制攻撃を仕掛けてくる。

「予知で相手の攻撃が分かっているのが、本当に助かるよ」
 晶は近くにいる蜘蛛の位置から相手の瞬間転移の先を予測し、身構える。そして現れたデストロイキングボスが【デストロイフィンガー】を放つ瞬間、着ていた上着をそちらに向かって投げつけた。
「デストロオォォォォ……ぬぅっ?!」
 視界に広がる布切れが、ほんの一瞬ながらデストロイキングボスの虚を突く。その隙にワイヤーガンを近くの瓦礫に向かって撃ち込み、巻き上げの力を利用して高速離脱。全てを貫くデストロイの指先は、辛くも彼女の鼻先をかすめていった。

「分かっていても冷や冷やするね」
 回避してもなお押し寄せるデストロイエネルギーの余波は、邪神の神気で堰き止めて。
 無事に初撃を凌いだ晶は携行型ガトリングガンを手元に呼び出すと、【回転式多銃身機関銃全力稼働】による反撃を仕掛けた。
「アスタ・ラ・ビスタ、ベイビー、ってね」
 晶と融合した邪神の物質創造力を利用した、弾切れを知らない無限の掃射。砲身が焼け付くほどの勢いで放たれた銃弾の嵐が、デストロイキングボスとビューティスパイダーに降りかかる。本体はまだしも、脆い人面蜘蛛達ではこの攻撃に耐えられまい。

「「びゅ、ビューティー?!!」」
 晶の付近にいたビューティスパイダーの群れは、断末魔の悲鳴を上げて骸の海に還る。
 あとは近付いてくる蜘蛛を逐次倒しておけば、一番の脅威だった瞬間転移による不意打ちを食らう心配はない。
「後は正面からの戦いになるけど、これはこれで強いんだよね」
「面白いッ、それでこそデストロイのし甲斐がある!」
 テレポートを封じられたデストロイキングボスはズシンズシンと己の足で距離を詰め、大木の如き剛腕を振り上げる。それが振り下ろされる前に、晶は装備をまたワイヤーガンに持ち替え、敵の足元を狙って撃った。

「さすがに殴り合いを受けるつもりはないよ」
「ぬおおッ!?」
 ぐるりと足に絡みついたワイヤーが、デストロイキングボスの体勢を崩す。すかさず晶は使い魔を放ち、状態異常魔法で体をマヒさせる。これだけ妨害を重ねれば、いかな魔王とて動きは鈍るはず。
「あとは少しでも削っていこう」
「ぬ、ぐおおぉぉぉぉっ!!!」
 再び放たれたガトリングガンの掃射が、青い巨体から血肉と生命を削り落としていく。
 1発1発に勝利を決定づける威力はなくとも、それが何百何千となれば話は別。彼女の攻撃は着実に敵を追い詰めつつあった――。
大成功 🔵🔵🔵

鷲生・嵯泉
成る程……些か面倒な手管を使う様ではあるが
本人は破壊力ばかりに特化しているとあらば戦うには易い
容赦無く叩き潰してくれよう

五感にて得られる情報に第六感重ね、攻撃方向と起点を計り
致命と行動阻害に至る攻撃は見切り躱して隙を見極めるとしよう
何時迄も矢鱈に彷徨つかれるのは目障り
発見し難かろうが構わん……『敵』であるなら全てが“的”だ
――征射転遍。悉く芯まで蝕み侵し
瞬間移動の標では無く、其の場へ張り付ける楔と化せ

動きさえ止まれば十分
四方を囲み飛ばした衝撃波での牽制にフェイント搦めて接敵
怪力乗せた斬撃で以って斬り伏せてくれる

王だ魔王だと御大層な肩書を背負っていようが知った事か
所詮は過去の残滓、疾く潰えろ


「成る程……些か面倒な手管を使う様ではあるが、本人は破壊力ばかりに特化しているとあらば戦うには易い」
 立ちはだかる異世界の魔王の実力と弱点を、鷲生・嵯泉(烈志・f05845)は冷静に見極めていた。能力、行動、思考、全てが破壊(デストロイ)のみに傾注された破壊の王。高邁な理想も思想もなく、ただ世界を荒野に変えるだけの怪物ならば問答も無用か。
「容赦無く叩き潰してくれよう」
「フッ……ハハハハ! それは我のセリフよ!」
 挑戦とも取れる彼の物言いに、デストロイキングボスは笑いながら殺意を爆発させた。
 どちらがデストロイされるかの真剣勝負。或いはこれを彼は望んでいたかもしれない。その全身に漲るデストロイパワーは、衰えるばかりかいや増すばかりだ。

「デエェェェストロォォォォイ!!!」
 爆音じみた咆哮を上げ、テレポートによる先制攻撃を仕掛けるデストロイキングボス。
 対する嵯泉は五感にて得られる情報に第六感を重ね、相手の攻撃の方向と起点を計る。いかに移動が瞬時であっても、法則が存在するなら先読みは可能だ。
(まずは隙を見極めるとしよう)
 魔王の攻撃はただの拳ですら一撃必殺。全てが致命に至りうる事を念頭に置いて、冷静に攻撃を見切り、無駄のない動きで躱す。彼の直前までいた場所を、巨大な剛拳が打ち砕いていった。

「何時迄も矢鱈に彷徨つかれるのは目障り」
 見切りの技にて敵の攻撃を凌ぎつつ、嵯泉は正面の相手とは別のものに視線を向ける。
 それは先程からデストロイキングボスの転移座標となっているビューティスパイダー。まずはアレをどうにかしなければ、この戦況を覆すことはできない。
「発見し難かろうが構わん……『敵』であるなら全てが"的"だ」
 特に隠密性に優れた【インビジブルスパイダー】も含め、全ての蜘蛛共の所在を隻眼に捉えた嵯泉は、腰に帯びた銘刀「秋水」を抜き放つ。鞘走りの瞬間、その刃は炎を生じ、瞬く間に戦場全域へと燃え広がった。

「――征射転遍」
 戦場に放たれた獄炎の斬撃は徘徊するビューティスパイダー共を悉く芯まで蝕み侵し、ただ焼き殺すだけではなく、それが保持・行使する事象や効果の変容転化を引き起こす。
「瞬間移動の標では無く、其の場へ張り付ける楔と化せ」
「「イ、イエス……!?」」「ぬおっ、なんだぁッ?!」
 それまで自在に戦場を飛び回っていたデストロイキングボスが、不意に動きを止める。
 【征射転遍】で変容した人面蜘蛛は、今や彼の行動を束縛する最大の罠と化していた。

「動きさえ止まれば十分」
 すかさず反撃に転じた嵯泉は、まずは四方を囲むように斬撃波を飛ばす。「小癪な!」とばかりにデストロイキングボスには弾かれてしまうが、これは牽制。追撃にフェイントを搦めて、流水の足運びで接敵を成し遂げる。
「ぬぅッ! よもや、この我が……!」
「王だ魔王だと御大層な肩書を背負っていようが知った事か」
 驚愕の顔を見せたデストロイキングボスの眼下で、男は笑いもせずに眼光を鋭くする。
 その刀に込めるのは純粋な殺意。これ以上の御託は必要ないとばかりに、全身の膂力をただ一太刀にて振るう。

「所詮は過去の残滓、疾く潰えろ」
 心技体全てを研ぎ澄ませた烈志の斬撃が、世界の未来阻むオブリビオンを斬り伏せる。
 既に満身創痍であったデストロイキングボスの体躯に、心の臓まで達する刀傷が深々と刻まれ――死を悟った彼はにいと口元を歪め。
「この我をデストロイする者が再び現れようとは……見事なりッ!!!!」
 本日一番の大音声でそう叫んだきり、崩れ落ちたその巨体は骸の海へと還っていく。
 それが、異世界と魔界でデストロイの限りを尽くさんとした破壊の魔王の最期だった。



 かくして、3体目となる異世界の魔王を撃破した猟兵達は、次なる戦場へと向かう。
 残された脅威は1stKING『魔王ガチデビル』のみ。諸悪の根源との決着をつける時は、もう目前まで迫っていた。
大成功 🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2022年05月18日
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵