7thKING WAR㉓〜驚愕の何でもハーレム!?
●All become girs
「何でも女の子に変えちゃう魔王とか、絶対に関わりたくないんだけど……」
ガチデビルが特級契約書で呼び寄せた、異世界の魔王。その中でも、特にヤバ過ぎる性質を持ったやつが降臨したと、日紫樹・蒼(呪われた受難体質・f22709)は自分の格好を棚に上げて、半べそかきながら猟兵達に告げた。
ちなみに、蒼のメイド服はバイト先の正装なので、別に女装趣味というわけではありません、あしからず。どちらかというと罰ゲームに近いため、そんな彼からすれば、本物の女の子にされ兼ねない魔王の存在は、ある意味では恐怖なのかもしれないが。
「召喚魔王『パラダルク』か……。僕も詳しくは知らないけど、この魔王は銀河帝国攻略戦に登場した、『実験戦艦ガルベリオン』と同じ艦の中で、何かの儀式をしているみたいだよ」
加えて、パラダルクは過去と未来の属性を体現しており、これもまたスペースシップワールドで銀河皇帝が使っていた力に由来するらしい。この力は、後にサムライエンパイアにて軍神と呼ばれた上杉謙信が刀としても用いており、次元の壁を超えて猟兵を苦しめて来た厄介な代物だ。
「今回、戦って欲しいのは、ディアボロホワイト……未来の属性を纏って、初老の姿になったパラダルクだよ。さっきも言ったけど、どんなものでも女の子にして操っちゃうから、まともに戦っても勝ち目はないかもしれないけど……」
パラダルクは必ず先制攻撃を仕掛けて来る上に、あらゆるものを少女にできる。自然現象や時間に空間、果ては概念的な攻撃まで、どんなものでもドラグナーガールに変えて操ってしまうので、まともな防御や回避でさえも意味を成すのか疑わしい。
先制攻撃に対処しなければ、何もできずにやられてしまうだろう。だが、対処をするといっても、どうやって? おまけに、このパラダルクは戦力を徹底的に壊滅させても完全に倒せるかどうかさえ疑わしい相手。初撃を防いだところで、せいぜい1発殴る程度が限界のような気もするが……実は、パラダルクを倒す以外にも攻略法はあるのだと蒼は告げた。
「こんなの、まともに戦っても絶対に勝てないよね。だから、今回はパラダルクの後ろで踊っている女の子達をやっつけるだけでも大丈夫だよ」
儀式の舞を続けるドラグナーガール達さえいなくなれば、それ以上は儀式を続けることができなくなり、パラダルクは撤退するだろう。安全に勝利するためならば、むしろこちらを選んだ方が良いのかもしれない。
どちらにせよ、このままパラダルクを放っておけば、面倒なことになるのは確実だ。そうなる前に、彼をさっさと戦場から撤退させてしまいたい。そう言って、蒼は猟兵達を、パラダルクの待つ戦艦の中へと転送した。
雷紋寺音弥
こんにちは、マスターの雷紋寺音弥です。
このシナリオは戦争シナリオです。
1章だけで終了する、特別なシナリオです。
パラダルクと戦う場合、敵の先制攻撃ユーベルコードに対処するとプレイングボーナスが得られますが、しない限り必ず苦戦か失敗になります。
パラダルクと戦わない場合、踊るドラグナーガール達を倒すための行動を取ると、プレイングボーナスが得られます。
第1章 ボス戦
『召喚魔王『パラダルク』ディアブロホワイト』
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POW : ガールズ・ポシビリティ
自身の【下僕であるドラグナーガール】ひとつを用いた行動・攻撃の威力を3分間3倍にする。終了後[下僕であるドラグナーガール]は【可能性を使い果たしたこと】により破壊される。
SPD : フューチャー・ルーラー
【ドラグナーガール達と連携し、精神支配魔術】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【以降の動き方や使用ユーベルコード】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
WIZ : パラダルク・フューチャー
召喚したレベル×1体の【ドラグナーガール】に【ガルベリオン鋼の機械兵器とダンス技術】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
シズホ・トヒソズマ
時間を支配した気になって偉そうに
なら
時間には時間です
からくり人形は◆早業で◆操縦
連携からの攻撃を避けようと全力で動き回ります
途中わざと転びその衝撃で私のマスク本体が外れ人形の下に入り込んだように見せかけます
相手の攻撃が終わり着用者に精神支配が及んだのを確認したら飛び出て着用者に被さり
ヒーローマスクの支配能力に大帝巫の◆催眠術を上乗せし
敵の精神支配を破ります
UC発動
UCが分かってもこの技は私が使用する時で無ければ効果は決定しない
マザー・コンピュータの力を使用
時間質量の解放により超加速し動き方を読めても回避不能な攻撃でパラダルクを攻撃
時計の刻印を刻み
初老の身体を更に老化させ儀式の為の体力を削ります
●全てを統べる者
召喚魔王・パラダルク。時間や空間、そして概念すらも少女として具現化し操れるという規格外の魔王は、猟兵達を前にしても、余裕かつ不遜な態度を崩さなかった。
「やれやれ……どうしても見逃してくれないのかい? 時間さえ操れる僕と戦うのは、それこそ『時間』の無駄だと思うけど?」
実際、彼の言う通りなのだろう。だが、それを認めて引き下がる程、シズホ・トヒソズマ(因果応報マスクドM・f04564)は諦めが良くはなかった。
「時間を支配した気になって偉そうに……。なら、時間には時間です」
そう言うが早いか颯爽と駆け出すも、攻撃行動に移るのはパラダルクの方が早い。彼はドラグナーガール達と共にシズホを取り囲むと、巧みな連携で徐々に退路を奪って行く。
「……っ! あぁっ!?」
ついには盛大に転倒してしまい、その勢いでマスクが外れた。外れたマスクは彼女の操っていたからくり人形の下に入り込み……生身で放り出された肉体の方は、一斉に精神攻撃を食らってしまった。
「ああ、だから言ったのに……。これでもう、君も僕の言いなりだよ」
時間にして十数秒。呆気ない最後だったと溜息を吐くパラダルクだが、しかし何かがおかしい。見れば、先程外れたはずの仮面が、再び肉体に装着され、彼の施した精神支配に抗っているではないか。
「あ……うぅ……ぐぐぐ……」
ヒーローマスクであるシズホの本体は、肉体ではなく仮面の方だ。故に、仮面が攻撃を食らわなければ、精神の根本を支配されることはない。多少、強引な方法ではあったが、再び肉体に憑依することで、精神支配を上書きして打ち破ろうとしているのだ。
「……っ! はぁ……はぁ……な、なんとか、身体は取り戻せましたね」
かなり際どい賭けではあったが、精神世界における土俵際の戦いには勝利できたようだ。ならば、今度はこちらの番。真に時間を操るとはどういうことか、あの男に教えてやらなければ。
「人形が吸いし過去の影、我が身に宿り力となれ。応報を持って因果を制す!」
からくり人形の中から呼び出される過去の幻影。それは、かつてシズホがアポカリプスヘルにて相対した、マザー・コンピュータのものだった。
マザー・コンピュータは、時間質量の解放により加速も減速も自由自在。果ては、時さえも飛ばして行動できるという、殆どチートに等しい能力を持っている。
動きが読めたところで、回避できなければ関係ない。己を異なる時間の流れに置けば、相手はこちらを認識することさえできないはず。
果たして、そんなシズホの狙いは正しく、パラダルクは何が起きたのかも分からないまま、盛大に吹っ飛ばされていた。それだけでなく、攻撃に合わせて刻まれたのは老化の刻印。ただでさえ初老の肉体を更に老化させてしまえば、体力を大幅に削れると……そう、思っていたのだが。
「ああ、これは油断してしまったねぇ……。でも、それなら……こんなのはどうかな?」
顔に皺が深々と刻まれ、既に立つことも困難な姿にされても、やはりパラダルクは取り乱すこともない。彼は自分の身体に刻まれた刻印に手を伸ばすと、それを優しく撫でることで、新たな少女を召喚し。
「どうもー! 老化の刻印ちゃんで~す♪」
なんと、パラダルクは自らの身体に刻まれた老化の刻印を女子として実体化させ、自らの身体から除去してしまった。打撃によるダメージまでは消せなかったようだが、これでは老化による持続ダメージを与えることは難しい。
「さて、次はどうするかな……? ああ、そうだね、退くしかないよね。退路は……ああ、これは無理だ。今の僕達では、君の退路に攻撃を先置きすることはできないね」
シズホの動きを読んで、パラダルクは敢えて見逃すという判断をした。相手の動きを読み、移動する先に攻撃を『置いて』おけば、光速で動く相手だろうと何だろうと、網に引っかかる魚のように撃退できるはずだったが……残念ながら、シズホの軌道を計算すると、地雷として攻撃を置いておくだけの余裕はパラダルクにはなかったようだ。
(「改めて、とんでもない相手ですね。ダメージまで女の子にされなかったのは、幸いでしょうか……」)
作戦は成功したものの、仕留めきることはできなかった。相手の強大さを改めて感じつつも、これ以上の深追いは危険と判断し、シズホはその場から撤退した。
成功
🔵🔵🔴
リリスフィア・スターライト
闇人格の星闇(せいや)で参加しますわ
パラダルクは素晴らしい能力の持ち主のようですわね
喜んでドラグナーガール達を倒して差し上げますわ
ガール達に意思があるかは不明ですが挑発して敵意を抱かせますわ
そして漆黒聖女による痛みをプレゼントですわね
いつの間にか主人格の金髪の少女に別人格のリリスやフィアに似た
ドラグナーガール達も混ざっているようですわね
どうやら私のUCの一部からパラダルクの能力で
生まれてしまったようですが逆にやりやすいですわね
私は他の人格の子達が苦しむ姿を見ると昂ってしまいますの
ガール達を倒す事でパラダルクにも敵意向けられれば好都合ですわ
倒せなくても可能な限りの苦痛を与えて差し上げますわ
●少女悶絶地獄
全てを少女に変え、自在に操る能力を持つパラダルク。だが、そんな彼の能力を前にしても、リリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)は、逆に興奮さえ覚えていた。
「パラダルクは素晴らしい能力の持ち主のようですわね。喜んでドラグナーガール達を倒して差し上げますわ」
今の彼女の肉体は、闇人格の星闇が支配している。彼女は、肉体に宿る他の人格が苦しむところを見ると何かが昂ってしまうという、なんともヤバい人格である。
そんな星闇にとって、今の状況は、正に天国!
こちらを倒せるものなら倒してみろとドラグナーガール達を挑発し、彼女達の中へ飛び込んで行く。
「さあ……苦痛か快楽か、お好きな方を選ばせて差し上げますわ」
「え? ……って、痛ぁぁぁぁっ!」
挑発に乗った名も無きドラグナーガール達は、一斉に腹や頭を押さえて苦しみ出した。見れば、リリスフィアの肉体に宿る他の人格を模倣したと思しきドラグナーガール達も混ざっていたが、それは逆に更なる昂りを星闇へと与えて行く。
「うぐぐ……あ、頭が……頭がぁぁぁぁっ!」
「な、なにこれ、気持ちが悪……眩暈が……吐き気が……」
ある者は頭痛を訴え、またある者は腹と口元を押さえてその場に倒れ、正に少女地獄絵図。さすがに、見兼ねたパラダルクが環境に適応させるための改造を少女達へと施したが、星闇の力はそんなものでどうにかなるような代物ではない。
「あ、あいつに……敵意を抱いたら駄目だ……」
「お、お願い……助けて……。な、なんでもしますか……はぁぁぁぁぁ💕」
中には星闇の使うユーベルコードの性質に気付き、敢えて縋って来る者もいたが、それらは快楽の渦の中へと叩き落され、結局は倒されて行く運命だ。
(「これで、随分と数は減らせましたわね。パラダルクにも、攻撃を当てられたら良かったのですが……」)
さすがに、こちらはドラグナーガール達と比べても規格外の存在。下手に相手をすると、先制攻撃でボコボコにやられ兼ねないため、星闇は少女達の悶絶する姿を心に焼き付けながら、宇宙船から撤退した。
成功
🔵🔵🔴
榊・ポポ
誰よその女!!(勘違いめんどくさい女ムーブ)
あぁン?絶滅危惧種はお呼びじゃない?ニュージーランドに帰れ?
って言われた気がした!だけ!
ムカツクッッッ!
ムカつくからゲーミングドリンクヤケ飲みして不貞寝するもんね!
おら、そこの女共ォ...オマエラも一緒に眠れェ...
自分で言うのも何だけどぉ、ポポちゃんが不機嫌な時に見る夢はカオスだぞぉ...
......( ˘ω˘)スヤァ
以後、インフルエンザの時に見る様な意味不明夢ワールド展開
(無差別攻撃・大声・精神攻撃・バーサーク)
突然奇声を上げたり、ビクンッ!!ってなって回避っぽいムーブしたりします
●ポポちゃん、不貞寝する
猟兵達とパラダルクの激しい戦闘が続く中、宇宙船の中に飛来したのは一羽の鳥。
だが、ただの鳥ではない。そう、鳥は鳥でも、彼女は知性のある鳥なのだ。榊不動産のデキる事務員、榊・ポポ(デキる事務員(鳥)・f29942)は、単にお喋りができるインコやオウムとは違うのである。
「誰よその女!! あぁン? 絶滅危惧種はお呼びじゃない? ニュージーランドに帰れ? ……ふん! そんな風に言われた気がしただけよ!」
もっとも、その性格はかなり面倒臭い女であり、勝手に逆ギレして不貞寝してしまった。しかも、鳥のくせにゲーミングドリンクをヤケ飲みである。そんなもの大量に摂取して大丈夫なのかと思いたくなるが……あまりに意味不明な展開に、ドラグナーガール達も反応に困っている。
「おら、そこの女共ォ……オマエラも一緒に眠れェ……」
そんな彼女達を置いてきぼりにしつつ、ポポは一足先に眠ってしまった。しかも、寝る前にユーベルコードを発動させていたため、彼女の見る夢は全て現実に顕現するのだ。
「うひょぉぉぉぉ! ぷっぴゃるぴるぽるぺっぽっぱぁぁぁぁっ!」
「もろへいや! もろへいやぱぱぱぱぁぁぁぁ!」
「#&%$◆!?」
以後、何やら意味不明の奇声を発しながら、ポポの夢に出て来た謎の生物達がドラグナーガールの集団を蹂躙する展開が続いたという。見兼ねたパラダルクが怪物やポポの精神を支配しようとしたが、元より頭のネジがブッ飛んだ状態の者ばかりだったので、支配しようとしまいと暴走は止められず、宇宙船の中は無差別に破壊されてしまった。
大成功
🔵🔵🔵
ティエル・ティエリエル
むー、パラダルクはまだ倒せそうにないんだね。
でもでも、きっちり追い返しちゃうために頑張るぞー☆
後ろで踊ってるドラグナーガールをやっつければいいんだよね?
パラダルクに見つかっちゃったら先制攻撃されるし、小さな身体を利用してこっそり隠れて近づこう!
戦艦の中をこっそりこそこそ。
排気口とかからドラグナーガールたちに踊ってる部屋にするっと潜り込んじゃおう♪
そのまま隠れて【妖精の見えざる一刺し】をドラグナーガールにお見舞いしたら、ささっと撤退しちゃうね!
※アドリブや他の方との連携も大歓迎です
●小さな暗殺者
召喚魔王・パラダルク。他の魔王と比べても規格外の彼を倒す手段は、今のところ見つかっていない。
「むー、パラダルクはまだ倒せそうにないんだね。でもでも、きっちり追い返しちゃうために頑張るぞー☆」
ならば、後ろで踊っているドラグナーガール達を倒せば良かろうと、ティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)は気持ちを切り替えた。パラダルクに見つかると面倒なことになるので、ここは隠密行動だ。小さな身体を最大限に生かし、踊るガール達の中に紛れ、こっそり近づいて倒すのみ!
戦艦の中に張り巡らされたパイプや排気口。その中を通り抜け、ティエルはドラグナーガール達の頭上に現れた。幸い、彼女達はまだティエルに気が付いていない。ならば、死角から近づいて、一気に勝負を決めるのも容易いというもの。
「こっそりこそこそ♪ 狙った場所は外さないぞー☆」
「……っ! あぅっ!!」
突然、ガール達の一人が倒れ、踊りが中断された。いったい、何が起きたのか、辺りを見回るガール達だが、当然のことながら犯人の姿はない。
「えぇっ! もしかして、敵襲!?」
「ど、どこからの攻撃? スナイパーがいるとか? 魔法とか?」
いきなり、何の前触れもなく仲間が死んだことで、ドラグナーガール達は踊りを続けるどころではなくなってしまった。ティエルの攻撃は相手の急所を一撃で貫いており、正に『暗殺』に等しい行為だったのだ。
(「よしよし、これで儀式は止められたね。それじゃ、見つからない内に帰っちゃおう」)
天井の隅で様子を窺いながら、ティエルは再びダクトの中に潜り込んだ。結局、ドラグナーガール達は最後までティエルを発見できず、彼女達の混乱はしばらくの間続いたという。
大成功
🔵🔵🔵
黒城・魅夜
何という無様な姿です、ディアブロ
いえ、例え白騎士本人ではなくその力の欠片でしかないとしても
白騎士はこの私がすべての戦いの中で唯一勝ち得なかった相手
その相手の力がこのようなつまらぬくだらない茶番に利用されているなど
楽しい気分とは言えませんね
自分勝手な事情で怒っているだけだと? ええ、そうですよ?
あなただってそうではありませんか、パラダルク
呪詛の結界を張り巡らせ魔術攻撃を防御
さらにオーラによる残像を作り出して陽動し
ガールたちの連携を乱します
同時に早業で鎖を舞わせ衝撃波を発生し範囲攻撃として
ガールたちを狙いましょう
私の呪詛も女性化?
つくづく頭の悪い趣味ですね、魔王
アイテムと呪詛耐性で退けつつUCです
●白騎士の残滓
白騎士、ディアボロホワイト。かつてスペースシップワールドにて皇帝の強大な力の一端として姿を見せ、そしてサムライエンパイアにおいては上杉謙信の駆る一刀としても顕現した存在。
そんなディアボロホワイトは、再び猟兵達の前に姿を現した。だが、今度は騎士でもなければ刀でもなく、魔王パラダルクに操られる少女として。
「ああ、何という無様な姿です、ディアブロ……」
そんな白騎士の姿を前に、黒城・魅夜(悪夢の滴・f03522)の口から思わず嘆きの声が零れた。
かつての強敵が、今となっては魔王の配下。おまけに、悪趣味な少女姿へと変えられて、享楽の舞を踊らされている。
目の前のディアボロホワイトは白騎士本人ではなく、あくまで力の片鱗に過ぎないのかもしれない。だが、それでも白騎士は、魅夜がこれまで唯一、勝てなかった相手。その白騎士の力を、こんな意味不明の儀式に使われていること自体、白騎士に対する冒涜だ。
「かつての強敵が、このようなつまらぬくだらない茶番に利用されているなど……楽しい気分とは言えませんね」
思わず怒りを露にする魅夜だったが、しかしパラダルクは彼女の言葉に耳を傾けることさえしなかった。ともすれば、勝手な怒りをぶつけられても困るとばかりに、困惑した表情で溜息を吐くが。
「自分勝手な事情で怒っているだけだと? ええ、そうですよ? あなただってそうではありませんか、パラダルク」
圧倒的な自信と、そこから来る慇懃無礼な態度。あまりに不遜な魔王に対し、もはや魅夜は我慢の限界だ。そんな彼女に、パラダルクは周囲のドラグナーガール達に命じ、容赦なく攻撃を仕掛けて来る。
「ふふふ……君が何と言おうと、僕は僕のやり方を続けさせてもらうよ。止められるものなら、止めてみるがいい」
相手の精神を汚染することで、敵でさえも味方に引き込もうとする危険な術。呪詛の結界を張ることで相殺しようとする魅夜だったが、それでもいつまで保つかは分からない。
ならば、ここは残像を作り出しながら走ることで、ガール達を撹乱しよう。その上で、鎖を飛ばして衝撃波を発生させ、ガール達を纏めて薙ぎ払おうとするのだが。
「ああ、なんてことをしてくれるんだ。君には情けの心がないのかい?」
自分の所業を棚に上げ、パラダルクは深いため息を吐くと、なんと魅夜の張った結界を全てドラグナーガールに変えてしまった。
「さあ、これで君を守るものは何もない。諦めて、君も僕の眷属になるといい」
そのまま、次は魅夜自身をもドラグナーガールに変えんとするパラダルク。しかし、そこまでは魅夜も承知の上。
「つくづく頭の悪い趣味ですね、魔王」
本当の本命は、先の衝撃波ではなく、彼女の切り札とも呼べるユーベルコード。あらゆる事象、あらゆる物質を侵食する形態へと姿を変え、魅夜は全てを破壊する一撃を繰り出した。
「森羅万象我が意のままにひれ伏さん、悪夢の名のもとに滅びゆけ」
時間、空間、そして因果さえも破壊する無差別攻撃。これを食らって、まともに存在できる者はいないはず。なにしろ、あらゆる物理法則を捻じ曲げ、どのような因果さえも破壊して、存在しなかったことにしてしまうのだから。
それは、一歩でも誤れば、次元そのものを消滅させかねない危険な技だった。現に、彼女の近くにいたドラグナーガール達は、何もできずに崩壊して行く。そのまま、勢いに任せてパラダルクをも撃破できると踏んでいた魅夜だったが……しかし、なんということだろう。パラダルクはこの状況下においてもなお、不敵に笑っているだけだった。
「……なるほど、君は時間や因果さえも破壊できるのか。でも、その技は既に解析済みだ。そして……」
パラダルクが軽く指を鳴らせば、今までに見たこともないような、新たなドラグナーガール達が出現した。その姿は白騎士や黒騎士の力を具現化したものに比べると、随分と歪で輪郭からして崩壊していたが。
「ふふふ……性質さえ分かってしまえば、僕は『あらゆるもの』を女の子にできるんだよ。それこそ、君が破壊しようとしたものも、それを破壊しようとする力そのものだってね」
攻撃が命中する瞬間、パラダルクは魅夜のユーベルコードそのものを、少女に変えて排出したのだ。妄想や概念、そして次元を破壊する程の現象でさえも、パラダルクの前では全て少女の材料でしかないということか。
「ああ、でも困ったね。君のせいで、僕の大切な女の子達が、みんな死んでしまったよ」
だが、それでもディアボロホワイトを含めたドラグナーガール達は、先の魅夜の攻撃によって、全て撃破されていた。
今のパラダルクの手持ちは、魅夜のユーベルコードを具現化した、歪な形状の少女だけだ。これでは、儀式を続けることなどできはしない。
万物を崩壊させる力でさえも、パラダルクを撃破することはできなかった。だが、それでも魅夜は少女に変えられたディアボロホワイトだけでも撃破することで、白騎士の名誉を守ったのであった。
成功
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神宮時・蒼
…本当に、オブリビオンにも、いろんなのが、いるの、ですね…
…なんか、そういう、読み物が、何処かで、流行っていると、聞いた、ような
…あんなのでも、魔王、なんですね…。…デビルキングワールド、何て、恐ろしい、世界、でしょうか
さて、現実逃避もおしまいです
わあ、おんなのこが、いっぱい、ですー…
念のため、【魔力溜め】で強めに編んだ【結界術】を展開しておきましょう
【多重詠唱】と【属性攻撃】で水と雷、それぞれの力を纏わせた【弾幕】を作り出します
水→雷の順で召喚された機械兵器にぶつけます
破壊出来ないにしろ、ショートさせてしまえば使えないでしょう?
ボクには、わかりませんが、こういうのに、浪漫を、感じる、のでしょうか
【高速詠唱】と【全力魔法】で【徒花惨烈ノ陣】を描きましょう
燃えて、跡形も、なくなってしまえば、もう、どうにも、出来ません、でしょう?
迫ってくるドラグナーガールは動きを【見切り】ながら【呪殺弾】で迎え撃ちます
…あの魔王、全部、おんなのこ任せ、でしたけど、本人の戦闘力は、如何な、もの、なのでしょう
●擬人化浪漫の果てに
あらゆる存在、事象、そして概念さえも少女に変え、全て眷属としてしまうパラダルク。その、あまりに斜め上かつ無敵に等しい能力に、神宮時・蒼(追懐の花雨・f03681)は様々な意味で畏敬の念を抱いていた。
「……本当に、オブリビオンにも、いろんなのが、いるの、ですね……」
なんでも少女にするとか、そんな読み物が何処かで流行っていると聞いたような気がする。というか、既に他の世界では戦艦だとモンスターだの、そして競走馬だのといったものを少女化して楽しむゲームも流行しているという話もあるため、少女化という点だけで考えれば、真新しいこともないのだろうが。
「……あんなのでも、魔王、なんですね……。……デビルキングワールド、何て、恐ろしい、世界、でしょうか……」
本来、パラダルクはデビルキングワールドの住人ではないが、そんなことは関係ない。それよりも、あんな頭の痛くなる存在を、魔王として召喚するという感性の方が恐ろしい。
だが、現実逃避も、ここまでだ。あの魔王が何をしようとしているかはしらないが、儀式が成功してしまえば、碌でもないことになるのは確実である。
パラダルクは倒せずとも、せめて儀式は食い止めよう。そう考え、戦艦内部へ突入した蒼だったが、そんな彼女を迎えたのは大量の少女軍団だった。
「わあ、おんなのこが、いっぱい、ですー……」
少女達は儀式を成功させるため、踊るのに夢中になっていた。しかし、それでも念のため、蒼は結界を展開する。
「おや、またお客さんのようだね。……困るなぁ。ようやく、数の減った女の子達の補充が完了したっていうのにさ」
果たして、そんな蒼の判断は正しく、パラダルクはしっかりと彼女の存在を捉えていた。
「これ以上、邪魔はさせないよ。さあ、僕の可愛いガール達……あの子も、仲間に変えてしまおうか」
蒼を叩きのめし、その存在さえもドラグナーガールに変えるべく、パラダルクは全ての少女達を嗾けて来た。途端に、彼女達の背に生える機械の翼。無敵の金属で造られた機械翼は、彼女達にあらゆる環境で戦えるだけの力を与え、戦闘力を大幅に上昇させる効果を持っている。
これだけの敵、普通であれば相手をするのも一苦労。だが、それでも蒼は慌てない。相手が機械である以上、翼が金属である以上、攻略法は確実に存在するのだから。
「……破壊出来ないにしろ、ショートさせてしまえば使えないでしょう?」
ドラグナーガール達を迎え撃つべく、蒼が放ったのは水と雷撃を織り交ぜた魔力弾。まずは水、次に雷撃の順で叩きつければ、ガール達は次々と感電して床に落下し、そのまま痺れて動かなくなってしまった。
「……ボクには、わかりませんが、こういうのに、浪漫を、感じる、のでしょうか?」
どうにもパラダルクの趣味が理解できない蒼だったが、それでもドラグナーガール達を放置するわけにはいかない。少しばかり可哀想な気もするが、ここは跡形もなく消えてもらおう。
「……儚き色彩、無垢なる白。……されど、纏うは、死の香り。……劫火よ、燃え尽くせ」
蒼が言葉を紡ぎ終わった瞬間、少女達の身体から焔が溢れ出す。いかに無敵の機械翼があるとはいえ、本体はあくまで少女に過ぎない。
「あぁぁぁぁっ! 熱い! 熱ぃぃぃっ!」
「嘘!? なんで燃えてるの!? ってか、火が全然消えないよぉ!!」
全身から噴き出す火柱は、自分だけでなく周りの味方も焼いて行く。パニックに陥ったドラグナーガール達は、もはや儀式を続けるどころではなくなってしまい、気が付けば全て燃えて跡形もなく灰と化していた。
「ああ、なんてことだ! これでは儀式が続けられない!」
頭を抱え、わざとらしく叫ぶパラダルク。彼の力を以てすれば、未だ周囲に広がっている炎や、あるいは黒焦げになったドラグナーガール達の残滓さえも、新たな少女に変えられるはずだったが。
「ここは、退いた方がよさそうだね。こうも邪魔されては、さすがの僕も敵わないよ」
やれやれといった様子で肩を竦め、パラダルクは戦艦から撤退して行く。圧倒的な力を持ちながら、しかし引き際を心得ている辺り、彼もまた魔王の名を冠する存在として相応しいのだろう。
「……あの魔王、全部、おんなのこ任せ、でしたけど、本人の戦闘力は、如何な、もの、なのでしょう……」
最後に、なんとなく疑問に思ったことを、蒼は誰に告げるともなく呟いた。
なんでも少女に変えてしまう能力を持つパラダルク。今回は、その能力を用いて猟兵達を翻弄するだけに留まったが……果たして、ユーベルコードなしの素の力は、いったいどれほどのものがあったのだろうかと。
大成功
🔵🔵🔵