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7thKING WAR㉓〜未来統べし、白の享楽

#デビルキングワールド #7thKING_WAR #召喚魔王『パラダルク』

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#召喚魔王『パラダルク』


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●グリモアベースにて
「やあやあ猟兵諸君。くるるちゃんの召集に集まってくれて感謝するねっ」
 グリモアベースに集まった猟兵達を前に腕を広げ、鏡繰・くるる(属性過積載型バーチャル男の娘・f00144)は愛らしい笑顔と共に元気よく切り出した。
「今回も『7thKING WAR』。ガチデビルの召喚した異世界の魔王、『パラダルク』を撃破してもらうよ!」
 パラダルクはどうやら、カクリヨファンタズムの龍神親分・碎輝と因縁を持っているらしい。その碎輝を探し出すべく、かつて猟兵達が戦った最初の戦争――銀河帝国攻略戦に現れた、『実験戦艦ガルベリオン』と同じ艦に乗り、儀式を行っているようだ。
 どうやら猟兵達やこの7thKING WARに対しては、さほど興味は示していないようだ。とはいえ、放置すればカクリヨファンタズムへの悪影響が懸念されるし、ガチデビルへの道を開くには、この戦場を攻略する必要がある。
「パラダルクは、万物を『ドラグナーガール』と呼ばれる女の子に変えるユーベルコードを持っている。……何を言ってるのか分からないかもしれないけど、まあ、そういうモノと理解して欲しい」
 彼に侍る無数の美少女は、皆、『現象の少女化』だ。『水・光・土・火・樹・薬・風・毒・氷・闇』――森羅万象の十属性が、少女の形を取っている。そして、さらには時をも少女化し、自在に操ると言う。

「現状、ボク達猟兵の力では、パラダルクを倒すのは難しい。彼に攻撃すれば、こちらのユーベルコードすら女の子化されてしまうからね。ただ、その少女化の力は、ドラグナーガール達までは守っていない。そこでキミ達には、このドラグナーガールを撃破し、『儀式を阻止する事』に専念して欲しい」
 もちろん、それすらも容易ではない。儀式場では、未来の力を体現した『初老のパラダルク』が、猟兵達を待ち構えている。
 そして他の強敵同様、こちらの使用するユーベルコードに対応した、三種の先制攻撃を行ってくる。これに対処しなければ、勝利は不可能だ。

 1つは、下僕であるドラグナーガールの可能性を最大限に引き出す、『ガールズ・ポシビリティ』。
 このユーベルコードでは、異なる属性の力を魔術として振るう10人の少女達が、超強化されてこちらに襲いかかってくる。一人ずつが超強敵である上に、それぞれの攻撃が異なるため、対応は難しい。
 だが、この少女達を退け、破壊する――もしくは3分耐えきって自壊させれば、儀式を妨害する事が出来る。

 1つは、強力な精神支配魔術である『フューチャー・ルーラー』。
 精神支配自体は十分に抵抗出来る物だが、その副産物として、こちらの以降の動き方と、使用するユーベルコードを読み取られてしまう。この効果を防ぐのは難しい。
 よって、『自分が選択したユーベルコードを、自分と同じように使いこなす、10人のドラグナーガール』と戦う必要がある。
 こちらと同じ力を振るう、数に勝る相手を、なんとかして撃破しなくてはならない。

 1つは、少女達に鋼の機械とダンス技術を与える『パラダルク・フューチャー』。
 この能力で強化された少女達は、自身の属性を砲撃として撃ち出す能力、鋼の肉体による防御力、ダンスによる回避能力を得て襲いかかってくる。
 強化の度合いは『ガールズ・ポシビリティ』に比べるとやや低めだが、それでも強力である上に、あちらと違って自壊する事はない、バランスの良い能力だ。

「どの能力でも、キミ達は、『襲いかかって来るドラグナーガールを倒す事』を目的として欲しい。ドラグナーガールを一定数倒せば、儀式を妨害する事が出来て、パラダルクを撤退に追い込めるからね」
 くるるはそう言うと、わざとらしい可愛らしくポーズを取って猟兵達を見渡す。
「それじゃ、ばっちり解決してきてね。良い知らせを待ってるよ!」

●享楽者は復讐を志す
「なんだ、来たのか。『僕』に勝つ事は出来ないと、そう言ったのに」
 実験戦艦ガルベリオン。かつてドクター・オロチと最初に戦ったその艦と、全く同じその艦の、その一室で、猟兵達はパラダルクと対峙した。
 彼は無数の少女達を侍らせ、猟兵達を見回していく。一見して、どこか緩い態度。だがその身体に湛えた力は、魔王と呼ぶに相応しい。
「いやあ、参ったなあ……どうしても、僕を見逃してもらう訳にはいかないのかい?」
 困ったように後ろ髪をかき、ため息を漏らすパラダルク。どうやら本当に、こちらに対する敵意はないようだ。
 とはいえ、儀式を放置する訳にはいかない。そんなこちらの覚悟を見て取ったパラダルクは、すっと目を細めて。
「仕方ない。碎輝を倒す前に、キミ達で軽く準備運動といこうか」
 その言葉と共に、背後に控えたドラグナーガール達が、次々と力を得て、こちらに襲いかかってくる。
 この少女達を撃破し、彼の行う儀式を破壊するのだ!


一二三四五六
 もう出オチとは言わせない!

 ごきげんよう。一見ネタっぽい超強敵との戦いをお届けします。一二三四五六です。

 先制攻撃ギミックです。若津姫は、『猟兵の使用したユーベルコードに対応する能力値のユーベルコード』を使用して来ます。対抗策をプレイングに記載しましょう。
 ユーベルコードを複数個/複数回使用すれば、それに対応した数のユーベルコードの相手にする必要があるので、お勧めしません。

 ユーベルコードの解釈については、本シナリオではくるるが解説したような解釈でリプレイを執筆します。
 この解釈は他のMSの依頼に適用されるものではありませんので、ご注意ください。

 この依頼では、パラダルクを倒す事は出来ません。攻撃を行うと、その攻撃がドラグナーガール化されてしまいます。
 依頼の目的はあくまで、『ドラグナーガールを倒し尽くし、儀式を妨害する』事です。気をつけましょう。
 まあ、自分のユーベルコードの擬人化が見たいから攻撃する、とかなら、止めはしませんので、ご自由にどうぞ。

 それでは、皆様のプレイングを楽しみにお待ちしています。
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第1章 ボス戦 『召喚魔王『パラダルク』ディアブロホワイト』

POW   :    ガールズ・ポシビリティ
自身の【下僕であるドラグナーガール】ひとつを用いた行動・攻撃の威力を3分間3倍にする。終了後[下僕であるドラグナーガール]は【可能性を使い果たしたこと】により破壊される。
SPD   :    フューチャー・ルーラー
【ドラグナーガール達と連携し、精神支配魔術】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【以降の動き方や使用ユーベルコード】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
WIZ   :    パラダルク・フューチャー
召喚したレベル×1体の【ドラグナーガール】に【ガルベリオン鋼の機械兵器とダンス技術】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アリス・フェアリィハート
アドリブ連携歓迎

私だって
平和的に事が済めばと
思います…

けど
貴方の行う儀式
それを
止めないといけないんです!

【WIZ】

味方と連携

翼で飛翔
【空中機動】【空中戦】で
囲まれぬ様
立回り

先制攻撃は
【第六感】【見切り】【早業】を総動員し
UCで
『虚無の竜巻』を
自身を覆う様発生
そのまま
ガールさん達に
突撃
UCをぶつけ突破する様に
対処

『全てを無に帰す虚無なら…』

先制対処後
UCを盾にしたり
ぶつけつつ
クイーンオブハートキーで
虚無の【属性攻撃】の
【全力魔法】や

【ハートのA(アリス)】も
展開
魔法【誘導弾】の【一斉発射】で攻撃

パラダルクさんを
攻撃しない様

敵の攻撃は
【第六感】【見切り】【残像】
【結界術】【オーラ防御】で
防御・回避


ヘスティア・イクテュス
『実験戦艦ガルベリオン』、そしてアンヘルとディアブロの名
逆にそれを出されて来ない、見逃すと思うのかしら?
異世界の碎輝を倒す、逆に言えば他の世界SSWにもこれを持ち込めるという事…
解放軍、ヘスティア・イクテュスがその野望の前にこの艦を沈めてあげるわ!

ティターニア全開【空中戦・機動】
空を飛んで回避しやすいよう…飛翔能力の経験値なら負けるつもりはない!
ダンス、幾ら回避能力を得ようと!

『ハッキング』!フェアリーサークル!
それを封じる手段を身に纏っていては…ね!

んじゃあ、お互いぶつけ合い倒させてもらうわよ!
ついでにパラダルクにもね!



「私だって、平和的に事が済めばと思います……」
 パラダルクの、退いて欲しいと言う提案に、表情を曇らせるアリス・フェアリィハート(不思議の国の天司姫アリス・f01939)。
 心優しい彼女としては、戦わずに済むならそれに越したことはない、が。
「けど、貴方の行う儀式。それを止めないといけないんです!」
「やれやれ。困ったな。僕も、この儀式を完遂しないといけないんだけどね」
 そんな言葉に、パラダルクの方は肩を竦め……困ったと言いつつも余裕綽々の態度を、睨みつけるのはヘスティア・イクテュス(SkyFish団船長・f04572)。
「この艦。そして、その少女達の名。逆にそれを出されて、見逃すと思うのかしら?」
 実験戦艦ガルベリオン。アンヘルホワイト、ディアブロブラック。それらは全て、銀河帝国との関係が深い。それはスペースシップワールドの出身であるヘスティアには、決して看過出来ない存在だ。
「僕は、碎輝を殺せればどうでも良いんだけどな……」
「それが、許せないと言うのよ!」
 異世界にいる碎輝の元に行けると言うなら、それは、異世界――彼女の故郷に、この艦を持ち込めると言う事。故郷を再び戦乱に陥れようなどと、許せる筈がない。
「解放軍、ヘスティア・イクテュスが、その野望の前に、この艦を沈めてあげるわ!」
「やれやれ、仕方ない。いけ、ドラグナーガール」
 そうして戦意を奮い立たせる猟兵達に対し、気怠げにそう告げるパラダルク。ガルベリオン鋼をその身に纏ったドラグナーガール達が、こちらへと飛びながら、砲撃を放って来る。
「全てを無に帰す虚無なら……!」
 その砲撃に対抗すべく、アリスが生み出すのは、虚無の竜巻だ。森羅万象、十の属性の全てを否定するその力が、長大な金の鍵から放たれた。砲撃を竜巻に呑み込んで消滅させ、そのままガール達をも巻き込もうとする竜巻。
 ガール達はそれをひらり、と回避しながら、さらなる砲撃を、今度はヘスティアへと放つが。
「飛翔能力の経験値なら、負けるつもりはない!」
 妖精の羽を象った、上下二対の白いジェットパック。それを巧みに操り、砲撃を回避するヘスティア。
 さらにAI端末を操ると、強力な電波をガールへ放つ。戦場を支配する、妖精女王の電子領域。
「回避能力を得ようと、それを封じる手段を身に纏っていては……ね!」
「……!?」
 電波は機械をハッキングし、ガールの動きを狂わせる。意思とは無関係に互いを砲撃させ、同士討ちを強いていく。
「んじゃあ、お互いぶつかり合いなさい……あなたにもね!」
「おや、困ったね」
 砲撃はパラダルクにも撃ち込まれ……自分に届くそれを、魅了して防ぐパラダルク。だが、その間に、アリスもガールめがけ、鍵を向けて。
「パラダルクさんが足止めされている……今のうちにっ!」
「……!!」
 同士討ちの命令に抵抗しているガールめがけ、さらなる虚無の魔弾を放っていく。ハートのジュエルにも同じ属性を纏わせ、ガールの持つ属性を削り取っていき。
「これで……儀式を阻止して見せます!」
「む……これは本当に困ったね」
 まだ儀式が停止するほどではないが、大きく阻害した事は間違いない。余裕を見せていたパラダルクが、少々本気で、眉を寄せる。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エルス・クロウディス
相変わらず――おっと。
何はともあれ、まぁ実際ほっとくわけにはいかないよな。
厄介極まるけど、さて……うん、一番使い慣れたので行くか。

使いこなす、か。
我ながら、【落袈勢】は単純な攻撃速度でいえば恐ろしく速い。
でもその性質上、初手に武器を投擲する必要があるし、途中で軌道を変えることも難しい。
だから、知っている相手に対しては<カウンター>の餌食になりやすい。

「こんなふうに」

使いこなすのと、性質を熟知するのは別の話。
こっちは相手の先行電流に便乗させてもらおう。
こんな使い方は初めてだけど、同じ性質なら利用大丈夫!

片手半剣、真頼でもって、相手の勢いを利用しての迎撃。
敵の攻撃を連続利用して、戦場を飛び回ろう!


ジェイミィ・ブラッディバック
かつて銀河帝国に関わった者として、その力を行使するのは見逃せません。
行けますね、WHITE KNIGHT。
「無論だ。私と同じ力をあのように行使するのは虫酸が走る」

WHITE KNIGHT、敵の精神支配魔術の有効範囲を算出してください。
「あぁ、攻撃の兆候を確認次第、スラスター推力全開で範囲外に退避しろ」

アウトレンジからドラグナーガールを狙います。WHITE KNIGHT、複製躯体(UCにより召喚)で支援を!
「敵攻撃範囲は随時知らせる。未来予測で敵の動きも見切らせてもらった。我ら2機の搭載武装全ての偏差射撃でドラグナーガールを撃ち落とすぞ! Show no mercy(生かして帰すな)!」



「かつて銀河帝国に関わった者として、その力を行使するのは見逃せません」
 パラダルクの左腕に腕を絡めるディアブロホワイトのドラグナーガールを、鋭く睨みつけるジェイミィ・ブラッディバック(脱サラの傭兵/開発コード[Michael]・f29697)。
「行けますね、WHITE KNIGHT」
『無論だ。私と同じ力をあのように行使するのは虫酸が走る』
 彼が呼びかけるのは、その力を持っていた白騎士から作り出した、事象予測AI。それは自分と同種の力に対し、不快さを露わにする。
 そんな強烈な敵意を受けても、パラダルクは平然としているが。
「力の出処はまあ、どうでも良いんだけどね」
「WHITE KNIGHT、敵の精神支配魔術の有効範囲を算出……むっ」
 そして放たれる精神魔術。その力は極めて強力で、事前に聞いていた通り、防ぐのは難しい。そのままこちらのユーベルコードを模倣して、ガール達に与えていくパラダルク。
「やれやれ……ほっとく訳には、いかないよな」
「……雷か。なんだか嫌な気分がするな」
 同様にエルス・クロウディス(昔日の残響・f11252)も、ユーベルコードをコピーされる。彼の使い慣れたユーベルコードの記憶から、雷属性を模倣して武器に纏うガール。
 パラダルクは雷に碎輝を想起したのか、眉を寄せるが……それとは関係なく、その武器が投じられた。
「なるほど。確かに、使いこなしちゃいるみたいだが」
 その投擲は、まるで横に墜ちる落雷のよう。エルスめがけて迫り……だが、雷自体は本命ではない。
 本命は、その直後。雷を追ってガール達が、エルスへと急接近して。
「――!」
 一瞬の、交錯。ガールとエルスの身体がすれ違い――そして直後、ガールの身体が、一文字に断ち切られた。
「けど、そいつはカウンターの餌食にはなりやすい……こんなふうに」
 その後からそう告げて、肩を竦めながら振り向くエルス。斬り捨てたガールはもう聞こえないが、別のガール達は、明らかに警戒を強める。 
「使いこなすのと、性質を熟知するのは別の話だろう?」
「そのようですね。WHITE KNIGHT、複製躯体で支援を!」
 そこに、アウトレンジからの射撃を放つジェイミィ。ユーベルコードで生み出した分身が未来を予測し、その攻撃の援護を行う。
 ガール達も当然、分身能力を複製し、未来を予測してくるが。
『我ら2機で、全ての敵を撃ち落とすぞ!』
 AIとの連携において、ジェイミィに勝る者はいない。ガールの予測をさらに予測し返して、素早く指示を送るWHITE KNIGHT。
 強力なビームライフルによる偏差射撃によって、ガール達を次々と撃墜していく。
『Show no mercy(生かして帰すな)!』
「ま、そういう事でね……こんな使い方は初めてだけど!」
 さらにエルスも相手の放つ雷をも利用し、それを乗り継ぐように高速移動を繰り返す。雷が迸る度、片手半剣の骸装を振るい……その度に、斬り捨てられるガール。
「ふぅむ。僕自身は無敵だが……六番目の猟兵も、なかなか厄介なものだね」
 刃が閃く度、ビームライフルが輝く度、数を減らしていくガール。パラダルクはその戦況に、その整った顔を顰めてみせる。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

七那原・望
正真正銘の規格外が出てきたのですね。
勝てる気がしない、ですけどやるべきことはやらないと。

全力魔法での強化で自身の限界を超え、第六感で敵の動きや攻撃、属性を見切ります。
こちらの攻撃が無効化や籠絡されかねない中で遠距離戦は仕掛けたくないので接近戦を。
回避出来る攻撃はとにかく回避。出来なさそうな攻撃はその攻撃に対して相性の良い属性を付与した結界術を高速詠唱で展開したり、スタッカートやプレスト等で防いで凌ぎます。

基本は3分が経過するまで時間稼ぎ。
ただ、ずっと10人を相手するのも大変なので仕掛けられるタイミングで咄嗟の一撃の早業で絶・蘇威禍割を叩き込んでドラグナーガールの数を減らしましょう。


天宮・紫苑
倒すよりも時間を稼ぐのを目的に逃げ隠れ・味方猟兵への支援を優先で行動します。
「持久戦は得意なんです」

戦闘方針は時間切れでの自壊を目指します。
あえて姿を見せて、相手が強化されしだい、UC【黒影剣・気魄】を使用して姿を隠します。
あとは、逃げて隠れて、隙を見つけては攻撃して、姿を隠して隠れます。
どこかに居る、という警戒状態を維持させ続けて3分をしのぎます。
「鬼ごっこと行きましょうか」

もしも、姿を隠した私を感知出来るようなら、
逃げ隠れではなく、UCの生命力を奪う力で相手を消耗させる方向で動きます。
武器の間合いを最大限使い、距離を取りながら戦います。
「何にしても時間まで耐えてみせます」



「正真正銘の規格外が出てきたのですね……」
 パラダルクの持つ圧倒的な力を感じ取り、隠しきれぬ緊張を滲ませる七那原・望(封印されし果実・f04836)。
「ああ、僕は無敵だ。諦めて他を当たってくれると嬉しいんだけど」
「……いいえ、やるべき事はやらないと」
 だが、パラダルクのそんな言葉に対しては、しっかりと首を振り突っぱねる。それを聞いた相手は肩を竦めると、10体のドラグナーガールを差し向けて来た。
「なら仕方ない……さあ、お前達の可能性で、彼らを蹴散らして来い」
「っ……!!」
 ガール達は自身の可能性を浪費して、限界を越えた攻撃を繰り出して来た。それに対して望もまた、魔力によって限界を越える。
「恐ろしい、力です……けれどっ……!」
 視覚を封印される代わりに研ぎ澄ませた、第六感。それを全開にして相手の攻撃を予測し、回避を繰り返す望。
 パラダルクの介入を嫌い、至近距離での戦いを挑めば、致死の一撃が何度も迫る。それを必死に回避して、あるいは結界や聖剣、機械掌で受け止めて。
 肉体は傷つかないが、精神が削り取られるような、限界を越えた戦いを続けていく。
「なるほど、恐ろしい強さですね」
 それを観察して呟くのは、天宮・紫苑(人間の魔剣士・f35977)。当然彼女にも、10体のガール達が差し向けられている。
「持久戦は得意なんです」
 闇を纏う事で姿を消し、その苛烈な攻撃から隠れる紫苑。とはいえ、ただ隠れているだけでは、その10体が仲間へと向かうだけ。
 そのため、敢えて姿を見せて、闇を放って斬りかかる。当然ガールが反撃してくるが、即座に、姿を隠し直して。
「鬼ごっこと行きましょうか」
 隠れて、姿を現して、攻撃して、隠れて。それを繰り返して、時間を稼ぐ紫苑。隠れていれば、相手はこちらを知覚出来ない……が、その状況でも、いそうな場所を全て焼き払えるだけの攻撃を持っている。
 決して安全な鬼ごっこではない。だが、そんな事は元より、覚悟の上。幸いにして狙いは甘いので、回避しながら逃げ回る。
「何にしても時間まで耐えてみせます……さあ、こっちですよ」
「――!」
 自分を狙う相手だけではなく、望を狙うガールの近くでも、ちらり、と姿を現す紫苑。突然現れた彼女に、ガールは一瞬、注意を取られた。
「……今です」
「――!?」
 その隙を逃さず、望が繰り出す神速の一閃。それがガールを斬り裂けば……後を追うように、概念の剣閃が傷口を開き、両断する。
 攻撃後の隙は、紫苑が闇を放つ事で埋め……彼女自身は、再び闇に消えて。
「1体減るだけで、大分楽になりますね……」
 その後も紫苑が注意を引いて望が仕留める連携で、慎重に、数を減らしていく2人。もちろん、そんな攻撃が出来るチャンスはそう多くない。
 だが、それで構わない。数を減らすのは敵の猛攻を凌ぎやすくするため。
「さて……時間切れです」
「――――」
 そうして、3分が経過した。姿を現した紫苑が告げると動じ、可能性を使い捨てられたガールは、自壊し、崩れ落ちていく。
「全く……1人も道連れに出来ないとは」
 そんなガール達を一瞥すると、肩を竦め、ため息を零すパラダルク。
 儀式の規模がまた、小さくなっていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

露木・鬼燈
ふむふむ、大体わかったですよ
これを破壊するのはムリ!
正確には10体を3分以内にはできない
それなら最初から倒すことは考えずに耐える
このほうがムダがないのです
<隠忍の見えざる手>で魔術を防いで耐えるですよ
無属性だと出力差でヤバかったけどね
属性がついているので対処は比較的簡単…たぶん
魔術攻撃を五行に当てはめて相剋すればいいっぽい
出力差は相生でブーストを掛けることで埋めればいい
念動手も12本あるしたぶんイケルイケル!
例え完璧に防ぐことができなくてもある程度相殺できる
即死さえなければ自己治癒で戦闘続行できる
3分耐えるだけなら多少の無理はきくからね


夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
『勝てない相手』故に、得られる物も有りますので。

『FIS』の瞬間移動で壁際に移動し攻撃の来る方向を制限、『FBS』『FSS』を牽制の為最前列に配置、『FMS』のバリアと『FGS』の重力壁、『FIS』と『FAS』の障壁に『FXS』の結界を積層展開しますぅ。
相手の強さ故破られるのは想定済、性質の違う多重の守りを破る為に必要な手数と時間を利用し【UC】発動まで凌ぎますねぇ。

そして【月衣奏】を発動、全身を『女神の鏡』に変換しますぅ。
これで防げないのは『肥大化系状態異常』のみ、彼女達の攻撃は全て『吸収&反射』可能ですから、仕掛けてくれば自滅、仕掛けなければ時間切れを誘えますので。


月杜・屠
アドリブ歓迎よ。

数には数であたるのがよいわね。
UC【くのいち口寄せの術】でくのいち忍群を喚び出して、頭領たるわたしの指揮で意思を統一、ドラグナーガールに各個撃破で攻撃させるわ。
わたしに向かってくるドラグナーガールがいれば、【残像】で翻弄しつつ二本の忍者刀【鬼切兼定、血飛沫丸】で斬り捨てるわね。



「ふむふむ、大体わかったですよ……これを破壊するのはムリ!」
「勝てない事を理解したら、帰ってくれると嬉しいんだけどね」
 可能性を消費しながら襲いかかってくるドラグナーガール達の性能を観察し、納得したように頷く露木・鬼燈(竜喰・f01316)。
 聞きつけたパラダルクは、笑みを浮かべたまま、そんな言葉を向けて来た。
「いや、正確には……10体を3分以内にはできない、なのですよ!」
 だが、それは否定して首を横に振り、周囲に浮かべるのは念動手。属性を纏ったその手を展開し、ガール達の攻撃を受け止めていく。
「属性が有るなら、五行の相剋を利用すれば防げるのです! ……たぶん!」
 まあ、相手は五行より多い十属性だし、そもそも手数が多いので、それらを全て相剋するのは容易ではないが。巧みに、懸命に手を操り、防いでいく。
「3分耐えるだけと分かってるなら、多少の無理は効くからね!」
「やれやれ……僕は無敵だって言うのに。しつこいなぁ」
 多少の苛立ちと共に、眉を寄せるパラダルク。さっさと敵を倒せ、とばかりに、ガール達を見回していく。
 その視線を受け、攻撃の苛烈さを増すガール達。もちろんその攻撃は、他の猟兵にも降り注ぐ。
「『勝てない相手』故に、得られる物も有りますので?」
 それを、女神から賜った数多の祭器で防いでいくのは、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)。壁際を背にする事で攻撃を制限しつつ、幾重にも張った障壁で、ガールの攻撃を防いでいく。
「ふぅん、何やら頑張るねぇ」
 とはいえ、敵の攻撃は苛烈だ。戦輪とビームシールドは容易くかち割られ、バリアと重力壁にも、火力の飽和が降り注ぐ。
 障壁に、時空間遮断の結界に……積層展開した数多の防御も、十の属性を使い分けて突破してくるガール達。
 何より、相手の強さが尋常ではない。暴力的な攻撃の嵐が、次々と防御を剥ぎ取り、るこるに迫る。
「でも、それで3分持つのかい?」
「破られるのは、想定済ですぅ」
 それでも、時間は稼いだ。その間に女神に祈りを捧げたるこるは、全身を、女神の鏡に変えていく。その身体で、防御を抜けて来た攻撃を受け止めて。すると鏡は、ガールの姿を映し出す。
「――!?」
 吸収、のち、反撃。女神の権能をもって、まるごとガールへ返していくるこる。自分の攻撃をまともに喰らったガールの一体が、吹き飛んでいく。
「これで、彼女達の攻撃は防げますぅ」
「ふむ?」
 そんな反射に対して、さしたる驚きもなく首を傾げるパラダルク。ガール達は一斉に、反射される事を厭わず、るこるへの攻撃を継続する。
「じゃあそのユーベルコードだけで、この子達の攻撃を、全て吸収しきれるのかな?」
「試してみましょうかねぇ?」
 降り注ぎ、そして反射される苛烈な攻撃。数を減らしながらも、攻撃を絶やさないガール達。まるで根比べのような攻防が続く。
「数には数で当たるのがよいわね」
 そちらで足を止めての打ち合いが続く一方、高速での戦いを展開するのは月杜・屠(滅殺忍・f01931)。敵の数を倍以上に上回るくのいち達を呼び寄せ、ガール達に攻撃を仕掛けさせる。
「各個撃破を仕掛けなさい!」
「やれやれ、大分甘く見られているようで、少々困るなぁ」
 その戦闘に、肩を竦めるパラダルク。こちらが数で押すならば、あちらは質で押してくる。十属性の強化された攻撃が、くノ一軍団を迎え撃ち、撃ち落としにかかって来て。
「っ……防御をっ!」
 その質に対して今度は、連携をもって当たる屠。頭領である彼女の命の元、くノ一達の意思を統一させる。
 まるでひとつの生き物のように動き、ガールの攻撃を防ぐくノ一達。一方でガールは連携など取らず、ただ飽和する火力をもって、くノ一の数を削ってくる。
「――!!」
「強い……でも、速さならばっ!」
 相手がくノ一の守りを突破してくれば、咄嗟の動きで回避を図る。両手に構えた忍者刀で、その攻撃を受け流す屠。
 まともに喰らえば、消し飛ばされそうな程の苛烈な攻撃。それを残像を使って撹乱し、凌いでいって。
「全く、手間取るなぁ……そろそろ消えてくれないかな?」
「そうですね、そろそろなのです」
 なかなかこちらを仕留められない事に、苛立ちを露わにするパラダルク。だがそれに対して鬼燈が告げると共に……ガールの動きが停止する。
「む……」
「確かに、まともに勝つのは難しかったですが……これで、3分なのですよ」
 そうして可能性を使い果たし、消滅していくガール達。鬼燈の方も多少の傷を受けはしたが、ナノマシンで治癒出来る程度。
「時間制限があるのなら、どうとでもなるのです!」
「やれやれ……参ったな」
 そうして手勢を失ったパラダルクは、苛立ちを露わに後ろ頭をかきむしる。そして深い溜息を漏らすと、猟兵達を見回した。
「少々侮っていたらしい。まあ礼を言うよ。このまま碎輝に挑むのは危険だ、と言う事が分かったからね」
 そして背を向けると、白黒のドラグナーガールを侍らせ、悠然とした足取りでその場を立ち去っていく。その背中は、隙だらけに見えるが――攻撃すれば、こちらの攻撃でドラグナーガールを生み出されるだけだ。それほどの強大な力が、目の前の男に宿っている。
「では、僕は帰るよ。また出会わない事を願っているよ、六番目の猟兵達」
 そうしてパラダルクは、ガルベリオンを立ち去っていく。その言葉とはいずれ、また出会う事になるだろう――そんな予感を、残しながら。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年05月15日


挿絵イラスト