7thKING WAR㉓〜若き過去の黒
「わざわざご苦労な事だ、六番目の猟兵よ」
呆れとある種の感嘆を交えた声が『実験戦艦ガルベリオン』……『銀河帝国攻略戦』にて登場した『実験戦艦ガルべリオン』と同一艦と見られる戦艦。
そこで召喚魔王『パラダルク』は予知越しにグリモア猟兵と猟兵に対して呟く。
「何を驚く、あの『ブックドミネーター』や『プレジデント』に出来た事ならば私に出来ないはずが無い……いや、流石に『そこ』が『何なのか』は分からぬがな」
どうやら『グリモアベース』の存在には意識や思考が回っていないものの、グリモア猟兵の予知を感じ取ったようだ。
そこで彼……若き『パラダルク』は『六番目の猟兵』に告げる。
「ここは行き止まりだ、他をあたれ。何故ならば、私は『■■■■・■■■』たる『魔王パラダルク』。故にお前達が私に勝つことは不可能だ」
断じて傲慢な思い込みではない。
彼にはそれだけの実力が備わっている……最低でも、あの『書家の王』に匹敵する力が。
「森羅万象……水・光・土・火・樹・薬・風・毒・氷・闇の十属性に纏わる全てを、ドラグナーガールに変える……それが私の能力。武器も、ユーベルコードも、呼吸する空気さえも、全て『私』のものにできる」
究極の変換能力だと断じて良い。
「だが私には、失われた記憶の中に、苦い敗北の傷痕を持つ。私はかつて、『成長する敵』によって殺されたらしい。故に私は、成長を打ち破るふたつの属性を探し求め、それを獲得した」
其れこそ過去属性の『アンヘルブラック』と未来属性『ディアブロホワイト』のドラグナーガール。
時間を操り、成長をも封じるその力は――
「そう、『無敵』。故に再度告げる。ここは行き止まりだ、他をあたれ……私は忙しい。ガチデビルの事等もどうでもいい。邪魔さえしなければ貴様らの邪魔もせん」
「そうはいきません。竜神親分様は我々の味方、なのですから」
フレスベルク・メリアグレース(メリアグレース第十六代教皇にして神子代理・f32263)は真剣な顔持ちでグリモアベースに集った猟兵へと今回の敵に関して説明を行う。
「かの姿――『アンヘルブラック』の姿では『ドラグナーガール』を介した過去属性の操作を行います」
其れは何という強きユーベルコード。
あの黒騎士と交戦経験がある猟兵に至っては強い頭痛を起こしている者もいた。
「非常に強力なオブリビオン……故に絶対先制攻撃権の対策は『必須』となります」
そうしなければ必ず苦戦する事だろう。
だが、他にも策はあるようだ。
「彼の背後で「儀式の舞」を踊るドラグナーガール達を倒し、儀式を阻止する事でも戦場制圧とはなります。つまりは『倒さなくても勝てる』という事です」
今回のパラダルクというオブリビオンの強さは常軌を逸している。
故にドラグナーガールを狙った戦法に専念しても良いだろう。
「判断は戦場に赴いた皆様にお任せします……あくまで召喚魔王を倒すのは『ガチデビル』と交戦する為です」
故にここでパラダルクを倒さずに儀式を破壊するだけでも戦場を制圧する事になるなら、それでも構わないのだ。
「ですが……皆様の心なら、不可能ではないと信じています」
フレスベルクはそう締めくくり、猟兵達をパラダルクの座す『実験戦艦ガルべリオン』へと転移させていく――
黒代朝希
いやそれは反則やろ。
勝つけれど!
勝って見せるけど!
ですが、これだけは言っておきます。
――(しかしパラダルクは、戦力を0にしても完全な撃破は難しいようです)、との事です。
プレイングボーナス……敵の先制攻撃ユーベルコードに対処する(しない限り必ず苦戦か失敗になる)/踊るドラグナーガール達を倒す。
それでは、皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしています。
第1章 ボス戦
『召喚魔王『パラダルク』アンヘルブラック』
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POW : パスト・ガールズ
レベルm半径内を【ドラグナーガールの大軍】で覆い、[ドラグナーガールの大軍]に触れた敵から【ユーベルコードの使い方の記憶】を吸収する。
SPD : リピートコード
【戦場内のドラグナーガールのいずれか】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、戦場内のドラグナーガールのいずれかから何度でも発動できる。
WIZ : パラダルク・パラダイム
【水光土火樹薬風毒氷闇の十属性】によって【ドラグナーガールの軍勢】を発生させ、自身からレベルm半径内の味方全員の負傷を回復し、再行動させる。
イラスト:モツ煮缶
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ルイ・エルドレッド
「でた……これだから素人は」
『属性を盛れば勝てるト? クックック……』
ドラグナーガールの軍勢が襲い来る中、ルイは自らに宿る力【世界浸食ソフト『OPUS』】を使い、自らを【ハッキング】。移動速度を極端に上げる事で攻撃を回避していく。全ての属性攻撃に対する対処法は別のゲームで会得済み。【戦闘知識】が役に立つ。
「なら見せてやる。一瞬だ」
そのセリフの瞬間、ルイの姿が消える。UCで自らに全ての上位互換エフェクト[武神化、神速化、弱点特攻]を付与。中でも弱点特攻は敵に弱点ダメージを与える効果。相手が十種類の属性があろうと関係ない。
「“理不尽”に関して、負けるつもりないよ」
そう敵を見定めながら呟いて
「でた……これだから素人は」
『属性を盛れば勝てるト? クックック……』
パラダルクの能力をそう安易だと断じるのはルイ・エルドレッド(隠しボス・f36867)とその相棒。
ドラグナーガールの軍勢が襲い来る中、ルイは自らに宿る力【世界浸食ソフト『OPUS』】を使い、自らをハッキング――バーチャルキャラクターとして自身を構成する『プログラム』そのものを書き換え、自身に高速移動能力を付与していく。
「単純故に強力だろう?」
移動速度を極端に上げる事でドラグナーガールによる攻撃を回避していくルイと相棒。
パラダルクはユーベルコードの効果でドラグナーガールを再行動させていくが、その間にも更に自身のプログラムを書き換えたルイは速度を上げていく。
「電脳故に物質的な限界はない、か。確かに単純な理屈だ」
舌打ちすら典雅に行いながらパラダルクはドラグナーガールを一旦後方に下げ、態勢を整えていく。
その状況を好機とみたルイ達は、端的に告げる。
「なら見せてやる。一瞬だ」
――『実効支配の間合い(ドミネーションエリア)』、展開。
ルイが様々なエフェクトを自在に付与できる世界となった『実験戦艦ガルべリオン』。
自身に武神化、神速化、弱点特攻等のバフを付与したルイは中でも弱点特攻を重点的に付与していく。
「敵に弱点ダメージを与える効果。相手が十種類の属性があろうと関係ない」
「愚問だな、私が十属性以外も扱えぬとでも思ったのか?」
『じゃあ、雷もか?』
その相棒の言葉にパラダルクは顔を強張らせ、すぐさまドラグナーガールを嗾けていく。
その感情の揺れを見切った彼らはドラグナーガールを『雷撃弱点化』のデバフを付与し、すぐさま電撃のエフェクトで撃破していく。
「“理不尽”に関して、負けるつもりないよ」
パラダルクを見定めるように呟き、ルイはパラダルク本人へ電撃を一撃見舞うのであった――
大成功
🔵🔵🔵
鍋島・小百合子
POW重視
連携アドリブ可
女を侍らせては余裕を見せつけるとはなんともけったいな奴じゃ
一手だけでも食らわせてもらうぞ
先ずは先制攻撃への対処
彼奴の侍らせる女の軍勢に囲まれようとも残像を用いて撹乱、
それらに向け矢劇薬を含ませた毒矢を長弓に番いて射ていく(範囲攻撃、スナイパー、制圧射撃、毒使い、マヒ攻撃、継続ダメージ併用)
攻撃に対しては薙刀で武器受け防御しつつ耐え凌いでいく
先制攻撃を越えればUC「亡霊召喚法」発動
先制攻撃で受けた傷を糧に女武者の亡霊を呼び出し、軍勢並びに侍らせている女に斬りかかっていく
わらわと亡霊の力を合わせて等しく滅びを与えてくれるわ!
「女を侍らせては余裕を見せつけるとはなんともけったいな奴じゃ、一手だけでも食らわせてもらうぞ」
憤慨した様子で鍋島・小百合子(朱舞の女丈夫・f04799)は先制攻撃への対処、パラダルクの侍らせる女の軍勢に囲まれる前に残像を用いて攪乱。
それによって生じた混乱の中で矢劇薬を含ませた毒矢を長弓に番い、放っていく。
「――撃ち落とされるがよい!」
複数の技能を複合させ、卓越した弓矢による射撃をドラグナーガールに放っていく小百合子。
その上で接近してきたドラグナーガールに対しては薙刀で武器受けを行い、ユーベルコードのコピーを行わせない様立ち振る舞っていく。
「して、先制攻撃は終わりじゃな?」
ならばと言わんばかりに小百合子の方は『亡霊召喚法(シシテナオモチュウヲツクセシモノタチ)』を発動。
先制攻撃で受けた傷を糧に女武者の亡霊を呼び出し、ドラグナーガールの軍勢に差し向けていく。
「(彼奴らそのものがゆーべるこーどの複製の媒体である以上、短期決戦を挑む!)」
即座に地面を蹴り、カクリヨファンタズムの竜神親分を見つけ出す『儀式』を執り行う為舞を披露しているドラグナーガールへと小百合子は長刀を容赦なく振るう。
ポトリ、と踊っていたドラグナーガールの首が椿の様に落ちる。
その様子を見ていたパラダルクは、何の感慨もなく小百合子に告げる。
「酷い事するね、君」
「女子の姿をした眷属が屠られてその言葉か……!!」
その冷酷極まりない初老のパラダルクの軽薄さに怒りが湧きおこるも、小百合子は戦術眼を濁らせない。
即座に後退し、パラダルクと距離を取ってグリモアベースに連絡を取る。
そうして転移で撤退する際、女武者は宣言する。
「いつか、わらわと亡霊の力を合わせて……貴様に眷属と等しく滅びを与えてくれるわ!」
裂帛の怒りを込めた台詞が、実験戦艦の中に響く……
大成功
🔵🔵🔵
フェリクス・フォルクエイン
連携歓迎
「まずはこれを耐えないとどうにもなりませんよね、エミリア」
愛馬に跨り、空中戦。先制攻撃はオーラで身を守りつつ進行方向や速度を変えるフェイントを入れながら攻撃を野生の勘も頼りに見切って躱してゆきます
「何とかなりましたか、なら」
先制攻撃を乗り切ったならUCで変身。エミリアにもサキュバス形態をとってもらい、踊るドラグナーガール達の元に向かったのち魅了で同士討ちを誘発させながらエミリアと協力しつつ攻撃してゆく
「魅了の使い手に魅了で張り合うって普通なら勝てる気しないんですけどね」
だからこそ虚を突けると信じて
「一応言っておきますけど、僕は男ですからね?」
戦いの中で鱗など何か入手できそうなら回収する
「まずはこれを耐えないとどうにもなりませんよね、エミリア」
パラダルクのふざけているように見えて反則極まりないユーベルコードを思い返して半眼になりながらフェリクス・フォルクエイン(人間の天馬聖騎士・f00171)は騎乗用の天馬(ペガサス)たるエミリアに跨り、ドラグナーガールの軍勢相手に空中戦を挑んでいく。
「……だいぶ、きついですが……触れたら一瞬でアウト、というようなユーベルコードではありませんでしたからね……!」
ドラグナーガールの軍勢によって少なくない手傷を負いながらも、オーラで身を守りつつ進行方向や速度を変えるフェイントを入れながら先制攻撃を回避していくフェリクス。
野生の観も使い迫ってきたドラグナーガールの攻撃を見切り、反撃として砲撃を食らわせていく聖騎士は、やがて本格的に反撃を開始していく。
「さて、こちらもユーベルコードを使いますか」
――『渚のプリンセス』
変身系ユーベルコードを発動させたフェリクス。
その効果は――
「エミリア、サキュバス形態を」
踊るドラグナーガール達の元に向かったのち……フェリクスは変身して得た魅了の力でドラグナーガールを同士討ちさせていく。
……なんか、『見た敵が魅了され同士討ちする女性用水着姿』を身に纏った姿で。
「魅了の使い手に魅了で張り合うって普通なら勝てる気しないんですけどね……いえ、だからこそ虚を突けると思ったのですが」
実際、パラダルクは本格的に猟兵と交戦はしていない。
故に替えの利く手駒であるドラグナーガールの軍勢がフェリクスに魅了されても特に意を介した様子は無く、上手くフェリクスの狙いは刺さったのだが……
「一応言っておきますけど、僕は男ですからね?」
ドラグナーガールの同士討ちの方向が舞を踊るドラグナーガールも巻き込んだのを確認したフェリクスは、撤退する前に端的に何かを探そうとした。
「……鱗、は流石にないか」
そんな言葉を残すと同時、グリモア猟兵の転移で聖騎士の青年は実験戦艦から撤退したのだった。
大成功
🔵🔵🔵
カシム・ディーン
キャバリア搭乗
「人相手に珍しいねご主人サマ?」
…これも作戦ですよ
…お前帝竜だな?
砕輝同様に
帝竜眼がお前を見ています(ぎらり
【情報収集・視力・戦闘知識】
ドラグナーガールとパラダルクの立ち位置
突破口と踊ってるのも捕捉
【属性攻撃・迷彩】
光水属性を機体に付与
光学迷彩で存在を隠し
対SPD
UC自体が対策
此奴はメルシー自体に発動するんでな
「ドスケベドラゴン君はメルシーのご主人サマじゃないしねー☆」
【弾幕・念動力・空中戦】
空中を多角的に動き回りながら踊る竜娘達を蹂躙
【二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み】
そして鎌剣で薙ぎ払いパラダルクにも襲い掛かり
眼球強奪を狙う!
中々おもしれー能力だ
だから…僕に寄越せ
「……お前帝竜だな?少なくとも『ドラゴン』だ」
そう帝竜眼を以てカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)はパラダルクを見据える。
「これがキャバリアとやらか、特注品を超えた代物のようだが……それではこの私を超えられん」
「なんか失礼な事を言うね☆メルシーは神様ダゾ」
「神……」
そのメルシーの言葉に、何故かパラダルクは笑い出す。
それも、嘲笑と苦笑の嗤いだ。
「……何がおかしーですか」
「いや、何……単純な話だ」
――私は、神を超えた存在だ。
そのパラダルクの言葉と同時、戦場内にドラグナーガールが満ち溢れる。
「ご主人様!」
「ああ、あれに一掠りでもしたらヤバイ!」
瞬時にドラグナーガールとパラダルクの立ち位置、突破口と踊ってるのも捕捉したカシムは光学迷彩を用いてドラグナーガールにメルシーを触れられない様精神を集中させて操縦桿を握っていく。
「ドスケベドラゴン君はメルシーのご主人サマじゃないしねー☆」
「ぬかせ、私に魅了できぬ事象など存在しない」
あるとすれば、超絶の速度による回避か歴史改竄……あるいは無限の成長。
いずれにせよ一番目は先制攻撃をしのぎ切ると同時に発動した高速機動ユーベルコード『神速戦闘機構『速足で駆ける者』(ブーツオブヘルメース)』で何とか勝負の土台には今の所立っている。
「中々おもしれー能力だ。だから……僕に寄越せ」
「出来るはず等ない」
カシムを睨みつけると同時、その魔術盗賊の『存在』が『享楽』に満ちていく。
「ご主人様!」
「あ、ああ!」
しかしカシムの体から雷電が迸ると同時、その『享楽』の力は『成長』によって排出される。
「……やはり、繋がっているか……」
生半可な殺意でないその憎悪をどこかしらに向けるパラダルク……
ふと、眦に何か違和感があると思ったら、其れは掠り傷であった。
「……眼球を奪わなくとも、血肉の一欠けらでも得られるなら出来るのか?」
ドラグナーガールを切り刻み転移で撤退していったサイキックキャバリアとその主に、魅了の使い手は興味を寄せるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
荒谷・つかさ
●POW対抗
邪魔さえしなければ邪魔しない、って……いや、文字通り邪魔なんだけど。
やれやれ、力ずくで退かすしかないみたいね。
召喚されたガール軍団及び儀式中ガールズに対し、持ち前の「怪力」で正面から格闘戦を仕掛ける
殴り、蹴り、締め上げ、叩きつけ、投げ飛ばし等々手段は選ばない
強いて言うなら「ユーベルコードは使わない」
記憶を奪われて使えなくなるのが判ってるんだから、最初からそれに頼る事無く戦えればいいだけのこと
そして私の「怪力」は生半可なユーベルコードによる怪力を凌駕するパワーがある
つまりコードを使わずとも、戦闘力で後れは取らないわ
実質死に能力で数だけ多い相手なら尚更ね
お前達には筋肉が足りないのよ!
「邪魔さえしなければ邪魔しない、って……いや、文字通り邪魔なんだけど」
「それはこちらも同じだ。私は仇敵の居場所を見つけるのに忙しい、素直に下がれば背中は撃たん」
「やれやれ、力ずくで退かすしかないみたいね」
「その言葉、貴様にそっくり返そう」
パラダルクと対峙した荒谷・つかさ(逸鬼闘閃・f02032)は、目の前の男が呼び出したドラグナーガールの軍勢を持ち前の「怪力」で正面から格闘戦を仕掛けて対処していく。
パラダルクはその様子をブランデーで喉を潤しながら見分していくが……妙な事に気が付く。
「……ユーベルコードを使えなくなったにしては、迷いなく戦えているな」
彼女は先制攻撃によってユーベルコードの使い方の記憶を奪われている。
しかし、つかさは迷いなくドラグナーガールに挑みかかり――細切れにしていくではないか。
「何……?」
訝しりながらもパラダルクは『警戒心』を抱く。
しかし、その時点で彼はつかさの策に嵌っていたのだ。
「お前達には筋肉が足りないのよ!」
「ゴフッ!?」
飛び出てきたつかさの蹴りを胴体に食らい、少しの血反吐を吐くパラダルク。
その直後につかさはグリモア猟兵の転移によって実験戦艦から退去。
後に残されていたのは数の減った舞を踊るドラグナーガールとパラダルクのみ。
「何か、おかしかった……しかし何が変なのだ?」
そう思案に暮れるパラダルクだったが、結局つかさの張った『策』によって『疑念』という僅かだが確かに存在する枷がここで嵌る事になる。
――ユーベルコードを使わない。
つかさの「怪力」は生半可なユーベルコードによる怪力を凌駕するパワーがある。
彼女は技能を『怪力』一辺倒に割り振った膂力に特化した猟兵。
それを以て、パラダルクを攪乱したのであった。
大成功
🔵🔵🔵
テラ・ウィンディア
…そうか
その能力を使うのか
それなら…
【戦闘知識】
ドラグナーガールの軍勢の陣形の把握
パラダルクの戦い方も他の依頼の記録も含めて解析
あんたが過去を操るというならおれもまたこれで挑むのみだ
対POW
【属性攻撃・オーラ防御】
炎のオーラを纏い
【見切り・第六感・残像・空中機動】
残像を残し飛び回りながら軍勢との接触を避けつつ
【弾幕・重量攻撃・貫通攻撃】
ガンドライド
ドリルビット
展開
重力弾の弾幕で動きを鈍らせドリル攻撃で踊る敵を粉砕!
【二回攻撃・切断・早業】
剣と太刀での連続斬撃
更に三呪剣展開
娘ごと切り刻み続け
斬撃は全て心に刻み
斬撃濃度と共にパラダルクの立ち位置も把握
彼が巻き込めるなら
消えざる過去の痛み発動!!
「……そうか。その能力を使うのか」
そう静かな声で、テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)はパラダルクを見つめた。
腹を抑えながら彼は最後の猟兵を見つけ、即座にドラグナーガールの軍勢を嗾けていく。
「あんたが過去を操るというなら……おれもまたこれで挑むのみだ」
炎のオーラを纏い、ドラグナーガールが迂闊に触れられない様高温状態となって先制攻撃を凌いでいくテラ。
パラダルクは容赦なくユーベルコードを振るい、テラを戦闘不能に追い込もうとするが……彼女は見事先制攻撃を凌ぎ切った。
「更に三呪剣展開。娘ごと切り刻み続け、斬撃は全て心に刻め」
「成程……黒騎士の力か」
そんなものを猟兵は獲得しているのかという言葉を呟き、再度パラダルクはドラグナーガールを嗾けていく。
テラは三呪剣で向かってくるドラグナーガールの軍勢を三呪剣を放つ事で殲滅し、パラダルクに視線を向ける。
「これは我が悔恨、我が無念、そしておれが知る恐るべき刃だ」
詠唱の内容にパラダルクは眉を顰めながらも、何が来てもいい様に魅了の力を使う――
と同時、
彼の首が飛んだ。
「……何?」
何が起きた?、いやまだ問題はない。しかしなぜ?
というような感情がパラダルクの胸を占める中……享楽の力を極めた男は『ソレ』を目撃する。
「……ああ、そういう事か」
そして、納得した。
――虚空から現れる『空間に刻まれた斬撃』、その再現を前に。
「とくと味わえ――『悔恨「消えざる過去の痛み」(キエザルカコノヤイバ)』」
テラにとって原初の痛み、それを再現したユーベルコードを前にパラダルクは――
「……まぁ、良い。今の私は『死んでもやり直せる』……『そうでなかった生前』のアレに比べれば、大したことはない」
そう呟き、自身に言い聞かせるようにパラダルクは一旦消滅した。
大成功
🔵🔵🔵