7thKING WAR⑳〜ペンギン氷河アスレチック!!
「お〜っほっほっほっ! ようやくわたくしの出番ですわね。さあ、絶滅悪魔集団よ出てらっしゃい!!」
アイスエイジクイーンが纏う氷の自動鎧『絶晶』の封印が解け、閉じ込められていたブギーモンスターが飛び出した。
彼らは自分たちが最も力を発揮できる地形に周囲を変えてしまう。即ち南極、即ち氷河。氷山は滑り台となって彼らを撃ち出し、流氷の足場は不安定で敵を冷たい海に落とすには効果的だ。
「この状況でわたくしたちに勝てますかしらね? お~っほっほっほっ! 無理に決まってますわ、いくら猟兵と言えども氷河の前に為す術などあるはずがございませんもの!!」
「聞いているだけで震えてきますわね……シューニャ、南極へは行ったことがありませんの。とても、とーっても寒いのでしょう?」
黒弗・シューニャ(零・f23640)は自分の両腕を擦りながら説明を始める。
「西のラスボス『アイスエイジクイーン』と彼女の氷鎧に閉じ込められていた絶滅悪魔集団との戦いになりますわ。これらは布を被ったペンギンの悪魔たちで、周囲の地形を氷河に変えて利用する能力を持っておりますの」
戦場が南極とあらば、ペンギン型の悪魔にとってはホームグラウンドそのものである。氷山から滑り落ちた勢いを利用しての突撃やかまくらに潜って敵の攻撃を躱す防御。足元は流氷となって少しバランスを崩すだけで冷たい海へ真っ逆さまだ。
「こう見えて絶滅悪魔軍団は極めて強大な敵ですわ! ならばこちらも地形を利用して彼らの猛攻を躱し、アイスエイジクイーンを倒すことに集中いたしましょう」
アイスエイジクイーンはその名の通り『氷河期魔法』によって支配地を拡大してきたラスボスだ。白羽の矢を立てられた候補者である彼女を倒せば代わりに猟兵側が『暫定候補者』となり、戦争終了までガチデビルは7thKINGになることができなくなる。
「ここで勝てば戦局は大きく変わりますわ。皆さまのご活躍に期待しておりますの!」
ツヅキ
プレイング受付期間:👑の数だけ🔵が獲得され、システム的に締め切られるまで。
●第1章
アイスエイジクイーンは絶滅悪魔軍団である『ペンギンのブギーモンスター』を解き放ち、周囲を氷河のアスレチック地帯に変えてしまいます。こちらもうまく地形を利用し、猛攻をかいくぐってアイスエイジクイーンに迫りましょう。
プレイングボーナス……絶滅悪魔軍団の猛攻をかわす。
第1章 ボス戦
『西のラスボス『アイスエイジクイーン』解』
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POW : 氷河期召喚術『ジュデッカ』
レベル×1体の【絶滅悪魔軍】を召喚する。[絶滅悪魔軍]は【氷】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD : 氷河期魔法『アイスエイジ』
戦場全体に【悪魔も凍てつく氷河期の寒波と吹雪】を発生させる。敵にはダメージを、味方には【量産型「絶晶」の装着】による攻撃力と防御力の強化を与える。
WIZ : 合体氷河期魔法『ディノホロボシータ』
自身と仲間達の【放つ、氷属性の攻撃魔法】が合体する。[放つ、氷属性の攻撃魔法]の大きさは合体数×1倍となり、全員の合計レベルに応じた強化を得る。
イラスト:屮方
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
山吹・慧
アスレチックを乗り越えて待ち受けるラスボスを倒す……。
なんかアクションゲームみたいな話ですね。
経験上、氷のステージは難所が多いのですが、
この戦場は如何程でしょうか。
スパイクシューズを着用して水辺から
攻略していきましょう。
突撃してくる悪魔は【残像】を利用して回避、
そのまま海にさようならです。
かまくらに潜る悪魔は、かわいそうですが
【エネルギー充填】してからの宿星剣の攻撃で
かまくらを破壊して埋めてしまいましょう。
ラスボスには尋常に勝負願いますよ。
【衝撃波】の【乱れ撃ち】で攪乱しながら接近。
足元を狙い、【グラップル】で【体勢を崩す】事で隙を作り
【魔斬りの刃】を放ちましょう。
馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友
第三『侵す者』武の天才
一人称:わし 豪快古風
武器:黒燭炎
さて、気合い入れる必要があるの…。というても、主に陰海月が。
即UC使用。これで足元が氷河でも変わらんし…さっきから投げてる光珠が悪魔を追いかけるから、必然的に近づけぬよ。
それに、炎属性の四天霊障(UC影響で極彩色)が、陰海月を包んでおるからな!
む?あの合体魔法は第六感からの見きりで避けよう。
近づけたら…実は陰海月に託した黒燭炎でブスリと。これ、常に炎まとっとるし…碎輝の性質持っとるから、炎の成長が半端なく…。
※
陰海月「ぷきゅっ!(寒っ!)」
寒いが、UC使ったらぽっかぽか!隠し持ってた黒燭炎でもぽっかぽか!
臥龍岡・群青
賑やかだな、わしも混ぜろ!
オブリビオンでない相手となら真剣に、けれど楽しく戦うことも出来そうだ
よろしく頼むぞ!
周囲が氷河になっているのは厄介だが、海があるのは幸運だ
周囲の海水を利用しつつユーベルコードを発動するぞ
迫るペンギンは片っ端から巻き込んで追い払ってやろう
けどまともに相手にはしないぞ
吹き飛ばして道を開ければ十分だ
そしてひたすら女王の元まで向かっていくぞ
合体魔法を阻止するため、周囲の悪魔達を蹴散らすことを優先してUCを
『荒ぶる神の身体』で【暴力】的に蹴散らすことも厭わん
まわりの悪魔を退けられたら女王にもUCだ!
お前が氷河期の女王ならわしは海の神!
わしの方がスケールがでっかいのだ!(たぶん)
仇死原・アンナ
アドリブ歓迎
世界を救世(すくう)為に…
本気悪魔(ガチデビル)をぶっ抹殺(つぶす)為に…
行くぞ…私は処刑人(イェーガー)だ…!
地獄の炎纏い[オーラ防御での寒冷適応と氷結耐性]を得て
炎で氷を溶かし戦場を滑り駆け抜け[足場習熟し悪路走破]しよう
軍団の猛攻を【絶望の福音】で[見切り]つ[ダッシュ]で回避
鉄塊剣を氷面に叩きつけ[地形を破壊]し穴開け敵を海に落とし
落ちた敵を[ジャンプ]で踏み台にして渡ってゆこう
地獄の炎纏う鉄塊剣抜き振るい
軍団を[鎧無視攻撃で吹き飛ばし]蹴散らしクイーンに接近
[怪力と鎧砕きの重量攻撃]をクイーンに力の限り叩きつけて
粉砕してやろう…!
寒いのは嫌なんだよね…はやく帰りたいな…
その戦場を目の当たりにした山吹・慧(人間の玄武拳士・f35371)は、まるでアクションゲームのステージのようだという感想を抱いた。
「経験上、氷のステージは難所が多いのですよね」
「ぷきゅっ!」
馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)の使役する陰海月が気合満々に身体を膨らませるとカラフルなゲーミングカラーの輝きが眩しいくらいに戦場を照らす。
「さて、これなら足場の良し悪しなど問題になるまい?」
ぽいぽいっと義透が投げ込んだ光珠に追われ、悪魔たちは一斉に逃げ出した。しかも陰海月が預かっている黒燭炎はその名の通り火属性を持つため、熱を発してとても温かい。
「ペンペン!!」
「おやおや。差し詰め、あいつらには気を付けろとでも言っているのでしょうかね?」
慧が軽やかに身を躱せば、弾丸みたいにかっ飛んで来た悪魔はそのまま海へさようなら。残像に引っかかって落水する相手を後目に慧は難なく流氷地帯を突破した。スパイクシューズ様々だ。
「まあ、なかなかやりますわね! もっと本気を出しなさいな!」
アイスエイジクイーンに唆され、一番高い氷台に上る絶滅悪魔集団。連続で次々に滑り飛んでくるのを臥龍岡・群青(狂瀾怒濤・f30803)が威勢よく迎え撃つ。
「わしも混ざるぞ! さあ来い!」
突如、周囲の冷たい海水が渦高く巻き上がって悪魔たちを正面から飲み込んだ。
「ペンペン!?」
しかも彼らはそのまま自分の棲家に飛ばされる。群青が声を上げて笑った。
「さあ、女王のところまで通してもらうぞ!」
なんとか意地を見せようと頑張る悪魔であったが、そこへ颶風のように突っ込んで来るのが仇死原・アンナ(地獄の炎の花嫁御 或いは 処刑人の娘・f09978)であった。
「処刑人(イェーガー)たる私を邪魔立てするか悪魔よ……!」
アンナが氷山を滑り降りれば、その身に纏う業火によって見る間に氷が溶かされてゆく。かろうじて飛び出すのが間に合った者たちをアンナは足を止めることなく走りながら躱しきった。
見えるのだ、絶望の福音が。故にこの足は絶対安全な地を自ら選び取って進むだろう。
「はぁッ!!」
叩き付けた鉄剣が氷河を砕き、問答無用で敵を海へ放り出す。
「ペッ!?」
アンナに頭を踏まれ、即席の足場にされた悪魔がぷぎゅると鳴いた。マントを翻して宙返りしたアンナは物騒な微笑みを浮かべてアイスエイジクイーンの前に舞い降りる。
「世界を救世(すくう)為に……本気悪魔(ガチデビル)をぶっ抹殺(つぶす)為に……此処は通してもらうぞ……!」
「あ、あらやだ。なんだかとっても怒り心頭のご様子ですのね……!?」
よもや、アンナの本心が(寒いのは嫌なんだよね……はやく帰りたいな……)だとは知らぬアイスエイジクイーンは凍てつく氷河期で戦場を更に冷やし、彼女の激情を煽ってしまう。
「覚悟しろ……!」
鉄塊剣が炎を噴き、アイスエイジクイーンの周りにいた悪魔をまとめて薙ぎ払った。
「失礼、かわいそうですがこれも戦争なのでご容赦ください」
慌ててかまくらに逃げ込んだ者は慧の宿星剣を受けて崩れたかまくらごと生き埋めに。
「かくなる上は、こうですわ!!」
アイスエイジクイーンと悪魔が協力して作り上げたのは巨大な雪だるまであった。
「ほう、でかいの……」
義透は呟き、振り下ろされるパンチを見切って躱す。アイスエイジクイーンはさらに悪魔をかき集めるために叫んだ。
「ええい、もっと力を貸すのですわ!」
だが、群青と慧がこれを阻んだ。
「そうはいくか!」
「いざ、尋常に勝負です」
棲家へ飛ばされるのを拒んだ者には殺戮刃物同然の殺傷能力を持つ己の爪や鰭をくらわせて強制的に戦意を削ぎ、衝撃波を弾幕状に乱れ撃つことで両者の合流を邪魔する。
「出たな女王! ここで会ったが百年目!」
最大級の海竜巻をそそり立たせながら、群青は胸を張って名乗った。
「わしは臥龍岡群青! お前が氷河期の女王ならこちらは海の神! つまりスケールがでっかいわしの勝ちなのだ!」
「なんですってえ!?」
アイスエイジクイーンはショックを受けてよろめいた。
「確かに氷河と違って海は寒いところ以外にどこでもありますわね……!!」
「あれで論破されるとは、意外と素直な女王だの……」
義透は呆れつつ、陰海月から受け取った極彩色に輝く黒燭炎をブスリと突き刺した。
「はう!?」
あっという間に炎は成長してアイスエイジクイーンを焚き付ける。
「あちちちちですわ!!」
いつの間にか足下に潜り込んでいた慧が関節を決め、彼女の身体を氷床へと突き崩した。
「ちょ、ま、あッ――!?」
体勢を崩し、びったーんと顔面から倒れ込む。
「さて、お仕置きの時間ですかね」
「無論……!」
闘気立ち上る手刀を構える慧と鉄塊剣を担いだアンナが並び立ち、同時に斬撃を放った。氷の鎧で覆われたアイスエイジクイーンの外装に割れ目が入り、その一部が粉砕される。
大成功
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テフラ・カルデラ
【兎と狐】
※アドリブ可
どう突破すればいいのかと、悩んでいる中でこん子さんのお願いが…どうしましたか~?
【全てを凍てつかせる小さな妖精】を召喚して自らを氷漬け!こん子さんの移動手段としてスノーボード代わりに…ってわたし普通に凍らされてませんか!?
と、こん子さんのお願いに逆らえず、上手く話に乗せられて覚悟を決めて自ら氷漬けに―――
(召喚した妖精さんも同行しつつ、こん子さんの操られるがままにその後アイスエイジクイーンに衝突!)
…で、気づけば目の前にはアイスエイジクイーンが…え…えっとえっと…【魔法の杖【ラビット・ラビッツ】】で一撃でも―――
(届くわけでもなくそのまま氷漬けになって滑っていく)
稲荷・こん子
※アド、絡み◎
【兎と狐】
・行動
テフラさんの服をクイクイし、妙案を話し、ウィンク。
「そう言うわけで、テフラさん、お願いなのです♪」
氷漬けテフラさんの上で機関銃を乱射しながら、滑降。
「むきゅ~♪撃ち続けるのです♪」
乱射で雪を舞わさせて、ホワイトアウト状態にして姿を隠す。
雪が舞っている間にいつの間にか空に飛んでるこん子。
実は途中からテフラさんの氷妖精さんに銃を渡してテフラボート載せて撃たせ、【秘技】で空に飛んでいたのであった!
なぎなたに持ち替えて空から突撃
「隙ありーなのです!」
その後はとにかく頑張ってみる。
危なかった、氷妖精さんとテフラさんを回収して離脱なのです!
「これはすごいところに来てしまいましたねえ……」
見渡す限り、雪と氷と海しかない戦場。
感嘆すると同時にどうしようかと思い悩むテフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)の袖がその時くいと引かれた。
「テフラさん、テフラさん。実は妙案があるのですが……」
「どうしましたか~?」
「あのですね……」
稲荷・こん子(七変化妖狐・f06041)に耳元でこしょこしょと囁かれた内容に思わず目を見張るテフラ。
「本気ですか!?」
「もちろんです♪」
こん子は可愛くウインクしてみせた。
「そう言うわけで、テフラさん、お願いなのです♪」
「こん子さんがそこまで言うなら……」
テフラはこん子の願いをむげにできず、覚悟を決めて妖精たちを呼び寄せる。全てを凍てつかせるこの子の力があれば彼女のお願いを叶えることは容易であったから。
氷山を滑り降りながらこん子は機関銃を撃ちまくった。逃げ惑う悪魔軍団を蹴散らして進むのはなんと氷漬けになったテフラその人である。
「(ううう……)」
泣き顔で凍り付いたテフラに寄り添う妖精も心配そうだ。スノーボード代わりにされてしまったテフラの運命やいかに。
「むきゅ~♪ 撃ち続けるのです♪」
こん子は滑降しながら雪を乱射して辺り一面を真っ白に染め上げる。こうなってはどこにふたりがいるかも分からない。
「ええい、いつまで好きにさせているのですか!! 早く捕まえておしまいなさい!!」
アイスエイジクイーンに発破をかけられた悪魔軍団がやっとのことで追いついて並走ならぬ並滑するも、そこにいたのはこん子の代わりに銃を持たされた妖精だけで。
「ふふふ……上なのです!」
颯爽と飛び上がったこん子はなぎなたに持ち替え、アイスエイジクイーンに勝負を挑む。
「おほほほほ!! どこからでもかかってらっしゃ……きゃああああッ!?」
「(……え……えっとえっと……)」
――気付けばアイスエイジクイーンの眼前にまで来ていたテフラは杖を構えるが、氷漬けになった状態ではそれ以上どうしようもなく――両者は真正面から衝突し、どっかんと派手な音が轟いた。
「くッ、このわたくしに奇襲をしかけるとはさすが……」
「隙ありーなのです!」
こん子はアイスエイジクイーンをなぎなたで穿ち、一太刀を浴びせてから滑り落ちるテフラの上に無事着地。そのまま戦場から離脱する。
「やりましたのです、テフラさん!」
「(よ、よかったです~!)」
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ポーラリア・ベル
きゃっほー♪氷河期だー♪
【氷結耐性】【寒冷適応】で冷気に耐えながら【地形の利用】!
氷山から滑走してきたペンギンに【騎乗】して、【全力魔法】【捨て身の一撃】で氷のブロックになりながら勢い強めに滑走!
いい感じの所で【怪力】使って内側から壊して戻るよ!
アイスエイジクイーンお姉ちゃんと会ったらUC発動!
その辺からやってくるペンギンさんを氷手で掴んでは氷漬けにして【怪力】でぶん投げて攻撃!氷河期合戦だー♪
隙あらば地面を氷手で叩き割って冷たい水に落とそうとします。
冷たい海に落ちたらそのまま凍らせるわ!
身動き取れないなら、攻撃し放題だね♪って、
【怪力】の氷手で掴んで叩きつけたり、氷手握りつぶしとか試みるよ!
プリ・ミョート
ふっふふふふ! 味方とブギー軍団が戦ってる間にこっそり狙い打ってやるべ。調子に乗ってペンギンカラーにペンキ塗っちまったけどこれ落ちるんかな? 裏返して着ればいいか! これはこれでアーティスティックじゃねえかに。ぶえっくしょい。寒いべ。布一枚じゃやっていけねえべよ
いっそ脱いじまうか、脱いじまうべさ! 触れば凍る絶晶も金庫で食えることはわかってるからな。槍に食わせて食わせて食い散らかしてやんべ! ひーさぶいさぶい! 理性ねえから関係ねーけどもな、ふふふのふー!
アルテミシア・アガメムノン
流石はアイスエイジクイーンさん、厄介な環境ですわね。
足場も不安定ですし、とりあえず飛びましょうか。
『明星の栄光』を発動して中空へ。
空までカバーできる悪魔ペンギンには難しい思います。
いても、少数でしょう。
超音速飛翔によって躱してアイスエイジクイーンさんに肉薄致しましょう!
無限の魔力で爆発的に増大化した戦闘力。
その力を以て『クロノスの大鎌』を振るってアイスエイジクイーンに渾身の一撃を!
※敵POWUCで新たに召喚された軍団は大鎌を振るった際に発した斬撃波でまとめてズンバラリンです!
「きゃっほー♪ 氷河期だー♪」
戦場はどこまでも白く、冷たく、南極の如き光景が続いている。絶対零度の環境もポーラリア・ベル(冬告精・f06947)にかかれば無問題。弾丸の如く滑り飛んできた悪魔にひょいと跨って氷の全力魔法を解き放つ。
「ペンペン!?」
ぎょっとした顔で一緒に氷のブロックに閉じ込められた悪魔ごと速度を増して急滑走。物凄い勢いで迫る氷塊から慌てて逃げ出す配下たちを見たアイスエイジクイーンが呟いた。
「あれはなんですの!?」
彼女の頭上をその時、黄金の塊が過ぎった。
「こちらにもおりますわよ!」
高笑いの主はアルテミシア・アガメムノン(黄金の女帝・f31382)。撃ち落とそうと悪魔も一生懸命に飛び上がるが、超音速飛翔するアルテミシアまでは全くもって届かない。
「どうにかするのですわ! ほら、ほら、ほら!!」
追加で召喚された悪魔軍団にこっそりと紛れ込むのはプリ・ミョート(怪物着取り・f31555)である。
「ペンペン!」
「へいへい」
ペンギンカラーに塗り分けられた布を被ったプリを仲間だと思い込んで指示する悪魔に適当な頷きを返しながらぶえっくしょいと盛大にくしゃみする。
「うー、いくらなんでも寒すぎるべ。それにしてもこれ落ちるんかな?」
プリはペンキ塗れの布を引っ張り、まあいいかと独りごちた。裏返して着ればきっとアーティスティック。全プリが支持。それにしても氷河期に布一枚は無謀過ぎたのでは?
――いっそのこと、脱いじまうべさ!
ぽーい、と宙を舞うペンギン色の布をアイスエイジクイーンは確かに見たのである。
「あれは一体……はッ!?」
「せいや!」
怪力で氷ブロックの内側から飛び出したポーラリアの前に巨大な氷の手が現れた。
「やっちゃえ! 氷河期合戦のはじまりだー♪」
「な、ちょ、まッ!?」
氷手は手当たり次第に悪魔軍団を鷲掴み、氷漬けにして投げ返すという荒業を繰り出した。
「わ、わたくしの絶滅悪魔軍団が雪玉扱いですってぇ~!?」
「あらあら、アイスエイジクイーンさんお得意の環境が仇となりましたわね?」
アルテミシアが握り締める大鎌までもが金色に輝き、アイスエイジクイーンを守るように飛び出した絶滅悪魔軍団をその余波だけでズンバラリンに処す。
「覚悟の程はよろしいですわね!」
守りを失ったアイスエイジクイーンを、アルテミシアはその身に纏う『絶晶』ごと渾身の力で撃ち砕いた。
「このわたくしが、まさか……ッ!?」
アルテミシアが避けた後ろより振り下ろされる氷手の拳が足場を砕き、アイスエイジクイーンを真下の海水へ落とし込む。
「ほほほッ! このわたくしに冷水などが効くとでも思って!?」
「でも、こうしたら動けないんじゃない?」
ポーラリアはにっこりと微笑み、一気に海水を凍らせてしまった。身動きが取れないアイスエイジクイーンがじたばたと暴れる。
「ぬ、抜けませんわ!」
「こりゃあちょうどいいべ! 槍さ食わせて食わせて食い散らかしてやんべ!」
智恵の布を脱いだプリの姿はおぞましき異形の鹿……しかも「ひーさぶいさぶい!」とか呑気に言ってるのがまた怖い。さすがのアイスエイジクイーンも「ひえッ」と震えあがった。
「お、おいしくなんかありませんわよ! だから、だから……きゃーッ!!!???」
まるでご馳走を前にした獣のようだ。唾液を垂らしながら伸びる肉の槍が行儀悪く食い散らかして。
「ふふふのふー!」
「それそれー♪」
まるで餅つきの合いの手みたいにポーラリアの氷手が相手を掴んで叩き付け、ぎゅっと握り締めてフィニッシュ。
「こ、降参ですわ……!!」
配下の悪魔共々、白旗を上げる西のラスボスの完敗であった。
大成功
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