7thKING WAR⑳〜四天王とは
●四天王はつらいよ
「お〜っほっほっほっ!! とうとうわたくしの前に姿を現しましたわね、猟兵! わたくしの特別金庫、どうだったかしら? われながらワルワルなことをしたと思っていますわ!」
高飛車な西のラスボス……いや、エセ高飛車な西のラスボス『アイスエイジクイーン』は、とうとう眼前に迫った猟兵たちに高らかに宣言する。
「しかし、わたくしの配下であるこの100人の四天王たちに勝てることができまして?」
アイスエイジクイーンの前に集う100人の精鋭たち。それぞれがめちゃくちゃワルワルを気取っている。
そう、なんかスポーツ競技だったり特殊な競技のアイテム色々持って。
「ヌハハハハハハハ! 俺がデビルズサッカー一の健足と知られた四天王の一人よ」
「キャハハハハハハ! 私がデビルズテニス一の鬼サーブと知られた四天王の一人よ!」
「フハハハハハハハ! 僕はデビルズ数独一の頭脳と恐れられた四天王の一人です!」
「グハハハハハハハ! 我はデビルズ豆つかみゲーム一の器用人と恐れられた四天王の一人だ!」
「オホホホホホホホ! 私はデビルズグミからオブラートを綺麗に剥がすことができr」
いやあの、もういいです。
●アイスエイジクイーン決戦!
「……まあその、四天王ってのは4人じゃないことが基本らしい……からな。デビルキングワールドでは」
ツッコミたくてもツッコめない。そんな微妙な表情をしているのは、グリモア猟兵のアイン・セラフィナイト(全智の蒐集者・f15171)である。
「とうとうアイスエイジクイーンに迫ることができた。「氷河期魔法」でまっとうに支配地を拡大してきたラスボスで、四天王が100人いる」
四天王(四天王とは言ってない)を体現しているのは、流石のラスボスと言ったところ。
「今回アイスエイジクイーンと、その配下である100人の四天王と戦ってもらう。本来なら絶望的な状況なんだが……その、クセが強くてな」
言葉を濁して。
「要するに、四天王は四天王だってことだ。四天王しぐさが強すぎて、単騎ずつ挑んでくる。色々な競技に対して得意な四天王たちが一人ずつ勝負を仕掛けてくるぞ」
とはいえ、四天王の一人を倒した瞬間を狙ってアイスエイジクイーンに特攻を仕掛けることも可能だろう。
だいたい、四天王の一人を倒せば周りの四天王たちは、
「あ、あいつが負けただと……?」
「あらあら、情けないこと」
「あやつなど、四天王の面汚しよ」
などなどお決まり文句を言って攻撃しようとしてこないだろうし。
「今回超えるべき障害は二つ、『なにかしらの競技で四天王の一人に勝ち』、その隙を狙って『アイスエイジクイーンの纏う氷の自動鎧「絶晶(ぜっしょう)」に対処する』こと。そして的確な一撃を与えるんだ!」
とん、とアインが杖を鳴らした。
転移先はアイスエイジクイーンと四天王勢ぞろいの戦場。
なんかスポーツのためのグラウンドがあったり専用なアイテムが配置されてたりするとっても生真面目な空間である。
「……あー、凍結した金庫の後で申し訳ないんだが、みんな頑張ってくれ」
夕陽
四天王(四天王とは言ってない)。デビルキングワールドの悪徳は美徳。
OPをご覧頂きましてありがとうございます。初めましての方は初めまして、すでにお会いしている方はこんにちはこんばんは、夕陽です。
アイスエイジクイーンとの決戦シナリオとなります。
以下、プレイングボーナスが存在します。
プレイングボーナス……四天王しぐさを利用する/絶晶に対処する。
対戦する競技はなんでもいいです。はっちゃけたものから常識あるものまで全部対応可能。
以上、プレイングお待ちしております!
第1章 ボス戦
『西のラスボス『アイスエイジクイーン』軍』
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POW : 絶晶融解体
自身の【氷の自動鎧「絶晶(ぜっしょう)」】を【融解変形モード】に変形する。攻撃力・攻撃回数・射程・装甲・移動力のうち、ひとつを5倍、ひとつを半分にする。
SPD : 絶極双晶舞
【もう1つの自動鎧「極晶(きょくしょう)」】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ : 超絶凍結刃
【氷の自動鎧「絶晶」の凍結魔力】を込めた武器で対象を貫く。対象が何らかの強化を得ていた場合、追加で【超凍結】の状態異常を与える。
イラスト:屮方
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
シュタルク・ゴットフリート
四人でなくとも四天王なら、何ゆえに『四』とついているのだろうな…?
まあ良い、そういう事ならば俺も一つ戦わせてもらうとしよう。
というわけで『デビルドラッグカーレース』にて勝負だ。
向こう見ずさならば誰にも負けぬという四天王はいるか!
居ればそのまま勝負といこう。
俺のマシンはこの鎧だが、其方は何でも構わんぞ。
スタートと同時、シュトゥルム・ラケーテンの【推力移動】で発進。
ある程度スピードが乗った処でUC発動、一気に加速。
対戦相手を抜き去ってゴール…で止まらず、そのままクイーンへ突撃し加速の乗った【重量攻撃】を喰らわそう。
その氷鎧、如何に堅固とはいえ速度と衝撃を殺し得るものか!
●四天王「なんか俺よりも四天王してるやつ来た」
「四人でなくとも四天王なら、何ゆえに『四』とついているのだろうな…?」
当然の疑問を口にするのは、シュタルク・ゴットフリート(不滅なる鋼鉄の咆哮・f33990)である。
そこら辺、デビルキングワールドにおいては色々と禁句な気もしたりしなかったりするが。
「まあ良い、そういう事ならば俺も一つ戦わせてもらうとしよう」
鎧の金属音を響かせながら、シュタルクは大声で叫ぶ。
「『デビルドラッグカーレース』にて勝負だ。向こう見ずさならば誰にも負けぬという四天王はいるか!」
「フハハハハハ! 我を呼んだか猟兵! 我こそは、デビルドラッグカーレース一の向こう見ずと恐れられた四天王の一人!」
ずらりと並ぶ四天王から名乗りを上げたのは、いかにもカーレースに出場してます、という風貌の(レーシングスーツ)の四天王である。
「お~ほっほっほっ! 良いですわ、貴方のスピード、見せておやりなさい!」
「アイスエイジクイーンに、我が勝利を捧げましょう」
どこからどこまで四天王しぐさを崩さない。その様子に気付かれないようにため息を吐くシュタルク。
「俺のマシンはこの鎧だが、其方は何でも構わんぞ」
「鎧? フハハハハ、我がマシンと対等に走れるものか! 第一……」
ビシィ! とシュタルクに指先を突きつける。
「なんで貴方……じゃなくて貴様の方が我よりも遥かに四天王しているのだ! 絶対に許さんぞ!」
あ、私情入った。
シグナル点滅。そして、発進。
何千馬力のマシンの轟音と、『天使核噴進機構「シュトゥルム・ラケーテン」』のロケットエンジンが唸りを上げる。
両者、共に超加速でレース開始。
「自らの体を使ってレースとはな」
「面白いやつもいたものだ。だが、あやつに勝利など不可能」
などと外野四天王たちが四天王しぐさ連発。本当に生真面目。
「やるな……! だが我のスピードは――」
「いいや、俺のスピードはこんなものではない」
シュタルク、ユーベルコード発動。【ROCKET DIVE!】によって、そのスピードが跳ね上がる。
「な、なにぃ……ッ!」
凄まじい推力で四天王のスピードを超越。そのままゴールへと飛び込んだ。
「お~ほっほっほっ! デビルドラッグカーレース一の向こう見ずが聞いて呆れますわ! 貴方はもう私の配下では――あら?」
そこでアイスエイジクイーン、気付く。シュタルクが止まる気配なし。そのまま突っ込んでくる――!
「その氷鎧、如何に堅固とはいえ速度と衝撃を殺し得るものか!」
「あびゃっー!!?」
高飛車とは思えないトンデモ悲鳴を上げて、シュタルクに吹っ飛ばされた。地面をごろごろしながら止まったが、流石のラスボス、この程度では死なない。
「ちょ、ちょっと何をするんですの!? 今わたくしが四天王に向かってラスボスらしいことをしているときではありませんの!?」
ちなみに、咄嗟に展開した氷の自動鎧がある程度衝撃を和らげたようだが、シュタルクのとてつもない突進力によって氷の一部が砕かれている。明らかに大ダメージである。
「……」
シュタルク無言。そりゃそう。
大成功
🔵🔵🔵
シズホ・トヒソズマ
成程成程……なら、しっかりその素直さを利用させて貰いましょうか(悪い笑み)
走力自慢の方、かけっこでお相手お願いしまーす
でも僅差になるかもしれないので
ゴールにクイーン様だけ孤高の如くいらして頂いてどちらが先か判定お願いします
はいスタートしたらUC発動
ピサロ将軍の力使用
クロノによる私の加速&四天王の遅延
そして八艘飛びで一気に四天王を引き離しゴール一直線!
狙いは最初から超加速からのクイーン電撃奇襲ですよー!
気付いて極晶を出したら
周囲の無機物を変換した多数の邪剣を上から刺し動きを止める
11400km/hの速度で◆燃焼状態の王劾を◆串刺しの形で構えて突進
鎧の一点を9回攻撃と速度で一気に粉砕しますよ!
●クイーン「遺憾ですわ」
その様子を見ていた猟兵、シズホ・トヒソズマ(因果応報マスクドM・f04564)がにやりと悪い笑み。
「成程成程……なら、しっかりその素直さを利用させて貰いましょうか」
四天王たちに近づいて、声をかける。
「走力自慢の方、かけっこでお相手お願いしまーす」
「いいでしょう! デビル短距離走一の足力を持つ四天王のこの私が、お前に引導を渡してあげるわ!」
「それは恐ろしい。あ、でも僅差になるかもしれないので、ゴールにクイーン様だけ孤高の如くいらして頂いてどちらが先か判定お願いします」
「僅差……? お~ほっほっほっ! わたくしの四天王が短距離走で負けるはずがありませんもの! 早速戦いなさいな!」
とか言いながら、シズホの言う事をしっかり聞いてゴール地点にて待機するアイスエイジクイーン。良い人が滲み出ている。
別の四天王がピストルを用意。いや、ちょっとシュール。
シズホと足力四天王がスタート地点に並ぶ。
「では……位置について、よーい……」
パァン! とピストルが鳴った。完璧なクラウチングスタートを決めてすごいスピードで走り出す足力四天王。
「どうかしら! これが私の――」
「あーすごい速さですね」
すごい涼しい顔でシズホが四天王の横を並走。え、と目が点になっている四天王。
【幻影装身(アームドオブリビオン・ミラージュ)】。かつてのオブリビオンの力を身に纏う超常。
そして身に纏ったのは、かつてグリードオーシャンで対峙したピサロ将軍の力だ。
すなわち、【八艘飛び】。高機動ユーベルコードは、悪魔の速度でさえも遥かに上回る。
「なるほど、やはり悪魔というのはすごい力を持っていますねぇ」
悪魔が全速力で走っているのに、シズホの方は上体をほとんど動かさないまま足がすごいスピードで動いているというなんていうかこう、すごいギャグ感のある光景。
「ではお先に失礼しますー!」
「ま、待てえええええええええッ!?」
待てと言われて待てという者はいない。そのまま超スピードでゴールに到達――
「まったく、続けてわたくしの四天王が破れましたの? 情けない、もっと優秀な者を探す必要が――」
シズホ、『炎獣牙剣『王劾』』を構えて超特攻。クイーンの危機に反応して現れた極晶が刹那の内に呪剣によって拘束された。アイスエイジクイーン、動く気配なし。
「はっはっはっ電撃奇襲!」
「ひぎぃいぃ!?」
圧倒的な熱量によって氷の鎧が融解、そしてその連続攻撃にアイスエイジクイーンがそのままふっ飛ばされた。高飛車らしからぬ悲鳴(デジャブ)。
「ち、ちょっと待って下さいまし!? さっきからわたくしのラスボス台詞を邪魔して!!! ワルワルですの!? わたくしこんなにラスボスをやっていますのに!?」
ワルワルは美徳である。致し方なし。
大成功
🔵🔵🔵
四王天・燦
四天王じゃねえよ四王天だよ!
イミフな威圧をかまして折角なのでフィギュアスケートで勝負だ
喰らえ必殺・オクタプルアクセルって感じでスケート靴のエッジで傷口を抉るような回転蹴りぶち込みます(相手が男の場合に限る)
そのまま滑走してクイーンに向かうぜ
ダッシュで加速して残像を起こし絶晶・極晶への囮に使うよ
股下潜り抜けて翻弄してやりましょ
火属性攻撃の稲荷符を神鳴に貼り付け武器改造で狐火を付与し、本体であるクイーンの絶晶に殺戮剣舞を見舞う
骨折前提の第三段階で脚部から破壊し、クイーンに剣を突きつけるぜ
可愛い女の子だ、これで決着にして欲しいね
終わればノーサイドで自動鎧作りの弟子にしてくれんかなー
アタシも欲しーい!
●クイーン「お約束は大切ですわ」
「お~ほっほっほっ!! また新たな猟兵ですわね! もしかして、わたくしと100人の四天王を相手に怖気づいてます? 四天王さん?」
「四天王じゃねえよ四王天だよ!」
ここまでテンプレ、ではない。100人勢揃いな四天王から盛大な拍手、クイーンも優雅に「しっかりと応えてくれるそのワルさ、グッドですわ」とか言って拍手、やめて。
四王天・燦(月夜の翼・f04448)はふぅと息を吐く。とりあえず四天王との交渉開始。
「折角だからフィギュアスケートで勝負だ! お前らの中にフィギュアスケート得意な四天王はいるか!」
「フハハハハハ、デビルフィギュアスケート一のイナバウアーと呼ばれているこの私がお相手しよう!」
すっごい綺羅びやかな衣装を身に纏った四天王登場。そこまで再現せんでも、というツッコミはなし。
アイススケートリンクにて競技開始、である!
フィギュアスケート四天王、華麗に滑る! そして極めつけのイナバウアー! 完璧! 圧倒的に完璧!
「ふふふ、どうだ私のイナバウワーは! 貴女に勝ち目など――」
フィギュアスケート四天王、驚愕に目を見開く! 圧倒的イナバウワーに対して、燦は必殺のアクセル! いや、アクセルなど生易しいものではない、体をひねって上空に飛び上がる。圧倒的回転! なんとオクタブルアクセルである!
スケート靴のエッジが飛んでくる! オクタブルアクセルっていうかもう飛んでいる! 飛びながら凄まじい回転をしている!
スローモーション入りました。素晴らしい、美しいアクセルです。おおっと、燦選手、その回転のまま四天王に必殺キックだ―――!!
解説者四天王、10点連発。スケート靴を武器に使うワルさも加味されている。
「いくぞクイーン!」
「わたくしの四天王をよくもアクセルでぶべらっしましたわね!? その度胸に免じてお相手差し上げましてよ!」
燐が『神鳴』を構えて、『四王稲荷符・桃華絢爛』によって狐火を纏わせる。
妖炎を纏った必殺の刀を構えて、そのままクイーンへと斬りかかった――!
凄まじい加速。それは、クイーンが召喚した「極晶」さえも追いきれない速度だ。空間に残る残像が、クイーンの認知を狂わせる。
燐の瞳が、ユーベルコードの超常に光り輝く。
中空に走る剣閃、数多の剣戟がクイーンの鎧を斬り刻む。
「まだまだ行ける……ッ!」
「こ、これは……!」
まだ疾くなる。まだ。まだまだ。もっと疾く。さらに疾く。疾く、疾く、疾く――!!
燐の裂帛の一撃が、クイーンの鎧を両断した。
【四王殺人剣『殺戮剣舞』(ブレイドダンス・マカブル)】。空間を満たす剣戟に、クイーンがそのまま片膝をつく。
「やり、ます、わね……! まさか、自らの体の限界点を超えてまでわたくしを追い詰めるとは……!」
「可愛い女の子だ、これで決着にしてほしいね」
凛とした表情で宣言し――そのまま仰向けに地面に倒れた。
「あー! 痛~~~~~~~~ったい!!」
「その覚悟と力、称賛に値しますわ! ちょっとそこのわたくしの四天王、タンカー!」
クイーンの命令に従い、四天王たちがタンカーを持ってくる。そのまま乗せられて試合終了だ。
「ねぇ、アタシを自動鎧作りの弟子にしてくれねぇ? アタシも欲しーい!」
ふふ、とクイーンが微笑む。
「この戦争が終わったらいくらでも教えて差し上げますわよ、四天王さん」
「四天王じゃねえよ四王天だよ!?」
大成功
🔵🔵🔵
南六条・ヴィクトリア三世
※アドリブ連携歓迎
お~っほっほっほっほっほ!
時代は現場主義!!
UAI四天王を出すくらいならばわたくしが自ら出陣致しますわ!
我こそはと思う投資家の四天王はおりませんの!?
社長業で身に着けたマネー術を活かしてデビル株投資で圧倒的な利益を出すという悪魔的所業を見せて差し上げますわ!!
さぁ、来ましたわよアイスエイジさん。やはりわたくしと貴方はウマが合いますわねぇ。
(がっちり握手)
では、いざ尋常に勝負ッ! だれでもジェイミィくんスーツ、着装ッ!
(パワードスーツを身に纏う)
敵の攻撃は残像を残して回避しつつ、絶晶の馬力に匹敵するレベルに出力を上昇させますわ。
覇気を込めた社長魂でグラップルを仕掛けますわよ!!
●秘書「たすけて」
「お~っほっほっほっほっほ!」
「お〜っほっほっほっほっほ!」
「「お〜っほっほっほっほっほ!」」
尺を取りすぎ問題。
なんでこの人達高笑いハモリしてるの? っていう視線を四天王から……受けていない、受けている訳がない。受けてないです。疑うのはダメ。
「時代は現場主義!! UAI四天王を出すくらいならば、わたくしが自ら出陣致しますわ!」
「やはり、あなたはそう来ると思っていましたわ! 現場主義、大いに結構! ではわたくしも早速……」
「取り押さえろ!」
「絶晶に触ってでもだ!」
「なんとしてでも拘束しろはやく!」
周囲で待機していた四天王たち、見事なコンビネーションでアイスエイジクイーンをステイ。これが上司と部下の友情ですか。
なんでですのー!? とじたばたしているクイーンは後にして、南六条・ヴィクトリア三世(株式会社UAI最高経営責任者(現職)・f30664)は手に持っていた扇子を突きつける。
「我こそはと思う投資家の四天王はおりませんの!? 社長業で身に着けたマネー術を活かしてデビル株投資で圧倒的な利益を出すという悪魔的所業を見せて差し上げますわ!!」
「し、仕方ありません……フハハハハ! 僕はデビル株投資一の投資力と知られた四天王の一人! 僕がお相手しましょう!」
クイーン取り押さえの現場からすっごい汗だくで出てきたインテリ系メガネ悪魔。
とまあ、こんな大騒動の中でデビル株投資がどうなったというと、圧倒的にヴィクトリアの投資力が上回っていた。というか、インテリ系メガネ悪魔が後ろからすごい眼力で威圧をかけてくるアイスエイジクイーンにめちゃくちゃ怯えてたのもある。現場主義怖い。
「やはりわたくしの出番ですわねええええええええええええええ!!!!」
もう高飛車がどうとかそんなレベルじゃない。
「さぁ、来ましたわよアイスエイジさん。やはりわたくしと貴女はウマが合いますわね!」
「わたくしにとっても最大の強敵(とも)ですわ!」
がっちりと握手。絶晶をまだ展開していない辺り、本当に悪魔の真面目さは凄い。
「では尋常に勝負ッ! だれでもジェイミィくんスーツ、着装ッ!」
ユーベルコードの力によってどこからともなく出てきたジェイミィくんスーツ、それを着装!!
【だれでもジェイミィくんスーツ、着装ッッ!!】
「お~ほっほっほっ!! わたくしも本気で行きますわよ!」
クイーンも同じく氷の自動鎧「絶晶」を着装ッッ!!
ヴィクトリア、クイーンと近接格闘ッ!!
「はああああああああああああっ!!!」
「負けませんわよおおおおおおおおおっ!!!」
つかみ合い。いやもう本当に高飛車どこ行ったの。
そしてつかみ合いを制したのはヴィクトリアだった。圧倒的社長魂を秘めた一撃が、クイーンの絶晶を打ち破るッッッ!!!
「くぅ……やはり、貴女は最高の仇敵(ダチ)ですわ……!」
「素晴らしい戦いでした。良きライバル(マブ)に出会えましたわ」
再び握手。いい話感。
「……それはそれとして、先程の株投資四天王、わたくしの会社に預けてみる気はありません?」
……おや?
「あら、派遣ということですの?」
「ええ、わたくしには及びませんがあの投資力、ぜひうちの社員に欲しいぐらいですわ! それに、貴女のラスボス事業にも貢献できると思いますわ!」
「良いお話ですわね! でも、色々と書類が必要になりそうですわ」
「問題ありません! 契約書、社宅申請、諸々こちらがやりますわ! わたくしの秘書が!」
わたくしの秘書が。
大成功
🔵🔵🔵
バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎
いざ勝負、料理対決!
どっちのデビル料理ショーであります!
バルタン・クッキングを展開するまでもありマセーン!
(万能鍋で得意のラーメンを作るバルタン)
冷えた身体を温める、濃厚豚骨ラーメンをお見舞いしマース!
リアクションをどうぞ!
料理の四天王殿を打ち倒した後は、絶晶対策デスネ。
単純な炎も良さげデスガ……ここは、正面からバトル!
ワタシの全力の一撃を受けきれマスカー!(と避けられないように伺いつつ)
「六式武装展開、光の番!」
出し惜しまない全力ビームでアイスエイジクイーンを攻撃デース!
事後はバタンキューでありますが、勝敗に関わらず良いバトルデシタとサムズアップでダウンであります!
●クイーン「お給料は弾みますわ! 30000D!」
「お~ほっほっほっほ! 次はバトルメイドですわね! わたくしの四天王たち、お相手差し上げなさい!」
高笑いは大切。裏で四天王派遣について考えていたアイスエイジクイーン、新しい猟兵が来たらしっかりとラスボスの仕事はする。とても真面目。
バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)は、着慣れたメイド衣装を身に纏って宣言する。
「HAHAHAHA! ワタシはバルタンと言いマース! いざ勝負、料理対決! どっちのデビル料理ショーであります!」
「フハハハハハハハハ! 俺はデビル料理界にて最高の料理人と呼ばれた四天王の一人! いざ尋常に勝負よ!」
シェフ衣装で現れた四天王、やはり真面目。
「まさか、あやつに挑もうとはな」
「ふっ、愚かな……あやつに勝とうなど愚の骨頂よ」
というわけで始まりました、どっちのデビル料理ショーです。司会はアイスエイジクイーン、その他四天王99人でお送りしております。
「どうだっ! 俺の包丁さばき! お前などこの玉ねぎのようにみじん切りにしてくれるわ!」
トタタタタタタタ、と小気味良く響く包丁のリズム。たしかにデビル料理界一と言うだけであって手際が良い。
「バルタン・クッキングを展開するまでもありマセーン!」
「何……! この俺にユーベルコードなしで勝負するだと……?」
観戦者四天王からすごい笑い声。「実に愚かだ」とか「遠回しに負けを認めたようなものだ」とか色々聞こえる。クセが強い。
バルタンは万能鍋を取り出すと、こちらも手際良く料理を進めていく。
「まずは俺の料理からだ! アイスエイジクイーン様、どうぞお召し上がりください」
「お~ほっほっほっほ! これは見事なカレーですわね。どれ、一口……」
もぐもぐと咀嚼して。
「素晴らしいですわ!玉ねぎは飴色になるまで炒められ、旨味が凝縮していてよ! さらに独自を調合したスパイスのこのルーも、素晴らしいコク! これはもう、猟兵の料理を味わう必要などなさそうですわね」
いきなり高評価。しかし、仲間である四天王の料理と言えどしっかりとした評価は忘れないクイーン。点数9.4。どこに-0.6の要素があったかは不明である。
「できマシター! 冷えた身体を温める、濃厚豚骨ラーメンをお見舞いしマース!」
「こ、これは……ッ!」
アイスエイジクイーン、バルタンの料理を見てごくりと唾を飲み込む。
白濁としたスープに、まさかの縮れ麺。これは豚骨ラーメンである!
「ま、まあ一口食べて差し上げても? よろしいですわよ?」
とか言いながらがっついている。高飛車ムーブ捨て去りつつある。
一口食べた瞬間、アイスエイジクイーン、驚愕に目を見開く!
「と~~~~~~~~~~~~~~~~っても濃厚ですわ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!」
氷の自動鎧、弾け飛ぶ。
なんで弾け飛んだ、とか聞いてはいけない。素晴らしく美味なものを食べてしまったら、誰だって服とか鎧が弾け飛んでしまうのである。
弾け飛んでしまうのである!!
「なんというスープ!!わざわざ縮れ麺にしたのは、このスープを麺に纏わせるためですわね! それに味玉にもしっかりと味が染みていますわ! 豚骨スープと合わせるとさらなる味変……!! 恐ろしいラーメンですわ……!!」
氷の自動鎧、復活する気配なし。
ということで。
「HAHAHAHAHA! 食事を邪魔して悪いデスガ、ワタシの全力の一撃を受けきれマスカー!」
「もぐ!?」
いや、食べてないで戦って。
「六式武装展開、光の番!」
バルタンのファルシオン風サムライソードが煌めく。振りかぶった刀身から、とんでもない極太ビームが放たれた――!!
「もぐーーーーーーーーーーーっ!?」
いやだから食べてないで。
【光芒一閃(ビーム)】。圧倒的な熱量を解放した後、バルタンはその場に倒れ込んだ。ぷるぷるとサムズアップ。
同様に、ラーメンのどんぶり片手にアイスエイジクイーンもその場に倒れ込む。
「良いバトルデシタ……」
「素晴らしい攻撃でしてよ……あの、それでものは相談なのですが、わたくしたちの料理番になる気がありませんの?」
勧誘。
大成功
🔵🔵🔵
アルテミシア・アガメムノン
アイスエイジクイーンさん!
ニセ高飛車とかちょっと親近感を覚えますが立ち塞がるのであれば倒すのみですわ!
まずは高笑いが得意な四天王を女帝の悪のカリスママシマシの高笑いで撃破!
(なんだそれとか言ってはいけません!)
四天王たちが四天王しぐさでまごついている間にアイスエイジクイーンと直接対決です。
順番に戦わないというのもワルでいいものでしょう?
『滅びの創造』で『極限熱量魔法』を創造。
温度とは振動エネルギー、低温には限界がありますが高温には限界はありません!(理論上)
『絶晶』もその魔力を秘めた武器も融解させる高温を発生させる魔法でアイスエイジクイーンさんに大打撃を与えましょう!
アルゼブ・アズモリィ
出たなラスボス…の一人!そして四天王!
この新進気鋭の角の悪魔、アルゼブとデビデビじゃんけんで勝負だ!
3回中2回勝った方が最終的な勝者だ!
《幸運》の魔神がついてるオレに勝てるかな!
いくぜ!
デビデビじゃんけん、じゃんけん…ポン!
パー!オレは指の数5本!お前はいくつだ?
2回戦はお前が勝利条件を決めていいぞ!
そして3回戦、じゃんけんポン!
へっへー、オレの勝ちだな!
見ろ、周りの【炎の魔王軍】を!
全員グー!
今回はグーを出した人数が多い側か勝ちだ!
デビデビじゃんけんはルール後付け自由自在さ!
さあお前たち、行け!
あの氷の鎧を溶かして砕いて吹き飛ばしてやれ!
*アドリブ共闘歓迎
プリ・ミョート
おらこそが魔王国四天王の筆頭(同率一位でいっぱいいます)プリチャンだべ、腕に覚えのある四天王、かかってこいやー!
とりあえず綺麗に並んでくれてるやつを串刺しにして道を開けつつ、クイーンに掴みかかるべ。ううっちべてえ。肌が剥ける! まあおら手足生え変わるから別に剥けても構わねえけど!
凍りついた手足を緩衝材にして、その上から殴りつけて隙を作るべ。おらの勝利じゃねえ。狙うべきは魔王国の勝利、猟兵の大勝利だべさ! お味方皆様、ささっとやっちまってくだせ!
へっくち。さむい〜
●クイーン「世界の半分を……」
「……来ましたわね」
アイスエイジクイーンが、(いつのまにか現れていた)玉座に座る。
四天王たちが並び立ち、訪れた猟兵たちを迎え入れた。
「出たなラスボス…の一人! そして四天王!」
「おらこそが魔王国四天王の筆頭、プリチャンだべ!」
魔王国に属する者たち、アルゼブ・アズモリィ(玉座を見据えし悪魔・f31513)とプリ・ミョート(怪物着取り・f31555)がその玉座へと声をあげる。
「アイスエイジクイーンさん! ニセ高飛車とかちょっと親近感を覚えますが立ち塞がるのであれば倒すのみですわ!」
そして、魔王国の主であるアルテミシア・アガメムノン(黄金の女帝・f31382)が、そう宣言した。
「お~ほっほっほっほっ! もちろん覚えていますわ。魔王国を統べる女帝、アルテミシア。今度は貴女と貴女の忠臣たちが、わたくしたちに牙を剥く……なかなかにワルワルですわ!」
「「「アイスエイジクイーン様、此度は私にお任せを!」」」
空間に四天王しぐさが響く。その声を遮るように、アルゼブとアルテミシアが四天王たちに問う。
「この新進気鋭の角の悪魔、アルゼブとデビデビじゃんけんで勝負だ! 3回中2回勝った方が最終的な勝者だ! 幸運の魔神がついてるオレに勝てるかな!」
「わたくしの高笑いに挑む四天王はいらして? 女帝の悪のカリスマを見せて差し上げますわ!」
「腕に覚えのある四天王、かかってこいやー!」
「ぬはははははは! 面白い、俺はデビデビじゃんけん一の強運と恐れられた四天王の一人!」
「おーほっほっほっほっ! アイスエイジクイーン様には遠く及びませんが、私はデビルキングワールド一二を争う高笑いを持つ四天王の一人ですわ!」
「ふはははははは! オレはブギーモンスター一鋭い爪を持つと恐れられた四天王の一人!」
両者睨み合う。
先に動いたのは、アルゼブだ。
「いくぜ! デビデビじゃんけん、じゃんけん…」
「「ポン!」」
両者、同時に片手を出した。そのまま睨み合い、アルゼブがにっと笑う。
「パー! オレは指の数5本! お前はいくつだ?」
「くっ……俺は0本だ!」
一回戦は、アルゼブの勝ち。「バカな、俺が負けるはずがない!」と声高に四天王しぐさを出す四天王。
しかし、二回戦目は四天王の負けた方が勝ち、というルールによってアルゼブが負けることになった。
そして、三回戦目。
「「じゃんけんポン!」」
四天王の指の数は5本。アルゼブの指の数は0本だ。
「ぬははははははは! どうだ、俺はデビデビじゃんけん一の四天王、誰にも負けるはずはないのだ!!」
高らかに勝利宣言を行う四天王にしかし、アルゼブはにやりと笑った。
「いいや、俺の勝ちだぜ!」
「な……なんだと……!?」
「見ろ、周りの【炎の魔王軍】を!」
いつの間にか、アルゼブを中心に112体の配下モンスターが現れている。そしてその全員がグーを出しているのだ。
「全員グー! 今回はグーを出した人数が多い側か勝ちだ! デビデビじゃんけんはルール後付け自由自在さ!」
「そ、そんなバカな……ッ!」
ワルワルすぎる、と四天王、あまりの衝撃に力が抜けるように跪いた。四天王しぐさ、全く崩さず。
「さあお前たち、行け! あの氷の鎧を溶かして砕いて吹き飛ばしてやれ!」
一方その頃。
プリとブギーモンスターの四天王と対峙していた。
「どうだ、私の爪の味は! 手も足もでないだろう!」
布の下から、鋭い爪が飛んでくる。それをプリは華麗に躱しつつ、自身の爪を突き立てる。
甲高い音が響き、両者の爪が重なった。
「こんなもんじゃ、おらは止められないべ!」
プリのユーベルコード【ブギー・ブギーフェイス】が発動する。知恵の布を脱いで現れたのは、異形の鹿と化したプリの姿。長く伸び血を啜る肉の槍を翻すと、そのまま四天王を貫いた――!
「ま、まさか……このオレ様が、負ける、とは……ッ!」
四天王しぐさ炸裂。様式美にも似た最期の言葉と共に倒れ伏す(死んでいない)。
そのままプリは異形の鹿と化して、玉座に座るアイスエイジクイーンへと突進する――!
「おーほっほっほっほっ! 私の高笑いは揺るぎません!」
「甘いですわね、わたくしの高笑いはそんなものではなくてよ!」
アルテミシアが、前を見据えるように視線を向けて、片腕の顎の下に持ってくる。
「お~ほっほっほっほっほっほっ!! 悪の女帝は、高笑いだけで敵を降伏させるのですわ!」
ピシャーン! と高笑いの四天王に衝撃走る!
高笑いだけで、敵を降伏させる。ありえない。そんなもの私にはできない、と。
「私は……ッ! この者に勝てない……ッ!」
圧倒的敗北四天王しぐさ。流石のプロ。
挫折したかのように地面に手をついた四天王を見やり、アルテミシアは玉座に座っていたアイスエイジクイーンへと視線を投げかける。
すでに、自らの配下たちは行動に移っている。
炎の魔王軍が四天王しぐさで行動しない隙を狙って玉座へと攻め入っていた。
次いで、プリがただ呆然と立ちはだかる四天王を肉の槍にて貫き穿つ。
「……良いでしょう。わたくしの四天王を倒したこと、褒めて差し上げますわ。ですが――」
アイスエイジクイーンの氷の鎧『絶晶』と『極晶』がその力を露わにする。
戦場に冷気が満ち、絶晶の凍結魔力が武器に纏わり付く。
「わたくしの氷の鎧、越えられるものなら越えてみせなさい!」
冷気が奔る。炎の魔王軍が、氷の鎧を溶かし砕こうと武器を振り上げる。
連撃の度にアイスエイジクイーンの鎧が砕かれていく。冷気を振り払うような豪熱が、氷と炎がせめぎ合っている――!
「甘いですわ!」
凍結魔力を秘めた武器が振るわれて、炎の魔王軍の攻撃が徐々に瓦解していった。
そこに突撃してきたのは、異形の鹿と化したプリだ。
「おらおらおら~~~~ッ!! おらの肉の槍受けてみるべ!!」
「ッ!! 極晶!!」
プリの眼前に極晶が割り入った。凄まじい高度を持つ氷の鎧にしかし、プリは怯まなかった。
肉の槍と、極晶が砕け散るのは同時。砕けた鎧の先に、驚愕に目を見開くアイスエイジクイーンの姿がある。
「獲ったべ!」
そのままクイーンに掴みかかるが、氷の鎧の冷気がプリを蝕んでいった。
「ううっちべてえ。肌が剥ける!」
「離しなさい! わたくしの鎧は全てを凍らせますわ! いずれ貴方はカチンコチンですわよ!」
「へへへ、まあおら手足生え変わるから別に剝けても凍っても構わねぇ! アル様、今だべ!」
はっ、とアイスエイジクイーンがそちらを見やる。
アルテミシアの双眸がユーベルコードの超常に瞬いている――!
「四天王たちはまだたくさんいるようですが……順番に戦わないというのもワルでいいものでしょう?」
片腕を上空に掲げて、そこに収束するのは【滅びの創造(アンラ・マンユ)】による極大熱量魔法。
豪熱の炎球が渦を巻いている。
「温度とは振動エネルギー、低温には限界がありますが高温には限界はありません!」
「まさか……わたくしの氷の鎧をも溶かす炎ですの!?」
「これが、わたくしたち魔王国の本気ですわ。アイスエイジクイーン、お覚悟を!」
豪熱、熱波。凄まじい熱量を放ちながら解き放たれたそれは、アイスエイジクイーンを呑み込んだ――。
「うう、冷たかったり熱かったりすごい経験しちゃったべ」
「プリ、大丈夫か!? にしてもすごい炎の魔法だったな、アルテミシア!」
「プリさんとアルゼブさんのおかげですわ。時間を稼げたのが大きいですわね」
倒れ伏したアイスエイジクイーンに、三人が近寄った。
四天王たちは敗北した主を見て「そんなバカな……」とか「私達のアイスエイジクイーン様が……」とか言って悲しそうに立ち竦んでいる。やはり、四天王しぐさは主が倒れても健在だった。
「魔王国の皆さん……よくぞわたくしを……倒しました……わね」
僅かに顔を上げて、アイスエイジクイーンが言葉を紡ぐ。
「ですが、光あるかぎり、闇もまたありますわ……」
あれ、これお決まりの台詞では?と三人が顔を見合わせる。
「わたくしには見えますわ……ふたたび何者かが……というかスーパーカオスドラゴンさんが混沌から現れ――」
「アイスエイジクイーン様、お忙しいところ申し訳ありませんがそろそろ業務のお時間です」
そこで、ちらっと現れた闇執事風の四天王。業務書類たんまり。
「……とにかく皆さんお疲れ様ですわ! わたくしはこれからお仕事がありますのでこれにて!」
がばっ、と起き上がり、闇執事の四天王と共に消えていった。
……締まらないが、とにかくこの勝負は猟兵たちの勝利である!
大成功
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