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7thKING WAR㉔〜仮面の終焉を壊す者

#デビルキングワールド #7thKING_WAR #召喚魔王『ゼルデギロス』 #オーバーロード歓迎 #団体歓迎

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 ――おのれ若津姫め……言う事を聞いて戦え!

 ――ゼルデギロスが仮面(マスカレイド)を使います……心を強くお持ちください、『六番目の猟兵』!

 巨大な女性の顔面に張り付いた仮面から響く声。
 どうやら『魔王ゼルデギロス』という『オブリビオン』は巨大な女性に寄生した『仮面』のようだ。

 ――今はその認識で構いません。
 ――ですが、お気を付けください。
 ――あれの本質は『マスカレイド』。
 ――精神と肉体を侵食する寄生存在。
 ――寄生に特化したオブリビオンだと考えて下さい。
 ――ですが精神を汚染しようとするゼルデギロスに対する対抗策を何か考えないと……
 ――最悪【オブリビオン化】の危険があります。
 ――マスカレイドの精神抵抗に抗う方法を考え実行し、戦って下さい。

 そう言いながら、巨大な女性は子を慈しむかのように予知越しに『六番目の猟兵』を労わる声を届けていく。
 ……無意味ではないのだろう。無価値でも。
 あくまで、彼女が天寿を全うした後ゼルデギロスは寄生しただけ。
 ……それでも、怒りが湧く。
 終焉を砕け、という声が――魂から、剣(ブレイド)から聞こえてくるのだ――

「諸君らにも感じるか?『悲劇の終焉』に対する破壊衝動が」
 其れは破滅的なものではない。
 ただ理不尽に抗う心が、昇華された意思。
 それを、アドナ・セファルワイド(セファルワイド初代にして最後の皇帝・f33942)の招集に応じた猟兵は感じる事が出来た。
「フム、これが『ゼルデギロス』に支配された女性の力……?限定的な因果干渉能力を付与するとは……」
 先程、アドナはこの『ゼルデギロス』の特性……寄生オブリビオン『マスカレイド』の精神抵抗がこの戦場において如何に重要であるかを説いたところだ。
「だが、このように『因果干渉能力』……『特定の大きな変化』を『破壊』するかのように大きく変えるこの力……フム、使えという事か」
 因果に干渉する能力となれば、どんな猟兵であっても追い風となろう。
 例えば『マスカレイドに支配される』という『大きな変化』を『破壊』するような使い方も出来る事だろう。
「さしずめ、『終焉を終焉させる者』と言った所か……フム、しっくりくるな」
 そう言いながらアドナはグリモアを手にし、猟兵達を『ゼルデギロス』が座す戦場へと送り込んでいくのであった――


黒代朝希
 その瞳に映る終焉を破壊し続けたからこそ。
 それが、心でわかります。

 プレイングボーナス……マスカレイドの精神抵抗に抗う方法を考え実行する。
 に加え、
 プレイングボーナス……『特定の大きな変化』を『破壊』するかのように大きく変える因果干渉の力を使う。
 が存在します。

 それでは、皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしています。
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第1章 ボス戦 『魔王ゼルデギロス・マスカレイド態』

POW   :    マスカレイド・バインド
【呪力でできたトゲ 】が命中した部位に【魔王ゼルデギロスの悪しき呪い】を流し込み、部位を爆破、もしくはレベル秒間操作する(抵抗は可能)。
SPD   :    マスカレイド・ポゼッション
対象の【肉体のどこか 】に【不気味な仮面】を生やし、戦闘能力を増加する。また、効果発動中は対象の[肉体のどこか ]を自在に操作できる。
WIZ   :    ワールドエンド・マスカレイド
戦場内に【無数の『不気味な仮面』 】を放ち、命中した対象全員の行動を自在に操れる。ただし、13秒ごとに自身の寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ルイ・エルドレッド
『面倒そうなボスだナ』
「いつもの事さ。ってか、面倒じゃないボスなんていたか?」
『クックック。たしかニ』

戦場に無数の仮面が飛ぶ。今回はケサランパサランのような物が手の平から。ルイのUCであり、それが今まで共に戦った猟兵に変身。

「よろしく」

その言葉と共に代わりに戦い出す。のちに一人の猟兵に仮面が命中するが、一度ダメージを受けると消える使用。操られる事は無い。

「なるほど。そういう仕組みか」

意思を共有する故に敵の力の“仕組み”を把握。世界浸食ソフト『OPUS』の力で敵能力に【ハッキング】して破壊する。

「そろそろだ」

依頼で初めて剣を抜き、毒【属性攻撃】の斬撃を放つ。致死毒の【継続ダメージ】は痛いはずだ。



『面倒そうなボスだナ』
「いつもの事さ。ってか、面倒じゃないボスなんていたか?」
『クックック。たしかニ』
 ルイ・エルドレッド(隠しボス・f36867)は戦場に無数の仮面――『マスカレイド』が飛ぶ光景を、ルイと契約した相棒と共に見つめていく。
 同時にケサランパサランのような物が手の平から――ユーベルコード『猟兵の擬態召還(オマージュミミック)』を発動。
 召喚した『猟兵の能力や姿などをコピーした魔物』を嗾けて『マスカレイド』の対策としていく。
「よろしく」
 その一言と同時、戦端は開かれた。
 一人の猟兵――その姿を模した魔物に仮面が命中するが、一度ダメージを受けると消える使用である為寄生され操られる事はない。
 そのユーベルコードの使用を利用し、ルイは『マスカレイド』に対する対策を整えている。
「なるほど。そういう仕組みか」
 その上でユーベルコードで召喚した魔物とは『意思を共有する』故に敵の力――『マスカレイド』の“仕組み”をルイは把握。
 世界浸食ソフト『OPUS』の力で敵能力にハッキングして破壊する事を試みる。
『オイオイ。力だけはあるナコイツ』
「……それを言ったら、この取りつかれている女性……」
『アア、神の中の神とでもいうべきカナ』
 やがてハッキング進める内に魔王ゼルデギロス……『寄生型オブリビオン』たる『マスカレイド』の仕組みを断片的にだが理解しようとするルイと相棒。
 だが、それらは断片的なものであっても『生命体の埒外』たる彼らを以てして驚愕にたる情報。
「だが、ともあれそろそろだ」
 依頼で初めて剣を抜き、毒の属性を付与した斬撃を放つルイ。
 致死毒の継続ダメージは痛いはず、と睨んだ狙いは当たったのか。
 女性の顔面に張り付いた仮面から苦悶の声が上がった――

大成功 🔵​🔵​🔵​

四王天・焔
アドリブや他猟兵との連携歓迎

●心情
精神を汚染するマスカレイド、何とも厄介な相手だね。
でも、焔も大事な仲間が待っているんだから
こんな所で支配される訳には行かないよ。

●行動
焔は、四王神楽唄(UC)を【歌唱】で使用して
精神や肉体までも癒す清浄な歌声を披露して
自分や仲間を正常な状態に保っておくね。
【狂気耐性】や【呪詛耐性】も利用し、オブリビオン化を防ぐよ。
マスカレイドに対しても、怒りや憎しみを鎮め【浄化】しておくよ。

後は因果干渉の力として、焔の歌声で希望と慈しみの感情を敵に与え
マスカレイドに支配された相手を支配から解放してみようと試みるね。

敵が弱体化したら、ドラゴンランス【フローレ】で攻撃していくよ。



「精神を汚染するマスカレイド、何とも厄介な相手だね」
 そうシンプルに四王天・焔(妖の薔薇・f04438)は『マスカレイド』の能力を厄介だと認める。
 けれども、そこで尻込みするような存在が猟兵になるわけがない。
「でも、焔も大事な仲間が待っているんだから……こんな所で支配される訳には行かないよ」
 ならばこそ、謳い上げるのは心だけでなく肉体までも癒す清浄なる歌声による聖歌。
 精神や肉体までも癒す清浄な歌声を披露し、自身だけでなく他に戦う猟兵を正常な状態に保つ。
 それが『四王神楽唄(フォックステイル・オラトリオ)』、焔の所有する歌唱系ユーベルコードだ。
「焔の希望の歌、最後まで聴いてね」
 彼女の歌は怒りや憎しみを鎮め、希望と慈しみの感情を聞いた者に感じさせる。
 特に前者の『怒りや憎しみを鎮める』効果は『マスカレイド』と相対するに対して特に大きな力を発揮する。
「狂気や呪詛にも、焔は耐性を持っているもん!」
 そうして強い心の力を以てオブリビオン化を食い止める焔。
 だが、これだけではまだだという風に『マスカレイド』は数を成して襲い掛かる――
「なら、この力を使うの」
 焔の歌声が、希望と慈しみの感情を敵に与えていく。
 同時に焔の瞳には『マスカレイド』に関係する『劇的な変化』……その因果が焔の歌によって『破壊』されていくのを視認している。
「焔、グリモア猟兵じゃないけど……!?」
 だが、今はこの力が『マスカレイド』を相手取るに対して有効な力である事は確か。
 そのまま『マスカレイドに支配された相手』――その『劇的な変化』が起こる未来を、その『マスカレイド』の支配から解放してみようと焔は試みていく。
「まるで、バッドエンドを破壊するみたいな力なの」
 そんな焔の無垢なる呟きは、しかしこの上なく本質を言い当てているのかもしれなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鍋島・小百合子
WIZ重視
連携アドリブ可

この仮面・・・なぜ見覚えがある?
今日初めて見たというに・・・ぐっ

戦場内に撒かれた仮面にこの身が操られようものなれば懐の小太刀で腹を切ってでも抗う
狂気を祓う手が無駄にならぬようにわらわ自身がその痛みに堪える(狂気耐性、呪詛耐性、激痛耐性併用)
痛みをその身に感じ、わらわという存在の終焉を越えればUC「弓神霊泉舞」発動
長弓と矢筒を頭上に投げ、祭祀扇を開き痛みを圧して舞に興じれば、
遠隔操作せし長弓の射撃にて戦場内の仮面全てを射抜く!(範囲攻撃、鎧無視攻撃、弾幕、乱れ撃ち、制圧射撃併用)

「腹を切って自害するじゃと?そのような出来事なぞわらわに代わって敵への終焉にしてくれるわ!」



「この仮面……なぜ見覚えがある?今日初めて見たというに……ぐっ」
 その試案に戦闘を続けながら浸ろうとした時、鍋島・小百合子(朱舞の女丈夫・f04799)は激しい頭痛に見舞われる。
 だが、それ以上に胸の高鳴り――『マスカレイド』なる仮面を見た際に猛る心を抑える事に専念するしかなかった。
「わらわの……心が告げている……!!」
 ――『仮面(マスカレイド)』が齎す悲劇の終焉。
 それを赦すなと瞳が、心が、剣が告げている。
「……!おのれ、支配されてなるものか!!」
 顔に張り付こうとした『マスカレイド』を長刀で跳ねのけ、着付けとして懐の小太刀で主要な臓器を傷つけないように切腹する小百合子。
 滴る鮮血と腹部を駆け抜ける激痛は、しかし『剣(ブレイド)』の過剰反応を抑制するに効果的であった。
「狂気を祓う手が無駄にならぬようにわらわ自身がその痛みに堪える必要もあったがの……」
「ですが見事な武士ぶり。天晴です」
 ふと、上空を見上げると女性の唇が動いている事に気が付く。
 痛みをその身に感じ、鍋島・小百合子という存在に宿された『劇的な変化』を乗り越えたその姿は『此華咲夜』にとっては眩しい光景だったのか。
「もしやしたら……ふふ、そういう事ですか」
「何故――とは言わぬ」
 この戦場は『問うべき場所』ではない。
 感じた疑問は『此華咲夜』と戦う時に告げるべきだ。
「我が身の全身全霊をかけて執り行うは弓の神に捧ぐ霊舞……ご照覧あれ!」
 長弓と矢筒を上に投げ、舞に興じる事で長弓を遠隔操作しての射撃を『マスカレイド』に仕掛けていく小百合子。
 祭祀扇を開き痛みを圧して舞に興じれば、寄生オブリビオンは矢に眉間を貫かれていく。
「腹を切って自害するじゃと?そのような出来事なぞわらわに代わって敵への終焉にしてくれるわ!」
「素晴らしい『終焉』に抗う心……」
 その心意気こそが――『証明』なのかもしれない。
 鍋島・小百合子とは『■■■■■■■■』が最重要本質であるかもしれない、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​

プフェルトラム・メーベルナッハ
母様から寝物語に聞いたような記憶があります。
終焉を終焉させる勇士達の戦い。
──この力はまるで、あの物語のような。
…分かりました、存分に使わせて頂きます。

【ダンス】を以て「森羅万象群舞せり」を発動、竜巻を発生させ放たれる仮面を撃墜していきます。
真の姿と至ったならば、振るえる力もまた大きい筈。

しかしそれでも心を侵す変異。
生きながらにして心身を過去へ沈めんとするような衝動、或いは呼び声。
其に従うまま、私は──

──ええ、その果てへ至らんとする変化、即ち終焉。
其をこそ、私は破壊してみせましょう!
以て己を取り戻し、竜巻を敵本体へ。
その仮面、切り刻んでくれます!



「母様から寝物語に聞いたような記憶があります。終焉を終焉させる勇士達の戦い」
 プフェルトラム・メーベルナッハ(千夜の踊り手・f00012)はそう呟き、己に備わった力を再確認していく。
「──この力はまるで、あの物語のような」
 終焉を終焉させる勇士達、今のプフェルトラムは『彼ら』そのものになったかのようで――
「分かりました、存分に使わせて頂きます」
 どこともなく頷き、千夜の踊り手は舞踊系ユーベルコード『森羅万象群舞せり(ナチュア・ブーネ)』を発動する。
 そのユーベルコードはプフェルトラムが踊っている間、敵には戦場の環境に応じた様々な自然現象による攻撃を、味方には自然現象の発生に伴うエネルギーの放散による治癒を与える性質を持つ。
「なべて世界は私達の舞台。さあ皆様、共に踊りましょう――」
 真の姿と至ったならば、振るえる力もまた大きい筈。
 そう辺りを踏んだ踊り子はしかし、心を侵す怪異を侮ったりはしない。
「(生きながらにして心身を過去へ沈めんとするような衝動、或いは呼び声。其に従うまま、私は──)」
 戦場に放出された『マスカレイド』が誘う堕落。
 それはプフェルトラムの負の感情を増幅し、オブリビオン化へと引きずり込もうとしていく。
「──ええ、その果てへ至らんとする変化、即ち終焉」
 それこそ、かの勇士達が『赦さない』と定義した最大の敵。
 その『誰かの瞳に映る悲劇の終焉を終焉させる心』を、プフェルトラムは自身の心で理解し始めていた。
「其をこそ、私は破壊してみせましょう!」
 己を取り戻すと同時、竜巻を発生させ放たれる仮面を撃墜。
 そのまま竜巻を敵本体へと差し向け、真空波を放出させて『マスカレイド』を切り刻んでいく――

大成功 🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
機神搭乗

…あの能力…覚えがあるな
「うん、メルシーの権能を使えば…!」
手があるってか?
「この場なら…多元宇宙の中のどこかのご主人サマの能力を一つ借りれるかも…!」
上等だ…やってみろ!

精神抵抗
…何だ…?茨っぽいのが見える…此奴は…棘<ソーン>?…そうか…こうすればいいか(食らい尽くす!

ふん…てめーに操られる終焉…壊してやりましたよ

【情報収集・視力・戦闘知識】
姫の動きと攻撃の癖を把握し

【属性攻撃・迷彩】
光属性を機体に付与
光学迷彩で存在を隠し

UC発動
【念動力・弾幕・スナイパー・空中戦】
超高速で飛び回りながら念動光弾乱射
【二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み】
鎌剣で襲い掛かり連続斬撃から武装の一部強奪!



「……あの能力……覚えがあるな」
「うん、メルシーの権能を使えば……!」
「手があるってか?」
 相方である機神に乗り込みながら、カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は『能力』について覚えがある感覚に浸った居た所をメルシーに問いかけられる。
 そうして『手』について主から問を投げかけられたメルシーは、次のように述べる。
「この場なら……多元宇宙の中のどこかのご主人サマの能力を一つ借りれるかも……!」
「上等だ……やってみろ!」
 メルシーに許可が出されると同時、カシムは不可思議な感覚に陥る。
「……何だ……?茨っぽいのが見える……此奴は……『棘<ソーン>』?」
 それは『マスカレイド』の精神支配が生み出した幻覚……なのかもしれない。
 忘我の状態、寄生型オブリビオンがその隙を突くには十分で――
「そうか、こうすればいいか」
 その『棘<ソーン>』の幻覚を、カシムは『食らった』。
 其れはまるで『ソーンイーター』とでもいうべき異能体系のようで――
「ふん……てめーに操られる終焉……壊してやりましたよ」
 自身の吸収した「悪魔(デモン)」を用い、棘(ソーン)」を喰らう事で更なる力とする幻の秘術――
 それが今カシムが再現した異能体系『ソーンイーター』だ。
「デモンとソーン、危険な2つの存在の融合によって生み出される魔力は絶大……あれ、メルシー何言っているんだろう」
「……気にしねーことにしろ。其れよりも今はこの仮面どもを廃棄する事に専念する時だ」
 今は今この時だけ顕現した融合魔術によってカシムとメルシーは高速機動ユーベルコードを更に昇華した御業を『マスカレイド』に放ち、その仮面に宿る『棘<ソーン>』ごと喰らい骸の海へと帰していく。
「……まぁ、本当に心を売り渡したら話は別でしょーが、今はそうしないです」

大成功 🔵​🔵​🔵​

クーナ・セラフィン
…なーんかあの仮面見た事あるような…
確か群竜大陸のワーム…この嫌な感覚もかなり似てるね。
関係あるのかは知らないけど乗り越えないと…!

陽だまりのオーラに破魔の属性付与して展開防御しつつ、目覚まし時計を自分に使い催眠術で自己暗示。
他人への憎悪は否定せず騎士としての有り様を強く強く意識。
ここで憎しみに任せるのはクーナの姿じゃない。
それであの子に顔向けできるの?
騎士として悪しき仮面を砕かなきゃ、あの子の犠牲は無駄になる。
仮面の侵食に耐えたらUC発動、此方を見る視線を見返して先の行動を見切って一気にダッシュで仮面に接近、革命剣で切り裂こう。

※アドリブ絡み等お任せ
真の姿は服装のみ変化、令嬢のような黒ドレス



「……なーんかあの仮面見た事あるような……」
 そう、クーナ・セラフィン(雪華の騎士猫・f10280)は魔王ゼルデギロスというオブリビオン……巨大な女性に憑依寄生した仮面の存在に『既知感』を抱いている。
 そして『既知感』を感じるのは仮面だけではない。
 クーナが『それ』を感じ取ったのはちょうど二年前にA&Wで起きた『帝竜戦役』にて。
「確か群竜大陸のワーム……この嫌な感覚もかなり似てるね」
 かの傲慢な思想を抱いていた雷を操る帝竜。
 そしてヴァルギリオス……件の戦争を仕掛けたオブリビオン・フォーミュラが自身とは別に切り札としていた存在。
「……『再孵化』、だっけ。関係あるのかは知らないけど乗り越えないと……!」
 陽だまりのオーラに破魔の属性を付与し展開。
 目覚まし時計を自分に使い催眠術で自己暗示をかけ、仮面の存在の精神侵略を跳ね除ける対策として進めていくクーナ。
「憎しみは、否定しない」
 されども、他人への憎悪も否定せず。
 自己暗示によって騎士としての有り様を強く――強く意識して憎悪等の負の感情に飲み込まれない様クーナはメンタルをケアしていく。
「ここで憎しみに任せるのはクーナの姿じゃない……それであの子に顔向けできるの?」
 呟く言葉は、どういう意味があるのか……けれども、一つ確かな事はある。
 騎士として悪しき仮面を砕かなければ――
「あの子の犠牲は無駄になる……それだけは」
 ――赦せない。
 その言葉と共にクーナの『真の姿』が具現化していく。
 姿はケットシーのままだが、令嬢のような黒ドレスに衣装は変幻している。
「それはもう視てるんだよ。残念だろうけどね――『騎士猫は終焉を識る(スコアリーダー)』」
 その『真の姿』で得た出力を元にユーベルコードを起動。
 仮面の侵食を完全に跳ね除けた騎士猫は、仮面が紡ぐ悲劇の終焉を破壊するべく空を駆けていく――

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

寄生は私の領域よ?当然精神障壁(結界術)は息をするように展開しているわ。もっとも、私の精神構造自体が一種のトラップ魔術(多重詠唱、罠使い)のようなものだから、障壁を突破された方が御し易かったりもするけれど。
さて、リミッター解除、限界突破、オーバーロード。ソーンイーターとしての真の姿を解放(封印を解く)、化術でマスカレイドフォーム。『夜』(デモン)たる私が棘(ソーン)ごときに自我を奪われることはないわよ。
さてさて、のうみそくまさん出番よ。まぁ、人形浄瑠璃の如く別の咎人達に操らせてるけど、それゆえにこいつが乗っ取られても問題はないし。ああ、背乗り(降霊)して先に寄生しておけばいいわね、用があるのはこいつの水晶剣だけだし。
さぁ、ゼルデギロス。ソーンを纏わせたこの水晶剣で放つソウルリッパーで魂を引き裂いて食らって(大食い、捕食、エネルギー充填)あげるわ、覚悟はよろしくて?
これがマスカレイドの天敵たるソーンイーターの力よ。そう因果干渉したわ。



「寄生は私の領域よ?」
 瞬間、マスカレイドが吹き飛ばされ――いや、食い殺されていく。
 それはアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト艶魔少女・f05202)の紡ぐ『ソーンイーター』の力。
 彼女は当然、精神障壁は息をするように展開している……が、そもそもの話アリスの精神構造自体が一種のトラップ魔術の様なもの。
「だから障壁を突破された方が御し易かったりもするけれど……それはともかく」

 ――『超克(オーバーロード)』
 その言葉を呟き、アリス・セカンドカラーという『六番目の猟兵』はリミッター解除、限界突破、オーバーロード……
 それらの工程を踏んで――『ソーンイーター』としての真の姿を解放。
「――マスカレイドフォーム。『夜』(デモン)たる私が『棘(ソーン)』ごときに自我を奪われることはないわよ」
 何故かマスカレイド……ゼルデギロス本体の様な『仮面』をアリスは身に纏い、自己を強化していく。
 それは『超克(オーバーロード)』によって『真の姿』へと至っただけではなく……
「さて、のうみそくまさん出番よ」
 ――かの『黙示録の黄昏(アポカリプスヘル)』にて憤死した『ドクターオロチ』……またの名を『無血宰相トビアス』と名乗る『異形』を従えているからか。
「まぁ、人形浄瑠璃の如く別の咎人達に操らせてるけど」
 逆に言えば、この『ドクターオロチ』には『自我』が存在しない……つまりは乗っ取る為の『知性』等が無いのだ。
「ああ、でも念のために先にこちらが精神寄生させておけば万一もなくなるわね」
 用があるのは『ドクターオロチ』が所有している『水晶剣』だけである。
 故にこのような咎人の精神など必要ないと言わんばかりに異形の精神を書き換えた後、アリスは空を見上げて呟く。
「さぁ、ゼルデギロス。ソーンを纏わせたこの水晶剣で放つソウルリッパー……」
 携えたのはユーベルコード『不可思議なる無慈悲な冥府の女王(クイーン・アリス)』によって使役された『冥府に堕ちた咎人』……中には過去の戦争で悪逆の限りを尽くしたジェネラル級オブリビオンも多数見受けられる。
 その統括したオブリビオンの力を複合させ、アリスは『ドクターオロチ』が所有していた水晶剣にソーンを絡め、その状態の水晶剣の切っ先で敵に触れたら肉体と精神を引き裂く術式を構築したのだ。
「これを使って魂を引き裂いて食らってあげるわ、覚悟はよろしくて?」
 その言葉に対し、返答の代わりに無数の『不気味な仮面』が戦場の各地に出現する。
 だが、今アリスが具現化させた『水晶剣式ソウルリッパー』に対して『仮面(マスカレイド)』をぶつけるのは余りに愚策だった。
「成程……確かにこれは『何も学んでいない』わね」
 無数の『不気味な仮面』……『マスカレイド』を水晶剣で引き裂き、ソウルリッパーでに精神を八つ裂きにしていきながらアリスはそう確信する。
「これがマスカレイドの天敵たるソーンイーターの力よ……そう『因果干渉』したわ」
 其れは幾度も見ているはず――そう言いたげにアリスは呟き、
「さぁ、ここが『終焉』よ」
 水晶剣を念動力と結界術で次元操作し、虚空から現れるかのように『ゼルデギロス』という『仮面』へと差し向け――仮面に切っ先を突き刺して罅を入れた。
 瞬間、邪悪な声が断末魔を上げ――そのまま微笑む巨大な女性と共に残響となって消え去っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年05月09日


挿絵イラスト