7thKING WAR⑯〜テレビ局で大暴れッス!
●7thKING WAR開幕!
悪逆こそがイケてるというデビルキングワールド。その統治者である『デビルキング』は、6thKINGビームスプリッターの没後、長い間空位となっていた。
だが、その長い間空けられていた座につくものを選ぶ決定戦が、とうとう開催される運びとなった。魔界裁判長『ジャッジメントガール』が目覚め、7thKING WARの開催を宣言したからである!
●悪魔達にパワーを示せ!
「というわけで、デビルキングワールドの統治者を決める戦いが始まりましたわ!」
エリル・メアリアル(孤城の女王・f03064)が集まった猟兵達に告げた。
「デビルキングワールドの統治者とはすなわちデビルキング。どうやら今までその座は空位となっていたようですわね」
その為の戦いが7thKING WARなのだという。
「頑丈な悪魔達であれば『戦争』といえど大きな被害は出ませんわ。それに、どんな方が統治者となろうと、良いデビルキングになれる筈……」
だが、そこでエリルは難しい顔をする。
「けれど、その王位争奪戦にオブリビオンが参戦していたならば、話は別ですわ」
そう、今回の王位争奪戦には、オブリビオン・フォーミュラが参戦したというのだ。
オブリビオン・フォーミュラの名は『魔王ガチデビル』。伝説の1stKINGその悪魔が、オブリビオンとなって復活したのだ。
「ガチデビルはデビルキングの座を得て、『他世界への悪魔輸出』を目論んでいますわ。それを許してしまっては、他の世界の危機ですの!」
だからこそ、と、エリルは猟兵達の顔を見て、改めて告げた。
「その野望を阻止するためにも、皆様の出番だというわけなんですの!」
7thKING WARに乱入し、ガチデビルを倒すことが今回の大目標だ。
その為にもガチデビルへ向かう為のルートを開拓せねばならないわけだが、その為にも、猟兵達はジャッジメントガールの用意した悪魔王遊戯(デビルアトラクション)に参加する必要がある。
「沢山の悪魔王遊戯で名を上げる事で、ガチデビルのKING到達を妨害しつつ、こちらもキング候補に挑戦する権利を得る……みたいな感じですわね」
エリルがうんうんと頷く。ともあれ、悪魔王遊戯とやらで大暴れすれば道は開ける、ということだ。
「そんなわけで今回皆様に向かって頂くのは……魔界テレビ局ですわ!」
魔界テレビ局とは、ジャッジメントガールが拠点としている放送局である。ここでジャッジメントガールが7thKING WARの実況をしているのだが、この放送局そのものも悪魔王遊戯の一部なのだという。
「戦う相手は『ジャッジメントガール』その本人! 彼女とスタジオで対決し、やっつけることが出来れば、ガチデビルのワルさに惹かれそうな悪魔達の目を覚まさせることが出来る筈!」
やることは単純明快だ。テレビ放送中に乱入し、戦い、勝つ様子を放送させてしまうというもの。
特に大きな小細工は無い。ただ真っ向勝負をすればいいだけ……なのだが。
「ジャッジメントガールは1stKINGが生きていた時からずっと生きている悪魔……その力は『最強クラス』ですわ!」
現在も生きている彼女は当然、オブリビオンでは無い。それでも油断することも、手を抜くことも出来ないだろう。
「けれどその分、ジャッジメントガールもこの程度じゃ死なないみたいだから、いつもの通り、思いっきりやっちゃって大丈夫ですわよ!」
エリルがそう猟兵達を鼓舞する。なんか無責任な感じに聞こえなくもないが、実際今までに戦った悪魔達はオブリビオンでなくとも強力な人物が多かった。それが最強クラスなのだからまぁちょっとやそっとじゃ死なないのだろう。
「そんなわけで……まずはわたくし達の存在を、テレビ放送を世界中に知らしめてさしあげましょう?」
エリルがにやりと笑ってグリモアを輝かせた。
こうして、7thKING WARは開幕した!
ガチデビルの野望を阻止するために、暴れろ、猟兵達!
G.Y.
こんにちは、G.Y.です。
7thKNG WARが始まりました!
今回は『ジャッジメントガール』との真っ向勝負です!
テレビ放送の前でバトルを繰り広げ、悪魔達の心を掴んじゃいましょう!
プレイングボーナスはありませんが、テレビ放送をしていることや、場所がテレビ局のスタジオ内であるなどの舞台装置は利用できます。
何か工夫をすれば見つかるかもしれません。
それでは、皆さんのプレイングをお待ちしております!
第1章 ボス戦
『魔界裁判長『ジャッジメントガール』』
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POW : 証拠品押収!
【ジャッジメントハンマー】が命中した物品ひとつを、自身の装備する【証拠品入れ】の中に転移させる(入らないものは転移できない)。
SPD : 全会一致裁判官
X体の【絶対冤罪裁判官】を召喚する。[絶対冤罪裁判官]は自身と同じ能力を持つが、生命力を共有し、X倍多くダメージを受ける。
WIZ : ジャッジメントエコー
戦場内に【ハンマーで台座を叩いた音】を放ち、命中した対象全員の行動を自在に操れる。ただし、13秒ごとに自身の寿命を削る。
イラスト:ちゃろ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
バルタン・ノーヴェ
POW
了解デース!
ジャッジメントガール殿に一泡吹かせて、カメラの向こうのエブリワンに猟兵のワルさを御覧に入れマショー!
準備段階で、スタッフに話を通しておきマスネ。
それでは。スタッフと連携してタイミングを見計らって。
放送中(戦闘中?)の裁判長に突撃!
「六式武装展開、鉄の番!」
上階の床を鉄球で粉砕して、頭上からのエントリー!
スタジオの天井を破壊しながら重力と重量による物理で殴りかかりマース!
(スタッフに許可を得ているのでカメラワークもバッチリ!)
下へ参りマース!
ジャッジメントハンマーとチェインハンマーのぶつかり合いになろうものなら、押収されても二の手であるパイルバンカーを展開して、叩きつけマース!
「魔界テレビをご覧の皆様、こんにちはっス! さぁとうとう始まった7thKING WARの戦況をお届けしていくっスよー!!」
魔界テレビ局スタジオにて、悪魔王遊戯の現場を映した大量のテレビから流れる中継映像を前に、ジャッジメントガールがマイクを握る。
「むむっ」
そんなテレビ中継のうちの一つを、ジャッジメントガールが覗き込む。映されていたのはジャッジメントガールと、彼女のいるスタジオである。そう、この魔界テレビ局、ひいてはジャッジメントガールすらも悪魔王遊戯の一つ。悪魔達が襲いに来るのは、当然のことなのである!
「重犯罪のニオイっス!」
襲撃を察知したジャッジメントガールがばっとハンマーを構える。と、その時!
「六式武装展開、鉄の番! エントリー!!」
「はっ!?」
どごぉっ! と大きな音と共に天井が崩れ、落ちてきたのはバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)!
その手に超巨大な鎖付き鉄球が巻き付いており、これが天井を破壊した張本人であるのは明白であった。そんな鉄球が、天井を突き破った勢いとともにジャッジメントガールに振り下ろされた!
「ぬおおっ、カメラワークもバッチリっス!?」
降り注ぐ瓦礫をハンマーで弾きながら唸るジャッジメントガール。アオリからの勢いある構図は大迫力で、且つ、悪くてカッコいい!!
「さてはカメラマンを買収したっスね!」
迫る鉄球に向かい、ジャッジメントガールはハンマーを構える。
「ノンノン、話を通しておいたのデース!」
鉄球を振り回し、バルタンが笑う。そう、バルタンは事前にスタッフたちに話をし、協力関係を取り付けていたのだ!
「話をしただけでここまで連携するなんて! AD達め、なんてワルなんスか!」
スタッフ達はとっても悪い顔でジャッジメントガールにサムズアップを返す。そんなカメラにバルタンはカメラ目線を向ける。
「カメラの向こうのエブリワン! 猟兵のワルさを御覧に入れマショー!」
鉄球がジャッジメントガールを押し潰すべく落ちてゆく。対するジャッジメントガールはハンマーを振りかぶる。
「下へ参りマース!」
「この証拠品は、押収っス!!」
がぁぁあん!! 激しく金属がぶつかり合う音がスタジオ中に響き渡った。次の瞬間、超巨大な鉄球は消え去り、上空から落ちてくるのはバルタンのみとなる。
「これでアンタが天井を壊した証拠は消えたっス、これはただの事故……!?」
ジャッジメントガールが目を見開いた。落下するバルタンの腕に、ギラリと輝く巨大パイルバンカーが構えられていたからだ。
「二の手、叩きつけマース!」
「ぐっはぁぁああっ!!」
超巨大なパイルバンカーを打ち付けられて、ジャッジメントガールごとスタジオに穴が空く!
下の階にまで叩きつけられたジャッジメントガールは、土煙の舞う中でげほ、げほと咳をしつつ、上階から見下ろすバルタンを見上げて笑う。
「に、二階分ぶち抜きなんて、すっごいワルっスよ!」
「これが猟兵のワルさデース!」
カメラに向かってVサインをしたバルタンの姿は、ジャッジメントガールへのダメージも勿論、大いに視聴者の興味を引くのであった。
成功
🔵🔵🔴
アルゼブ・アズモリィ
魔界裁判長と直々にやりあえるなんて光栄だぜ!
オレの名はアルゼブ!
脳みそに油性ペンでよーく書いとけよな!
『法の番人にそんな口を聞いて…。我に恥ずかしい姿を晒してくれるなよ』
へへ、派手に魅せてやるぜ!
【岩の魔人】、召・喚っ!
3メートルもありゃこのスタジオで一番《悪目立ち》するんじゃない?
さあ、押収できるもんなら押収してみろ!
オレに合わせて動くコイツでパンチに頭突きに《薙ぎ払い》だ!
怪獣映画みたいでワルワルだろ?
魔人が耐えきれず破壊されたらオレ本体の出番。
岩の破片を踏み台に、頭上からレブヤ・ベザルで急襲を試みる!
これが、外を元気に遊び回ってきた悪魔の戦い方さ!
*アドリブ、共闘OK
*『』は喋る武器の声
7thKING WAR実況中継は混乱と熱狂に包まれた。
猟兵達によって、魔界テレビ局とジャッジメントガールが襲撃されたからである! ……まぁ悪魔王遊戯の会場の一つなのだから当然なのだが。
「魔界裁判長と直々にやりあえるなんて光栄だぜ!」
「むむっ、今度は誰っスか!?」
戦闘の傷でボロボロになったスタジオに響く声に、ジャッジメントガールが反応する。
スモークのように煙る土煙の奥にライトを当てれば、紫の大きな角が特徴的な悪魔の少年がそこに立っていた。
「オレの名はアルゼブ!」
親指を自分に突きつけて、アルゼブ・アズモリィ(玉座を見据えし悪魔・f31513)は名乗りを上げる。
「脳みそに油性ペンでよーく書いとけよな!」
びしぃっと指を突き付けて、アルゼブは大見得を切る。
『法の番人にそんな口をきいて……。我に恥ずかしい姿を晒してくれるなよ』
そんな彼をやれやれといった口調で語るのは、アルゼブの武器、レブヤ・ベザルである。アルゼブはそんなレブヤ・ベザルの言葉に笑って返す。
「へへ、派手に魅せてやるぜ!」
「さぁ、どっからでも来るっスよ!」
身構えたアルゼブに対し、ジャッジメントガールが余裕で手招きする。どっからでもと言いつつ隙がないあたり、とてもワルである。
そんな挑発にも乗らず、アルゼブは笑い、力を籠める。
「岩の魔人、召・喚っ!」
そこに突如現れたのは、全長3メートルにも及ぶ、巨大な岩の魔人であった。
岩の魔人は、アルゼブの動きに沿ってポーズを取り、カメラの前でビシッと決めてみせる。
「うぉお、ワルいぜこいつは!」
カメラマン達はジャッジメントガールを画面からフレームアウトさせて、岩の魔人を映し出す。この画角、とっても怪獣映画のようであり、ワルワルな雰囲気が漂っている。
「さあ、押収できるもんなら押収してみろ!」
びしぃ、と指をさすアルゼブと岩の魔人に、ジャッジメントガールは不敵に笑う。
「ふふふ、大きさなんて関係ないっス。それは証拠品、自分はそれを押収するのみっス!」
ハンマーを振り上げ、ジャッジメントガールが跳ぶ!
「うりゃああ!」
跳ねたジャッジメントガールに向かって、腕が薙ぎ払われる。それを躱してハンマーを打ち付けると、腕が砕け、破片がジャッジメントガールの証拠品入れへと収まってゆく。
「まだまだぁ!」
腕が破壊されたのは想定内! 岩の魔人が頭を振り下ろし、頭突きを見舞う!
「こっちもまだまだっスよぉっ!」
それを迎え撃つように、ハンマーが打ち上げられた。オデコから一気に岩が吹き飛んで、魔人がのけぞって倒れてしまう。
床に倒れた魔人がその衝撃で全身にヒビが入り、砕け散る。もはや勝負はジャッジメントガールに軍配が上がった、と思ったその時!
「はっ!?」
岩の瓦礫の中から何かが跳ねた。
「これが外を元気に遊び回ってきた悪魔の戦い方さ!」
アルゼブである! 岩の魔人はあくまでも本命を叩き込むためのブラフ!
「や、やられたっスぅ~!!」
手にした喋る大剣『レブヤ・ベザル』と共に、アルゼブは見事、ジャッジメントガールを斬り裂いたのであった!
大成功
🔵🔵🔵
アリス・フォーサイス
悪魔たちにぼくたち、猟兵の強さを示せばいいんだね。
モードチェンジフル活用でいくよ。
絶対冤罪裁判官に対し、ロキモードで、背後から大きな音をだして驚かせ、エンジェルモードの飛翔で相手を翻弄し、ヴァルキリーモードで止めの一撃を魔法の槍でくわえるよ。
そして、カメラの前でアピールだ。ぼくたちは猟兵。ガチデビルくんも倒し、悪魔の王、デビルキングになる組織だよ!
魔界テレビ局は大混乱。7thKING WARの実況とジャッジを務めるジャッジメントガールとの対決が、悪魔王遊戯の種目に含まれているからである。
「悪魔たちにぼくたち、猟兵の強さを示せばいいんだね」
会場に現れたアリス・フォーサイス(好奇心豊かな情報妖精・f01022)がちらりとカメラを確認する。
「魔界テレビをご覧の皆様、新たな挑戦者っスよ!」
ジャッジメントガールも同様にカメラに向かってアピールをすると、ハンマーを天井にかざす。
「これから全会一致裁判を始めるっス!」
かぁん! とハンマーで台座を叩けば、アリスの周囲に数多くの裁判官、通称『絶対冤罪裁判官』達が現れた。
「じゃ、ぼくも」
アリスは慌てる様子もなく笑うと、光を纏い始める。
「性質変化(モードチェンジ)フル活用でいくよ」
アリスを光が覆い尽くし……そして、消えた。
「むむっ」
ジャッジメントガールが身構える。ざわつく裁判官達は周囲をきょろきょろと見渡してアリスを探すが、一向に見当たらない。
「……気配っス!」
ジャッジメントガールが裁判官に向いて叫ぶ。だが、その直後。
――ぱぁん!
大きなクラッカーの破裂音が響いた。
『うわぁっ!?』
「しまったっス!」
びっくりして思わず跳びあがった裁判官達に、ジャッジメントガールが歯噛みする。背後に立っていたのは、ロキモードとなったアリスであった。
「けど、これで捉えたっス!」
アリスへ向かいハンマーを振り上げるジャッジメントガール。
「へんしん、エンジェルモード!」
だが、アリスは背中から翼を生やして飛翔することで回避する。
「カメラの前のみんなー、見てる?」
上空のアリスが、カメラに向かって笑いかける。そして再びアリスが光に包まれ、凛々しい鎧姿、ヴァルキリーモードへと変身を遂げる。
「いくよ」
手に魔法の槍を携えて、その切っ先をジャッジメントガールに向ける。
「とどめの一撃だっ」
翼を畳み、一気に急降下! その速度を全て槍に乗せて、ジャッジメントガールを貫く!
「ぐあぁああーっス!!」
槍の一撃で吹き飛ばされるジャッジメントガール。アリスは立ち上がると、カメラに向かってピースサインをした。
「ぼくたちは猟兵、ガチデビルくんも倒し、悪魔の王、デビルキングになる組織だよ!」
この時、魔界テレビの視聴率は爆発的な上昇を見せたという。
ジャッジメントガールを圧倒する謎のカッコいい奴ら、それが猟兵だと知らしめたのだ!
成功
🔵🔵🔴
高千穂・ましろ
「あれが魔界裁判長ですか」
『ましろ、魔法少女としての力を見せてやるにゃ!』
使い魔のノワールに言われるまでもありません。
魔法少女に変身して【全力魔法】で攻撃です!
『ボクはましろの活躍を魔界テレビで魔界中に生配信するにゃ。
最強クラスのオブリビオンに勝つところを大勢の悪魔たちに見せて、ましろのファンを増やすのにゃ』
「うう、放送されていると思うと戦いにくいです……」
って、放送に気を取られたせいで敵のハンマーを避け損ねて!?
『ああっ、ましろが本当に魔法少女か検証するために、魔法少女服と下着が証拠品として押収されてしまったにゃ!
ましろの全裸が魔界中に大放送だにゃ!』
「きゃあああっ、か、返して下さいーっ!」
「押し寄せる挑戦者達は皆ワルで強者揃いっス! 自分ちょっとピンチっス!」
ジャッジメントガールがボロボロになったスタジオでカメラに向かって報告する。
そのわりにはまだまだ大分元気なあたりが、最強クラスの悪魔たる所以であろうか。
「あれが魔界裁判長ですか」
「おっ、新たな挑戦者っスよ!」
ジャッジメントガールがカメラを向けさせた先に立っていたのは、どこにでもいるようなか弱い少女。しかし、その実態は。
『ましろ、魔法少女としての力を見せてやるにゃ!』
少女の足元にちょろりと黒猫が現れ、口を開く。
「ノワールに言われるまでもありません。……変身!」
彼女は高千穂・ましろ(黒猫ノワールと契約した魔法少女・f29622)。黒猫『ノワール』と契約をした魔法少女なのであった。
「いきますよ!!」
魔法のステッキを振って、ましろ全力の魔法がジャッジメントガールを襲う。
「おぉ、魔法少女っスね! そしてあれが少女を唆して酷い目に合わせる使い魔と見たっス!」
『酷い言いがかりだにゃ!』
ジャッジメントガールに指をさされ憤るノワール。だが実際には。
『ましろチャンネル~』
ノワールの魔法がスタジオ中に広がってゆく。
『ましろの活躍を魔界中に生配信するにゃ。最強クラスのオブリビオンに勝つところを大勢の悪魔たちに見せて、ましろのファンを増やすのにゃ』
といって、ましろの一挙手一投足を撮影しようというのである。
「配信で私腹を肥やそうだなんてなかなかのワルっス! 証拠品押収っスよぉ!」
ジャッジメントガールがハンマーを振り上げて、ましろへと駆ける。ましろはそれを迎撃すべく魔法を放ってゆくが、ジャッジメントガールはそれを次々と避けて近付いてゆく。
状況はましろの劣勢。ジャッジメントガールの身体能力が抜群であることも勿論だが、要因はもう一つ。
「うう、放送されていると思うと戦いにくいです……」
『そこだにゃましろ! キックだにゃ!』
ノワールの魔法から配信されている状況に、どうにも気を取られてしまうのだ。それも、どうにもちょっと際どいシーンが多い気がするのも拍車をかける。
「そこっス!」
「えっ!?」
ジャッジメントガールのハンマーがましろを真正面に捉える。
「えっ!?」
『あぁっ、ましろが本当に魔法少女か検証するために、魔法少女服と下着が証拠品として押収されてしまったにゃ!』
めっちゃ説明口調で喋るノワール。だがその言葉の通り、ましろの可愛い衣装は下着ごときれいさっぱり奪われてしまったのだ!
「きゃ、きゃああああっ!!?」
ぼんっと爆発するように顔を赤らめて、ましろが手で前を隠す。
が、魔法の配信は色んな方向をから舐めるように撮影してしまう。
『ましろの全裸が魔界中に大放送だにゃ!』
嬉々として放送を続けるノワール。完全にしてやったり顔である。
「あ、あれ? なんか変な力が働いたっスけどまぁこれもワルっスね!」
証拠品の魔法少女服を手に、ジャッジメントガールは笑う。
「きゃあああっ、か、返してくださいーっ!!」
涙目になったましろの懇願の結果、すぐに洋服は返されることになったが、ましろに大きなダメージと、さらに配信のPV数がうなぎ登りになる、という結果は残ったようであった。
成功
🔵🔵🔴
村崎・ゆかり
『悪魔王遊戯』なんておちゃらけたものばかりかと思ってたけど、本気を出せそうなところもあるんじゃない。
魔界裁判長ジャッジメントガール! 一戦申し込むわ!
ジャッジメントガールの巨大ハンマーを薙刀で「受け流し」ながら、「全力魔法」炎の「属性攻撃」「呪詛」の不動明王火界咒で反撃していく。
あー、放送機材に飛び火しないようにしないとね。延焼範囲は飛ばした黒鴉の式で常に監視し、演出の枠から外れそうな部分は消していく。
相手は当然、ハンマーを振るって突っ込んでくるだろうから、間合いを詰められないように留意。場合によっては零距離攻撃もあり。あたしは「火炎耐性」「オーラ防御」で防ぐ。
さあ、視聴者の反応はどうかしら?
「『悪魔王遊戯』なんておちゃらけたものばかりかと思ってたけど、本気を出せそうなところもあるんじゃない」
薙刀を手に村崎・ゆかり(《紫蘭(パープリッシュ・オーキッド)》/黒鴉遣い・f01658)がスタジオ入りする。カメラがゆかりを映し出し、ゆかりはジャッジメントガールに向かってポーズを決める。
「魔界裁判長ジャッジメントガール! 一戦申し込むわ!」
「新たな挑戦者っスね! 受けて立つっス!」
ジャッジメントガールがハンマーを担ぎ、ゆかりへと向き直る。
思いもがけないガチンコバトルが、今始まろうとしていた!
「さぁ、行くっス!!」
ジャッジメントガールが駆ける。巨大なハンマーを振りかぶり、ゆかりを押し潰そうと力強く打ち付ける。
「はっ!」
それをゆかりは細い薙刀で搦めて受け流す。打ち合えば証拠品として押収されてしまう。そうならないように注意を払いながら、間合いに入らせないよう切っ先を揺らす。
「ノウマク サラバタタギャテイビャク――」
さらにゆかりは白紙のトランプに呪詛の念を込めて投げつける。
「おおっ!?」
炎を纏ったトランプ『不動明王火界咒』はジャッジメントガールの周囲に突き刺さり、延焼する。
「放送機器には飛び火しないようにしなさい」
黒鴉の式を飛ばして監視させることで演出外への延焼を防ぎながらも、ゆかりは炎の勢いをさらに増してゆく。
「これは放火っスか! なかなかのワルっスけど……!」
ジャッジメントガールが狙うは、ゆかりのトランプ。
「その証拠品は押収っス!!」
炎をかきわけ、ハンマーを担ぎながらジャッジメントガールが駆ける。
「来るっ……!!」
間合いを詰められないように炎を増やしてゆくが、ジャッジメントガールはお構いなしだ。
「そこっス!」
「くっ!!」
ゆかりに肉薄したジャッジメントガールのハンマーが迫る。咄嗟にゆかりは薙刀を離し、ハンマーに打たせる。
「なんっスとぉ!?」
薙刀が押収され、消えてゆく。そこで出来た僅かな隙に、ゆかりが呪文を再び唱える。
「ノウマク サラバタタギャテイビャク――」
ゆかり本人から、炎が噴きあがった。自身の身を顧みず、不動明王火界咒を放ったのだ。
「熱いっスぅぅっ!!」
炎をまともに受けて、ジャッジメントガールが吹き飛ばされてゆく。
炎に包まれていたゆかりであったが、終わってみれば軽いやけど程度。オーラで炎の耐性を付けていたことが、功を奏したようであった。
「さぁ、視聴者の反応はどうかしら?」
カメラ目線でゆかりが聞く。魔界テレビの視聴率は依然爆発的に上昇中、お茶の間は大熱狂となっているようであった。
成功
🔵🔵🔴
ファラリス・ミルメレク
●アドリブ連携OKです
ふふ、ファラちゃんもかつて25年くらい前に、デビキンに恐怖とトラウマを植え付けた、ある技を持っていやがるのですよ。
さぁ、これを見て驚きやがるのですよ!
(ころがる!!!!)
(牛がころがってくるのは、恐ろしい事なのだ!わかる悪魔は失神するレベル!)
ファラちゃんのころがるは、ころがるたびによりころがりやすくなり、ダメージが増加していくのですよ!
最終的には、どんなに固くても粉砕しちまうんですよー!
ころがるはファラちゃんの身ひとつで出来ちまうので、ゲートボールみてぇに弾いても、また回転力を上げて戻ってきやがりますよ!
ジャッジメントガール!勝負ですよー!
悪魔の寿命は長い。何十年も同じ姿をして、ワルいことをし続けていた者達もたくさんいる。
「ふふ、ファラちゃんもかつて25年くらい前に、デビキンに恐怖とトラウマを植え付けた、ある技を持っていやがるのですよ」
このファラリス・ミルメレク(牛の悪魔・f31771)も、そんな悪魔の一人である。
「おっ、自分が寝ている間にそんなワルがあったっスね!」
ジャッジメントガールは興味深そうにハンマーを構える。一触即発、そんな空気感がスタジオを包む!
「さぁ、これを見て驚きやがるのですよ!」
ファラリスがでんぐり返しの要領で、スタジオを転がり始めた!その勢いはどんどん増してゆき、まるで丸い球体のようにも見えてくる!
「こ、これは!」
「ひぃぃっ!」
若手のADや照明さんが悲鳴を上げる。蘇るのは魔界小学校に通っていた頃。クラス中で流行っていた遊びの中で、その光景を確かに見ていた!
しかしその恐怖は魔界だけに留まらない。多分UDCアースやシルバーレインとかでもトラウマを刺激される者達がいるであろう、そういう恐怖だ!
「ゆうとくけどファラちゃんめっちゃつよいですよー!」
「うぅーん……」
ぱたりとADさんが失神する。それほどの恐怖が、その球体には詰まっていた。
転がれば転がるほど速度を上げていくファラリスの『ころがる』。その勢いは最終的にはどんなに固いものであっても粉砕するほどにまで加速する。
「なんと! その動きだけで恐怖を与えるなんてスッゴイワルっス! あんた自体を証拠品として押収させてもらうっスよ!」
ハンマーを構え、迎え撃つ体勢のジャッジメントガール。しかしファラリスのころがる攻撃は、壁などに反射してスタジオ中を縦横無尽に転がってゆくため、軌道が掴みづらい!
「ジャッジメントガール! 勝負ですよー!」
「来いっス!!」
超高速のファラリスVSジャッジメントガール! ハンマーをバットのように振り抜いてファラリスを打ち据えようとした時……!
「ごふぅぅっ!!」
ジャッジメントガールの足元で、ファラリスがバウンドしたのだ!
ハンマーは空を切り、ファラリスの一撃がジャッジメントガールのボディに沈み込む。
「み、見事っスぅぅ!」
その勢いのまま吹き飛んで行くジャッジメントガール。勝者はファラリス、25年前の恐怖は、今の時代であっても健在なのであった!
大成功
🔵🔵🔵
四王天・燦
テレビだよね?興行だよね?
女の子に刃物は向けたくねーんだよなぁ…のらりくらりとハンマーを見切ってよけてスカート捲ったりしましょ
冤罪裁判官まで出てきたら覚悟を決めるぜ
敵を盾にしながらおびき寄せて、時限爆弾・カウントダウンに着火して自爆!
オーラ防御でダメージは抑えるが戦場の全員に半ば無差別攻撃を仕掛けるよ
ぶっ飛ばしたところでグラップルで押し倒して裁判長に『罪な可愛さだぜ』とイケメンボイスで主文を言い渡し誘惑しちゃう
そして妖魔覚醒で髪をクラウドジェリーの海月の触手にして這い回らせて放送事故を起こします☆
ガチでギルティされる前に記念にブローチでも盗んで逃ーげよっと♪
ディレクターさん、視聴率どうだった?
7thKING WARは、一種のお祭りである。デビルキングを決める為に世界各地で開催されている悪魔王遊戯も、大分エグめなのも多いとはいえ、超強い悪魔達には丁度良いくらいでもある。
「テレビだよね? 興行だよね?」
スタジオに現れた四王天・燦(月夜の翼・f04448)は、一応そんなことを確認する。
「テレビっス! 自分とのバトルはしっかり中継してるっスよ!」
ジャッジメントガールが胸を張ると、燦はうーんと首を傾げた。
「女の子に刃物は向けたくねーんだよなぁ……」
悪魔で超頑丈とはいえ、気が引けてしまうものだ。
「来ないならこっちから行くっスよ!」
ジャッジメントガールが駆け、ハンマーを振りかぶる。
「ほいっと」
それを燦はひょいひょいと躱し、様子を見続ける。
「……」
ひらり、ひらり。燦の目に映るのはジャッジメントガールのひらひらとした可愛い衣装。ワンピースにフレアの入ったスカートから覗く太腿が眩しい。
「ほいと」
「はっ!?」
そんなスカートをぺろんと捲って、燦は一目散に逃げてゆく。
「なんと、これは痴漢罪っスか!? なかなかワルいところを見せるっスね……!」
ハンマーを握りなおして燦に目をやるジャッジメントガールは、台座を床に置いてハンマーを大きく振りかざす。
「こうなったら! 全会一致裁判っス!!」
かぁん! とハンマーが叩かれて、周囲に冤罪裁判官達が現れる。
「さぁ、今の罪も冤罪にしてやるっスよ!」
「ちっ、こんだけいたら覚悟決めなきゃな……!」
燦の表情がきりりと変わり、ぐっと身構える。
「ほら、コッチだぜ!」
燦が裁判官達へと背を向けて走る。
「追うっス!」
ジャッジメントガールの指示に従って、裁判官達が燦を追ってゆくが、それは全て燦の手の内。
追い詰められたところで、燦はにやりと笑う。その懐からチラリと見えるは……。
「! 逃げるっス!」
「着火!」
それは箱型時限爆弾! 燦ごと裁判官達を爆発に巻き込んで、一気に吹き飛ばす!
「や、やられたっスぅぅ!!」
裁判官達のダメージを一手に受けて、ジャッジメントガールが悶える。だが燦にも相応のダメージが入っている筈だ……だが、燦はけろりと爆風の中から現れる。
「オーラで防御してたっスね!」
感心したように言ったジャッジメントガールがふらついた。一気に大きなダメージを受け過ぎたのだ。
その隙を突いて、燦が懐へと入り込む。ジャッジメントガールを押し倒し、ふっと笑いかける。
「罪な可愛さだぜ」
燦のイケメンボイス炸裂だ。
「ここでナンパっスか!?」
「そ。それにちょーっと放送事故を起こしちゃおっかなって☆」
にたーっと笑った燦の髪が、ぬるりと透明な触手へと変わってゆく。
「あっ、ちょっ、やめるっスっ」
妖魔覚醒、クラウドジェリーの力が燦に宿り、触手がジャッジメントガールの腕や足に絡みついてゆく。
「や、んっ!」
ぬるりと絡む触手。ジャッジメントガールが抵抗するほどそれは深く絡んで、お昼の放送には不適切な雰囲気になり始める!
だが。
「こ、ここまでっスぅぅっ!!」
ぶちぃっとクラウドジェリーの触手を引き千切り、ジャッジメントガールが立ち上がる。
「なかなかの凶悪犯罪っスが、これ以上は冤罪にしてみせるっスよ!」
「おぉ、こわいこわいっ」
咄嗟に離れて逃げてゆく燦の手には、何とジャッジメントガールの胸元にあったブローチが握られているではないか。
「あっ、窃盗罪も追加っス! 待つっスー!!」
ハンマーを構えて、ジャッジメントガールが追ってゆく。二人のドタバタ犯罪バトルはこれからしばらく続くのであった。
なお。
「ディレクターさん、視聴率どうだった?」
そんな燦の問いに、Dはぐっとサムズアップで答えたという。
成功
🔵🔵🔴
メナオン・グレイダスト
・SPD
ジャッジメントガール。相当の『悪』にして実力者。
折角の機会だ、挑む価値は十分にあろう。そして挑む以上は勝つべきだ……!
【グレイダスト・オーバーロード】。我輩こそが“灰色の魔王”である……!
最初から全力で挑む。灰色砂塵を大量に生成していくと同時、それらによって灰色の剣戟群および銃砲群を無数に生成。
銃砲群からの弾幕を雨霰と投射。それをすり抜けてくるジャッジメントガール(とその配下であろう者達)は剣戟群を操ることで迎撃。
もしも自身に攻撃が届いたとしても多少の事では揺らがない。身体が砕かれ、崩れたとして、生成し続ける灰色砂塵によって補ってみせる。
我輩は、“灰色の魔王”はここだ。来るがいい……!
「ジャッジメントガール。相当の『悪』にして実力者……」
メナオン・グレイダスト(流離う灰色の魔王・f31514)は、スタジオで猟兵達とバトルを繰り広げるジャッジメントガールの姿を見て呟いた。
「折角の機会だ、挑む価値は十分にあろう。そして……」
メナオンはぐっと拳を握り、ざわりと腕の輪郭が揺れる。
「挑む以上は勝つべきだ……!」
「おぉっ、いつになくシリアスな挑戦者っス!!」
ジャッジメントガールがハンマーを担いでメナオンを見る。既にメナオンは臨戦態勢。ビリビリとした気迫がスタジオを包んだ。
「灰色の魔王を阻むこと能わず――」
詠唱をするメナオン。既に全力、全開を出し切ろうという意思が伝わってくる。
「我輩こそが“灰色の魔王”である……!」
ぶわぁ、とメナオンから灰色砂塵が広がり、周囲に剣戟、銃砲等の武器を生成してゆく。
「跪けッ!」
その号令と共に、全ての武器がジャッジメントガールへと放たれた。
「武器の大量所持、これは重罪っスね!」
ハンマーを構えて砲弾の雨あられへと向かうジャッジメントガール。それぞれ軽々避けて、ハンマーで蹴散らしてゆくが、やはり数が多く簡単には前に進めないようであった。
「なら、全会一致裁判の開幕っス!」
台座にかぁん! とハンマーを打ち付けて、絶対冤罪裁判官達を呼び出すジャッジメントガール。直後、ハンマーを大振りして弾幕を纏めて蹴散らせば、生まれた僅かな隙を利用し、一気にメナオンへと距離を詰める。
「まだだっ」
メナオンが灰色砂塵を操り、何本もの刃でジャッジメントガール達を囲う。
「これくらいどってことないっス!」
しかしジャッジメントガールも剣を弾いて、どんどんと近付いてゆく。そしてとうとう。
「捉えたっスよ!!」
ジャッジメントガールのハンマーが射程圏内に到達した。裁判官達がメナオンを囲って動きを制限したところ、思い切りハンマーを振り下ろす!
どごぉん、とスタジオが揺れて、ハンマーがメナオンを打ち据えた。あまりの一撃に身体が砕かれ、崩れてしまっている。しかし。
「おぉっと、これはっ!?」
その崩れた身体は灰色砂塵に帰して、集まり渦巻き、ジャッジメントガールから離れてゆく。
「我輩は、“灰色の魔王”はここだ。来るがいい……!」
再び人の形を取り戻したメナオンは、挑発するように告げる。直後、周囲に残った灰の砂塵が剣を形成し、ジャッジメントガールを斬り裂いた。
「ふふふ、燃えてきたっスよ!」
ハンマーを振り回して剣を弾き飛ばしたジャッジメントガールが笑う。
だが続けてメナオンも無数の剣と銃砲で狙いを定める。
一進一退……二人の攻防はまだまだ始まったばかりである!
成功
🔵🔵🔴
アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。
格上にジャイアントキリング(大食い)するなら自分の得意分野に持ち込むべきなんだけど、その私の得意分野って性魔術(医術、エネルギー充填、仙術、龍脈使い)なのよねぇ、とはいえ付け焼き刃でどうにかなる相手でなし、ヤるしかないわよね。これが私の生存技法(サバイバル)だし。
早業の先制攻撃で高速詠唱し、多重詠唱結界術を展開。常識を塗り替えながらハンマーと台座を結界で多重に覆うことで結界が結界を叩いた音しか出せないようにする。まぁ、割られてるけど時間稼ぎには十分。
で、稼いだ時間で多重詠唱召喚術で堕落に誘う小悪魔達の囁きを使用。
召喚された耳舐め小悪魔アリス達が私とジャッジメントガールの両耳に現れるわ。非常識を囁く小悪魔は性魔術対決を魔界裁判長に促し、常識を囁く小悪魔は非常識小悪魔の提案はデビルキング法的に正しいと嘯く。
拒否られてもラッキースケベ(幸運、罠使い)的にこちらの土俵に引きずり降ろす。腰が抜け(マヒ攻撃)意識が飛ぶ(気絶攻撃)程の快楽で蹂躙してあげる❤
アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト艶魔少女・f05202)は考える。
(「格上にジャイアントキリングするなら、自分の得意分野に持ち込むべき……なんだけど」)
アリスは自身の得意分野を思い返す。しばしの沈黙の後、アリスはぺろりと唇を舐める。
「……ヤるしかないわよね。これが私の生存技法だし」
「さぁ、襲撃の合間に速報っス!」
ジャッジメントガールがカメラに向かって戦況の報告を始める。
「魔界学園、デストラップトンネル、バスジャック平原が猟兵によって制圧されたっス! それから……」
ぴくりと長い耳が跳ねて、ジャッジメントガールがハンマーを掴む。
「このスタジオももうそろそろボロボロっス!」
そう言いながら、振り向きざまにハンマーを打ち下ろす。
かぁん! と小気味よい音が響くが……響いただけ。
「おや?」
「その台座の常識を塗り替えたの」
襲撃者であるアリスが正面に立ち、不敵に笑う。見れば、多重に詠唱を重ねた結界がハンマーと台座の周囲に張り巡らされている。
「なるほどっス! けど、こんくらいなら!」
ジャッジメントガールがハンマーを振り上げると、ぱりん、ぱりんと結界が剥がれてゆく。
(「やっぱり簡単に割られるわね」)
おそらくもう一度台座にハンマーが叩きつけられれば、その衝撃で全ての結界が割れてしまうだろう。
(「でも、それで十分」)
ふら、とアリスがジャッジメントガールに接近する。そして小さく口を開けば――。
「「ねぇ」」
「!!?」
ジャッジメントガールの耳元で、何かが囁いた。
「私と性魔術対決をしましょ」
「隣の悪魔の言葉はデビルキング法的に正しいの」
召喚されたのは、耳舐め小悪魔アリス。常識と非常識をそれぞれ囁く二体が、ジャッジメントガールを耳元で誘惑を始めたのだ。
――これが私の生存技法。
アリスの得意とする分野といえば、性魔術である。
これ以外の技を用いて戦ったところで結果は振るわない。
なら、全力で誘惑をしてみせる!
「「ほら、ハンマーを置いて」」
「「こっちへ来て。それはデビルキング法的に正しいの」」
ふるふるとジャッジメントガールの手が揺れる。アリスから齎される誘惑に耐えているのだ。
これほどまでに強靭な精神力は、流石最強クラスの悪魔といえよう。
「こ、これしきっスぅ……!」
しかしアリスも負けてはいない。
「あら、こんなところにバナナの皮が」
何故か突如、ジャッジメントガールの足元にバナナの皮が転がったのだ。ふるふる震える足でジャッジメントガールがそれを踏むと、つるんっ、と滑ってアリスの胸に顔を埋めてしまう。
「~~~っ!」
「ふふ、いらっしゃい❤」
紅潮した顔でアリスはジャッジメントガールを迎え入れる。そのまま指を腰に這わせて電流のような魔術を流せば、びくんっ、とジャッジメントガールの腰が浮いた。
「さ、意識が飛ぶほどの快楽に溺れましょ……❤」
アリスの細い指がワンピースの紐を引っ張り、するりと肩まで降ろそうと……。
「これ以上はダメっスぅぅ!!」
しかし、そこで正気に戻ったジャッジメントガールが、ぶんぶんと滅茶苦茶にハンマーを振り回し、アリスを剥がし取る。
「もー、ざ・ん・ね・ん❤」
アリスはふふっと指を立てて、その場から離れてゆく。これ以上は魔法を重ね掛けしても十分な効果は得られなさそうだ。
「くっ、精神攻撃まで……恐ろしくてスゲェっス……!」
だが、ジャッジメントガールも精神的な疲労は相当蓄積しており、このまま追うほどの体力はなくなっていた。
この勝負は、アリスの勝利と言っていいだろう……たぶん。
「えー、最後までちゃーんとヤりたかったのにぃ」
成功
🔵🔵🔴
雪華・風月
単純明快なのは良いことです
相手は最強クラスの悪魔、であればこの戦い、良き経験となるでしょう
悪魔の方は頑丈と聞きます
故に、雪華・風月!全身全霊をもって胸を借りたいと思います!
雪解雫をもち『ダッシュ』『切り込み』を
あのハンマー流石に受けるわけにはいかず
重さ故急な方向転換は難しいでしょう、軌跡をしっかりと『見切り』対処を
振るった後の隙が勝負所!【カウンター】
数が増えても、その徳物、接近してしまえば自身事攻撃することになり振るえませんよね?
瞬華終刀!これにて!
はい、そのような巨大な得物を持った方との闘い、あまり無く良い経験でした
わちゃわちゃしたデビルキングワールドに、凛とした佇まいの少女が、桜の香りを漂わせながら現れた。
「わたしは雪華・風月。未熟な身なれどよろしくお願いします」
そう名乗った雪華・風月(若輩侍少女・f22820)は、ジャッジメントガールにぺこりと頭を下げる。
「なんと礼儀正しい……これはとんでもないワルが来たっス!!」
ジャッジメントガールが戦慄する。ワルな世界にこのように礼儀正しい子はとっても脅威なのだ!
それはともかく、この世界の悪魔は猟兵並みに強く、なかでもこのジャッジメントガールは最強クラスの悪魔だという。
であれば、この戦いは良い経験となる筈だと、風月は腰に下げた刀『雪解雫』に手をやり、ジャッジメントガールを見据えた。
「悪魔の方は頑丈と聞きます」
ぴりりと周囲の空気が張り詰めた。ジャッジメントガールもハンマーを握る。
「故に、雪華・風月!全身全霊をもって胸を借りたいと思います!」
どぅ、と床を蹴り、風月は一気に駆け出した。
「良い子は重罪っスよ! 全会一致裁判っス!」
ジャッジメントガールがハンマーを振り上げて、絶対冤罪裁判官達を呼び寄せる。
接近する風月を迎え撃つべく展開するが、風月は裁判官達の間を縫って、ジャッジメントガール一人を目指す。
「そこに来るのを待ってたっス!」
「……!!」
巨大なハンマーが、風月の頭上で弧を描く。このまま打ち下ろされれば、ただでは済まないだろう。
(「あのハンマーを流石に受けるわけにはいきません」)
ハンマーの軌跡をしっかり見据え、動きを見極める。あの巨大な得物故に急激な方向転換は難しい筈だ。ならば。
「そこっ!!」
風月がぐっとジャッジメントガールの懐に入り込む。
「っ!!」
「その徳物、接近してしまえば自身事攻撃することになり振るえませんよね?」
風月の言う通り、自身と生命力を共有する裁判官達はハンマーの近くには近寄れないでいた。これならば実質、一対一だ。
「瞬華終刀! これにて!!」
ぎん、と白刃が煌めいた。青い鞘から抜きされた一撃は稲妻の如く、さらに風月の胴当てががらりと床に落ち、その速度を一段引き上げる。
「雲耀の早さにて!」
風月とともに、刃がジャッジメントガールを斬り抜けた。
「……ぐ、ぐぁぁあーっス!!」
ジャッジメントガールがダメージを受けて吹き飛ぶ。風月の力は、確かに最強クラスの悪魔に届いたのだ!
ちん、と刀を鞘に収め、ふぅと風月が息を吐く。
「……ふふ、良い経験になったっスか?」
敗北を認めたジャッジメントガールが聞く。
「はい、そのような巨大な得物を持った方との闘い、あまり無く良い経験でした」
笑顔を向ける風月に、ジャッジメントガールはむむっと難しい顔をする。
「ぐっ、その爽やかさ、恐ろしいっス……!!」
ともあれ、今回の一戦は、風月をまた一回り大きくする出来事となったようである。
成功
🔵🔵🔴
ミハト・アオイ
※♥シトリンモードで参加
ハーイ!
ガールとバトル、映えそうだよねー!
ここは【ライブ・キャスト】で盛り盛りに盛っちゃうー?
ガールもそう言うの嫌いじゃないっしょ?
呼び出したドローンを空中に広く展開
足場にしてジャンプ&空中機動
こう、跳弾みたいなイメージでガールを翻弄したい
踏み外しても気にしない方向でごーごーごー!
って音はヤバいって!
見えないものはかわせないけど
起点がわかって指向性のある波であるならばっ!
ドローンを盾にして音を回避
あ、やば、ドローンが全部使えなくなったー?!
あーもー!しかたない!
ドローンが浮いている間にそれをブラインドにして突っ込み
渾身のポニテアタックをくらえー!(ポニテでビンタする)
「はぁ、はぁ、流石にもうボロボロっス! けど、まだジャッジは終わってないっスよ!」
ジャッジメントガールがまだまだ元気に叫ぶ。最強クラスの悪魔の異名は伊達ではないようだ。
「さぁ、次は誰っス!?」
「ハーイ!」
陽気に返事をしたのは、ピンクのポニーテールを靡かせた、ミハト・アオイ(under the Rose・f36560)であった。
「ガールとバトル、映えそうだよねー!」
ミハトが配信用キューブ型ドローンを呼び出し、空へと浮かべ始めた。
「ガールもそういうの嫌いじゃないっしょ? 盛り盛りに盛っちゃう~?」
ドローンに向かってウィンクをすると、続けてドローンはジャッジメントガールを画面に収める。
「面白そうっスね!」
この配信を悪魔達が見ているとなれば、7thKING WARもさらに盛り上がるに違いない。ジャッジメントガールはハンマーを握り、にかっと笑って構えを取る。
「じゃ、いっくよー♪」
「来いっス!」
こうして、映え映え配信バトルが開始した!
「はっ!」
ミハトが空に浮かぶドローンへと跳び上がる。空中に散らばったドローンを次々と足場にして、ジャッジメントガールを囲うように跳ねまわる。
ドローンの位置は常に変わり、またミハトの移動も不規則。この動きで、ミハトはジャッジメントガールを翻弄しようというのだ。
「あっ」
「おっ?」
ずるっ、とミハトがドローンから足を踏み外す。あわや落下というところで、他のドローンがさらに足場となってミハトを救う。
「ふー、危ない危ないっ、でも気にしない!」
ミハトが跳ねて、さらに勢いをつけてゆく。
「ごーごーごー!」
「ふふっ、やるっスね! けど、これならどうっスか!」
ジャッジメントガールはその場を動かず、ハンマーを振り上げる。そして、足元に置いた台へ向かって、振り下ろす!
――かぁん!!
台座から甲高く、そして強い音が放たれた!
「って、音はヤバいって!」
風圧とともに広がる音に、ミハトが咄嗟にドローンを集め、盾にする。指向性のある音波であれば、これである程度は防げるだろうが……。
ばんっ、ぱんっ、と小さな音を立てて、ドローンが次々と爆発してゆく。
「あー、マジっ!?」
ドローン達は盾として効果を発揮してくれたが、使えるドローンはどんどん失われてゆく。
そしてとうとう足元のドローンさえも音波で破裂し、全てのドローンが機能を失った。
「あーもー! しかたない!」
落下してゆくドローン達とともに、ミハトもジャッジメントガールへと落下してゆく。
「邪魔っス!」
ジャッジメントガールが落ちてくるドローンをハンマーではたく。その奥から、首を振り回すミハトの姿が現れる!
「渾身のポニテアタックをくらえー!」
桃色の長いポニーテールが、勢いよくジャッジメントガールへしなる!
「なんっスとぉっ!?」
びたぁん! ポニテのビンタが思いっきりジャッジメントガールへと直撃し、ジャッジメントガールは吹き飛ばされてしまう!
「いぇいっ、アタシの勝ちっ!! 皆見てた~?」
ぷすぷす煙を吐くドローンとスタジオのカメラに向かって、ミハトは連続でピースを向けるのであった。
成功
🔵🔵🔴
ミーティス・ミーティア
TV局員を絶対に全員を守る!
という事でUC発動し真の姿でマインドに騎乗
残像を振りまき地を這うライドでガールを地上から狙い
メドゥサの対空火器の乱れ打ちでついでにセットを壊しつつ
ガールの逃げ場を少しずつ奪って地上へ降ろさせるよ
へっへーん! 中々ワルでしょ?
これで鬱陶しいマインドをハンマーで狙う筈
相手が本気で迫ってきたらマインドから転がり落ちて特攻させる
そのまま押収して頂戴――相手が油断した所を騙し討ち
念動力の遠隔操作でマインドを暴れさせる!
これで押収品に傷がついたら証拠能力が無くなるわよ、裁判長?
少しでもガールを動揺させたら
フォースマインドの大鎌で斬撃波!
アタシだって中々修羅場を潜ってるんだから!
「はぁっ、はぁっ、流石に限界っス、これが最後のジャッジっスよ!」
ジャッジメントガールがハンマーを向けて叫ぶ。もうスタジオはボロボロ。それでもカメラマン達は猟兵達とジャッジメントガールのすっごいワルぶりに目をキラキラさせながらカメラを回し続けている。
「じゃあ最後の相手はアタシだーっ!」
ミーティス・ミーティア(マインドフェアリー・f28473)がひらりとスタジオに現れた。
「おっけー、かかってくるっス!」
そう身構えるジャッジメントガールを前に、小さなフェアリーの少女はボロボロのスタジオと、スタッフ一同をちらりと見る。
このままスタジオが崩れても彼らは全員無事なんだろうが、それでも怪我はしてしまうかもしれない。ということで。
「TV局員を絶対に守る!」
ミーティスはそう心に誓い、真の力を解放する。
悪魔の翼が生え、黒いマントを羽織る。大胆な露出はそのままに鎧を装着した後、巨大な鎌を構えた。これがミーティスによる真の姿である。
「オーヴァーマインド!」
さらに彼女の『マインド』に騎乗すると、残像を生じさせるほどの速度で床を走る。
「速いっスね! けどそいつを押収してみせるっス!」
ハンマーを振り上げたジャッジメントガールがハンマーを振り上げる。それに対し、ミーティスも『マインド』対空武装、メドゥサを乱射する。
メドゥサの銃弾をジャッジメントガールは軽々と避け、得意げな顔をする。
「外れっス……って、あれ?」
そこでジャッジメントガールは気が付いた。メドゥサが狙っていたのは……このセット、そしてスタジオだったのだ。
スタジオ中で爆発が起こり、セットが弾け飛ぶ。既にかなりのダメージを受けていたスタジオが……崩れ落ちた!
がらがらと床が崩れてゆくスタジオ。大きな穴が空き、下の階の第2スタジオへと、ジャッジメントガール、そしてミーティスが落下してゆく。
「建造物破壊っスね!」
「へっへーん! 中々ワルでしょ?」
得意げにミーティスが笑う。ちなみに、ちゃんとスタッフ達は落下に巻き込まれずにカメラを回し続けている。
「やっぱり、そいつは押収しなきゃいけないみたいっス!」
落下しながら、ジャッジメントガールがハンマーを振りかぶる。
それに受けて立つように、ミーティアとマインドが突っ込んでゆく。
「いっけぇ!」
「もらったっスぅ!」
ハンマーが、マインドを真芯でとらえた! マインドが証拠品袋に消えてゆく!
「これで自分の勝ちっスね! この証拠品から建造物破壊の重罪を……軽犯罪に変えてやるっス!」
使命に燃えるジャッジメントガール。だが。
「それはどうかしら?」
背後から声が響いた。捕らえた筈のマインド、そこに騎乗していた筈のミーティスが背後にいたのだ。
「はっ!?」
証拠品袋がぐわんぐわん膨らんだ。ミーティスの遠隔操作で、マインドが暴れているのだ!
「これで押収品に傷がついたら証拠能力が無くなるわよ、裁判長?」
「な、なんてワルっス!」
きゅんとしつつも、ジャッジメントガールが動揺する。
「今よっ!」
たった今生まれた僅かな隙に、ミーティスがフォースマインドの大鎌を振りかぶる。
「アタシだって中々修羅場を潜ってるんだから!」
大鎌を振り抜き、斬撃波がジャッジメントガールを襲う!
「ぎゃあああ~~~っ!!」
斬撃がジャッジメントガールを斬り裂き、そして吹き飛ばす!!
「こ、この勝負猟兵達の勝ち……っスぅっ!!」
吹き飛ばされながら、とうとうジャッジメントガールは敗北を認めたのであった。
こうしてスタジオ一つを犠牲にしつつも、ジャッジメントガールとの死闘は終わりを告げた。この戦いは視聴していた悪魔達は、猟兵達のワルさと凄さをしっかりと目に焼き付けたのであった。
なお、スタジオが多少壊れるくらいは悪魔の皆さんにとっては日常茶飯事なので問題ありません。
成功
🔵🔵🔴