●
「サイバーザナドゥに行きたいかー!?」
いつものグリモアベース。そこで、秋月・充嘉(キマイラメカニカ・f01160)はどこかで聞いたようなフレーズを叫んでいた。
どうやら、今回の世界はサイバーザナドゥらしい。
「知らない人もいるかもなんで、簡単にサイバーザナドゥのことを説明するっすよ」
『骸の海』と呼ばれる汚染物質で世界環境が現在進行形で破壊され続けている世界。そこで暮らす人々は皆、身体の一部もしくはほぼ全身を『機械化義体』(サイバーザナドゥ)に換装し日々を暮らしている。
汚染物質を流し続けているのはメガコーポと呼ばれる巨大企業群。世界中の政府機関さえも傘下にしモラルというものを完全に崩壊させている。
金と機械と欲に穢れた世界。
それが、サイバーザナドゥだ。
「俺が予知したのは誘拐および人身売買の工場っす」
さらりととんでもないことを言う充嘉だが、そういう世界なのである。
「どうやらこの事件を指示しているのがオブリビオンみたいなんで、ちゃちゃっとぶっ壊しちゃって欲しいんすよ」
指示を送っているオブリビオンの正体は割れている。
名前は『バズ・フィーバー』。表向きは超絶人気のイケメン動画配信者だが、実際はメガコーポからの依頼を受けて情報を操作・偽造する扇動者。
おそらく護衛のオブリビオンもいると思われる。
「ここまでは俺情報。で、次からは現地の情報提供者からの情報」
情報提供者?疑問を口に出した何人かに笑いながら。
「そうっすよ。フィクサーと言った方がいいかな?上手くパイプを繋げられたんすよ」
どう『繋げた』のかは、聞かないほうがよいだろう。
「で、そのフィクサーから『とあるライバル企業のせいで、自分のいる組織の営業に支障が出てるので潰すのに協力してほしい』というのが今回の依頼詳細っす」
フィクサーの名前は『井之原・雄星』。とあるヤクザの顧問弁護士。というのは表の顔。実際はそのヤクザの実権を握っている実質的な組長だ。
まずはフィクサーと顔合わせ、必要があればここで物資の要求をすることもできる。
工場近くまでは彼の誘導で簡単に行けるので、そこから侵入及びオブリビオンの撃破が主な目標だ。
「生存している被害者やライバル企業に関連する資料を見つけた場合、それらはあとでまとめて引き渡す予定っす」
それじゃ、あとよろしくっす。と、グリモアを展開した。
●
「やあ、君達が充嘉君の言っていた猟兵かな?」
待ち合わせの場所、バーの片隅で屈強な男達を横に侍らせながら井之原・雄星は猟兵たちを値踏みするように観察していた。
川内嘉治
サイバー系は2077とランナーでどうにか雰囲気はわかった。
どうも、川内嘉治です。
今回の世界はサイバーザナドゥ。そこで起こっている誘拐及び人身売買の工場の一つを潰す簡単なお仕事です。
運営していたライバル企業の資料や生存者の保護もついでにお願いします。
以下は補足。
人物紹介
井之原・雄星(いのはら・ゆうせい)
今回の依頼者。とあるヤクザの顧問弁護士をしているのは表の顔。実際は実権を握っている実質的な組長。ヤクザの組名は呼ばず『ホーム』で通している。
自分のいる組織の営業とは風俗のこと。この風俗は男女問わず働いているものの、個々人で『NG』ラインを決められる風俗店。
最近、一人息子に彼氏同然の相手が出来た。
元ネタは、過去作の自分のPBWキャラ。
吉日大安(きちじつたいあん)
『ホーム』を傘下に入れている巨大企業。
『人々にとまらぬ幸運を』をモットーに利用者を『シアワセ』にする製品を開発・販売している。
大概の物は(一瞬の高揚感など少々危険ではあるものの)平気だが、一部製品に依存性のある大変危険な物が混入されている。
補足ここまで。
では、嘉き殲滅を。
第1章 冒険
『ブラック企業を調査せよ!』
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POW : 強行突破で内部を調査する
SPD : こっそりと忍び込んで調査する
WIZ : 会社の関係者に成り済まして調査する
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
エドゥアルト・ルーデル(サポート)
『ヒャッハー!頭ねじ切ってオモチャにしてやるでござる!!』
口調:拙者、名字+氏、~でござる、~ですぞ
属性:混沌・悪
弱きを困惑させ強きを嫌がらせの果に弄り倒す正義なんてどこ吹く風なゴーイング・マイ・ヒャッハー系
シリアスな空気だと破壊するか自分が爆発する
可愛い女の子を見れば興奮する変態
エンジョイ&エキサイティングをモットーに好きなように生きて好きなように死ぬギャグキャラ
オタクらしく戦闘中でも状況に有ったセリフやパロ技を適当にぶっ込みながら戦う様はイカレポンチすぎて敵味方問わず困惑と驚愕させることに定評がある
公言しないが空軍のパイロット
●
「なるほどなるほろ」
件の工場近く、相手側の監視カメラの死角でエドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)がしきりにうなずいていた。
(野郎を侍らせてて正直ゲロものでござったが、被害者に可愛いおにゃのこが捕まっているというのなら、俄然ヤル気が出るってもんよ)
オブリビオンを蹴散らし、被害者に対して紳士的に振る舞えばきっと……。
大丈夫でござるか、レディ?
助けていただいてありがとうございます。あの、お名前は……?
名乗る程のと、言いたいところでござるが。拙者、エドゥアルトと申す者。
エドゥアルト……素敵なお名前。どうかお礼をさせてくださいな。
お礼など、お主の素敵な笑顔が見れただけで拙者はハッピーでござるよ。
エドゥアルトさん……。
「エドゥアルトさん素敵!抱いて!といわれること間違いなしでござるなぁ、デュフフフフ!」
などと、気色の悪い笑みを浮かべて。工場の裏手に回り、そこに一人で立っていた見張りにプスリとハッピーな気持ちになる薬を気配なく差し込む。
「おっつー、鍵やらなんやら全部拙者に譲って?」
「え、あ、ハハ……あァ、全部やるヨ……」
「どもー」
鍵に武器についでに服装も渡し、パンいち姿になった見張りはその場に座りこむと締まらない笑顔のままハッピーを享受し始めた。
「さーて、まっててくだされ。拙者のマイスイートレディ!!」
成功
🔵🔵🔴
音駆螺・鬱詐偽(サポート)
世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん
ただいま参上。
・・・って、どうしてこんな恥ずかしいセリフを言わないといけないのよ。
うう、これも番組の為なのね。
自身の命綱である番組の為、多少の苦難や困難は仕方なく行います。
むしろ持ち前の不運によりおいしい場面を呼び込んでくれるかと思います。
ただし、ネガティブとはいえアイドルですのでマイナスイメージとなる仕事はすべて却下でお願いします。
ユーベルコードや技能はご自由に使わせてください。
どうぞ、当番組のネガティブアイドルをお役立てください。
プロデューサーより
●
はぁ、とため息が音駆螺・鬱詐偽(帰ってきたネガティブアイドル・f25431)からこぼれる。
番組の存続のため、様々な世界の場所に行ってきた。だから、こういう場所に行く可能性もなくはなかった。
だが、『あるかも』が『ある』に変わってしまうのは大きな隔てりがある。
もう一度ため息。そこまでしてようやくドローンが自分を撮していることに気がついた。
「世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん。ただいま参上」
なんの感情もこもっていない口上をあげてなんとなくでポーズをとる。
「えーっと、今回は誘拐と人身売買の工場にいる悪者を潰しにきましたー」
物騒すぎるワードが飛び交うが、事前にプロデューサーに確認したところ『こういう世界だし問題ない』と許可は降りている。
「さっそくだけど侵入口を探そうと思うわ。なんのトラブルもなく進めばいいのだけれど……」
言いながら工場の周囲を探索する鬱詐偽。少しして、裏口のドアを見つける。
その横でパンいち姿の男が笑っていた状態で倒れている。
「これ、他の猟兵がしたのかしら?」
なんにせよ、トラブルの一つは回避したらしい。
ドアノブをひねり鍵が開いてることを確認した鬱詐偽は、ドローンを従えつつ工場へと入っていった。
成功
🔵🔵🔴
ジェイス・ホシヅキ
☆
はあぁ…本当この街はおかしい…けど仕事だし、やるか
まずは周りの監視カメラをハッキングして手薄な場所を探す
あればそちらへ隠れながら移動
警備が一人の場合は近寄って内部関係者の子供を振る舞って近づく
『あの…パ…お父さんの忘れ物を届けに来たの…です。名前はえと…恥ずかしいから、ひそひそで教えるです…』
近づいたところを電撃で気絶させてUCで憑依して何事もなく潜入する
『はぁ~恥ずかしっと、さて情報はどこだ?』
複数人の場合は離れたところの警報器をハッキングして鳴らして、そちらに集中したのを見計らって中に潜入する
●
はぁと深い溜め息をついていたのは、鬱詐偽だけではなかった。ジェイス・ホシヅキ(bugspider・f37994)もまた今回の事件のおかしさに嫌気を指していた。
とはいえ、これは仕事。気持ちを切り替え、周囲の監視カメラをハッキング、死角を見つけ侵入口を探す。
侵入口を探す途中、見張りが一人だけなのを確認。
「あの……パ……お父さんの忘れ物を届けに来たの……です」
おどおどと初めてここに来た子供を演じてみせたジェイス。
「あぁ?……たくっ。呼んでやっからパパの名前は?」
うっとうしそうにしてた見張りだが、ジェイスのこわがりな演技に思うところがあったのだろうか。イラつきながらも応対する見張り。
「名前はえと……恥ずかしいから、ひそひそで教えるです……」
きょろきょろと周りを見ながら片手で口をおおいひそひそ話のジェスチャーを見せるジェイス。
ザナドゥの通信機能を使えばいいだろう。
そんな表情をしつつも子供の背丈にあわせてかがむ見張りに対し、ジェイスは首に電気を流し込む。
バチりという音がして、見張りは倒れこんだ。うまく気絶してくれたようだ。
『バーチャル・ゴースト』で倒れた見張りに憑依し起き上がるジェイス。
そして、何事もなかったかのように工場内へと侵入した。
「はぁ~恥ずかしっと、さて情報はどこだ?」
見張りの身体を使い手近な端末を操作し始めた。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『ヤクザ・トルーパー』
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POW : ヤクザ・スラッシュ
【ドスソード】が命中した対象を切断する。
SPD : イリーガル・コネクション
【別のヤクザ・トルーパー】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ : シャテイ・サモン
自身が【プライドを傷つけられた怒り】を感じると、レベル×1体の【チンピラ】が召喚される。チンピラはプライドを傷つけられた怒りを与えた対象を追跡し、攻撃する。
イラスト:猫の目からビーム
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
「侵入者だ!!!」
工場の各所からそんな叫びが聞こえ、バス・フィーバーは眉をひそめた。
「侵入者とは、どういうことかな?相手は?」
通話端末を起ち上げ、部下に問いただす。
穏やかな口調ながらもその言葉の端には静かに怒りがこもっている。
「て、敵の詳細や規模は不明!」
「不明だと?」
「も、申し訳ありません!」
「まぁいい、とっとと排除しろ。使えそうなら死なない程度に痛めておけ」
部下の返事を待たずに通話を切り、バス・フィーバーは立ち上がる。
(ここが潰されることはないだろうが、関係書類は隠さねば……)
『商品』の仕入れ場所や販売先が記載されている書類や自分が所属している企業の物がが見つかってしまった場合、己の身が危うい。
侵入者は部下たちに任せて、バス・フィーバーは資料隠ぺいを着手しはじめた。
ジェイス・ホシヅキ
☆
『おーおーこりゃあわらわらと出てきた。』
骨が折れそうだけどやるっきゃないな
敵の攻撃はさっきの見張りを盾にする
まぁ一回防げれば良し。その間にUCを発動して小蜘蛛を纏う
そして警備員を遠くに投げてから蜘蛛糸で敵を捕縛出来るだけ捕縛するよ
『これくらいが限界か…まぁいいか。痺れろ!!』
蜘蛛糸に電撃を流して攻撃(範囲攻撃を使用)
『うわっ、召喚しやがった…』
増えて捕らえ損ねた敵には持ってる通信機器にハッキングしてオーバーヒートさせてそのまま爆発させて足止め
倒して余った蜘蛛糸があればそれで拘束していくか
『今日は不幸な日だったくらいに思ってくれよ』
●
侵入アラート、怒声、駆けだす足音。
騒がしく響かせている工場内、ジェイスはハックしたカメラでその様子を見ていた。
「おーおーこりゃあわらわらと出てきた」
バレるのも時間の問題だろう。カメラの接続を切って、憑依している見張りの身体を操りながら端末を操作し必要な情報を集めていく。
『○○市で女2人、成人済み、片方は右腕、もう片方は左足が義体、健康状態良し』
『××市裏で男1人、成人済み、両腕義体、健康状態良し、三日後に△△傘下の店に売却予定』
『○○から売却依頼、女1人、成人済み、安く買いたたけ』
「……こっちもわらわら出てくるなぁ」
精査した情報を圧縮し自分専用のネットワークにアップ。
「おい、お前!」
アップロードがちょうど終わったタイミングで、とうとう見つかった。
「な、何が起こってるんだ?」
一応、演技をしてみる。引っかかるとは思っていないが。
「ふざけんじゃねぇっ!死ねぇっ!!!」
そう言いながらヤクザは刀をジェイスが憑依している仲間に振り下ろす。
斬られる直前に肉体から離れたジェイスは実体化と同時に自身に小蜘蛛をまとい、憑依していた肉体を前に蹴り飛ばす。
怯んだすきを狙って蜘蛛糸を伸ばし拘束。
「このっ……、お前らやれっ!」
拘束されたヤクザの一声で現れたチンピラがジェイスに向かっていく。
「うわっ、召喚しやがった……」
突き出されるナイフを避けながら、チンピラの通信機器にハッキングしオーバーヒートをかけて爆発させる。
爆発で怯んだすきに別の蜘蛛糸でチンピラも拘束する。
「悪いな、今日は不幸な日だったくらいに思ってくれよ」
念のために口にもくつわを噛ませ、ヤクザに蜘蛛糸を通して電撃を浴びせるジェイスだった。
大成功
🔵🔵🔵
※トミーウォーカーからのお知らせ
ここからはトミーウォーカーの「猫目みなも」が代筆します。完成までハイペースで執筆しますので、どうぞご参加をお願いします!
花咲・翁(サポート)
一人称は僕か我で、気分によって使い分ける。
罪人に対しては容赦が無いですが、基本的に捕縛をメインにした行動をとる。
「……誘拐、並びに人身売買か」
帽子の下で眉を顰め、花咲・翁(魔天牢の看守長・f33065)は呟く。荒事を好む性質でもないが、このような悪徳の輩相手に容赦をくれてやる必要もないだろう。こちらの進路を塞ぐようにわらわらと現れたヤクザを前に、翁は凛然と言い放つ。
「……罪には罰を。これより貴様らに相応しき刑を与えよう」
「ハ、ふざけやがって!」
「ここをどこと思って乗り込んできてやがる!」
一斉にドスソードを抜き放って襲い来る敵を見据えたまま、翁は一歩たりとも足を動かさなかった。ただ手にした棘付き鎖で一度床を打ち、彼は攻撃の代わりにこう告げる。
「罪を犯すな」
無論、サイバーザナドゥのヤクザがそのようなルールに大人しく従う訳はない。ある者はそれを嘲笑い、ある者は分かりやすく嫌悪感を示しながら、そうしてヤクザ達の振り下ろした刃が翁を捉える。
――瞬間、その姿がどこへともなく掻き消えた。遅れて動き出したゆえに翁を斬り損ねた数名が、何が起こったのかとあからさまに狼狽するのを見て、翁は当然のように顎を上げた。
「……案ずるな、殺したりはしていない……秩序に逆らう者は、その罪により我が魔天牢へ囚われる、というだけのことだ」
「……ヒ、」
「……其方で仲間に会いたければ、かかって来ても構わないが? ……我はこの通り、逃げも隠れもしない」
光の乏しい瞳でじっと見つめれば、ヤクザ達は尻でも蹴られたように逃げていく。それを深追いしたところで親玉の時間稼ぎを許すだけと判断し、彼らのことは捨て置いて工場深部へ繋がると思しき通路を進み始めながら、翁は短く呟く。
「……小物が」
成功
🔵🔵🔴
島津・有紗(サポート)
絡み・アドリブ歓迎
「じゃあ、始めましょうか」
戦闘前にイグニッションカードから装備を展開して装着します。
味方と連携しつつ索敵しながら行動し、相手との距離に合わせてなぎなた、強弓、ガンナイフを使い分けて戦います。
味方と連係する場合は、攻撃より味方の支援を優先します。
UCは状況に合わせた物を選択して使用します。
他の猟兵達が既に切り拓いてくれた侵入経路を確認し、島津・有紗(人間の戦巫女・f04210)はその入り口で静かにイグニッションカードを掲げた。一瞬にして装備を纏い、踏み入る先は危険な奴隷工場。だが、彼女も歴戦の能力者。どこからでも敵の湧いてくるような危険施設の探索なども慣れたものだ。
足音を殺し、敵の気配を探り、より深部を目指して迅速に進む有紗の足取りに迷いはない。世界は変われど、誰かを助ける為という気持ちがどうして変わろうか。だからこそ、鳴り響くアラートにも階段から現れる敵の群れにも彼女が怯むことはない。
「侵入者だな! ……何だ、こっちは女ひとりか」
「油断すんじゃねえよ、どこにどんな機械化義体を仕込んでるか知れねえ」
「なァに、ヒネってバラしちまえば一緒よ。使える機械は引っ剥いで、売れるとこに売っちまえばいい」
「……はぁ」
お手本のようなチンピラの言動に、思わずため息が零れて落ちる。けれど相手がこちらを甘く見てくれているのなら、しっかりと付け入っておくが吉だ。わらわらと敵が出てくる方向に身体ごと視線を向け、力を籠めて有紗は叫ぶ。
「風よ! 吹き荒れなさい!」
「……グッ!?」
たちまち吹き上がった輝く嵐は、エリア一帯を包み込んで渦を巻き、猛烈な雹と雷雨でヤクザの群れを打ち据えていく。その中にあってただ一人、有紗だけは柔らかな気流に包まれたまま悠然と立っていた。
「しばらくここで私と戦ってもらいましょうか。他の皆さんの所へは届かせませんよ」
「――!」
浄化の嵐に掻き消され、敵の悪態は届かない。その事実を再三告げるように微かに笑って、有紗はガンナイフの引き金に指を掛けた。
成功
🔵🔵🔴
ジード・フラミア(サポート)
『2つで2人』12歳 男
ジード 内気 一般人の安全が優先
セリフは「」でぼく、~さん、です、ます
独り言やメリアに対してはですます無し
例「……よろしくお願いします。」
スクラップビルダーの力をよく使う
メリア 元気 どちらかと言えば撃破が優先 ジードに合わせることが多い
セリフは『』でワタシ(ごく稀にボク)、~さん、デス、マス
例『よろしくお願いシマス!』
人形遣いの力をよく使う
メリアの方が行動力があり、普段はジードを振り回してる
メリアはアイコン右の人形、及びその人形を動かす人格の仮の名前
ジードの人格が表でも、まるで自分の体の様に人形を動かす。
UCを使っていない時、メリアの五感はジードの体or遮断している。
アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPD等クリアしやすい能力を使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使います。
主に銃撃UCやヴァリアブル~をメインに使います。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
相手が巨大な敵またはキャバリアの場合は、こちらもキャバリアに騎乗して戦います。
戦いにも慣れてきて、同じ猟兵には親しみを覚え始めました。
息を合わせて攻撃したり、庇うようなこともします。
特に女性は家族の事もあり、守ろうとする意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。
「沢山の人が、この工場に囚われているんですよね……助けないと!」
「ああ。オブリビオンを使ったメガコーポの非道を見過ごす訳にはいかない」
短く視線を交わし、頷き合って、ジード・フラミア(人形遣いで人間遣いなスクラップビルダー・f09933)とアス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)は工場の廊下をひた走る。既に先客の猟兵が蹴散らしたのか、そのあちらこちらに末端のヤクザ・トルーパーが無力化された姿で転がっており、敵の気配は今や少ない。
「とは言え、油断していい理由にはならないな。焦った向こうが何か仕掛けてくることも有り得るし――」
『その時は返り討ちにするまでデス!』
「――それも道理だな」
人形の口を借りて意見を述べた『メリア』の言葉に同意して、アスは蒼く輝く銃を握り直す。道中引き出したデータによれば、この廊下の先に売り買いされる奴隷達の収容区画がある筈だが――。
「……やっぱり、いますよね」
『流石にそこを無防備にはしないデショウ。しっかり見張られてマス』
目立たぬように角の向こう側を覗き込んだジードとメリアの言う通り、収容区画へ繋がるゲートの前は武装したヤクザによって守られている。壁に背を付けて銃口を上げ、アスも低く呟いた。
「増援を呼ばれても厄介だ。……俺が奴らの注意を引く、二人はその隙を突いてあの区画へ乗り込めるか?」
『任せてクダサイ!』
自身が何か言うよりよほど早くメリアがそう答えるのに苦笑してから、ジードもその問いにはしっかりと頷く。……このような環境に囚われている一般人がいると言うなら、見過ごせない話なのだから。
「良し」
そうして、アスは高く踵を鳴らしながらヤクザ達の前に躍り出る。派手に突入してきた侵入者の姿に、にわかにヤクザ達は殺気立った。
「おおっと、この先は通行止めだぜ!」
「大事な商品に手ぇ付けられちゃたまらんからなァ!」
「お引き取り願おうか!!」
「どこからこんなに湧いてくるのやら……ともあれ、押し通らせてもらいに来た」
ユーベルコードの効果で次々に現れる新たなヤクザ達の姿にも顔色ひとつ変えることなく、アスはそう言い放つ。たちまち逆上して襲い掛かってくる敵に気取られないよう小さく拳を握り、彼はするりと体を捌いた。突き出されたドスソードが空を切り、次の瞬間刃の主は熱線銃で額を射抜かれ絶命する。仇討ちとばかりに背後から振り下ろされた刃はそのまま銃身で受け流し、振り向きもせず蹴り抜けば、胴を取られたヤクザが衝撃に呻きながら崩れ落ちた。
「ッ、待てこのガキ何処から!」
『っと、やらせマセンヨ♪ ワタシが相手デス!』
喧騒に紛れてゲートをすり抜けようとしていたジードに気付くヤクザもいたが、その攻撃がジードに届くより早く、メリアの攻撃が容赦なく敵を捉えてねじ伏せる。その瞬間、ジードの踵が収容区画の床をしかと叩いた。
――ほどなくして静寂を取り戻した廊下に、戸惑いと喜びの混ざった小さなざわめきが広がった。囚われていた人々を引き連れて、ジードはほんの少しだけ誇らしげな笑みを浮かべるのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第3章 ボス戦
『バズ・フィーバー』
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POW : アフィシナドー・ファナティック・ライオット
自身と武装を【レベル数×1000人の怒れる熱狂的支持者】で覆い、視聴嗅覚での感知を不可能にする。また、[レベル数×1000人の怒れる熱狂的支持者]に触れた敵からは【判断力と防御力】を奪う。
SPD : ミステイク・アレスト・ファイヤバグ
指定した対象を【今回の騒動の主犯たるオブリビオン】にする。対象が[今回の騒動の主犯たるオブリビオン]でないならば、死角から【レベル数×100の炎に包まれた電脳羽虫】を召喚して対象に粘着させる。
WIZ : ウェルカム・トゥー・ディストピア
戦場内を【自身と支持者の能力がX倍になる電脳】世界に交換する。この世界は「【自身が発する虚偽情報こそがこの世の真理】の法則」を持ち、違反者は行動成功率が低下する。
イラスト:あま井
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「仇死原・アンナ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
天日・叶恵(サポート)
私なりの、お狐さまの矜持としてささやかなお願いがあればついでで積極的に叶えたいです
例えば、探しものを見つけたり、忘れ物をこっそり届けたり、道をこっそり綺麗にしたり、といったものです
それ以外では、オブリビオン退治に必要であればできるだけ違法ではない範囲でお手伝いしたいと思いまーす
戦闘については、昔は銀誓館学園で能力者として戦っていたので心得はありますー
補助や妨害といった動きが得意ですねぇ
あとは、白燐蟲へ力を与えて体当たりしてもらったり…術扇で妖力を込めたマヒ効果の衝撃波を出したり、でしょうか?
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行為はしません。
納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから8年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!
あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ
商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします
「チッ、役に立たねぇチンピラどもが!」
本性を隠しもせずに手近なロッカーの扉を蹴りつけ、バス・フィーバーは吐き捨てる。未だ『大事な書類』の半分も始末していないというのに、あちこちでヤクザ・トルーパーたちが倒され、各所のロックが破られていることは彼にも伝わっていた。――それはつまり、猟兵がもうすぐここまで迫っているということ。
「かくなる上は――」
「逃げますの? それともアタシら全員倒して揉み消しでも狙います?」
バス・フィーバーの背後で電子扉が開き、気楽そうな声が投げかけられる。振り向いた男の目に、二人の猟兵の姿がはっきりと写った。その内、布を被った魔物の方――納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)が、巨大な片刃の鋏をひょいと肩に担ぎ、やはり世間話でもするかのような調子で言葉を続ける。
「……まあどっちにせよ、そうは問屋が卸さんのですけどね!」
「はい! 人々を無理矢理攫って、あちらこちらに売り飛ばすだなんて――そのような所業、見過ごす訳には参りませんので!」
膨らんだ純白の尻尾をぴんと立て、天日・叶恵(小さな神社のお狐様・f35376)もそう言い放つ。そんな二人の様子に、バス・フィーバーは微かに喉を鳴らし、次いで大声を上げて笑い始めた。
「はははは、これはお優しいことで! ……だがその通りだ、お優しいレディ方。ここで君達を消さねば、私の立場が危ういのでね!」
そう言ってバス・フィーバーが腕を一閃させるや、その軌跡から空間をこじ開けるようにして無数の羽虫が溢れ出し、炎を纏って二人の猟兵へと襲い掛かる。しつこく纏い付こうとするそれを振り払うように体を震わせ、けれどそれでは埒が明かないと判じて、それならばと叶恵は術扇を開く。その横顔をちらと見て、ピンチンが緊張を帯びた声を上げた。
「叶恵サン、まさかそれ」
「大丈夫です、無理ならほんの少しだけしかしませんので! ……回転動力炉の制限、一時解除します!」
扇の骨に仕込まれた回転動力炉が不穏な唸りを上げ、火花を散らして一層激しく回転を始める。それは使い手の寿命と引き換えに、詠唱兵器のリミッターを解除する技術。力を増した術扇を舞うように振るえば、引き起こされた大風がたちまち電脳羽虫をその炎もろとも吹き飛ばした。
「……ま、相手もオブリビオンのボス。ちょっとの無理も必要にはなりますわね!」
勇者として、ピンチンもその辺りはしかと理解している。ならば仲間に必要以上の無理を強いないよう、こちらも出せる限りの力で戦おう。誓いを籠めるようにして振るった刃が勇気の輝きを宿し、確かにオブリビオンの肉を捉えて抉った。
成功
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水心子・真峰(サポート)
水心子真峰、推参
さて、真剣勝負といこうか
太刀のヤドリガミだ
本体は佩いているが抜刀することはない
戦うときは錬成カミヤドリの一振りか
脇差静柄(抜かない/鞘が超硬質)や茶室刀を使うぞ
正面きっての勝負が好みだが、試合ではないからな
乱舞させた複製刀で撹乱、目や足を斬り付け隙ができたところを死角から貫く、束にしたものを周囲で高速回転させ近付いてきた者から殴りつける
相手の頭上や後ろに密かに回り込ませた複製刀で奇襲、残像やフェイントで目眩まし背後から斬る、なんて手を使う
まあ最後は大体直接斬るがな
それと外来語が苦手だ
氏名や猟兵用語以外は大体平仮名表記になってしまうらしい
なうでやんぐな最近の文化も勉強中だ
「水心子真峰、推参。さて、真剣勝負といこうか」
「いや、参ったな。そういう古いやり口は好きじゃないんだが」
乗り込んできた水心子・真峰(ヤドリガミの剣豪・f05970)の名乗りを揶揄するように、バズ・フィーバーは口の端を歪めて上げる。けれどその言い草をさほど気にするでもなく、真峰は胸の前で両の掌を打ち合わせた。瞬間、鈍く光が走ったかと思えば、彼女の周囲にはゆうに百を超える数の太刀が浮かび上がる。その一振り一振りを何なく念力で制御したまま、真峰は宝玉のような瞳を敵へと向けた。
「何、問題ない。好かれようと好かれまいと、君のことは斬るだけだ」
出自故に『なうでやんぐ』な文明には詳しくないが、悪の親玉を斬るという役目であれば剣豪として得意とするところ。いつもの通り、斬るべきものを斬るだけと心得て、彼女は宙に浮かべた『本体』の一振りを手に取った。
「チッ――」
流石にこれを『今回の騒動の主犯』に仕立て上げるのは無理がある。そう判じたのか、バズ・フィーバーは心底面倒そうに舌打ちし、ただ召喚した羽虫の群れを真峰の方へとけしかける、けれど。
「ふぅん」
感心したともしていないともつかない声は、どこから聞こえたものだったか。襲い来る群れの悉くを宙舞う刃で振り払い、むしろ彼らの纏う炎を逆に隠れ蓑にして、真峰は一足で敵へと肉薄していた。
「……だが、何もかも甘かったな」
囁きと共に、手の中の刃を繰り出す。オブリビオンの耳障りな絶叫が、室内に何重にも反響した。
成功
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四王天・焔(サポート)
『こんにちは、焔だよー。』
妖狐の人形遣い×ガジェッティアの女の子です。
普段の口調は「無邪気(自分の名前、~さん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」、家族には「甘えん坊(自分の名前、相手の名前+ちゃん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
無邪気で感情の起伏が激しい性格の少女、
武器はからくり人形とドラゴンランスを主に使います。
植物、特に花が好きです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「……ここは子供の来るような場所じゃない。帰りなさい。……と言ったところで、帰る手合いではないんだろうな、君も」
「当たり前だよ! 焔はお仕事でここに来てるんだから!」
むっと頬を膨らませ、お仕事として討つべき相手に指先を突き付けて、四王天・焔(妖の薔薇・f04438)は声を張り上げる。
「……あと焔、18歳だから!」
「成程、いいことを聞いたよ。売り飛ばせる客先の候補が増えた」
「そういうの、よくないと思うー!」
しゃあしゃあと言い放つオブリビオンを相手に、焔の無邪気な怒りは更に膨れ上がっていく。悪党討つべしとばかりに瞳を強く輝かせ、彼女は指先に挟んだ符を高く掲げた。
「符より出でて、妖の薔薇を咲かせろー!」
符に描かれた紋様が輝き、音もなく滑り出るようにして茨の蔦が伸びる。それはまるで意志を持つように室内を飛び回り、敵の全身を絡め取り、鋭い棘でその血を絞っては吸い上げて、妖しいほどに美しい紫の花を無数に咲かせていく。世界を己の都合のいいように塗り替えようと敵の伸ばした指先が、茨に囚われて力なく震え、流れ落ちる血の色にしとどに濡れた。
成功
🔵🔵🔴
マホルニア・ストブルフ(サポート)
口調:男性的
一人称:私
三人称:お前、呼び捨て
【だ、だな、だろう、なのか?】~か、〜するよ、構わん、等
協力者には丁寧に接する。
行動方針:問題の解決
一般人がいれば保護が優先。
多少の負傷は気にせず行動。
◇戦闘・技能
知覚端子を張り巡らせ、地形や敵の動向を情報収集しながらサポートしようか。
武器はレヴィアスクかアサルトライフル、拡張義体での接近戦。移動や捕縛でワイヤーを使うこともあるな。
UCの範囲は遠近それぞれ、使えるものを使っていこうか。
UCはハッキングとUDC由来の呪詛を組み合わせて実現させる。よろしく頼む。
「……囚われていた一般人の保護は無事に完了したか。では、あとはお前を倒すだけだな」
淡々とそう言って、マホルニア・ストブルフ(欠けた年代記・f29723)は弓にも似た形状の得物を構えた。
「簡単に言ってくれるね」
「簡単かどうかは知らんがね。何れにせよ、私の任務はこれだ」
数刻前にはまだ整然としていたであろうその部屋は、今となっては猟兵の戦闘、そしてそれ以前に行われていたのであろう『整理整頓』によって乱雑に荒れ果てている。散らばった書類や機材を軽々と飛び越えて碧く光る刃を振るえば、バズ・フィーバーは大きく飛び退ることでそれを躱した、けれど。
「レヴィアスク」
名を呼ぶ声に、瞬時に武器は応えてみせた。それまで刃の形をとっていたものは一瞬で電想の竜と化し、見目に違わぬ速度で未だ体勢の整わない敵へと迫り、稲妻を帯びた牙で襲い掛かる。
「チッ、だが――おい、貴様何をした!?」
反撃に羽虫を放とうとプログラムを走らせかけ、それがどうしても途中で蹴躓いたように止まることに気付いて、バズ・フィーバーが吼える。その顔に向かって軽く肩をすくめ、マホルニアは答えた。
「企業秘密だ」
実のところ、レヴィアスクを竜の形で解き放ったことすら彼女の策においては囮に過ぎない。充分な一瞬を稼ぎ出し、その間にハッキングを仕掛けて敵の動きのひとつも封じられればと考えてのことだったが――どうやら、成果は上々のようだ。
成功
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日下・彼方(サポート)
人間のUDCエージェント × 月のエアライダーの女です
戦闘での役割はレガリアスシューズを使っての空中戦、
影の狼を使役して斥候・偵察ができます
武器は通常大型ナイフを使用しますが
強敵には太刀・槍を持ち出す事もあります
普段は(私、君、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)
機嫌が悪いと (私、~様、です、ます、でしょう、ですか?)
性格は受けた仕事はキッチリこなす仕事人のような感じです
仕事から抜けると一転惚けた風になります
ユーベルコードは必要に応じて、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
猟兵の猛攻により、既にバズ・フィーバーは深く傷付いている。だがそこで潔く倒れることなど、到底この男は良しとしなかった。虫けらどもを救う為などと抜かして攻め入って来る猟兵には、何としてでも一矢――否、それ以上報いなければならない。目を血走らせながら新たなプログラムをどうにか起動し、男は死に体であろうと嗤ってみせる。
「……ならば君を、真のディストピアへ案内しよう」
「ふぅん。参考までに、どのような?」
「知って突破できるものと思ったのなら、君の頭は蛆虫並みだな」
日下・彼方(舞う灰の追跡者・f14654)の問いに、悪辣な配信者のオブリビオンはそう笑う。即ちプログラムによって一時塗り替えられたこの部屋では、バズ・フィーバーの発信する虚偽の情報こそが真理。彼に従わぬ者は皆、指先ほどの自由すら許されず、悪意にまみれた虚構にひたすら弄ばれる運命なのだと。
「なるほど。予知の情報とも一致する。問題ない」
「虚勢は見苦しいだけだと分からないかね。それともアレか、ハッタリのつもりか?」
「いいや」
ゆるりと首を横に振り、彼方は灰色の瞳で真正面から敵を射抜く。
「今、油断したな?」
それこそ、彼女のユーベルコードのトリガーだった。敵の抱いた嘲りを標として、黒き影の狼が虚空より現れる。それがひとつ吼え、鋭い爪で宙を裂くと同時、放たれた影の鎖がバズ・フィーバーの全身をがっちりと絡め取った。
「いくら世界が君に味方しようとも――そうなっては、勝ち目もないだろう?」
駆け寄り、突き出した刃がオブリビオンの心臓を抉り取る。大きく口を開いたまま、塵のように消滅していく敵を確認すると、彼方はそのまま立ち上がり、周囲を検め始めた。
「これと……これと……この辺りもそうか。ひとまず回収しておかないとな」
工場とメガコーポの繋がりを示す重要な証拠となる書類のうち、幾つかは既に敵の手によって始末されていたが、それでも複数の証拠は残っている。回収したこれらが、或いはいつの日か更なる巨悪に迫る鍵になる日が来るかもしれない。そんな未来を想像しつつ、そうして彼方は奴隷工場だったその場所を後にするのだった。
成功
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