銀河帝国攻略戦⑭~速く静かに潜行せよ
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騒めきに満ちるグリモアベースの一角にある会議室に、黒衣を纏った少女が降り立つ。
「みんなお待たせ、現在の戦況とこれから行ってもらう作戦の説明をするよ」
グリモア猟兵のミーナ・ペンドルトン(小学生妖狐・f00297)が、会議室に直接転移してくるやいなや、猟兵達に向き直おりそう告げた。
先の戦闘により、銀河帝国艦隊の再集結艦隊は撃破された。
これに焦った銀河帝国は、高速艦のみで編成された白騎士直属の『白魔』艦隊を用いることを決定した。
それはかつて、伝説の解放軍の艦を数多く沈め、散々に苦しめたと言われる部隊であった。
だがその正体は、強力な自爆能力を持つ高速輸送艦に、強襲兵力を満載し敵艦隊に突撃する特攻兵器だ。
「まぁ、要するにカミカゼってやつだね。 伝説の解放軍はこれに対応する策がなくて苦しめられたらしいけど、私達にはこれに対抗する手段がある」
そう言いながらミーナは左手を持ち上げると、一度手を握り開く。
手のひらの上に、鮮やかな蒼い輝きを放つ硝子球が展開される。
彼女のグリモアだ。
「私達グリモア猟兵なら、みんなを高速輸送艦の内部に直接転移させることが出来る」
ぱっ、とグリモアを消したミーナがぺちんと手を叩く。
「そこで今回の作戦。 敵輸送艦がスペースシップ艦隊に到達する前に、内部に設置された自爆装置を起動させて貰いたいんだ」
作戦はこうだ。
コアルームに直接転移させることは出来ないため、猟兵達は一旦、輸送艦内部に転移される。
転移後は、艦内の敵を撃破しながら輸送艦のコアルームに向かい、コアマシンと直結された自爆装置を起動して敵輸送艦を自爆させる。
艦内の敵は非常に多く、接触すれば激しい戦闘になることが予想されるため、敵が集まってくる前に素早くコアルームを制圧し、自爆装置を起動させることが求められる。
「つまりはスニーク&デストロイ。 転送された艦内に潜入して、敵の自爆装置を起動せよってことだね」
「敵に気付かれないためにどうするか、気付かれてもどう対処するかが重要だよ……あ、あと帰りは毎度の如く強制転移させるから安心してね」
他にはないかなと小さく呟くいた彼女は笑顔を浮かべると、気を付けていってらっしゃい、と猟兵達を送り出すのだった。
神坂あずり
このシナリオでは、敵を倒す以外にも、どのような手段を用いてコアルームを目指すかも重要になります。
どちらかではなく、どちらも大事です。
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
第1章 集団戦
『彷徨うウォーマシン』
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POW : 多弾頭型収納ミサイルポッド
レベル分の1秒で【腰元から複数の誘導ミサイル】を発射できる。
SPD : 演算処理
【高性能ソナーによって】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ : 近接形態
自身に【強化外骨格】をまとい、高速移動と【スラスター】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
弥久・銀花
そうですね……、見つかってしまうのが拙いのなら見つからない様にすれば良いんです。
技能の【破壊工作】で艦内の適当な場所に爆弾を仕掛けます。
私達が敵に見付かってしまったら増援が来る前に起爆、敵の目を分散させましょう。
そうしたら敵の数も減るので強行突破です。
【SPD】
私は愛刀の白嵐玉椿で接近戦を挑みます。
何でも、とは行きませんが大抵の物は斬り裂いて見せましょう。
ソナーが体に当たる気配……?
乙女の体をスキャンするなんて不躾な、そんなに見たいのなら全部見て下さい。
人狼咆哮!!
どうです? 良い声でしたでしょう?
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転送位置を変更しながらの何度かの転移によって、猟兵達は高速輸送艦の数ヶ所に分散し、各自でコアルームを目指していた。
ここにも一人、腰に刀を帯びた白髪の少女が、右手の中のペン型スイッチを弄びながら歩みを進める。
「やはり、この辺りには私以外は転送されていないようですね」
周囲を探りながら、弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)は小さく呟きを漏らす。
暫く歩き回ってみたのだが、未だに人の気配一つしない。
潜入なら好都合ではあるが、味方どころか敵の気配すらしないのはいささか不気味であった。
はて、これはどういうことかと首を捻っていた銀花だったが、その疑問は通路を曲がった瞬間にあっさりと氷解した。
――通路の少し先に、2体のウォーマシンが鎮座していた。
動体感知に引っ掛かったのか、戦闘状態へ移行したウォーマシンが動き出す。
「待機状態のウォーマシンしかいないのであれば、人の気配などしようはずもないですね」
答えに納得しながら右手のスイッチを押し込み投げ捨て、ウォーマシンに踏み込み一閃!
脚の一本を失った戦闘機械が横転する。 その隙を突くように、もう一体のウォーマシンが腰元が開きミサイルポッドを露出させた。
刃を振り切ったこの姿勢では、間に合わない。 ならば……銀花は大きく息を吸い込み。
――彼女が咆哮を放つと同時に、そう遠くはないがここから少し離れた場所で爆発音が響き渡る。
それは彼女がここに転送された直後に仕掛け、そして先ほど起爆させた爆弾の破壊の証だ。
「多少は向こうに引き付けられるとは思いますが、長居は無用ですね」
<人狼咆哮>の衝撃によってスクラップと化したウォーマシンの残骸を踏み越え、銀花は先へと進むのだった。
大成功
🔵🔵🔵
羽久依・集葉
潜入……破壊工作……忍者である拙者の出番でござるな!
自慢の【SPD】で見事!任務を果たしてみせようでござるよ!
宙を飛ぶ船であるならば、恐らくダクトとかあるんじゃないでござるか?
なれば拙者はそこを通って【目立たない】ように【地形の利用】をして【忍び足】で艦内を巡るでござるよ
コアルームが要所であるならば、必然的に守衛も多いでござろう
拙者忍者でござるので、【錬成カミヤドリ】を用いた【早業】の【暗殺】と【武器落とし】で確実に敵を減らすでござる
どうしても拙者の力ではコアルームに辿り着けぬでござるのならば……【逃げ足】と【破壊工作】で陽動を行うでござるよ!
ルビィ・リオネッタ
小さな体は隠密に向いているわ
【暗殺】の技術を生かして、【目立たない】よう【聞き耳】を立てて【空中戦・ダッシュ】で人間に通れないようなカメラの死角を行きましょう
疲れすぎないよう『不可視の女王』の透明化は必要な時だけ使う
(アタシの小ささなら、エアダクトなんかも通れるわね)
重要区画を目指すけれどコアルームを特定できなければ、監視カメラに死角からレイピアを刺して電気の【属性攻撃】
映像を乱し隠れて待ち伏せ、確認に来た敵の後をつけてみるわ
基本は隠密行動するけど、万が一発見されたら【先制攻撃】からの【早業・暗殺】
スピードでは負けない
【鎧無視攻撃】で落とし、他の敵が集まってくる前に『不可視の女王』で離脱するわ
雪華・グレイシア
敵地への潜入か
宇宙船相手なんてのはいつもと勝手が違うけど、やれるだけやるとしようか
【目立たない】ように【忍び足】での行動は当然心掛けるよ
天井裏なんかに潜り込めれば、楽なんだけれど……【ワイヤーガン】を使って【ジャンプ】【クライミング】で潜り込めそうな場所はないか確認しておこう
特攻船とはいえ、コアルームと自爆装置は作戦の要
巡回や警備も多いんじゃないかな
見回りを見つけたら【追跡】してみるよ
首尾よく場所が分かれば他の猟兵にも連絡さ
敵と戦うことになったら、歌と共に呼び出した冬将軍で凍らせていくとしよう
避けようとするなら逃げ場所がないくらいの範囲を攻撃すればいいのさ
船の中なら場所も限られているだろう?
露木・鬼燈
潜入からの破壊工作。
うん、忍者らしい仕事だよね。
問題は僕ってそーゆータイプの忍者ではないってこと。
戦闘なら自信あるんだけど…
まぁ、今ある手札でやるしかないね。
秘伝忍法でムカデを召喚。
こいつを使ってメンテナンス通路やダクト孔を移動するです。
ムカデのセンサー群とサイバーアイをリンク。
周囲の様子を探りなら静かに、そして素早く移動するです。
できるだけ戦闘は避けたいしね。
コアルームまで直通とは行かないから通路を進むこともある。
隠れられないこの時が危ない!
避けられない戦闘は速攻で終わらせるです。
化身鎧装と瞬身焔舞で強化、ムカデは援護なのです。
固い敵には斬撃より打撃。
戦槌形態の魔剣を全力で叩き付けるっぽい!
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狭く薄暗い道を、静かに注意深く進んでゆく。
点々と下から漏れ入ってくるぼんやりとした薄明かりが、闇に慣れた目には少し眩しく感じる。
進むことしばし、微かな揺れと共に、どこか遠くから爆発音が響いた。
前進を止め息をひそめれば、近くから兵士たちの会話が耳に流れ込む。
「侵入者が現れたらしい」
「まさかっ、ここは高速輸送艦の中ですよ!? どうやって侵入したっていうんですかっ!!」
「詳しいことは分からんが、噂に聞く猟兵とかいうやつらの仕業だろう。 陽動かもしれん、お前の班はこの辺りの巡回を続けろ」
「はっ!」
ばたばたと慌ただしく去っていく足音を聞きながら、薄暗闇の中を再び進み始めるのだった。
口を噤み、周囲に気を張り巡らせながら黙々と前進を続ける。
先に確認した経路図から推察するに、恐らくコアルームはこの先にある十字の分岐路を通るのがもっとも近道であろう。
ほっと一息、気が緩んだ瞬間、行く先に何者かの気配があることに気付いた。
思わず息を呑み、緩んだ糸が張り詰め、緊張の一気に高まる。
気配の数は……恐らく3。 前方に2、下方に1だ。
チリチリとした空気の中、お互いの出方を窺う……そして最初に動いたのは。
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センサー群とリンクしたサイバーアイの視野に、クリアな映像が映し出される。
右を見て、左を見て、最後に正面を向くと自分の姿が映る。 接続に問題はなし、視界は至って良好だ。
自身の姿を正面から見ながら、同時に目の前に鎮座する巨大なサイボーグムカデの調子を確認した露木・鬼燈(竜喰・f01316)は満足げに頷いた。
忍ばない方の忍者であるかれは、通路の中央に堂々と立ちながら天井裏を通るダクトの位置を確認すると、秘伝忍法で呼び出したムカデに指示を出し、するするとその長い身体を伸ばしてダクトを塞ぐ格子の留め金を破壊して侵入し……。
「きゃっ」「うわっ、ムカデ!!」「ひぇ、百足でござる!?」
ダクトの中から、ガタガタと慌てた様子で三者三様の声が上がるのだった。
お互いが猟兵であることを確認しあった彼らは、一旦通路へと姿を現した。
「まさか、警戒してた相手が全員猟兵だったなんてね。 アタシにも予想外だったわ」
「ここまで行動が被る人がいるとは思いませんでしたね。 ムカデがキモ……恐ろしかったです」
「いやー、あの巨大百足には拙者もいささかビビったのでござるよ!」
暗殺妖精、怪盗、ちゃんと忍ぶ方の忍者……なかなか濃い面子だった。
「この人数でダクトを移動するのは無理っぽい?」
首を傾げてそう口にした鬼燈に、耳をそばだてていたルビィ・リオネッタ(小さな暗殺蝶・f01944)が小さく首を振る。
「それもあるけれど……騒ぎを聞きつけられたようね。 こっちに複数の足音が向かってきているわ」
「どうやら、一先ずは戦うしかなさそうですね……」
面倒くさいとボソッと漏らした雪華・グレイシア(アイシングファントムドール・f02682)は、小さく歌を口ずさみ冬将軍を呼び出し戦いに備えた。
ほどなくして、通路の前後からウォーマシンの群れがわらわらと溢れ出してきた!
「この数は厳しいな……後ろはボクが足止めします。 だからその間に前をお願いします!」
声を張り上げたグレイシアが腕を振るうと、後方からやってきたウォーマシンの脚部を、冬将軍の巻き起こした氷雪が凍結させていく。
それならとその身に大妖と英霊と呪炎を宿した鬼燈が、焔を纏いながら前方の敵へと突撃した。
本当はこっそり行きたかったのだけど、と呟いたルビィが辻風の如く敵の間を通り過ぎると、動力系に繋がるケーブルを切断されたウォーマシンが次々と崩れ落ちていく。
彼女が振るう銀のレイピアが閃く度に、はめ込まれた紅玉が光を反射して怪しく煌く。
「拙者も負けてはおれぬでござるよ!」
三角跳びで壁を蹴り飛ばして飛び上がった羽久依・集葉(トンチキシノビガール・f03950)は、瞬時に複製した自身の本体――クナイを雨霰と降らせ、ウォーマシンの関節部を破壊して行動不能に陥らせる……が。
「いくらなんでも数が多すぎないでござるか!?」
「ああもう、撤退するわよ! 皆、私のティアラに触れて妖精の家に退避して」
後から後から湧いてくる兵器群。 このままでは押し切られかねない状態に、ルビィの指示が飛ぶ。
前方のウォーマシンに巨大ムカデを突っ込ませた鬼燈が、うっかり自分の本体を投げて慌てて回収していた集葉が、氷雪の嵐で群れを吹き飛ばしたグレイシアがルビィのティアラに触れる
そしてその場に残ったのは、妖精ただ一人。
「それじゃ、失礼するわ。 御機嫌よう」
そう言葉を残して<不可視の女王>で姿を消した彼女は、ダクトの中へと素早く身を滑り込ませ、その場を後にするのだった。
大成功
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エレアリーゼ・ローエンシュタイン
【オルタナティブ・ダブル】…エルくんと2人で協力して
【忍び歩き】で見つからないように慎重に
彼が先行して行く先を、エルは後ろをそれぞれ警戒
警戒がきつく進めない場合は、小さな物を遠くへ投げて、音での陽動を
もし見つかってしまったら、エルくんにはその場で戦って集まる敵を引き付けて貰う
鞭での【フェイント】【なぎ払い】【2回攻撃】
エルはその間に【ダッシュ】で一気にコアルームを目指すわ
彼が囮に残るのは、
『何かあったって、俺なら身体の換えは効くだろ。エルさえ無事ならな』
…って言うから
…嫌に決まってるじゃない、そんなの
だから一秒でも早く終わらせて、2人で帰るの
ところでこの起爆装置、エルでも動かせるのかしら…?
■
戦闘による断続的な揺れによって、細かな塵埃がパラパラと舞い落ちる。
それに、後を追ってくる複数の重苦しい足音まで響いてきていた。 荒くなる呼吸を抑えながら、少年と少女が駆けてゆく。
こっそりと足音を忍ばせ、音で陽動している隙に通り抜けたり。 先ほどまでは上手くいっていたのだ。
少数の時は戦って切り抜けられたが、今はあちらの方が数が多い。 ならばすることは一つ。
少年が足を止めた。
それに気付いた少女もまた、少しだけ進んだ先で足を止め振り返る。
「ど、どうしたのエルくん。 急がないと追いつかれちゃうわ」
「エルは先に行け。 俺はここであいつらの足止めをするから」
同じ名前で呼び合う彼らがやってきた方角。
ガシャリガシャリと無数の足音が響いてくる通路の先を示し、少年が言う。
「そんな……それじゃエルくんがっ!」
「俺はいいんだよ。 エルさえ無事ならな」
嫌だとぐずるエレアリーゼ・ローエンシュタイン(花芽・f01792)の背中を押し、少年は来た通路を戻っていく。
「ほら、早く行けエル。 かならずまた会えるからさ」
背を向けたまま手を振る少年に、少女は震える唇を開く。
だがそこから言葉が出てくることはなく、去り行く背中を見つめてきゅっと口を結んだ彼女は、ごめんと心の中で小さく呟き背を向けて走り出した。
もう一人の人格、エーデルトラウトをその場に残して。
大成功
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ヴィクティム・ウィンターミュート
さーて、愉快で素敵なスニーキングミッションの時間だ。潜入工作はこのArseneの専売特許。スマートに効率よく、出し抜いてやる。
ユーベルコードでステルス状態になりながら、【ダッシュ】と【忍び足】を併用して隠密高速移動。相手に気取られないように進んでいくぜ。
進路上にどうしても倒さなきゃならない敵がいるなら【先制攻撃】からの【暗殺】で処理。一発で仕留めきれないようなら【毒使い】で生体機械ナイフからウイルス注入。余裕があれば死骸から【ハッキング】でデータ取り出して、ウィークポイントも探っておこう。
コアルームに到達したら念のため【罠使い】で出入口にトラップ設置。【ハッキング】で自爆装置を起動してやるぜ。
犬憑・転助
俺のユーベルコードは超嗅覚、キナ臭さだって嗅ぎ分ける
警備の目を掻い潜る為に着物&浪人笠の姿
【忍び足】で【目立たない】ように警備の目を掻い潜って要塞内に潜入
警備兵に見つかったら(見つかりそうな仲間がいたら)<殺気>を放って一瞬でも警備を足止めした瞬間、峰打ちで気絶させる。
敵の気配は超嗅覚で感知し仲間にも知らせる
コアルームに到達したら笠を捨て二刀流で戦う
敵の狙いを超嗅覚でかぎ分け回避、または仲間が狙われてたらかばう。
攻撃時には弱点を超嗅覚で嗅ぎ分け、そこを狙う。自分がやられても弱点だけは仲間に知らせてから落ちる 。
サムライに斬れないものは、ないんだぜ?
苦労人ポジOK、アドリブ歓迎、他PCと絡み希望
マリン・ラピス
極力見つからないように行動ですか
なら私とルベ(マリン・ルベライト:f08954)は皆さんのサポートに回りますね
【クリスタライズ】で先の道を偵察して皆さんを誘導します
【忍び足】で慎重に…
もし敵に見つかってしまったなら私とルベで【時間稼ぎ】をして皆さんがコアルームにたどり着くよう掩護します
無理に倒さず【武器受け】や【誘導弾】で戦いましょう
装置起動までは私たち姉妹と遊んでもらいますよ
何人たりとも邪魔はさせません
マリン・ルベライト
自爆装置…何としてでも止めないとね
私はお姉ちゃん(マリン・ラピス:f08555)と一緒に【クリスタライズ】で隠れながら皆をサポートするよ
音をたてないように【忍び足】でね
もし見つかっちゃったら私とお姉ちゃんで戦うから皆はコアルームに行ってほしいな
紅電弓と【誘導弾】で【掩護射撃】をしながらお姉ちゃんをサポートするよ
もし敵の流れ弾が誰かに当たりそうなら【盾受け】で【かばう】ことも考えておくよ
自爆装置を起動さえできれば私たちの勝ちだもん
皆の邪魔はさせないよ!
ゼン・ランドー
スニークよりはデストロイ!
敵を減らして自爆装置への道を切り開くと致しましょうか!
戦闘知識と第六感を活かして、自爆装置へ進む猟兵のサポートとして立ち回ります
基本は剣での近接戦闘となりますが
金貨さえ当たれば敵を一時的に無力化出来る
ユーベルコードで敵から力を奪い自分を強化していきましょう
乱戦ですので味方の猟兵とは互いに利用し合って戦果を上げたいところですねえ
金貨は貴重ですので仕様後はきっちりトドメを刺して無尽財布で回収したいところです
■
散発的な戦闘を繰り返しながら、五人の猟兵達が奥へ奥へと進軍していく。
「左側の通路に敵はいなかったわ、ルベの方はどう?」
「右の方も誰も居なかったよ、お姉ちゃん」
青と赤のそっくりな姉妹が、小さな声で囁き合う。
<クリスタライズ>で姿を消し、先行偵察を行っていたマリン・ラピス(禁忌に生み出されし姉妹・f08555)とマリン・ルベライト(禁忌に生み出されし姉妹・f08954)だ。
二人は、後方で待機していた仲間達に手招きして呼び寄せると、偵察状況を伝えるのだった。
「右も左も無人だけど、どっちからもキナ臭ぇ匂いがするぜ」
「では、残る正面の道ということでしょうか……あちらも偵察では無人だったと思いますが」
自慢の鼻を擦りながらそういう犬憑・転助(孤狼の侍・f06830)に、正面の通路に視線を向けたゼン・ランドー(マネーの狐・f05086)が続ける。
「いや、正面からもキナ臭いのがプンプンしてるな」
「ドレック!(クソッ!) どこも同じってことじゃねーか!」
そうともいうなとあっけらかんと告げる転助に、ヴィクティム・ウィンターミュート(impulse of Arsene・f01172)は悪態を吐くと、ハッキングで調べた艦内情報を視界に映した。
「正面の道を突っ切るのが一番近道だけど、キャンパーがいそうだよな……この艦、なんでカメラの一つもねえんだ」
「おや、これは異なことを。 壊すことが前提の艦に余計なものを載せるなんて、お金の無駄でございませんか」
商人の視点から放たれたゼンの言葉に納得のため息が漏れだす中、はいと小さく手があがる。 ルベライトだ。
「さっき言ってた『キャンパー』ってなんですか?」
小首を傾げる彼女と同じように、姉のラピスも小首を傾げていた。
「ん、ああ、伏兵とか待ち伏せのことだ」
「……あぁ、なるほど。 一所に留まっているからキャンパーですか」
納得したようにラピスが手を打つが、ルベライトはどういうことかと更に首を傾げるのだった。
■
どちらへ進んでも大して変わらないのであればと一番近道になる正面の道を選んだ猟兵達が進む。
どうせ伏兵がいるのだろうし、こそこそ歩くのも無駄だとばかりに駆けていく。
通路の両側にある扉の前を一つ二つと通り過ぎ、どんどん奥へ。
果たして敵は、通り過ぎた両の扉から飛び出してきた!
当然ながら立ち止まってやる義理などはない猟兵達は、敵兵を置き去りにして前進を続ける。
しかし、後ろに続く足音はどんどんと増していく。
「しかたねぇ、しんがりは俺に任せてもらおうじゃねーか」
「それでは私も助太刀いたすでござる」
足を止めた転助の勢いに乗せられ、思わず地元の言葉が出たゼンが口元を押えた。
白狼刀と白狽刀。 二刀一対の妖刀を構えた転助の前に、ウォーマシンが姿を現す。
スラスターを噴かしながら襲い掛かる機械兵を、すれ違いざまに鎧袖一触。 切り捨てられた残骸が床を滑り耳障りな音を立てた。
転助の放つ殺気に中てられ、僅かにたじろいだ後続のウォーマシンの胸部から突如として刃が生える。
「いやあ、大変お強い。 これは私もうかうかしておれませんねえ」
つい先ほどまで転助の背後にいたはずのゼンが、いつの間にやら敵の背後に立ち、打刀に姿を変えた刻諦を機械兵の胸部へと突き立てていた。
彼のいたはずの転助の後ろには、代わりに影でできた一匹の狐が静かに佇んでいる。
「さて、まだまだ団体のお客様がいらっしゃるようですね」
「ははっ、こいつぁ忙しくなりそうだ」
次々と押し寄せてくる機械兵を前に、二人の剣客がにやりと楽しげに笑い合うのだった。
■
人気のない通路でゆらりと空気が揺らぐ。
それは三人の人間が通った微かな痕跡だ。
姿を消し、足音を殺した姿なき人々の動きだけが空気を攪拌する。
片や不十分な迷彩だが完全に足音を消した一人。 片や足音は漏れているが姿は完全に消えている二人だ。
「この先にある隔壁の向こうがコアルームだ。 が、妨害があるだろうなあ」
「分かってます。 敵には私たち姉妹と遊んでもらいますよ」
「自爆装置を起動させるのは、私たちには難しそうだもんねー」
ヴィクティムのぼやきに、時間稼ぎなら任せてと並走する姉妹が胸を叩く。
起動出来てしまえば自分たちの勝ちなのだから。
そうして三人は、姿を隠したまま隔壁を開き、コアルームへと飛び込んだ。
隔壁の稼働に反応した二体の警備ウォーマシンが反応してミサイルポッドを開く。 だが、そこには誰も居ない。
探るようにセンサーアイを左右に巡らせ……ふっと自分たちの間を通り抜けた風に素早く反応して回頭すると、背後から激しい衝撃を受けて倒れこんだ。
ヴィクティムを囮に、機械兵たちの背後を取った姉妹の攻撃だ。
その間に、自爆装置のコンソールに飛びついたヴィクティムがハッキングを開始する。
倒れたままの状態から苦し紛れに放たれた誘導ミサイルが、部屋の中を縦横無尽に飛び交う。
「お姉ちゃん、しゃがんで!」
連続して射ったルベライトの矢が、次々と誘導ミサイルとぶつかり撃ち落とされ誘爆を起こす。
爆炎に紛れスラスターを噴かして、無理やり身を起こしたウォーマシンの関節をラピスの持つ刃が貫く。
「やらせない、私が守る」
コアルームを警備するウォーマシンだけあり、手強い。 二人が奮戦する中、耳障りな電子音が耳を衝く。
「よし、クエイカーズ……自爆装置は起動した。 さっさと逃げるぜ」
先ほどのやり取りを思い出し、わざわざ使い慣れたスラングを言い直したヴィクティムの言葉を聞き、敵に一撃を加えて姉妹が飛びずさる。
その瞬間、三人はグリモアの鮮やかな青い転移の光に包まれ、強制転移させられた。
猟兵達のいなくなった高速輸送艦の中で巨大な爆発が起こり、艦は星の屑へと姿を変え宇宙に静寂が満ちる。
こうして、猟兵達の活躍により白魔艦隊の攻撃は未然に防がれることとなるのだった。
大成功
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