絶対暴君の後継者
●デビルキングを継ぐ者
「フハハハハハ!! 我こそはかの『絶対暴君』の後継者なり!」
そこでは一体のオブリビオンが、悪魔の少女たちに向けて演説をしていた。その頭には、『なんかキング感溢れる豪奢な王冠』がこれ見よがしにその存在を主張している。
「この王冠こそが、その後継者の証である! そして……」
さらに、彼は巨大なハンマーを振りかぶると、それを近くの民家へと向けて叩きつけた!
「見よ! このデストロイクラッシャーの威力を! これもかのデビルキングより受け継いだものである!」
ハンマーの一撃で、民家は木っ端微塵になってしまった。
「ああっ! パパが30年ローンで買ったお家がー!!」
「物凄くワルくてスゴいよ! あいつ!」
「本当に後継者ならヤバいし、偽物でもデビルキングを自称するなんて悪すぎるよ!!」
魔界の住民たちの反応は上々だ。彼の悪さに魅了され、支持が集まっている様子だ。
●嘘つきをやっつけろ!
「『デビルキングの後継者』を僭称するなんて……許せないよね!」
猟兵達を集めたスピカ・ネビュラスター(銀河の魔女・f31393)は、憤慨した様子で彼らに任務の説明を始めた。なんでも彼女の話によれば、デビルキングワールドの各地に「デビルキングの後継者」を僭称するオブリビオンが現れ、赤の他人であるデビルキングの威光を借りながらの悪事で悪魔達の支持を集め始めているそうだ。今回はその中の一体の撃破が目的となる。
「今回みんなに倒してもらうのは、『魔界大帝グレートデンジャラスロード』って言うオブリビオンだよ。『絶対暴君』の後継者を自称するこいつを、ボッコボコにして骸の海に送り返すんだ!」
この『絶対暴君』は、とんでもなく自分勝手で、横暴を極めた存在であり、その戦闘力も桁違いというデビルキングらしい。グレートデンジャラスロードはその後継者を自称し、彼の王冠と、彼の使っていた巨大ハンマーをその証として持っているそうだ。
「どうせ偽物だろうけど、『後継者の証』を少しずつ集めていけば、いずれ本当のデビルキングの存在を示すヒントが見つかるかもね」
魔界を掌握する魔王の中の魔王は『デビルキング』と称され、悪魔達の畏敬を一身に集めている。デビルキングワールドの歴史上でも数少ない存在であるかれらであるが、それだけに彼らの足跡を辿ることができれば『この世界の成り立ち』にまつわる何らかの真実に近付くことができるかもしれない。
「というわけで、偽後継者を倒しに行ってほしいんだけど、もう既にシンパとなった悪魔達がうじゃうじゃいるんだよね。だから、先ずはその『悪魔の死霊術士』を達をやっつけて、目を覚まさせてあげてね」
グレートデンジャラスロードに戦いを挑むには、彼のの勢力圏にいる悪魔達を倒さねばならない。彼女たちは『魔界の一般住民』であるため、殺すようなことは避けてほしい。そして倒した彼女たちと交流し、グレートデンジャラスロードの情報を集めるとともに、彼女たちに決戦への参加を約束させるのだ。
「グレートデンジャラスロードはまあまあ強いけど、悪魔の死霊術士も味方につけれるし、キミたちならきっと倒すことができるはずだよ! さあ、あんな嘘つき早く倒してきてね!」
スピカは猟兵達を急かして、現地へと転移を行うのであった。
夢幻
●マスターの夢幻です。よろしくお願いします。
1章:集団戦『悪魔の死霊術士』
2章:日常『夜更かしは罪の味』
3章:ボス戦『魔界大帝グレートデンジャラスロード』
第1章 集団戦
『悪魔の死霊術士』
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POW : いっけー! 親戚のおじさんに、近所のお爺さん!
戦闘用の、自身と同じ強さの【屈強なスケルトンデーモン】と【悍ましい姿の魔王ゾンビ】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
SPD : ココ(※三年前に死んだペットの魔獣)、出番だよ!
自身の身長の2倍の【ブギーモンスター(中身は魔獣の骨)】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ : ふっふっふ。ゴーストさんの怖さ、思い知った?
見えない【墓地で仲良くなったゴースト】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
イラスト:水野ましも
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
御狐・稲見之守
うむうむ、暴君だなんだとあーいう調子くれてる奴の顔面にグーパンくれてやるのはさぞ楽しかろう。
さ、鼻っ柱をへし折りに参ろうか。
[UC精気略奪][生命力吸収][捕食]
死霊術師とやらのおじさんもおじいさんも、ペットもお友達も、みぃんな喰うてしまおうなあ。
ああかわいそうに、皆んないなくなってしもうた。
まあ案ずることなかれ、ぼっちにはしないさ。
お前達もすぐに死霊の仲間入りをするのじゃから、ふふ。
[催眠術][化術]……というのはワシが連中に見せる幻である。
もっとも、ワシがその気になれば真となるが。
さ、魂を喰うて欲しい奴からかかって来るが良い。
「うむうむ、暴君だなんだとあーいう調子くれてる奴の顔面にグーパンくれてやるのは、さぞ楽しかろう」
グレートデンジャラスロードの支配地域へと転移してきた御狐・稲見之守(モノノ怪神・f00307)は、グリモア猟兵から聞いた彼の情報を思いだして頷いていた。
「さ、鼻っ柱をへし折りに参ろうか」
調子に乗っていればいるほど、それを叩き潰すのは気持ちがいいものだ。それを想像して、彼女は機嫌よく敵地を闊歩する。そしてしばらく進むと、彼女を取り囲むように『悪魔の死霊術士』たちが現れた。
「ここはデビルキングの後継者、グレートデンジャラスロード様の領地よ!」
「侵入者め、やっつけてあげる! いくよ、ココ!」
彼女たちは死霊術でブギーモンスターを呼び出すと、それに騎乗して問答無用で襲い掛かってきた。どうやらグレートデンジャラスロードからそんな指示が出ているようだ。
「威勢がいいのう。じゃが……身の程を知らぬようじゃな」
稲見之守からいくつもの漆黒の影が伸びると、それは突撃を駆ける死霊術士の少女たちに絡みついていく。
「ふふふ……みぃんな喰うてしまおうなあ」
その影は、瞬く間にブギーモンスターを喰らいつくしてしまった。そして投げ出された少女たちに、不気味な笑みを浮かべた稲見之守が声をかける。
「ああかわいそうに、皆んないなくなってしもうた。まあ案ずることなかれ、ぼっちにはしないさ。お前達もすぐに死霊の仲間入りをするのじゃから、ふふ」
「ひぃっ!」
「いやあああああ!!!」
このあまりに恐ろしい状況に、死霊術士の少女たちはパニック状態に陥ると、そのまま気絶してしまった。
「なんじゃ、他愛ないのぅ」
その様子を見て、稲見之守は期待外れだと残念そうだ。いままでの戦いは、全て彼女の化術と催眠術で、現実ではなかったのだ。それで倒れるとは、相手にするにもふがいない。もっとも、彼女が本気になれば現実にそれができるあたり、これでよかったかもしれない。
大成功
🔵🔵🔵
レム・レース
[闇に紛れ]て敵地を進む
術士らに相見えたならば青白い光を放つ〈lumen lunae〉を掲げ[誘惑]しよう
見よ、見よ、貴様らの敵はここに在るぞ
一人を相手に多勢とは手厚い歓迎痛み入る、と嫌味交えて[挑発]しながら
おじさんもお爺さんも働き者でたいへん結構であるな
褒美に我が【月牢】の虜囚となる栄誉をやろうではないか
蒼き月の末裔(自称)たる我の前で、我が許しなく動くでないぞ
囚われたれば悔いよ、銷沈せよ
分を弁えぬ者を讃える貴様らの愚が醒めるまで
戦意喪失したなら【月牢】を解除
まだ手向かうならば我の真なる姿を見ることになるぞ
黒衣〈tenebrae〉に徐に手を掛け[恐怖を与える]
然すれば死が救いとなるであろう
「見つけたぞ……」
グレートデンジャラスロードの領地を闇に紛れるように隠れ進むレム・レース(月の半身・f36910)は、前方に数人の死霊術士の少女たちが固まっているのを見つけると、彼達を誘惑するようにその前に姿を現した。
「見よ、見よ、貴様らの敵はここに在るぞ」
「わっ!? 何っ!」
「敵ならやっつけないと! グレートデンジャラスロード様がそう言ってたよ!」
突如として現れ、青白い光を放つ『lumen lunae』を掲げるレムに少女たちは困惑するも、信奉するオブリビオンの指示を思い出してすぐに戦闘を開始する。
「親戚のおじさん、頑張って!」
「出番だよ! 近所のお爺さん!」
彼女たちは屈強なスケルトンデーモンや悍ましい姿の魔王ゾンビを召喚して、レムへとけしかけてきた。死霊術士といっても、根が真面目なデビルキングワールドの住民である。どうやら仲の良かった知り合いに、生前から死霊術による使役対象となることをお願いしていたらしい。
「いやはや……一人を相手に多勢とは手厚い歓迎痛み入る」
迫りくる敵集団にも、そんな嫌味を交えて挑発するなど、レムは余裕の様子だ。なぜならすでに彼は戦場を支配するユーベルコードを持っているからだ。
「おじさんもお爺さんも働き者でたいへん結構であるな。褒美に我が『月牢』の虜囚となる栄誉をやろうではないか」
そして、レムの言葉とともに、戦場が彼の提示したルールに支配される。
「蒼き月の末裔たる我の前で、我が許しなく動くでないぞ。囚われたれば悔いよ、銷沈せよ。分を弁えぬ者を讃える貴様らの愚が醒めるまで」
『動くこと勿れ』というそのルールを無視して動き続けたスケルトンデーモンと魔王ゾンビは、鳥籠の中へと囚われた。
「ええっ! おじさーん!」
「ううっ、お爺さんがつかまっちゃったよぅ」
そうして一瞬にして頼りにしていた戦力を失った死霊術士の少女たちに、もはや勝ち目は存在しない。
「さて……まだ手向かうならば我の真なる姿を見ることになるぞ。然すれば死が救いとなるであろう」
「ひええええっ!」
「降参、降参だよーぅ!」
さらにレムは黒衣『tenebrae』に徐に手を掛け少女たちを脅しつけ、彼女たちが完全に戦意喪失したことを確認すると、月牢を解除したのであった。
大成功
🔵🔵🔵
アルゼブ・アズモリィ
ハッ、オレ以外にデビルキングの後継者を名乗るヤツがいるなんてね!
『貴様も別にそんな地位を約束されていなかろうに』
へへっ。
おう悪魔たち!聞いたぜ、絶対暴君の後継者を名乗るヤツが現れたってな!
いいか、オレこそが真の後継者候補だ!
信じられない?証拠ならあるぜ。これだ!
…と《悪のカリスマ》雰囲気たっぷりに頭の角を指す。さらに《言いくるめ》続けて。
この立派な角を、後継者の証を見ろ!
本当に受け継いだかわからない武器より、生まれつきあるコイツの方が秘めた魔力も膨大!
示してやろう!いでよ【炎の魔王軍】!
さあ、どっちの言い分がホントかウソか、丸コゲになる前に判断するんだな!
*『』は喋る武器の声
*アドリブ共闘OK
アポリト・アペルピシア
かの『絶対暴君』の後継者……だと?
ククク、笑わせてくれる。伝説の王の威光を笠に着るだけの小物が何だと言うのだ!
ならば我は絶対暴君を超えし者、超絶対暴君アポリトである!
汝らには我が軍門に降る権利をやろう!(悪のカリスマ的なオーラを漂わせつつ、威圧的に宣告します)
我に従うならば忠誠を誓った上で、汝らのペットの所有権も半分差し出してもらう。
抗うならばもはや我を謀る事も、恐怖のあまり逃げ出す事も出来ぬぞ。
我が念動力によって、地に這いつくばるが良い!
どちらにせよ我の言葉を聞いた時点で、死霊術士どもは我がUCの術中よ!
さあ…絶望と共に我の名を唱え、そして讃えるのだ!ハーッハッハッハ!
尾守・夜野
「…高々この程度の事でデビルキングを詐称するとは…見事天晴れな悪事よな!
だがしかし、後継者とは我輩の事よ!
家を壊すなど児戯に等しいであろう」
身代わりの宝珠…ってか指輪を見せびらかし後継の証だぞーみたいにして偉そうに
寂しがりなナルシスト人格の我輩が行くぞ
あちらが最初に家を壊してアピールしてたから
我輩もそれに習う
礫として落ちる瓦礫程度なら悪魔の丈夫さ的に安全であろうし
召喚された上で我輩に近寄り攻撃するのと我輩が力を込めて拳を付だすの…どちらが早いか何て事は明白ではなかろうか?
実際は限界ギリギリまで貯めてた負債を家に押し付けた上でだめ押しの拳で破壊したのだがね
防具も無しに殴れば境界など一気に越えよう
「あの絶対暴君の後継者を名乗るなんて、ホントでもウソでも激ヤバだよね!」
「ハンマーの一撃もすごい威力だったし……」
「グレートデンジャラスロード様ばんざーい!」
グレートデンジャラスロードの領地に集まる死霊術士の少女たちは、デビルキングの後継者を名乗る彼のワルさに心酔し、完全にシンパとなってしまっていた。しかし、デビルキングと聞いて黙ってはいられない猟兵たちがいた!
「おう悪魔たち! 聞いたぜ、絶対暴君の後継者を名乗るヤツが現れたってな! いいか、オレこそが真の後継者候補だ! 信じられないってんなら、これが証拠だぜ!」
カッコいい角をアピールしながら現れたのは、アルゼブ・アズモリィ(玉座を見据えし悪魔・f31513)だ。
「ええっ! キミも後継者なの!?」
「……でも、グレートデンジャラスロード様も角が生えてたような?」
しかし、オブリビオンも角は持っていたようで、少女たちは半信半疑の様子だ。そこで、アルゼブは自身の角を指さしながら、さらに主張を続ける。
「この立派な角を、後継者の証を良く見ろ! これはそんなどこにでもあるような角じゃないぜ! 本当に受け継いだかわからない武器より、生まれつきあるコイツの方が秘めた魔力も膨大だ!」
角の悪魔である彼の二本の角は、確かにデビルキングの後継者を名乗るに相応しい立派なものだ。だが、少女たちがアルゼブに言いくるめられそうになったところで、新たな猟兵が現れた。尾守・夜野(墓守・f05352)の登場だ!
「見た目も大事ではあるが………デビルキングには力も必要である! 真のデビルキングの後継者とは我輩の事よ!」
「うわー! デビルキングの後継者が増えた!?」
「ハッ、オレ以外にもデビルキングの後継者を名乗る猟兵がいるなんてね!」
さらなるデビルキングの後継者の出現に、場は騒然となる。アルゼブは余裕そうだが、『貴様も別にそんな地位を約束されていなかろうに』などと所持するしゃべる武器に突っ込まれていた。ちなみに吾輩という一人称から、今回の夜野は寂しがりなナルシスト人格の様子だ。
「家を壊すなど児戯に等しいであろう。はあっ!」
「きゃー! ママのこだわりが詰まったデザイナーズハウスがー!!」
そして夜野は自身の力をアピールすべく、適当な家をぶち壊す。グレートデンジャラスロードが家を壊してアピールをしていたから、それに倣う形だ。家は一撃で粉砕されたが、実際にはユーべルコードで限界ギリギリまで貯めてた負債を、家に押し付けた上でだめ押しの拳で破壊しただけだったりする。とはいえ、力を誇示するには十分だ。
「見よ、この通りだ。……高々この程度の事でデビルキングを詐称するとは……見事天晴れな悪事よな!」
「この人すっごく強いよ!」
「誰が本当の後継者なの!?」
力だけではなく後継の証として指輪(彼の所持する『身代わりの宝珠』である)を見せつける夜野に、死霊術士たちの心は揺れ動く。
だがここで、状況をさらに混沌とさせる存在が乱入してきた。
「かの『絶対暴君』の後継者……だと? ククク、笑わせてくれる。伝説の王の威光を笠に着るだけの小物が何だと言うのだ!」
「オレが小物だと?」
「吾輩を愚弄するとは……貴様、何者であるか!」
デビルキングの後継者をも嘲笑う。そんなワルさ極まる言動の猟兵は、威圧を込めて高らかに宣言した。
「我こそはは絶対暴君を超えし者、超絶対暴君アポリトである! 汝らには我が軍門に降る権利をやろう!」
アポリト・アペルピシア(魔王アペルピシア・f31726)の宣言は、ユーベルコード『魔王の甘言』として戦場に響き渡った。これを受けて、その言葉を否定する死霊術士の少女たちは逃走を封じられ、なし崩し的に戦闘が開始された。
「我に忠誠を誓った上で、汝らのペットの所有権も半分差し出せばよいものを……抗うならばもはや我を謀る事も、恐怖のあまり逃げ出す事も出来ぬぞ! 我が念動力によって、地に這いつくばるが良い!」
知り合いの魔王ゾンビやスケルトンデーモン、ペットであったブギーモンスターを召喚する死霊術士の少女たちに対して、アポリトは念動力で攻撃する。
「ならオレも力を示してやろう! いでよ『炎の魔王軍』! 誰の言い分がホントかウソか、丸コゲになる前に判断するんだな!」
「召喚された上で我輩に近寄り攻撃するのと我輩が力を込めて拳を付だすの……どちらが早いか何て事は明白ではなかろうか?」
そしてアルゼブも夜野も召喚された敵との交戦を始めた。アルゼブは炎属性の配下モンスターを召喚してスケルトンデーモンを蹂躙し、夜野は先ほど家を破壊した再現かの如く、魔王ゾンビを殴り飛ばす。
「さあ……絶望と共に我の名を唱え、そして讃えるのだ! ハーッハッハッハ!」
「きゃああああああ!!」
「うえええぇぇん! もうやだあああ!!」
アポリトの哄笑、そして少女たちの悲鳴と嗚咽が響く混沌とした戦場で、悪魔の少女たちは猟兵たちにぼっこぼこにやっつけられた。これでもはや、彼女たちのグレートデンジャラスロードへの忠誠など皆無である。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 日常
『夜更かしは罪の味』
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POW : 日付変更まで起きている
SPD : 夜中までワイワイおしゃべり
WIZ : 深夜のおやつ美味しいな
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
なんだかんだで、猟兵たちはグレートデンジャラスロードに心酔していた死霊術士の少女たちをやっつけた。これで先に進むことはできるが……どうせならばここで敵の情報収集と、ついでにこの悪魔たちを味方につけ、決戦への参加を約束させるのがよさそうだ。
戦いの間に日が暮れて、すでにこの地は夜闇に包まれている。しかし……それは夜更かしという悪事の始まりでもある。明日の決戦のことなど考えず、がっつり夜更かししながら、彼女たちと交流するとしよう。
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●場所は付近の集会場でも、彼女たちの家でも、家の跡地でも、ありそうな場所ならどこでもどうぞ。
●夜更かししたことで、3章で不利になることはありません。
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御狐・稲見之守
ワシこそがデビルキング後継者である。
あん? どう見ても悪魔じゃないって?
よしよし、お友達と同じ死霊になりたいらしいナ。
あ、さて。
グレートなんたらをいてこましに行くがゆえ
ちょいとばかりその助力をしてもらおうか。
まあなに、ワシも鬼ではないがゆえに強制はせんよ。
[UC荒魂顕現]唸れよ大風大竜巻。
この辺一帯を一切合切がれ山の更地にしてしまえ。
ああ、このままでは帰る家がなくなってしまうナ、かわいそうに。
で、手伝う?
「ワシこそがデビルキング後継者である!」
夜の帳が降りた集落の広場で、稲見之守は高らかにそう宣言した。しかし、オブリビオンに加えて猟兵達も後継者を名乗ったせいで、後継者が乱立している。この状況では、ただ言い張るだけではなかなか信用され辛い。
「後継者って嘘つくのもワルいけど、こんなにいっぱいいるからなー」
「それより、あの子ってどう見ても悪魔じゃ無いよね?」
死霊術士の少女達の反応も、今ひとつ芳しくない。彼女の言葉を疑い、訝しんでいる。そんな少女達を、稲見之守は怖い笑顔を見せて黙らせる。
「そうか……よしよし、お友達と同じ死霊になりたいらしいナ」
「ひえっ!?」
そして彼女は本題に入るわけだが……
「あ、さて。グレートなんたらをいてこましに行くがゆえ、ちょいとばかりその助力をしてもらおうか。まあなに、ワシも鬼ではないがゆえに強制はせんよ」
「えー、付いて来いって言うの?」
「めんどくさいなー」
死霊術士の少女達は拒否するような姿勢を見せている。そこで、稲見之守はユーベルコード『荒魂顕現』で大竜巻を作り出した。
「唸れよ大風大竜巻。この辺一帯を一切合切がれ山の更地にしてしまえ。……ああ、このままでは帰る家がなくなってしまうナ、かわいそうに」
「わー! 私のお家が! ミシミシ言ってるよ!」
「野宿はいやーー!!」
荒れ狂う竜巻に家屋は今にも吹き飛びそうだ。そのことに大慌てしている少女達に、稲見之守は再度問いかける。
「で、手伝う?」
「はいっ! 誠心誠意お手伝いさせていただきます!」
「手伝うから早く竜巻を止めてー!」
強制しないと言ったのに、無理矢理に従わせる稲見之守。なかなかのワルさであった。
大成功
🔵🔵🔵
レム・レース
夜は我の領域である
さあ、秘密の宴を始めよう
民家の跡地の一角を、瓦礫や壊れた家具や襤褸布などで秘密基地風に改造
家主の許可など与り知らぬ
死霊術士らを集めてまずは暴露大会と行こうか
グレートデンジャラスロードとやらの情報を、如何なることでも語るが良い
語るならば、寝返る、陰口を叩く、造反する、悪事を働き放題であるぞ
愚痴でも些細な気付きでも何でも構わぬ、我は寛大であるからな
話した者には御褒美おやつを進ぜよう
マカロン、どら焼き、ドーナッツ等々
丸い菓子ばかりなのは我が月の子であるからして
見せびらかしながら食べるのもまた悪事よな
……まあ、話すネタのない者にもやるが
小さな悪事も積もれば大悪
背徳の夜更かしを楽しもう
「夜は我の領域である。……さあ、秘密の宴を始めよう」
民家の跡地の一角を改造した秘密基地で、レムはそう宣言した。瓦礫や壊れた家具や襤褸布などでそれらしく整えたものではあるが、なかなかに雰囲気は出ている。ちなみに家主の許可などは勿論取っていない。
「それではグレートデンジャラスロードとやらの情報を、如何なることでも語るが良い。語るならば、寝返る、陰口を叩く、造反する、悪事を働き放題であるぞ。愚痴でも些細な気付きでも何でも構わぬ、我は寛大であるからな」
そして、レムは暴露大会と称して、集めた死霊術士達に敵の情報を放すように促す。ことデビルキングワールドにおいて、裏切りは美徳である。この悪事の誘いは、彼女達に魅力的に映ったことだろう。
「それから……話した者には御褒美おやつを進ぜよう」
更にダメ押しとして、レムはマカロン、どら焼き、ドーナッツ等々の美味しそうなおやつを取り出した。丸い菓子ばかりではあるが、それは彼が月の子であるかららしい。
「わー! 何でも喋るよ!」
「えっとねー。あいつは元いた魔王を追い出して、この先の城に住んでいるんだ!」
「使ってる武器は巨大ハンマーとハルバードだよ!」
お菓子の誘惑に屈した少女達は、次々にグレートデンジャラスロードの情報を吐いていく。これで敵の拠点や使用武器など、この先の戦いに有用な情報が集まった。
「……小さな悪事も積もれば大悪、背徳の夜更かしを楽しもう」
レムは決戦の前の一晩を、死霊術士の少女達との宴で過ごしたのであった。
大成功
🔵🔵🔵
アポリト・アペルピシア
ほほう、中々居心地の良い部屋ではないか…
先程倒した少女達の家にさも当然のように上がり込み、我が家のようにくつろぐ
絶対暴君を超えると豪語した以上、この程度は息を吐くようにやってみせねばな
さて、我がこの家を選んだのは他でもない。
これより征伐するグレート何某とかいう輩について少女達から聞き出すためである。
ときに汝ら、これが何か分かるか?そう…ピザとコーラだ。
夜中にこんな不健康極まりない物を貪るなど、とんでもない悪よなぁ?
こうなればもはや我らは一蓮托生よ
まだまだ夜は長い……映画でも見ながら、じっくりと聞かせてもらおうではないか
「ほほう、中々居心地の良い部屋ではないか……」
アポリトは死霊術士の少女の家にさも当然のように上がり込み、我が家のようにくつろいでいた。当然ながら無許可である。部屋の隅で家主の少女が何か言いたげにしているが、それをガン無視している。絶対暴君を超えると豪語した以上、この程度の悪事は息を吐くようにやって見せねばならぬのだ。
(「さて……それではそろそろ本題に入ろうか」)
アポリトは単に家でくつろぐだけで無く、そこに何名かの少女達を集めていた。その理由は、これより征伐するグレート何某とかいう輩について少女達から聞き出すためである。
「ときに汝ら、これが何か分かるか? そう……ピザとコーラだ。夜中にこんな不健康極まりない物を貪るなど、とんでもない悪よなぁ?」
「こんな時間に! 美味しそうだけど……もう歯を磨いた後だよ!?」
「こんな真夜中に食べたら太りそうだけど……其れもまた悪だよね……」
にんまりと笑みを浮かべる目玉に、少女達もこぞって同意する。そして深夜のパーティが始まった。
「こうなればもはや我らは一蓮托生よ。まだまだ夜は長い……映画でも見ながら、じっくりと聞かせてもらおうではないか」
「あ、コレ知ってる。出てくる人が全員悪者なんだよね」
「グレートデンジャラスロードは配下がいるほど強くなるけど、私たちが裏切ったから大分弱体化してるはずだよ!」
美味しい食事に楽しい映画、少女達の口もなめらかに動き、アポリトはグレートデンジャラスロードの情報収集に成功したのであった。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『魔界大帝グレートデンジャラスロード』
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POW : 君臨せし魔界大帝
【自身が支配する国の住民】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[自身が支配する国の住民]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
SPD : 虐殺斧槍『ジェノサイドキラー』
装備中のアイテム「【ジェノサイドキラー】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。
WIZ : 我こそは最凶のデビルキングなり!
敵より【デビルキング法に従った行動をしている】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
イラスト:ちーせん
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠夢幻・天魔」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「我こそが『絶対暴君』の後継者、グレートデンジャラスロードなり! 偽物どもめ、今こそ雌雄を決しようぞ!」
グレートデンジャラスロードは、乗っ取った魔王城の広間で猟兵達を待ち受けていた。彼が手にする得物はハルバードと巨大なハンマーだ。彼がユーベルコードを使用すれば、ハルバードのみならずハンマーをも強化される。
「我を裏切るとは愚かなことだ……力の差をその身に教え込み、苦痛と悲鳴と共に再度我が配下に加えてやろう!」
猟兵達が交渉した結果、死霊術士の少女達は敵を裏切り、猟兵達の味方に付いた。この戦いに参戦した彼女達は、その死霊術で猟兵達を援護してくれるはずだ。そして支配下の住民が減ったことで、グレートデンジャラスロードの戦闘力は多少低下している様子だ。しかし、それでもこのデビルキングの後継者を僭称するオブリビオンはなかなかの強敵だ。気を抜かずに挑む必要があるだろう。
猟兵達よ! グレートデンジャラスロードを撃破し、後継者の証である王冠を奪い取れ!
アルゼブ・アズモリィ
へっ、やってやるぜ! 勝ったほうがホンモノってことさ!
いでよ!【岩の魔人】!
魔人が持つ大きな剣で《斬撃波》で戦うよ。
もしオブリビオンが悪魔たちを狙うなら、岩の魔人をして彼女たちを《かばう》。
おっと、お前が狙うべきはオレたちのほうだ!
オレ自身は安全な距離で魔人を操るけど、もしオレ本体が狙われるようなら、《ダッシュ》で回避し安全な間合いをとり続けられるかな?
魔人が破壊されたら、オレ本体の出番。
駆け込みながら、レブヤ・ベザルで一気に攻撃だ。
ほらほら、そいつを壊したからって安心しちゃいけないぜ!
『魔界大帝、冠を戴くに相応しきは、どうやら貴様ではなかったようだな』
*『』は喋る武器の声
*アドリブ・共闘歓迎
アポリト・アペルピシア
フハハハハ、愚かなのはどちらかな?
この者共は我らの方がより強大なワルであると認めたからこそ、此方に付いたのだ!
苦痛と悲鳴に咽ぶのは汝だと知れい!
さあ者共、準備は良いか!
では、グレデン祭りと行こうではないか!
そう煽り立て、敵と猟兵や少女達が呼び出した親戚のおじさん、近所のお爺さんらが乱戦となった所にUCを撃ち込み爆発炎上させる
ククク、今のは極大魔法ではない…ほんの火遊びよ
む?仲間を巻き添えにするとは何て奴だ…だと?
勝利の為なら味方だろうと容赦なく使い捨てる、それがワルという物であろう?
(とか言いつつ、何故か炎は味方には燃え広がりません。何でかはお察し)
「我こそが『絶対暴君』の後継者、グレートデンジャラスロードなり! 偽物どもめ、今こそ雌雄を決しようぞ!」
「へっ、やってやるぜ! 勝ったほうがホンモノってことさ! いでよ! 『岩の魔人』!」
魔王上の広間で待ち受けていたグレートデンジャラスロードに、アルゼブは死霊術士の少女達と共に決戦を挑む。彼がユーベルコード召喚した3mほどの岩の魔神は、死霊術で呼び出されたスケルトンデーモンや魔王ゾンビと共に軍勢をなして、敵へと突っ込んでいく。
「たかだかこの程度の戦力で、この我をどうにか出来ると考えたならば浅はかだな。ぬうん!」
グレートデンジャラスロードは巨大なハンマーを一振り、先ずは先頭のスケルトンデーモンを叩き潰さんとする。だが、そこでアルゼブの岩の魔神がカバーに入り、その頑強な身体でハンマーを受け止めた。
「おっと、お前が狙うべきはオレたちのほうだ! そらっ!お返しだぜ!」
「ほう? 少しはやるようだな!」
岩の魔人はその体格に見合った大剣を振るい、グレートデンジャラスロードに斬撃波をお見舞いする。そうしてアルゼブは、死霊達と連携して敵を攻め立てていった。
「ふん……! 我に逆らう愚か者共め! 少しは本気を見せてやろうではないか! 苦痛と悲鳴と共に身の程を思い知るがいい!」
片手にハンマーを持つグレートデンジャラスロードは、更にハルバードをもをも装備する。この二刀流こそが、彼の本気ということか。しかし、ここで凶悪なる闖入者が現れた。
「フハハハハ、愚かなのはどちらかな? この者共は我らの方がより強大なワルであると認めたからこそ、此方に付いたのだ! 苦痛と悲鳴に咽ぶのは汝だと知れい!」
更なる死霊術士の少女達を引き連れ、戦場に乱入してきたのはアポリトであった。
「さあ者共、準備は良いか! では、グレデン祭りと行こうではないか!」
「おじさん頑張って!」「いっけー!」
「いくら集まろうがこの我に負けは無い! 貴様達も纏めて屠ってくれよう!」
追加された死霊に、本気を出したグレートデンジャラスロード。戦場は大混戦の様相だ。即ち機は熟したと、アポリトはユーベルコード『ほんの小さな火』を戦場の中央に打ち込んだ。その小さな火は大爆発し、敵味方構わず大炎上させた様に見えた。
「ククク、今のは極大魔法ではない……ほんの火遊びよ」
「きゃー! 味方ごとなんて、なんてワルいの!?」
「フッ……勝利の為なら味方だろうと容赦なく使い捨てる、それがワルという物であろう?」
巻き込まれた死霊術士の抗議もどこ吹く風。堂々とした態度でアポリトは悪ぶっている。もっとも、よくよく見れば炎はグレートデンジャラスロードだけを燃やしていた。その理由は……今は明らかにすべきでは無いだろう。
「ぐぬぬ……うおおおおお!」
流石にこれを喰らってはグレートデンジャラスロードも堪えたようだが、まだまだその体力は膨大だ。戦闘を継続する彼の前に、遂に最前線で盾となっていた岩の魔神が粉砕された。これで流れが変わるかと思いきや、今度はアルゼブ自身が『レブヤ・ベザル』を手に駆け込んできた。そしてそれを援護するかのように、アポリトからは再度の火の玉が放たれる。
「ほらほら、そいつを壊したからって安心しちゃいけないぜ!」
「ククク……この程度、我は何度でも放つことが出来るぞ?」
「ぐはっ! 馬鹿な……この我が押されているだと……!?」
猟兵達の猛攻の前に、遂にグレートデンジャラスロードは劣勢となる。その事実は、デビルキングの後継者としては不適格と言わざるを得ない。
「へっ……魔界大帝、冠を戴くに相応しきは、どうやら貴様ではなかったようだな!」
「フハハハハハ!! 貴様の絶望が心地よいぞ!」
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
尾守・夜野
「…裏切りという悪事を誉める事はあれど忌避するとは…貴様デビキン法を何と心得る?
偽物は貴様であろう!
まぁ本物を決めるというのは賛成だがな!」
ハルバートとは厄介な…
斬、打、突全てに対応した中距離攻撃手段であるし
…両手持ちのと我輩は記憶してるが悪魔の身体能力なら片手でも扱えるのだろう
だがハルバートもハンマーも振り回す時の遠心力そのものは連続で振るえば振るう程酷くなる筈
その隙を狙おう
まぁ我輩は荒事向きの人格ではない故戦闘凶破壊魔の俺様に変わるがね
「ずいぶんとご機嫌な状況じゃねぇの!」
紙一重で避けつつその時をまつ
(UC:攻撃かすった時用)
「そらよ!お返しだ!!」
全力で肘や間接を壊しにいくぞ
「裏切り者共め……今に地獄を見せてくれる!」
反逆した死霊術士の少女達を相手に、グレートデンジャラスロードはハルバードを振り回して恫喝する。しかし、それを咎める声が上がった。
「……裏切りという悪事を誉める事はあれど忌避するとは……貴様デビキン法を何と心得る?」
「ぐ……それは、我が配下である事自体が更なる悪事であるということだ!」
夜野の突っ込みに反論するグレートデンジャラスロードであったが、その理屈はどうにも無理矢理感が否めない。
「器が知れるな。偽物は貴様であろう! まぁ本物を決めるというのは賛成だがな!」
「五月蠅い! 貴様を倒して、この我が本命の後継者であると証明してくれよう!」
逆上したグレートデンジャラスロードは、ハルバードを構えて夜野へと襲い掛かってきた。
(「ハルバートとは厄介な……だがハルバートもハンマーも振り回す時の遠心力そのものは連続で振るえば振るう程酷くなる筈だ。その隙を狙おう……まぁ我輩は荒事向きの人格ではない故、戦闘凶破壊魔の俺様に変わるがね」)
斬、打、突全てに対応して射程もあるハルバードは、相手にするに厄介な武器だ。しかも本来は両手で扱うこの武器を、グレートデンジャラスロードは軽々と片手で扱う。しかし、弱点は存在する。ならば、そこを突けば良いだけだ。
「死ねい!」
「こりゃ、ずいぶんとご機嫌な状況じゃねぇの!」
殺意全開で襲い来るハルバードとハンマーを、夜野の切り替えた人格は紙一重で回避する。幾度かそれを続ければ、待ちに待った隙がやってきた。
「そらよ! お返しだ!!」
「ぐあっ!? ……貴様ぁ!」
僅かな隙を適確について、夜野は敵の肘や関節を狙ってダメージを与える。後はこれを繰り返していけばいいだけだ。彼はこの危険な勝負を、むしろ楽しんで行うのであった。
成功
🔵🔵🔴
御狐・稲見之守
(いつの間にか玉座にふんぞり返ってる女狐)
少し硬いがこの玉座、座り心地は悪くないナ。
配下が主君を裏切るなんて随分なワルではないか。
それに再び配下に加えようなど随分に優しいが
ワシなら裏切った奴は殺す。なあ、死霊術士達よ?
ん、ならば死んだ方がマシなほど苦痛をあたえるって?
では死してなおその魂を我が領地たる魂喰らいの森に取り込み
永遠に苦痛で苛み悲鳴を上げ続けてもらうことにするが。
死霊術士達はワシと彼奴好きな方を選んで良いゾ。
[UC眩惑の術]我が云いは言葉の鎖。
グレートデンジャラスロード、汝動くことなかれ。
さ、わるーい死霊術士達よ。
主君殺しは古来よりの大罪、彼奴をやっつけてしまえ。
「少し硬いがこの玉座、座り心地は悪くないナ」
「ぬうっ!? 貴様、いつの間に……!」
猟兵達がグレートデンジャラスロードが死闘を繰り広げている合間にか、稲見之守はこの城の玉座へと腰掛けていた。この女狐、なかなかのワルである。
「配下が主君を裏切るなんて随分なワルではないか。それに再び配下に加えようなど随分に優しいが、ワシなら裏切った奴は殺す。なあ、死霊術士達よ?」
「ふん! 世の中には、死んだ方がマシな苦痛というものもあるのだ!」
殺すだのそれよりも辛い苦痛を与えるなど言われ、死霊術士の少女達は戦々恐々としている。そんなところに、稲見之守は更に裏切り者の末路に上乗せする。
「……そうかそうか。では死してなおその魂を我が領地たる魂喰らいの森に取り込み、永遠に苦痛で苛み悲鳴を上げ続けてもらうことにするが。死霊術士達はワシと彼奴好きな方を選んで良いゾ?」
「御狐様に従います!」「もう裏切ったりはしないよぉ……」
魂までも束縛して苦しめると言われ、死霊術士の少女達は震えながら稲見之守への忠誠を誓った。これはつまり、ワルさの勝負としても稲見之守の勝ちである。そうなれば、グレートデンジャラスロードのユーベルコードはその効果を発揮し得ない。こうして弱体化させた相手を完膚なきまでに叩き潰すため、稲見之守はユーベルコードを発動する。
「我が云いは言葉の鎖……グレートデンジャラスロード、汝動くことなかれ」
「何っ!? これは……動けぬ!!」
彼女の操る『眩惑の術』の前に、グレートデンジャラスロードはその動きを封じられた。
「さ、わるーい死霊術士達よ。主君殺しは古来よりの大罪、彼奴をやっつけてしまえ」
「よーし、いっくよー!」「ゴーストさん、やっちゃえー!」
そして稲見之守の号令を受けた死霊術士の少女達は、動けないグレートデンジャラスロードを囲んでタコ殴りにしたのであった。
大成功
🔵🔵🔵
レム・レース
肝を冷やすほどの異様でもなければ、頭を垂れるような威容でもない
全く半端な容れ物であるな
まずは近う寄れ、良いことを教えて進ぜよう
絶対暴君の後継者たる者が、よもや小兵を恐れはすまい
[挑発]混じりに[誘惑]し手の届くほど傍へ
良いことというのはな……己が器を思い知れるということだ
[不意打ち]で素っ首掴み【月吊】を見舞う
床へ叩きつけ這い蹲らせてやろうではないか
配下が頼みの綱とは小物にも程があろう
反撃を受けたところで、貴様のような半端者の前に膝はつかぬ
そもそも傅く足などないのであるが
我は由緒正しく(記憶喪失)誇り高きおばけであるからな!
……捲って確認はしなくて良いぞ、我がないと言ったらないのである
「肝を冷やすほどの異様でもなければ、頭を垂れるような威容でもない。全く半端な容れ物であるな」
「何だと? この我を侮辱するか!」
グレートデンジャラスロードと対峙したレムは、その姿を見て痛烈な感想を述べた。実際にこれまでの猟兵達との戦いでも彼はいいようにやられており、もはや満身創痍と言って良い状態だ。これではデビルキングの後継者としてふさわしくないのは明らかである。
「まずは近う寄れ、良いことを教えて進ぜよう。絶対暴君の後継者たる者が、よもや小兵を恐れはすまい」
「無論! 貴様如きが何をしようとも、我に敵うものか!」
レムは言葉を重ねてグレートデンジャラスロードを誘惑混じりに挑発する。後継者を名乗る以上、相手もこれは無視出来ない。つかつかと歩み寄ってきて、両者の距離は手に届くほどだ。
「良いことというのはな……己が器を思い知れるということだ。自らの行いを悔いよ! 『月吊』!」
「がはっ!」
不用意に接近したグレートデンジャラスロードの素っ首を掴み、レムは彼を床に叩きつける。小柄に見えても、猟兵を侮ってはならない。ユーベルコードを使えば、この程度は造作も無いのだ。不意打ちの一撃は見事に決まり、それまで消耗していたこともあってか首を折られたグレートデンジャラスロードは絶命した。何ともあっけない最期である。
「これで終わりか。やはり配下が頼みの綱の小物は、この程度ということである。貴様のような半端者の前に膝はつかぬ。……もっとも、そもそも傅く足などないのであるが。我は由緒正しく誇り高きおばけであるからな!」
レムがグレートデンジャラスロードを撃破したことで、死霊術士達の少女達は歓声を上げる。ただ、その中の幾人かは、布に包まれたレムの足に興味津々の様子だ。
「……捲って確認はしなくて良いぞ、我がないと言ったらないのである」
布を捲ろうとした死霊術士の少女を窘めつつ、レムは『後継者の証』として敵が身につけていた王冠を回収する。これはデビルキングの存在を示すヒントとして、大いに役立つはずである。
大成功
🔵🔵🔵