●イーリディームの絆
まるで絆された人類の如く、氷山が揺らぎ、遍く生命(いのち)を啜り始めた。そこに餌食は存在(い)ないと謂うのに、巨大な蛆(もの)は赤(たま)をこぼす。ぼろぼろと落ちて異った、おぞましい、グロテスクな証明は完全体(パーフェクト)たる所以だろう。極光が舐るのは無貌の甲だけではない。
あの人間は私を滅ぼし、その儘に焼けて逝ったのだ。あの人間は私を刺し、その為に爛れて逝ったのだ。しかし私は過去として、忘却として、今、超次元(ここ)に列している。ぶくぶくと膨れた腸から私(おなじもの)が溢れ、新たなる私として再誕する。大いなる戦いの為に――嗚呼、腹が減ってたまらない。
そろそろ繭にでも籠るべきだと神意(プロヴィデンス)が告げている。そろそろ変態(すす)むべきだと神意(わたし)が騒いでいる。幼い、人間のような精神(シナプス)が垂れ下がっている――ならば融合し、脱するべきだろう。
――イイーキルスも鳴いている。
●グリモアベース
「貴様等――阿鼻の次は八寒だ。儀式魔術『Q』における『完全なる邪神』の存在証明、鍵となるのは――」
剣。グリモア猟兵が卓上に置いた、小さな小さな青銅(エモノ)。これが超次元の渦、完全なる邪神となった『もの』に繋がる術だろう。
「貴様等ならば既に、理解出来る筈だが、儀式用(ここ)から先は地獄でしかない。異常なまでの狂気と埒外性を有した完全との決戦だ。たとえ歴戦の猟兵と謂えど命の保証はない――よろしい。貴様等ならば頷くと判っていた。説明を続けよう」
完全なる邪神は『複数の形態』を有している。第一形態は『無数』、果てしない空間に果てしない邪神。しかも一体一体が其処等の邪神よりも強いという。個々で対応しなければ苦戦は免れないだろう。第二形態は『融合』、第一形態の全てが『ひとつ』になる。第一形態を幾等か倒しておけば弱体化を図れるだろう。しかし油断してはいけない。第三形態は『脱皮』、第二形態の内側から現れる真実――第三形態は猟兵(きみ)よりも先に攻撃してくるだろう、対処しなければ斃されるのは此方だ。
「さて。準備は出来たな? 愉しい愉しい邪神地獄に突っ込むと好い。蜘蛛の糸が無いだって? 今更だろう――クカカッ!」
グリモアが輝いて。
にゃあら
にゃあらです。
完全なる邪神。
第一章。
第一形態との戦闘です。
相手は無数に存在します、一体一体が超強力な邪神です。
各個撃破を狙ってください、複数相手だと此方が不利です。
この形態を倒した分だけ第二形態が弱体化します。
第二章。
第二形態との戦闘です。
第一形態の融合体、極めて強大。
弱体化していたとしても油断は出来ません。
第三章。
第三形態との戦闘です。
完全なる邪神は『ユーベルコードによる先制攻撃』を行ってきます。
プレイングに対応策を書かなければ『失敗』してしまうでしょう。
気をつけてください。
宜しくお願い致します。
第1章 ボス戦
『邪神・白蛆の怪』
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POW : エヴァグの傷が疼くのだ!
全身を【溶岩に近い性質を持つ、溢れ出る漆黒の体液】で覆い、自身が敵から受けた【負傷】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
SPD : イイーキルス起動
自身が装備する【氷山に偽装した、永久冷凍光輪を放つ宇宙船】を変形させ騎乗する事で、自身の移動速度と戦闘力を増強する。
WIZ : イーリディームの到来(口からも大量に)
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【非常食にもなる、光と氷属性のUDC】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ポーラリア・ベル」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
文明の崩壊――それは人類が人類に対して行った、ただの歴史(ページ)ではない。猟兵(オマエ)が剣(エモノ)の先、果てに見たのは、無数に、異常に膨れ上がった蛆の面(む)れだろう。イイーキルスの再来、冷たきものの襲来、ハイパーポリアの再滅。繰り返されるのだろう八寒地獄(じごく)の虚で怪異は赤をこぼして魅せる――傷が疼いて仕方がないのだ、腹が減ってたまらないのだ。
極光(オーロラ)――降り注ぐ氷(しろ)の真下、猟兵(オマエ)は理解するだろう。はやく『これ』を倒さなければ自身が永久(これ)に取り込まれて終う。吐き出した白(いき)を拭うように視線を定めた。
発狂している場合ではない――!
御狐・稲見之守
完全なる邪神じゃと。
これはまた随分と遊び甲斐のありそうな。
ふふ。さ、遊ぼうじゃァないか。
[UC魂喰らいの森][狂気耐性]
冷気は彼奴の領域であるかもしれんが今ここは我が領域である。
そして我が領域にいる限り全ては糧に他ならむ。
その魂がどんなに異なるものとてこの魂喰らいが喰うてみせよう。
おっと、クチからこぼして来るのは彼奴が操る前に
魂を啜って森の番人として我が支配下においてしまおうじゃないか。
[生命力吸収][捕食]――お前は、餌である。
紙エプロンの使い方も知らない、残念な邪神(もの)だった。餓鬼のように振る舞い失態(さま)は直しようもない。
深淵から生じ、堕された完全(もの)は人類に、現在に醜いほどの憎悪を孕んでいた。浮上する氷山(イイーキルス)に身を横(た)わり、蠢く全身(にく)は眼窩(あな)ひらく。ころころと転がった球体(もの)がべしゃり、新たな眷属(かこ)を漏らしていく――これはまた随分と遊び甲斐のありそうな。揺らいだ扇子(かおり)を口元に猟兵(オマエ)は邪神(ひとつ)を睨(み)定める。ふふ――後ろの正面何者だ、童歌が如くに金々とうなる。極光に中てられるのは愚か物だけで十分だ。勇気ある人類に乾杯(さかずき)を。
今、ここは我が領域である。冷気蔓延る地獄を舐るかの如く、顕現したのは霧(ミスト)の奥。ぶわりと貌(かたち)を晒したのは、嗚呼、かの有名な群竜大陸、その緑。全ては糧に他ならむ――たとえ局外者(アウトサイダー)だろうとも等しく森のエネルギーだ。怪物だろうと化け物だろうと、神様だろうと。
お前は、餌である。お前らは、血肉である――無差別に嘔吐(は)かれた人形(したい)が繰られる前に繰られて往く。番人として見做された彼等は『喰われていた』事を怨嗟(みなもと)に蛆虫の脂肪(あし)、留めてみせた。そろそろ手を合わせて「いただきます」の斉唱だ――妖刀(ひか)りが脇腹(びみ)をつつく。
魂喰卿――斯くあれかし。人々に願われたが故に祟りを啜り、自らの臓腑とせよ。莫迦げているほどの『汁気』が咽喉に焼き付いた。
悪くはない――異国で呑んだ酒(アルコール)と表現しよう。
成功
🔵🔵🔴
ロニーニャ・メテオライト
\★/
せっかくの極光、せっかくの満天の星空。それなのにまたこういう件ね……。静かに夜空を眺めさせて欲しいわ。
“いつも通り”とはいかなそうな雰囲気ね、私は戦いは苦手なのだけど。
__なんて、これは言い訳ね。そう聞いてここに来たのだからしっかり役目は果たすわ。
狂気に耐え、魔を破り、浄化し、祈りによって切り開く。
宙に向かって祈りを捧げながら、星の花の花びらを周囲に展開。イーリディームは極力無視し、邪神本体の脇腹を狙って花びらを一斉掃射。
天の星に祈りを。幸運を齎して。
寒さが命取りになりませんようにと願いながらも、抜かりなく敵と距離を取っておくわ。
聞こえたのは故郷に帰れない、人だった過去(もの)の嘆きだ。道連れが欲しいとのたうつ、魔術師の末路だ。胃袋に詰め込まれた超越性(エネルギー)がオマエの居場所を無理(あ)けている。
愛情と謂う牢獄(きずな)に囚われ、殺され、それを反芻する方が幾等か人類らしい。混沌(ケイオス)に紛れ込んだ、ただ双眸(ひとつ)の星(オマエ)は宙を再度、確認する。せっかくの極光、せっかくの満天、それなのにまた――無間の地獄が模造されている。ぼたぼたと騒々しい瘡蓋が脳の官(くだ)を詰まらせるようだ。静かに夜空を眺めさせてほしいわ――欲しがっていたのは肥え太った蛆虫の群れに違いない、いつも通りとはいかないのだ。私は戦いは苦手なのだけど……身投げしたからには逃れられない、こんな言い訳は自分で拭うと良い。しっかり役目は果たすわ。
青銅(ツルギ)に反射した、忌々しい滂沱の餌食にはならない。狂気(くる)う寸前だった揃いを直し、魔を破る事で浄化(きよ)らかを得る。朝と夜と欠かさない、毎々の習慣を此処に昇華(はな)咲かせよ――裂けるような痛みが脇腹(にく)を擽った。星の花、その弁には棘(かがや)きが生えている。一斉に舞う貌(さま)はハレーの如く。
天の星に祈りを、幸運を齎して――ぶるりと震えたのは我が身か、或いは蛆の皮か。寒さが命取りになりませんよう――茶髪(あたま)から雪を落とす、はらはら、はらはら。敵(ひこぼし)との距離(ま)を絶やしてはならない。出遭うにしても『ひどく』早いだ。
冷たきものの苦悶(こえ)が氷山(イイーキルス)に満つる。
成功
🔵🔵🔴
星海・冴香
はい、注目(UCヲ使フ)
どうも、みんなのセクシーアイドル星海冴香です
今日はこんなに沢山集まってくれてありがとう
盛り上がっていますか?
そう、みんなが元気そうで私も嬉しいです
さて、今日はみんなでダンスを踊ってみようと思います
オクラホマミキサー、知っていますよね
みんなが一つになる今日の良き日にぴったりのフォークダンスです
じゃあ、みんなペアを作って輪になったら、ミュージックスタート
パートナーに『魂狩のクロ』をクルクルするダンスを愉しめば
次のパートナーは貴方ね?
1匹づつ順番に葬っていくわ
疲弊に々々を重ねた、生きる屍のなんとも冷気(つめ)たい現(こと)か。クリスタルに捕縛(ころ)された彼等は音のない世界で絶望している。非常食として扱われたカキ氷の群れはぼたぼたと、赤色の球体(なみだ)の毒を欲して魅せたのか――どうも、みんなのセクシーアイドル星海冴香です――ふわりと舞い降りた青髪(つや)やかな神(きみ)、赤(せき)と煌めいた双眸(それ)は冥界(かなた)からの遣いか否か。無理に捻じ曲げられた、奇怪な極光(スポット・ライト)へ身投げする。今日はこんなに沢山集まってくれてありがとう。まるで香辛料(スパイス)を聞かせた八寒地獄(コキュートス)だとシロップが嗤った。盛り上がっていますか――? 轟業(ごぅ)と流れる狂奏、元気そうだ。
とても嬉しい二つ返事に言辞(ワード・サラダ)が重なった。鳴々(めぃめぃ)と騒々しい暢気な感覚(BGM)が過去(ハイパーボリア)に染み渡る。さて、今日はみんなでダンスを踊ってみようと思います――この処刑人(おんな)は何を謂っている、本格的に可笑しくなってしまったのか。蛆虫の一体が転がった。オクラホマミキサー、知っていますよね。あら、ご存知でない……? 巻きつけろフォークダンス、カトラリーの位置は大丈夫か。
真っ闇(くろ)いあなたの不定形(て)をとってクル・クル・クルり、徐々に徐々に、強く強く、ミュージック・スタートから『どれだけ』の時が経ったのか、神様にも邪神様にもわからない。次のパートナーは貴方ね? ぎらりと睨(うた)われた収穫祭、獲物はオマエで得物は巨大鎌(くろ)だ。ずるり脇腹(はらわた)を抉っていく。疼いた傷を塞ぎましょう。塩を塗り込んで、ひとつの慰めとして終え。
成功
🔵🔵🔴
露木・鬼燈
こんなんでも相手は邪神
見た目に騙されてはいけない
腐肉に湧く蛆ではないからね
それくらいわかっているのです
複数相手が危険なのも経験上わかっている
戦闘が長引くのもよくない
中途半端にダメージを与えると手が付けられなくなるかも?
ここは力を溜めて一撃で仕留めるのがよさそう
存在を<斬祓>って綺麗さっぱりとなくしてしまう
きっとそれが一番だよね
まずは回避に専念して力を溜めるですよ
力を溜めながら相手を観察して消し飛ばすのに必要な威力を算出
十分な力が溜まったら一撃で斬って祓ってさよならなのです
繭を編めない蚕(うじむし)の大行進(パレード)とでも描写すべきだろうか、流転(なが)れていく赤球(キャンディ)は悉く魔性の態(てい)で性質(さが)を隠す気もないのだ。堕落した神々は穢れを纏い、冷気を吐き散らし、大いなる戦いに向けて地獄(テリトリー)を孕む――こんなんでも相手は邪神。外見に騙され、蝕まれるのは愚の骨頂だとでも謂いたいのか、艶々と角(かく)が煌めいて魅せた。彼等は腐肉やチーズに涌く蛆虫(それ)ではない。「それくらいわかっているのです」――強烈な悪寒が肺胞を突き刺した。
氷山(イイーキルス)が鳴動し超次元(はざま)の果てまで嗤うのだろう。無数の極光(オーロラ)が光線(ビーム)と化してオマエの脳天を定めたのだ。まずは回避(さ)けねばお話にならない。地面(つち)は煙を嘔吐(は)いたのか……いいや、これは犠牲者(にく)に過ぎない。狙うならば一撃だ、中途半端は赦されないだろう。
観察(のぞ)く事は忍(オマエ)の十八番なのだ、と、魔障の大百足(めだま)は歌いだす。謳うような目眩(ぐら)つきに一歩、ようやく仕留める計算(さん)が実った。さよならなのです、ただの過去(オブリビオン)、無窮にして無敵(ラーン=テゴス)など在り得ない。
在らじ、残らじ、一度揮えば一切合切骸の海だ。切りつけた脇腹(はわらた)の奥の々、核とも呼べる弱点(ウィークポイント)。祓い退ければ血液すらも滓(ただ)れない。綺麗さっぱりとなくしてしまえ――癇癪起こす前におやすみの挨拶だ。
轟沈しろよ莫迦げた宇宙船(はこぶね)。
神様を乗せるにしては小さくないか?
成功
🔵🔵🔴
豊水・晶
邪神…。完全なる邪神、ですか。
ふふふっ、あはっ。
私の仇とは違いますが、邪神は邪神。万象一切悉く、邪神と名の付く存在は私が赦しません。
だから、殺してあげます。滅してあげます。消してあげます。
川に横たわる巨木を折るように、川に聳える岩を流すように、流れを阻む大地を削るように。私の全存在を賭して邪神という存在を滅ぼします。
UC発動。
一匹づつ確実に潰します。
竜脈から力を得、オーラ防御と結界術で空間を隔離。その中を常に浄化し、環境耐性と覚悟でもって耐える。
洪水とは古より神の怒り、未だ全盛とはならずとも研鑽してきた力!神罰として受けるがいい!
アドリブや絡みなど自由にして頂いて大丈夫です。
億劫――そんな言葉が相応しい、強大で異常な神々の棲家(やま)、聳える冷気(イーリディーム)を観察(なが)めながら猟兵(オマエ)はくつくつ笑ってみせた。或いはふふふと嗤い飛ばしてみた。金色を反射(うつ)すような髪型(いろ)がおどり不俱戴天(どはつ)と記すべき角(かく)高く――邪神は邪神でしかない。万象一切悉く、その名の『つく』ものは赦してはならない。殺してあげます、滅ぼしてあげます、消してあげます。蛙の仔は蛙と謂うならば、不完全も完全も平等に塵芥(ごみ)だ。
岩肌、山肌と撫でる竜神(オマエ)は何処ぞの女神だ、地獄からやってきた化身(にく)は存分に仇(てき)を削るしかない。川に流れる巨木をへし折ると好い。たゆたう摩天楼の光輝を弄ると好い――私の全存在を賭して邪神という存在を滅ぼします。それは誓いではない、世界(すべて)に刻まれていた絶対だ。守護の二文字は今現在(うつつ)、次元の狭間に落っことした。
骰子(ダイス)は投擲され、竜脈(つち)がエネルギーを孕んでいる。ぶち撒けられた極光(ビーム)を結界(ちから)で浄化し本物の『覚悟』とは何かと問答(たた)きつける。そろそろ虚の地獄に開幕を告げねば成らない。そろそろ虚の楽園に終幕を告げねば成らない。封印(オマエ)を解放せよ――未だ全盛でならずとも、研鑽してきた埒外は停滞(ころ)せまい――神罰として受けるがいい!
氾濫――皮と汁気(ジュース)を濁流(ストロー)で撹拌(ま)ぜ、種(くさ)根かわく前に還すと好い。強烈な臭気(くさ)れに歪んだ貌、洗濯したところで拭えないのか。薄れた信仰(こころ)を再生(ふたた)び、自らの手で。
成功
🔵🔵🔴
マホルニア・ストブルフ
蛆はいけない。奴らの増え方には節度が無いんだ。ハエ算が成立すれば“天文学”的な数になるあたり、如何にも邪神と言うべきだな。
しかし腐肉よりも活きの良い肉に飛び掛かるなんぞ、些かフライングが過ぎやしないか?
先行隊の放った残骸は、奴らにとって体のいいスナックか何かだろうか。
吐いているのか食っているのか――、悪食加減は不快だが、戦う以上はよく見る以外の手はないな。
弓の刃で打って逸らして、端子の視線【UC】で氷山と蛆を削っていこう。
狂気が酷いのはお互い様だが、氷菓子と白のとろみに変われば不快が一転、癒し枠ではなかろうか。赤い付け合わせも鮮やかで。
ふむ、食に貪欲な子供と暮らすと連想が偏るな。
壁の虚(うち)側で飛翔(はし)っている、不可視(み)えない怪物に関して説けば『死神』としか解せないのだ。インク壺に突っ込んだ犠牲者の死骸は冷凍保存(おやすみ)以外の言辞(ワード)を知らない。ああ、蛆はまったく『いけない』のだ。奴等の増え方には節度が無いんだ――成立した方程式(クルーシュチャ)に跨ってイーリディームが嗤い出す。いよいよ天文学的な数になってきた――如何にも邪神、その他の落とし仔。ころがり落ちた赤色(キャンディ)はきっと汁気(ジュース)に加工する事も出来ない。
フライングが酷くないか。撃鉄の轟音(ね)よりも先に、腐肉よりも先に、人肉(フレッシュ)な味わいに狂っている。放り投げた先行隊は体のいい菓子(スナック)と考えられた。これじゃあスナークの群れと戯れていた方がマシだ、そっちの水は正気(あま)く想える。吐いているのか喰っているのか――不快極まった脇腹(しぼう)が瘡蓋みたいにのたくった。よく見る以外の手はないな――世界と称される漿液に溶け込む、レッサーの蠕動。
狂気(ふち)が歪んでいるのはお互い様だが、氷菓子と白のとろみに換われば如何だ。取り替えっ仔の弓が成り女神は拒絶(こころ)を表現(あか)すのか。これでお前も素敵な素敵な癒し枠、イチゴのアクセサリーをつけよう。悪くない。
ケチャップ塗れの脇腹(エプロン)が困惑に乗っ取られ存在(おのれ)の物語(ないよう)反転(おか)された。食に貪欲な子供と暮らすと連想(ユーベルコード)が偏るな――蛆が大空(はれ)を生む筈がないと謂うのに、誰が微笑む。
カキ氷にはシロップと練乳が不可欠だ。
アイスクリーム頭痛も、そう訴えている。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『氷結幽鬼少女『ルリ』』
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POW : オトモダチと私の邪魔をしないで!
【全身を更に氷で覆った姿】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : キライキライみんな大っ嫌い!
【慟哭と共に雹の嵐】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : 貴方は…私のオトモダチだよね…?
【問い掛けに靡く親愛】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【凍り付いた髪の後ろに居るナニか】から、高命中力の【凍て付いていく白い光線】を飛ばす。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「サフィ・ヴェルク」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
お友達は十歳以上二十歳以下、そう定められていた。
宇宙船(イイーキルス)に転がっていた無数の蛆は、そう理解していた。お互いの先端(にく)を絡ませ融解(と)かし新たな形態へと進化していく。
――少女だ。
――化け物が少女に変態(な)った。
貴方は私のオトモダチ。
貴女は私のオトモダチ。
オトモダチなら……?
嘘、嘘よ、オトモダチならそんなこと言わない。
私の事を殺すだなんて、止めるだなんて、絶対に言わない。
私は邪神なんかじゃないんだから!
だから――オトモダチと私の邪魔をしないで!
過去の事を言えば鬼がわらう。
冷気は更なる神威(い)を孕み、最早焔(はい)とも呼べた。
御狐・稲見之守
おや、羽化したか?
にしてはまあ、何処にも羽ばたくことのないお寂しい有様であるが。
否、お前にオトモダチなどおらんさ。
お前は憐れで惨めな蛆虫よ。
地べたを這いずり回りどこにも羽ばたけない。
誰も蛆虫を友とは思わない。
誰も蛆虫のことなど気にしはしない。
[UC狐火]――さ、踏み潰されよ。
それがお似合いである。
胡蝶は翅をもがれ蚕(が)は繭(いと)を剥がされた。透明度だけの強い、かわいそうな蛆虫(できそこない)がキラキラと忙しなく発狂している。おや――羽化に失敗した化け物とでも謂うべきだろうか、大人になれなかった子供の絶望(かな)しみとでも謂うべきだろうか。お寂しい有り様が目と鼻の先で鱗粉(いき)を散らかしている。
貴女はオトモダチだよね。オトモダチだと頷いて。懇願するかのように、諦めたかのように少女(オブリビオン)は嘔吐(ことば)する。その、モフモフとした尾で抱いてやれ。その、凛とした輪郭(すがた)で受け入れてやれ――そんな甘い水が涌いていると想ったのか。お前にオトモダチなどおらんさ――突き付け、叩き付けた、否、鋭くも脳に刺さっていく。お前は憐れで惨めな蛆虫(レッサー)よ。這いずる地面すらも発見(りかい)出来ない、卵(はら)からやり直したら如何だ。誰も蛆虫を友とは思わない。誰も蛆虫のことなど気にはしない。嘘、嘘吐き、化かそうったってそうはいかないんだから。
踏み潰されよ――横たわった山が人類を嘲笑うかの如く『狐火』のゆらり、煉獄(ウィリアム)が呼んでいるなんて南瓜が目玉(いつわ)りだと刳り貫いた。それがお似合いである。ごぅごぅと鳴き始めた極光(おおつぶ)、そんな癇癪が人に通用すると想像したのか。
イマジナリー・フレンドも造れない残酷な現実だ、身投げして守ったのはきっと『本当の友達』だったに違いない――全ては水泡、骸の海が手を繋ぐ。
せめて魂だけは救われても良いだろうに、刀身(き)の儘に。
空願う、宙希う、ありふれた日常は既に死んでいた。
成功
🔵🔵🔴
豊水・晶
えぇ、えぇ、そうです。私と貴方はオトモダチなどではございません。
寄り集まって、捏ねくり回して、貌(かたち)だけ整えたところで、邪神であることに変わりはないし、邪神であることを変えることなどできません。人の真似事など、滑稽にしか映りませんよ。ほら、集まってしまったばっかりにより邪神の臭気が濃くなってしまったじゃないですか。邪神、その存在そのものが、今の世界には必要ないのです。世界に拒絶された貴方のオトモダチって、一体ナニ何でしょうね。
竜脈から力を吸い上げ、神罰と浄化を掛け合わせたUCで攻撃。
いくら巨大であろうとも、いくら硬質であろうとも、水は削り、穴を穿つ。それはあなたも同じ。超の付く耐久力を得たところで、水が流れ続ける限り攻撃が終わることなどない。貴方を倒すために多くの同士が戦っている。世界と貴方、どちらが先に倒れるでしょうか。まあ、もし世界を倒してしまったとして、オトモダチはどこにいるのでしょうか?
無差別に構築(つく)られた地獄の名は人間(ひと)、そんな現実すらも理解出来ない儘に少女(オブリビオン)は真似ていく。聳え立つ摩天楼(コキュートス)に裏切り者を添えたならば、成程、過去(オマエ)自身の存在証明(シール)でしかない。幾等捲ろうとも、剥がそうとも『あと』が滓(のこ)ると何故に気付けない。えぇ、えぇ、そうです――私と貴方はオトモダチなどではございません。寄り集まって捏ねくり回して貌(かたち)だけ整えたところで――目を遭わせたところで、邪神(てき)であることに変わりはない。邪神(かたき)であることを変える術はない。まるで滑車に遊ばれる鼠だ、炙られるような気分は如何ですか。吐き気がする、最悪だ、最低だ、それは融合してしまった自業自得。
濃密なまでに漏れ、溢れた、隠しようのない邪悪(エネルギー)が極光と成って身を焦がす。その存在そのものが、今の世界に必要ないのです。するりと這入り込んだ否定と称されるかえし、もう、針を抜く事は出来ない――世界に拒絶された貴方のオトモダチって、一体ナニ何でしょうね。かちりと押されたスイッチ、首吊り遊戯は止められない。
発狂と表現するのが正解なのだろう、脳味噌を破棄したかの如く少女(それ)は氷像(かわ)を纏っていた。いくら巨大であろうとも、いくら硬質であろうとも――億劫(みず)は必ず流れ往く。削り、穴穿つ神威(ちから)は確かに竜脈(しんばつ)か。じりりと喰われたタダの邪神(ひとつ)、世界が倒れたとして、誰が少女(オマエ)を慰める。
どこにいるのでしょうか。なにをしているのでしょうか。最下へと落ちていく泉(もの)が問い掛ける、それに答える事は不可能だろう。ぶくぶくと膨張する筈だったイーリディームは呆然と立ち尽くすのみ――最後の一滴は臓腑を舐るのか、嗚呼、混沌。
灰は灰に塵は塵に、嘘吐きは嘘吐きらしく早々に掃除(はら)うべきだ。永久に等しい根競べは此処に終い、餓鬼(おに)はようやく息(な)き止んだ。
成功
🔵🔵🔴
ロニーニャ・メテオライト
★
あら、殺すとは言っていないわ。元いた場所に帰ってもらいたいだけ。それに、今のあなたが邪神なら、私も似たようなものね。
さあ遊びましょ、さあ踊りましょ。とびきり近くにオーロラを呼んで。貴方と私は“オトモダチ”でしょう?
キライだなんて言わないで?寒いのは嫌いではないけれど、痛いのはご遠慮願いたいわ。
ほら歌を歌ってあげる。優しい歌よ。
それとも祈りの言葉がいいかしら?貴方の幸運を願ってあげる。
熱い?苦しい?気の所為じゃないかしら?大丈夫よ、“オトモダチ”でしょう?オーロラは寒いところでしか見えないもの。ここは貴方のお家よ。
ふふっ、そろそろお還り。
早過ぎた埋葬よりも遅過ぎた火葬の方が多いらしい、そんな現実(こと)を何処かの星座(だれ)かが告げていた。まるで彗星の如くに顕現(も)れた慟哭(もの)に如何反応して好いのか、普通の人類では困って終っただろう。仕舞いに始まるのは殺戮(マーダー)ではなく回帰(またこんど)だ。今のあなたが邪神なら、私も似たようなものね。寝転がった五芒星(めだま)が鳴っている、どうか啼き止んで可愛い子供達。
貴方と私はオトモダチでしょう。嫌いだなんて、大嫌いだなんて言わないで。漂う音符と詩に跨って貴婦人(みなさま)方のお出迎えだ。遊びましょうと肩を叩いても過去(オブリビオン)はちっとも振り向かない――痛いのはご遠慮願いたいわ。ルリム・ルリ・リルルと手を握り締め、冷たいだけだと血管(すじ)がわらう。
嘲笑と微笑の狭間で反芻(こだま)したのは優しい々しい音だった。それとも祈りの言葉がいいのかしら。キラキラと墜落(お)ちたイイーキルス、もう化け物だって乗れないクセに。貴方の幸運を願ってあげる――それは神様への届じゃないか、冒涜的な双眸め――熱い。苦しい。これが気の所為だなんてありえない。
大丈夫よ、オトモダチでしょう。大丈夫よ、嗚呼、親愛なるあなた。極光(オーロラ)は寒いところでしか見えないもの。極光(ナイアーラトテップ)は混沌(さむ)いところでしか視えないもの。ここは貴方のお家よ。ここは貴方の楽園よ。
かすれた笑みの虚(なか)で七色を視認する、頭を隠すのは上手なのに、どうして無間がこんなにも近い――お還りなさいだ、邪神様。
穴あきチーズが塵(やま)となって手招きしている。
生卵が爆発した。
成功
🔵🔵🔴
露木・鬼燈
お友達に年齢制限…
それって僕の知っているお友達です?
イケニエとかそんな感じの意味じゃないかな?
この場合対象外の僕は助かったのか…
まぁ、相手は邪神だし結果は同じようなものか
こいつを殺さないと無事に帰れはしないのだから
笑って、嗤って、悪鬼羅刹の如く!
見た目が少女だろうが容赦なく斬り殺すっぽい!
殺神の剣理には未だ開眼せず
それでも斬り殺すだけなら問題なのです
過程が非効率的でも結果が伴えばよし
穢れを祓う<天津風>なら邪神には良く効くはず
邪神も斬って祓ってしまえば問題ないのです
死ぬまで斬り続ければ死ぬのだから
殺神の剣理も徐々に見えてきたっぽい
非常食と手を繋げたらどれほど正気だっただろう。傀儡と愉しく遊べたらどれほどマトモだっただろう。一人遊びも出来ないお子様が玩具を投げつけた。憑かれている、疲れている、でも寝たくはない。
絆(くさり)には夥しいほどの『数』が刻まれていた、上質な肉を定めたような、そんな背景(バック)が双眸(め)に入ってくる。それって僕の知っているお友達です? オトモダチと書いて生贄と読むのではないか。オトモダチと書いて狂気と読むのではないか。微々と外れた猟兵(オマエ)は果たして、助かっているのか否か――そんな結果(こと)は初めから理解している。罪の重さに関わらず地獄の鬼は棍棒を揮うのだ。
邪神を殺さなければ現実には戻れない。邪神に倒されてしまえば最期(それまで)だ。ならば悪鬼羅刹(オマエ)は常らしく笑って嗤って呪詛(ワード)を孕め。見た目が少女だろうが怪物だろうが関係ない、佛も神も人も等しく過去で在れば斬り殺すのみ。
未だ神域(マーダー)には至れないが『あれ』を屠るのには十分だ。たとえ嵐(コキュートス)の渦中、非効率的だと思われても結果(かま)わない。全て総て大団円(おさ)まれば良いのだ――肉と心を祓(な)いだ、もう地に足すらも赦さない。
死ぬまで斬り続ければ死ぬ、大太刀(やいば)が氷を砕き滂沱(あか)を浴びた。視える、視えてきた、もう少し、あと一歩……神殺す頂(ため)に己を磨け。
極光(オーロラ)の一点に臨めた『核』、突き刺してずるりと信仰(エネルギー)啜る。竜を呪えば神を呪う、愈々『改めても』好いのではないか?
穢れを吸い込み糧とせよ、今まで通りだ。
成功
🔵🔵🔴
ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
WIZ
あら、20歳以上が友達だってイイじゃない。
私は貴女と友達に……
いいえ、それ以上の関係になりたいわ♥
【オーラ防御・氷結耐性】で凍てつく光線を防ぎ
『私達の楽園』で122人の霊を召喚!
一人一人が私と同じ強さ。しかも再生能力つき
友達100人とデキるわよ♥
貴女の中にも、もう一人居るみたいだけど……
まずは貴女の事をたくさん知りたいわ♪
私を含めて123人がかりで【誘惑・催眠術・全力魔法】
彼女も、彼女の後ろに居るナニかも、まとめて魅了し
【集団戦術】による全身への愛撫と
媚毒の【呪詛】を含む唾液を注ぐ濃厚なキスで
身も心も焼き尽くすほど情熱的に【慰め・生命力吸収】
ね……友達って、温かいでしょう?
鬼の目に涙は似合わないのだろうか、莫迦げた事を認識(い)うのは人間に違いない。彼女等にも彼女等なりの悲哀が在るのだ、地獄が在るのだ。
漆黒(くろ)く塗り潰された双眸(キャンディ)がアイス・クリームに注がれた。視線(やいば)が少女(それ)を逸らす事などなく、ある種の『蛇と蛙の関係性』を創り出していく。あら、二十歳以上がオトモダチだってイイじゃない。ちょっとだけ音(ね)が違うのではないか、ぞくりと少女(オブリビオン)は背を濡らした。これは冷気ではない、怖気でもない、心臓(どこ)からか沸き立つ、強烈なまでの熱っぽさだ――それ以上の関係になりたいわ。心臓模様(ハート・マーク)が描かれる、親愛や寵愛では物足りないのだ。
一身(み)で受けた光線(ひかり)のなんと心地良い事か、まるでカキ氷に注いだ蜂蜜(シロップ)の如く、じくじくと脳髄(ばけもの)へ酔っていく。ずらりと並ぶのはチューリップでもザイクロトルでもない。咲いた、咲いた、楽園で何が花を開いた――オトモダチ百人デキるわよ――一斉に垂れた蜘蛛の糸、それは猟兵(オマエ)の物だったのか?
中に存在(あ)るだろう何(だれ)かさんとも『おはなし』だ。貴女の事とアナタの事、たくさんたくさん知りたいわ。揺らぐ化生(メイク)に包囲(かこ)まれて凍結少女(おんなのこ)は目を回した――ね、友達って、温かいでしょう?
集団(むすう)の霊体(きみ)に誘拐されたい、そんな奇妙な感情にただの少女は振り回される。属々(ぞくぞく)と愛撫(なで)られ接吻(キス)されて、嗚呼、咽喉の奥(なか)まで蹂躙される幻想(リアル)――。
私とオトモダチになってくれてありがとう――滓(のこ)された前頭葉に金属片(こいわずら)い、再生するのに時間が掛かった。
成功
🔵🔵🔴
マホルニア・ストブルフ
0本足が2本足になるなどすれば、オイディプスも中指立てて踵を返すさ。
食い殺された人間が冥界からクレームを入れやしないかね?
それは人間に友情を求めるのが酷じゃないか。
急にどうした。癇癪気味のお嬢ちゃんはネガティブの殻を破ったほうが良い。
そもそも頭数が減れば寂しいのが道理だろう。交友なら歓迎するが――なんだ、私は保護者(としま)にしか見えないと?
逆にフられることもあるのかこれは。
いやいや。気を取り直して、新たな友人作りに手を貸そう。
蛹の実験は面白い。横に切って事象の地平線(ホール)で繋げばよいと聞く。
羽化するときには揃って成長するさ。それで寂しさは紛れやしないかね。
頭と足では会話もできないか。
少女は八寒地獄(イイーキルス)で絶望し、自らの目玉を抉り出したとでも謂うのか。ごろりと眼窩(あ)いた醜さを極光(オーロラ)で隠したに違いない。0本足が2本足になるなどすれば、オイディプスも中指立てて踵を返すさ――でんでん、蟲々、三半規管(カタツムリ)、オマエの輪っかはどこに存在(あ)る。喰い殺された人間が冥界からクレームを入れやしないかね? 心臓は回転(ロール)の真下だ、とても修復出来る汁気(ジュース)ではない。人間に友情を求めるのは酷じゃないか――醜い子供はいつまで経っても醜いものだ、何もかも視えていないのだろう。五月蠅い、黙れ、黙れ、黙ってよ。
嫌い、嫌いだ、オマエなんか死んじゃえばいいんだ。癇癪気味のお嬢さんはネガティブの殻を被ったほうが良い。急に駄々(いやいや)するだなんてお門違いなのではないか。そもそも頭数(あたま)が減れば寂しいのが道理だろう――交友なら歓迎するが? おばさんをオトモダチにしたって嬉しくなんかないもん。保護者(としま)にしか見えないと?
ふわりと天蓋(うそ)に昇った灰色、ひどい寒気だ。
逆にフられることもあるのか、これは。
いや、いや――。
果て、新しい友人(とも)を造るには何が必要だ。肉と骨と皮だろうか、或いは雪と氷と器だろうか。兎も角、蛹の実験はとても面白い――大釜(ブラック・ホール)で繋げよう横への切り離し、中身はやはりぐちゅぐちゅだな――羽化するときは揃って成長するさ。二等分の少女、うん、それで寂しさは紛れやしないかね。やあ、初めまして足。そういうアナタは頭だね。手が足りないよ、どうしてくれる。
まるで会話になっていない、あきれた邪神(かみさま)だ。
そんなにも脳味噌が重要だったのか……?
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『邪神・凍れる灰色の炎』
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POW : 邪神封印柱
【邪神封印柱】で攻撃する。[邪神封印柱]に施された【邪神】の封印を解除する毎に威力が増加するが、解除度に応じた寿命を削る。
SPD : 凍れる灰色の炎
【全身から灰色の炎】を放ち、命中した敵を【永久氷結効果と共に、名伏し難き狂気と悪寒】に包み継続ダメージを与える。自身が【邪神封印柱から力を引き出】していると威力アップ。
WIZ : ハイパーボリア・モンスター
戦場全体に【生きた氷河】を発生させる。レベル分後まで、敵は【あらゆる氷の自然現象】の攻撃を、味方は【病的で有害な青白き燐光】の回復を受け続ける。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ポーラリア・ベル」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
蛆は少女(さなぎ)になり、少女(さなぎ)はかえる。
灰色の炎(エネルギー)を纏いつつ邪神(かみ)は完全なる貌(かたち)と化した。それはハイパーボリアを抱擁(だ)き、凍結(ころ)す怪物の輪郭。それは世界(すべて)を極光(オーロラ)で撫で、地獄(みなごろ)す狂気の姿。
数多に聳える柱は一本一本、別邪神(ほか)を降ろす為の魔道具(すべ)だろうか。嗚呼、そう理解してしまえば状況は絶望的だ――永久が八寒を膨らませる。
嗚呼、彼の邪神(もの)の真名(な)を唱えよ。
嗚呼、彼の邪神(もの)の存在(な)を称えよ。
アフーム=ザー、アフーム=ザー。
脳味噌を葬る事、失くしたのか。
――神意(プロヴィデンス)が告げている。
これが絆だ、これが絆だ、これが――。
人の真似事をしているのは冒涜なのか?
※※※
注意
凍れる灰色の炎はユーベルコードでの先制攻撃を行ってきます。
対策しなければ失敗してしまうでしょう。
忘れずにプレイングをお願いします。
御狐・稲見之守
"生きている"のであれば
生死という話に換言できるならば
人知が及ばずともこの身の解するところよ。
[結界術][生命力吸収][捕食]……結界を敷き影業を突き立て
攻撃に耐えながら生きた氷河とやらの命を喰らうてやる。
根刮ぎ、一切合切な。
生きているならばこの人喰い魂呑みの外道に喰えぬ道理などない。
[UC化生顕現]――姿形不定なるこそ真なり。
夢と現つの狭間に巣食う神にしてモノノ怪来たれり。
言うたはずだ。お前は、餌である。
みぃんなみんな、喰うてやるぞ。
猿と虎と蛇が舞台の上で手足(ふめい)を取り遭い、登場人物(キャラクター)の演技(フリ)をしたのだ。これを『生きている』と謂わずして如何に表現する。これを『脈打っている』と謂わずして如何に顕現する。生死という話に換言できるならば――嗚呼、悪質で在れ何で在れ、人知が及ばずともこの埒外(み)の解するところよ――酒甕(かめ)にでも落っこちた猫(けもの)の様子(よう)だ、強烈な氷河(さむ)さに中てられる。
業(カルマ)を臭気と見做したならば影が宿り、孕んだ結界(おふだ)の意味を『しる』邪神(かみ)は居ない。在りもしない地獄に何者が脅え、恐れると謂うのか。灰色の炎(いのち)とやら喰らうてやる。灰色の炎(にく)とやら啜(く)らうてやる。根刮ぎ、一切合切な――蛇の目をつついたのはオマエなのだ、完全不完全と騒々しい。
人喰い魂呑みの外道(きつね)に喰えぬ道理などない。鵺(とり)は如何様に啼いたのだ、夜鷹(ウィップアーウィル)にも咀嚼(は)めない不定(もの)がゆらり顕現(み)えた。夢現の狭間に巣食う神にしてモノノ怪――それは幻想(ドリームランド)の鼠ではないのか、余裕そうな貌(つら)で邪神(オブリビオン)は消失(う)せた。
言うたはずだ。聞こえたはずだ。お前は、餌である。お前は、酒である。みぃんなみんな、等しく近しく水面(いぶくろ)の底だ。複数(やまた)と生えた頭部(おつむ)がカキ氷を頬張った。
やはり頭痛は逃れられないか、それでも、甘美である事に違いはない。何度でも描写(か)くがレッサー風情だ、もう元の貌(カタチ)には戻れない。凝固(ただ)せない。霞を食むには未だ早いだろう、斯く在れかし。
成功
🔵🔵🔴
ロニーニャ・メテオライト
★
あら、上司のお出ましね。流石におぞましいわ。オーロラは地獄ではなく宇宙にひらめくカーテンだというのに。__まあ、神にとっては大差ないのかしら。
【オーラ防御】で凍える寒さを耐え、【天候操作】で自分の周りに太陽の光を呼ぶわ。これである程度は大丈夫かしら。
さて、『星よ、惑星よ、宇宙よ。祈りの対価をここに。ひと時の邂逅を』
真の姿を解放。流星は落ちる。星の花を舞い散らしながら。宇宙を恐怖と解くならば、私もまたそのひとつ。ノストラダムスの予言?いいえ、ただ一筋の流れ星よ。
神の罰か、破魔の弓星か。それはアカシャに刻まれているわ。太陽に近づきすぎたものは灼かれると。
星団(ヒアデス)を背景(スクリーン)に映したところで彼等が本物とは判断し難い、コンクリート・ブロックを殴るような痛み、奇怪な氷柱(はしら)に目を潰(さえぎ)られた。まるで罵声(ワード)を散らかす上司(にんげんさま)だ、人型(かげ)を孕んだ灰色(カラー)からおぞましいほどの埒外性(エネルギー)が迸る。極光(オーロラ)は地獄ではない。極光(オーロラ)は混沌(けしん)ではない。宇宙にひらめくカーテンだというのに、ああ、ヴェールと邪神(かみさま)は違えるのか、まあ、神(あなた)にとっては大差ないのかしら。突き刺さった彗星(もの)はもう流れない、地中で塵芥を嘔吐するだけだ。
召喚(まね)かれた太陽(クトゥガ)は自らの破壊衝動(やくわり)を忘れ、兄弟(きみ)の貌(はだ)を焦がしていく。鋭利な花弁は最早、地球(ほし)の齎した代物ではない。これである程度は大丈夫かしら――青白い、蛆虫の体液(いき)が精神(こころ)を撫でる。舐り尽くされたキャンディは最初の輪郭を殺されたのだ。
星よ、惑星よ、宇宙よ。祈りの対価をここに。ひと時の邂逅を――宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)が蹂躙(おか)される最中で一滴の星(まこと)、衣こそが暗黒(くろ)だと謂わんばかりに花々(くず)が纏まっていく。舞い、散らかされたオマエの姿形、そして私は星になった――物語の最後には何が必要だ、此処からがはじまりだと告げてやれ。
予言(ノストラダムス)は何と記載(し)た。回転する円盤(アカシャ)に刻まれて、嗚々、流れ星が窮極(ゲート)を捲る。太陽に近づきすぎたものは灼かれる。神罰(ばつ)を受けた。弓星(こ)、描かれた――光輝が慈しみを以て、サヨナラを以て。
抉じ開けるように鍵(キー)と啼く、天使よ、喇叭を吹くのだ。
成功
🔵🔵🔴
露木・鬼燈
先制攻撃をしてくるとゆーことは…
これかなり強いやつだよね
精神を研ぎ澄ませて備えないとね
邪神封印柱って最後は物理かー
まぁ、僕としてはその方がやりやすい
しっかりと動きを観て対処しないとね
回避できれば一番いいんだけどね
それができなければ受け流し…
それはあの質量だとキツイか
耐えるのではなく逆らわずに乗るほうがいいかも
風に舞う木の葉の如くってね
ダメージはあるかもだけど生きていればセーフ
<金剛>で再生して魔剣戦槌形態で死ぬまで殴るっぽい!
邪神(かみ)に命(たましい)が存在するのか、それを証明するのはおそらく信仰(こころ)に違いない。灰色に揺らいだ焔は深淵と称される頁で以て『存在』を世に爪(のこ)す、祟られたくない一心で人類は贄(いみ)を与えたのだろう。ああ、故に――これ『は』強い。精神を研ぎ澄ませて挑まないと狂気に脳味噌(シナプス)をやられて終う。不安定に陥った足場は幻覚(うそ)のような貌(もの)で、ふと、双眸(め)、中てたならば邪神柱(はしら)――最後は物理で来るのだろうか。いや、その程度で満たされるとは思えない。
五芒星(エルダー・サイン)は砕け散り虚(なか)から顕現(で)たのは不完全(べつもの)だった。絡み憑く紫(にく)が膨張と分裂と反芻し巨大な『邪神』となって猟兵(オマエ)を睨む――何方にしても物理っぽい。無秩序的な乱打が氷河(ば)に響いた。
下劣なフルートとでも表現すべきか、混沌(カオス)を腸として地獄が鳴いている。あの質量だと受け流す事も難しい。あの発狂(くる)う貌(さま)を抑える事は難しい。ならば――狂気を以て狂気を駆逐するのだ、我々は常に『そう』して終幕(き)た筈――逆らわずに乗っかって往け、賽は投げられている。
風に舞う木の葉、叩かれた釘、熱っぽさに攫われた加工品(アーティファクト)。太鼓(たた)き潰された肉袋(オマエ)は如何にか『いきて』いた。この程度の痛み、砕ける音、破れる現(おと)など警鐘ですらない。セーフ、セーフなのだ、死ななければ此方のもの――再生(つく)られた身体は金剛(らちがい)の儘に槌(エモノ)を握る。
炎だろうと冷気だろうと超常でぶん殴ればいつかは骸の海、情けも容赦もなく、ただ滅ぼすまで悪鬼(おに)は揮うのだ。氷柱(はしら)は嘘のように脆く、汁気(なかみ)諸共に消失した――まだ戦えるっぽい。尽きる瞬間は本当にやってくるのか。
成功
🔵🔵🔴
マホルニア・ストブルフ
生きた氷河は潰しに来るのか崩れてくるのか、何を置いても寒い事には変わらない。
shelaでは暖は取れないし、拡張義体で跳ねて避けても、芯が冷えるじゃないか。歯の根が合わねば名を唱えることも儘ならない。
北風と太陽の話は知らんのか――寒さも行き過ぎれば上着を脱ぐと? 確かに狂気的に暑いな。
人間の姿を矛盾脱衣。氷の礫も的を射らないのではなかろうか。
友人云々と言うわりには、まだ招待していないじゃないか! シャイだというなら私が呼んでやろう、という御節介(嫌がらせ)。
機械語で陣を描き、邪神の腐れ縁を招待。小窓越しに手を振ってもらうよ。少々氷が入り込むのはご愛敬。
提案だが、この顔面アイス塗れの誰かを気遣うのはどうだろう。
二度見三度見をしてもらっている間に、☊になった竜の子を用意。不定形になった己の一部を砲より射出して蹂躙するよ。
偉大なる兄弟に奔った、物語の性質上抗えない罅割れ、それを混沌と見做して何が悪いのか。いけない子供には罰を与えねばならないと大きな大きな人類が説明(つ)げていく、まるで継ぎ足した頁(つづ)きの如くだ。何を置いても寒い事(いま)は変わらない。潰しに来るのか崩れていくのか、蛆虫の脇腹(はらわた)に訊ねたところで盲目(むいみ)だろう。はじまりの人類(かたち)に脳味噌を摘出(わた)しても暖はとれない。取り外し式の頭蓋(ふた)を遊ばせても芯が冷えてしまうじゃないか。流々(るる)と嗤い始めた幾何学模様は『非』に中てられ、真実の火に抱かれる事は二度とない――歯茎がひどく腫れているではないか、もう、晴れの日を拝む青(め)も行方不明――もしや、北風と太陽の話を知らんのか。お迎えにきた旅人は外套(ヴェール)に縋る、あついあついあつい。
狂気的なまでの燐光が宙(コスモ)を覆い尽くし粘つくような汁気(あせ)を孕む。矛盾した人間讃歌に氷礫(こおりかし)を叩き付ける。的も射らないのではなかろうか。轟々とないているアフーム=ザー、葬られた星辰(シナプス)は救世主を解せない。
まだ招待していないじゃないか――恥ずかしがり屋(シャイ)だというなら私が呼んでやろう。皮肉屋(こども)だというなら私が臨んでやろう。お節介な女(おばさん)め――殻だった少女(きみ)の反吐が聞こえる。
吸血鬼と人狼、フリークスの真似事が大好きな邪神様だ。腐れ縁を陣(えん)として機械語(おてがみ)の投擲。小窓越しに手を振ってもらうよ――もらいそうな灰色(つら)で如何したんだい。僅か、入り込んだ氷(エネルギー)を愛でる。
アイス塗れの顔面にミントを添えてやれ、チョコレートの苦味(ビター)では大人舌以外可哀想か。気遣うのはどうだろう――少しは人らしく生命(い)きるべきだ、完全(パーフェクト)が凄まじいと地獄だって寄り付かない。二度見、三度見、果ては冬景色。戦争(ごっこ)遊びに飽きる事は赦されていない。
正気を失った月が蒼々と口(のど)開けた。竜頭竜尾(つめこまれた)のは叫喚、炎々と謳う下の下――蹂躙してくれないか、紅に染められた渦巻き(ワールプール)。
せまる終幕の時、終末の足音、ハイパーボリアに谺する。
成功
🔵🔵🔴
豊水・晶
先制されるとわかっているのなら、如何ようにも対処できます。
攻撃を見切って結界術とオーラ防御で受け流しつつ、地形を利用しながら軽業で回避。
絆、友情や親愛とも約せる人の輝き。太陽よりも尚強く、極光よりも色鮮やかに、繋いで、断ち切り、繋ぎ直してより強く。可能性の塊だからこそ未来を選び、創ることができる芸術品。
貌を定められ“そうである”とされると簡単に変わることのできない神が真似たとしても、所詮真似事。滑稽なお芝居にもなりません。
貴方は世界を極光で愛撫し、氷(あなた)で包むという貌。世界は暗い白に覆われ、命は塗り潰される。そういう存在。今の世界はあなたを許容しません。幾ら絆を求めたところで、相手から嫌がられれば結ぶことなど不可能なのですから。わたしは、あなたを否定し、拒絶し、排除します。
UC発動。竜脈から力を吸い上げ、神罰と共に浄化します。
川とは、ヒトの文明の起点。命を繋ぎ、育む存在として、わたしは凍る(とまる)わけにはいかないのです。
流れる川は凍らぬように、その炎、消し去ってしまいましょう。
邪神は完全、不完全に関わらず人のおそれを利用した。悪質極まった性質(パターン)を組み、滅裂とした思考回路(シナプス)を編んでいく。これでは正しく逆流(たき)ではないだろうか、侃侃となくものが莫迦を視る、現実とは斯くもおぞましい物語性(もの)だ。柱(アーティファクト)から解放(お)とされた、幾つかの俗物(レッサー)が雪崩れて魅せる。成長過程を冒涜(わす)れた蛆虫の、嗚呼、ころころと転がる形容難(かわい)さ――わかっているのなら、すべては容易に治まってくれる。押し迫る肉と液を結界(オーラ)で退け、地形(つめ)たさをすべる。大丈夫だ、ロクな大人になれない餓鬼の群れめ。
憧れ、焦がれの領域(テリトリー)に殻だった少女(うそ)が視えた。良質な恐怖(ホラー)は滑稽にもボーイミーツガールの真似事をして爛々と焔(かがや)いてめぐる。絆されたのは人だったのか神だったのか。そんな戯言に今更、縋られたって猟兵(こっち)は困るだけ――猿芝居もいい加減にしてくれないか、極光よりも色鮮やかな『現実』に気付けていない――可能性の塊から外れた邪悪(ものども)、太陽(クトゥガ)の証明。
世界はあなたを許容しません――愛撫するだけで数多が滅びるのだ。抱擁するだけで無数が凍えるのだ。暗い々い白が如何して聖書(ページ)を冒せると謂うのでしょう。求めたところで石礫に等しい。求めたところで八寒地獄(コキュートス)に等しい。この裏切り者め――あなたはあなたらしく、塵は塵らしく。それを結ぶ事は最早、不可能だ。
大地が咆哮し大空が悲鳴を上げる。開闢(ひら)かれた猟兵(もの)は神々しくも真を晒し堂々、邪神(それ)の喉元に言の葉を叩き付ける。わたしは、あなたを否定し、拒絶し、排除します。文明(はじまり)の日に何が訪れる、嗚呼、箱舟、イイーキルスは無意味(かたち)も知れずに――その炎、消し去ってしまいましょう。
凍(とま)るわけにはいかない。絶えるわけにはいかない。天を衝いたオマエは愈々『龍』と成って罪(やいば)を揮う。流れる川は決して凍らない。鎖を断つ方法など見つけられやしない――溶け出した蛆虫(ワーム)の貌(つら)に息吹(わら)いを。
濁々と呑まれたさなぎは目の玉を持たない。
あの小躯(シルエット)は誰のものか。
成功
🔵🔵🔴
播州・クロリア
半分人でなしの私でも地獄に行けるのでしょうか?
半分のみなら下半身だけで許してほしいですね
片手片足では踊りにくいですから
(肩幅ほどに足を開き、両手で太ももをなぞりながらゆっくりと上体を起こした後{紅焔の旋律}で『ダンス』を始める)
灰色とは味気ない
完全ならもっと輝くべきです
({蜂蜜色の陽炎}を身に纏い『オーラ防御』しながら『衝撃波』と『念動力』で近づく灰色の炎を散らす)
この旋律は心臓が止まるその時まで貪ることを止めない虫けらの欲深い炎の旋律です
貴方に捧げる旋律です
ご堪能ください
(UC【蠱の珠】発動)
邪神にも地獄はあるんでしょうか?
緑色の焔に中てられたかの如く、世界は脆くも腐敗(くさ)れていた。膨張と破裂を反芻する、いかれた灰色の握り締めた『柱』の数は何本だったのか。這いずり、起立し、嘲る咆哮(うた)――叩き付けられたダラキュに猟兵(オマエ)は言辞(いき)を吐くしかない。半分人でなしの私でも地獄に行けるのでしょうか? 半身浴だけを愉しんでくれ、日光浴は受け付けないと蟲(こ)の身が謂う――片手片足では踊りにくいですから。何処かで聞いた事のある選択肢だ、こわれた頭の中身が不完全(いま)を表していく。
繰り返される狂気(マイナス)に一滴の現実(プラス)を与えよ、肩幅に開いた足(にく)は美味そうと解くよりも上手そうだ。ずるりと撫でくだいた態度(からだ)、上昇する、上昇する、上昇する。煙幕(けむ)に巻けるほど邪悪は真面ではない。
味気のない色彩(いろ)が視界を抱擁(つつ)んでいる。莫迦をしている神様に時代(エイジ)の流行を伝授してやるのだ。完全ならもっと輝くべきです。完璧ならもっと楽しむべきです。純粋に生きる事を忘れた過去(バケモノ)へ素敵な陽炎(ミード)を。
散らかした灰色(ほのお)は埒外(ちから)なく霧(う)せ面白くない衝動が迸った。ずるい。そんなにも、生きていたい、なんて、ずるい。少女(さなぎ)の声が掠(とど)いたのは気の所為だ――蝗は群れを成し喇叭に縋り憑く。
この旋律は心臓が止まるその時まで、貪ることを止めない虫けらの欲深い炎。貴方(アフーム=ザー)に捧げる旋律(リズム)です。貴女に捧げる舞踏(ダンス)です。衝かんとする精神(おも)いが肥大化し邪神(ひと)を呑み込んだ。
ご堪能ください――。
果たして邪神にも地獄は在るのだろうか。果たして邪神にも天国は在るのだろうか。極光は終に消失し『剣』は美しさを取り戻した。
――イイーキルスが泣いている。
成功
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