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天空城、あるいは手垢無き宝箱

#アックス&ウィザーズ #戦後 #天空城

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● グリモアベース
「あふぅ、今回は天空城に巣食うオブリビオンの討伐に向かって欲しいの」
 溜息をついたのはグリモア猟兵のリュート・アドラー(f26123)だ。今日も眠たそうにほわほわと猟兵たちに依頼の説明を続けていく。
「かつて戦乱に明け暮れていた古代帝国が、魔力の暴走により天空に放逐されたっていう、おとぎ話を実証するような天空の城にはいまだ手つかずの財宝が眠っているの」
 ところが、天空城周辺の街に強力なオブリビオンが突如出現し、街を襲撃する事件が起こり始めました。
「どうやら、天空城から魔法装置を使って襲来しているようなの、そこで優秀な冒険者が募られ、天空城でモンスター退治をすることになったんだけど……うん、そうなの」
「このままじゃ冒険者たちがオブリビオンに返り討ちにあっちゃうっていうのが今回の予知なの」
 彼らを救うために猟兵たちもこの依頼に応じ、事件を解決して欲しいと君たちに助力を仰ぐ。

「天空城は巨大な蜘蛛の巣食う森を越えて向かう必要があるの、流石にオブリビオン相手には力不足だけれど向かう道中に戦うモンスターたち相手なら、冒険者たちも専門家だからきっと力になってくれると思うの」
 時には協力して余力を残しつつ、天空白へと向かって欲しいと重ねてリュートはあなたへと言う。

「あふぅ……天空城について調べたせいで全然眠れてないの……」
 とびきり大きなため息と主に吐かれた綿雲は、もこもこと大きな雲の魔法陣になる。
「あ、その綿雲から落ちないように乗ってほしいの、それじゃあいくのー」
 猟兵たちは綿雲の魔法陣で、葬燎卿の拠点へと転移していくのだった。


橄欖石
 こんにちは。今回は天空城に巣食うオブリビオンの討伐に向かうシナリオです。
 冒険者たちを救い、いまだ手つかずで眠ったままの財宝を持ち帰りましょう。

 以下、補足です。

● プレイングボーナスについて(全章共通)
 冒険者たちと協力し、共に戦うことで戦闘を有利に進められます。
 オブリビオンに対しては猟兵ほどの強さはありませんが、適切な指示と連携をすれば十分に役に立ってくれるはずです。

● 第1章:『蜘蛛の森』
 目の前に不気味な森が姿を現しました。
 道の頭上からは古い蜘蛛の巣で出来た厚いカーテンが垂れ下がり、視界と行動を制限します。
 さらに毒を備えた巨大な蜘蛛まで下りて来るため、対策も無しに進めば酷い目に遭うでしょう。

● 第2章:『黒騎士シリウス』
 英雄と双璧だった騎士。彼の活躍は禁断の力を得ても英雄の影に隠れ世間から注目される事がなかった。
 嫉妬の刃は親友たる英雄を殺したが彼は認められる事なく敵討ちに。己を認めなかった世界へ報復と復讐を願う。
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第1章 冒険 『蜘蛛の森』

POW   :    蜘蛛を巣ごと払いつつ進む。

SPD   :    蜘蛛が下りて来る前に駆け抜ける。

WIZ   :    蜘蛛だけを上手く避けて進む。

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シフォン・メルヴェイユ
アドリブ&他猟兵との連携歓迎

●心情
天空城と、そこに眠っている財宝かぁ、なんだかワクワクするわね。
どんな財宝が眠っているか楽しみだよ。

●行動
冒険者たちに無茶はさせられないから、
森の中は私が先行して進んでいくね。
【礼儀作法】で私が冒険者のサポートをすることを丁寧に伝えるよ。

森の中では
【視力】で遠くまで見通しつつ、細かな蜘蛛の巣の位置も把握して
暗い場所では【暗視】でカバーしておくよ。

巨大な蜘蛛に対しては、白蓮の吹雪(UC)を使用して戦うね。
蜘蛛に近づきすぎない様にしつつ、UCの範囲内の蜘蛛を
纏めて倒していくね。
蜘蛛の毒に対しても【毒耐性】で耐える様にしておくよ。



「天空城と、そこに眠っている財宝かぁ、なんだかワクワクするわね!」
 シフォン・メルヴェイユ(夢見る少女・f19704)は蜘蛛の森をその優れた視力で遠くまで見通しながら、周囲に危機が無い事を確認すると同行者を先導するように先行して歩いていく。すっかりとシフォンと冒険者たちは打ち解けているようだがそれもそのはず――。

「――ねぇ、どんな財宝が眠っているか楽しみだと思わない?」
「そうだな、俺はやっぱり金銀財宝がぎっしりと宝箱に入っていると思うぜ」
「私はそうねー伝説にあるようなマジックアイテムや魔導書ね」
 今回の依頼の護衛対象でありながら、協力者でもある冒険者にシフォンは笑顔を浮かべながら談笑を重ねながら信頼関係を構築していく。何も堅苦しく説明をするだけが礼儀ではない、それぞれの目標に邁進する冒険者たちと波長を合わせる事もまた礼儀作法なのだ。下手な異能よりも戦況に優位を齎す人間性を遺憾なく発揮し、脅威から彼らを護るのだ。

「さて、流石に何も無しという訳にはいかないよね。一番の巨大蜘蛛は私が相手をするから……」
「私たちは周囲の取り巻きを――って訳ね、任せて頂戴。猟兵さん」
「ありがとう! これでこっちも安心して戦えるわ」
 巨大な蜘蛛へと近づき過ぎぬように間合いを正確無比に読み取りながらも、シフォンはユーベルコードを展開していく。柄の部分に金色の時計の装飾が施された、不思議な力をもつ三叉鉾が次第に純白の蓮へと変貌し、花弁が戦場へと吹き荒れて指向性を得たその花吹雪が巨大蜘蛛へと奔っていく。

「白き蓮の花々よ、吹雪の様に舞いなさい!」
 烈風のごとき速度で吹き荒れる殲撃の花吹雪。それは漸き切れない手数と速度で巨大蜘蛛を圧殺しにかかった。花弁自体の動きもそうだが、追撃に至るまでの間隔も並外れている。ただでさえ圧倒的な出力は周囲の蜘蛛を冒険者が対処し、出力の全てを注ぎ込むことで、さらに凄まじさと制圧力を増し、順当に脅威の排除を成功した。

「そっちも順調に解決したみたいね、それじゃあ続けて気をつけながら進んでいきましょう」
「ええ、でも少し待って欲しいわ。この蜘蛛の毒袋は結構有名な素材なの」
「猟兵さんはこのまま貰っても困るだろうし、取り分相当の銀貨を渡しておくよ」
「いいの? 何だか得しちゃったわね」
 もはや冒険者たちとの連携も盤石だろう、危険な冒険ではあるものの和やかな雰囲気を維持しながらシフォンは天空城を目指して進んでいくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

イライザ・カルセドニー
手つかずの財宝に、天へと伸びる城の塔。
道を阻む魔物と、それを討伐する冒険者。
舞台も役者も揃っているのに、童話のようにはいかないものですね。
鐘楼の鐘の音と共に帰還の凱旋でもすれば、このもやもやも晴れると思います。

蜘蛛が湧いて出たらクリスタライズで姿を消します。
冒険者とは別の位置に構えて、どこから向かってくるか目になりましょう。
蜘蛛って、徘徊性ならまだしも、巣を作る種類は目の数が多いのにそんなに視力が良くないそうですね。
持ち腐れというものでしょうか。ふふっ。
極力隠れて動かずにやり過ごしたり、石や木の枝を逆方向の巣に投げて、囮にして進みましょう。

どうしても飛び掛かってきたら?
荒縄で引っ叩きますよ。



「どうにも、上滑りしてしまうような。不思議な感覚になってしまいますね」
 手つかずの財宝、そして天へと伸びる城の塔。数多の苦難がそれを阻み、それを踏破して先へと進んでいく勇者たち。相応しい部隊も相応しい役者も余すところなく揃えられているのに、何故童話のようにいかないのか。鐘楼の鐘の音と共に煌びやかな財宝を手に凱旋をすれば、まるで曇り硝子越しに景色を覗くように、事態は不明瞭なまま停滞を強いている、このもやが晴れるのではないか、イライザ・カルセドニー(濁りの民・f36195)は思考を幾重にも折り重ね、綯い交ぜの感情を抱えたまま先へと進んでいく。

 どうやら道なりに進むためには巨大な蜘蛛たちの領域を通過する必要があるらしい。眼前の驚異と不確定な要素を天秤にかけると、イライザと冒険者たちはここを進む事にした。
「さて、しばしの間……姿を消すとしましょう」
 ユーベルコード『クリスタライズ』を解き放つことで、イライザは周囲の森に馴染ませるように輪郭を溶かした。予めイライザは共に天空城に向かう冒険者たちとは別の位置に構えて、いかなる方向から向かってくるのか、新たな瞳となって彼らの安全を担保する。

「蜘蛛って、徘徊性ならまだしも、巣を作る種類は目の数が多いのにそんなに視力が良くないそうですね」
 まさに宝の持ち腐れというものだ、と彼らが持つ才能というものを発揮することが出来ない現状に小さく冷笑を浮かべながら、極力隠れながら周囲に転がる小石を進行方向とは反対側へと投擲し、しばしの間の猶予を生み出した。
「さぁ、冒険者の皆さんは今のうちにしばしの間だけ、先行をしていてください」
「承知しました、そっちも無理しないでくださいね。猟兵さん」
 猟兵と比べられるような実力ではないものの、彼らとて命がけの冒険を繰り返しているのだろう、イライザの指示に従い蜘蛛の知覚を掻い潜りながら先へと進む。

「――私はあちらを斃したら直ぐに追いつきますので」
 どうやら宝を多少は使いこなせるものも居たらしい、今が好機とイライザへと奔る毒蜘蛛。刹那、災厄の呪いを籠めた、敵に恐るべき「たたり」をもたらす戦闘用の太縄が毒蜘蛛を瞬く間に捕らえて、手足を叩き折る音と共に、毒蜘蛛はイライザの手で深い森の底へと誘われ、叩きつけられた肉体が地面へ巨大な蜘蛛の巣状の線を刻んだ。墜落する、墜落する。何が何だか分からない。そんな状況のままに、毒蜘蛛は猟兵の手によって駆除されたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

土御門・泰花(サポート)
※アドリブ・連携・苦戦描写・UC詠唱変更・その他歓迎

「あらあら……。ふふ、ご安心を。お手伝い致します」

一人称:私
口調:基本的に敬語。柔和な印象を与える口ぶり。
表情:基本的に柔和な笑みを湛え、義憤もその下に隠す。
性格:普段はおっとりだが「陰陽師の家系の当主」という自覚があり、凛々しくみせる時も。

【軽業/早業】にて【地形の利用】もしながら先行し、【第六感/聞き耳】で【情報収集】した結果を他の仲間たちへ伝えます。
暗ければ【暗視】も活用。

何か困っていたり負傷したりしている猟兵には、状況次第で【義侠心】から優しく元気を与える他、必要に応じて【医術】を。

UCは状況に合わせてどれでも使用。
後はお任せ。



「あらあら、みなさんはそんな凄い冒険をしていたのですね」
「ああ! ドラゴンの卵にうっかり触って、母親のドラゴンを怒らせてしまった時なんか生きた心がしなかった……」
「全くよ、あの時期のドラゴンは本当に神経質なんだから、気をつけろって言ったじゃない!」
 和気あいあいと、土御門・泰花(風待月に芽吹いた菫は夜長月に咲く・f10833)は今回の依頼の協力であり、護衛対象となった冒険者たちと談笑を交えながら先へと進んでいく。柔和な笑みを湛え、おっとりとしながらも相手をしっかりと経てるような土御門との対話にすっかりと、冒険者たちが胸襟を開き笑みを浮かべているのは目に見えて明らかだ。

「……困りましたね、この先にはどうやら毒蜘蛛がいるようです。迂回するには道を外れてしまいます。他の団体とはぐれはしないものの、少々後れを取ってしまいそうですね」
 どうしますか、と土御門は冒険者たちに尋ねると不敵な笑みを浮かべながらすぐに彼らは答えた。
「だったら、真正面に進もう! ピカピカの宝箱なんだ、出来るだけ早く拝みたいしな」
「私もそれに賛成よ、流石にあまりにも出遅れたら取り分が減っても文句を言えないもの」
「承知致しました、それでは共に戦いましょう!」
  土御門が自ら作成した、様々な呪力や真言の込められた符を握りしめて、巨大な毒蜘蛛の元へと冒険者と共に奔った。

 刹那――土御門の護符から、冒険者たちの魔導書から、宝石が煌めくルーンソードから、魔力を帯びた宝石の礫から一斉に猛威が解き放たれた。火炎が、疾風が、水流が、雷光が、巨大蜘蛛を滅ぼさんと吹き荒び、見事に脅威を排除すると、顔を見合わせながらも満足そうに笑みを浮かべながら天空城で待つ、黒騎士シリウスの元へと急ぐのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『黒騎士シリウス』

POW   :    その力……俺の物にしてやる!
対象のユーベルコードを防御すると、それを【黒炎が複製し 】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
SPD   :    力がなければ何もできない……何も……何も!
【力を奪い去る呪詛の黒炎 】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    力だ……もっと俺に力を……!
自身に【呪われし禁断魔術の力 】をまとい、高速移動と【呪詛の黒炎による斬撃】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。

イラスト:森乃ゴリラ

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はステラ・アルゲンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


● いざ天空城へ

 近隣の街へとオブリビオンの被害があったという事は、こちらから天空城へと向かう手段もあるはずだと目星をつけた毒蜘蛛の巣食う森の奥。森の深くには予想通りに、上空に浮かぶ城へと行き来を行うための魔法装置が置かれていた。

「それじゃあいきますよ、猟兵さん! 一緒に天空城に乗り込んでお宝を頂きましょう!」
 魔法装置の上に冒険者たちと共に乗り込むと煌々と輝きを放ち、目の奥をぼうっと眩ませていた。暗転、転送された先は天空城の玉座だった。広々とした空間には、かすかな息づかいや金属擦れが、遠い潮騒のように反響する。

「あ、あれが……天空城の主です!」
 刹那、その言葉と同時に――侵入者たちへと、天空城の主たるオブリビオンは肩から、腕から、膝から、足から、首から、指から、顎から、関節部から、金属同士の密に触れ合う擦過音が肉食獣じみて溢れ出させて襲い掛かってきた。
ジャック・アイトール(サポート)
こんなボロナイフにまで声かけるとはな
まぁ、死なねぇ程度に手を貸してやる

銃器とナイフを扱う傭兵だ
遠くからの援護が必要なら銃で射撃するし、白兵戦ならナイフで応戦

最近キャバリアの後輩が出来たから出せそうな世界なら暴れさせてやりてぇな

戦況を見て戦法は変えていくぜ
必要なら騙し討ちや罠を仕掛けることもある
技能は持ってるもんの中に使えそうなもんがあれば好きに使っていい

大体何でもやるが行き過ぎは良くねぇよな、公序良俗から外れすぎない程度に任せる
他の猟兵の迷惑になることは控えてくれ

口調は大体プレイングの通り、もう少しテンション高くていいかも
どちらかというと感情的な方だ

連携もアドリブ大歓迎、よろしく頼むぜ



「こんなボロナイフにまで声かけるとはな。まぁ、死なねぇ程度に手を貸してやる」
 自らに対してなのか、オブリビオンに対してなのか冷笑を僅かにジャック・アイトール(スクラップ・アーミーズ・f30683)は浮かべながらも、黒騎士シリウスの間合いへと弾丸のように飛び込んでいく。ありふれたサバイバルナイフと修理の際に出来た焼き直しが目立つスペツナズナイフが今のジャックの相棒だ。
「なぁ、騎士さんよ、アンタはそんなに名誉が欲しかったのかい?」
 眼前の騎士は単純に強い、ゆえにやっていることもすべてが極めて単純だ。反応してから、斬る、防ぐ、走る、言ってしまえばそれだけである。圧倒的な出力を前に愚直にゴールへとオブリビオンは手を伸ばしているかのようだった。
「そうだとも……何故、俺だけが、ヤツとは違って俺だけが認められなかったのだ」
 オブリビオンは吠える、己の感情をそのまま慟哭に赫怒を呪詛の焔としてその大剣へと纏わせてジャックへと奔った。

「おかしなもんだね、俺から見ればアンタは持ち過ぎなくらい貰ってる。自分がどれだけ積み上げたかよりも、他人との差を見てるんじゃあ……アンタは一生乾いたままだ」
 予備動作抜きで襲い来るオブリビオンの斬撃を防ぎ、間髪を容れず反撃。再反撃を繰り返してまた再び、更に再び何度も何度も何度も何度も、その二人の相棒でジャックは凌ぎついに――。強引に開けた間隙へと短刀を捻じ込む。呪われし禁断魔術の力で強化されたオブリビオンは当たり前に強いがため、ユーベルコードの特殊性が常識から逸脱していないという、純粋さが僅かな弱点として機能した。圧倒的な猟兵という経験値が、身体能力というアドバンテージをひっくり返し相棒たちがオブリビオンへと確かな負傷を与えていく。

成功 🔵​🔵​🔴​

天玲寺・夢彩(サポート)
夢彩は桜の精で學徒兵の悪魔召喚士だよ!

口調は『桜吹雪/自分の名前、キミ、よ、だもん、だよう、~かな?』
機嫌が悪いと『暴風/私、呼び捨て、だね、だよ、~的な?』

名前で呼ぶ時は「さん」とか「くん」みたいに呼ぶよ。

UCや技能はその時に使えそうな物を使用だよう。
あと道徳違反はしないもん。
あとはお任せかな。

[基本]
一言でいうなら春の大嵐。
天真爛漫なムードメーカーで無自覚トラブルメーカー(ギャグ仕様)。
でも一応、空気はよめる。

木が降ってきたりみたいな奇想天外な事も楽しんじゃう位にはメンタルはタフ。

《連携アドリブok.ギャグ系は大歓迎》



「うーん、財宝かー。ちょっと使い道に困るけど貰えたなら嬉しいよね! 皆を護るためにも、財宝を貰うためにも今からキミの相手をさせて貰うよ」
 清水と神鋼で鍛え上げられた退魔の霊刀を天玲寺・夢彩(春の大嵐少女・f22531)は軽々と黒騎士シリウスへと奔らせていく。初速から最高速度に達した加速によって、消しゴムか何かで削り取られてでもしたかのように、輪郭は形を失い霧散していくほどの踏み込みを見せた。
「つまりお前は俺の財宝を奪いにきたのか……奪わせない、俺からは何も……何も……!!」
 刹那、それでもオブリビオンは自らへと魔法のように迫った天玲寺を追い、猟兵の鼻先を掠めて大気を焦がす力を奪い去る呪詛の黒炎の嵐。正確な位置が特定できないのであれば、空間単位で抉り取ればいい、呪詛の焔は床や壁面を焦がしながら蛇のように身をよじり、疾走する猟兵を抹殺せんと万象を焼き払い迫り来る。

「おっとと、危ない。夢彩の勘が働いた通りだね、やっぱりそこは危なかった!」
「なっ――!?」
 それが既に”回避を終えていた”天玲寺の元へと届くことはなかった。ユーベルコードの域に達した心の赴くままに行動をした結果の先回り、第六感がそのまま未来予知と呼べる程に判断力と先読みが異常なほど正確無比に向上しているためだ。
「ごめんね! なんとなくそういうの分かっちゃうんだ!」
 当たり前に出来るのだから仕方がないと、言の葉とは裏腹に悪びれた様子をおくびにも見せずに絶好の隙を晒したオブリビオンへと桜霊刀を再度奔らせる。そう、何も回避に特化した異能という訳ではないのだ、現在発揮されているユーベルコードをそのまま攻撃に心赴くままに転用すればこの通り、これからオブリビオンが向かう座標へと幾条もの斬撃が豪雨の如く逃れる事の出来ない檻となって降り注いだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミュー・ティフィア(サポート)
困ってそうですね。少しお手伝いしましょうか?

口調 (私、あなた、呼び捨て、です、ます、でしょう、でしょうか?)

基本的に誰に対しても友好的です。

時々うん、と相槌をしたり、敬語はやや崩れちゃったりします。

好きなものは紅茶です。
余裕があったら飲みたいです。

なるべくなら助けられる人は助けます。
復興のお手伝いとかは積極的に頑張っちゃいます!
現地の人達との交流やケアもしていきたいです。

もちろんオブリビオンや悪人には容赦なしです!
相手次第では手加減するかもしれないですけど。

ユーベルコードやアイテムは何でも使います。

いかなる場合でも公序良俗に反する事には関わりません。

不明点や細かい部分はお任せします。



「力がなければ何もできない……何も……何も!」
 オブリビオン、黒騎士シリウスは顕現する、血のように輝く夥しい焔の魔軍。呪詛で創られた黒炎の流星雨が大気を猟兵へと穿ち飛翔し、その周囲を焼き尽くすべく迸る。
「災厄の魔女より切り離されし、闇を照らす異端の篝火よ――八百万の光宿せし我との絆を以て此処に具現せよ!」
 刹那、ミュー・ティフィア(絆の歌姫・f07712)はユーベルコード『精霊召喚・紅き炎の灯り(コーリングエレメント・ルミエル)』を解放し、ルミエルの生みだした炎の結界が突如眼前に展開され、飛来する呪詛の炎を呑込んで出力の大半を消し去った、もはや肌を撫でる衝撃は僅かに熱を帯びた颶風に過ぎない。
「オブリビオンからの攻撃は私が護るわ、だからあの騎士への攻撃は頼んだわよ」
 矢継ぎ早に敵手から放たれ呪詛の炎は、幾度も精密にコントロールされた炎の盾によって阻まれる。炎の盾という性質上、一歩間違えれば自分も焼きかねない、危険な防御壁ではあるが、自らは当然としてミューも無傷。火傷一つないその顔はお互いへの信頼感に満ちあふれていた。
「ありがとう、ミルエル! 歌を力に……呪詛を穿つ音色となれ!」
 奔る一条の眩い閃光――オブリビオンを終着点として、瀑布の如く膨大な歌声の魔力が流れ込んだ。奏弓・コンチェルトを通じて絶大な歌声がハープを駆け巡り、魔法へ矢と集結し、そして決意と呼応しながら魔力の矢となって黒騎士シリウスを穿つ。

成功 🔵​🔵​🔴​

七星・桜華(サポート)
『天魔流免許皆伝、更なる高みへと!』
『一か八かの勝負?必要無いね!私達の勝ちだ!』
『後は派手に騒ぐんだ!誰も倒れないようにね!』
隠れ里に伝わる『天魔流』歴代最年少であり派生流派も含めての免許皆伝。
腰に挿している六振りの刀と扇子を使い戦闘する。
物理的な技術を異能のUCにまで昇華させた。
闘う姿は艶やかな舞踏が如く空中戦もできる。
第六感も鋭く見切るまでも早い。
先手後手問わず。
殺気や覇気を残像に残し分身と勘違いさせる事も。
常に最善を最短で気づき勝ってきた。
防御無視の内部破壊を当たり前に行う。
柔剛の技を扱い両立させる。
消耗を生命力吸収で補う。
優れた第六感で賭け事も強い。
家事も万能。
両親と妹も猟兵である。



「強くなるために手段を選ばずに努力をするっていうのは嫌いな考えじゃないが……」
 黒騎士シリウスを前に七星・桜華(深紅の天魔流免許皆伝・f00653)は一歩も引かない。繰り出す手管は牽制や陽動といった小細工も必要なく常に最善最速だ。必殺の斬撃を放ち相手の命を断ち切らんと攻防を続ける。速度と威力を上げ、逆にオブリビオンの大剣を押し返し、信念を天之叢雲剣・真打ちに込めて斬撃を放ち、防御ではなく攻撃にすべてを傾ける。一瞬でも遅れれば即死する綱渡りだが、知ったことかと言わんばかりに。
「それが報われて当然だ、なんて考えを他人に押し付けるのは笑えない冗談だ」
 さらに速度を上げ、疾風怒濤の連撃が繰り出される。臥薪嘗胆を極めた末に習得する奥義を手に入れた時点で栄光が約束される? 巫山戯た事を言うんじゃない、それが始まりであって手に入れた力をどうするかということで結果が伴う、そんな簡単な事も理解しようとしないオブリビオンへと鋭い視線を向けたままに――。
「――誰しも当たり前に努力をしてるんだよ、自分だけが苦しんでいると勝手に誤解したまま、相手の良いところだけを見てるウチは一生その差は縮まらないよ」
 七星は意思を燃料とし、攻撃の速度も威力も際限なく上昇させていく。幾度も限界を打ち砕き、脳髄の枷を外していく。刹那、天之叢雲剣・真打ちを手に、猟兵は一陣の颶風と化す。瞬時に踏み込みを強め、神速の縮地で距離を詰める七星。姿が霞んだと思った直後、懐に潜りこんだ零距離から神速の斬撃が放たれた。

成功 🔵​🔵​🔴​

水心子・真峰(サポート)
水心子真峰、推参
さて、真剣勝負といこうか

太刀のヤドリガミだ
本体は佩いているが抜刀することはない
戦うときは錬成カミヤドリの一振りか
脇差静柄(抜かない/鞘が超硬質)や茶室刀を使うぞ

正面きっての勝負が好みだが、試合ではないからな
乱舞させた複製刀で撹乱、目や足を斬り付け隙ができたところを死角から貫く、束にしたものを周囲で高速回転させ近付いてきた者から殴りつける
相手の頭上や後ろに密かに回り込ませた複製刀で奇襲、残像やフェイントで目眩まし背後から斬る、なんて手を使う
まあ最後は大体直接斬るがな

それと外来語が苦手だ
氏名や猟兵用語以外は大体平仮名表記になってしまうらしい
なうでやんぐな最近の文化も勉強中だ



「水心子真峰、推参。さて、真剣勝負といこうか!」
 ユーベルコード『錬成カミヤドリ』によって、水心子・真峰(ヤドリガミの剣豪・f05970)は自身である太刀。武器の役目を終えても大切にされた美しい刀の自らと同じ名を持つサムライブレイドを手にして、オブリビオンはへと奔る。その刹那、構えから放たれるは絶技の剣閃。今まで水心子は敢えて見に徹し速度を抑えていたのだろう。今放たれた一撃は神速のさらに一段階速く振るわれる刃――、オブリビオンが初見で対応できるはずもなく、すり抜けるような切っ先は敵手の心臓へ突き進み、捉えるかに思えたその刹那――呪われし禁断魔術の力によって生み出された呪詛の黒炎でオブリビオンはその全身を覆った。黒騎士シリウスもその駆動を強引に引き上げ、限界を超えた動きでどうにか凌ぎきったのだ。
「実力は本物みたいだな、どんなに凄い力でも……どう使うか、どう使われるかで結果は変わる、どうやら君はそれを違えたようだ」
 太刀のヤドリガミである水心子はそれが誰よりも理解できるのだろう、英雄になれる可能性を持ちながらも常に影であり続けて墜ちていったオブリビオンへとたとえ届く事がなくともその言の葉を吹かせる。瞬刻、オブリビオンが駆動を引き上げるために生んだ呪詛の黒焔の濃々たる煙を逆に迷彩として利用し、予備動作を隠蔽しながら無謬の斬撃が抜き放たれ、それは正しく英雄の轍を歩んだものの見本として、判断を間違えたオブリビオンを枯れ木のように伐採し尽くす。

成功 🔵​🔵​🔴​

コノハ・ライゼ(サポート)
使用UCはPOW/WIZの内でお任せ。

態度口調、一人称までも気分次第、嘘吐きで気紛れなお調子者。
オブリビオンは喰らうもの、猟兵業は餌場で狩場。悪食で酒好き。
楽しい事と人の笑顔が好きで戦闘中も飄々と笑みを絶やさない。
敵に対しては嫌味や挑発もよく吐く。

※妖孤だが耳と尻尾は晒さない

・以下PC口調
接近戦と術を併用した戦い方が得意だねぇ、怪我とか気にしないタイプ。
敵へ言葉掛ける時は呪詛や誘惑目的が多いンじゃないかしら。
得意なのは懐へ飛び込んで『2回攻撃/傷口をえぐる/生命力吸収』の流れ、負った傷分喰らってやるわ。
自分の価値観が一番ダケド、公では公序良俗には反しないようにしてるヨ。
敵を喰らう事以外は、ネ。



「随分と立派な騎士さンだコト、自分だけ認められずに差が広がったのがそんなに悔しかったのかしら?」
 混濁した意識で崩壊中の憎悪の感情に突き動かされるがままのオブリビオンを、コノハ・ライゼ(空々・f03130)を前に冷笑を零していく。黒騎士シリウスは今や、ただ衝動の剣を振るう悲しき暴虐の化身だった。一閃——抜き放った刃により、コトハは己へと迫る呪詛の焔を両断した。射線の見切りは完璧だ。
「なんでアイツばっかり、どうして自分は認められやしない。ああ、苦しいよ、ネ」
 刹那、防御など知らぬとばかりにコノハはオブリビオンへと猛攻を仕掛けていく。柘榴と牙彫、二つのコンビネーションは絶妙でまさに天衣無縫の鋭さで迫り来る。右かと思えば左、左かと思えば右。フェイントを織り交ぜて意識を揺さぶり、少しでも釣られれば神速の一撃がオブリビオンに奔る。
「ああ、悪にも善にも染まり切れない結果がこの有様。貴方、正直――とても無様ヨ」
 挑発と分かっていてもオブリビオンの騎士はそれに動揺を隠すことが出来ない、それに反応するように周囲を取り囲むように飛来していた呪詛の焔に綻びが生まれてしまう。当然それをコノハが逃すはずもなく、次瞬、抉じ開けられた呪詛の雨を煌めく二刀が駆け抜けた。飄々とした調子のままに、オブリビオンへと流れるように走る刃。無駄のない天衣無縫の二刀流がまるで吸い込まれたかのように、オブリビオンの騎士へと隙を軽やかに嗅ぎつけて、自由自在な体捌きにより無数の斬撃が奔っていく。

成功 🔵​🔵​🔴​

シェーラ・ミレディ(サポート)
※OK:シリアス
※NG:エロ、ネタ、コメディ、心情系
※傭兵的なスポット参戦

称号通り、僕の身体を維持するための金儲けと、弱者をいたぶる醜い行いが許せぬ義侠心が行動指針だ。
美しいものは愛でるべきだが、恋愛には結びつかないなぁ。
性格ブスは醜い。見るに堪えん。

複数の精霊銃をジャグリングのように駆使する、彩色銃技という技(UC)を使って、敵を攻撃しようか。
敵からの攻撃は基本的に回避する。が、護衛対象がいるならかばうのも検討しよう。
……嗚呼、僕を傷付けたなら、代償は高くつくぞ!



「君を倒せば沢山の財宝を得る事が出来そうだ。他人への嫉妬がここまで増幅していると、ほとほと見るに堪えんな」
 端的にシェーラ・ミレディ(金と正義と・f00296)の戦いぶりを称するのならば、それはただただ巧い――戦闘技能と判断速度が常軌を逸して凄まじすぎる。練達などという評価さえシェーラには侮辱にしかならないだろう、技の極みがそこはあった。悪魔的に積み重ねた修練の量が一挙一動から伺える。あまりの完成度は、よく出来た円舞でも観劇している気分だった。一眼、一足、一考、一弾に至るまで、悉くに意味があり、無駄な行動が微塵もない。
「そんなに眩い光がお望みならばくれてやろう」
  精霊銃のジャグリングが如き銃弾の瀑布は止まらず、オブリビオンはもはや反撃の機が掴めない。ユーベルコード『彩色銃技・華燭之典(アトラクティブガンアーツ・フルバースト)』による。精霊を纏った多彩な属性の弾丸はあろうことか、それらすべてがほぼ同時に寸分の時間差も無くオブリビオンへと迫る。首を、頭蓋を、心臓を、胴体を、腕を、脚を一残らず、致命傷を期して放たれた絶技に、黒騎士シリウスは脳細胞が沸騰するほどの赫怒と憎悪を燃やす事で反射速度でどうにか防ぐ。しかし――。
「そう遠慮するな。食べきれないほどに馳走してやる!」
 告げると同時にただ粛々と周囲で今までの数倍の数の精霊銃を操りだす。まるで愚かな罪人に裁きを下すテミスのように、その手をかざして死を宣誓する。もはやそれは前面から迫り来る銃弾の槍襖ではなく、球で包み込むようにあらゆる側から猛威の波がオブリビオンへと雪崩れ込んだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

蒼月・暦(サポート)
 デッドマンの闇医者×グールドライバー、女の子です。

 普段の口調は「無邪気(私、アナタ、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 嘘をつく時は「分かりやすい(ワタシ、アナタ、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

無邪気で明るい性格をしていて、一般人や他猟兵に対しても友好的。
可愛い動物とか、珍しい植物が好き。
戦闘では、改造ナノブレード(医療ノコギリ)を使う事が多い。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「アナタも随分と無茶な方法で力を手に入れたみたいね。本来の素質とは違う出力っていうのは、どうしても何処か歪なの」
 蒼月・暦(デッドマンの闇医者・f27221)は、嚇怒に満ちる震脚が雷霆のように轟いた高速移動と呪詛の黒炎による斬撃の放射を繰り返すオブリビオン・黒騎士シリウスを見つめ冷静にその実力と、呪われし魔術による性能の強化を分析していく。猟兵としての経験を重ねた蒼月はオブリビオンの怪物性、超越性は嫌になるほど痛感している、しかし――眼前の敵手はその経験の範疇に収まっている。
「本当の強化っていうものを見せてあげる、この改造された肉体に、恐れ戦くが良いよ」
 故に、ユーベルコード『デルタ・フォース』で対処が可能な範囲だ、蒼月の腕はノコギリへと直ぐさに替わって攻撃性能を著しく高めて――様子見はもう終わりだと、地を這う四足の獣が如く猟兵は疾走を開始した。そして無論、その攻撃は一度や二度で終わらない。四足獣のように回避した直後、連続して大気を断つ閃刃の凄まじさにオブリビオンは瞠目した。それは斬、斬、斬、斬、斬と絶え間なく響いて。
「――次! まだまだいくよ!」
 刹那、ジェットエンジンを背中に装着した形状へと蒼月は変貌する。先ほどまでの猟兵の身体能力と比較すれば、考えられないほどの反応速度。攻撃ではなく速度と反応により特化した形状になった蒼月はオブリビオンに経験を蓄積させない、反撃の糸口すら与えず、ただただ遮二無二構わず突進していく。

成功 🔵​🔵​🔴​

地籠・陵也(サポート)
【アドリブ連携歓迎】
「悪いが、これ以上好きにさせるワケにはいかない」

○口調
一人称:俺(共通) 二人称:あんたorお前
普通の男性口調(だ、だな、だろう、なのか?)
敬語は使えない、UC等で真の姿になった時は粗野口調

○技能
【高速詠唱/多重詠唱/浄化/破魔】がメインだ。
それと合わせて攻撃は【範囲攻撃/属性攻撃/全力魔法】、
防御は【結界術/オーラ防御/激痛耐性/継戦能力/かばう】を組み合わせているよ。

○立ち回り
基本的にはPOWかWIZの二択。
後方からの魔術による援護か、前に出て戦線維持を引き受ける立ち回りがメインだ。
俺一人でも戦うのは問題ないが、どちらかというと他の猟兵のサポートの方が得意かな。



「いくらあんたがその自慢の力を見せつけようとも、誰も認めてくれないぜ」
 地籠・陵也(心壊無穢の白き竜・f27047)が宣した瞬間、オブリビオンを覆う大気温が絶対零度へ墜落した。そして凝結と共に生まれる無数の種子、数百と空が落涙したかの如く、氷杭が驟雨となりて黒騎士シリウスへと降り注ぐ。放たれた死の棘は全方位に万遍なく襲来し、敵手を死の淵へと容易く追い込んでいく。
「そして悪いが、これ以上好きにさせるワケにはいかない」
 しかし――激突を重ねる連撃、オブリビオンの呪詛を纏った炎の大剣もまた行きつく暇もなく繰り出された。やはり禁断の魔術による強化の恩恵は、戦闘行為に限定すれば絶大ということだろう。ただ力任せに暴威を振るうだけではなく精度も上昇しているという冗談じみた性能で、地籠の魔術をどうにかオブリビオンはいなした。
「術式展開。そう簡単に逃がすワケにはいかないんだ」
 ならば、とユーベルコード『(霧氷侵蝕(グレイシャルイロージョン)』によって魔方陣を展開し、繰り出す魔術の出力を向上させていく。その数、そして速度に質量。それらがもたらす破壊力と脅威のほどは先ほどとは比べものにならない。人体を藁のように貫通する氷の棘が、散弾に等しい密度で空を裂いて飛翔していく。即座に終壁に、床に、天井に、着弾した箇所から咲き誇っていく停止の氷華。凍結によって動きを鈍らせたオブリビオンは当然、順当に、氷の杭の餌食となり致命傷を刻んだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミランダ・モニカ(サポート)
『アタシに任せな!』
煙管(仕込み銃)のヤドリガミ
戦場傭兵×クレリック、68歳の女
口調は「アタシ、呼び捨て、だね、だよ、~かい?」

あらゆる世界に関わり人脈とコネを結ぶ事を目的に突撃猟兵してるよ
傭兵として闘い、シスターとして祈り、賊としてお宝を奪う
一番大事なのは義理人情さ
悪徳金持ちから華麗に奪い、貯め込んで、弱者救済に当ててるよ

戦闘は徒手空拳メイン
カードで補い、銃で撃つ
メイスは非殺傷対象を気絶させたい時に使う

UCは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動するよ
他猟兵に迷惑をかける行為はしない
依頼成功のためでも公序良俗に反する行動はしない

後はお任せ
アレンジ連携歓迎
宜しく頼むよ



「他人の物差しじゃないと自分の価値を測れないなんて随分と哀れだよ」
 ミランダ・モニカ(マザーズロザリオ・f05823)はオブリビオンとなった黒騎士シリウスへと、憐憫の視線を向けながらも徒手空拳の乱打を繰り出していく。そら、次だ。次の苦難を与えようと、ミランダは決して油断をせずに痛打を敵手へと浴びせ続ける。襲来する多種多様な猛威の嵐。手加減なく、躊躇なく、見くびる事無く、徹底的に、完璧に。放たれ続ける怒涛の攻めは、まさに正しさで染め上げた最善手だ。正しいことを、正しいとき、正しい様に行い続けてただの一度も間違えず、何もさせぬまま死ぬまで殺しにかかる。
「自分のやってきたことに胸を張れるのなら、それで十分だとアタシは思うけれどね」
 数多の戦場を渡り歩いてきた傭兵という膨大な経験値はそれほど巨大な、優劣を競う以前の問題にミランダたちを位置づけている。その上、予知に狙われたあげく大勢の猟兵から既に致命傷を刻まれたのだから、もはや趨勢を論ずるにも値しないなかった。戦術的にも戦略的にも、ミランダの影さえ踏めていない。何一つとして活路を見いだせぬまま、黒騎士シリウスは終わりなき正着手で無情に磨り潰されていく。直撃を避けるだけで軋む肉体は、内も外も相当に負傷を重ねている。ダメ押しとばかりにそんなオブリビオンへと、ミランダは万感の想いを籠めながら敵手の顔面をぶん殴った。

成功 🔵​🔵​🔴​

グレナディン・サンライズ(サポート)
『ここはこの年寄りに任せてもらおうかね?』
『こう見えても、まだまだ衰えちゃいないよ』
年齢3桁の婆。
スペースシップワールド出身の元宇宙海賊。
主な武装はフォースセイバーとブラスター。
戦闘スタイルは基本的には前衛遊撃。敵を翻弄するような戦いを好む。
グルメではない酒好き。
年齢なりの経験を積んでいるので、冷静さと余裕をなくすことはない。
口調(あたし、あんた、だね、だよ、~かい?)



「さて、と――勘違いをした若造にお灸をすえるとするかね」
 首無しの騎士へとグレナディン・サンライズ(永遠の挑戦者・f00626)は疾風の閃剣を放つ。オブリビオンは得物の腹で防御したものの、確かな経験を乗せたグレナディンの刃はかつてないほど鋭く、強い。
「サイキックブラストはこんな風にも使えるんだよ」
 赤く不気味に輝く光剣を両手で構え、グレナディンは高圧電流を纏わせる。喝破に呼応し、掲げた刃に集う破壊の雷鳴、戦場を埋め尽くすほど集束された超々高圧電流が轟き渡る。そう、派手ということは分かりやすく強いのだ。どんな馬鹿でも一目で理解させるほど、文句のつけようがない危険性を誇っていることの証左であった。
「ちょっとばかり、分かりやすくいかせて貰うよ」
 躊躇なく振り抜かれた光剣の刃に、迷いはなく。オブリビオンを燃やし尽くさんと鋼のように、矢のように。浄滅せんと、全方位から雪崩れこむ破壊光線の嵐。音を超え、空間を超え、天の裁きが如き電流が迸る。どこに逃げようと仕留められるよう追い込まれていく神業にオブリビオンは戦慄が止まらない。死の詰将棋は完璧で、すべてが冒険者とは違い過ぎる。間断なく撃ちこまれるフォースセイバーを介した絶対飽和斬撃。高圧電流の地獄が顕現する。森羅万象のみならず、逆流しながら理外の領域さえ焼き尽くす大熱量にオブリビオンの逃げ場はどこにもなかった――。

成功 🔵​🔵​🔴​

御形・菘(サポート)
※語尾に「のじゃ」は不使用
はっはっは、妾、推っ参!
敵は決してディスらんよ、バトルを彩るもう一人の主役なのでな!
強さも信念も、その悪っぷりも誉める! だが妾の方が、もっとスゴくて強い!

バトルや行動は常に生中継+後で編集しての動画配信(視聴者が直視しては危ない系は除く!)
いかにカッコ良く魅せるか、見映えの良いアクションが最優先よ
とはいえ自身の不利は全く気にせんが、共にバトる仲間にまで不利を及ぼす行動はNGだぞ?

戦法は基本的に、テンションをアゲてボコる! 左腕とか尾で!
敵の攻撃は回避せず、受けて耐える! その方がカッコ良いからのう!
はーっはっはっは! さあ全力で来るがよい、妾も全力で応えよう!



「はーっはっはっは! 何とも愚かな考えだな、己を認めるのは己のみ」
 御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は対オブリビオン用の殲滅兵器と化した剛腕を振りかぶり、狙いを付けていた黒騎士シリウスへ流星の速度で飛びかかり、空間を抉り取ったかのように瞬く間に間合いを詰める。
「他人からの評価を慮ることはあっても、そのまま鵜呑みにするのは実に愚か」
 大気を抉り、穿ち、爆砕する杭打ちの拳。オブリビオンの大剣を硝子のように弾いた直後、天空城の石畳がまるで豆腐のように弾け飛んだ。恐るべき破壊力を見せつけながら、しかしそれだけに留まらない。追撃はすぐに訪れる。
「――その結果、自分のことを己が愛せないとは何とも滑稽な末路か!」
 望まぬ評価を受け入れてそれらしく演じ、盛大に嗤う。その認識が決して覆らないように。結果、何一つ望んだ轍を残せずにいるのならば、とっととそんな柵を投げ捨てれば良かったのだ。
「まずは己が己を認めない限り、誰も望む評価など与えてくれぬわ!」
 あっさりと、且つ的確に決まった三連撃。追撃の右肩、左肘、鳩尾に吸い込まれた閃拳と烈蹴のコンビネーションは、歴戦ゆえに完璧だった。前方の呪詛の炎を掌底だけで掻き消した後、その場で片足を軸として回転した。側背の死角から斬撃を加えようとした黒騎士シリウスへと、御形は独楽のように拳を振るう。駄目押しの寸勁で一気にオブリビオンの騎士へ罅を刻む御形。銃弾を撃ちこんだ硝子のように、圧倒的な崩壊が決定打として轟いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

エリカ・グランドール(サポート)
 サイボーグのシャーマン×電脳魔術士のエリカ・グランドールです。
 戦闘はあまり得意ではありませんが、周囲の状況を観察して違和感のある箇所を発見したり、敵の弱点を推測して隙を作り出すといった行動で皆さんをサポートしたいです。

※セリフ例
「今、何か光りました。ここに何かあるのでは……」
「あの敵の動きには規則性があるわ。うまく狙う事が出来れば……」

 冷静沈着と言う程ではありませんが、ビックリする事はあまりありません。
 あと、笑いのツボが良くわかっておらず「今の、どこがおもしろかったのでしょうか?」と、真面目に聞き返す事もあるようです。

 ユーベルコードは、エレクトロレギオンを好んで使います。



「エレクトロレギオン、これより展開します」
 エリカ・グランドール(サイボーグのシャーマン・f02103)は小型の戦闘用機械兵器をユーベルコード『エレクトロレギオン』によって、ゆうに500を越える軍隊を召喚していく。もはや、ここまでの数を揃えるとなると――展開される攻防は、戦闘ではなく戦争という有様だった。ぶつかり合う猟兵の機械兵器とオブリビオンは魂を削って繰り出し続ける呪詛の劫火、点ではなく面と面による戦いが敵手をねじ伏せ打ち砕くべく凄まじい余波を生みながら双方の領域を侵略し合っていた。
「――修正、隊列を最適化して組み直します」
 連係を維持しながら動くその光景は一体一体が百戦錬磨の古強者であるようだった。衝突、銃声、爆発。燃え盛る炎に油をぶち撒けたかのように、戦いは俄かに激しさを増す。そこで繰り広げられるのは、やはり戦争と言う方が正しい。重ねて、オブリビオンが禁断の魔術でどれだけ加速しようとも、すぐさまそれに対応して計算式を修正し、小型の戦闘用機械兵器の隊列という一切隙の無い戦術を徹底する様に穴は微塵も存在しない。威力と攻撃範囲だけでなく、手数も圧倒の一言だ。常に回避へと意識を割かなければ、肉片すら残らないままこの世から消滅させられることだろう。その猛攻は一度目にしているから対処可能になるなどという、生易しいものでは断じてない。苛烈な猛威をもってオブリビオンをエリカは追い詰めていく。

成功 🔵​🔵​🔴​

陽殿蘇・燐(サポート)
バーチャルキャラクターの寵姫×国民的スタア?いいえ、これでも(元)ラスボスな悪女NPCよ。
基本は高性能スマホを利用して、配信しつつの行動になるわね。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用するし、多少の怪我は厭わず積極的に行動するの。これでもバーチャルキャラクターだもの。
悪女たるもの、その行為は健全な世界あってこそなのよ。だから他の猟兵に迷惑をかける行為はないわ。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしない。配信垢BANされちゃう。
あとはおまかせ。よきに計らいなさい(思い出した悪女ムーブ)


キマフュ出身なので、トンチキでも適応していきます。



 眼前へと迸る呪詛の焔は『揚羽擬蛾』の羽ばたきで焼き切っていく。刹那、黒色の蝶型武装で囲まれた内部に高出力で叩き込まれる灼熱の雨霰は、絢爛な天空城を無惨な瓦礫塊へと貶めていく。その猛威は、並のオブリビオン相手ならば根こそぎ焼殺していると確信できるほどに凄まじい。加えて今、陽殿蘇・燐(元悪女NPC・f33567)ほど呪詛を殺すものとして相応しい存在は他に居ない。
「穢れと呪詛を燃やし尽くす蝶の炎、貴方が禁忌の呪詛を使うのなら勝ち目はないわよ」
 オブリビオンの騎士が纏う呪詛を喰らい際限なく肥大化する蝶型の焔は、このオブリビオンと相性抜群ということだろう。何よりも禍々しく、そして爛々と妖星の如く輝いていた。雄々しき煌きと共に、さらに跳ね上がる出力の多寡。
「……ラスボスだって生まれ買われたんだから、貴方だって心1つで何かを変えられたのかもしれないのにね」
 見惚れるような戦闘力だけを更に更にと研ぎ澄ませていく。憎悪はない、嘆きもない。強く、強く、ひたすら強く限界を超えて膨れ上がる出力。巻き起こる絶大な破壊の大瀑布、臨界以上の出力を注ぎ込んだ切り札は、予定通りに弾け飛び焔の蝶は大爆発を引き起こした。吹き荒ぶ衝撃で砕け散る真紅の劫火、全方位に及ぶそれは周囲の空間にさえも熱波を浴びせる。ただでさえ圧倒的な出力は以前よりもさらに凄まじさと、制圧力を増してオブリビオンを追い詰めていく。

成功 🔵​🔵​🔴​

ラムダ・ツァオ(サポート)
ラムダよ、よろしく。
相手が強いのなら、削れる機会は逃さず、相手に隙は見せず、
長期戦を覚悟して着実に狙うのがいいわね。
勿論、隙があれば見逃したくないけど。
見切ったり足には自信があるけど、過信せずに落ち着いて戦況を見極めるわ。

行動指針としては以下の3通りが主。
1.囮役としてボスの注意を引き付け、味方の攻撃を当てやすくする。
2.ボスの移動手段→攻撃手段の優先順で奪っていく。
3.仕留められそうな場合は積極的に仕留めに行く。
 (他に仕留めたい人がいればその手助け)

台詞回しや立ち位置などは無理のない範囲でご随意に。
ユーベルコードは状況に応じて使い分けます。
アドリブ・連携歓迎



「俺の……新たな旅路を、邪魔するな……これから奪われた名誉を……取り戻しに行くのだ……」
 吼えながら繰り出された黒騎士シリウスの大剣を、ラムダ・ツァオ(影・f00001)は白鋼を鍛えた脇差によって正面から防御。衝撃で骨が軋み皮膚が裂けるのを感じるものの構わない。反動を一切気にせず、瞬時に吸収して最大まで力を蓄える。さあ、叛逆の時だ。オブリビオンが寄越したこの勝機で、この局面を見事に返して見せよう、と。
「そう、だったら私も一肌脱いであなたの邪魔をさせて貰うわ」
 刹那、解き放たれたユーベルコード『危肌一髪(ダイ・ハード)』。異能の発現と共にラムダは今、まるで無限の泉から水を汲み取り続けるような高揚感に満たされていた。攻撃、回避、防御、あらゆる能力値が臨界を突破し、なお昇り続けるかのような感覚。
「このままこっちの番を続けさせてもらうね」
 当然の話だが、いくら強化されていてもラムダは不死身などではない。オブリビオンの放つ呪詛の焔は一つ一つが致死の礫だ。肉体がいくら活性化していたとしても、うまく防げなければ即死は必至だろう。ゆえに神経を削り、死の礫を双刀で確実に防ぎながら逸らし続ける。駆け抜けるは最短距離、オブリビオンへと真っ直ぐに疾走する。気配だけで回避し、掻い潜り、双刃を振るって斬り払う。紙一重で命を繋ぎながら、ひたすら前へ、前へ、前へ、前へと、踏み込んでオブリビオンを幾度も刻み付けた。

成功 🔵​🔵​🔴​

久遠寺・遥翔(サポート)
UCでフレアライザーや派生形態に変身するか
イグニシオンに【騎乗】して戦う
死角を突いたりといった戦法に躊躇はない
戦いでは取れる手を全力でとる
ただ人質を取ったりなんて義にもとる真似はしないけどな
救助対象がいる場合それ優先で動くぜ

変身・騎乗どちらの場合でも基本的に【空中戦】を仕掛ける
飛行系UCの速度やワイヤーを使った【地形の利用】【ダッシュ】による高速機動戦闘だ
相手の攻撃は【第六感】【視力】を駆使した心眼で【見切り】ながら【残像】でかわし
避けきれない攻撃を【オーラ防御】や【各種耐性】で受け流しながら【カウンター】の
【生命力吸収】する黒焔で対象を【焼却】する【2回攻撃】を叩き込む戦術になる



 相棒のバイク型AFフェンリルをオーバーフレームとする形で再設計した最新鋭機『イグニシオン』と搭乗したは久遠寺・遥翔(焔黒転身フレアライザー/『黒鋼』の騎士・f01190)は、ユーベルコード『天焔解放(オーバーフロウ)』によって、漆黒と黄金の焔を纏うことでその出力を著しく向上させていく。
「オーバーフロウ――フレアライザー・ヘヴンッ!」
 宿した焔を煌々と赫かせ音の壁を突破しながら、骸魂イグニスを内包する黒焔の神剣を振りかぶる。直撃はせずともその衝撃と熱波により、オブリビオンの騎士は剣の冴えはほんの僅かに鈍らざるを得なかった。これだけはオブリビオンとしての怪物性がどうとか、騎士としての技量が何だと語るそれ以前の問題だ。どうしても起爆する高熱の塊は、備えている相性面で黒騎士シリウスの足を引く。同時に目にも留まらぬ速度だろうが人間の姿形をしている以上、太刀筋の推測は十二分にできると久遠寺は理解する。
「強さを求めるために手段を広げるのは分かるが。だが――その使い道は容認出来ないな!」
 刹那――宙に瞬く刃の残光。ユーベルコードの援護を受けながら、飛び散る火花は一秒ごとに数と激しさを増していく。振り下ろし、斬り上げ殴り横薙ぎと遠心力を刃に乗せて三連撃を叩き込んだ。奴はそれにも対応するが、ならばまだだ。止まるかよ。防がれようが構わない。衝撃で潰れるまで無理矢理にも押し込むだけだと、口角を吊り上げて、切っ先を陽炎のごとく揺らめかせながら縦横無尽に攻め立てた。

成功 🔵​🔵​🔴​

向・存(サポート)
もし手助けが必要でしたらお手伝いするのですよぉ~。
ユーベルコードの出し惜しみをするつもりはありませんけどぉ、だからと言って乱発すればいいってものでもないですよねぇ~。
使いどころに迷ったときはぁ、ご同輩に相談すればいいでしょうかぁ~?
けどぉ、非道なことをなされる方には手加減無用、全力で参らせていただきますねぇ~。
あとは最後まで油断大敵、【咄嗟の一撃】も放てるように【逃亡阻止】は意識しておきましょう~。
大丈夫ですよぉ~、手足の二・三本くらいもげてもなんとかなりますのでぇ~。
荒事以外の御用ならめいっぱい楽しんじゃいますよぉ~。
特に読み物なんかは好きですねぇ~。
※アドリブ・連携歓迎



「あらあら、死んでもまだ名誉に固執しているんですねぇ~」
 淡々とオブリビオンの猛威を向・存(葭萌の幽鬼・f34837)は亜音速の剛拳で苦も無く弾く。鉄拳と刃が衝突し、空中に衝撃波を撒き散らしながら激闘の旋律を奏でる様は、さながら二つの積乱雲のせめぎ合いだ。飛び散る火花は電光で、鳴り響く衝突音は雷鳴もかくやとばかりに荒々しかった。百、二百、三百と——交わす攻撃の応酬は一秒ごとに数を倍加させていき、互いに一歩も引く様子がない。有効打を浴びせられないまま、時間だけが過ぎていく。
「なるほど、やっぱり実力は確かなようですねぇ、でしたら……屍身超越ッ!」
 ユーベルコード『屍身超越』を解き放った刹那、封魂符を捨て半オブリビオンモードへと向は変貌していく。そして次瞬、訪れる衝撃の凄まじさ。暴走状態にありながら、技巧がほとんど劣っていない。重ねてやはり速く、そして的確。拳撃の威力と精度が素で規格外だった。拳の余波で地面は繊割れ、震脚によって広範囲が崩れ去る。防御でもなく回避でもなく、前進する速度を緩めぬまま身を屈め大剣の下へと潜り込む。英雄と双璧であった生前のシリウスには通用しない手段だったかもしれない。こちらの動きを読み、即座に大剣の軌道を修正していたに違いない。だが今の黒騎士はオブリビオンの代償か、動きから精密さがほんの僅かに失われていた。付け込むべき弱点はそこにあり、同時にユーベルコードで覚醒を遂げた以上、真正面から最短距離で踵を振り下ろし、オブリビオンの鎧を破壊していく。

成功 🔵​🔵​🔴​

アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPD等クリアしやすい能力を使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使います。
主に銃撃UCやヴァリアブル~をメインに使います。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
相手が巨大な敵またはキャバリアの場合は、こちらもキャバリアに騎乗して戦います。
戦いにも慣れてきて、同じ猟兵には親しみを覚え始めました。
息を合わせて攻撃したり、庇うようなこともします。
特に女性は家族の事もあり、守ろうとする意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。



「英雄と双璧だった騎士か、嫉妬の刃は親友たる英雄を殺したが彼は認められる事なく敵討ちに、おかしな話だな……」
 アス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)は呪われし禁断魔術の力を纏い、もはやかつての英雄の隣に立っていたとは思えぬ風貌に墜ちたオブリビオンへと、サイキックエナジーでできた光の剣を構えて弾丸のように駆け出す。即座に長刀が斬り裂き、大剣を弾きオブリビオンの態勢を崩した。
「魔に惑わされたその心! 破邪の刃で断ってみせる! 退魔念導破邪斬!!」
 刹那、ユーベルコード『退魔念導破邪斬(タイマネンドウハジャザン)』が解き放たれる。念動力を籠めたフォースセイバーによる一撃は黒騎士シリウスの鎧をすり抜け、その内側で禍々しく反響を繰り返す邪心のみを檻のような幾条も閃光を抜き放ち切り裂いていく。
「……お前が殺したその相手が、誰よりもお前を認めていたこと。何故それに気付けなかったのか……」
 剣戟に火花が舞い散る。その一合ごとにユーベルコードの斬撃によって、魂もバラバラに引き裂かれていく喪失感が今の黒騎士シリウスのすべてだった。自身が誰と、何のために戦っているのかも理解できないまま、名誉を、栄光を取り戻すべくオブリビオンはもがき続ける。もはやどうしてそれを求めたのか、そんなことを考えられる余裕さえ、恐らくはオブリビオンの中には微塵もない。だから否応なく、黒騎士シリウスの邪心に刃を振るった。

成功 🔵​🔵​🔴​

青原・理仁(サポート)
人間
年齢 17歳 男
黒い瞳 金髪
口調 男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)

性格面:
やさぐれ、ぶっきらぼう
積極的な人助けはしないが、見捨てきれずに手を貸してしまう

戦闘:
武器は使わず、殴る・蹴る・投げるなど、技能「グラップル」「怪力」を生かしつつ徒手空拳で戦う
構え方は古武術風

雷属性への適性があり、魔力やら気やらを雷撃に変換し、放出したり徒手空拳の際に纏わせたりします



「……アンタの事情は知らないし、関係ない事人を巻き込むのは許せない、だけど」
 青原・理仁(青天の雷霆・f03611)は巻き込まれた人たちの想いを乗せた前蹴りが、オブリビオンの呪詛を纏った大剣を押し返す。槍のように炸裂した衝撃はどこまでも強く、重い。
「暴れ足りないっていうだけなら、俺が相手をしてやるよ」
 だからこそ容赦はしないと、青原はユーベルコードの全力行使に踏み切っていく。単純で重い雷撃を纏った拳の一撃、撃砕雷業拳をオブリビオンの騎士へと奔らせた。
「あるかは分からねぇけど、――とりあえず歯ァ食いしばれよ」
 呪詛の焔を霧のごとく突っ切ることで腹に拳を叩き込んだ。雷撃を宿す衝撃がオブリビオンの身体を木の葉のように吹き飛ばし、強かに壁面へと衝突させる。かは、と肺から搾り出されたかのような微かな悲鳴が確かなダメージを告げる音色だった。まさに電光石火、続く連撃はあまりに素早く、精密に、最適な手順で繰り出され鎧を揺さぶり尽くす。
「まだ、まだだぜ、なぁ――そうだろう!」
 .拳に纏う雷撃で自ら大爆発を引き起こさせた。気合で抉じ開けられた隙は荒唐無稽で、突然で、ならばこそ完璧だった。もはや叩き込まれる必殺を防げるような余裕はオブリビオンの騎士にない。五月雨の如く拳撃を黒騎士シリウスへと叩き込んでいくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

レイン・ファリエル(サポート)
『さぁ、貴方の本気を見せて下さい』
 人間のサイキッカー×ダークヒーローの女の子です。
 普段の口調は「クールで丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、機嫌が悪いと「無口(私、アナタ、ね、よ、なの、かしら?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は落ち着いてクールな感じのミステリアスな少女です。
人と話すのも好きなので、様々なアドリブ会話描写も歓迎です。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「さぁ、貴方の本気を見せて下さいな、英雄に相応しいのならば実力をね」
 レイン・ファリエル(クールビューティー・f17014)のエナジーを増幅する装置。稼働音を最小限に抑え悪夢へ誘うかの様にサイレントナイトメアで黒騎士シリウスへ奔らせる。流麗かつ豪壮な攻撃が波濤となって襲い来る。魔力の奔流がオブリビオンの視界を染め上げ、その輝きで意識が強奪されていくようだった。僅かに、黒騎士の鎧を傷つけただけに過ぎない波濤、そこから内へと、悪夢に誘う魔力が浸透してくる。レインのサイレントナイトメアはオブリビオンにただ掠めただけの残滓であるのに、それは消えない。波濤は死なず、黒騎士シリウスの体内で泡のように弾けるように細胞の一つ一つを悪夢に誘う。
「逃げ場などありませんよ、これで切り裂かれなさい」
 悪夢の中に微睡んだ敵手を襲うのは、衣服に隠れた投擲用の暗器たち。刹那、ユーベルコード『ナイトメア・カッター』によって指向性を帯びた暗器の数々はオブリビオンを的確に追い詰めていく。そして破壊力の高まりと競合するかのように、疾さもまた暗器の一つごとに加速を重ね打ち合う間隔を狭めていく。とうに秒を裂き、瞬を刻み、刹那の域の応酬へと。レインの繰り出した残響はもはや十重二十重に折り重なり、周囲に反響が加速する。速、速、弱、強、遅、速、強———と、機を読ませぬ幻惑さえ織り交ぜて、黒騎士シリウスをレインは敗死の断崖へと追い詰めていく。

成功 🔵​🔵​🔴​

大倉・新月(サポート)
アドリブ・連携歓迎
キャラ解釈幅広くどうぞ!
噛ませ展開も歓迎です

スカルロードの満月(ミヅキ)ちゃんを溺愛しています
新月→満月の一方的なヤンデレですが連携はきちっとこなしていきます
主に脳筋な行動で何とかしますが、知ってそうなことは出し惜しみしないタイプです

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動や性的な絡みはしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「また武器をとる日が来るなんて、ね」
 古びていて途中で折れている、使い込まれた長剣を手に大倉・新月(トータルエクリプス・f35688)は鏡合わせのようにオブリビオンの大剣の軌道へと重ねる。速度等しく、威力等しく。対称を成す二つの刃は、中空で接触した。そして一方が弾き落とされる。互角の剣の衝突が生むは、かくも差異ある二つの結果。所以は力の方向性にあり。大倉の頭部を斬るつもりだったオブリビオンの黒騎士の剣と、最初から敵手の剣を打ち弾く気でいた大倉の剣とでは、力が同じであっても優劣は存在したのだ。切り落としの名で呼ばれる術技。大倉の一刀はオブリビオンの黒騎士が繰り出した刃をそらし、その持ち主の兜を弾き飛ばした。
「満ちゃんに頼らないでも、私、頑張っちゃうから」
 刹那、依然と防御を考慮している様子はない。勝機、先の先。右足で踏み込み、斬り下ろしオブリビオンの体制を崩す。弧を描いてゆっくりと、嫌味なほど隙のない流れで迎撃の一刀が放たれる。それは見る者が見れば、賞賛を惜しまないだろう華麗さ。止まらない、止まらない、早く鋭くもっともっと加速を果たす剣戟舞踏。音と風を断ちながら尚激しく、剣の舞いは続行する。それがあまりに激しいためか、生まれる余波で天空城内部は今や無惨なものとなっていた。柱も床も砕かれ斬られ、荘厳な建造物が次々と瓦礫に解体されいくと同時に、大倉はオブリビオンに確かな負傷を蓄積していった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ジン・マキハラ(サポート)
サイボーグのゴッドハンド×ブレイズキャリバー

胸に永久機関を持つ

口調は「俺、呼び捨て、だ、だな」

標的に事情があるなら同情する事もあるが手加減はしない(できる限り殺さない様にする)ただの悪人とオブリビオンには一切容赦しない

戦闘スタイルは前衛型
一撃重視か広範囲の殲滅に長けている
武器は両手剣クロックヘイズとアサルトライフルのレイジングストームと蒼炎覇気を纏った格闘術

探索時には自身の視覚同調型演算機器による解析やハッキングツールによる情報収集を行う他使える物は全て使う

ユーベルコードは指定した物を使用する

公序良俗に反する行動はせず猟兵達との連携を重視する

アドリブOK
複数リプレイOK



「――墜ちた騎士か、見るに堪えないな」
 刹那、炸裂するお手本じみた両脚蹴り。突撃して来た黒騎士シリウスの大剣をボールのように弾き飛ばし、鋼の軋る音を奏でてジン・マキハラ(ブレイズ・オブ・マキナ・f36251)が降臨した。開幕と共に起きた激突は新たなる死闘の幕開けだ。衝撃が激しく大気を震わせながら、ジンは天空城に鎮座する騎士の排除を開始した。慌てず逸らず呪われし禁断魔術の死線を刹那に見切り、潜り抜けて。合計、ゆうに百を超える黒炎を突破した果てに反撃を叩き込で、オブリビオンの体勢を崩す。
「終焉炎獄式永久機関、全開 罪深き者よ。汝、虚無の果てに堕ちるべし」
 刹那、限界まで収束した永久機関の力を宿した拳がユーベルコード『アクティブヴォイド・ゼロドライブ』となって、オブリビオンへと奔る。その収束したエネルギーは物理現象すら超越し万物を消失させる虚無の奔流と化して、黒騎士シリウスを捉えた。
「はぁっ―――!!!」
 怒号とともに、ジン樟は立て続けに拳を振るった。左右から間髪置かず、縦横に軌道を変えて放つ連続突き。いかに禁断の魔術でオブリビオンが限界を突破し、大剣が音速を超えようと、一挙手一動作を判ずる心の速度までは変わらない。よって戦いに臨んだその時点で致命的なハンディーキャップを負わされているも同然なのだ。ただ脚で床を踏むという動作ひとつを取っても、その瞬発のタイミングと重心の移動だけで根底から違う。腿を、膝を、腰を稼働させると筋と血流のリズム、それらすべてを把握し同調させるだけの集中力によって駆使される肉体は、人体の運動能力についての常識さえも覆えし、オブリビオンを追い詰めていく。

成功 🔵​🔵​🔴​

大空・彼方(サポート)
《アドリブ、連携、苦戦描写、UC詠唱変更、その他何でも歓迎です》
「はじめまして。今回バックアップに回る舞姫です。未熟者ではありますがなんなりとご用命ください。」
UDC組織に所属する新人猟兵。戦闘経験は豊富。
一人称:私
口調:敬語で機械的
性格はクールでマイペース。そしてドがつく程の面倒くさがり。一見、常識人で冷静沈着に見えるが、どこか天然なところがある。獲物は日本刀。
前衛であれば未来視を用いて舞うように敵の攻撃を引き付けながら隙を伺う。
後衛では異界召喚により援護と回復役をこなす。
UCは指定した物をどれでも使用可能。基本的に情報を収集し、慎重に行動。命令や指示には忠実に従い他の猟兵をサポートします。



「その攻撃はもう見たよ」
 刹那、ユーベルコード『未来視・月読(ミライシツクヨミ)』によって大空・彼方(眠れる神の巫女・f33087)はオブリビオンの黒騎士が解き放った力を奪い去る呪詛の黒炎の奔流を予測し、一手早く猟兵はその危険を回避する。並外れた予知能力——ユーベルコードの世界を書き換える瞳の力の一端から導かれた戦闘者の思考回路が、奔流の発生に先駆けて既に自らの行くべき道を大空の中に示していた。
「分かっているのなら当然――避けるんじゃなくて、踏み込むまで!」
 鞘走りを利用した抜刀術の一閃が、狙い澄ましたようにオブリビオンの呪詛を見事に断ち切る。圧倒的なその判断力と決断速度、黒騎士シリウスは当然追いつけない。黒炎は遅く、毛先を掠めるだけに終わった。返礼の一閃。すれ違いざまに二閃。無駄や余分など一切なく、呆れるほど的確にオブリビオンに斬撃を重ねていく。
「アナタって随分と素直なんですね」
 視線から思考が読み取れる。筋肉の軋みが聞こえてくる。呼吸の隙間すらも見通しているのだ。逸らず惑わず、迅速に。剣士の見本じみた流麗さで挟み撃ちの連撃が、黒騎士シリウスを順当に追い詰めていく。断ち、斬り、穿つ。装甲を削り落としていく速度は一切容赦していない。次瞬、無慈悲な未来予知と共に放たれた剣閃は苦も無くオブリビオンの肩口を断ち切った。

成功 🔵​🔵​🔴​

日下・彼方(サポート)
人間のUDCエージェント × 月のエアライダーの女です

戦闘での役割はレガリアスシューズを使っての空中戦、
影の狼を使役して斥候・偵察ができます
武器は通常大型ナイフを使用しますが
強敵には太刀・槍を持ち出す事もあります

普段は(私、君、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)
機嫌が悪いと (私、~様、です、ます、でしょう、ですか?)

性格は受けた仕事はキッチリこなす仕事人のような感じです
仕事から抜けると一転惚けた風になります

ユーベルコードは必要に応じて、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「刮目せよ、日下流格闘術――行くぞ」
 日下・彼方(舞う灰の追跡者・f14654)が直線と曲線を交え、そして虚実を混ぜた立体軌道でオブリビオンを攪乱する。それは戦闘術そのものがユーベルコードとなった異能の頂上。眼光に宿る覇気もまた翳り、濁り、一切無し。滾る決意を秘めながら跳躍した彼女の動きは今ここに神業を見せ付ける。弾丸のようにそのまま宙へ飛翔しながら、四方八方の空間を蹴り推進力へと転換する。繰り出された疾走は超高速の八艘飛び。上下左右へ、天から地へ。弾性に富んだピンボールが如く跳ね回り、縦横無尽に重力を無視することであらゆる向きへと跳び続けていた。移動の軌跡はまるで稲妻だ。ジグザグに折れながら虚空を駆ける少女は今や、強引に黒騎士シリウスの知覚限界を振り切りつつあった。
「見えるか? 出来るものなら、反撃をしてくれても構わないぞ」
 刹那、破滅の嵐が顕現した。斬撃、斬撃、薙払、斬撃、斬撃、斬撃、刺突、防御、薙払、斬撃、刺突、斬、擊、擊、驚異的な刃の颶風が雪崩のように吹き荒ぶ。乱れ舞う剣戟の乱舞を前にオブリビオンは今や語るまでもなく、防戦一方に陥っていた。なんという圧倒的な回転速度の上昇だろうか。跳ね上がった凄まじい攻勢を前に攻撃を仕掛ける余裕を根こそぎ消し飛ばし、常に有利の立場から猛威を押し付け、オブリビオンの黒騎士を圧倒していく。

成功 🔵​🔵​🔴​

斯波・嵩矩(サポート)
『俺の演奏と歌で、きみを支援するよ』
『大丈夫、安心して』

神将の陰陽師×仙人、21歳の男
口調は 【肯】終焉の現(俺、呼び捨て、だね、だよ、だよね、なのかな?)

銀雨時代の大切な想い出を弾き語り、歌い、誰かに覚えていてほしいと願うギタリスト
好きな音楽ジャンルはロック、ヒップホップ、ジャズ、ポップス、ゲーム音楽

戦闘時は演奏や歌唱による他者支援&回復役として戦線維持に努めるよ
状況に応じて習得済み全技能から任意のものを自由に使うね

UCは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動するよ
他猟兵さんに迷惑をかける行為はしない
依頼成功のためでも、公序良俗に反する行動もしない

あとはお任せ
宜しくね



「いくよ、目醒めよ黒竜。――世界を観ろ」
 刹那、斯波・嵩矩(永劫回帰・f36437)はユーベルコード『黒竜招来儀』を解き放つことによって、完全竜神体に変貌する。ついでと言わんばかりに――しかし無拍子で放たれる氷杭の砲撃の奔流がオブリビオンへと迸る。もはや黒騎士シリウスは斯波の一挙手一投足に集中していなくばいつ命を刈り取られるか知れたものじゃないと、余裕を瞬く間に刈り取られる。平時の斯波と完全竜神体との違いは端的に言えば攻撃範囲で、どれだけ間合いを取っていようとも一瞬にして致死の氷雷が殺到する。安全圏などという手緩いものは存在せず、つまりは敵手は間断ない集中状態を強いられる。
「悪いけれど、ここまま一方的に押し切らせてもらうよ」
 オブリビオンにしてみれば、氷弾を弾き続ければ死こそは避けられるものの、肝心要である斯波との距離はいつまで経っても離れたままである。こうして一方的に徒な消耗を敵手にのみ押し付けて有利を常に広げていく。さらには斯波を中心に空間凍結を維持しながら攻撃を仕掛けてくるためあまりにも隙が存在しない。降り注ぐ氷杭、そして着弾点から花咲く氷雷。周囲の氷結速度がさらに加速していく。天空城が凍り、大気が凍る。それは戦場にありながらも美しく、どこか目を惹きつける。まるで地獄へと誘う悪魔の誘惑のように。オブリビオンは追い詰められていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

天日・叶恵(サポート)
私なりの、お狐さまの矜持としてささやかなお願いがあればついでで積極的に叶えたいです
例えば、探しものを見つけたり、忘れ物をこっそり届けたり、道をこっそり綺麗にしたり、といったものです
それ以外では、オブリビオン退治に必要であればできるだけ違法ではない範囲でお手伝いしたいと思いまーす

戦闘については、昔は銀誓館学園で能力者として戦っていたので心得はありますー
補助や妨害といった動きが得意ですねぇ
あとは、白燐蟲へ力を与えて体当たりしてもらったり…術扇で妖力を込めたマヒ効果の衝撃波を出したり、でしょうか?

他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行為はしません。



「英雄霊よ、力をお貸しください――リベレイション!」
 天日・叶恵(小さな神社のお狐様・f35376)は名も無き英雄霊の力を借りた真の力に覚醒して尾が九本の妖狐へと変貌し、戦闘能力を著しく向上させていく。ユーベルコード『リベレイション―妖狐覚醒―』によって実現可能になった、轟音と共に空を焦がす爆炎の薔薇。当たれば火達磨を通り越し、骨肉を炭化させる威力を持つ。それは呆れることに連射可能という狐焔だった。さらに副次効果として、燃焼を起こしながら四方八方へ飛び散る火花が空間を大きく埋める。オブリビオンが回避する場所を限定化しながら、縦横無尽に駆ける黒騎士シリウスを許さない。
「これが本気のフォックスファイアですっ!」
 さらにと――前後左右、四方から迫り来る熱波の波濤に逃げ場はなく、全力を注ぎこんだ最大火力はどれか一つであろうとも並大抵のオブリビオンであれば消し炭に変えるだろうという凄まじさだ。
「――狐火以外にも、出来る事はあるんですよ!」
 まるで御伽話の魔法陣みたいに増殖していく出力の渦、暴力的な自然現象を生み出す森羅の卵に他ならない。包み込む殻が弾けた瞬間、中で成育された火炎が、疾風が、水流が、雷光が、天日の敵を滅ぼさんと吹き荒ぶのを今か今かと待ちわびている。次瞬、解き放たれる疾風怒濤、爆ぜた森羅の卵はオブリビオンが受けることなど許されない崩壊の嵐を巻き起こし、圧倒的な猛威の奔流が黒騎士シリウスを嬲り尽くす。

成功 🔵​🔵​🔴​

轟木・黒夢(サポート)
『私の出番?それじゃ全力で行くわよ。』
 強化人間のヴィジランテ×バトルゲーマー、19歳の女です。
 普段の口調は「素っ気ない(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、偉い人には「それなりに丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格はクールで、あまり感情の起伏は無いです。
戦闘では、格闘技メインで戦い、籠手状の武器を使う事が多いです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「墜ちた英雄ね……どうやら私の出番みたい」
「そうだ、力だ……力がなければ何もできない……何も……何も!」
 黒騎士シリウスの力を奪い去る呪詛の黒炎が、轟木・黒夢(モノクローム・f18038)へと迸る。それは触れるだけで侵食し、対峙する上で受けるという判断を赦さない厄介な異能の焔だ。僅かでも触れた瞬間、まるで全ての敵を滅ぼすまで、怨嗟は不滅だと言うように。明らかにただの炎の出力などではない。この呪詛はそれ自体が生き続け、黒騎士から離れても敵の体内で呪詛の行軍を継続するのだ。
「あっぶなっ! この黒桜の餌食となるが良いわ」
 しかし――、轟木は武装の幾何かを代償に触れたものを腐食させる黒い桜の花びらを作りだしていく。ユーベルコード『朽ち果ての黒桜』は轟木によって指向性を得ると、オブリビオンの繰り出した呪詛の黒炎を相殺し活路を切り開いた。
「待たせたわね、それじゃ今回も全力で行くわよ」
 漆黒の弾丸となり、一瞬にして眼前に迫る轟木、そこにはフェイントも駆け引きも一切ない。ただ最短距離を、敵の喉笛めがけて駆け抜ける。音を追い抜く蹴撃が飛ぶ。衒いの無い直線的なその軌跡、脚と鎧が激突し衝撃波が空気を震わせる。さらに踏み込むと同時に右拳が突き出される。轟木の腕が、脚が絶えず暴力の颶風を撒き散らし、オブリビオンを追い詰めていく。

成功 🔵​🔵​🔴​

城田・紗希(サポート)
基本的には考えるより行動するタイプ。
でもウィザードミサイルや斬撃の軌跡ぐらいは考える。…脳筋じゃナイデスヨ?
暗器は隠しすぎたので、UC発動時にどこから何が出てくるか、術者も把握していない。
逆恨みで怒ってる?…気のせいデスヨ。UCの逆恨みじゃアルマイシ。

戦闘は、範囲系ユーベルコードなら集中砲火、単体攻撃なら可能な限りの連続使用。
必要に応じて、カウンターでタイミングをずらしたり、鎧破壊で次の人を有利にしておく。

……防御?なんかこう、勘で!(第六感)
耐性……は、なんか色々!(覚えてない)



「出てこい、私の必殺武器!」
 黒騎士シリウスへと有効な武装を城田・紗希(人間の探索者・f01927)はユーベルコード『必殺武器の召喚(ブキコニアッタハズ)』によって召喚。城田の手にしたのは剣であり鞭という変わった武装だった。同時に、オブリビオンの黒騎士もまた手にした大剣を猟兵へと圧倒的な膂力任せに叩きつけるように振り下ろした。
「これは蛇腹剣? ――なるほど、こう使えばよさそうですね」
 斬撃を受け捌く瞬間にだけ、絶妙の機で蛇腹の連接を解除し衝撃を分散させる。同時に形態を変え、予測不可能な軌道を描く斬撃が烈風と共にオブリビオンの身体の各部を焔斬りに捌いていく。爆竹の束が弾けるかの如き轟音が室内に轟き渡る。鞭頭が大気を裂く衝撃波だ。その速度はもはや音速を凌いで余りある。前後左右から軌道を変えて襲いかかる鞭の猛攻は、オブリビオンが大剣で受けて凌ぐごとに火花を咲かす。
「なんだか楽しくなってきました! それじゃあ、まだまだいきますよ」
 変幻自在に挙動を変える蛇腹剣の動きは、もはや尋常の鞭術でも剣術のそれではない。まるでそれ自身が攻撃本能を備えた大蛇のように、踊り狂うユーベルコードによって召喚された武装は砕けた周囲の柱や瓦礫を弾き飛ばす。そのことごとくが黒騎士シリウスを狙っているのだ。城田の蛇腹剣はその間合いに存在する物体すべてを凶器と化してオブリビオンに致命を重ねていく。

成功 🔵​🔵​🔴​

マホルニア・ストブルフ(サポート)
◇口調:男性的
一人称:私
三人称:お前、呼び捨て
【だ、だな、だろう、なのか?】~よ、構わん、等
協力者には丁寧に接する。

◇行動方針:問題の解決
一般人がいれば保護が優先。
多少の負傷は気にせず行動。

◇戦闘・技能
知覚端子を張り巡らせ、情報収集しながらサポートしようか。
電子媒体はハッキング、戦闘はグラップル、切断、射撃系がメインだな。使える技能は使っていこう。

武器はレヴィアスクかアサルトライフル。移動や捕縛、足場に転用でグレイプニルを使うこともあるな。
UCはハッキング・UDC由来の呪詛を組み合わせて実現させる。詠唱は長いからな、有っても無くても構わない。後はよろしく頼む。



 ――CODE:EMISSION//LDF_B_MODULE COORDINATE SHIFT.

 戦場に突如として、デバイスの機械音声が響き渡り、反射外殻を持つ浮遊型無線光学モジュールが展開される。それはマホルニア・ストブルフ(欠けた年代記・f29723)のユーベルコードの詠唱であり、光り輝く者(ヒミングレーヴァ)の解放を意味する。
「始動、展開――対象は総てあのオブリビオンだ」
 怒涛の勢いで襲来する純粋な出力の多重衝撃連奏。総数千二百二十の壊撃軍が司令官の指示に従い、完全な殺人工程でオブリビオンを滅びの渦へと飲みこむ。異常な程の数であると同時に一発一発の威力がより強大であり、正面からぶつかれば純粋なる力の奔流にオブリビオンの呪詛の焔は苦も無く圧し切られる。いわば銃弾と砲弾が空中で衝突するようなものだ。銃弾は砕け、しかも砲弾の勢いはわずかも衰えることはない。強大なるものは矮小なるものを歯牙にも掛けず磨り潰してしまう。ただ攻撃するだけで防御すら兼ねているというのだから、あまりに有利なのは明白だった。
「正直言ってお前は随分と凌いでいると思う、並のオブリビオンであればとっくに消し炭すら残っていない」
 しかし、マホルニアの光線は今も尚、黒騎士シリウスの黒火の完全な上位互換として君臨していた。悠然と攻撃を加え続ける猟兵と、絶えず疾走し回避し続けるオブリビオン。彼我の実力差を歴然と示す光景はこの瞬間も覆ることはなかった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ニコリネ・ユーリカ(サポート)
あらあら、盛り上がってるわねぇ
お忙しい所、お邪魔しまーす!
新しい販路を求めてやってきた花屋です
宜しくお願いしまーす(ぺこりんこ)

~なの、~なのねぇ、~かしら? そっかぁ
時々語尾がユルくなる柔かい口調
商魂たくましく、がめつい

参考科白
んンッ、あなたって手強いのねぇ
えっあっヤダヤダ圧し潰……ギャー!
私も気合入れて働くわよー!
悪い子にはお仕置きしないとねぇ
さぁお尻出しなさい! 思いっきり叩いてあげる!

乗り物を召喚して切り抜けるサポート派
技能は「運転、操縦、運搬」を駆使します

広域では営業車『Floral Fallal』に乗り込みドリフト系UCを使用
狭域では魔法攻撃や『シャッター棒』をブンブンして戦います



「ここならFloral Fallalも十分に運転できそうね、ちょっと狭いけれどそこは運転技術でカバー出来る範囲だわ」
 ニコリネ・ユーリカ(花屋・f02123)は5MT4WDの香りを運ぶ花車へと搭乗し、アクセル全開で天空城へエンジン音を響かせていく。通常の戦闘には十分すぎるほどの大きさの天空城ではあるが、流石に営業車を乗り回すには手狭とは言えない。しかし――。
「豪快かつ繊細なバランスの絶技。どうぞ見惚れて。あなたの時間を止めて」
 アクセル全開の営業車が縦横無尽に駆けまわるだけではなく、的確にオブリビオンへと激しい衝突音を響かせて吹き飛ばす。技術をそのままユーベルコードに至った猛威、近づく障害を全方位無差別に薙ぎ払う営業車の旋風。その征くところ、大海が割れるが如くオブリビオンの放った呪詛の炎はたちどころに潰走する。
「さぁ受け止めて頂戴! 派手に行くわよ!」
 ニコリスの営業車が巨大なのは何も小型化の技術が不足しているせいでも、見栄や見栄えを重視した営利的な理由ばかりでもない。理にそぐわないと侮るなかれ、この手の活躍は実際の優劣以上に戦意高揚を高めてくれる。頼れる味方の見惚れる姿は強烈な戦術的優位性を生む重要な演出だ、重ねてそう――大きいことや強いことは単純に格好いいのだ。この手の浪漫を理解する人たちが多いだけではなく、なによりもニコリスの圧倒的な運転技術で普段は興味を持たない人間にさえ一定の心理効果を生み出すのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

花厳・椿(サポート)
白い蝶という魂を蝶に変え、自分の一部として取り込み力をつけてきた妖怪

・口調
一人称:椿
二人称:あなた、~さん
なの、よ、なのね、なのよね?

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「椿には分からない、そんなに誰かから褒めて欲しいの?」
 誰かからの喝采を浴びるために外法で身を染めて、戦い続けた騎士へと花厳・椿(夢見鳥・f29557)は疑念と困惑を綯い交ぜにした感情を吐露しながらも剪定鋏をオブリビオンの黒騎士へと奔らせ炸裂する火花の嵐、乱れ飛ぶ刃の絶風。
「椿には分からない、どうしてそんなに褒めて欲しかったの?」
 オブリビオンとなった後も天空城より舞い降りて、どうだ凄いだろう? と、無辜の人たちから血の雨を祝杯の潤滑油が如く浴びながら、更なる戦果を渇望して羅刹の黒騎士は止まらぬ暴走列車となった彼は一体何を望んでいたのか、椿にはどうにもオブリビオンの目的が分からなかった。
「とまれよ。あそべ。あそべよ、とまれ」
 それでも”それが間違っている”ということは理解が出来る、ならばこそと解き放ったユーベルコード『蝶よ花よ』。刹那、剪定鋏が煌いて最高速から放つ剣戟。中空にて火花が散り、強大な衝撃によってオブリビオンが横へと大きく傾いた。力、のみならず技を駆使した斬撃で晒した隙へと斬り上げ、翻る淡く光る白い蝶々を隠れ蓑に放たれた連撃。挙動の出先を崩し続ける。黒騎士シリウスが動く先に刃を添える事で、身体を真っ直ぐに立つことを赦さずに重ねて幾度も追い込んで――ここまでくればオブリビオンは訳が分からない。もはや成す術など欠片もなく、気づけば武器が手から離れた敵手へと刻まれた刃の軌跡は荒々しくも流麗だった。

成功 🔵​🔵​🔴​

仇死原・アンナ(サポート)
鉄塊剣『錆色の乙女』,妖刀『アサエモン・サーベル』、戦闘用処刑道具『赤錆びた拷問器具』、『鎖の鞭』等装備してる物を使います

UCは指定した物をどれでも使用

普段の口調は(私、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、なの?)
戦闘中は(ワタシ、お前、呼び捨て、言い捨て)

処刑人として敵と戦います
同行者がいれば協力
メインは鉄塊剣で攻撃
鉄塊剣の使用が不向きな相手・場所では刀剣をメインにして相手をします。
拷問具や鞭を使い敵の行動を阻害、鉄塊剣や刀剣で敵を攻撃します。影朧にはできる限り説得しますが説得不能と判断すれば容赦なく屠ります
キャバリアを操縦したり生身でも戦います



「全く愚かなオブリビオンだな、そんな力があったならば多くの人から認められたであろうに」
 鉄塊の如き巨大剣を圧倒的な膂力任せに仇死原・アンナ(地獄の炎の花嫁御 或いは 処刑人の娘・f09978)は黒騎士のオブリビオンへと幾度も振り下ろす。天空城には鋼の刃と風圧による死神の鎌が吹き乱れ、床に、壁に、天井に数多の斬撃痕を残していく。もしもこの戦場に常人が立っていたら、既に細切れにされた肉片と化して床に転がっていたことだろう。
「――ああ、“お前の力は脅威だ”と多くから思われたかったのか?」
 もしそうであるなら救えないし、笑えない。諧謔にしても余りに滑稽だろう。それでも……善の行動は必ずしも評価されるとは限らない、幾ら丁寧に積み上げようとも容易くに瑕疵を見出そうとする数多の言の葉で崩れ去る。しかしどうだ、悪行は実に強固で堅牢な実績で積みあがる。それどころか、外聞が隙間なく立派なものへと塗り固めてくれるのだ。
「もしも、お前を理解してくれる誰かがいれば別の結果だったかもしれないな。或いは……」
 その声をお前が聞く努力をすればこうはならなかったはずだ、と錆色の乙女が呪詛の黒炎を斬り裂いていく———苦も無く、苛烈に、圧倒的に。まるで霞か何かのように力を奪い去る呪詛の黒炎を煌めく刃が貫いた。誰であろうと容赦なく葬って来た呪われし禁断魔術の力が、ついに絶対的な裁きの剣で一刀両断され、繰り返される斬撃が遍く暴威となってオブリビオンを死の淵へと追い込んでいく。

成功 🔵​🔵​🔴​

メイリン・コスモロード(サポート)
『一緒に頑張りましょうね。』
人間の竜騎士×黒騎士の女の子です。
普段の口調は「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、時々「対人恐怖症(ワタシ、アナタ、デス、マス、デショウ、デスカ?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
人と話すのに慣れていなくて
「えっと……」とか「あの……」とか多様します。
戦闘ではドラゴンランスを使う事が多い。

その他、キャラの台詞はアドリブ等も歓迎です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「黒騎士シリウスは……彼の活躍は禁断の力を得ても英雄の影に隠れ世間から注目される事がなかった、ですか……」
 天空城の財宝を見つけるべく参加している冒険者たちから、黒騎士シリウスの逸話を聞いてメイリン・コスモロード(飛竜の鉾・f13235)は僅かに心に影を落とす。幼い頃からドラゴンと心を通わす事が出来て、ドラゴンの言葉が判る様になったゆえに、比類なき才覚を見出されて多くの友人に、生涯の相棒とも巡り合えた。
「もし……それらの総てが無くて、力を得る術が認められない手段だったとして……」
 夜空の星の名を持つ、光の属性を宿し闇の力をかき消すとされるドラゴンランスが、同じ名を冠する黒騎士シリウスが繰り出した力を奪い去る呪詛の黒炎を切り裂く。それがたまたま大切な名と重なったために琴線を揺らされただけだったかもしれない。しかし、たったそれだけでも見過ごせない。
「いいえ! それでも、真っ直ぐに前を向いて歩けるからこそ。今の私がここにいるんです」
 やっぱり今の黒騎士シリウスの生き様は間違いだ。ならばその間違いを猟兵らしく正すのみと、解き放たれる疾風怒濤。速さを一段階引き上げた流麗な槍の乱舞が、受けることなど許されない崩壊の嵐を巻き起こした。纏った光輝で鳴動する槍の穂先。瀑布の如く膨大な光輝は、憐れな黒騎士が反撃に出る切っ掛けすらも許さずに、終わりに向かって幾度も駆け出す。目の前で“シリウス”が苦しんでいるのをメイリンは見過ごすことが出来ないのだから。

成功 🔵​🔵​🔴​

シフォン・メルヴェイユ
アドリブや他猟兵との連携歓迎

■心情
黒騎士シリウス、復讐の力だけだと、誰も救う事も出来ないし
英雄にだってなる事も出来ないよ。

■行動
冒険者たちと連携をしつつシリウスと戦うね。
「皆さん、無茶はしないで下さいね!」
冒険者たちを【かばう】様に動きながら戦うね。

私は時と空間の先導(UC)を使用して戦うね。
『時詠みのトライデント』で敵を【串刺し】にしながら攻撃するよ。

敵の呪われし禁断魔術の力には、
こちらも【呪詛耐性】で耐える様にしながら
黒炎も【火炎耐性】で防御しておくね。

「さぁて、どんなお宝が眠っているのか楽しみだなぁ」



 オブリビオンとなった黒騎士シリウスへと、シフォン・メルヴェイユ(夢見る少女・f19704)は復讐の力では誰も救う事が出来ないし、認められるだなんて幸運は滅多なことでは訪れない。
「そんな力の使い方じゃ、英雄は出来ないよ!」
「全く同意見だね、猟兵さん。独りよがりの災害に運よく助けられることがあっても、称える事なんてしない」
「ええ。台風や地震で利益を享受したとしても、素直に何一つ喜ぶ事は出来ないわ」
 すっかりと冒険者たちと心を通わせたシフォンは巧みな連携をもって、次第に黒騎士シリウスを死の淵へと追い込み、微かに残った敵手の余力を徹底的に搾り取っていく。
「士気が高いのは有り難いですけれど……皆さん、無茶はしないで下さいね!」
 しかし、冒険者たちに頼り切りは出来ないかばう様に動きながら、常に戦場の全容を視界の隅に映しながら、オブリビオンが反撃の機に逸早く察知できるように立ち回りを続けていく。

「力だ……もっと俺に力を……!」
「来た! みんな、後は私に任せて!」
 オブリビオンの呪われし禁断魔術の力と同時に、シフォンもまたユーベルコード『時と空間の先導』の力を解き放ち、まるで天使の様な豪華絢爛な姿へと変貌、更には時詠みのトライデントを煌かせていく。
「――俺は……“アイツ”に恥じない、立派な英雄に……!」
 ついに吐露した黒騎士の根源、その咆哮とほとんど同じ瞬間で。まさにその一瞬後、視界を炎が埋め尽くした。轟き渡る爆音と衝撃、熱波、火炎の華。怨嗟と嫉妬と慟哭がブレンドされた破壊の焔が、前面から押し寄せてシフォンの身体を焼き焦がす。あまねく猛威が唸りを上げ、辺り一帯を世紀末が如く災厄の坩堝へ変える。あまりにも荒々しく広範囲に生じる破壊すらも、だからどうしたと圧倒的な耐性を持って食いしばる。

「そんな復讐の力じゃ誰も救えない。あなた自身も救えない」
 自分を大切に出来ない人が誰かの痛みを慮る事が出来るだろうか、否。響き渡る下卑た喝采の笑い声と愚劣で勝手な賊心賛歌で間違えた形で器を満たして、力だけをただただ膨張させて間違え続けた黒騎士シリウスをへと。
「――英雄になりたいんだったらまず真っ先に、自分を助けてあげないといけなかったんだよ!」
 刹那、天を貫くトライデント。時と空間の先導の解放が射線上にある一切を閃光の彼方に消し飛ばす。杭打ち機じみた零距離射撃の必殺でオブリビオン身体が内部から呪詛が圧倒的な光輝で消滅し、硝子のように砕け散った――。

「お疲れ様でした、猟兵さん。あの黒騎士が溜め込んだ財宝が見つかりました」
「ほんと!? どんなお宝が眠っているのか楽しみだなぁ」
「よければ猟兵さんが一番に拝んでくれ、冒険者一同もそれが一番ふさわしいと思っているはずだ」
 そういいながらシフォンを豪奢な宝箱の前へと連れて行き、その中身を今か今かと待ちわびる。
「ん、そういう事なら遠慮なく。――わぁっ!!」
 そこに有ったのは眩い金銀そして宝石、思わず盲いる程に煌びやかな財宝たち。かつて黒騎士によって与えられた瀑布の如き輝きそのものだろう。確かな名誉がそこにあった、しかし――それらは手垢の1つも無かった。興味がないとしまい込まれた財宝が絢爛豪華な光を煌々と輝き続けて、今度は猟兵たちと冒険者たちに掌から零れるほどの名誉を与えていくのだった。

 しかし――黒騎士シリウスが望んだ財宝はどのような物だったのだろうか……?

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年04月04日


挿絵イラスト