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「銀河帝国攻略戦⑰~狂気と本能の狭間道」

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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「『アゴニーフェイス』、攻略戦を開始する。」
 木製の上にちょこんと立っているナイツが集まった猟兵たちに言う。
「知ってる者もいるかも知れないが、『アゴニーフェイス』ってのは、捕らえたサイキッカーの脳を『弾薬』として使い潰す精神破壊兵器だ。一般人が喰らえば即廃人、使い物にならなくなるっていう戦術兵器だな。」
 ざわめく猟兵達。自分たちがそれを受けたらどうなるんだ、という疑問の声があがる。
「俺が予知出来た分だと、猟兵も喰らえば被害が出る。とは言え廃人になるほどじゃなく、一時的に理性を失う程度だな。姿形が変わるヤツもいるだろう。大きく姿が変わるとその分狂化、まあ強くなるみたいだな。理性もその分吹っ飛んでるだろうが。」
 いわば真の姿を強制的に開放させてしまう兵器である。戦闘が継続できるだけマシではある。
「わざわざ他の解放軍を使って勝てない消耗戦を仕掛けるのは愚策。ここは俺ら猟兵が奇襲をかけ、先に叩く、という作戦だ。当然相手は『アゴニーフェイス』を起動してくるだろう。ここで喰らうのはしょうがない、避けられるほど狭い範囲ではないんでな。喰らってでも『アゴニーフェイス』を護っている敵を殲滅し、更に『アゴニーフェイスを』破壊する。これが今回の目的だ。……ま、先に『アゴニーフェイス』を殴り壊してもいいけどな。敵さんは『アゴニーフェイス』を起動さえすれば勝てると思い込んでる。そこの油断をついて殲滅するのがいいだろうな。理性を失っている状態で出来るなら、だけど。」
 ナイツは苦笑いする。真の姿を開放して暴走気味に機械を殴る可能性も十分にある。自分ならそうする。
「『アゴニーフェイス』を壊せば理性も取り戻して真の姿を収める事もできる。というか多分勝手に収まる。理性があれば周りの雑魚も効率よく殴れるだろうな。どっちを先にやるかはお前らに任せよう。俺が出来るのは道案内と帰り道の用意だけだ。」
 この先は狂気の地。本能をむき出しにする獣道。

 ――さ、征こうか。


竜夢
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 以上テンプレ、どうも竜夢です。今回は真の姿にスポットが当たるシナリオです。
 内容のまとめと注意事項です。
 ①目的:『アゴニーフェイス』の破壊、ならびに護衛『バトルドロイド』の討伐(順不同)
 ②精神攻撃:奇襲後、確定で『アゴニーフェイス』の弾を喰らいます(回避不可)。食らった場合は強制的に『真の姿』になります。『アゴニーフェイス』を破壊した場合、数分以内に解除されます。
 ③真の姿:通常の姿から大きく外れていればいるほど、より強力な戦闘力を発揮する事ができます(『アゴニーフェイス』の副作用)。

 プレイングに真の姿がどのようなものか、100字程度記載してください。(真の姿イラスト有る方は省略可です)。記載が無い、またはあまりに不明瞭の場合は不採用となる可能性があります。
 基本イラストが無い方の場合は、普段とどの辺りが違うかも書いていただけると助かります。
 それでは、皆様の暴れる姿、お待ちしております。
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第1章 集団戦 『バトルドロイド』

POW   :    バトルスイッチオン
【超戦闘モード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    精密射撃
【狙撃用プログラム】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【熱線銃(ブラスター)】で攻撃する。
WIZ   :    シュートダウン
対象のユーベルコードに対し【正確にタイミングを合わせた射撃】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

コンラッド・アレグリアス
◆真の姿
元の姿の特徴はそのままに、160cm程の背丈の猫獣人の姿になる
本を浮かせてページの嵐を纏い、手にした水の細剣を操る。

……理性が犠牲、ですか、結構。
では、順番だけ決めましょう、バトルドロイドが先、アゴニーフェイスは後。
……最初から全力で殺していいと仰るんだ、その仕掛けは存分に利用させてもらいますよ。
ケットシーの幻影を前へ送り出し、自身はページの刃と水弾を飛ばして敵を殲滅。
できれば敵味方の区別くらいは付けたいですが、それが無理そうなら勢いのままに突っ込んじゃいますかね。
ケットシーの幻影を自分を庇わせてシュートダウン対策。
僕を撃って来ようとした敵へは、望み通りに全力魔法でトドメとします。


出水宮・カガリ
アドリブ絡みOK
真の姿:
石柱の腕と金の屋根、鉄門扉を抱く城門
門のゴーレムか妖怪のような外見
自身は精密さ・俊敏さに欠ける

理性の無い…巻き込んだらすまない、とは伝えておこう
カガリは元より城門
壁の外のもの全てを敵として遮断、駆逐する
【錬成カミヤドリ】で【鉄門扉の盾】を複製、盾を先行させ敵の銃撃を防ぎながら押し戻し、吹き飛ばしていこう
カガリ自身は後方から行くな
掻い潜ってきた敵がいれば、石柱の腕で薙ぎ払い踏み潰す

もし、滅びに急ぐようなものが、壁の内(ひとに近い外見のもの)にいれば
盾で動きを封じて閉じ込めてでも、守ろうとするだろう
それが城門の本能だ

真の姿が解除されれば盾を収めて、アゴニーフェイスを目指す


日月・獏ノ進
真の姿
身長が180cm位に伸びる。普段出さない尻尾と翼も出て、
二の腕と太腿に鱗が生えた精悍な部分的に竜な青年姿に。(一応本来の姿)
急に身長が伸びたのでシャツのボタンが全部飛んで上半身半裸に。

行動
あー、懐かしい姿に戻ったか。
長い時間居れないのは悔しいけど暴れますかね!

一気に飛び込むと【日月専用突撃銃】と【魁隠】をそれぞれ手に持ち
敵陣に突っ込む。翼による【空中戦】と武器よる【二回攻撃】、【鳳来羽織】の【見切り】で出来るだけ敵をシバく。
念のために【魁隠】の刃に書いた「敵の数が減ったら守ってる機械を壊せ」を見てアゴニーフェイスを【剣刃一閃】で切り倒そうとする。
正気に返ったら「戻るのかぁ…」とボヤく。


久留米・圓太郎
■真の姿
羽根を生やした猫化
背中に羽根生やした猫(三毛猫)そのものとなって、身長は1/4程度に縮みます。
(ケットシーの中でも、より猫に近い外見を持つ方々に似た姿、となります。口はきけるけど。服はその場に放置。)

■戦闘
これじゃ、杖や箒が使えない!(猫の手用に出来てないので)
仕方がない、これならどうだ!
>ウィザード・ミサイル発動

理性がぶっ飛んでなければ、だが、護衛→アゴニーフェイスの順で倒すぜ。
(見境なしにぶっ放すけど、仲間大丈夫かなぁ…)

真の姿解除となったら、急ぎ服の所に戻る。
(せめてパンツだけでも履かさせてくれ~。)

※仲間との連携は歓迎します。


トリテレイア・ゼロナイン
(システムが浸食されエラーを吐く。偽装甲冑装甲が強制パージ、装甲下に封印されていた銃器付きサブアームが展開、黒いフレーム剥き出しの騎士とはとても呼べぬ戦闘マシンめいた真の姿に)

……不愉快です。

軽くなった身体を活かし攻撃を「見切り」ながら接近
剣と盾で「なぎ払い」つつ、銃器による「スナイパー」「二回攻撃」で追撃
近くにいれば「怪力」で地面に叩きつけ、頭を「踏みつけ」脚部パイルを作動、貫通粉砕による「鎧砕き」

バトルスイッチに対しては剣と盾を上に投げ捨て囮にし、格納銃器による「だまし討ち」も使用

(戦闘がひと段落して)
この戦いぶりで騎士とは滑稽ですね…。ただの戦闘マシンです
(苛立ち紛れに壁を殴る)


紅葉・智華
※アドリブ、連携歓迎

……え、ちょ……ま、私が、消え――

――母体ノ危険ヲ察知、危険ヲ排除スル

※真の姿
両腕片脚両眼が機械化されているが、残された脚も機械のようになり、黒く変色。
両眼は真紅に強く輝き、【UC:虚構の神脳】が身体の主導権を握る。

常に未来演算(第六感4,見切り4)による最高効率の動きを機械的に行う。
【UC:カバリングアームズ,[DDNC](AA)】等による【援護射撃4】をしつつ、右手の04MV、左手のSirius[K's](鎧無視攻撃10,鎧砕き4)で【UC:支配者の弾丸,連鎖する支配者の弾丸】の手数(2回攻撃6)で攻める。

※状況終了後、元通りになり
「……な、なんなの……これ……?」



●本質は狂気かくたるや
 グリモア猟兵によるワープで無事に潜入できた猟兵の一団。周りを見渡すも、敵の姿は無し。『アゴニーフェイス』を探しに行こうか、と誰かが言った、その時。
 ――ビィーッ!、ビィーッ!、ビィーッ!
 警告音、警告灯。視界が赤で染まる。扉が一斉に開き、『バトルドロイド』が取り囲むように現れた。
「さて、話によればアレを喰らうと理性が吹っ飛ぶとか。」
 鎧に包まれ、単なる銃撃程度なら防ぎきれそうなトリテレイア・ゼロナイン。だがあれはそんなチンケな玩具ではない。銃を構えこちらを囲むバトルドロイドには余裕すら感じられる。
「――巻き込んだらすまない、とは伝えておこう。」
 目をつむり、諦めたように、一方で覚悟を決めた出水宮・カガリ。隙間だらけの盾では銃撃をすべて防ぐのも困難なのだろう。
「では先に宣言しておきます。バトルドロイドが先、アゴニーフェイスは後。」
 淡々と述べる小さな猫獣人のコンラッド・アレグリアス。理性が何処まで残るのやら、とあくまで他人事のように。
「……あれ、真の姿って……俺まずくね?ちょっと待ってほしいかなーって。」
 焦る久留米・圓太郎。何かキョロキョロ探しているが動くことも出来ない。
「あー、俺は多分アレだな、うん。服が犠牲になるな。」
 日月・獏ノ進があっちゃー、と言った感じに頭を抱えている。
「とりあえず、やるしか無いよね。」
 紅葉・智華が銃を構える。その仕草を見た瞬間、敵が動き出す。
「抵抗は死罪。ファイア。」
 放たれる銃弾。それは精神を刻む魔弾。四方八方から撃たれるソレは完全に防ぐことも避けきることも出来ずに。

 ――そして始まる、殺戮の時間。

●機鬼累々
 真っ先に狙われたのは智華、銃を構えたのだから当然である。魔弾が放たれ、吹っ飛ぶ彼女。
「ッ!……え、ちょ……ま、私が、消え――」
 普通であれば精神を壊し、立ち上がることすら出来ぬその魔弾。しかし、壊れつつある心の中でストッパーが起動する。
「――母体ノ危険ヲ察知、危険ヲ排除スル」
 カチン、と音を立てる。四肢の内3本は既に鋼鉄に包まれていた彼女だが、最後の足も硬く硬質化し、全ての四肢が黒く染まり、瞳は朱に染まり輝く。
「排除、排除、ハイジョ――」
 跳ね起きた彼女はそのまま不安定な体勢で銃を放つ。人間ではありえない体勢、そして反応。的確にヘッドショットを決めていく。そして倒れゆく兵士を更に別の銃撃が襲う。
「楽しいな!楽しいよなぁ!!!」
 竜の鱗を持つ精悍な男性が銃を片手に乱射しまくっている。片手で持つようなものではないその銃、その反動を物ともせずに発砲を続ける。
「貴様、あの場には居なかったはずだ!?」
 バトルドロイドの一体が慌てたように銃を構えるも男のアサルトライフルにぶち抜かれる。
「居たよね?もっと小さい角つきの男。僕だよ、僕。」
 獏ノ進、元々は160cmもなかったが今や180を超え、着ていたシャツも既に破れて布切れになっていた。翼をバサリ、と広げバトルドロイドに飛びかかり、小刀『魁隠』でコアを思いっきり貫く。
「さあ、次の獲物はどいつです?」
 狩れると思った獲物が牙を剥いていた。

●堅門鉄壁
「カガリはもとより城門。壁の外のもの全ては敵。」
 金の髪は屋根に、白磁の肌は石のように硬く。手にした盾は石の腕に抱えられ。彼は無機質なものへと変貌する。彼の本質は城門。護ると同時に、攻めるものを排除する存在。門のゴーレム、それがカガリの真の姿。鈍重ながら鉄壁、銃弾も物ともせずにズシン、ズシンと迫る。
 その門の内側で苦しんでいたトリテレイア。
「システム、エラー、エラー、エラー……封印再起動、制御失敗、発現――ア、ガ」
 その身の偽装甲冑装甲が強制パージ、装甲下に封印されていた銃器付きサブアームが展開。その姿はもはや騎士とは呼べぬ、黒いフレーム剥き出しの戦闘マシン。カガリの鉄壁と多くの城門によって守られ、敵が攻めあぐねていた。
「身が軽い、なのに不愉快です……出陣する、門を開けよ。」
 その言葉に城門であるカガリは無言で開門する。門は兵を送り出す存在でも有る。彼はそれを否定できなかった。出陣したトリテレイアは剣と盾でバトルドロイドを薙ぎ払い、倒れた兵士を銃で追撃、トドメをきっちりと刺していく。その戦闘も騎士めいた決意あるものというより、無表情に命を刈り取る殺戮機械。
「破壊確認、次。」
 バトルスイッチで突撃してきたバトルドロイドに剣を投げつけ、そのまま不意打ち、素手で顔面を地面に叩きつけ、収納アームの銃撃、脚部パイルで粉砕する。慈悲も容赦もない一撃。
 城門が退路すら阻み、その中で殺戮マシーンが踊っていた。

●衣冠忌獣
 40cm弱のコンラッドは160cmの猫獣人に、一方、圓太郎は逆に40cmまで縮み大きさが逆転していた。コンラッドは服にも魔法的対策をとっていたので破れたりすることもなかったが、圓太郎は自身の服の中に埋もれていた。羽がパタパタと助けを求めている。
「にゃ!服も着れないし武器も持てない!」
「……あぁイライラする。隣も煩いし、ワチャワチャしてるのがあの兄っぽいですし……さっさとアレらを、全力で潰してしまいましょう。」
 表情を険しくしているコンラッドは、手元の本を浮かせてページの嵐を纏い、手にした水の細剣を操る。全力で魔力を練り、幻影のケットシーを大量に生み出し、一瞬で軍団を作り出す。妨害の銃撃も飛んでくるがケットシーが隊列を組んでそれを阻む。
「なんか理不尽!?もう素手でやってやる!」
 ケットシーに紛れて圓太郎がマジックミサイルをばらまく。コンラッドの飛ばす水弾が頭を掠める。怒ってるの?狂ってるの?と視線を飛ばすも彼はニッコリと微笑むだけ。怖い。もう笑いがこみ上げてきそうだ。
「ふふ、ふふふ、もうやけくそだ!」
 数百の弾丸が飛び交い、敵を制圧していく。狂った獣たちは容赦なく蹂躙していく。

●断末魔
 潰し、崩し、壊し、ガラクタの山を積み上げて猟兵たちは『アゴニーフェイス』の下へとたどり着く。戦場で高ぶる空気、鳴り響く警報音、精神攻撃によって捩じ切れそうな心。誰が言うまでもなく、一斉攻撃をしかける。
 壊れる音。上がる土煙。断末魔と共に上がる歓喜の声。あれは誰の声だろうか。猟兵ではなく、もしかすると囚われた彼らの――。
「……けほっ、――あ、もとに戻ってますね?」
「えぇ……あの姿でもうちょっと暴れたかったなぁ。」
「私は懲り懲りですよ。あれでは騎士と名乗れません、ただの戦闘マシンです。」
「……というか、私何してたの?え、なんなの……これ……?」
「服、服ぅ!」
「皆さん無事……ですね?」
 周りを確認する。姿を確認するもの、不満げなもの、困惑するもの、後悔するもの。各々の顔は様々な色をしているがひとまずの作戦は終わったのだ。

「サイキッカーの方も無事に『開放』されましたし、私達も戻りましょう。」
 城門のヤドリガミは視えたのだろうか。彼らの魂が輪廻の渦に戻っていったところを。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月15日


挿絵イラスト