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クロムキャバリアのとあるバレンタイン

#クロムキャバリア #お祭り2022 #バレンタイン #プレ受付開始2/16の8:30~ #🔵>👑到達予定⇒02/23(水)07:00 #フェアフュールング

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#クロムキャバリア
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#お祭り2022
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#バレンタイン
#プレ受付開始2/16の8:30~
#🔵>👑到達予定⇒02/23(水)07:00
#フェアフュールング


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●グリモア猟兵からのお誘い
「今から稼ぎに行くのですが、一緒に行きますか?」
 バレンタインにふわふわと浮かれ気味な雰囲気のグリモアベース。その中で行き交う猟兵たちに告げたステラ・タタリクス(紫苑・f33899)の言葉である。
「クロムキャバリアの娯楽都市国家に行くところでして」
 そう言ってステラがグリモアから空間に投影したのは、クロムキャバリアのありとあらゆる『遊び』『娯楽』が詰め込まれているという都市にして国家であった。
「『フェアフュールング』という名です。観光業で成り立っている国家ですね」
 なので、バレンタインのような人気のあるイベントにはとても敏感なのだ。というか、国を挙げて全力でイベントをする。
「私もとても幸運なことに、店を出す許可を奪……得ることが出来まして」
 不穏な言葉が聞こえたけど気にしないで欲しい。ステラはチョコの出店をやるようで。移動販売用に改造したトラックで乗り付けて、種類の多さで勝負するらしい。
「まぁ私のことはさておきまして。娯楽都市国家というだけあって、面白いものがあります」
 グリモアからの投影がぎゅーんとクローズアップされていく。そこに映っていたのは……闘技場だ。
「バレンタインキャバリアファイト。参加はキャバリア乗り同士のカップル限定というスペシャルタッグマッチです」
 クロムキャバリアのバレンタインでは恒例行事らしい。
「カップルと言っても恋人である必要はないようですね」
 友人でも幼馴染でも友達以上恋人未満でも同性でも異性でもご主人とペットでも可。
 ただ、キャバリアとパイロットのセットが2組必要なのでご注意いただきたい。
「ちなみにソロ参加で通常の闘技場もありまして」
 こちらは普段通りの闘技場……と見せかけて、キャバリアにさえ乗っていれば、戦い以外を行ってもいい。キャバリアサイズのチョコをプレゼントとか。痴話げんかをキャバリアでするとか。まぁお祭り騒ぎですね。
「それ以外にも開放されている施設がたくさんあります」
 例えば。
 普段は外から観賞しかできない薔薇園が中に入れるようになっていて、その場で手折ってプレゼント出来たり。
 オープンスペースキッチンが作られていて、出来立てのお菓子や料理を振舞うこともできる。一緒にお菓子作りをしたりといったことも可能だ。
 それから普段から人気のある手芸体験は、今日は施設を飛び出して公園で体験会。主催が押さえている公園のいたるところでお守り作りが行われているという光景もあったりなかったり。
「他にも探せば、『これぞバレンタイン』といった施設やイベントが行われているようです」
 まぁ、なんというか。
 バレンタインらしい、甘いというかふわふわというか温かいというか、そういう雰囲気が望まれている感じです?

 戦乱の続くクロムキャバリアでも、今日ばかりは武器を置くことが通例となっている。

「ですから、皆様も心置きなく楽しめるかと」
 まぁ周囲では恋人たちがお互いの愛を確かめ合っているわけだが。乗るも反るも皆の自由です。
「それでは準備の出来た方から。現地にお送りしますね」
 そう言ってステラは猟兵たちをフェアフュールングへと送り出すのであった。

●説明・キャバリアファイト
 バレンタインキャバリアファイトはタッグ×タッグの戦いになりますのでご注意ください。タイミングが合えば参加者同士をぶつけますが、合わなければ現地のバカップルが相手になります。一般的な量産型キャバリアに乗ってきます。
 通常の闘技場参加の場合、2パターンがあります。
 ソロ参加はひとりで参加、出てきた相手キャバリアと戦闘という流れ。名もなきエース級が出てきたりするかも?
 ペア参加はペアでバトルをします。痴話げんかや『一回戦ってみたかったんだよね』ってやつはこちらでどうぞ。ペア参加の場合、ダイスで勝敗を決めます。


るちる
 まいどです。いつもありがとうございます、るちるです。
 クリスマスは乗り遅れたのでバレンタインがんばりましたー!

●全体
 1章構成のバレンタインシナリオです。
 バレンタインを楽しみましょう!! 以上!
 オブリビオンマシンも出てこず、闘技場に行かなければキャバリア戦闘もありません。クロキャ特有の緊張感からすれば、束の間の休息かもしれませんが、存分に楽しんでください。
 リプレイの雰囲気はプレイングの雰囲気に準拠。シリアス、コメディ、ラブコメ、ギャグなどなど、どんなプレも歓迎です!

●1章
 日常『クロムキャバリアのバレンタイン』
 POW/SPD/WIZの選択肢は参考程度に。どれでも好きな行動ができますし、選択肢にないことを行ってもオッケーです。ただ、プレで指定する行動はひとつかふたつに絞っていただけると助かります。
 お祭り騒ぎなので普段やったら怒られることも多めに見てもらえます(ルール破りとか)
 ただし、街を破壊する行為と人を騙す行為は厳重に処罰されますので気を付けて。

 フェアフュールングの目玉はキャバリアファイトになります。
 ペア参加以外は相手の分からない戦いになるので、出方に合わせるというよりは序盤・中盤・終盤くらいにわけてどう動くか、を記載するといいかもしれません。
 キャバリアをジョブやアイテムで持っていないキャラでも、キャバリアを借りて乗ることができます。借りることができるキャバリアは一般的な量産型キャバリア。RS-AアームキャノンとRX-Aアームブレイド、RS-Sミサイルポッドは標準装備。カスタマイズ可能です。
 またユーベルコードはキャバリアの武器から放つこともできます。

 その他、バレンタインっぽいイベントは完備です。告白に最適な場所も探せばあると思いますし、まったり過ごすための泉がある公園とか、もふもふ広場とかもあります。


 プレの受付開始はこちらの都合で2/16の8:31~とさせてください。
 冒頭説明or補足説明は無しの予定。オープニングに書いてないことは妄想と想像で補足してもらってオッケーです。
 プレ受付開始や状況なども含めて、タグでお知らせします。あまり1日に参加が集中しないと嬉しいなー。

 それでは皆さんの参加をお待ちしていまーす!
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第1章 日常 『クロムキャバリアのバレンタイン』

POW   :    闘技場や訓練場を訪れる

SPD   :    料理を作り、大切な人と食事を共にする

WIZ   :    愛を伝える手紙を綴る

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●街は甘い香りに包まれて
 娯楽都市国家『フェアフュールング』のバレンタインはお祭り騒ぎだ。
 娯楽のために国を挙げてイベントを行うというのも確かに背景にあるのだが、何よりも外から訪れる客の数が劇的に増える。
 お目当ては『バレンタインキャバリアファイト』。この時期にしか行われないという、カップル限定のタッグマッチ。
 カップルタッグは、仲のいいところを、息の合ったコンビネーションを、二人だから出せる強さを、バトルを通じてアピールしていくのだ。それを楽しみにしている人たちはたくさんいる。
 まずは賭けで金が動く。胴元は国なので不正とは無いようだ。
 もちろん、賭けなど関係なく、ファイトを見に来ている人たちもいるし、参加するためにキャバリアを持ち込んでいる人もたくさんいる。
 商魂たくましい地元の店は『これ幸い』と、そういう人たちを目当てに商売を行う。食べ物をはじめとして、お土産やら記念やら。
 そしてバレンタインに合わせて、これまた外からわざわざフェアフュールングに来て店を出しているチョコの販売店がある。有名どころから高級店まで。出店の形だが、それを目当てに訪れる旅行客もいるくらいに。

 こうして恋人たちのイベントの雰囲気を醸成しているフェアフュールングだが、賑わいだけでなく、デートスポットもたくさんある。
 まずカジノ。まぁ熱中しすぎると相方が冷めるかもしれないけれど、楽しむ分には問題ないだろう。
 そして喧騒から外れた街の一角にある噴水広場。街の中心から離れているのでのんびりするのに最適だ。
 街のど真ん中にある闘技場。噴水広場から闘技場を挟んで真反対にあるのが国民広場。ここは日常から人の往来が多いし、広い。走れるくらいの広さがある国民広場には、青空教室をしている人たちがちらほら。手芸品や手作りアクセなどのフリマもここにある。
 少し戻って闘技場のすぐ近くにあるのがオープンドーム。物理的にオープンなのではなく、誰もが自由に使えるという意味でオープン。ドーム状という構造を活かして、この場はビュッフェスタイルの食べ歩き会場になっている。キッチンスペースも用意されているので、料理を振舞うことも可能。
 でもまぁやっぱりメインはキャバリアファイトかもしれない。

 そんなわけでにぎわいを見せているフェアフュールングは、ここからが本番である。
桐嶋・水之江
恋人?いないわよ
昔は何人かいたんだけれどね
みんなある日突然蒸発しちゃったわ
身体が耐えられなかったのよ
という訳で今回ばかりはタッグマッチとは縁が無いわね

オープンスペースのキッチンねぇ…
良いシノギを閃いたわ

寄ってらっしゃい見てらっしゃい
桐嶋技研の美味しい唐揚げよ
バレンタインなのに唐揚げ?細かい事はいいのよ

使ってるお肉はシルバーレイン産の新鮮なモ…まあ何の肉かなんてどうでもいいわよね
これに私特製の化学調味料をサーッ(致死量)
ひと口食べるだけで頭がハッピーになって何度でもリピートしたくなる味に仕上げるわ
これがホントのハッピーバレンタインよ

やれやれ、私ってば料理の才覚もあるなんて…自分が恐ろしいわ…




 バレンタインというイベントのためか、チョコの香りが漂う娯楽都市国家『フェアフュールング』。そのチョコの香りに誘われたというわけではないのだろうけども、街中は人が溢れかえるほど賑わっている。その中にはもちろん、カップルと言われるようなペアがたーくさんいるわけだが。

「恋人? いないわよ」
 滑らかな紫色のポニテを靡かせつつ、桐嶋・水之江(機巧の魔女・f15226)こと桐嶋博士はアクセを売りつけようと話しかけてきた店員を一蹴する。
「昔は何人かいたんだけれどね。みんなある日突然蒸発しちゃったわ」
 どこか物悲しい雰囲気を漂わせつつ、桐嶋博士は踵を返す。アスファルトを踏みしめるヒールがコッ、コッ、と音を立てて。
「身体が耐えられなかったのよ」
 去り際にぽそっと呟く桐嶋博士。
 ん? 待ってお待ちなさい? それってもしかして人体じっけ……アッハイ禁則事項デスネ(死を感じた模様)
「という訳で今回ばかりはタッグマッチとは縁が無いわね」
 大層賑わいを見せる闘技場を横目に通り過ぎる桐嶋博士。
 出場できたらあの手この手で荒稼ぎしたのに、とか思ってるわけではないですよね? ね?

 そんな感じで闘技場を後にしまして。
 桐嶋博士が辿り着いたのはこちら。
「オープンスペースのキッチンねぇ……」
 まぁ、天井がオープンというよりは出入り自由で、かつ道に面していて、みたいな。ちなみに間隣の建物にはカフェスペースがあるので、そこで手作り料理が楽しめる。
 そこそこ人の出入りもあって、賑わっているようだ。
 ……と、その時。
「良いシノギを閃いたわ」
 きゅぴーん、と何かを閃いた桐嶋博士が楽しそうにキッチンへ入っていく。
 博士が楽しそうな時って大抵ひどい(?)展開になるんだよなー、とツッコミできる人がそろそろ欲しいんですが……あ、いらっしゃいませんかそうですか。

「寄ってらっしゃい見てらっしゃい」
 桐嶋博士のどこまで通る美しい声が響く。なんて張りのある声なのか。
「桐嶋技研の美味しい唐揚げよ」
 『バレンタインなのに唐揚げ?』とか細かいことは気にしてはいけない。
 大切なのは目の前の『桐嶋技研の美味しい唐揚げ』が本当に美味しそうな匂いを漂わせていて。
「……うっっっまっ!!」(買った人の声)
 真実、美味しいということである。
 こういうイベントの時、最大のPR媒体は口コミと実演です。そんなわけで先述の人に釣られて、人が集まってくる、集まってくる。
 この大量の人を研究者である桐嶋博士が捌けるのか……?

「やれやれ、私ってば料理の才覚もあるなんて……自分が恐ろしいわ……」

 捌いていた。っていうか、ユーベルコード持ってた。え? ナンデ??
 そんなわけで【クッキングBBA】で大量生産されていく唐揚げたち。
「使ってるお肉はシルバーレイン産の新鮮なモ……まあ何の肉かなんてどうでもいいわよね」
 待って待ちなさい。なんか『もきゅ』って声が聞こえたような聞こえなかったような! しかし真実は闇の中。きっともきゅ肉ではないはずだ、はずだ……(祈りの声)

 さておき。

 食用加工されているのは事実だし、人体には影響が無さそうだ……肉は。
「これに私特製の化学調味料をサーッ」
 『サーッ』とか言ってるけど、往復する前にひと缶使い切ってますからね??
「ひと口食べるだけで頭がハッピーになって何度でもリピートしたくなる味に仕上げるわ」
 調理のポイントは『調味料を致死量』とのことです。
 ええい、ツッコミが追い付かない! 誰か、誰かツッコミいませんかー!! 博士に改造されても気にしないって方ー!! 地の文を助けてー!!

 ともあれ、そんな裏事情はお客さんには関係ない。一応、死んではいないし、倒れるような人もいないので、周りからすれば『ああ、とっても美味いんだな』って感じにしか見えない。ということで買いに来る人が後に続く。量に関してはユーベルコードで少量から大量生産。こいつぁ、デンジャラスですよ!
 しかもよく見たら、『状態異常・負傷・呪詛を治療する』って効果に書いてあるじゃん。ハッピーな気分とリピートの中毒性しか残らないじゃん、なにそれこわい。

「これがホントのハッピーバレンタインよ」
 シノギが成功して、大層満足げな桐嶋博士でした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シル・ウィンディア
友達のユーフィさん(f14574)と一緒に参加っ!

バレンタインのチョコを溶かすくらい、熱いバトルを繰り広げるよっ!
それじゃ、ユーフィさん、行こうか♪

・序盤
遠距離からビームランチャーの高出力モードとツインキャノンで攻撃!
狙うは腕部や武装だね。
相手の攻撃手段を無力化しつつ、ユーフィさんの接近する隙を作るよ

・中盤
推力移動で平面をジグザグ高機動移動
ビームランチャーを連射モードにしてから
ビームバルカンもばら撒いて、敵を動かしていくよ
まだまだ空中戦は我慢…


・終盤
空中戦解禁っ!空中機動からのバルカン・ランチャーを連射しつつ
ワイヤーアンカーで敵を拘束して、手元に引き寄せてから
風刃剣で一刀両断っ!
UCも使うよ


ユーフィ・バウム
戦友のシル(f03964)さんと一緒に

お祭りの日にこそ、大暴れですね
それではブライト・ナイトと共に
張り切らせていただきましょうか!

・序盤
遠距離戦をシルさんにお願いして
積極的に近接戦を挑んでいきます
ナックルのビーム発生装置から出る闘気を
【衝撃波】としてお見舞いです

・中盤
引き続き、近接戦ですっ
トレースシステムを生かした
【功夫】【鎧砕き】の格闘戦
距離を取る相手にはブライト・ナイトビームで追撃
足を止めさせますよ

・終盤
翠騎翼で宙を舞いつつ、高スピードで攪乱攻撃
背後を取り、【グラップル】で捕まえた相手をシルさんに
撃ち抜いてもらうなど意表を突く攻めも使いつつ
相手の隙に高速で突っ込む《翠光の翼》で決めますよ!




 娯楽都市国家『フェアフュールング』のバレンタインイベント。
 その目玉である『バレンタインキャバリアファイト』は大歓声に包まれていた。即興ではない、タッグを組んでからの参加。普段とは全く違うバトルが繰り広げられるのだ。
 ましてや、カップルや戦場における相棒となら。その期待値はあがろうというもの。

 そんな、観客が見守る中の闘技場、バトルフィールドに立つキャバリアが4機。
 キャバリアファイト用にカラーリングを明るい黒に塗り直したナイトゴースト&オブシディアンMk4に相対するのは、銀青のサイキックキャバリアと輝白のスーパーロボット。

 精霊機『アルジェント・リーゼ』と輝闘機『ブライト・ナイト』である。

「お祭りの日にこそ、大暴れですね」
 ブライト・ナイトのコックピットからユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)が意気揚々と告げれば。
「バレンタインのチョコを溶かすくらい、熱いバトルを繰り広げるよっ!」
 とシル・ウィンディア(青き閃光の精霊術士・f03964)もアルジェント・リーゼのコックピットで楽しそうに笑う。
 二人を表すならば、『戦友』という表現が最適なのだろう。しかもキャバリア戦闘における。ならば先のシルの言葉も頷けるというものだ。

 闘技場という環境にも気負うことなく、アルジェント・リーゼとブライト・ナイトが戦闘態勢を整える。
「それじゃ、ユーフィさん、行こうか♪」
「ええ。ブライト・ナイトと共に張り切らせていただきましょうか!」
 開始の合図とともに、二人は言葉を交わして。
 シルとユーフィは指し示したように、各々の動きを展開する。


 真っ先に動いたのはアルジェント・リーゼ。クイックブーストで素早く、後方斜め上に移動。慣性の法則を無視した急制動と同時に武装を構える!
「いくよっ」
 言葉とトリガーを引く手とどちらが速いか。
 アルジェント・リーゼの手にあるBSビームランチャー『ブラースク改』と背中から展開されたBS-Sツインキャノン『テンペスタ』からナイトゴーストとオブシディアンMk4に向けてビームが放たれる。
(狙うは腕部や武装だね)
 戦友のユーフィは接近戦を得意としている。彼女が遠近の攻防に対応したナイトゴーストとオブシディアンMk4とやり合うには、懐に踏み込む隙が必要だ。
 そのために距離を取った位置から、狙撃態勢および高出力ビームで敵機を狙い撃つアルジェント・リーゼ。
「そんな遠くから当たるかっ!!」
 ナイトゴーストのパイロットが吠える。時間差で迫ってくるアルジェント・リーゼのビーム攻撃の軌道を読んで回避しつつ、手にしたキャバリアライフルからパラライズバレットをばらまいて応戦。
「さっきの言葉をそのままお返しするよー」
 その弾幕をアルジェント・リーゼは最小限の機動で回避して着地。そこへ。
「ならコイツでどうだっ!」
 高機動のアルジェント・リーゼを封じるには狙撃では効率が悪い。ならば面制圧を、とオブシディアンMk4の肩のミサイルポッドからマイクロミサイルが一斉にばら撒かれる。フィールドのほぼ全域を覆うほどのミサイル。これを『回避』するのは厳しい。
 その時。
「てぇぇぇいっ!!」
 ブライト・ナイトのコックピットでユーフィが吠える。ブライト・ナイトは搭乗者の動きをトレースする操縦システム。広いコックピットの中でユーフィが拳を振るえばその通りにブライト・ナイトの機体が動く。
 振り抜かれた拳から放たれる衝撃波。
 ブライト・ナイトの武装、両手二対のナックル『BX-Aブリッツ・ファウスト』はビーム発生装置を備えている。ユーフィの放つ闘気に応じて反応したビーム発生装置が衝撃波の威力をブーストしつつ、戦場の中を飛翔する。
 会場中に響く爆発音。ブライト・ナイトの放った衝撃波がその軌道上にあるマイクロミサイルを誘爆させていく音だ。フィールド全体を包み込む爆風と土煙。
「ちっ!」
「索敵、怠る……うおっ?!」
 ナイトゴーストとオブシディアンMk4が背中合わせに態勢を整え……切る前に。
 アルジェント・リーゼから放たれたであろうビームランチャーが連射モードで制圧射撃。ナイトゴーストとオブシディアンMk4に態勢を整えさせない。そして爆風を突っ切る風が一陣……ブライト・ナイト。
(さすがシルさん)
 戦いが始まる前に『積極的に近接戦を挑んでいきます』とは伝えてあった。ユーフィの意志を叶えるように立ち回るシルとはまさに阿吽の呼吸。ユーフィもまたその機を逃さず、一気に距離を詰める。
「下がれ!」
 相方のナイトゴーストに声をかけると同時に、オブシディアンMk4がホークナパームを放つ。
 着弾点は至近距離、自身とブライト・ナイトの間。狙いをつけるというよりは、もう一度周辺一帯を巻き込んでの、強引な牽制。
 燃え上がる炎の上昇気流に爆風と土煙が飲み込まれて消えていく。その炎はオブシディアンMk4の特殊武装で一気に消化できる。燃え広がる前に炎が掻き消え、アルジェント・リーゼとブライト・ナイトの姿をあぶり出される。
「そこだ!」
 後方のナイトゴーストから放たれるパラライズバレット。狙いはもちろんブライト・ナイト。
「くぅっ……!」
 単発ながらアレを受け止めるわけにはいかない。速度を落とさず、しかし回避行動。体の構造としては少し無理をしたせいか、ユーフィの口から声が漏れるが、紙一重でバレットを回避。態勢を整える……前に、強引に前へ踏み込むユーフィ&ブライト・ナイト。
「ユーフィさん!」
 姿が顕わになった以上、遠距離に徹する必要もない。シルがユーフィの支援に入ろうと背面スラスターから推進剤を噴射する……が。
「お前の相手は俺だっつーの!」
 今度はアルジェント・リーゼのみを狙って、オブシディアンMk4からのマイクロミサイルポッドとピアシングショットによる面攻撃かつ時間差攻撃。
「もうっ……!」
 降り注ぐミサイルをブラースク改で叩き落しつつ、連射されるピアシングショットはスラスターによる推力移動――平面をジグザグに移動する高機動で回避しながら距離を詰めるシル&アルジェント・リーゼ。
(まだまだ空中戦は我慢……)
 奥の手は……最後まで取っておくものだ。


「舐められてますかもしかして!」
 ナイトゴーストとオブシディアンMk4の2機に迫るユーフィ&ブライト・ナイト。既に射程距離と言える。しかし、その距離にあってもオブシディアンMk4はシルのアルジェント・リーゼを見据えて攻撃を集中。
 それを舐めていないと言って誰が信じるというのか。
 その様子にユーフィが吠えるが。
「そんなことないさ」
 それを否定するように、ユーフィ&ブライト・ナイトの前に、ナイトゴーストが立ち塞がる。相方がアルジェント・リーゼ引き付けたことでわずかな余裕が出来たのだろう。ナイトゴーストも近接戦仕様――電磁装甲モードに変身しつつ、手持ち式パイルバンカーを構えている。
 ここにきて得意距離による各個撃破に作戦を切り替えてきた……!
「……!!」
 その様子にブライト・ナイトが拳を握る。速度は緩めない。一気に踏み込んで――超至近戦!

 ブライト・ナイトのブリッツ・ファウストとナイトゴーストのパイルバンカーが激突する!!

 真正面から打ち合った一撃に弾かれる両者。しかし、その後の反応速度はブライト・ナイトに軍配が上がる。操縦桿やパネルで制御するよりも、操縦者の動きをトレースする方が早い。ましてやユーフィは功夫を積んでいる!
「隙ありっ!」
 ユーフィの鍛えあげられた体幹を基軸に放たれる功夫が、そのままブライト・ナイトの攻撃となる。装甲すら砕くブリッツ・ファウストをナイトゴーストに叩き込んでいくブライト・ナイト。
「くっ、おぉぉっ?!」
 防御してもその上から吹っ飛ばされるナイトゴースト。機体が浮いたそこへ。
「ブライト・ナイトビィィィィムッ!!」
 ユーフィがさらに追撃を放つ。ユーフィの溢れるオーラを収束して放つビームがナイトゴーストを捉える。
「ぐぁぁぁっ!?」
 ナイトゴーストの表面の電磁装甲がビームに反応して小さな爆発を繰り返す。
「おいっ!? 大丈夫かっ?!」
 シル&アルジェント・リーゼを引き付けることに精一杯だったオブシディアンMk4のパイロットが、背後の爆発に思わず意識をそちらに向ける。
「よそ見厳禁っ」
 その隙を逃すシルではない。シルの意志に反応したアルジェント・リーゼがクイックブースト、ブラースク改とテンペスタで弾幕を展開。それを攻撃と壁にしつつ、シル&アルジェント・リーゼが突進する。
「ちぃっ!」
 攻撃する側から攻撃される側へ。慌ててオブシディアンMk4が回避行動を取れば、ナイトゴーストとの距離を引き離されて。連携をするには少し厳しい陣形へと追い込まれていく。
「舐めるなっ」
「これも追加っ」
 強引に距離を詰めてこようとするオブシディアンMk4に対して、シルはアルジェント・リーゼの頭部ビームバルカン『エリソン・バール』で迎撃。さらなる弾幕を叩き込んで、オブシディアンMk4の進撃を制止する。

 ――完全に陣形が崩れて、ナイトゴーストとオブシディアンMk4が各個の状態で動きを止める。

「「今っ!」」
 シルとユーフィの声が揃う。
 と同時に機体出力を全開にシフト、アルジェント・リーゼとブライト・ナイトが飛翔する!!


「空中戦解禁っ!」
 待ってました、とシルが嬉々として声を上げて、その声に応じるかのようにアルジェント・リーゼが空へと舞い上がる。その軌道の中でもエリソン・バールとブラースク改を連射して弾幕を形成、ナイトゴーストとオブシディアンMk4両機の動きを完全に縫い止める。

 その弾幕の中を、ブライト・ナイトも飛翔する。その背中には『翠騎翼-Feather-』――ユーフィのオーラで輝く翼。翼から漏れるオーラの燐光がアルジェント・リーゼのビームの弾幕を弾くようにして防ぎ。ゆえにブライト・ナイトは高スピードかつ複雑な軌道で敵機をかく乱しながら接近する。
「くっ……!」
 捉えきれないアルジェント・リーゼとブライト・ナイトの動きにナイトゴーストとオブシディアンMk4の2機が追い詰められていき。
「ぐぁぁぁっ!?」
 ブライト・ナイトに気を取られたオブシディアンMk4にアルジェント・リーゼのビームが直撃する。その瞬間、オブシディアンMk4の背後に回り込むブライト・ナイト。
「シルさんっ!」
 背後から腕力と握力でオブシディアンMk4を捕らえたユーフィ&ブライト・ナイトがそのまま機体を上へ放り投げる。
「任せて!」
 飛んできたオブシディアンMk4に照準をロックするアルジェント・リーゼ。最初の一射は素早く、小さく一撃。その一撃は獲物を定めるマーキング。
「リーゼ、全開で行くよっ!!」
 シルの声に応じたアルジェント・リーゼが機体を空中で固定、全射撃武装を展開する。直後、放たれる一斉射撃は空中にあるオブシディアンMk4のみに向けられて。【蒼の閃光】が空を駆け抜ける。
「うわぁぁぁぁぁっ!!」
 一度ではない。次々と放たれるコンビネーションアタックから放たれるビームに貫かれ弾かれ、空を舞うオブシディアンMk4。そのまま闘技場の外まで弾き飛ばされそうなオブシディアンMk4を……アルジェント・リーゼは逃さない。小型シールドに内蔵されているワイヤーアンカー『フィル・ド・フェール』を放ち、オブシディアンMk4を拘束。そのままワイヤーを巻いて手元まで引き寄せる!
「たぁぁぁぁぁっ!!」
 気合一閃。アルジェント・リーゼが構えたRX風刃剣『ゼフィール』――魔力を通して相手を切る実剣が上段から風のごとく振り下ろされて……オブシディアンMk4を一刀両断するのであった。

 シルが空中でオブシディアンMk4を相手取っている中で。
「くっ、うぅぅぅ!!」
 ナイトゴーストはブライト・ナイトの突撃を受けていた。オブシディアンMk4を空に放り投げられ、意識を思わず逸らしてしまった瞬間。ユーフィは次の行動に移っていたのだ。
「行きますよブライト・ナイト!」
 発動する【翠光の翼】。オーラで輝く光の翼での突撃を敢行するユーフィ&ブライト・ナイト。その突撃をせめてもの抵抗と電磁装甲モードで受け止めるナイトゴーストだが、出力は断然ブライト・ナイトの方が上。押し返すこともできず、受け止めた状態で後退させられるナイトゴースト。だが地面を滑っていた足がついに大地から離れる。
 後方に転ぶようにして体勢を崩すナイトゴーストの真横を一度、ブライト・ナイトが駆け抜ける。
「これが私達の、必殺の一撃ですッ!」
 反転。速度をあげて再びナイトゴーストに突撃するブライト・ナイト。ユーフィの気合に反応して、より強い燐光を放つ【翠光の翼】が今度こそナイトゴーストに直撃する!!
「うあぁぁぁぁぁぁっ!!」
 電磁装甲を貫いた【翠光の翼】がナイトゴーストの機体を完膚なきまでに破壊するのであった。


 地上と空と。2機のキャバリアが同時に爆発する。それはシルとユーフィが勝利した合図だ。
 大歓声に包まれる闘技場。
「やったね♪」
「はい♪」
 地上に降りてきたシル&アルジェント・リーゼとユーフィ&ブライト・ナイトがハイタッチをする。着地してコックピットから姿を現わしたシルとユーフィを観客からの大きな拍手が包み込む。
 そして拍手は戦い抜いた相手方にもパイロットたちにも。ちなみに『うわぁぁぁぁぁっ!!』のタイミングで離脱していたので無事した。

 こうしてバレンタインキャバリアファイトは大歓声の中、進んでいく。
 終わってみれば大盛況であったこのバレンタインキャバリアファイトの中で、シルとユーフィのバトルがベストバウトに選ばれたのはちょっとしたサプライズだったかもしれない。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年02月23日


挿絵イラスト