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空蛍の光と真心アクセ

#ブルーアルカディア #お祭り2022 #バレンタイン

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「にゃーん!あのねあのね、ブルーアルカディアに「そらほたる」っていうほたるがいるんだって!」

 エインセル・ティアシュピス(生命育む白羽の猫・f29333)は目を輝かせながら猟兵たちに語る。
 空蛍というのはブルーアルカディアの温暖帯に生息する魔獣の一種である。
 魔獣だからといって規格外の大きさというワケではなく、せいぜい一般に言われる蛍がカブトムシぐらいのサイズになった程度らしくほぼほぼ人畜無害とのこと。
 ブルーアルカディアの南方にあるとある島では空蛍が特に多く生息しているらしく、年がら年中観光スポットとして都市部から少し離れた湖が大変人気だそう。

「それでねそれでね、そのそらほたるはね、おしりをぴかー!ってひからせてとんでくの!すごくきれいなんだって!
 あとね、そのひかりがけっしょーか?だっけ?とにかくクリスタルみたいになってみずうみのまわりにおちるらしいにゃーん。それもとってもきれいなんだって!」

 それが今回の件と何が関係あるのかと言うと。
 ブルーアルカディアのバレンタインは魔獣の素材から作ったアクセサリーを愛情の証として送る風習があるらしく、空蛍の光の結晶はその定番素材の一つらしい。
 つまりはせっかくのバレンタインだから、なにかしら一つ素敵な思い出を作ってみないか、という子猫のお誘い、あるいは気遣いのようだ。

「そらほたるのひかりのけっしょーはね、まよけのおまもりにもよくつかわれるんだって!
 だから、だいじなひとがこれからもずーっとげんきでいてくれるように、おくりものをつくっておくったりとかしてみないかにゃ?
 きっとすっごくよろこぶよう!」

 転移陣は開いておくので、いつでも遊びにいってきてね、とエインセルは言う。
 とってもにこにこ笑顔でしっぽをぱたぱた振っている。
 せっかくなので、たまには日頃の戦いの疲れを癒すという意味でも訪れてみては如何だろうか。


御巫咲絢
 こんにちはこんばんはあるいはおはようございます。初めましての方は初めまして御巫咲絢です。
 シナリオ閲覧ありがとうございます!御巫のシナリオが初めての方はお手数ですがMSページの方もご一読くださると幸いです。

 今回はバレンタインシナリオをお届けです。
 蛍の光の結晶でアクセサリーを作って大事な人に贈るもよし。空蛍を眺めて満喫するもよし。
 皆さんのお好きなようにバレンタインをお過ごしください。

●シナリオについて
 このシナリオは日常のみの一章構成で、グリモアエフェクトの発生に関わるイベントシナリオとなっています。
 15日後の朝8:30までに、各世界で🔵の数が100を越えていると1種類、400を越えていると2種類の「新たな危機」が予知されます。
 とありますがこのシナリオではそんな身構える必要はありませんので、気ままにブルーアルカディアのバレンタインをお楽しみ頂ければなと思います。

●プレイング受付について
 OP承認後から受け付けております。
 MSのリアル仕事都合によりリプレイのお返しは主に土日の間で行われますので、それに合わせて投げてくださるとたいへん助かります。
 また、合わせの方は必ずお相手様のIDか合言葉なりを決めてプレイングの冒頭に記述をお願い致します。
 のんびりまったりかつ少数受付の予定ですが、2月中には完結させる予定です。

 それでは、皆様思い思いのバレンタインをお過ごし下さい。
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第1章 日常 『ブルーアルカディアのバレンタイン』

POW   :    目当ての魔獣を狩りに行く

SPD   :    既製のアクセサリーをアレンジする

WIZ   :    一からアクセサリーを作ってみる

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 転移先であるブルーアルカディアのとある島は、この世界の南方に位置する決して大きくもなく小さくもない島。
 年がら年中温暖な気候であり、冬であろうと上着が要らないという非常に過ごしやすい地域だ。
 裕福な層のものだと、冬の寒さに耐えかねて冬の間はこの島で過ごすとか。
 その為、観光業や宿泊施設が豊かな国となっている。

 せっかくのバレンタインということで空蛍以外にも楽しめるものがあるか見て回ってもいいし、宿泊施設の部屋で日光を浴びながらのんびり日向ぼっこしても良い。
 日頃の疲れをこの島で癒すと良いだろう。
 冬は……寒いからね!!!
灰神楽・綾
【不死蝶】
わぁ、冬とは思えないほど本当に暖かいねぇ
こういうぽかぽかで気持ちのいい日は
やっぱりピクニックだよね~

早速梓の作ったお弁当をいただきます
安心の信頼の美味しさに顔がゆるむ
渋々というテンションで作っていた割には
タコさんウィンナーやうさぎリンゴも入っているし
こういうところに職人気質とお母さん気質が現れているよね

しばらくお弁当に夢中になっていたけど
梓に言われて周囲を見渡せば、たくさんの空蛍のきらめき
わぁ…なんだかイルミネーションみたいだね

ぽとりと落ちたきらきらを拾う
これが空蛍の結晶かぁ
これだけでも贈り物になりそうなくらい綺麗だね
おっ? 梓ってばアクセサリー贈りたい人がいるんだ?
だれだれー??


乱獅子・梓
【不死蝶】
だから突然「お弁当作って!」なんて
無茶振りをしてきたわけだなお前……
綾のピクニック欲を満たす為に作らされた弁当入りの
バスケットを取り出し、レジャーシートを広げる
まぁでも、夜のピクニックというのも悪くない

弁当はサンドイッチ、卵焼き、唐揚げなど定番メニュー色々
はは、そんなに喜んでもらえたなら
無茶振りに応えた甲斐もあるってもんだ

おぉ…綾、見てみろ!
いつの間にかたくさんの空蛍が飛び回っていて
その光景に思わず息を呑んで見惚れる

これでアクセサリーを作れるんだよな
うーむ…どういうのがいいだろうか
…こいつはわざと俺をからかっているのか、
それとも本気で聞いているのか
ニヤニヤとした表情からは読み取れない



●夜のピクニック、手を伸ばせば届く星
「梓、お弁当作って」
「は?」

 島を訪れた正午の日差しの下、灰神楽・綾(廃戦場の揚羽・f02235)は乱獅子・梓(白き焔は誰が為に・f25851)にそう切り出した。

「何でまた唐突な」
「いいからいいからー。俺梓お母さんのお弁当食べたーい」
「お母さん言うんじゃありませんせめてお父さんと言いなさい」

 お父さん呼びはいいんですか梓さん。
 それはさておき、そんな感じで相棒に無茶を振られながらも期待に答えてお弁当を作ることに。
 かくして、成人男性二人と愛竜二匹の腹を満たせる程度のボリュームが入った弁当入りのバスケットを持って二人は噂の水辺を訪れる。
 夜だというのに春の日差しが今も差しているかのようにとても暖かく、そよそよと凪ぐ風はとても心地よい。

「わぁ、冬とは思えない程本当に暖かいねぇ」
「そうだなあ……冬の寒さが堪える身には沁みる……」
「こういうぽかぽかで気持ちのいい日はやっぱりピクニックだよね~」
「だから突然無茶振りをしてきたワケだなお前……」

 こうして相棒の無茶振りの意図を察した梓である。
 別にピクニックがしたいなら言ってくれれば普通に作るのだが、それはそれで微妙にこう、何か違うという感じもするので別に良いのだが。
 件の水辺は実際ピクニックにも非常に人気で、夜の花見のようにあちこちにレジャーシートを広げて弁当を食べたり酒を酌み交わす観光客もちらほら見受けられた。
 それに便乗するという形ではないが、梓と綾もまたレジャーシートを広げてバスケットの蓋を開ける。
 至ってシンプルにサンドイッチ、卵焼き、唐揚げ、ウィンナー等などまさに弁当の定番尽くしのお弁当。

「んじゃ早速、いただきまーす」
「いただきます」

 手を合わせて食べられる時にはなるべく食前の挨拶をするのが食材への礼儀というものである。
 愛竜二匹もきちんと手を合わせて「キュー(ガウ)」と挨拶をする。あまりにも可愛い。
 各々思い思いのメニューを手に取っていき、綾も手にしたBLTサンドイッチを早速頬張る。

「うーん、安心と信頼のおいしさ」
「そりゃ何より。焔と零もうまいか?」
「キュー(ガウ)!」
「そうかそうか。よしよし」

 愛竜の頭を撫でてやりながら梓も卵焼きを口にする。
 中々いい感じに甘くふんわりとした焼き加減にできたな、と自画自賛しつつ弁当を堪能。
 綾から見るとはいはいしょうがないな、と渋々なテンションで作っていたように見えたのだが、いざ蓋を開ければ
 いつものおいしい梓お母さんのお料理の数々である。
 ウィンナーは当然タコさんウインナーだし、りんごは当然うさぎりんご――というかりんごだけでなくうさぎオレンジも。
 まさに職人の技が光るようなラインナップと彩りだ。

「こういうところに職人気質とお母さん気質が現れてるよねえ」
「だからお母さん言うなって言ってるだろ」

 最早このやり取りも二人にとっては定番だ。
 やれやれ、と困ったように笑って弁当に夢中になっている相棒を見守っていると、梓の視界の端を煌めいた何かが通り過ぎて視線を向ける。

「おお……おい綾、見てみろ!」
「ん?――わぁ……」

 感嘆の声を漏らす梓に促されて綾が弁当から視線を外すと、いつの間にかたくさんの空蛍が飛び回っていた。
 その光景はまさに幻想的、その一言に尽きるだろう。
 サングラス越しの紅い瞳が綺麗な光景に感動できらめき、相棒と同じように綾もまた思わず息を呑んだ。

「なんだかイルミネーションみたいだね」
「ああ、本当に綺麗だ」
「せっかくだから撮ってイェスタに挙げとこ」
「お前ここでもそれは欠かさないのな」

 イェスタグラマーとして映える光景を写メってうpるのは当然の嗜みだからね仕方ないね。
 とはいえある意味では日記として思い出を記録に残す行為と同義でもある。
 きっと今や綾にとっては大事な日常の日課の一つになっているのならば、止める理由なんてものは存在しないので梓は苦笑しながらそれを見守るだけだ。
 そうしていると空蛍が飛び去っていく際に、まるで小さな流れ星が雪となって降り積もるかのように空蛍の光が結晶と化してあちこちに散らばる。
 透き通った水の底に沈めば、まるで湖が星空になったかのような綺麗な光景が再び広がる。
 綾は敢えてすぐ近くの浅いところにある結晶に手を伸ばし、手に取った。
 星空の星を掴むような錯覚を覚えながら水滴がぽたぽたと滴るそれをまじまじと見つめる。

「これが空蛍の結晶かあ……これだけでも贈り物になりそうなくらい綺麗だね」
「そうだな。本当に綺麗だ」

 梓もまた拾った結晶を見つめ、思案して。

「これでアクセサリーを作れるんだよな……うーむ」
「おっ?梓ってばアクセサリー贈りたい人がいるんだ?」
「え?あ、ああ。まあ……」
「えー、誰誰ー?」

 興味津々そうに聞いてくる綾。

 ――こいつはわざと俺をからかっているのか?それとも本気なのか?
 いつものニヤニヤとした、もとい、にこやかな掴みどころのない表情から梓が真意を読み取ることはできない。
 梓の相棒である綾とはそういう男なのだから。

「ねー誰に送るのさ」
「ノーコメントだ」
「え~?」

 まあ、どちらにせよここで答えを言うという選択はどの道ない。
 わかってて言っているのか本気なのか、それはいざ渡した時にわかることだし、別に今急いで教えることでもない。
 ただ、これからも情けない自分の代わりにより危険を侵す手段を取るであろう相棒だ。
 本当に魔除けとなるか否かは定かではないが、信じるものが救われるなら。
 想い、祈りを捧げて作ったそれは、きっと相棒を護ってくれる……そう信じて、梓はその結晶を懐に仕舞った。


 ――果たして何を作って送ったのか、本人たちのみぞ知る。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
【龍花】
おっきい蛍…!
蛍は何度か見た事はあるけど
こんなにおっきい種もいるんだね

綺麗なものは大好きだし
思い出作りとしてもこの機会を逃すわけにはいかないよねって思って
大切な家族で友達でもある鉄馬君と一緒に

アクセサリー、一緒に作って交換しようよ
魔除けだって魔除け
えー、そういうのって見えない人の方が危ないんだよー?
自分で対処できないんだから

いたずらっぽく笑いかけ
それから空飛ぶ蛍達を見上げて

鉄馬君も強いよ
それは知ってるんだけど…でも
心配くらいしたいじゃん?
皆だってきっと同じ気持ちだよ

ね、一人で怪我したりしないでね
お願いだから

あ、良さそうな結晶見つけた
綺麗…ね、何なら邪魔にならない?
ピアスとかー?


不知火・鉄馬
【龍花】
いやこのサイズは俺も初めてだぞ…
この世界特有の種とかじゃねぇの?
多分

一応元傭兵として色んな世界は見てるつもりだが
景色や生き物に興味を持った事が無ェから断言はできねぇ

魔除けなぁ…俺別にそういう類信じちゃいねぇぜ
霊だのなんだの見えねぇし
あぁ…確かにそういう考えもあるか
そんなもんに負ける気は無ェけど

普段通りの軽口の叩き合い、のつもりだったが
続いた澪の呟きと
蛍の光を映す瞳はどことなく憂い気に見えて

自分の正義の為ならどんな無茶も厭わなかった過去
澪の前では見せていないが
誰かに聞いたか、察したか

……おう
ただ、それはお前の恋人にも言ってやれよ

そうだな、ピアスなら龍変身しても壊さなくて済みそうだ



●星空の下の約束事
 ブルーアルカディアの夜空はだいたいにしてとても綺麗なものだ。
 特にこの空蛍の生息区域である温暖な島においては天気が悪い日でない限り、満点の星々を見れない日はないという。
 そんな星空の下で宙を舞い、光を落とし、湖を鏡写しの星空のようにする空蛍の光はまさに星が空から下りてきたかのようだ。
 その内の一匹が丁度、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)が手を伸ばすと手の甲に停まり、翅を休める。

「おっきい蛍……!」

 見た目は澪の知る普通の蛍と全く相違ないが、大きさが本当にカブトムシやクワガタのそれと全く同じ。説明で聞いた通りである。
 そして至近距離で光っているのを見るとやはり感動というものはひとしおで、澪は目を輝かせた。

「蛍は何度か見たことはあるけど、こんなにおっきい種もいるんだね」
「いやこのサイズは俺も初めてだぞ……」

 澪の友人である不知火・鉄馬(戒めの正義・f12794)もまた、興味津々そうに空蛍を眺める。

「この世界特有の種とかじゃねえの?多分……いや、断言はできねえけどな、景色や生き物に興味を持ったことが無ェから」
「じゃあもしかしたら、これよりおっきい蛍もどこかの世界にいるかもしれないね」

 それはそれで見てみたい……と思いながら、澪は空蛍が自分の手から羽ばたいていくのを見送る。

「ねえ鉄馬君。アクセサリー、一緒に作って交換しようよ。魔除けだって魔除け」
「魔除けなあ……俺別にそういう類信じちゃいねえぜ?霊だの何だの見えねえし」
「えー、そういうのって見えない人のが危ないんだよー?自分で対処できないんだから」
「あぁ……確かにそういう考えもあるか。そんなもんに負ける気は無ェけど」

 悪戯っぽく笑う澪に対し、鉄馬もまた同じような笑みを浮かべて。
 普段通りの軽口の叩き合い、互いにへらりと笑ってこういったやりとりをするのが最早友人として、家族としてもすっかり当たり前になっていた。
 ……少なくとも。

「――鉄馬君も強いよ。それは、知ってるんだけど」

 澪が次に切り出した言葉を聞くまでは、鉄馬はそうだと思っていたし、そのつもりだった。
 空蛍が飛んでいくのを見上げるその横顔は、先程の悪戯っぽく笑う少年のそれとは遠く、光を映す瞳は何かを憂いているかのよう。

「……でも、心配くらいしたいじゃん?」
「……澪」
「みんなだってきっと同じ気持ちだよ。

 ――ね、一人で怪我したりしないでね」

 お願いだから。

 真っ直ぐと、自分より確実に一回りは大きい友の顔を見上げて告げる。
 先程の笑みとは程遠い、心から心配そうな顔。
 鉄馬には思い当たることがないワケではなかった。
 自らが感じた正義というものを信じる余り、どんな無茶も厭わなかった過去の自分のこと。
 ……だが、それは澪の前では見せていない。
 誰かに聞いたか、察したか――どちらもあり得るだろうか。

 昔はそれで自分がいくらでも傷つこうが、正義の為ならばと信じて突き進んできた。
 だが、それ故に取り返しのつかない後悔を味わうことになった。
 もうあんな想いはしたくない……だが、といって大事な家族を心配させることもするつもりはない。

「――おう」

 故に真っ直ぐと、澪の目を見て頷いた。

「ただ、それはお前の恋人にも言ってやれよ」
「もちろん。……あ」

 ころん、と視界の横を光が転がっていったのが見えた。
 振り向くと足元に空蛍の光の結晶。あちこちに次々落ちていくのが見えて、気づけば二人の足元にはそれなりの数落ちていた。
 落ちている結晶の中でもアクセサリーにするには最適そうに見えたものを澪は手に取る。

「綺麗……」

 本当に星空から星が落ちてきたかのように綺麗で、澪は再び目を輝かせる。

「ね、何なら邪魔にならない?ピアスとかー?」
「そうだな、ピアスなら龍変身しても壊さなくて済みそうだ」
「じゃあそれで作るね。ふふ、きっと綺麗なのができるよ」
「おう、楽しみにしてるぜ」
「僕も。何作ってくれるか楽しみにしてるね」

 幻想的な光景の中で繰り広げられる他愛ない会話。
 二人の傍をくるりと回るように空蛍が飛んでいく。
 まるで二人の友情を祝福するかのように。
 温暖な島での幻想的な風景は、思い出のアルバムの一枚としてきっと刻まれることだろう。
 確かな友の、家族の絆の証。その一つとして。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年02月21日


挿絵イラスト