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～風雲魔界大監獄へ潜入せよ～

作者：ナイン高橋

●グリモアベース
「では、現行犯逮捕です」
　朝倉・くしな（鬼道僧・f06448）がポリス帽にミニスカポリスなコスプレで何か言ってきた。
「デビルキングワールドの大監獄に潜入してきて欲しいのです」
　『魔界大監獄』
　そこは知られざる超弩級のワル……すなわち「次世代のデビルキング候補（たいてい心は優しいけど滅茶苦茶強い）」達がひしめく、他世界を見渡してみてもトップクラスに危険な場所である。
　具体的に言うとUDCの邪神が完全覚醒した空間に放り込まれるレベルのヤバさ。
「そこに、オブリビオンが収監されて来ます」
　その目的は、強大なデビルキング候補達を勧誘し、味方につけること！
「シンプルですが、この作戦。空前絶後のヤバさです」
　早速猟兵も、なんか適当なワルをやって、デビル警察に捕まって『魔界大監獄』に収監されるしかない！

「収監されたら、まずは脱獄です。皆さんの檻は浅いので、もっと深部に潜入して下さい」
　牢屋をパワーで破壊して脱獄した後、囚人の監視を諦めた看守達の造り上げた、広大な大監獄内部の巨大ダンジョンを攻略し、オブリビオンの収監されている監獄最深部に向かう。
　ダンジョンの出口には定番の番犬がいるのでぶちのめして欲しい（悪魔は頑丈なので死なない）
　監獄最深部に辿り着いたら、いよいよオブリビオンとの決戦だ。
「オブリビオン本人は、実はそれほど強くないです。しかし彼女は周りにいる"デビルキング候補達"に加勢を頼むつもり満々です！」
　デビルキング候補達ははっきり言って猟兵の力を大幅に超えている！
　しかもそんなのがゴロゴロいる！真面目に牢屋に入ったりスナック感覚でちょっとだけ脱獄してたりする！
「どうにか、勧誘を阻止して、そして何ならこっちに協力してもらいましょう！」
　そしてくしなはデビルキングワールドへ背景を繋げる。
「と言う訳で、まずは捕まるために事前に盛大なワルしときましたので、濡れ衣で捕まって下さい」
　けぷっ。とくしながお腹を擦る。うん、食い逃げしたな。

第1章 冒険 『魔界でNINJA』

POW   :    忍んでられるか！真正面から強行突破だ！ SPD   :    普通に忍び、気づかれる事無く潜入する。 WIZ   :    変装などで内部の者を装って潜入する。 👑7 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●
「出来れば、食い逃げからお手伝いしたかった気もしますねぇ？」
　夢ヶ枝・るこる（豊饒の使徒・夢・f10980）は収監された檻をひょいっとパワーで曲げると外にで……つっかえたので砲撃でドーン！してから脱走した。
　そして牢屋から出て来たるこるは、黒光りするぴっちりスーツ！
　そう、あれだ！
　めちゃくちゃ体型がはっきりでてしまう如何にもな怪盗！
「大いなる豊饒の女神、あなたの使徒に『聖王の加護』をお与え下さいませ。豊乳女神の加護・征境（チチガミサマノカゴ・クンリンノミハタ）」
　そして自身の周囲を領域で覆うユーベルコードを発動すると、周囲の情報を探っていく。
　領域内に存在する全ての位置や情報を把握し、更に各感覚器官を増強しているのだ。
　このままるこるは周囲を索敵する。
「普通の材質であれば『操作』も可能ですが、この世界の『監獄』ともなりますと、穴をあけたりは難しそうですねぇ」
　ここは何しろ魔界大監獄。
　真面目な悪魔さんは対魔術壁とかもなんかあったりなかったりする感じに作られているのだ。
「ですが、それならそれでこういった使い方はできますぅ」
　るこるは何故かある監獄内の大穴を飛び越える時にひょいっとジャンプ台のように板を置いてばぃぃぃんと飛び越えたり、やっぱり詰まってしまった際にちょっと穴を広げてみたりしていく。
　というかぴっちりスーツを着ているけど元の体型が体型なのでめちゃくちゃぷるぷるしてる！
「あとは、途中『目印を兼ねた落書き』という『ワルいこと』も有り、ですかねぇ？」
　なお、真面目で優秀な監守に見つかった時には（脱獄＆ラクガキ……だと！？？なんてワル！！！）って感じで感動されていました。
「おっと、ここがダンジョンの入り口のようですねぇ」

大成功 🔵​🔵​🔵​

●
「はっはっは、何故かは分らんがまるで地元のような安心感！」
　御形・菘（邪神様のお通りだ・f12350）は高笑いを上げながら、監獄の中を悠々と移動していた。
　うん。そう、脱獄したっていうのに全く隠れる素振りもなく大声で笑っているのである！
　隠れよう！もうちょっと、慎みをもってさぁ！
「妾が隠れてどうするのだ！？この世界にも、妾の勇名を広く知らしめるべく励むとしようか！」
　だが菘は動画配信者。目立ってなんぼのもんなのである！
「罪状が食い逃げ100件とはカッコつかないがまぁいいだろう」
　そしてジン・マキハラ（ブレイズ・オブ・マキナ・f36251）もなんか何となく一緒に歩いていた。
　こっちはちゃんと脱獄して監守に見つからないように動くだけのスキルはあるのに、何か流れで菘と一緒に普通に歩いていてしまっていた。
　いや菘も割とちゃんとステルススキルあるはずなので、隠れる気がない二人なだけだった。
　まあちゃんと、大監獄のダンジョンの入り口を見つけられればＯＫなんですけどね。
「ふむ。大監獄のダンジョンか……。そもそも、入り口探しに労力を使う必要はないのではないかのう」
　だがここで菘が不思議な理論を持って来た。
「監獄の構造を知っている看守たちに、案内をさせればよいではないか！」
　逆転過ぎる発想！
　だが悪くない！
　いや、"ワル"くないと、一般悪魔さん達は普通に仕事をこなすので、このまま行ったらアウト！
「そりゃあいいな。ここの悪魔達はワルであればそれだけ良い訳だろ？じゃあ思い切り暴れてやるとしよう」
　だがそこにジンがワルを付け足し！
「この際だから収監された悪魔達も解き放って大騒ぎさせればそれだけ監視や看守の対応も遅れるだろう」
「おお！観客が増えるし派手になるしでよいこと尽くめじゃな！妾も手伝おうぞ！」
　そしてジンと菘は二人して、片っ端から上層の監獄に捕らえられた極悪非道な行いをして捕まった一般悪魔さんたち（壁に落書きした罪。ピンポンダッシュした罪など）を次々と解放していく。
「よしお前ら！最強のワルになりてぇかー！今から魔界大監獄プリズンブレイクフェスティバルの始まりだー！」
「はーっはっはっは！牢屋の鍵など妾にかかればイチコロであるぞ！」
　ドッカンドッカン牢屋の扉を破壊して回る2人に、一般悪魔さんたちは恐れおののき、憧れるぅ！
　まさか、まさか、集団脱獄の主催だなんて、なんてワル！？
　まじでびびっと来たー！！！！
「悪戯、破壊行為に迷惑行為なんでもやればいい！構う事はない！思う存分暴れてやれ！我こそ真のデビルキングだと言うなら牢屋に籠ってないで証明してみやがれ！」
　うぉー！と真面目に牢屋に入ってた一般悪魔さんたちが飛び出してくる！
「よし、これで騒ぎがデカくなったら地下へ行くとするか」
　だが、当然そんな騒ぎを大きくしていけば、大監獄の監守たちがやってくる。
　真面目で仕事も出来る一般悪魔さんたちは優秀なのですぐに現状を把握してジンと菘の前に来る。
　そして。
　こんなワル！見た事ない！！！と感激むせび泣いてかしづいてきた！
　監守の悪魔さんたちもデビルキング法の元に生きているので最高なワルには憧れちゃうのだ！
「諸君、お勤めご苦労だ！妾は大監獄の深部に用事があるから案内せい！罠があったら解除もしてくれ！この妾が行きたいと言ったのだ、要望が通るのは当然であろう？」
　菘の堂々と全く悪びれもせず立ち振る舞い、その傍若無人さもよ～く刺さる！
　真面目な監守たちは罠も解除してそのままダンジョンの入り口まで二人を案内するのであった。
「焦る必要もあるまい、看守たちと楽しくトークでもしながら行くとしようか！はーっはっは」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

第2章 集団戦 『シバベロス』

POW   :    へるふぁいあー 【３つの頭から吐き出される超高温の火球】が命中した対象を燃やす。放たれた【地獄の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。 SPD   :    でっどりーふぁんぐ 【３つの頭による噛みつき】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【魂の性質】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。 WIZ   :    ふどうのかまえ 全身を【意地でもその場を動かない体勢】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。 イラスト：リタ 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●
　そして君達はダンジョンを攻略する。
　ダンジョンの出口を守っているのは、地獄の番犬！
　定番のガーディアン！

　そう、 『シバベロス』である！！！

「「「わんわんわん」」」

　こんななりだが、普通に一般悪魔さん！（つまり普通に強い）
　だがちゃんとこの出口を守るつもりも満々だ！
　ここはワルに乗っ取り、力づくで通らせて貰おう！
　大丈夫、悪魔は頑丈なので死なない。

　いくんだイェーガー！


●
「「「わんわんわん」」」
　地獄の番犬、『シバベロス』！
　三つの首を持つド定番の門番だ！
　口から地獄の炎を吐いたり、３連噛みつきをしたり、不動の構えで門を死守したり、つよいんだぞ！
「あ、あまりに可愛いですぅ」
　夢ヶ枝・るこる（豊饒の使徒・夢・f10980）はそんなシバベロスの姿に、魅了され見悶えていた（ぷるぷる）！※ユーベルコードの効果ではありません。
「正直なところ、戦いたくない相手ですねぇ」
　そこでるこるは考えた！
　あんまり戦いたくない相手なら、無理して戦わなくてもいいんじゃない？
　だってこのシバベロスって、別にオブリビオンじゃないし。デビルキングワールドの一般悪魔さんだし。うん多分種族としてはラスボスかな。
「要は『突破すればよい』のですから、『わんこさん達を無視して突破する』方法も有りですかねぇ？」
　ははーん。
　ありです！
　だって目的地はダンジョンの先な訳なので律儀に戦う必要はなし！
「では～」
　ポンと両手を合わせたるこる。今宵は怪盗スタイル。
　無駄な交戦はしないのだ！
「大いなる豊饒の女神、その象徴せし欠片の一つを我が身へ。豊乳女神の加護・燦華（チチガミサマノカゴ・キラメキノハナ）」
　そうと決まればるこるはユーベルコードを起動。
　己の身体を光に変換すると、狭い隙間に入り込む能力でするりとシバベロスの脇とすり抜け出口まで突破する！
「光の身体であれば、嗅覚などによる感知も難しかったようですねぇ」
　そしてるこるは地獄の番犬に全く気付かれる事なく素通りしていくのであった。
　なお、正規ルートを通らないのは悪魔さんから見たらとっても、"ワル"なのでワルイーネ！ポイントがそっと溜まりました。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●
「ふぅ。ワルとして憧れはするけど、ダメなものはダメみたいね、猥褻物」
　ティフティータ・トラーマ（堕天使の剣舞暗殺者・f29283）はグリモア猟兵が用意した犯罪（食い逃げ）ではなく、別口犯罪（街頭すとりっぷ）での収監からようやく抜け出してダンジョンへとやってきていた。
　いいこばっかりな悪魔さんたちは目を隠しながら（なんてワルなんだ！？いや見えないけど……）みたいな感じだったらしい。
「はっはっは、何故か妾も同じくらいの布面積な気がするが放送コードに引っかかるものは、ダメじゃぞ？」
　露出度が高い特徴は特にないけど奇抜な服装の御形・菘（邪神様のお通りだ・f12350）も何となく一緒にダンジョンを攻略していた。
　そして二人はダンジョンの出口に辿り着く。
　そこに待っていたのは……！
「はっはっは、実にド定番で素晴らしい！」
「あら、随分とかわいらしいわね」
　地獄の番犬『シバベロス』！！！
「「「ワンワンワン」」」
　三つの首を持ち、地獄の炎を操るそれはそれは恐ろしい魔獣なのだワン！
　シバベロスは守護者らしくこの場は通さないぞ！とワンワンワンと吠えて来る！
「妾もワルの流儀を貫き、本気を出してやろう！覚悟するがよい！」
　菘はシバベロスに対しユーベルコードを発動する！
　そう、右手を上げ、指を鳴らし、スクリーン！　カモン！
「はーっはっはっは！　今日も元気かのう皆の衆よ！此度の相手はあまりにも（ビジュアルが）強い！　皆の応援が頼りだからよろしく！喝采よ、妾に降り注げ（エール・スクリーンズ）」
　戦闘力のない【生配信視聴者が映る無数の空中ディスプレイ】が無数に召喚され、菘の動画が配信開始される。
　この皆の歓声、応援、高評価ポイントや笑顔によって菘はパワーアップしていくのだ！
　シバベロスの見た目にぐんぐん高評価が溜まっていき菘もパワーアップ！
「とゆーことで、恐るべきシバべロスたちを……撫で回しまくる！」
「ほねっこあげるわ、ふふ」
「「「ワンワンワン♪♪♪」」」
　菘とティフティータは二人揃ってシバベロスの元へ突撃！
　たっぷり賄賂（ほねっこ）を渡してもふもふ！顔が1匹余るのでペロペロ！じゃれ合いまくって楽しんでいく。
「よ～しよしよし！」
「「「ワンワンワン♪♪♪」」」
　真面目な悪魔さんなシバベロスだけどやっぱりデビキンの悪魔さんなので根はいいこ。
　敵意なく近づいて来られたら問答無用で迎撃なんてしないのだ。
「ソレで、この奥にイキたいんだけど……ダメ？ダメかぁ」
　それでも猟兵が用があるのはこの奥。
　ティフティータはシバベロスに通して欲しいとおねだりしてみたが、ぶんぶんと首をフラれてしまった。
　一般悪魔さんは真面目でいい子。
「ソレならちょっと退いてて貰うわね」
　シバベロスの返答を聞いたティフティータは、ニヤりとした笑みを浮かべてユーベルコードを発動する。
　身躱呪の呪いが、シバベロスを犯し、その動きを封じる！
「「「ワ……っ！？」」」
「ふふっ、これでは暫く動けないわ」
　完全に硬直してしまったシバベロスの元へニタニタしたまま迫るティフティータと菘。
　そして二人は動けないのをいいことにシバベロスへとあーんな事や、こーんな事を！
「ほーらカリカリしちゃうわよぉ」
「動けんならば、問答無用で心置きなくモフりまくってやろう！そーれそれそれ！」
　顎の下をカリカリしたり、コロンと横に転がしてお腹をさすさす。
　滅茶苦茶にモッフモフに蕩けさせてしまう！
「ほら、まだほねっこもあるのよ？はいあーん♪」
「妾が、スベスベ鱗だけを愛でるはずなかろう？　もちろんモフモフも好きだから！」
「「「ワ、ワ、ワホォ～ン♪♪♪」」」
　こうして二人はシバベロスと交戦する事なく、その脇を通り抜けるのであった。

　うん、かなり時間をかけてからね。
「……ああ幸せだなあ……！」
　因みにデビルキング法的にはほのぼのペット動画はとてもギリギリなラインなため、数が少なく大人気になりました。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●
「「「ワンワンワン」」」
「うーむ流石に攻撃するのは躊躇われるな」
　ジン・マキハラ（ブレイズ・オブ・マキナ・f36251）はシバベロスの可愛い見た目に完全にメロメロになってしまっていた。
　なので、爆速の突進をモロに受けてしまった。
「うぶほぉっ！？」
　一般悪魔さんであるシバベロスはOPでも説明したようにボスオブリビオンを凌ぐ強さを持っている。
　判定したんだけどまあ勿論無傷とはいかない感じに吹っ飛ばされてしまったジンであった。
「くっ、幸い大したダメージにはなってないからよかったがそう何度も受けたら先に進めん」
　ガラガラと瓦礫の中から起き上がるジン。
　この突進はユーベルコードではない。ただの突進だ。
　だがこの突進を何度も受けてしまえば恐らくグリモア猟兵からの強制転送などの処置を受けてしまうだろう。
　それ程のパワーが込められていた。
「なので芸を仕込む」
　それでもジンは、強い決意と、そして美味しい携帯食糧のジャーキーを持ってして、シバベロスへと挑むのだった！
「まずはお座りと待てだな。これが出来るかどうかでお行儀のよさが変わる」
「「「ワンワンワン！！！」」」
　シバベロスはジンのもつジャーキーに釘付け！
　集中してジンの指示を聞こうとするが。
「くっ、首が３つあると仕込むのに３倍以上かかるじゃないか！」
　それぞれの首が独立して思考して身体を動かすために芸を仕込もうとしても中々上手くいかない。
　お座りできたとしてもどの首が判断してお座りしたのか、それを見極めてほめないといけないのだ。
　そして全ての首がお座りしてくれないとすぐに立ち上がってしまう。
　ジンは根気よくシバベロスの頭１つ１つ１つに対してどんな性格なのかを見極めながら芸を仕込んでいく。
　そして暫くして……。
「お座り！」
「「「ワンワンワン！」」」
「よし！よしよしよし！できたじゃないか！」
　そして、なんとかお座りだけは会得させる事が出来たのだった！スゴい確率だ！
　ジンはジャーキーを渡して全力で褒めちぎる。
「「「ワンワンワン♪」」」
「待てを教えるのはもう無理だな。ひとまずお座りだけで我慢しよう」
　流石に時間をかけ過ぎた。ジャーキーももう最後の１個だ。
　ジンは作戦通りにシバベロスに全力でお座りをさせたあと、ゆっくり後退りして……全速力で門の中へと走る！
「ご褒美のジャーキーだ！こっちに気を取られてうぶほぉーっ！？」
「「「ワンワンワン」」」
　だが、察知されないように何かしたとか、ユーベルコードで動きを止めて精根尽き果てるまで構いまくるとか。ワルっぽい事をして感動させるとか。
　特にそういう事をしていないので、シバベロスさんは真面目に門番の仕事をしてジンの後ろから突進どーん！
　『地獄大監獄の番犬を手懐けてみた』というタイトルで生放送していた動画は、超がんばって芸を仕込んだ結果、やっぱりシバベロスにどつかれるというオチがついて大人気になったとさ。

　あ、色々あってジンは抜け出しました。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●
　猟兵であり、同時にUDCエージェントの3人はダンジョンの出口を守る守護獣。
　地獄の番犬『シバベロス』と対峙していた。

「「「ワンワンワン！！！」」」

　こんななりだが、デビルキングワールドの一般悪魔の一匹。
　真面目に警備を頑張っており、ちゃんとこの出口を守るつもりも満々だ！
　ここはワルに乗っ取り、力づくで通らせて貰おう！
「私は、こういうのには疎いんだが……」
　元科学者、33歳、曽我部・律（UDC喰いの多重人格者・f11298）はシバベロスを排除し、ダンジョンの出口を開けようと奮闘する。
　具体的にはユーベルコードを発動して己の身体に強引に融合させたUDCである【影法師】と【黒い獣】を召喚すると、それらにシバベロスの首輪に繋がった紐を引っ張らせている。
「この犬、全く動かないな」
「「「うーうーうーっ！！！」」」
　ふどうのかまえをしたシバベロスは意地でもその場を動かない体勢になり、首輪でもふっと顔の部分に毛や脂肪が集まっていても全く動かない！
　お散歩気分ではないのだ！
「ふむ。どうしたものか……」
　UDC研究に明け暮れる律はこういった時の犬の扱いに唸ってしまう。
　とりあえず影法師と黒い獣に頑張って貰っているが力づくでは厳しいようだ。
「「「ワンワンワン！！！」」」
「無理矢理どかすのは難しそうですね」
　UDCエージェント2人目。春霞・遙（子供のお医者さん・f09880）もシバベロス対策に参加する。
　小児科医の遙は、子供も、ワンコロも、頭ごなしに言うだけではない解決法があると実体験から進言する。
「成程。押してダメなら引いてみろと言う事だな」
「はい。UDCを宿してから動物に避けられているような気もしますが、多分大丈夫です」
　そして遙は糸を紡ぐ。
　それはユーベルコード：絆織糸（イトムスビ）。
　【他者と結んだ感情や絆が半可視化された糸】であり、これを結んだもの同士はその能力を強化されていく。
「して、具体的にどうやってあのシバベロスを排除するのだ？」
「排除はしません。眠らせます」
「眠らせる……」
　どかないのであれば、素通りしても問題ない様にしてしまえばいいのだと言う。
　子供も最終的には眠らせてしまえばいけるらしい。
「成程ね。それなら私の出番ってわけね」
　UDCエージェント3人目。下半身が蛇のキマイラで薬剤師のバジル・サラザール（猛毒系女史・f01544）がここで出番かと糸を受け取る。
　バジルはバジリスク型UDCを宿しているらしく、毒の扱いが上手い。
　そのユーベルコードを起動してこの場に適した毒を精製する。
「やぁね。私は薬剤師よ？ちょっとした導眠剤よ。睡眠は薬に勝る、今は少し休みましょう」
　そしてバジルは睡魔を誘う蛇の果実（スイマヲイザナウヘビノカジツ）で即効性の催眠ガスをばしゅ。
　律のユーベルコードに引っ張られてふどうのかまえで全く動こうとしないシバベロスに吹きかけるのだった。
「「「ｚｚｚ……ｚｚｚ……ｚｚｚ……」」」
　効果はばつぐんだ！
　遙の能力で成功率も上がっていた事もあり、シバベロスはぐっすり夢の中へいく。
「ふむ。これなら跨っていっても起きそうにないな」
「今なら少し触っていっても大丈夫でしょうか」
「起きたら台無しなんだからやめときなさい」
　そしてUDCエージェント組によってこの出口は突破されたのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

第3章 ボス戦 『ライラ』

POW   :    旋風脚 【蹴り】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。 SPD   :    乱舞撃 【舞うように蹴りや突きを繰り出す連続コンボ】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。 WIZ   :    踊り狂う 予め【舞を踊る】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。 イラスト：ななおなお 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●第三章　ボス戦　"デビルキング候補達"を勧誘しにきたオブリビオン『ライラ』

　ここは監獄最深部に辿り着いた猟兵たち。

　そこには既に踊り子のような姿をしたオブリビオン『ライラ』がフランケンのような見た目の一般悪魔さんに勝負を挑んでいた。

『ハァァァ！乱舞撃！！！』
　【舞うように蹴りや突きを繰り出す連続コンボ】が決まる！
『ヤァッ！』
（……？）
　しかし、一般悪魔さんは全く気にしていない！何してるのこの子？みたいな顔で見つめている。
『ふっ、私のユーベルコードを耐え切るなんて流石ねっ！』
　ライラは冷や汗をかきながらもやるじゃない感を全力で出そうとしているが、それもそのはず。
　この場にいる一般悪魔さんは、「次世代のデビルキング候補（たいてい心は優しいけど滅茶苦茶強い）」達。
　その実力ははっきり言って猟兵たちを遥かに超える！
　でも皆いいこなので真面目に牢屋に入ってる！（なお自力でいつでも牢なんて吹き飛ばせる）
　そんな"デビルキング候補"にライラの攻撃が通じるはずがなかったのだ。
『その実力、認めてあげるわ！私の配下になりなさい！』
　戦闘では全く相手にされない事をはっきりと見せつけられたライラはここで口八丁の勧誘に出る！
　よくよく考えてみたら、このライラ。デビルキング候補の牢屋に入って喧嘩を売ったと言う事は、つまり大監獄の中で、牢屋の破壊なんて"ワル"をやってのけたのだ。
（ハッ！？）
　デビルキング候補はその事実に気付くと、感動に打ちひしがれる。
　確かに自分たちには力もある。頑丈さもある。だが、"ワル"が足りない。
　この世界を滅亡から救うためにはデビルキング法に乗っ取った"ワル"が必要なのだ。
　そしてこの少女からは、自分たちに足りない"ワル"を感じる！
『そうよ。ワルい事なら任せない！オーッホッホッホッ！』
（……！）
　このままでは"デビルキング候補"がオブリビオンの配下になってしまう！
　オブリビオンは正直シバベロスよりも雑魚だしなんだったら大監獄の中で巡回している監守よりも弱いが、"デビルキング候補"だけは話が別だ！
　勧誘を阻止して、そして何ならこっちに協力してもらい、オブリビオン『ライラ』を打ち倒して欲しい！

　頑張れイェーガー！

※
　この場には"デビルキング候補"がいっぱいいます。
　牢屋の中でまじめに入ってたり、スナック感覚でほいっと（檻を曲げて）脱獄してたりします。
　実力は滅茶苦茶強いです。1人いれば猟兵複数人で戦っても負けてしまうかもしれません。
　ですがみーんな根はやさしくいいこばかり。
　そして"ワル"に憧れています。
　どうにか相手に勧誘されないようにするか、もしくは1人でも多くこっちに引き込むなどの対処が必要でしょう。

　なお見た目はフランケンシュタインが多いようです。
　https://cdn.tw6.jp/i/tw6/basic/0159/n200_f01591_rival_illust.jpg

　使うユーベルコードは以下の感じです。
●マッドネスサンダー
自身の【知性】を代償に、【電撃】を籠めた一撃を放つ。自分にとって知性を失う代償が大きい程、威力は上昇する。
●フランケンナックル
【強靭な拳】で攻撃する。［強靭な拳］に施された【電撃発生装置】の封印を解除する毎に威力が増加するが、解除度に応じた寿命を削る。
●ファイナルフランケン
【体内を流れる電流】を一時的に増強し、全ての能力を6倍にする。ただし、レベル秒後に1分間の昏睡状態に陥る。


●
『そうよ。ワルい事なら任せない！オーッホッホッホッ！』
（……！）
　ライラがデビルキング候補の心を掴みかけていたその時、待ったをかける声が響く！
「ちょっとお待ちくださいですぅ」
　現れたのは光沢のあるぴっちりスーツに身を包んだ、ザ・怪盗っぽい格好の夢ヶ枝・るこる（豊饒の使徒・夢・f10980）であった。
『な、誰よアンタっ！？』
　ライラは突然の乱入者に慌てた声を出す。
　だがるこるは敢えてライラを無視し、デビルキング候補へ言葉をかける。
「その方のワルにはぁ、脱獄した後の内容が無いのですよぉ」
（……！！！）
　ピシャーン！とデビルキング候補に稲妻が走る！
　そういえば脱獄だけだったら割とスナック感覚でやってるの一杯いた！
「ここはですねぇ……"脱獄後、人質を取って立て籠り"などは如何でしょうかぁ？」
（……！！！）
　ピシャシャーン！！！デビルキング候補に更なる稲妻が走る！
　人質に、立て籠り！！！
「そして私は、立て籠りを囮に盗みに入る。怪盗さんなんですよぉ」
（……！！！）
　ピシャシャーン！！！
　ワルを囮にワルをする！？まさかのビック・ワルに驚き咽び泣き、感動する！
　因みに何故ここまで上手く事がいっているかと言うと、それはるこるが事前に霊結（ミタマムスビ）によって秘薬を生み出し、説得力を強化していたからである。
　まあその分反動で体型に影響が出てしまい、怪盗風スーツが今にもビリリと行きそうな感じに胸が大きくなってきてしまっている。
　これこそ、時間との勝負なのかもしれない。
『ちょ、ちょっとアンタ！横から割り込んできて何言ってるのよ！？』
　ライラはせっかく配下に出来そうだった悪魔さんをるこるに取られそうになったため、まずはるこるを排除しようとしてくる。
　接近したら旋風脚で蹴り飛ばそうとしているようだ。
「丁度そこに、先程、檻に入った方が居ますでしょう？そちらは人質にどうでしょうかぁ？」
（！）
『なっ！？』
　だがライラがるこるに近付くよりも早く、るこるはデビルキング候補を煽動する。
　成程ぉ！と素直に感心したデビルキング候補はそのままライラをぐいっと確保してしまう。
『ちょっと！？こら、はなしなさーい！』
　いいこなデビルキング候補は痛くならないようにライラを捕まえているが、まじめなのでしっかり逃げられない。
　そのためライラはひたすら騒ぎまくる。
（……）
「そうですねぇ。立て籠るなら看守室等でもいいと思いますよぉ」
『あー！ちょっとー！？はなしなさーいよぉー！？』
「こしょこしょこしょ」
『あははははっ！？』
　ライラとデビルキング候補の実力差があり過ぎて1体で十分封殺してしまったのもあって、るこるは小突く代わりにこそばしながら看守室への立て籠もりをさせにいくのであった。
　あんまり一緒に居すぎても食料盗むのでは？って顔されたのでそろそろ帰りました。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●
『私の配下になりなさい！そうしたらワルい事のなんたるかを教えてあげるわ！』
　看守室に捕まったライラは、その場でデビルキング候補に勧誘を仕掛けていた。
　というか逃げ出そうとしても全く抜け出せないので口しか出せないらしかった。
（……！）
　だがこのデビルキング候補。
　結構いいこなのもあってライラのワルっぽさにほだされそうになっていた！
　このままではやばい！
「確かに、貴女は色々と”ワル”を知っているみたいだし、従えば一廉の”ワル”になれると思うわ。だから答えは……”だが断る”よ」
　だがここで、シュタっとやってきたのはティフティータ・トラーマ（堕天使の剣舞暗殺者・f29283）。
　堂々たる佇まいで看守室に入ってキラティフティータはライラの勧誘に同意しつつも、ソレでは足りないと言う
「人に教えられてヤっているだけじゃタダの”ワル”、真の”ワル”はね……自分のシたいようにヤるのよ」
（……！！！）
　ピシャーン！とデビルキング候補に稲妻が走る！
『ふっ。甘いわね！このフランケンは、自分のしたいワルが分からないから、私の配下に入れてやろうっていうのよ！』
　ライラもティフティータの主張に反論してくる。
　確かにそもそもデビルキング候補たちは皆いいこ。ワルをしたいと思うのはデビルキング法を真面目に守ろうとしているが、ワルを実行したり考えたりする能力がないからなのである。（※あまりにも心優しかったり、あまりにも平和的過ぎてワルい事が思いつかない）
「ライラに従っても真のワルにはなれないわよ」
『いいえ！私の下につけばずっと凄いワルができるわ！』
　ティフティータとライラの口論は続く！だが互いに決定打に欠ける戦いは決着が尽きそうにない。
「いいわ。それなら、心の赴くままに、私の”ワル”を見ろー！」
　埒が明かないと思ったティフティータは、ここで己の欲望を全開！
　衣服を全て脱ぎ去ると素っ裸のままにシーブスキャンビットの加速力を利用してライラに突撃を仕掛ける！
『はぁっ！？何やってるのよあんたはぁっ！？』
　対するライラは乱舞撃。
　【舞うように蹴りや突きを繰り出す連続コンボ】を発動してきて迎撃しようとする。
（……っ！！！）
　が。ここで両人がむんずと捕まれる。
「わっ！？え、放送コードに引っ掛かるから脱ぐのはダメ？そんなぁ……」
『あちょ、わたー、せいやー！』
（……）
　いいこはデビルキング候補が無言のままに、これ以上その”ワル”はダメとティフティータを捕縛。
　ワルっていうかこれただの痴女。
　反対の手にはバタバタ手足を振り回すライラを捕まえていた。
「あ、ちょっと、今いいところだから、もうちょっとだけぇ！」
『あー乱舞撃は一回発動すると止まらないのよぉ！』
　そして二人仲良く別々の牢屋にぽーいされるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●
「はーっはっはっは！　待てーい！」
　カメラを回した御形・菘（邪神様のお通りだ・f12350）がよく透る声を大監獄の中に響かせる。
「なるほどお主もワルかもしれん、しかし妾こそが真の巨悪！」
　菘はライラに対してビシリと指をさし宣戦布告する！そう、カメラこっちね！
『はぁっ！？私の方が優れてるに決まってるでしょ！』
　しかしライラも口では負けない！
　菘に対してオブリビオンの名にかけて決して負けてはいないと言う。
「……といっても、このままでは主張は平行線にしかなるまい」
『うぐっ、確かにね』
　先程口論をして決着がつかなかったばかりである。
　ここはライラも素直に言う事を聞く。
「ここはひとつ、ワルの流儀に則り、一対一の喧嘩で白黒つけようではないか、のう？」
『オーッホッホッホッ！身の程知らずね！そこまで言うなら相手してあげるわ！』
　菘はここでタイマン勝負を提案していく！
　ライラも腕っぷしには自信があるらしく、デビルキング候補じゃなくて猟兵だったらいけるだろうと承諾する。
「とゆーことで、皆も牢から出てきて準備よろしく！
（……っ！）
（……っ！！）
　勝負が成立したところで、菘が牢屋に入っていたデビルキング候補たちに声をかけていく。
　タイマン勝負と言えば、周囲を人垣で取り囲んで野次を飛ばしてくるヤツ！タイマン決闘場だ！
　"ワル"に憧れるデビルキング候補たちは瞳を輝かせながら牢屋を気軽にぶちやぶって外に出ると、菘とライラを取り囲んで野次を飛ばす！（なおあまり喋るのは得意じゃないのでほぼ無言）
「更に！　妾も花々で場を整えてやろう！歓迎するぞ、妾に挑む勇気あるモノよ！　妾の動画高評価の糧となる栄誉を与えよう！」
　菘はここぞとばかりにユーベルコードを起動。
　落花狼藉・散華世界（イキナリクライマックスバトル）によってシステム・フラワーズの力を一時的に借り、戦場を、花々が咲き乱れるエモい空間に変えると、テンションをガンガンに上がていく！
「はーっはっはっは！人を動かすコツは、こちらの意図は読ませずに、快く自発的に動いたと思わせることよ」
　場を整えて調子づいた菘はぐるりとカメラごと周りながら周囲を見回す。
「これで、ごく自然に、危険で余計な横槍は潰せたな？」
　こうなってしまえばデビルキング候補がライラにこの戦闘で手を貸す事はまずないだろう。確実にタイマン勝負ができる。
　あとは菘とライラの純粋な戦闘能力がものを言う事になるだろう。
「さあ！　後は存分に、エモく楽しく殴り合おうではないか！」
『フン！猟兵一人くらい、私の敵じゃないわ！』
　ライラもこの状況に感化されたらしく、デビルキング候補の勧誘は止めて菘とのタイマン勝負を選択したようだ。
『食らいなさい旋風脚ぅ！』
　華麗な跳躍からの飛び蹴りで先制キックを繰り出してくる！
　菘はその攻撃を避けるような無粋な事はせず、敢えて左腕で受け止めようとして……。
「あ」
　跳躍したライラを見上げた事で、天井にヒビが入ったのに気づいた。
「うらぁぁぁ！」
　そしてドカァン！と天井が砕かれると、一人の猟兵が飛び込んできた！
「お前かぁ！お前が監獄に現れたオブリビオンか！」
　上層でシバベロスに時間を喰いまくっていたジン・マキハラ（ブレイズ・オブ・マキナ・f36251）が、パイルバンカーで床をぶちやぶってショートカットしてきたのであった。
「お前か！お前のせいでこっちは慣れない事を無理しながらやる羽目になったんだぞ！？もう許さねえ！監獄ごと貴様を消し飛ばしてやるぅ！他の悪魔ども、邪魔すんじゃねぇ牢屋に引っ込んでろぉ！」
『ええっ！？ちょ、誰よアンタっ！？うにゃあああっ！？』
　完全に1vs1のつもりで飛び掛かりにいっていたライラは上からの奇襲に全く対応できずにそのままジンにのしかかられる。
　ジンは、慣れない脱獄。慣れない犬の調教。その上でシバベロスとの動画が若干バズってるって事で自分でも見た結果、吹き飛ばされたギャグ動画として大絶賛されているのをみて、あーやこーやと鬱憤を全てライラにぶつけにきたのである！
　つまりただの八つ当たりだ！
「全兵装フルバーストだ！この世から消えてなくなれぇ！」
　終焉炎獄炎式内蔵兵装（ヴァリアブル・ブレイズ・ウェポン）！
　永久機関のエネルギーが供給された内蔵兵器が、全ての力を攻撃力へと変換されてライラを討つ！
『う、うそぉぉぉん！？』
　ドカーン！
　タイマン勝負はこうして横やりで終わった。
「……うん？う、ん？いやほら、タイマン勝負と見せかけて不意打ちをつく、つまり妾こそがやはり巨悪！はーっはっはっは！」
　防御姿勢のまま成り行きをずっと見守っていた菘は目をぱちくりさせていたが、気を取り直して締めに入った。
　これにてオブリビオン討伐、完！
　
　ミッションコンプリート！

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

最終結果：成功 完成日:2022年02月14日 宿敵 『ライラ』 を撃破！