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殲神封神大戦⑲〜世界に太平を

#封神武侠界 #殲神封神大戦 #殲神封神大戦⑲ #大賢良師『張角』

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#殲神封神大戦⑲
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#大賢良師『張角』


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●仙界・太平道
「蒼天、すでに死す」
 大賢良師『張角』がかつて放った言葉を繰り返す。
 それは腐敗した漢王朝に向けたものではない。
 太平道に至り、仙界から人界を見守っていた三皇は、既に死に絶えていると渾沌氏より伝えられた。
 それ故に、世は乱れていたのだと悟ったことを口にしたのだ。

「黄天、まさに立つべし」
 さらに混沌氏は三皇は骸の海を揺蕩っていると伝えた。
 それを聞き正当なる統治者に封神武侠界をお返しするべきだと考えたのだ。
 故に漢軍の守護する封神台へと攻め入り、破壊するに至った。

「蒼!天!已!死!黄!天!當!立!」
「されど今は、この私自らがフォーミュラとして蘇り、オブリビオンを繋ぐ希望の詔、すなわち異門同胞というユーベルコードを得た。
 なれば世界の全てを骸の海に導いた後、私が異門同胞で全てを統治する事こそ、最善最良の安寧に至る王道である。
 邪魔をするな、猟兵よ。カタストロフこそが、平和に至る唯一の道なのだ!」
 人々に安念をもたらさんと、張角は賛同する黄色い布をつけた、忠誠を誓うオブリビオンの軍勢を率いて猟兵を待ち構える。
 世界に太平を――全身全霊を以って平和という大義の為に武を振るう。

●グリモアベース
「とうとうオブリビオン・フォーミュラである大賢良師『張角』との決戦の時だ」
 バルモア・グレンブレア(人間の戦場傭兵・f02136)が殲神封神大戦の決戦が始まることを猟兵に告げる。
「張角は仙界の広大な草原「太平道(たいへいどう)」で配下の黄巾オブリビオンと共に陣を敷いている。その数は数十万にも見えるほどの大軍勢だ。軍勢を蹴散らしながら張角に肉迫し、これを討つという作戦になる」
 大軍勢は戦闘準備を整え、張角の思想に共感し死兵となって襲い掛かる。その大軍勢を倒しながら進まなくては張角の元へ辿り着けない。
「相手も後がない。全ての戦力を惜しみなく出しての大決戦となる。こちらも出し惜しみなく全力で行かねば突破は叶わんだろう」
 本丸まで攻め込まれた敵は必死に抵抗する。だがここを落さなくてはカタストロフを止められない。

「張角もまた太平の世を作るという大義を掲げている。だがその大義は我々とは相容れぬものだ。ならばぶつかり合うしかない」
 説明を終えたバルモアが決戦の場へのゲートを開き、連戦に疲弊しながらも誰も諦めずに目に力を宿す猟兵達を見渡した。
「殲神封神大戦最後の戦いだ。ここで張角を討たねば今までの戦いが無駄となる。何としても張角を倒し世界を救え!」
 どんな厳しい戦いでも勝利し生還する頼もしい猟兵達をバルモアは送り出した。


天木一
 こんにちは天木一です。
 殲神封神大戦も最後。張角との決戦となります!

 このシナリオは、1章だけで完結する戦争シナリオとなります。
 強敵であるやや難易度の高いシナリオとなっております。

 張角は黄巾オブリビオンの大軍勢を率いています。
 先制攻撃は使って来ませんが、その軍勢を突破しなくては張角に攻撃が届きません。
 黄巾オブリビオンの大軍勢を蹴散らし、張角と戦うとプレイングボーナスが得られます。

 複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
 プレイングの締め切り日などは決まり次第マスターページかタグにて。
 それでは張角を討ち取り、戦争を勝利で終えましょう!
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第1章 ボス戦 『大賢良師『張角』』

POW   :    戦術宝貝「黄巾力士」
無機物と合体し、自身の身長の2倍のロボに変形する。特に【巨人兵士型宝貝「黄巾力士」】と合体した時に最大の効果を発揮する。
SPD   :    黄巾三巨頭
戦闘用の、自身と同じ強さの【妖術を操る地公将軍『張宝』】と【武芸に長けた人公将軍『張梁』】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
WIZ   :    黄巾之檄
【「蒼天已死 黄天當立」の檄文】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。

イラスト:藍

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

楊・宵雪
「もうすぐ終わるのね…最後まで引き締めて行かなきゃ

自前キャバリア機神『蚩尤』に乗る

「戦いは数というわけね。じゃあその数を削いでさしあげるわ
まずは敢えて地上からの[レーザー射撃]による[弾幕]で大まかに敵の数を減らす

[空中機動]で張角に迫り
[ジャミング]にて敵の通信を妨害し檄文を聞こえなくして弱体化はかる
その後UC発動

敵群まっただなかに突っ込む関係上
結果如何に関わらずUC使用後は[空中機動]で離脱
機体損耗度が低ければそのまま友軍への[援護射撃]で戦闘続行するわ


ヴィリー・フランツ
心情:問題ねぇ、まだまだ行けるぜ!

手段:キャバリア[ヘヴィタイフーン]に搭乗、卑怯と思うか?だがカタストロフの秒読みが始まった今、此方も形振り構ってられんのでな!

先ずは開戦の号砲だ、コングⅡ重無反動砲に【EP-155mmクラスター焼夷弾頭】に装填、敵陣ど真ん中上空に発射だ、後方の張角にも良く見える花火だぜ。

後は他の猟兵を巻き込まん様にRS電磁機関短銃と肩のRS-Sクロコダイル単装電磁速射砲を一斉射、そして弾が切れたら予備弾薬を装填し再度攻撃。

EP-Sアウル複合索敵システムと同調させゴーグル型HMDに映しちゃいるが、いちいち狙いをつける必要すらねぇな。
最悪、猟兵の位置さえ分かれば御の字だ。



●開幕の号砲
「問題ねぇ、まだまだ行けるぜ!」
 幾つもの戦場を転戦したヴィリー・フランツ(スペースノイドの傭兵・f27848)は、決戦への高揚に疲労を消し飛ばしてキャバリア【HL-T10 ヘヴィタイフーンMk.Ⅹ】に搭乗して敵の前に出る。
「デカい!」
「大きかろうと倒しようはあるはずだ!」
 距離があってもその大きさがわかり、黄巾オブリビオン達がざわめく。
「卑怯と思うか? だがカタストロフの秒読みが始まった今、此方も形振り構ってられんのでな!」
 時間切れが迫っている以上、手段を選んでいる暇はないと開幕の号砲を鳴らす。
「お前達の終わりを祝う祝砲だ。せいぜい派手な花火を上げてやる!」
 構える【RSコングⅡ重無反動砲】からユーベルコード『EP-155mmクラスター焼夷弾頭』が敵陣ど真ん中の上空に放たれ、空中で炸裂すると分裂したサーメート焼夷弾が雨のように降り注ぐ。
「炎の雨が……降って来る!!」
「うわぁあああああああ!!」
 爆炎が燃え上がると悲鳴が上がり、火だるまとなった兵士たちがもがき苦しみ、焼け焦げて力尽きていく。
「これなら張角にも良く見えるだろ。楽しんでもらえてるかな?」
 ヴィリーはニヤリと笑いながら、すぐに【RS電磁機関短銃《極光》】と肩の【RS-Sクロコダイル単装電磁速射砲】を派手にぶっ放して混乱する敵軍に追撃を加えた。
「私を直接狙ってきたか」
 炎に巻かれながらも張角は落ち着いて軍勢の後ろに下がった。
「態勢を立て直せ!」
「こっちだ炎から逃げろ!」
 何とか崩された兵は再集結を図るが、そこへ砲撃が撃ち込まれて爆散する。
「EP-Sアウル複合索敵システムと同調させゴーグル型HMDに映しちゃいるが、いちいち狙いをつける必要すらねぇな」
 見渡す限り敵はどこにでも居る。適当でも撃てば当たると、ヴィリーはただただトリガーを引き続ける。

「もうすぐ終わるのね……最後まで引き締めて行かなきゃ」
 勝利を掴むまで気は抜けないと、楊・宵雪(狐狸精(フーリーチン)・f05725)はキャバリア【機神『蚩尤』】に搭乗する。
「怖れるな! 太平の世の為に戦うのだ!」
 巨人のようなキャバリアを前にしても怯まず、黄巾オブリビオンの軍勢が矢を放ち槍を手に襲い掛かる。
「戦いは数というわけね。じゃあその数を削いでさしあげるわ」
 敢えて地上から白と黒の2機1対の【浮遊砲台『陰陽玉』】がレーザーを撃ち出して弾幕を張り軍勢を吹き飛ばしていく。
「人々の為に!」
「太平の世を作るんだ!」
 仲間がやられても狂信者は死兵となって突っ込んで来る。だが軍勢が足元に集まったところで蚩尤が空に飛び上がり直接張角を狙う。
「行かせるか!」
 すぐに兵士達から矢が放たれ機体に刺さっていった。
「蒼天已死 黄天當立」
 撃墜するべく張角が檄を飛ばし兵を強化するが、それに合わせて宵雪はジャミングを掛けて声が通りにくくした。その効果で飛び交う矢の威力が弱体化される。
「射程に入ったわ。人の世の為というのなら、戦争の元凶であるあなたが倒れるべきよ」
 ユーベルコード『春眠不覚暁(シュンミンアカツキヲオボエズ)』を発動し、薄紅色の佩玉から温かな光と共に花の香りが放たれ、まるで春の陽光に包み込んだように軍勢や張角の意識を混濁させる。そのまま宵雪は機体を飛ばして眠っていない敵に狙い撃ちされる前に離脱した。
「春の眠りか……」
 兵士達はすぐに眠ってしまうが、張角はなんとか片膝をついて耐えた。
「攻めろ! 張角様に近付かせるな!!」
 眠っていない軍勢が張角を守らんと攻勢を強めた。

「張角はあそこか」
 ヴィリーが眠った集団の中心に一人耐えている張角を見つける。
「耐性が仇となったな」
 狙い澄ましてヘヴィタイフーンから速射砲を発射し、砲弾が直撃して張角が大きく吹っ飛んだ。
「張角様!!」
「おのれぇ!!」
 張角が負傷すると怒り狂う兵士達が我が身を顧みずに襲い掛かる。
「攻撃が激しくなったわね。援護するわよ」
 宵雪は機体を旋回し空からレーザーを降らせて軍勢を薙ぎ払う。
「矢を放てー!」
 黄巾オブリビオンは空に矢を放ち近づかせまいと反撃した。
「張角様! お下がりを!」
「うろたえるな! 如何に強い武器であろうとも取りついてしまえば使えぬ。一気呵成に吶喊せよ!」
 泥に汚れ口の端から血を垂らしながらも張角が檄を飛ばすと、息を吹き返したように軍勢が勢いを取り戻し、矢がヘヴィタイフーンに当たり始め、脚には投げ槍が突き刺さる。
「形振り構ってないのはお互い様か」
 ヴィリーが銃弾をばら撒いて吹き飛ばすが、軍勢は一歩も引かずに猟兵を迎撃した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

マホルニア・ストブルフ
取り敢えず誰彼構わず傘下に入れれば解決する思考はどうにかならんものかね。異門同胞を抜けられたらしい王翦大将軍や、無理やり従わされていた妲己のようなものはどうするつもりなのだか。今広がっているオブリビオンたちは忠誠は揺がないようだがね。

こちらとしては張角を討ってカタストロフは回避したい。UCを展開して、自分を中心に戦場にUDC由来の黒い【呪詛】の奔流を流し込みつつ前進。近い者からダメージや虚が蓄積され、黄巾たちは弱った者が来る事になるな。張宝には呪詛で主に攻め、呪詛の奔流に身を隠しながら張梁の相手をする。その間に張角まで呪詛が進行しさえすれば、とっておきの怖い“虚”を与えて攻撃を叩き込むよ。


フィロメーラ・アステール
そんな便利な技があったら、それこそ平和的に、全ての話を纏めることができたんじゃないの?
何故そうしなかったのか?

機会や力があったのにそれをしなかった。
つまり敵の掲げる平和はオブリビオンの間だけのモノか?
あるいは利用されたのか……。

いずれにせよ、やる事は一つだな!
【日輪の帷帳】を発動!
【破魔】の聖なる炎の【オーラ防御】守護結界を展開し、押し寄せる敵を【焼却】して【浄化】するぞ!

守りを固めながら【情報収集】だ!
光を収束させて【視力】を強化し、張角の居所を探す!
今も檄を飛ばしているなら【聞き耳】も有効かも!

見つけたら【空中浮遊】して【ダッシュ】で急行!
そして炎【属性攻撃】の【全力魔法】をぶつけてやる!



●平和の為の戦い
「取り敢えず誰彼構わず傘下に入れれば解決する思考はどうにかならんものかね」
 マホルニア・ストブルフ(構造色の青・f29723)は誰であっても味方に引き込んでしまう張角に苦言を呈する。
「異門同胞を抜けられたらしい王翦大将軍や、無理やり従わされていた妲己のようなものはどうするつもりなのだか。今広がっているオブリビオンたちは忠誠は揺がないようだがね」
 心酔するように従う黄巾オブリビオンの軍勢は、命を賭して戦う覚悟を決めているようだった。
「こちらとしては張角を討ってカタストロフは回避したい。なら決戦と行こうか」
 相容れぬ両者が対峙したならば戦うしかないと、マホルニアはユーベルコード『逆しまの樹(ルート)』を発動し、ネットワークと連結した自分を中心にUDC由来の黒い呪詛の奔流を流し込み、軍勢を覆いながら前進する。
「ぐぇっく、苦しい……」
「これは呪いか………」
 ダメージや虚が蓄積され、兵士達は弱って倒れ始めた。
「怯むな! こちらには黄巾三巨頭がいる!」
 張角が地公将軍『張宝』と人公将軍『張梁』を呼び出し、張宝が妖術によって呪詛を止める。そこへ張梁が駆け出してマホルニアに向けて矛を振るった。
「連携はできるようだが、こちらの想定通りの動きだ」
 マホルニアは弓成りの両刃剣【レヴィアスク】で受け流し、呪詛の奔流に身を隠してレヴィアスクを分割し二丁拳銃に変形させて銃弾を張梁に撃ち込んだ。
「おのれ!」
 張梁が矛を振り回し呪詛を斬り飛ばしマホルニアを探す。
「何をしておるか!」
 そこへ張宝が妖術により干渉しマホルニアの姿を見つけ出す。
「そこか!」
 張梁が切り掛かると、マホルニアは飛び退きながら弾幕を張る。
「もう逃げられんぞ!」
 追い詰めたと張梁が矛を突きつける。
「逃げる必要はもうない」
「なにぃ?」
 落ち着いた声でマホルニアが返すと張梁がまなじりをつり上げる。
「しまった!」
 張宝の声に振り返ると、呪詛が迂回して広がり張角の元へと届いていた。
「とっておきの怖い“虚”をプレゼントするよ」
「ぬぅっ!!」
 さまざまな呪詛が張角に与えられ虚となった隙にマホルニアが銃弾を叩き込んだ。張角の胸は腹から血が流れる。すると張宝と張梁の姿が消えた。
「張角様をお守りしろ!」
 すぐに兵士達が壁となり張角を隠し、身を挺して飛んで来る弾丸を受け止め守りを固めた。

「そんな便利な技があったら、それこそ平和的に、全ての話を纏めることができたんじゃないの? 何故そうしなかったのか?」
 フィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)は疑問に思い首を傾げた。
「機会や力があったのにそれをしなかった。つまり敵の掲げる平和はオブリビオンの間だけのモノか? あるいは利用されたのか……」
 あれこれと考えるが答は出ない。そして思案している暇もないと気持ちを切り替えて敵軍を見た。
「張角様の為に命を懸けよ!」
「「前進ーー!!」」
 負傷した張角を守ろうと黄巾オブリビオンの軍勢が突撃を開始し、数の力で猟兵を圧殺しようとする。
「いずれにせよ、やる事は一つだな!」
 フィロメーラはユーベルコード『日輪の帷帳(プロミネンスヴェール)』を発動し、破魔の力宿す聖なる炎の守護結界を展開する。
「「突撃ーー!!」」
 そこへ軍勢が突っ込むと、全身が燃え上がって倒れていく。
「怯むな! 我等が破れれば太平は成らぬ! 命を賭して安寧の世を築くのだ!」
「「天下太平のために!」」
 軍勢の中から張角が檄を飛ばすと、軍勢は燃える仲間を盾にして炎の壁を突破し始める。
「死を恐れない兵士と正面からぶつかるのは危険だ!」
 守護結界をオーラで補強しながらフィロメーラは光を収束させて視力を強化し、軍勢に紛れた張角の居場所を探す。
「前へ! 我々の太平の未来は前にしか存在しない!」
 檄を飛ばす声のする方向を凝視すると、動く兵の隙間から張角の姿を発見した。
「見つけたぞ!」
 すぐにフィロメーラは空中に浮かび、軍勢の上を飛び越えて張角の元に急行した。
「矢を射掛けよ!」
 軍勢が矢を放つが、加速するフィロメーラはフェアリーの小さな体を活かしてそれをすり抜けて張角の頭上を取った。

「これでも食らえー!」
 そして炎の魔法を全力で放ち、大きな火球を叩き込んだ。
「ぐぅっがぁっ!!」
 虚の影響が残り動きの鈍い張角が直撃を受け、燃え上がりながらもフィロメーラを指さす。
「世界の平和を乱す悪しき猟兵を討て!」
「世界の平和の為に!」
「世界の安寧の為に!」
 兵士達が一斉に矢を放ち、フィロメーラは回避行動を取る。
「平和のためだって言うなら、人々に攻撃なんてするな!」
 言い返しながらフィロメーラは火球を撃ちまくり、兵士を吹き飛ばしていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

風魔・昴
麻生竜星(f07360)と共闘
彼を『竜』と呼んでいる
アドリブ歓迎


「えぇ、竜。世界の希望を繋げるわよ!」

UC発動
朱雀・白虎・青龍・玄武召喚
「この大軍を蹴散らせて突破するわ!朱雀と青龍は空から風と炎で
玄武と白虎は地上から雷と岩の雨で攻撃を。手加減無用!」


自身は白虎の背に乗り銀杖Bellatrixを使用
全力魔法・属性攻撃で、衝撃波・斬撃波・呪殺弾を使い範囲攻撃
敵の攻撃回避は、見切り・オーラ防御・残像・第六感で


「了解、竜!」
張角にたどり着いたら四神の力の合体と自身の銀杖≪Bellatrix≫の力を全力で叩き込む
「時の理に従い、邪悪の過去を消し去る力を!」


「私達が生きるのは未来!過去じゃないわ!」


麻生・竜星
風魔昴(f06477)と共闘
彼女を『スー』と呼んでいる
アドリブ歓迎


「行くぞ、スー。世界の『未来』を守るぞ!」

UC【月蝕】発動し<月食い>召喚
「(邪竜)はっは、ここは中々暴れ回れそうだな、主よ」
「あぁ、大群の奥には最強の敵がいる。敵には手加減無用だ」
「(邪竜)承知。我の背に乗るがいい」


自身は<月食い>の背から≪月影≫を使用
『全力魔法』で『地形の利用』をしながら
『斬撃波・衝撃波・吹き飛ばし・なぎ払い』を使い範囲攻撃
敵の攻撃回避は『見切り・オーラ防御・残像・第六感』で


「スー、張角に近づいたら同時に攻撃するぞ」
<月食い>の最大の力と自身の≪月影≫からの力を全力で張角に叩き込む

「骸の海に沈むがいい!」



●未来への道
「行くぞ、スー。世界の『未来』を守るぞ!」
「えぇ、竜。世界の希望を繋げるわよ!」
 意気込む麻生・竜星(銀月の力を受け継いで・f07360)の言葉に風魔・昴(星辰の力を受け継いで・f06477)が大きく頷き、2人は無数の黄色の布がはためく軍勢に立ち向かう。
「赤銅色の月に変える者よ。我が契約の命に従い姿を現せ」
 竜星がユーベルコード『月蝕』を発動し、【蒼い星ぼたん】から【暗黒邪竜『月食い』を召喚した。
「はっは、ここは中々暴れ回れそうだな、主よ」
 居並ぶ敵勢を見た月食いが愉快そうに笑う。
「あぁ、大群の奥には最強の敵がいる。敵には手加減無用だ」
「承知。我の背に乗るがいい」
 月食いの背に竜星が乗ると蒼穹に飛び上がった。
「天の四方を司る霊獣よ。「風魔」の名の下に召還に応え、その聖なる力を我に貸したまえ」
 昴もユーベルコード『四神召還』を発動して、青龍・白虎・朱雀・玄武を召喚する。
「この大軍を蹴散らせて突破するわ! 朱雀と青龍は空から風と炎で、玄武と白虎は地上から雷と岩の雨で攻撃を。手加減無用!」
 昴が命じると、すぐさま四神が行動を開始し敵軍に天変地異を叩きつけた。
「龍の襲撃だ!!」
「こっちには四神が現れた!」
 兵士達は驚きながらも矢を放って反撃する。
「蹴散らして張角の元に向かう!」
「任せよ」
 月食いが絶対零度の冷気を撒き散らし、竜星が満月の如く金色に輝く剣【月影】を振るって斬撃波を飛ばして薙ぎ払う。
「こっちも突き進むわ!」
 昴が白虎の背に乗り銀杖【Bellatrix】を掲げ、衝撃波を放って吹き飛ばして道を拓ける。
「張角様の元へ行かせるな!」
 それでも兵士達が次々と剣や槍を構えて立ち塞がる。だが白虎が撥ね飛ばし、空からの風と炎の渦によって燃え上がらせた。

「猟兵め。これほどの力を持ちながら何故大義を理解せん。我等は大義の為に戦っておる! 決して負けられぬ!」
 血に濡れた張角が軍勢の中で応急処置を施し戦い続けんと命令を飛ばしていた。
「見えた!」
「あそこね!」
 軍勢を突破した竜星と昴が張角の姿を発見した。
「スー、張角に近づいたら同時に攻撃するぞ」
「了解、竜!」
 2人は一直線に張角の元へと駆け寄る。
「霊獣の力を操るか、なれど私の将も負けてはおらぬ」
 張角は地公将軍『張宝』と人公将軍『張梁』を呼び出し、張宝の妖術で守りを固め、矛を握った張梁が迎え撃つ。
「仕掛けるぞ!」
「超獄炎を受けてみよ」
 月食いが最大の力で猛り狂う地獄の炎を吐き出し、竜星が全力で斬撃を飛ばした。炎が刃の勢いに乗って加速し、張角と周囲の敵を炎に包む。
「くっ!」
「ひぃっ炎がああああ!」
 燃え死ぬ兵士に囲まれる張角は炎の中で耐えていた。その周りには膜ができ炎を防いでいる。
「させぬわ!」
 張宝が妖術による結界を張って防いでいた。
「時の理に従い、邪悪の過去を消し去る力を!」
 そこへ昴が四神の力と自身の力を合わせ、銀杖を向けて全力で放つ。
「俺が相手だ!!」
 正面から張梁が突っ込み矛を突き出す。眩い銀の輝きを突破しようと踏み込むが、雷が落ちて動きを鈍らせ、岩の雨が降り注いて体が倒れ込む。
「私達が生きるのは未来! 過去じゃないわ!」
 その隙に昴の放った銀の輝きが流星のように翔け、張角を守ろる結界を貫いて直撃した。
「がはぁっ」
 血を吐き張角が吹き飛ぶと、張宝と張梁が消え去る。
「骸の海に沈むがいい!」
 竜星がさらに力を込めて斬撃波を放ち、月食いの炎が空より落ちて来る。
「ぬ、おおおおおお!!」
 全身を炎に包まれた張角がよろめき倒れ込む。
 銀光と炎が収まり、煙から肉の焼ける匂いがする。
 視界が通り始めると、そこには黒焦げの山があった。
「ち、張角さ、ま……」
「どうぞ、太平の世を………」
 それは兵士達の死体の山。その中から火傷を負い傷つきはしたがまだ健在の張角が姿を見せた。
 兵士達が身を挺して張角を守り命を繋いだのだ!
「その死を無駄にはせぬ。必ず人々の安寧の世界を築こうぞ!」
 張角の宣言に兵士達は士気を上げ、竜星と昴に襲い掛かった。
「命を懸けて守ったか」
「でもこっちだって負けられない!」
 竜星と昴は兵士を迎撃し、炎の嵐で叩き伏せた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ニコリネ・ユーリカ
戦大将の張角がいるとあって士気は昂々
蒼天を覆う黄塵万丈と云った処ね
唯の花屋だって武者震いしちゃう
負けないわよー!(むきっ

数十万の大軍勢は逐一相手してられない
武器・防具改造で装甲を強化したFloral Fallalに乗り込み
マネギちゃんに空から偵察して貰いつつ
張角の座標から最適な進路を割り出し、防禦の薄い所を一点突破
(にゃごにゃご猫語を[動物と話す]技能で聴取)
襲い来る敵を轢き、超速で千切って本営を目指しましょ

張角には降車して名乗り上げを
最終決戦なので特別にチャイナ服を着てきました
何の変哲もない唯のコスチュームだけど気合は十分
UCで117人に増やし、一斉にシャッター棒で殴る
これが出血サービスよ!


劉・涼鈴
蒼天が死んだ? お前の黄天だってとっくに死んでんだよ!!

覇王方天戟を担いで突撃ー!!(ダッシュ)
私は涼鈴! 劉家拳が伝承者、劉・涼鈴!
私の前に立ちはだかるならぶちのめす! どけどけどけどけー!

戟で【なぎ払い】! ぶん殴って蹴っ飛ばす!(功夫) 頭突きで【吹っ飛ばす】!
牛の突進力をナメるなよ!

張角が黄巾力士と合体! ……っていうか搭乗?
なんでもいいや! ご自慢のロボごと叩き潰してやる!
張角はあくまで宗教屋、武術の腕前の話は聞いたことがない
ロボを自在に動かせたって、その動き自体が拙いハズ!
戟で【受け流し】て体勢を崩させたところへ、【怪力】で【劉家奥義・凶熊覇陣撃】!!
ぶっ潰れろぉおおおお!!


御形・菘
同じ戦場に向かう皆には予め戦法を説明しておくぞ
此度は支援に回るつもりなので、状況を活用してもらいたいのでな

全力で高く跳び上がり、戦場全体に届くぐらいの大音声で名乗りを上げる!
はーっはっはっは! 世界平和をブチ上げるとは実に高い志ではないか!
ならば来るがよい、妾こそが宿願成就の絶対の障壁!
妾を打ち倒さなければ、大義を為すのは不可能と知れ!

地を埋め尽くす軍勢が、妾に対して意識を向けたな? ならば既に術中よ!
エモく埋もれ沈むがよい! 戦場全体に降り注ぐ花々に!

そして、妾自身は軍勢相手にド派手に無双よ
左腕で、尾で、すべてをブッ飛ばす!
発動条件は教えんし、妾に気を向けた時点で既にお主らは詰んでいるのだ!



●花の舞う戦場
「妾は支援に動くぞ! 皆は存分に戦え!」
 御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は仲間に戦法を伝え、全力で高々と跳び上がった。
「聞け者ども! 妾の名は御形・菘! お主らの希望を打ち砕くものなり!」
 そして戦場全体に届くほどの大音声で名乗りを上げた!
「なんだと!」
「人々に安寧を与える黄天の世を阻むつもりか!」
 その名乗りに平和を望む兵士達が憤る。
「はーっはっはっは! 世界平和をブチ上げるとは実に高い志ではないか! ならば来るがよい、妾こそが宿願成就の絶対の障壁!」
 正義に立ち塞がる悪の首領のように高笑いした菘は軍勢を見下ろす。
「妾を打ち倒さなければ、大義を為すのは不可能と知れ!」
 大義を笑い飛ばす邪神として言い切ると、軍勢の意識が一気に菘に向けられた。
「倒せ! 我等が太平の世の障害を!」
「平和の為に! 大義の為に!」
 張角が檄を飛ばし、士気を高めた兵士達が一斉に菘に向かって進軍する。
「地を埋め尽くす軍勢が、妾に対して意識を向けたな? ならば既に術中よ! エモく埋もれ沈むがよい! 戦場全体に降り注ぐ花々に!」
 菘はユーベルコード『花驟雨(ヘリオガバルス)』を発動し、自身に敵意を向けた相手に空に描いた魔法陣から無数の花を降らせ、地を埋め尽くす軍勢が美しき花に埋もれてまるで海に溺れるように沈めていった。
「うわぁっ花が、溺れ……」
「この、どけ!」
 花をかき分けようとした兵士が次々と力尽きて埋もれていく。

「張角様と共に太平の世を!」
「人々に安寧を!」
 黄色の布を巻く兵士達がどれほど被害を受けようとも士気を保ち、張角の元で天下太平の為に戦わんとする。
「戦大将の張角がいるとあって士気は昂々。蒼天を覆う黄塵万丈と云った処ね」
 ニコリネ・ユーリカ(花屋・f02123)はそんな様子を見て、対抗するように闘志を燃やした。
「唯の花屋だって武者震いしちゃう。負けないわよー!」
 むきっと気合を入れ、ニコリネは改造を施した重装甲の花車【Floral Fallal】に乗り込む。
「数十万の大軍勢は逐一相手してられないものね」
 エンジンをかけながら猫型ドローン【ウイングキャット『マネギ』】からの偵察情報を得る。
「張角の場所はここね」
 にゃごにゃごと猫語の通信を聞きながら座標から最適な針路を割り出し、アクセルを踏んで車を発進させた。
「防禦の薄い所を一点突破よ!」
 邪魔な敵を轢きながら、超スピードで追って来る敵をぶっちぎり、花の積もった道を走って本営を目指す。

「蒼天が死んだ? お前の黄天だってとっくに死んでんだよ!!」
 既に世は幾度も変わり、張角自身が遥か過去の人物に過ぎないと劉・涼鈴(鉄拳公主・f08865)は言い放ち、【覇王方天戟】を担いで突撃する!
「猟兵が突っ込んで来るぞ!!」
「止めろ! 張角様の元に行かせるものか!」
 積もる花に足を取られながらも、兵士達が槍を構えて列を成し行く手を塞ぐ。
「私は涼鈴! 劉家拳が伝承者、劉・涼鈴! 私の前に立ちはだかるならぶちのめす! どけどけどけどけー!」
 堂々と名乗りを上げた涼鈴が覇王方天戟を薙ぎ払い、槍を持った兵士達が吹っ飛ぶ。
「このっ!」
 仲間が目の前で薙ぎ払われても、死兵となった黄巾の兵士は突撃を繰り返す。だが涼鈴も止まらずに前進しながらぶん殴り、蹴り飛ばして押し通り、さらには頭突きで猛牛の如く敵兵を吹っ飛ばしながら前進した。
「牛の突進力をナメるなよ!」
 全身を武器とした涼鈴の突撃を誰も止められず、軍勢が真っ二つに割かれていった。

「では妾も無双するとしよう!」
 菘が花の絨毯の上を進み、邪魔な敵兵を左腕で引き裂き、尾で薙ぎ払い、すべてをブッ飛ばしていく。
「この花を止めろ!」
「息が苦しい、この悪神め!」
 苦しみもがきながら兵士達が朽ち果てる。
「発動条件は教えんし、妾に気を向けた時点で既にお主らは詰んでいるのだ!」
 邪神らしく、菘は兵士共を圧倒して蹴散らした。
「これは良くない流れが来ておるな。一度態勢を立て直す!」
 命令した張角が下がろうとするところへ、猛るエンジン音が近づく。
「何だ?」
 張角の前に車が突っ込み、花を撒き散らしながらドリフトして停車する。
「到着!」
 ドアが開くと中からニコリネが姿を見せた。この世界に合わせ最終決戦用に気合を入れてチャイナ服での登場だった。
「私はただの花屋のニコリネよ! 花を楽しむ人々を世界から消そうとしている貴方をここで倒す!」
 堂々と名乗りを上げてユーベルコード『The end of FY(ケッサン)』を発動し、自分を117人に増やして、一斉に【シャッター棒】で殴り掛った。
「分身しただと、仙術の類か――がはっ!」
 囲まれた張角がフルボッコに殴られて地面を転がる。
「張角様!」
 そこへ兵士が割り込むが、邪魔する者は容赦なくニコリネ達が殴り倒していった。
「これが出血サービスよ!」
 血反吐を吐くまで張角の身体を袋叩きにする。
「ごほっ……血など幾らでも流そう。それが太平の世の礎となるならば!」
「我等が命で礎となりましょう!」
 張角の言葉に感動した兵士達が肉の壁となってニコリネ達の猛攻を止め、その間に張角は下がって奥の手を打つ。

「我が軍勢を物ともせぬとは。ならばこれを使いしかあるまい。戦術宝貝「黄巾力士」!」
 張角は周囲の岩や倒れた兵士の武具を吸い上げ、巨人兵士型宝貝「黄巾力士」を作り出してその内部に入った。
「張角が黄巾力士と合体! ……っていうか搭乗?」
 その姿を接近した涼鈴は見上げ首を傾げる。
「なんでもいいや! ご自慢のロボごと叩き潰してやる!」
 なんであれ叩き潰してしまえば同じだと、圧倒的な体格差があろうとも怯まず覇王方天戟を構えた。
「張角はあくまで宗教屋、武術の腕前の話は聞いたことがない。ロボを自在に動かせたって、その動き自体が拙いハズ!」
 どれほど強大な力を持とうとも、それを操る者が未熟ならば付け入る隙がある。
「叩き潰すのはこちらの方よ! 天下太平の為に死ねい!」
 黄巾力士が拳が岩のように落ちて来る。それを涼鈴は覇王方天戟で受け流す。地面に食い込んだ拳が隕石が落ちたようにクレーターを作った。
「なんと!」
 体勢を崩したところへ、涼鈴は飛び上がりながらユーベルコード『劉家奥義・狂熊覇陣撃(リュウケオウギ・キョウユウハジンゲキ)』を放つ。
「ぶっ潰れろぉおおおお!!」
 下から斬り上げた覇王方天戟が黄巾力士の身体を両断し、粉々に砕いて張角の体が落ちて地面を転がった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アルテミシア・アガメムノン
【魔王国】
嫌ですわねえ、洗脳で従えるなんて。
自分に自信がないのかしら?
君臣の間でさえまともな関係が築けない方が平和を築けるとは思えませんわね!
ほほほ、黄天已死魔天當立なんてどうかしら?
消えなさい張角さん。貴方の出番はもう終わりです。

『地母神の戦域』を発動。
戦場全体を覆う輝く霧が黄巾軍を滅ぼすと共に友軍(鮫軍やフカヒレさん、バロさん)の傷を癒します。
そうしておいて、張角に接近。
SPDUCで呼び出された張宝張梁は呼び出された瞬間に戦場を覆う霧から発生した炎が張角を焼くことで発動条件を潰します。
その後、クロノスの大鎌の一振りで張角を斬り裂きましょう。


フカヒレ・フォルネウス
【魔王国】WIZ
アドリブ連携歓迎。
殲神封神大戦の集大成ということですね。
魔王国の威を披露いたしましょう。

目には目を、歯には歯を。軍勢相手には軍勢を。
鮫は死しても蘇るモノ。冥途の土産に覚えていきなさい!
《巡航鮫隊》出撃です!
105体の大型鮫、525体の小型鮫。
編隊を組んで黄巾オブリビオンとぶつかりなさい!

あ。巨大化バロさんの攻撃に巻き込まれてる……。
……ま、大丈夫でしょう。負傷鮫は下がって、アルテミシア様の癒しの風で回復しなさい。
交代で戦えば戦線は揺るがないでしょう。

さて、あとは頭目への処置ですが……。
陽動としてバブルワンドから泡魔術を放って気を引いて、お二人の攻撃を直撃させるといたしましょう!


バロ・ヴァッハ
【魔王国】
●SPD
 張角の軍勢だー!今日は僕も魔王国に加勢するよ!
 僕はまずUCを発動して巨大化するよ、そして僕はそのまま軍勢を蹴散らすようにUC通りに3回までの攻撃を行うよ!「無差別攻撃」で暴れてやる!1回目の軍勢への攻撃の時にフカヒレ兄ちゃんの大きな鮫さんに攻撃当たっちゃった!ごめんね鮫さん!
 そして攻撃回数を気にしながら張角の方に軍勢を「蹂躙」しながら近づくつもり!
 その時に張角が召喚した張宝と張梁と出会っちゃった!
 この2人強そう!2回目の攻撃で2人まとめて攻撃してやる!
 そして最後の3回目は張角に攻撃だぁ!
 



●魔王国立つ!
「太平を求める人々よ! 奮起せよ! 我等に世界の命運が託されたのだ!」
「「世界に太平を!!」」
 張角の激に軍勢は死を恐れぬ兵士となって猟兵と戦い続ける。
 その狂信する大軍勢の前に魔王国のメンバーが堂々と対峙した。
「嫌ですわねえ、洗脳で従えるなんて。自分に自信がないのかしら?」
 魔王国の王たるアルテミシア・アガメムノン(黄金の女帝・f31382)は、張角のやり方に自信の無さを感じ取る。
「君臣の間でさえまともな関係が築けない方が平和を築けるとは思えませんわね!」
 自分の部下さえも扱えないものが世界の平和など絵空事だと断言する。
「張角の軍勢だー! 今日は僕も魔王国に加勢するよ!」
 その隣には小さな体で胸を張る、バロ・ヴァッハ(「星」を司る小さな聖神・f34828)が魔王国の一員として戦場に立つ。
「殲神封神大戦の集大成ということですね。魔王国の威を披露いたしましょう」
 フカヒレ・フォルネウス(鮫の悪魔の四天王・f31596)は共に魔王国の力で粉砕してみせようと、仲間と草原に広がる軍勢に挑む。

「猟兵をこの地より駆逐せよ!」
「「うぅううおおおおおおお!!」」
 雄叫びを上げた兵士達が一斉に突撃を開始する。
「ほほほ、黄天已死魔天當立なんてどうかしら? 消えなさい張角さん。貴方の出番はもう終わりです」
 これからは悪魔の時代だと、アルテミシアはユーベルコード『地母神の戦域(ティアマト)』を発動し輝く霧で戦場を覆った。
「なんだこれは?」
「光の炎がっ! うわぁっああああ!!」
 霧から金色の神炎が燃え広がり兵士達を魂魄まで焼き尽くす。そして味方には癒しの風が穏やかに吹き抜けた。

「目には目を、歯には歯を。軍勢相手には軍勢を。鮫は死しても蘇るモノ。冥途の土産に覚えていきなさい!」
 敵勢が足を止めたところでフカヒレはユーベルコード『巡航鮫隊(シャークルーザー・リミテッド)』を発動し、105体の大型鮫と525体の小型鮫を召喚した。
「巡航鮫隊出撃です! 編隊を組んで黄巾オブリビオンとぶつかりなさい!」
 命令を受けた巡航鮫隊が突撃を開始する。まるで魚雷のように宙を泳ぎ次々と敵兵を噛み千切っていく。
「ぐぎゃあっオレの脚が!」
「鮫が襲って来る!!」
 突然現れた鮫の群れに襲われて兵士達が血塗れになり倒れていった。

「フカヒレ兄ちゃんの鮫さんに続いてボクも蹴散らすよ!」
 バロはユーベルコード『星神さまの怒り』を発動し、煌く星のエネルギーを溜め自らの体を巨大化させる。
「行くよ!」
 無差別攻撃で敵を蹴り飛ばす。すると敵と一緒に鮫を纏めて蹴り飛ばしてしまった。
「フカヒレ兄ちゃんの大きな鮫さんに攻撃当たっちゃった! ごめんね鮫さん!」
 謝りながらもバロは止まらずに、敵陣の中に突撃して蹂躙しながら張角を目指す。
「踏まれるぞ!」
「足を止めろ! 矢で射抜け!!」
 矢が射掛けられても気にも留めず、バロは軍勢を踏み散らかして道を抉じ開けた。

「あ。巨大化バロさんの攻撃に巻き込まれてる……」
 フカヒレは敵と一緒に吹き飛ぶ鮫を見上げた。
「……ま、大丈夫でしょう。負傷鮫は下がって、アルテミシア様の癒しの風で回復しなさい」
 アルテミシアの力が戦場を覆っている。負傷した鮫は輝く風に当たって受けた傷を癒した。
「交代で戦えば戦線は揺るがないでしょう」
 フカヒレが見る限り数は敵が勝っているが、個々の戦力では鮫が勝っている。その鮫の突破力によって張角への道が切り拓かれていた。
「さて、あとは頭目への処置ですが……」
「陣を崩すな! 大義の為に皆の命を私にくれ!」
「「大義の為に! 平和の為に! 我等命の限り戦いましょうぞ!!」」
 視界に移る張角はこちらへの対処に兵へ檄を飛ばしていた。
「陽動として泡魔術で気を引いて、お二人の攻撃を直撃させるといたしましょう!」
 そんな狂信者の如き兵士にフカヒレは魔法の短杖【バブルワンド】から雷属性の泡を放ち、バチバチと電光を輝かせて注意を引きつけた。
「なんだこれは!」
「あいつの仕業か?」
 気が逸れたところへバロが突撃して兵士を撥ね飛ばし、アルテミシアも開けた道を後に続く。

「張宝、張梁、猟兵を押し戻せ!」
 張角が地公将軍『張宝』と人公将軍『張梁』を呼び出し、反撃の一手を打たんとする。
「巨大な獣が暴れておるか」
「討ち取ってくれようぞ!」
 張宝、張梁が目立つ巨大化したバロを見上げる。
「この2人強そう!」
 バロが2人の将軍の強さを感じ取り、警戒しながらも一撃を加えようと翼を羽ばたかせ空に飛び上がる。
「翼を射抜くぞ!」
「おう!」
 張宝の呪詛と張梁の矛を合わせた投げ槍にて翼を貫こうと構えた。
「そうはさせませんわ!」
 そこへ接近するアルテミシアが輝く霧で包み、黄金の炎で射程に入った張角を焼き払う。すると攻撃の構えを取っていた張宝、張梁が消え去る。
「不覚!」
 しまったと炎を受けてしまった張角が下がろうとする。
「隙ありー!」
 だがそこへ降下したバロが踏み潰し、地面に大きなクレーターを作って張角の身体をめり込ませた。
「やったかな?」
「ぐふぁっ……」
 どうなったか脚を上げて確認すると、血を吐いた張角がむくりと起き上がる。
「……世の安寧を乱す賊め! 私の邪魔をするな!」
 満身創痍で張角が憎々しげな視線を向けた。
「洗脳で作った平和に何の意味があるのです」
 間合いに入ったアルテミシアは【クロノスの大鎌】を一閃し張角を肩からざっくりと斬り裂いた。
「張角様ー!」
 兵士達が間に割って入り、身を挺して張角を守る。
「もう一度、呼び出して迎撃を――」
 張角がまたも二将軍を召喚しようとする。
「厄介な手合いを呼ばれるのは困りますので、妨害させてもらいますよ」
 フカヒレが泡魔術を飛ばし、パチンと弾けると共に炎を破裂させて張角を怯ませた。
「今度こそやっつけるよ!」
 そこへバロが全力で脚を叩き込み、何度もストンピングする。
「がふ、こ、の……」
 張角が反攻しようとするが、どんどん体が地面に埋め込まれていく。そしてエネルギーを使い果たしたバロが元のサイズに戻る頃には深々と埋まってしまって姿が消えていた。
 やったか、そう思った瞬間、大地が爆発するように吹き飛ぶ。
「大義が、この胸に宿っている限り、私は負けられぬ」
 そこには全身ぼろぼろの張角と、それを守ろうとする張宝、張梁の姿があった。
「出番の終わった役者がいつまでも舞台に立っていては興醒めですわ」
 アルテミシアがその首を落そうと大鎌を握り直すが、巡航鮫隊と交戦する黄巾軍が雪崩込んで来る。
 そのまま混戦となり距離が離れ、張角は身を守る陣を立て直した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

キリカ・リクサール
フン、迷惑な奴だ
骸の海に沈みたければ、一人で行けばいいものを…

UCを発動
念動力を放射しながら高速移動
敵を吹き飛ばしたり、念動力で掴んだ敵をハンマーのように振り回しながらダッシュで進む
デゼス・ポアも宙に浮かせ、襲ってくる敵を次々と刃でなぎ払い蹂躙していく
人数が人数だ、最初から全力で行かせてもらう

メインディッシュはまだまだか…
まぁいい、全て叩き潰すだけだ

敵が召喚した張宝の妖術攻撃に対しては念動力で対応
周囲の岩石を浮かせて相手にぶつけたり、相手を押し潰す程の圧力を叩きつけたりして攻撃をする
張梁に対しては超高速移動と装備したナガクニで対応
目にも止まらぬ速さで切り込んだり、念動力を乗せた斬撃波を打ち込んだりして攻撃をする

高みの見物とは良いご身分だな…
だが、お前の相手は私だけではないぞ

召喚した敵二人を引き付けている隙にデゼス・ポアを死角に回し
張角の背後から急襲
攻撃を受けて二人が消えたら最後の力を振り絞り、全念動力を乗せた一撃を張角に叩き込む

黄天、既に昏し…
お前の求めた理想と共に、骸の海に沈んで行け


霧島・絶奈
◆心情
大義名分を掲げれば彼我の行為を正当化出来る訳ではありません
善悪とは常に後の世が判断する事です

故に今は、この『逢瀬』を心から愉しみましょう

◆行動
【Evolution】に搭乗し【空中浮遊】を活用
空から張角に迫ります

平原の会戦では数の優位は絶対ですが、其れは地上戦力同士での話です
対空攻撃手段も皆無では無いでしょうけれど…
全員が備えているとは思えない以上、矢張り戦力は落ちます

対空攻撃持ちにも順次【罠使い】として持ち込んだ複数の「サーモバリック爆薬」を【衝撃波】で投射し対応
此方は空対地攻撃手段を有していますので進路上邪魔になる兵団には沈んで頂きましょう

<真の姿を開放>し『【1/0】』を使用
【集団戦術】を駆使した【範囲攻撃】で張角諸共周囲の兵士達を攻撃

張角自身が麻痺すれば檄文を発する所では無いでしょうし…
周囲に兵が居なくなれば、檄文の効果も薄れます

私自身も【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】

負傷は【限界突破】する程【各種耐性】を高めた【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復



●黄天堕つ
「今の内に陣を整えるぞ!」
「張角様を守れ! 守り切れば我々の勝ちだ!」
 黄巾の軍勢が再編成され、張角を守ろうと陣を敷く。
「大義名分を掲げれば彼我の行為を正当化出来る訳ではありません。善悪とは常に後の世が判断する事です」
 如何な大義もその是非を判断するのは後世の者だと、霧島・絶奈(暗き獣・f20096)は敵の掲げる大義を正義とは認めない。
「故に今は、この『逢瀬』を心から愉しみましょう」
 未来のことを論じても結論は出ない。ならばこの場ではただ持てるものを全て出し切って勝敗を競うのみと、絶奈は量産型キャバリア【Evolution】に搭乗して空に浮かび上がる。
「上から来るぞ!」
「矢だ! 矢を放て!」
 撃ち落そうと兵士達が矢を射るが、纏うオーラのバリアに弾かれる。
「平原の会戦では数の優位は絶対ですが、其れは地上戦力同士での話です」
 敵兵は古い時代の兵士達だ。槍や弓矢を持った兵種はいるが、空を飛ぶ敵を想定している者はいない。
「対空攻撃手段も皆無では無いでしょうけれど……全員が備えているとは思えない以上、矢張り戦力は落ちます」
 飛んで来る矢を弾き、絶奈はサーモバリック爆薬を衝撃波で投射し、地上で爆発を起こして兵達を炎に呑み込む。
「うわっ火だぁ!!」
「離れろ! 燃やされるぞ!!」
 燃え盛る炎から逃れようと押し合い圧し合い陣形が崩れていく。
「対して此方は空対地攻撃手段を有していますので、進路上邪魔になる兵団には沈んで頂きましょう」
 地上の敵を蹴散らしながら張角の元を目指す。

「フン、迷惑な奴だ。骸の海に沈みたければ、一人で行けばいいものを……」
 多くの人を巻き添えにする迷惑行為を止め一人で送り出してやろうと、キリカ・リクサール(人間の戦場傭兵・f03333)はユーベルコード『デュランダル』を発動し、バトルスーツ【ヴェートマ・ノクテルト】のリミッターを解除すると念動力を放射しながら高速移動を始めた。
「止めろ! 死守だ! これ以上の敵の接近を許すな!」
 傷ついた張角を守ろうと兵士達は懸命に守りを固める。
「人数が人数だ、最初から全力で行かせてもらう」
 キリカは念動力の不可視の手で掴むように兵士を持ち上げ、それをハンマーのように振り回して敵同士をぶつけて吹き飛ばす。
「うわぁああああ!」
「やめっぎゃああああ!!!」
 軍勢は突然味方同士がぶつかり合って砕けて恐慌状態となる。
「このまま張角の元まで斬り込む」
 人形【デゼス・ポア】が前方に浮かび、乱れる敵陣に突入すると全身から生える刃でズダズダに引き裂いた。
「そこまでだ!」
「この先には進みたくば我等を倒してからにするんだな!」
 その行く手に地公将軍『張宝』と人公将軍『張梁』が立ち塞がる。見ただけで他とは違う強者であると感じられた。
「メインディッシュはまだまだか……まぁいい、全て叩き潰すだけだ」
 キリカは張宝の放つ妖術に対して近くに埋まっている岩を念動力で浮かべてぶつけ、その間に矛を手に突進してくる張梁に対しては短刀【ナガクニ】で迎え撃ち、互いに目にも止まらぬ速さで振るう刃が連続でぶつかり合い火花が散る。

「怯むな! ここで我等が負ければ世界の未来は閉ざされる! 太平の為、人々の安寧の為、黄天が立たねば希望が断たれてしまうのだ!」
「そうだ! 我々は大義の為に戦っている!」
「負けるな! 我々は自分だけの為に戦っているんじゃあない! 世界の為に戦っているのだ!」
 張角が檄を飛ばすと、士気が盛り返して放たれる矢が勢いを増した。
「信じるものの為に戦う。一見美しい行為に思えますが、一歩間違えば狂信と成り果てましょう」
 絶奈は真の姿を開放し、神々しい空気を纏うと異端の神の姿となり、ユーベルコード『【1/0】(インフィニティ)』を発動する。
「其れが信ずるに足るものか、闘争によって示しなさい」
 神気の影響を受けて生体のように変化をみせるEvolutionが増殖し、地上に次々と降下すると兵士達を踏み潰し、銃撃と共に行進し薙ぎ払っていく。

「軍勢が崩されるか、だが我が志に共感する者達はまだまだおる。何度でもやり直そうではないか」
 張角は新しい兵士達の元に合流しようと移動を始めた。
「高みの見物とは良いご身分だな……だが、お前の相手はすでに近くにいるぞ」
 キリカは二将軍を相手取りながら、密かにデゼス・ポアを張角の背後へと回り込ませていた。
「なにっ」
 張角の背中が切り裂かれ、集中が切れて二将軍の姿が消える。
「誰ぞ!」
 張角が声をかけるが周囲に反応する配下は誰もいない。
「頼る兵士が居なくなれば、どのような用兵も意味を成しません」
 絶奈の乗るEvolutionが空より衝撃波を放って近づく兵士を吹き飛ばし、増殖機体が周囲を囲むように展開し兵士達を留めて近づかせない。
「もうお前を守る者はいない」
 その隙に最後の力を振り絞ったキリカが飛び出し、ありったけの念動力を込めた短刀を胸に突き入れる。そこへ念動力が流れ込み爆発するように背中から血飛沫が噴出した。
「黄天、既に昏し……お前の求めた理想と共に、骸の海に沈んで行け」
 張角の胸に大きな風穴が開き、目を見開き空を見上げた。
「黄天が死するというのか……」
 無念と目を閉ざした張角の姿が消滅し、率いる無数の兵士達も戦場から消えていった……。

 戦いの熱を冷ますように草原に強い風が吹き抜ける。
 猟兵達は連戦に誰も彼も疲れ果てている。だがその顔には清々しい笑顔があった。
 ゆっくりと歓喜が広がり、勝利を喜ぶ声が上がる。
 長き戦争に終止符が打たれ、猟兵の勝利で幕を閉じたのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年02月02日


挿絵イラスト