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殲神封神大戦⑧〜ラプソディ

#封神武侠界 #殲神封神大戦 #殲神封神大戦⑧ #コンキスタドール『編笠』 #受付中

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●ラプソディ
 香港租界――そこはコンキスタドール『編笠』の支配地だ。
 しかし、この場所では人もオブリビオンも、その素性を問われない。
 香港の主たる編笠も、しきたりには従うのだ。
 そのかわりと、編笠は笑う。私も勝手にやらせて貰う、と。
 私はここで、やってくる猟兵を迎え撃つと彼女は言う。紫煙くゆらせ、笑み浮かべ。
「激しい戦いになるだろう。君達も死ぬかもしれないね」
 でも、と編笠は煙管を揺らして笑う。それはもう楽し気に。
「ここ九龍城砦では誰もが自由。私は君達を支配しないが、君達がどうなっても知ったこっちゃない。ただ、この広大なる魔窟を利用させていただくだけさ」
 銃火器に阿片。編笠がばら撒いたそれらで頽廃した街中で、さぁどう迎え撃とうかとその瞳は楽し気に浮かぶ。
 路地裏に雑踏。看板に屋根の上。沢山、狙い放題の場所がある。
 一方的に捕捉し、仕留める。
 ここは敵を招くのに最適な場所なのだから。

●予知
 封神武侠界にあるコンキスタドールの侵略地――『租界』へと向かってほしいと終夜・嵐吾(灰青・f05366)は告げる。
 そこは『香港租界』と呼ばれる場所。
 20世紀初頭レベルの文明が発展し、コンキスタドールのばらまく銃火器や阿片によって頽廃しているのだという。
「で、そんな街中のどこに潜んでおるかわからんのよな」
 こっちは足を踏み入れたら、もうどこから狙われてもおかしくはないと嵐吾は言う。
 屋根の上から撃ち抜かれるかもしれんし、雑踏の中でぶすり、なんてこともあるかもしれんと。
「相手から先に攻撃かけられるのは、確定じゃ。それをどうさばいて、仕掛け直すかはそれぞれ次第じゃろ」
 一撃かけたら他の仕留めやすい場所へとまた動くだろう。そしてまた猟兵を狙ってくる。
 雑踏に紛れ込まれたりもするだろう。手下の香港マフィアたちをけしかけてくることもあるはずだ。
 卓越した銃の腕と、煙を操る術を操る怪人物である編笠。
 彼女との戦いは、その攻撃にどう対処して、どう返すかになるだろう。
「ま、皆ならうまく対処してくれると思っておるよ」
 では、頼むと言って嵐吾はその手の内でグリモアを輝かせるのだった。


志羽
 御目通しありがとうございます、志羽です。
 詳細な受付期間については【マスターページ】【シナリオ上部のタグ】で案内しますのでお手数ですが確認お願いいたします。
 プレイングが送れる限りは送って頂いて大丈夫ですが、すべて採用となるかどうかはわかりません。
 公開と同時に、受付中となります。

●シナリオについて
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「殲神封神大戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

●プレイングボーナスについて
 プレイングボーナスは『敵の先制攻撃ユーベルコードに、アクロバット・アクションで対処する』です。

 編笠、そして香港マフィア(WIZ選択時)は色々なところから狙ってきます。
 その攻撃をどのようにかわして攻撃をかけるのかという感じです。
 どうぞお好きに動いてくださいませ。
 どんな場所で対処するか、などもあれば判定材料とさせていただきます。

●お願い
 グループ参加などの場合は、ご一緒する方がわかるように【グループ名】や【ID】を記入していただけると助かります。また、失効日が同じになるように調整していただけると非常に助かります。
 プレイング受付についてはマスターページの【簡易連絡】にて案内いたします。
 受付期間外に送って頂いたプレイングについてはお返しします。受付期間中であれば再送については問題ありません。
 また、団体さんについては人数によってはお返しとなる可能性がありますのでご了承ください。

 以上です。
 ご参加お待ちしております。
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第1章 ボス戦 『『編笠』inノワール』

POW   :    紫煙龍降臨
自身の【煙管の煙から具現化した「紫煙龍」】が捕食した対象のユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、[煙管の煙から具現化した「紫煙龍」]から何度でも発動できる。
SPD   :    拳銃挽歌
【改造モーゼル銃】から、戦場全体に「敵味方を識別する【無数の銃弾】」を放ち、ダメージと【大量出血】の状態異常を与える。
WIZ   :    「今だ、私の家族(マイ・ファミリー)!」
【編笠の命令】を合図に、予め仕掛けておいた複数の【香港マフィア】で囲まれた内部に【銃弾の雨】を落とし、極大ダメージを与える。

イラスト:稲咲

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リリスフィア・スターライト
アドリブ、連携可。

強気で接近戦が得意の人格のリリスで挑むわ。
先制攻撃による紫煙龍で自分のUCを
コピーされてしまうだろうけど、それでも果敢に挑むわ。
飛翔状態での高速戦闘をメインに戦いを繰り広げるわ。
紫煙龍を始めとした編笠の攻撃に捕まらないよう動き回るわ。
向こうも同等以上の能力で応戦してくるだろうけれど
香港の街の建物などの地形を利用して有利に戦えたらと思うわ。
要は能力をどう有効に戦いに活かすかよね。
隙を見つけたら魔剣で編笠を斬りつけるわ。
一撃一撃は致命傷にはならなくても確実に追い込んでいくわ。

「って言うか、オブリビオンは基本好き勝手やるわよね!」
「自身の能力なら対処方法はわかっている筈よ」



 人の流れはゆるやかだ。
 しかし、この荒れ果てた街の中は、猟兵にとっては不利な場所だ。
 コンキスタドール『編笠』には、猟兵の居場所が手に取る様にわかるのだから。
 それをリリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)は――人格のひとりたるリリスは知っている。
 それでも、挑むのだ。
 どこから、と意識を傾ける。
 ふらつく住人は、阿片に浸された者だろうか。そんなもの達も見受けられてふらりふらりとリリスの前を歩いている。
 その間をふわりと、紫煙が揺蕩うて。
 そしてリリスが紫煙の香りを感じた時、もうそれは傍に迫っていた。
 紫煙は龍であり、リリスの身に噛みついていく。
「っ!!」
「おや、これは便利そうな」
 雑踏の先、煙管躍らせて編笠は笑っている。そしてその背には光り輝く翼を得ていた。
 それはリリスも予想していたこと。同等以上の能力で応戦してくるのは想定内のことだ。
 要は能力をどう有効に戦いに活かすか。
 翼の扱いなら、今得たばかりの網笠よりリリスの方が上だ。
 網笠が雑踏の中に消えていく。それをリリスは追いかける。
 その姿を視界の中に捉えて、リリスは駆け抜ける。
 魔力で生み出された光り輝く翼を広げ、あえて人の中を、街という地形を利用して。
「あはは、いいねぇ。好きに遊ばせてもらおうか」
 そのへんにいたら巻き込むよと、編笠は通りの人々へと言い放つ。
「って言うか、オブリビオンは基本好き勝手やるわよね!」
 まぁそうだねと編笠は笑って、突っ込んでくるリリスを躱すべく動く。
「自身の能力なら対処方法はわかっている筈よ」
 でも、それは私の能力。
 リリスのもつ己の技能全てをかけた一撃が叩き込まれる。
 それは一撃一撃が致命傷にならなくても、確実に追い込むための一打。

大成功 🔵​🔵​🔵​

篝・倫太郎
何処に敵がいるのか判んねぇのは厄介だな
でもまぁ、狙ってくるのは確実なんだし
対応の余地はある

先制対応
紫煙龍に捕食されない事を第一に立ち回る
地を突いた薙刀を軸にして攻撃を受け止めると見せ掛けて
棒高跳びの要領で飛び越えたり
取り回しついでに穂と石突で打ち据えたりもしてみる

無論、フェイントも織り交ぜるし残像も積極的に使ってく
回避不能時はオーラ防御でジャストガード
以降の回避も同様に対処

初撃を防いだら反撃
手をつなぐを代償に始神界帰使用
生命力吸収と鎧砕きを乗せた華焔刀でなぎ払い刃先返して2回攻撃
煙管を持つ編笠の手元も部位破壊で狙えないか試す
既に負傷がある場合はその部位も狙ってみる

場を移すようなら深追いはしない



「何処に敵がいるのか判んねぇのは厄介だな」
 篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)は街中を見回す。
 香港。ここは店が不規則に並び、多くの看板などで身を隠すことは易いような場所だ。
「でもまぁ、狙ってくるのは確実なんだし」
 対応の余地はあると倫太郎は歩み始める。
 どこから狙われてもいいという気持で歩んでいればふわと、紫煙の香り。
 振り返れば、くわと大口開いた紫煙龍の姿が目に入った。
 それに食われぬことを第一に、倫太郎は地へと華焔刀を突いて、それにより攻撃を受け止めるように動く――と見せかけて。
 とびかかる紫煙龍の上を、その軸使って飛び越えた。
 そのついでのように華焔刀を取り回し、ついでのように打ち据える。
 紫煙龍はその攻撃に霧散していくが、どちらからやってきたのかはわかる。
 その方向へと倫太郎は向かう。
 人の間を抜けるのは面倒だ。連なる店の、屋根へと上がれば重なる看板の先に動く影があった。
 そこだな、と倫太郎は視線を向け――己の持つものを代償に封印を解き、神力を取り戻す。
「今ここに戻れ、カミの力」
 華焔刀を持って距離詰める。看板ごとなぎ払ってその刃を編笠へと届かせる。
 その生命力を奪い、そして守りを砕く力をのせて刃を振るう。
「おっと、攻撃かわされてしまったか」
 編笠はそれでもいいというように笑って攻撃をかわす。
 けれど、倫太郎の刃は翻りその身を切りつける。
 煙管持つその手元をも狙った一撃だったが傷を負っても編笠は煙管はしっかり握って離さない。
「正面からやりあう気分じゃないから、失礼するよ」
 そう言って編笠は屋根から飛び降り雑踏の中へと消えていく。
 倫太郎は深追いはしない。
 この街にいるのは、己だけではないことも知っているから。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フレスベルク・メリアグレース
さて、長狭に阿片と銃火器をばらまいたのは貴方で合っていますか?
そう言って編笠の前にガイオウガの力を宿すリボルバーを構え、帰天の力を用いて飛翔、相対します

その言葉にどう応じるかはともかくとして、先制攻撃が放たれると同時にわたくしのノインツェーンに搭乗します
――先制攻撃が放たれると同時、香港の上空に出現させたサイキックキャバリアの機体に転移搭乗する事で『地上にいるわたくしに向けられた』集中砲火の銃弾の嵐を避けながら

こちらの番です
Ain――定められた帰滅をも従える帰天、刮目しなさい

無数の銃弾をもエントロピーを消失させる『無』は飲み込んでいく
そのまま本体と香港マフィア諸共、無へと飲み込んでいきましょう



 街の中を自由に動いて、そして編笠はまた猟兵を見つけていた。
 見つけたなら、仕留めるべく動くだけ。
 今度の標的は、フレスベルク・メリアグレース(メリアグレース第十六代教皇にして神子代理・f32263)だった。
 編笠は改造モーゼル銃をフレスベルクへと向ける。
 通りにいるとしても、フレスベルク以外は――味方として。この香港租界の住人は敵ではない。
 放たれた銃弾はフレスベルクをめがけて雨のように降り注ぐ。
 その銃弾を受けて、それでもフレスベルクは立っている。
「さて、長狭に阿片と銃火器をばらまいたのは貴方で合っていますか?」
 フレスベルクもまた、リボルバーを構える。それはガイオウガの力を宿すリボルバーだ。
 それをもって、編笠と相対する。
「そうだけど何か問題があるかな? ここは好きに生きる場所、やりたいようにやってるだけさ」
 再び向けられた編笠からの銃口。
 その言葉を受けながらフレスベルクは己の神騎・『ノインツェーン』に乗り込む。
 それは上空に出現させたサイキックキャバリア。それに転移搭乗することで、地上にいるフレスベルクに向けられた銃弾の嵐から逃れたのだ。
「こちらの番です」
 そして、今サイキックキャバリアの中からフレスベルクは編笠を狙う。
「Ain――定められた帰滅をも従える帰天、刮目しなさい」
 万象全てを消滅させる『Ain』なる『無』が、編笠の銃弾を飲み込んでいく。
 そのまま、編笠も、香港マフィア諸共、無へと飲み込んでいくように向けられる。
 まずいと感じたのか、編笠はそれより逃れ、また姿を街中へと消したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

筧・清史郎
迷宮の如き魔窟で鬼ごっこか
ではまずは逃げる側として全力で立ち回ろうか

零れ桜咲かせ強化はかり、感覚研ぎ澄まし
敵の銃弾避ける事にまずは注力

圧倒的に敵に地の利はあるが
狭く密度の高い路地や室内の構造を利用し
曲がり角や障害物等で銃撃の射線を切る
完全に捉えられぬ様、壁や障害物等最大限に活用し
常に舞う様に動き回り、残像等駆使して狙いを定めさせない

全て躱す事は不可能であろうし、動ければ傷を負おうとそれでいい
致命傷だけは受けぬよう、躱し刀で受け流しつつ
銃弾の軌道や射線等から敵の位置を確りと見切れば
次は俺が鬼の番だな
素早く攻勢に転じよう

編笠が移動する前に一気に距離を詰め
ほら、捕まえたぞ
衝撃波を伴う斬撃を見舞おうか



 有象無象。重なるばかりの街並みは雑多として。
 迷宮の如き魔窟で鬼ごっこか、と筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)は楽し気に零していた。
「ではまずは逃げる側として全力で立ち回ろうか」
 ひらりと、零れ桜咲かせ、清史郎は己のもつ能力を高め、感覚研ぎ澄ます。
 どちらからくるのかとわくわくしながら、観光気分でこの街を歩いていく。
 圧倒的に敵に地の利があることはわかっている。
 だから狭い場所へ、攻撃のかぎられるような場所へと入っていく。
 迷宮の奥へ、奥へと。
 狭く密度の高い路地。雑多に木箱やゴミなどもあり障害物が多い。
 ここは、と清史郎は足を踏み入れる。
 狙いやすい、狙われやすい――ひとつ、銃弾の音が響いて弾丸が跳ねる。
 清史郎は刃滑らせ、その弾丸を避けるがすべてとはいかず身を突き抜けた痛みを感じていた。
 傷を負おうとそれでいい。
 どちらからきたか――上からかと、路地裏の木箱の上に昇り追いかける。
「次は俺が鬼の番だな」
 屋根の上、身を翻すは編笠。
 その姿を見つけ清史郎は大きく一歩踏み出した。
 振り向いて、編笠が銃口向けてくるのを看板の影にすっと入り射線を切る。編笠は舌打ちし狙うのをやめるのだが、その間に清史郎は距離詰める。
 舞うように、動いて。銃口向けられるよりも早く。
「は、色男と遊んでもいいけど、私は忙しくってね」
 その言葉に清史郎は、もう少しだけ遊んでいくといいと追いかける。
 このまま戦うか。それとも逃げて別の猟兵を狙うか。
 そんな思案の間は僅かだが清史郎が詰めるには十分だ。
「ほら、捕まえたぞ」
 振り払われる刃。それは衝撃波を伴う斬撃を生み出し、編笠の身の上を走った。
 痛いじゃないかと笑ってはいるが、編笠はその傷抑えて、足場のない後方へと飛ぶ。
 屋根の上から飛び降りて、雑踏の中へ。
 清史郎がその場に立った時には、すでに編笠の姿は消えていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夜刀神・鏡介
コンキスタドールが持ち込んだものによって文化が発展した面があるのは否定できないかもしれないが……まあ、銃と阿片ってのは流石にな

一先ず袋小路に移動しよう。敵が多くとも周囲を壁に囲まれていればほぼ正面に注意を払うだけで済む
その意味では、できれば天井がある場所を厳選できればいいが高望みはなしだ

敵が仕掛けてきたなら、神刀の封印を解放し、神気を纏って身体能力を強化。刀と斬撃波で銃弾を弾きつつ、ダッシュとジャンプでマフィアを飛び越えるなりして編笠へと接近して弐の秘剣【金翼閃】を発動
金色の斬撃波で周囲のマフィアと編笠を纏めて攻撃。マフィアを減らして編笠に注力できる状態に
敵の攻撃を受け流しつつ刀で攻撃しよう



 香港租界――その姿を夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は見回す。
 人々の賑わい。それは活気あふれるものではあるが影の気配もして。雑多に組み上げられた街並みは、この場所ならではなのだろう。
「コンキスタドールが持ち込んだものによって文化が発展した面があるのは否定できないかもしれないが……」
 まあ、銃と阿片ってのは流石になと鏡介は零した。
 それによってもたらされた秩序、といって良いとは思わないけれど。この租界の組みあがり方にそれは影響を及ぼしているのは事実。
 一先ずと鏡介は歩み始める。向かう先は袋小路だ。
 そこは己が追い詰められる可能性もあるが、敵の攻撃方向が限られてくる場所。
 敵が多くとも、周囲を壁に囲まれていればほぼ正面に注意を払うだけで済むのだから。
「その意味では……できれば天井がある場所を厳選できればいいが」
 高望みはなしだと、鏡介は街を行く。
 細い路地に入り、空きビルの中を覗き込む。
 そこは天上もあり、限られた空間。鏡介が求めうる状況を作り出してくれるところだ。
 ここにしよう――中に入っていくその姿を、編笠は捉えていた。
「自分から追い詰められる場所に――いや、それはこちらもか」
 けれど、物量でいこうかと編笠は香港マフィアたちを向かわせる。
 その場所を囲んで。そして向けられるのは銃弾の雨。
 けれど鏡介は仕掛けてきたタイミングで神刀の封印を解放する。
 神気を纏って、己の身体能力を強化し刀を振り払う。斬撃波がマフィアたちをも襲う。
 マフィアたちが作る壁が弛んだなら、走りこんでジャンプで飛び越える。
 その後ろにいるのは、編笠だ。
「神刀解放。我が剣戟は空を翔ける――弐の秘剣【金翼閃】」
 神刀【無仭】の封印を解いて、鏡介は金色に煌めく超高速の斬撃波を放つ。
 それはマフィアたちを薙ぎ倒し、そして編笠へも届く一閃。
 このまま戦い続ければマフィアたちも減って、ジリ貧になる。編笠は自分の不利を感じ身を翻すのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鎹・たから
んん
どこから狙われてるか
さっぱりわかりませんね

雑踏で立ち止まり静かに集中
狙われやすいということは
攻撃の位置を知りやすい【存在感、陽動

耳をすまし、感覚を研ぎ澄ませ
無数の銃弾が放たれたと同時
オーラ防御による膜を張って全身を保護、更に残像を残して突破

なんでも使っていいなら
壁を蹴って空中まで駆け抜け躱します
看板でも屋根でも飛び跳ねますよ

仕掛けた敵の場所まで駆け【ダッシュ、早業、空中戦
一気にセイバーで攻撃を【切り込み、2回攻撃

銃、あるいはその腕を
たたっ斬ります【切断

誰でも受け入れる街
たからは素敵だと思います
けれど、よくないものも受け入れるのは
間違っていると思うのです

…たからには
きっと似合わない街ですね



 雑多とした街並み。規則も何もなく、ただ立てたいように立てて重ねられていった街。
「んん、どこから狙われてるかさっぱりわかりませんね」
 困りました、というように鎹・たから(雪氣硝・f01148)は零し歩みを止める。
 人の行交う流れの中で、立ち止まりただ静かに集中するだけ。
 狙いやすい、狙われやすい人混み。
 けれど狙われやすいということは、仕掛けられた攻撃の、その一を知りやすいと言う事。
 罠にかかるのか、罠にかけているのか――さて捕まるのはどちらなのか。
 たからはただ耳を澄まし、感覚を研ぎ澄ませる。
 どこからでも、これなら聞こえる。
 ざわめく人々の声の中。その中に響いた異質な音に、目覚めを迎えるようにたからは動く。
 反射的に、無数の銃弾が雨のように降り注ぐ。
 己の身をオーラを膜として守り、その動きは素早く残像が銃弾の雨の中に消えていく。
 あの銃弾が放たれた場所はと、避けながら身をくるりと躱して目的地を定める。
「見つけました」
 足場には丁度壁がある。蹴って、蹴って、跳ねて――屋根の上。看板蹴りつけて跳ねれば、一足で編笠への距離がつまる。
「素早いお嬢ちゃんだこと」
 とんと、編笠も後ろへと跳躍するがそれを見越してたからは強く、一歩踏み込んだ。
 跳ねるように距離詰めて、振り下ろす刃。
「たたっ斬ります」
 その振り下ろされた刃と、編笠の銃が硬い音たてて交じり合う。
「っ! この街でも楽しく生きていけそうな子だね」
 武器が交わって、弾けるように離れて。
 たからは、ふるりとその言葉に首を振る。
「ここは誰でも受け入れる街、たからは素敵だと思います」
 その言葉に褒めてくれるのかい、ありがとねと編笠は笑う。
「けれど、よくないものも受け入れるのは、間違っていると思うのです」
 ここには銃も阿片も振りまかれているのだ。それをたからは、望まない。
「住めば都だよ」
 まぁ、住みたくなったら住めばいいよと笑って編笠は紫煙を巡らせ、そして雑踏の中に飛び込んだ。
 それを追いかけようと、たからは通りをのぞき込むが――どこにいるのか。
 すでにまぎれた編笠を探すのは難しそうだ。
 探すのをあきらめどこか歪な、この街をたからは見詰める。
「……たからには、きっと似合わない街ですね」
 この街の空気が首筋を逆撫でしていくような、心地。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リオ・ウィンディア
どこからでも狙ってくるなら下手に隠れない方が楽だと思うの
堂々と広い場所へ出て編笠の合図を待つ
口が開くその瞬間、呼吸音をよく聞いて【第六感、早業】で瞬間反射対応
ダガーによる【武器受け、受け流し、斬撃波】で周囲の地形をえぐりつつ粉塵あるいは屋台やら看板やら軒先のあれこれを巻き込み盾にすることで銃弾の雨を回避
念には念を入れて【早技、空中戦】で飛び回ることで回避率をさらに上げる

弾切れあるいはリロードするタイミングで私のターン
お返しとばかりにUCを発動させてカーネーションの花束で【呪殺弾、切断】による範囲攻撃を展開
もちろん編笠も逃さないわよ
素早く肉薄してダガーを取り出し刃を切り返しての二連撃を繰り出すわ



 リオ・ウィンディア(黄泉の国民的スタア・f24250)は歩みを止める。
 人々の流れに抗って、雑多な街を見回して――見定めた場所。
 開けた通りは争った跡も見受けられるような場所だった。
 どこからでも狙ってくるなら、そうであるのなら下手に隠れない方が楽。
 そう思ったリオはあえて、開けた場所で編笠の攻撃を待つことにした。
 その姿を――離れた場所から編笠は見つけていた。
「狙いやすい場所にあえているのかね」
 私の家族、あそこだよと編笠は指し示す。
 リオのいる方へと向かうマフィアたち。その後ろから編笠も動く。
 そのマフィアたちの動く気配、そして声をリオの耳は捉えていた。
 きた――と、反射的にそちらを向いて、突っ込んでくるマフィアたちを軽く、受け流して飛び越えて。
 けれどリオを囲うようにマフィアたちは動く。
 そして、音が聞こえた。
 銃弾放たれる音だ。けれどリオは、その弾丸をダガーの切先で逸らして、避けて。
 そして近くにあった店の軒先にあるもの、看板を巻き込み斬撃波で叩き起こして盾とする。
 そしてその中から、素早く跳躍して、上へと逃げれば――その瞳に編笠の姿が映った。
 編笠も、リオを見つけて次弾を向けようとしてくる。しかし、それより早く。
「¡Miren! この舞台、彩ってあげる!」
 乾いた闘争の街にふわりと広がるはカーネーションの花束。
「逃がさないわよ」
 その花は、呪い殺す力と切断の力を纏って連ねられ、放たれる。
 マフィアで囲んだけれど、次は花束で囲んで、攻撃して。
 そしてその中へリオ自身もダガーをもって踏み込む。深く身を沈めて肉薄し、非常に鋭く、魔力も高いダガーを、精霊の加護を持つそれを振り抜き斬り返す。
 その身を斬った感覚がその手にある。
 けれど二度目に返したそれは、銃の硬い感覚によって阻まれた。
 痛いじゃないかと編笠は笑って、家族たち! と声向ける。
 すると彼らは、編笠とリオの間に雪崩れるように割って入り、編笠自身はこの場より姿を消すのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クロト・ラトキエ
厄介な相手は不意を打つ…
えぇ、えぇ。卑怯だなんて申しませんとも。
当然とーぜん。よーく識ってますとも。
…する側も、される側の心も、ね。

かの先制に隠れる意義無し。
大通りを悠々と、誰にぶつかる事もせず、堂々と歩き誘き寄せましょ。
視線、殺気…基、害意。
只の通行人ならざる者の持つそれを、方向のみでも感じ取る。
戦の知識も経験も、飾りじゃ無いので。
鋼糸を人々の頭上に巡らせ、巻き込み防止。
己は、巻き取りと、糸を用いた壁登りにより宙を足場に。
見切り、紫煙龍の回避したく。

叶わずとも、このUCは只の『強化』
UCは風の魔力を攻撃力へ。
煙を払い、速度を纏い、編笠へと肉薄。
鋼糸を巻き、絡げ、断ち斬る。
慣れ。御免なさいね?



「厄介な相手は不意を打つ……えぇ、えぇ。卑怯だなんて申しませんとも」
 クロト・ラトキエ(TTX・f00472)はただ笑って零す。
「当然とーぜん。よーく識ってますとも……する側も、される側の心も、ね」
 クロトはただ、ゆるりと歩む。
 編笠は自分がどこにいるかわかるという。そして先に攻撃をかけてくるのだ。
 その先制攻撃から隠れる意義は無いとクロトは判断する。
 だから、大通りを悠々と、前から酔っぱらいが歩いてくればどうぞと道を譲って誰にぶつかることもなく歩む。
 ここにいますけれど、というように堂々と歩いておびき寄せるのだ。
 けれど、悠々と歩いていても感じるものはある。
 視線、殺気――基、害意。
 只の通行人ならざる者の持つそれを、方向のみでも感じ取ってなんとなく定めていく。
 戦の知識も経験も、飾りではない。クロトが今まで積み重ねて、得てきたものだ。
 鋼糸を人々の頭上に巡らせて、クロトは巻き込まぬようにする。
 そしてその鋼糸は、クロトにとっては足場にもなる場所。
 それは敵の訪れにも対するためのもの。
「おや、悠々と歩いて観光かい?」
 紫煙も味わっていくと良いよ、と通りにある店の屋根から編笠が声かける。
 それと共に、ふぅと吐き出された紫煙が龍となりクロトへと向かった。
 クロトはそこにいることをもうわかっていた。紫煙龍が躍る様を、その鋼糸を巻き取り、壁を登り、宙での足場にする。
 そして風の魔力を、纏うのだ。それをすべて攻撃力へと変えて――紫煙龍を払い、速度を纏って編笠へと距離詰める。
 鋼糸の上を滑るように、跳ねるように編笠の許へ。
 クロトが纏うのは只の『強化』だ。
 そして己が道とした鋼糸を巻き、絡げて編笠へと断ち斬るように向ける。
 その一閃が編笠の上を走れば、彼女も無傷ではいられない。
「っ! 器用なことするね」
「慣れ。御免なさいね?」
 編笠も、もう無傷ではなかった。
 多くの猟兵から重ねられたものがじわりと、彼女を削っていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

国栖ヶ谷・鈴鹿
●アドリブ&連携OKです

ココが香港租界!噂通りの世界だね!

……荒っぽいけど、アクロバットなら、ぼくも得意なんだ!

【POW】
先制対策のアクロバットアクシヨン、フロヲトバイ紅路夢の立体機動で煙の龍を撒くところから!
紅路夢の(オーラ防御)機構で、城塞都市を駆け抜けて、強引に狭路を突破しながら、一瞬でも視界から消えたら反撃開始!

超攻葬送掃射乱舞の双銃活劇で、空中戦から、一斉射撃の制圧掃射でやっつけちゃおう!
ぼくの弾丸は特別製、悪き心を撃ち抜く破魔の弾丸。酔客、暴徒、影朧まで鎮圧するのが特級パーラーメイドのお手並ってところ、マフィアだっておてのものさ!



「ココが香港租界! 噂通りの世界だね!」
 赴いた街の、その姿を眺め、国栖ヶ谷・鈴鹿(未来派芸術家&天才パテシエイル・f23254)は瞬く。
 香港租界――賑わいがある。それはきっといい事なのだろう。
 けれど、一歩裏へと入れば銃と阿片に満ち溢れた闇の世界も広がっているのだ。。
 表裏一体ともいえるこの街を作り上げたのは、コンキスタドール『編笠』。
 そして百弐拾伍式・紅路夢に乗り、鈴鹿はどこからかかけられる攻撃を待っていた。
 編笠は猟兵の居場所がわかり、先制攻撃を仕掛けてくるのだ。
 そしてそれは、突然のこと。
「表の通りをふらふらしてるなんて、狙ってくれと言っているようなものだね」
 通りに並ぶ店の上、編笠は降り立ってふぅと紫煙を吐き出した。
 それは龍となり、鈴鹿をめがけて飛翔する。
「……荒っぽいけど、アクロバットなら、ぼくも得意なんだ!」
 けれど、その気配を鈴鹿は感じていて。
 フロヲトバイ、紅路夢を繰り紫煙龍が向かってくるのを避けた。
 まずは、この紫煙龍を撒くところからと、守りを得ながら城塞都市を駆け抜ける。
 あっち、こっちと縦横無尽に、強引に狭路を突破して紫煙龍からその姿をくらました。
 編笠はどこにいったんだろねと探す。けれど――視界から消えて、次に現れたのは編笠の後ろからだ。
「これが特級パーラーメイドの特級射撃術! 暴徒鎮圧から影朧対策までお手の物さ!」
 空中から、一斉射撃。それは制圧掃射。
「ぼくの弾丸は特別製、悪き心を撃ち抜く破魔の弾丸。酔客、暴徒、影朧まで鎮圧するのが特級パーラーメイドのお手並ってところ、マフィアだっておてのものさ!」
 鈴鹿の放つ弾丸が雨のように降り注ぐ。
 その弾丸は編笠の身を幾重にも貫いていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メアリー・ベスレム
まあ、なんて猥雑な場所かしら!
「迷宮」に迷い込むのはもう慣れっこだけれど……
折角だもの、ちょっと「お散歩」と行きましょうか
どこからどう狙われるかわからないのなら
どこで何をしていたっていいでしょう?

そうしてぶらりぶらりと歩いてみれば
不思議の国に負けず劣らず不思議なところ
煙を吸いながらぶつぶつ言う芋虫のような人間とか
蠅が集る得体の知れないお肉が並べられた肉屋とか
ああ、もちろん
アリスがよく知る下卑た欲望の類いもあるようだけれど
たまに近寄ってくる男は適当に
時には暴力をもってあしらって
そんな気ままに楽しむ【演技】をして
敵を無防備な姿で【誘惑】してあげる

もちろん【聞き耳】【野生の勘】で警戒忘れず
襲撃してきたところを反撃の【騙し討ち】!

さあ、ここからが本番かしら
敵が襲撃失敗で退くのなら
オーバーロードで真の姿、半獣半人の人狼に変身
物を人をも【ジャンプ】【軽業】【踏みつけ】に
【獣の嗅覚】で覚えた臭いを追い駆ける!

メアリだって別に遊んでばっかりいたわけじゃないわ
ちゃんとここがどんなところか覚えていたんだから



 香港租界は、メアリー・ベスレム(WONDERLAND L/REAPER・f24749)の目にどう映るのかといえば。
「まあ、なんて猥雑な場所かしら!」
 雑多な街並み。賑わいがあるが、それは銃と阿片で作られたという裏側がある。
 そして不規則に建てられた建物は――メアリーにとってなじみのあるものと似ていた。
「『迷宮』に迷い込むのはもう慣れっこだけれど……」
 この道はどこに続くのかしらとのぞき込む路地。先は暗く、嫌な空気もただよっている。
 そしてそちらへと、メアリーは足を向ける。
「折角だもの、ちょっと『お散歩』と行きましょうか」
 どこからどう狙われるかわからないのなら、どこで何をしていたっていいでしょう?
 そう思い、軽やかに街を歩む。
 ぶらりぶらり、歩いてみれば――裏通りかと思えば表通りにいつの間にかでていて。
 不思議の国に負けず劣らず不思議なところ、とメアリーはその散歩を楽しんでいた。
 少し、薄暗い道を往けば――煙を吸いながらぶつぶつ言う芋虫のような人間。
 とっても楽しそうで幸せそうにも見えるその人間はメアリーが前を通った事にも気づいていない。
 蠅が集る得体の知れないお肉が並べられた肉屋は――新しいお肉の解体をしているようなゴリゴリした音が店の奥から聞こえてきた。
 どんなお肉があるのかしら、なんて見ているとメアリーに影が差す。
 にちゃりとした笑み浮かべた男が手を伸ばしてくるのだけれどもそんな相手に後れを取ることなんてない。
「アリスがよく知る下卑た欲望の類いもあるようだけれど」
 遊んであげるほど暇じゃないのと軽く蹴り上げてあしらって。
 そのまま軽く飛んで飛び越えて、さよならと楽し気に気侭に街を楽しんでいた。
 その姿は、きっと無防備に見えるだろう。
 けれどそれは縁起であり、誘惑だ。
 早く攻撃しかけてこないかしら。仕掛けたくなるように遊んでいるのよ、と。
 けれど、どんなに演じていても楽しんでいても、その耳は周囲の音を捉え、メアリーの勘は何かをあれば拾い上げようとしている。
 だって襲撃されて、それを反撃して騙し討ち!
 そんなの、とっても楽しいことに決まっている。とってもどきどきわくわく、危険に満ち溢れている。
 獲物である時間、けれどもメアリーは――彼女は、獣なのだ。
 そしてその待っていた狩りの時間がやってくる。
 編笠はメアリーの姿を見つけて、あの子にしようと己の銃を向けるのだ。
 改造モーゼル銃を向け――けれどその気配を。
「くんくん、ふんふん……」
 メアリーの何かが告げて知らせる。
 その音より早く、銃弾の雨が降り注ぐ夜早くその場所から弾けるように跳躍して、メアリーはそれを躱した。
「さあ、ここからが本番かしら」
 くるりと、跳躍した空で身を翻しながら編笠の姿を捉える。
 その身はすでに傷ついており、あと一噛みで終わりそうだ。
 そして己の身の状態を分かっているのだろう。初撃の失敗に身を翻し、逃走の体勢だ。
 でももう、その匂いは覚えた。
 とんと、屋根の上に降り立って、メアリーは獣の力をその身に宿す。
 半獣韓進の、狼。人狼の姿となり、地を蹴れば身が軽い。
 とんとんと軽く蹴ったつもりでも、だんっと太い音がして跳躍も高く。
 そして、どんな場所に紛れても、獣の嗅覚はそのニオイを忘れない。見逃さない。
 跳躍し、メアリーの足が向けられた先には編笠だ。
 その勢いも、己の持つ力も全てかけ、後ろから踏みつけた。
「っぐ、ぁっ!! は、楽しそうに遊んでたお嬢ちゃんがなかなか強烈だね」
「メアリだって別に遊んでばっかりいたわけじゃないわ」
 ちゃんとここがどんなところか覚えていたんだからと、尻尾をゆうらり躍らせる。
 あっちにいったら行止まり。そっちにいったらなんだったかしら。
 だから逃げるなら、こっちだと思ったのと――獣は編笠の息の根止める。
 これでこの場所も良くなるかしら? と首傾げてみるけれどその先の未来はわからない。
 ただひとつ確かなのは、この場所を作り上げた編笠が絶えたこと。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年01月20日


挿絵イラスト