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殲神封神大戦③ 辰砂なんて賜るからそうなるんだと

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 ぐらり、がたん。
 糸井・真海が椅子から転げ落ちる音。此度勃発した殲神封神大戦の事件の内一つの予兆の解決を見届けたと思ったら、直ぐに意識が沈んだかのように横たわって。
 かと思えば、瞼を開けて一言。
「次だ」
 あの一瞬で“夢”を見た男。その実休んでいる暇などありはしない。
「今度は始皇帝の配下の話をしよう。兵馬俑軍団はもうすぐで長安に辿り着くぞ。なんでこんなに早いか…辰砂が凡その原因だろうよ」
 水銀の材料だと一般人ならば口を揃えて言っただろうが、あの始皇帝だ、そんなにまともなもので有るはずは無し。
「始皇帝が齎したあれで兵馬俑は出来ている。だから高速移動なんぞも叶う。辰砂兵馬俑はそんな碌でもない液体金属だ。そして軍団の精鋭どもは確実にこれを開いた状態で武装する」
 ああ、殊更に碌でもないな。そう零したグリモア猟兵が言うには、あれらがオブリビオンの周りを飛ぶことで、あらゆる攻撃を通りにくくするのだと言う。そのまま押し通ろうなどと考えたら…何か、苦戦の香りがするのだよ。
「だが、難しくない。教えてやろうか、俺が今の夢で見た過去の骸の話」
 生身たる部分を攻撃する為にはどうすればいいだろう。
「驕り高ぶる槍の兵がいてな。そいつは自分の槍の技術に絶対の自信を持つ。だから何か大きな攻撃を仕掛ける際、」
 そうだ、こうしてしまえ。
「両腕もしくは両脚を絶対に晒す」
 ああ、上手くいくだろうか。猟兵たちの覚悟はそれでも決まったことだろう!
「辰砂の隙間は、そうやって埋めればいい」
 さあ伸びる右腕の、銀色の輝きに誘われてくれ。次なる戦いはもうそこだ。
 グリモアの力が、再び働く。


川内主将
 どうも川内主将です。しっかり戦争を勝ちに進めていく所存です。
 全1章構成でプレイングボーナスがあります。辰砂兵馬俑に覆われていない部位を攻撃することでプレイングボーナスを受けることが出来ます。穴に針を通すみたいなあれです。
 例によって今回も戦争の性質上速攻が要求される為、可能な限り最速での執筆を目指しています。
 それでは皆様のプレイングをお待ちしています!
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第1章 ボス戦 『槍の女武芸者・雪麗』

POW   :    我が槍術の奥義を受けよ
【槍術による攻撃】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    我が槍術に敵無し
敵より【槍の技術が勝っている】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
WIZ   :    我が槍術の神髄を見よ
【華麗な槍術】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【防御の癖】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。

イラスト:えんご

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は豊原・フィリスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

愛・哀
「アイ〰️〰️〰️ヒック😳いくアルよ〰️槍娘〰️〰️まずは失礼」

酒をグビグビのみだす哀、両手を黒手に酒気を纏い準備万端

「泥酔蛇拳 酔拳モードネ〰️ヒック。いつでもくるアル〰️ヒック」

相手の華麗なる槍捌きを見切り回避に徹して避け続け、

「そんなんジャ藍みたいな酔っぱらいに傷一つつけられないネ〰️ヒックそろそろこちらからいくネ❗」

両腕を構え酒気を溜め込み必殺の一撃を放つ構えをとり相手の突きが来た瞬間、受け流しグラップルからのカウンターの指突を兵馬桶から晒された部位に打ち込み衝撃波を放つ❗

「今ブラックマンバと言う毒蛇の毒を注入したネ〰️ヒック😳即効性だから気をつけるヨロシ?」酒を飲み出す哀だった



 前はしかと見えているだろうか。
「アイ〰️〰️〰️ヒック😳いくアルよ〰️槍娘〰️〰️まずは失礼」
 絵文字さえ置き去りにし千鳥足、その秘訣は酒に在り。いきなり現れたこの緑髪の猟兵に唖然としている槍兵の真ん前で飲めや呑め。
「…何者だ、お前?」
 黒瓢箪が傾くぞ、くびりぐびり。
「あぃ? あいは、酒乱なキョンシー。愛・哀アル!」
 げに珍しく名を間違えず。ならば大丈夫、黒に転じた毒の手にさらりと酒の気を零して、破壊と毒素で綯い交ぜになったその酔拳、構えをぐらっと講じてああこれは。
「泥酔蛇拳 酔拳モードネ〰️ヒック。いつでもくるアル〰️ヒック」
 既にしゃっくりが二度三度。そんな様を見て、武芸の者がすかさず踏み込んでくるじゃないか。
「酔拳…この辰砂の兵馬俑を崩しに来たか!」
 神髄が来る。確かな腕の、確かな角度、確かな流れ。だが甘い甘い、ぐらりと揺れるから良いんじゃないか。その腕前は確かに泥酔蛇拳伝承者の純金の如き眼差しが見切った。
「なに…我が槍を交わしただと!?」
「うぃ〰️ヒック! そんなんジャ藍みたいな酔っぱらいに傷一つつけられないネ〰️ヒック、」
 ああやっぱり名をよく間違えてしまう宿命か、酔いを活かして身体をふわんふわん、しかして過去の骸の槍さばきが正確になってくる。目で捉えるにも辰砂は槍の娘の身体をぐーるぐる。とてもじゃないがやはり腕と脚を晒すしかない。
「そろそろこちらからいくネ!」
 さあ両腕をどうした、ぐらりと真っ直ぐに前に突き出し、酒の氣と言う名の破壊のエネルギーがぐっとレベルアップ。様子を見た槍の兵、にじみ出るぞ驕りが。
「っふ、この雪麗の、槍の一撃を喰らえ!」
 癖を覚えていやがったんだこの武芸者は! でも関係無い、両の拳で槍を受け、流しつつその支えを掴むが酒乱の左手、切り傷が掌に手の甲に出来てしまい痛みは走るも。
「アイ〰️〰️〰️ッ!!」
 ずどんと決めるが指突一つ、ぐるんとした辰砂から顔を出した内の…右上腕辺りか。ごく鋭く、ごく強く流せ衝撃波。ああ、衝撃波どころでなく毒蛇の毒が流れていたというんですか。
「ぐわあッ!! お前、何をしたぁぁ……!?」
「今ブラックマンバと言う毒蛇の毒を注入したネ〰️ヒック😳」
 流石はビーストマスター。処方箋代わりに次の酒をどうぞ呷ってくれよ。
「即効性だから気をつけるヨロシ?」

成功 🔵​🔵​🔴​

夜刀神・鏡介
己の武術に自信があるのは良いことだ。まずは自分を認めてやる事は成長に必要な事だしな
尤も、それで慢心してしまっては意味がない訳だが

鉄刀を抜いて、弐の型【朧月】の構えでまずは受けに徹しよう
なるほど、確かに慢心するだけの事はある。大した腕前だが防御に徹すれば凌ぐ事は不可能じゃない
たまにカウンターで刀を振るうが、それは辰砂兵馬俑に防がれると
なら、やはり狙いは聞いたとおりに大振りの攻撃を仕掛けてくる瞬間か
これまでの攻防から相手の動きや思考を読み取り、敢えて隙を作る事で大振りの攻撃を誘発させよう
ただし初撃は兵馬俑の動きを見極める為に防御か回避。敵が2発目を放ってきた瞬間を狙って、生身の部位に刀を叩き込む



 さあそこに選ばれし者もご到着。
「己の武術に自信があるのは良いことだ。まずは自分を認めてやる事は成長に必要な事だしな」
 己の力を使う術を探す男、夜刀神・鏡介の言の葉はやはり説得力が重いものよ。無銘なる鉄刀を抜いてみれば、頑丈であり古き良き努力の痕跡がこんにちは。
「よく分かっているじゃないか。では、これはどうだ!」
 新手が来れば手段も変わる。器用に回る槍の術。
 基本の弐、その構えは出来ていた。ああ両手でしっかり柄を握って上段気味に刀を構えて受けてみよう。返す守りの技の名を朧月、その真っ只中で槍筋を読んで曰く。
「尤も、それで慢心してしまっては意味がない訳だが」
 この男にはお見通し。ぎっと歪む槍の娘の表情、しかし間髪入れず振るわれる槍の連撃は甘くなく、かといって受ける事さえ難しくもなく。響けや響け金属音。刃と刃先がかち合う音。
「なるほど、確かに慢心するだけの事はある。大した腕前だが防御に徹すれば凌ぐ事は不可能じゃ…ないっ!」
 さあお振いなされ返す刀。しかし、ああ、槍を通常通りに構え直した武芸者の胴はかなり精密に辰砂の兵馬俑が流れ込んできた。液体金属の流れに弾かれる刀。なんてもの齎しやがったよ始皇帝お前。
「この辰砂は簡単には崩せないぞ!」
「…ダメか。なら、やはり狙いは聞いたとおりに大振りの攻撃を仕掛けてくる瞬間か」
 最早大勝負しか他には無いと知る。されど技術はもう読んだろう、あれはまともに食らえば3倍の傷が出来るはずなのだ、命中も身のこなしも然り。
 であれば、結果に至るまでの過程…大いなる隙を作るしかあるまい。
「行くぞ! 我が槍術に敵無し!」
 さあ向かってくるぞ、技術を抱く鋭い突きが。すっと角度をわずかに左に、一歩踏み込んで視力を研ぐべし。捉えたぞ辰砂よ、次の一撃の為にやはり胴を背中を首元さえ流れるのが分かる。
 だがやはり腕も脚もガラ空きなんですよ。
「見切った――」
 では存分にご堪能あれ鏡介の技術。返す刀は護りから一気に槍をうまい具合に受け流し、研がれし一撃、靡く黒葉、流れるように振るわれたそれが雪麗の左腕、否脚にも紅を走らせたなどと。
「弐の型――【朧月】」
 かなり深く入ったらしい。膝をついたのは槍の娘だった、その口がお見事と動くのさえ見逃さぬよ彼の黒き双眸は。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黄・威龍
●SPD【竜虎】

チッ、辰砂でできた兵馬俑を鎧にした歩人甲か
しかも宙を舞う液体金属となりゃあ、いくら殴ろうが蹴ろうが煙を相手にするような面倒極まりねぇ代物だが、おい曉虎
封神台から復活して間もねぇが、腕はなまってないだろうな?
ハッ、大した自信だが、自慢の剛拳も液体水銀の前には型無しだな

連携か、いいぜ
では我が宿星剣『北斗』を振るい、敵なしと論ずる槍術へ剣術にて返礼を致す
時折曉虎が飛びかかろうとするだろうが、水銀の援護があっても奴は穂先を振るって近づけさせねぇだろう
まずはただの剣戟で腹のさぐりあいをし、わざと付け入る隙を作って大技を振るう際に『宿星天剣戟』を仕掛ける

驕りがテメェの敗因だ
あの世で精進しな


飛・曉虎
●POW【竜虎】

ムハハ、案ずるな兄者よ
我輩の復活からゲンコツを貰うまでに感は取り戻しておる
空きっ腹が過ぎて兄者には負けてしまったが、今は腹八分目
腹ごなしの運動がてら、この神将、飛・曉虎の真の力をとくと見るが良い!

さほど名のある槍術の使い手と見受けたが、か弱い足と腕に我が拳を喰らえばひとたまりもなかろう
しかし、我が大力をもってしても霧散して再集合する水銀はちと厳しきものである

兄者よ、ここは互いに連携しあって攻め入るが得策なのである
我輩は狩られる役を進ぜよう
白虎の神将である我輩は身のこなしは軽く、体勢を崩されようともすぐに持ち直すであろう
兄者の剣舞で隙が生じれば【一撃必殺】の拳でお返しするのである



 気づくと槍娘の手足はもうボロボロだ、折角の兵馬俑が荷物に終わりそうな具合か。
「チッ、辰砂でできた兵馬俑を鎧にした歩人甲か」
 ではどうするよ、竜虎の猟兵たち。黄・威龍の心配はごもっとも、これらはその気になれば宙を舞うことすらできるのだ。これではまるで煙。
 武芸者が気づくか、こちらに槍を構えてきたものだ、もうやるしかあるまい。
「面倒極まりねぇ代物だが、おい曉虎。封神台から復活して間もねぇが、腕はなまってないだろうな?」
 聞けば聞いたで響くのだよ、飛・曉虎の笑い声が。
「ムハハ、案ずるな兄者よ。我輩の復活からゲンコツを貰うまでに感は取り戻しておる」
 ところでこの神の将、封神台の欠片より出でしばかりではあるが、龍の瑞獣の心配は凡そ杞憂に終わることだろう。緑の瞳は凛と輝いている。
「空きっ腹が過ぎて兄者には負けてしまったが、今は腹八分目。腹ごなしの運動がてら、この神将、飛・曉虎の真の力をとくと見るが良い!」
 ああ、お腹が空いていたんですね。ならば存分に暴れるがいい、槍の武芸者の偏狭に満ちた気合をへし折ってやれ。さあまず腹八分目の戦闘生物が一歩踏み込んで、そのズタボロな腕に脚を狙おうと拳を…。
 が、やはり隙を大いに晒さぬ内は辰砂が壁。勢いさえも殺され、弾けたように霧散する勢いから離れて、槍の間合いに入らぬ内にレッツ作戦会議。
「ハッ、大した自信だが、自慢の剛拳も液体水銀の前には型無しだな」
「ムハハ、これからが本番というものよ」
 抜かす冗談は成功の為のバネとせよ。実際見抜いていたのだ…槍の技術は確かでも、腕に脚は本当にもうすぐでおじゃんだと。
「しかし、我が大力をもってしても霧散して再集合する水銀はちと厳しきものである」
 短い時間でムムムと唸るが白虎拳士。どんな答えを導くかと宿星武侠が見ていたところ。
「兄者よ、ここは互いに連携しあって攻め入るが得策なのである。我輩は狩られる役を進ぜよう」
「連携か、いいぜ」
 すぐさま動き出すぞ前衛的に。いきなり振るえよ北斗七星の直刀、やると決めた時からの立ち上がりの早さに、振るった槍が思わず狂う雪麗だ。
「速い…だが、そんなものでぇっ!」
 すぐに研ぎ澄まされし槍の技術。3倍といえど当たらなければいいのだ。かち合う水晶と槍の刃先、仕掛けるタイミングを間違うなよ。
 そこへ好機を拡張せよ半獣様。やはり身のこなしは程よく調子がいい、何をしでかすか分かったもんじゃない、そしてそれが槍の娘の慢心をさらに煽るのだと思う。そこへ狙いを変えてさらに振るわれた槍が空を通る、至近距離ギリギリでひょいっとかわしたからかすぐに体が不安定に回転するが…すいっと復帰するまでに時間はかからない。
 さあもう自信が振り切れたのか知らないが、クライマックスが来るぞ。ぎりりとした歯軋りこそが大きな隙の証。
「……我が槍の奥義に、お前たちは倒れ伏すのだ!!」
 敵が無い、破壊がある、そんな鋭ささえ竜虎の前には無力と知れ。こんな近くで飛翔の斬撃でもしようものなら、それは最早なにか、兵馬俑よりも桁の違う、そう、隕石をぶつけるみたいな衝撃なんだろう。それほどまでに喧嘩っ早い非情の刃が、3倍の技術を弾き飛ばしたのだ、まずは。
「剣術にて返礼を致す――加減はしねぇぜ」
 完全に付け入っている。そのまま凄まじい速度でぶった斬れ、時速435kmに液体水銀が間に合うものか。凄まじい音を立てて繰り出せ武狭の一撃、ああ正義の本質にて腕が脚が見事にざっくり! これには武芸者もたまらず体勢を逆に崩しながら仰け反ったのだ。
「吾輩の前に敵無し! 一撃必殺の大力である!」
 すかさず付け入れ暴れん坊。発勁の手袋を履いたその拳、真っ直ぐに振り切れば剛の拳。あっという間に脚にできていた傷の致命的な箇所に吸い込まれたら、兵馬俑もすっかり力を失ってぐにゃむしゃり。意味を持たぬ霧となって消え失せよ。
「……この私が、何故負けるというのだ」
 ついに槍も手放して膝をつく過去の骸が世界の外に溶け行く様には。
「驕りがテメェの敗因だ。あの世で精進しな」
 しっかりと答えを返してやれ。ほら、神将もムハハハと満足気に笑って居る。
 さあ進め、次の戦場へ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年01月11日


挿絵イラスト