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殲神封神大戦③〜酔銀

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●蝶のように暈い蜂のように吐く
 兵馬俑――それは傍から観察(み)れば見事なもので、ある種ひとつの過去(オブリビオン)として成り立っていた。此度蹂躙(おとず)れるのは死者の国、骸の海などではなく『戦場』で副葬品共々と産声(ぜっきょう)を上げる――たとえばドロリと滴った辰砂(どくけ)の悪夢、金色のあじわいを垂らせば悦ばしい。
 最早、酒に吞まれているのか蠢きに酔わされているのか、過去(おんな)は解せなかった。酩酊の化身とでも表現すべき『それ』は瓢箪にもたれて笑みをこぼす。嗚呼、あれらの魂(なかみ)は如何様な度数に成るのだろうか。とても美味しそうで、楽しみでたまらない。げらげら、げらげら、げらげら、桃源郷は此処に在るのだ。
 桶の代わりに辰砂(ぎん)の装甲(うつわ)、揺れの防止になりゃしない。
 真直ぐに歩けないならば支えてもらえば良いじゃない。

●グリモアベース
「んぁ……? 阿片の次はアルコールやれって??? 隣人ちゃん下戸なんですけどゲコゲコ――まあそんな茶番は置いといてとっとと説明しますかねぇ」
 何かしらが抜け切れていないのか頭を押さえつつグリモア猟兵は語り始める。どうやら次のお相手は『大物』なようだ。
「テメェ等『兵馬俑』って知ってますかね? そう、なんかめっさ多い人形みてぇなやつ。あれを侍らせてる『兵馬俑オブリビオン』てのが居るらしいんでとっちめてやりましょう――まあ常の通りに特殊な奴なんで今から口にしますね。あ、おみず」
 手元の資料をうちわの代わりにパタパタ始めた。
「この兵馬俑、どうやら辰砂、つまり水銀、液体金属としての性質を持ってるようでして、厄介な事に『オブリビオンの装甲』になるんですね。高速で移動するクセに防御マシとか面倒くっせえモンですよ。如何にか隙作ってぶち殺せりゃあ良いんですけどねぇ――酔っ払ってるかなんかしてりゃ楽そうですけど」
 グリモアが輝いて。


にゃあら
 にゃあらです。
 瓢箪から酒。当たり前だね。
 辰砂兵馬俑は『液体金属』です、自在に変形しオブリビオンを守っています。隙を視るor作るかして叩きましょう。

 プレイングボーナス……辰砂兵馬俑に覆われていない部位を攻撃する。
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第1章 ボス戦 『🌗大醉邪仙『貓水娘娘』』

POW   :    ごくじょうのしゃけをたのしむにゃー!
自身が装備する【身を隠せる程に巨大な瓢箪】から【極上の酒の豪雨】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【泥酔】の状態異常を与える。
SPD   :    にゃははははー! しぇかいがまわってるのにゃー!
自身の【酔いがまともに歩けない程に深い状態】になり、【周囲にいる者を酔わせる程の酒気を身に纏う】事で回避率が10倍になり、レベル×5km/hの飛翔能力を得る。
WIZ   :    どんなあじのしゃけになるのかにゃ~?
【あらゆる液体を高濃度の酒に変える酒虫】【宿主の魂を際限なく液体に変換する桃型宝貝】【人の面影が随所残った瓢箪に変化させる仙術】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はシエナ・リーレイです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 艶やかに鎮座(ざ)す瓢箪(それ)は辰砂(どく)に抱かれていた、
 兵馬俑(つわもの)に塗れて柔肌を隠し赤裸々だけを晒している。
 戦火におどるのは修羅か酒乱か、ひどく間の抜けた笑い声が響く。
 にゃははははー!
 滝の如くにあふれた毒気(アルコール)が思考回路を詰まらせていた。
 オマエは桃源郷を越え過去(オブリビオン)を殺さねばならない。
 酒の虫になるのは厭だろう?
花羽・紫音
【アドリブ歓迎】【ソロ希望】

名乗りを上げた後まずは【鈴蘭の嵐】で攻撃するわ
だけど、相手の攻撃によって魂を液体に、そして酒にされ、肉体は瓢箪にされて完全に相手の酒にされてしまうわ
そしてそのまま、相手にお酒を一気飲みされたあとまずいといわれて瓢箪を壊されてしまいそうだわ



 完全変態とはいかないまでも現実、蛹で釘を打ったのか。

 数多に咲き誇る酒花(はな)の群れ、ただ一点に舞い降りたのは真実(ホントウ)正気の天使(オラトリオ)だろうか、堂々と名乗る貌(さま)は誇り高くも思え、凛とした面(めん)は演歌(うた)に塗れていた――毒気がおどる鈴蘭(きれい)な儘に、銀色(いろ)と絆(ほだ)に融解(と)けるのは肉か骨か――桃の中に在るのは子供に違いないと酩酊者がわらった。
 英雄(スーパー・ヒーロー)と表現(い)うにはヤケに可笑しなカートゥーンっ遊戯(ぷり)と解せよう、酒蟲(むし)に這い酔(すす)られたオマエは魂々と変化(とろ)けてしまうのか。嗚呼、麗しき乙女(きみ)の無様(ゆかい)な立ち姿――如何で在れ世はすべてアルコール、固められた瓢箪(ひとさま)はとっくりと揺れる。
 吃驚した玩具箱(マトリョーシカ)に装飾(おかざ)り以外の意味などない、眼振(ぶれ)るが故に娘々(ねこ)はお口を傾げるのか――ぐびり――どんなあじのさけだって彼女は呑んできた、しかし、汚ヱ、こんなにも不味い酒気(け)は起きてこの方初めてだ。
 ぶ お ん――投擲されたオマエは地面との激突を免れない、強烈な衝撃(にぶ)さに★が廻り嘔気、友、共々に破損(こわ)れる。うすれいく意識(さけ)の中でふと視線(な)げる。ひどく苦かったのは鈴蘭(どく)の混入(せい)だったのか。
 紫音(はね)すらも泥塗れなオマエ、如何にか魂々と残されていた。
 せめて道具(からだ)を大切に、ころころと転(てん)する代物ではない。再構築(メルヒェン)は高くつくものだ。逆位置な眼球に何を点せば善い?

大成功 🔵​🔵​🔵​

大豪傑・麗刃
このプレイングはたぶんわたしも酔ってる状態で書かれたので間違いなく正気ではないと思われるのでそれを前提に聞いてほしいのだが

どう見てもちんちんです本当にありがとうございました。

とりあえずね。わたしがギャグを言う、たぶん酔ってる人はギャグわからないから笑わない気がする、そしたら速度1/5だから相手の回避率10倍も飛翔能力も兵馬俑の速度も落ちるから攻撃が通るって流れなんだけど。だから冒頭のやつもギャグであって意味もなく下ネタってるわけじゃないんです本当です信じてください相手が笑い上戸だったらどうしようそん時は苦戦かボツで。

そも貓水ってなによ。貓は猫?きみの猫要素どこよ。
あー酒飲んで寝るからか。寝子。



 ちんちん!!!
 どう見てもちんちんです本当にありがとうございました。

 雀でも止まっているのかと過去(オブリビオン)は首を傾げた、傾げて傾げて傾げに傾げ、ようやく視点(め)が止まる頃、覚めやしない鈍麻(とんま)に捕らわれていた。にゃははは笑いも最早死に絶え、何か深い意味でもあるのかと猟兵(オマエ)を睨んでいる。如何見たってこれは瓢箪だいやしかし触った感触は熱燗、ちょっとそれらしくも思える――こんな提案(プレイング)を投げた上位存在(あの)オオバカモンはどこだ!!! 筆舌し難いほどの部長(だいぜっきょう)がガトリング拵えやってくるような妄想。
 ゲェ!!! マスター!!! 冒頭のやつもギャグであって意味もなく※※※ってるわけじゃないんです信じてください!!! 相手が笑い上戸だったら苦戦かボツでお願い致します!!! 哀しいかなダイスは成功、この双眸(めんたま)禍っ穿ってくれる。
 閑話休題(カオス)――ぼんやり聞いていた脳味噌おたまじゃくしは動いてもいない。愉しめていないんだからそりゃそうなる、兵馬俑(そうこう)だって尺取虫みたいな銀(いろ)だ。そも貓水ってなによ。ネコ? 猫要素どこよ? 月にでも飛ぶのだろうか。
 あー。理解した、酒飲んで寝っ転がって次の日頭痛、つまりは寝子。もう育つもんもねぇからとっとと断捨離(す)てて終え。
 ちょっと大きな脇刺でぶすり、擽っても反応しないなんて昏睡期だね。
 世界が回れば漿液はシェイク、ソフトクリームよりもとけ易い。
 ――まちがいなく正気ではない、そうだろうさ。
 手を繋いでくれウコン、文字(ろれつ)だけは正してほしい。

成功 🔵​🔵​🔴​

楊・宵雪
「辰砂…練丹につかうあれね。わたくしは錬丹はあまり得意ではないのだけれど
(※房中特化の仙女

辰砂は加熱すると水銀の蒸気になり空中へ散ることを利用する
UCの半分を連続してぶつけ、辰砂を剥ぎ取る
[弾幕]と[衝撃波]と[部位破壊]をのせる

「酔い過ぎればせっかくの美人が台無しよ。ちょっとスッキリすればいいわね
狐火残り半分を複合合体し[破魔]を載せてお見舞いする

敵の攻撃は[空中浮遊]で三次元で逃げる
躱すのが難しそうであれば最低限UC封じだけは避けたい
障害物に身を隠すか狐火いくつかと相殺して一つでも消滅できれば…



 ふわふわと眠たげな足音が虚の雨(み)を降らせると嗤うのか。
 集合夢は瓦解し肝を舐りたいと縋るのか――藁を噴くように。

 賢者の石を何処に埋め込むべきか、考えている暇(いとま)も与えられず過去(オブリビオン)は酒を浴びた。蒼褪める気配だけは一向になくクルリと円を描き出す辰砂(すいぎん)、練丹(たま)と見做すには瓢箪(えもの)が雑だった――あれらはタダの入れ物でしかない、妙な知識を有するならば特化した方が正気だ。「あまり得意ではないのだけれど」――変化(はんのう)を熟してしまえばお手玉の元だろう、ぶつかるべきは火の粉か。
 まるで地面(かみ)を撫でる筆(け)の如くに半量ほどの狐(ほむら)がおどる、ぼこぼこと毀れ始めた兵馬俑(よろい)の端が胃酸(えきたい)じみて襞(かべ)を融かしていく。嗚呼、酔いが過ぎたら折角の美貌(おかお)が台無し、娘々啼く場合は素面に戻るべきだ。「ちょっとスッキリすればいいわね」誰が持って来たのか火鼠の皮、偽物の袋にぶち撒けた汚濁――合成(ま)ぜた狐の破魔(けむり)、肺胞(あわ)を焦がしていく。
 虫も桃も瓢箪(うり)も初心が無様(ざま)だ、三次元(りったい)的なオマエの動きに翻弄されて異る。たとえ魂魄(ひとだま)と酒気(えきたい)が同種(に)て酔うとも『化かし遭い』には負けられないのか――佛じみて山落とせたら楽だったものを! 猿の脳天がはじけた、木登りを怠(サボ)った罰だ。
 くさり欠けの障害物(つち)に身を寄せて蟲の蠢きから離れていく、如何にか勢いを殺した僅か、貫き通すには現(いま)しかない――火華(ひばな)、閃く。
 金色を彩る桜色に眩み、猫真似声は儀式に頭を垂らした。
 ――邪仙(よこしま)は浄化(ひかり)に萃(あつ)まるのか。
 下弦の月、大の字になったあなたを想う。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒影・兵庫
(「黒影。20歳超えた貴方には改めて言っておくけど酒は一日コップ一杯までよ」)
はいせんせー!
(「それ以上は毒。猛毒。最低最悪の毒」)
わ…わかりました!
とりあえず俺は真正面から『衝撃波』で攻撃を仕掛けます!
兵馬俑で防がれるでしょうからUC【影蝕虫】で敵の影を運転兵さんに操作してもらい股下から攻撃を仕掛けてもらいます!
(「毒毒毒毒毒…」)
ご安心ください!せんせー!
俺は自分から酒は飲まないです!
飲んでも吐かせるでしょ?きっと



 九月六日のめでたい日に贈物(プレゼント)と同時、金言が与えられた。教導虫(せんせー)からの大切な言辞(ことのは)で在り、常々、忘れてはいられないと刻んだ一文――改めて言っておくけど酒は一日コップ一杯までよ――勿論、彼女(せんせー)の埒外があれば『飲み過ぎる』なんて事態には陥らないだろうが、それでも『蜘蛛にカフェイン』じみて『あってはいけない』水銀(したたり)なのだ。それ以上は毒、猛毒、最低最悪の毒。キッパリと突き付けられた正論、百薬の長だなんて嘘吐きの始まりか――わかりました。よろしい。
 警棒を構えて真正面(がんめん)をぶん殴れ、形状変化(か)えた脆弱(ところ)から影蝕(く)えば手繰りの機会、物質化された闇黒(もの)は肉骨よりも毀れ易い――メキャ。嫌な音と共に酔いが吹っ飛んだ、娘々泣いているのは仔猫に違いない。
 霧散(う)せた毒が肌(み)に触れて若干の赤、脳内で毒・毒・毒と脈が打たれている。ご安心ください、せんせー! 鐘(う)ち棄てた肉片(ジャーキー)が不味ければ酒など飲めたものではないのだ――刺激された肝臓が逆流を悦んでいる、何もかも教導虫(きみ)のオカゲだ。飲んでも吐かせるでしょ? きっと。確実。絶対に。
 ――まだ事務椅子の方が健康的だって? そんな殺生な。
 右足と左足がわからない時代は終わりだ、ノンアルコールがオマエを呼んでいる。急性と遅延性の差を誰が教えてくれたのか、何見て兎が跳ねて往く。
 月に猫の絵は要らなかった。

成功 🔵​🔵​🔴​

リオ・ウィンディア
液体金属・・・金属ならこれでいけるかな
UC発動して無機質を闇の音の嵐に変換

第六巻も交えつつ、直感とセンスで戦うよ

お酒はまだまだ先の話
溺れるっていうのは、対象がなんでみっともないなぁと思う私です。
でもなんだかいい気分で飲んでいるようだから、酒のお供に一曲弾いてあげましょうか?
ギターの早引きと歌唱で持ってちょっとでも宴を
まぁ、多分戯れよ
ある程度雰囲気味わったところで、ダガーで仕留めにかかるわね。



 直葬された臓物はまるで、焙煎(どく)されたカカオ豆の如く。ぐるぐると乱されたオルゴールの行き先は素面な君でも酒乱な彼女(あれ)でもわからないのだろう。辰砂(どく)を卵(たま)と見做してしまえば液体金属(メタル)の貌(さま)、如何成せば退(のが)れるのか考えには至った――重視すべきは伏せた金(め)のセンスだろう、第六感(かんかく)を掴んでしまえば出来るのだ――誰かが恐れていた事、とても簡単な逸脱ごっこ。
 二桁ばかりの耳長(きみ)に酒気の太鼓(ダムダム)はひどく早い。溺れる、混ざる、まわるっていうのは、なんとも『みっともない』涎掛け(てい)だろうか。そんなマイナスを思う私です――完全にどろぐちゃな瓢箪から生身、気分良さげな表情は邪魔するのも『かわいそう』か。ねえ、一曲お願いしても? 娘々は寂しがりやな貌(けもの)を晒した。
 ちょっとした宴会にかるく触れた弦(いと)、すんだ歌声(ねいろ)が脳(わたがし)を嘗めて愉しそうな様子か。たぶん、何もかも戯れよ、戯れだと理解(い)うのに金銀(わら)いは止まらない――ある程度味わったところで手を回せ、気付く事も出来ない昏睡。
 ぶすり……深淵と心臓を間違えたのは忘却(オブリビオン)だけだった。たらたらと口角(すきま)から赫々(きらきら)。私の舞台を見せてあげましょう――アンコールと共に『おくれて』やってくる。無機物も悲劇(あなた)には涙しなかった。
 リ・バースの渦底に病的な白肌(はだ)が映る、ようやく覚醒(あ)けた金色(ひとみ)に光は視えたのか。昏い、冥い、ハイソプラノの死礼(おじぎ)。
 ファム・ファタールは喪服(くろ)まとい、口をつけた。
 ――碑に撒いたワイン、パンは猟兵(オマエ)等への土産だ。

 蛾のように眩い人のように拭(は)く。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2022年01月02日


挿絵イラスト