3
【サポート優先】悪の花は咲かせずに

#ヒーローズアース #【Q】 #戦後

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#ヒーローズアース
🔒
#【Q】
🔒
#戦後


0




 これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。


「集まってくれてありがとう。またしてもヒーローズアースで猟書家案件だよ」
 グリモア猟兵、ユェン・ウェイ(M.Y.W・f00349)は猟兵達の集合を確認し、いつものように説明を開始しだす。またしても猟書家案件らしい。
「なんでも『お安く誰でもユーベルコードを使える身体に改造してくれる研究所』なるもののがあるらしくて。でもそんな美味しい話はある訳ないない、そこはオブリビオンが作った危険な研究所だったって訳。ということで皆にはその研究所に乗り込んで、オブリビオンをやっつけてきて欲しいんだ」
 研究所まで来てしまった人々は生体実験の材料にされたり、改造や洗脳を施されヴィランにされかけたりと大変な状況になっているようだ。
 ユーベルコードの存在が広く知られ、ヒーローに憧れる者も多いヒーローズアース。この世界だからこそ成り立つ悪行だからこそ、その悪質さも相当なものだろう。
 人々の弱みにつけこんで、藁にもすがる思いを抱く人々を悪用する相手なんて見過ごせない。

「幸いなことに、取り返しのつかないことにはなってない。今すぐ乗り込めば人々も助け出せるよ。それにやることだってシンプルだ、その悪党の研究所に乗り込んでオブリビオンをやっつけるだけだもんね!」
 ユェンは簡単に言っているが、けれど戦場は敵の本拠地だ。一筋縄ではいかないだろう。
「まず研究所に潜入したら、相手は間違いなく此方を妨害してくるはずだよ。中は配下のヴィランが見回ってるし、トラップだって仕掛けられていると思う。それらを上手く潜り抜けて、どうにかオブリビオンの元へと向かってね」
 研究所の内部はあまり入り組んではいないけれど、警備はそれなりにしっかりしているらしい。
 それらを上手く抜けて、頑張って先へと進まないといけないだろう。
「オブリビオンは研究所の一番奥にいると思うよ。そこまで辿り着いたらいつも通り、ボッコボコにしちゃおう!」
 最後にやることはシンプルだ。
 悪いやつをぶっ飛ばし、囚われた人を助け出す。
 シンプルだからこそ――猟兵達の力が必要なのだ。
「説明はこれくらいかな。それじゃあ気をつけて、皆の報告楽しみにしてるからね!」
 ユェンは話を締めくくりつつ、ひらりと手を振って猟兵達を見送るのだった。


ささかまかまだ
 こんにちは、ささかまかまだです。
 サポート優先シナリオとなります。

 通常プレイングを頂いた際は、通常通りに執筆させていただく予定です。

●一章『猟兵たちよ!!潜入せよ!!』
 巡回しているヴィランや監視カメラ、危険なトラップなどを掻い潜り研究所の奥を目指しましょう。

●二章『錬魂術師ヘリオトロープ』
 人々を騙し自分の糧にしようとする悪党です。
 退治しましょう。


 どの章からでも参加していただいて大丈夫ですし、特定の章だけ参加していただくのも歓迎です。
 進められる時に進めていく感じになるかと思われます。

 それでは今回もよろしくお願いします。
172




第1章 冒険 『猟兵たちよ!!潜入せよ!!』

POW   :    ヴィランを無力化したりしながら潜入

SPD   :    カメラに映らないように迅速に潜入

WIZ   :    経路を確認しながら慎重に潜入

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ラム・クリッパー(サポート)
力持ちな魔獣解体士、人族の女の子。
口調は「子分チック(アタシ、アンタ、~っす、っすよ、っすか?)」

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用。
チャレンジャーで、力押しな行動をしがち。
多少の怪我は厭わない突撃思考。
解体工具を手に積極的に前に出て行動。

他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせでよろしくおねがいします!




 オブリビオンがヒーローに憧れる人々を騙し、好き勝手利用しているなんて。
 そんな怒りを胸に研究所へと乗り込むのはラム・クリッパー(力自慢の少女解体屋・f34847)だ。
「早く捕まってる人を助け出すっす!」
 気合を入れるために魔獸ジャーキーをしっかりと噛み、身体中にエネルギーを満ち溢れさせて。
 そのままラムが構えるのは愛用のエンジンカッターだ。
 戦場は敵の本拠地、罠やいっぱいだろうが――こういう場所なら尚更やる気も溢れてくる。
「罠なんて怖くないっすよ! 全部壊してバラすっす!」
 エンジンを高らかに稼働させつつ、ラムは真っ直ぐに突き進む。
 目指すは研究所の最奥だ!

 直線気味に駆け込むラムだが、彼女の頭の中には親方仕込みの様々な技術があった。
 それを本能的に思い出しつつ進んでいけば、怪しい場所にも目星がつく。
「ん? あの壁、なんかおかしいっすね……?」
 不自然な箇所を見つければ走るスピードを緩め、そのままじーっと観察。
 この世界の技術には詳しくないが、それでも金属の壁に『何かが仕掛けてある』といった状態は理解が出来る。
 ならば――壊してしまおう!
「せーみつな機械だって壊せば一発っすよね! 全力の一振りで壊すっす!」
 力任せにエンジンカッターを振るい壁にぶち当てれば、固い金属はバターのようにさっくりと切り刻まれていく。
 その中から姿を現したのは何かの装置だ。これもきっと、通りがかった侵入者を迎撃するためのものだろう。
「危ない危ない、やっぱり壊して正解だったっす」
 装置を改めてカッターで砕き、ラムはほっと息を吐く。

 けれど安心できたのも束の間だ。機械が壊れる音に反応したのか、前方から見張りのヴィランがやってきているではないか。
 彼らは悪党だが、今を生きる人間だ。だから対処するなら――。
「邪魔はさせないっす!」
 ラムは再び前へと走り出し、そのままの勢いで一気に飛び込んだ。
 そのまま腕を振りかぶれば――ラムのストレートがヴィラン達をなぎ倒していく!
 吹き飛ばされたヴィラン達はぐるぐると目を回し気絶しているようだ。彼らの対処は後ほど、この世界の人々に任せるとしよう。
 ツールバッグから取り出した縄で彼らを拘束し、ラムは再び立ち上がる。
「もう悪いことしちゃ駄目っすよ! それじゃ、アタシは行くっす!」
 そうして再び元気に走り出し、時に罠を破壊しつつ進むラム。
 彼女の進んだ道行きには、多くの機械の残骸が残されていくことだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

琶咲・真琴(サポート)
灼滅者の両親を持つ9歳の男の娘
母親に憧れて女装している
膝上15cmのスカートは正義


普段の一人称はボク
二人称はあなた、呼び捨て
口調は敬語が基本

大切な人とや本音で話す時は素に戻り
一人称がオレになったり男口調になる

familia pupa(2体の男女の片翼人形)を
お祖父ちゃん、お祖母ちゃんと呼び
いつも連れ歩いている(目立つ場合は肩掛け鞄の中にいる

戦闘
指定したUCを状況に合わせて使う




例え依頼の成功の為でも
迷惑行為はせず、
公序良俗に反する行動はしない

アドリブ
連携大歓迎




「えっと、こっちで大丈夫でしょうか……?」
 曲がり角の影からひょっこりと顔を出しながら、周囲の様子を窺うのは琶咲・真琴(1つの真実に惑う継承者・f08611)だ。
 その様子は可愛らしい子供のそれだが、真琴もまた立派な猟兵だ。両親のような能力者を目指すべく、今日も頑張って仕事に励んでいる。
 そのために悪の研究所へと足を踏み入れたのだが、既に戦いは始まっているのか入り口付近は平穏だった。
 けれど奥へ進めば進むほど道はより複雑になり、巡回するヴィランの数も増えている様子。
 慎重に進んでいくのもいいけれど、あまり時間をかけていると捕らえられた人々に被害が出てしまうかもしれない。
 意を決した真琴は、連れ添った二体の人形へと声をかける。
「お祖父ちゃん、お祖母ちゃん、力を貸して下さい」
 真琴の言葉に人形達はこくりと頷き、戦う準備を進めてくれる。
 二人と一緒なら大丈夫。真琴もぱぁっと笑顔を咲かせ、埒外の力を発揮していく。
「その疾風は、荒れ狂う嵐の如く――」
 詠唱の言葉に合わせ、真琴の周囲がゆらりと揺らめいた。
 彼の纏う藤色の闘気が守護の優しい腕として、白銀の気が煌めく鷹翼へと姿を変えれば――。
「――神羅畏楼・怒涛迅雷」
 一陣の風が、研究所の中に吹き荒れた。

 真琴は二色の気に護られつつ、一気に研究所の中を突き進んでいく。
 そうすれば当然見張りも気付く訳で、彼らはすかさず銃を構えたようだ。
 けれど放たれた弾丸は決して真琴に当たらない。壁や床も利用しつつ縦横無尽に飛び回る真琴を、そう簡単に捉えられはしないのだ。
「お祖父ちゃん、お祖母ちゃん!」
 真琴の声に応えて人形達が躍り出れば、彼らの身体にも淡い光が集まっていく。
 人形達の動力であるサイキックエナジーはユーベルコードに利用している。けれどヴィランを吹き飛ばすくらいなら――!
「お願いします!」
 真琴が叫ぶと同時に、人形達が眩い光線を周囲に放つ!
 その輝きは見事にヴィランを薙ぎ払い、その衝撃で彼らはどんどん床へと倒れていく。
 彼らの命に別状はないだろう。その様子に少しだけ胸を撫で下ろしつつ、真琴は更に力強く空を舞う。
「早くオブリビオンの所に向かわないといけませんね……!」
 真琴の言葉に人形達は再び頷き、共に目的地へと進んでいく。
 想いと共に駆け回る風は、誰にも止められないのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

島津・有紗(サポート)
絡み・アドリブ歓迎

戦闘前にイグニッションカードから装備を展開して装着します。
味方と連携しつつ索敵しながら行動し、相手との距離に合わせてなぎなた、強弓、ガンナイフを使い分けて戦います。
UCは状況に合わせた物を選択して使用します。




(なるほど。オブリビオンの研究所に潜入、討伐、一般人の救出ですか)
 事前に聞いた情報を頭の中で再確認しつつ、島津・有紗(人間のシャーマン・f04210)も敵の拠点へと踏み込んでいく。
 しかし相手も人々の暮らす街並みに溶け込んでいるような相手だ。研究所の内部にも猟兵を阻む沢山の仕掛けがあるはずだ。
 並大抵の罠ならば、確認しつつ対処していけば問題はないだろう。けれど、それにヴィランの偵察も加わるとなれば一筋縄ではいかない。
 そこで有紗が選んだのは――頼もしい仲間を呼ぶことだ。
「そうですね、ここは影の追跡者にお願いしましょうか」
 有紗の声に応じるように現れたのは、彼女のシルエットに似た追跡者だ。
 追跡者ならばヴィランの目を誤魔化すことが出来るだろうし、仕掛けられた罠もゆっくりと探すことが出来るだろう。
「ヴィランを見つけ次第追跡して下さい。出来るだけ見つからないことを優先に、気をつけて」
 有紗自身は物陰に身を潜め、視覚が混乱しないように瞳を閉じて。
 準備が整ったことを確認し、追跡者は研究所の中を進んでいく。

 建物内部は複雑で、巡回するヴィランも多いようだ。
 けれど彼らも所詮は小悪党。仕事に十分なやる気があるとは言えず、人の多さに油断して警備の甘さも見え隠れしていた。
(こっちのルートなら……邪魔になる相手を気絶させつつ進んでいけそうですね)
 比較的警備が手薄なエリアを確認し、有紗は追跡者の後を追う。
 事前に得ていた情報通りに罠を突破し進んでいけば――見えたのは、待機する追跡者と油断するヴィランの姿だ。
「ここまで来れば十分でしょう――起動(イグニッション)!」
『何!?』
 有紗がイグニッションカードから薙刀を取り出すと同時に、ヴィランが驚き振り返る。
 相手もすぐさま武器を構えたが、状況は完全に有紗が制していた。
 ヴィランが動くより先に有紗が一気に飛び込めば、そのままの勢いで薙刀を思い切り振りかぶって。
 その衝撃で相手は大きく吹き飛び、そのまま気を失ったようだ。
 薙刀を再びカードへと戻し、有紗は静かに呼吸を整える。
「……この調子で行けば大丈夫でしょうか。なんだか懐かしい気持ちになりますが……どんどん進まないといけませんね」
 銀誓館学園での戦いを思い出しつつも、意識はあくまで今この時間に。
 しっかりと任務を意識しつつ、有紗は更に先へと進むのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

杼糸・絡新婦(サポート)
関西弁口調。
とある忍者が使っていた武器・鋼糸【絡新婦】のヤドリガミ。
白い女物の着物を着用しているが、
名前沿った姿なだけで、オネエとかではなく中身はれっきとした男。

子供や親子中心に一般人には愛想よく接するが、
敵とみなしたら容赦なく叩く。
日常でも戦場でも自分のペースを崩さず、
フェイントや挑発、相手の動きを拘束するように阻害したり、
あえて誘い出してこちらに攻撃を仕向け、
自他へのすきを作り出したりする、戦闘スタイル。
また使えるものはなんでも使う。
元の持ち主の影響で、忍者らしい動きも見せる。

所持する黒い狩衣を着た狐獣人の姿をしたからくり人形は、
かつての主人が作ったものを模したもの、名前はサイギョウ。




 目的地であるオブリビオンの研究所には、既に何人もの人が囚われているらしい。
 その中にはヒーローに憧れただけの子供だっているだろう。彼らのことを思い、杼糸・絡新婦(繰るモノ・f01494)は少しだけ目を伏せる。
「悪いことを企むオブリビオンも、それに協力するヴィランも、どうにかせんとあかんね」
 顔を上げ、いつものように笑みを浮かべれば準備も万端。
 からくり人形の『サイギョウ』と共に、絡新婦もふわりと研究所へと踏み込んだ。

 研究所に仕掛けられた罠はシンプルだったり破壊されたりしているようで、こちらはあまり驚異ではなさそうだ。
 それならば、気をつけるべきは巡回しているヴィランだろう。
(せっかくやし、こういう手を使ってみよかな)
 絡新婦は物陰に身を潜めると、両手の指をゆるりと動かす。
 その動きに呼応するようにサイギョウもとことこと動けば、その様子はまるで生きている人間のようで。
「サイギョウ、気をつけて行ってきてや」
 絡新婦に見送られるままサイギョウは更に道を進み――そうすれば、いずれは巡回するヴィランとも顔を合わせる。
 侵入者という割には小柄なサイギョウの姿は、彼らにとって奇っ怪に見えるだろうか。
『なんだ? ガキでも入ってきたか?』
 一応武器を構えつつも、ヴィランは興味深そうにサイギョウの元へ歩み寄る。

 相手の気を引くようにサイギョウが軽く舞を披露すれば、聞こえてきたのはけたけた笑うヴィランの声だ。
『なんだ、妙ちくりんな人形か。子供騙しじゃねーか、つまんねぇな』
「……それじゃあ、そろそろ終いにしよか」
 突如背後から声が聞こえたことを察知し、ヴィランが後ろへ振り返る。
 そこにいたのは――ゆるりと微笑む絡新婦だ、
 実はサイギョウの舞は気を引くためだけのものではない。遊戯を披露することで発動するユーベルコードだったのだ。
 このような場所で悪事に勤しむような輩なら、サイギョウの見事な舞に感銘を受けることだってないだろう。
 それこそがヴィランの命取り。無意識の内に動きが遅くなった彼の元へ、こっそりと絡新婦が近づいていたのだから。
「ほんなら、おやすみ」
 絡新婦が再び腕を手繰れば、ヴィランの首に巻き付いた糸がキュッと締まる。
 命だけは取らないように加減しつつ、相手が気絶したのを確認すれば一安心だ。
「サイギョウもおおきにな。それじゃ、次に行こか」
 倒れた相手を避けながら、絡新婦はサイギョウと共に更に歩を進めていく。

 目的地までは、あと少しだ。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『錬魂術師ヘリオトロープ』

POW   :    錬魂創造「ブーゲンビリア」
自身の創造物に生命を与える。身長・繁殖力・硬度・寿命・筋力・知性のどれか一種を「人間以上」にできる。
SPD   :    極小太陽「シャルル・ディジェム」
【掌】から、【重力】と【熱】の術を操る悪魔「【シャルル・ディジェム】」を召喚する。ただし命令に従わせるには、強さに応じた交渉が必要。
WIZ   :    誑惑呪紋「ラベンダーミスト」
【胸元にある蛇の紋様を見せること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【強力な魅了属性の呪詛】で攻撃する。

イラスト:彩

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は宇冠・由です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

緋月・透乃(サポート)
『今日も元気に食べて楽しく戦おうね!』
 人間で22歳の女性です。
いつも元気で、強敵との戦闘、食べる、スリルを味わうことを好みます。

基本的に自分の楽しみのために行動し、敵味方問わず他人の心情等には配慮しません。
 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用します。
戦闘では真っ正面からの突撃を好み、負傷は気合いで耐えれば良いと考えています。
戦闘以外のことも大体気合いと力でなんとかしようとします。
脳筋です。

武器は主に『重戦斧【緋月】』を使用しますが、他の武器の方が有効そうならそちらを使用することもあります。

クロムキャバリアでも生身で戦います。

不明な点はおまかせします。よろしくお願いします。




 研究所の最奥はかなり開けた空間だった。
 その中央に立つ黒幕――錬魂術師ヘリオトロープは猟兵達の到来に気付き、忌々しげに舌打ちを発していた。
 そんな彼女の様子にも怖気づくことなく、元気いっぱい踏み込むのは緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)だ。
「強い相手がいるって聞いて! 戦いに来たよー!」
 強者と楽しい戦いをすることが本望である透乃にとっては、ヘリオトロープの企みだって些細なことだ。
 悪くて強いオブリビオンがいて、そいつと全力で戦えるなら、とにかく突っ込む理由になるのだから。
『五月蝿い女だな……だが俺様の愛しい妹の前じゃ、いつまでも騒いでいられないだろうさ』
 ヘリオトロープがぱちんと指を鳴らせば、隣には彼女とよく似た存在が姿を現す。
 けれどその存在が放つのは錬魂術師以上に禍々しい気配だ。恐らく邪法の類で生み出された人造生物なのだろう。
『ブーゲンビリア、あの女を殺せ!』
「わっ、もっと強そうなのが出てきた! テンション上がる、頑張っちゃうよ!」
 ブーゲンビリアと呼ばれた生物は血走った目を透乃へ向け、一心不乱に走り出す。
 けれどその様子にも怖気づくことなく、透乃もまた重戦斧【緋月】を構え戦いの姿勢を取った。

 ブーゲンビリアは見た目こそ人間に近いが、その筋力は人間以上に強化されているようだ。
 彼女の振るう拳を緋月の刃で受け止めつつ、透乃はぱぁっと笑みを咲かせる。
「想像以上のパンチね、ちょっとびっくりしちゃった!」
 そう語る透乃よりもぽかんとした表情を浮かべているのはヘリオトロープの方だ。
 彼女が作り上げた最強最愛の妹に拳を振るわれても、目の前の猟兵は楽しげに笑っているのだから。
 そして彼女の驚愕は更に大きなものと化す。
 テンションを高めた透乃の周囲から――闘気の如き桃色の炎が溢れたのだ。
「燃え上がれ私の魂! あいつの全てを焼き尽くせー!」
 透乃は炎を緋月へ纏わせ、元気いっぱいに飛び上がる。
 その様子は無邪気な子供にも似ているし、歴戦の戦士の気迫も感じさせていた。
「桃火の一撃、火迅滅墜焼!!」
 着地と同時に緋月が振るわれれば、舞い上がる炎と衝撃は悪しき姉妹を諸共に吹き飛ばす!
 その様子にしっかりとした手応えを確認し、透乃は満面の笑みを浮かべるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

リカルド・マスケラス(サポート)
『正義のヒーローの登場っすよ~』
装着者の外見 オレンジの瞳 藍色の髪
基本は宇宙バイクに乗ったお面だが、現地のNPCから身体を借りることもある
得意なのはサポートで、NPCに憑依(ダメージはリカルドが請け負う)して戦わせたりも可能

接近戦で戦う場合は鎖鎌の【薙ぎ払い】と鎖分銅の【ロープワーク】による【2回攻撃】がメイン。
遠距離戦では宇宙バイク内臓のビーム砲で【薙ぎ払い】
その他状況によって【属性攻撃】や【破魔】等使用。

猟兵や戦闘力のあるNPCには【跳梁白狐】で無敵状態を付与できる。




 ヘリオトロープは大きな傷を負いつつも、最愛の妹ブーゲンビリアと共に再び立ち上がる。
 悪の大将はなかなか折れるつもりはないようだ。むしろその方が『らしい』な、とリカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)は思う。
「ウェーイ、チャラにちわ~っすよ。姉妹愛は美しいかもしれないっすが、悪事は見過ごせないっすね」
「チッ、また猟兵か……!」
 戦いの火蓋はもうすぐ切り落とされる。ならば此方も、相応の装いで行くべきだろうか。
 ちょうどこの世界のルールに相応しいユーベルコードもあるのだ、それを使ってみる時だろう。
「さ、今は無敵のヒーロータイムっす。好きに暴れるといいっすよ」
 リカルドは狐面からヒーロースーツに変身すると、装着者の男性の身体を包み込む。
 そうして変身した姿は――まさにこの世界で望まれるヒーローそのものだ。
「ほう、潰し甲斐のある見た目になったじゃないか。それじゃあ……殺してやる、猟兵!」
「来るっすよオブリビオン、自分達が相手っす!」
 双方共に一歩も退くつもりはなく、こうなればぶつかり合うのみ。
 今ここに、不可思議な絆で繋がった者達の正義と悪の戦いが始まるのだ。

(敵は二体、コンビネーションも乱れないとなると……追い詰められるのは危険っすね)
 リカルドは宇宙バイク『アルタイル』に乗り込みつつ、姉妹の動きを観察していた。
 ヘリオトロープは少し離れた位置から呪術を使って自分達を強化して、ブーゲンビリアはひたすら前に出て接近戦を行うつもりらしい。
 ブーゲンビリアは見た目こそ姉に似ているが、その筋力は人間以上。接近戦は危険だろう。
「よし、決めたっす。先に姉の方を狙うっす!」
 アルタイルは猛スピードで屋内を駆け出して、敵を翻弄するように走り回る。
 その後方を走るブーゲンビリアもかなりのスピードを出しているようだ。気を抜けば追い抜かれてしまうだろう。
 けれど今のリカルド達は文字通りの一心同体、猟兵としての全力を出しているのだ。
 その集中力や技能をフルに使えば――追いつかれるより早くヘリオトロープの元へと向かえる!
 アルタイルからビーム砲を構えつつ、リカルド達は敵の姿をしっかりと見据えた。
「ヒーローには必殺技が必要不可欠っすね。という訳で……ミルキーウェイ、発射っす!」
 砲口から放たれた光線は流星のように煌めいて、見事にヘリオトロープを撃ち抜いた!
 お陰でブーゲンビリアの魔力も弱まり、彼女からも力が失われていく。
 戦いを制したのは、ヒーローの方だった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリス・セカンドカラー(サポート)
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい♡
サポートとして狂言回し。あると便利な舞台装置、デウス・エクス・マーキナー。どんな混沌な状況も『その時不思議なことが起こった』で解決よ♡
シリアスパートなら神様っぽい何かが。
ギャグパートならタライの落下や爆発オチ、あるいはカートゥーン的なナニかがが。
お色気パートならT○L○VEる的ななんやかんやが。
KENNZENパートならKENNZENなアレやコレが。
純戦なら青春技能での学園ジュブナイル伝奇的なオサレバトルで。
事件を解決に導くでしょう。

領域支配の結界術。
早業、高速詠唱、先制攻撃で先の先。カウンターを合わせれば後の先も自由自在♪

えっちなのうみそおいしいです♥




 ヘリオトロープは人造の妹を魔力へと換え、自らの身体へ回収していく。
 そんな彼女の元に現れたのは、ゆるりと笑みを浮かべるアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト艶魔少女・f05202)だ。
「あら残念。姉妹纏めて吸い尽くしてあげようと思ったのだけど」
 こつ、こつ、と足音を響かせアリスは少しずつ敵との距離を詰める。
 一方ヘリオトロープの方は、呪力を高めつつ迎撃の姿勢を取ったようだ。
「何、ちょっとした作戦変更だよ。猟兵の強さは十分に理解した、だったら……こういうのはどうだ?」
 アリスの視線が自身に向いているのを確認し、ヘリオトロープは自身のドレスの胸元を掴む。
 そのまま布地を下に下ろせば――白い肌の中に蠢く、蛇の紋様がアリスを睨みつけた。
 次の瞬間、強烈なラベンダーの香りが部屋を満たし、それにくらりと来るようにアリスが膝をつく。
「一体、何を……」
「誑惑呪紋『ラベンダーミスト』……猟兵達が強いなら、纏めて俺様の手駒にしちまえばよかったんだ」
 ヘリオトロープの発した呪詛は少しずつアリスの意識を蝕み、彼女の使命を揺るがしていく。
 このままヘリオトロープの部下になりたい。彼女の思いのままに動きたい。
 アリスはゆっくりと立ち上がると、ヘリオトロープの前に跪く。その様子からは完全に敵意が消え失せていた。
「あはは、いいザマだな! このまま他の猟兵も迎え撃って、全員手駒にしてやるよ!」
 魅了されたアリスを見下ろし、ヘリオトロープは高らかに笑い声を発する。
 その声はどこまでも響き、そして――『その時不思議なことが起こった』。

「……もう気は済んだかしら?」
 ヘリオトロープが瞬きすれば、周囲の光景は一変していた。
 跪いているのはヘリオトロープの方で、彼女を見下ろすのはアリス。立場が逆転しているのだ。
「わたしはあると嬉しい舞台装置、狂言回しのデウス・エクス・マキーナー。この研究所に囚われた人々の願いを受けて、その通りに動いただけよ」
 そう語り、アリスはにっこりと微笑む。
 彼女は部屋に入った瞬間からユーベルコードを発動し、『囚われた人々の為にヘリオトロープを倒す者』と化していたのだ。
 結果として研究所内はアリスにとって都合の良い空間へと変異し、悪しき者を甘い夢へと叩き込む檻となっていた。
 夢の中に囚われたヘリオトロープはただただアリスにエナジーを吸収され、大きく力を削がれていたのだ。
「それじゃあ……えっちなのうみそおいしいです♥」
 薄れる意識の中で悪女が見たのは――どこまでも蠱惑的なサイキックヴァンパイアの笑みだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ブロンクス・ベルトロガー(サポート)
『鋼の魂を胸に、我等は未知なる明日を目指さんッ!』
 ウォーマシンの竜騎士×ガジェッティア、22歳の男です。
 普段の口調は「男性的(自分、~君、~嬢、だ、だな、だろう、なのか?)」、独り言は「機械的(自分、~君、~嬢、デス、マス、デスネ、デショウカ?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!





「まだ、やられるかよ……!」
 ヘリオトロープは残る魔力を循環させ、まだまだ諦める様子はなさそうだ。
 そんな彼女の前に流星の如く飛来するのは、ウォーマシンの猟兵ブロンクス・ベルトロガー(機械仕掛けの異界竜・f05241)だ。
「お前が今を生きる人々を傷つけるなら、決して容赦はしないッ!」
「今度は随分暑苦しい奴だな? だったらこっちも……来い、シャルル・ディジェム!」
 ヘリオトロープがブロンクス目掛けて掌を構えれば、そこから溢れるのは凄まじい熱エネルギーだ。
 エネルギーは女の掌に収まる形へ収束していくが、その度に禍々しさも増していき――完全にそれが固まれば、悪魔シャルル・ディジェムとして顕現する。
 小さくとも圧倒的な存在感を放つ悪魔を前にして、ブロンクスの思考にも緊張のノイズが走るが……それでも彼は、そう簡単に折れやしない。
「このくらい強力な相手の方がやる気も出るな。行くぞ……コール、マテリアライゼーションッ!」
 ブロンクスが『マキナドラグナー』を構えれば、その形状は戦闘に合わせた形へと変わっていく。
 どうやら今回は大盾の形を取ったようだが、果たしてどのように使えばいいだろうか。
 思案を巡らすより早く、シャルル・ディジェムが強烈な光を発しだしたようだ。

 シャルル・ディジェムの光は凄まじい熱と重力に変わり、戦場をゆっくりと蝕んでいく。
 その悪影響はブロンクスにだけ降り注いでいるようで、気づけば彼の装甲はかなりの熱を帯びているようだ。
「ははっ、そのままスクラップになっちまえ!」
 ヘリオトロープの笑い声に合わせるように、更に重力も強まっていく。その重みに思わずブロンクスも膝をつきそうになるだが――。
「……そうか、マキナドラグナーをこう使えばいいんだな!」
 ブロンクスは大盾を床へと突き刺し、その背後に身を隠す。
 突き刺すことで安定させた盾を支えにすれば、超重力の中でも立ち上がることが可能だ。
 熱からも身を守ることが出来るため、一時的に損傷も軽減出来る――反撃するなら今だ!
 ブロンクスは盾越しに『トリプルバレルシリンダー』を構え、狙うべき敵達へと銃口を向ける。
「――鋼の魂を胸に、我等は未知なる明日を目指さんッ! 」
 正義の意思と共に引き金を引けば、放たれた銃弾は悪魔と魔女を一網打尽に撃ち尽くす!
 困難の中にあっても諦めず、策を探し続けたブロンクスだからこそ――この一撃を成すことが出来たのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

ジェイミィ・ブラッディバック(サポート)
目標を確認、これより交戦します。

口調は丁寧語で、相手への呼称は東洋系の名前の場合「名字+さん」、西洋系の名前の場合は「名前+さん」となります。

戦い方は「避けて当てる」形になります。
必要に応じてキャバリアに搭乗させても構いません。キャバリアはパワードスーツのように「着込む」形です。
武装は生身とキャバリアで互換性があるため、「セフィロトウェポン」以外ならばどれを持たせてもOKです。

UCの詠唱台詞はシステム音声のような表現でお願いします(当人が詠唱台詞を喋るわけではありません)。

公序良俗の違反及び猟兵・友好的NPCに対しての敵対的行為は行いません。

後はお任せします。
よろしくお願いします。


高宮・朝燈(サポート)
『オブリ解析…バール先生、あいつを止めるよ!』
 妖狐のガジェッティア×電脳魔術士、9歳のませたガキです。
 普段の口調は「ちょっとだけメスガキ(私、あなた、~さん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」、機嫌が悪いと「朝燈スーパードライ(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは、レギオン>お料理の時間>その他と言った感じです。レギオンで出てくるガジェットはお任せします。補助的な役割を好みますが、多少の怪我は厭いません。オブリは小馬鹿にしますが、味方には人懐っこくなります。なお、エンパイアの上越辺りに母方の実家の神社があります。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




 ヘリオトロープは爆炎の中からどうにか立ち上がり、再び魔力を巡らせる。
「こうなったら最後の手段だ……ここは俺様の研究所だからな、こういうことも出来るんだ!」
 悪女が獰猛な笑みを浮かべ、ぱちんと指を弾けば――研究所の様子は一変した。
 壁や天井は弾け飛び、猟兵達の頭上には夕暮れ時の空が広がる。
 研究所の周囲にいた人々は危険を察知して避難を開始しているようだ。彼らについては心配もいらないだろう。
 それよりも気になるのは――どんどん魔力を高まらせていくヘリオトロープだ。
「錬魂創造『ブーゲンビリア』……俺様の愛する妹よ、猟兵どもをブチ殺せ!!」
 彼女はありったけの魔力を使い、最愛の妹を再び顕現させるつもりのようだ。
 けれどその体躯は先の戦闘と全く異なる。呼び出されたブーゲンビリアは――巨人の如き大きさへと変貌していたのだ。

 そんな巨大な敵と戦うために、ジェイミィ・ブラッディバック(脱サラの傭兵/開発コード[Michael]・f29697)と高宮・朝燈(蒸気塗れの子狐・f03207)が戦場へと舞い降りる。二人の視線は頭上より遥か高い、ブーゲンビリアの顔へと向けられていた。
「目標を確認、これより交戦します。高宮さん、相手は超巨大ですが……対抗する手段はありますか?」
「心配ないよ! 私があのオブリを引きつけるから、ジェイミィさんは思いっきりボコボコにしちゃって!」
「分かりました。それならば二人であのオブリビオンを倒しましょう」
 猟兵達は顔を見合わせ頷き合い、共に埒外としての力を発揮しだした。
『MOBILE PLANET MODE:ACTIVATED.』
 ジェイミィの内部に取り付けられた装置が音声を発すれば、彼の身体は小型惑星ロボに匹敵する万能航宙艇へと変形していく。
「惑星ロボジェイミィくんプロジェクトの産物がこう役に立つとは……高宮さん、お願いします」
「了解! ちょっとだけ載せてもらうね」
 その上にひらりと飛び乗るのは、巨大なガジェットアーマーだ。
「バトルモードアクセス、先生をフルアーマーに変形! チェンジ・マクシミリアン・モード!!」
 アーマーの正体はガジェットスーツ『バール先生』と合体した朝燈だった。
 これで猟兵達の準備も完了。あとは――巨大な悪を討ち取るだけ!

 ヘリオトロープの魔力全てを使って生み出された巨大なブーゲンビリアは、手当り次第に暴れようとしているらしい。
 それに割り込むように、ジェイミィが一気に空を駆ける。
 流石に高速で動く相手が目の前を横切るとは思っていなかったのだろう。ブーゲンビリアは少しだけよろこめきつつ後退するが――。
「今がチャンスだね! オブリ解析……バール先生、あいつを止めるよ!」
 更に追い打ちをかけるように、朝燈とバール先生が敵の眼前へと飛び込んだ。
 朝燈が電脳タッチパネルで敵の情報を解析すれば、それに合わせるように先生は腕を前へと伸ばす。
 巨大なシェイカーアームは見事にブーゲンビリアの顔を引っ掴み、そのまま前後に揺らしだした。
「先生、がんがん揺らしちゃって! シェイカーみたいに!」
 なかなかシンプルな攻撃に見えるかもしれないが――相手が人型であり脳を備えているのなら、頭を揺すられるのは堪えるはずだ。
 実際ブーゲンビリアは目を回し、くらくらふらついている様子。
「どれだけ大きくなろうとも、身体の造りまでは簡単に変えられないようですね」
「その通り、解析通りだね。それじゃあ……あとはジェイミィさん、お願い!」
 ブーゲンビリアが立ち止まっている隙を見計らい、朝燈達は後方へと離脱する。
 入れ替わるようにジェイミィが前へと進み、そのまま12門の砲口を構えれば――殲禍炎剣砲が光を宿した。
「改めて目標を確認、照準OK……殲滅させていただきます」
 宣告と共に、無数の炎と熱がブーゲンビリアへと殺到していく。
 裁きの雷の如き攻撃が弾け、瞬いて、消え去れば――ブーゲンビリアもまた、完全に姿を消していた。

「嘘、だろ……」
 地上では魔力を枯渇させたヘリオトロープが倒れ、骸の海へと還っていく。
 その様子を上空から確認し、ジェイミィもまた地上へと降りていく。着地と同時に変身を解除すれば、そこにはいつもの彼の姿があった。
 朝燈達もまた合体を解除して、安心したように元の場所へと降りていって。彼女はジェイミィの元へと駆け寄って、満面の笑みを向けていた。
「やったね、これでもうあのオブリは大丈夫だね!」
「ええ、お疲れ様です。囚われていた人達の救助も行わないといけませんね」
 ジェイミィもまたリラックスしたような姿勢を取って、研究所の方へと歩いていく。
 その後ろを朝燈がついていくが、彼女の足取りは弾むようだった。
 他の猟兵達もまた、研究所を目指して進むだろう。
 あの中には――自分達が救い出した人々がいるのだから。


 こうして猟兵達は悪の計画を打ち破り、囚われた人々を救い出せた。
 まだまだ世界に悪は蔓延るだろうが――それでも猟兵達が戦い続ければ、きっと平穏が訪れる。

 戦い疲れた猟兵達を、暖かな夕暮れの日が照らしていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2022年01月21日


挿絵イラスト