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殲神封神大戦⑤〜侵略の僵尸をぶっ飛ばす作戦!

#封神武侠界 #殲神封神大戦 #殲神封神大戦⑤

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●グリモアベースにて
「皆、集まってくれてありがとうね」
 グリモアベースの一画。秦・美芳(萌葱色の降魔拳伝承者・f32771)は集まってくれた猟兵たちに拱手をして感謝を示す。
 一拍置いて話し出したのは予知の内容だ。

「皆も知ってると思うけど、封神武侠界で『殲神封神大戦』が始まってるよ」
 此度の戦争の首魁は大賢良師『張角』。かつて黄巾を率い封神台を破壊し、今やオブリビオン・フォーミュラとなった者である。
「この戦争は時間勝負。司馬炎くんが樊城で耐えている間に張角まで辿り着いて倒さないと」
 しかし、ただ辿り着けばいいかと言えばそうでもなく。配下となった有力なオブリビオンたちを倒さないと、張角の身に傷をつける事すら叶わない。
「そのためにも皆に攻略してほしいところがあるね」
 そう言いながら、美芳がいつの間にか出現した壁とその壁に貼ってある地図を棒でびしっと指す。
「北燕。ここに王翦(おうせん)大将軍の命を受けたおぶりびおんが攻め入るよ」
 このオブリビオンたちはかつてこの地方を狙っていた戦闘遊牧民たち。過去から蘇り、オブリビオンと化してなお、この地を手に入れんと侵略を開始したのである。
 オブリビオン『死人集め・輪廻』はあらん限りの殺戮と蹂躙を繰り広げようとしている。
「遊牧民らしく屈強な騎馬に乗ってすっごい勢いで駆け回ってからずどーんと攻撃してくるから注意が必要ね」
 その攻撃力に加えて騎馬の機動力と蹂躙が加われば、通った後に草1本残らないだろう。
「今からめいふぁんが転送すれば、おぶりびおんが北燕に入ったところの平原で迎撃できるよ」
 そこで『死人集め・輪廻』たちを殲滅してほしい。
「この死人集めたちは自分たちも僵尸だけど、強い武人の死体を集めようとする習性があるよ」
 どうやらその死体を再利用して戦力を増強するらしい。
 その目的のためにはどのような残忍な行為もいとわない。そして強い=猟兵たちの姿を見れば、他にわき目もふらず突っ込んでくるだろう。
 騎馬の機動力が脅威ではあるが、逆に言えばそこが弱点でもある。
「戦闘場所になる平原には障害物とか全然無いね。だから、皆で罠とか障害物とか作れば、相手の機動力を削げるよ」
 騎馬をどうにか出来れば、相手の戦力がガタ落ちだ。死人集めたちの高速移動にどう対応するかがポイントになるだろう。
「でも攻撃力には注意してほしいよ。騎馬に乗った状態からの鎌の攻撃はちょっと洒落にならないかも?」
 ただでさえ鋭い一撃に騎馬の突進力が乗る。結構面倒な攻撃力になっているかもしれない。攻防どちらを考えても、相手の騎馬をどうにかする事がこの攻略の重要なポイントになるだろう。
 だが一番大切なことがある。

 封神武侠界の人界を踏みにじらんとしている輩たちに対して、思う存分暴れ回って欲しい。遠慮はいらない。駆逐する勢いでぜひ。

「皆、よろしくお願いね」
 そう言って美芳は猟兵たちを現地へ転送するのであった。

●北燕にて
 転送によって現地に到着した猟兵たちはすぐさま迎撃準備に取り掛かる。死人集めたちの騎馬隊がここに辿り着くまで、わずかではあるが時間がある。
 その間に罠や仕掛け、あるいは先手の準備といった事を実行しておけばその分、戦闘のイニシアチブを取ることが出来る。
 それに騎馬による高速移動に対しても何か策を打っておけば、こちらの有利に働くだろう。

 周囲を見渡しても低い草むらしかない、そんな平原の中で猟兵たちは戦闘準備に取り掛かるのであった。


るちる
 まいどです。いつもありがとうございます、るちるです。
 ちょっとまったりしようかと思ってたんですが、封神武侠界で美芳出さないわけにはいかないかーとまずはひとつ。

●全体
 1章構成の戦闘シナリオです。
 純戦になります。とにかく迫りくる『死人集め・輪廻』を駆逐してください。周囲にも敵にも一般人はいません(騎馬もオブリビオン)。思う存分暴れてください。

 当シナリオには以下のプレイングボーナスがあります。活用してください。
(=============================)
 プレイングボーナス……馬に乗った敵の高速移動に対処する。
(=============================)
 高速移動そのものに対応する、高速移動の基点となっている騎馬を潰す、どちらでも問題ありません。その他、騎馬戦に対応する方法でもオッケーとします。ただし、高速移動しているので狙撃系は騎馬の速度に対応できる手段をチョイスしてください。
 え? 絨毯爆撃? 範囲内に捉えたら問題ないです。

●1章
 集団戦『死人集め・輪廻』
 戦闘場所はだだっ広い平原のど真ん中。転送時点で障害物はありませんが、敵集団が来るまで少々時間があります。罠や障害を作り出すならその分、皆さんに有利に働きます。
 死人集めたちは大きな鎌を騎乗槍のように扱います。突進を利用した攻撃を仕掛けてきますが、突きだけでなく、斬撃や殴打といった手段も用いますのでご注意を。
 ちなみに現地である北燕は現代地球の『北京』周辺に相当する地域になります。特に重要な意味はないです。


 オープニング承認後、プレ受付開始。冒頭説明とか断章とかはありません。採用人数は最低限+0~2名。プラスアルファは気分で変わります。比較的速攻執筆になると思います。ある程度はタグでご案内します。

 それでは皆さんの参加をお待ちしていまーす!
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第1章 集団戦 『死人集め・輪廻』

POW   :    獄鎌・死人刈
予め【武器を振り回しておく】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD   :    外法『死人繰り』
【鎌の一振り】が命中した部位に【仙気】を流し込み、部位を爆破、もしくはレベル秒間操作する(抵抗は可能)。
WIZ   :    外法『悪鬼の鎌』
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【巨大な鎌】で包囲攻撃する。

イラスト:カラス

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

卜一・アンリ
永眠って言葉ご存知?
死んでまでウロウロしないでちょうだい。

UC【黄金の雨のアリス】で迎撃。
高速移動といっても見えない程速いわけでもなし。
私が視認できる時点で造作もなくてよ。
敵の馬の脚を【弾幕】で【部位破壊】。走れない馬なんて可哀想なだけだし致命傷になるまで【吹き飛ばし】てしまうつもりだけど。
落馬で【体勢を崩す】瞬間は大鎌も振るっていられないでしょう。その隙に【乱れ撃ち】で始末していくわ。

弾幕を掻い潜って敵UCが仕掛けられてきた時は銃撃で大鎌を【武器落とし】ないし【ジャンプ】と【逃げ足】で避けましょう。
「アリス」ですもの、刃物振り回す怖い人から逃げ回るのは慣れっこよ。




 土煙をあげて押し寄せてくる騎馬の一団。それに乗っているのは王翦大将軍配下のオブリビオン『死人集め・輪廻』。放っておけばそのまま道中にある一切を蹂躙するであろうその存在を遠くから『視認』して。
 卜一・アンリ(今も帰らぬ大正桜のアリス・f23623)は大きくため息をついた。
 そのため息が聞こえたわけではなかろうが。騎馬隊の一部がアンリ目掛けて進路を変える。土煙とともに徐々に迫ってくる死人集めたち。
 それが距離を詰めてきたその時、アンリが動いた。
「永眠って言葉ご存知? 死んでまでウロウロしないでちょうだい」
 言葉とともに放つのはアンリの十八番、神速のファニングショット。【黄金の雨のアリス】が死人集めたちに向けて鮮やかに放たれるのであった。

 騎馬の動きは確かに速い。これを近接武器で捉えようとすれば困難である。だが……高速移動とて『見えない』速さではない。
(私が視認できる時点で造作もなくてよ)
 今もそうだし、最初に見た時も動きが捉えられない速度ではなかった。
 そして。
 普通ならここから『どうやって当てるか』を考える必要があるが、悪魔より超常の力を借り受けるアンリに悩む必要はない。『狙いつけずとも望んだ通り当たる悪魔の弾丸』を放てばいいだけ。『悪魔憑きの拳銃』ならば装填の速度も機関銃並だ。
 そこに負ける要素など無い。

 黄金(こがね)の雨(あめ)は弾幕となって騎馬隊を飲み込む。悪魔の弾丸はまず馬の脚を奪い、その機動力を奪う。そのまま地面に突っ込むようにして倒れ込んだ騎馬と死人集めに対して、アンリは続けざまに弾丸を放つ。
(走れない馬なんて可哀想なだけだし)
 いっそのこと、致命傷になるまで吹き飛ばす。アンリの放った弾丸が騎馬を仕留めていくが。その間に乗っていた死人集めは馬の上から離脱している。とはいえ、まだ鎌の間合いには遠すぎる。仕方なく弾丸を弾くために振るう鎌も【黄金の雨のアリス】の速度についていけない。体勢が崩れれば後は弾幕に飲み込まれるだけだ。
「逃がすわけがないでしょう? 確実に始末していくわ」
 とアンリは乱れ撃ち。成す術もなく、死人集めたちが地に沈む。

 途切れることのない弾幕。
 死人集めたちも活路は『前にしかない』と感じ取ったのだろう。
 騎馬すらも盾にしつつ、鎌を自身の前で回転させてどうにか弾丸を弾きつつ。アンリの弾幕を突破しようとする。
 そしてようやく。2体の死人集めがアンリに肉薄する。振りかぶった大鎌をほぼ同時に、しかし微妙な高低の差をつけて。アンリに向けて叩き付ける死人集め。

 次の瞬間。ひと際大きな銃声が響き、アンリの体が空に舞う。

 高い方の鎌はアンリの銃撃で叩き落され、低い方の鎌はふわりと空に飛びあがったアンリによって容易く回避された。
「『アリス』ですもの、刃物振り回す怖い人から逃げ回るのは慣れっこよ」
 冷静に。空中で銃のトリガーを引くアンリ。一発、二発と放たれた弾丸が寸分の狂いなく死人集めの眉間を撃ち抜いて。
 その数瞬でアンリは危機を脱する。
「さて」
 アンリに迫る騎馬隊はもう少し頭数が残っている。
 それらを迎撃すべく、アンリは再び大地に立って、拳銃を構えるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

四壱六・豆花
市街地に至る前に叩かねばいけませんね。
広い平原に敵勢力だけ…下手な遠慮は無粋というものです。

服を分解した護符を[式神使い]で上空に飛ばし、敵兵の位置を[情報収集]。
護符から合図があったら、神器の呪詛を引き出しUC発動。
[天候操作]で雷雲を呼び、局所的大雨で[地形破壊]を起こし、草原を一気にぬかるみへ変えましょう。
騎馬も泥沼化した地形は経験がないのでは?

さらに雲間から落ちる無数の稲妻による[範囲攻撃]で集団まるごと[無差別攻撃]。
騎馬ごと感電させれば、戦力低下も狙えましょうか。

残った敵兵には、[地形の利用]を活かし急接近。
[見切り]と[受け流し]で撹乱し[カウンター]で確実に仕留めましょう。




 北燕に迫る王翦大将軍配下のオブリビオン『死人集め・輪廻』。それらは騎馬を使い、騎馬隊となってこの地に押し寄せていた。
 まだ市街地までは距離があるが、遮るものがなければ容易く到達するであろう。

「市街地に至る前に叩かねばいけませんね」
 まさにその『遮る』者である猟兵、四壱六・豆花(朽ちた人形が集いし骸・f34750)は騎馬の一団を視認して呟く。視界内に見えるのは広い平原と土煙をあげて迫りくる騎馬隊のみ。
「下手な遠慮は無粋というものです」
 全力でいきましょう、と豆花が手を掲げる。
 豆花の力に応じて、彼の護符装束が解かれていく。朽ちた人形たちの『イシ』が集った豆花の衣装は、彼ら彼女らの衣装を繋ぎ合わせたもの。その要たる護符はこのような時に武器にもなる。
 護符が式神の形を取る。そのまま空に舞い上がれば、空より騎馬の一団を監視、その情報を主たる豆花に送る。
(もう少し……)
 鞘から抜き放つのは『贋作「雨群雲剣」』。神器『天叢雲剣』を模した贋作は真作と比べ性能は劣るが神器には違いなく。ゆえに豆花の力を振るうに何ら問題はない。

 切先が一団を指せば、刀身に黒い靄のようなものが広がっていき纏わりつく。式神からの合図が届くと同時に、豆花が告げる。

「御覧なさい あなたへの怨みで空がこんなにも黒い」

 豆花の紡いだ言霊が剣に纏わり集った呪詛を力と成す。直後、雷雲が空に現れ、およそヒトの手で引き起こしたとは思えぬほどの天災が騎馬隊の上に降りそそぐ。【怨嗟ノ雷雨ハ哭キ止マズ】と、騎馬隊の周辺を局地的な大雨が草原を一気にぬかるみに変化させて、雲間から無数の稲妻が無差別に降る。
「騎馬も泥沼化した地形は経験がないのでしょうし、感電させれば戦力低下も狙えましょうか」
 豆花の目論見通り。
 ぬかるみが足を取られ、機動力を一気に奪われた騎馬隊の上に稲妻が降れば、いかにオブリビオンとてただでは済まない。一撃で騎馬ごと焼かれていく死人集めたち。
 運よく直撃を免れた者も、足元のぬかるみを伝って電流が迸る。感電して動きが止まれば、再び稲妻の餌食。もはやこの嵐を抜ける術など無い。
 されど、個体差と運の差はどうしても出るもの。
 嵐を幸運にも抜けた死人集めの騎馬が体勢を立て直しながら豆花に迫る。
「あれを仕留めれば、こちらは片付きましょうか」
 小さく呟いて、豆花が駆ける。草原という地形を存分に利用しつつ、騎馬へ急接近。死人集めの大鎌を雨群雲剣で受け流し、返す刀で確実に仕留める。いかに騎馬があるとて大嵐で力を削られた死人集めなら、このように仕留めることも難しくない。
「さて……残りは?」
 さらに嵐の中をどうにか抜けてくる騎馬を見据えて。
 豆花は目の前の一団を全滅させるべく、再び地を駆け、刃を振るうのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

霞・沙夜
平原で、圧倒的な兵力をもって、騎馬隊による力押し。
名将として名高い王翦大将軍らしいしっかりとした戦い方ですね。

ただ、北燕に猟兵がきたのは彼の誤算。

相手が騎馬隊ならば機動力を削ぐことがいちばん。
美芳さまの作戦にわたしも賛成です。

幸い多少の時間はあるということですし、糸を張り巡らす時間はありそうですね。
ここは【不可視の斬檻】を使って罠を仕掛けることにいたしましょう。

騎馬隊が罠の範囲内に入ったら発動させて、前衛を切り刻んだら、
その後は囲まれないように注意しつつ、糸を使って刻んでいくことにいたしますね。

一騎当千などと気取るつもりはありませんが、
オブリビオンに奪わせる命はここにはありませんよ。




 北燕地方に迫るオブリビオン『死人集め・輪廻』の一団。馬を駆り、騎馬隊となった彼女らは進路上にある一切を蹂躙せんと平原を駆ける。
「平原で、圧倒的な兵力をもって、騎馬隊による力押し。名将として名高い王翦大将軍らしいしっかりとした戦い方ですね」
 霞・沙夜(氷輪の繰り師・f35302)は遠くより騎馬隊から立ち昇る土煙を確認して、そう呟く。このまま、死人集めたちがまっすぐ街まで辿り着けば、その地の一切を踏みにじるだろう。
「ただ、北燕に猟兵がきたのは将軍の誤算」
 なればこそ、猟兵――この場では沙夜が抑止力となる。いや、一騎当千の猟兵ならば、対抗勢力となるのだ。
「相手が騎馬隊ならば機動力を削ぐことがいちばん」
 グリモア猟兵の提案に賛同を示しつつ、沙夜はいま在る場所より少し後退。罠を張るにはそれに適した場所がある。
(幸い多少の時間はあるということですし)
 普段は人形を繰るために使う繰り糸、その操作に使うリングを十指に嵌めて沙夜は周囲をぐるりと見渡す。
 障害物はほぼ無い。あるとしても草むら、ごくまれに生えている低木、そして大きな岩。
(糸を張り巡らす時間はありそうですね)
 沙夜の繰り糸と技術ならば、これらを繋いで糸の結界とすることも可能だろう。
「ここは【不可視の斬檻】を使って罠を仕掛けることにいたしましょう」
 そう言いながら、沙夜の指先が細やかに動く。それに応じて糸が飛び、伸び、絡まり。いずれ騎馬隊が通るであろう道に不可視の結界を張り巡らせる。
 囮は……沙夜。仕掛けとなる1本の糸を長く長く、草むらに隠しながら伸ばして。沙夜はその時を待つ。

 そして沙夜を見つけた死人集めたちが彼女目掛けて疾走する。
「拍子抜け、といいますか」
 沙夜が仕掛けの1本を引く。直後、罠の範囲に入っていた騎馬隊へ、糸による全方位からの斬撃が放たれ、前衛を斬り刻まれる。もちろん前衛だけではなく、後続も罠の範囲に入っていたものは例外なく細切れだ。
 斬り刻まれた死骸が馬の進路の邪魔をする。それによって足並みが乱れる騎馬隊。それでもどうにか罠を切り抜けた死人集めたちが沙夜に殺到する。
「……一騎当千、などと気取るつもりはありませんが」
 言葉とは裏腹に、あるいは見た目によらず。沙夜の指先が細やかに、鋭く素早く動く。指の動きは糸の動き。ワイヤー製の繰り糸は結界だけでなく、手元にあっても全てを斬り裂く刃と化す。
 死人集めたちが外法で悪鬼の鎌を呼び出せば、幾何学模様を描きつつ複雑に飛翔する巨大な鎌が沙夜へ全方位から襲い掛かる。
「オブリビオンに奪わせる命はここにはありませんよ」
 されど、それに応じるように沙夜の糸が周囲をぐるりと飛び交い、鎌を弾き返し。出来た隙を縫うように沙夜がその場を離脱する。囲まれないように位置に注意しつつ、指先は常に死人集めたちを狙い続け。結果として馬ごと斬り刻まれる死人集めたち。
「このまま滅ぼしてしまいましょう」
 1騎残らず。
 沙夜の繰り糸が死人集めたちを包み込み。沙夜を狙った者たちの一切を斬り刻んでいくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

上野・修介
※アドリブ、連携歓迎
「新年早々から死人が動き回るとか、縁起が悪いにも程があるだろ」
つい愚痴が零れ出る。
だが放っておけば更に死人が出る以上捨て置くわけには行かない。

まあ何にせよ、やることは変わらない。
「推して参る」

脱力、調息、戦場を広く『観』据える。
敵の数と配置、周囲の地形を把握。

得物は素手格闘
先ずギリギリまで引付け、UCを地面に叩き込んで周囲に局所的な地盤陥没・隆起を起こし騎兵の脚を殺す。

脚を止めたら敵陣に突貫。
クティカルペンを投擲し牽制と挑発しつつ囲まれないよう動き回るか、近くの敵の懐に飛び込む、或いは周囲の隆起した地形を遮蔽物、盾にして被弾を軽減しつつ攻め崩す。




 北燕に迫りくる騎馬隊。それはオブリビオン『死人集め・輪廻』の一団であった。王翦大将軍の命によって北燕を蹂躙せんと押し寄せる死人集めたちの群れを前にして。

「新年早々から死人が動き回るとか、縁起が悪いにも程があるだろ」

 上野・修介(吾が拳に名は要らず・f13887)の口からつい愚痴が零れ出る。確かに縁起がいいとは思えない。死人についてもそうだし、この戦争についてもだ。
 だからこそ放っておくわけにはいかない。
「放っておけば更に死人が出る以上……捨て置くわけには行かない」
 ゆえに修介はこの場にいる。騎馬の大群を前にして、その身ひとつで在る、ということはまぁ、『いつも通り』ということなのだろう。
「何にせよ、やることは変わらない。推して参る」
 そう言って修介は自然体に近い構えを取るのであった。

 そう、やることはいつも通り。
 まずは全身から脱力。そこに深く息を吸い込み、そして吐き出す。酸素とともに全身に力を、気を巡らせて。呼吸を調えた後、修介は目を細める。遠くに見える土煙はこちらに迫ってくる騎馬隊のもの。それを含めて周囲を広く、『観』据える。
 『得物は素手格闘』の修介にとって、周囲の地形の把握は必須。それを捉えたからこそ、次の一手が生まれ出る。

 大群が押し寄せる。修介を視認した死人集めたちが鎌を振り回し始める。その様子を見てなお動かない修介に対して、死人集めたちもまた確実に当てるべく、距離をさらに詰めてくる。
「……」
 その様子に修介が大きく息を吸い込む。イメージは吸い込んだ息とともに取り込んだ力を丹田の辺りに溜める感じ。
 そこから螺旋を描くように体へ力を流していき……最後の到達点は――脚。

 ――砕く!

 騎馬隊をギリギリまで引き付けた後に、修介が強烈な踏み付けの一撃を地面に叩き付ける! 震脚の応用でそのまま地面にダメージを与えるこの技は直撃地点の周辺地形を破壊する。

 すなわち、地盤陥没。あるいはその余波による地面隆起。

 いかに騎馬の脚が速かろうと駆ける大地が崩れてしまえば、駆けようもない。ギリギリまで引き付けた関係で群れの半分ほどを巻き込むことに成功。騎馬隊の足並みが一気に崩れる。
「……ッ」
 小さく息を吐いて呼吸を調えて。
 浮足立っている敵陣の中へ、今度は修介の方から突貫する。馬ごと倒れている死人集めの懐へ一気に踏み込み、拳の一撃を叩き付け。味方ごと斬り裂かんと飛んできた鎌の刃は屈んでかわし、あるいは側にあった隆起した大地を遮蔽物として利用して回避。その影から姿を現わすと同時に、手の内に握っておいたタクティカルペンを投擲。牽制を放ちつつ、即座に懐へ飛び込んで拳をめり込ませる。
 流れるようにタクティカルペンを回収したならば、今度はいまだ脚が健在な騎馬へ投げつけ、地面が凸凹している場所へ挑発して誘い込む。

 陥没あるいは隆起した大地以外にも倒れた騎馬と死人集めたちが障害物となっていき、戦場の地の利は徐々に生身の修介が優位に立つ。

 何故なら死人集めたちが例え取り囲んだとしても馬に乗っていて大地が砕かれている以上、鎌を投擲するしか攻撃方法はない。数が多い死人集めたちが一斉に投げれば、それはお互いの邪魔でしかない。ゆえに統制は乱れ、隙が生まれる。
 その隙を縫って修介が肉薄すれば、死人集めには攻撃を防ぐ術がない。修介の一撃で以て地に沈む死人集めたち。
 もはやこれまで、と。
 隊を成さないほどに数が減った死人集めたちが撤退しようとする!
「逃すか」
 再度、修介の震脚が大地を砕いて、その撤退を阻む。

 傍目からみれば圧倒的不利だった修介の策に終始翻弄された死人集めたちの騎馬隊は、修介の拳によってその侵略を破壊されたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



 こうして多方からの一斉侵略で以て北燕を蹂躙しようとした王翦大将軍の策は、介入した猟兵たちの活躍によって、見事に阻止されたのである。

最終結果:成功

完成日:2022年01月04日


挿絵イラスト