オブリビオン・プラントを破壊せよ
#クロムキャバリア
タグの編集
現在は作者のみ編集可能です。
🔒公式タグは編集できません。
|
●グリモアベースにて傭兵募集中
「悪いな。時間を取らせちまって」
その声はフィラ・ヴォルペ(レプリカントのアームドヒーロー・f33751)のものであった。
場所はグリモアベース。フィラの前にいるのは彼の要請に応えてくれた猟兵たち。
「グリモアの予知もあったんだが、ちょいと個人的な話でもある」
とのことで、フィラ的には出身世界であるクロムキャバリアの風習に従って、猟兵たちを『雇う』つもりなのだ。
「報酬は弾むつもりだが……ま、話を聞いてから判断してもらっても構わない。聞くだけ聞いてくれよ」
そう言ってフィラは話を進めるのであった。
●予知が示す場所
「クロムキャバリアのとある街にオブリビオンマシンが発生する。コイツらを叩いてほしい」
そう言いながらフィラが手元のタブレットを操作すると、映像がが浮かび上がる。映し出されたのは真っ白な面を被ったトカゲのような生き物。
「これでもキャバリアでな。生体キャバリア。俺も初見ではないが……まぁ面倒な相手ではある」
続いてフィラが映し出したのはどこにでもある街並みであった。
「コイツらが湧くのが、ここ『フィラ』の街だ」
『ん?』という顔をした者が数名はいただろうか。それを感じ取ってフィラは微苦笑する。
「すまんな、紛らわしくて。お察しの通り、俺の出身地だよ」
しかし、『今の』フィラの街とは関係性がないらしい。
「ま、『昔の』フィラの街の関係者は一回全員滅ぼされてるからな」
その原因となるのがフィラの街がある位置だ。
「っと、その前に。ここから先、フィラといったら街の名前だと思ってくれ」
そう言ってグリモア猟兵は話を続ける。
「フィラは当時、2つの国のちょうど国境付近にあってな」
そしてその2つの国は敵対国。お互いの国に攻め入る拠点となり得るフィラは常に狙われている。だがそれを逆手にとってフィラもフィラで両国に交渉、不干渉地帯として、発展してきたのだ。
「なんでまぁ、両国とも狙っているとはいってもフィラに対する交渉であったり篭絡なりで比較的平和な交渉だったわけなんだが」
もちろん小競り合いはあったが、それでも街を巻き込んで戦火が広がるということはなかった……のだ。あの日までは。
「原因は……実はあの街の地下にはプラントがある」
『プラント』――鋼材や食料まで様々な資源を生産する、クロムキャバリア特有の固定施設。このプラントの上に蓋をするように造られた街がフィラなのだ。
「ずっと隠していたんだがな。プラントから産出されたものはフィラの中だけで消費あるいは備蓄するように整えられていたし」
だが、そんな工作がずっと続くわけもない。ついに数年前にプラントがあることが発覚。それを巡って本格的な戦禍がフィラに降り注いだ。
「ガチの戦争ってやつだよ。フィラのプラントを獲れば今後の戦いが数段有利になるのは見えている」
大変なのは戦火に巻き込まれたフィラの街とその住民だ。
「つい先日まで商売相手だった両国の人が、一斉に攻撃仕掛けてくるんだからたまったもんじゃない」
ゆえにフィラは自警団――プラントから生まれたレプリカントを街の防衛に出しつつ、生き延びる道を探った。
「結果、『フィラ』はどうにか生き延びた」
そこでグリモア猟兵はため息をつく。
「代償は当時フィラにいた人々の命だ。プラントのことを知っている知らない関係なく、フィラにいたというだけで一掃されちまったよ」
そしてフィラの街の裏事情を知る者はいなくなり、フィラを獲った国が敵国をたいらげて。現在広大な土地を治めているというわけだ。
「今、フィラの街に住んでるやつはプラントのことは知らないだろう。その方が都合がいいからな」
何も事情を知らない者たちだけを住まわせて、地下のプラントはこっそり人知れず活用する。そういう風になっているはずだ、とグリモア猟兵は告げる。
「その地下の隠しプラントが……オブリビオン化するってのが今回の原因だよ」
●プラントを破壊せよ
「地下にあることで人目につかないせいだろうな。オブリビオン化したプラントは順調に戦力を生み出しているようだ」
一刻も早く、フィラの街に赴き、プラントがある地下へ殴り込み、プラントを破壊せねばならない。
「本当はそのプラントに直通する地下搬出路を使う方がいいんだが、そうすると全然関係ない国の王都から殴り込まないといけないんでな」
なので地上からの最短距離――フィラの街から突撃することになる。
「フィラの街は相変わらずプラントの蓋のような存在だ。蓋であるがゆえに『進入路』があるんだよ」
今のフィラの住民であれば、街を治めている者くらいしか知らないだろう。だが、こちらには目の前にフィラの生き残りがいる。唯一の例外、運良く猫に保護されたグリモア猟兵。
「進入路は街のど真ん中。今の街並みだと噴水がある中央広場だ」
ここの地面をぶち抜けば、地下へと進入する通路が現れる。
「問題は、ちんたらしているとキャバリア警備隊が出てくることだな」
だから速攻だ。速攻で中央広場に到達して、その場を破壊して通路を作り出す。
「街の人を巻き込むのは勘弁してやってくれ。今の住民たちは何も知らないだろうからな」
まぁちょっと威嚇すれば、すぐに退避するだろう。
「通路が見えたら、すぐに降りてもらっていい。真っ直ぐ降りてっていうか、落下していけばプラントの隣の区画に出る」
距離にして20mほど。整備された通路にはもちろんキャバリアが入れる大きさの入り口がある。通路の中に入って、隣に繋がっている通路を行けばプラントの区画だ。
「プラントがすっぽり入るくらいの空洞がある。戦闘するにも十分だ。派手にやりすぎると街が落ちてくるかもしれないけどな」
そこに湧いている生体キャバリアを倒して、プラントを壊せば任務完了、というわけだ。
「こんな事態ではあるが、一応故郷なんでな。放っておくのも気持ち悪いんだ」
ましてやグリモア猟兵は基本的に自身の予知に介入できない。
だから街の名を戴くグリモア猟兵は猟兵たちを見渡す。
「お前たちにしか頼めない。任せたぜ?」
そう言って、グリモア猟兵は猟兵たちをフィラへと転送するのであった。
るちる
まいどです。いつもありがとうございます、るちるです。
久しぶりにクロムキャバリアです。ちょっと設定回収している感じですが、そこらは特に気にしていただく必要なく。地下プラントへ突入→生体キャバリアを倒すという流れを力技でオーケーな感じですので、お気軽にご参加ください。
●全体
3章構成の通常シナリオです。
1章で街中を突破&プラントへの進入路へ。2章と3章は戦闘です。リプレイの雰囲気はいつもながらにプレイング準拠。
禁止事項はフィラの街ごと吹っ飛ばすような作戦やユーベルコードの採用です。
キャバリアをジョブやアイテムで持っていないキャラクターでも、キャバリアを借りて乗ることができます。しかしながら借りる場合は機体名での指定をご遠慮ください。量産型ーとかサイキックーとかそういう大雑把な感じで。武装や機体性能、特徴については指定オーケーです。
●1章
冒険『市街地を駆けろ』
フィラの街を目的地まで突破します。基本的に住民たちはさくっと逃げますので、意図的に巻き込まない限り大丈夫。街中も過去の戦争の経験からキャバリアが活動できる道幅が確保されています。
空からもオッケー。『殲禍炎剣』注意です。
●2章
集団戦『エヴォルグ量産機EVOL』との戦い&オブリビオン化したプラントを破壊します。
地下プラントの周辺で戦闘になります。プラント周辺は運び出しや一時的な資材置き場として使われているため、かなり広い空間があります。戦闘には支障がない広さだと思ってください。
戦闘しながらプラントにも攻撃をお願いします。っていうか攻撃に巻き込んで大丈夫。
●3章
集団戦『エヴォルグ量産機』との戦いです。
この時点までくればプラントの機能はほぼ停止しているはずですが、生体キャバリアはもう少し残っています。最後の掃除をお願いします。
●
1章はオープニング公開後、プレ受付開始です。2章以降は開始時に冒頭・状況説明を追加します。
採用人数は決めていないのですが、1日の執筆人数が多いと採用できない人が出るかも? プレ受付開始や状況なども含めて、タグでお知らせしますのでご参考に。
それでは皆さんの参加をお待ちしていまーす!
第1章 冒険
『市街地を駆けろ』
|
POW : 些少強引でも直線コースで一気にゆく
SPD : 全速で駆ける
WIZ : 最短ルートを見抜き進む
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
フィラの街に響き渡る警報。
街の人にとっては寝耳に水であるそのサイレンはもちろん、猟兵たちが街へ侵攻したことによるものだ。
本来、今のフィラの街は国のかなり内陸部にある。普通で考えれば、まず他の街が襲われた後に侵攻を受ける位置だ。故に街の警備は手薄、警備を担当するキャバリア隊の機体数は少ない。
もっと言えば、警邏や巡回なども形ばかりで、こういった強襲は想定外だろう。
グリモア猟兵の転送はその穴を突く形で効果を存分に発揮した。
サイレンを聞いた街の者はすぐさま家の中やシェルターに退避した。警備隊はキャバリアの起動に手間取っている。
この隙をついて、猟兵たちよ。
市街を駆け抜け、目標である地下への進入路を確保せよ。
※補足※
街への侵攻はキャバリア、生身問いません。
市街はキャバリアも通れる道幅あり。高い建物も無いので、低空飛行可能。
噴水広場は区画が分離されている構造なので、容赦なく破壊しても街の他への被害は起きません。
噴水の水だけはどうしようもないかもしれません。
キャバリア隊の妨害が起きる前に突き抜けるのが理想ですが、キャバリアを行動不能にして行ってもいいです(コックピット狙いまたはコックピットの直撃破壊はNG)
十三星・ミナ
アドリブ連携歓迎
「街を守るためにも急いで地下へ向かわねばなりませんね」
キャバリア:『レイショウガン』を《操縦》しながら現場へ。
噴水広場までは低空を《推力移動》していく。
「緊急事態ゆえ、ご容赦願います!」
『警備兵は消し飛ばすか?』
『それとも吹き飛ばしますか?』
「……どっちもしません!」
物騒なことをいう人工精霊たちに否定の返事をしつつ我流の陰陽術を発動。
寄ってくる警備兵たちを敵と見なして冷たい霧を発生させます。
奪う体力は少し休めば回復する程度に抑えて
警備兵たちを足止めしながら《暗視》《索敵》技能で霧の中を突き抜け全速力で目的地へ。
●
俄かに騒がしくなるフィラの街。内陸にあるがゆえに、普段はのんびりとしているその街は唐突な警報に蜂の巣をつついたような騒ぎになっていた。
幸いなのは、警備等の役目を負った者以外は皆、一様に退避していることだろう。騒がしいが、人や何かが害されている様子はない。
そんな様子を横目で確認しつつ。十三星・ミナ(死霊(カコ)を供に星(カコ)を探す者・f17400)はサイキックキャバリア『レイショウガン』のコックピットで小さく呟く。
「街を守るためにも急いで地下へ向かわねばなりませんね」
ミナの意志に応えてレイショウガンが飛翔の速度を上げる。
グリモア猟兵の転送によって街の外縁に降り立ったミナ&レイショウガンは即座に行動を開始。キャバリアも通れるように整備された道を滑るようにして低空飛行する。
その姿が住民により避難を促しているのは皮肉かもしれないが。
「緊急事態ゆえ、ご容赦願います!」
こちらとて余裕がある作戦ではない。それに街を害するために来たわけでもない。ゆえに『大事』と認識される前に事を成す必要があるのだ。
だがそれであっても、『街を守る』、その役目を負った警備隊が姿を現わす。猟兵たちの動きが速攻過ぎて、いまだキャバリア隊の態勢は整っていない。しかし、それでも彼らはレイショウガンの進軍を止めるべく、その手に兵器を構えて前に立ち塞がる。
『警備兵は消し飛ばすか?』
『それとも吹き飛ばしますか?』
レイショウガンのコックピットに響き渡る言葉。ミナでもなければレイショウガンでもない。その言葉はミナの瞳から。彼女の義眼に宿る賢しき双子の霊、あるいは人工精霊。
「……どっちもしません!」
やたら物騒なことをいう人工精霊たちにミナは否定の返事をしつつ、レイショウガンを通して我流の陰陽術を走らせる。
直後、レイショウガンを包み込むように冷たい霧が発生。それが急速に、そして広範囲に広がっていく。もちろんただの霧ではない、それは【我流陰陽術『冷』】の名を持つ、ミナの術。
その冷たい霧は警備兵たちを敵とみなして包み込めば彼らの体力を急速に奪い取る。
(少し休めば回復する程度に抑えて)
というミナの意志を宿した霧は警備兵から奪う体力を行動不能にする程度で収める。
ただでさえ、キャバリア対人。大きく攻勢に出れない状況で打たれたミナの足止めに、成す術も無く沈黙する警備兵たち。
「今のうちに」
ミナの言葉にレイショウガンがその速度を上げる。【我流陰陽術『冷』】の霧を目くらましとしながら、全速力でその場を駆け抜けるレイショウガン。
そして目的地である噴水広場まで、瞬く間に到達するのであった。
成功
🔵🔵🔴
ルイン・トゥーガン
アドリブ歓迎
自前のアマランサス・マリーネ搭乗
街のど真ん中の地下に隠しプラント、しかもそれがオブリビオンマシン化ねぇ
完全に厄ネタじゃないかい
さて、街中に強襲ねぇ……昔を思い出すねぇ
マリーネをトラックに乗せてシートを被せて隠して、作業用民生キャバリアに搭乗した特殊工作部隊と共に強襲前に街への侵入を試みるよ
外部の工事作業業者を装ってね
まっ、無理なら無理で強襲するだけだがスマートに済ませる用意はするべきさね
他の猟兵が作戦を開始したらトレーラーからマリーネを発進させて、高機動強襲機らしく地面スレスレを飛んで通路を進むよ
噴水は特殊工作部隊にぶち抜いてもらうよ、民生用とはいえ作業用機を用意したんだからね
●
唐突すぎる敵襲、それによる警報。頭の片隅にはありながらも、ある意味では油断していたフィラの街の人々は容易に混乱に飲み込まれる。遠くにキャバリアが見えれば恐怖が生存本能を刺激する。逃げ惑う人々。
その様子をルイン・トゥーガン(B級戦犯指定逃亡者・f29918)はのんびりと眺めていた。『街の中』から。
自身のキャバリア『アマランサス・マリーネ』だけを引っ提げて他の猟兵より先行してクロムキャバリアへ転送(と)んだルインは工事作業業者を装って、既にフィラの街の中に潜入していた。
工事現場でキャバリアが動いていたとてなんら不思議ではないのがこの世界だ。そのためにわざわざ【特殊工作部隊】を作業用民生キャバリアに搭乗させたのだから。ちなみにマリーネはトラックに乗せてシートを被せて隠して、工事資材に見せかけて運んだ。
結果、ブラインドに覆われた工事現場という、隠れ場所としては最高な場所でルインは突撃準備を整えていたのだ。
ルインが振り返るのはグリモア猟兵の言葉。
(街のど真ん中の地下に隠しプラント、しかもそれがオブリビオンマシン化ねぇ)
『完全に厄ネタ』とは言葉に出すまでも無く。でもまぁ、ルインがこの場にいる以上、関わる気でいるのだろう。
「さて、街中に強襲ねぇ……昔を思い出すねぇ」
ルインの過去。不正規戦などを遂行する特務隊にいた頃を不意に思い出すルイン。まぁ紆余曲折の経緯はイラつく要因でもあるのだが。
他の猟兵が行動を開始したようだ。ならば。
「いくよ! 先陣はアタシが切る!」
トレーラーのシート、そして工事現場のブラインドを盛大に跳ね上げて。
ルイン&アマランサス・マリーネはフィラの街で疾走を開始する。
街に入った時にルートは確認済。障害になるモノがあれば吹っ飛ばしていくつもりだったが、幸いにして向こうの準備が整っていないようだ。障害ナシ!
地面スレスレを滑るように突き進むルイン&アマランサス・マリーネ。高機動強襲機の名に違わぬ動きで目標地点を素早く確保する。
そして反転。噴水広場を背に周囲へ警戒態勢を取るアマランサス・マリーネ。
「ど真ん中だ。ぶち抜け」
ルインの言葉にマリーネの横をすり抜けるようにして広場に入っていく【特殊工作部隊】。
(民生用とはいえ作業用機を用意したんだからねぇ)
『安かない』費用がかかっている。これくらいはしてもらわないと。
進路を確保する役目を【特殊工作部隊】と他の仲間に任せて。
ルイン&アマランサス・マリーネは広場の入り口を守るように立つのであった。
成功
🔵🔵🔴
チェスカー・アーマライト
連携アドリブ歓迎
報酬も約束されてる事だし
気兼ねなく初手からブッ放すぜ
ビッグタイガー、スタンディングモード
地面にロックアンカー打って機体固定
バトルライフルの銃床と
腰部のワイヤー4本を支えに
グッと前のめりに構えりゃ
下向きに角度をつけられる
こー言う時の為のキャバリア形態だぜ
数秒の起動シークエンスの後にUC発動(見た目変わらず)
こいつは元々要塞攻略なんかにも使う武装だ
キャバリアの往来に耐えるような
分厚い舗装や頑丈な路盤だろうと
まとめてブチ貫けるだけの火力はある
照射時間は大体100秒ちょっと
地下通路まで貫通させるだけなら余裕で足りるだろ
撃ちきった後は1分程度の再起動が要る
他の連中には先に行っててもらうか
●
「おっと。もう始まってやがるか」
チェスカー・アーマライト(〝錆鴉〟あるいは〝ブッ放し屋〟〝ディラハン〟・f32456)が愛機『ビッグタイガー』で噴水広場に到着した時には、先行していた仲間たちが広場の地面をぶち抜き始めていた。
見た目はただの街並み、石畳の地面。しかし、その下には厳重な封印とも見える分厚い鉄の壁が存在していた。
それとてキャバリアの火力なら撃ち抜ける厚さなのだが、突入の安全(突入口の広さと崩落等の危険の回避)を確保するなら、もう少し手が必要のようだ。
「報酬も約束されてる事だし、気兼ねなく初手からブッ放すぜ」
ビッグタイガーを戦車モードからスタンディングモード――汎用性に優れた重量逆関節の二脚形態へ変形させるチェスカー。地面に対する射線を確保したならば、ビッグタイガーの脚部側面からパイルバンカーが射出される。派手な音を立てて地面に食い込むロックアンカーは姿勢固定用。さらにはバトルライフル『パジョンカ』の銃床と高靭性軽鋼ワイヤー4本を機体の支えに回し、ビッグタイガーを『グッと前のめり』の態勢に固定する。
(こうすりゃ下向きに角度をつけられる。こー言う時の為のキャバリア形態だぜ)
直後、開始されるのは【オーヴァードスパークキャノン】の起動シークエンス。
「ジェネレーター出力限界解除、エネルギー接続ライン砲身直結」
主砲の戦車砲の動力を切り替える。ビッグタイガーの内部動力源から戦車砲へ直接供給されるエネルギー。
「ビームチャンバー加圧開始……いけ!!」
チェスカーの叫びと同時に発射される極太ビーム砲。その照射は一瞬では終わらず、ビッグタイガーから供給されるエネルギーが続く限り、ビームが地面を貫く。
(こいつは元々要塞攻略なんかにも使う武装だ)
ビッグタイガーの制御に注力しながら、チェスカーは射角を少しずつ修正していく。街自体を破壊してしまうほどの威力があるのだから、取り扱いには繊細な操作を必要とする。が。
(キャバリアの往来に耐えるような分厚い舗装や頑丈な路盤だろうとまとめてブチ貫けるだけの火力はある)
ゆえに使うならば今でもある。照射時間は大体100秒ちょっとだが、地下通路まで道を確保するだけなら余裕で足りるはずだ。
撃ちきった後に反動で機体の電装系がダウンするのが玉に瑕だが。
(ま、他の連中には先に行っててもらうか)
1分程度の再起動時間。その間に進んでもらえばいい。
そう考えるチェスカー&ビッグタイガーの目の前で、噴水広場の地面が派手にブチ抜かれていくのであった。
成功
🔵🔵🔴
ルージュ・リュミエール
アドリブ&絡み歓迎
地下の隠しプラントって時点でだいぶアレだが、それがオブリビオンマシンになった挙句に生体キャバリアが湧いてくるとか酷いなんてもんじゃないな
さて、んじゃアタシは味方の強襲前に普通に街中歩いてくよ
招喚器で呼べるサイキックキャバリア乗りの利点さ。まぁ招喚器が剣なんで古代魔法文明時代ならまだしも現代じゃ割と目立つんだが
招喚器の剣インクルシオンは袋にでも入れておけば、まぁ多分大丈夫だろ
んで、予め目標地点の噴水を抑えておくよ
念の為、一般人が迷い込んできたら追い払って、警備隊が先に来ちまったらソルフレアを招喚して頭部や腕部を破壊して無力化するぞ
地下への通路開通は味方に任せるさ
●
先の戦争から数年。もはやこの地は戦いに巻き込まれることはないであろう。
そんな幻想のような安心感を持って生活していたフィラの街は、突然の警報に大混乱に陥っていた。それでも人々が退避行動を行っていたのは、まがりなりにも訓練が行われていたからか。
それでも一度混乱に陥った街は、その騒動から逃れることは出来ない。
そんな中を、ルージュ・リュミエール(英雄の亡霊・f32238)は悠々と街の中を歩いていた。多少、人々の流れと違うことをしていたとしても全然問題ない。それを咎めるほどの余裕がある者などこの場にいないからだ。
(地下の隠しプラントって時点でだいぶアレだが……)
思案顔でてくてく街の中をお散歩(?)中のルージュさん。
(それがオブリビオンマシンになった挙句に生体キャバリアが湧いてくるとか酷いなんてもんじゃないな)
本当だいぶ酷い。神などいない、と言いたくなるほどに酷い。
だが、グリモアの予知に引っかかったからにはひっくり返す目があるとも言えるのだろう。
そんなわけで、ルージュは『普通に』街中を歩いていた。さっきも言ったが、街が混乱していて、ルージュが目立つ要素はない。
「招喚器で呼べるサイキックキャバリア乗りの利点さ」
小さく笑いながら呟けば、手にした袋を目の前に掲げる。
(まぁ招喚器が剣なんで現代じゃ割と目立つんだが)
こうして袋に入れておけば、特に問題なさそうだ。
袋越しに招喚器の剣『インクルシオン』を確かめつつ、あっさり目標地点である噴水広場に到達するルージュ。
仲間たちが行動を開始する前に、こっそり街中に転送してもらったルージュは予め噴水広場近くに潜伏していたのである。
「早く! こっちだ!」
運悪く、噴水広場にいた一般人に対して声をあげるルージュ。ついでにインクルシオンが入った袋を指揮棒のように使えば、それに従って一般人たちが広場から退避していく。
(『ソルフレア』は……呼ぶ必要はなさそうか)
どうも警備隊の注意は『外から来る』キャバリアに向けられているようだ。ならば速攻で地下へ抜ければ、特にこの場で戦闘をする必要も無かろう。
(地下への通路開通は味方に任せるさ)
一般人の避難誘導を終えたルージュの前に到着する仲間のキャバリアや戦車たち。その攻撃の余波に巻き込まれないよう、ルージュは念のため、広場のすぐ外へ退避するのであった。
成功
🔵🔵🔴
卜一・アンリ
浮足立っている警備隊に態々遊んでいる場合でもないでしょう。
生身で裏道の【闇に紛れる】ように身を隠しながら目的地へ【ダッシュ】。
もし進攻ルート上に警備隊のキャバリアがいる場合は
自分の血がついたガラスの破片で発動していたUC【アリスの鏡の国】に事前に収納していた借り物量産型キャバリアを無人のまま排出して【おびき寄せ】。
突然現れて棒立ちの正体不明のキャバリアに警備隊が注目している間にすり抜けるわ。
目的地の噴水広場に着いたら同じようにガラスの破片から、今度は私の愛機のキャバリア『牡丹』を排出し【重量攻撃】で【地形破壊】。
ぶち抜きなさい、牡丹。
●
フィラの街に唐突に響いた警報。それによって蜂の巣をつついたかのような騒動に陥った街中も避難が進めば、少しずつ街の喧騒も収まっていく。いま現在、時間の経過は猟兵たちの敵だ。曰く『ちんたらしていると』キャバリア警備隊が出てくる。それを叩いていくのも手ではある、とグリモア猟兵は言うが。
(浮足立っている警備隊に態々遊んでいる場合でもないでしょう)
その時間すらもったいない、と卜一・アンリ(今も帰らぬ大正桜のアリス・f23623)はフィラの街中を駆けていた。電撃作戦ならば、相手の隙を利用するのが定石だ。アンリの言う通り、態々相手にする理由もあるはずもなく。
生身でフィラの街の裏道を闇に紛れるように身を隠しつつ、突き進むアンリ。
「……さすがにそろそろ態勢も整うわよね」
アンリが自身に急制動をかける。路地裏を突破してきたにもかかわらず、前方に2機のキャバリア。どうやらこの街に配備されている警備隊のキャバリアと進路がかち合ったらしい。
「……」
しかし、アンリは慌てず騒がず。ガラスの破片を握る。ガラスに赤く塗られているのはアンリの血。アンリの血とガラスの鏡面が彼女のアリスの力を顕現する。【アリスの鏡の国】から排出されたのは、事前に収納していた借り物の量産型キャバリア。もちろん無人だが、それが目の前に現れたとなれば警備隊は無視するわけにはいかない。
(反応は上々ね)
警備隊としては真面目な方なのだろう。突然現れて棒立ちの正体不明のキャバリアに警戒する警備隊……の真後ろをすり抜けていくアンリ。
そしてアンリもまた目的地の噴水広場に辿り着く。人払いも既に終わり、地面の破壊も進んでいる。あとひと押しといったところか。
再び自身の血がついたガラスを握るアンリ。
「ぶち抜きなさい、牡丹」
アンリの言葉に導かれるように、【アリスの鏡の国】から空へ飛び出して来たキャバリアはアンリの愛機――霊力機関搭載古代キャバリア『牡丹』。
『ヴォ!』
アンリの言葉に小さく、そして力強く応えた牡丹はそのまま真下へ落下。自身の重量に落下の勢いも利用しての突撃で以て、地面を完全に破壊する。
「いくわよ」
『ヴォ!』
地面をぶち抜いた牡丹の手に乗るアンリ。そして牡丹がその穴を降下する。
下のプラントまでの道はこうして順調に切り開かれていった。
成功
🔵🔵🔴
セレーネ・ジルコニウム
錫華さんと
「いつまでも過去を引きずっているわけにはいきませんね。
ずっと私を見守ってきてくれた錫華さんと……それに……」
『その人』のことを思い浮かべ、胸が高鳴るのを感じます。
これは……武者震い?(天然)
「久々のキャバリア操縦でドキドキしてますが、行きましょう、錫華さん!」
愛機のスティンガーは大破したままなので、ホバートラックから量産機のナズグルで出撃し、街を走破しましょう!
えっと、久しぶりのキャバリア操縦なので……どっちがアクセルでどっちがブレーキでしたっけ?
「って、皆さん、どいてくださいーっ!」
ナズグルの外部マイクで叫びながら、街の人や警備部隊に避けてもらって地下へ落ち……もとい侵入です!
支倉・錫華
セレーネさんと
まずは持ってきていた【ナズグル】で出撃するね。
戦場は地下ってことだし、
先に、装甲5倍、射程距離半分のチューンをしておこう。
さて、セレーネさんが戦線復帰する気になってくれたのは嬉しいんだけど、
なんだか変な緊張してる感じがするね。
顔真っ赤とか……まぁ、なにかあったのかなって感じはするけど(笑)
あ、セレーネさーん。
アクセルとブレーキ踏み間違えたら、教習からやり直しだからねー?
っと、踏み間違えてはいないけど、出力安定してないなぁ
久しぶりだけではない気もするけど……って思っていたら!
穴に落ちそうになったセレーネさんを【ワイヤーハーケン】で捕まえて、
ゆっくり一緒に降りていくことにしよう。
●
グリモアの転送からの強襲。これが悪意を持った『攻撃』であれば、完全なる不意打ちでフィラの街は再び灰塵と化していたに違いない。
しかし転送されてきたのは猟兵であり、フィラの街はただの蓋で、目標はそこではない。
ゆえにフィラの街に住む住民たちへの被害は無く、街自体への被害も噴水広場だけだ。ここだけはどうしようもないが。
噴水広場から爆音が響く。その音に引き付けられるように、フィラの街のキャバリア警備隊が駆け付けようとしていた、その時。
「って、皆さん、どいてくださいーっ!」
フルオープンなチャンネルで少女の声が響き渡る。セレーネ・ジルコニウム(私設軍事組織ガルヴォルン大佐・f30072)の声であった。ガルヴォルン製量産型キャバリア『ナズグル』のコックピットから外部マイクに向かって叫んでいるらしい。
「あ、セレーネさーん。アクセルとブレーキ踏み間違えたら、教習からやり直しだからねー?」
同じくオープンチャンネルでセレーネに呼びかけるのは支倉・錫華(Gambenero・f29951)。こちらも『ナズグル』に乗ってセレーネの後を追いかけるようにして街中を疾走している。
「えっ? えっ!?」
錫華の声に動揺するセレーネ。普段あんまり量産型に乗らないせいか、セレーネの操縦の精度はちょいと甘い。まぁ簡単に言うと爆走している(ただし本人が意図しない速度で)
街中を突っ切る暴走キャバリアの速度に慌てて道を開ける警備隊。そうやって空いた隙を華麗にすり抜けて。
セレーネと錫華は無事、噴水広場へ到着するのであった。
●
フィラの街への突入、少し前。
持ち込んだ2機のナズグルを前にセレーネは瞳を閉じ、胸に手を当てて深呼吸をしていた。
「いつまでも過去を引きずっているわけにはいきませんね」
今は故あって家出の身。その切欠となった事件は今も彼女の心に大きな傷跡を残しているが、それでも彼女はこの場に立っている。
「ずっと私を見守ってきてくれた錫華さんと……それに……」
脳裏に浮かぶのは『あの人』。同時にドキドキと胸が高鳴るのを感じる。
(これは……武者震い?)
天然さんだった。
ふぅ、と大きく息を吐き出して、目を開けば。視線の先にはナズグルのコックピットで最終セッティングを終えた錫華がいる。
「久々のキャバリア操縦でドキドキしてますが、行きましょう、錫華さん!」
「オッケー。準備できてるよ、早く乗って」
セレーネのナズグルから飛び降りた錫華がそう答えて。入れ違いで自身は自分のナズグルに向かう。
ナズグルに向かって駆けてくるセレーネの姿は錫華にとって妹のようでもあって。セレーネの変化は錫華にとってもチェック事項だ。
(さて、セレーネさんが戦線復帰する気になってくれたのは嬉しいんだけど)
すれ違いざま、セレーネの顔を確認する錫華。
(なんだか変な緊張してる感じがするね)
それと知られないようにチェックチェック。なんか顔が真っ赤である。
(……まぁ、なにかあったのかなって感じはするけど)
微苦笑する錫華もナズグルに乗り込んで。
フィラの街を抜ければ待ち受けているのは戦闘。
(戦場は地下ってことだし)
事前に2機のナズグルは錫華の【脈動臨界チューニング】によって『装甲5倍、射程距離半分』のチューンが施されている。
後は出撃……。
「えっと、久しぶりのキャバリア操縦なので……どっちがアクセルでどっちがブレーキでしたっけ?」
「……ん?」
通信から聞こえてくる不穏な声。錫華がそれに返答するよりも早く、セレーネのナズグルが飛び出すように出撃していった。
そしてフィラの街に突っ込んだのである。
●
とりあえず今のところ、セレーネの突撃(?)による人的にも物的にも被害は出ていない。
「っと、踏み間違えてはいないけど、出力安定してないなぁ」
それを追いかけつつ、後ろからチェックしている先生……じゃなかった錫華。
(久しぶりだけではない気もするけど……)
どうにか噴水広場まで到着できたし、まぁいいか……とか思ったのがフラグだった。
「……って!?」
「きゃぁぁぁぁ!?」
仲間たちが開けていた穴に流れるように華麗に吸い込まれていくセレーネ&ナズグル。
「……っ!」
咄嗟にワイヤーハーケンを射出する錫華。基礎が違うと見える道路、そして近くの建物に食い込んだワイヤーで【蜘蛛の舞】、高速移動を途切れさせることなく空へ舞った錫華&ナズグルからさらに射出されたワイヤーハーケンがセレーネのナズグルを捉える。
「……?!」
がくん、と落下が制止されて。セレーネの前に広がるのは全てを飲み込むかのような闇であった。仲間たちがしっかりと進入路を確保した結果である。具体的には石畳の地面は噴水を避けるようにして綺麗に撃ち抜かれていた。
「あ、危うく落下……こほん。もとい侵入開始です、錫華さん!」
「はいはい」
セレーネの言葉に錫華は優しく応える。まぁいつものことである。
ワイヤーハーケンを張り直して、ゆっくり一緒に降りていく錫華とセレーネ。
静寂しかないこの闇の向こうに、脅威は既に蠢いている。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第2章 集団戦
『エヴォルグ量産機EVOL』
|
POW : フレッシュエヴォルミサイル
【レベル×100km/hで飛翔しながら、口】から、戦場全体に「敵味方を識別する【分裂増殖する生体ミサイル】」を放ち、ダメージと【侵蝕細胞による同化と侵蝕】の状態異常を与える。
SPD : エヴォルティックスピア
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【体】から【分裂増殖したレベル×10本の触腕】を放つ。
WIZ : EVOLエンジン
【レベル×100km/hで飛翔し、噛み付き】が命中した敵から剥ぎ取った部位を喰らう事で、敵の弱点に対応した形状の【進化した機体、EVOL-G】に変身する。
イラスト:すずや
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
無事、地下プラントへの進入路を確保。その中へ降下した猟兵たち。
フィラの街のキャバリア警備隊は追ってこない。どうやらこの地下のことも知らなかったようだし、突然現れた地下空洞に対して判断を下す立場の者がいないようだ。あるいは……立場的に『知っている』ならこんな一地方の指揮官では判断ができないかもしれない。
ともあれ、猟兵たちが『予知』の事態を収拾するだけの時間は十分ありそうだ。事さえ阻止できれば、後はどうとでもなる。国としても隠しているプラントをわざわざ公表しないだろう。
ゆえに猟兵たちが行うのは、目の前の事態の収拾――簡単に言えば、地下プラントの空洞内に蠢いている『エヴォルグ量産機EVOL』を倒すのみ。
●
地下プラントがある区画に突入する猟兵たち。
そこは縦横20mほどの真四角な空間であった。頑丈にコーティングされた壁はナノクラスタコーティングされているようで、生半可なダメージでは壊れそうにも崩れそうにもない。
ゆえに逆にエヴォルグEVOLの闊歩と飛翔を許すままになる。地面をはいずり回ったり、壁に張り付いていたり。およそキャバリアとは思えない動きをするエヴォルグEVOL。
そしてこの空間にそびえたつプラントは既にオブリビオン化して、機械ではありえない脈動をしている。脈動する度にその身からエヴォルグEVOLが生まれていく。
一刻も早く、プラントを破壊してこの流れを止めないといけない。だがプラントを狙う攻撃はエヴォルグEVOLがその数を頼りに阻止してくる。攻撃手を狙ったり、攻撃に対する盾になったり。その性質を利用すれば効率的にエヴォルグEVOLを倒すことが出来るかもしれない。
踏み込んできた猟兵たちに敵意の視線を向けるエヴォルグEVOL。
一触即発の緊張感がこの空間に満ちるのであった。
※シナリオ補足※
攻撃時の障害となるのは中央に立つプラントになりますが、これも攻撃対象となるため、全力で巻き込んでオーケーです。
壁などはコーティングがあるため、対消滅とか存在否定とかじゃない限り、壊れる可能性はありません。ちなみに壁が壊れた場合、崩落しますのでご注意を。
エヴォルグEVOLは無人機(プラントがリモートレプリカントしている感じと思ってください)です。またプラントを破壊されることを本能的に嫌うため、プラントへの攻撃を阻止(妨害や盾になって防ぐ)行動を取る傾向にあります。
敵機からの攻撃は真下以外からはどこから飛んでくるかわかりません。注意が必要でしょう。
↑ 区画の広さ、修正します。
×縦横20mほどの真四角な空間 ⇒ ○高さ20m、半径20mの円錐状の空間(プラントは直径3mほどの円柱)
ルイン・トゥーガン
アドリブ歓迎
このっ、うじゃうじゃと!
お前らは黒いGかっての!
右手のビームマシンガンと、左手の拡散バズーカ、2本のサブアームのサブマシンガン2門の計4門で掃射するけど、数が多くてこのままじゃ碌に前進出来やしないね!
そも、こいつらの生体ミサイルの迎撃にも手数取られてるしねぇ
こいつら駆逐する前に弾切れになりそうだよっ
くそっ、割に合わない仕事だねぇ!
仕方ないね、地下空間で使いたくはないけど両肩のミサイルポッド、計6発の中型ミサイルのうち2発を撃ち出すよ
ただし、中身は普通の爆薬じゃなくて【スーパーナパーム】さね!
害虫は燃やすに限るってね!生体兵器なら余計に熱に弱いだろうよっ
今のうちに態勢立て直すよっ!
●
そこはもはや『エヴォルグ量産機EVOL』の巣と言っても過言ではない状況であった。地下プラントがある区画に足を踏み入れた瞬間、響き渡る嘲笑のような奇声。パイロットなどいるはずもなく、それは『生体』キャバリアがあげたものであった。
『アマランサス・マリーネ』に騎乗したまま、突入したルイン・トゥーガン(B級戦犯指定逃亡者・f29918)はぎょっと目を見開く。こんな状況を想定していなかったわけじゃない。しかし、過去色んな経験を経てきた彼女をして『想定外』という言葉が似合う状況であった。
アマランサス・マリーネの気配を感じてか、エヴォルグEVOLたちの視線が一斉にルインに向く。
「このっ、うじゃうじゃと! お前らは黒いGかっての!」
先制を許すことはない。ルインが叫び、アマランサス・マリーネが右手のビームマシンガンを放ち、連射の合間に左手の拡散バズーカをぶっ放す。それでもエヴォルグEVOLの勢いは衰えず、2本のサブアームのサブマシンガン2門を加えて、計4門で掃射を続けるルイン&アマランサス・マリーネ。
「チィッ!! 数が多くてこのままじゃ碌に前進出来やしないね!」
ちなみに相手が頭数だけならどうにかなりそうでもある。……が、その数を頼りに口から放たれるフレッシュエヴォルミサイルがまさしく雨のごとく、アマランサス・マリーネに降ってくるのだ。放置すればダメージだけではなく、エヴォルグEVOLのように生体キャバリアとして侵食と同化をもたらすミサイルを無視するわけにもいかず。
(こいつらの生体ミサイルの迎撃にも手数取られてるしねぇ)
アマランサス・マリーネとて突っ立っているわけではない。細かく移動を繰り返し、エヴォルグEVOLの攻撃を避け、その合間から押し寄せるエヴォルグEVOLたちを迎撃しているのだ。
「くそっ、割に合わない仕事だねぇ!」
このままでは駆逐する前に弾切れになりそうな勢いだ。
何事も命あっての物種。生きて報酬が得られるならばこそ汚れ仕事だって手を出すのだ。綺麗事だけで生きていけるなら、今のルインはいないのだから。
「仕方ないね、地下空間で使いたくはないけど……!」
そうは言いながらルインに躊躇いはない。アマランサス・マリーネの両肩のミサイルポッドがエヴォルグEVOLたちを捉えて、直後、2発の中型ミサイルを発射する。見た目は何の変哲もない、ミサイル。
「ただし、中身は普通の爆薬じゃなくて【スーパーナパーム】さね!」
計6発しかないとっておき――【スーパーナパーム】が炸裂する。着弾した直後、発生したきわめて高温で危険な炎が周辺のエヴォルグEVOLたちを燃やしていく!
「害虫は燃やすに限るってね! 生体兵器なら余計に熱に弱いだろうよっ」
生体部品の部分は機械に比べてどうしても耐性が劣る。その部分に炎がつき、熱さと痛みでエヴォルグEVOLたちが戸惑い、混乱を巻き起こす。
「今のうちに態勢立て直すよっ!」
一緒に突入した仲間たちに声をかけるルイン。先ほどから確認した限り、どうやらエヴォルグEVOLたちはこの区画からまだ出てこない。
ルインが得た情報を共有して、作戦を立て直す。
そのための戦略的撤退を指示するルインに、仲間たちもまた一度区画の外へと飛び出すのであった。
成功
🔵🔵🔴
ルージュ・リュミエール
アドリブ&絡み歓迎
こっから先は流石にソルフレアを呼ばないとね
出ろ、ソルフレアァァァ!
招喚器の剣「インクルシオン」を掲げて、剣から炎が噴き出してソルフレアの召喚&搭乗バンク挟んで登場だよ
チッ、流石に数が多すぎるなっ
なら、最初から全力だっ!
こいつでどうだ!プロミネンス・フラッシュゥゥゥゥッ!
【プロミネンスフラッシュ】でソルフレアの持つインクルシオンから、敵だけを燃やす、太陽のような炎の嵐が地下空間を吹き荒れるぞ
オマケに炎の嵐が消えても、一度燃えた敵には浄化の陽炎が消えずに残って燃やし続けるからね
地下空間で炎は普通に考えたらアウトなんだが、これは敵だけを燃やす浄化の炎だからセーフ……としておこう
●
仲間の先行突入、そして強行偵察。それによって得られた情報は、この先の区画が『エヴォルグ量産機EVOL』の巣と言っても過言ではない状況になっているということ。
もはや隠すつもりもないのだろう。地下プラントが唸りをあげて、それに合わせるようにエヴォルグEVOLたちの奇声が響き渡る。
その状況を鑑みて……猟兵たちに『撤退』というに文字はありえない。むしろ、逆だ。どうすれば一気呵成に畳みかけられるかが勝負。
「こっから先は流石にソルフレアを呼ばないとね」
その一番手と、ルージュ・リュミエール(英雄の亡霊・f32238)が進み出る。その両手に掲げるのは煌めくような赤い刀身を持つ剣――招喚器の剣『インクルシオン』。
「出ろ、ソルフレアァァァ!」
ルージュの求めに剣が応じる。刀身から炎が噴き出し、空中で渦巻き、それが形を成す。炎より姿を現わすのは炎よりも輝く白き機体。伝説の炎のサイキックキャバリア『ソルフレア』。そのソルフレアから誘うように放たれる光の帯に、ルージュが手を伸ばせば吸い込まれるように体が浮き。ルージュがソルフレアに搭乗する。
「いくぞ、ソルフレア!」
まるで自身の分身のように動くソルフレアで地下プラントの区画へ突入するルージュ。その区画にはエヴォルグEVOLたちがひしめいている。『数が多い』のは聞いていたが。
「チッ、流石に数が多すぎるなっ」
それでも思わずルージュが悪態をつくほどに数が多い。そしてその数が高速飛翔しながら、自身の体から分裂増殖した大量の触腕を放ってくる。
とてもじゃないがひとつひとつ対応している暇は無く、そんなことをしていれば物量で押し切られる。
「なら、最初から全力だっ!」
ルージュの意志をそのまま体現するソルフレア。抜き放つのは『RXインクルシオン』。ソルフレアの敵を灼き斬る紅き剣を両手で頭上に構えれば。その刀身に炎を纏う。
「こいつでどうだ! プロミネンス・フラッシュゥゥゥゥッ!」
振り下ろしたインクルシオンから放たれる炎。それは太陽から吹き荒れるかのような炎の嵐と化し、プラントの周辺を覆い尽くす!
触腕がひとつ残らず燃え尽き、その本体であるエヴォルグEVOLたちにも迫る炎に奇声をあげながら逃げるエヴォルグEVOLだが。いかに速くとも空間を炎が満たせば逃げる場所など無く。炎の嵐が駆け抜けるがごとく、エヴォルグEVOLたちを飲み込む。
だが相手はオブリビオンマシン。やはりこれだけで一掃とはいかないようだ。
耐えしのぎ、炎の中から再び姿を現わすエヴォルグEVOLたちに……ルージュはにやりと口端をあげる。
「嵐が過ぎ去っても終わりだと思うなよ?」
ソルフレアがインクルシオンの切先で指し示す。その先にあるのはエヴォルグEVOLたちの体に残っている『消えない』浄化の陽炎である。浄化がエヴォルグEVOLたちの体が徐々に灰へと変えていく。飛翔する力を失い、落下していくエヴォルグEVOL。
エヴォルグEVOLたちの勢いを押し留めたルージュ&ソルフレア。その顔には笑みが……いや、なんか笑みがぎこちない。
(地下空間で炎は普通に考えたらアウトなんだが、これは敵だけを燃やす浄化の炎だからセーフ……としておこう)
オブリビオンマシン以外に被害が出ていないのでセーフです。
成功
🔵🔵🔴
卜一・アンリ
UC【悪魔召喚「フォカロル」】。
牡丹と私に生やした魔獣の翼で風とさっきぶち抜いた噴水広場から大量の水を支配し牡丹の周囲に牽引。
遠慮は無用。存分に暴れるわよ牡丹。
『ヴォ!』
牡丹の肩に乗り【騎乗突撃】。
プラントを護ろうとする敵を【おびき寄せ】られたら
支配していた水を風で圧縮し高速流動、敵とプラントに向けて【一斉発射】!
【範囲攻撃】と【貫通攻撃】を兼ね備えた水圧カッターの【弾幕】、如何に速かろうと寄って集ってくるなら当てるのはわけなくてよ。
敵UCが繰り出されるなら私が退魔刀を抜き打ち(【クイックドロウ】【カウンター】)、水圧カッターを乗せた【斬撃波】【乱れ撃ち】で顔面を【切断】してやりましょう。
●
そこはすでに『エヴォルグ量産機EVOL』の巣と言っても過言ではない状況。地下プラントがある区画に響き渡る嘲笑のような奇声。
それが分かれば手の打ちようもある。
卜一・アンリ(今も帰らぬ大正桜のアリス・f23623)は霊力機関搭載古代キャバリア『牡丹』の肩に乗って区画へ再突入する。
踏み込んだ途端、上から降ってくる奇声。しかし、それに惑わされず、アンリが告げる。
「遠慮は無用。存分に暴れるわよ牡丹」
『ヴォ!』
アンリの言葉に『既に心得ている』と言わんばかりに返事を返す牡丹。牡丹の声にアンリはわずかに口端を緩め、そして再び引き締める。
『フォカロル!』
小さく、どこまでも響く声でアンリが叫ぶ。力ある言葉にひかれて姿を現わすのは悪魔『フォカロル』。アンリが行ったのは【悪魔召喚「フォカロル」】であった。
『我々は運ぶだけ』
召喚された紳士(アクマ)の分身はそう告げて。アンリと牡丹に魔術で以て、風と水を支配する魔獣の翼を与える。
「承知していてよ!」
それで十分、とアンリが返答すれば、分身は掻き消え。その代わりといわんばかりにアンリが魔獣の翼を開けば、翼の能力(ちから)に引き寄せられる風と噴水から引き込んだ大量の水。アンリがそれらを牡丹の周りに展開させたなら、今度は牡丹が翼を開く。
「いくわよ牡丹!」
『ヴォ!!」
自身の翼は姿勢の制御に用いつつ。アンリを肩に乗せた牡丹がエヴォルグEVOLの群れに……否、プラントに向けて突撃する!
『!!!』
その動きに過敏に反応するエヴォルグEVOL。空を舞っていたモノは進路を変更し、地に這っていたモノは翼を広げて飛び上がり、牡丹目掛けて殺到する。
「それを待っていたとは思わないのかしら?」
四方八方から押し寄せるエヴォルグEVOLたちに対して、アンリが手を掲げる。直後、周囲で支配していた水と風が動きを変える。水が風に圧縮されて高速で流動、水の刃と化したソレを、アンリはエヴォルグEVOLとプラントに向けて一斉に発射する!
曰く、範囲と貫通を兼ね備えた水圧カッターの弾幕。
「如何に速かろうと寄って集ってくるなら当てるのはわけなくてよ」
アンリの言葉通り、周囲に集まってきていたエヴォルグEVOLの体があっさりと斬り裂かれ、落下していく。しかしそれでも致命傷に至っていない個体は牡丹に食らい付こうと口を開く。
「……」
それも読んでいたといわんばかりに。小さく息を吐いて、幻朧桜の力が宿る退魔刀を抜き放つアンリ。その動きは銃の早撃ちがごとし。刃が辿る弧がそのまま斬撃波となって飛び、その軌跡上にあった水圧カッターを取り込んでエヴォルグEVOLの顔面に突き刺さる。いや、突き刺さるというよりは触れる傍から切断していく。
「まだ終わりではなくてよ」
アンリが再び、三度と刃を振るう。斬撃波の乱れ撃ち。それがエヴォルグEVOLの顔面を細切れにして退ける。
「牡丹、止まらないで。まだまだいくわよ」
『ヴォ!』
エヴォルグEVOLたちを駆逐すべく、さらに飛翔する牡丹。その肩からアンリは異形のキャバリアを撃ち落とす刃を飛ばし続けるのであった。
成功
🔵🔵🔴
チェスカー・アーマライト
連携アドリブ歓迎
耐久面には自信アリだが
たぶん侵蝕となると話は別だ
気分的にもあんま食らいたかねーな
こう狭いと回避機動も碌にとれねーが
それは連中も同じこったろうよ
このクソ狭いプラントを
トカゲ共(敵機)の墓穴にしてやる
あたしの思う最適解は〝濃密な弾幕〟
ハーベスターミサイルの弾幕と
主砲の榴散弾
副砲二つの徹底的な制圧射撃で
飛来する生体ミサイルごと
ブッ飛ばせばいいんだよ
プラントを狙えば
向こうから寄ってきてくれんだろ?
手間が省けてありがてぇ
一応機体はタンクモードに
車高を下げて被弾面積を狭めておく
後ろから攻撃を喰らう可能性を思えば
壁を背に停まってる方が
まだマシかもしれねー
味方をかばう遮蔽にもなれば丁度いいしな
●
激化する『エヴォルグ量産機EVOL』との戦い。エヴォルグEVOLたちがひしめく区画へ突入した突入したチェスカー・アーマライト(〝錆鴉〟あるいは〝ブッ放し屋〟〝ディラハン〟・f32456)と愛機『ビッグタイガー』はスタンディングモードのまま、初手と言わんばかりに弾幕をまき散らす。その弾幕に対抗するかのように放たれるエヴォルグEVOLの生体ミサイルを分裂増殖する前に、BXS-PMG42『電動ノコギリ』のパルス連射で叩き落していくチェスカー。
(耐久面には自信アリだが、たぶん侵蝕となると話は別だ)
それにそもそも気分的にもあんまり食らいたいとは思わない。そう考えながら周囲を素早く確認するチェスカー。
(こう狭いと回避機動も碌にとれねーが……)
だが、それは敵機とて同じこと。機動力が高かろうが区画の広さは変わらないのだから。
「このクソ狭いプラントをトカゲ共の墓穴にしてやる」
口にした言葉を現実にすべく、チェスカーはビッグタイガーをタンクモードへと戻す。
先ほどのミサイルとの応酬、そしてエヴォルグEVOLの動き。
(……あたしの思う最適解は〝濃密な弾幕〟)
1対多をクリアするためにも、また状況的にも。ならば主砲を使うに機体を固定させるスタンディングモードはこの場合不利。タンクモードなら車高を下げて被弾面積を狭めておくこともできるし、移動しながら主砲をぶっぱすることもできる。
(後ろから攻撃を喰らう可能性を思えば壁を背に停まってる方がまだマシかもしれねー)
思考とほぼ同時にビッグタイガーがチェスカーの手で、彼女の思うように動いていく。その間に弾の装填。所定の位置につけば、主砲を回頭させて。同時にミサイルポッドを展開!
「くらいなっ!」
RS-ADS地対空短距離誘導ミサイル『ハーベスター』による濃密な弾幕を展開しつつ、その中へ主砲の榴散弾を発射するビッグタイガー。副砲の位置にある『パジョンカ』から絶え間なく弾が放たれる。
「徹底的な制圧射撃で飛来する生体ミサイルごとブッ飛ばせばいいんだよ!」
狙いは雑でいい。何故なら。
(プラントを狙えば向こうから寄ってきてくれんだろ?)
目の前に視界から外そうとしても外れない大きさの的があるのだ。そこに向けてとにかく撃ち続ければ。
エヴォルグEVOLたちはプラントを守るようにその前に飛び出してくる。
「手間が省けてありがてぇ!」
チェスカーの思惑通り、ミサイルとミサイルが相殺し、その中に飛び散る榴弾がエヴォルグEVOLの動きを止めて、パジョンカの弾が叩き落していく。
盛大な弾幕によってエヴォルグEVOLたちは確実に数を減らしていくのであった。
成功
🔵🔵🔴
セレーネ・ジルコニウム
錫華さんと
「きゃあああっ!?
……って、あれ、損傷軽微?」
錫華さんが装甲強化してくれたこの機体なら、生体キャバリアの噛み付きも効きませんっ!
これならっ!
ですが、こちらに攻撃が効かないと分かった生体キャバリアは、高速で飛翔する形状に進化してしまいました。
「くっ、相手の動きが速すぎて……
私の腕では当てられませんか……」
こんなことなら、旅の間に錫華さんやあの人から射撃を教えてもらっておけばよかったです。
「けれど、弱点はあるはずですっ!」
相手はプラントを守るように布陣しています。
……なら!
プラントを攻撃し、それを身を挺して守ろうとする敵を【アドバンテージアンサー】で攻撃ですっ!
「弱点、見抜きましたっ!」
支倉・錫華
セレーネさんと
大佐、さすがに本調子ではないね。
装甲強化にしておいてよかった。
って、飛ぶか!
ダメージの心配はないけど、攻撃を当てるのはちょっと厄介だね。
あれだと、わたしもなかなか当てられなさそう。
お? 敵はプラントを守りにいくのか。
さすが大佐。状況判断は鈍ってないみたいだね。
それなら……。
【蜘蛛の舞】を使って、屋内を飛び回り、
プラントに攻撃すると見せかけて、こちらに敵を引きつけよう。
『ナズグル』の装甲と『天磐』で受ければ、なんとかなるよね。
相手に隙を見つけたら【シールドバッシュ】で叩き落として、とどめは大佐に任せよう
大佐、落ちたのをよろしく!
零距離射撃でもだいじょぶだから、安心して撃ってね。
●
猟兵vs『エヴォルグ量産機EVOL』との戦い。次々と突入した猟兵たちの攻撃によって瞬く間にエヴォルグEVOLたちは数を減らしていく。だが、その殲滅速度に負けじとオブリビオン化したプラントがエヴォルグEVOLを生み出していく。
倒す者と生み出すモノと。一進一退の戦況はプラントそのものが猟兵たちの攻撃の余波で削れていっていることで徐々に猟兵たちの優勢へ傾き始める。
その猟兵たちの一角となっているのが、セレーネ・ジルコニウム(私設軍事組織ガルヴォルン大佐・f30072)と支倉・錫華(Gambenero・f29951)の黒いキャバリア、【ガルヴォルン製量産型キャバリア】『ナズグル』であった。
錫華の撃った弾がエヴォルグEVOLを的確に、次々と撃ち落していく。同じようにセレーネも撃っているのだが、いかんせん命中率が悪い。
(大佐、さすがに本調子ではないね)
セレーネを守るように前に出ながら戦う錫華。今のチューニングは地下空間に合わせたものになっている。射程距離が短くなっている分、敵機の接近を許してしまう戦い方になる。本調子ではないセレーネを庇うように戦っているのは錫華の方が離れしているせいか、今の気分が保護者のせいか。
だが、エヴォルグEVOLをいつまでも真正面から襲い掛かってくるわけではない。『生体』キャバリアであるがゆえに、学習もする。
「……っ、大佐!!」
錫華が叫びながら銃口を真上に向ける。そこには壁を這って移動したのか、真上から落下してくるエヴォルグEVOLが数機。
「くっ……」
セレーネも慌てて真上に発射するが、二人の弾幕を抜けて1機がセレーネのナズグルに覆いかぶさる。
「きゃあああっ!? ……って、あれ、損傷軽微?」
いまだナズグルにがじがじと噛みついているエヴォルグEVOLであるが、その牙がナズグルの装甲を抜けることはなく。
「……ッ!」
そこへ錫華のナズグルのブレードが振るわれる。鋭い一閃を回避しつつ、空へと飛翔するエヴォルグEVOL。
「装甲強化にしておいてよかった」
「錫華さんが装甲強化してくれたこの機体なら、生体キャバリアの噛み付きも効きませんっ! これならっ!」
体勢を立て直しながら言葉を交わす錫華とセレーネ。
しかし、その噛みつきからデータを得たエヴォルグEVOLたちが情報を共有。高速で飛翔する形状に進化する。
「って、飛ぶか!」
錫華が叫びつつもライフルで弾幕を形成。しかし、その厚い弾幕すらエヴォルグEVOLたちは回避していく。
「ちょっと厄介だね。あれだと、わたしもなかなか当てられなさそう」
「くっ、相手の動きが速すぎて……私の腕では当てられませんか……」
セレーネと錫華のナズグルを翻弄するように、地下空間を飛翔するエヴォルグEVOLたち。二人が発した言葉通り、攻撃を当てるのはちょっと厳しい。ダメージの心配がないのが幸いか。
(こんなことなら、旅の間に錫華さんやあの人から射撃を教えてもらっておけばよかったです)
お互いが決め手に欠ける状況でセレーネが唇を噛む。
「けれど、弱点はあるはずですっ!」
逆転の一手を探るべく、セレーネのナズグルが一歩下がる。
(お?)
その動きに錫華が感嘆しつつ、合わせる。
(さすが大佐。状況判断は鈍ってないみたいだね)
セレーネの動きを守るように、殊更濃密に弾幕を形成する錫華。敵機に当たらなくてもいい、と適当にばら撒き続けた弾がエヴォルグEVOLどころか、プラントまで攻撃に巻き込む。
「……!」
その瞬間。エヴォルグEVOLの動きを見てセレーネの脳が【アドバンテージ・アンサー】で最適解を導き出す。
(敵機はプラントを守るように布陣しています。……なら!)
敵機を無視して、セレーネのナズグルがプラントへ攻撃を仕掛ける。雑な射撃であってもプラント程大きな的を外すセレーネではない。
「弱点、見抜きましたっ!」
プラントを守ろうとするエヴォルグEVOLたちに対して、【アドバンテージ・アンサー】で導き出した答えへ攻撃を叩き込めば、次々と落下していくエヴォルグEVOL。
「敵はプラントを守りにいくのか。それなら……」
セレーネの攻撃に対して感嘆の声をもらしつつ、錫華もまた一気呵成に畳みかける。
カスタマイズした自機のナズグルから放たれるワイヤーハーケン。壁に突き刺さると同時に、錫華のナズグルのスラスターが一斉に推進剤を噴射する。およそ生物には出来ない垂直上昇と同時に、さらにワイヤーハーケンを撃ち出し、軌道を変更。ワイヤーハーケンによる支点とスラスターを利用した三次元機動戦術【蜘蛛の舞】でエヴォルグEVOLの群れの中を跳び回る錫華&ナズグル。
「ついてこられるかな?」
こういう閉じられた空間こそ、【蜘蛛の舞】の真価を発揮する。複雑な軌道を示しつつ、錫華のナズグルがプラントを攻撃する……!
「……と見せかけて、ってやつ」
ナズグルに向けて全周囲から一斉に飛び掛かってきたエヴォルグEVOLの攻撃を、強化した装甲とファンクションシールド『天磐』で受け流しつつ。ついでに天磐のシールドバッシュでエヴォルグEVOLを地面に叩き落としつつ。
「大佐、落ちたのをよろしく!」
ばこんばこん、とエヴォルグEVOLを真下に叩き落しながら錫華が叫ぶ。
「零距離射撃でもだいじょぶだから、安心して撃ってね」
「はい!」
錫華の言葉に励まされて、セレーネのナズグルが近接。突き出した銃口から外しようのない射撃で仕留めていく。
「こっちもアゲていきますか」
そう言いながらブレードを展開した錫華のナズグルが【蜘蛛の舞】の高速機動の勢いを利用してエヴォルグEVOLを仕留める。
上と下と。2機のナズグルがエヴォルグEVOLの群れを駆逐していくのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第3章 集団戦
『エヴォルグ量産機』
|
POW : ヴォイドレーザー
【口内から無作為に分岐するレーザー】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD : リボルティックスピア
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【自身から分離した触腕】で包囲攻撃する。
WIZ : EATエンジン
自身の【エネルギー補給機能を起動。自身】が捕食した対象のユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、[エネルギー補給機能を起動。自身]から何度でも発動できる。
イラスト:えな
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
フィラの街の地下区画にひしめいていた『エヴォルグ量産機EVOL』の群れ。
しかし、その群れは突入した猟兵たちとその愛機の攻撃で徐々に数と勢いを減らしていく。
プラントの生産速度と猟兵の殲滅速度と。
そのしのぎ合いが繰り広げられ……そしてついに猟兵たちの殲滅速度がプラントの生産速度を上回る!
一瞬、プラントの周辺にエヴォルグ量産機EVOLが1機もいない状況が作られる。
「……今!!」
誰が叫んだかはわからない。だが、その瞬間を狙っていた猟兵たちは自身の得物を、銃口を、あるいは超常の力をプラントへ向ける。
直後、炸裂する猟兵たちの一斉攻撃。それを防ぐ壁(エヴォルグ量産機EVOL)はおらず。猟兵たちが考えた通りに攻撃がプラントに吸い込まれていく。
プラントの外殻がはじけ飛ぶ。そこへ叩き込まれた弾が中からプラントを破壊する。その爆発だけに押し留まらず、立て続けに叩き込まれる攻撃。全周囲からプラントが崩壊していく。
そして。
オブリビオン化したプラントはついにその機能の大部分を手放したのであった。
●
大破した地下プラント。15mの大きさがあったプラントは最早見る影もなく、ところどころでランプが明滅しているが、その速度は弱弱しく。このまま放置しておいても程なくしてこのプラントはその活動を完全に停止するであろう。
ならば放置して帰還……というわけにはいかないようだ。
オブリビオンの本能か。あるいは最後の抵抗なのか。
プラントの残骸がさらなるオブリビオンマシンを生み出していく。
『エヴォルグ量産機』――先のエヴォルグ量産機EVOLよりは空も飛べず、力も弱く、また生産される速度も遅い。
それでもこの場に放置しておくわけにはいかない。
最後の掃除と言わんばかりに、猟兵たちが構える。
このエヴォルグ量産機を掃討してプラントへ完全にトドメを刺す。それが今回の仕事の終点なのだから。
ルージュ・リュミエール
アドリブ&絡み歓迎
チッ、最後の最後までやるっていうのか
見苦しい抵抗、というには流石に厄介だな
このまま壊れるまで放置してたら最終的にどれだけの数を相手する羽目になるか
……プロミネンスフラッシュは、流石に連続で放てないな
なら、最短距離を最速で突っ込む!
ソルフレアの背中から炎が噴き出し、炎の翼のように広がって爆炎でソルフレアを弾丸の如く急加速で撃ち出す!
突きだし構えた剣、インクルシオンも炎に包まれてソルフレア自体が炎の弾丸となった超高速の突進突きで、敵を蹴散らしながらプラントに向かって一直線に突き進んでやる!
いくぞ、必殺っ!フレイムラッシュ・クラッシャァァァァ!!
これでっ、ぶち抜けぇぇぇぇっ!!
●
一度は引いた波が再び押し寄せるように。
大破したプラントのむき出しになった機構から闇に溶けだすようにして『エヴォルグ量産機』が生まれてくる。
「チッ、最後の最後までやるっていうのか」
伝説の炎のサイキックキャバリア『ソルフレア』に乗ったまま、ルージュ・リュミエール(英雄の亡霊・f32238)は舌打ちをする。まだ終わっていないことに対してではない、相手がまだ抵抗してくることに対して、だ。
(見苦しい抵抗、というには流石に厄介だな)
プラントが完全に機能を停止するにはもうしばらく時間を置くか、今すぐにでも木っ端みじんにするしかない。いずれにしても生まれ出ている『エヴォルグ量産機』は邪魔でしかない。
「このまま壊れるまで放置してたら最終的にどれだけの数を相手する羽目になるか」
独り言のような愚痴はソルフレアに対する合図でもある。
炎は温度の高さによってその色を変える。赤よりも静かに、されど赤よりも熱く。輝く白き機体がエヴォルグ量産機を滅せんと戦闘態勢を取る。
先の戦闘の経験がプラントにフィードバックされているのか。
ソルフレアに対して迎撃態勢を整えながら、遠巻きに距離を保つエヴォルグ量産機たち。これは【プロミネンスフラッシュ】を警戒しての行動だろう。
それはルージュにとっても幸いだった。
(……プロミネンスフラッシュは、流石に連続で放てないな)
実はそういう状況だった。しかし、この距離感はルージュ&ソルフレアにとってもありがたい。距離があるなら……その分、助走が使える。
「なら、最短距離を最速で突っ込む!」
ルージュがコックピットの中で叫べば、ソルフレアの背中から炎が噴き出し、炎の翼を形成する。不死鳥が羽ばたくがごとく翼を広げれば、生み出された爆炎がソルフレアの機体を弾丸のように撃ち出した。
目にも止まらぬ急加速&推進移動。その加速に翻弄されることなく、ソルフレアは紅き剣『RXインクルシオン』を地面と水平に構える。瞬く間に炎に包まれる刀身。刀身から零れ落ちる炎が風に流れて流線形を成し、ソルフレア自体が炎の弾丸のようになって突撃する!
「いくぞ、必殺っ!フレイムラッシュ・クラッシャァァァァ!!」
先手必勝。
ルージュ&ソルフレアの【フレイムラッシュクラッシャー】がエヴォルグ量産機の群れに吸い込まれるように炸裂する。
インクルシオンの切先がエヴォルグ量産機に直撃すれば、瞬く間に爆散するエヴォルグ量産機。しかし、そこではソルフレアは止まらず、そのまま群れを突き抜けて、大破したプラントに向かって一直線に突き進む!
エヴォルグ量産機たちが慌てて幾何学模様を描いて迫る触腕を放つが、ソルフレアを包む炎の壁に阻まれ、そのまま燃やされる。
炎の弾丸と化したルージュ&ソルフレアを止める術はない!
「これでっ、ぶち抜けぇぇぇぇっ!!」
プラントの前に陣取っていったエヴォルグ量産機ごと。
ルージュ&ソルフレアのクリティカルな一撃がプラントへ叩き込まれたのであった。
成功
🔵🔵🔴
卜一・アンリ
……あれこれ考えても妙手はないわね。
牡丹、貴方の力を信じるわ!UC【奮い立て、私の鋼鉄巨人】!『ヴォ!』
牡丹の中の操縦席に座り私から牡丹へ霊力【エネルギー充填】、【オーラ防御】展開状態での【騎乗突撃】!
真っ向からの力押し、今の牡丹の【限界突破】したフルパワーは伊達ではなくてよ!
敵UCが無差別攻撃であろうが、口から放たれるなら此方を向く前に【重量攻撃】で【体勢を崩す】ことが出来てしまえば少しは防げるはず。
巧く【吹き飛ばし】て敵同士ぶつければ同士討ちも期待できるかしらね。
「蹴散らせ!牡丹ーっ!!」『ヴォオオォォォ!!!』
●
大破したプラントから徐々に、しかし迅速に。闇が分離するかのように『エヴォルグ量産機』が生み出されていく。これがオブリビオン化したプラントの断末魔とするならば、冗談とするには悪夢すぎる。
視界の中で増えていくエヴォルグ量産機を認識しながら、卜一・アンリ(今も帰らぬ大正桜のアリス・f23623)は愛機の霊力機関搭載古代キャバリア『牡丹』の肩で呟く。
「……あれこれ考えても妙手はないわね」
刹那の間に多数浮かんだ策は決め手に欠けるものばかり。
ならば取る手は……!
「牡丹」
『ヴォ』
アンリの声に牡丹が応え、彼女の意志にくみ取ったかのように手を差し出す。アンリを迎え入れるようなその仕草に、間髪を入れず、アンリがその上に飛び降りて。誘われる先は牡丹の操縦席であった。
――己の意思と知能で動く牡丹がその真価を発揮するのはアンリの声と霊力に応える時。
操縦席に座ったアンリを確認して牡丹が包み込むようにハッチを閉める。
そして操縦桿を握りつつ、アンリが牡丹に叫ぶ。
「牡丹、貴方の力を信じるわ!」
『ヴォ!』
そう言ってアンリが操縦桿を通じて自身の霊力を牡丹へと流し込む。その霊力をエネルギーとして充填する牡丹。その出力が上がっていく。そして蓄積しきれず漏れ出た霊力が牡丹の機体に霊力の防御膜を作り出す。
様子を窺っていたエヴォルグ量産機たちが牡丹の姿に反応して、異形の口を開く。口内から無作為に分岐するレーザーが空間を縦横無尽に飛び交う。
だが、そんなものは『障害』にすらならない……!
「いけぇぇぇー! 牡丹ーっ!!」
『ヴォ!!』
【奮い立て、私の鋼鉄巨人】――アンリの声援を受けて、牡丹がレーザーの嵐の中へ真っ向から突撃する! 迫りくるレーザーは霊力の障壁が弾き返し、強引に直線的に弾幕を突破するアンリ&牡丹。
「今の牡丹の限界突破したフルパワーは伊達ではなくてよ!」
操縦席で叫びながらアンリは操縦桿を握る手に力を籠める。そこから流れ、注がれる霊力を基に、牡丹の速度が加速する。
それはアンリの言葉を実現するかのごとく。牡丹が真っ向からの力押しでエヴォルグ量産機たちの群れに突っ込む。勢いのまま機体の重量を叩き付ける突進! その衝撃にエヴォルグ量産機が吹っ飛び、味方に激突すればドミノ倒しのように敵機が転倒する。体勢を崩して咄嗟に制御ができていないレーザーが辺り一面に放射され、味方のエヴォルグ量産機たちを撃ち抜いて同士討ち。
乱反射するレーザーの中でも牡丹はアンリの霊力によって無傷で突き進める。
「そのまま! 蹴散らせ! 牡丹ーっ!!」
『ヴォオオォォォ!!!』
アンリの激励。そして牡丹は大破したプラントまでの距離を駆け抜ける。
桜色の燐光を纏った黒き疾風のごとき突撃がエヴォルグ量産機たちを一掃していくのであった。
成功
🔵🔵🔴
ルイン・トゥーガン
アドリブ歓迎
ったく、残業は勘弁願いたいんだがねぇ
プラントの破壊だなんて七面倒臭い仕事なんだ、壊れたならさっさと停止して欲しいね
すぐに機能停止するだろうし、後は任せてさっさと帰りたいが……流石にそれは不義理だし、仕方ないねぇ
敵のエヴォルグ量産機達にビームアサルトライフル、バズーカ、サブアームのサブマシンガン2門、肩の残り中型ミサイル4発をスラスターを吹かして敵を翻弄するように小刻みに動きながらぶっ放して弾幕を張るよ
そして弾切れのバズーカを投棄して、マウントしてあったロングビームライフルを左手に持ち替えて、弾幕で黙らせた敵機達の隙間を縫ってプラントに本命の狙撃を撃ち込むよ
ハッ、これで仕舞いさね!
●
大破したプラントの断末魔がごとき、『エヴォルグ量産機』の生産。プラントに残された力の残滓とも言えるその存在は猟兵たちにとってあまり嬉しくない置き土産であった。
「ったく、残業は勘弁願いたいんだがねぇ」
ルイン・トゥーガン(B級戦犯指定逃亡者・f29918)の口から思わず愚痴がこぼれる。その身はいまだ愛機の『アマランサス・マリーネ』のコックピット。これは仕事(ビジネス)だ、油断していたわけではないが、目に見えての仕事追加は全然嬉しくないサプライズだ。
「プラントの破壊だなんて七面倒臭い仕事なんだ、壊れたならさっさと停止して欲しいね」
そう言いながら、ルインの手が動く。直後、アマランサス・マリーネが手に握っていたビームアサルトライフルをプラントに向けて放つが、しかし、エヴォルグ量産機が盾になってそれを阻む。
(すぐに機能停止するだろうし、後は任せてさっさと帰りたいが……)
ルインとしてはそうは思うものの……エヴォルグ量産機はなんか目の前でうじゃうじゃ生まれてくる。本当に、うじゃうじゃっと。
「流石にそれは不義理だし、仕方ないねぇ」
心底から溜息をつきつつ。
ルインはアマランサス・マリーネに戦闘態勢を取らせるのであった。
エヴォルグ量産機が奇声をあげながらその口を開く。口内の奥が光り、そこからレーザーが放たれる兆候。
「……チッ」
舌打ちしながらルインがアマランサス・マリーネの操縦桿を倒す。直後、スラスターから推進剤が噴射され、アマランサス・マリーネが動く。巧みなスラスター操作による小刻みな移動。照準を絞らせない見事な動きに対して、エヴォルグ量産機たちは『そんなことしるか』と言わんばかりにレーザーを放つ。大量に放たれる無作為に分岐するレーザー。嵐のごとく襲ってくるレーザーの嵐にアマランサス・マリーネは突っ込み……その全てを回避しながらさらに距離を詰める!
「ハッ……!」
その様子をルインが鼻で笑う。いかに複雑な分岐とてレーザーそのものは直線。回避が難しかろうと『避けられない』ものじゃない。
回避行動を続けながら、アマランサス・マリーネが反撃に転じる。
(ここさね!)
急制動、直後の武装展開。レーザーの嵐の一瞬の隙をついて停止したアマランサス・マリーネはエヴォルグ量産機の群れに対して、ビームアサルトライフル、ハイパーバズーカ、さらにはサブアームを展開してのサブマシンガン2門に加え、肩のマルチミサイルポッドから残っていた中型ミサイル4発を一斉発射!! 強烈な弾幕がエヴォルグ量産機に襲い掛かる。
ビームの直撃とミサイルの爆発と。
派手な音を立ててエヴォルグ量産機に炸裂する攻撃を横目で見ながら、ルイン&アマランサス・マリーネは弾切れとなったハイパーバズーカを投げ捨てつつ再度スラスターを噴射。空いた左手にマウントしてあったロングビームライフルを握り……最初から狙っていたポイントへ移動する。
アマランサス・マリーネ、エヴォルグ量産機の群れ、プラントが一直線に並ぶ、この一点……!
(コイツが本命だよ……!)
ルイン&アマランサス・マリーネの、敵機を翻弄するような動きも濃密な弾幕も、すべてこの一瞬のため……!
いまだ混乱しているエヴォルグ量産機たちとプラントに向けて、アマランサス・マリーネが狙撃態勢を取る。
「ハッ、これで仕舞いさね!」
躊躇うことなくトリガーを引くルイン。
高出力・高収束を誇るビームの一撃がルインとアマランサス・マリーネの目の前にあった障害の一切をなぎ払うのであった。
成功
🔵🔵🔴
支倉・錫華
セレーネさんと
ここからは掃討戦かな。
オブリビオン絡みでなければ見逃すところなんだけど、ね。
わたしは【FdP AMIS-FL30】を使って、
【範囲攻撃】で『『エヴォルグ量産機』』を【焼却】していこいう。
プラントはもう機能停止しているし、量産機ごといっちゃっていいよね。
大佐のトラウマごと、炎の中で灰になっちゃってくれるといいんだけどな。
ま、さっきの戦いぶりをみていると、もう大丈夫っぽいけど。
って、大佐!
焼いてるところにその炸薬量は!?
誘爆を起こした弾薬の爆風に押し出されるようになって、
なんとか脱出はできたけど……これはさすがにお仕置き案件かなー?
ま、『大佐らしさ』が戻ってきたともいうけどね(笑
セレーネ・ジルコニウム
錫華さんと
「まだ出てきますか、生体キャバリア……!」
ですが、さすがにこれだけ生体キャバリアと戦えば、過去のトラウマも克服できるというものです。
このまま一気に決着をつけましょう!
「錫華さん、全力攻撃でいきましょう!
全力全壊フォーメーションですっ!」
ナズグルに搭載されたミサイルを発射して敵を攻撃します!
「って、ああっ、間違えて予備弾薬まで全弾発射するモードで撃っちゃいましたっ!?」
連続装填されたミサイルが閉鎖空間で大爆発を起こし……
「え、えーっと、みなさんっ、緊急離脱ですっ!」
崩壊するプラントから【緊急離脱命令】で脱出します。
棲家(ホバートラック)に戻ったら、錫華さんからお説教でしょうか……
●
猟兵たちの攻撃で大破した地下プラント。その力の残滓、あるいは断末魔ともいえる『エヴォルグ量産機』の発生。あまりにも嬉しくない事態だが、これが最後の力でもある、と猟兵たちは直感的に感じ取っていた。
ゆえに撤退という選択肢はなく、彼女らが駆るキャバリアは戦闘態勢を取る。
「まだ出てきますか、生体キャバリア……!」
セレーネ・ジルコニウム(私設軍事組織ガルヴォルン大佐・f30072)が『【ガルヴォルン製量産型キャバリア】ナズグル』のコックピットで叫ぶ。
彼女としては『生体キャバリア』という存在そのものが忌避すべきモノだった。
(ですが、さすがにこれだけ生体キャバリアと戦えば、過去のトラウマも克服できるというものです)
操縦桿を握る手はもう震えていない。
「錫華さん! このまま一気に決着をつけましょう!」
「了解」
傍らにあるもう一機のナズグルから支倉・錫華(Gambenero・f29951)の声が聞こえてくる。
(ここからは掃討戦かな。オブリビオン絡みでなければ見逃すところなんだけど、ね)
そんなことを思いながらも、ナズグルにキャバリア用の火炎放射器『FdP AMIS-FL30』を構えさせる錫華。
そのトリガーを躊躇なく、錫華は引く。
「プラントはもう機能停止しそうだし、量産機ごといっちゃっていいよね」
視界の一切合切を焼却する作戦である。炎が空間を舐めるように広がっていき、エヴォルグ量産機たちを包み込む。無造作に放っていると見せかけて【アウェイキング・センシズ】による補助をかましている錫華。エヴォルグ量産機を逃すつもりは微塵もない。
エヴォルグ量産機たちも反撃と言わんばかりに触腕を伸ばすが、炎に阻まれて錫華たちには届かない。得意の能力を活かすにも捕食せねば発揮できず。ただただ燃やされていく敵機群。
(大佐のトラウマごと、炎の中で灰になっちゃってくれるといいんだけどな)
隣で攻撃準備を整えているセレーネのナズグルをチラ見して錫華は小さく息を吐く。
(ま、さっきの戦いぶりをみていると、もう大丈夫っぽいけど)
改めてエヴォルグ量産機たちに視線を遣ろうとした、その時に悲劇は起こった。
「錫華さん、全力攻撃でいきましょう! 全力全壊フォーメーションですっ!」
響くセレーネの声。そして発射される大量のミサイル。
「って、大佐! 焼いてるところにその炸薬量は!?」
「って、ああっ、間違えて予備弾薬まで全弾発射するモードで撃っちゃいましたっ!?」
まぁ、言葉が不穏すぎたのでそうじゃないかなって思ってた。
連続装填されたミサイルが停止することなく全弾発射される。誘爆からの大爆発。閉鎖空間であるがゆえに、予想以上の爆風を巻き起こすセレーネの攻撃に。
ビーッ!!!
直後、プラント区画に警報のような音が鳴り響く。
フィラの街の地下にあるこのプラントは街の基礎を支えているポイントでもある。ゆえに例え大爆発とは言え、一機のキャバリアが出せる火力で崩壊するようには作られていない。そうじゃないと、仮に区画が崩れるようなことがあれば、フィラの街が崩落するからだ。
だがそうはいってもダメージの許容量というものはある。この警告音はその一歩手前を知らせる音だ。
つまり……かなりヤバい。
「大佐……!」
大爆発の爆風に押し出されるように、戦闘から離脱した、いや、させられた錫華が叫ぶ。
「え、えーっと、錫華さんっ、緊急離脱ですっ!」
その声に押されるように、セレーネが【緊急離脱命令】発動! セレーネと錫華のナズグルがその場から一瞬で転移する。
(なんとか脱出はできたけど……これはさすがにお仕置き案件かなー?)
(棲家に戻ったら、錫華さんからお説教でしょうか……)
お互いコックピットから出ることなく、そんなことを思う二人。
一方(錫華)は溜息で、一方(セレーネ)はがくぶる震えていたが。
「ま、『大佐らしさ』が戻ってきたともいうけどね」
誰にも聞こえないような小さな声で、錫華はそう呟きながら優しく笑うのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
チェスカー・アーマライト
連携アドリブ歓迎
まーだ戦り足りねーってか
いいぜ、最後まで付き合ってやんよ
跡形なくブッ潰す方が後腐れも無ぇってモンだ!
引き続きタンクモード
目標はスクラップ寸前のプラント
周辺の壁や天井もろとも
地盤に影響の出にくい範囲でブッ飛ばす
こいつらもプラントをかばいに来るかは知らねーが構うもんか
射線を遮ったヤツから
弾丸とミサイルと瓦礫をプレゼントだ
パーティーしようぜ、トカゲ共
弾薬が底をつくまで遊んでやる
散々撃ち尽くして気分爽快
この弾薬費だけで報酬がブッ飛ぶ可能性もあるが
まあ、細けぇ事ぁいーんだよ
楽しかっただろ、ビッグタイガー?
『b』
(親指を立てるスラングが画面に表示された)
●
地下に隠されていたプラントの区画。当然のことながら搬出口となる通路以外は壁に覆われて閉鎖された空間となっている。その空間の中でミサイルの誘爆による大爆発が発生した。その衝撃は堅牢な区画の構造であっても耐えきれるものではなく。
崩壊し始めている区画の中にあって、大破したプラントはいまだ『エヴォルグ量産機』を生み出し続けている。最早その力を完全に失うまでこのプラントは止まらないのだろう。
このまま放置してもプラントは遠からず、完全に沈黙する。区画の崩壊もあってそれは確実と言えよう。
退避を始めている猟兵たちの中にあって、チェスカー・アーマライト(〝錆鴉〟あるいは〝ブッ放し屋〟〝ディラハン〟・f32456)は殿を務めていた。
「まーだ戦り足りねーってか。いいぜ、最後まで付き合ってやんよ」
チェスカーが愛機『ビッグタイガー』の操縦席で笑う。崩壊を始めているとはいえ、埋まり切るまでもうしばらくかかるはずだ。その間にカタをつける。
「跡形なくブッ潰す方が後腐れも無ぇってモンだ!」
ビッグタイガーはタンクモードのまま。主砲をエヴォルグ量産機たちに向ければ、その敵意を感じ取ってか、エヴォルグ量産機たちが触腕を伸ばしてくる。本来であれば幾何学模様を描き複雑に飛翔するリボルティックスピアは崩壊で落下してきた瓦礫に圧し潰されてビッグタイガーまで届かない。
「運までコッチに向いて来たかぁ?!」
自身の声で鼓舞しながらチェスカーはビッグタイガーを駆る。戦車ならではの、後退しながらの砲撃。それを繰り返して態勢と距離とを整える。
――目標はスクラップ寸前のプラント。
(周辺の壁や天井もろともブッ飛ばす……!)
もちろん、本来は地盤に影響の出にくい範囲で行うつもりだった。しかし、仲間の攻撃でこの事態になったからにはむしろ逆に、遠慮なしにぶっ放さないとこちらが危ない。
砲身がプラントに向けられてビッグタイガーが砲撃態勢を完了する。その角度からか、エヴォルグ量産機たちがプラントを守るように集結する。
「パーティーしようぜ、トカゲ共! 弾薬が底をつくまで遊んでやる!」
射線を遮ったエヴォルグ量産機に弾丸とミサイルとをお見舞いするチェスカー&ビッグタイガー。砲撃の余波でさらに瓦礫が天井から降ってくる。
プラントを庇う動きをするがゆえに、降ってくる瓦礫にで身動きが取れなくなっているエヴォルグ量産機たちへビッグタイガーはさらに砲弾とミサイルを叩き込んでいく。
「ハハハッ、弾丸とミサイルと瓦礫をプレゼントだ」
【解体業者の3分リフォーム】と洒落込んで。
散々撃ち尽くして気分爽快なチェスカーがご機嫌な声で笑う。躊躇なしでぶち込んだ弾薬費がふっと頭をよぎる。
「まあ、細けぇ事ぁいーんだよ」
残っている弾薬、ミサイル、弾丸の全て一斉発射するチェスカー。その実、報酬がブッ飛ぶ可能性もあったりなかったりするのだが。
瓦礫もプラントも何もかもも巻き込んで、チェスカーとビッグタイガーが叩き込んだ弾幕が派手な爆発を巻き起こして、エヴォルグ量産機たちを飲み込んでいく。
盛大な花火を確認して、撤退を開始するチェスカー&ビッグタイガー。
「楽しかっただろ、ビッグタイガー?」
背後で区画が崩壊する音を確認しながら、チェスカーがそう呟けば。
『b』
ビッグタイガーのコンソールに『親指を立てるスラング』が表示されるのであった。
成功
🔵🔵🔴
●フィラの街のエピローグ
フィラの街の住民たちは不安に支配されていた。何故なら突然現れたキャバリアたちが街を襲ってきた……と思いきや、街の中央にある噴水広場から地下へ入っていったからだ。
不安の要素はふたつ。
自分たちの街の地下にこんな空洞があったということ。そしてそこへ正体不明のキャバリアたちが突っ込んでいったということだ。
大きな穴の開いた噴水広場を取り囲むようにして、街のキャバリア警備隊が陣取る。地下から何が出てきても対応する気概を持つ彼らは緊張感に包まれていた。
そして、不安に耐え切れなくなった者たちは問い詰める。『この街にどうしてこんなもの(地下空洞)があるのか』ということをだ。状況から街が強襲されたのは間違いなくこの地下空洞のせいだ。ならばそこへ焦点が当たるのも必然なこと。
その詰問の矛先は当然、街の責任者である長だ。
だが長は答えられない。何故なら『知っていることがマズい』ことだし、地下にプラントがあることを知られれば、何故その恩恵がフィラの街に無いのかを問われることになる。
街の長がしどろもどろになっているところへ。
猟兵たち――傭兵たちのキャバリアたちが帰還する。それと同時に……街の一角が崩落した。
意味が分からない街の人に対して、拘束を受け入れた傭兵たちは事の次第を告げる。
地下に自律する敵性キャバリアが群れをなして居たこと。今、この段階で排除しなければフィラの街が再び滅んでいたこと。そして傭兵たちにはフィラの街を攻撃する意図は無いということ。
傭兵たちが嘘を言っているようには見えない。しかし、その話を鵜呑みにするには情報が無さすぎる。
そのため、これらのことを判断するために地下の調査を行うことが決定した。その間、傭兵たちの代表・責任者として雇い主のグリモア猟兵が街に詰めることになった。連絡を取り次ぐ役と現地の調査の手伝いと……街の長に対する抑止力として。
「……ひっ」
「そんな顔するなよ。知らない仲じゃないんだ、傷つくだろ?」
ちなみに調査が進んで。
何で街の崩落が発生したかという点については、傭兵たちに責任が問われた。まぁとある二人組の攻撃が切欠なので。それについてはグリモア猟兵がため息をつきながら労働力と資金提供で何とかしたらしい。知らない仲じゃないし。
こうして、フィラの街におけるオブリビオン化プラントの事件はどうにか解決をみた。解決に尽力してくれた猟兵たちにはグリモア猟兵から充分な報酬が渡されたらしい。弾薬費とかも一部持ってくれたとか。
フィラの街の混乱はしばらく収まらないかもしれない。また街が完全復興するにももう少し時間がかかるだろう。
しかし、地下からの脅威は猟兵たちの活躍で排除できた。色んな意味で爪痕を残してしまったような気がしないでもないが、それはフィラの街の不幸体質が招いたものとして気にしないでいただきたい。