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【サポート優先】銀河には未だ蠢く邪念あり

作者：沙雪海都

　これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです（通常参加者を採用する場合もあります）。

●スペースシップワールド・14thラウンド
「気が付けば一年の終わりもすぐそこまで迫っていますね。皆さん、如何お過ごしでしょうか」
　ロザリア・ムーンドロップ（薔薇十字と月夜の雫・f00270）は久しぶりにまったりのんびりとした語り口で案内を始める。月に一度訪れる節目のために最近は気を張り詰めていたが、それも成功の内に一つの区切りを迎えることができそうでほっと一息。
　だが今、こうしてグリモアベースに立っているということは、次なる戦いが待ち受けているということだ。時間は決して待ってくれない。冊数を重ねた「ぐりもあのーと」の新しい一ページにロザリアは依頼情報を書き込み、視線を辿らせ話し出す。
「新しい世界に渡れるようになってから日も経って、また少し落ち着いてきたと思うのですが……どこの世界にも残党はいるものですね。今日、私が案内するのは『スペースシップワールド』の残党殲滅戦になります。近く、『ミサイルファイター』と呼ばれる小型ミサイル戦闘機の集団が、交易宇宙船の一団を襲うことがわかりました。人々が情報交換や物資の融通などを行っている、活気ある船団ですから、襲撃し人々を恐怖に陥れることで銀河帝国の威光を取り戻そうとしているのだと思います。なので皆さんには、船団のある宇宙空間に出撃して、ミサイルファイターを倒していただきたいんです。現場となる宇宙空間まではワープドライブが搭載された宇宙船によるワープ移動でひとっとびですから心配しなくていいのですが、ただ残党狩りに送り出すのも心苦しいので……今回はお祭りイベントを行っている行楽船に乗れるように手配しておきました。ワープの超空間にいる少しの間だけかもしれませんが、食べたり飲んだり遊んだりして、楽しんでいただければと思います」
　行楽船で楽しんで気分を上げていけば、後の殲滅戦にも良い影響を及ぼすかもしれない。何事も気分が大事。ロザリアなりの心配りだった。
「おそらくそう難しくはない任務かと思いますので、冒険に不慣れな方も、是非手を上げていただければ、私もご案内のし甲斐があります。もちろん、熟練の方も大歓迎です。それでは、よろしくお願いします！」

第1章 日常 『行楽船を楽しもう！』

POW   :    ノリと勢いで、とにかく楽しむ。 SPD   :    あちこち回って、たくさん楽しむ。 WIZ   :    頭を使って、冷静に楽しむ。 👑5 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

●スペースシップワールド、秋の行楽行事
「さぁさぁ寄ってらっしゃい見てらっしゃい！」
　ワープドライブを搭載した行楽船は大賑わい。今日は猟兵達が任務のために乗船するとあって、出店の店主たちにも気合いが入っている。
「この前は列車の旅をしましたけどぉ、宇宙の旅もいいですねぇ～。美味しいものがたくさんありそうで……全部食べ切れるでしょうかぁ～」
「全部一食ずつ食べるとしたら、相当な量になるわよ……？　せっかくだから、三人で分けながら食べましょ？　その方が色んな種類のものが食べられると思うし」
「お、シェアってやつですねぇ？　皆で同じものを楽しむって、いいですよねぇ～。それでいきましょ～。アンナちゃんはぁ、何か食べたいもの、ありますかぁ～？」
　向・存（葭萌の幽鬼・f34837）、バジル・サラザール（猛毒系女史・f01544）、仇死原・アンナ（炎獄の執行人あるいは焔の魔女・f09978）の三人が訪れていたのは食べ物の出店が並ぶフードスペース。一般客も小分けにパックされた食べ物を買っては、イートスペースに持ち寄ってスペースシップワールドの食文化を楽しんでいる。
「私は……」
　選択権を渡され、アンナはフードスペースをぼんやりと一望する。咄嗟のことで意識が追いついておらず二、三度視線を往復させていたが、存とバジルはアンナの意見を尊重したいという風にアンナの言葉を待っている。
　アンナとしても、何か言わねば――と。並ぶ二つの出店に何の気なしに目を付けた。
「宇宙焼きそば、と、惑星ボール……で、どう……？」
「おぉ～、如何にも宇宙らしくて、良いチョイスですねぇ～。まずはそれでいきましょ～！」
「宇宙焼きそばは何となくイメージがつくけど、惑星ボールって一体何なのかしら……楽しみね」
　存が宇宙焼きそば、バジルが惑星ボールの店の前に並び、その間にアンナは三人で座る席の確保に動く。程なく、存とバジルがそれぞれ買ってきたものを持ち寄りアンナと合流した。
「では、早速ぅ、どちらからいきましょ～？」
「宇宙焼きそばからがいいんじゃない？　そっちは焼きそばっぽいけど、こっちの惑星ボールは……たこ焼きみたいな形をしているけど、よくわからないのよ……」
　透明なパックに入った宇宙焼きそばは誰がどう見ても焼きそばだった。ソースが良く絡んだ中太麺に、肉や野菜が入ったオーソドックスなもの。対し惑星ボールとは、見た目は真ん丸のたこ焼きだが、どろっとした不透明な茶黒いソースがかけられており、甘い匂いが漂ってくる。スイーツの類らしいと察しはついたが、味は未知数だ。
「ならぁ、宇宙焼きそばからですねぇ。アンナちゃんの一押しですからぁ、まずはアンナちゃんがどうぞぉ～」
「私……？　うん……いただき、ます……」
　アンナは割り箸を割ると、パックから紙皿へ宇宙焼きそばを小分けし、最初の一口に与る。麺と野菜を適量掴むと、ゆっくりとした動作で口の中へ。
　甘辛ソースに野菜がシャキシャキ。王道の焼きそばだが、ソースの風味は宇宙らしく濃厚だ。
「美味しい……。二人も、どうぞ……」
「ありがとう、いただくわね」
　バジルがパックの残りを二等分して存と分け合い、二人も宇宙焼きそばを食す。宇宙焼きそばにもう一つ特徴があるとすれば、それはごろっと入っている肉の塊だ。通常の焼きそばだと薄切りにされた豚肉などを使うことが多いが、宇宙焼きそばにはブロック状の肉が入っていた。
「このお肉……何の肉かしら？」
「う～ん……考えてるんですけど、よくわかりませんねぇ」
「謎の……肉よね……」
　口に入れればほろりと解れていく肉の塊は鶏肉でも牛肉でも豚肉でもない何か。味は良いので、三人はよくわからないまま飲み込んでいた。
「次は惑星ボールね。これは……私から行くわ。私が買ってきたものだし」
　言わば毒見役。万が一外れであっても、自分が責任を持って食し切る、との気概が籠る。
　楊枝が刺さっているので、たこ焼きに倣い一個をそのまま一口で。見た目でふんわりとした食感をイメージしていたが、惑星ボールはサクッと歯ごたえのある音がした。
「これ、は……甘くて美味しい……のだけど、何かしらね……クリームの入った、マカロンみたいな……。上のソースはチョコレートよ」
「なるほどぉ。ではアンナちゃん、わたしぃ達も食べましょ～」
　存とアンナはそれぞれ楊枝を取って、惑星ボールを口の中へ。アンナが惑星ボールを半分噛み切ると、中からふわふわクリームが現れていた。
　主食と甘味。まずは二種類、三人でしっかり完食する。
「まだ時間はありそうですからぁ、どんどんいきますよぉ～」
　食べ終わったら、ゴミはきちんとゴミ箱の中へ。スペースシップワールドでしか味わえない食べ物はまだまだありそうで、三人は席を立つと再び出店を見て回りながら、ワープ空間を抜け出すまでの有意義な食の時間を堪能していた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

第2章 集団戦 『ミサイルファイター』

POW   :    衝角突撃 【機体前方に装備された対艦衝角】が命中した対象を切断する。 SPD   :    ファイターレーザー 【速射式レーザービーム】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。 WIZ   :    スターシップキラー 【レーダー波】を向けた対象に、【対艦ミサイル『スターシップキラー』】でダメージを与える。命中率が高い。 イラスト：雲間陽子 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

●交易守護戦線
　楽しい時間程早く過ぎ去ってしまうのは人の常。ワープは無事に完了し、交易宇宙船団がある宇宙空間までやってきた猟兵達は、彼方にミサイルファイターの軍勢を見る。
　交易宇宙船団の者達は未だ気付いていないようだ。逃げろと言うにも彼の軍勢のほうが些か早いか――ならば猟兵達で奴らを片付けてしまうしかない。
　宇宙空間適応の準備が整った者達から宇宙船を飛び出し、ミサイルファイターを迎え撃つのだった。






●ミサイルファイター（物理）
（なんだかこういう宇宙での戦いって、ゲームみたいでワクワクするわね！）
　最近のゲームは現実の光景と見紛うほどのクオリティを持つＣＧが駆使されており、殊、宇宙となれば星に住む者達からすれば果てしなく遠い存在のため題材にされやすい。猟兵活動でいくらでも非日常の光景に飛び込めるとは言え、夫婦共々ゲーマーの月影・左京（夫婦ゲーマーのはわっ担当・f06388）からすれば宇宙の冒険とはいつまで経っても心躍るものだ。
（お、なんかスゲーやる気だな。俺も負けてられないぜ）
　宇宙船の突起を掴んで待機する河崎・統治（帰って来た能力者・f03854）は左京の両手ガッツポーズに戦いへの意気込みを見て気合を入れる。その意気込みの源がゲームであることは知る由もないが。
（大天才邪竜神様には宇宙にだって敵は無し！　私の爆裂魔法をお見舞いしてあげるわ！）
　ハンナ・レドウィッチ（天災級自爆魔法使い・f31001）もまた意志持つ箒、マイケルくんを手にして気合十分だが、彼女の思考は平常通りだった。
　ミサイルファイターの軍勢がぐんぐん迫ってくる。彼らは船団を射程に入れたか――しかし待ち受ける猟兵達の存在感が際立ち、レーダー波を細く絞って照射する。そして位置を認識、確定させると機体上部に備えられた対艦ミサイルを撃ち放ってきた。
　軍勢が放つ対艦ミサイルは三人を狙う。それを見て三人は宇宙船を蹴って跳び、完全に宇宙空間で自由となる中で各々迎撃態勢を取っていた。
（３ＷＡＹ攻撃は基本よね！）
　左京が眼前に束ねた魔法の火矢は正面と左右に向けて、十六連射も斯くやという勢いで射出されていた。火矢は三方向から飛んできていた対艦ミサイルの弾頭にぼぼんと命中し、対艦ミサイルはあたかもシューティングゲームのように爆破されていく。
（宇宙ってことは、こういうこともできるんだぜ！）
　統治はアサルトウェポンで弾丸を連射し対艦ミサイルを撃ち落としながら、反動を利用して羽が生えたかのように宇宙を遊泳する。対艦ミサイルを狙いつつも細かく角度を変えて自在に宇宙船への着地、そして跳躍を繰り返し、宇宙でありながら機動力を生かして対艦ミサイルを翻弄する。
（左京ちゃんは『ウィザード・ミサイル』を使ってるのね……それも、この大天才にかかればトンでもない威力が出せるんだから！）
　ハンナは眠れる獅子を起こすが如く魔力を高め、ぼう、と宇宙に魔法の無数の火球を灯す。それは太陽の子供のような灼熱の輝きを放ち、超新星爆発の火力で――大自爆。
（ふぎゃんっ！？）
　爆発に呑み込まれたハンナはそれこそ自らがミサイルとなって宇宙空間へ射出され、対艦ミサイルに突っ込んでいく。そのまま対艦ミサイルを道連れに戦闘不能一直線かと思われたが――本人はすでに戦闘不能となっていても、まだ握り締められていたマイケルくんがいた。力無いハンナの腕を自らの動きで振り回し、自身の体たる箒を対艦ミサイルにぶつけて角度を変えた。
　マイケルくんはハンナが接近戦を繰り広げる時にも用いられるほどに頑丈で、自爆の勢いを丸々乗せた突きは対艦ミサイルの芯に響くほど強烈だった。ハンナの体が角度を変えてミサイルファイターに突っ込んでいく後ろで対艦ミサイルが爆発する。
（おい、あれはいいのか！？）
　統治は身振りと口の動きを使いながら左京へ意思を飛ばす。指で示した先にはピンボール状態のハンナ――もといその尻ぬぐいをしているマイケルくんが、ミサイルファイターの軍勢を叩きつけて回っていた。
　とは言え完全に自立した攻撃ではなく、ハンナの意識不明の体もボコボコとミサイルファイターの機体に叩きつけられて痛々しい。
（はわっ！？　私、治療に回ってもいいかしら？）
（なんかできるなら頼む！）
　左京と統治はジェスチャーを交えて役割分担を決め、二手に分かれる。マイケルくんが攻撃したミサイルファイターは半壊状態で、撃墜までもう一押し。統治は水月を取り、アサルトウェポンの銃撃の反動で飛び込んでいくと、振り向き様の一閃で傷跡を斬りつけた。傷跡に滑り込んだ刃がずぱっと機体を真っ二つに斬り、割れて出来た空間を通り抜けた統治の背後で小爆発が二度起こり消滅する。
（っし、この調子！）
　統治は再びアサルトウェポンを構え、別のミサイルファイターに向かっていく。派手な立ち回りでミサイルファイターの軍勢のヘイトを稼ぐ統治の裏では左京がハンナの元へ飛んでいた。
　飛び交うハンナの体を両腕に受け止めると、ようやくマイケルくんの動きも収まる。
（今、回復するわね～）
　左京が祈りを捧げると、仄かな優しいオーラがハンナの体の傷を癒す。ミサイルファイター達に衝突して回った反動は相当に大きかったが、本人が最初の自爆で気絶していて痛みも何も感じぬままだったのが不幸中の幸いか。
（……ん……はっ！　私の活躍は！？）
　ぱちり、と目を開いたハンナの視界には爆発したミサイルファイターの残骸が無数に映る。左京の腕からゆっくり解放されたハンナが振り返ると、左京は優しく笑みを浮かべていた。
（やっぱり！　私は大天才ね！）
　ある意味、ハンナの手柄でもあるが――誰がどう、というのは左京も統治も気にしていない。
　皆で力を合わせてミサイルファイターの軍勢を倒すことができた。その事実さえあればよいのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

●世界平和も小さな一歩から
　ミサイルファイターはただプログラムされた通りに破壊活動を行い、そこに言語による意思疎通は介在しない。敵の性質を知った赤嶺・愛（愛を広める騎士・f08508）に迷いは無く、二振りのバスタードソード、「オーバー・ハートブレイク」と「ハートフルソード」を握る両手は固い。
　ミサイルファイターは近接、遠距離どちらにも対応できる武器を備えている。退魔刀「夜守」を手にする大空・彼方（眠れる神の巫女・f33087）としてはミサイルファイターの懐に飛び込むまでが勝負だが、それを支えるのが未来視だ。
（宇宙空間にだって……プリンセスは花開くのよ！）
　猟兵達に唯一の懸念点があるとすれば、宇宙空間での機動力。自在な推進力が無ければ慣性のままに飛んでいくだけだが、シフォン・メルヴェイユ（夢見る少女・f19704）は豪華絢爛なドレス姿へと変身することで花びらを周囲に舞わせ、シフォンの心のドキドキに合わせて鼓動する「プリンセスハート」の威力増強と共に飛翔能力を獲得していた。
　三人がミサイルファイターの残る軍勢に飛び込んでいく動きを見せ、対するミサイルファイター達はレーダー波を再度飛ばす。観測完了――小型ながら宇宙戦艦を沈める破壊力を持つ対艦ミサイルを各機連続発射して戦場に弾幕を張った。
（これくらい……！）
　シフォンが先駆けて愛と彼方の正面を横切るように飛翔する。追尾性能のある対艦ミサイルは大きく飛び出してきたシフォンという目標に向けて急激に角度を変えた。縦列を成してシフォンに襲い掛かっていくが、その分、愛と彼方の二人は弾幕から解放される。
（飛び道具はミサイル……だけではありません……！）
　ミサイル弾幕が逸れていったことで集中力をより高めた彼方が視た未来――光の軌跡は彼方と愛の二人を突き抜ける。数秒後の未来が訪れる前に彼方は愛の肩を押し、二人を反発させていた。
　二本の光の筋、速射式レーザービームが二人の真横を一瞬で抜けていく。押された意図を察した愛は流れ着く先に留まっていた宇宙船の外壁を足場に再度内側へ飛び出すが、同時に軍勢の後方で大爆発が起こってミサイルファイター達を巻き込んでいた。
　シフォンが対艦ミサイルを引き付けたままミサイルファイター達の裏まで回り込み、プリンセスハートで破壊したのだ。シフォンの動きに気付いていたミサイルファイター達が都合良く対艦ミサイルを追加してくれたおかげで却って爆発の威力が上がり、直角に上昇して爆発を逃れたシフォンはしてやったりの笑み。
　前線のミサイルファイター達のプログラムに瞬間的な揺れが生じる。後方のカバーは必要かどうかの判断。機体が若干傾いて対艦衝角が真正面から外れたのを愛は見逃さない。
（世界の平和を、この二振りで……！）
　クロスに放つ斬撃で機体を一瞬にして四等分。さらに切断された機体を駆け飛んで、上方のもう一機を回転斬りして三等分の金属塊に変えた。斬られたミサイルファイター達は遅れて爆発し、愛は爆風に乗りながら次の標的に狙いをつける。
　その愛の逆側から彼方が宇宙船を蹴り戻ってきた。力を溜めて一直線に敵陣を切り裂く推進力を乗せた斬撃を進路上のミサイルファイター達に見舞い、右へ左へと斬り捨てていく。断面にジジッと電撃が走ると、まるで足跡のように次々爆発し消滅した。
（残るは……）
　宇宙船の突起部分を掴んで移動を中断した彼方が振り返ると、そこには奇しくも三機のミサイルファイター。
　彼方が宇宙船を足場に飛び出してそのうちの一機に狙いを定める頃、アクロバティックに捻りながら鮮やかな剣技を見せていた愛が別の一機の上部へ双剣を向け、残る一機を翻弄するようにシフォンが飛翔し「時詠みのトライデント」を取る。
　両断、双突、刺突の三撃が同時に繰り出され、ミサイルファイターは三者一様に光を失った。機能を停止した機体を踏み台に三人が戦場を跳び離れると、ミサイルファイターは綺麗な三角形を作って爆発四散する。
　こうして、猟兵達の活躍により交易宇宙船団を襲うミサイルファイターは残らず駆逐され、宇宙にまた一つ平和が訪れるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

最終結果：成功 完成日:2021年11月21日