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デイドリーム・アゲイン

#シルバーレイン #オーバーロードについてはマスターページ参照ください #デイドリーム・アゲイン #四国の土蜘蛛女王

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 グリモアベースの一角。
「こんにちは、猟兵の皆さん。それから初めまして」
 新しい世界『シルバーレイン』から来たというその女性は柔らかく微笑んで、猟兵の皆を歓迎する。
「私は文月・悠と言います。皆さんよろしくお願いしますね」
 文月・悠(緋月・f35458)。銀誓館学園のOGにして元能力者。
「でも猟兵としては新参者です。皆さん色々教えてくださいね」
 そう言って楽しそうに笑う悠……のショートカットの黒髪の上に。茶トラの猫っぽい何かが乗っかっていた。動いているので生きているらしい。
「あ、この子はスルーしてください。あはは……」
 誤魔化すように笑ってから、悠は柔和ながら真剣な表情を浮かべて。
「さて早速、運命予報……じゃなかった、グリモアの予知をお伝えします」
 手元にあった絵本型のグリモアを開く。飛び出す絵本のように、空中に映し出されたホログラムが今回の事件を告げるのであった。


「皆さんに向かってほしいのはシルバーレインの四国。ここに強力なオブリビオンが出現しました」
 そう言ってホログラムが映し出すのは、大きな蛇を従えた、というか。無数のヘビを絡みつかせた、というか。簡単に言えば、妖艶で悩殺的。
「『サバトクイーン』、元はリリスに属するゴーストでした」
 リリスは強い快楽を求めて人々を襲う。その性質が残っているサバトクイーンは自分の魅了の力によって集めた人々を淫靡な儀式に没入させ、人々の快楽が最大となった瞬間に殺害することを『至上の喜び』とする。
「『えっちなのうみそおいしいです』ってよく言ってましたが、まぁ言われても戯言と思ってスルーしてください」

「そのサバトクイーンですが、今は『天輪宗』が張った『霊石結界』に閉じ込められています」
 とそこまで告げて悠が『あっしまった』という顔をする。
「えっと、天輪宗っていうのはずっと昔から四国を守っていた能力者組織でして」
 銀誓館に比べれば小規模ではあるが、長い歴史を持ち、かつ、かつてゴーストに利用された事を悔いて、今も四国のオブリビオン退治に励んでいる組織で、銀誓館とは協力体制にある。
「そしてその長い歴史で積み上げてきたノウハウで、これまでオブリビオンを退治してきた実績もあります」
 そのノウハウの要が、代々の天輪宗が建造してきた『霊石』だ。四国のそこかしこにあるこの霊石を併用することで、弱いオブリビオンならば天輪宗にも倒すことが出来る。
「その方法でサバトクイーンも倒そうとしていたわけですが、霊石結界に閉じ込められた瞬間、サバトクイーンが内部に罠を張りまくったみたいで」
 想定外の展開に躊躇っていたところ、罠が増量。迂闊に飛び込むと返り討ちにあってしまう事態まで行ってしまった。
「事ここに至っては対処不能……ということで銀誓館学園というか猟兵の皆さんに協力を依頼してきたんです」


「これから私が現地まで転送します。天輪宗の人には猟兵であることを告げれば、さっくり結界の中に入れてくれると思います」
 結界の中でやることは……サバトクイーンが張った罠を突破する。そしてサバトクイーンを倒す。
「サバトクイーンを倒せば、天輪宗の人が結界を解きます。そしたら依頼完了……じゃなくてですね」
 困った風に悠が頬をぽりぽりと掻く。
「霊石結界を張るにあたって、ちょっと強引に人払いをしてしまったみたいなんです」
 そのおかげで犠牲者は出ていないのだが、大規模な人払いによって周辺の人々は『何事か』と怪訝な感情を抱いている。ついでに県警とかも集まってきている。
 いくら世界結界の効果で人々が超常現象を忘れていくとは言え、強烈なインパクトを残しておくのは結構マズイ。
「なので、銀誓館学園の『結社』にお願いしてサプライズイベントをしてもらうことにしました」
 結社――銀誓館学園の能力者達の結成した、猟兵たちで言う旅団のような存在である。シルバーレインの世界では部活動の域を超えて、地域貢献やお店をやっていることもある。
「現地を拠点にしている結社がそこで貸し切りイベントをしようと思っていたんだけど、連絡不行き届きだったみたいですごめんなさい作戦で行きたいと思います」
 そのための手続き等々は悠と銀誓館学園が行っておくので安心してほしい。その手の裏工作だってお手の物である。
「お詫びってことで周辺の人たちも誘って一緒に楽しみつつ、天輪宗の人とその場を誤魔化してください」
 そうすることで印象が薄れ、世界結界の影響で速やかに人々の記憶を薄れていく。そして普段どおりの日常がまた彼らに訪れるのだ。

「死と隣り合わせの世界を生きるのは私たちだけで十分。現地の人々の平穏を守るために、皆さんよろしくお願いします」
 悠がぱたん、とグリモアを閉じれば、そこから漏れ出す光が猟兵たちを包む。
 そして猟兵たちはシルバーレインの世界に乗り込むのであった。


るちる
 まいどです。いつもありがとうございます、るちるです。
 まさかの地続きのシルバーレインだー!?
 ちょっと銀雨カラーが強い依頼ですが、このシナリオは第六猟兵のシナリオです。銀雨知らない人もお気軽に参加してください。

●全体
 3章構成の通常シナリオです。
 1章で罠を突破、2章でボスを倒して、3章でBBQといった流れになります。
 リプレイの雰囲気はプレイング準拠。シリアスでもコミカルでもギャグでも。相手が元リリスなので、微えっちまでなら採用する予定です。

 禁止事項は公序良俗に反する行為、特にR18な行為ですのでご注意を。

 ちなみに天輪宗が霊石結界を張った場所は今治市の緑のふるさと公園です。ご参考までに。

●1章
 冒険『オブリビオン迷宮』
 霊石結界の中がサバトクイーンの力で迷宮化しています。具体的には罠だらけ。
 蛇がいっぱい出てくる(POW)、植物の蔓が何本も伸びてきて強く縛り付ける(SPD)、池に強制的に引きずり込む(WIZ)といった罠が仕掛けられています。上手く回避してサバトクイーンの元まで辿り着いてください。

●2章
 ボス戦『サバトクイーン』との戦いです。
 サバトクイーンは公園内の一番高いところ、スライダーのスタート地点辺りにいます。『えっちなのうみそおいしいです』は無しです。
 ただしWIZに巻き込まれた場合は外に出てきた時にふらふらになります(デバフ)。楽しむのは自由ですが、その辺りはあっさりしか描写しませんのでご利用はほどほどに。

●3章
 日常『能力者の結社活動』という名の、公園を借り切ってのBBQ大会をします。
 天輪宗の人たちを巻き込みつつ、周辺の住民たちと一緒に楽しんでください。
 BBQの用意は結社の人たちが行いますので、食べるオンリーでオッケーです。

●元能力者
 現地で活動を続けている(設定)の人たちもいるかと思います。その辺りの設定は遠慮なくどうぞー。ただし全設定を追えているわけではないので、『あれ?ちょっと違うよ?』が起こり得ることはご了承ください。白い翼は一応知っています。


 1章はオープニング公開後、プレ受付開始です。2章以降は開始時に冒頭・状況説明を追加します。
 採用人数は決めていないのですが、1日の執筆人数が多いと採用できない人が出るかも? プレ受付開始や状況なども含めて、タグでお知らせしますのでご参考に。

 それでは皆さんの参加をお待ちしていまーす!
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第1章 冒険 『オブリビオン迷宮』

POW   :    湧いて出てくる敵を倒しながら進む

SPD   :    仕掛けられた罠を解除する

WIZ   :    敵の魔力を探知し、ボスの居場所を探す

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

片桐・公明
【SPD】
妖刀片手にUCで予測しながら
迫ってくる蔓を切り払い探索する

事前に周辺の地図をもらい、それを頼りに探索するが
(空間に干渉する能力だとやっぱり元の地図は頼りにならないかしら。)

蔓の挙動を分析しながら敵の目的を探る
(拘束による無力化。ここで殺さずに自分の手で殺したい、ってところかな。)
(「分類が曖昧になった」ってことらしいし、『本来の力を取り戻す』が目的?)

(絡み、アドリブ歓迎です。)




 天輪宗の張った霊石結界。その中にいるオブリビオン『サバトクイーン』を倒すために。
 現地に転送された猟兵のひとり、片桐・公明(Mathemの名を継ぐ者・f03969)は結界に突入する前に、公園の地図を受け取る。
(空間に干渉する能力だとやっぱり元の地図は頼りにならないかしら)
 と感じながらも、地形に対する知識があるのとないのとでは大きな差がある。飛び込んだ先が『わからない』のと『知っていたものと違う』では対処のしようが異なるからだ。
 ゆえに公明は手元の地図を頼りに、しかし過信せず、ゆっくりと歩を進める。

 グラウンドの入り口から公園の中に入れば、周囲に漂う瘴気のような気配。体を害することは無いようだが……。
「……」
 纏わりつくような瘴気を振り払うように、妖刀『血吸』を抜き放つ公明。血の黒をした刃が瘴気すらも断ち切ってその場に進むべき道を作る。
 どうやら地形はそのまま……しかし。
「……!」
 瘴気の中から不意に植物の蔓が何本も伸びてきて、公明に迫る。
「……忌々しい」
 公明がそう告げたのは何に対してだったのか。直後、迫ってくる蔓を回避し、妖刀『血吸』で切り払う。
 次々と襲い掛かってくる蔓を無造作に切り払いながら、足を止めない公明。
 ただ切り抜けているだけではない、公明は視線を周囲に巡らせて蔓の動きを分析している。
(……拘束による無力化。ここで殺さずに自分の手で殺したい、ってところかな)
 公明の推察通り。植物の蔓はひたすら鬱陶しいくらいに伸びてくるが、縛れば致命に至る場所には決して伸びてこない。必ず動きを拘束する箇所――手足や胴といった箇所に伸びてくる。そこに殺意はなく、しかし相手がリリスの習性を残すのであれば。
(『分類が曖昧になった』ってことらしいけど……『本来の力を取り戻す』が目的?)
 とにかく、サバトクイーンはその手で直接殺すことに執着しているようだ。
 ならば、今の対処を続けていけば遠からず辿り着くはず。

 瘴気が殊更濃い、この公園で一番高い場所。そこを目指して公明は突き進むのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ライカ・ネーベルラーベ
罠をちまちま解除して進むなんてわたしのやり方じゃないんだよね
過去も、敵も、障害も
あらゆるものを轍の下に轢き潰して突っ走る
「そうでしょうDonner?今日も存分に吼え猛るが良いよ!」

背中のサブアームにも持たせた4本のチェン剣を駆使して
伸びてくる蔓を切り払いながら相棒のバイク、Donnerで迷宮を疾走するよ
蛇とか出てきても普通に轢き殺すし
「邪魔だ邪魔だ邪魔だ邪魔だ邪魔ァ!わたしの道を塞ぐやつは何だろうとぶっ壊す!」

強引に迷宮を突破したことでサバトなんとかにドン引かれても知ったこっちゃない
「わたしはごちゃごちゃ問答する気はないんだ。今のうちのお祈りでもしといたほうが良いんじゃないかな」




 天輪宗が張った霊石結界。それを前にして、ライカ・ネーベルラーベ(りゅうせいのねがい・f27508)は公園の地図を確認する。決して慎重に行こうとしているわけではない……むしろ逆だ。
「罠をちまちま解除して進むなんてわたしのやり方じゃないんだよね」
 そのためのルート選定。それさえ決まれば地図など不要だ。
 後はただただ。

 ――過去も、敵も、障害も
 ――あらゆるものを轍の下に轢き潰して突っ走る……!

「そうでしょうDonner? 今日も存分に吼え猛るが良いよ!」
 ミリタリースタイルの相棒『Donner』のスロットルを絞れば、ライカの言葉に応えるようにDonnerのマフラーが唸りをあげる。
「いくよ!」
 声を張り上げて後、ライカとDonnerが霊石結界の仲へ突撃するのであった。

 結界の中はどんよりと瘴気のようなものが漂っている。その瘴気さえも切り裂くように、公園の中を突っ走るライカ&Donner。
 その爆走を感知してか、サバトクイーンが仕掛けた罠が反応する。
「……!」
 突如、進行方向を全て覆い尽くすような植物の蔓の大群。それが生きた蛇のごとくライカに迫ってくる。
「邪魔だ退けぇ!」
 ライカが咆哮すればその声に応えて、彼女の心臓――メガリス:竜種の魔力核が光り輝く! 
 直後、ハンドルから手を放してライカが両手に構えるのは『チェーンガンブレード』。背中のサブアーム『アスラ』も駆使して、4刀流を実現したライカは心臓から漏れ出る光が迸るままに、4本の腕を振り抜く、振り回す!
「邪魔だ邪魔だ邪魔だ邪魔だ邪魔ァ!」
 神経接続で意のままに動くアスラも含めて、4本のブレードが縦横無尽に斬撃を放てば瞬く間に蔓を細切れにしていく。だが相手も一度では終わらない。再び蔓の塊が迫るも、駆け抜ける一迅の風の如きライカ&Donnerの突撃が通り抜ければ。
 残るのはただの草。

 植物の蔓では対処しきれないと見られたのか。ライカの進路に蛇の大群が塞ぐように現れる。それを見て、ライカは……バイクの速度を上げる!
「わたしの道を塞ぐやつは何だろうとぶっ壊す!」
 普通に轢き殺すという手段を取りながら、迷宮と化した公園の中を疾走し続けるライカ&Donner。

 もしかしたら、ライカの強引かつ容赦ない所業にサバトなんとかはドン引きしているかもしれない。
 だとしても、だ。
「わたしの知ったこっちゃない。わたしはごちゃごちゃ問答する気はないんだ」
 今の気持ちをそのまま口にして、その想いのままDonnerのスロットルをあげていく!
「今のうちのお祈りでもしといたほうが良いんじゃないかな」
 静かに告げたその言葉は風に乗ってサバトクイーンに届いたか否か。
 それすらも気にせずに、ライカ&Donnerはサバトクイーンの元まで疾走するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒木・摩那
この世界にもオブリビオンと対抗できる組織があるなんて心強いですね。

しかし、そんな組織でもオブリビオンが結界に立て籠もってしまうという想定外には、ずいぶんとお困りの様子。
オブリビオン退治はお任せください。


と、勇んで来たものの、面倒な迷宮ですね。
池ばかりあって、オブリビオンの居場所がさっぱりです。

でも、池ばかりということはこの下に潜んでます、と言っているのと同じです。
ここはオブリビオン?を釣り上げてみましょう。

ヨーヨー『エクリプス』を使って、水面を走らせることで波紋を作り出して、誘ってみます。
そして水面から出てきたところをUC【サイキック・ブラスト】で仕留めます。
何が釣れるんでしょうか。




 天輪宗の張った霊石結界。オブリビオンを捕え、倒すためのその術は逆に利用され、今はサバトクイーンによって手に負えないような領域と化している。
 それでもなお、天輪宗たちは霊石結界の維持に注力している。外の被害を出さないためだ。
(この世界にもオブリビオンと対抗できる組織があるなんて心強いですね)
 その様子を視界に納めながら、黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)はまっすぐ結界の側へと歩いていく。
(そんな組織でもオブリビオンが結界に立て籠もってしまうという想定外には、ずいぶんとお困りの様子……)
 そうでなければ猟兵たちに救援を求めたりしないだろう。
 だからこそ猟兵の役目は重要と言える。
「オブリビオン退治はお任せください」
 見守る天輪宗に摩那はそう告げて。結界の中へと足を踏み入れたのである。

 ……そして。

「うーん……」
 摩那さん足が止まってますよー?

 捕捉しよう。摩那は決して怖気づいたわけではない。ただただ単純に、思った以上に中が混迷しているのだ。
 どうやらサバトクイーンの影響力が大きくなってきているらしい。
「勇んで来たものの、面倒な迷宮ですね。オブリビオンの居場所がさっぱりです」
 摩那の視界にあるのは池。それもひとつどころではなく、たくさん。その間が通れる道のようになっていて。
 しかし、そこを通る以外に先に進めそうな道もなく。ゆっくりと慎重に歩を進めていく摩那。
「……!」
 それは唐突に。摩那の足に池から飛び出してきた触手のようなものが絡みつく。瞬間で摩那の足を捉えた触手が強引に池の方へ引きずり込もうとする。
「そうはいきませんっ」
 しかし、摩那の反応も早い。素早く右手に構えた超可変ヨーヨー『エクリプス』をスナップを効かせて投げつければ、ぶつかった瞬間に霧散する触手。
「どうやら、これがトラップのようですね」
 池に引きずり込み、拘束するトラップ。迂闊に近づけば池の底に引きずり込まれるというわけだ。

 でも。

「池ばかりということはこの下に潜んでます、と言っているのと同じです」
 ならばどうするか、というところで、摩那が閃く。
「ここはオブリビオン(?)を釣り上げてみましょう」
 レッツ、フィッシング。

 もう一度構えたエクリプスを今度は滑らかに放つ摩那。すると、エクリプスのヨーヨー部分が着水すると同時に水面を走っていく。そして水面に広がる波紋。
 それに反応してか、池の中から一斉に触手が飛び出してくる!!
「そこですっ!」
 エクリプスを囮に、構えた両手から放つのは【サイキックブラスト】。高圧電流が池の中に迸って、触手を捉える!
 生き物ならばこのまま感電してぷかーっと池に浮くはずだ。
(何が釣れるんでしょうか)
 釣れるっていうか仕留めにいっているというか。さておき、手ごたえはあった……が。
 触手のようなものは身震いして、その場でぱしゃんと水に戻っていく。
「……え?」
 これは想定外だった。どうやら生き物のように動いていたのは魔力で固めた水の蛇……水蛇(みずち)とでもいえばいいのだろうか? そういうものだったらしい。
 不思議な現象ではあるが、オブリビオン本体とも分身とももちろん違う。直接的ではなく、間接的なトラップであったらしい。
「うーん……」
 釣果に期待していた摩那さんはちょっと残念そうな表情でした。

 ただ、【サイキックブラスト】の高圧電流で池の中の水蛇トラップは破壊されたようだ。池の水も地下で繋がっているのだろうか。視線の先にある池からも電流がぱちぱちしている。たぶんこの一帯のトラップはすべて破壊された。
「とりあえず前に進みましょうか」
 進めば見えてくる道もあるだろう。
 池のトラップを完全破壊して、周囲を探る余裕を得た摩那は再び結界の中を進む。

大成功 🔵​🔵​🔵​

沖浦・小夜子
今治。どういう事かしらね。フラワーパークとか、今治城とか、すっごい覚えているわ。
今の私の服装もスカートにスリットとか…明らかに銀誓館高校の影響ね。
ともかくも進みましょう。罠もゴーストも思い切り屠ってみせる。

小夜子はそれなりに実力もあり、使命感に溢れているけれど、
傍目にから見るとどうしても油断しがち、ノープランが目につきます。
しょっちゅう捕虜になったり、拘束されたりしています。

あっ、何を…
蔦が私を…
うぐぐ…
サイキックブラスト…手が、全身が、動かない…
池が…
落ち着け、落ち着け…何ができるかしら…何ができるの?

サバトクイーンまで到達できる自信はないかも。
えっち度はないか、僅か。




 天輪宗が張った霊石結界。その中に閉じ込めたオブリビオン、サバトクイーン。その様子は沖浦・小夜子(深淵泥濘プリズナー・f01751)にとって馴染み深いモノではないはずなのに。
「今治。どういう事かしらね。フラワーパークとか、今治城とか、すっごい覚えているわ」
 それは思い出したのか、あるいは猟兵特有の『不可思議な現象』なのかはよくわからない。わからないが、小夜子の脳裏には過去、今治の地であった大きな戦いのことをよく覚えている。あの時もリリスが今治の一角に陣取っていた。
「今の私の服装もスカートにスリットとか……明らかに銀誓館高校の影響ね」
 見下ろす自身の姿もよく見てみれば、銀誓館学園の制服によく似ている。特にスカートのスリットの入り具合とか。えっぐい深さで入っているのが逆にキュートという。

 さて、この辺りでとりあえず思い出は一度横に置こう。

「ともかくも進みましょう。罠もゴーストも思い切り屠ってみせる」
 そう言って小夜子は霊石結界の仲へ突撃したのであった。

 沖浦・小夜子は新しく目覚めた猟兵ではない。それなりに実力もあり、使命感に溢れている。
 けれども。
 傍目から見ればちょっと油断しがちというか、ノープラン突撃が目立つというか。その証拠にしょっちゅう捕虜になったり、拘束されたりしているらしい。

 『思い切り屠ってみせる』という言葉はもしかしてフラグだったのか?
 フラグを回収した小夜子は今、四肢を植物の蔓に拘束されていた。

 ぎりぎり、と蔓が小夜子を力強く引っ張る。
「あっ、何を……」
 蔓が小夜子の四肢を引き裂かんと左右逆の方向へ引っ張る。
「うぐぐ……」
 呻く小夜子。【サイキックブラスト】が使えれば形勢逆転も狙えるかもしれないが。
(……手が、全身が、動かない……)
 思ったより拘束力が強い。
 四肢だけならもまだしも時間が経つにつれて小夜子に巻き付く蔓が増えていく。拘束は徐々に強くなっていく。それは苦しさを与えるほどに。
「……う、ぁ……」
 植物の蔓は吐息をこぼす小夜子を締め上げながらも、変質した林の中へ引きずり込もうとしている。
(落ち着け、落ち着け……何ができるかしら……何ができるの?)
 だが、蔓の拘束は緩むことはない。それどころか、より強く。首と名のつく部位を強烈に締め付けていく。
「……っ、はぁっ……」
 小夜子の口から吐息が漏れた。それは諦めか、あるいはこの場の苦しさを逃れるための現実逃避か。
(……サバトクイーンまで到達できる自信はないかも)
 そう思った瞬間、小夜子は林の中に引きずり込まれた。

成功 🔵​🔵​🔴​

文月・裕也
ふむふむ、悠は予知する姿もまた凛々しい(思わず頬を緩めつつ
それにしても、よりによってサバトクイーンとは
これまた報告書に書き難そうな敵を予知してからに(遠い目
まあ、あらぬ疑いをかけられぬよう、気を引き締めていくとしよう

服装は着慣れたグレーのスーツに黒のロングコート
いつも通りの探偵スタイル

先ずは天輪宗の方々に挨拶を
俺もまた銀誓館学園の一員として長くお世話になってるし
手土産の着ぐるみ饅頭も忘れずに

結界に入ったら素早く状況を確認
出るわ出るわ大量の蛇が
蛇密度は丘の上の方が高い、クイーン本体はあの上か
蛇だけ斬っても埒が明かないしな
黒影剣で闇を纏い己の姿を隠して
交戦を最小限に抑えながら敵本体を目指すとしよう




 天輪宗の張った霊石結界。この中には既に数人の猟兵が突撃している。それに遅れることわずか。
「よっ、と」
 現地に転送され、地面にしっかりと着地したのは文月・裕也(太陽と月の着ぐるみ探偵・f35473)であった。服装は着慣れたグレーのスーツに黒のロングコート、いわゆる『いつも通りの探偵スタイル』である。
 あれ? 着ぐるみどうしたの? もしかして転送する前に剥がされた?
「ふむふむ、悠は予知する姿もまた凛々しい」
 しかし、当の本人はグリモア猟兵の姿を思い浮かべて、思わず頬を緩めている次第。そう、この男、まごうことなく悠の旦那である。ちなみに着ぐるみは最初から着ていかなかったらしい。正解。

 そして裕也は目の前の結界に目を向ける。
「それにしても、よりによってサバトクイーンとは」
 頬に冷や汗をかきながら、ちょっと困った顔をする裕也。
「これまた報告書に書き難そうな敵を予知してからに」
 それはこっちのセリフです(by悠)
 ご想像いただきたい。リリスというエロスの象徴のようなオブリビオンの元に、旦那を送り出す妻の図を。
(まあ、あらぬ疑いをかけられぬよう、気を引き締めていくとしよう)
 遠い目をしながらそう誓う裕也。
 ええ、信じてますからね裕也さん?(by悠)

 それではいざ結界……に行く前に。
「先ずは天輪宗の方々に挨拶だな♪」
 普段の人当たりの良さはこういうところでさりげなく発揮される。
(俺もまた銀誓館学園の一員として長くお世話になってるし)
 と手土産の着ぐるみ饅頭も忘れずに、今も頑張ってくれている天輪宗の人たちに挨拶をして回る着ぐるみ探偵(着ぐるみOFFver)であった。


 改めていざ結界の中へ!
「……」
 先ほどまでの人懐っこい笑顔はどこかへ仕舞い込んで。裕也の鋭い視線が周囲を探る。
 まずは素早く状況を確認。
(……これは)
 中の空気がだいぶ澱んでいる。サバトクイーンの影響が色濃く出ているのだろう。行動に影響はないが……単純に鬱陶しい。
「ならさっさと……って」
 駆け出そうとした裕也の前に、うじゃうじゃ沸いてきたのは大小さまざまな大量の蛇。出るわ出るわの大行進に、少し足を止めながら。
 裕也の視線は蛇の出所を見る。裕也の周辺にだけ沸いているのかと思いきや、蛇の道のようなものが公園内に幾条にも伸びている。
(蛇密度は丘の上の方が高い、クイーン本体はあの上か)
 持ち前の観察眼でそう推測した裕也は愛刀『月の雫』を抜き放ち、至近距離まで迫っていた蛇たちを一閃する。細切れになった蛇が剣風で巻き上がり。それをさらに横薙ぎの一閃で吹き飛ばしながら裕也が突き進む。
 蛇自体はそんなに強くない。数に押し流されなければどうにかなる……がその数が問題だ。とにかく多い。
 そしてサバトクイーンの罠である以上、ただの蛇と考えるのは危険だ。
(蛇だけ斬っても埒が明かないしな)
 斬ることで自分を守れるが、その分体力や精神力などが消耗する。これではジリ貧だ。
「なら、こういくとしよう」
 そう告げた裕也が一度飛び退いて。構えを解いて無防備な態勢のまま、無造作に月の雫を真横に一閃。漆黒の霊気が斬り裂くのは空(くう)のみだが。
 次の瞬間、裕也の体が闇のオーラに包まれる。【黒影剣】――視聴嗅覚での感知を不可能にしつつ、闇のオーラで攻撃を仕掛けるユーベルコードだ。
 感知できなければ襲い掛かることもできない。裕也を見失った蛇たちは困惑したようにその動きを止める。
(コイツで交戦を最小限に抑えながら敵本体を目指すとしよう)
 その状態を逆手にとって、蛇の道を一直線に突き進む裕也。この道の先にサバトクイーンがいる。その核心を手に、蛇のトラップを突破していくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

霞・沙夜
わたしたちが『猟兵』になったように、ゴーストは『オブリビオン』となったのですね。
ならばもういちど、こんどこそしっかりと倒しきるしかありませんね。

そういえば『天輪宗』さんは活動されているようですが、
『白い翼』のみなさまはどうしていらっしゃるでしょうか?

縁のある方もいらっしゃいますし、お会いしたいところですが、
まずはこの迷宮とゴースト……オブリビオンを倒さないといけないですね。
今回の件が終わったら『天輪宗』のみなさまに聞いてみたいと思います。

迷宮の罠は、伸びてくる蔓を【雑霊弾】で撃退しつつ進みたいと思います。
縛りつけられたとしても、片手が動けば【雪斗】で蔓を切り飛ばしていきたいと思いますね。




 天輪宗が張った霊石結界。今治の地に現れたサバトクイーンを閉じ込めた結界は、彼らの想定を超えて内部がひっどいことになっているようだ。
 天輪宗からの救援要請を受けて、この地に降り立った霞・沙夜(氷輪の繰り師・f35302)は結界の中を見据えるように視線を遣る。
(わたしたちが『猟兵』になったように……ゴーストは『オブリビオン』となったのですね)
 沙夜の中にある『記憶』。その記憶の中で彼女は確かに『ゴースト』という存在と戦っていた。傍らに在ったのは死神のようなゴースト。沙夜と共に戦い続けた使役ゴーストだ。
「……」
 つっ、と視線を横にやればそこにいるのは沙夜の糸繰り人形『雪斗』。同じではない、けれども今と『同じ』ように共に戦っていた。
 ならばこそ、だ。
「ならばもういちど、こんどこそしっかりと倒しきるしかありませんね」
 改めて決意を口に出して、沙夜は結界に向かう……前に。

 目に入ってきた天輪宗の姿を見て、不意に足を止める。
(そういえば『白い翼』のみなさまはどうしていらっしゃるでしょうか?)
 『天輪宗』が活動しているということは、かの女性が起ち上げた天輪宗の新しい組織『白い翼』もまた活動している……はずだ。
(縁のある方もいらっしゃいますし、お会いしたいところですが……)
 まずはこの事件をどうにかせねば。
「今回の件が終わったら『天輪宗』のみなさまに聞いてみたいと思います」
 そう小さく呟いて。
 沙夜と雪斗は結界の中へ足を踏み入れた。


 結界の中はかなり空気が淀んでいた。瘴気、とでもいえばいいのだろうか。オブリビオン化した世界結界の影響で弱体化した能力者(天輪宗含む)であれば、それだけで動きが制限されるかもしれない。
 だが、猟兵である沙夜たちならば。

「集いて力となれ……!」

 沙夜が言霊を紡げば、結界内の残留思念になる前の雑霊が彼女の前に集まって。練り上げた霊気の塊として撃ち出していく。【雑霊弾】がなぎ払っていくのは沙夜と雪斗を縛り付けようとその先端を伸ばす植物の蔓の群れ。しかし、沙夜の【雑霊弾】に抵抗できるような強さは無く、あっけなく蹴散らされていく。
(ですが……)
 問題は数。向こうは無尽蔵に近いレベルで植物の蔓が次々と現れる。【雑霊弾】で纏めて吹っ飛ぶとはいえ、さすがに数が多すぎる。
「……っ!?」
 沙夜の攻撃をかいくぐる1本の蔓が彼女の腕に巻き付く。そのまま、幼い容姿の沙夜をぐっと強引に引っ張って茂みの中に引きずり込もうとする。
「……させません」
 だが沙夜の片手はまだ『動く』。指が細やかに動けば、そこから繋がっている繰り糸が雪斗を動かして。
 一閃。
 雪斗が沙夜の周囲に存在した蔓を全て切り飛ばす。
「この調子で行きましょう」
 沙夜はそう雪斗に話しかけて。
 迫りくるトラップをなぎ払いつつ、沙夜と雪斗は結界の中を突き進むのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『サバトクイーン』

POW   :    クイーンズスネーク
自身の【巨大なヘビ】が捕食した対象のユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、[巨大なヘビ]から何度でも発動できる。
SPD   :    大蛇蹂躙
【彼女のヘビ】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
WIZ   :    サバトへの招待
小さな【体に巻き付いたヘビ】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【サバト会場】で、いつでも外に出られる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●公園の頂点にて
 今治市、緑のふるさと公園。
 今は撤去されているスライダーの入り口にあたる、この公園の一番高い場所から『サバトクイーン』は周囲を見下ろす。
 見た目が特段変わったわけではない。だが『居心地』は過去、ゴーストタウンと呼ばれていた場所によく似てきた。いや、サバトクイーンがそのようにこの地を侵食しているのだ。その侵食に応じて、彼女の足元から次々と生まれた大小の蛇たちが快楽を求めて外へ、外へと広がっていく。
「もうすぐ、もうすぐね……?」
 残念ながらサバトクイーンの今の力では中から霊石結界は破れない。だからこそ、この結界内を自分の領域――淫靡な儀式(サバト)の舞台へと造り替えていく。結界が破れた時こそが宴の始まりだ。
「ああ、でも……」
 宴の邪魔をする輩が数名、近づいてきているのがわかる。この身――『オブリビオン』となったがゆえに。
「……ふ、ふふ……とてもオイシそう」
 彼女たちは元々『力ある者』の快楽を糧とする。それは最上の御馳走だが、別に御馳走でなくてもいい。『力ある者』の血肉を食らうことが大事なのだ。
「さぁ、いらっしゃい……」
 もうすぐ目の前に現れるであろう快楽の『元』。その期待に身震いしながらサバトクイーンは猟兵たちを待つ……。


※シナリオ補足※
 丘の上の開けた広場が戦闘場所になります。蛇がいっぱいいますが、フレーバー要素ですので戦闘時は無視して大丈夫です(踏みつぶしていけます)。
 マスターよりにあるように、『サバトへの招待』に飲み込まれて後、出てきた際にはふらっふらになります(デバフ扱い)。また中の描写はほぼしません。
 楽しむのは自由ですがご利用はほどほどに。
片桐・公明
【SPD】
探索時同様UCで敵の攻撃を予測して
回避しながら敵本体に接近する

右手に妖刀、左手に拳銃を持ち
地面の蛇は拳銃で牽制
攻撃してきた場合のみ妖刀で両断する

敵の大蛇による攻撃は妖刀で
受け流しながら攻撃する

終始無言、少しだけ不快そうに眉を潜めつつも
基本的に殺意を感じる静かな表情で相対する
(絡み、アドリブ歓迎です)




 妖艶な肢体をくゆらせながら、猟兵たちを待ち受ける『サバトクイーン』。
「貴女が一番乗りみたい」
 そう言って舌なめずりするサバトクイーンの視線の先には、片桐・公明(Mathemの名を継ぐ者・f03969)。
「……」
 その言葉に公明が無言で遣った視線は突き刺すような殺意に満ちて。

 直後、両者が動く。

 自身から生まれ出る蛇たちをけしかけるサバトクイーンに対して、公明は左手の拳銃を無造作に放つ。ダンダンダンッと立て続けに銃弾を吐き出せば、接近してきた蛇に直撃、その衝撃で蛇たちを吹き飛ばす。
「ちっ!」
 舌打ちしたのはサバトクイーン。即座に自身に巻き付かせている大蛇をさらに巨大化させて公明にけしかける。
「……」
 対して公明は無言。否、不快と言った方がいいか。少しだけ不快そうに眉を潜めつつ、しかし瞳の奥に殺気を宿らせて大蛇に相対する。

 そして――【殺人鬼の最適解】が公明の行くべき道筋を導き出す。

 公明は躊躇わず、大蛇に向かって直進、その懐へ踏み込む! 迫ってくる大蛇の頭突きを妖刀『血吸』の刀身で下からすくいあげるように受け流して。
「……?!」
 直後、大蛇の体を壁にして素早く跳躍。サバトクイーンが気付いた時には公明の体は頭上にある。防御する間を与えず、公明が妖刀『血吸』を真下に構えてそのまま落下。
「くあっ……?!」
 公明の一撃がサバトクイーンの白い肌を斬り裂く。悲鳴をあげるサバトクイーン。
「……」
 その様子に公明の心を動くことはない。無表情にも近い殺意を纏った表情で公明はさらに一閃を繰り出し、サバトクイーンを真横に斬り裂くのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ライカ・ネーベルラーベ
わたしを食おうって?
「お腹壊すから止めといたほうが良いよ。壊れかけで機械とツギハギだ」
なにより――蛇が竜を食えるものかよ

【血統励起・雷竜】を起動
体が竜のような異形に変化し超パワーアップ
更に雷を帯びるようになる
「ジブんガ捕食者ダト思ったカ?オマエの死ヲ、ワタシガ食らウ!」

かぎ爪のように鋭く変形した手で格闘戦を挑もう
巨体だろうが関係ない
鱗を貫く鋭利さがあればアイツを引き裂ける
「蛇ノ開きニシテやろウ!ソノ後ハキサマの首をねじり切ル!」

サバトなんて開かせない
オマエの解体ショーでもって、祭りはお開きだよ




「ちっ……!」
 猟兵の鋭い攻撃。その攻撃を受けながらも態勢を整えようと、大蛇を全力でけしかけて、その隙に大きく飛び退く『サバトクイーン』。どうにか攻撃をしのぎ切ったサバトクイーンが体勢を立て直す前に。

「わたしを食おうって?」

 背後から聞こえてきた声――ライカ・ネーベルラーベ(りゅうせいのねがい・f27508)の声がサバトクイーンの行く手を遮る。
「そうね。食わせてくれるなら嬉しいのだけど!!」
 体に纏わせていた蛇の1匹を巨大化させてライカに差し向けるサバトクイーン。
 だが。
「お腹壊すから止めといたほうが良いよ。壊れかけで機械とツギハギだ」
 蛇の牙の一撃を左腕で受け止めながらライカが告げる。大蛇の一撃が徐々にライカの腕――機械の身を砕かんと力を増していく……それでもライカの腕は砕けない。何故なら。
「なにより――蛇が竜を食えるものかよ」
 ライカの、物憂げな目が覚醒する。同時に【血統励起・雷竜】を起動!
 彼女の心臓部に位置する『メガリス:竜種の魔力核』から膨大な魔力が生まれ、激しい雷が迸り、大蛇を文字通り弾き飛ばす。迸った魔力と雷はそのままライカの身を包み込み、それと同時に彼女の体が竜のように異形化。
「ジブんガ捕食者ダト思ったカ? オマエの死ヲ、ワタシガ食らウ!」
 全身を巡る血が強い竜属性を帯び、肉体硬度、再生力、筋力が超パワーアップしたライカが大蛇を食いちぎる。
「笑えない冗談ね……!」
 蛇はいくらでも生まれ出る。ならばこそ、サバトクイーンはその身に纏う蛇を何度でも巨大化させてライカに差し向けることができる。
「ハッ……!」
 鼻で笑うような吐息。直後、ライカのかぎ爪のように鋭く変形した手が振るわれ、巨大化した蛇たちを一閃で細切れにする。
「巨体ダロうが関係ナイ。鱗ヲ貫く鋭利サガあレバ……!」
 大蛇はおろかサバトクイーンとて敵ではない、と。ライカが一気にサバトクイーンに迫る!
「くっ……!」
 それに対してサバトクイーンは壁を作るように大蛇を放ち。その場から離脱しようとするが。
「蛇ノ開きニシテやろウ! ソノ後ハキサマの首をねじり切ル!」
 サバトなんて開かせない。そんなライカの想いが大蛇の壁を貫き、サバトクイーンの体を大きく斬り裂くのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

黒木・摩那
一面蛇だらけというのは文字通り、足の踏み場も無いです。
これは少々困りました。
別に蛇は嫌いでもないですが、だからと言って積極的に踏みたいとも思いませんから。

引き続きヨーヨー『エクリプス』で戦います。
道が無ければ作りましょう。
UC【紅月疾走】で蛇のいる空間を削り取り、蛇もろともヨーヨーの回転に巻き込みます。
そして、それらが絡んだ状態のまま、サバトクイーンにぶち当てます。
蛇のエキスでパワーUPです。

サバト空間は抵抗すれば吸い込まれないようなので、【気合】で抵抗。
エッチな空間に巻き込まれるわけにはいきません。




 その存在を許さない。
 猟兵たちの攻撃は『サバトクイーン』を追い詰めていく。
(……でも、まだよ。まだ……!)
 されど、サバトクイーンもそう簡単には諦めない。何の因果か再びこの世に顕れることが出来たのだ。その本能は猟兵たちに討たれることを良しとしない。
 サバトクイーンの本能が蛇を生み出し続ける。その蛇たちは彼女の分身。ダメージのフィードバックはないが、蛇が食らったものは自身の力となる。
(これさえ、外に出れば……!)

「一面蛇だらけというのは文字通り、足の踏み場も無いです」

 大きい声ではない。しかし戦場に通る声が響く。黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)の声である。
「これは少々困りました」
 と続く摩那の声は本当にその言葉通り。別に蛇が嫌いというわけでもないが、だからと言って積極的に踏み抜きたいとも思わない。
 ゆえにどうするかと言うと。
「これでいきましょう」
 摩那の手には頼れる相棒、超可変ヨーヨー『エクリプス』。
「道が無ければ作りましょう」
 エクリプスを握る手に力がこもる。
「……っ、そうはいかないわ!」
 摩那の高まる力に危機を感じて、サバトクイーンが叫ぶ。体に巻き付いた蛇たちで彼女を食らうべく、全力で解き放つサバトクイーン。
 だが、摩那の方が速い。
「励起。昇圧、集束を確認……浸食開始」
 静かに告げた言葉が【紅月疾走】の力を迸らせる。直後、放ったエクリプスが高速回転で蛇の絨毯を大地ごと抉りながらサバトクイーンに迫る!
(このまま……ぶち当てます!)
 【紅月疾走】はただエクリプスの高速回転で敵を抉るだけではない。抉り取ったものを取り込むことがこのユーベルコードの力だ。
 ゆえに抉り取られた蛇はエクリプスに取り込まれてそのまま摩那の力となる。蛇のエキス(?)でパワーアップしたエクリプスがその重量と高速回転でサバトクイーンをなぎ倒す!
「くぅっ……!?」
 その衝撃はヨーヨーが当たったというよりも何か巨大な鉄棒で殴り倒されたかのごとく。サバトクイーンが吹っ飛ぶ。
 だがサバトクイーンもまた攻撃を放っている。エクリプスの直撃を避けて、さらには摩那の死角から忍び寄った蛇が摩那の足に食らいつく。
「……っ!」
 直後、引き込まれるような感覚。それに対して摩那は気合で振り払いながら、ついでに足を振り上げて蛇を地面に叩き付ける!
(エッチな空間に巻き込まれるわけにはいきません)
 サバトへの招待を断った摩那は、もう一度【紅月疾走】によってさらに威力のあがったエクリプスの一撃をサバトクイーンに叩き付けるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

霞・沙夜
『サバトクイーン』……懐かしい名前ではありますが、再会を喜べはしないですね。

こちらから相手の罠に踏み込むのはリスクがありますけど、攻め手としてはしかたありません。
『サバトへの招待』を内側から壊して、本体を倒させていただきましょう。

蛇に触れ、サバト会場へ乗り込んだら【繰り糸】による結界を敷くまでは好きにさせ、油断を誘います。
その間は碌なことにならないでしょうが、仕方ありませんね。

糸の結界が完成したら【不可視の斬檻】でサバトを会場ごと切断して、外へ。
身体にダメージはありますが……このくらいで動けなくなるほどヤワではありませんよ。
今度はわたしの糸を絡みつかせて【妖斬糸】でバラバラにして差し上げます。




「ぐ、あぁっ……!」
 猟兵から叩き込まれた強烈な衝撃に、『サバトクイーン』の体が吹っ飛ぶ。途切れる蛇の波。ついに余裕がなくなったようだ。
 だが気を抜くのはまだ早い。サバトクイーンはいまだ健在でそして生きる活路を見出そうとしているのだから。

「『サバトクイーン』……懐かしい名前ではありますが、再会を喜べはしないですね」

 霞・沙夜(氷輪の繰り師・f35302)の声はそんなサバトクイーンを制止する。記憶の中に在るサバトクイーンとは少し姿かたちが違うようだが、それでも目の前の存在は『同じ』であると、沙夜の記憶が告げている。だからこそ、この言葉は嘘ではないし……逃がすつもりもない。
「ええいっ!!」
 苛立ちながらサバトクイーンが蛇を放つ。それが纏う邪な気配。それを感じ取って沙夜は目を細める。
(こちらから相手の罠に踏み込むのはリスクがありますけど、攻め手としてはしかたありません)
 蛇に対して一歩進み出る沙夜。そして蛇が沙夜を内なるサバトへと誘う。だがそれも沙夜の作戦のうち。
(内側から壊して、本体を倒させていただきましょう)
 そして沙夜はサバト会場へと吸い込まれていったのだ。

「んぅっ、あっ……」
「はぁっ、ひぃっ、んっ……」

 サバト。淫靡で無慈悲な儀式。その中にはサバトクイーンが捕らえたと思しき者たちが弄ばれていた。嫌悪を抱くものもいれば、既に堕ちているものもいる。共通しているのは……嬌声の分だけサバトクイーンが力を得ているということだ。
「……」
 その儀式に足を踏み入れた沙夜もすぐに標的と化す。
 妙に粘液で濡れた蛇たちが四方八方から沙夜の体に絡みつけば。じんわりと熱くなっていく体。ぬちゅ、と粘液を体中に塗りたくるようにして蛇たちが沙夜を弄ぼうとする。
「……っ」
 それを受け入れながら……沙夜は指先で繰り糸を操る。中から壊す術があるからこそ、ここに飛び込んだのだ。だがまだ準備が整っていない。結界を敷くまでは好きにさせ、油断を誘うしかない。
(……その間は碌なことにならないでしょうが、仕方ありませんね)
 どこか諦めたような表情を浮かべて、沙夜は指先に意識を集中するのであった。

 そして。

「なっ……!?」
 サバトから戻った沙夜を見てサバトクイーンが目を見開く。
「何を驚いているのです? 『いつでも外に出られる』のですから、何の不思議も無いでしょう?」
 平然とそう告げる沙夜だが、その実、宣言通り『中からサバトを壊して出てきた』のだ。【不可視の斬檻】、体を弄ばれている間に、周囲に張り巡らせた糸の結界。そして発動すれば、結界内部に存在するものすべてに全方位からの斬撃を与える沙夜の業(わざ)。それによってサバトを構成していた蛇たちは細切れとなって霧散した。
 もちろん沙夜自身もその代償を受けている。衣服は乱れ、その柔肌が見え隠れしている。そこには蛇に噛まれて赤く腫れあがった跡があるし、乱れへと誘う蛇の粘液に濡れた沙夜は息も荒く、頬が紅潮している。決して平常ではない……が。
「……このくらいで動けなくなるほどヤワではありませんよ」
 そう告げた沙夜は快楽に流された跡はない。
「ちっ……!」
 サバトクイーンが沙夜を食らうべく、巨大化させた蛇を複数差し向ける。
「バラバラにして差し上げます」
 そう言って、沙夜が己の十指に嵌めたリングから繰り糸を伸ばす。細やかに動く沙夜の指を伝って、糸が大蛇たちの体に絡みつき……切断する!
「この糸に切り裂けぬ物はありません」
 沙夜の【妖斬糸】がサバトクイーンの力のことごとくを切断していくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

文月・裕也
文字通りの蛇の山
蛇山の大将は隠れる気など更々ないらしいな
成程ここは女王のテリトリーという訳か
ならばこちらも敢えて隠れまい
どうせ気配は察しているのだろう?

正面から敵の動きを観察すれば
白い肌に蠢くのは次々湧き出す子蛇達
他には一糸纏わぬ姿は何とも艶めかしくてリリスらし…
あ、これ悠に怒られる奴?(汗
いやいや、戦いで敵観察は必要不可欠
止むを得ないという事で、ひとつ!(心の叫び

誘惑には乗らない、乗らないぞ
刀で武器受け、カウンターで斬り応戦
あ、蛇巨大化した
でも本体比率下がる分戦い易いかも、なんて

だが銀の雨の力を使うのは
何もゴーストだけではない訳で
UCで蛇地獄を着ぐるみ天国へ

フフフフフ
着ぐるみ探偵舐めるなよ!




「く、あぁぁぁぁっ!」
 『サバトクイーン』の悲鳴が響き渡る。それは明らかに追い込まれている声であり、猟兵たちの優勢を示す指標でもある。
 蛇を出す余裕も無く、さりとて身に纏っていた蛇たちももはや彼女の姿を覆うのが精いっぱいの数。力の源である異空間のサバトも中から破壊されている。
「まだ……まだ! ここから出ることさえできれば!」
 しかし、サバトクイーンに諦める選択肢はない。ここから外に出れば『ごちそう』がたんとあるのだ。それを目の前にして止まるような存在が『リリス』であるわけがない。

「っと、文字通り蛇の山だな」
「……!」

 そのサバトクイーンを逃がすまいと前に立つのは文月・裕也(太陽と月の着ぐるみ探偵・f35473)。
「蛇山の大将は隠れる気など更々ないらしいな」
 元能力者であるためか、相対してもいつもの余裕や冷静さは全然消えていない。
 そう、裕也の推理どおり、ここはサバトクイーンの『テリトリー』だ。
(どうせ気配は察しているのだろう?)
 と裕也も裕也で敢えて隠れるような選択をしていない。
 ひとつ、裕也の想定から外れているとすれば、サバトクイーンから完全に余裕が消えていることだろうか。
(ふむ……)
 正面からサバトクイーンの動きを観察する。
 その表情からは明らかに余裕が消えている。ゆえに自身の姿も顧みる余裕が無いようだ。
 幾度となく猟兵の攻撃を受けている白い肢体にはその傷が赤い筋となって幾条にも走っている。それによって肌の上を蠢く子蛇たちも斬り裂かれ、その下にある肌が見え隠れ。そして他の部位は一糸纏わぬ姿……露出あがってますね?
(何とも艶めかしくてリリスらし……)
 そこまで思いかけて慌てて思考を投げ捨てる裕也。何故かというと、唐突に背筋に冷たい汗が流れたからだ。
(あ、これ悠に怒られる奴?)
 です。(by悠)
(いやいや、戦いで敵観察は必要不可欠。止むを得ないという事で、ひとつ!)
 心の中で祈る、否、叫ぶ裕也。
 それは傍目から見れば『隙だらけ』という。
「私を舐めてくれるなんて……嬉しいわ!」
「言葉……!?」
 言葉だけ聞いたら完全にアウトなやつだが、ちゃんと戦闘である。
 サバトクイーンが腕に巻き付かせていた蛇を巨大化させて裕也に差し向ける!
「くっ……!」
 慌てて『月の雫』を抜き放って、大蛇の突撃を刀身で受け流す裕也。
「誘惑には乗らない、乗らないぞ」
 呪文のように唱えながら、大蛇の攻撃を二度、三度としのいでいけば、タイミングも読めるというもの。
「……ここだっ!」
 しのぐ角度を変えて大蛇の突撃に合わせれば、刃が大蛇の体を斬り裂いていく。
(本体比率下がる分戦い易いかも、なんて)
 視界内の肌色面積が減ると戦いやすいんですね。
「チッ……!」
 舌打ちはサバトクイーンのもの。地面にのたうつ大蛇から力が霧散して、元の蛇の大きさに戻る。サバトクイーンの睨みつけるような視線。
「銀の雨、銀の雨が降れば……!」
「銀の雨の力を使うのは何もゴーストだけではないじゃないさ」
 サバトクイーンの怨嗟を受け流すように裕也が空いている左手を空に掲げる。その呼びかけに応えるように空から降る銀の雨。
「天よ地よ、全ての理は着ぐるみ達の中に」
 そして顕現する……着ぐるみ天国。【ヘヴンリィ・キグルミ・ストーム】である!
 『なんで?!』とツッコむ者はここにはいない。ゆえにここはまさしく着ぐるみ天国なのだ。
「フフフフフ、着ぐるみ探偵舐めるなよ!」
 周囲の蛇地獄を着ぐるみ天国に変えてドヤ顔の着ぐるみ探偵である!
「どこまでも私を舐めてくれるのね……?」
「だから言葉……!?」
 僅かながら力が回復したのだろう、サバトクイーンが再度、蛇を巨大化させてけしかけてくる!
 だが。
「可愛いだけが着ぐるみじゃないのさ」
 呼んだ着ぐるみは実は武闘派。大蛇はもちろん、サバトクイーンに対しても無数に群がってそのもふもふ手足からは想像できないほどの強烈な打撃を叩き込んでいく!
「あっ、あっ……あーーーーっ!!!」
「その悲鳴はアウトだーー!?」
 着ぐるみたちに殴り倒されたサバトクイーンが悲鳴をあげる。聞いている者がいたら完全に誤解する声で。
 それをツッコミで否定しながら、裕也が月の雫を一閃する。サバトクイーンを一刀両断する一撃が直撃する!
「あっ……」
 サバトクイーンの最後の悲鳴は小さく、風に飲み込まれて。

 こうして今治の地に現れた『サバトクイーン』は再び、この世から滅ぼされたのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『能力者の結社活動』

POW   :    戦闘訓練に混ぜてもらう

SPD   :    一緒にスポーツや文化活動を楽しむ

WIZ   :    お客さんとしてお店を訪れる

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●戦い終わり
 サバトクイーンが退治されたことを霊石結界から出てきた猟兵たちが天輪宗に告げれば。
「ふぅ……」
 一気に気が抜けたのか、結界を維持していた天輪宗たちがその場に崩れ落ちる。同時に結界が解け、中の瘴気が漏れ……ることはなく。サバトクイーンの滅びと同時に力を失っていたのか、太陽の光の中に溶けていく。
 これでオブリビオン退治は無事終了だ。

「っと、どうにか間に合いましたか」
 そこに聞こえてきたのはグリモア猟兵の悠の声であった。
「こっちの準備もオッケーです」
 そう言って振り返る悠の視線の先に、大量の軽トラがBBQ用品と肉と野菜を乗せて現地到着。降りてくるのは悠が言っていた現地を拠点にしている結社の人たちらしい。
 周辺住民の不思議そうな視線の中で、結社の人たちが手慣れた手つきでテキパキBBQ会場を構築していく。どうやらお祭りとかで全力を出すタイプの結社らしい。
「設置とか準備とかは彼らに任せちゃって大丈夫です」
 もちろん手伝ってもらえるならありがたいが、ここからのメインは『さっきの人払いはこのイベントのためであり、不思議なことなど何もなかった』と印象付けることだ。
 そのためには、猟兵の皆が楽しんでもらうことがとても大切。 
「なので、ここから先は自由で大丈夫ですよ。強いて言うなら不思議そうにこちらを見ている住民の人に対してフォローしてもらえると嬉しいです」
 悠は悠で、公園の管理者と自治会長に話を通してくるらしい。天輪宗の偉い人(この現場の管理者)も手伝ってくれるのでそちらは二人に任せて欲しい。
「オブリビオン退治お疲れさまでした。後はゆっくりBBQ楽しんでいってくださいね」
 悠が指さす先には『それ食いきれる?』という量の肉や野菜。曰く、『見た目も派手になるように大量に持ってきた』そうだ。
「すぐに肉食べ放題な会場になりますよ。食べたいものがあったら持ち込んでもオッケーですよ?」
 そんなわけで、サプライスBBQ大会&周辺の住民の皆さんごめんなさい作戦、始動です。


※シナリオ補足
 できること⇒食べる、飲む(アルコールはダメ)、焼く、食べる(大事なことなので2回)、その他布教活動。
 やっておくといいかも⇒住民への声かけやフォロー。なくても大丈夫。
 やっちゃダメなこと⇒公園施設の破壊。住民を傷つける。シュールストレミング系の臭いテロ(焼肉・海鮮焼き等の食欲を引き立てるテロはオッケー)
 やってもいいこと⇒天輪宗の人たちや結社の人とお話しする、食べ飲みする。

 肉と野菜は各種揃えてあります。その他焼きたいものがありましたら、持ち込んでいただくか、あるいは悠までお申し付けください。ご用意いたします。
霞・沙夜
え、えっと、まだ許可をいただいてなかったんですね。
これだけの規模のBBQとなると、先にお話しておかないと大変だと思うのですが……。

とりあえず許可は大丈夫とのことですし、
わたしは集まってきている近所のみなさまにお話をしましょう。

幸い食材はたくさんあるそうですし、近所の皆様に飛び入りしていただいても大丈夫ですよね。
そんなかんじで、サプライズBBQってことにしてしまいましょう。

それが終わったら、。天輪宗の偉い人にちょっとお話、伺いたいですね。
『銀雨』世界の四国で活動していたはずの『白い翼』と組織はどうなったのか、教えていただきたいですね。

もしまだ活動されているようなら、いつかご挨拶にいきたいですね。


ライカ・ネーベルラーベ
んー
ま、協力しろって言うならするよ。わたしなりのやり方だけどね
「嘘並べて相手を丸め込むとか、そういう器用なことわたしには無理だし」

というわけで、まるきり空気を読まずに出来上がったBBQをさっさと食べ始めるよ
こういうのは誰か食べ始めれば「あ、食べていいのね」ってなって続くのが出てくるでしょ
たぶん

「やっぱり肉食べないと力出ないよね色々。わたし味が濃いものじゃないとわからないんし」
繊細な食レポとか無理
とりあえず肉の味はするよ

なんか話しかけられてた
まぁ最低限の返事はするけど半分ぐらい生返事
食べるのが優先だしね、しょうがないよね




 あっという間に準備されたサプライズBBQ大会とその会場(公園のセンター横の池付近)
 しかし、まだ人気は少ない。公園自体は解放されたので『KEEP OUT』的な問題というよりは、おそらく心情的な問題。
「え、えっと、まだ許可をいただいてなかったんですね」
 グリモア猟兵の言葉を思い出しながら、霞・沙夜(氷輪の繰り師・f35302)はてくてく、と公園の外へ向かう。
(これだけの規模のBBQとなると、先にお話しておかないと大変だと思うのですが……)
 とも思ったりするわけだが、そこは天輪宗の影響力と銀誓館の資金力でどうにかなるのがこの世である。ヤバい内容の部分は世界結界、任せた。
「とりあえず許可は大丈夫とのことですし」
 そんな感じで公園の外、住民たちがおそるおそる中の様子を窺っているその場へ辿り着く沙夜。
(わたしは集まってきている近所のみなさまにお話をしましょう)
 物静かで丁寧な沙夜の振る舞いと声に、顔を見合わせながら住民たちは耳を傾けるのであった。

 一方、その頃。BBQ会場にて。
 手際よく準備されたBBQセットの上には早くも肉とか野菜とかイカとかが乗っている。もちろん焼いているのである。
「んー……」
 その様子を少し距離を取って眺めているライカ・ネーベルラーベ(りゅうせいのねがい・f27508)。決してお腹が空いているとか言う視線ではない。どちらかといえば……『ここからどうしよう?』というニュアンスとメランコリー具合。
「ま、協力しろって言うならするよ。わたしなりのやり方だけどね」
 と結論を出したところで、ライカはBBQの側までてくてくてく。
(嘘並べて相手を丸め込むとか、そういう器用なことわたしには無理だし)
 ならばどうするか、というと。

 食べる。これに限る。

「お、姉ちゃん、やる気だな?」
「……ん」
 BBQ焼く人から渡されたのはこんもり盛られたお肉の皿。それを手にライカが速攻で食べ出す。
(こういうのは誰か食べ始めれば『あ、食べていいのね』ってなって続くのが出てくるでしょ……たぶん)
 めいびー。
 しかし、それは大正解だ。

 何故かというと、出来上がったBBQをさっさと食べ始めていたライカの元に、沙夜が連れてきた住民たちが合流したから。

 こうか は ばつぐん だった。


「幸い食材はたくさんあるそうですし、近所の皆様に飛び入りしていただいても大丈夫ですよ」
 そう言って沙夜が連れてきたBBQ会場では、既にライカがとても良い食いっぷりを披露していた。横に積まれた皿が『え? あれひとりで食べたの?』感を醸し出しているが、それ以上にバックヤードに積まれた食材の山がヤバい。

 これ、この場にいる全員が食べても間に合うか?

 そんな雰囲気と、あえて空気を読んでないライカの行動に。
 顔を見合わせた住民たちは『ま、そういうことなら』的な理解を示して、BBQの輪の中に入っていく。
「お姉ちゃん、おいしい?」
「やっぱり肉食べないと力出ないよね色々。わたし味が濃いものじゃないとわからないんし」
 小さな子供の問いかけにライカが答える。若干話が通じてない感があるが。
(食べるのが優先だしね、しょうがないよね)
 とライカはもぐもぐ食べているのだから、本当に仕方ないし、それがとっても美味しそうに見えるからオールオッケー。
「肉の味はするよ」
 繊細な食レポとか無理、とライカが絞り出した言葉。雑っぽいけど的確なその言葉はとっても端的にこの場の賑わいを現わしていたのである。

(なんとか無事に『サプライズBBQ』ってことになりましたか)
 BBQなお肉やら野菜やらが乗っかった皿を手に、ぐるり周囲を見渡して沙夜がほっとひと息。串を口元に運んでお肉の味を堪能していたところ。
 ふっと目に入ってきたのは天輪宗の人である。
「……」
 サバトクイーン退治が終わったら聞こうと思っていたことがある。
 すっ、と天輪宗の偉い人(現場指揮官的な?)に歩み寄る沙夜。挨拶を交わした後、沙夜が問うたのは『白い翼』のことである。

 過去。『能力者とゴースト』が戦いを繰り広げていた時代の最後に、天輪宗と銀誓館学園を繋いだ人物が作り出した天輪宗の中にあって、銀誓館学園的な動きを行う能力者組織。

「かの組織はまだ……?」
「ええ。今もなお、四国の至るところで活動をされていますよ」
 沙夜の問いに天輪宗の者は微笑みを浮かべながら答える。
「……そうですか」
 沙夜の顔に浮かぶのは微笑み。彼女自身が参加していたわけではない……しかし。沙夜にとってはとても大切な絆のひとつなのだ。
(いつかご挨拶にいきたいですね)
 運命の糸が繋がることがあれば。きっとまた会えるはず。

 そんなこんなでBBQ大会は順調な滑り出しを見せた。
 その成功の裏に沙夜とライカのコンビネーションプレイがあったのは言うまでもない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

黒木・摩那
リリスは文字通り搦め手が多くて面倒くさい相手でした。
無事に倒せてよかったです。

やっとひと仕事終わって、いい感じにお腹もすきました
これはもう待ちに待った焼き肉タイムですね。

量もがっつり用意してくれてますから、余ってしまっては申し訳ないというものです。
愛蔵の唐辛子も投入して、おいしく味あわせていただきます。

あ、野菜もちゃんと食べますから、栄養バランスはばっちりですよ。

さぁ、街の皆さんも食べていってください。




 賑わいを増してきたサプライズBBQ大会の会場。
 その中にあって黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)は、ほぅっ、とひと息ついていた。
「リリスは文字通り搦め手が多くて面倒くさい相手でした」
 もぐもぐ。
「無事に倒せてよかったです」
 ぱくぱく。
「やっとひと仕事終わって、いい感じにお腹もすきました」
 もぐもぐ。
「これはもう待ちに待った焼き肉タイムですね」
 もうばっちり食べてますね!!

 そんなツッコミはさておき。

 現地の結社の人たちや住民たちにとってはサプライズでも、猟兵たちにとっては約束された(?)勝利の宴である。
 色々誤魔化すためとはいえ、規模が大きい。さらには出費は銀誓館学園だ。他人の金で食う肉は美味しい展開だし、量もがっつり用意されている。
「余ってしまっては申し訳ないというものです」
 そう、食べなきゃ! 食べることが今は正義である!
 そんな摩那さんであるが、見た目のスタイリッシュさとは反して実は大食いというギャップ(萌え)。ちなみに腰のポーチは『調味料ポーチ』で、常に真っ赤かつワールドワイドな辛さの調味料が入っている。
 これを使わないという選択肢は……ない!
「愛蔵の唐辛子も投入して、おいしく味あわせていただきます」
 美味しそうにもぐもぐ肉の串を口に運んでいく摩那。
 傍目から見ると、赤い何かがどっぱぁっ、とかかっているのはご愛敬。こういう時、絶望的な辛党って目立つよね。
 そんな視線を浴びて、摩那が『ん?』という顔をする。
「あ、野菜もちゃんと食べますから、栄養バランスはばっちりですよ」
 いや違うそうじゃない。
 そうじゃないけど、美味しそうにぱくもぐ食べていく摩那の姿はBBQに飛び入り(連れ込まれたともいう)住民にとっては安堵する材料だったのかもしれない。
「さぁ、街の皆さんも食べていってください」
 そう言う摩那の言葉に釣られるように、住民たちがこぞってBBQセットの側に近寄っていく。

 そんなわけで、BBQ大会はますます盛況となるのでした。

成功 🔵​🔵​🔴​

キアラ・ドルチェ
やーき、やき、やーき、やき♪(謎のバーベキューソング
肉とお野菜を串にさしてバーベキュー大会の準備なのですっ!

「みなさーん! バーベキューの無料提供してまーす! 良ければ食べていってください!」(バーベキューコンロの前に陣取って住民&仲間&天輪宗の皆さんに呼びかけ

ふっふっふ、今日の私は鍋奉行ならぬ天下の暴れん坊バーベキュー副将軍! 美味しい食材を華麗に成敗っ!しつつ、 ひかえおろう、このバーベキューが目に入らぬかっ! しちゃいます♪

さ、皆さんどぞどぞ♪
勿論自分も焼きながら味見しますよ? ほら、ちゃんとね? 美味しく出来てるかね? 確認しませんとね???(凄い勢いで吸い込まれてくお肉&野菜であった




 様々な作戦がヒットして大盛況となってきたBBQ大会。
 でもそんな大盛況だからこそ、遠巻きにしてしまう心境無いでしょうか?

「やーき、やき、やーき、やき♪」

 そんな空気の中を縦断するように、謎のバーベキューソングを歌いながら食材を抱えて、てくてく歩いてきた女性がひとり。キアラ・ドルチェ(ネミの白魔女・f11090)である。緑に囲まれたこの公園の中なので『え? もしかして森を焼くの?』と思わないではない。だが安心してほしい、彼女が焼くのはその手に持っている肉とお野菜の串である。
 まぁ、森の守護者的なキアラが森を焼いたらえらいことになるけども。
「バーベキュー大会の準備なのですっ!」
 ぴかーん、と串を掲げる感じで。
 そんな自分の仕草に視線が集まっているのを第六感で感じ取ったのか。くるっと振り返ったキアラがとても楽しそうな笑顔で呼びかける。

「みなさーん! バーベキューの無料提供してまーす! 良ければ食べていってください!」

 バーベキューコンロの前に陣取って串をぶんぶん振り回す森の魔女の図。
 そんな感じでキアラのBBQ大作戦が始まった……!

「ふっふっふ、今日の私は鍋奉行ならぬ天下の暴れん坊バーベキュー副将軍!」

 微妙にツッコみどころばかりだがそれはさておき。
 キアラが手際よく串を焼いていく。さりげなく、ばっちり用意したお肉と野菜のBBQ串である。
「美味しい食材を華麗に成敗っ!」
 成敗っていうか、綺麗な焼き目が入れているというか。代わりにとても美味しそうな匂いを辺りに漂わせるバーベキュー。
「ひかえおろう、このバーベキューが目に入らぬかっ! しちゃいますね♪」
 もう、この辺りになってくるとこのテンションについていけるのは子供だけである。
 かくいうキアラも本当はまだ小さな子供なのだけれども。『運命の糸症候群』――オブリビオンとの因縁がもたらす物理的な影響によって妙齢の女性となっているキアラ。戦いの場ならまだしも、このような場では彼女の本来の姿が出てくるのだろう。
 その無邪気さ(言葉のチョイスはともかく)に、周囲から温かい笑い声が漏れてくるのはごく自然なことなのかもしれない。
「さ、皆さんどぞどぞ♪」
 と焼けた串をキアラが配っていく。ちゃちゃっと配り終えて、再びバーベキューコンロの前に立ったキアラ。
「勿論味見してありますよ?」
 そういえば……コンロに置かれていた串の数と配られた串の数が……合わない?
 その事実に気づいた住民たちが見たものは……!

 串を焼きながら、『焼き加減を確認しないとー』という体で、凄い勢いで吸い込まれてくお肉&野菜であった。ちなみに串はコンロの中で証拠隠滅されています。
「ほら、ちゃんとね? 美味しく出来てるかね? 確認しませんとね???」
 そんな言い訳(?)をしながら、はむはむお肉を口の中に運んでいくキアラ。

 そしてキアラは自身の様子に和んだ住民たちと、楽しくバーベキューしたのでした。

成功 🔵​🔵​🔴​

文月・裕也
さあここからが本番だ
イベントのアピールならこれしかあるまいて♪
(ウキウキと黒猫の着ぐるみ姿で宣伝開始
(悠に怒られたら弁明を
だってほら、実施要項にも書いてあったし、その他布教活動って!(どや顔
にゃー!?燃やさないでー!!
(なんてのもお約束?

ほらほら、桜(娘5歳)も楓(息子3歳)もおいでおいで♪
折角のBBQ、悠と子供達も一緒に楽しみたい

お肉焼けたぞー♪
お野菜もいっぱい食べような
ほらそこ、ピーマン残さない!

ここにあるのは穏やかな日常
最愛の妻と子供達と一緒に、今を未来を紡ぐ幸せ

この先どれだけ世界が変わろうとも
どんな危険なオブリビオン達が現れようとも
絶対に護り抜いてみせる
この銀の雨に誓って

※アドリブ歓迎




 賑わいを増していくBBQ会場。
「さあここからが本番だ」
 と気合を入れているのは、文月・裕也(太陽と月の着ぐるみ探偵・f35473)であった。
「イベントのアピールならこれしかあるまいて♪」
 妙にウキウキとした声はもちろん裕也のものであるが……黒猫の着ぐるみの中から発せられていた。そう、着ぐるみ探偵参上である!! プラカードを持った黒猫の着ぐるみが所狭しとちょこまか動き回っている! 誰が言ったか、大きな子供。
「…………」
 そしてその背後に盛大なため息とともに頭を抱えるグリモア猟兵の悠がいまして。

 つかつかつか。すぱぁぁぁんっ!!

 対裕也専用のハリセンが良い音を炸裂させるのであった。


「ゆ・う・や・さ・ん?」
「だってほら、実施要項にも書いてあったし、その他布教活動って!」
 正座しているドヤ顔黒猫着ぐるみに対して、両腰に拳を当てて上からとても良い笑顔でのぞき込む悠。ご想像いただきたい、オブリビオンとの戦闘ならまだしも、一般人との交流に着ぐるみ着て交流している旦那を見守る総責任者の図を。
「着ぐるみ没収」
「にゃー!? 燃やさないでー!!」
 そーゆーのはもっと家族サービスな時に……と思ったら、ててててっと駆け寄ってくる小さな子供が二人。
「あれ? 桜と楓がどうしてここに?」
「フフフ、こんなこともあろうかと」
 今度こそドヤ顔が炸裂した裕也である。裕也と悠の子供、桜(娘5歳)と楓(息子3歳)。
(折角のBBQ、悠と子供達も一緒に楽しみたい)
 そう考えた裕也は、オブリビオン討伐に合わせて、知己を頼り、ここまで連れてきてもらっていたのだ。
「ほらほら、おいでおいで♪」
 着ぐるみを脱いだ裕也が桜と楓を誘ってバーベキューコンロへ近づいていく。
「……はぁ、もう」
 子供たちを出されては乱暴なこともできない母でして。着ぐるみは会場の隅っこにひとまず封印して。
 家族の輪へと参加するのであった。


「お肉焼けたぞー♪ お野菜もいっぱい食べような」
 裕也から渡されるBBQ串。それを。
「……ん」
 視線をそむけながら受け取る桜。パパからの手ずからで嬉しいけども周りの視線が気になるお年頃。
「……!」
 一方、楓はパパの手に飛びつくようにして串をキャッチ。パパの分も奪い取った。……が、ピーマンを残している。
「ほらそこ、ピーマン残さない!」
 そこにあるのは文月家の日常である。裕也にとっては最愛の妻と子供たちと一緒に、今を未来を紡ぐ幸せの場。
「裕也さん、アルは?」
「……あ」
 1匹忘れていたらしい。食べ物の恨みは恐ろしい、後で噛みつかれると思う。

 そんなこんなで、文月家もこのBBQを存分に楽しんでいる。そんな様子を、BBQ串を口に運びながら、裕也は見守る。
 空を見上げる裕也。そこには一般人には見えない、銀の雨が降っている。
(この先どれだけ世界が変わろうとも、どんな危険なオブリビオン達が現れようとも)
 想定していた未来は崩れた。しかし、未来が途切れたわけではない。再び銀の雨が降ろうとも……やることは変わらない。
 それは一家の大黒柱として……でもあるが、彼自身の生き様――矜持として。

 ――絶対に護り抜いてみせる。
 ――この銀の雨に誓って。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年11月30日


挿絵イラスト