Battle of Halloweeeeen!!!!
●ピーンポーンパーンポーン
猟兵同士の模擬戦シナリオです。
勝敗はサイコロで決まるので、負けるのが嫌な人は参加しないでください。
委細はマスターよりをご確認ください。
●皿上の闘争
「ぃよぉっし!集まったかオメーら!今日はスペシャルにゃバトルをお送りするぜー!!」
ヒュー!ワーー!と賑やかな観戦がスタジアムを包む。
ピューィ!と囃す口笛も、今は心を躍らせる素材に過ぎない。
小柄な体専用のミニマイクを握ったニールニャス・ヒサハル(全世界通貨マタタビ化計画・f33800)の拳が天を指す。
「ハロウィンのキマイラは荒れるぜ!なんたって、今年はヤベーカードが揃っちまった!」
バンッ!と一息に暗くなったスタジアムが静まり返る。
だが、会場のキマイラ達に不安は無く、寧ろ急かすように興奮押えられないような瞳が煌めいて――。
一つ燈ったライトが照らしたニールニャスがマイク片手に叫ぶ!
「ギラついたキノコ陣営と尖りきったタケノコ陣営のガチンコバトルだーー!!」
バァン!と弾けたラメ紙吹雪が舞った瞬間、興奮は最高潮!!
これは、きのこドーナツvsたけのこクレープの覇権を掛けた頂上決戦である。
●きのこvsたけのこ戦争
「まあ、これはウメー商売かにゃって手ぇだしたらめっちゃチケット売れちまって」
ニールニャスちゃんびっくり☆
が、通用するのも今が限界……そう髭から悟ったニールニャスの顔が神妙になる。
小さいゆえに机の上にそっと足を揃え、ちゃんと座り直したニールニャスがぺこりと頭を下げた。
「うっす。あ、これ運営からもらった差し入れだから食ってみろ。んで食ったらウメー方のチームに所属してほしいのにゃ」
ニールニャス曰く、毎年このスイーツはキマイラフューチャーで絶賛爆売れのめちゃうま限定スイーツで、店への行列は勿論のこと、通販は毎年サーバーダウンする程の大人気を誇っている。
人気すぎて爆売れすぎて、過激派なファンが出てしまうほどに。
「んで、どっちの陣営も猟兵入れたら勝てるんじゃねって思ったらしいにゃ」
過激派が相手の過激派を潰すのに、猟兵という名の武力を投下しようとしたらしいのだ。
勿論、猟兵の力が一般キマイラ同士の争いに使われること等あってはならない。
「で、何にゃかんにゃでアリーナバトルが決まってにゃ」
さくっと齧ったきのこ型ドーナツは濃厚ながらべた付かず食べやすく美味しい。
かぷりと齧ったたけのこクレープももっちり生地にクッキークリームアイスのザクザク感が引き立って美味しい。
「猟兵部門作るってことできのこもたけのこも落ち着いたっつーわけだにゃ」
やっぱ優劣つけがてー。
交互に食べながら尻尾を揺らすニールニャスが笑った。
「ま、偶にはちょっとガチめの手合わせ感覚でやり合ってみるのもイイんじゃにぇか?」
祭りだからにゃ!
と、両方最後の一口を一息にパクり!膨らんだ頬をもぐもぐしながら、手を拭いたのちニールニャスは言った。
「あ、予選落ちしちまっても決勝出れるからにゃ!」
ガチバトルの割にルールはゆるゆる。
やっぱり、キマイラフューチャーらしいバトルになりそうだ。
皆川皐月
チケット爆売れうはうはハロイン。
会場の賭けで猫は更なるコインの夢を見られるのか……!
お世話になっております、皆川皐月(みながわ・さつき)です。
恐らく猫の財布は空を飛ぶ。
以下、注意事項となります。
OP冒頭は勿論、此方をご確認の上でのご参加をお願いいたします。
●注意事項
必ず「きのこ派かたけのこ派か」
「対戦相手の猟兵と、一対一で戦うプレイング」を書いてください。
合わせプレイングで一対一及び二対二での対戦を希望してもOKです。
お一人参加の場合、ランダムマッチとなります。
また、プレイングは【リプレイ描写のみに影響し、判定への影響は一切ありません】
●ハロウィンバトル運営事務局より通達
(1)「負けた相手を貶める言葉」を言い過ぎない。
※仲良しのじゃれ合いと感じられる程度は認めます。が、合わせプレのみです。
(2)きのこ派を10の位、たけのこ派を1の位として、
d100して出目の大きい方を勝者と決め、リプレイを執筆します(同値なら引き分け)。
※プレイング内容での振り直しはしません。
純粋に出目運が勝敗を分けます。
(3)最終的に、リプレイ執筆終了時点で勝利数の多かった派閥の勝ちです。
●上記を踏まえたQ&A
Q:もし割合偏ったら?
A:余裕があればマスターページにて人数カウントを行う予定ですので、ご参考にしていただけたら幸いです。
Q:仲間で陣営分かれて戦いたいです!
A:構いません。ですが、迷子を生まないように、
複数ご参加の場合はお相手の【呼称+ID】または【グループ名】をプレ冒頭に。
IDご記載+同日ご参加で確認がしやすいので、フルネーム記載より【呼称+ID】の方が分かりやすいです。
Q:予選飛ばして決勝戦だけは?
A:大丈夫です。またニールニャルも言いましたが、予選で敗れても決勝戦へのご参加が可能です。
楽しいバトルタイムをお過ごしください。
第1章 冒険
『きのこたけのこ武闘会(予選)』
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POW : パワーと体力で押しまくる
SPD : スピードとテクニックで翻弄する
WIZ : 賢く策を弄して立ち回る
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
唐桃・リコ
◎
菊(f29554)と勝負
…きのこの方がチョコ多いよな
オレもどっちでも良いけど
菊と背中合わせで戦った事はあっても、
殴り合いは…したことねえ、覚えてねえけど、多分
殴りてえと思った事もねえけど…
まあ、たまには良いか
菊が「それ」に頼らないなら、オレも。
ナイフ捨てて、邪魔なもん脱いで
『シーブス・ギャンビット』!
拳で殴り合いだな!
速さならオレの方が理があると思うぜ
なるべく腹か首狙って、傷つけずにさっさと落としてえ
……殴り合い、楽しいけど
菊と戦えるのは、正直血が騒ぐけど
オレが菊を傷つけるのは、めちゃくちゃ複雑。
勝っても負けても、オレが菊をおぶって帰る
帰ったらオレが全部手当てする
菊・菊
◎
リコ(f29570)と勝負
たけのこはうまい
ひひ、まあ、正直どっちでもいーんだけど
リコとガチンコってはじめてだし、わくわくすんじゃん
最近背が伸びて、変わんなくなってきたのが癪
あと、俺ばっか庇って
いっぱい落としてきてる気がすんの、嫌
だから、
いざとなったら首輪つけて寝かしつけれるかどーか
試しとかねぇと、なあ?
『衝動』
寒菊に頼るのダセえから、最初だけ、な
つまらなさそうな女の文句は聞こえないフリに限る
腕を滑る痛みの後は刀を放りだして
あとは速さの勝負
ひひ、足癖が悪ぃんだわ
んでも、リコのちょーかぁいい顔だけはだめ、殴れねえかも
まあ、他は丈夫だし、いーだろ
俺はぜってえ眠いからリコがおぶって帰って
…にひ!
●予選Round1
「ひひ、まあ、正直どっちでもいーんだけど」
「たしかにオレもどっちでも良いけど」
ぐるりと肩を回した菊・菊(Code:pot mum・f29554)が、たけのこ側の入場口から。
こきりと首の筋鳴らした唐桃・リコ(Code:Apricot・f29570)が、きのこ側の入場口から。
二人を待っていたニールニャス・ヒサハル(全世界通貨マタタビ化計画・f33800)が笑ったところで、向き合うは中央ステージ!
「ぃようし、オメーら準備よさそうじゃにぇえか!」
「たけのこはうまい」
「……きのこの方がチョコ多いけどな」
常は背中合わせで戦う仲も、今日だけ違う。
弾けた視線の火花こそ、祭りを盛り上げるパワーになる!
「始めようぜ!第一試合、青たけのこコーニャー菊・菊 vs 赤きのこコーニャー唐桃・リコ!」
“Ready―――Fight!!!”
「リコ背ぇ伸びすぎだっ、ろ!」
「はぁ!?」
菊がよく腰に履く寒菊を投げ捨てたのにリコが気を取られた一瞬、勢いよく踏み込んだアッパーが襲い掛かる。
反射的に顎を逸らせば、体制整わないリコをにやりと菊が笑う。鼻につく血の匂いから、菊は踏み込む直前に寒菊を“使って”いるのだろう。滲むように変わる装いが、その証。
「へえ、それに頼らねえならっ―――!!」
「げ」
リコもやられっぱなしではない。
頬引きつらせた菊がなんだ。リコの揮う手の速さが、パーカーと腰のダガーを後ろへ投げ捨てると同時により加速する!
「拳で殴り合いだ!」
「ぐ、ぅぇ」
腹に一発、捻じ込むように打たれた拳は菊守ろうと集った菊花を散らし飛ばす。
立つ濃厚な花の香に舞い飛ぶ黄色。大切な人に、イベントといえど拳揮う抵抗にリコが視線落とした瞬間、被さった襤褸纏う影は菊で。
「リーコ。そのちょーかぁいい顔だけは傷つけねぇから、な?」
着陸様、思い切り踏まれたリコの足が痛み震える。
しかも降りた勢い殺さず叩き込まれた菊の回し蹴りが、リコの腹に突き刺さって。
「ひひ、足癖が悪ぃんだわ」
「上等だ」
加減しようものならそれこそ菊が怒るだろう。
来いよとお上品に言いもせず力で話すなら、リコの血も疼く。
「さっさと落とすからな!」
「やれるもんならなぁ!」
そこからはアクロバットな戦いだ。
地滑る様に走るリコ飛び越えた菊が跳ねる瞬間を、リコの牙は待っている。
「逃がすか!」
「やなこった」
ひらり袖翻し舞った菊のショールがリコの視界を遮れば、素早い手刀で斬り裂いて尚追い縋る―――!
違ったのは、踏み込み一歩。リコが一歩、早かった。
リコの踏み潰した菊花の花弁が噎せ返るほど、馨って。
「リコ。俺はもう眠いからおぶえよ」
「おー。最初からそのつもりだし」
倒れ伏した菊の瞼がゆらゆら揺れる。
にひ、と笑った菊の纏った花と襤褸が消えたところで、しゃがんでいたリコが立ち上がっる。
「勝者、赤きのこコーニャー 唐桃・リコォォォォオオ!!!」
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
月水・輝命
【焔鏡】
◎
きのこは和とも洋とも合いますし、たけのこも春に採れたてを煮物にしたり、ご飯と一緒に炊くと美味ですの♪
フィッダさんもそう思いませんか〜?
え? そういうものでは無く?
では、改めて。きのこドーナツもたけのこクレープも好きですが、食べやすさできのこ派を。
そ、そういうわたくしもフィッダさんの戦い方は分かりませんわ?
ですが、先手を譲られましたし、いきましょうか。
うつしうつすもの、参りますの!
最初は光属性攻撃、終点で弾ける光の矢ですわ。
そして、UCと十六夜で接近戦!
相手の意表を突く、これがわたくしの戦い方。
わ、火の玉大きいですわ!?
ならば、わたくしはその炎を散らします!
フィッダさん、可愛いですわ?
フィッダ・ヨクセム
【焔鏡】
たけのこクレープ
何でもアイスがすげえ甘ェんだッてよ
筍推すわ(超甘党)俺様はより甘い方が好みなのでな
そういやァ俺様、輝命の手の内あんまり識らねェや
お先にどうぞ?…は?
「れでぃーふぁーすと」くらい分かりマスゥ~!
俺様が得意な魔法で対応させて貰うがいいよなァ
歳上の顔を立てて始終楽しげに笑ッておく
どうあれ俺は武器だから戦闘中無茶苦茶楽しいんだわ
バス停、本体を武器に使ッて全力魔法の炎の雨を振らせてやろう!
砲撃ッてくらいデカイ火の玉を乱舞させる
遠・近どちらも得意だッて?
無策なワケあるか
凄い量の魔力をゴリッとやるんで使いまくッた魔力分
UCでガキ化するけど良いよな?
驚かしたモン勝ちだ!(尻尾ぴょこん)
●予選Round2
「秋のきのこは和とも洋とも合いますし、春のたけのこは採れたてを煮物にしてもご飯と炊いても美味ですの♪」
「あー、普通に焼いてもウメーからいいよにゃー」
月水・輝命(うつしうつすもの・f26153)が思いを馳せるのは、美味しいきのことたけのこ料理。おっとりとした言葉に釣られた司会のニールニャス・ヒサハル(全世界通貨マタタビ化計画・f33800)が頷き、ねー?と笑いあう。
「フィッダさんもそう思いませんか~?」
「ここでのきのことたけのこは違うだろ」
「たしかににゃ」
フィッダ・ヨクセム(停ノ幼獣・f18408)の冷静なツッコミにニールニャスが頷けば、え?なんて小首を傾げた輝命が、ぽんと手を打った。
「では改めて、食べやすさからわたくしきのこ派を」
「は?美味さなら限定クッキークリームアイス入りのたけのこ一択だろ」
ほんわかながら存外現実的な答え方をした輝命に、実は“超”がつくほど甘党のフィッダが顎に掛けたマスクに指を掛けて下げ、眦を吊り上げた。
一瞬でピリつく空気。
「いーい感じにゃぜ!それじゃあ第二試合、青たけのこコーニャーフィッダ・ヨクセム vs 赤きのこコーニャー月水・輝命!」
“Ready―――Fight!!!”
互いが同時に飛び退いたのは、猟兵の勘。
「そうだ輝命、……お先にどうぞ?」
「まあ、先手を譲ってくださいますの?」
フィッダの気遣いはニィっと楽し気な笑みと共に。見せられた余裕に眉寄せた輝命が手の本体――五鈴鏡の柄に力を籠める。
複製品を弓の如く構え本体で描く光陰を矢に、涼やかな声でうたうは光。
「“うつしうつすもの”、参ります!」
りゃん!と鈴の音が射る光。
「れでぃーふぁーすとくらい、俺様だッてッ――!」
「ならばわたくし……これで、押し通しますわよ!」
飛来した閃光をフィッダがバス停で蹴散らした時、足元から声。
UC―鏡現-神楽-―で低く踏み込んだ輝命がわらうや、振り上げられた五鈴鏡がフィッダの顎を打つ。
「っ、ぃ―――引ッ掛かッたんだ、味わッてけよ!」
痛みに耐えたフィッダがバス停を床に突き刺した瞬間、“ソレ”は来た。
「な」
輝命が驚くのも無理はない。飛来するのは燃え盛る焔――否、星だ。
「俺様の特別魔法、炎の雨だ!!」
「わ、大きな火の玉……!ならば、わたくしは――この炎、蹴散らします!」
咄嗟だった。
重ね合わせた五鈴鏡に輝命が込めるは破魔の術式。オーラの層を七重に八重に水の属性まで重ねて。
「押し通します―――!!」
炎と爆ぜたオーラと水が舞う。
きらきら、きらきら。全力出し切った輝命とフィッダが倒れたのはほぼ同時であった。
力使い切って子供の姿になったフィッダが起き上がれもしないまま頬膨らませて手足をばたつかせる。
「物事は柔軟に、だろ?でも俺様のが驚かせた!ぜッたい!」
「フィッダさん、可愛いですわ?」
俺様の勝ちー!と喚く子供なフィッダに同じく立ち上がれない輝命は、悔しささえ吹き飛び笑っていた。
「ん、こりゃあドロー!引き分けにゃ!!」
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 冒険
『きのこたけのこ武闘会(決勝戦)』
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POW : パワーで相手をねじ伏せる!
SPD : スピードで相手を突破する!
WIZ : 賢さで相手の裏をかく!
👑7
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●敗者復活戦に新規参戦?まさか! 正当な決勝戦さ!
休憩を挟んでの決勝戦。
熱気渦巻くフィールドは爆発的な拍手で選手たる猟兵を迎え入れる!
「ニシシ!諦めにぇえ姿勢、最高じゃにぇえか!楽しもうぜ、決勝戦!」
『『『『『ワァァァァァァーーーー!!!』』』』』
空中踊り飛ぶカラフルな風船にギラギラなきのことたけのこ型紙吹雪!
握り慣れてきたマイクを手に、ニールニャス・ヒサハル(全世界通貨マタタビ化計画・f33800)の拳が再び天を指す。
「決めちまおうぜ!さいっきょーーーは、きのことたけのこどっちにゃのかを!!!」
『『『『『『『『『『きのここそ、さいっこーーーー!!!!』』』』』』』』』』
『『『『『『『『『『たけのこの天下取りターーーイム!!!』』』』』』』』』』
歓声の熱気は満員御礼最高潮!
さあ、決めようぜ頂上を!!
月水・輝命
【焔鏡】
フィッダさんのお姿が可愛らしくて、戦えませんわ……
かと言って、引き分けのままは嫌です。
ここは、各々の良いところを1つずつ挙げて勝負!
ということで、UC発動♪
『皆さんは、きのこドーナツとたけのこクレープ、どちらが良いと思いますか?』
それぞれの幻や残像が鏡面世界を行き交いますの。
甘い物は好きですわ〜♪
アイスも、夏とかには積極的に買いますし。
でも。ドーナツは持ち手がまあるく、サクッとして食べやすいですわ。
濃厚な味が均一に味わえるのもポイント♪
年中味わいやすいという点では、ドーナツにも魅力ありですわ♪
勝ったらフィッダさんを慰めるべく頭を撫でまして、
負けたら悔しさにすこぅし頬を膨らましますわ?
フィッダ・ヨクセム
【焔鏡】
予選の時に全力出しすぎたしチビ姿のままだ。
生意気なガキ感は普段の俺には無いけど、疲れたんだもんイーじャん!
輝命のUCに思わず目をキラキラさせる
思考力まで落ち込んでるだろうから、魔法使いか!?って感心しきり
クレープにアイス入となりャあ女子と子供の人気独占は確実だ!
違うか、輝命!すきだろ?甘いの!
普段滅多に食べ物食わねェ俺様だけど!
あれは喰うぞたけのこは最高だな、ッて語彙力ナシの猛烈アピールだ
尻尾ぶんぶん
言い勝ちたい一心でな!
獣耳をぴょこっと生やして可愛いを限界突破させて誘惑するぞ
ど、どーなつにもそりャあ魅力あるけどォ…
か、可愛さならクレープ負けてないぞ
負けたらうわあんと派手に泣きまくろう
●Re:Battle!!
月水・輝命(うつしうつすもの・f26153)は予選で出来た火傷は跡が残らぬ様にと救護班に即興治療されたが、やはり体力までは戻らない。
同じく救護班に面倒をみられていたフィッダはと言うと……。
「つーかーれーたー!!」
子供のままである。
術とUCの関係で子供のようになってしまったフィッダは見た目年齢に思考が引っ張られているのだろう、少しの治療で元気になった勢いに乗せて脱走していたのだ。
やんちゃを絵に描いたようなフィッダを前に、輝命がほうっと溜息を一つ。
「はぁ……フィッダさん、可愛らしい」
「かわいくねー!つッかれたー!!」
褒められれば違うと言いたくなる辺りの年頃らしい。
「フィッダさん、会場の皆さん、楽しくお話しませんこと?――問いましょう。鏡に映る、あなたに!」
UC―鏡映-実と像-―が生成したのはもう一人の輝命。
「「皆さんは、きのこドーナツとたけのこクレープ、どちらが良いと思いますか?」」
二人の輝命の声が重なり合うや、互いの持つ五鈴鏡の鏡面に浮かんだのは、“きのこドーナツ”と“たけのこクレープ”ではないか!
マジックショーのようなUCに会場が湧くことは勿論、最も近くで喜んだのは――。
「すッげー……すッげー!魔法使いか!?なあ、なあ輝命って魔法使いッてやつか!?」
「あらあら?」
いつものフィッダなら絶対に見られないほど、まん丸にした目からぶわぁ!と溢れた純粋な輝き。可愛い子供に純粋に喜ばれて嬉しくないはずはなく……。
「ねえ、フィッダさん」
「ん!」
目を輝かせるフィッダに二人の輝命は互いの左右の手を合わせ、ふうわり舞う様に五鈴鏡を振るって。
「わたくし、甘い物が好きですの。ドーナツは持ち易くまあるく、サクッとして食べやすくて。濃厚な味が均一なのもポイントですわ♪」
しかも年中楽しめるなんて……と呟きながら輝命は横目でフィッダをちらり。
「「フィッダさんはどっち派ですか?」」
右の輝命の五鈴鏡にはきのこドーナツ。左の輝命の五鈴鏡にはたけのこクレープ。
唸ったフィッダの答えは……!
「やッぱり!クレープにアイス入りとなりャあ女子と子供の人気独占は確実だ!」
ドヤー!と言い放ったのは子供な身形よりも恐ろしく大人で打算的な言葉。
あらまあ、と瞬きする輝命を置いて、フィッダは拳を突き上げる。
「だって!輝命、甘いの好きって!な!まー、普段滅多に食べ物食わねェ俺様だッて、あれは喰うぞ!」
甘い物が好き、そう言った輝命の言葉をちゃんと覚えていたフィッダは自信満々ニコニコ顔だ。
「でもフィッダさん、ドーナツも甘いですよ?」
「ぬ、う……うー」
こてんと首を傾げた輝命に、頬を膨らませたフィッダが着物の裾を引く。
「……いっしょにたけのこクレープ、食べようぜ?」
短い尻尾がぴるぴる。へたれた耳もぴるぴる。
「はぅっ!?」
気付けば輝命は崩れていた。
力ではない力というか衝動に負けたというか……KAWAIIには抗えなかったのだ。
「……これいーのかにゃ?勝者ぁ!たけのこ陣営、フィッダ・ヨクセムーーー!!」
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
カグラ・ルーラー
◎
エリカ(f25110)と対戦だ。
俺はきのこ派。
何たって、きのこ「ドーナツ」だ。
さて決勝だ。勝つのはどっちか決める、で決勝だ。
出し惜しみなく闘ろうぜ。
そうじゃなきゃあ、きのこ派にもたけのこ派にも、何よりあんたに失礼だからな。
ユーベルコード「トリーズナーズ・スーパー・ジャスティス」!
俺のこの黄金の力はBXSビームダガーなんて小細工じゃ止まらねェ!
あんたの手に入れた白銀の『剣』を!
RXサーフブレイドごと!
俺の拳で!
ブッかち上げてやる!
負けちまったらきのこ派にゃ悪ィが、決着が着きゃあ、もう後はすっきりしたモンさ。
腹ン底から声出して暴れられたからな。
エリカ・タイラー
◎
カグラ(f21754)と対戦します。
私はたけのこ派です。
何と言っても、たけのこ「クレープ」ですからね。
決勝と言うからには、勝利を掴むのは片方のみ。
ならば勝利のために手を尽くしましょう。
そうでなければ、たけのこ派にもきのこ派にも、何よりあなたに失礼でしょう。
BXSビームダガーはあくまで牽制。
本命はユーベルコード「キャバリア・ドール・エクシーダー」。
キャバリアもまた人形に違いない。
人形遣いの私とこの白銀の『剣』が、
RXサーフブレイドで、
あなたの黄金の力を大上段から斬り伏せる。
負けてしまったらたけのこ派には悪いですが、決着が着けば、後はすっきりしたものです。
私の『剣』の可能性が見えたのですから。
●躍
「私はたけのこ派です。何と言ってもたけのこ“クレープ”ですので」
「俺はきのこ派。何たって、きのこ“ドーナツ”だ」
エリカ・タイラー(騎士遣い・f25110)とカグラ・ルーラー(バスバリス・f21754)の視線が合った瞬間、バヂッ!と火花が爆ぜた。
ヒュウ、と口笛拭いた三毛猫司会はこそそっと端っこへ。
「決勝というからには、勝利を掴むのは片方のみ……ならば、勝利のために手を尽くさなければなりません」
「あ? そうだな……そう。出し惜しみなく、だ」
実のところ、エリカはカグラを。カグラはエリカを知っている。
どんな気性で性格なのか、戦い方へのある程度の気構えも。だから、二人にとって開幕の合図など大して要らないのだ。
必要なのは―――……。
「“きのこ派”のあなたに失礼ではない勝利をおさめましょう」
「“たけのこ派”のあんたに失礼な勝ち方しちゃ悪ぃだろ?」
わらって向けた刃先は、拳は、互いの喉。
ゴングは既に鳴っている!!
瞬間、踏み込んだカグラがニィと笑って叫ぶ。
「さあ始まりだ!俺に憑いた以上てめェは俺の力だ!その力寄越せコラァ!」
カグラの身体廻る“オウガ”の血への叛逆するUC―トリーズナーズ・スーパー・ジャスティス―。
炎の如き赤髪を振り乱し黄金の輝き纏い跳び上がれば、エリカの十指が扱うキャバリアの眼前!
「っ、らぁ!!」
「私の剣に拳をぶつけますか――!」
エリカが即座に指を動かせば、キャバリアのコックピットに、ヴン――とライムグリーンの光りが奔る。
瞬間、ガァン!!と激しい音を立て、起動したキャバリアがカグラの拳を受け止めたではないか!
UC―キャバリア・ドール・エクシーダー―の起動速度にカグラはヒュウと口笛を吹く。
「いーなァRXサーフブレイド……あんたの白銀の“剣”」
ギチギチと鍔ぜり合う――否、“エリカのキャバリアと鍔ぜりあえるほど、カグラが強化されている”。
「っ、ええ。黄金色に輝くあなたなら、私の白銀の“剣”で斬り甲斐があるというものです!」
「おっ、と!?」
エリカの指が繊細に動いた瞬間、キャバリアが押していた力を抜けばカグラがバランスを崩す。その隙見逃さずキャバリアがRXSビームダガーを振り抜けば、斬り飛ばされたカグラが転がった。
「ってぇ……な!!」
跳ね起きた勢いで競り上がった血を吐き捨てるや、カグラが猛然と走り出す。
それに慌てたのはエリカだ。キャバリアを扱うエリカは、キャバリアというものをよく心得ている。大型故に距離感を無視するような攻撃、及び大きさに伴う膂力の攻撃を得手とする。が、小型の“普通の人間サイズ”と相対するなら別だ。
「……まさか、」
捕まえられれば、まだ良い。
しかしキャバリアが小型のものとの戦闘において、足元は最も隙の生じやすい場所の一つ。
「させません……―――斬ります!」
「ぅ、おらァ!!」
ひゅう、と――白銀が躍る。
エリカが選んだその突きは白銀の“剣”の雨、篠突くが如し。
掠めただけで腕の肉が浅く切れた。
避けたはずが打ち飛ばされ、転がる。
―――それでも輝く黄金は、棚引いた赤は、衰えることを知らない!!
「俺の拳で!ブッかち上げる!!」
「ぁっ?!」
アリーナに注ぐ月照り返した白銀が、キャバリエの手中より抜け空を泳いだ。
会場が静まり返ったその一瞬を、誰もが見ていた。きのこたけのこを通り越し、真剣な戦いを。
「勝者っっ!!赤きのこコーニャー カグラ・ルーラーァァァァァ!!!!!」
司会者の叫びが、全力を出し合った二人の結果を告げていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵